JPH0859207A - オゾン水生成装置 - Google Patents

オゾン水生成装置

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JPH0859207A
JPH0859207A JP19559494A JP19559494A JPH0859207A JP H0859207 A JPH0859207 A JP H0859207A JP 19559494 A JP19559494 A JP 19559494A JP 19559494 A JP19559494 A JP 19559494A JP H0859207 A JPH0859207 A JP H0859207A
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ozone
gas
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water
ozone water
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JP19559494A
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Satoshi Takaiwa
聡 高岩
Mitsutoshi Masuda
充利 増田
Masaru Fukushima
大 福島
Shintarou Tsujimi
信太郎 辻見
Manabu Shindo
学 真土
Tomoichirou Nakamura
知一郎 中村
Masayuki Hayashida
雅之 林田
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はオゾン水の濃度が目標濃度を安定に
保つように濃度調整を行うよう構成したオゾン水生成装
置を提供することを目的とする。 【構成】 オゾン水生成装置1は、供給された電圧値に
応じた濃度のオゾンガスを発生させるオゾンガス発生器
3と、オゾンガス発生器3により発生されたオゾンガス
を水に混合するエゼクタ13と、オゾン水の濃度を検出
する濃度計19と、オゾン水の温度を検出する温度セン
サ29と、温度センサ29とにより検出されたオゾン水
の温度検出値が所定の温度以上になったとき、気液分離
槽18から吐出されたオゾン水をエゼクタ13に還流さ
せる還流用開閉弁37と、オゾン水の濃度検出値が目標
濃度を越えたとき、気液分離槽18に希釈水を供給する
給水弁27と、オゾン水濃度が目標濃度となるようにオ
ゾンガス発生器3に印加される電圧値を調整する制御回
路30と、よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオゾン水生成装置に係
り、特にオゾン水の濃度が目標値になるように自動的に
濃度を調整するよう構成したオゾン水生成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば浄化設備のオゾン接触槽、魚介類
の養殖槽、水耕栽培の溶培槽等に用いられるオゾン水を
生成するオゾン水生成装置では、オゾン発生器で発生し
たオゾンガスをエゼクタやミキシングポンプにより気液
混合し、より高い濃度のオゾン水を生成している。この
ようにオゾン発生器より発生したオゾンガスは、微細な
オゾンガスの気泡となって水中に溶解することが望まし
い。そのため、オゾン水生成装置は、気液分離槽内に挿
入された管路を介してオゾンガスが混入した水流を気液
分離槽内に供給し、余分な未溶解オゾンガスを気液分離
槽の上部空間に導いて回収するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記構成の
オゾン水生成装置では、空気や酸素ボンベあるいはPS
A(Pressure Swing Adsorption )分離法の酸素発生装
置から供給された高濃度の酸素を原料として用い、放電
現象や電解、紫外線によりオゾンガスを発生させた後、
オゾンガスを液体と混合させて高濃度のオゾン水を生成
するようになっている。ところが、外的因子(温度や流
量)によりオゾン水濃度が安定化しなかった。
【0004】上記放電現象を利用してオゾンガスを発生
させる構成のオゾンガス発生器では、例えば供給電圧が
60〜100Vの範囲で放電を発生させる場合、印加さ
れた電圧が60V未満では放電が起きなくなるため、例
えば低濃度のオゾン水を生成することはできなかった。
そのため、従来の装置では、目標とする任意の濃度のオ
ゾン水を得ることが難しく、また所定濃度に達するまで
にかなりの時間を要するため取り扱いが難しかった。
【0005】特にオゾン水生成装置においては、水温の
上昇によりオゾンガスの溶解効率が低下し、水温の低下
によりオゾンガスの溶解効率が増大するため、オゾン水
濃度が供給水温度に大きく影響される。そのため、オゾ
ン水を生成する過程での濃度コントロール可能な条件と
して供給水温度が所定の範囲内の水温であることが要求
されており、その温度範囲以外の供給水を使用してオゾ
ン水を生成しようとしてもオゾン水濃度が安定せず使用
することができなかった。
【0006】又、その対策として、供給水の水温が一定
になるように水温調整装置を別個に設けることが考えら
れているが、設備が大型化して設置面積が増大し、且つ
設備費の増大によるオゾン水の生成コストが増大するこ
とになる。
【0007】さらに、オゾン水生成装置では、オゾンガ
ス濃度が1ppm上昇するのにかかる時間と、1ppm
下降するのにかかる時間とが異なり、ヒステリシス特性
を有するのに、オゾンガスの濃度上昇制御と濃度下降制
御とを同じサンプリング周期で制御し、且つ同じ演算式
でオゾン発生器を制御していたため、オゾン水濃度が安
定しなかった。
【0008】そこで、本発明は上記課題を解決したオゾ
ン水生成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記請求項1の発明は、
酸素ガスよりオゾンガスを発生させるオゾンガス発生手
段と、該オゾンガス発生手段から供給されたオゾンガス
を水に混合する気液混合手段と、該気液混合手段により
オゾンガスが混合されたオゾン水より余分なオゾンガス
を分離させる気液分離槽と、該気液分離槽より吐出され
るオゾン水の濃度を検出する濃度検出手段と、前記オゾ
ン水の濃度検出値が所定の濃度目標値を越えたとき、前
記気液分離槽に希釈水を供給するオゾン水希釈手段と、
よりなることを特徴とする。
【0010】又、請求項2の発明は、酸素ガスよりオゾ
ンガスを発生させるオゾンガス発生手段と、該オゾンガ
ス発生手段から供給されたオゾンガスを水に混合する気
液混合手段と、該気液混合手段によりオゾンガスが混合
されたオゾン水より余分なオゾンガスを分離させる気液
分離槽と、前記気液分離槽より吐出されるオゾン水の温
度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段により
検出されたオゾン水の温度検出値が所定の温度以上にな
ったとき、前記気液分離槽から吐出されたオゾン水を前
記気液混合手段に還流させる還流手段と、よりなること
を特徴とする。
【0011】又、請求項3の発明は、空気に含まれる窒
素を分離して酸素ガスを生成する酸素ガス発生手段と、
該酸素ガス発生手段より酸素ガスが供給され、該酸素ガ
スよりオゾンガスを発生させるオゾンガス発生手段と、
該オゾンガス発生手段から供給されたオゾンガスを水に
混合する気液混合手段と、該気液混合手段によりオゾン
ガスが混合されたオゾン水より余分なオゾンガスを分離
させる気液分離槽と、前記気液分離槽より吐出されるオ
ゾン水の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出
手段により検出されたオゾン水の温度検出値に応じて前
記酸素ガス発生手段より前記オゾンガス発生手段に供給
される酸素ガス供給量を調整する酸素ガス供給量調整手
段と、よりなることを特徴とする。
【0012】又、請求項4の発明は、酸素ガスよりオゾ
ンガスを生成させるオゾンガス発生手段と、該オゾンガ
ス発生手段から供給されたオゾンガスを水に混合する気
液混合手段と、該気液混合手段によりオゾンガスが混合
されたオゾン水より余分なオゾンガスを分離させる気液
分離槽と、前記気液分離槽より吐出されるオゾン水の温
度を検出する温度検出手段と、前記オゾン水の温度領域
毎に設定された複数の制御手段と、前記温度検出手段に
より検出されたオゾン水の温度検出値に基づいて前記オ
ゾン水の濃度が所定の目標濃度となるように前記複数の
制御手段より最適な制御手段を選択する制御選択手段
と、よりなることを特徴とする。
【0013】又、請求項5の発明は、供給された電圧値
に応じた濃度のオゾンガスを発生させるオゾンガス発生
手段と、該オゾンガス発生手段から供給されたオゾンガ
スを水に混合する気液混合手段と、該気液混合手段によ
りオゾンガスが混合されたオゾン水の濃度を検出する濃
度検出手段と、前記濃度検出手段により検出されたオゾ
ン水の濃度検出値に応じて前記オゾン水の濃度が所定の
目標濃度となるように前記オゾンガス発生手段に印加さ
れる電圧値を算出する演算式の係数を変更する濃度調整
手段と、よりなることを特徴とする。
【0014】
【作用】上記請求項1の発明によれば、オゾン水の濃度
検出値が所定の目標濃度を越えたとき、気液分離槽に新
しい希釈水を供給することにより、オゾン水が目標濃度
を保つようにオゾン水濃度を安定させることが可能にな
る。
【0015】又、請求項2の発明によれば、温度検出手
段により検出されたオゾン水の温度検出値が所定の温度
以上になったとき、気液分離槽から吐出されたオゾン水
を気液混合手段に還流させることにより、オゾン水が目
標濃度を保つようにオゾン水濃度を安定させることが可
能になる。
【0016】又、請求項3の発明によれば、温度検出手
段により検出されたオゾン水の温度検出値に応じて酸素
ガス発生手段よりオゾンガス発生手段に供給される酸素
ガス供給量を調整することにより、オゾン水が目標濃度
を保つようにオゾン水濃度を安定させることが可能にな
る。
【0017】又、請求項4の発明のよれば、温度検出手
段により検出されたオゾン水の温度検出値に基づいてオ
ゾン水の温度領域毎に設定された複数の制御手段より最
適な制御手段を選択することにより、オゾン水が目標濃
度を保つようにオゾン水濃度を安定させることが可能に
なる。
【0018】又、請求項5の発明によれば、濃度検出手
段により検出されたオゾン水の濃度検出値に応じてオゾ
ン水の濃度が所定の目標濃度となるようにオゾンガス発
生手段に印加される電圧値を算出する演算式の係数を選
択することにより、係数を最適値にしてオゾン水が目標
濃度を保つようにオゾン水濃度を安定させることが可能
になる。
【0019】
【実施例】図1及び図2に本発明になるオゾン水生成装
置の第1実施例を示す。
【0020】両図中、オゾン水生成装置1は、大略、酸
素ガス発生部2と、オゾンガス発生器(オゾンガス発生
手段)3と、オゾン水生成部4とよりなる。上記酸素ガ
ス発生部2は例えばPSA( Pressure Swing Adsorpti
on )分離法により大気中より高濃度の酸素を分離生成す
る。尚、上記PSA分離法以外の酸素供給手段を酸素ガ
ス発生部2として用いてもよい。
【0021】ここで、PSA分離法を用いた場合の酸素
ガス発生部2の構成について説明する。
【0022】酸素ガス発生部2は、大気中の空気を圧縮
する空気圧縮機5と、空気圧縮機5から供給された圧縮
空気を除湿するエアドライヤ6と、エアドライヤ6から
供給された圧縮空気を原料気体(空気は、窒素が78
%、酸素が18%、残りが他の成分である)として空気
中に含まれる酸素分子を分離生成する一対の吸着槽7,
8と、一対の吸着槽7,8より取り出された酸素ガスを
貯留する酸素ガス槽9とを有する。
【0023】エアドライヤ6と一対の吸着槽7,8とを
接続する管路及び一対の吸着槽7,8とガス槽9とを接
続する管路には、電磁弁よりなるバルブV1 〜V8 が配
設されている。又、吸着槽7,8には、ゼオライトより
なる吸着剤(図示せず)が充填されている。このゼオラ
イトは、空気圧縮機5により圧縮された圧縮空気が吸着
槽7,8内に供給されて吸着槽7,8内が加圧される
と、圧縮空気中に含まれる窒素分子を吸着する。そし
て、ゼオライトに吸着されなかった吸着槽7,8内の残
りの酸素分子が取り出される。
【0024】従って、上記各バルブV1 〜V8 を開閉制
御することにより、吸着槽7,8は交互に昇圧工程(吸
着)、減圧工程(再生)、取出工程、均圧工程、還流工
程よりなる酸素生成サイクルを繰り返して酸素濃度がお
よそ90%に濃縮された高濃度酸素ガスを酸素ガス槽9
に供給する。
【0025】尚、上記吸着槽7,8においては、一方が
昇圧工程のとき、他方が減圧工程が行われるように一連
の酸素生成サイクルを180°ずらして交互に高濃度酸
素ガスが取り出されるように各バルブV1 〜V8 は開閉
制御される。又、上記各工程毎のバルブV1 〜V8 の開
閉制御は次のように行う。
【0026】 昇圧工程のときは、バルブV1 又はV
2 のみを開弁し、他のバルブを閉弁状態に保つ。これに
より、圧縮空気が吸着槽7又は8に供給される。
【0027】 減圧工程のときは、バルブV3 又はV
4 のみを開弁し、他のバルブを閉弁状態に保つ。これに
より、吸着槽7又は8内の窒素ガスが大気中に排気され
る。
【0028】 取出工程のときは、バルブV5 又はV
6 のみを開弁し、他のバルブを閉弁状態に保つ。これに
より、吸着槽7又は8内でゼオライトに吸着された窒素
以外の酸素分子が取り出されて酸素ガス槽9に供給され
る。
【0029】 均圧工程のときは、バルブV7 ,V8
のみを開弁し、他のバルブを閉弁状態に保つ。これによ
り、吸着槽7, 8内の圧力が均一になる。
【0030】上記構成とされた酸素ガス発生部2の酸素
ガス槽9は取出管路10を介してオゾン発生器3と接続
されている。この取出管路10には、電磁弁よりなる取
出用弁11が配設されている。従って、取出用弁11が
開弁されると、酸素ガス槽9の酸素ガスはオゾンガス発
生器3に供給される。
【0031】オゾンガス発生器3は、例えば無声放電法
によりオゾン(O3 )を発生させる構成であり、電極間
に電圧を印加して無声放電を生じさせてオゾン(O3
を発生させる。尚、オゾンガス発生器3には、上記酸素
ガス発生部2により生成された高濃度酸素ガスが酸素ガ
ス槽9から供給されるため、オゾンガスを連続的に生成
することができる。
【0032】又、オゾンガス発生器3は、図2に示すよ
うに、印加された電圧が60V以下では放電が起きなく
なるため、例えば低濃度のオゾン水を生成することはで
きなかった。
【0033】そのため、オゾンガス発生器3は、図3
(A)に示すように、供給電圧が起動可能な最低電圧6
0V〜最高電圧100Vの範囲でオゾンガスを発生させ
ることができる。ところが、水温の上昇によりオゾンガ
スの溶解効率が低下するため、、水温が上昇すると図3
(B)に示すように、オゾン水濃度が目標値(後述する
濃度設定器39により設定された濃度)より低い値とな
り、目標値を越えるように調整することができない。
【0034】又、水温の低下によりオゾンガスの溶解効
率が増大するため、水温が低下すると図3(C)に示す
ように、オゾン水濃度が目標値(濃度設定器39により
設定された濃度)より高い値となり、目標値より低くく
なるように調整することができない。従って、水温の変
化によっては後述する電圧調整器40によりオゾンガス
発生器3への供給電圧を調整しただけでは、目標とする
オゾン水濃度が得られない。
【0035】オゾン水生成部4は、上記オゾンガス発生
器3により生成されたオゾンガスを水流に混入させるエ
ジェクタ(気液混合手段)13と、オゾンガス発生器3
とエジェクタ13とを連通するオゾンガス供給管路14
に配設されたオゾンガス供給弁15と、エジェクタ13
と貯水タンク(図示せず)とを連通する給水管路16に
配設された給水弁17と、エジェクタ13から供給され
たオゾン水に含まれている未溶解オゾンガスを分離させ
る気液分離装置18と、気液分離装置18で生成された
オゾン水の濃度を測定する濃度計(濃度検出手段)19
と、よりなる。
【0036】又、エジェクタ13は内部の流路がテーパ
状に絞られており、給水管路16より給水された水はエ
ジェクタ13内で加速される。オゾンガス供給管路14
を介してオゾン発生器3から供給されたオゾンガスは、
エジェクタ13内で加速された水流により吸引されて混
合されて高濃度のオゾン水になる。
【0037】従って、オゾン発生器3から吐出されたオ
ゾンガスは、エジェクタ13内で加速された水流の吸引
力により吸引され、溶解オゾンガスとなって水流に混入
される。このようにしてオゾンガスが混入されたオゾン
水は、オゾン水供給管路20を介して気液分離装置18
に供給される。
【0038】さらに、オゾンガス供給管路14は上方か
らエジェクタ13に接続されており、オゾン発生器3で
発生されたオゾンガスは、上方からエジェクタ13内に
供給される。従って、オゾンガス供給弁15が閉弁され
たとき、エジェクタ13内の水がオゾンガス供給管路1
4に流入することがない。即ち、オゾンガス供給管路1
4に逆流防止弁を設ける必要がなく、オゾン発生器3を
停止させた際にエジェクタ13内を流れる水の一部がオ
ゾン発生器3に侵入することが防止される。
【0039】気液分離装置18は、エジェクタ13で混
合されたオゾン水がオゾン水供給管路20を介して供給
される第1の気液分離槽21と、第1の気液分離槽21
で分離することができなかった未溶解オゾンガスを分離
させる第2の気液分離槽22と、よりなる。円筒状に形
成された第1の気液分離槽21は気液分離装置18の内
部に設けられ、第1の気液分離槽21の周囲に第2の気
液分離槽22が設けられている。
【0040】従って、第1の気液分離槽21で溢れたオ
ゾン水は、第2の気液分離槽22に流入し第2の気液分
離槽22の底部に接続されたオゾン水供給管路23を介
して下流側へ給送される。このようにオゾン水が第1の
気液分離槽21の底部から上方に流れ、さらに第2の気
液分離槽22の底部へ流れる間に余分な未溶解オゾンガ
スが分離される。
【0041】従って、第2の気液分離槽22から取り出
されたオゾン水は、不要な未溶解オゾンガスが分離さ
れ、溶解オゾンガスのみが溶解した状態となる。そのた
め、オゾン水のオゾン濃度が均一になるとともに、下流
側でオゾン水を使用する際に未溶解オゾンガスが大きな
泡となって吐出することがない。
【0042】さらに、上記気液分離装置18では、第1
の気液分離槽21の底部に吸排用管路23が接続されて
おり、この吸排用管路23の他端には三方電磁弁24が
接続されている。又、三方電磁弁24のポートaには上
記吸排用管路23が連通し、ポートbには給水管路25
が連通し、ポートcにはドレン管路26が連通してい
る。又、三方電磁弁24より下流の給水管路25には、
電磁弁よりなる給水弁27及び給水ポンプ28が配設さ
れている。
【0043】通常、三方電磁弁24はポートa,bが連
通され、ポートcが遮断されるとともに、給水弁27は
閉弁されている。そして、気液分離装置18を定期点検
あるいは清掃する際には、三方電磁弁24のポートaと
ポートcとが連通するように切り換わり気液分離装置1
8内の第1の気液分離槽21のオゾン水が外部に排水さ
れる。又、第2の気液分離槽22の水は、後述するオゾ
ン水が供給される下流側に吐出される。
【0044】又、前述した図3(C)に示すように、水
温の低下によりオゾンガスの溶解効率が増大し、オゾン
水の濃度が所定値以上に高くなりすぎた場合、給水弁2
7が開弁されるとともに給水ポンプ28が起動される。
これにより、給水ポンプ28より吐出された水は給水弁
27,三方電磁弁24を介して第1の気液分離槽21の
底部に給水される。そのため、第1の気液分離槽21で
は、エジェクタ13で混合されたオゾン水と吸排用管路
23からの水とが混合されてオゾン水濃度が低下する。
【0045】そして、オゾン水濃度が設定された目標値
に減少したとき、給水ポンプ28が停止した後、給水弁
27が閉弁する。
【0046】又、気液分離装置18には、水温を検出す
る温度センサ29が設けられている。このように気液分
離装置18内の水温を計測するのは、水温の上昇により
オゾンガスの溶解効率が低下し、水温の低下によりオゾ
ンガスの溶解効率が増大するからである。
【0047】従って、温度センサ29は気液分離装置1
8に供給されたオゾン水の温度を計測し、そのオゾン水
温度に応じた検出信号を制御回路30に出力する。そし
て、制御回路30は、温度センサ29により検出された
水温に基づいて上記給水弁27の開閉制御及び給水ポン
プ28の駆動制御を行う。
【0048】又、気液分離装置18には、第2の気液分
離槽22に連通するオゾン水供給管路(送液管路)31
が接続されている。このオゾン水供給管路31には、オ
ゾン水を下流へ圧送するポンプ32と、電磁弁よりなる
開閉弁33と、オゾン水の供給量を計測する流量計34
とが配設されている。
【0049】35は還流管路で、一端がポンプ32と開
閉弁33との間のオゾン水供給管路31に接続され、他
端が給水管路16に接続されている。この還流管路35
には、電磁弁よりなる還流用開閉弁36と、流量調整用
のオリフィス37が配設されている。
【0050】図4に示すように、流量調整用のオリフィ
ス37は、還流用開閉弁36の下方に螺合されており、
還流用開閉弁36及び還流管路35に取り外し可能に取
り付けられている。従って、オリフィス37の内部に穿
設された絞り37aの内径(流路面積)の大きさにより
エジェクタ13に還流させる流量が調整される。
【0051】尚、本実施例では、固定された絞りを有す
るオリフィス37を還流管路35に配設したが、オリフ
ィス37の代わりに絞りの流路面積を可変させることの
できる可変絞りを設けるようにしても良い。
【0052】従って、図3(B)に示すように、水温の
上昇によりオゾンガスの溶解効率が低下し、オゾン水濃
度が低い値となり、目標値を越えるように調整すること
ができないとき、上記還流用開閉弁36が開弁される。
即ち、制御回路30は、後述するように所定時間毎にオ
ゾン水の流量及び濃度を検出する割り込み処理を行って
おり、下流側でのオゾン水の使用量が減少あるいはオゾ
ン水の使用が停止してオゾン水濃度が低下した場合、
又はようなオゾン水還流処理を実行する。
【0053】 濃度計19により気液分離装置18の
オゾン水の濃度が所定の下限値以下に低下したことが検
出されたとき、還流管路35に設けられた還流用開閉弁
36を開弁させることにより、気液分離装置18のオゾ
ン水をエジェクタ13に還流させて気液分離装置18の
オゾン水濃度の上昇を早める。
【0054】 流量計32によりオゾン水供給管路3
1を流れるオゾン水が所定流量以下に減少したことが検
出され、且つ濃度計19により気液分離装置18のオゾ
ン水の濃度が所定の下限値以下に低下したことが検出さ
れたとき、還流管路35に設けられた還流用開閉弁36
を開弁させることにより、気液分離装置18のオゾン水
をエジェクタ13に還流させて気液分離装置18のオゾ
ン水濃度の上昇を早める。
【0055】この還流用開閉弁36は、通常閉弁されて
いるが、後述するように温度センサ29により検出され
たオゾン水温度に応じて開弁される。還流用開閉弁36
が開弁されると、ポンプ32により圧送されたオゾン水
は、還流管路35を通過して給水管路16に給送され、
さらにエジェクタ13に供給される。
【0056】制御回路30は、上記オゾンガス発生器3
に印加される電圧値とオゾン水の濃度との関係のデータ
テーブルや、濃度計19,温度センサ29及び流量計3
4からの検出信号によりオゾン水濃度が所望の濃度以上
に上昇したとき、気液分離装置18に希釈用の水を供給
させるとともに、オゾン水濃度が所望の濃度以下に低下
したとき、あるいはオゾン水の使用が所定時間以上停止
した場合、気液分離装置18のオゾン水をエジェクタ1
3に還流させる制御プログラムが格納されたメモリ(R
OM,RAM)38を有する。
【0057】又、メモリ38には、上記濃度計19,温
度センサ29及び流量計34からの検出信号が入力され
ると、オゾン水濃度が濃度目標値となるようにオゾンガ
ス発生器3に印加される電圧値を調整する濃度調整プロ
グラムが格納されている。
【0058】39はオゾン水濃度を設定する濃度設定器
で、例えばテンキー又はタッチパネル等のように数値入
力できるようになっている。即ち、濃度設定器39が操
作されると、オゾン水濃度目標値が制御回路30を介し
てメモリ38に登録される。
【0059】40は電圧調整器で、制御回路30からの
指令によりオゾンガス発生器3に印加される電圧値を調
整して指令された電圧をオゾンガス発生器3に供給す
る。通常、上記電圧調整器40によりオゾンガス発生器
3に印加される電圧値を調整してオゾンガス発生器3か
ら発生されるオゾンガス量を調整しており、濃度設定器
39により設定された濃度となるようにオゾンガス発生
器3への電圧値が調整される。
【0060】又、気液分離装置18で分離された未溶解
オゾンガスは、気液分離装置18の上部空間に溜まり、
オゾンガス回収管路41を介してオゾン分解器42に供
給される。このオゾン分解器42は、内部にオゾンガス
を酸素ガスに分解するための活性炭あるいは触媒等が設
けられており、オゾンガス回収管路41を介して供給さ
れた未溶解オゾンガスを無害化して大気中に放出する。
【0061】ここで、制御回路30が実行するオゾン水
濃度調整処理につき図5乃至図7を併せ参照して説明す
る。
【0062】図5中、制御回路30は、上記濃度調整プ
ログラムに基づいて以下の処理を実行する。
【0063】先ず、ステップS1(以下「ステップ」を
省略する)において、濃度設定器39により入力された
オゾン水濃度A(図2参照)を設定する。尚、このオゾ
ン水濃度Aの目標値には±a程度の許容範囲が設けられ
ている。
【0064】続いて、S2に進み、濃度設定器39によ
り入力されたオゾン水濃度Aが設定完了したかどうかを
確認する。尚、S2において、オゾン水濃度Aの設定完
了が確認されないときは、上記S1に戻り、再度濃度設
定器39により入力されたオゾン水濃度Aを再度設定す
る。
【0065】次のS3では、オゾンガス発生器3に供給
する電圧を上記メモリ38に記憶されたデータテーブル
より算出し、その電圧値を電圧調整器40に出力する。
そのため、電圧調整器40は供給電圧を制御回路30か
ら指示された電圧値となるように調整する。
【0066】これにより、オゾンガス発生器3は電圧調
整器40から印加された電圧によりオゾンガスを発生さ
せる。さらに、オゾン発生器3から供給されたオゾンガ
スは、エジェクタ13内で加速された水流の吸引力によ
り吸引され、溶解オゾンガスとなって水流に混入され
る。そして、オゾンガスが混入されたオゾン水は、気液
分離装置18に供給されて不要な未溶解オゾンガスが分
離され、溶解オゾンガスのみが溶解した状態となる。
【0067】尚、気液分離装置18で未溶解オゾンガス
が分離されたオゾン水の濃度は、濃度計19により常時
計測されているとともに、オゾン水の温度は温度センサ
29により常時計測されており、気液分離装置18から
の供給量は流量計26により計測されている。
【0068】次のS4では、濃度計19により検出され
た濃度検出値Cを読み込み、メモリ30に設定登録す
る。そして、S5に進み、|C−A|<aかどうかをチ
ェックする。即ち、S5では、濃度計19により測定さ
れた現在のオゾン水濃度が濃度設定器31により設定さ
れた目標値Aに対してその差が許容範囲±aに入ってい
るかどうかをチェックする。
【0069】もし、S5において|C−A|<aのとき
は、現在の濃度検出値Cが略目標値Aと等しいと判断し
て上記S4に戻る。そして、濃度検出値Cが変動して|
C−A|≧aになるまでS4,S5の処理を繰り返す。
【0070】しかし、S5において|C−A|≧aのと
きは、S6に進み、|C−A|>+aかどうかをチェッ
クする。そして、S6において、C−A>+aのとき
は、S7に進み、電圧調整器40に設定電圧Bを1段階
下げるように指示する。その結果、電圧調整器40は電
圧値を1段階下げるように調整して指令された1段階低
い電圧をオゾンガス発生器3に供給する。
【0071】尚、オゾンガス発生器3の印加電圧を調整
した場合、気液分離装置18で未溶解オゾンガスが分離
されたオゾン水の濃度は、安定するまで所定時間(例え
ば5〜6分)かかる。そのため、S9では、所定時間経
過したどうかをチェックする。そして、オゾンガス発生
器3の印加電圧を調整してから所定時間経過すると、気
液分離装置18内のオゾン水濃度が安定する。
【0072】次のS10では、オゾン水の温度が目標オ
ゾン濃度コントロール領域でオゾン水濃度を制御できる
かどうかを確認するため、上記温度センサ29により検
出されたオゾン水温度の水温計測値が適正範囲内(図3
(A)に示す目標オゾン濃度コントロール領域の範囲に
よって決まる)にあるかどうかを確認する。もし、水温
計測値が適正範囲内にあるときは、S11に進み、運転
停止かどうかを確認する。
【0073】S11で運転停止釦(図示せず)がオンに
操作されないときは、S4に戻り、オゾンガス発生器3
の印加電圧を調整した後に濃度計19により検出された
濃度検出値Cを読み込む。そして、上記S4〜S11の
処理を繰り返す。しかし、S11で運転停止釦(図示せ
ず)がオンに操作されたときは、一連の処理を終了して
オゾン水生成装置1を停止させる。
【0074】又、上記S6において、C−A>+aでな
いときは、S8に進み、電圧調整器32に設定電圧Bを
1段階上げるように指示する。その結果、電圧調整器3
2は電圧値を1段階上げるように調整して指令された1
段階高い電圧をオゾンガス発生器3に供給する。その後
は上記S9〜S11の処理を実行する。
【0075】このように、濃度計19により検出された
濃度検出値Cと濃度設定器31により設定されたオゾン
水濃度Aとの差を監視することにより、気液分離装置1
8から吐出されるオゾン水が目標値の濃度Aとなるよう
にオゾンガス発生器3の印加電圧を自動的に微調整す
る。そのため、オゾン水生成装置1は、濃度設定器31
により設定された濃度のオゾン水を安定供給することが
可能となる。
【0076】次に、上記S10において、オゾン水温度
の水温計測値が適正範囲外である場合、図6に示すS1
2に進み、オゾン水温度の水温が適正範囲以上に上昇し
ていることを確認する。
【0077】従って、S12において、オゾン水温度の
水温が適正範囲以上であるときは、水温の上昇によりオ
ゾンガスの溶解効率が低下するため、S13に進み、流
量計34により計測された流量計測値を読み込む。次の
S14では下流側でのオゾン水の使用が停止して流量が
ゼロになったかどうかをチェックする。S14におい
て、オゾン水供給管路31における所定流量以下である
と判定されたときは、S15に進み、予め設定された時
間tが経過したかどうかをチェックする。しかし、S1
4において、オゾン水供給管路31における所定流量以
上であると判定されたときは、オゾン水の使用量が多く
てエジェクタ13に還流させる余裕がないので、前述し
た図5のS11に戻り一連の処理を終了させる。
【0078】そして、時間tが経過するまでの間にオゾ
ン水の使用が開始された場合、図6の処理を終了させ
る。しかし、時間tが経過してもオゾン水が使用されな
いときは、S16に進み、濃度計19により検出された
オゾン水の濃度検出値Cを読み取る。続いて、濃度計1
9により測定された現在のオゾン水の濃度検出値Cが濃
度設定器39により設定された目標値Aに対してその差
が許容範囲±aに入っているかどうかをチェックする
(S17)。
【0079】もし、S17において|C−A|<aのと
きは、現在のオゾン水の濃度検出値Cが略目標値Aと等
しいと判断して前述した図5のS11に戻り一連の処理
を終了させる。
【0080】しかし、S17において|C−A|≧aの
ときは、S18に進み、ポンプ34を起動させる。さら
に、S19で還流管路33に配設された還流用開閉弁3
4を開弁させるとともに、オゾン水供給管路31の開閉
弁33の弁開度を絞る。
【0081】これにより、気体分離装置18の第2の気
液分離槽22からポンプ34により圧送されたオゾン水
は、オゾン水供給管路31の開閉弁33の弁開度が絞ら
れているため、還流管路35及びオリフィス37、還流
用開閉弁36を通過して給水管路16に至り、この給水
管路16よりエジェクタ13に供給される。
【0082】上記のようにオゾン水供給管路31を流れ
る流量とエジェクタ13へ還流させるオゾン水の流量と
の分流比は、オリフィス37に設けられた絞り37aの
流路面積によって調整されている。
【0083】エジェクタ13では、気体分離装置18か
ら還流されたオゾン水にオゾンガス発生器3からのオゾ
ンガスを混合させ、このように混合された高濃度のオゾ
ン水を気体分離装置18の第1の気液分離槽21に吐出
する。そのため、気体分離装置18の第1の気液分離槽
21には、高濃度のオゾン水が供給されることになり、
第1の気液分離槽21で溢れた高濃度のオゾン水は、第
2の気液分離槽22に流入し、再び第2の気液分離槽2
2の底部に接続されたオゾン水供給管路31へ給送され
る。
【0084】このように、高濃度のオゾン水は、還流管
路35を通過して循環するため、気体分離装置18の第
1の気液分離槽21におけるオゾン濃度は短時間で上昇
することになる。
【0085】次のS20では、濃度計19により検出さ
れたオゾン水の濃度検出値Cを読み取る。続いて、濃度
計19により測定された現在のオゾン水の濃度検出値C
が濃度設定器39により設定された目標値Aに対してそ
の差が許容範囲±aに入っているかどうかをチェックす
る(S21)。
【0086】もし、S21において|C−A|<aでな
いときは、まだオゾン水の濃度が目標値Aに達していな
いと判断し、上記S18〜S21の処理を繰り返す。し
かし、S21において|C−A|<aのときは、現在の
オゾン水の濃度検出値Cが略目標値Aと等しいと判断し
てS22に進み、ポンプ32を停止させ、さらにS23
で還流用開閉弁36を閉弁させるとともに、オゾン水供
給管路31の開閉弁33の弁開度を大とする。
【0087】このように、水温が上昇してオゾン水濃度
が低い値となり、目標値Aに達するように調整すること
ができない場合、気体分離装置18のオゾン水をエジェ
クタ13に還流させることにより、短時間でオゾン水の
濃度を所定の高濃度に保つことができる。従って、気体
分離装置18におけるオゾン水の濃度は、徐々に高くな
る。
【0088】次に、S12において、オゾン水温度の水
温が適正範囲以下に低下した場合の処理につき説明す
る。
【0089】即ち、S12において、オゾン水温度の水
温が適正範囲以上に上昇していない場合、図7のS24
に進み、オゾン水温度の水温が適正範囲以下に低下した
ことを確認する。S24において、オゾン水温度の水温
が適正範囲以下に低下した場合、水温の低下によりオゾ
ンガスの溶解効率が増大するため、S25に進み、流量
計34により計測された流量計測値を読み込む。
【0090】続いてS26では、給水ポンプ28を起動
させた後、S27に進み、給水弁27を開弁させる。こ
のとき、三方電磁弁24はポートa,bが連通され、ポ
ートcが遮断された状態に保持されているので、給水弁
27は気体分離装置18と連通状態にある。
【0091】そのため、給水ポンプ28の起動、及び給
水弁27の開弁により希釈用の新しい水が気体分離装置
18の第1の気液分離槽21の底部に供給される。これ
で、第1の気液分離槽21のオゾン水濃度が低下すると
ともに、水温も低下する。
【0092】続いてS28では、上記S25で読み込ん
だ流量計測値に基づいて、第1の気液分離槽21に供給
される給水量を調整する。即ち、下流でのオゾン水の使
用量に応じて給水ポンプ28からの吐出量を調整し、気
体分離装置18から供給されるオゾン水濃度を徐々に低
下させる。
【0093】尚、上記S28で給水ポンプ28の回転駆
動制御を行うようにしたが、これに限らず、例えば給水
弁27の弁開度を調整して給水量を調整するようにして
も良い。
【0094】次のS29では、濃度計19により検出さ
れたオゾン水の濃度検出値Cを読み取る。続いて、濃度
計19により測定された現在のオゾン水の濃度検出値C
が濃度設定器39により設定された目標値Aに対してそ
の差が許容範囲±aに入っているかどうかをチェックす
る(S30)。
【0095】そして、S30において|C−A|<aの
ときは、現在のオゾン水の濃度検出値Cが略目標値Aと
等しいと判断して前述した図5のS11に戻り一連の処
理を終了させる。
【0096】しかし、S30において|C−A|≧aの
ときは、S31に進み、給水ポンプ28からの吐出量を
増大させて第1の気液分離槽21に供給される水量を増
大させる。次のS32では、濃度計19により検出され
たオゾン水の濃度検出値Cを読み取る。続いて、濃度計
19により測定された現在のオゾン水の濃度検出値Cが
濃度設定器39により設定された目標値Aに対してその
差が許容範囲±aに入っているかどうかをチェックする
(S33)。
【0097】もし、S33において|C−A|<aでな
いときは、まだオゾン水の濃度が目標値Aに達していな
いと判断し、上記S31〜S33の処理を繰り返す。し
かし、S33において|C−A|<aのときは、現在の
オゾン水の濃度検出値Cが略目標値Aと等しいと判断し
てS34に進み、給水ポンプ28を停止させ、さらにS
35で給水弁27を閉弁させる。その後、前述した図5
のS11に戻り一連の処理を終了させる。
【0098】このように、水温が低下してオゾン水濃度
が高い値となり、目標値Aに下げるように調整すること
ができない場合、気体分離装置18に希釈用の水を供給
してオゾン水濃度を低下させることができる。その結
果、気体分離装置18から吐出されるオゾン水濃度は水
温の変化にも拘わらず、図3(A)に示すように目標領
域内に入るように保つことができる。
【0099】又、本実施例では、給水ポンプ28の起
動、及び給水弁27の開弁により希釈用の水が気体分離
装置18の第1の気液分離槽21の底部に供給されるよ
うにしたため、オゾン水が第1の気液分離槽21から第
2の気液分離槽22に流れてオゾン水供給管路31へ吐
出されるまでの間に、オゾン水供給管路20から供給さ
れたオゾン水と、吸排用管路23から供給された希釈用
の水とが一様に混合された状態となる。従って、オゾン
水供給管路31には、安定した濃度のオゾン水が供給さ
れる。
【0100】図8に上記第1実施例の変形例を示す。同
図中、上記第1実施例と同一部分には同一符号を付して
その説明を省略する。
【0101】オゾン水生成装置45は、上記第1実施例
の構成に比べて三方電磁弁24,給水管路25,給水弁
27,給水ポンプ28が無く、代わりにドレン管路23
aとドレン弁23bが配設されている。
【0102】又、酸素ガス槽9とオゾン発生器3との間
を接続する取出管路10には、前述した取出用弁11の
代わりに流量調整弁43が配設されている。この流量調
整弁43は、水温の低下によりオゾンガスの溶解効率が
増大し、オゾン水の濃度が所定値以上に高くなりすぎた
場合、上記制御回路30により弁開度が絞られ、オゾン
発生器3への酸素供給量が減少される。
【0103】従って、上記第1実施例の給水ポンプ28
を起動させて給水弁27を開弁させる代わりに流量調整
弁43の弁開度を小さくしてオゾン発生器3によるオゾ
ンガス生成量を減少させることにより、オゾン水濃度を
目標値となるように下げることができる。
【0104】又、上記取出管路10より分岐した管路に
排気弁を設け、水温の低下によりオゾンガスの溶解効率
が増大した場合、この排気弁を開弁させてオゾン発生器
3への酸素供給量を減少させることができる。
【0105】又、上記流量調整弁43の弁開度を調整す
る代わりに吸着時間制御回路44を設け、上記酸素発生
部2の吸着槽7,8における吸着時間を短縮して酸素ガ
ス槽9の酸素濃度を低下させることにより、オゾン発生
器3へ供給される酸素濃度を薄くすることができる。そ
のため、上記酸素発生部2の各バルブV1 〜V8 を開閉
時間を変更することにより、吸着槽7,8の昇圧工程
(吸着)、減圧工程(再生)、取出工程、均圧工程、還
流工程よりなる酸素生成サイクルを短縮して吸着槽7,
8により生成される酸素濃度を低下させる。
【0106】これにより、オゾン発生器3へ供給される
酸素濃度が薄くなり、エジェクタ13で混合されるオゾ
ン水の濃度を下げることができる。
【0107】又、図9に上記第1実施例の別の変形例を
示す。
【0108】同図中、オゾン発生器3とエジェクタ13
との間を接続するオゾンガス供給管路14に配設された
オゾンガス供給弁15の代わりに流量調整弁46が配設
されている。この流量調整弁46は、水温の低下により
オゾンガスの溶解効率が増大し、オゾン水の濃度が所定
値以上に高くなりすぎた場合、上記制御回路30により
弁開度が絞られ、エジェクタ13へのオゾンガス供給量
を減少させる。
【0109】従って、流量調整弁46の弁開度を小さく
してオゾン発生器3からエジェクタ13へ供給されるオ
ゾンガス供給量を減少させることにより、オゾン水濃度
を目標値となるように下げることができる。
【0110】又、水温の上昇によりオゾンガスの溶解効
率が低下し、オゾン水濃度が低い値となった場合、上記
制御回路30により弁開度が開方向に調整され、エジェ
クタ13へのオゾンガス供給量を増大させる。
【0111】そのため、流量調整弁46の弁開度を大に
してオゾン発生器3からエジェクタ13へ供給されるオ
ゾンガス供給量を増大させることにより、オゾン水濃度
を目標値となるように上昇させることができる。
【0112】又、図10に示すように、上記流量調整弁
46の代わりに、オゾンガス供給管路14の途中に複数
の分岐管路47a〜47nを並列に配設し、オゾンガス
供給管路14に電磁弁48を設けるとともに、各分岐管
路47a〜47nに電磁弁48a〜48nと、手動式の
可変絞り49a〜49nとが配設されている。
【0113】そして、各可変絞り49a〜49nの絞り
具合(弁開度)が夫々異なるように設定されており、電
磁弁48あるいは電磁弁48a〜48nのうちいずれか
1個を開弁させることによりエジェクタ13へのオゾン
ガス供給量を変更させることができる。
【0114】従って、制御回路30は、気体分離装置1
8内の水温の変化に応じて電磁弁48,48a〜48n
を選択的に開弁させることによりエジェクタ13へのオ
ゾンガス供給量を減少又は増大させる。これにより、水
温の低下によりオゾンガスの溶解効率が増大し、オゾン
水の濃度が所定値以上に高くなりすぎた場合、上記制御
回路30は絞り開度が現在より一段小さい可変絞り49
a〜49nと直列に配設された電磁弁48a〜48nを
開弁させて、エジェクタ13へのオゾンガス供給量を減
少させる。
【0115】又、水温の上昇によりオゾンガスの溶解効
率が低下し、オゾン水濃度が低い値となった場合、上記
制御回路30は絞り開度が現在より一段大きい可変絞り
49a〜49nと直列に配設された電磁弁48a〜48
nを開弁させて、エジェクタ13へのオゾンガス供給量
を増大させる。
【0116】図11に示すように、上記流量調整弁46
あるいは電磁弁48,48a〜48n、可変絞り49a
〜49nの代わりに、手動式の可変絞り50をオゾンガ
ス供給管路14に配設するようにしても良い。
【0117】この場合、オゾン水の使用量に応じて手動
により可変絞り50の絞り具合を可変する。
【0118】図12及び図13に本発明の第2実施例を
示す。
【0119】図12中、オゾン水生成装置51は、上記
第1実施例の構成に比べて三方電磁弁24,給水管路2
5,給水弁27,給水ポンプ28が無く、代わりにドレ
ン管路23aとドレン弁23bが配設されており、還流
管路35,還流用開閉弁36,オリフィス37が無い構
成になっている。
【0120】図13は上記制御回路30が実行する処理
のフローチャートであり、メモリ38には図13のフロ
ーチャートの制御プログラムが予め入力されている。
【0121】又、メモリ38には、オゾン水の各温度領
域毎に設定されたオゾンガス発生量制御プログラム(g
1 =f1 (D,D0 ),g2 =f2 (D,D0 )…gn
=f n (D,D0 ))が登録されたオゾンガス生成量制
御データテーブルが入力されている。
【0122】制御回路30は、まず図13のS41で濃
度設定器39により設定された目標濃度D0 を読み込
む。
【0123】続いて、S42で濃度計19により検出さ
れた濃度検出値Cを読み込み、メモリ30に設定登録す
る。
【0124】次のS43では、温度センサ29により検
出された気体分離装置18内のオゾン水の水温計測値T
を読み込む。
【0125】そして、S44において、オゾン水の水温
計測値がT>T1 の場合、S45に進み、g1 =f
1 (D,D0 )の演算処理を行いオゾンガス発生量g1
を求める。
【0126】S46では、上記S45で得られたオゾン
ガス発生量g1 に基づいてオゾン発生器3へ供給される
供給電圧G1 =F(g)を演算し、その供給電圧G1
オゾン発生器3に印加する。これにより、オゾン発生器
3は、供給電圧G1 によりオゾンガス発生量g1 のオゾ
ンを発生させる。
【0127】そして、S47で所定時間経過するのを待
って、S48に進み、濃度計19により検出された濃度
検出値Cを読み込み、メモリ30に設定登録された濃度
検出値Cを更新する。
【0128】次に、S49で|C−A|<aかどうかを
チェックする。即ち、S49では、濃度計19により測
定された現在のオゾン水濃度が濃度設定器31により設
定された目標値Aに対してその差が許容範囲±aに入っ
ているかどうかをチェックする。
【0129】もし、S49において|C−A|<aのと
きは、現在の濃度検出値Cが略目標値Aと等しいと判断
して上記S48に戻る。そして、濃度検出値Cが変動し
て|C−A|≧aになるまでS48,S49の処理を繰
り返す。
【0130】しかし、S49において|C−A|≧aの
ときは、S50に進み、運転停止かどうかを確認する。
【0131】S50で運転停止釦(図示せず)がオンに
操作されないときは、S43に戻り、オゾンガス発生器
3の印加電圧を調整した後に温度センサ29により検出
された気体分離装置18内のオゾン水の水温計測値Tを
読み込む。
【0132】今回の温度センサ29により検出された水
温計測値TがT>T2 の場合、S44からS51に移行
し、さらにS51からS52に進み、g2 =f2 (D,
0)の演算処理を行いオゾンガス発生量g2 を求め
る。
【0133】その後S46に進み、上記S52で得られ
たオゾンガス発生量g1 に基づいてオゾン発生器3へ供
給される供給電圧G2 =F(g)を演算し、その供給電
圧G 2 をオゾン発生器3に印加する。これにより、オゾ
ン発生器3は、供給電圧G2によりオゾンガス発生量g
2 のオゾンを発生させる。
【0134】この後は、前述した上記S46〜S50の
処理を実行する。又、温度センサ29により検出された
水温計測値TがT>Tn の場合、S53からS54に進
み、gn =fn (D,D0 )の演算処理を行いオゾンガ
ス発生量gn を求める。
【0135】その後S46に進み、上記S52で得られ
たオゾンガス発生量gn に基づいてオゾン発生器3へ供
給される供給電圧Gn =F(g)を演算し、その供給電
圧G n をオゾン発生器3に印加する。これにより、オゾ
ン発生器3は、供給電圧Gnによりオゾンガス発生量g
n のオゾンを発生させる。
【0136】この後は、前述した上記S46〜S50の
処理を実行する。
【0137】このように、温度センサ29により検出さ
れたオゾン水の水温計測値Tに基づいて、オゾンガス発
生量が選択され、そのオゾンガス発生量が得られるよう
にオゾン発生器3へ供給される供給電圧が演算されるた
め、水温の変化にも拘わらず濃度設定器39により設定
された目標濃度D0 のオゾン水を安定的に供給すること
ができる。
【0138】しかし、上記S50で運転停止釦(図示せ
ず)がオンに操作されたときは、一連の処理を終了して
オゾン水生成装置1を停止させる。
【0139】図14及び図15に本発明の第3実施例を
示す。
【0140】尚、第3実施例のオゾン水生成装置では、
各機器の構成が前述した図12と同様なためその説明を
省略する。
【0141】図14及び図15は上記制御回路30が実
行する処理のフローチャートであり、メモリ38には図
14及び図15のフローチャートの制御プログラムが予
め入力されている。
【0142】又、メモリ38には、オゾン発生器3へ供
給される供給電圧Vp ,VI , Dを求めるための演算
式が記憶されている。この演算式は、 Vp =K×22×(M−Ns ) … (1) と表される。上記(1)式において、Kは係数で、Mは
目標濃度で、Ns はサンプリングしたオゾンガス濃度で
ある。又、オゾン発生器3によりオゾンガスを発生させ
る際、濃度を1ppm上昇させるのに必要な供給電圧が
22〔V/ppm〕である。
【0143】従って、制御回路30は、オゾンガスの濃
度上昇制御あるいは濃度下降制御によって係数Kを変更
させることにより、供給電圧Vp を適切な電圧値に制御
する。
【0144】図14中、制御回路30は、S61で第2
の気液分離槽22内のオゾン水濃度が目標濃度以下のと
きが続いたときの時間をカウントするタイマTaをリセ
ットする。
【0145】次にS62で、濃度制御を行うための周期
時間、即ち濃度制御を行うための濃度をサンプリングす
るサンプリング時間Toをリセットする。
【0146】続いてS63に進み、濃度計19により濃
度検出値Nをサンプリングする。そして、S64におい
て、サンプリングした濃度検出値Nが目標濃度Mより大
きい値に達しているかどうかをチェックする。
【0147】上記S64でサンプリングした濃度検出値
Nが目標濃度Mより大きい場合、S65に進み、上記
(1)式の係数をK=0.1に設定する。
【0148】その後、S66でタイマTaのカウント値
が所定時間(本実施例では、30秒とする)が経過した
かどうかをチェックする。S66で30秒が経過した場
合、S67に進み、上記(1)式の係数をK=0.3に
設定する。
【0149】しかし、S66でタイマTaのカウント値
が30秒に達しないときは、上記S67の処理を省略す
る。
【0150】次のS68では、サンプリング時間Toが
所定時間(本実施例では、6秒とする)が経過したかど
うかをチェックする。S68で6秒が経過しない場合、
上記S62に戻り、S62以降の処理を再度行う。
【0151】又、S64において、サンプリングした濃
度検出値Nが目標濃度Mより小さい場合、S69に進
み、タイマTaをリセットし、S70で上記(1)式の
係数をK=0.2に設定する。
【0152】そして、S68において、サンプリング時
間Toが6秒に達した場合、S71に進み、濃度計19
により演算処理を行うための濃度検出値Ns をサンプリ
ングする。その後、S72でタイマTaのカウント値が
所定時間(本実施例では、30秒とする)が経過したか
どうかをチェックする。タイマTaのカウント値が30
秒に達した場合、S73に進み、タイマTaをリセット
する。
【0153】次のS74では、P制御(比例動作制御)
を行う。即ち、上記のように設定された係数K(0.
1,0.2,0.3)のいずれかを元に上記(1)式の
演算を行いオゾン発生器3へ供給される供給電圧Vp を
求める。
【0154】さらに、S75に進み、I制御(積分動作
制御)及びD制御(微分動作制御)の演算処理を行う。
即ち、I制御では、目的濃度Mと濃度検出値NS の差の
総和である供給電圧VI を次式により演算する。
【0155】
【数1】
【0156】尚、上記(2)式のKI は定数である。
【0157】又、D制御では、演算処理を行うための濃
度検出値NS の前回処理に使用した値NS-1 とNS を使
用して供給電圧VD を次式により演算する。
【0158】 VD =KD ×22×(NS −NS-1 ) … (3) 尚、上記(3)式のKD は定数、22は濃度を1ppm
上昇させるのに必要な供給電圧が22〔V/ppm〕で
ある。
【0159】そして、S76では、上記P制御、I制
御、D制御の各演算結果に基づいてオゾン発生器3へ供
給される供給電圧Vp +VI +VD を加算して調整す
る。そして、前述したS62に戻り、S62以降の処理
を繰り返す。
【0160】このように、目標濃度と検出されたオゾン
水濃度との比較により、濃度差に応じた係数Kを選択し
てオゾン発生器3へ供給される供給電圧Vp の大きさを
可変するため、目標濃度の達するまでの時間を短縮する
ことができ、濃度設定器39により設定された目標濃度
のオゾン水を安定的に供給することができる。
【0161】従って、従来のオゾン水生成装置では、オ
ゾンガス濃度が1ppm上昇するのにかかる時間と、1
ppm下降するのにかかる時間とが異なり、ヒステリシ
ス特性を有していたが、上記のように演算式(1)〜
(3)の定数K,KI ,KD を現在の濃度と目標濃度と
の差の大きさに応じた適切な値に設定することにより、
オゾン水濃度を上昇させる場合でも、あるいはオゾン水
濃度を下降させる場合でも短時間で目標濃度に調整する
ことができる。
【0162】
【発明の効果】上記請求項1の発明によれば、オゾン水
の濃度検出値が所定の目標濃度を越えたとき、気液分離
槽に新しい希釈水を供給するため、オゾン水の濃度が目
標濃度より高くなっても短時間でオゾン水の濃度を目標
濃度に低下させることができ、予め設定された目標濃度
を保つようにオゾン水濃度を安定させることができると
ともに、目標濃度のオゾン水を安定的に供給することが
できる。
【0163】又、請求項2の発明によれば、温度検出手
段により検出されたオゾン水の温度検出値が所定の温度
以上になったとき、気液分離槽から吐出されたオゾン水
を気液混合手段に還流させるため、オゾン水の濃度が目
標濃度より低下しても短時間でオゾン水の濃度を目標濃
度に高めることができ、予め設定された目標濃度を保つ
ようにオゾン水濃度を安定させることができるととも
に、目標濃度のオゾン水を安定的に供給することができ
る。
【0164】又、請求項3の発明によれば、温度検出手
段により検出されたオゾン水の温度検出値に応じて酸素
ガス発生手段よりオゾンガス発生手段に供給される酸素
ガス供給量を調整するため、オゾン水の濃度が目標濃度
より高くなっても短時間でオゾン水の濃度を目標濃度に
低下させることができ、予め設定された目標濃度を保つ
ようにオゾン水濃度を安定させることができるととも
に、目標濃度のオゾン水を安定的に供給することができ
る。
【0165】又、請求項4の発明のよれば、温度検出手
段により検出されたオゾン水の温度検出値に基づいてオ
ゾン水の温度領域毎に設定された複数の制御手段より最
適な制御手段を選択するため、オゾン水の検出濃度と目
標濃度との差に応じた最適な制御手段でオゾン水の濃度
を調整することができ、予め設定された目標濃度を保つ
ようにオゾン水濃度を安定させることができるととも
に、目標濃度のオゾン水を安定的に供給することができ
る。
【0166】又、請求項5の発明によれば、濃度検出手
段により検出されたオゾン水の濃度検出値に応じてオゾ
ン水の濃度が所定の濃度目標値となるようにオゾンガス
発生手段に印加される電圧値を算出する演算式の係数を
選択するため、オゾン水の検出濃度と目標濃度との差に
応じた最適な係数でオゾンガス発生手段に印加される電
圧値を演算することができ、予め設定された目標濃度を
保つようにオゾン水濃度を安定させることができるとと
もに、目標濃度のオゾン水を安定的に供給することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるオゾン水生成装置の第1実施例の
構成を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す装置の濃度特性を示すグラフであ
る。
【図3】オゾン濃度制御可能な領域の変動を説明するた
めのグラフである。
【図4】還流用開閉弁及びオリフィスを拡大して示す拡
大図である。
【図5】制御回路が実行する濃度制御処理のフローチャ
ートである。
【図6】図5の処理に続いて制御回路が実行する濃度制
御処理のフローチャートである。
【図7】図6の処理に続いて制御回路が実行する濃度制
御処理のフローチャートである。
【図8】本発明の変形例の概略構成図である。
【図9】本発明の別の変形例の概略構成図である。
【図10】エジェクタへのオゾンガス供給量を調整する
オゾンガス供給量調整手段の変形例の図である。
【図11】エジェクタへのオゾンガス供給量を調整する
オゾンガス供給量調整手段の別の変形例の図である。
【図12】本発明の第2実施例の構成を示す概略構成図
である。
【図13】本発明の第2実施例の制御回路が実行する濃
度制御処理のフローチャートである。
【図14】本発明の第3実施例の制御回路が実行する濃
度制御処理のフローチャートである。
【図15】図11の処理に続いて第3実施例の制御回路
が実行する濃度制御処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1,45,51 オゾン水生成装置 2 酸素ガス発生部 3 オゾンガス発生器 4 オゾン水生成部 5 空気圧縮機 6 エアドライヤ 7,8 吸着槽 9 酸素ガス槽 13 エジェクタ 18 気体分離装置 19 濃度計 21 第1の気液分離槽 22 第2の気液分離槽 23 吸排用管路 24 三方電磁弁 25 給水管路 26 ドレン管路 27 給水弁 28 給水ポンプ 29 温度センサ 30 制御回路 38 メモリ 39 濃度設定器 40 電圧調整器 42 オゾン分解器 43 流量調整弁 44 吸着時間制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/50 550 D L 560 E (72)発明者 福島 大 神奈川県綾瀬市小園1116番地 トキコ株式 会社相模工場内 (72)発明者 辻見 信太郎 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内 (72)発明者 真土 学 神奈川県綾瀬市小園1116番地 トキコ株式 会社相模工場内 (72)発明者 中村 知一郎 神奈川県綾瀬市小園1116番地 トキコ株式 会社相模工場内 (72)発明者 林田 雅之 神奈川県綾瀬市小園1116番地 トキコ株式 会社相模工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素ガスよりオゾンガスを発生させるオ
    ゾンガス発生手段と、 該オゾンガス発生手段から供給されたオゾンガスを水に
    混合する気液混合手段と、 該気液混合手段によりオゾンガスが混合されたオゾン水
    より余分なオゾンガスを分離させる気液分離槽と、 該気液分離槽より吐出されるオゾン水の濃度を検出する
    濃度検出手段と、 前記オゾン水の濃度検出値が所定の目標濃度を越えたと
    き、前記気液分離槽に希釈水を供給するオゾン水希釈手
    段と、 よりなることを特徴とするオゾン水生成装置。
  2. 【請求項2】 酸素ガスよりオゾンガスを発生させるオ
    ゾンガス発生手段と、 該オゾンガス発生手段から供給されたオゾンガスを水に
    混合する気液混合手段と、 該気液混合手段によりオゾンガスが混合されたオゾン水
    より余分なオゾンガスを分離させる気液分離槽と、 前記気液分離槽より吐出されるオゾン水の温度を検出す
    る温度検出手段と、 前記温度検出手段により検出されたオゾン水の温度検出
    値が所定の温度以上になったとき、前記気液分離槽から
    吐出されたオゾン水を前記気液混合手段に還流させる還
    流手段と、 よりなることを特徴とするオゾン水生成装置。
  3. 【請求項3】 空気に含まれる窒素を分離して酸素ガス
    を生成する酸素ガス発生手段と、 該酸素ガス発生手段より酸素ガスが供給され、該酸素ガ
    スよりオゾンガスを発生させるオゾンガス発生手段と、 該オゾンガス発生手段から供給されたオゾンガスを水に
    混合する気液混合手段と、 該気液混合手段によりオゾンガスが混合されたオゾン水
    より余分なオゾンガスを分離させる気液分離槽と、 前記気液分離槽より吐出されるオゾン水の温度を検出す
    る温度検出手段と、 前記温度検出手段により検出されたオゾン水の温度検出
    値に応じて前記酸素ガス発生手段より前記オゾンガス発
    生手段に供給される酸素ガス供給量を調整する酸素ガス
    供給量調整手段と、 よりなることを特徴とするオゾン水生成装置。
  4. 【請求項4】 酸素ガスよりオゾンガスを生成させるオ
    ゾンガス発生手段と、 該オゾンガス発生手段から供給されたオゾンガスを水に
    混合する気液混合手段と、 該気液混合手段によりオゾンガスが混合されたオゾン水
    より余分なオゾンガスを分離させる気液分離槽と、 前記気液分離槽より吐出されるオゾン水の温度を検出す
    る温度検出手段と、 前記オゾン水の温度領域毎に設定された複数の制御手段
    と、 前記温度検出手段により検出されたオゾン水の温度検出
    値に基づいて前記オゾン水の濃度が所定の目標濃度とな
    るように前記複数の制御部より最適な制御手段を選択す
    る制御選択手段と、 よりなることを特徴とするオゾン水生成装置。
  5. 【請求項5】 供給された電圧値に応じた濃度のオゾン
    ガスを発生させるオゾンガス発生手段と、 該オゾンガス発生手段から供給されたオゾンガスを水に
    混合する気液混合手段と、 該気液混合手段によりオゾンガスが混合されたオゾン水
    の濃度を検出する濃度検出手段と、 前記濃度検出手段により検出されたオゾン水の濃度検出
    値に応じて前記オゾン水の濃度が所定の目標濃度となる
    ように前記オゾンガス発生手段に印加される電圧値を算
    出する演算式の係数を変更する濃度調整手段と、 よりなることを特徴とするオゾン水生成装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100298226B1 (ko) * 1999-05-28 2001-10-29 신영일 오존을 이용한 원수소독장치
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JP2022179290A (ja) * 2021-05-20 2022-12-02 ピュリテク カンパニー リミテッド ガス溶解システム

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