JPH0859483A - 抗真菌製剤 - Google Patents

抗真菌製剤

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JPH0859483A
JPH0859483A JP6222718A JP22271894A JPH0859483A JP H0859483 A JPH0859483 A JP H0859483A JP 6222718 A JP6222718 A JP 6222718A JP 22271894 A JP22271894 A JP 22271894A JP H0859483 A JPH0859483 A JP H0859483A
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JP
Japan
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amph
preparation
solution
antifungal
present
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JP6222718A
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English (en)
Inventor
Taiji Tanaka
中 泰 至 田
Hisayuki Komaki
牧 久 幸 小
Noboru Mikami
上 襄 三
Jun Uno
野 潤 宇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Higeta Shoyu Co Ltd
Original Assignee
Higeta Shoyu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、アンホテリシンBとシクロデキス
トリンなどの包接能を有する物質とを含有させた抗真菌
製剤に関するものである。 【効果】 包接能を有する物質によってアンホテリシン
Bの溶解性が著じるしく高められ、抗真菌活性が高くな
り、溶血活性は減少し、経口投与も可能となったもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、副作用が少なく、静脈
注射により血液を介し及び経口投与により腸管から容易
に吸収される易溶性のアンホテシリンB(Amphotericin
B: AMPH B)を含有する抗真菌製剤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び課題】かび、酵母等の真菌による感染
症は皮膚、呼吸器管、ちつ等の局所感染のほか、全身感
染も増加の傾向にある。特に、最近では、汗疱状白癬
(水虫)などに代表される表在性の真菌症のみならず、
深部感染症などの全身性感染症が増加しており、致命的
な重症感染例が臨床において多数報告されている(日病
誌,74,61(1985))。真菌感染症の原因菌は
カンジダ、アスペルギルス、クリプトコックス等の生活
環境中で一般に見られる真菌類であり、通常の健康な人
の場合、生体の有する免疫系によって防御されているた
め、感染することはほとんどない。しかし、これら真菌
感染症の原因菌は癌、糖尿病、アルコール中毒、薬物中
毒、重症火傷、臓器移植、免疫不全症候群又は妊婦等の
免疫系が弱った人に対して容易に感染し、最悪の場合に
は患者を死に至らしめる。
【0003】ポリエン系抗生物質の一つであるAMPH
Bは、真菌感染症に対する有効な薬剤の一つである。
しかし、AMPH Bは患者に対して急性及び慢性の毒
性を示すことから投与できる量に限界があった。また、
AMPH Bは水に不溶で、経口投与では腸管からほと
んど吸収されないため、患部に到達できず感染菌を駆逐
することができないという問題があった(山野龍文ら,
微生物,,17〜23(1988))。AMPH B
を有効成分とする内服用製剤もあるが、これらは経口投
与しても腸管から吸収されないこともあって全身性の真
菌症に対する治療薬としては適さず、わずかに消化管の
真菌症への適用または感染予防薬に限られ使用されてい
るのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明者等は鋭意研究の結果、AMPH Bと包
接能を有する物質とを含有させることにより本薬剤の溶
解性が高まり、経口投与においても腸管からスムーズに
吸収され、さらに副作用も軽減されることを見い出し、
本発明を完成させるに至った。
【0005】本発明抗真菌製剤に含有される包接能を有
する物質としては、包接能を有する物質ならば何れでも
よく、例えばシクロデストリン(Cyclodextrin: CD)や
その誘導体、クラウンエーテル(crown ether)、尿素
等を用いることができる。特にCDまたはγ−CD、そ
の誘導体が好適に使用できる。γ−CD誘導体としては
部分的にエーテル化されたヒドロキシエチル−γ−CD
(hydroxyethyl-γ-CD)、ヒドロキシプロピル−γ−
CD(hydroxypropyl-γ-CD)またはジヒドロキシプロ
ピル−γ−CD(dihydroxypropyl-γ-CD)等を用いる
ことができる。これらは、単独で用いてもよいが各々を
2種以上用いてもよい。本発明抗真菌製剤は、AMPH
Bをジメチルスルホキシド(dimethylsulfoxide: DMS
O)等の溶媒に溶解させ、例えばγ−CDを水に溶解さ
せて両者を混合したのち透析等の手段によりDMSO等
の溶媒を除き調製することができる。AMPH B溶液
と例えばγ−CD等の溶液を混合する場合、混合溶液中
のAMPH B 1mgに対してγ−CDは10mg〜50
0mgとすることが好ましく、さらに10mg〜200mgと
することがより好ましい。
【0006】本発明の抗真菌製剤は他に担体として固
形、半固形または液状の希釈剤、充填剤及びその他の処
方用の助剤1種以上が用いられる。本発明の抗真菌製剤
は、静脈注射、組織内投与、局所投与(経皮投与な
ど)、経直腸投与または経口投与などあらゆる方法で投
与でき、これらの投与方法に適した剤型で投与されるの
はもちろんである。抗真菌治療薬剤としての用量は、年
齢、体重等の患者の状態、投与経路、病気の性質と程度
等を考慮した上で調整することが望ましいが、通常は、
体重約60kgの成人に対して本発明抗真菌製剤として、
一日当たり、1〜50gの範囲が一般的である。場合に
よっては、これ以下で足りるしまた逆にこれ以上の用量
を必要とすることもある。用量は1個または一般的には
多数個の単位剤型として投与すればよいが、多量に投与
するときは、一日数回に分割して投与することも可能で
ある。例えば、非経口的投与は、皮下・筋肉内又は静脈
内注射用としたところの液状用量単位形態、たとえば溶
液や懸濁剤の形態を用いることによって行いうる。これ
らのものは、本発明抗真菌製剤の一定量を、注射の目的
に適合する非毒性の液状担体、たとえば水性や油性の媒
体に懸濁し又は溶解し、次いで該懸濁液又は溶液を滅菌
することにより製造される。あるいは本発明抗真菌製剤
の一定量をバイアルにとり、然るのち該バイアルとその
内容物を滅菌し密閉しても良い。注射液を等張にするた
めに非毒性の塩や塩溶液を添加しても良い。
【0007】直腸投与は、本発明抗真菌製剤を低融点の
個体、たとえばポリエチレングリコール、カカオ脂、高
級エステル剤(たとえばパルミチン酸ミリスチルエステ
ル)及びそれらの混合物を混じた座剤を用いることによ
っても行いうる。また、非経口投与のための製剤として
は、上記した注射剤、坐剤のほか、点滴剤、輸血、ロー
ション、トニック、スプレー、懸濁剤、油剤、乳剤等が
挙げられるが、これらも常法にしたがって製剤化すれば
よい。
【0008】一方、経口投与は固形又は液状の用量単
位、たとえば末剤、散剤、錠剤、糖衣剤、カプセル剤、
ドロップ剤、舌下錠その他の剤型によって行うことがで
きる。末剤は、抗真菌製剤を適当な細かさにすることに
より製造される。散剤は抗真菌製剤を適当な細かさと
し、次いで同様に細かくした医薬用担体、たとえば澱
粉、マンニトールの如き可食性炭水化物その他と混合す
ることにより製造される。必要に応じ風味剤、保存剤、
分散剤、着色剤、香料その他のものを混じても良い。カ
プセル剤は、まず粉末状となった末剤や散剤あるいは顆
粒化したものを、たとえばゼラチンカプセルのようなカ
プセル外皮の中に充填することにより製造される。滑沢
剤や流動化剤、たとえばコロイド状のシリカ、タルク、
ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、
固形のポリエチレングリコールの如きものを粉末状態の
ものに混合し、然るのちに充填操作を行うこともでき
る。崩壊剤や可溶化剤、たとえばカルボキシメチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、低置
換度ヒドロキシプロピルセルロース、炭酸カルシウム、
炭酸ナトリウムを使用することもできる。また、本品の
微粉末を植物油、ポリエチレングリコール、グリセリ
ン、界面活性剤中に懸濁分散し、これをゼラチンシート
で包んで軟カプセル剤とすることもできる。
【0009】錠剤は粉末混合物を作り、顆粒化若しくは
スラグ化し、次いで崩壊剤又は滑沢剤を加えたのち打錠
することにより製造される。粉末混合物は、適当に粉末
化された本発明抗真菌製剤を上述の希釈剤やベースと混
合し、必要に応じ結合剤(たとえばカルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビ
ニルピロリドン、ポリビニルアルコールなど)、溶解遅
延化剤(たとえばパラフィンなど)、再吸収剤(たとえ
ば四級塩)及び/又は吸着剤(たとえばベントナイト、
カオリン、リン酸ジカルシウムなど)を併用してもよ
い。粉末混合物は、まずシロップ、でんぷん糊、アラビ
アゴム、セルロース溶液又は高分子物質溶液などの結合
剤で湿らせ、次いで篩を強制通過させて顆粒とすること
ができる。このような粉末を顆粒化するかわりに、まず
打錠機にかけたのち、得られる不完全な形態のスラグを
破砕して顆粒にすることも可能である。このようにした
作られる顆粒は、滑沢剤としてステアリン酸、ステアリ
ン酸塩、タルク、ミネラルオイルその他を添加すること
により、互いに付着することを防ぐことができる。この
ように滑沢化された混合物を、次いで打錠する。また薬
物は、上述のように顆粒化やスラグ化の工程を経ること
なく、流動性の不活性担体と結合したのちに直接打錠し
ても良い。シェラックの密閉被膜から成る透明又は半透
明の保護被膜、糖や高分子材料の被膜、及びワックスよ
り成る磨上被用の如きも用いうる。
【0010】他の経口投与剤型、たとえば溶液、シロッ
プエリキシルなどもまたその一定量が含有するように用
量単位形態にすることができる。シロップは、本発明抗
真菌製剤を適当な香味化水溶液に溶解して製造され、ま
たエリキシルは非毒性のアルコール性担体を用いること
により製造される。懸濁剤は本発明抗真菌製剤を非毒性
担体中に分散させることにより処方される。可溶化剤や
乳化剤(たとえばエトキシ化されたイソステアリルアル
コール類、ポリオキシエチレンソルビトールエステル
類)、保存剤、風味賦与剤(たとえばペパミント油、サ
ッカリン)、その他もまた必要に応じて添加できる。必
要とあればマイクロカプセル化してもよい。該処方はま
た被覆をしたり、高分子・ワックス等中にうめ込んだり
することにより作用時間の延長や持続放出をもたらすこ
ともできる。
【0011】本発明抗真菌製剤の有効性は各種の試験結
果によって確認できる。γ−CD及びその誘導体である
HP−γ−CDを用いた時の本抗真菌製剤の溶解性の確
認を行った。AMPH Bを1mg/ml濃度になるように
DMSOに溶解したのち、これを水、4%γ−CD溶液
及び4%HP−γ−CD溶液で10倍に希釈しその観察
結果を表1に示した。水で希釈したものではAMPH
Bは懸濁状態であったが、γ−CD、HP−γ−CDで
希釈したものは溶解状態であった。
【0012】
【表1】
【0013】また、水、100%メタノール液中、4%
γ−CD溶液中及び4%HP−γ−CD溶液中でのAM
PH Bの紫外線吸収スペクトルを測定した。尚、AM
PHBは水には溶解せず、懸濁状態であるが100%メ
タノールには溶解する。γ−CD、HP−γ−CD溶液
中のAMPH Bの紫外線吸収スペクトル(図3,4)
は、水中での懸濁状態のパターン(図1)とは異なり1
00%メタノール中(図2)のパターンと一致した。こ
のことからγ−CD、HP−γ−CD溶液中にAMPH
Bが溶解していることが推定された。以上の試験によ
って、AMPH Bとγ−CD、HP−γ−CD等の包
接能を有する物質とを含有する本発明抗真菌製剤はその
溶解性が高いことが示唆された。
【0014】また、AMPH Bは溶血活性を示すこと
が知られており(生化学辞典、東京化学同人、104頁
(1984))、in vitroでの溶血活性を測定
した。AMPH Bのみ、AMPH Bをγ−CDまた
はHP−γ−CDに溶解させたものとをそれぞれAMP
H B濃度が12.5μg/mlになるようにラット赤血
球と混合し生理食塩水中で30℃、30分反応後、遠心
で上清を集め541nmの吸光度を測定した。結果を表2
に示した。AMPH Bのみの場合、100%溶血が起
こった。しかし、γ−CD、HP−γ−CDを含有する
ものでは溶血はほとんど起きておらず、本発明抗真菌製
剤ではAMPH Bの溶血活性が著しく減少しているこ
とが分かった。
【0015】
【表2】
【0016】次に本発明抗真菌製剤の抗真菌活性につい
て2つの試験を行った。AMPH B濃度が50μg/m
l,100μg/mlの AMPH Bの水懸濁液及び、A
MPH Bを4%γ−CD溶液、4%HP−γ−CD溶
液に溶解させたものを調製した。この各々の AMPH
B濃度の懸濁液及び溶液をペーパーディスクに含ま
せ、これをC.albicans IFM40009を1×104cells/mlにな
るよう全面に拡げた寒天平板培地の中心に置き、2日間
培養し生じた阻止円の大きさを測定した。結果を表3に
示した。
【0017】
【表3】
【0018】AMPH Bの水懸濁液に較べAMPH
Bを4%γ−CD及び4%HP−γ−CD溶液に溶解さ
せたもののC.albicansに対する阻止円は10倍以上の大
きさであった。また、AMPH Bの水懸濁液、AMP
H Bを4%HP−γ−CD溶液に溶解させたものにつ
いてC.albicans IFM40009を被験菌としてサブローデキ
ストロース培地により微量液体希釈法で最小発育阻止濃
度(MIC)を測定した。96穴マイクロプレートのウ
ェルに各濃度の薬剤とC.albicans IFM40009(1×104cel
ls/ml)を含むサブローデキストロース培地を200μ
l加え、27℃で一日培養後、菌の生育を肉眼で判定し
MICとした。結果を表4に示した。
【0019】
【表4】
【0020】AMPH Bの水懸濁液ではMICが0.
78μg/mlであるのに対しAMPH Bを4%HP−
γ−CD溶液に溶解させたものは0.39〜0.20μ
g/mlとMIC値が低いことが分かった。以上の結果か
ら、本発明抗真菌製剤はAMPH Bが本来有する抗真
菌活性を十分かつ、有効に引き出すことのできる製剤で
あることが示された。
【0021】次にAMPH BをHP−γ−CD溶液に
溶解させたものを、マウス(クリーンICR系、5週
令、雄)に経口投与し、経時的に採血して血中のAMP
H Bの濃度を測定することにより、AMPH Bの腸
管からの吸収量を調べた。対照として、市販のAMPH
B製剤であるFungizone oral suspensionを用いた。
結果を図5に示した。Fungizoneの経口投与後の最高血
中濃度が0.2μg/mlであるのに対し、AMPH B
をHP−γ−CD溶液に溶解させたものは、最高血中濃
度1.7μg/mlと対照の8倍以上の血中濃度を示し
た。この結果から、本発明の抗真菌製剤は経口投与する
ことで、腸管からのAMPH Bの吸収量が著しく増加
することが確認できた。従って、本発明抗真菌製剤は全
身性真菌症に対して静脈注射等の投与のみならず、経口
投与によっても有効に使用できることが示唆された。
【0022】本発明抗真菌製剤は溶解性が著しく高く、
AMPH Bの抗真菌活性を十分に引き出し、溶血活性
も著しく減少し、しかも、経口投与によっても容易にA
MPH Bが腸管から吸収されることも確認できた。従
って、本発明抗真菌製剤をカンジダ症(Candidasis)、
アスペルギルス症(Aspergillosis)、クリプトコック
ス症(Cryptococcosis)、ムーコル症(Mucormycosi
s)、コクシジオイデス症(Coccidioidomycosis)、パ
ラコクシジオイデス症(Paracoccidioidomycosis)、ブ
ラストミセス症(Blastomycosis)、ヒストプラズマ症
(Histoplasmosis)及びスポロトリコーシス(Sporotri
chosis)等の各種の深在性真菌症の治療薬として使用す
ることは非常に有効であることが示唆された。
【0023】
【実施例】
【0024】
【実施例1】AMPH B 50mgを2mlのDMSOに
溶解させた。別に1000mgのHP−γ−CDを4mlの
水に溶解させた。両者を混合後、透析膜を使用して48
時間水中で透析し、DMSOを除去した。このAMPH
Bを含む内液をバイアルに移して凍結乾燥し、本発明
抗真菌製剤を得た。これに5%ブドウ糖溶液40mlを加
えて溶解させ、この溶液を5%ブドウ糖溶液500mlに
混合し点滴剤とした。
【0025】
【実施例2】実施例1で調製した抗真菌製剤10バイア
ルに、5%ブドウ糖溶液を40mlづつ加えて溶解させ、
これらを5%ブドウ糖溶液140mlに混合して経口投与
用溶液剤とした。
【0026】
【実施例3】AMPH B 500g、ラクトース17
0gとγ−CD 5000gを混合し、コーンスターチ
70gで調製したペーストとともに顆粒化した。得られ
た顆粒にコーンスターチ50g、ステアリン酸マグネシ
ウム10gを加えてよく混合し、この混合物を圧縮錠剤
機により圧縮して、1錠あたりAMPH Bを100mg
含有する経口投与用錠剤5000個を製造した。
【0027】
【発明の効果】本発明のAMPH Bと包接能を有する
物質を含有する抗真菌製剤は包接能を有する物質によっ
てAMPH Bの溶解性が著じるしく高められ、抗真菌
活性が高くなり、溶血活性は著じるしく減少し、そし
て、経口投与も可能となったものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】水中で懸濁状態のAMPH Bの紫外線吸収ス
ペクトル。
【図2】100%メタノール中のAMPH Bの紫外線
吸収スペクトル。
【図3】γ−CD溶液中のAMPH Bの紫外線吸収ス
ペクトル。
【図4】HP−γ−CD溶液中のAMPH Bの紫外線
吸収スペクトル。
【図5】経口投与によるAMPH BとHP−γ−CD
含有製剤と市販のFungizone oral suspensionの血中濃
度を測定した図。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンホテリシンB(Amphotericin B)と
    包接能を有する物質とを含有せしめてなる抗真菌製剤。
  2. 【請求項2】 包接能を有する物質がシクロデストリン
    (Cyclodextrin)であることを特徴とする請求項1に記
    載の抗真菌製剤。
  3. 【請求項3】 シクロデキストリンがγ−シクロデキス
    トリン、γ−シクロデキストリン誘導体から選ばれる1
    種もしくは2種以上であることを特徴とする請求項2に
    記載の抗真菌製剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4434486B2 (ja) * 1998-01-19 2010-03-17 田辺三菱製薬株式会社 医薬組成物

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