JPH086231Y2 - 粉粒状原料の流動層焼成装置 - Google Patents

粉粒状原料の流動層焼成装置

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JPH086231Y2
JPH086231Y2 JP1990073066U JP7306690U JPH086231Y2 JP H086231 Y2 JPH086231 Y2 JP H086231Y2 JP 1990073066 U JP1990073066 U JP 1990073066U JP 7306690 U JP7306690 U JP 7306690U JP H086231 Y2 JPH086231 Y2 JP H086231Y2
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JP
Japan
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fluidized bed
inner cylinder
bed firing
cylinder
exhaust gas
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橋本  勲
三樹雄 村尾
昇 市谷
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、捕集サイクロンの内筒を改善した粉粒状原料
の流動層焼成装置の改善に関する。
[従来技術とその課題] 一般に、流動層焼成炉から排ガスと共に排出される焼成
原料は、製品として捕集する必要があり、そのため、流
動層焼成炉にはダクトを介して捕集サイクロンが直結さ
れている。例えば、セメント原料などの焼成炉における
サスペンションプレヒータ構造の原料予熱器では、最下
段のサイクロンの排ガス温度は850〜900℃であることか
ら、当該サイクロンの内筒はステンレス鋼製で何とか使
用に耐えるが、石灰ドロマイト等の微粉状原料の流動層
焼成装置では、流動層焼成炉の排ガス中の微粉製品は捕
集サイクロンで分離捕集しているが、排ガス温度が1000
〜1200℃と非常に高温のため、ステンレス鋼製の内筒で
は短期間で変形,焼損するため使用に供し得ない。かと
いって、内筒を無くすると捕集効率が大幅に悪化して、
サスペンションプレヒータ内に微粉循環が急増し、600
〜800℃、即ち、再炭酸化反応を起す部分のサイクロン
での付着量が増加し、燃費の悪化と、連続安定運転を阻
害するという不都合がある。
これらの課題を解消する手段として、内筒をセラミック
製とすることが提案されているが、この素材によりなる
内筒は機械的、および、熱適衝撃に弱くて破損し易く、
しかも非常に高価である。また、金属製の内筒にセラミ
ック系の溶射を施すものがあるが、この場合母材がステ
ンレス鋼材料であれば、1000〜1200℃の高温に耐えられ
ず、セラミックコーティング材の殆どは微粉状原料と反
応して低融点化合物を作るので、かえって短寿命とな
る。
また、サイクロン内筒にエアを吹きつける手段が実開昭
63ー197655号公報に示されている。この先行技術は内筒
を強制的に冷却させるものではないが、仮に、これがエ
アの吹きつけによる冷却効果によって内筒の変形,焼損
を防止するものであったにしても、このような手段で内
筒が1000〜1200℃の高温排ガスに耐えるものではない。
本考案の目的は、排ガスが1000〜1200℃の排ガスにさら
される捕集サイクロンの内筒を、冷却用ジャケット手段
からなる二重殻構造とすることにより、従来技術のもつ
課題を一掃せしめ、捕集サイクロンにおける排ガス中の
微粉製品を円滑に集塵し、製品の捕集効率の向上を高め
るとともに、内筒にトラブルのない連続運転を可能とな
し、また、内筒において熱交換された流体のリサイクル
がなしうる流動層焼成装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 従来技術の課題を解決する本考案の構成は、流動層焼成
炉にダクトを介して排ガス用の内筒をもつ捕集サイクロ
ンを直結し、上記流動層焼成炉から排ガスと共に排出さ
れる焼成原料を、上記捕集サイクロンで製品として捕集
するようにした粉粒状原料の流動層焼成装置において、
上記内筒を、耐熱金属材料よりなり、かつ、上下端が連
結された内殻筒と外殻筒とからなる二重殻構造に形成す
るとともに、この内,外殻筒間の空間を垂直姿勢の隔壁
によって区劃された偶数個のジャケットによって構成
し、上記各隔壁の下端と内筒の底板との間に流体通路を
形成せしめ、一方、上記区劃された各ジャケットを構成
する上記外殻筒の外側上部に、各ジャケットに連通する
冷却用流体の供給ポートと熱交換された流体の排出ポー
トとを交互に設けたことを特徴とするものである。
[作用] 二重殻構造からなる内筒のジャケット内に供給された冷
却流体(空気または水)は、内筒を通過する排ガスとの
間に熱交換が行われ、例えば、内筒を900℃以下に調整
する。従って、内筒としてステンレス鋼や鋳鋼が使用し
うるとともに、熱交換された流体が空気の場合には、約
400〜600℃に加熱されたものを流動層焼成炉の燃焼用空
気として再利用でき、また、流体が水の場合は、熱水、
または、蒸気の再利用が可能で、燃費の悪化もない。更
に、捕集サイクロンにおける集塵効率の向上が図れるこ
とから、サスペンションプレヒータ内に循環する微粉量
が少く、再炭酸化反応による付着物も少く、連続安定運
転が可能となる。
[実施例] 次に、図面について本考案実施例の詳細を説明する。
第1図は流動層焼成装置の正面図、第2図は本考案装
置の捕集サイクロンに使用される内筒の一部切欠正面
図、第3図は同上平面図である。
第1図に示す1は流動層焼成炉で、この流動層焼成炉
1にはダクト2を介して捕集サイクロンC0が接続されて
いる。図中3は燃焼用バーナ、4は捕集サイクロンC0
設けた内筒である。
このような流動層焼成炉1において本考案は、上記捕
集サイクロンC0の内筒4を改善したもので、以下その構
成について説明する。
第2,3図は内筒4の第1実施例を示し、この内筒4
は、耐熱金属、例えば、ステンレス鋼、または、鋳鋼な
どにより内殻筒4aと外殻筒4bとからなる二重殻構造に形
成されている。この内筒4を構成する内,外殻筒4a,4b
間の空間は、第3図に示すように、隔壁5によって区割
された偶数個のジャケット6によって構成されるととも
に、上記各隔壁5の下端と内筒4の底板4cとの間には適
当高さの流体通路7が設けてある。そして、各ジャケッ
ト6を構成する外殻筒4bの上部外側には、冷却用流体の
供給ポート8と、熱交換された流体の排出ポート9とが
交互に連通されている。尚、上記排出ポート9の径は、
排気をよくするために供給ポート8より径大に形成する
ものである。
この実施例について作用を説明すると、冷却用流体の
供給ポート8から吹き込まれた流体は、ジャケット6の
上部から下方に流れ、隔壁5の下端に設けた流体通路7
から左右のジャケット6の下部に流入反転して上方の排
出ポート9から熱風として排出される。この循環作用が
内筒4の全域にわたって同時に、而も、連続して行われ
ることにより内筒4の全面が冷却される。この冷却用流
体量は、排出ポート9近傍の内筒4、即ち、内,外殻筒
4a及び4bの表面温度が900℃以下になるように調整する
ものである。また、熱交換された約400〜600℃の熱風
は、寄せ管(図示略)を介して、流動層焼成炉1の風箱
に送られ、燃焼用の熱風は、寄せ管(図示略)を介し
て、流動層焼成炉1の風箱に送られ、燃焼用空気として
再利用されるし、また、冷却用流体が水の場合には、熱
水、または、上記の再利用が可能で、燃費の悪化がな
い。また、冷却用流体が流入されるジャケット6を構成
する左右何れかの隔壁5下端に形成される流体通路7
を、第2図に示すように、他方に比べて極端に小さくす
ることにより、内殻筒4a壁面の均等冷却が図れるように
したものである。尚、上記実施例に示した内筒4の外面
に、粉粒状原料と反応しないセラミックコーティング
(図示略)を施してもよい。
[考案の効果] 上述のように本考案の構成によれば、次のような効果
が得られる。
(a)二重殻構造からなる内筒のジャケット内に供給さ
れた冷却用流体は、内筒を通過する高温排ガスとの間に
十分な熱交換を行い、冷却用流体の流量の調整により内
筒を900℃以下に冷却することができ、従って、内筒と
してステンレス鋼などが使用し得られ、従来技術に比べ
設計の容易性と経済的効果の向上が図れるとともに、捕
集サイクロンにおける集塵効率の向上によりサスペンシ
ョンプレヒータ内に循環する微粉量が少く、従って、再
炭酸化反応による付着物も少ないことから、連続案内運
転が可能となる。
(b)特に、本考案は、内筒を構成する内,外殻筒間の
空間を、垂直姿勢の隔壁によって偶数個のジャケットに
区劃するとともに、各隔壁の下端と内筒の底板との間に
流体通路を形成し、この区劃された各ジャケットを構成
する外殻筒の外側上部に、冷却用流体の供給ポートと熱
交換された流体の排出ポートとを交互に連通せしめたの
で、供給ポートから流入された冷却流体はジャケットの
上部から下方に流れ、隔壁の下端に設けた流体通路から
左右のジャケットの下部に流入反転して上方の排出ポー
トから流出し、この循環作用が内筒の全域にわたって同
時に、而も連続して行われることにより内筒の全面を均
一に冷却することができ、前述の作用効果の更なる向上
が図れる。
(c)冷却用流体が空気の場合には、約400〜600℃に加
熱された空気を流動層焼成炉の風箱に送り、燃焼用空気
として再利用することができ、また、流体が水の場合に
は、熱水、または、蒸気の再利用も可能で、燃費の悪化
もない。
【図面の簡単な説明】
第1図は流動層焼成装置の正面図、第2図は本考案装置
の捕集サイクロンに使用される内筒の一部切欠正面図、
第3図は同上平面図である。 C0……捕集サイクロン,1……流動層焼成炉,2……ダク
ト,3……燃焼用バーナ,4……内筒,4a……内殻筒,4b……
外殻筒,4c……底板,5……隔壁、6……ジャケット,7…
…流体通路,8……供給ポート,9……排出ポート。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−208484(JP,A) 実開 昭60−151550(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】流動層焼成炉にダクトを介して排ガス用の
    内筒をもつ捕集サイクロンを直結し、上記流動層焼成炉
    から排ガスと共に排出される焼成原料を、上記捕集サイ
    クロンで製品として捕集するようにした粉粒状原料の流
    動層焼成装置において、 上記内筒を、耐熱金属材料よりなり、かつ、上下端が連
    結された内殻筒と外殻筒とからなる二重殻構造に形成す
    るとともに、この内,外殻筒間の空間を垂直姿勢の隔壁
    によって区劃された偶数個のジャケットによって構成
    し、上記各隔壁の下端と内筒の底板との間に流体通路を
    形成せしめ、一方、上記区劃された各ジャケットを構成
    する上記外殻筒の外側上部に、各ジャケットに連通する
    冷却用流体の供給ポートと熱交換された流体の排出ポー
    トとを交互に設けたことを特徴とする粉粒状原料の流動
    層焼成装置。
JP1990073066U 1990-07-09 1990-07-09 粉粒状原料の流動層焼成装置 Expired - Fee Related JPH086231Y2 (ja)

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JPS60151550U (ja) * 1984-03-16 1985-10-08 宇部興産株式会社 エヤ−セパレ−タ
JPS61208484A (ja) * 1985-03-13 1986-09-16 フオスタ−・ホイ−ラ−・エナ−ジイ・コ−ポレイシヨン 高温円筒炉、容器、サイクロン等のための螺旋コイル型冷却壁構造体

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