JPH0861681A - 発熱パネルおよび発熱装置の駆動装置 - Google Patents

発熱パネルおよび発熱装置の駆動装置

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JPH0861681A
JPH0861681A JP19161594A JP19161594A JPH0861681A JP H0861681 A JPH0861681 A JP H0861681A JP 19161594 A JP19161594 A JP 19161594A JP 19161594 A JP19161594 A JP 19161594A JP H0861681 A JPH0861681 A JP H0861681A
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JP
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heat
heat generating
generating
pipe
heating
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JP19161594A
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English (en)
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Fumio Ishizaka
二美男 石坂
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Kubota Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Kubota Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発熱パネルの温度の変動幅を小さくするとと
もに、電源の動作率を大きくすることによって、電源容
量を小さくした発熱パネルおよび発熱パネル制御装置を
提供する。さらに、取扱の容易な発熱パネルを提供す
る。 【構成】 通電によって熱を生じる発熱線を中心部に設
けるとともに蓄熱材を充填した発熱パイプ3と、発熱パ
イプ3を内部に設置した断熱材からなる箱体2とから構
成された発熱パネル1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床暖房などに用いる電
力を用いた発熱パネルに関する。さらに詳細には、電力
を用いた蓄熱能力を有する発熱パネルおよび発熱装置の
駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電力を供給することによって発熱する発
熱体を並べて暖房に利用することは、例えば特開昭62
−129438号公報に示されるように既に知られてい
る。すなわち、この発熱体は、断熱性を有する不燃板の
中央部に凹部を形成し、該凹部に無機骨材の表面を焼き
付けした導電塗料からなる塗膜で被覆した電気抵抗粒子
体を高耐熱性の絶縁パイプに充填し、その両端に電極を
形成した面発熱パイプを敷設し、その上に開閉可能な熱
良導体の不燃化粧板で前記凹部の開口を開閉可能な状態
で閉塞した床暖房下地板である。
【0003】しかしながら、この床暖房下地板は、面発
熱パイプを使用しているので、絶縁パイプに充填した電
気抵抗粒子体が互いに均等に接していないときには、面
発熱パイプの長さ方向に渡って均一な発熱量を得ること
が難しく、また、加熱によって電気抵抗粒子体の体積が
膨張して接触電気抵抗値に変動が起きるなどの問題が有
った。さらに、この床暖房下地板は、施工時に電気抵抗
粒子体が偏らないように常に取扱に注意しなければなら
ないという問題も有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、発熱パネル
の温度の変動幅を小さくするとともに、電源の動作率を
大きくすることによって、電源容量を小さくした発熱パ
ネルおよび発熱装置の駆動装置を提供することを目的と
する。さらに、本発明は、取扱の容易な発熱パネルを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、通電によって生じた熱を輻射熱として放
出する発熱パネルを、通電によって熱を生じる発熱線を
中心部に設けるとともに蓄熱材を充填した発熱パイプ
と、前記発熱パイプを内部に設置した断熱材からなる箱
体とから構成した。
【0006】さらに、本発明は、蓄熱材をガラスを粉砕
した粉末および微粒子とするとともに、発熱パイプの両
端をキャップによって閉じた。また、本発明は、発熱パ
イプを、金属管とその外表面に設けた被覆層とから構成
するとともに、発熱パイプを箱体内に固定した。また、
箱体の外側を金属の枠で補強するとともに、箱体の内面
に金属箔またはプラスチック薄膜の表面に金属膜を設け
た膜からなる熱反射材を設けた。さらに、熱反射材の膜
の表面に微小なガラスビーズを設けた。
【0007】本発明は、通電によって生じた熱を輻射熱
として放出する発熱パネルからなる発熱装置の駆動装置
を、複数の発熱パネルを選択的に順繰りに通電する制御
手段を有して構成した。さらに、本発明は、複数の発熱
パネルから所定のパターンで発熱パネルを選択する手段
を設けるとともに、発熱パネルに設けた発熱パイプの表
面温度を検出する手段を設けた。
【0008】
【作用】本発明は、上記のような発熱パイプを用いたの
で、パイプの長手方向に亘って均一な発熱を生じさせる
ことができるとともに、蓄熱層を有する発熱パイプを用
いたので、通電によって生じる発熱の伝達を遅くするこ
とができ、間歇的に通電しても温度の変動を少なくする
ことができる。
【0009】さらに、本発明は、上述の発熱パネルから
なる複数箇の発熱単位を順繰りに通電するようにしたの
で、それぞれの発熱単位を間歇的に駆動しても、温度変
動を少なくすることができ、発熱パネルに給電する電源
の容量を小さくすることができる。
【0010】
【実施例】以下、図を用いて本発明を説明する。図1
は、本発明に係る発熱パネルの構造を示す斜視図であ
る。図2は、その平面図であり、図3は、図2のA−A
線の断面図である。図4は、本発明に係る発熱パネルに
使用する発熱パイプの構造を示す軸方向に直交する面の
断面図であり、図5は、発熱パイプの端部付近の構造を
示す断面図である。図6は、本発明に係る発熱パネルを
用いた床暖房装置の駆動回路を示す図である。図7は、
発熱パイプの断面形状の種々の例を示す図である。
【0011】図1および図2に示すように、本発明に係
る発熱パネル1は、上面が開口した箱体2と、中心付近
に電熱線を設けた発熱パイプ3と、電力線および制御線
の電気的接続を行う接続箱4から構成される。箱体2
は、例えば、鋼板またはプラスチック板をコ字状または
L字状に折り曲げたチャネルを四角に形成した枠21
と、枠21の内側にはめ込まれた断熱性材料、例えば、
両面に撥水性の膜が形成された硬質ウレタンフォームか
らなる底板22と、底板22から立上り枠21の内周壁
に沿って設けられた断熱性材料からなる側壁23と、発
熱パイプ3を固定してその移動を規制する箱体と同様な
材料からなる受桟24とから構成される。
【0012】箱体2の内部は受桟24によって仕切られ
ており、発熱空間25と接続空間26とが形成される。
接続空間26では、2本の発熱パイプが接続されるとと
もに発熱パイプや信号線を外部電源や制御手段などに接
続する接続箱4が設けられている。受桟24には、発熱
パイプ3の外径と略同じ幅の切欠241が設けられてお
り、発熱パイプ3を固定して支持している。
【0013】箱体2の内面には熱反射材27が貼付られ
ており、発熱パイプからの熱を上方へ反射させて、上方
以外へ放散することを極めて少なくしている。
【0014】熱反射材27は、例えばアルミニウムを蒸
着した合成樹脂薄膜の上面に平均粒径0.2〜1mm度の
ガラスビーズを接着剤等を用いて固定したものを使用す
ることができる。このとき、ガラスビーズを固定した面
を箱体2の内側に向けることによって、発熱パイプ3か
らの輻射熱を効率よく箱体2の開口側へ反射させること
ができる。
【0015】図3は、本発明に係る発熱パネル1を床暖
房用に施工した場合の断面を示している。発熱パネル1
は、根太52の間に挿入されるとともに、根太52の下
面に取付けられた発熱パネル受材51の上に載置され
る。発熱パネル1の枠21の上面には、例えば、発泡ポ
リエチレン樹脂や発泡ウレタン樹脂および発泡スチロー
ル樹脂もしくはネオプレンフォームなどからなる断熱用
テープ6が貼着され、その上に伝熱材料からなる蓋7が
箱体2の内部と外部空間を遮断するように設置される。
発熱パネル1の蓋7が、床板53に均一に接するように
配置される。
【0016】発熱パネル1の枠21の上面に設けられた
断熱用テープ6は箱体2の外側へ張り出す様に設置さ
れ、蓋7の折曲げ部71と枠21の間に断熱を与えるよ
うに構成されている。
【0017】発熱パイプ3の表面には、制御用の例えば
サーミスタからなる感熱素子11またはバイメタルなど
の所定温度に達すると回路を解放し自動復帰する温度ス
イッチ12が取り付けられている。
【0018】発熱パイプ3の構造を図4および図5を用
いて説明する。図4は、発熱パイプの長手方向に直交す
る面での断面図であり、図5は、発熱パイプの中心線に
沿った端部付近の断面図である。発熱パイプ3は、例え
ばニクロム線からなる発熱線311の周囲に例えばガラ
ス繊維を筒状に織った耐熱性の絶縁性スリーブ312で
被覆された発熱体31と、この発熱体31を中心付近に
位置させたパイプ32と、発熱体31とパイプ32との
間に充填された電気的に絶縁性で熱容量の大きな材料、
例えば、ガラスを破砕したガラス粉末およびガラス粒か
らなる蓄熱層33から構成される。
【0019】パイプ32は、例えば、鉄やアルミニウム
等の金属管321の表面を耐熱性の樹脂、例えば、AA
S樹脂からなる被覆層322で被覆してある。この被覆
層は金属管321からの熱をパイプ表面にゆっくり伝え
る働きをする。
【0020】さらに、パイプ32の被覆層322の表面
には、ガラスビーズを接着して設けたガラスビーズ層3
23を設けることができる。ガラスビーズ層323を設
けることによって、放熱面積を大きくして放熱効果を向
上させることができる。
【0021】この発熱パイプ3は、発熱体31の周りを
ガラス粉末などの熱容量の大きな蓄熱層33で覆ってい
るので、発熱体31からの熱は一旦蓄熱層33に蓄積さ
れ、外側に位置するパイプ32に伝えられるので、発熱
体を急激に高温に加熱しても熱はゆっくり外部に伝えら
れることとなって、温度の上昇をゆるやかにすることが
できるとともに、発熱体への通電を停止した後にも、蓄
熱体層33から外部へ熱が供給され発熱パイプ3から輻
射される熱は急激には減少せず、温度の低下をゆっくり
したものとすることができる。したがって、このような
発熱パイプを用いた発熱パネルを1箇または複数個まと
めて一つの発熱単位とし、この発熱単位を複数単位組み
合わせて発熱単位ごとに順次通電することによって、電
源装置を常に動作させることが可能となり、容量の小さ
な電源装置および制御手段を用いて大容量の暖房装置を
動作させることができる。
【0022】発熱パイプ3の端部の封止構造を図5を用
いて説明する。封止構造は、パイプ32の端部をゴムキ
ャップ34で閉じることによって構成される。ゴムキャ
ップ34は、内部にシリコーン樹脂36を充填する空洞
341と、パイプ32の鋼管321の内壁に圧入される
段部342と、リード線35が貫通する貫通孔343が
設けられている。
【0023】ゴムキャップ34の空洞341の開放され
た口には中心にリード線35が貫通する貫通孔371が
設けられたベークライトや耐熱絶縁紙などからなる止板
37が設けられている。導体351の外周を電気絶縁性
被覆352で覆ったリード線35はゴムキャップ34の
貫通孔343および止板37の貫通孔371を貫通して
パイプ32内に引き込まれている。リード線35の先端
は発熱線311に重ね合わされ、この重ねあわせ部を囲
む銅製のリングスリーブ38をかしめることによって電
気的かつ機械的に接続されている。
【0024】止板37の貫通孔371からパイプ32内
へつき出たリード線35の絶縁被覆352は、発熱体3
1の絶縁性スリーブ312で覆われ、この絶縁性スリー
ブで覆われた部分を囲むリングスリーブ39でかしめら
れて機械的に接続される。このリングスリーブ39は、
止板39に接触して止まり接続部が止板37の外側に引
きだされることを防いでいる。
【0025】次に、発熱パイプ3を製造する手順につい
て説明する。先づ、片方のゴムキャップ34の貫通孔3
43と止板37の貫通孔371にリード線35を引き通
した後、リード線35の導体351と発熱体31の発熱
線351を重ね合わせその外周に嵌めたリングスリーブ
38をかしめて電気的かつ機械的に接続する。次いで、
リード線35の絶縁被覆352の上に発熱体31の絶縁
性スリーブ312をかぶせた後、この外周に嵌めたリン
グスリーブ39をかしめて機械的に接続する。次ぎに発
熱線31をパイプ32にとおした後、前述の作業を他方
のゴムキャップ側についても実施する。この後片方のゴ
ムキャップ34の空洞341にシリコーン樹脂36を充
填し、リード線35を外側に引き戻してゴムキャップ3
4と止板37および止板37とリングスリーブ39をそ
れぞれ相互に接触させた状態でゴムキャップ34をパイ
プ32に挿入した後、シリコーン樹脂36に加熱等の処
理を施してシリコーン樹脂を硬化させる。
【0026】片方のゴムキャップ34内のシリコーン樹
脂36が硬化してリード線35がシリコーン樹脂によっ
て固定された後、パイプ32内に蓄熱層33を構成する
所定量のガラス粉末を充填し、その上に他方のキャップ
側の止板37を位置させる。次いで、他方のゴムキャッ
プ34の空洞341にシリコーン樹脂を充填し、ゴムキ
ャップ34をパイプ32に挿入し、その後リード線35
を外側に引き出して発熱体31を両ゴムキャップ間で張
った状態とし、シリコーン樹脂36に加熱等の処理を施
して硬化させる。
【0027】以上の作業によってパイプ32の中心に発
熱体31が位置した発熱パイプ3を得ることができる。
【0028】以下、上に述べた発熱パネルを床暖房に用
いた例の、通電制御について説明する。図6は、本実施
例の床暖房装置での電気的な接続状態と制御手段の一例
を示している。本実施例では発熱パネルはそれぞれ2本
の発熱パイプを有しており、2板の発熱パネルで1の発
熱単位3A、3B、3Cが構成され、3つの発熱単位が
並列に接続されて暖房装置が構成されている。
【0029】本発明の制御装置は、商用電源81と主ス
イッチ82と発熱単位選択状態検出リレー83と制御用
直流電源84と発熱単位選択スイッチ85とリレー86
と温度ヒューズ87と温度動作リレー88と発熱単位3
と感熱素子11と温度スイッチ12とから構成される。
商用電源81および主スイッチ82ならびに直流電源8
4以外の各構成要素は、それぞれA,B,Cの3系統か
ら構成されている。各リレーの動作接点はそれぞれa,
b,cが付されて示されている。
【0030】1つの発熱単位を構成する発熱パイプの少
なくとも1本の表面に感熱素子11が取り付けられる。
また、少なくとも1本の表面にパイプの表面温度が75
℃になると開放される例えばバイメタルからなる温度ス
イッチ12が取り付けられ、各パネルには温度ヒューズ
12が設けられている。
【0031】発熱単位3Aと温度スイッチ12Aと発熱
単位選択スイッチ85Aとリレー86Aの接点86a−
1と温度ヒューズ87とは直列に接続され、発熱単位選
択スイッチ85Aには、当該発熱単位3Aが選択されず
暖房に寄与しないときにその接点83aをブレークする
ように動作する発熱単位選択状態検出リレー83Aが接
続されている。他の2系統も同様に構成され、それぞれ
の系統が互いに並列に接続されている。
【0032】一方、リレー86Aと温度動作リレー88
Aの接点88aとリレー接点86b−2と86c−2の
直列接続体に並列に、感熱素子11Aと感熱素子が検出
した温度が所定値以上になったときに動作する温度動作
リレー88Aの直列接続体が接続される。この並列接続
体にリレー接点83aが接続される。他の2系統も同様
に構成され、それぞれの系統が互いに並列に接続されて
いる。ここで、リレー86Bの系統に接続されるリレー
接点は、接点83bと接点86a−2と接点86c−3
であり、リレー86Cの系統に接続されるリレー接点
は、接点83cと接点86a−3と接点86b−3であ
る。
【0033】次いで、その動作を説明する。発熱単位3
A、3B、3Cの全てが動作するように選択されている
とき、すなわち、発熱単位選択スイッチ85A、85
B、85Cが投入されているとき、発熱単位選択状態検
出リレー83A、83B、83Cの接点83a、83
b、83cはメーク状態に有る。そして、リレー86
A、86B、86Cの接点86a−2、86a−3、8
6b−2、86−b3、86c−2、86c−3は、メ
ーク状態に有るので、まず、直流電源84から各リレー
86A、86B、86Cに電流が流れ、各接点86a−
2、86a−3、86b−2、86b−3、86c−
2、86c−3はブレーク状態に移行しようとする。こ
こで、接点86b−2、86b−3、86c−2、86
c−3に遅延特性を与えておくと、接点86a−2およ
び86a−3が先にブレーク動作し、リレー86B、8
6Cは消勢される。従って、リレー接点86b−2およ
び86c−2はメーク状態を維持し、リレー86Aへの
通電が維持され、接点86a−1はメーク状態に移行
し、発熱単位3Aの発熱パイプに電力が供給される。こ
のとき他のリレー接点86b−1、86c−1はブレー
ク状態に有り、この接点に直列に接続された発熱単位3
B、3Cには電力が供給されない。
【0034】この通電によって、発熱単位3Aの発熱パ
イプの表面の温度が上昇し感熱素子11Aの抵抗値が所
定値を超えて変化すると、温度動作リレー88Aが付勢
され、リレー86Aに直列に接続された温度動作リレー
接点88aがブレーク動作してリレー86Aは消勢され
る。すると、リレー接点86a−2および86a−3は
メーク状態に移行する。ここで、リレー接点86a−3
の復帰特性に遅延特性を与えておくと、リレー接点86
a−2が先に復帰し、リレー86Bが付勢されるので、
そのリレー接点86b−2および86b−3がブレーク
状態に移行するとともに、リレー接点86b−1がメー
ク状態に移行して発熱単位3Bに電力が供給される。こ
のとき、リレー86Aおよび86Cは消勢されているの
で、発熱単位3Aおよび3Cは通電されない。
【0035】発熱単位3Bへの通電によっての発熱パイ
プの表面の温度が上昇し感熱素子11Bの抵抗値が所定
値を超えて変化すると、温度動作リレー88Bが付勢さ
れ、リレー86Bに直列に接続された温度動作リレー接
点88bがブレーク動作してリレー86Bは消勢され
る。すると、リレー接点86b−2および86b−3は
メーク状態に移行する。ここで、リレー接点86b−2
の復帰特性に遅延特性を与えておくと、リレー接点86
b−3が先に復帰し、リレー86Cが付勢されるので、
そのリレー接点86c−2および86c−3がブレーク
状態に移行するとともに、リレー接点86c−1がメー
ク状態に移行して発熱単位3Cに電力が供給される。こ
のとき、リレー86Aおよび86Bは消勢されているの
で、発熱単位3Aおよび3Bは通電されない。
【0036】発熱単位3Cへの通電によっての発熱パイ
プの表面の温度が上昇し感熱素子11Cの抵抗値が所定
値を超えて変化すると、温度動作リレー88Cが付勢さ
れ、リレー86Cに直列に接続された温度動作リレー接
点88cがブレーク動作してリレー86Cは消勢され
る。すると、リレー接点86c−2および86c−3は
メーク状態に移行する。ここで、リレー接点86c−3
の復帰特性に遅延特性を与えておくと、リレー接点86
c−2が先に復帰し、リレー86Aが付勢されるので、
そのリレー接点86a−2および86a−3がブレーク
状態に移行するとともに、リレー接点86a−1がメー
ク状態に移行して発熱単位3Aに電力が供給される。こ
のとき、リレー86Bおよび86Cは消勢されているの
で、発熱単位3Bおよび3Cは通電されない。
【0037】以下、同様な動作を繰り返して発熱単位を
順繰りに通電する。各発熱単位では、発熱パイプ3内の
発熱線311での発熱が蓄熱層33を介して時間的な遅
れを持ってパイプ32の表面に伝達されるので、表面温
度が所定値に達して通電が停止された後にも、蓄熱層に
蓄えられた熱が表面に供給されて輻射熱を床板から放出
することができる。よって、立ち上げ時以降の通電時間
は、極めて短くてすみ、各発熱単位間の温度差が少な
く、各発熱単位での温度変化も少ない均一な暖房を行う
ことができる。
【0038】次ぎに、発熱単位を選択して部分的な暖房
を行う例を説明する。発熱単位3Bおよび3Cが動作す
るように選択されているとき、すなわち、発熱単位選択
スイッチ85Aが開放され、発熱単位選択スイッチ85
Bおよび85Cが投入されているとき、発熱単位選択状
態検出リレー83Aの接点83aはブレーク状態に有
り、発熱単位選択状態検出リレー83Bおよび83Cの
接点83bおよび83cはメーク状態に有る。従って、
リレー86Aは付勢されずその接点86a−1はブレー
ク状態を維持し、接点86a−2および86a−3はメ
ーク状態を維持する。リレー86B、86Cの接点86
−b3および86c−3は、メーク状態に有るので、ま
ず、直流電源84から各リレー86Bおよび86Cに電
流が流れ、各接点86b−3および86c−3はブレー
ク状態に移行しようとする。ここで、接点86c−3に
遅延特性を与えておくと、接点86b−3が動作し、リ
レー86Cは消勢される。従って、リレー接点86c−
3はメーク状態を維持し、リレー86Bへの通電が維持
され、接点86b−1はメーク状態に移行し、発熱単位
3Bの発熱パイプに電力が供給される。このとき他のリ
レー接点86a−1、86c−1はブレーク状態に有
り、この接点に直列に接続された発熱単位3A、3Cに
は電力が供給されない。
【0039】この通電によって、発熱単位3Bの発熱パ
イプの表面の温度が上昇し感熱素子11Bの抵抗値が所
定値を超えて変化すると温度動作リレー88Bが付勢さ
れ、リレー86Bに直列に接続された温度動作リレー接
点88bがブレーク動作してリレー86Bは消勢され
る。すると、リレー接点86b−3はメーク状態に移行
する。従って、リレー86Cが付勢されるので、そのリ
レー接点86c−3がブレーク状態に移行して発熱単位
3Cに電力が供給される。このとき、リレー86Aおよ
び86Bは消勢されているので、発熱単位3Aおよび3
Cは通電されない。
【0040】発熱単位3Cへの通電によっての発熱パイ
プの表面の温度が上昇し感熱素子11Cの抵抗値が所定
値を超えて変化すると温度動作リレー88Cが付勢さ
れ、リレー86Cに直列に接続された温度動作リレー接
点88cがブレーク動作してリレー86Cは消勢され
る。すると、リレー接点86c−3はメーク状態に移行
する。したがって、リレー86Bが付勢され発熱単位3
Bに通電されるとともに、接点86b−3がブレーク状
態に移行する。このとき、リレー86Aおよび86Cは
消勢されているので、発熱単位3Aおよび3Cは通電さ
れない。
【0041】以下、同様に発熱単位3Bと3Cの間で順
繰りに通電が行われる。温度スイッチ12および温度ヒ
ューズ87は、発熱パイプの温度の上がりすぎを阻止す
る安全スイッチとして働き、装置の信頼性の向上に寄与
している。また、温度動作リレー88の動作特性にヒス
テリシス特性(リレーが付勢される温度がリレーが消勢
される温度より高い特性)を持たせておくことによっ
て、十分な放熱余力が有るにもかかわらず通電されるこ
とを防ぎ、無駄な電力の消費を防ぐことができる。
【0042】上記の例の発熱単位選択状態検出リレー8
3およびそのリレー接点を発熱単位選択スイッチ85と
連系したスイッチとしてもなんら問題は無い。
【0043】以上の説明では、リレーを用いた制御態様
を示したが、半導体素子などの無接点スイッチを用いた
制御回路によって同様の動作を行わせることも可能であ
る。このことによって、接点の保守が不要となり、制御
回路のメンテナンスフリー化を計ることもできる。さら
に、装置の立上げがなされた後は、発熱単位への給電量
を制御する手段を設けることによって、消費電力量を少
なくすることも可能である。
【0044】以上、本発明を床暖房に用いた例を示した
が、本発明に係る発熱パネルおよび発熱パネルの駆動装
置は、この例に限られること無く、壁面からの輻射熱に
よる暖房加熱や、屋根に設けて屋上の雪を溶かす融雪装
置とすること、さらに、この発熱パネルを床に設けたく
ぼみの底面または壁面に設けて堀こたつとすることもで
きる。
【0045】図7に、発熱パイプの断面形状の変形例を
示す。(A)は、パイプ32の被覆層322の一部をヒ
レ形状に広げた伝熱部324とした例であり、蓋7への
伝熱能を上げることができる。(B)は、パイプ32の
被覆層322に伝熱材72を取付けた例であり、蓋7へ
の伝熱能の向上に役立てることができる。(C)、
(D)および(E)ならびに(F)、(J)は、床板に
接する面を大きくした例であり、伝熱面積を大きくする
ことができるので、伝熱能を向上させることができると
ともに、パネル内にパイプを安定して設置することがで
きる。(G)および(H)は、(C)、(D)の例に比
較して放熱表面を大きくした例である。発熱パイプの形
状は、この例に示したものに限らず種々の形状を採用で
きる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、発熱線
をパイプ内の蓄熱層内に配置したので、発熱線に通電す
ることによって生じた熱は、まず蓄熱層に蓄えられた
後、順にパイプ表面に移動する。したがって、パイプの
表面温度が所定温度になったときに通電を停止しても、
その後も内部から熱が送り出されて輻射熱が床面から放
射され続ける。したがって、間歇的に通電するようにし
ても、発熱面の温度変化を小さくすることができる。
【0047】さらに、本発明は、発熱パネルの構造とし
たので、取扱が容易になるとともに、床暖房の設置に当
たっては、根太の間にパネルを配置しパネル間の電気的
な接続を行った後、この上に床板を張ればよく、現場で
の工事を極めて簡単なものとすることができる。
【0048】加えて、本発明は、発熱パネルの内面に反
射材を設けたので、発熱パイプからの輻射熱を床板へ送
ることができ、発熱効率を上げることができる。
【0049】また、本発明は、複数の発熱パネルを組み
合わせて複数の発熱単位を構成し、各発熱単位ごとに順
に電力を供給するようにしたので、一時に複数の発熱単
位に電力が供給されることがなく、電源容量を小さくす
ることができる。また、本発明によれば、複数の発熱単
位を所望のパターンで選択して通電することができるの
で、不必要な個所での発熱を無くすことができ、省エネ
ルギー化を計ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発熱パネルの構造を示す斜視図。
【図2】本発明に係る発熱パネルの平面図。
【図3】本発明に係る発熱パネルの図2のA−A線の断
面図。
【図4】本発明に係る発熱パネルに使用する発熱パイプ
の構造を示す軸方向に直交する面の断面図。
【図5】本発明に係る発熱パイプの端部付近の構造を示
す断面図。
【図6】本発明に係る発熱パネルを用いた床暖房装置の
駆動回路図。
【図7】発熱パイプの断面形状の種々の例を示す図。
【符号の説明】
1 発熱パネル 2 箱体 3 発熱パイプ、発熱単位 4 接続箱 6 断熱用テープ 7 蓋 11 感熱素子 12 温度スイッチ 21 枠 22 底板 23 側壁 24 受桟 25 発熱空間 26 接続空間 27 熱反射材 31 発熱体 32 パイプ 33 蓄熱層 34 ゴムキャップ 35 リード線 36 シリコーン樹脂 37 止板 38,39 リングスリーブ 51 発熱パネル受材 52 根太 53 床材 71 蓋折曲部 72 伝熱材 81 商用電源 82 主スイッチ 83 発熱単位選択状態検出リレー 84 直流電源 85 発熱単位選択スイッチ 86 リレー 87 温度ヒューズ 88 温度動作リレー 241 切欠き 311 発熱線 312 絶縁性スリーブ 321 金属管 322 被覆層 323 ガラスビーズ層 341 空洞 342 段部 343 貫通孔 351 導体 352 電気絶縁性被覆 371 貫通孔

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電によって生じた熱を輻射熱として放
    出する発熱パネルにおいて、通電によって熱を生じる発
    熱線を中心部に設けるとともに蓄熱材を充填した発熱パ
    イプと、前記発熱パイプを内部に設置した断熱材からな
    る箱体とからなることを特徴とした発熱パネル。
  2. 【請求項2】 蓄熱材がガラスを粉砕した粉末および微
    粒子である請求項1に記載の発熱パネル。
  3. 【請求項3】 発熱パイプの両端がキャップによって閉
    じられている請求項1または請求項2のいずれかに記載
    の発熱パネル。
  4. 【請求項4】 発熱パイプが、金属管とその外表面に設
    けた被覆層とからなる請求項1ないし請求項3のいずれ
    かに記載の発熱パネル。
  5. 【請求項5】 発熱パイプが箱体内に固定されている請
    求項1ないし請求項4のいずれかに記載の発熱パネル。
  6. 【請求項6】 箱体の外側が金属の枠で補強されている
    請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の発熱パネ
    ル。
  7. 【請求項7】 箱体の内面に熱反射材が設けられている
    請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の発熱パネ
    ル。
  8. 【請求項8】 熱反射材が金属箔またはプラスチック薄
    膜の表面に金属膜を設けた膜である請求項7に記載の発
    熱パネル。
  9. 【請求項9】 熱反射材が膜の表面に微小なガラスビー
    ズを設けたものである請求項8に記載の発熱パネル。
  10. 【請求項10】 床面からの輻射暖房に使用する請求項
    1ないし請求項9に記載の発熱パネル。
  11. 【請求項11】 壁面からの輻射暖房に使用する請求項
    1ないし請求項9に記載の発熱パネル。
  12. 【請求項12】 融雪装置に使用する請求項1ないし請
    求項9に記載の発熱パネル。
  13. 【請求項13】 通電によって生じた熱を輻射熱として
    放出する発熱パネルからなる発熱装置の駆動装置におい
    て、複数の発熱パネルを選択的に順繰りに通電する制御
    手段を有する発熱装置の駆動装置。
  14. 【請求項14】 複数の発熱パネルから所定のパターン
    で発熱パネルを選択する手段を有する請求項13に記載
    の発熱装置の駆動装置。
  15. 【請求項15】 発熱パネルに設けた発熱パイプの表面
    温度を検出する手段を設けた請求項13または請求項1
    4のいずれかに記載の発熱装置の駆動装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04174993A (ja) * 1990-11-07 1992-06-23 Atsushi Machiya 発熱体及び該発熱体を利用した屋根用融雪装置並びに床暖房装置
JPH04251130A (ja) * 1991-01-09 1992-09-07 Daikin Ind Ltd 床暖房装置
JPH0635815B2 (ja) * 1991-03-14 1994-05-11 日本碍子株式会社 排ガス処理装置の逆洗浄機構

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