JPH0860263A - 溶融金属からの不純物元素の除去方法および装置 - Google Patents

溶融金属からの不純物元素の除去方法および装置

Info

Publication number
JPH0860263A
JPH0860263A JP6219570A JP21957094A JPH0860263A JP H0860263 A JPH0860263 A JP H0860263A JP 6219570 A JP6219570 A JP 6219570A JP 21957094 A JP21957094 A JP 21957094A JP H0860263 A JPH0860263 A JP H0860263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten metal
intermetallic compound
aluminum
electromagnetic force
impurity element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6219570A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Asai
滋生 浅井
Kensuke Sasa
健介 佐々
Jiyun Piyou Baku
ジュン ピョウ バク
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP6219570A priority Critical patent/JPH0860263A/ja
Publication of JPH0860263A publication Critical patent/JPH0860263A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Landscapes

  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、溶融金属からの不純物元素の除去
方法および装置を目的とする。 【構成】 (a)溶融金属に対して、除去すべき不純物
と金属間化合物を形成する元素を添加して金属間化合物
を形成させ、(b)前記溶融金属を所定の方向に配置し
た細管または細孔を有する細管体または細孔体内に保持
または流通させながら直流電流を通じ、(c)更に、前
記直流電流とほぼ直角方向に直流磁界をかけて電磁気力
を発生させ、(d)前記電磁気力により、前記金属間化
合物を前記溶融金属から分離することを特徴とする溶融
金属からの不純物元素の除去方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融金属、例えばアル
ミニュウムまたはアルミニュウム合金の溶湯(以下アル
ミニュウム溶湯という)から不純物元素を除去する方法
及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】溶融金属、例えばアルミニュウムまたは
アルミニュウム合金は、まずこれらの原料である新塊あ
るいはスクラップを溶解し、成分調整を行った後鋳塊に
鋳造してこれを圧延し、最終製品とする。ところで、最
近アルミニウムまたはアルミニウム合金は省エネルギー
の観点から、主にアルミニウムまたはアルミニウム合金
のスクラップを溶解して、再生鋳塊を鋳造し、製品を製
造している。
【0003】しかし、この再生塊には特に鉄などの不純
物を含んでいるが、この鉄分は合金の機械的性質を著し
く低下させるため、これらの含有量を低下させる必要が
ある。しかしながら、これまで工業的に利用できる鉄な
どの不純物除去法は開発されておらず、従ってアルミニ
ュウムまたはアルミニュウム合金(以下アルミニュウム
等という)の再利用に際しては新しい地金を添加し、希
釈することにより不純物の量の低減を図っている。
【0004】アルミニュウム溶湯に含有される鉄の除去
方法としては、鉄をアルミニュウム溶湯中において一旦
金属間化合物とし、この金属間化合物と溶融アルミニュ
ウムとの比重差により重力あるいは遠心力を利用する分
離方法(例えば特公昭57−2134号公報)と三層式電解精
練法が研究されてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、重力あるいは
遠心力を利用する方法においては金属間化合物の沈降に
長時間を要し、その間アルミニュウム溶湯を保持する必
要があり大きなエネルギー損失を伴う。他方、三層式電
解精製法においては、高純度のアルミニュウムを得るこ
とができるものの精製費用が高く且つその工程は煩雑で
ある。従ってこれらの方法は共に工業的なプロセスとし
て完成されているとは言えない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
に基づき上記の問題点を解決するためになされたもの
で、溶融金属、特にアルミニュウム溶湯に溶解した鉄分
を分離除去する方法として、アルミニュウム溶湯にまず
除去すべき不純物である鉄と金属間化合物を生成するア
ルミニュウムマンガン合金またはマンガン、あるいはシ
リコンを添加し溶湯中において鉄を含む金属間化合物を
生成させ、この金属間化合物と溶湯との電気伝導度の差
を利用して、電磁気力(電磁体積力)を応用し、該金属
間化合物を除去することができるとの知見に基づき下記
の発明をするに至った。
【0007】(1)請求項1の発明は、下記の工程を備
えた溶融金属からの不純物元素の除去方法である。 (a)溶融金属に対して、除去すべき不純物と金属間化
合物を形成する元素を添加して金属間化合物を形成さ
せ、(b)前記溶融金属を所定の方向に配置した細管ま
たは細孔を有する細管体または細孔体内に保持または流
通させながら直流電流を通じ、(c)更に、前記直流電
流とほぼ直角方向に直流磁界をかけて電磁気力を発生さ
せ、(d)前記電磁気力により、前記金属間化合物を前
記溶融金属から除去する。
【0008】(2)請求項2の発明は、前記アルミニュ
ウムまたはアルミニュウム合金中の不純物元素が鉄であ
り、鉄と前記金属間化合物を形成する元素がマンガンお
よび/または珪素である請求項1記載の不純物元素の除
去方法である。
【0009】(3)請求項3の発明は、下記の部材を備
えた溶融金属からの不純物元素の除去装置である。 (a)溶融金属の溶解・保持炉と、(b)前記溶解・保
持炉に連結して前記溶融金属を保持または通過させる細
管体または細孔体と、(c)前記細管体または細孔体を
挟むように配置された少なくとも1対の磁極を有する直
流磁界発生手段と、(d)前記直流磁界発生手段内に配
置された細管体または細孔体内を通過する溶融金属に直
流電流を所定の方向に通じさせる手段と、(e)前記細
管体または細孔体内を通過した溶融金属の内、不純物元
素の濃化した部分と、該不純物元素の濃度が低下した部
分とを分離する手段。
【0010】
【作用】本発明においては、まず溶融金属、例えばアル
ミニュウムまたはアルミニュウム合金に対し溶湯中で電
気伝導度の異なる金属間化合物を発生させ、次にこれら
の金属間化合物を含むアルミニュウム溶湯を細管体また
は細孔体に保持し、または流通させ、電磁気力を応用し
電気伝導度の差によりこれらの金属間化合物を細管体ま
たは細孔体内の内壁に集積させる。しかる後、金属間化
合物から分離されたアルミニュウム溶湯を取り出すこと
によって不純物を除去する方法である。
【0011】上記方法を実施するための装置は、以下の
ように作用する。細管体または細孔体内に溶融金属を保
持または通過させておき、この細管体または細孔体を挟
むように配置された少くとも1対の磁極を有する直流磁
界発生手段により、磁界を発生させ、細管体または細孔
体内の溶融金属に直流電流を所定の方向に通じさせる。
そうするとフレミングの左手則により電磁気力が発生
し、この電磁気力により細管体または細孔体内を通過し
た溶融金属の内、不純物元素の濃化した部分と、該不純
物元素の濃度が低下した部分とが分離するので、両者を
分離する手段を設けておくことにより、両者を分離でき
る。
【0012】アルミニュウムおよびアルミニュウム合金
から鉄を除去する場合においてはこれらの溶湯にマンガ
ンを例えば0.3〜2%添加する。この添加はアルミニ
ュウムマンガン合金で添加することが溶解性の点から望
ましい。この場合において発生する金属間化合物はアル
ミニュウム−マンガン−鉄系の化合物である。
【0013】鉄を含む金属間化合物を析出させる他の方
法としてはアルミニュウム溶湯にシリコンを例えば10
〜15%添加する。この際生成する金属間化合物はアル
ミニュウム−シリコン−鉄系の金属間化合物である。こ
れらの金属間化合物はアルミニュウム溶湯中において鉄
を含む金属間化合物として析出する。マンガンと珪素を
同時に添加することも可能であり、この場合には、アル
ミニュウム−マンガン−シリコン−鉄系の金属間化合物
が析出する。
【0014】次にこれらの金属間化合物を分離させるた
めには、まずこれらの金属間化合物を含む溶湯を細管体
または細孔体内に溶融状態で保持またはこれらの中を一
定の流速により移動させる。ここで、細管体は少なくと
も1本の管を含む。細管の形状としては、その断面が縦
長のスリット状であれば処理量を多くできるのでより望
ましい。大量に処理する場合は複数の管を含む細管の束
である細管体が望ましい。
【0015】細孔体は長手方向に連結した多数の孔を備
えたブロック体であるあることが望ましい。細管体また
は細孔体の一つの直径は例えば0.5〜30mmφ程度
が望ましい。なお、形状は円、楕円その他多角形でもよ
い。これらの細管体または細孔体は溶融金属をその内部
に保持または流通させることから、例えば石英管やアル
ミナ耐火物等の耐火物製であることが望ましい。
【0016】アルミニュウム溶湯をこのような細孔体ま
たは細孔内を流通させるのは、電磁気力をかけた際にア
ルミニュウム溶湯が全体として混合をおこし、従って金
属間化合物を含めて溶湯が混合するのを防止するためで
ある。
【0017】即ち、上記細管体または細孔体において電
磁気力は専らアルミニュウム溶湯を混合するために作用
するのではなく溶湯自体は静止又は流通させておき、電
気伝導度が異なる金属間化合物に対して溶湯と異なる電
磁気力を与えて、例えば細管体または細孔体内の壁方向
に移動させ溶湯との分離を促進する。
【0018】次に電磁気力の方向であるが、この方向は
いわゆるフレミング左手則にもとづき、電磁気力の方向
を細管または細孔の壁方向に向かうように電磁気力をか
ける。前述の通りアルミニュウム溶湯中に存在している
金属間化合物は電気伝導度が溶湯よりも低いことから、
電磁気力は主に溶湯に作用し金属間化合物には少なく作
用する。その結果として溶湯は電磁気力の方向に押さ
れ、結果として金属間化合物はその反対方向に向かうこ
とになる。
【0019】本発明の方法を実施するための装置として
は、下記の部材または手段を備えている。溶融金属を所
定の温度に保持する溶解・保持炉、該溶解・保持炉から
供給される溶融金属を保持または通過させる細管体また
は細孔体が必要である。この細管体または細孔体は水平
に配置してもよく、また垂直に配置してもよい。さら
に、直流磁場を発生させる手段は、永久磁石でも、また
鉄心に巻いたコイルに直流電流を通じた電磁石でもよ
い。
【0020】溶融金属に直流電流を通じさせる手段は、
例えば該溶融金属に差し込んだ金属電極、黒鉛等の電導
性材料等でよい。また、細管体または細孔体内を通過し
た溶融金属の内、不純物元素の濃化した部分と、該不純
物元素の濃度が低下した部分とを分離する手段として
は、例えば細管体内に配置した仕切板等がよい。以下実
施例に基づき本発明をより具体的に説明する。
【0021】
【実施例】
実施例1 図1は本発明実施例1に用いた装置の概要図である。図
1において1は直流電磁石、2はアルミニュウム溶湯に
直流電流を流すための電極、3は細管体4内のアルミニ
ュウム溶湯を所定の温度に保持するための加熱炉であ
り、4はアルミニュウム溶湯を保持または流通させるた
めの石英管であり、5はアルミニュウム溶湯を注入する
ための注入口であり、6はガス排出口である。
【0022】電磁石1はワイス形の電磁石で、磁極の寸
法は150×150mmの平板上の磁石であり、細管体
4を挟んで配置されている。加熱炉3の寸法は内径が3
0mm×長さ300mmであり、その中に石英管4(内
径10mm、長さ250mm)を挿入してある。溶解・
保持炉(図示せず)でSi:11.5wt%、Fe:2
wt%、Mn:2wt%を含むアルミニュウムを107
3°Kで600秒間保持した後、853°Kまで温度を
下げ、同じ温度に保持していた前述の石英管4に注入し
た。
【0023】アルミニュウム溶湯を注入した後、電極2
を通じて直流電流を印加し、前述の直流磁石に挟まれた
部分に電磁気力を発生させた。この実施例1の結果を図
2の金属組織図において説明する。図2において10は
金属間化合物、20は引け巣である。図2(a)には電
磁気力を印加しない状態で30秒間保持した後急冷した
場合の金属組織写真である。
【0024】金属間化合物は若干重力方向に沈降してい
るものの、ほぼ全体に分布している。この金属間化合物
を分析したところ、Al61at%(at%は元素%で
ある)、Si9at%、Fe15at%、、Mn2at
%であった。この結果から、生成した金属間化合物の比
重はアルミニュウム溶湯のそれよりも大きいが、自然沈
降させるには長時間を要すると判断できる。図2(b)
に示した金属組織は、電流密度が5×105 A/m2
磁束密度0.19Tを印加して誘発した電磁気力を15
秒間反重力方向に印加した場合のもので、金属間化合物
は電磁気力の方向と反対方向の石英管の下部に沈降して
いる。
【0025】実施例1から、生成した金属間化合物の電
気伝導度はアルミニュウム溶湯のそれよりも小さいた
め、電磁気力を反重力方向に印加することによって金属
間化合物の沈降速度を速くできることが明らかとなり、
本発明の方法を適用することにより金属間化合物を印加
電磁気力の方向と反対方向に高速移動させることが明ら
かとなった。
【0026】実施例2 実施例1では比較的形状の大きい金属間化合物について
の実験結果ではあるが、アルミニュウム溶湯中の鉄とマ
ンガンの量を調節することにより、金属間化合物の大き
さを制御することが可能であるので、次に形状の小さい
化合物に及ぼす電磁気力の効果を検討した。図3は実施
例2に用いた装置の概要図である。図3において1は直
流電磁石、2は電極、3は加熱炉、4は石英管である。
図1と異なる点は内径10mmφ、長さ150mmの石
英管を磁界内に垂直方向に設置した点であり、その他の
点では図1に示した装置と同一である。
【0027】まず、この石英管内に813°Kのシリコ
ン11.5wt%、Fe1wt%、マンガン1wt%の
アルミニュウム合金を注入し、その温度に180秒間保
持した後、急冷して得た組織を図4に示す。図4におい
て10は金属間化合物、20は引け巣である。図4の左
側にはマクロ組織を、右側には半径方向中心部のミクロ
組織を示す。
【0028】図4(a)および(b)は各々上端から8
0mm,120mmの各位置におけるマクロ組織であ
る。細かい(約20μm)金属間化合物が半径方向中心
部に偏析している。このように金属間化合物が小さくな
ると自然沈降速度は非常に遅くなり溶湯内に浮遊し、そ
れがそのまま凝固する結果、材料の機械的性質を低下さ
せるものと予想される。
【0029】このように金属間化合物が微細になった場
合における電磁気力の効果を検討するために、上述の実
験と同様な条件で直流電流密度5.1×105 (A/m
2 )、磁束密度0.19Tの磁場を30秒間水平方向に
印加する実験を行った。この実験結果を図5に示す。1
0は金属間化合物、20は引け巣である。この顕微鏡写
真からアルミニュウム溶湯内に発生している微細な金属
間化合物が印加した電磁気力の方向と反対方向に移動し
ていることが判る。
【0030】このように凝固中に中心に偏析している微
細な金属間化合物を電磁気力を印加することにより管の
一方の内壁に集積できることがわかり適当な手段を講ず
ることによってこれを除去することが可能であると判明
した。
【0031】実施例3 図6は本発明の方法を連続的に行う装置の概要図であ
る。図6において、40はアルミニュウム溶湯の保持容
器(内径150mmφ×250mm深さ)、10は鉄を
含む金属間化合物、30はアルミニュウム溶湯、42は
流入量を調節するためのノズル、例えばスライデイング
ノズルである。
【0032】また、1は直流電磁石、4は細管体、2は
直流電流を通ずるための電極、8は金属間化合物が除去
されたアルミニュウム溶湯を流出させる管、9は金属間
化合物を多量に含有するアルミニュウム溶湯を流出させ
る管、11および12は鋳型もしくは容器ある。
【0033】アルミニュウム溶湯を保持する容器40中
のアルミニュウム溶湯30をスライデイングノズル42
により流量を調節しつつ、直流磁石1内の細管体4中を
通過させる。この時、金属間化合物は溶融アルミニュウ
ム溶湯より電気伝導度が小さいため電磁気力とは反対向
きの力を受け、例えば細管体の下部の壁近傍に移動す
る。
【0034】電流密度2.5×105 〜14×10
5 (A/m2 )、磁束密度0.19Tを適用し、連続的
にアルミニュウム溶湯を通過させながら、細管体の下部
を通過した溶湯を管9により排出し、金属間化合物が分
離され正常となったアルミニュウム溶湯を上部側の管8
によって分離し、それぞれ捕集する。直径約30μmの
金属間化合物を含有しているアルミニュウム合金溶湯を
内径10mmの細管体を通過させた直流磁場の長さは横
方向で約120mmであった。
【0035】上記内径10mmの細管体内に下方から約
2mmの位置に図に示すように仕切りを置き、下方に集
積した金属間化合物を排出させ、上部側の部分から清浄
となったアルミニュウム合金溶湯の排出を行なった。容
器12に排出されたアルミニュウム合金溶湯を分析した
ところ、金属間化合物は元の溶湯に対して90%除去さ
れていた。
【0036】この実施例において、印加電磁気力とアル
ミニュウム溶湯の処理量との関係を図7に示した。同図
から電磁気力を大きくすることにより、処理量を多くす
ることができることが明らかとなった
【0037】
【発明の効果】以上の通り、溶融金属の不純物、例えば
アルミニュウム溶湯中の不純物元素である鉄を金属間化
合物とし、この溶湯に電磁気力をかけることにより、不
純物を短時間で効率よく除去できる。そのため、省エネ
ルギーが達成できるとともに、連続的な不純物除去プロ
セスが実現可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に用いた装置の概略図であ
る。
【図2】本発明の実施例1における金属間化合物の移動
状況を自然沈降する場合と比較して示した金属組織図で
ある。
【図3】本発明の実施例2に用いた装置の概略図であ
る。
【図4】本発明を適用しない場合における微細な金属間
化合物の分布状況を示す金属組織図である。
【図5】本発明の実施例2における電磁気力による金属
間化合物の移動挙動を示す金属組織図である。
【図6】本発明の実施例3に用いた装置の概略図であ
る。
【図7】本発明の実施例3に用いた装置における印加電
磁気力と処理量との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 直流磁石 2 電極 3 加熱炉 4 細管体または細孔体 8 清浄な溶融金属の流出管 9 金属間化合物が濃化した溶融金属の流出管 10 金属間化合物 20 引け巣 30 溶融金属 40 溶融金属の溶解・保持炉 42 スライデイングノズル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】本発明の実施例1における金属間化合物の移動
状況を自然沈降する場合と比較して示した金属組織を示
す写真である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】本発明を適用しない場合における微細な金属間
化合物の分布状況を示す金属組織を示す写真である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】本発明の実施例2における電磁気力による金属
間化合物の移動挙動を示す金属組織を示す写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バク ジュン ピョウ 愛知県名古屋市千種区不老町 名古屋大学 工学部内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の工程を備えた溶融金属からの不純
    物元素の除去方法。 (a)溶融金属に対して、除去すべき不純物と金属間化
    合物を形成する元素を添加して金属間化合物を形成さ
    せ、(b)前記溶融金属を所定の方向に配置した細管ま
    たは細孔を有する細管体または細孔体内に保持または流
    通させながら直流電流を通じ、(c)更に、前記直流電
    流とほぼ直角方向に直流磁界をかけて電磁気力を発生さ
    せ、(d)前記電磁気力により、前記金属間化合物を前
    記溶融金属から分離する。
  2. 【請求項2】 前記溶融金属がアルミニュウムまたはア
    ルミニュウム合金であり、前記不純物元素が鉄であり、
    鉄と前記金属間化合物を形成する元素がマンガンおよび
    /または珪素である請求項1記載の不純物元素の除去方
    法。
  3. 【請求項3】 下記の部材を備えた溶融金属からの不純
    物元素の除去装置。 (a)溶融金属の溶解・保持炉と、(b)前記溶解・保
    持炉に連結して前記溶融金属を保持または通過させる細
    管体または細孔体と、(c)前記細管体または細孔体を
    挟むように配置された少なくとも1対の磁極を有する直
    流磁界発生手段と、(d)前記直流磁界発生手段内に配
    置された細管体または細孔体内を通過する溶融金属に直
    流電流を所定の方向に通じさせる手段と、(e)前記細
    管体または細孔体内を通過した溶融金属の内、不純物元
    素の濃化した部分と、該不純物元素の濃度が低下した部
    分とを分離する手段。
JP6219570A 1994-08-23 1994-08-23 溶融金属からの不純物元素の除去方法および装置 Pending JPH0860263A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6219570A JPH0860263A (ja) 1994-08-23 1994-08-23 溶融金属からの不純物元素の除去方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6219570A JPH0860263A (ja) 1994-08-23 1994-08-23 溶融金属からの不純物元素の除去方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0860263A true JPH0860263A (ja) 1996-03-05

Family

ID=16737588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6219570A Pending JPH0860263A (ja) 1994-08-23 1994-08-23 溶融金属からの不純物元素の除去方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0860263A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030052424A (ko) * 2001-12-21 2003-06-27 재단법인 포항산업과학연구원 전자기 진동에 의한 용융금속중의 개재물 응집 분리방법
KR100975016B1 (ko) * 2010-02-03 2010-08-09 김근열 알루미늄용탕 중의 고상 형태의 철 제거장치
KR101275866B1 (ko) * 2011-10-14 2013-06-18 유한회사 정우금속 폐 알루미늄 재생장치 및 이를 이용한 폐 알루미늄 재생방법
WO2018042061A1 (es) * 2016-09-02 2018-03-08 Fundacion Cidaut Procedimiento e instalación de eliminación de impurezas en un metal líquido contaminado
WO2019092962A1 (ja) * 2017-11-08 2019-05-16 謙三 高橋 金属製品製造装置及び金属製品製造方法
JP2019085642A (ja) * 2017-11-08 2019-06-06 謙三 高橋 金属製品製造装置及び金属製品製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030052424A (ko) * 2001-12-21 2003-06-27 재단법인 포항산업과학연구원 전자기 진동에 의한 용융금속중의 개재물 응집 분리방법
KR100975016B1 (ko) * 2010-02-03 2010-08-09 김근열 알루미늄용탕 중의 고상 형태의 철 제거장치
KR101275866B1 (ko) * 2011-10-14 2013-06-18 유한회사 정우금속 폐 알루미늄 재생장치 및 이를 이용한 폐 알루미늄 재생방법
WO2018042061A1 (es) * 2016-09-02 2018-03-08 Fundacion Cidaut Procedimiento e instalación de eliminación de impurezas en un metal líquido contaminado
WO2019092962A1 (ja) * 2017-11-08 2019-05-16 謙三 高橋 金属製品製造装置及び金属製品製造方法
JP2019085642A (ja) * 2017-11-08 2019-06-06 謙三 高橋 金属製品製造装置及び金属製品製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2011588B1 (en) Casting method
KR100718406B1 (ko) 주조 장치 및 주조 방법
AU2002222478B2 (en) Treating molten metals by moving electric arc
EP0543290A3 (en) A process for ingot casting employing a magnetic field for reducing macrosegregation and associated apparatus and ingot
EP0073585A1 (en) Alloy remelting process
JPH0860263A (ja) 溶融金属からの不純物元素の除去方法および装置
JPS6139385B2 (ja)
WO2015003934A1 (en) Method of producing aluminium alloys containing lithium
US4167963A (en) Method and apparatus for feeding molten metal to an ingot during solidification
JP7098479B2 (ja) 金属製品製造装置及び金属製品製造方法
NO171044B (no) Fremgangsmaate for separering ved filtrering av inklusjoner inneholdt i et bad av smeltet metall
JP3263104B2 (ja) 金属シリコンの精製方法
JP5109068B2 (ja) 一方向凝固方法及び装置
JPS6333167A (ja) 滴下式鋳造方法
JP4672203B2 (ja) 金ボンディングワイヤ用インゴットの製造方法
JPH08217436A (ja) 金属シリコンの凝固精製方法、その装置及びその装置に用いる鋳型
JPH10265214A (ja) シリコンの精製方法
Ma et al. Solidification microstructure and segregation in the medium-carbon steel cast with a laboratory-scale local-chilled mold
RU2089344C1 (ru) Способ получения слитков из композиционных материалов
JPS63293124A (ja) 銅の精製方法
RU2217515C1 (ru) Способ получения слитков из сплавов на основе тугоплавких металлов
JP2000102854A (ja) Esr溶解法によるインコネル706合金の製造方法
RU2027544C1 (ru) Способ получения непрерывнолитого металла
RU2184161C1 (ru) Способ получения слитков из сплавов, содержащих тугоплавкие компоненты
JP2002018559A (ja) 微細な凝固組織を有する鋳片または鋳塊の鋳造方法及びその鋳造装置