JPH0859987A - 樹脂組成物の製造法 - Google Patents

樹脂組成物の製造法

Info

Publication number
JPH0859987A
JPH0859987A JP6196879A JP19687994A JPH0859987A JP H0859987 A JPH0859987 A JP H0859987A JP 6196879 A JP6196879 A JP 6196879A JP 19687994 A JP19687994 A JP 19687994A JP H0859987 A JPH0859987 A JP H0859987A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin composition
additive
extruder
polyamide
shear rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6196879A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumasa Morita
和正 守田
Ryoji Hidaka
良二 日高
Minoru Ariyoshi
實 有吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Engineering Plastics Corp
Original Assignee
Mitsubishi Engineering Plastics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Engineering Plastics Corp filed Critical Mitsubishi Engineering Plastics Corp
Priority to JP6196879A priority Critical patent/JPH0859987A/ja
Publication of JPH0859987A publication Critical patent/JPH0859987A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】ε−カプロラクタムからなるポリアミドからな
り且つ添加剤を40重量%以下含有する樹脂組成物を押
出機を用いて製造する方法において、剪断速度(γ:単
位sec-1)及び比エネルギー(ESP:単位kwh/
kg)が、下記(1)、(2)及び(3)の関係式を満
たすことを特徴とする、樹脂組成物の製造法。 【数1】 2.31×10-3×γ+0.082≧ESP≧2.44×10-3×γ+0.044 ・・・ (1) γ=10〜110 ・・・ (2) [式(3)中、Tは、バレル設定温度(℃)、Trはト
ルク(kg・m)、Qは吐出量(kg/hr)を表わ
す。また、周束(rad/s)は、40kg/hrにお
ける換算値を示す。] 【効果】難燃剤等の添加剤の分散性を向上させ、良好な
外観を有する成形品を与える樹脂組成物を得ることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ε−カプロラクタムか
らなるポリアミド(以下、ポリアミド6という。)から
なり且つ添加剤を40重量%以下含有する樹脂組成物で
あって、該添加剤の微分散性が向上した樹脂組成物の製
造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアミド6は、耐薬品性、成形性、耐
磨耗性が良好であり、更に付加価値を付与する為に、難
燃剤、衝撃改良剤、充填剤、安定剤、離型剤、核剤、着
色剤等を配合し、用途に応じた改良がなされている。上
記添加剤は、1種類あるいはそれ以上を併用して用いる
ことが多く、また、マスターペレット(高含有量添加剤
系)として製造され、これをポリアミド6に希釈して使
用されることもあるため、添加剤の総量としては、樹脂
組成物全体の1〜40重量%程度となる。
【0003】これらの添加剤は、通常、押出機を使用し
て溶融混合されるが、用いられる添加剤の粒径、混練条
件等により、混練後材料の成形品は、添加剤のスポット
が現れ、外観等の商品価値、或いは付加価値が低下、減
少するという問題点があった。このため、添加剤を押出
機にて溶融混合する前に粉砕加工する、または押出機の
スクリュー回転数(剪断速度)を上げる、或いはビスア
ミド化合物を組成物に対して0.01〜3重量部程度配
合する等の方法が採られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術の中
で、粉砕加工による方法は、コストアップ及び粉砕加工
した添加剤のフィード性能、配管への付着等による品質
のバラツキ、生産安定性の低下等の欠点がある。また、
スクリュー回転数(剪断速度)を上げる方法は、剪断発
熱が大きく、樹脂の溶融粘度を低下させるために、添加
剤に与える剪断力が低下することから、添加剤の十分な
微分散化が困難である他、添加剤の分解等を生じること
もあった。
【0005】更に、ビスアミド化合物を添加する方法
も、混練条件により添加剤の微分散化が不十分となる場
合があった。このように、ポリアミド樹脂組成物中の添
加剤を充分に微分散化し、良好な外観を有する成形品を
与える樹脂組成物を製造する方法は、未だ見出されてい
なかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリアミ
ド6に難燃剤(シアヌル酸メラミン等)などを配合する
樹脂組成物の製造法において、剪断速度及び比エネルギ
ーが、一定の関係を満たす場合に、組成物中の添加剤が
充分に分散し、良好な外観の成形品を与える樹脂組成物
が得られることを見出し、本発明に到達した。
【0007】即ち、本発明の要旨は、ε−カプロラクタ
ムからなるポリアミドからなり、且つ添加剤を40重量
%以下含有する樹脂組成物を押出機を用いて製造する方
法において、剪断速度(γ:単位sec-1)及び比エネ
ルギー(ESP:単位kwh/kg)が、下記(1)、
(2)及び(3)の関係式を満たすことを特徴とする、
樹脂組成物の製造法、に存する。
【0008】
【数2】 2.31×10-3×γ+0.082≧ESP≧2.44×10-3×γ+0.044 ・・・ (1) γ=10〜110 ・・・ (2) [式(3)中、Tは、バレル設定温度(℃)、Trはト
ルク(kg・m)、Qは吐出量(kg/hr)を表わ
す。また、周束(rad/s)は、40kg/hrにお
ける換算値を示す。] 以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明において使用する押出機は、通常、
一軸スクリュー押出機、二軸同方向回転スクリュー押出
機、二軸異方向回転スクリュー押出機等で、特に二軸同
方向回転スクリュー押出機又は二軸異方向回転スクリュ
ー押出機が好ましい。ポリアミド6は、ε−カプロラク
タムを通常の方法で重縮合せしめて得られる重合体であ
る。また、このポリアミド6は、相対粘度(98%硫酸
溶液中、25℃での測定値)が約2.5〜3.5である
ことが好ましい。
【0010】ポリアミド6以外の成分としては、衝撃改
良剤、安定剤、離型剤、核剤、充填剤、着色剤等の添加
剤が挙げられ、特に難燃剤の場合に本発明を適用するの
が好ましい。難燃剤の代表例としては、シアヌル酸メラ
ミンが挙げられる。シアヌル酸メラミンは、シアヌル酸
とメラミンとの等モル反応物であって、例えばシアヌル
酸の水溶液とメラミンの水溶液とを混合し、90〜10
0℃程度の温度で撹拌下反応させ、生成した沈殿を濾過
することによって得ることができる。
【0011】また、シアヌル酸メラミン中のアミノ基又
は水酸基のいくつかが他の置換基で置換されていてもよ
い。他の添加剤としては、ポリアミドの熱安定剤として
周知の銅化合物、沃化カリウム及び有機及び無機系の酸
化防止剤、還元剤、滑剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、
染顔料、帯電防止剤、色調改良剤、及びシアヌル酸メラ
ミンのプレートアウト性改良のために用いる多価カルボ
ン酸等の添加剤を併用することもできる。
【0012】かかる添加剤の配合割合は、本発明の樹脂
組成物全体に対し、40重量%以下、好ましくは1〜4
0重量%程度である。本発明の樹脂組成物の製造法にお
いては、押出機を用いて混練する際、以下に示す関係式
(1)、(2)、(3)を同時に満足させる必要があ
る。そのためには、押出機の混練条件、すなわち(i)
スクリュー構成(例えばニーディングディスクレイアウ
ト)、(ii)バレル設定温度、(iii)吐出量、等
の条件を選択することにより達成することができる。
【0013】
【数3】 2.31×10-3×γ+0.082≧ESP≧2.44×10-3×γ+0.044 ・・・ (1) γ=10〜110 ・・・ (2) [γ(sec-1)=剪断速度、ESP=比エネルギー
(kwh/kg)、T(℃)=バレル設定温度、Tr
(kg・m)=トルク、Q(kg/hr)=吐出量] 尚、経験的には、スケールアップやスケールダウンなど
により吐出量(Q)を変化させると、Tr及びESPに
±0〜10%程度の誤差が生じる場合があり、上記関係
式(3)は、Q値が40kg/hr近辺の場合に最も良
く当てはまる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の方法を実施例に基づいて更に
詳細に説明するが、本発明は、その要旨を逸脱しない限
り、これらにより何ら限定されるものではない。尚、以
下の実施例における評価及び混練条件因子については、
次の通りである。 (1)混練ペレット中のシアヌル酸メラミン分散性の評
価 樹脂組成物を混練後ペレット化して乾燥させた試料を、
加熱プレス機(王子機械株式会社製50トン油圧成形
機)に投入し、250℃で10分間予熱した後、重さ5
g、厚さ130μmのフィルムを成形した。
【0015】次いで、拡大鏡(2倍)を使用して、目視
でフィルム中のシアヌル酸メラミンのスポット数(個数
/5g)を測定し、200個以下を良分散とした。 (2)比エネルギー(ESP:単位kwh/kg)
【0016】
【数4】 [押出機モータートルク=Tr(kg・m)、周束(r
ad/s)、吐出量=Q(kg/hr)。尚、101.
97で割るのは、kg・m・rad/secをkwhに
換算するためである。]
【0017】
【数5】 (3)剪断速度(γ:sec-1
【0018】
【数6】 <実施例1〜22、比較例1〜18>相対粘度2.5の
ポリアミド6ペレット(三菱化成(株)製、ノバミッド
1010J:ノバミッドは登録商標)56重量部と、相
対粘度3.5のポリアミド6ペレット(三菱化成(株)
製、ノバミッド1020J)14重量部とを混合して、
第1フィーダーより押出機(日本製鋼所製、TEX44
SS−30AW−2V)へ投入した。更に、8メッシュ
通過のシアヌル酸メラミン(大垣化成(株)製、商品名
MX100)30重量部を第2フィーダーより同押出機
へ投入して、表1、2の条件となるように溶融混練し
た。
【0019】混練ペレットを真空乾燥器で120℃にて
12時間乾燥した後、得られた乾燥ペレットを50トン
の加熱プレス機(250℃)でフィルム化し、拡大鏡
(2倍)にてシアヌル酸メラミンのスポット数を目視に
て測定した。結果を表1、2に示す。また、比エネルギ
ーと剪断速度とシアヌル酸メラミンの分散性との関係を
図1に示す。尚、図1において、黒丸はシアヌル酸メラ
ミンのスポット数が200個以下の良分散性を示す実施
例の場合であり、白丸は、200個を超えるスポット数
を有する比較例の場合である。 <実施例23〜24、比較例19〜20>相対粘度2.
5のポリアミド6ペレット(三菱化成(株)製、ノバミ
ッド1010J)76.4重量部と、相対粘度3.5の
ポリアミド6ペレット(三菱化成(株)製、ノバミッド
1020J)19.1重量部とを混合して、第1フィー
ダーより押出機(日本製鋼所製、TEX44SS−30
AW−2V)へ投入した。更に、8メッシュ通過のシア
ヌル酸メラミン(大垣化成(株)製、商品名MX10
0)4.5重量部を第2フィーダーより同押出機へ投入
して、表1、2の条件となるように溶融混練した。
【0020】混練ペレットを真空乾燥器で120℃にて
12時間乾燥した後、得られた乾燥ペレットを50トン
の加熱プレス機(250℃)でフィルム化し、拡大鏡
(2倍)にてシアヌル酸メラミンのスポット数を目視に
て測定した。結果を表1、2及び図1に示す。
【0021】
【表1】 *1)Q=40kg/hrの場合に換算した値 *2)Tr×T/245として温度換算した値
【0022】
【表2】 *1)Q=40kg/hrの場合に換算した値
【0023】
【発明の効果】本発明の方法によれば、難燃剤等の添加
剤の微分散性を向上させ、良好な外観を有する成形品を
与える樹脂組成物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における比エネルギーと剪断速
度とシアヌル酸メラミンの分散性との関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
E1、E2:以下の式を満たす線である。
【数7】E1(比エネルギー)=2.31×10-3γ+
0.082 E2(比エネルギー)=2.44×10-3γ+0.04
4 γ=10〜110

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ε−カプロラクタムからなるポリアミドか
    らなり、且つ添加剤を40重量%以下含有する樹脂組成
    物を押出機を用いて製造する方法において、剪断速度
    (γ:単位sec-1)及び比エネルギー(ESP:単位
    kwh/kg)が、下記(1)、(2)及び(3)の関
    係式を満たすことを特徴とする、樹脂組成物の製造法。 【数1】 2.31×10-3×γ+0.082≧ESP≧2.44×10-3×γ+0.044 ・・・ (1) γ=10〜110 ・・・ (2) [式(3)中、Tはバレル設定温度(℃)、Trはトル
    ク(kg・m)、Qは吐出量(kg/hr)を表わす。
    また、周束(rad/s)は、40kg/hrにおける
    換算値を示す。]
JP6196879A 1994-08-22 1994-08-22 樹脂組成物の製造法 Pending JPH0859987A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6196879A JPH0859987A (ja) 1994-08-22 1994-08-22 樹脂組成物の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6196879A JPH0859987A (ja) 1994-08-22 1994-08-22 樹脂組成物の製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0859987A true JPH0859987A (ja) 1996-03-05

Family

ID=16365176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6196879A Pending JPH0859987A (ja) 1994-08-22 1994-08-22 樹脂組成物の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0859987A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004143447A (ja) * 2002-10-03 2004-05-20 Mitsubishi Gas Chem Co Inc ポリアミド樹脂組成物及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004143447A (ja) * 2002-10-03 2004-05-20 Mitsubishi Gas Chem Co Inc ポリアミド樹脂組成物及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108676257B (zh) 高分散高填充滑石粉改性聚丙烯母粒及其制备方法
CN108250566A (zh) 一种低翘曲无卤膨胀阻燃长玻纤增强聚丙烯复合材料及其制备方法
CN109762013B (zh) 具有硅烷结构的三聚氰胺氰尿酸盐,其制备方法及其应用
CN103819865B (zh) 环境友好型阻燃改性hips液晶电视外壳及其制备方法
CN110218388A (zh) 一种防紫外线抗老化聚丙烯母粒及其制造工艺
US8470912B2 (en) Granulated colorant and related art
CN101235162A (zh) 塑料加工用颗粒化助剂的制备方法
JP2001525472A (ja) ポリアミドナノコンポジット組成物の製造法
CN105585813A (zh) 聚缩醛树脂颗粒和成型体
JPH0859987A (ja) 樹脂組成物の製造法
JPH0859988A (ja) 樹脂組成物の製造法
CN114716815A (zh) 一种高浓度无卤阻燃尼龙6母料及其制备方法
JP3341974B2 (ja) 難燃性ポリアミド樹脂組成物
CN102260398B (zh) 一种具有改善抗热撕裂性能的氟橡胶预混胶及其制备方法
JPH0859989A (ja) 樹脂組成物の製造法
JPH0616935A (ja) ポリフェニレンサルファイド樹脂組成物
CN115558186B (zh) 一种改性高密度聚乙烯材料及其制备方法
CN116023729B (zh) 一种pe白色薄膜专用母粒及其制备方法
EP0128341A2 (de) Stabilisierter, roter Phosphor und dessen Verwendung für flammfeste, thermoplastische Polyamid-Formmassen
CN117844116A (zh) 高抗冲性能电磁屏蔽聚烯烃复合材料及其制备方法、应用
JP3096374B2 (ja) 合成樹脂粉末とフィラーとの混合造粒物及びその製造方法
JP4235878B2 (ja) 耐熱ポリアミド樹脂組成物の製造方法
JP2002309102A (ja) 熱可塑性樹脂組成物の製造方法及び組成物
JPH0560502B2 (ja)
CN116082782A (zh) 一种耐候阻燃苯乙烯聚合物