JPH0861736A - 熱バリアシステム - Google Patents

熱バリアシステム

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JPH0861736A
JPH0861736A JP6215331A JP21533194A JPH0861736A JP H0861736 A JPH0861736 A JP H0861736A JP 6215331 A JP6215331 A JP 6215331A JP 21533194 A JP21533194 A JP 21533194A JP H0861736 A JPH0861736 A JP H0861736A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
space
air
ceiling
building
room
Prior art date
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Pending
Application number
JP6215331A
Other languages
English (en)
Inventor
Jiro Nishimura
二郎 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP6215331A priority Critical patent/JPH0861736A/ja
Publication of JPH0861736A publication Critical patent/JPH0861736A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空調対象の空間の周囲の熱貫流率を低減さ
せ、断熱性を高めることができるようにする。 【構成】 躯体19の内側に形成された天井裏内空間2
4及び該空間に対して空調を行う空調設備を備えた建築
物において、天井裏内空間24と部屋18を連通させ、
空調中における部屋18内の余剰空気を天井裏内空間2
4に導き、更に天井裏内空間24内の空気を天井裏内空
間24から屋外へ排気し、断熱性を高めると共に空調負
荷を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物、特に大型建築物
の空調設備にあってその空調空気の還気を有効利用する
ための熱バリアシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は大型店舗等に設置される空調設備
の概要を示す系統図である。
【0003】建物1内の空調対象の空間(例えば売り場
2)に隣接させて機械室3が設置され、この機械室3内
に空調機4(エアフィルタ、冷凍機、加熱器、加湿器等
を備えて構成)が設置されている。この階の天井裏空間
5には、空調機4からの空調空気を天井仕上材6に設け
た複数の給気口7へ導く給気ダクト8、及び天井面に設
けられた排気口9a,9bを介して取り込んだ売り場2
内のレタン空気を空調機4へ戻すレタンダクト10の各
々が設置されている。
【0004】更に、天井裏空間5内には、排気口11が
取り付けられており、これには排気ダクト12が連通し
ている。この排気ダクト12の途中には排気ファン13
が設置され、その端部は建物1の外壁面に設けられたガ
ラリ14に連通している。また、建物1の外壁の天井裏
空間5に連通する部分にはガラリ15が設けられ、この
ガラリ15と空調機4の間には、外気を空調機4へ導く
ためのダクト16が接続されている。
【0005】このような空調設備にあっては、外気をダ
クト16を介して導入すると共に売り場2からのレタン
空気がレタンダクト10を介して売り場2に戻され、混
合された空気に対して空調機4は、内蔵するフィルタで
除塵の後、加熱または冷却、更には加湿を行った後、給
気ダクト8を介して空調空気が複数の給気口7を通して
売り場2内へ放出される。売り場2内の排気は、排気口
9a、レタンダクト10を通して空調機4に還気され
る。空調機4ではレタンダクト10からの還気をフィル
タの前段に導き、ダクト16からの外気に混合し、この
混合空気に対し改めて空調を行う。また、他の一部の排
気は倉庫や便所等に供給され、これらにおける換気に用
いられる。また、売り場2内の余剰空気は、排気口9b
を通して排気ファン13の吸引力によりガラリ14から
外部へ放出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
に、従来技術においては、室内からの排気の一部は空調
機へレタン空気として戻され、他の排気は倉庫、便所等
に供給される。しかしながら、商業施設等の建物は建築
基準法(20m3/人×在室者数)の定めに従って売り
場内に大量の外気を導入しており、これでも排気の全部
を消化することはできず、大半が有効利用されることな
く、建物外へ排気されているのか現状である。このよう
に、外気に対して加熱または冷却され、温度差が生じて
いる空気を外部に放出することはエネルギーの浪費であ
り、ランニングコストを高めることになる。
【0007】また、商業施設等における空調熱負荷の特
性として、出入口常時開放による進入外気の影響を受け
易いこと、売り場面積に対し外壁屋根面積が大きく、貫
流熱負荷が大きいこと等の特徴があり、この点を配慮し
た対策が必要である。
【0008】そこで、本発明は、空調対象の空間の周囲
の熱貫流率を低減させ、断熱性を高めることのできる熱
バリアシステムを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するため手段】上記の目的を達成するため
に本発明は、建物躯体の内側に形成された空間及び該空
間に対して空調を行う空調設備を備えた建築物におい
て、前記建物躯体の天井裏と前記空間を連通させ、空調
中における前記空間内の余剰空気を天井裏に導き、この
余剰空気を前記天井裏から屋外へ排気するようにしてい
る。
【0010】前記空間に対し、床下を連通させ、更に該
床下内と前記空間の側壁と前記建物躯体の間を連通さ
せ、この壁間空間を通して空調中における前記空間内の
余剰空気を前記天井裏へ導くこともできる。
【0011】また、本発明は、前記天井裏空間に屋根が
接する構造の建物に適している。
【0012】
【作用】上記した手段によれば、部屋等のように仕切ら
れた空間の空調にあって、その空間内の余剰空気を天井
裏内の空間に導入し、夏季にあっては日射による天井裏
内の温度上昇を抑制し、冬季にあっては屋根及び躯体内
側の温度低下を抑制し、空調負荷を軽減する。これによ
り、建物躯体の熱貫流率を低減でき、断熱性を高めるこ
とが可能になる。
【0013】また、空調対象の空間と床下空間とを連通
し、更に側壁と建物躯体との間の空間及び天井裏内空間
に連通させることにより、夏季には壁面からの輻射熱を
低減でき、冬季にあっては壁面及び床面の底冷えを防止
することができる。
【0014】更に、天井裏内空間に屋根が接した構造の
建物においては、冬季に屋根材が温められる。この結
果、寒冷地ではつらら切り等が可能になる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0016】図1は本発明による熱バリアシステムを適
用した建屋の夏季の状態を示す正面断面図である。ま
た、図2は冬季における建屋の状態を示す正面断面図で
ある。なお、図1及び図2においては説明の便宜上、一
般住宅の構造例を図示し、また、各図においては、空調
設備の図示を省略しているが、空調機及び給気ダクト、
排気ダクト、ガラリ、給気口、排気口等を図3と同様の
位置に設けている。
【0017】図1に示す様に、建物17は、空調対象の
空間である部屋18、建物17の外郭を形成する躯体1
9、屋根20、部屋18の天井部に設けられる天井仕上
材21、床22から構成される。更に、部屋18と躯体
19の間(側壁、天井裏及び床下)には空間(側壁内空
間23、天井裏内空間24及び床下内空間25)が形成
されている。そして、側壁内空間23、天井裏内空間2
4、床下内空間25の各々の相互間は連通するように構
成されている。
【0018】なお、床下内空間25及び側壁内空間2
3、特に床下内空間25においては、余剰空気が直に大
気に逃げるのを防止するため、床下部での外気との通風
手段はとっていない。したがって、床下内空間25にお
ける開口としては、側壁内空間23に連通する部分のみ
になる。
【0019】また、部屋18内と側壁内空間23を連通
させるために換気口26が設けられ、更に、天井裏内空
間24と建物外を連通させるために排気口27が設けら
れている。この他、部屋18内と床下内空間25を連通
させるため、床面に通気口28が設けられている。
【0020】以上の構成にあって、その夏季における日
中の環気について説明する。日中では屋根に日射が当た
り、天井裏内空間24お温度は上昇する。そこで、部屋
18内から換気口26を通して天井裏内空間24内に冷
えている余剰空気を導くと共に、部屋18の余剰空気を
通気口28を通して床下内空間25にも冷えている余剰
空気を導入し、更に、これを側壁内空間23内に通して
上昇気流を形成しながら天井裏内空間24へ導入する。
【0021】天井裏内空間24に導入された余剰空気
は、天井裏内空間24内に空気流を形成し、この空気流
によって日射により温められた空気は、冷やされた余剰
空気に置き換わる。この空気置換は側壁内空間23にお
いても行われる。このように天井裏内空間24内及び側
壁内空間23内では温度変換が行われることから、各々
の空間内の空気温度は一定値以上にはならない。なお、
天井裏内空間24内の温かい空気は、導入される余剰空
気に押し出されるようにして排気口27から大気中へ放
出される。
【0022】この動作は連続して行われるため、天井裏
内空間24及び側壁内空間23内は或る温度以上に上昇
することはなく、部屋周囲の躯体の熱貫流率を低減さ
せ、断熱性が高められる。この結果、夏季においては屋
根及び外壁からの輻射熱が減少し、部屋18の冷房のた
めの空調負荷を軽減することができる。
【0023】次に、冬季にあっては、外気が冷え、図2
に示すように、地域によっては屋根に雪29が積もり、
また、寒冷地では屋根縁につらら30ができたりする。
この様な状況では、空調機は暖房運転を行っている。こ
の場合の暖房による温かい余剰空気は、天井裏内空間2
4及び床下内空間25内へ流入し、更に側壁内空間23
を通過して天井裏内空間24へ流入する。この過程で、
各空間内の冷気は温かい余剰空気に置き換えられ、壁及
び床の底冷え防止が図られる。また、寒冷地において
は、つらら切り等が行われる。更に、部屋18が外部か
ら冷却されるのを抑制できるため、空調機の暖房負荷を
低減でき、ランニングコストの低減が可能になる。
【0024】また、店舗等においては、給気量と排気量
のバランスは、給気量が大きくなるように作用し、負荷
の大きい外気が出入口から侵入しないようにすることが
可能になる。
【0025】上記実施例においては、説明の便宜のため
に平屋の一般住宅の構成例を示したが、本発明は建屋の
構造や形式に限定されるものではなく、外気の影響を受
ける全ての建物に適用可能であるが、特に、店舗等のよ
うに大量に外気を導入する建物に適している。
【0026】
【発明の効果】以上説明した通り、この発明は、建物躯
体の内側に形成された空間及び該空間に対して空調を行
う空調設備を備えた建築物において、前記建物躯体の天
井裏と前記空間を連通させ、空調中における前記空間内
の余剰空気を天井裏に導き、この余剰空気を前記天井裏
から屋外へ排気するようにしたので、建物躯体の熱貫流
率を低減でき、断熱性を高めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による熱バリアシステムを適用した建屋
を示す正面断面図である。
【図2】図1の冬季における建屋の状態を示す正面断面
図である。
【図3】大型店舗等に設置される空調設備の概要を示す
系統図である。
【符号の説明】
1 建物 2 売り場 3 機械室 4 空調機 5 天井裏空間 6 天井仕上材 7 給気口 8 給気ダクト 9a,9b 排気口 10 レタンダクト 11 排気口 12 排気ダクト 13 排気ファン 14 ガラリ 15 ガラリ 16 ダクト 17 建物 18 部屋 19 躯体 20 屋根 21 天井仕上材 22 床 23 側壁内空間 24 天井裏内空間 25 床下内空間 26 換気口 27 排気口 28 通気口 29 雪 30 つらら

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物躯体の内側に形成された空間及び該
    空間に対して空調を行う空調設備を備えた建築物におい
    て、 前記建物躯体の天井裏と前記空間を連通させ、空調中に
    おける前記空間内の余剰空気を天井裏に導き、この余剰
    空気を前記天井裏から屋外へ排気することを特徴とする
    熱バリアシステム。
  2. 【請求項2】 前記空間に対し、床下を連通させ、更に
    該床下内と前記空間の側壁と前記建物躯体の間を連通さ
    せ、この壁間空間を通して空調中における前記空間内の
    余剰空気を前記天井裏へ導くことを特徴とする請求項1
    記載の熱バリアシステム。
  3. 【請求項3】 前記天井裏空間に屋根が接していること
    を特徴とする請求項1または2記載の熱バリアシステ
    ム。
JP6215331A 1994-08-16 1994-08-16 熱バリアシステム Pending JPH0861736A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6215331A JPH0861736A (ja) 1994-08-16 1994-08-16 熱バリアシステム

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JP6215331A JPH0861736A (ja) 1994-08-16 1994-08-16 熱バリアシステム

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JPH0861736A true JPH0861736A (ja) 1996-03-08

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ID=16670530

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JP6215331A Pending JPH0861736A (ja) 1994-08-16 1994-08-16 熱バリアシステム

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JP (1) JPH0861736A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6083838U (ja) * 1983-11-15 1985-06-10 株式会社 菅野実務研究所 天井裏還流換気システム
JPH0559773A (ja) * 1991-08-28 1993-03-09 Yuichi Yanagi 建築用内装材及びそれを備えた建築構造

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6083838U (ja) * 1983-11-15 1985-06-10 株式会社 菅野実務研究所 天井裏還流換気システム
JPH0559773A (ja) * 1991-08-28 1993-03-09 Yuichi Yanagi 建築用内装材及びそれを備えた建築構造

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