JPH0859502A - 軟骨障害治療剤 - Google Patents
軟骨障害治療剤Info
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Abstract
防に有用な軟骨障害治療剤を提供することを目的とす
る。 【構成】 本発明の軟骨障害治療剤は、HGF(Hepato
cyte Growth Factor, 肝細胞増殖因子)を有効成分とし
て含有することからなる。有効成分であるHGFは、軟
骨細胞の増殖促進作用及びプロテオグリカン生成促進作
用を有しており、軟骨障害に起因する種々の疾患を効果
的に治療することができる。
Description
に有用な薬剤に関し、より詳細には、HGF(Hepatocyt
e Growth Factor)を有効成分として含有する軟骨障害治
療剤、軟骨細胞増殖促進剤及びプロテオグリカン生成促
進剤に関する。
らなる結合組織であり、関節、脊柱の椎間板、肋軟骨、
耳介、外耳道、恥骨結合、咽喉蓋などに存在する。軟骨
は、軟骨細胞と、軟骨細胞が産生する軟骨基質からな
り、軟骨基質はコラーゲン線維などの線維成分、プロテ
オグリカン及び水が主な成分であり、軟骨は軟骨基質の
混じりぐあいにより、硝子軟骨(肋軟骨、咽喉軟骨、関
節軟骨など)、弾性軟骨(耳介軟骨など)及び線維軟骨
(椎間板軟骨、恥骨軟骨、関節軟骨など)に分類するこ
とができる。上記の軟骨基質において、コラーゲン線維
は軟骨の張力及び剪断力に対する剛性と強度に関与し、
プロテオグリカンは圧縮力に対する強度に関与し、水は
生体組織として粘弾性体としての特性にあずかっている
とされており、例えば、関節軟骨の場合、軟骨の質重量
の78.6%は水が占め、コラーゲンが20%を占め、
プロテオグリカンが7%を占めている。軟骨の作用とし
ては、骨端の摩擦の低減(骨間の軟骨)、弾性の保持
(耳介軟骨など)、運動機能(肋軟骨、恥骨軟骨など)
が挙げられる。
体の機能維持の上で重要な作用を有しており、従来から
軟骨の障害に起因する種々の疾患が知られ、例えば、軟
骨形成異常症、変形性関節症、変形性椎間板症、骨折の
修復・治癒不全などが例示される。特に、高齢化社会の
到来、スポーツによる外傷の増加、キーパンチャー病な
どに代表される職業病の出現などにより、関節障害患者
は著しく増加しており、この領域における医療の進歩が
要望されている。従来から軟骨障害を治療するために種
々の治療法が試みられてきているが、それらは直接的に
原因の解消を目的とするものではなく、例えば、抗炎症
剤などを投与することにより、その疾患に基づく痛みな
どの障害を抑制する方法;関節にヒアルロン酸製剤など
を注入して関節の動きを潤滑にする方法など、対症療法
的なものでしかなかった。このように、関節障害の根治
的治療法は見出されておらず、特に変形性関節症は患者
数が多く、その有効な治療法が切望されている。
鋭意検討した結果、HGFが軟骨細胞の増殖を促進し、
またプロテオグリカンの生成を促進する作用を有し、軟
骨障害に起因する種々の疾患の治療に有効であることを
見出し、本発明を完成させた。 上記のHGFは肝実質
細胞を in vitro で増殖させる因子として見出されたタ
ンパク質である(Biochem Biophys Res Commun, 122, 1
450, 1984、Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 83, 6489, 1
986、 FFBS Letter, 22, 311, 1987、Nature,342, 440,
1989、Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 87, 3200, 199
0)。肝実質細胞を特異的に増殖させる因子として発見
されたHGFは、本発明者らをはじめとする多くの研究
者による最近の研究成果によって、生体内で組織傷害治
癒などの種々の活性を示している事が明らかとなり、研
究対象としてのみならずヒトや動物の治療薬などへの応
用に期待が集まっている。HGFは主に間葉系の細胞に
より産生されていることが解明されており、近隣細胞か
ら必要に応じてHGFが供給される、所謂パラクリン機
構が成立していることが明らかにされている。しかしな
がら、肝臓や腎臓に傷害を受けたとき、傷害を受けてい
ない臓器、例えば肺などにおいてもHGFの産生が高ま
ることから、所謂エンドクリン機構によってもHGFが
供給されていると考えられる。このようなHGFの受容
体に関して、最近の研究から、c−Met原腫瘍遺伝子
がHGF受容体をコードしていることが確定的になった
(Bottaro et al., Science 251, 802-804, 1991; Naldi
ni et al., Oncogene 6, 501-504, 1991)。上述のよう
にHGFに関しては多くの知見が得られているが、HG
Fの軟骨細胞増殖促進作用及びプロテオグリカン生成促
進作用は従来知られていない新規な知見であり、かかる
知見に基づいてなされた本発明は軟骨障害に起因する種
々の疾患の治療に有用な薬剤を提供することにある。
めになされた本発明は、 HGFを有効成分として含有することを特徴とする軟
骨障害治療剤; HGFを有効成分として含有することを特徴とする軟
骨細胞増殖促進剤; HGFを有効成分として含有することを特徴とするプ
ロテオグリカン生成促進剤に関する。
として使用できる程度に精製されたものであれば、種々
の方法で調製されたものを用いることができる。HGF
の調製方法としては、各種の方法が知られている。例え
ば、ラット、ウシ、ウマ、ヒツジなどの哺乳動物の肝
臓、脾臓、肺臓、骨髄、脳、腎臓、胎盤等の臓器、血小
板、白血球等の血液細胞や血漿、血清などから抽出、精
製して得ることができる(FEBS Letters, 224, 312, 198
7、Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 86, 5844, 1989など
参照)。また、HGFを産生する初代培養細胞や株化細
胞を培養し、培養物(培養上清、培養細胞等)から分離
精製してHGFを得ることもできる。あるいは遺伝子工
学的手法によりHGFをコードする遺伝子を適切なベク
ターに組込み、これを適当な宿主に挿入して形質転換
し、この形質転換体の培養上清から目的とする組換えH
GFを得ることができる(例えば、Nature, 342, 440, 1
989、特開平5−111383号公報、Biochem. Biophy
s. Res. Commun., 163, 967, 1989など参照)。上記の宿
主細胞は特に限定されず、従来から遺伝子工学的手法で
用いられている各種の宿主細胞、例えば大腸菌、枯草
菌、酵母、糸状菌、植物又は動物細胞などを用いること
ができる。
出精製する方法としては、例えば、ラットに四塩化炭素
を腹腔内投与し、肝炎状態にしたラットの肝臓を摘出し
て粉砕し、S−セファロース、ヘパリンセファロースな
どのゲルカラムクロマトグラフィー、HPLC等の通常
の蛋白質精製法にて精製することができる。また、遺伝
子組換え法を用い、ヒトHGFのアミノ酸配列をコード
する遺伝子を、ウシパピローマウィルスDNAなどのベ
クターに組み込んだ発現ベクターによって動物細胞、例
えば、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、マ
ウスC127細胞、サルCOS細胞などを形質転換し、
その培養上清より得ることができる。
的に同効である限り、そのアミノ酸配列の一部が欠失又
は他のアミノ酸により置換されていたり、他のアミノ酸
配列が一部挿入されていたり、N末端及び/又はC末端
に1又は2以上のアミノ酸が結合していたり、あるいは
糖鎖が同様に欠失又は置換されていてもよい。
を有効成分とし、HGFは後記試験例に示されるよう
に、軟骨細胞の増殖を促進し、またプロテオグリカンの
生成を促進する作用を有する。更に、HGFは、障害を
受けていない軟骨組織には作用を示さず、障害を受けて
いる軟骨組織にのみ作用するので、副作用を惹起するお
それが少ないという特長を有する。従って、本発明の治
療剤及び促進剤は、軟骨障害に起因する各種疾患の治療
・予防に有効であり、これらには例えば下記の疾患が包
含される。
哺乳動物(例えば、ウシ、ウマ、ブタ、ヒツジ、イヌ、
ネコ等)における軟骨障害に起因する種々の疾患の治療
・予防に適用される。
態(例えば、液剤、固形剤、カプセル剤等)をとりうる
が、一般的には有効成分であるHGFのみ又はそれと慣
用の担体と共に注射剤、吸入剤、坐剤又は経口剤とされ
る。当該注射剤は常法により調製することができ、例え
ば、HGFを適切な溶剤(例えば、滅菌された水、緩衝
液、生理食塩水等)に溶解した後、フィルター等で濾過
して滅菌し、次いで無菌的な容器に充填することにより
調製することができる。注射剤中のHGF含量として
は、通常0.0002〜0.2(W/V%)程度、好ましくは0.001〜0.
1(W/V%)程度に調整される。また、経口薬としては、例
えば、錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、軟又は硬カプセル
剤、液剤、乳剤、懸濁剤、シロップ剤などの剤形に製剤
化され、これらの製剤は製剤化の常法に準じて調製する
ことができる。坐剤も慣用の基剤(例えば、カカオ脂、
ラウリン脂、グリセロゼラチン、マクロゴール、ウィテ
ップゾル等)を用いた製剤上の常法によって調製するこ
とができる。また、吸入剤も製剤上の常套手段に準じて
調製することができる。製剤中のHGF含量は、剤形、
適用疾患などに応じて適宜調整することができる。
加され、安定化剤としては、例えば、アルブミン、グロ
ブリン、ゼラチン、グリシン、マンニトール、グルコー
ス、デキストラン、ソルビトール、エチレングリコール
などが挙げられる。さらに、本発明の製剤は製剤化に必
要な添加物、例えば、賦形剤、溶解補助剤、酸化防止
剤、無痛化剤、等張化剤等を含んでいてもよい。液状製
剤とした場合は凍結保存、又は凍結乾燥等により水分を
除去して保存するのが望ましい。凍結乾燥製剤は、用時
に注射用蒸留水などを加え、再溶解して使用される。
態に応じた適当な投与経路により投与され得る。例え
ば、注射剤の形態にして静脈、動脈、皮下、筋肉内など
に投与することができる。その投与量は、患者の症状、
年齢、体重などにより適宜調整されるが、通常HGFと
して0.05mg〜500mg、好ましくは1mg〜100mgであり、こ
れを1日1回ないし数回に分けて投与するのが適当であ
る。
は、軟骨細胞の増殖を促進し、またプリテオグリカンの
生成を促進させる作用を有している。従って、本発明の
治療剤及び促進剤は、前述した軟骨障害に起因する各種
疾患の治療・予防に有用である。更に、HGFは、障害
を受けている軟骨組織にのみ作用するので、副作用の少
ない薬剤を得ることができるという効果を奏する。
より詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限定され
るものではない。なお、以下の実験で使用した材料及び
方法は以下のとおりである。
Natl. Acad. Sci. USA, 87, 3200, 1990)の1.4kb
EcoRI断片をpGEM7ベクターにサブクローン
し[a−35S]UTP(400Ci/mmol、アマシ
ャム社)で標識化したアンチセンスとセンスのRNAプ
ローブを作製した。標識した転写物は、リボプローブと
して50−150塩基にアルカリ加水分解した。in sit
uハイブリダイゼーションは文献(Biochem. Biophys. Re
s. Commun., 173, 42, 1990)記載の方法で実施した。サ
ンプルは4%パラホルムアルデヒド−リン酸生理食塩水
溶液で固定し、エタノールで脱水、トルエンで洗浄後、
パラフィンに包埋した。5μmの切片を切り出し、ポリ
ーL−リジンでコートしたスライドグラスにマウントし
た。切片はグリシンと無水酢酸で脱パラフィンし、50
℃、16時間プローブでハイブリダイズした。その後、
切片を0.1×SSC液で50℃、1時間洗浄し、RN
AaseA(20μg/ml)で37℃、30分処理し
てから、2×SSC液で37℃、10分間で2回洗浄し
た。切片は乳剤(1:1コダックNBT−2希釈液)に
浸し2週間露光した。切片はコダックD−19に現像定
着し、ヘマトキシリン・エオジンで染色した。
7)記載の方法に準じて、ニュージーランドホワイトウサ
ギの23日齢胎児と4週齢新生児から単離した。関節軟
骨は膝の大腿骨関節軟骨から、肋軟骨は肋骨の硝子軟骨
から単離した(Dev. Biol., 136, 500, 1989)。滑膜線維
芽細胞は、膝関節の滑膜組織から単離した。細切した滑
膜組織断片を10%FBSを含むDMEMで10日間培
養し、トリプシン処理で増殖した細胞を集めた。文献(E
xp. Cell Res., 157, 483, 1985)記載の方法に準じて、
20日齢ラット胎児の脚筋肉組織から胎生間葉系細胞を
単離した。脚芽間葉細胞は、10.5日齢のラット胎児
から単離した。脚芽は外科用顕微鏡下で切り出し、0.
25%トリプシンで30分で処理後、ピペッテングしナ
イロンガーゼで単離細胞を得た。脚芽細胞以外全ての細
胞は、10%FBS、60μg/mlのカナマイシンを
含むDMEM(以下、培地Aという)で37℃、5%C
O2/95%空気下で維持した。
3H]−チミジン([6−3H]−チミジン、アマシャム
社、20Ci/mmol)の取り込みの測定で評価した
(J. Clin. Invest., 85, 626, 1990)。細胞は、96穴
プレートの6mmウエル当り1.5×104個の密度で
播種し、コンフルエントになるまで培養した。増殖を停
止するため、細胞は0.3%FBS含有DMEMの0.
1mlでプレインキュベーションした。種々の濃度のH
GFを培地に添加した。インキュベーションは24時間
続けた。1μCi/ml[3−H]チミジンは、インキ
ュベーション停止3時間前に添加した。標識後細胞は氷
冷PBSで3回、3mMチミジンを含有する5%TCA
で2回、エタノール:ジメチルエーテル(3:1)で1
回洗浄した。ウエル内の残渣は、100μlの0.1N
NaOHで可溶化し、液体シンチバイアルに移し、1
N HClで中和後、放射能をシンチレーションカウン
ター(Rack−beta、ファルマシア社)で測定し
た。
で播種し、0.1mlの培地Aで維持した。細胞がコン
フルエントに達したら、0.3%FBSを含有する0.
1mlのDMEMで24時間プレインキュベーションし
た。その後、0.3%FBSとHGFを含有する0.1
mlのDMEMで24時間インキュベーションした。1
μCi/mlの[35S]−硫酸基をインキュベーション
終了20時間前に添加した。プロテオグリカン合成は、
プロテアーゼ消化後のセチルピリジニウムクロライドで
の沈殿物への[35S]−硫酸基の取り込みの測定により
評価した(Exp. Cell Res., 130, 73, 1980)。
1992)記載の方法の変法で調製した。新鮮単離組織断片
(0.1g湿重量)は、4Mグアニジンチオシアネー
ト、0.1M Tris塩酸(pH7.5)、1%2−
メルカプトエタノールの4M GITC溶液2mlです
ばやくホモジェネートした。ホモジェネートは10%S
DS100μlに混合し、微量遠心機で5分間遠心し
た。上清2mlをベックマンポリアロマー遠心チューブ
(13×51mm)中で、同容量の1.6gセシウムト
リフルオロアセテートと1mM EDTA(pH8.
0)に重層した。試料を35,000rpm(147,
000×g)で18℃、20時間遠心した。上清を吸引
除去後、沈殿を4M GITC溶液200μlに溶解
し、フェノール:クロロホルム:イソアミルアルコール
(25:24:1)で抽出処理後、20μlの3M酢酸
ナトリウム(pH4.8)を混ぜ、2倍容量(440μ
l)のエタノールで沈殿させた。沈渣はDEPC処理水
に溶解した。まず、0.5μg総RNAからファースト
ストランドcDNAの合成をSuperScript逆
転酵素(Gibco-BRL)と下流域のアンチセンスプライマー
を使って行った。引き続いてPCR増殖を行った。増殖
は、94℃で30秒、58℃で1分、72℃で1.5分
での35サイクル(軟骨細胞の場合)又は40サイクル
(軟骨組織の場合)の条件で行った。PCR増殖のプラ
イマー塩基配列は、ラットとマウスのc−Met(Oncog
ene, 2, 593, 1988)に対しては5’−CAGT(A/
G)ATGATCTCAATGGGCAAT−3’と
5’−AATGCCCTCTTCCTATGACTTC
−3’で725bp断片を作製した。
situハイブリダイゼーション法で試験した。その結果
を図1、図2及び図3に示す。図1は早期発生期マウス
の肢芽におけるHGFmRNAの発現を示し、後肢の縦
断面切片の顕微鏡写真であり、明視野(左側)及びそれ
に対応する暗視野(右側)はin situハイブリダイゼー
ション、オートラジオグラフィ及び染色後に撮影したも
のである。同図において、A〜Dは10.5日齢胎児、
E〜Hは11日齢胎児の切片である。図2は指形成期マ
ウスの肢芽におけるHGFmRNAの発現を示し、後肢
の縦断面切片の顕微鏡写真であり、明視野(左側)及び
それに対応する暗視野(右側)はin situハイブリダイ
ゼーション、オートラジオグラフィ及び染色後に撮影し
たものである。同図において、A及びBは12.5日齢
胎児、C〜Fは13日齢胎児、G〜Jは14日齢胎児の
切片である。また、Feは大腿骨、Fiは腓骨、Taは
足根骨を、I〜Vは指番号を示す。図3は発生期マウス
の肢芽及び胸郭におけるHGFmRNAの発現を示す顕
微鏡写真であり、明視野(左側)及びそれに対応する暗
視野(右側)はin situハイブリダイゼーション、オー
トラジオグラフィ及び染色後に撮影したものである。同
図において、A及びBは16日齢胎児の後肢の横断面切
片を;C及びDは13日齢胎児、E及びFは14日齢胎
児の胸郭の縦断面切片を示す。また、Taは足根骨、T
iは脛骨、Ribは肋骨軟骨の前軟骨性集積を示す。
底部領域周囲にHGFmRNAのびまん性の発現が検出
された。この段階で軟骨性集積は、四肢に発生していな
かった。軟骨性集積が進行するとHGFmRNAの発現
部位はより制限されてきた。12.5日目に基脚、接合
脚、自脚部分が形成されるとき、HGFmRNAの発現
は、手首/踝と肘/膝の関節領域で観察された(図2A
及びB参照。便宜上、膝及び踝について示した)。後期
(13〜14日)には、HGFmRNAは、手首/踝と
肘/膝の関節領域の軟骨集積の隣接し限定された間葉系
細胞に発現していた(図2C〜J参照)。16日目に、
HGFmRNAは、足根骨の軟骨に隣接する限定された
間葉細胞に局在化されていた(図3A及びB参照)。H
GFmRNAの四肢での発現レベルは、分化と共に減少
した。試験を通じて手足の成長板でHGFmRNAを検
出しなかった。
situハイブリダイゼーション法で試験した。その結果
を図3C〜Fに示す。図3C〜Fに示されるように、H
GFmRNAは、肋間の伸長した前軟骨性集積の先端の
周囲肋間間葉組織で発現していた。前軟骨性集積ではハ
イブリダイゼーションのシグナルは、検出されなかっ
た。
かを決めるため、膝関節軟骨と肋軟骨からの軟骨細胞、
膝関節から滑膜細胞、四肢筋肉組織から増殖した線維芽
細胞の培養細胞を調製し、これらの細胞に外因的に添加
したHGFの効果を検討した。即ち、ウサギ関節軟骨細
胞を16mmウエルに3×103細胞の密度で播種し、
培地Aで2日間維持した。その後、HGFで2日間処理
を行った。インキュベーションの終了時に、位相差顕微
鏡写真を撮影した。その結果を図4に示す。図4に示さ
れるように、HGF非処理(コントロール)において
は、多角形の軟骨細胞が増殖し島状になった(図4
A)。一方、HGF(3ng/ml)で処理をした培養
では軟骨細胞は、単細胞状態で島を形成しなかった(図
4B)。従って、HGFは軟骨細胞の移動を刺激するこ
とが明らかになった。なお、HGFは、線維芽細胞及び
滑膜細胞については分散させなかった。
ち、4週齢のウサギから採取した関節軟骨細胞を培養し
た。コンフルエントになった細胞を24時間血清除去処
理をした後、種々の濃度のHGFで処置し、材料及び方
法の項に示した方法により[3H]−チミジンの取り込
み量を測定した。また、ウサギ滑膜線維芽細胞について
も同様な試験を行った。その結果を図5A(関節軟骨細
胞)及びB(滑膜線維芽細胞)に示す。なお、結果は3回
の試験の平均値±標準偏差を示す(図5C、図6並びに
図7A及びBにおいても同様)。図5Aに示されるよう
に、HGFは、ウサギ関節軟骨細胞への[3H]−チミ
ジンの取り込みを用量依存的に増加させ、DNA合成の
促進、即ち関節軟骨細胞に対する増殖促進作用を有する
ことが示された。DNA合成は、1ng/mlのHGF
において、コントロールに対して3倍の増加が認められ
た。一方、図5Bに示されるように、滑膜線維芽細胞は
HGFに反応しなかった。
るHGFの効果を検討した。即ち、16mmウエルにウ
サギ関節軟骨細胞を1×104細胞播種し、10%FB
Sを含むDMEM培地で維持した。次いで、10ng/
mlのHGFを添加して48時間インキュベーション
し、インキュベーション終了後、細胞数を測定した。そ
の結果を図5Cに示す。図5Cに示されるように、10
ng/mlのHGFは、コントロールに比べて細胞数を
約1.8倍増加させた。
で、次に、前述の材料及び方法の項で示した方法によ
り、関節軟骨細胞のプロテオグリカン生成に対する効果
を検討した。プロテオグリカン合成は、プロテアーゼ消
化後セチルピリジニウムクロライドで沈殿する巨大分子
(グリコサミノグリカン)への[35S]−硫酸基の取り
込みの測定で検討した(Exp. Cell Res., 130, 73, 198
0)。なお、HGFに代えて、下記の因子についても試験
した。 インスリン様成長因子(IGF)−I:濃度100ng
/ml IGF−II:濃度100ng/ml 副甲状腺ホルモン(PTH):濃度10-7M TGF−β:濃度3ng/ml その結果を図6に示す。図6に示されるように、HGF
は、用量依存的に[35S]−硫酸基の取り込みを増加さ
せた。最大増加は、1ng/mlのHGFで得られた。
この作用は、TGF−β(J. Cell Physiol., 138, 329,
1989)やPTH(J. Clin. Invest., 85, 626, 1990)よ
りは弱かったが、IGF−I及びIIとは同程度であっ
た(Exp. Cell Res., 130, 73, 1980)。
グリカン生成に対するHGFの効果 前述のように、一般にHGFはパラクリン機構で標的細
胞に作用すると考えられており、前記のin situハイブ
リダイゼーションの結果は、この考えを支持していると
思料される。そこで、この点を確認するために、HGF
ポリクローナル抗体が、軟骨細胞の機能を変化させるか
どうかを検討した。即ち、コンフルエントになったウサ
ギ関節軟骨細胞を、3ng/mlのHGFの存在下又は
非存在下、25μg/mlの抗HGFポリクローナル抗
体(アフィニティーで精製したIgG画分)で処理又は
非処理した。その後、前記の材料及び方法の項で示した
方法により、[3H]−チミジン又は[35S]−硫酸基
で標識し、DNA合成又はプロテオグリカン生成を測定
した。その結果を図7A(DNA合成)及びB(プロテ
オグリカン生成)に示す。なお、同図において、Abは
抗HGFポリクローナル抗体を示す。図7に示されるよ
うに、抗HGFポリクローナル抗体の添加だけでは、関
節軟骨細胞でのDNA合成もプロテオグリカン生成も変
化させなかった。しかしながら、抗HGFポリクローナ
ル抗体は、外因性に添加したHGFの効果を完全に阻害
した。このことは、軟骨細胞が軟骨自身の機能を調節す
るのに十分なHGFを産生していないことを示してい
る。
ー(c−Met)の発現を逆転写PCRで検討した。関
節組織と肋軟骨の各部分を外科用顕微鏡下で、4週齢ラ
ットから切り出し、総RNAは、方法と材料の項で述べ
たように抽出した。抽出したRNA(0.5μg)は逆
転写し、c−Metのプライマーを用いて増幅した後、
1.5%アガロースゲル電気泳動法により分析した。そ
の結果を図8に示す。図8に示されるように、関節軟骨
組織及び肋軟骨組織について40回の増幅後、微量のc
−Met発現を検出し、培養軟骨細胞は35回の増幅
後、著明なc−Met発現を認めた。
全量を20mlに調製し、滅菌後、バイアル瓶に2ml
ずつ分注し、凍結乾燥密封した。 (2) HGF 40μg ツイーン80 1mg ヒト血清アルブミン 100mg 上記物質を注射用生理食塩水に溶解し、全量を20ml
に調製し、滅菌後、バイアル瓶に2mlずつ分注し、凍
結乾燥密封した。
Aの発現を示す顕微鏡写真(生物の形態)である(左側
は明視野、右側はそれに対応する暗視野)。同図におい
て、A〜Dは10.5日齢胎児、E〜Hは11日齢胎児
の縦断面切片である。
の発現を示す顕微鏡写真(生物の形態)である(左側は
明視野、右側はそれに対応する暗視野)。同図におい
て、A及びBは12.5日齢胎児、C〜Fは13日齢胎
児、G〜Jは14日齢胎児の切片である。また、Feは
大腿骨、Fiは腓骨、Taは足根骨を、I〜Vは指番号
を示す。
RNAの発現を示す顕微鏡写真(生物の形態)である
(左側は明視野、右側はそれに対応する暗視野)。同図
において、A及びBは16日齢胎児の後肢の横断面切
片;C及びDは13日齢胎児、E及びFは14日齢胎児
の胸郭の縦断面切片を示す。また、Taは足根骨、Ti
は脛骨、Ribは肋骨軟骨の前軟骨性集積を示す。
示す顕微鏡写真(生物の形態)である。同図において、
Aはコントロール(HGF非処理)を、BはHGF処理
を示す。
ある。同図において、Aは関節軟骨細胞のDNA合成に
対する効果を、Bは滑膜細胞のDNA合成に対する効果
を、Cは関節軟骨細胞の増殖(細胞数)に対する効果を
示す。
示す図である。
7A)及びプロテオグリカン生成(図7B)に対するH
GFの効果を示す図である。
を示す電気泳動写真である。
Claims (3)
- 【請求項1】 HGFを有効成分として含有するこ
とを特徴とする軟骨障害治療剤。 - 【請求項2】 HGFを有効成分として含有するこ
とを特徴とする軟骨細胞増殖促進剤。 - 【請求項3】 HGFを有効成分として含有するこ
とを特徴とするプロテオグリカン生成促進剤。
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