JPH0860936A - ドアクローザ速度調整弁の抜け止め構造 - Google Patents

ドアクローザ速度調整弁の抜け止め構造

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JPH0860936A
JPH0860936A JP19145794A JP19145794A JPH0860936A JP H0860936 A JPH0860936 A JP H0860936A JP 19145794 A JP19145794 A JP 19145794A JP 19145794 A JP19145794 A JP 19145794A JP H0860936 A JPH0860936 A JP H0860936A
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door closer
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良二 岸本
Hisayuki Sakaguchi
久幸 坂口
Yoshiaki Kato
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドアの閉鎖速度を調整する速度調整弁を回転
操作させる際に、この速度調整弁の抜け落ちを防止す
る。 【構成】 ドアDの閉鎖速度を調整する速度調整弁10
を備えたドアクローザ1であって、速度調整弁10はネ
ジ部11を有しており、速度調整弁10を回転操作する
際のネジ部11の頭部13が、ドアクローザ本体2の外
側面2cに穿設された操作孔5内に位置して表出されて
おり、操作孔5の開口縁部6aの内径を狭めるように、
開口縁部6aの周縁部6bの一部に凸部23を設け、速
度調整弁10の抜脱を防止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドアと建物側枠体との
間に介設されるドアクローザに設けられ、ドアの閉鎖速
度を調整する速度調整弁の抜け止め構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、ドアの上縁と建物側の枠体との
間には、開放したドアを閉鎖させる際に、その閉鎖方向
の移動を付勢させ、かつ、この閉鎖時の速度を緩やかに
行うためのドアクローザが設けられている。この種のド
アクローザは、ドアの上縁にクローザ本体が固定され、
この本体より延設されるアームの先端が建物側の枠に固
定される構造とされ、アームの回動速度を調整すること
で、ドアの閉鎖速度が調整されるようになっている。
【0003】このドアの閉鎖方向への付勢は、本体に対
して回動自在なアームの基端に連結され本体に内蔵され
る閉鎖機構によって行われ、また、このドアの閉鎖速度
の調整は、閉鎖機構に連結される速度調整弁によって行
われるようになっている。速度調整弁は、ネジ部を有し
ており、クローザ本体にこのネジ部の頭部が操作孔を介
して臨めるように配設されており、ドアクローザをドア
及び建物側に取り付けたのちに、このネジ頭部をドライ
バーなどの工具を用いて回転操作し、速度調整弁の進退
を調整して、ドアの閉鎖速度を調整するようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たドアクローザでは、速度調整弁の調整をネジ部による
回転で行うが、このネジ部を緩める方向に回転を続ける
と、クローザ本体の操作孔よりこの速度調整弁が抜け落
ちてしまうという欠点がある。また、この速度調整弁が
抜け落ちると、操作孔よりクローザ本体内部の作動油が
漏洩してしまうという問題があり、この作動油によりド
アや床面が汚損されてしまうおそれがあるという問題が
ある。
【0005】そこで本発明は、上記問題点を解消するた
めに、ドアの閉鎖速度を調整する速度調整弁を回転操作
する際に、この速度調整弁が抜け落ちることなく、クロ
ーザ本体内部の作動油等を漏洩させることがないドアク
ローザ速度調整弁の抜け止め構造を提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】次に、上記の目的を達成
するための手段を、実施例に対応する図面を参照して説
明する。この発明のドアクローザ速度調整弁の抜け止め
構造は、ドア1の閉鎖時における該ドアDの閉鎖速度を
調整する速度調整弁10を備えたドアクローザ1であっ
て、前記速度調整弁10はネジ部11を有しており、該
速度調整弁10を回転操作する際の前記ネジ部11の頭
部13が、前記ドアクローザ本体2の外側面2cに穿設
された操作孔5内に位置して表出されており、該操作孔
5の開口縁部6aの内径を狭めるように、該開口縁部6
aの周縁部6bの全周若しくは少なくとも一部に凸部2
3を設け、前記速度調整弁10の抜脱を防止させること
を特徴としている。
【0007】
【作用】ドアクローザ1は、ドアクローザ本体2の外側
面2cに穿設された操作孔5内に位置して表出されたネ
ジ部11の頭部13を回転させ速度調整弁10を回転操
作させることで、ドア1の閉鎖時における該ドアDの閉
鎖速度が調整される。この回転操作の際、速度調整弁1
0のネジ部11が緩む方向に回転を続けると、この速度
調整弁10が抜脱される方向となるが、前記操作孔5の
開口縁部6aの内径を狭めるように、該開口縁部6aの
周縁部6bの全周若しくは少なくとも一部に設けられた
凸部23により、前記速度調整弁10の抜脱が防止され
る。
【0008】
【実施例】はじめに、ドアクローザの構成について説明
する。まず、ドアクローザ1は、図1に示すように、本
体2がドアDの上縁の垂直面に固定されるとともに、こ
の本体上面2aの略中央より水平方向に延設されるアー
ム3の先端3aが建物側の上枠F1に固定されている。
【0009】ドアクローザ本体2内は、図示しないが、
ラック、ピニオン、コイルスプリングなどより構成され
る閉鎖機構が設けられているとともに、この閉鎖機構の
作動が緩やかとなるように作動油が充填されている。
【0010】また、ピニオンの軸となる作動軸は、本体
2の上下両面より突出するように支持されて取り付けら
れ、そして、上方に突出する作動軸の上端には、前記ア
ーム3の基端3bが連結固定されている。
【0011】このアーム3は、中途が回動自在に支軸3
cを介して折曲自在とされており、先端3aがブラケッ
ト4を介して回動自在に建物側の上枠F1に固定され、
すなわちドアDと建物側縦枠F2とを連結する蝶番Hと
ともに、4節リンク機構を構成するようになっている。
なお、本体下面2bより突出する作動軸には、図3に示
すように、蓋部材Cにより覆われるようになっており、
また、作動軸には、本体2内の作動油が漏洩しないよう
にOリングなどのシール材(図示せず)が取り付けられ
ている。
【0012】また、ドアクローザ本体2の外側面として
の側端面2cには、本体2内部に通ずる操作孔5が一対
穿設され、これら操作孔5は、図2に示すように、同軸
心となる開口孔部6、雌ねじ部7、流路部8と、これら
各部に対して直交する一対の連結流路9で構成されてい
る。流路部8は、大径流路部8Aと絞り流路部8Bと小
径流路部8Cとで構成され、各流路部間にはテーパ部8
a,8bが介設されている。
【0013】なお、一方の操作孔5Aでは、各連結流路
9が、雌ねじ部7の位置と最奥の小径流路部8Cの位置
とに、本体2内部へ通ずるようにそれぞれ形成され、ま
た、他方の操作孔5Bでは、最奥の小径流路部8Cが一
方の操作孔5Aの小径流路部8Cより長尺に形成され、
各連結流路9が、大径流路部8Aの中途と小径流路部8
Cの最奥位置にそれぞれ形成されている。そして、これ
ら操作孔5には、速度調整弁10がそれぞれ取り付けら
れている。
【0014】この速度調整弁10は、図2に示すよう
に、ネジ部11と軸部12とが同軸心となって一体に形
成された略軸状に形成されている。ネジ部11は、この
速度調整弁10の基端を構成し、基端面側はネジ頭部1
3とされ、前記操作孔5の雌ねじ部7と螺合する雄ねじ
部14が形成されるとともに、Oリングなどのシール材
15が装着される凹溝部16が周面に形成され、また、
このネジ頭部13の端面13aにドライバーなどの操作
工具が嵌合する凹溝17が形成されている。
【0015】また、軸部12は、速度調整弁10の先端
側を構成し、前記ネジ部11にテーパ部18を介して設
けられている。この軸部12は、ネジ部11より小径
で、かつ前記操作孔5の大径流路部8Aより小径となる
よう形成され、先端に軸部本体よりやや小径な絞り軸部
19が設けられている。この絞り軸部19には、外周側
面の一部に切欠部20が先端面に向けて形成されてい
る。
【0016】そして、この速度調整弁10は、前述した
操作孔5にそれぞれ挿入されるとともに、雄ねじ部14
が操作孔5の雌ねじ部7に螺着され、装着される。装着
状態では、速度調整弁10の絞り軸部19が、操作孔5
の絞り流路部8Bに嵌合し、挿入深さの調整で、絞り軸
部19の切欠部20が流路の弁となるようになってい
る。すなわち、速度調整弁10をねじ込むと、切欠部2
0による流路が狭くなり、また、この速度調整弁10を
緩めると切欠部20による流路が拡がるようになる。
【0017】なお、前述した各操作孔5の近傍には、そ
れぞれの速度調整弁10の作用を区別するために、図3
に示すような、1及び2などの数字など文字を有する刻
印による円形の凹部21が形成されている。
【0018】そして、このドアクローザ1は、ドアDを
開放状態から、閉鎖させる際に、アーム基端3bに連結
固定された作動軸がアーム3の作動により回動するが、
内部の閉鎖機構により、ドアDを閉鎖する方向に付勢さ
れる。このとき、本体2内部に充填された作動油によ
り、閉鎖の速度が緩やかとなるが、内部のラックがピス
トン状に作動するとともに、速度調整弁10による、操
作孔5内の流路部8及び連結流路9を流れる作動油の量
で、その速度を調整することができるようになってお
り、この速度調整弁10をねじ込み、絞り軸部19の切
欠部20による流路を狭め、流量を小さくすることで速
度を遅くし、また、速度調整弁10を緩め切欠部20に
よる流路を広げると流量は大きくなり、ドアDの閉鎖速
度が速くなるようになる。
【0019】次に、本発明の速度調整弁の抜け止め構造
の実施例を説明する。 I.第1実施例 まず、第1の実施例について説明する。ドアクローザ本
体2の各操作孔5に、それぞれ速度調整弁10を装着
し、ネジ頭部13をやや奥方向に位置するように螺着
(図5(a)参照)した後、ドアクローザ本体2の側端
面2cに予め刻印により形成された凹部21と、これら
速度調整弁10が装着されている操作孔5との間に有す
る縁部22にコーキング処理を施し、この縁部22をか
しめる(図5(b)参照)。
【0020】これにより、操作孔5の開口縁部6aの周
縁部6bには、図3及び図4に示すように、凹部21に
近接した位置に、開口縁部6aの内径を狭めるように、
すなわち、前記縁部22がかしめられることによって操
作孔5の開口の中心方向に凸部23が延出形成されるこ
ととなる。
【0021】従って、このように構成された抜け止め構
造によれば、ドアクローザ1をドアDに取り付けたの
ち、ドアDの閉鎖速度を調整する際、速度調整弁10を
ドライバーなどの工具にて回転操作させるが、ネジ部1
1を緩める方向、すなわち抜脱する方向に回転を続けて
も、ネジ頭部13の端面13aが操作孔5の開口縁部6
aに形成された凸部23に当接し、抜脱方向の移動が規
制され、回転させることが不可能となり、速度調整弁1
0の脱落が防止される。
【0022】なお、操作孔5の近傍の凹部21の他に、
図6に示すような、他の凹部21’を形成し、この凹部
21’と操作孔5との間の縁部22’もかしめ、凸部2
3を増設させてもよい。この場合、操作孔5に対し2ヵ
所の凸部23が形成されるので、速度調整弁10の脱落
の防止効果が向上する。
【0023】II.第2実施例 次に、第2の実施例について説明する。まず、予めドア
クローザ本体2には、側端面2cに形成される操作孔5
の開口縁部6aの周縁部6bに、図7及び図8に示すよ
うな、凸条24が全周にわたって突出形成される。
【0024】次に、ドアクローザ本体2の各操作孔5
に、図8に示すように、それぞれ速度調整弁10を装着
し、ネジ頭部13をやや奥方向に位置するように螺着し
た後、ドアクローザ本体2の側端面2cの操作孔5に向
け開口周縁部6bにコーキング処理を施し、凸条24を
操作孔5開口の中心方向に全周かしめる(図8中矢
線)。
【0025】これにより、操作孔5の開口縁部6aの周
縁部6bには、図9に示すように、開口縁部6aの内径
を狭めるように、すなわち、前記凸条24がかしめられ
ることによって操作孔5の開口の中心方向に凸部23が
フランジ状に延出形成されることとなる。
【0026】従って、このように構成された抜け止め構
造によれば、前述した第1の実施例と同様に、ドアクロ
ーザ1をドアDに取り付けたのち、ドアDの閉鎖速度を
調整する際、速度調整弁10をドライバーなどの工具に
て回転操作させるが、ネジ部11を緩める方向、すなわ
ち抜脱する方向に回転を続けても、ネジ頭部13の端面
13aが操作孔5の開口縁部6aに形成された凸部23
に当接し、抜脱方向の移動が規制され、回転させること
が不可能となり、速度調整弁10の脱落が防止される。
【0027】III .第3実施例 次に、第3の実施例について説明する。まず、ドアクロ
ーザ本体2の各操作孔5に、図11に示すように、それ
ぞれ速度調整弁10を装着し、ネジ頭部13をやや奥方
向に位置するように螺着した後、ドアクローザ本体2の
側端面2cに予め刻印により形成された凹部21へ、セ
ルフタップネジなどのネジ25を螺着させる。このネジ
25は、頭部25aの半径が凹部21の中心から操作孔
5の開口縁部6aまでの距離より長尺となるよう形成さ
れている。
【0028】これにより、操作孔5の開口縁部6aの周
縁部6bには、図10及び図12に示すように、開口縁
部6aの内径を狭めるように、すなわち、前記ネジ25
が螺着されることによって操作孔5の開口の中心方向に
頭部25aの周縁の一部が凸部23となって延出形成さ
れることとなる。
【0029】従って、このように構成された抜け止め構
造によれば、ドアクローザ1をドアDに取り付けたの
ち、ドアDの閉鎖速度を調整する際、速度調整弁10を
ドライバーなどの工具にて回転操作させるが、ネジ部1
1を緩める方向、すなわち抜脱する方向に回転を続けて
も、ネジ頭部13の端面13aが操作孔5の開口縁部6
aに形成された凸部23に当接し、抜脱方向の移動が規
制され、回転させることが不可能となり、速度調整弁1
0の脱落が防止される。また、この実施例によれば、凸
部23を構成するネジ25が、取り外し可能とされるの
で、速度調整弁10を抜脱することが可能となり、交換
作業などが行える。
【0030】なお、ネジ25が螺着される凹部21に、
予め雌ねじ山を螺刻形成させ、そこにネジ25を螺着さ
せる構成としてもよい。また、刻印による凹部21の位
置とは別に凹部を形成させ、各凹部21若しくはいずれ
か一方の凹部21にネジ25を螺着させる構成としても
よい。
【0031】IV.第4実施例 次に、第4の実施例について説明する。まず、予め、ド
アクローザ本体2には、図13に示すように、側端面2
cに形成される操作孔5の開口孔部6と周側面2dとの
間を貫通する取付孔26が、開口縁部6aに近接して、
操作孔5の軸方向に直交して穿設される。
【0032】次に、ドアクローザ本体2の各操作孔5
に、それぞれ速度調整弁10を装着し、ネジ頭部13を
やや奥方向に位置するように螺着した後、図14に示す
ように、ドアクローザ本体2の周側面2dからピン27
を打ち込み挿入させて取り付ける。このピン27は、取
付孔26の全長、すなわち、操作孔5の内壁面とドアク
ローザ本体2の周側面2dとの厚さより長尺に設定さ
れ、先端が操作孔5の開口縁部6a内方向に突出するよ
う設定される。
【0033】これにより、操作孔5の開口縁部6aの周
縁部6bには、図14に示すように、開口縁部6aの内
径を狭めるように、すなわち、前記ピン27が挿着され
ることによって操作孔5の開口の中心方向にピン27先
端が凸部23となって延出形成されることとなる。
【0034】従って、このように構成された抜け止め構
造によれば、ドアクローザ1をドアDに取り付けたの
ち、ドアDの閉鎖速度を調整する際、速度調整弁10を
ドライバーなどの工具にて回転操作させるが、雄ねじ部
14の緩める方向、すなわち抜脱する方向に回転を続け
ても、ネジ頭部13の端面13aが操作孔5の開口縁部
6aに設けられた凸部23に当接し、抜脱方向の移動が
規制され、回転させることが不可能となり、速度調整弁
10の脱落が防止される。また、この実施例によれば、
前述した第3の実施例と同様に、ピン27をドアクロー
ザ本体2より抜き去れば、速度調整弁10は抜脱が可能
となり、交換などの作業が行える。
【0035】なお、上述した実施例でのピン27は、割
りピンやねじ山を有したピンとしてもよい。
【0036】V.第5実施例 次に、第5の実施例について説明する。まず、予め、ド
アクローザ本体2には、側端面2cに形成される操作孔
5の開口孔部6の内周面6cに、図15に示すように、
開口縁部6aに近接して、内径がやや大径となる係合溝
部28が形成される。また、速度調整弁10は、ネジ部
11に、ネジ頭部13と凹溝部16との間に、やや細径
な軸形状のガイド部29が形成され、このガイド部29
に、拡径方向にバネ性を有するCリング30が装着され
る。
【0037】そして、ドアクローザ本体2の各操作孔5
に、それぞれ速度調整弁10を装着させる。このとき、
ガイド部29に取り付けられたCリング30を縮径させ
ながら螺着させる。螺着を行うと、Cリング30は操作
孔5の係合溝部28にてバネ性によって拡径し、この係
合溝部28に嵌合する。
【0038】なお、このCリング30は、幅長が、操作
孔5に速度調整弁10を取り付けた状態でのガイド部2
9の外周面と操作孔5の開口孔部6における内周面6c
との間隙(距離)に略等しく、かつ係合溝部28に嵌合
した状態でその内径が速度調整弁10の雄ねじ部14の
直径より小径となるように形成されている。
【0039】これにより、操作孔5の開口縁部6aの近
傍には、図16に示すように、開口縁部6aの内径を狭
めるように、すなわち、前記Cリング30が取り付けら
れることによって操作孔5の開口の中心方向にCリング
30の内径縁部分が周方向の凸部23となってリブ状に
突出形成されることとなる。
【0040】従って、このように構成された抜け止め構
造によれば、ドアクローザ1をドアDに取り付けたの
ち、ドアDの閉鎖速度を調整する際、速度調整弁10を
ドライバーなどの工具にて回転操作させるが、ネジ部1
1を緩める方向、すなわち抜脱する方向に回転を続けて
も、ネジ部11の雄ねじ部14が操作孔5の開口縁部6
aに設けられた凸部23に当接し、抜脱方向の移動が規
制され、回転させることが不可能となり、速度調整弁1
0の脱落が防止される。
【0041】VI.第6実施例 次に、第6の実施例について説明する。まず、ドアクロ
ーザ本体2には、操作孔5の開口孔部6の開口周縁部6
bの内径がやや大径となる装着部31が形成される。
【0042】そして、ドアクローザ本体2の各操作孔5
に、図17に示すように、それぞれ速度調整弁10を装
着し、ネジ頭部13をやや奥方向に位置するように螺着
した後、操作孔5の開口孔部6に形成された装着部31
へ円筒形状のカラー32を打ち込み装着させる。このカ
ラー32は、装着部31の全長(深さ)と同等の長さに
設定され、また、外径が装着部31の内径よりやや大径
に形成されるとともに、内径が開口孔部6の内径より小
径に形成され、かつ外周表面32aにローレットが形成
されている。
【0043】これにより、操作孔5の開口縁部6aに
は、図18に示すように、開口縁部6aの内径を狭める
ように、すなわち、前記カラー32が取り付けられるこ
とによって操作孔5の開口の中心方向にカラー32の内
周面部分が周方向の凸部23となって突出形成されるこ
ととなる。
【0044】従って、このように構成された抜け止め構
造によれば、ドアクローザ1をドアDに取り付けたの
ち、ドアDの閉鎖速度を調整する際、速度調整弁10を
ドライバーなどの工具にて回転操作させるが、ネジ部1
1を緩める方向、すなわち抜脱する方向に回転を続けて
も、ネジ部11のネジ頭部13が操作孔5の開口縁部6
aに設けられた凸部23に当接し、抜脱方向の移動が規
制され、回転させることが不可能となり、速度調整弁1
0の脱落が防止される。
【0045】VII .第7実施例 次に、第7の実施例について説明する。ドアクローザ本
体2の各操作孔5に、図19に示すように、それぞれ速
度調整弁10を装着し、ネジ頭部13をドアクローザ本
体2の側端面2cよりやや奥方向に位置するように螺着
させる。
【0046】そして、この側端面2cの板面と同等の外
形に形成されるとともに、図19に示すように、側端面
2cに形成されている操作孔5などの調整のために必要
な各孔に対応した位置に貫通孔34が穿設された薄板状
の化粧板33を、側端面2cを覆うように、この側端面
2cにネジなどの固定手段(図示せず)にて固定させ
る。なお、この化粧板33の操作孔5に対応する貫通孔
34の内径は、操作孔5の開口孔部6における内径より
やや小径に形成されている。
【0047】これにより、操作孔5の開口縁部6aの周
縁部6bには、図20に示すように、開口縁部6aの内
径を狭めるように、すなわち、前記化粧板33の貫通孔
34の内径と操作孔5の内径との差により、貫通孔34
の内周部分34aが操作孔5の内周部分に対して突出す
る部分となり、この内周部分34aが操作孔5の開口縁
部6aに対して中心方向に突出する凸部23として形成
されることとなる。
【0048】従って、このように構成された抜け止め構
造によれば、ドアクローザ1をドアDに取り付けたの
ち、ドアDの閉鎖速度を調整する際、速度調整弁10を
ドライバーなどの工具にて回転操作させるが、ネジ部1
1の緩める方向、すなわち抜脱する方向に回転を続けて
も、ネジ頭部13の端面13aが操作孔5の開口縁部6
aに周方向に全周形成された凸部23に当接し、抜脱方
向の移動が規制され、回転させることが不可能となり、
速度調整弁10の脱落が防止される。
【0049】また、この化粧板33によれば、ドアクロ
ーザ本体2の側端面2cを覆い隠すので、意匠性が向上
し、見栄えが良好となるとともに、この化粧板33を取
り外すことで、速度調整弁10を抜脱することが可能と
なり交換などの作業が行えるようになる。
【0050】なお、固定手段として、前述したネジの他
に、係合爪などを形成して取り付けてもよく、また、化
粧板33の貫通孔34に、この貫通孔34を閉塞するキ
ャップなどの閉塞部材を取り付けてもよく、この場合さ
らに見栄えが良好となる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるドアク
ローザ速度調整弁の抜け止め構造では、ネジ部を有する
速度調整弁を回転操作する際の前記ネジ部の頭部が、ド
アクローザ本体の外側面に穿設された操作孔内に位置し
て表出されており、該操作孔の開口縁部の内径を狭める
ように、該開口縁部の周縁部の全周若しくは少なくとも
一部に凸部を設けられているので、ドアクローザをドア
に取り付けた後に、このドアの閉鎖速度を調整する際、
速度調整弁をドライバーなどの工具にて回転操作させる
が、ネジ部を緩める方向、すなわち抜脱する方向に必要
以上に回転を続けても、ネジ部の頭部が前記凸部に当接
し、抜脱方向の移動が規制され、回転させることが不可
能となり、速度調整弁の脱落が防止されるという効果が
ある。これにより、ドアクローザ本体内部の作動油を漏
洩させることがなくなり、ドアや床面を汚損させてしま
うことがないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるドアクローザ速度調整弁の抜け止
め構造が設けられるドアクローザの全体概略斜視図
【図2】同ドアクローザの一部を拡大した分解断面図
【図3】本発明によるドアクローザ速度調整弁の抜け止
め構造の第1の実施例を示す側面図
【図4】図3におけるIV−IV線断面図
【図5】(a),(b)は同実施例による抜け止め構造
の製造手順を示す側断面図
【図6】同第1の実施例における他の実施例を示す側面
【図7】本発明によるドアクローザ速度調整弁の抜け止
め構造の第2の実施例における抜け止め構造の製造手順
を示す側面図
【図8】図7におけるVIII−VIII線断面図
【図9】同第2の実施例の抜け止め構造を示す断面図
【図10】本発明によるドアクローザ速度調整弁の抜け
止め構造の第3の実施例を示す側面図
【図11】同実施例による抜け止め構造の製造手順を示
す側断面図
【図12】同実施例による抜け止め構造の側断面図
【図13】本発明によるドアクローザ速度調整弁の抜け
止め構造の第4の実施例における抜け止め構造の製造手
順を示す側断面図
【図14】同実施例による抜け止め構造の側断面図
【図15】本発明によるドアクローザ速度調整弁の抜け
止め構造の第5の実施例における抜け止め構造の一部裁
断分解側面図
【図16】同実施例による抜け止め構造の側断面図
【図17】本発明によるドアクローザ速度調整弁の抜け
止め構造の第6の実施例における抜け止め構造の製造手
順を示す側断面図
【図18】同実施例による抜け止め構造の側断面図
【図19】本発明によるドアクローザ速度調整弁の抜け
止め構造の第7の実施例における抜け止め構造の製造手
順を示す側断面図
【図20】同実施例による抜け止め構造の側断面図
【符号の説明】
1…ドアクローザ 2…本体 2c…外側面(側端面) 5…操作孔 6a…開口縁部 6b…周縁部 10…速度調整弁 11…ネジ部 13…頭部(ネジ頭部) 23…凸部 D…ドア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアの閉鎖時における該ドアの閉鎖速度
    を調整する速度調整弁を備えたドアクローザであって、
    前記速度調整弁はネジ部を有しており、該速度調整弁を
    回転操作する際の前記ネジ部の頭部が、前記ドアクロー
    ザ本体の外側面に穿設された操作孔内に位置して表出さ
    れており、該操作孔の開口縁部の内径を狭めるように、
    該開口縁部の周縁部の全周若しくは少なくとも一部に凸
    部を設け、前記速度調整弁の抜脱を防止させることを特
    徴とするドアクローザ速度調整弁の抜け止め構造。
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