JPH085993A - 液晶表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の階調駆動方式及び液晶表示パネルの種
類に簡単かつ安価に対応できる液晶表示装置を提供する
ことを目的としている。 【構成】 液晶表示装置１は、液晶表示ユニット２と、
該液晶表示ユニット２に着脱可能に装着される複数のサ
ブユニット３、例えば、チューナーユニット３ａを備
え、チューナーユニット３ａは、テレビ電波を受信する
受信回路８０と階調制御部９０を備える。階調制御部９
０は、パルス幅制御階調駆動方式、電圧制御階調駆動方
式及びフレーム間引き制御階調駆動方式という３種類の
方式に対応した階調制御回路９１、９２、９３及び信号
選択回路９４を備え、階調選択部１１０から入力される
階調選択信号ＶＳあるいは液晶種別信号発生部６５から
入力される液晶種別信号ＭＳに対応する種類の駆動制御
信号を生成して、液晶表示ユニット２１に出力する。液
晶表示ユニット２１はチューナーユニット２２ａから入
力される表示駆動制御信号及び走査駆動制御信号により
液晶表示部６０を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、液晶表示装置は、例えば、液晶テ
レビ装置の一部として、すなわち、テレビ装置の映像表
示部として製造されており、その機能は、テレビ機能と
単一のものである。

【０００３】また、液晶テレビ装置においては、その液
晶表示装置は、テレビ映像を適切に表示させるために、
その駆動方法や画面の大きさが設計され、液晶テレビ装
置専用に製造されている。すなわち、従来の液晶テレビ
装置は、受信回路から液晶表示ユニットまで、一体的に
形成され、液晶表示装置もその液晶テレビ装置専用に製
造されている。

【０００４】また、従来の液晶テレビ装置には、図１１
に示すように、液晶テレビ装置１がチューナーユニット
２と液晶表示ユニット３とに分離可能に構成されている
ものもある。

【０００５】この液晶テレビ装置１では、チューナーユ
ニット２に、ロッドアンテナ４、受信部５、Ａ／Ｄ変換
部６、制御部７及びデータ変換部８等を備え、液晶表示
ユニット３に、信号側駆動回路９、走査側駆動回路１０
及び液晶表示パネル１１等を備えている。

【０００６】チューナーユニット２は、ロッドアンテナ
４でテレビ電波を受信して、受信電波を受信部５に供給
し、受信部５が、制御部７から入力されるチューニング
信号に応じて指定のチャンネルを選択して、ロッドアン
テナ４から供給される所望のテレビ放送電波から映像信
号を取り出したり、同期信号を取り出す。受信部５は、
取り出した映像信号をＡ／Ｄ変換部６に出力し、また、
取り出した同期信号を制御部７に出力する。

【０００７】Ａ／Ｄ変換部６は、受信部６から入力され
る映像信号を制御部７から入力されるタイミング信号に
基づいてＡ／Ｄ（アナログ／デジタル）変換し、データ
変換部８に出力する。

【０００８】データ変換部８は、Ａ／Ｄ変換部６から入
力されるディジタルの映像信号を液晶表示ユニット３の
信号側駆動回路９で駆動可能なデータ形式に変換した
後、信号側駆動回路９に出力する。

【０００９】制御部７は、受信部５から入力される同期
信号から水平同期信号及び垂直同期信号を分離し、液晶
表示ユニット３の信号側駆動回路９及び走査側駆動回路
１０を駆動制御するのに必要な表示制御信号を生成し
て、供給する。また、制御部７は、タイミング信号を生
成してデータ変換部８に出力する。

【００１０】そして、液晶表示ユニット３は、その信号
側駆動回路９が、チューナーユニット２から入力される
表示データ及び表示制御信号に基づいて液晶表示パネル
１１に表示駆動信号を出力し、その走査側駆動回路１０
が、チューナーユニット２から入力される表示制御信号
に基づいて液晶表示パネル１１に走査駆動信号を出力し
て、液晶表示パネル１１を表示駆動する。そして、これ
らチューナーユニット２及び液晶表示ユニット３は、当
該液晶テレビ装置１専用に設計・製造されている。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の液晶表示装置にあっては、液晶テレビ装置等
の一部として製造され、特に、液晶テレビ装置にあって
は、ロッドアンテナから液晶表示パネルまでが、特定の
放送方式のテレビ電波を受信するための専用の構造とし
て、一体的に製造されていたり、液晶テレビ装置がチュ
ーナーユニットと液晶表示ユニットとに分かれて製造さ
れていても、各ユニットが当該液晶テレビ装置専用の構
造として製造されていたため、液晶表示パネルが異なる
毎に、当該液晶表示パネルや駆動回路の階調に適した回
路設計を行って、製造する必要があり、重複した設計・
製造作業が必要となって、液晶テレビ装置等の液晶表示
装置の製造コストが高くなるとともに、液晶表示装置の
利用性が悪いという問題があった。

【００１２】そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてな
されたものであって、複数の階調駆動方式で複数種類の
液晶表示パネルに対応する駆動制御信号を生成し、その
うちの１種類を選択できるようにして、複数の階調駆動
方式の液晶表示パネルに対応した液晶表示装置を製造す
る場合の重複した製造作業を省き、液晶表示装置の製造
コストを低減するとともに、液晶表示装置の利用性を向
上させることを目的としている。また、液晶表示ユニッ
トに複数の階調駆動方式により複数種類の駆動制御信号
を生成する駆動制御部を備えたチューナーユニットやゲ
ームユニット等を着脱可能に装着でき、装着されたサブ
ユニットがどの種類のサブユニットであるかを自動判別
して、サブユニットに適した表示駆動を行う液晶表示装
置を提供することを目的としている。

【００１３】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明の液
晶表示装置は、液晶表示部と、前記液晶表示部を階調表
示駆動するための駆動制御信号を、複数種類の階調駆動
方式で前記液晶表示部の複数の種別毎に生成する階調駆
動制御部と、前記階調駆動制御部の生成する複数種類の
駆動制御信号のうち、１種類の駆動制御信号を選択して
前記液晶表示部に供給する選択部と、を備えることによ
り、上記目的を達成している。

【００１４】請求項２記載の発明の液晶表示装置は、液
晶表示部と、所定の放送方式のテレビ電波を受信する受
信部と、前記受信部の受信したテレビ電波に基づいて、
前記液晶表示部を階調表示するための駆動制御信号を、
複数種類の階調駆動方式で前記液晶表示部の複数の種別
毎に生成する階調駆動制御部と、前記階調駆動制御部の
生成する複数種類の駆動制御信号のうち、１種類の駆動
制御信号を選択して前記液晶表示部に供給する選択部
と、を備えることにより、上記目的を達成している。

【００１５】上記各場合において、例えば、請求項３に
記載するように、前記階調駆動制御部は、少なくとも、
パルス幅と当該パルスの出力タイミングを制御すること
により、前記液晶表示部の複数の種別毎に駆動制御信号
を生成するパルス幅階調駆動制御手段と、電圧値と当該
電圧値の変化割合を制御することにより、前記液晶表示
部の複数の種別毎に駆動制御信号を生成する電圧階調駆
動制御手段と、フレームの間引きと当該フレームの間引
きタイミングを制御することにより、前記液晶表示部の
複数の種別毎に駆動制御信号を生成するフレーム間引き
階調駆動制御手段と、を備え、前記選択部は、前記階調
駆動制御部の前記パルス幅階調駆動制御手段、電圧階調
駆動制御手段及びフレーム間引き階調駆動制御手段の生
成する前記複数種類の駆動制御信号のうちの１種類を選
択して、前記液晶表示部に供給するものであってもよ
い。

【００１６】また、例えば、請求項４に記載するよう
に、前記液晶表示部は、自らの種別を前記選択手段に通
知する種別通知手段を備え、前記階調駆動制御部は、前
記種別通知手段からの通知に基づいて前記液晶表示部の
種別に対応する前記駆動制御信号を複数種類の階調駆動
方式により生成し、前記選択手段は、前記階調駆動制御
部の生成する複数種類の階調駆動方式による前記複数の
駆動制御信号のうち、前記種別通知手段からの通知に基
づいて、前記液晶表示部の種別に対応する階調駆動方式
による前記駆動制御信号を選択するものであってもよ
い。

【００１７】請求項５記載の発明の液晶表示装置は、液
晶表示ユニットと、該液晶表示ユニットに着脱可能に装
着され少なくとも表示データを供給する複数種類のサブ
ユニットと、を備えた液晶表示装置であって、前記液晶
表示ユニットは、液晶表示パネルと、前記液晶表示パネ
ルを駆動する駆動回路と、前記装着されたサブユニット
の種別を判別する判別手段と、当該サブユニットの種別
に対応して前記駆動回路を介して前記液晶表示パネルを
駆動制御する制御部と、を備え、前記サブユニットは、
少なくとも１つがテレビ電波を受信するチューナーユニ
ットであって、当該チューナーユニットは、所定の放送
方式のテレビ電波を受信する受信部と、前記受信部の受
信したテレビ電波に基づいて、前記液晶表示ユニットを
階調表示するための駆動制御信号を、複数種類の階調駆
動方式で前記液晶表示ユニットの複数の種別毎に生成す
る階調駆動制御部と、前記階調駆動制御部の生成する複
数種類の駆動制御信号のうち、１種類の駆動制御信号を
選択して前記液晶表示ユニットに供給する選択部と、を
備えることにより、上記目的を達成している。

【００１８】この場合、例えば、請求項６に記載するよ
うに、前記階調駆動制御部は、少なくとも、パルス幅と
当該パルスの出力タイミングを制御することにより、前
記液晶表示ユニットの複数の種別毎に駆動制御信号を生
成するパルス幅階調駆動制御手段と、電圧値と当該電圧
値の変化割合を制御することにより、前記液晶表示ユニ
ットの複数の種別毎に駆動制御信号を生成する電圧階調
駆動制御手段と、フレームの間引きと当該フレームの間
引きタイミングを制御することにより、前記液晶表示ユ
ニットの複数の種別毎に駆動制御信号を生成するフレー
ム間引き階調駆動制御手段と、を備え、前記選択部は、
前記階調駆動制御部の前記パルス幅階調駆動制御手段、
電圧階調駆動制御手段及びフレーム間引き階調駆動制御
手段の生成する前記複数種類の駆動制御信号のうちの１
種類を選択して、前記液晶表示ユニットに供給するもの
であってもよい。

【００１９】さらに、例えば、請求項７に記載するよう
に、前記液晶表示ユニットは、自らの種別を前記選択部
に通知する種別通知手段を備え、前記階調駆動制御部
は、前記種別通知手段からの通知に基づいて前記液晶表
示ユニットの種別に対応する前記駆動制御信号を複数種
類の階調駆動方式により生成し、前記選択部は、前記階
調駆動制御部の生成する複数種類の階調駆動方式による
前記駆動制御信号のうち、前記種別通知手段からの通知
に基づいて、前記液晶表示ユニットの種別に対応する階
調駆動方式による前記駆動制御信号を選択するものであ
ってもよい。

【００２０】

【作用】請求項１記載の発明の液晶表示装置によれば、
階調駆動制御部により、液晶表示部を階調表示駆動する
ための駆動制御信号を、複数種類の階調駆動方式で前記
液晶表示部の複数の種別毎に生成し、この複数種類の駆
動制御信号のうち、１種類の駆動制御信号を、選択部で
選択して液晶表示部に供給するので、選択部により適宜
駆動制御信号を選択することにより、液晶表示部の種別
に適した種類で、かつ、液晶表示部の種別に適した階調
駆動方式の駆動制御信号を選択して、液晶表示部を階調
表示駆動することができ、液晶表示部をその種別に適し
た状態で階調表示させることができるとともに、液晶表
示装置を液晶表示部の種別毎に設計・製造する必要がな
く、液晶表示装置を有効利用することができ、さらに、
適宜駆動制御信号を選択することにより、同じ液晶表示
部に種々の階調表示を行わせることができる。

【００２１】請求項２記載の発明の液晶表示装置によれ
ば、駆動制御部が、受信部の受信したテレビ電波に基づ
いて、複数種類の階調駆動方式で液晶表示部の複数の種
別毎に駆動制御信号を生成し、この複数種類の駆動制御
信号のうち、１種類の駆動制御信号を、選択部が選択し
て、液晶表示部に供給するので、受信部のみを放送方式
に合せて製造し、共通の駆動制御部及び液晶表示部と組
み合わせることにより、複数の階調駆動方式に対応した
液晶表示装置を、重複した製造工程を行うことなく、簡
単、かつ安価に製造することができる。

【００２２】上記各場合において、例えば、請求項３に
記載するように、前記階調駆動制御部が、少なくとも、
パルス幅と当該パルスの出力タイミングを制御すること
により、前記液晶表示部の複数の種別毎に駆動制御信号
を生成するパルス幅階調駆動制御手段と、電圧値と当該
電圧値の変化割合を制御することにより、前記液晶表示
部の複数の種別毎に駆動制御信号を生成する電圧階調駆
動制御手段と、フレームの間引きと当該フレームの間引
きタイミングを制御することにより、前記液晶表示部の
複数の種別毎に駆動制御信号を生成するフレーム間引き
階調駆動制御手段と、を備え、前記選択部が、前記階調
駆動制御部の前記パルス幅階調駆動制御手段、電圧階調
駆動制御手段及びフレーム間引き階調駆動制御手段の生
成する前記複数種類の駆動制御信号のうちの１種類を選
択して、前記液晶表示部に供給するようにすると、簡単
な回路構成で、液晶表示部の種別毎に液晶表示装置を設
計・製造することなく、液晶表示部をその種別に適した
状態で階調表示させることができる。

【００２３】また、例えば、請求項４に記載するよう
に、前記液晶表示部が、自らの種別を前記選択手段に通
知する種別通知手段を備え、前記階調駆動制御部が、こ
の種別通知手段からの通知に基づいて前記液晶表示部の
種別に対応する前記駆動制御信号を複数種類の階調駆動
方式により生成し、前記選択手段が、前記階調駆動制御
部の生成する複数種類の階調駆動方式による前記複数の
駆動制御信号のうち、前記種別通知手段からの通知に基
づいて、前記液晶表示部の種別に対応する階調駆動方式
による前記駆動制御信号を選択するようにすると、液晶
表示部に適した駆動制御信号を自動的に選択することが
でき、液晶表示部を液晶表示部の種別に適した階調で自
動的に表示駆動することができる。

【００２４】請求項５記載の液晶表示装置によれば、液
晶表示ユニットに、着脱可能に複数種類のサブユニット
を装着でき、液晶表示ユニットは、判別手段により、装
着されたサブユニットの種別を判別して、制御部によ
り、当該サブユニットの種別に対応して駆動回路を介し
て液晶表示パネルを駆動制御する。

【００２５】そして、当該装着されたサブユニットが、
テレビ電波を受信するチューナーユニットであると、当
該チューナーユニットは、その受信部で、所定の放送方
式のテレビ電波を受信し、当該受信部の受信したテレビ
電波に基づいて、階調駆動制御部が、複数種類の階調駆
動方式で液晶表示ユニットの複数の種別毎に駆動制御信
号を生成して、この生成した複数種類の駆動制御信号の
うち、１種類の駆動制御信号を、選択部により、選択し
て、液晶表示ユニットに供給する。

【００２６】したがって、液晶表示ユニットに種々のサ
ブユニットを装着し、装着したサブユニットに適した表
示駆動を自動的に行うことができるとともに、サブユニ
ットとしてチューナーユニットが装着されると、当該チ
ューナーユニットの生成する複数種類の駆動制御信号か
ら適宜選択して、液晶表示ユニットに供給させることに
より、液晶表示ユニットに適した階調駆動を行わせるこ
とができる。

【００２７】その結果、液晶表示ユニット毎にその液晶
表示ユニットの種別に合わせてチューナーユニットを製
造する必要がなく、各種の液晶表示ユニットを適切に階
調表示することができ、液晶表示装置を有効利用するこ
とができる。

【００２８】この場合、例えば、請求項６に記載するよ
うに、前記階調駆動制御部が、少なくとも、パルス幅と
当該パルスの出力タイミングを制御することにより、複
数種類の前記液晶表示ユニットに対応する駆動制御信号
を生成するパルス幅階調駆動手段と、電圧値と当該電圧
値の変化割合を制御することにより、複数種類の前記液
晶表示ユニットに対応する駆動制御信号を生成する電圧
階調駆動手段と、フレームの間引きと当該フレームの間
引きタイミングを制御することにより、複数種類の前記
液晶表示ユニットに対応する駆動制御信号を生成するフ
レーム間引き階調駆動手段と、を備え、前記選択部が、
前記階調駆動制御部の前記パルス幅階調駆動手段、電圧
階調駆動手段及びフレーム間引き階調駆動手段の生成す
る前記複数種類の駆動制御信号のうちの１種類を選択し
て、前記液晶表示ユニットに供給するようにすると、簡
単な回路構成で、液晶表示ユニットの種別毎に液晶表示
装置を設計・製造することなく、液晶表示ユニットをそ
の種別に適した状態で階調表示させることができる。

【００２９】また、例えば、請求項６に記載するよう
に、前記液晶表示ユニットが、自らの種別を前記選択部
に通知する種別通知手段を備え、前記階調駆動制御部
が、前記種別通知手段からの通知に基づいて前記液晶表
示ユニットの種別に対応する前記駆動制御信号を複数種
類の階調駆動方式により生成し、前記選択部が、前記階
調駆動制御部の生成する複数種類の階調駆動方式による
前記駆動制御信号のうち、前記種別通知手段からの通知
に基づいて、前記液晶表示ユニットの種別に対応する階
調駆動方式による前記駆動制御信号を選択するようにす
ると、液晶表示ユニットに適した駆動制御信号を自動的
に選択することができ、液晶表示ユニットを液晶表示ユ
ニットの種別に適した階調で自動的に表示駆動すること
ができる。

【００３０】

【実施例】以下、図面を参照して実施例を説明する。図
１〜図１０は、本発明の液晶表示装置の一実施例を示す
図である。まず、構成を説明する。図１は、液晶表示装
置２０の全体構成図であり、液晶表示装置２０は、液晶
表示ユニット（液晶表示部）２１と、この液晶表示ユニ
ット２１に着脱自在に装着されるサブユニット２２であ
るチューナーユニット２２ａやゲームユニット２２ｂ等
と、で構成されている。

【００３１】液晶表示ユニット２１は、その本体ケース
３０の表面に液晶表示パネル３１が取り付けられてお
り、該本体ケース３０の表面の液晶表示パネル３１の下
部には、ＶＨＦとＵＨＦのテレビ周波数を示す周波数表
示３２が印刷等により表示されている。また、本体ケー
ス３０の側面には、液晶表示ユニット２１の主電源のオ
ン／オフのスイッチ３３が設けられている。さらに、図
示しないが、本体ケース３０の側面には、上記ゲームユ
ニット２２ｂが接続されたとき、ゲームの操作を行うコ
ントローラ（いわゆるジョイパッド）を接続するための
コネクタ及び上記チューナーユニット２２ａやゲームユ
ニット２２ｂ等のサブユニット２２を接続するためのコ
ネクタが設けられている。

【００３２】上記チューナーユニット２２ａは、その本
体ケース４０の表面に周波数バンドをＶＨＦとＵＨＦに
切り換えるバンド切換キー４１、放送チャンネルの表示
のオン／オフを行うチャンネルコールキー４２、選局チ
ャンネルをダウンするチャンネルダウンキー（ＤＯＷ
Ｎ）４３及び選局チャンネルをアップするチャンネルア
ップキー（ＵＰ）４４等が設けられており、本体ケース
４０の上部側面には、スライド式のロッドアンテナ４５
が取り付けられている。また、本体ケース４０の下部側
面には、端子部４６が取り付けられており、この端子部
４６は、上記液晶表示ユニット２１の上部側面に形成さ
れたコネクタ（図示略）に着脱可能に差し込まれる。

【００３３】上記ゲームユニット２２ｂは、その本体ケ
ース５０の下部側面に、端子部５１が取り付けられてお
り、この端子部５１は、上記液晶表示ユニット２１の上
部側面に形成され、上記チューナーユニット２２ａの端
子部４６が差込まれるコネクタと同じコネクタに着脱可
能に差し込まれる。

【００３４】すなわち、液晶表示ユニット２１には、サ
ブユニット２２であるチューナーユニット２２ａの端子
部４６やゲームユニット２２ｂの端子部５１を液晶表示
ユニット２１のコネクタに差し込んで、チューナーユニ
ット２２ａあるいはゲームユニット２２ｂの１つを択一
的に装着でき、液晶表示ユニット２１は、後述するよう
に、装着されたサブユニット２２からの映像を液晶表示
パネル３１に表示する。

【００３５】以下、各ユニットの構成について、順次説
明する。

【００３６】〈液晶表示ユニット〉まず、液晶表示ユニ
ット２１の構成について説明する。液晶表示ユニット２
１は、図２に示すように、液晶表示部６０、記憶部６
１、制御部６２及び電源部６３等を備えており、液晶表
示部６０は、液晶表示パネル３１、液晶駆動回路６４及
び液晶種別信号発生部６５等を備えている。

【００３７】尚、図２において、操作部６６は、上記液
晶表示ユニット２１の電源スイッチ３３、チューナーユ
ニット２２ａのバンド切換キー４１、チャンネルコール
キー４２、チャンネルダウンキー４３及びチャンネルア
ップキー４４、液晶表示ユニット２１に接続される上記
コントローラの各種キー及びその他液晶表示ユニット２
１に接続されるサブユニット２２のスイッチや各種キー
等を総称したものである。

【００３８】上記液晶表示パネル３１は、複数の走査ラ
インとデータラインがマトリックス状に配設され、走査
ラインとデータラインの各交点に液晶容量等による表示
素子が配置されている。

【００３９】上記液晶駆動回路６４は、走査側駆動回路
（図３参照）７０と信号側駆動回路（図３参照）７１を
備えており、これら走査側駆動回路７０及び信号側駆動
回路７１には、制御部６２から液晶表示パネル３１の駆
動に必要な各種表示制御信号や表示データが入力される
とともに、電源部６３から液晶表示パネル３１の駆動に
必要な各種電源が供給される。

【００４０】すなわち、走査側駆動回路７０は、制御部
６２から入力される表示制御信号に基づいて電源部６３
から供給される電源から走査駆動電圧を生成して、液晶
表示パネル３１の走査ラインに供給し、液晶表示パネル
３１の走査ラインを走査する。

【００４１】信号側駆動回路７１は、制御部６２から供
給される表示データに基づいて液晶表示パネル３１の信
号ラインに信号電圧を供給して、液晶表示パネル３１を
駆動する。上記液晶種別信号発生部６５は、液晶表示部
６０の種別に対応した液晶種別信号ＭＳを制御部６２に
出力する。

【００４２】すなわち、上記液晶表示部６０は、１種類
の液晶表示パネル３１や液晶駆動回路６４に限定される
ものではなく、各種の液晶表示パネル３１や液晶駆動回
路６４を取り付けることができる。例えば、液晶表示パ
ネル３１としては、その走査ラインやデータラインの数
が限定されるものではなく、走査ラインが２２０本であ
ったり、１４６本であったり、その他の本数であっても
よい。また、液晶駆動回路６４としては、１本の走査ラ
インを順次駆動するもの、２本の走査ラインを同時に順
次駆動するもの、また、３本の走査ラインを同時に順次
駆動するもの、その他種々の駆動方法のものであっても
よい。そして、液晶種別信号発生部６５は、このような
液晶表示部６０の種別を示す液晶種別信号ＭＳを制御部
６２に出力する。

【００４３】制御部６２は、上記液晶表示部６０の液晶
種別信号発生部６５からの液晶種別信号ＭＳに基づいて
液晶表示部６０の種別を判別し、液晶表示部４４の種別
に適切な制御信号を液晶駆動回路６４に出力するととも
に、電源部６３に液晶表示部６０の種別を示す液晶種別
信号ＭＳを出力して、後述するように、電源部６３に液
晶表示部６０の種別に適切な駆動電源を供給させる。

【００４４】さらに、制御部６２は、上記サブユニット
２２の装着／非装着を判別するとともに、装着されたサ
ブユニット２２がチューナーユニット２２ａであるのか
ゲームユニット２２ｂであるのか、あるいはその他のサ
ブユニット２２であるのかを判別し、装着されたサブユ
ニット２２の種別に適切な動作制御を行う。

【００４５】このサブユニット２２の装着／非装着の判
別は、上記サブユニット２２の装着／非装着に伴ってオ
ン／オフするスイッチで行ってもよいし、サブユニット
２２との間の信号の交換により判別してもよく、その判
別の方法は、限定されるものではない。また、装着され
たサブユニット２２がチューナーユニット２２ａである
のか、ゲームユニット２２ｂであるのか、あるいはその
他のサブユニット２２であるのかの判別は、装着される
サブユニット２２の種別によりオン／オフされるスイッ
チであってもよいし、サブユニット２２との間の信号、
例えば、２ビットの信号の交換により判別してもよく、
その判別の方法は、限定されるものではない。

【００４６】記憶部６１は、例えば、ＲＯＭ（Read Onl
y Memory）やＲＡＭ（Random Access Memory）等で形成
され、液晶表示ユニット２１の駆動を制御する制御プロ
グラムやシステムデータ等を記憶しているとともに、制
御部６２のワークメモリとしても使用される。

【００４７】すなわち、記憶部６１は、液晶表示部６０
の種別に対応した液晶表示部６０の駆動制御方法を記憶
し、制御部６２は、記憶部６１に記憶されている駆動制
御方法のうち、液晶種別信号発生部６５から入力される
液晶種別信号ＭＳに対応するに駆動方法に基づいて液晶
種別信号発生部６５の種別に対応した表示制御信号を液
晶駆動回路６４に出力するとともに、液晶種別信号発生
部６５からの液晶種別信号ＭＳを電源部６３に出力して
液晶表示部６０の種別に対応した駆動電源を液晶表示部
６０に供給させる。

【００４８】また、記憶部６１は、液晶表示ユニット２
１に装着されるサブユニット２２の種別に対応した液晶
表示部６０の駆動方法を記憶しており、制御部６２は、
装着されたサブユニット２２の種別を判別すると、記憶
部６１に記憶されている駆動方法に基づいて液晶表示部
６０の駆動を制御する。

【００４９】特に、記憶部６１は、ゲームユニット２２
ｂが液晶表示ユニット２１に装着されたときのゲームソ
フトの制御方法やそのときの液晶表示部６０の駆動方法
を記憶しており、制御部６２は、ゲームユニット２２ｂ
が液晶表示ユニット２１に装着されると、記憶部６１に
記憶されているゲームソフトの制御方法に基づいてゲー
ムユニット２２ｂからゲームソフトのデータを読み出し
て、操作部６６、特に、液晶表示ユニット２１に接続さ
れるコントローラの操作に対応したゲーム処理を行うと
ともに、ゲームソフトから読み出した映像データを表示
データに変換して、そのときの液晶表示部６０の駆動方
法に基づいて液晶表示パネル３１に表示させる。

【００５０】電源部６３は、電池や外部商用電源から供
給される電源から液晶表示ユニット２１の動作に必要な
各種電源を生成して、液晶表示ユニット２１の各部に供
給する。特に、電源部６３は、具体的には図示しない
が、液晶表示部６０の種別により必要な数の電源を生成
する電源調整回路を備えるとともに、当該液晶表示部６
０の種別に対応した電源を選択して液晶表示部６０に供
給する選択回路を備えており、制御部６２から入力され
る液晶表示部６０の種別を示す液晶種別信号ＭＳに基づ
いて、液晶表示部６０の種別に対応した駆動電源を液晶
表示部６０に供給する。

【００５１】〈サブユニット〉次に、サブユニット２２
の構成について説明する。まず、チューナーユニット２
２ａの構成について説明する。チューナーユニット２２
ａは、図３に示すように、テレビ電波を受信してリニア
処理する受信部８０と、液晶表示ユニット２１を階調表
示駆動するための階調制御部（階調駆動制御部）９０
と、階調選択部１１０と、を備えている。

【００５２】受信部８０は、ロッドアンテナ４５、電子
同調チューナー８１、テレビリニア回路８２、Ａ／Ｄ変
換回路８３、データ変換回路８５及び制御回路８５等を
備えている。

【００５３】ロッドアンテナ４５は、テレビ電波を受信
して、受信電波を電子同調チューナー８１に供給する。
電子同調チューナー８１は、制御回路８５から入力され
るチューニング信号に応じて指定のチャンネルを選択
し、ロッドアンテナ４５から供給される所望のテレビ放
送電波を中間周波信号に変換して、テレビリニア回路８
２に出力する。

【００５４】テレビリニア回路８２は、中間周波増幅回
路、映像検波回路、映像増幅回路、ＡＦＴ検波回路及び
クロマ回路等により構成されており、電子同調チューナ
ー８１から入力される中間周波信号をその中間周波増幅
回路で増幅した後、ＡＦＴ検波回路によりＡＦＴ検波し
たり、映像検波回路により映像検波を行って画像信号を
取り出したり、さらに、映像検波回路の出力する画像信
号をその映像増幅回路で増幅した後、Ａ／Ｄ変換回路８
３に出力する。また、テレビリニア回路８２は、そのク
ロマ回路で、映像信号から同期信号を取り出し、制御回
路８５に出力する。

【００５５】なお、テレビリニア回路８２で分離された
音声信号は、図外の音声回路に送られ、音声回路で、音
声検波されて低周波信号に変換された後、液晶表示ユニ
ット２１に出力される。液晶表示ユニット２１は、増幅
回路やスピーカ（図示略）を備えており、チューナーユ
ニット２２ａから入力される音声信号をスピーカから拡
声出力する。

【００５６】Ａ／Ｄ変換回路８３は、テレビリニア回路
８２から入力される映像信号を制御回路８５から入力さ
れるタイミング信号に基づいてＡ／Ｄ（アナログ／デジ
タル）変換（サンプリング）し、データ変換回路８５に
出力する。

【００５７】データ変換回路８５は、Ａ／Ｄ変換回路８
３から入力されるディジタルの映像信号であるＲ、Ｇ、
Ｂのｎビットパラレルデータをシリアルデータに変換
し、階調制御部９０に出力する。

【００５８】制御回路８５は、テレビリニア回路８２か
ら入力される同期信号から水平同期信号及び垂直同期信
号を分離して、階調制御部９０に出力し、また、複数種
類の基本クロック信号を生成して、Ａ／Ｄ変換回路８３
に出力するとともに、階調制御部９０に出力する。

【００５９】また、制御回路８５には、上記階調選択部
１１０から後述する階調選択信号ＶＳが入力されるとと
もに、前記液晶種別信号発生部６５から液晶種別信号Ｍ
Ｓが入力され、制御回路８５は、階調選択信号ＶＳ及び
液晶種別信号ＭＳに基づいて、上記複数種類の基本クロ
ック信号から、階調制御部９０の動作タイミングを制御
するのに適した基本クロック信号を選択して、階調制御
部９０に出力する。

【００６０】階調制御部９０は、後述するように、デー
タ変換部８５から入力されるディジタルの映像信号か
ら、複数種類の階調駆動方式により、液晶表示ユニット
２１の複数の種別毎に、表示駆動制御信号及び走査駆動
制御信号（駆動制御信号）を生成し、そのうちの１種類
の表示駆動制御信号及び走査駆動制御信号を、階調選択
部１１０からの階調選択信号ＶＳに基づいて選択して、
液晶表示ユニット２１の制御部６２に出力する。

【００６１】階調選択部１１０は、階調制御部９０の生
成する複数種類の駆動制御信号から１種類の駆動制御信
号を選択するためのものであり、階調選択スイッチ（例
えば、ディップスイッチ）と、この階調選択スイッチの
スイッチ状態を、例えば、３ビットコードの階調選択信
号ＶＳに変換して出力するエンコーダと、を備えてい
る。

【００６２】また、階調選択部１１０の階調選択スイッ
チは、液晶表示ユニット２１の種類を選択するスイッチ
と、後述する階調制御部９０が備えている複数の階調駆
動方式の種類を選択スイッチと、を備え、階調選択部１
１０のエンコーダは、この階調選択スイッチで選択され
た階調の種類を、階調選択信号ＶＳに変換して、階調制
御部９０及び制御回路８５に出力する。

【００６３】上記階調制御部９０は、図４に示すよう
に、パルス幅階調制御回路９１、電圧階調制御回路９
２、フレーム間引き階調制御回路９３及び信号選択回路
９４を備えており、パルス階調制御回路９１、電圧階調
制御回路９２及びフレーム間引き階調制御回路９３に
は、前記データ変換部８５からディジタルの映像信号が
入力されるとともに、制御回路８５から水平同期信号、
垂直同期信号及び基本クロック信号等の各種信号、さら
に、階調選択部１１０から階調選択信号ＶＳが、また、
液晶種別信号発生部６５から液晶種別信号ＭＳがそれぞ
れ入力される。

【００６４】パルス階調制御回路９１は、１水平期間
（以下、１Ｈと略す。）に液晶表示パネル３１に印加す
る実効電圧を、図５に示すように、駆動制御信号のパル
ス幅Ｗを制御することにより制御して、階調表示を行う
ものであり、メモリ１０１とデコーダ１０２等を備えて
いる。なお、図５は、例えば、８階調表示で、パルス幅
Ｗが１Ｈ期間にわたっているときが８階調を示すとき、
パルス幅Ｗが１Ｈの半分の幅であるので、４階調のとき
を示しており、図５中、Ｖthは、液晶表示パネル３１の
液晶が駆動されない閾値電圧を示している。

【００６５】メモリ１０１は、ＲＯＭ（Read Only Memo
ry）やＲＡＭ（Random Access Memory）等で構成され、
制御回路８５から入力される同期信号や基本クロックに
基づいて複数種類の階調制御クロックを生成する機能を
有している。

【００６６】メモリ１０１は、上記複数種類の階調制御
クロックから、階調選択部１１０からの階調選択信号Ｖ
Ｓ及び液晶種別信号発生部６５からの液晶種別信号ＭＳ
に対応する階調制御クロックを選択し、デコーダ１０２
に出力する。

【００６７】すなわち、メモリ１０１は、液晶表示パネ
ル３１の種類に応じて、例えば、図６（ａ）〜図６
（ｃ）に示すように、発生タイミングの異なる階調制御
クロックを生成する。

【００６８】例えば、「Ａ」という液晶表示パネル３１
では、図６（ａ）に示すよに、階調制御クロックを１Ｈ
の期間内で均等の発生タイミングで発生し、また、別の
「Ｂ」という液晶表示パネル３１では、図６（ｂ）に示
すように、１Ｈの期間内のうち真ん中の期間に集中する
とともに、後半部分に偏った発生タイミングで階調制御
クロックを発生する。また、別の「Ｃ」という液晶表示
パネル３１では、図６（ｃ）に示すように、１Ｈの期間
内のうち真ん中から後半部分の期間に集中して階調制御
クロックを発生するとともに、最初と最後の階調制御ク
ロックが他の階調制御クロックと離れた発生タイミング
で発生する。

【００６９】デコーダ１０２は、メモリ１０１から入力
される階調制御クロックをデコードして、表示駆動制御
信号及び走査駆動制御信号を生成し、信号選択回路９４
に出力する。

【００７０】したがって、パルス階調制御回路９１は、
階調選択信号ＶＳ及び液晶種別信号ＭＳに応じて、パル
ス幅階調制御駆動方法による表示駆動制御信号と走査駆
動制御信号を生成して、信号選択回路９４に出力する。

【００７１】電圧階調制御回路９２は、１Ｈに液晶表示
パネル３１に印加する駆動信号の実効電圧（すなわち、
液晶表示パネル３１の走査ラインに印加される走査駆動
信号と信号ラインに印加される表示駆動信号との間の実
効電圧）を、図７に示すように、駆動制御信号の電圧値
を制御することにより、階調表示を行うものであり、電
源回路１０３と信号・階調信号合成回路１０４等を備え
ている。なお、図７は、例えば、８階調表示で、実効電
圧が破線で示す電圧値のとき、８階調を示し、実効電圧
がＶthで示す電圧値のとき、液晶表示パネル３１の液晶
が駆動されない０階調を示す。また、図７に実線で示す
電圧値のとき、４階調を示している。

【００７２】電源回路１０３は、制御回路８５から入力
される同期信号や基本クロックに基づいて複数種類の階
調制御電圧を生成する機能を有し、この複数種類の階調
制御電圧のうちから、階調選択部１１０からの階調選択
信号ＶＳ及び液晶種別信号発生部６５からの液晶種別信
号ＭＳに対応する階調制御電圧を選択生成して、信号・
階調信号合成回路１０４に出力する。

【００７３】すなわち、電源回路１０３は、液晶表示パ
ネル３１の種類に応じて、例えば、図７（ａ）〜図７
（ｃ）に示すように、電圧値の変化幅の異なる階調制御
電圧を生成する。

【００７４】例えば、「Ｄ」という液晶表示パネル３１
では、図７（ａ）に示すよに、階調制御電圧を１Ｈの期
間内で均等の変化幅で変化させ、また、別の「Ｅ」とい
う液晶表示パネル３１では、図７（ｂ）に示すように、
中間階調部分での電圧値の変化幅が大きく、高階調及び
低階調部分での電圧変化幅が小さいとともに、高階調部
分で電圧変化幅の小さいものが連続する階調制御電圧を
発生する。また、別の「Ｆ」という液晶表示パネル３１
では、図７（ｃ）に示すように、中間階調部分での電圧
値の変化幅が大きく、高階調及び低階調部分での電圧変
化幅が小さいとともに、高階調部分で電圧変化幅が図７
（ｂ）のものより大きい階調制御電圧を発生する。

【００７５】信号・階調信号合成回路１０４は、電源回
路１０３から入力される階調制御電圧を合成して、表示
駆動制御信号及び走査駆動制御信号を生成し、信号選択
回路９４に出力する。

【００７６】したがって、電圧階調制御回路９２は、階
調選択信号ＶＳ及び液晶種別信号ＭＳに応じて、電圧階
調制御駆動方法による表示駆動制御信号と走査駆動制御
信号を生成して、信号選択回路９４に出力する。

【００７７】フレーム間引き階調制御回路９３は、８Ｈ
に各フレーム毎の液晶表示パネル３１の点灯／非点灯
を、図９に示すように、制御することにより、階調表示
を行うものであり、メモリ１０５とデコーダ１０６等を
備えている。なお、図９は、例えば、８階調表示で、８
Ｈで全てが点灯のとき８階調を示す場合に、４回点灯し
ているので、４階調のときを示しており、図９中、○
は、点灯状態を、●は、非点灯状態を示している。

【００７８】メモリ１０５は、ＲＯＭやＲＡＭ等で構成
され、制御回路８５から入力される同期信号や基本クロ
ックに基づいて複数種類のフレーム階調制御信号を生成
する機能を有している。

【００７９】メモリ１０５は、上記複数種類のフレーム
階調制御信号から、階調選択部１１０からの階調選択信
号ＶＳ及び液晶種別信号発生部６５からの液晶種別信号
ＭＳに対応するフレーム階調制御信号を選択し、デコー
ダ１０６に出力する。

【００８０】すなわち、メモリ１０５は、液晶表示パネ
ル３１の種類に応じて、例えば、図１０（ａ）〜図１０
（ｃ）に示すように、点灯／非点灯のフレームの異なる
フレーム階調制御信号を生成する。

【００８１】例えば、４階調表示を行う場合、「Ｇ」と
いう液晶表示パネル３１では、図１０（ａ）に示すよう
に、１Ｈから４Ｈまでを点灯させるフレーム階調制御信
号で発生し、また、別の「Ｈ」という液晶表示パネル３
１では、図１０（ｂ）に示すように、１フレームおき
に、１Ｈ、３Ｈ、５Ｈ、７Ｈにおいて点灯させるフレー
ム階調制御信号を発生する。また、別の「Ｉ」という液
晶表示パネル３１では、図１０（ｃ）に示すように、１
Ｈ〜８Ｈのうち、前半と後半のフレーム、すなわち１
Ｈ、２Ｈ及び５Ｈ、６Ｈにおいて点灯させるフレーム階
調制御信号を発生する。

【００８２】デコーダ１０６は、メモリ１０５から入力
されるフレーム階調制御信号をデコードして、表示駆動
制御信号及び走査駆動制御信号を生成し、信号選択回路
９４に出力する。

【００８３】したがって、パルス階調制御回路９１は、
階調選択信号ＶＳ及び液晶種別信号ＭＳに応じて、フレ
ーム間引き階調制御駆動方法による表示駆動制御信号と
走査駆動制御信号を生成して、信号選択回路９４に出力
する。

【００８４】なお、上記パルス階調制御回路９１、電圧
階調制御回路９２及びフレーム間引き階調制御回路９３
は、階調選択部１１０からの階調選択信号ＶＳ及び液晶
種別信号発生部６５からの液晶種別信号ＭＳに基づい
て、夫々１種類ずつの駆動制御信号を生成するが、この
場合、階調選択信号ＶＳと液晶種別信号ＭＳの双方が入
力されているときには、階調選択信号ＶＳを優先させ
て、駆動制御信号を生成し、階調選択信号ＶＳが入力さ
れていないときに、液晶種別信号ＭＳに基づいて駆動制
御信号を生成する。すなわち、手動操作により設定され
る階調表現を優先させている。

【００８５】信号選択回路９４には、階調選択部１１０
からの階調選択信号ＶＳ及び液晶種別信号発生部６５か
らの液晶種別信号ＭＳが入力され、信号選択回路９４
は、階調選択信号ＶＳ及び液晶種別信号ＭＳに基づい
て、上記パルス階調制御回路９１、電圧階調制御回路９
２及びフレーム間引き階調制御回路９３から夫々入力さ
れる表示駆動制御信号及び走査駆動制御信号のうち１種
類を選択して、液晶表示ユニット２１の制御部６２に出
力する。

【００８６】なお、信号選択回路９４は、このように、
階調選択信号ＶＳ及び液晶種別信号ＭＳに基づいて３種
類の表示駆動制御信号及び走査駆動制御信号から１種類
を選択するが、この場合、階調選択信号ＶＳと液晶種別
信号ＭＳの双方が入力されているときには、階調選択信
号ＶＳを優先させて、表示駆動制御信号及び走査駆動制
御信号を選択し、階調選択信号ＶＳが入力されていない
ときに、液晶種別信号ＭＳに基づいて駆動制御信号を選
択する。

【００８７】そして、このチューナーユニット２２ａが
液晶表示ユニット２１に装着されたときには、制御部６
２は、チューナーユニット２２ａからの表示駆動制御信
号及び走査駆動制御信号をそのまま（スルーの状態で）
液晶表示部６０の走査側駆動回路７０及び信号側駆動回
路７１に出力する。

【００８８】尚、図３においては、分かり易くするた
め、チューナーユニット２２ａの階調制御部９０から液
晶表示ユニット２１の液晶表示部６０の信号側駆動回路
７１及び走査側駆動回路７０に表示駆動制御信号及び走
査駆動制御信号を入力するように記載している。

【００８９】次に、ゲームユニット２２ｂの構成につい
て説明する。

【００９０】ゲームユニット２２ｂは、詳細には図示し
ないが、本体ケース５０内に、各種ゲームのプログラム
や当該ゲームの映像データ及び効果音データ等を記憶す
るメモリ、当該メモリの動作を制御する制御部及びイン
ターフェイス等を備えており、ゲームプログラムの実行
処理は、上述のように、液晶表示ユニット２１の制御部
６２が行う。

【００９１】次に、本実施例の動作を説明する。液晶表
示ユニット２１は、サブユニット２２の装着されるコネ
クタ（図示略）を有しており、各サブユニット２２は、
例えば、図１にチューナーユニット２２ａ及びゲームユ
ニット２２ｂについて示すように、それぞれ液晶表示ユ
ニット２１に装着するための端子部４６、５１を備えて
いる。

【００９２】各サブユニット２２は、この端子部４６、
５１が液晶表示ユニット２１のコネクタに差し込まれる
ことにより、液晶表示ユニット２１に装着され、液晶表
示ユニット２１の制御部６２は、サブユニット２２が装
着されると、スイッチ動作あるいはサブユニット２２と
の間の信号の交換により、装着されたサブユニット２２
がどのサブユニット２２であるか、例えば、チューナー
ユニット２２ａであるか、ゲームユニット２２ｂである
か等を判別する。

【００９３】そして、制御部６２は、装着されたサブユ
ニット２２の種別を判別すると、当該サブユニット２２
の種別に応じて液晶表示部６０の駆動を制御する。ま
た、サブユニット２２としてゲームユニット２２ｂが装
着されるときには、ゲームの操作を行うコントローラが
コネクタに接続される。

【００９４】すなわち、液晶表示ユニット２１は、ゲー
ムユニット２２ｂが装着されたときには、その制御部６
２が、記憶部６１に記憶されているゲームソフトの駆動
方法やゲームソフトに対応した液晶表示部６０の駆動方
法を読み出し、ゲームユニット２２ｂからゲームソフト
のデータを読み出して、コントローラ（操作部６６）の
操作に対応したゲームの進行処理を行うとともに、ゲー
ムユニット２２ｂから読み出した映像データを表示デー
タに変換して、液晶表示部６０の種別に対応した駆動方
法に適した液晶表示部６０を駆動し、また、効果音を内
蔵するスピーカから出力する。

【００９５】また、液晶表示ユニット２１は、図３に示
すように、チューナーユニット２２ａが装着されたとき
には、その制御部６２が、チューナーユニット２２ａか
ら入力される表示駆動制御信号及び走査駆動制御信号を
そのまま（スルーで）液晶表示部６０の走査側駆動回路
７０及び信号側駆動回路７１に出力する。

【００９６】チューナーユニット２２ａは、ロッドアン
テナ４５で受信したテレビ放送電波から電子同調チュー
ナー８１で指定のチャンネルのテレビ放送電波を選択
し、中間周波信号に変換してテレビリニア回路８２に出
力する。

【００９７】テレビリニア回路８２は、電子同調チュー
ナー８１から入力される中間周波信号を増幅した後、Ａ
ＦＴ検波したり、映像検波を行って、画像信号を取り出
し、増幅した後、Ａ／Ｄ変換部８４に出力する。また、
テレビリニア回路８２は、映像信号から同期信号を取り
出し、制御回路８５に出力する。

【００９８】Ａ／Ｄ変換部８４は、テレビリニア回路８
２から入力される映像信号を、制御回路８５から入力さ
れるタイミング信号に基づいてサンプリングすることに
より、Ａ／Ｄ変換して、データ変換回路８５に出力し、
データ変換回路８５は、Ａ／Ｄ変換部８４から入力され
るｎビットのパラレルの映像データをシリアルデータに
変換して、階調制御部９０に出力する。

【００９９】また、制御回路８５は、テレビリニア回路
８２から入力される同期信号から垂直同期信号と水平同
期信号を分離して、階調制御部９０に出力し、また、複
数種類の基本クロック信号を生成して、Ａ／Ｄ変換回路
８３に出力するとともに、階調制御部９０に出力する。

【０１００】さらに、制御回路８５は、階調選択部１１
０から入力される階調選択信号ＶＳと液晶種別信号発生
部６５から入力される液晶種別信号ＭＳに基づいて上記
複数種類の基本クロック信号から、階調制御部９０の動
作タイミングを制御するのに適した基本クロック信号を
選択して、階調制御部９０に出力する。

【０１０１】すなわち、受信部８０は、所定の１つの放
送方式のテレビ電波を受信してその映像データを階調制
御部９０に出力するとともに、階調選択信号ＶＳ及び液
晶種別信号ＭＳに基づいて階調制御部９０の動作タイミ
ングを制御するのに適した基本クロック信号を選択し
て、階調制御部９０に出力する。

【０１０２】階調制御部９０は、それぞれ異なる階調駆
動方式に対応した３つのパルス階調制御回路９１、電圧
階調制御回路９２、フレーム間引き階調制御回路９３及
び信号選択回路９４を備えており、各階調制御回路９１
〜９３が、階調選択信号ＶＳ及び液晶種別信号ＭＳに対
応した種類の表示駆動制御信号及び走査駆動制御信号を
夫々異なる階調駆動方式で生成して、信号選択回路９４
がこれらの各階調制御回路９１〜９３の生成した表示駆
動制御信号及び走査駆動制御信号から階調選択信号ＶＳ
及び液晶種別信号ＭＳに基づいて１種類の表示駆動制御
信号及び走査駆動制御信号を選択して、液晶表示ユニッ
ト２１の制御部６２に出力する。

【０１０３】すなわち、パルス階調制御回路９１は、１
Ｈに液晶表示パネル３１に印加する実効電圧を、図５及
び図６に示したように、駆動制御信号のパルス幅Ｗを制
御するとともに、その発生タイミングを変化させること
により、階調表示を行わせる複数種類の表示駆動制御信
号及び走査駆動制御信号を生成する機能を有している
が、このとき、階調選択信号ＶＳあるいは液晶種別信号
ＭＳに対応する１種類の表示駆動制御信号及び走査駆動
制御信号を生成して、信号選択回路９４に出力する。

【０１０４】また、電圧階調制御回路９２は、１Ｈに液
晶表示パネル３１に印加する実効電圧を、図７及び図８
に示したように、駆動制御信号の電圧値を制御するとと
もに、その電圧値の変化幅を異ならせることにより、階
調表示を行わせる複数種類の表示駆動制御信号と走査駆
動制御信号を生成する機能を有しているが、このとき、
階調選択信号ＶＳあるいは液晶種別信号ＭＳに対応する
１種類の表示駆動制御信号及び走査駆動制御信号を生成
して、信号選択回路９４に出力する。

【０１０５】さらに、フレーム間引き階調制御回路９３
は、８Ｈに各フレーム毎の液晶表示パネル３１の点灯／
非点灯を、図９及び図１０に示したように、制御すると
ともに、点灯／非点灯のフレームを異ならせることによ
り、階調表示を行わせる表示駆動制御信号及び走査駆動
制御信号を生成する機能を有しているが、このとき、階
調選択信号ＶＳあるいは液晶種別信号ＭＳに対応する１
種類の表示駆動制御信号及び走査駆動制御信号を生成し
て、信号選択回路９４に出力する。

【０１０６】信号選択回路９４は、これらパルス階調制
御回路９１、電圧階調制御回路９２及びフレーム間引き
階調制御回路９３から入力される３種類の表示駆動制御
信号及び走査駆動制御信号のうち、階調選択部１１０か
ら入力される階調選択信号ＶＳあるいは液晶種別信号発
生部６５から入力される液晶種別信号ＭＳに基づいて、
１種類の表示駆動制御信号及び走査駆動制御信号を選択
して、液晶表示ユニット２１の制御部６２に出力する。

【０１０７】そして、液晶表示ユニット２１の制御部６
２は、チューナーユニット２２ａが液晶表示ユニット２
１に装着されていると判別したときには、上述のよう
に、チューナーユニット２２ａからの表示駆動制御信号
及び走査駆動制御信号をそのまま（スルーの状態で）液
晶表示部６０の走査側駆動回路７０及び信号側駆動回路
７１に出力する。

【０１０８】走査側駆動回路７０及び信号側駆動回路７
１は、制御部６２を介して入力される表示駆動制御信号
及び走査駆動制御信号に基づいて液晶表示パネル３１を
表示駆動する。

【０１０９】このように、本実施例によれば、階調制御
部（階調駆動制御部）９０により、液晶表示パネル（液
晶表示部）３１を階調表示駆動するための駆動制御信号
を、パルス幅制御階調駆動方式、電圧制御階調駆動方式
及びフレーム間引き制御階調駆動方式という複数種類
（３種類）の階調駆動方式で液晶表示部６０の複数の種
別毎に生成し、この複数種類の駆動制御信号のうち、１
種類の駆動制御信号を、信号選択回路（選択部）９４で
選択して液晶表示ユニット２１の液晶表示パネル３１に
供給している。

【０１１０】したがって、階調制御部９０により適宜駆
動制御信号を選択・生成することにより、液晶表示部６
０（液晶表示パネル３１）の種別に適した種類で、か
つ、液晶表示部６０の種別に適した階調駆動方式の駆動
制御信号を選択して、液晶表示パネル３１を階調表示駆
動することができ、液晶表示パネル３１をその種別に適
した状態で階調表示させることができるとともに、液晶
表示装置２０を液晶表示パネル３１の種別毎に設計・製
造する必要がなく、液晶表示装置２０を有効利用するこ
とができ、さらに、適宜駆動制御信号を選択することに
より、同じ液晶表示パネル２１を種々の階調表示を行わ
せることができる。

【０１１１】また、本実施例によれば、階調制御部９０
が、受信部８０の受信したテレビ電波に基づいて、複数
種類の階調駆動方式で液晶表示パネル３１の複数の種別
毎に駆動制御信号を生成し、この複数種類の駆動制御信
号のうち、１種類の駆動制御信号を、選択して、液晶表
示ユニット２１に供給するので、受信部９０のみを放送
方式に合せて製造し、共通の階調制御部９０及び液晶表
示ユニット２１と組み合わせることにより、複数の階調
駆動方式に対応した液晶表示装置２０を重複した製造工
程を行うことなく、簡単、かつ安価に製造することがで
きる。

【０１１２】上記実施例においては、階調制御部９０
が、パルス幅と当該パルスの出力タイミングを制御する
ことにより、液晶表示パネル３１の複数の種別毎に駆動
制御信号を生成するパルス階調制御回路（パルス幅階調
駆動制御手段）９１と、電圧値と当該電圧値の変化割合
を制御することにより、液晶表示パネル３１の複数の種
別毎に駆動制御信号を生成する電圧階調制御回路（電圧
階調駆動制御手段）９２と、フレームの間引きと当該フ
レームの間引きタイミングを制御することにより、液晶
表示パネル３１の複数の種別毎に駆動制御信号を生成す
るフレーム間引き階調制御回路（フレーム間引き階調駆
動制御手段）９３と、を備え、これら各階調制御回路９
１〜９３の生成する複数種類の駆動制御信号のうちの１
種類を選択して、液晶表示ユニット２１に供給している
ので、簡単な回路構成で、液晶表示パネル３１の種別毎
に液晶表示装置２０を設計・製造することなく、液晶表
示パネル３１をその種別に適した状態で階調表示させる
ことができる。

【０１１３】また、本実施例によれば、液晶表示ユニッ
ト２１が、自らの種別を通知する液晶種別信号発生部
（種別通知手段）６５を備え、階調制御部９０が、この
液晶種別信号発生部６５からの通知に基づいて液晶表示
ユニット２１、すなわち、液晶表示パネル３１の種別に
対応する駆動制御信号を複数種類の階調駆動方式により
生成し、信号選択回路９４が、これら複数種類の階調駆
動方式による複数の駆動制御信号のうち、液晶種別信号
発生部６５からの液晶種別信号ＭＳに基づいて、液晶表
示パネル３１の種別に対応する階調駆動方式による駆動
制御信号を選択して、液晶表示ユニット２１に出力して
いるので、液晶表示パネル３１の種別に適した駆動制御
信号を自動的に選択・生成することができ、液晶表示パ
ネル３１をその種別に適した階調で自動的に表示駆動す
ることができる。

【０１１４】さらに、本実施例によれば、液晶表示ユニ
ット２１に、着脱可能に複数種類のサブユニット２２を
装着でき、液晶表示ユニット２１は、装着されたサブユ
ニット２２の種別を判別して、制御部６２により、当該
サブユニット２２の種別に対応して走査側駆動回路７０
及び信号側駆動回路７１を介して液晶表示パネル３１を
駆動制御する。そして、当該装着されたサブユニット２
２が、テレビ電波を受信するチューナーユニット２２ａ
であると、当該チューナーユニット２２ａは、その受信
部８０で、所定の放送方式のテレビ電波を受信し、当該
受信部８０の受信したテレビ電波に基づいて、階調制御
部９０が、複数種類の階調駆動方式で液晶表示ユニット
２１の複数の種別毎に駆動制御信号を生成して、この生
成した複数種類の駆動制御信号のうち、１種類の駆動制
御信号を、信号選択回路９４により、選択して、液晶表
示ユニット２１に供給する。

【０１１５】したがって、液晶表示ユニット２１に種々
のサブユニット２２を装着し、装着したサブユニット２
２に適した表示駆動を自動的に行うことができるととも
に、サブユニット２２としてチューナーユニット２２ａ
が装着されると、当該チューナーユニット２２ａの生成
する複数種類の駆動制御信号から適宜選択して、液晶表
示ユニット２１に供給させることにより、液晶表示ユニ
ット２１に適した階調駆動を行わせることができる。

【０１１６】その結果、液晶表示ユニット２１毎にその
液晶表示ユニット２１の種別に合わせてチューナーユニ
ット２２ａを製造する必要がなく、各種の液晶表示ユニ
ット２１を適切に階調表示することができ、液晶表示装
置２０を有効利用することができる。

【０１１７】さらに、本実施例では、サブユニット２２
の１つとして、ゲームプログラム（ゲームソフト）や当
該ゲームの表示データ等を記憶するゲームユニット２２
ｂを備え、液晶表示ユニット２１の制御部６２が、サブ
ユニット２２としてゲームユニット２２ｂが装着される
と、当該ゲームユニット２２ｂのゲームソフトに基づい
て液晶表示部６０の走査側駆動回路７０及び信号側駆動
回路７１を駆動して、当該ゲームの表示データを液晶表
示パネル３１に表示させている。

【０１１８】その結果、液晶表示ユニット２１で簡単に
ゲームのデータを表示させることができ、液晶表示装置
２０を液晶ゲーム装置として利用することができる。

【０１１９】また、本実施例においては、階調選択部１
１０を設け、階調選択部１１０を適宜設定することによ
り、意図する階調度で、階調表示することができる。

【０１２０】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記
実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。

【０１２１】例えば、上記実施例においては、チューナ
ーユニット２２ａに液晶表示ユニット２１の表示部４０
の種類に適した階調駆動を行う階調制御部９０を設けて
いるが、これに限るものではなく、例えば、液晶表示ユ
ニット２１に上記各実施例に記載した階調制御部９０を
設けてもよい。

【０１２２】また、上記実施例においては、階調制御部
９０が、パルス幅制御階調駆動方式、電圧制御階調駆動
方式及びフレーム間引き制御階調駆動方式という３種類
の階調駆動方式の階調制御回路、すなわち、パルス階調
制御回路９１、電圧階調制御回路９２及びフレーム間引
き階調制御回路９３を備えているが、階調駆動方式は、
これらに限るものでないことは、言うまでもない。

【０１２３】

【発明の効果】請求項１記載の発明の液晶表示装置によ
れば、階調駆動制御部により、液晶表示部を階調表示駆
動するための駆動制御信号を、複数種類の階調駆動方式
で前記液晶表示部の複数の種別毎に生成し、この複数種
類の駆動制御信号のうち、１種類の駆動制御信号を、選
択部で選択して液晶表示部に供給する。

【０１２４】したがって、選択部により適宜駆動制御信
号を選択することにより、液晶表示部の種別に適した種
類で、かつ、液晶表示部の種別に適した階調駆動方式の
駆動制御信号を選択して、液晶表示部を階調表示駆動す
ることができ、液晶表示部をその種別に適した状態で階
調表示させることができるとともに、液晶表示装置を液
晶表示部の種別毎に設計・製造する必要がなく、液晶表
示装置を有効利用することができ、さらに、適宜駆動制
御信号を選択することにより、同じ液晶表示部を種々に
種々の階調表示を行わせることができる。

【０１２５】請求項２記載の発明の液晶表示装置によれ
ば、駆動制御部が、受信部の受信したテレビ電波に基づ
いて、複数種類の階調駆動方式で液晶表示部の複数の種
別毎に駆動制御信号を生成し、この複数種類の駆動制御
信号のうち、１種類の駆動制御信号を、選択部が選択し
て、液晶表示部に供給する。

【０１２６】したがって、受信部のみを放送方式に合せ
て製造し、共通の駆動制御部及び液晶表示部と組み合わ
せることにより、複数の階調駆動方式に対応した液晶表
示装置を重複した製造工程を行うことなく、簡単、かつ
安価に製造することができる。

【０１２７】この場合、請求項３に記載するように、前
記階調駆動制御部が、少なくとも、パルス幅と当該パル
スの出力タイミングを制御することにより、前記液晶表
示部の複数の種別毎に駆動制御信号を生成するパルス幅
階調駆動制御手段と、電圧値と当該電圧値の変化割合を
制御することにより、前記液晶表示部の複数の種別毎に
駆動制御信号を生成する電圧階調駆動制御手段と、フレ
ームの間引きと当該フレームの間引きタイミングを制御
することにより、前記液晶表示部の複数の種別毎に駆動
制御信号を生成するフレーム間引き階調駆動制御手段
と、を備え、前記選択部が、前記階調駆動制御部の前記
パルス幅階調駆動制御手段、電圧階調駆動制御手段及び
フレーム間引き階調駆動制御手段の生成する前記複数種
類の駆動制御信号のうちの１種類を選択して、前記液晶
表示部に供給するようにすると、簡単な回路構成で、液
晶表示部の種別毎に液晶表示装置を設計・製造すること
なく、液晶表示部をその種別に適した状態で階調表示さ
せることができる。

【０１２８】また、請求項４に記載するように、前記液
晶表示部が、自らの種別を前記選択手段に通知する種別
通知手段を備え、前記階調駆動制御部が、この種別通知
手段からの通知に基づいて前記液晶表示部の種別に対応
する前記駆動制御信号を複数種類の階調駆動方式により
生成し、前記選択手段が、前記階調駆動制御部の生成す
る複数種類の階調駆動方式による前記複数の駆動制御信
号のうち、前記種別通知手段からの通知に基づいて、前
記液晶表示部の種別に対応する階調駆動方式による前記
駆動制御信号を選択するようにすると、液晶表示部に適
した駆動制御信号を自動的に選択することができ、液晶
表示部を液晶表示部の種別に適した階調で自動的に表示
駆動することができる。

【０１２９】請求項５記載の液晶表示装置によれば、液
晶表示ユニットに、着脱可能に複数種類のサブユニット
を装着でき、液晶表示ユニットは、判別手段により、装
着されたサブユニットの種別を判別して、制御部によ
り、当該サブユニットの種別に対応して駆動回路を介し
て液晶表示パネルを駆動制御する。

【０１３０】そして、当該装着されたサブユニットが、
テレビ電波を受信するチューナーユニットであると、当
該チューナーユニットは、その受信部で、所定の放送方
式のテレビ電波を受信し、当該受信部の受信したテレビ
電波に基づいて、階調駆動制御部が、複数種類の階調駆
動方式で液晶表示ユニットの複数の種別毎に駆動制御信
号を生成して、この生成した複数種類の駆動制御信号の
うち、１種類の駆動制御信号を、選択部により、選択し
て、液晶表示ユニットに供給する。

【０１３１】したがって、液晶表示ユニットに種々のサ
ブユニットを装着し、装着したサブユニットに適した表
示駆動を自動的に行うことができるとともに、サブユニ
ットとしてチューナーユニットが装着されると、当該チ
ューナーユニットの生成する複数種類の駆動制御信号か
ら適宜選択して、液晶表示ユニットに供給させることに
より、液晶表示ユニットに適した階調駆動を行わせるこ
とができる。

【０１３２】その結果、液晶表示ユニット毎にその液晶
表示ユニットの種別に合わせてチューナーユニットを製
造する必要がなく、各種の液晶表示ユニットを適切に階
調表示することができ、液晶表示装置を有効利用するこ
とができる。

【０１３３】この場合、請求項６に記載するように、前
記階調駆動制御部が、少なくとも、パルス幅と当該パル
スの出力タイミングを制御することにより、複数種類の
前記液晶表示ユニットに対応する駆動制御信号を生成す
るパルス幅階調駆動手段と、電圧値と当該電圧値の変化
割合を制御することにより、複数種類の前記液晶表示ユ
ニットに対応する駆動制御信号を生成する電圧階調駆動
手段と、フレームの間引きと当該フレームの間引きタイ
ミングを制御することにより、複数種類の前記液晶表示
ユニットに対応する駆動制御信号を生成するフレーム間
引き階調駆動手段と、を備え、前記選択部が、前記階調
駆動制御部の前記パルス幅階調駆動手段、電圧階調駆動
手段及びフレーム間引き階調駆動手段の生成する前記複
数種類の駆動制御信号のうちの１種類を選択して、前記
液晶表示ユニットに供給するようにすると、簡単な回路
構成で、液晶表示ユニットの種別毎に液晶表示装置を設
計・製造することなく、液晶表示ユニットをその種別に
適した状態で階調表示させることができる。

【０１３４】また、請求項６に記載するように、前記液
晶表示ユニットが、自らの種別を前記選択部に通知する
種別通知手段を備え、前記階調駆動制御部が、前記種別
通知手段からの通知に基づいて前記液晶表示ユニットの
種別に対応する前記駆動制御信号を複数種類の階調駆動
方式により生成し、前記選択部が、前記階調駆動制御部
の生成する複数種類の階調駆動方式による前記駆動制御
信号のうち、前記種別通知手段からの通知に基づいて、
前記液晶表示ユニットの種別に対応する階調駆動方式に
よる前記駆動制御信号を選択するようにすると、液晶表
示ユニットに適した駆動制御信号を自動的に選択するこ
とができ、液晶表示ユニットを液晶表示ユニットの種別
に適した階調で自動的に表示駆動することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の液晶表示装置の一実施例の全体構成
図。

【図２】図１の液晶表示ユニットの回路ブロック図。

【図３】図１のチューナーユニット及び液晶表示ユニッ
トの回路ブロック図。

【図４】図３の階調制御部の詳細な回路ブロック図。

【図５】図４のパルス幅階調制御回路によるパルス幅階
調制御の説明図。

【図６】図４のパルス幅階調制御回路により液晶表示パ
ネルの種類が「Ａ」のとき（ａ）、「Ｂ」のとき（ｂ）
及び「Ｃ」のとき（ｃ）に、発生される階調制御クロッ
クの発生タイミングの相違を示す図。

【図７】図４の電圧階調制御回路による電圧階調制御の
説明図。

【図８】図４の電圧階調制御回路により液晶表示パネル
の種類が「Ｄ」のとき（ａ）、「Ｅ」のとき（ｂ）及び
「Ｆ」のとき（ｃ）に、発生される階調制御電圧の変化
幅の相違を示す図。

【図９】図４のフレーム間引き階調制御回路によるフレ
ーム間引き階調制御の説明図。

【図１０】図４のフレーム間引き階調制御回路により、
液晶表示パネルの種類が「Ｇ」のとき（ａ）、「Ｈ」の
とき（ｂ）及び「Ｉ」のとき（ｃ）に、発生されるフレ
ーム階調制御信号の点灯／非点灯の相違を示す図。

【図１１】従来の液晶表示装置を適用した液晶テレビ装
置の回路ブロック図。

【符号の説明】

２０ 液晶表示装置 ２１ 液晶表示ユニット ２２ サブユニット ２２ａ チューナーユニット ２２ｂ ゲームユニット ３０ 本体ケース ３１ 液晶表示パネル ４５ ロッドアンテナ ４６、５１ 端子部 ６０ 液晶表示部 ６１ 記憶部 ６２ 制御部 ６３ 電源部 ６４ 液晶駆動回路 ６５ 液晶種別信号発生部 ６６ 操作部 ７０ 走査側駆動回路 ７１ データ側駆動回路 ８０ 受信回路 ８１ 電子同調チューナー ８２ テレビリニア回路 ８３ Ａ／Ｄ変換回路 ８４ データ変換回路 ８５ 制御回路 ９０ 階調制御部 ９１ パルス幅階調制御回路 ９２ 電圧階調制御回路 ９３ フレーム間引き階調制御回路 ９４ 信号選択回路 １０１、１０５ メモリ １０２、１０６ デコーダ １０３ 電源回路 １０４ 信号・階調信号合成回路 １１０ 階調選択部

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】液晶表示部と、 前記液晶表示部を階調表示駆動するための駆動制御信号
   を、複数種類の階調駆動方式で前記液晶表示部の複数の
   種別毎に生成する階調駆動制御部と、 前記階調駆動制御部の生成する複数種類の駆動制御信号
   のうち、１種類の駆動制御信号を選択して前記液晶表示
   部に供給する選択部と、 を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
2. 【請求項２】液晶表示部と、 所定の放送方式のテレビ電波を受信する受信部と、 前記受信部の受信したテレビ電波に基づいて、前記液晶
   表示部を階調表示するための駆動制御信号を、複数種類
   の階調駆動方式で前記液晶表示部の複数の種別毎に生成
   する階調駆動制御部と、 前記階調駆動制御部の生成する複数種類の駆動制御信号
   のうち、１種類の駆動制御信号を選択して前記液晶表示
   部に供給する選択部と、 を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
3. 【請求項３】前記階調駆動制御部は、少なくとも、 パルス幅と当該パルスの出力タイミングを制御すること
   により、前記液晶表示部の複数の種別毎に駆動制御信号
   を生成するパルス幅階調駆動制御手段と、 電圧値と当該電圧値の変化割合を制御することにより、
   前記液晶表示部の複数の種別毎に駆動制御信号を生成す
   る電圧階調駆動制御手段と、 フレームの間引きと当該フレームの間引きタイミングを
   制御することにより、前記液晶表示部の複数の種別毎に
   駆動制御信号を生成するフレーム間引き階調駆動制御手
   段と、 を備え、 前記選択部は、 前記階調駆動制御部の前記パルス幅階調駆動制御手段、
   電圧階調駆動制御手段及びフレーム間引き階調駆動制御
   手段の生成する前記複数種類の駆動制御信号のうちの１
   種類を選択して、前記液晶表示部に供給することを特徴
   とする請求項１または請求項２記載の液晶表示装置。
4. 【請求項４】前記液晶表示部は、 自らの種別を前記選択手段に通知する種別通知手段を備
   え、 前記階調駆動制御部は、 前記種別通知手段からの通知に基づいて前記液晶表示部
   の種別に対応する前記駆動制御信号を複数種類の階調駆
   動方式により生成し、 前記選択手段は、 前記階調駆動制御部の生成する複数種類の階調駆動方式
   による前記複数の駆動制御信号のうち、前記種別通知手
   段からの通知に基づいて、前記液晶表示部の種別に対応
   する階調駆動方式による前記駆動制御信号を選択するこ
   とを特徴とする請求項１から請求項３のいずれかに記載
   の液晶表示装置。
5. 【請求項５】液晶表示ユニットと、 該液晶表示ユニットに着脱可能に装着され少なくとも表
   示データを供給する複数種類のサブユニットと、 を備えた液晶表示装置であって、 前記液晶表示ユニットは、 液晶表示パネルと、 前記液晶表示パネルを駆動する駆動回路と、 前記装着されたサブユニットの種別を判別する判別手段
   と、 当該サブユニットの種別に対応して前記駆動回路を介し
   て前記液晶表示パネルを駆動制御する制御部と、 を備え、 前記サブユニットは、少なくとも１つがテレビ電波を受
   信するチューナーユニットであって、 当該チューナーユニットは、 所定の放送方式のテレビ電波を受信する受信部と、 前記受信部の受信したテレビ電波に基づいて、前記液晶
   表示ユニットを階調表示するための駆動制御信号を、複
   数種類の階調駆動方式で前記液晶表示ユニットの複数の
   種別毎に生成する階調駆動制御部と、 前記階調駆動制御部の生成する複数種類の駆動制御信号
   のうち、１種類の駆動制御信号を選択して前記液晶表示
   ユニットに供給する選択部と、 を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
6. 【請求項６】前記階調駆動制御部は、少なくとも、 パルス幅と当該パルスの出力タイミングを制御すること
   により、前記液晶表示ユニットの複数の種別毎に駆動制
   御信号を生成するパルス幅階調駆動制御手段と、 電圧値と当該電圧値の変化割合を制御することにより、
   前記液晶表示ユニットの複数の種別毎に駆動制御信号を
   生成する電圧階調駆動制御手段と、 フレームの間引きと当該フレームの間引きタイミングを
   制御することにより、前記液晶表示ユニットの複数の種
   別毎に駆動制御信号を生成するフレーム間引き階調駆動
   制御手段と、 を備え、 前記選択部は、 前記階調駆動制御部の前記パルス幅階調駆動制御手段、
   電圧階調駆動制御手段及びフレーム間引き階調駆動制御
   手段の生成する前記複数種類の駆動制御信号のうちの１
   種類を選択して、前記液晶表示ユニットに供給すること
   を特徴とする請求項５記載の液晶表示装置。
7. 【請求項７】前記液晶表示ユニットは、 自らの種別を前記選択部に通知する種別通知手段を備
   え、 前記階調駆動制御部は、 前記種別通知手段からの通知に基づいて前記液晶表示ユ
   ニットの種別に対応する前記駆動制御信号を複数種類の
   階調駆動方式により生成し、 前記選択部は、 前記階調駆動制御部の生成する複数種類の階調駆動方式
   による前記駆動制御信号のうち、前記種別通知手段から
   の通知に基づいて、前記液晶表示ユニットの種別に対応
   する階調駆動方式による前記駆動制御信号を選択するこ
   とを特徴とする請求項５または請求項６記載の液晶表示
   装置。