JPH085868A

JPH085868A - 光ケーブルの結合補助部材および光ケーブルの結合方法

Info

Publication number: JPH085868A
Application number: JP14002194A
Authority: JP
Inventors: Kei Sunaga; 圭須永; Hidetoshi Ishida; 英敏石田; Tatsuhiko Shitomi; 龍彦蔀; Toru Yamanishi; 徹山西; Yasuo Ishino; 安雄石野; Mikio Tsutsumi; 美紀夫堤
Original assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp; Sumitomo Electric Industries Ltd
Current assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp; Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date: 1994-06-22
Filing date: 1994-06-22
Publication date: 1996-01-12

Abstract

(57)【要約】【目的】光ケーブル端末のハウジング同士を簡単に位
置決めして結合することができる光ケーブルの結合方法
を提供する。【構成】それぞれの光ケーブル端に設けられたハウジ
ング１ａ，１ｂには、光コネクタアレイ３ａ，３ｂが取
り付けられている。ハウジング１ａの端面にはガイドピ
ン２ａが、ハウジング１ｂの端面には、ガイドピン穴２
ｂが設けられており、ハウジング１ａ，１ｂの外周面
に、突部４ａ，４ｂが形成されている。結合補助部材６
は、ハウジング１ａ，１ｂの外周面に嵌合する内周面を
有する円筒形のものであり、凸部４ａ，４ｂに対応した
溝部７ａ，７ｂが形成されている。光ケーブルを接続す
る場合に、ハウジング１ａ，１ｂの凸部４ａ，４ｂを結
合補助部材６の溝部７ａ，７ｂの位置に合わせて接続で
きるので、ガイドピン２ａが、相手の光コネクタに接触
することがない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、対向する２本の光ケー
ブルの各ケーブル端末から引き出された光ファイバ心線
の端部に接続された光コネクタ同士を一括して結合する
光ケーブルの結合方法、および、それに用いられる光ケ
ーブル結合補助部材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図４は、光コネクタ付き光ケーブルの一
例の説明図である。図中、２１は光ケーブル、２１ａは
ケーブル端、２２は光ファイバテープ、２３は光コネク
タ、２４は牽引端である。光ケーブル２１には、複数本
の光ファイバテープ２２が収納されており、ケーブル端
２１ａにおいて、余長をとった上で先端に光コネクタ２
３が接続されている。ケーブル端２１ａに、牽引端２４
が取り付けられている。

【０００３】図５は、このような光ケーブル同士を接続
させる場合の説明図である。図中、２１ａ，２１ｂはケ
ーブル端、２２ａ，２２ｂは光ファイバテープ、２３
ａ，２３ｂは光コネクタ、２５はクロージャ、２６は固
定部である。図４で説明した光ケーブルを、例えば、地
中に埋設されたケーブル管路を通してマンホールのとこ
ろで解体し、互いに反対側から通したケーブル端２１
ａ，２１ｂを対向させて、保護ケースであるクロージャ
２５の固定部２６に取り付ける。そして、点線で囲った
接続領域において、余長を収納するとともに、光ファイ
バテープ２２ａの先端の光コネクタ２３ａと、相手側の
光ファイバテープ２２ｂの先端の光コネクタ２３ｂとを
互いに結合して、クロージャ２５内に収納する。

【０００４】しかしながら、マンホール内で接続作業を
行なうような場合、光ケーブルを接続するのに光コネク
タを１組づつ結合するのでは、非常に手間がかかり作業
性が悪い。

【０００５】そこで光ケーブルの接続作業性を上げるた
めに、複数の光コネクタ同士を一括して結合する方法が
考えられている。例えば、ＴａｄａｓｈｉＨＡＩＢＡ
ＲＡｅｔａｌ．’Ｈｉｇｈ−ｓｐｅｅｄ，Ｌｏｗ−ｌ
ｏｓｓｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎＴｅｃｈｎｉｑｕｅｓ
ｆｏｒＨｉｇｈ−ＣｏｕｎｔＰｒｅ−Ｃｏｎｎｅ
ｃｔｏｒｉｚｅｄＣａｂｌｅｓ’（Ｉｎｔｅｒｎａｔ
ｉｏｎａｌＷｉｒｅ＆ＣａｂｌｅＳｙｍｐｏｓ
ｉｕｍＰｒｏｃｅｅｄｉｎｇｓ１９９１，ｐｐ．
２９６〜３０２に記載された方法がある。図６によりそ
の方法を具体的に説明する。

【０００６】図６において、３１ａ，３１ｂはハウジン
グ、３２ａはガイドピン、３２ｂはガイドピン穴、３３
ａ，３３ｂは光コネクタアレイ、３４はハウジング３１
ｂの端面である。それぞれのケーブル端に設けられたハ
ウジング３１ａ，３１ｂには、複数の光コネクタが精度
良く並べられた光コネクタアレイ３３ａ，３３ｂが取り
付けられている。光コネクタアレイ３３ａ，３３ｂの各
光コネクタは、多少の動きが許容されるよう取り付けら
れており、対向して接続される光コネクタの一方にはコ
ネクタピンが、他方にはコネクタピン穴が設けられてい
る。コネクタピンおよびコネクタピン穴は、図示されて
いない。ハウジング３１ａ，３１ｂのそれぞれの端面
と、光コネクタアレイ３３ａ，３３ｂの端面とは、同じ
平面である。ハウジング３１ａおよびハウジング３１ｂ
の端面には、それぞれガイドピン３２ａおよびガイドピ
ン穴３２ｂが設けられている。光コネクタアレイ３３
ａ，３３ｂを構成する各光コネクタは、例えば、８心の
光コネクタであり、８心線の光ファイバテープにそれぞ
れ１つずつが接続されている。

【０００７】光ケーブルを接続する場合、まず、一方の
ハウジング３１ａのガイドピン３２ａを、他方のハウジ
ング３１ｂのガイドピン穴３２ｂに挿入することによっ
て、ハウジング同士の相対的位置が決まる。次に、ガイ
ドピン３２ａとガイドピン穴３２ｂによって規制された
移動に誘導されて、互いに結合するコネクタ同士の相対
的位置が、コネクタピンがコネクタピン穴に挿入される
ことによって決められ、コネクタアレイ３３ａとコネク
タアレイ３３ｂのそれぞれの光コネクタ同士が結合す
る。

【０００８】以上の方法によれば、ガイドピン３２ａを
ガイドピン穴３２ｂに挿入するだけで誘導的に、一括し
て多数のコネクタ同士を結合することができるため、作
業性を上げることができる。

【０００９】しかし、このような方法による一括接続の
技術では、ガイドピン３２ａをガイドピン穴３２ｂに挿
入する場合、ガイドピン３２ａがガイドピン穴３２ｂに
入るまでは、光ケーブルの長手方向に垂直な方向に関し
て、ハウジング同士の相対的位置は制限されていないた
め、作業者が誤って手を滑らせた場合に、ガイドピン３
２ａが光コネクタ端面を傷つける可能性があった。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、ハウジング同士を簡単に位
置決めして結合することができる光ケーブルの結合方
法、および、それに用いられる光ケーブル結合補助部材
を提供することを目的とするものである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は、光ケーブルの
結合方法において、光ケーブル端末から引き出された光
ファイバ心線の端部に接続された複数の光コネクタをハ
ウジングで支持した光ケーブル同士を結合して複数の光
コネクタ同士を一括して結合する光ケーブルの結合方法
において、前記ハウジングはその端面にガイドピンおよ
びガイドピン穴による第１の位置規制部が形成されると
ともにその外周面に第２の位置規制部が形成されてお
り、前記第２の位置規制部に対応する位置規制部を内周
面に有しかつ該内周面が前記ハウジングの外周面に嵌合
する筒状の結合補助部材を用いて、該結合補助部材の両
側から前記第２の位置規制部により位置規制をして前記
ハウジングを挿入した後、誘導的に前記第１の位置規制
部によりハウジング同士が結合され、前記光コネクタ同
士が結合されることを特徴とするものである。

【００１２】また、本発明は、光ケーブルの結合補助部
材において、光ケーブル端末から引き出された光ファイ
バ心線の端部に接続された複数の光コネクタをハウジン
グで支持した光ケーブルの前記ハウジングの外周面に嵌
合する内周面を有する筒状の光ケーブル結合補助部材で
あって、前記内周面に前記ハウジングの外周面に形成さ
れた位置規制部に対応する位置規制部が形成されたこと
を特徴とするものであり、前記筒状の光ケーブル結合補
助部材が、金属で構成されていることも特徴とするもの
である。

【００１３】

【作用】本発明によれば、ハウジングの端面に備えられ
たガイドピンがガイドピン穴に挿入される以前に、ハウ
ジング同士の相対的位置が結合補助部材によって位置合
わせされる。したがって、ケーブル端末が結合補助部材
に対して位置を決めた後に、誘導的にガイドピンがガイ
ドピン穴に挿入され、光コネクタ同士が結合するから、
接続作業時に作業者が誤って手を滑らせたような場合で
も、ガイドピンが光コネクタを傷つけることはない。

【００１４】

【実施例】図１は、本発明の光ケーブルの結合方法の一
実施例の説明図である。図中、１ａ，１ｂはハウジン
グ、２ａはガイドピン、２ｂはガイドピン穴、３ａ，３
ｂは光コネクタアレイ、４ａ，４ｂは凸部、５ａ，５ｂ
は係止部、６は結合補助部材、７ａ，７ｂは溝部、８は
結合面、９はハウジング１ｂの端面、１０は結合補助部
材６の端面である。それぞれの光ケーブル端に設けられ
たハウジング１ａ，１ｂには、複数の光コネクタが精度
良く並べられた光コネクタアレイ３ａ，３ｂが取り付け
られている。光コネクタアレイ３ａ，３ｂの各光コネク
タは、多少の動きが許容されるよう取り付けられてお
り、対向して接続される光コネクタの一方にはコネクタ
ピンが、他方にはコネクタピン穴が設けられている。

【００１５】図２は、ハウジング１ｂの端面の拡大図で
あり、図中、図１と同様な部分には同じ符号を付して説
明を省略する。この実施例では、１２６個の光コネクタ
１１が取り付けられ、各コネクタには、左右にコネクタ
ピン穴が設けられている。他方のハウジングの光コネク
タには、上記コネクタピン穴に対応したコネクタピンが
設けられている。

【００１６】図１に戻って説明する。ハウジング１ａ，
１ｂのそれぞれの端面と、光コネクタアレイ３ａ，３ｂ
の端面とは、同じ平面となっている。光コネクタアレイ
側の端面が、ハウジングの端面より僅かに出ていてもよ
い。ハウジング１ａの端面にはガイドピン２ａが、ま
た、ハウジング１ｂの端面には、ガイドピン穴２ｂが設
けられている。また、ハウジング１ａ，１ｂの外周面
に、突部４ａ，４ｂが形成されている。係止部５ａ，５
ｂは後述する締結用リングを係止するために設けられた
ものである。

【００１７】光コネクタアレイ３ａ，３ｂを構成する各
光コネクタは、例えば、８心の光コネクタであり、８心
線の光ファイバテープにそれぞれ１つずつが接続されて
いる。したがって、図２で説明したように１２６個の光
コネクタを設けた場合には、光コネクタアレイは、１０
０８心の光ファイバ心線を接続することができる。

【００１８】結合補助部材６は、ハウジング１ａ，１ｂ
の外周面に嵌合する内周面を有する円筒形のものであ
り、凸部４ａ，４ｂに対応した溝部７ａ，７ｂが形成さ
れている。

【００１９】光ケーブルを接続する場合、まず、ハウジ
ング１ａに設けられた突部４ａの位置を、結合補助部材
６の溝部７ａの位置に合わせ、光ケーブルの長手方向に
垂直な方向に関して、ハウジング１ａの結合補助部材６
に対する位置を決める。その後、光コネクタ端面が結合
する予定の結合面７の位置まで、ハウジング１ａを結合
補助部材６に挿入する。

【００２０】次に、ハウジング１ｂに設けられた突部４
ｂの位置を、結合補助部材６の溝部７ｂの位置に合わ
せ、ケーブルの長手方向に垂直な方向に関して、ハウジ
ング１ｂの結合補助部材６に対する位置を決め、ハウジ
ング１ｂを結合補助部材６に挿入していく。この挿入の
途中で、ガイドピン２ａがガイドピン穴２ｂに誘導的に
挿入され、続いて、光コネクタアレイ３ａ，３ｂの一方
の光コネクタのコネクタピンが他方の光コネクタのコネ
クタピン穴に挿入されることによって、結合する光コネ
クタ同士の相対的な位置が定まる。

【００２１】図３は、締結状態を説明するためのもの
で、図３（Ａ）は斜視図、図３（Ｂ）は概略の断面図で
ある。図中、図１と同様な部分には同じ符号を付して説
明を省略する。１１ａ，１１ｂは締結用リングである。
上述した過程を経て、光コネクタアレイ３ａと光コネク
タアレイ３ｂが結合した状態になったら、締結用リング
１１ａ，１１ｂを結合補助部材６の外周面に形成された
ねじ部にねじ込み、光ケーブルの長手方向に関して、ハ
ウジング１ａおよびハウジング１ｂの結合補助部材６に
対する位置を固定して、接続が完了する。

【００２２】このように、ガイドピン２ａがガイドピン
穴２ｂに挿入されるときは、ケーブルの長手方向に垂直
な方向に関して、ハウジング１ａとハウジング１ｂとの
相対的位置は、結合補助部材６によって制限されている
ため、ガイドピン２ａをガイドピン穴２ｂに挿入する際
に、誤ってガイドピン２ａがコネクタアレイ３ｂに接触
して、コネクタアレイ３ｂを傷つけてしまうようなこと
はない。

【００２３】また、図３で説明した締結状態において、
光ケーブルが右側に引っ張られた場合、張力は、ハウジ
ング１ａから、締結用リング１１ａ，結合補助部材６，
締結用リング１１ｂ，ハウジング１ｂという順の経路に
よって伝達される。したがって、結合補助部材６を比較
的大きな引張強度をもつ金属、例えば、ステンレス鋼，
合金鋼，炭素鋼等で構成すれば、光ケーブルを接続した
部分も管路等を引き通すことができる（ただし、ケーブ
ル接続部の外径は、管路の内径よりも小さいとす
る。）。それにより、両端にコネクタが付いたケーブル
の定尺化が可能になる等の、経済的効果も期待できる。
なお、締結用リング１１ａと締結用リング１１ｂを用い
て締結する場合は、これらも引張強度をもつ金属とする
のがよい。

【００２４】上述した実施例では、光コネクタアレイを
構成する個々の光コネクタにコネクタピンとコネクタピ
ン穴を設けたが、必ずしも必要ではなく、光コネクタの
配置の精度によって、コネクタピンとコネクタピン穴を
設けなくてもよい。

【００２５】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、光コネクタアレイを取り付けたハウジングの
ガイドピンが、接続するハウジングのガイドピン穴に挿
入される以前には、その端面の相対的な位置が、結合補
助部材によって制限されてしまうため、接続作業中に作
業者が誤って手を滑らせた場合に、ガイドピンがコネク
タアレイを傷つけてしまう可能性がなくなった。

【００２６】また、この結合補助部材を比較的大きな引
張力をもつ金属で構成することによって、光コネクタに
よって結合した部分でも、管路に引き通すことが可能で
あるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の光ケーブルの結合方法の一実施例の説
明図である。

【図２】ハウジングの端面の拡大図である。

【図３】光ケーブルの締結状態を説明するためのもの
で、図３（Ａ）は斜視図、図３（Ｂ）は概略の断面図で
ある。

【図４】従来の光コネクタ付き光ケーブルの一例の説明
図である。

【図５】図４の光ケーブル同士を接続させる場合の説明
図である。

【図６】従来の一括接続方法の説明図である。

【符号の説明】

１ａ，１ｂ…ハウジング、２ａ…ガイドピン、２ｂ…ガ
イドピン穴、３ａ，３ｂ…光コネクタアレイ、４ａ，４
ｂ…凸部、５ａ，５ｂ…係止部、６…結合補助部材、７
ａ，７ｂ…溝部、８…結合面、９…ハウジング１ｂの端
面、１０…結合補助部材５の端面、１１ａ，１１ｂ…締
結用リング。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者蔀龍彦神奈川県横浜市栄区田谷町１番地住友電気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者山西徹神奈川県横浜市栄区田谷町１番地住友電気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者石野安雄東京都千代田区内幸町一丁目１番６号日本電信電話株式会社内 (72)発明者堤美紀夫東京都千代田区内幸町一丁目１番６号日本電信電話株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】光ケーブル端末から引き出された光ファ
イバ心線の端部に接続された複数の光コネクタをハウジ
ングで支持した光ケーブル同士を結合して複数の光コネ
クタ同士を一括して結合する光ケーブルの結合方法にお
いて、前記ハウジングはその端面にガイドピンおよびガ
イドピン穴による第１の位置規制部が形成されるととも
にその外周面に第２の位置規制部が形成されており、前
記第２の位置規制部に対応する位置規制部を内周面に有
しかつ該内周面が前記ハウジングの外周面に嵌合する筒
状の結合補助部材を用いて、該結合補助部材の両側から
前記第２の位置規制部により位置規制をして前記ハウジ
ングを挿入した後、誘導的に前記第１の位置規制部によ
りハウジング同士が結合され、前記光コネクタ同士が結
合されることを特徴とする光ケーブルの結合方法。
【請求項２】光ケーブル端末から引き出された光ファ
イバ心線の端部に接続された複数の光コネクタをハウジ
ングで支持した光ケーブルの前記ハウジングの外周面に
嵌合する内周面を有する筒状の光ケーブル結合補助部材
であって、前記内周面に前記ハウジングの外周面に形成
された位置規制部に対応する位置規制部が形成されたこ
とを特徴とする光ケーブルの結合補助部材。
【請求項３】前記筒状の光ケーブル結合補助部材が、
金属で構成されていることを特徴とする請求項２に記載
の光ケーブル結合補助部材。