JPH0859513A - 歯垢染色用組成物 - Google Patents

歯垢染色用組成物

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JPH0859513A
JPH0859513A JP6225755A JP22575594A JPH0859513A JP H0859513 A JPH0859513 A JP H0859513A JP 6225755 A JP6225755 A JP 6225755A JP 22575594 A JP22575594 A JP 22575594A JP H0859513 A JPH0859513 A JP H0859513A
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JP
Japan
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plaque
dyeing
composition
salt
pigment
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Pending
Application number
JP6225755A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Takusagawa
博 田草川
Teruo Horiuchi
照夫 堀内
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歯肉、唇等の不要箇所を染色することなしに
歯垢を視覚的に検出することを可能とする歯垢染色用組
成物を提供することを目的とする。 【構成】 タール系キサンテン色素を含有する組成物
に、酢酸塩、オルソリン酸塩、リン酸水素塩、ピロリン
酸塩及びトリポリリン酸塩等の無機塩及び/又は有機塩
を添加すると共に、pHを6.5以上に調整して歯垢染
色用組成物とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯肉、唇等の不要箇所
を染色することなしに歯垢を視覚的に検出することを可
能とする歯垢染色用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】歯垢は
歯面に形成される軟らかい非石灰性の細菌性沈着物であ
って、歯肉炎やう蝕等の口腔疾患の主原因である。従っ
て、この歯垢を取り除くことがこれらの口腔疾患の予防
において重要であるが、通常の清掃手段において完全に
除去されているか否かを判断するのは困難であるため
に、歯垢を容易に検出する手段が必要となる。その手段
として、従来より、種々の染料により歯垢を染色して歯
面に付着する歯垢を検出する方法が行われている。
【0003】しかし、従来の染料を用いた歯垢染色用組
成物は、歯垢を染色するのみならず、歯肉及び唇等にも
長時間、強く染色するために使用する際に不快感があ
る。また特に、ヨウ素を用いた歯垢染色用組成物の場合
は、使用時の不快味や粘膜刺激性が強く、蛍光剤を用い
た歯垢染色用組成物の場合には、歯垢の確認に蛍光ラン
プが必要であり、汎用性に問題がある。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、歯肉、唇等の不要箇所を染色することなしに歯垢を
視覚的に検出することを可能とする歯垢染色用組成物を
提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を行った結果、歯垢染色用
色素としてタール系キサンテン色素を含有する組成物
に、酢酸塩、オルソリン酸塩、リン酸水素塩、ピロリン
酸塩及びトリポリリン酸塩等の無機塩や有機塩を加えて
pHを6.5以上、好ましくは7以上に調整すると、こ
れらの塩及びpH調整の作用により上記色素の染色性を
制御でき、歯垢への染色を容易にし得る一方、歯肉、唇
等の不要箇所への染色を抑制することができることを見
い出した。
【0006】即ち、後述する実験例から明らかなよう
に、上記無機塩や有機塩を配合せず、タール系キサンテ
ン色素を単独に用いた場合は、その使用量を多くしない
と歯垢が鮮明に染色せず、歯垢を鮮明に染色するために
はタール系キサンテン色素を多く配合しなければならな
いが、このようにタール系キサンテン色素を多く配合す
ると歯肉、唇等をも鮮明に染色してしまう。一方、歯
肉、唇等を鮮明に染色しないようにタール系キサンテン
色素を少量使用した場合は、かんじんの歯垢が十分に染
色せず、歯垢の検出が不正確になる。
【0007】ところが、タール系キサンテン色素に上記
無機塩や有機塩を併用し、pHを6.5以上、好ましく
は7以上に調整した場合、タール系キサンテン色素を少
量使用した場合でも鮮明に歯垢を染色できると共に、歯
垢を鮮明に染色するにもかかわらず、歯頸部や粘膜の吸
着サイトを封鎖することにより、歯肉、唇等の不要箇所
への染色を抑制し得ることを知見し、本発明をなすに至
ったものである。
【0008】従って、本発明は、タール系キサンテン色
素を含有する歯垢染色用組成物であって、無機塩及び/
又は有機塩が添加されていると共に、pHが6.5以上
に調整されてなることを特徴とする歯垢染色用組成物を
提供する。
【0009】以下、本発明につき更に詳述すると、本発
明の歯垢染色用組成物はタール系キサンテン色素と塩類
とからなるものであり、上記タール系キサンテン色素と
しては、例えば、赤色3号、赤色104号、赤色105
号、赤色106号、赤色230(1)号、赤色230
(2)号、赤色231号、赤色232号、黄色202
(1)号、黄色202(2)号、だいだい207号等を
挙げることができ、これらの中でも赤色3号、赤色10
4号、赤色105号が好適である。
【0010】上記色素の配合量は組成物全体の0.05
〜5%(重量%、以下同様)、特に0.05〜2%とす
ることが好ましく、0.05%未満では歯垢の識別が困
難な場合が生じ、5%を超えるとそれ以上の歯垢の識別
性が期待できず不経済である。
【0011】次に、本発明の上記塩類としては、例え
ば、ピロリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム、リン
酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸水素二ナト
リウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素ナトリウ
ム、リン酸二水素カリウム、ポリリン酸ナトリウム、ポ
リリン酸カリウム、メタリン酸ナトリウム、メタリン酸
カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、過ホウ酸ナ
トリウム、クエン酸カルシウム、クエン酸ナトリウム、
コハク酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、安息香酸ナト
リウム、エデト三ナトリウム、エデト四ナトリウム、水
酸化ナトリウム等を挙げることができ、これらの1種を
単独で又は2種以上を併用して用いることができる。こ
れらの中でも、酢酸塩、オルソリン酸塩、リン酸水素
塩、ピロリン酸塩及びトリポリリン酸塩が好適に用いら
れる。
【0012】これらの塩類の合計配合量は組成物全体の
0.5〜10%、特に1〜8%とすることが好ましく、
0.5%未満では本発明の目的が十分達成し得ない場合
が生じ、10%を超えると組成物の安定性が悪くなる場
合がある。
【0013】本発明の組成物は、組成物のpHが6.5
以上に調整されたものであるが、好ましくはpH7以
上、より好ましくはpH7〜11、特にpH7〜9に調
整されたものである。pHが高すぎると粘膜への刺激性
が生じる場合がある。なお、上記pHの調整は、上記塩
の添加により行うことが好ましいが、場合によっては
酸、アルカリを用いてpH調整することができる。
【0014】本発明の組成物は、このように塩類を添加
してpHを調整することにより、上記色素の溶存状態を
コントロールし、さらに、歯頸部や口腔内粘膜等におけ
る色素の吸着要因を封鎖する。そして、歯垢への色素の
染色を容易にし、不要箇所への染色を抑制することが可
能となる。
【0015】本発明の歯垢染色用組成物は、染色液、ジ
ェル、錠剤、歯磨剤等として調製され、適用される。こ
の場合、本発明の歯垢染色用組成物は、その他の成分と
して組成物の種類等に応じた適宜な成分を本発明の効果
を妨げない範囲で使用し、通常の方法で調製することが
できる。例えば、無水ケイ酸、炭酸カルシウム、水酸化
アルミニウム等の研磨剤、グリセリン、ソルビット、プ
ロピレングリコール等の粘稠剤、カルボキシメチルセル
ロースナトリウム(CMC)、カラギナン、キサンタン
ガム等の粘結剤、ラウリル硫酸ナトリウム等の界面活性
剤、サッカリン等の甘味料、その他、防腐剤、香料、賦
形剤等を配合することができる。
【0016】
【発明の効果】本発明の歯垢染色用組成物によれば、歯
垢を色素で染色することより容易に肉眼で観察でき、し
かも、従来の欠点である歯肉等の不要箇所への染着とい
う使用性面の改善がされた歯垢染色用組成物を得ること
ができる。従って、歯垢を効率的に除去するための歯垢
検出手段として本発明の歯垢染色用組成物を汎用するこ
とが可能となる。
【0017】
【実施例】以下、実験例及び実施例と比較例とを示し、
本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に
制限されるものではない。
【0018】[実験例]歯垢及び歯肉の染色性に対する
各種塩類及びpHの影響を以下に述べるモデル実験にて
評価した。
【0019】まず、歯垢を想定したモデルとしてデキス
トラン架橋体粉末を用いた。デキストラン架橋体粉末
0.1gを表1に示す組成の染色剤溶液50mlに1分
間浸した後濾過し、デキストランの染色の度合いを下記
に示す基準により評価した(初期評価)。さらに、染色
したデキストラン架橋体を50mlの水中で10分間撹
拌浸漬し、濾過して上記と同様に評価した。なお、これ
らの評価は視覚により行った。
【0020】次に、歯肉を想定したモデルとしてコラー
ゲン膜を用いた。10mm×10mmのコラーゲン膜を
表1に示す組成の染色剤溶液50mlに1分間浸した
後、コラーゲン膜を流水で軽くすすぎ、上記と同様に初
期評価を行った。さらに、このコラーゲン膜を50ml
の水中に30分間浸漬し、上記と同様に評価した。 <評価基準> 5:極めて鮮明に染色(蛍光性有り) 4:鮮明に染色(蛍光性有り) 3:脱色感有り(蛍光性無し) 2:やや不鮮明 1:極めて不鮮明 これらの評価結果を表1に併記する。
【0021】
【表1】
【0022】表1より、タール系キサンテン色素を含有
してなる染色剤に無機塩、有機塩を添加してpHを6.
5以上に調整することにより、色素の歯垢への染色性が
改善されるのみならず、色素が歯肉に染着して使用後に
残存することも防止されることが認められる。
【0023】[実施例1、2、比較例1、2]表2に示
す組成の染色液及びジェルを通常の方法により調製し
て、実施例1、2及び比較例1、2とした。各組成物の
歯垢への選択的染色性を口腔内において評価した。その
結果を表2に併記する。
【0024】
【表2】
【0025】表2より、本発明の歯垢染色用組成物は、
色素の口腔内における歯垢への選択的染色性が良好であ
るのに対して、無機塩であるリン酸水素二ナトリウムを
添加しない組成物では、口腔内における歯垢への選択的
染色性が劣ることが認められる。
【0026】[実施例3〜12]表3に示す各成分を表
3の配合量とし、それぞれの剤形における通常の方法に
より調製して実施例3〜12の歯垢染色用組成物を得
た。これらの歯垢染色用組成物はいずれも歯垢への選択
的染色性が良好であった。
【0027】
【表3】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タール系キサンテン色素を含有する歯垢
    染色用組成物であって、無機塩及び/又は有機塩が添加
    されていると共に、pHが6.5以上に調整されてなる
    ことを特徴とする歯垢染色用組成物。
  2. 【請求項2】 無機塩及び/又は有機塩として、酢酸
    塩、オルソリン酸塩、リン酸水素塩、ピロリン酸塩及び
    トリポリリン酸塩から選ばれるものを使用すると共に、
    pHを7以上に調整してなる請求項1記載の歯垢染色用
    組成物。
JP6225755A 1994-08-26 1994-08-26 歯垢染色用組成物 Pending JPH0859513A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002241251A (ja) * 2001-02-14 2002-08-28 Tanpei Seiyaku Kk 歯垢染着性歯磨き
JP2002265340A (ja) * 2001-03-07 2002-09-18 Tanpei Seiyaku Kk 歯垢染着性液体歯磨き
WO2004054528A1 (de) * 2002-12-18 2004-07-01 Hager & Werken Gmbh & Co. Kg Einfärbemittel in tablettenform zur sichtbarmachung von plaque-bildung auf zähnen sowie verfahren zur herstellung eines solchen einfärbemittels
CN101862460A (zh) * 2010-04-28 2010-10-20 重庆安碧捷生物科技有限公司 一种消毒杀菌型医用超声耦合剂及其制备方法

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