JPH086245B2 - カラーネップ様ポリアミドカーペット - Google Patents

カラーネップ様ポリアミドカーペット

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JPH086245B2
JPH086245B2 JP23555789A JP23555789A JPH086245B2 JP H086245 B2 JPH086245 B2 JP H086245B2 JP 23555789 A JP23555789 A JP 23555789A JP 23555789 A JP23555789 A JP 23555789A JP H086245 B2 JPH086245 B2 JP H086245B2
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JP
Japan
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color
nep
dyeing
yarn
spot
Prior art date
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Application number
JP23555789A
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JPH03104975A (ja
Inventor
惇 山口
喜美人 光野
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Automatic Embroidering For Embroidered Or Tufted Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はカラーネップを有するポリアミドカーペット
に関するものである。
詳しくは、濃い地色に彩度の高いマルチカラーネップ
を表面に有するポリアミド捲縮加工糸カーペットであ
る。
<従来技術> カラーネップ様の表面効果を有するカーペットは、最
近のオーバー・タフト技術、ICN機(シンガー・コーブ
ル社)の開発により容易に得られるようになり、欧米で
はコンフェティ・カーペットとして注目されている。し
かし、我国では同様の効果を得るために捺染技術の改良
によるアプローチが行われている。しかし織物の捺染技
術及びタフト織物のコンピューター・ジェット・プリン
ト技術ではパイル地の濃地に彩度の高いマルチカラーネ
ップを表現することは極めて困難である。着色抜染は織
物では容易に実施可能であるが、抜染剤、浸透剤、染料
など多くの化学品からなる着色抜染糊の粘度が高いため
高バイルのカーペットでは捺染糊の浸透が不充分であ
り、奥深くまで着色させることはできない。
<発明の目的> 本発明はかかる問題を解決するためになされたもので
ある。
<発明の構成> すなわち本発明は、均一に染色したポリアミド捲縮加
工糸(A)と着色抜染によりマルチカラーネップ色(ス
ポット色)および地色を同時に発色させたポリアミド捲
縮加工糸(B)とをスライディング・ニードル・シフト
機構を持つタフティング・マシンで3〜10:1(A:B)の
比で配列タフトしてなるカラーネップ様ポリアミドカー
ペットである。
ポリアミド捲縮加工糸とは、ポリアミド類例えばナイ
ロン6、66あるいはこれ等の共重合体からなるマルチフ
ィラメント糸であって、ランダムクリンプである三次元
非螺旋状の捲縮を有するポリアミド捲縮加工糸である。
フィラメントの断面形状は丸、三角中空、トライローバ
ル等いずれでもよく、単糸繊度は5ないし50デニール、
全繊度は500ないし3000デニールが好ましい。
均一に染色する方法は、充填式チーズ染色、綛染色、
ニットでの反染後デニットなど従来の糸染処法に準じて
よい。
一方着色抜染によりスポット色および地色を同時に発
色させた糸(スペース染色糸)は最も手工業的な手法で
ある絣染法でも可能であるが、経済的手法としてはニッ
ト・デニット・スペース染色か多色ロール捺染のスポッ
ト色部分を着抜染する方法が望ましい。着抜染処方は塩
化錫(1:1)を用い酸性染料と助剤(均染剤、浸透剤、
酸など)及び糊剤を混合してスポット染用着色抜染糊を
作成し、スポット染部に印捺し、ついで地染部をオーバ
ーダイ(全体に地染用染液又は捺染糊を塗布)して発熱
・発色させ、ソーピング乾燥する。
地染用酸性染料は塩化錫で発色団が破壊され易く消色
する染料を選択することが必要であり、逆にスポット用
酸性染料は塩化錫に対し極めて安定な染料を選択するこ
とが必要である。また、通常は地染したのち、着色抜染
するが既染色物(発色物)を抜染するとその染色濃度及
び脱色程度が充分でなく且つ使用染料の制約も大きい。
濃い地色に高い彩度のスポット色を表現するには地色部
を乾燥−蒸発(発色)することなく着色抜染糊を塗布す
ることが必要であり、更に好ましくは着色抜染糊を塗布
したのち地染用染液又は地染糊を全面に含浸又は塗布し
蒸発・発色させる。かかる場合は繊維と染料との結合も
なく、フリーの状態で染料と塩化錫との反応が生じるの
で、該スポット色部の地染用染料による染着は殆んど生
じないので鮮明な彩度の高いスポット色(色ネップ)が
得られる。
スペース染色糸のスポットの長さ、個数(m当り)及
びスポット間(地染部)の長さなどは所望のデザインに
基いてタフト規格(地糸/柄糸の配列、パイル高さ、SN
Bの振りなど)により決定されるものであるが、概ね下
記の通りである。
スポットの平均長さ:パイル高さの2〜10倍 スポットの平均個数:1米当り5個以下 スポット平均間隔長さ:パイル高さ×地糸数×6以上 スポットの色柄数:3色+2n色(但しn:柄糸の種類) スポットの長さはカーペットパイル面でのカラーネッ
プの色の強さと面積とに関与するが、平均長さは配列タ
フトが地糸3/柄1の場合地糸数(3)×2パイル高さ以
下、出来れば1/2以下が望ましい。しかしパイル高さの
2倍以下の場合では極めて弱いカラーネップとなる。ス
ポットの個数は1米当りできるだけ少なくして、柄糸数
を増した方がデザインの幅が広がるが、生産コストの兼
ね合いもあり、1米当り1〜4個が適当であり、スポッ
ト間隔長さも25cmないし70cmとなる。特にスポット間隔
長さが地糸数×5パイル高さ以下になると色縞を形成し
易くなるので望ましくない。また、スポットの色数は、
3ないし4色が限度であり、色数を増すには柄糸の種類
を増し、且つ隣接する柄糸に共通色を配するのが色縞又
は特定色ネップの集中を避けるのに必要である。
これらの無地染糸と柄糸とを配列タフトするに際して
は、柄糸が直線状にタフティングされると絣状ストライ
プが生ずるのみとなるので、スライディング・ニードル
・シフト機構によって柄糸を左右に振ることが必要であ
る。振りが大きければ大きい程、またシングル・スライ
ディングに比しダブル・スライディングの方がカラーネ
ップ様スポット色の分散性が良好となる。また、当然な
がら糸色/柄糸の配列が3本/1本に比し5本/1本の方が
ネップが粗となる。この地糸2本以下に対し柄糸1本で
は色ネップが多過ぎマルチカラーカーペットとなり好ま
しくない。逆に地糸10本強に対し柄糸1本では現在のス
ペース染糸ではスポット平均間隔長さに制約があり、特
にシングル・スライディング機では色縞として現われ易
いので好ましくない。
<発明の効果> 紡績糸(紡毛糸)で作られるカラーネップカーペット
は使用中にカラーネップが脱落したり、毛羽抜けしたり
する欠点があるが、本発明にはかかる欠点はない。また
従来技術として特殊なタフト機(ICN機)でしか得られ
なかった濃い地色に彩度の高いカラーネップ様の表面効
果を有するポリアミドカーペットが得られる。染糸の染
色機も、これをタフティングするタフト機(Sliding Ne
edle Bar;S.N.B)も一般的な汎用機を用いることができ
る。
<実施例> 以下に本発明を実施例により詳細する。
実施例 酸性染料可染タイプでトライローバル断面のナイロン
6マルチフィラメント捲縮加工糸(ナイロンBCF)1000
デニール/68フィラメント2本に、ケーブリング撚糸機
を用いて、下撚数210回/m撚方向S、上撚数210回/m撚方
向Zの諸撚加工を施し、次いでスペルバセット機によ
り、湿熱127℃×4分間の撚止め加工を行った後、3.5ゲ
ージの丸編機を用いてシングル丸編物に編成した。編地
の染色方法は下記処方の染液を塗布−蒸熱発色させ水洗
・乾燥し、解編して染糸とした。
(1)無地染 (a)Isolan Yellow K−GL 200% 0.8g/1 Islan Bordeaux K−RLS 200% 0.5g/1 Isolan Grey K−BRLS 200% 3.0g/1 酢酸90% 0.5g/1 アボラン1W 1.0g/1 ギャラクシー1069 0.8g/1 (2)柄糸 (b)Irgalan Yellow 2GL(250%) 4.0g/(b−
1) Isolan Red 2G(200%) 4.0g/(b−2) Erionyl Blue n−RW 4.0g/(b−3) Levalin EX−BNS 30.0g/ Levgal FTS 2.0g/ クエン酸 5.0g/ 塩化錫(1:1) 60.0g/ ギャラクシー1069 10.0g/ 無地染には(a)の水溶液をピック・アップ率300%
で編地に塗布し蒸熱発色させた。一方柄染には(b)処
法の赤、黄、青各々の着色抜染糊を曲線状に塗布し、し
かるのち(a)水溶液を斑無く全面に塗布し蒸熱発色さ
せた。
地糸用に無地染色した糸1種類と、柄糸用に着色抜染
のスポット色および地色を同時に発色させた、第1表に
示すスポット色を有するスペースダイ糸3種類をパイル
糸とし、第1表に示すパイル糸配列比率により、シング
ル・スライディング・ニードル・シフト機構のカットパ
イル用タフト機を用いて、ゲージ1/10インチ、ステッチ
10.3個/インチ、パイル長7mm規格で、1/5インチゲージ
3段シフトのニードルシフト条件により、タフティング
しカットパイルカーペットを得た。得られたカットパイ
ルカーペットの色柄模様及び品位は第1表に示す通りで
あった。
本発明のカットパイルカーペットは、第1表からも明
らかな如く、周期性や柄ぐせのない鮮明な色柄のマルチ
カラーネップ様の表面効果を有した品位良好なカーペッ
トであり、しかも染色堅牢性および耐摩耗、耐へたり、
等の耐久性にも優れたカーペットであった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】均一に染色したポリアミド捲縮加工糸
    (A)と着色抜染によりマルチカラーネップ色(スポッ
    ト色)及び地色を同時に発色させたポリアミド捲縮加工
    糸(B)とをスライディング・ニードル・シフト機構を
    持つタフティング・マシンで3〜10:1(A:B)の比で配
    列タフトしてなるカラーネップ様ポリアミドカーペッ
    ト。
JP23555789A 1989-09-13 1989-09-13 カラーネップ様ポリアミドカーペット Expired - Lifetime JPH086245B2 (ja)

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JPH03104975A JPH03104975A (ja) 1991-05-01
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