JPH0861428A - 除振装置 - Google Patents

除振装置

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Publication number
JPH0861428A
JPH0861428A JP19838794A JP19838794A JPH0861428A JP H0861428 A JPH0861428 A JP H0861428A JP 19838794 A JP19838794 A JP 19838794A JP 19838794 A JP19838794 A JP 19838794A JP H0861428 A JPH0861428 A JP H0861428A
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JP
Japan
Prior art keywords
inner cylinder
vibration
outer cylinder
partition wall
cylinder
Prior art date
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Pending
Application number
JP19838794A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Hirabayashi
賢一 平林
Hiroaki Ishizawa
寛明 石沢
Masashi Koseki
誠志 小関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Publication date
Application filed by Showa Electric Wire and Cable Co filed Critical Showa Electric Wire and Cable Co
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Publication of JPH0861428A publication Critical patent/JPH0861428A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水平方向の固有振動数を低下させると共に共
振倍率をも低下させる。 【構成】 底部を有する外筒2と、下部方向に隔壁4が
設けられた細長い内筒3と、外筒2の上部および内筒3
の上部を可撓的に固定する環状ダイヤフラム5と、内筒
3内に設けられた隔壁4の上端面4aに防振ゴム8を介
して固定されるシャフト7と、外筒2内に封入される所
定量のシリコーンオイルSとを備えている。また、内筒
3には隔壁4より下位に通気孔10が穿設されている。 【効果】 これにより、シャフト7の上部に固定された
荷重受け板6に水平方向の力が加わっても、水平方向の
固有振動数を低下させると共に、水平方向の共振倍率を
低下させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は除振台に適用される除振
装置に係り、特に水平方向の固有振動数を低減化させる
除振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から半導体製造・検査装置、電子顕
微鏡、光学測定器等に代表される精密機器等に必要な精
度を得るために、これらの設備を設置基礎または床から
の振動の影響から除振支持する除振装置が用いられる。
この除振装置によって精密機器等を支持する場合、精密
機器等と設置基礎または床との間の振動伝達率を下げる
には除振装置の水平方向の固有振動数fnの値を小さく
する必要がある。一般にはfn=2〜10(Hz)であ
るが、半導体製造装置や電子顕微鏡などの精密機器を支
持する場合はそれ以下のfn値が要求される。
【0003】このようなfn値を実現するために使用さ
れる除振装置として、例えば図4に示すように、精密機
器等が搭載された制御対象物41を空気ばね42によっ
て支持し、さらに空気ばね42の底部に防振ゴム43を
介在させて、設置基礎34等に固定するものがある。こ
のように空気ばね42の底部に防振ゴム43を介在させ
ることにより、空気ばね42のみで除振支持していたと
きよりも、水平方向の固有振動数fnを下げることがで
きる。
【0004】また、除振装置のその他の例として、図5
に示すように、制御対象物46と、この制御対象物46
を支持している空気ばね47とを吊シャフト48にて吊
下げる振り子式除振装置45がある。この振子式除振装
置45は水平方向の固有振動数fnを吊シャフト48よ
る振り子運動によって下げることができる。これによ
り、上記除振装置40よりも水平方向の固有振動数fn
を下げることができるので、さらに水平方向の除振性能
を向上させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら吊シャフ
ト48を使用した振り子式除振装置45では、制御対象
物46を支持している複数の空気ばね47等が各々吊シ
ャフト48に吊られているので、空気ばね47間を補強
フレーム49で連結しなければならない。したがって、
この振り子式除振装置45は制御対象物46による質量
Mと、補強フレーム49による質量mとによる2質量系
となるので、図6に示すような振動伝達曲線を描く。即
ち、制御対象物46の質量Mによる固有振動数f1のほ
かに補強フレーム49の質量mにより固有振動数f2
発生するので、除振性能に悪影響を与えていた。
【0006】
【目的】本発明は、このような従来の問題点を解決する
ためになされたもので、水平方向の固有振動数を低下さ
せると共に共振倍率をも低下させることができる除振装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明の除振装置は、底部を有する外筒と、下部方向
に隔壁が設けられた細長い内筒と、外筒の上部に内筒の
上部を可撓的に固定し、且つ外筒内を圧力密状態にする
環状ダイヤフラムと、上端部に荷重受け板が固定され、
内筒内の隔壁にゴム状弾性体を介して長手方向に固定さ
れるシャフトとを備え、内筒に隔壁より下位に通気孔が
穿設され、外筒に通気孔より下の位置まで減衰液が収容
されているものである。
【0008】本発明の好適な態様によれば、外筒および
内筒により形成される空気室に封入されている空気の減
衰液に対する体積比が2〜6である。また、内筒の下部
は内筒の中心方向または外周方向に向って折曲してもよ
い。
【0009】
【作用】この除振装置によれば、荷重受けに水平方向の
力が加わると環状ダイヤフラムが水平方向に撓み、内筒
が傾斜して荷重受け板も傾斜しようとするが、荷重受け
板を固定するシャフトと隔壁との間にゴム状弾性体を介
在させているので、この弾性体の水平方向のこじれによ
って荷重受けを水平に保持することができる。
【0010】また、外筒内に所定量の減衰液が収容され
ているので、細長い内筒に対して適切なダンピングを負
荷することができ、ハンティングを防止することができ
る。具体的には外筒および内筒により形成される空気室
に封入されている空気の減衰液に対する体積比を2〜6
に設定することにより、水平方向の固有振動数を低下さ
せると共に、水平方向の共振倍率を低下させることがで
きる。
【0011】さらに、隔壁の下部側に位置する内筒には
通気孔が穿設されているので、外筒内および内筒内の減
衰液の液面を均一にでき、水平方向の減衰を得ることが
できる。なお、内筒の下部を内筒の中心方向または外周
方向に向って折曲することにより、垂直方向の減衰を得
ることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の除振装置の一実施例について
図面を参照して説明する。本発明の除振装置は図1に示
すように、底部を有する外筒2と、下部方向に隔壁4が
設けられた細長い内筒3とを備えている。外筒2の上部
と内筒3の上部とは、織物で補強したゴムから成る環状
ダイヤフラム5によって可撓的に固定されている。これ
により外筒2内を圧力密状態、即ち外筒2内の空気が逃
げないように密閉状態にすることができる。この環状ダ
イヤフラム5は内筒3に水平方向の力が加わると撓む
が、この撓み量は外筒2の上部と内筒3の上部とが干渉
しないように設定されている。
【0013】また、内筒3内には荷重受け板6がボルト
等で固定されるシャフト7が、内筒3内の隔壁4の上面
4aにゴム状弾性体である防振ゴム8を介して長手方向
に固定されている。この防振ゴム8は荷重負荷方向(垂
直方向)に硬く、水平方向には軟らかい部材から構成さ
れている。さらに、外筒2および内筒3により形成され
る空気室9には、減衰液であるシリコーンオイルSが収
容されている。シリコーンオイルSは広い温度範囲で粘
度変化が少ないので、減衰液としては好適である。この
シリコーンオイルSの封入量により水平方向の固有振動
数は大きく影響し、例えば空気室9に封入されている空
気Aの容量を大きくすると垂直方向の固有振動数を下げ
ることができるが、ハンティングが発生する。
【0014】この空気室9に封入されている空気Aのシ
リコーンオイルSに対する体積比を2〜3に設定するこ
とにより、垂直方向の固有振動数を低下させると共に、
ハンティングを防止することが可能になる。なお、実験
によれば、5000stの粘度のシリコーンオイルSを
使用した場合、空気AのシリコーンオイルSに対する体
積比を2.6に設定することにより、垂直方向の固有振
動数を低下させると共に、ハンティングを防止すること
ができた。
【0015】また、このような体積比の除振装置1にお
いて、粘度の異なるシリコーンオイルを使用することに
より、水平方向の共振倍率Qを変化させることが可能と
なる。例えば粘度の高いシリコーンオイルを使用すれ
ば、水平方向の共振倍率Qを低下させることができる。
なお、隔壁4の下部側に位置する内筒下部3aには通気
孔10が穿設されている。この通気孔10により外筒2
内に封入されたシリコーンオイルSの液面を、外筒2内
と内筒下部3a内とで均一にすることができるので、水
平方向の減衰を得ることができる。
【0016】このように構成された本実施例の除振装置
1において、荷重受け板6に水平方向の力が加わると、
環状ダイヤフラム5が撓むことにより内筒3が力の加わ
った方向に傾斜するが、荷重受け板6を固定するシャフ
ト7と隔壁4との間に介在させた防振ゴム8が水平方向
にこじれるので、荷重受け板6を水平に保持することが
できる。
【0017】また、内筒3が力の加わった方向に傾斜し
た際、空気室9に封入されている空気Aのシリコーンオ
イルSに対する体積比を2.6に設定し、且つシリコー
ンオイルS内に細長い内筒3の内筒下部3aを潜らして
いるので、水平方向の固有振動数を低下させると共に、
ハンテイングを防止することができる。さらに、隔壁4
の下部側に位置する内筒下部3aに穿設された通気孔1
0により、シリコーンオイルSの液面を外筒2内と内筒
下部3a内とで均一にすることができるので、水平方向
の減衰を得ることができる。
【0018】したがって、本実施例の除振装置1のみ
で、制御対象物を除振支持することができるので、図2
に示すように制御対象物の質量による固有振動数f1
みが現れる振動伝達曲線を描くことができる。なお、本
実施例において使用される内筒3の内筒下部3a端面
は、内筒3の肉厚tの状態でシリコーンオイルS内に潜
らしていたが、これに限らず、図3(a)、(b)に示
すように、内筒31の内筒下部31aを内筒31の中心
方向に向って折曲したり、内筒32の内筒下部32aを
内筒32の外周方向に向って折曲したりしてもよい。こ
れによりシリコーンオイルSに対する浮力面積が増大す
るので、垂直方向の減衰を得ることができ、垂直方向の
除振が必要な機器に本発明の除振装置を適用することが
できる。
【0019】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の除振装置によれば、底部を有する外筒と、下部方向
に隔壁が設けられた細長い内筒と、外筒の上部に内筒の
上部を可撓的に固定し、且つ外筒内を圧力密状態にする
環状ダイヤフラムと、上端部に荷重受け板が固定され、
内筒内の隔壁にゴム状弾性体を介して長手方向に固定さ
れるシャフトとを備え、内筒に隔壁より下位に通気孔が
穿設され、外筒に通気孔より下の位置まで減衰液が収容
されているので、従来の技術で問題となっていた振動伝
達曲線にふたつの固有振動数が現れる現象を防ぐと共
に、水平方向の固有振動数を低下させ、しかも共振倍率
を低下させることができる。また、減衰液の作用により
適度なダンピングを得ることができるので、ハンティン
グを防止することができる。
【0020】さらに、近年、除振装置は機械と一体化又
は機械に内蔵されるなど機械の一部とされることが多
く、より小さい装置で従来以上の性能を出すことが要求
されているが、本発明によればコンパクトに構成されて
いるのでその実現が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である除振装置を示す詳細
図。
【図2】水平方向の振動伝達率と周波数との関係を示す
線図。
【図3】本発明の他の実施例である除振装置を示す図
で、(a)は内筒の下部を内筒の中心方向に折曲した詳
細図、(b)は内筒の下部を中心方向に向って折曲した
詳細図。
【図4】従来の除振装置を示す説明図。
【図5】従来の除振装置を示す説明図。
【図6】図5に示す除振装置による水平方向の振動伝達
率と周波数との関係を示す線図。
【符号の説明】
1…除振装置 2…外筒 3…内筒 3a…内筒下部 4…隔壁 4a…隔壁の上面 5…環状ダイヤフラム 6…荷重受け板 7…シャフト 8…防振ゴム(ゴム状弾性体) 9…空気室 A…空気 S…シリコーンオイル(減衰液) t…内筒の肉厚

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底部を有する外筒と、下部方向に隔壁が設
    けられた細長い内筒と、前記外筒の上部に前記内筒の上
    部を可撓的に固定し、且つ前記外筒内を圧力密状態にす
    る環状ダイヤフラムと、上端部に荷重受け板が固定さ
    れ、前記内筒内の前記隔壁にゴム状弾性体を介して長手
    方向に固定されるシャフトとを備え、前記内筒に前記隔
    壁より下位に通気孔が穿設され、前記外筒に前記通気孔
    より下の位置まで減衰液が収容されていることを特徴と
    する除振装置。
  2. 【請求項2】前記外筒および前記内筒により形成される
    空気室に封入されている空気の前記減衰液に対する体積
    比が2〜6であることを特徴とする請求項1記載の除振
    装置。
  3. 【請求項3】前記内筒の下部は前記内筒の中心方向また
    は外周方向に向って折曲されていることを特徴とする請
    求項1記載の除振装置。
JP19838794A 1994-03-14 1994-08-23 除振装置 Pending JPH0861428A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19838794A JPH0861428A (ja) 1994-03-14 1994-08-23 除振装置

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4249094 1994-03-14
JP6-42490 1994-06-17
JP13545794 1994-06-17
JP6-135457 1994-06-17
JP19838794A JPH0861428A (ja) 1994-03-14 1994-08-23 除振装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0861428A true JPH0861428A (ja) 1996-03-08

Family

ID=27291230

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19838794A Pending JPH0861428A (ja) 1994-03-14 1994-08-23 除振装置

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JP (1) JPH0861428A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109808425A (zh) * 2019-01-23 2019-05-28 东风汽车集团有限公司 一种阻尼及刚度可调式轮胎

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109808425A (zh) * 2019-01-23 2019-05-28 东风汽车集团有限公司 一种阻尼及刚度可调式轮胎

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Effective date: 20040209

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Effective date: 20040302

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20040629

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