JPH0860105A - 振動防止用粘着シート - Google Patents

振動防止用粘着シート

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Publication number
JPH0860105A
JPH0860105A JP6196541A JP19654194A JPH0860105A JP H0860105 A JPH0860105 A JP H0860105A JP 6196541 A JP6196541 A JP 6196541A JP 19654194 A JP19654194 A JP 19654194A JP H0860105 A JPH0860105 A JP H0860105A
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JP
Japan
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pressure
sensitive adhesive
styrene
adhesive
adhesive sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP6196541A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Soeda
義和 副田
Hideyuki Okada
秀之 岡田
Kazuyuki Kitakura
和幸 北倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリスチレン系の基材および粘着剤からな
り、全スチレン含量が15重量%以上であることを特徴
とする振動防止用粘着シート。また、該基材が不織布で
ある振動防止用粘着シート。 【効果】 本発明の粘着シートは、振動防止効果を持
ち、また、TVのボディー等のポリスチレンを再生する
際、当該粘着シートを剥がすことなく利用できる。即
ち、粘着シートが被再生体に残存していても、スチレン
成分の回収・再利用が可能な振動防止用粘着シートを提
供できた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動防止用粘着シート
に関し、詳しくはスチレン成分の回収・再利用が可能な
振動防止用粘着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、TVの分野等においてスピーカー
による振動の対策として、不織布(レーヨン、ポリエス
テル、ポリプロピレンなどでポリスチレンは含まない)
等の基材と、両面テープ等からなる粘着シートを用い、
それをキャビネットとブラウン管、前後のキャビネット
等の接続部に貼り付け、振動を防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、リサイクル
化に伴うTV本体等のポリスチレンを回収、再利用する
際、上記基材を用いた粘着シートは、ポリスチレン溶融
時には共に溶融せず、また、溶融したポリスチレン中に
均一に分散しない。このため、成形時には周辺のポリス
チレンを巻き込んで固化した異物となり、再生ポリスチ
レンの製造の妨げとなっていた。そこで、上記粘着シー
トを取り除いてから、TV本体だけを再生することが試
みられているが、手間がかかり、また、完全に取り除く
のは困難である。
【0004】本発明は、上記課題を解決して、粘着シー
トが被再生体に残存していても、スチレン成分の回収・
再利用が可能な振動防止用粘着シートを提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明により
達成される。すなわち、本発明は、ポリスチレン系の基
材と粘着剤からなり、全スチレン含量が15重量%以上
であることを特徴とする振動防止用粘着シートであり、
また、該基材が不織布である振動防止用粘着シートであ
る。
【0006】以下に、本発明の振動防止用粘着シートに
ついてより詳細に説明する。なお、本明細書中におい
て、「粘着シート」とは粘着シートおよび粘着テープを
意味する。
【0007】ポリスチレン系の基材の形態は、TV本体
等の振動を抑制する効果が得られるものであれば、どの
ようなものでもよく、例えば、不織布、フォーム、フィ
ルム等が挙げられる。中でも、シート化した時の曲面追
従性の点から、不織布、フォームが好ましい。ポリスチ
レン系の基材としては、スチレン含量の高いものが好ま
しい。例えば、ハイインパクトスチレン、スチレン成分
を含有する合成ゴム、スチレンとアクリルニトリルの共
重合体等が挙げられ、スチレンの含量の点から、ハイイ
ンパクトスチレンが好ましい。スチレン成分を含有する
合成ゴムとしては、スチレン−イソプレン−スチレンゴ
ム(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレンゴム
(SBS)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン
ゴム(SEBS)等が例示される。また、これらは単独
でも、2種以上を混合して(例えば、SIS/SBS=
50/50(重量比)等)用いてもよい。基材のスチレ
ン含量は、使用する粘着剤のスチレン含量や種類(感圧
タイプ、熱接着タイプ)等にもよるが、スチレン含量が
高すぎると振動を吸収する効果が得られにくい傾向があ
るため、10〜80重量%が好ましく、より好ましくは
20〜60重量%である。当該基材の厚みは、薄すぎる
と振動を防止する効果が得られにくいので、好ましくは
50μm以上、より好ましくは100μm以上である。
基材の製造は、特に限定されず、常法によって行えば良
いが、不織布であれば例えば、メルトブローによる方法
が挙げられる。また、フォームであれば例えば、発泡剤
を入れ加熱発泡させて製造する方法が挙げられる。
【0008】粘着剤は、粘着シート全体のスチレン含量
が15重量%以上となるものであれば、特に限定され
ず、例えば、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコ
ーン系粘着剤等が挙げられる。ただ、リサイクル性、基
材との投錨性の点から、基材と同様にスチレン成分を含
むもの、例えば合成ゴム系の粘着剤でSIS、SBS、
SEBS等のスチレンリッチなポリマーをベースにする
粘着剤が好ましい。
【0009】本発明では、粘着剤の種類として、感圧性
タイプ、熱接着タイプのいずれの粘着剤も使用すること
ができる。それぞれ、用途や要求特性によって使い分け
ることができる。
【0010】粘着剤が感圧性タイプである場合、スチレ
ン含量が、粘着剤全体(固形分)において40重量%を
越えると、各種添加物を併用したとしても、常温におい
て十分な接着力が得られにくくなる傾向があるので、好
ましくは10〜40重量%程度、より好ましくは10〜
30重量%である。基材がポリスチレン系であることか
ら、貼り合わせ時に高温下にさらされると、基材が溶融
するので、また粘着剤自体の耐熱性を考慮すると、粘着
剤としては、感圧性タイプであることが好ましい。
【0011】一方、粘着剤が熱接着タイプである場合、
粘着剤におけるスチレン含量は、上記感圧性タイプとは
異なって、熱溶融することではじめて粘着力を発現する
ものであるため、40重量%を越えても特に問題はな
い。また、接着力、応力緩和性の点を併せて考えると、
スチレン含量は、好ましくは10〜70重量%、より好
ましくは30〜60重量%である。従って、この熱接着
タイプの粘着剤は、粘着シートの全スチレン成分の含量
を多くできるので、より高品質の再生ペレット状ポリス
チレンを製造できる。また、このタイプでメルトブロー
したものは、粘着剤自身にクッション効果が得られるた
めより振動防止効果を高めることができる。
【0012】粘着剤層の厚さは、被着体への接着特性の
点から、好ましくは10〜100μm、より好ましくは
20〜80μmである。本発明では、上記粘着剤に必要
に応じて粘着付与剤(タッキファイヤー)、老化防止
剤、架橋剤、充填剤、顔料等の常用の添加剤を配合する
ことができる。
【0013】上記基材および粘着剤からなる、本発明の
振動防止用粘着シートは全スチレン含量が粘着シート全
体の15重量%以上(固形分)であることが必要であ
り、好ましくは15〜40重量%、より好ましくは15
〜30重量%である。スチレン含量が15重量%未満で
あると、スチレン成分の回収・再利用は、不溶成分の分
散性が悪いために困難である。また、スチレン含量は、
基材および粘着剤中のスチレン含量を調製することによ
り調製できる。
【0014】当該粘着シートの製造は、特に限定され
ず、通常の方法で行えば良いが、粘着剤が感圧性タイプ
の場合、例えば剥離紙上にリバースコーターまたはダム
コーター等により塗布して粘着剤層を得、これを基材と
貼り合わせる方法が挙げられる。また、粘着剤が熱接着
タイプの場合、例えば押出し塗工等の方法が挙げられ
る。この際、剥離紙として、例えば75EPS(本州製
紙社製)、KP−78(リンテック)、TLS−73C
L(化研)等を使用することができる。
【0015】前記したようにポリスチレンの再生は、被
再生体を粉砕しポリスチレンの融点より高い温度で加熱
溶融した後、押し出し成形等の一般的な方法によってな
される。その際、本発明の粘着シートを用いると、上記
ポリスチレンの溶融温度における不溶成分の含有量が大
幅に減少し、該不溶成分の分散性が向上するようにな
る。したがって、不溶成分が存在していても、ポリスチ
レンの再生に影響を及ぼさない程度のものとなる。
【0016】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明をより具体的に
説明する。なお、本発明はこれらの実施例によって限定
されるものではない。
【0017】〔粘着剤(A)の調製〕SIS(カリフレ
ックスTR−1107,シェル社製,スチレン含量14
重量%)100重量部、石油系樹脂(クイントンN−1
90,日本ゼオン社製)70重量部、テルペン系軟化剤
(YSレジンTOL,安原ケミカル社製)5重量部、老
化防止剤(イルガノックス1010,チバガイギー社
製)3重量部を十分に混合して調製した。なお、粘着剤
(A)のスチレン含量は12.7重量%である。
【0018】〔粘着剤(B)の調製〕SBS(カリフレ
ックスTR−1116,シェル社製,スチレン含量21
重量%)100重量部、スチレン樹脂(ピコラスチック
−D125,理化ハーキュレス社製,スチレン含量10
0重量%)70重量部、老化防止剤(イルガノックス1
010,チバガイギー社製)3重量部を十分に混合して
調製した。なお、粘着剤(B)のスチレン含量は53.
5重量%である。
【0019】実施例1 粘着剤(A)を剥離紙(75EPS,本州製紙社製)上
にバーコートし、110℃で3分間乾燥させて、乾燥膜
厚が50μmの粘着フィルム(a)を作成した。厚さ5
0μmのSIS系の不織布(スチレン含量30重量%)
の片面に、(a)を加温ロール(80℃)で貼り合わせ
て粘着シートを得た。
【0020】実施例2 SIS系の不織布を厚さ200μmにする以外は実施例
1と同様にして粘着シートを得た。
【0021】実施例3 粘着剤(A)の代わりに粘着剤(B)を用いる以外は実
施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0022】実施例4 SIS系の不織布を厚さ200μmにする以外は実施例
3と同様にして粘着シートを得た。
【0023】実施例5 粘着剤として市販のアクリル系粘着剤(スチレン含量0
重量%)を用い、この粘着剤の乾燥膜厚を30μmにす
る以外は実施例2と同様にして粘着シートを得た。
【0024】比較例1 厚さ50μmのSIS系の不織布を、厚さ100μmの
PP系の不織布に変える以外は実施例1と同様にして粘
着シートを得た。
【0025】上記実施例1〜5および比較例1で作成し
た粘着シートを用いて、下記の接着力試験、リサイクル
性試験、防振性試験を行った。
【0026】〔接着力試験(180°剥離試験)〕粘着
シートを20mm幅に切断し、これをポリスチレン板に
2kgローラーで貼り合わせた。試料を23℃×65%
RHで30分エージングした後、180°剥離したとき
の接着力を測定した。なお、引っ張り速度は300mm
/minである。
【0027】〔リサイクル性試験〕ポリスチレン板に粘
着シートを、ポリスチレン板/粘着シート=100:3
(重量比)になるように貼り、これを粉砕、溶融した
後、押し出し機にて押し出した。さらに、2軸延伸して
膜厚100μmのフィルムを作製し、フィルム中の異物
の存在によりリサイクル性の評価をした。評価基準は、
次の通りである。 ○ 目視によって異物が認められない。 × 目視によって異物が認められる。
【0028】〔防振性試験〕粘着シートを実際にTVの
キャビネットに貼り(スピーカー部の周りと前後キャビ
ネットの結合部)TVの音量を上げた時のキャビネット
のびびりの有無を確認した。評価基準は、次の通りであ
る。 ○ キャビネットのびびり無し。 × キャビネットのびびり有り。
【0029】結果は、表1に示すとおりである。
【0030】
【表1】
【0031】表1の結果より、実施例はいずれも、接着
力、リサイクル性および防振性に優れる。また、非スチ
レン系基材を用い、スチレン含量の少ない比較例1のリ
サイクル性は良くない。
【0032】
【発明の効果】本発明の粘着シートは、振動防止効果を
持ち、特にTVのキャビネットのびびり止めに有効であ
る。また、本発明の粘着シートを用いれば、TVのボデ
ィー(キャビネットを含む)等を再生する際、当該粘着
シートを剥がすことなく利用できる。即ち、基材、粘着
剤が被再生体に残存していても、スチレン成分の回収・
再利用が可能な振動防止用粘着シートを提供できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリスチレン系の基材および粘着剤から
    なり、全スチレン含量が15重量%以上であることを特
    徴とする振動防止用粘着シート。
  2. 【請求項2】 基材が不織布である請求項1記載の振動
    防止用粘着シート。
JP6196541A 1994-08-22 1994-08-22 振動防止用粘着シート Pending JPH0860105A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6196541A JPH0860105A (ja) 1994-08-22 1994-08-22 振動防止用粘着シート

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JP6196541A JPH0860105A (ja) 1994-08-22 1994-08-22 振動防止用粘着シート

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JPH0860105A true JPH0860105A (ja) 1996-03-05

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ID=16359460

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JP6196541A Pending JPH0860105A (ja) 1994-08-22 1994-08-22 振動防止用粘着シート

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998041590A1 (en) * 1997-03-14 1998-09-24 Minnesota Mining And Manufacturing Company Adhesive article with a polystyrene/styrene elastomer film
JP2013194187A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Furukawa Electric Co Ltd:The 制振性粘着シート
JP2021126931A (ja) * 2020-02-12 2021-09-02 マツダ株式会社 車両の車体構造及び車体製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1998041590A1 (en) * 1997-03-14 1998-09-24 Minnesota Mining And Manufacturing Company Adhesive article with a polystyrene/styrene elastomer film
JP2013194187A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Furukawa Electric Co Ltd:The 制振性粘着シート
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