JPH085946A - 多面鏡の製造方法並びに多面鏡の型及び型の製造方法 - Google Patents

多面鏡の製造方法並びに多面鏡の型及び型の製造方法

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JPH085946A
JPH085946A JP13430794A JP13430794A JPH085946A JP H085946 A JPH085946 A JP H085946A JP 13430794 A JP13430794 A JP 13430794A JP 13430794 A JP13430794 A JP 13430794A JP H085946 A JPH085946 A JP H085946A
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JP
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mirror
mold
resin
polygon mirror
metal mold
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JP13430794A
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Masato Tani
正人 谷
Misako Ota
美佐子 太田
Takeshi Sagawa
武司 佐川
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は多面鏡の製造方法並びに多面鏡の型
及び型の製造方法に関し、製造コストを安価とし、鏡面
との倒れ角の精度を高めることを目的とする。 【構成】 回転多面鏡1を樹脂成形する際に使用される
回転多面鏡1の型において、上記回転多面鏡1の各鏡面
1a同士の交線である各稜1cに対応する箇所20a〜
20eを分離可能にし、第1の入子21と第2の入子2
2と第3の入子23と第4の入子と第5の入子とを組み
合わせる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に、一定の速度、繰
り返しで高速の偏向を必要とするレーザービームプリン
タ、ファクシミリ、バーコード読み取りのPOSスキャ
ナなどの光学装置の重要部品であり、画像の読み取り、
または、記録を行う際に用いられ光を走査する多面鏡の
製造方法、ならびに、この多面鏡の型、および、この型
の製造方法に関するものである。
【0002】近年、多面鏡の製造方法には、安価な製造
コストおよび製造した多面鏡の鏡面の高度の面精度が要
求され、型を用いて樹脂製の多面鏡の製造が行われてい
る。上記要求を満足するため、多面鏡の鏡面に対応する
型の面精度を高くする必要がある。
【0003】
【従来の技術】従来の回転多面鏡を図6に示す。この回
転多面鏡1には、多角形状の周方向の各外面に鏡面1
a、各鏡面1a同士の交線である稜1cおよび上面1b
が形成されている。この回転多面鏡1を用いる光学装置
を図7に示す。
【0004】この光学装置は、光源2と、この光源2か
ら発する光を反射するミラー3と、このミラー3から反
射された光を集光する集光レンズ4と、この集光レンズ
4により集光された光を走査(一方向偏向)する上記回
転多面鏡1と、この回転多面鏡1を回転させる回転機構
9と、回転多面鏡1により走査された光を反射する固定
ミラー5、6、7と、各固定ミラー5、6、7で反射さ
れた光を読み取る読取窓8と、で構成される。
【0005】そして、光を走査する回転多面鏡1には、
上面1bに対する鏡面1aの角度である倒れ角10の精
度を高めることが重要である。
【0006】鏡面1aとの倒れ角10の精度を高めた回
転多面鏡の製造方法として、アルミニウム合金の母材を
多角形状に作製し、周方向の各外面をダイヤモンドバイ
トの研削により鏡面1aを形成し、鏡面1aとの倒れ角
10の精度を高める第1の方法が知られている。
【0007】しかし、この回転多面鏡の第1の製造方法
は、鏡面1aとの倒れ角10の精度を高めることができ
るが、ダイヤモンドバイトの研削を要するため、製造コ
ストが高価となるものであった。
【0008】そこで、製造コストを安くするため、樹脂
を金型に充填して多角形状に成形し、周方向の各外面を
鏡面化する回転多面鏡の第2の製造方法が知られてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回転多
面鏡の第2の製造方法にあっては、金型の精度を高める
ことが難しく、製造された回転多面鏡の倒れ角の精度が
低くなるものであった。
【0010】一般に、樹脂を充填する金型には、回転多
面鏡の倒れ角の精度の10倍以上が求められている。
【0011】例えば、回転多面鏡の倒れ角の角度を45
゜±0.05゜以下の高精度にするためには、対応する
金型の角度を45゜±0.005゜以下にしなけらばな
らない。
【0012】そして、樹脂を充填し、薄肉の回転多面鏡
を製造する金型には、凹部を有する金型と、凸部を有す
る金型とが必要である。この凹部を有する金型を図8に
示す。
【0013】図8に示すように、凹部を有する金型10
には、回転多面鏡1の鏡面1aに対応する面10aが形
成される。この面10aの仕上げには、図9に示すよう
に、回転する砥石11が用いられる。
【0014】しかしながら、各面10a同士の交線であ
る稜10c付近の面10bは、砥石11の回転面と接触
し難い。この理由は、砥石11を凹部に挿入しながら、
面10aを高精度に仕上げるとき、稜10c付近の面1
0bに砥石11の回転面を当接させ難いからである。こ
のため、稜10c付近の面10bを仕上げる際の面精度
を上げることが困難となる。
【0015】この結果、稜10c付近の面10bの面精
度が低くなる。稜10c付近の面10bと底面10dと
の角度の精度が悪くなる。
【0016】このため、回転多面鏡の第2の製造方法で
は、回転多面鏡の倒れ角の精度が、例えば、45゜±
1.5゜の範囲に広がり、45゜±0.5゜以下の高精
度を満足することができなかった。
【0017】そして、一般的に、回転多面鏡1の稜1c
で光は方向を変えるが、上面1bと稜1cとの倒れ角の
精度は、鏡面1aとの倒れ角10より低くてもよい。
【0018】そこで、本発明は上記課題に鑑みなされた
もので、鏡面との倒れ角の精度より高精度を要しない稜
に対応する箇所で型を分離可能とすることにより、製造
コストを安価とし、鏡面との倒れ角の精度を高めた多面
鏡の製造方法ならびに多面鏡の型および型の製造方法を
提供することを、その目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の発明
の構成で解決される。
【0020】請求項1の発明は、多面鏡の各鏡面同士の
交線である各稜に対応する箇所で分離可能な型内に形成
された空間に樹脂を射出する射出工程と、この射出した
樹脂を固化する固化工程と、この固化した樹脂を上記型
から取り出す取出工程と、を含む構成としたことを特徴
とする多面鏡の製造方法である。
【0021】また、請求項2の発明は、多面鏡を樹脂成
形する際に使用される多面鏡の型において、上記多面鏡
の各鏡面同士の交線である各稜に対応する箇所を分離可
能にする構成としたことを特徴とするものである。
【0022】また、請求項3の発明は、多面鏡の鏡面の
面数に応じた数の入子を作製する入子作製工程と、各入
子において、上記多面鏡の一鏡面に対応する面をそれぞ
れ平面加工する平面加工工程と、上記多面鏡の各稜に対
応する箇所を設けるように、上記面が平面加工された各
入子を組み合わせる組合せ工程と、を含む構成としたこ
とを特徴とする型の製造方法である。
【0023】
【作用】上述のように、請求項1の発明の多面鏡の製造
方法は、多面鏡の各鏡面同士の交線である各稜に対応す
る箇所で分離可能な型内に形成された空間に樹脂を射出
する射出工程を含む構成としたので、多面鏡の各鏡面に
対応する型の面の精度に応じて、鏡面の面精度を高めた
樹脂製の多面鏡を製造するように作用する。
【0024】また、請求項2の発明の多面鏡の型は、多
面鏡の各鏡面同士の交線である各稜に対応する箇所を分
離可能にする構成としたので、多面鏡の鏡面の面数に応
じて型を分離可能とするように作用する。
【0025】また、請求項3の発明の型の製造方法は、
多面鏡の鏡面の面数に応じた数の入子を作製する入子作
製工程と、各入子において、上記多面鏡の一鏡面に対応
する面をそれぞれ平面加工する平面加工工程と、上記多
面鏡の各稜に対応する箇所を設けるように、上記面が平
面加工された各入子を組み合わせる組合せ工程と、を含
む構成としたので、多面鏡の各鏡面に対応する面の精度
を高めた型を製造するように作用する。
【0026】
【実施例】図1に、本発明の一実施例に係るPOSスキ
ャナ用回転多面鏡の製造方法に用いる金型の斜視図を示
す。
【0027】この金型20は凹部を有するもので、後述
する凸部を有する金型40と対をなして、図6に示す回
転多面鏡1の製造に使用される。
【0028】この凹部を有する金型20は、第1の入子
21と第2の入子22と第3の入子23と第4の入子2
4と第5の入子25とを組み合わせて構成される。
【0029】各入子21〜25には、回転多面鏡1の鏡
面に対応する高精度面21a、22a、23a、24
a、25aがそれぞれ形成されている。なお、第3の高
精度面23aは、図示されていない。
【0030】第1の高精度面21aと第2の高精度面2
2aとの交線は第1の稜20a、第2の高精度面22a
と第3の高精度面23aとの交線は第2の稜20b、第
3の高精度面23aと第4の高精度面24aとの交線は
第3の稜20c、第4の高精度面24aと第5の高精度
面25aとの交線は第4の稜20d、第5の高精度面2
5aと第1の高精度面21aとの交線は第5の稜20e
となる。
【0031】各稜20a〜20eは、回転多面鏡1の各
稜1cにそれぞれ対応する。なお、第2の稜20bおよ
び第3の稜20cは、図示されていない。
【0032】組み合わせた凹部を有する金型20は、各
稜線20a〜20bに沿って、5個の入子21〜25に
分離可能である。
【0033】また、各入子21〜25の底面21b〜2
5bを組合わせて、回転多面鏡1の上面1bと対応する
底面が構成される。
【0034】さらに、各入子21〜25の外周面には、
組み合わせる際の位置決めに使用される平面21c〜2
5cが形成されている。また、図示されないが、入子2
1〜25の下面には、各入子21〜25を一意的に組み
合わせるための穴が形成されている。
【0035】各入子21〜25の代表例として、第1の
入子21の斜視図を図2(A)に示す。この入子21の
作製し上記凹部を有する金型20の製造方法を、以下
に、説明する。
【0036】この金型20の製造方法は、入子作製工程
と平面加工工程と組合せ工程とを含む構成とした。
【0037】入子作製工程では、金属製の部材を放電加
工し、入子21の形状に形成する。このときの加工精度
は、±0.02μm〜±0.03μmであった。
【0038】次に、平面加工工程では、入子21に高精
度面21aを形成するため、図2(B)に示すように、
砥石11の回転による平面研削加工を施す。この結果、
高精度面21aの加工精度は、±0.003μm〜±
0.005μmとなり、底面21bと高精度面21aと
の角度は45゜±0.005゜以下となった。
【0039】上記平面研削加工は、高精度面21aを形
成する際に、面21の端から端まで、砥石11を面21
と接触させ続ける。このため、上記のような高精度が可
能となる。
【0040】同様に、第2の入子22、第3の入子2
3、第4の入子24および第5の入子25を作製し、平
面加工を施す。
【0041】次いで、組合せ工程では、回転多面鏡1の
各稜1cに対応する箇所となる稜20a〜20eを設け
るように、平面加工工程後の入子21〜25を組み合わ
せる。
【0042】この結果、図1に示す凹部を有する金型2
0が製造される。
【0043】したがって、各入子21〜25を組み合わ
せて、各稜20a〜20eを構成する各高精度面21a
〜25aにおいて、稜20a〜20e付近の箇所の面精
度が従来のように低くなることがない。
【0044】次に、図3に、凹部を有する金型20を用
いた回転多面鏡1の製造装置を示す。
【0045】凹部を有する金型20は、図1に示す状態
から上下反転させて、この回転多面鏡1の製造装置に組
み込まれる。
【0046】詳しくは、図4に示すように、凹部を有す
る金型20はベース板30の金型用孔31に嵌入され
る。
【0047】このとき、各入子21〜25は、ベース板
30に形成された位置決めピン32によって組合せの際
の位置決めされる。また、各入子21〜25を組み合わ
せた凹部を有する金型20は、平面23cと、ベース板
30に形成されたキー33とによって位置決めされる。
【0048】また、ベース板30には、棒ヒーター用温
調孔34、34が形成されている。各棒ヒーター用温調
孔34内には、図示しない棒ヒーターがそれぞれ設けら
れている。
【0049】次に、図3に戻って、凹部を有する金型2
0の下方には、凸部を有する金型40が設けられてい
る。このとき、凹部を有する金型20の下面と凸部を有
する金型40の上面とで構成される空間55が形成され
る。
【0050】凸部を有する金型40は、図5に示すよう
に、棒ヒーター用温調孔44、、44が形成されたベー
ス板40の金型用孔41に嵌入される。各棒ヒーター用
温調孔44内には、図示しない棒ヒーターがそれぞれ設
けられている。
【0051】この凸部を有する金型40は、回転多面鏡
1の裏面に対応する。このため、凸部を有する金型40
の精度があまり必要でない。この場合、放電加工による
凸部を有する金型40の一体加工が可能である。
【0052】また、図3に戻って、凹部を有する金型2
0の中央部の孔20f内にはスプルー51が設けられ、
このスプルー51下にはディスクゲート54が設けら
れ、凸部を有する金型40の下面には圧縮ばね52が係
止され、凸部を有する金型40の中央部の孔内にはエジ
ェクトピン53が設けられている。
【0053】次に、この回転多面鏡1の製造装置を用い
た回転多面鏡1の製造方法を説明する。
【0054】この回転多面鏡の製造方法は、射出工程と
固化工程と取出工程などとを含む構成とした。
【0055】まず、上記図示しない4個の棒ヒーターを
駆動して、凹部を有する金型20と凸部を有する金型4
0とを、従来の80゜より高温の120℃まで加熱す
る。これは、製造装置に注入される樹脂に対し、凹部を
有する金型20と凸部を有する金型40との転写性を向
上させるためである。
【0056】次に、射出工程を行う。
【0057】この射出工程では、GFを20%混入した
ポリカーボネート(PC)の樹脂を溶融する。この溶融
した樹脂を、図示しない成形機側のノズルに通して、ス
プルー51へ注入する。
【0058】注入した樹脂は、スプルー51の貫通孔を
通って、ディスクゲート54を介して、凹部を有する金
型20と凸部を有する金型40とで形成される空間55
に射出される。
【0059】次の固化工程では、射出された樹脂が完全
に固化する前にあっては、圧縮ばね52の復元力で、固
化する前の樹脂に対し保圧がかけられる。この結果、製
造する回転多面鏡1のヒゲ、反りを防止することができ
る。そして、保圧をかけた樹脂が固化する。
【0060】この後、取出工程では、ベース板40から
ベース板30を切り離し、凹部を有する金型20と凸部
を有する金型40との型開きを行う。さらに、エジェク
トピン53などにより、製造した回転多面鏡1を凸部を
有する金型40から取り出す。
【0061】この結果、回転多面鏡1の完成品を得るこ
とができる。
【0062】次いで、この回転多面鏡1の上面1bに対
する各鏡面1aの倒れ角を測定すると、全ての鏡面1a
において45゜±0.05゜の高精度を満足していた。
【0063】したがって、本実施例の回転多面鏡の製造
方法は、回転多面鏡1の各鏡面1aの交線である各稜1
cに対応する金型20の稜20a〜20eで分離可能な
凹部を有する金型20と凸部を有する金型40とで形成
された空間55に樹脂を射出する射出工程を含む構成と
したので、回転多面鏡1の各鏡面1aに対応する型20
の高精度面22a〜25aの精度に応じて、各鏡面1a
の面精度を高めた樹脂製の回転多面鏡1を製造すること
ができる。
【0064】製造された回転多面鏡1は樹脂製であるの
で、製造コストを安価とすることができ、各鏡面1aの
面精度を高めたので、上面1bと鏡面1aとの倒れ角の
精度を高めることができる。
【0065】また、本実施例の凹部を有する金型20
は、回転多面鏡1の各鏡面1aの交線である各稜1cに
対応する稜20a〜20eを分離可能にする構成とした
ので、回転多面鏡1の鏡面1aの面数に応じて型20を
分離可能とすることができる。さらに、分離した入子2
1〜25の修正およびメンテナンスを従来の一体の金型
より容易に行うことができる。
【0066】また、本実施例の型の製造方法は、回転多
面鏡1の鏡面1aの面数に応じた数の入子21〜25を
作製する入子作製工程と、各入子21〜25において、
上記回転多面鏡1の一鏡面1aに対応する高精度面21
a〜25aをそれぞれ平面加工する平面加工工程と、回
転多面鏡1の各稜1cに対応する箇所となる稜20a〜
20eを設けるように、上記高精度面21a〜25eが
平面加工された各入子21〜25を組み合わせる組合せ
工程と、を含む構成としたので、回転多面鏡1の各鏡面
1aに対応する面の精度を高めた高精度面21a〜25
aを有する金型20を製造することができる。
【0067】なお、本実施例の回転多面鏡の製造方法で
は、凸部を有する金型40から取り出した段階で、凹部
を有する金型20の高精度面21〜25に対応する面
が、鏡面化しているが、金型から取り出した後に、凹部
を有する金型20の高精度面21〜25に対応する面に
対し、鏡面仕上げの研磨を施したり、金属膜を蒸着させ
たり、鏡を貼着させてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
多面鏡の各鏡面同士の交線である各稜に対応する箇所で
分離可能な型内に形成された空間に樹脂を射出する射出
工程を含む構成としたので、多面鏡の各鏡面に対応する
型の面の精度に応じて、鏡面の面精度を高めた樹脂製の
多面鏡を製造することができる。
【0069】製造された多面鏡は樹脂製であるので、製
造コストを安価とすることができ、鏡面の面精度を高め
たので、鏡面との倒れ角の精度を高めることができる。
また、請求項2の発明によれば、多面鏡の各鏡面同士
の交線である各稜に対応する箇所を分離可能にする構成
としたので、多面鏡の鏡面の面数に応じて型を分離可能
とすることができる。分離した型の修正およびメンテナ
ンスを従来の一体の型より容易に行うことができる。
【0070】また、請求項3の発明によれば、多面鏡の
鏡面の面数に応じた数の入子を作製する入子作製工程
と、各入子において、上記多面鏡の一鏡面に対応する面
をそれぞれ平面加工する平面加工工程と、上記多面鏡の
各稜に対応する箇所を設けるように、上記面が平面加工
された各入子を組み合わせる組合せ工程と、を含む構成
としたので、多面鏡の各鏡面に対応する面の精度を高め
た型を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る回転多面鏡の製造方法
に用いる金型を示す斜視図である。
【図2】図1の金型の入子の斜視図および入子の製造方
法を説明するための図である。
【図3】回転多面鏡の製造装置を示す縦断面図である。
【図4】図1の金型の入子の位置決めを示す図である。
【図5】凹部を有する金型を示す図である。
【図6】回転多面鏡を示す斜視図である。
【図7】光学装置の構成を示す図である。
【図8】従来の凹部を有する金型を示す斜視図である。
【図9】従来の金型の製造方法を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 回転多面鏡 1a 鏡面 1b 上面 1c 稜 10 倒れ角 11 砥石 20 凹部を有する金型 20a〜20e 稜 21〜25 入子 21a〜25a 高精度面 30 ベース板 31 金型用穴 32 位置決めピン 33 キー 34 棒ヒーター用温調孔 40 凸部を有する金型 41 ベース板 42 金型用孔 44 棒ヒーター用温調孔 51 スプルー 52 圧縮ばね 53 エジェクトピン 54 ディスクゲート 55 空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多面鏡(1)の各鏡面(1a)同士の交
    線である各稜(1c)に対応する箇所(20a〜20
    e)で分離可能な型(20、40)内に形成された空間
    (55)に樹脂を射出する射出工程と、 この射出した樹脂を固化する固化工程と、 この固化した樹脂を上記型(20、40)から取り出す
    取出工程と、を含む構成としたことを特徴とする多面鏡
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 多面鏡(1)を樹脂成形する際に使用さ
    れる多面鏡(1)の型において、 上記多面鏡(1)の各鏡面(1a)同士の交線である各
    稜(1c)に対応する箇所(20a〜20e)を分離可
    能にする構成としたことを特徴とする多面鏡の型。
  3. 【請求項3】 多面鏡(1)の鏡面(1a)の面数に応
    じた数の入子(21〜25)を作製する入子作製工程
    と、 各入子(21〜25)において、上記多面鏡(1)の一
    鏡面(1a)に対応する面(21a〜25a)をそれぞ
    れ平面加工する平面加工工程と、 上記多面鏡(1)の各稜(1c)に対応する箇所(20
    a〜20e)を設けるように、上記面(21a〜25
    a)が平面加工された各入子(21〜25)を組み合わ
    せる組合せ工程と、を含む構成としたことを特徴とする
    型の製造方法。
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