JPH0858666A - 原動機付自転車 - Google Patents
原動機付自転車Info
- Publication number
- JPH0858666A JPH0858666A JP6193999A JP19399994A JPH0858666A JP H0858666 A JPH0858666 A JP H0858666A JP 6193999 A JP6193999 A JP 6193999A JP 19399994 A JP19399994 A JP 19399994A JP H0858666 A JPH0858666 A JP H0858666A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rear wheel
- bicycle
- vibration
- power unit
- support
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/02—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】動力装置から自転車の車体へ伝わる振動を減少
できる原動機付自転車を提供することにある。 【構成】ギヤケ−ス26を介して後輪軸13に回転自在
に装着した動力装置23に一端部が取付板39を介して
固定され、他端部がこの動力装置23から自転車の車体
1の前側に向かって延びるように配設された支持パイプ
38を設け、この支持パイプ38の他端部外周に防振ゴ
ム体44を外嵌し、この防振ゴム体44を周囲から包ん
で自転車の後輪フォ−ク12に支持する取付金具45を
設けて、動力装置23を後輪軸13と共に支持するよう
にした。これによって、動力走行時に生じる駆動トルク
の変動やエンジン24からの不平衡力による振動を、支
持パイプ38の剛性と防振ゴム体44の弾性により吸収
緩和するようにした。
できる原動機付自転車を提供することにある。 【構成】ギヤケ−ス26を介して後輪軸13に回転自在
に装着した動力装置23に一端部が取付板39を介して
固定され、他端部がこの動力装置23から自転車の車体
1の前側に向かって延びるように配設された支持パイプ
38を設け、この支持パイプ38の他端部外周に防振ゴ
ム体44を外嵌し、この防振ゴム体44を周囲から包ん
で自転車の後輪フォ−ク12に支持する取付金具45を
設けて、動力装置23を後輪軸13と共に支持するよう
にした。これによって、動力走行時に生じる駆動トルク
の変動やエンジン24からの不平衡力による振動を、支
持パイプ38の剛性と防振ゴム体44の弾性により吸収
緩和するようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンと動力伝達機
構が一体になった動力装置を自転車の後輪軸に回転自在
に装着してなる原動機付自転車に関する。
構が一体になった動力装置を自転車の後輪軸に回転自在
に装着してなる原動機付自転車に関する。
【0002】
【従来の技術】駆動輪となる後輪をペダルで駆動する自
転車に、動力装置(原動機であるエンジンと動力伝達機
構である減速機を組合わせてなる装置)を取付けるとき
は、ペダルの左右の間隔ならびに車両の幅寸法を広げな
いために、ペダルの回転範囲の外に配設することが望ま
しい。
転車に、動力装置(原動機であるエンジンと動力伝達機
構である減速機を組合わせてなる装置)を取付けるとき
は、ペダルの左右の間隔ならびに車両の幅寸法を広げな
いために、ペダルの回転範囲の外に配設することが望ま
しい。
【0003】また動力装置の出力(エンジン出力)の伝
達効率の面からは、動力装置を後輪にできるだけ近付け
て配設した方が望ましい。そこで、こうした条件を満た
すべく、エンジンと減速機とを一体にユニット構成した
動力装置のケ−シング部を自転車の後輪軸に回転自在に
設け、減速機の出力部を同後輪のハブに直結して、エン
ジンの動力を後輪へ伝達する構造が提案されている。
達効率の面からは、動力装置を後輪にできるだけ近付け
て配設した方が望ましい。そこで、こうした条件を満た
すべく、エンジンと減速機とを一体にユニット構成した
動力装置のケ−シング部を自転車の後輪軸に回転自在に
設け、減速機の出力部を同後輪のハブに直結して、エン
ジンの動力を後輪へ伝達する構造が提案されている。
【0004】こうした原動機付自転車では、後輪から離
れたケ−シング部の一点を取付金具を介し自転車の車体
に固定して、後輪軸と取付金具の2点で動力装置を支持
することが行われている。
れたケ−シング部の一点を取付金具を介し自転車の車体
に固定して、後輪軸と取付金具の2点で動力装置を支持
することが行われている。
【0005】この支持構造によって、エンジンから発生
する駆動トルクを後輪へ伝えて走行するとき、すなわち
動力走行時、エンジンの駆動トルクの反作用で動力装置
が後輪軸を支点として後輪とは反対方向に回動しないよ
うにしている。
する駆動トルクを後輪へ伝えて走行するとき、すなわち
動力走行時、エンジンの駆動トルクの反作用で動力装置
が後輪軸を支点として後輪とは反対方向に回動しないよ
うにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、取付金具お
よび自転車の車体はいずれも剛性部材で形成されている
ために、エンジンからの不平衡力による振動がそのまま
車体構成部材へ伝わりやすい難点がある。
よび自転車の車体はいずれも剛性部材で形成されている
ために、エンジンからの不平衡力による振動がそのまま
車体構成部材へ伝わりやすい難点がある。
【0007】特に2サイクルエンジンを搭載する原動機
付自転車では、2サイクルエンジンの特有の高いサイク
ルのびびり音が自転車の車体に伝わる。このため、利用
者に不快感を与える不具合をもっていた。
付自転車では、2サイクルエンジンの特有の高いサイク
ルのびびり音が自転車の車体に伝わる。このため、利用
者に不快感を与える不具合をもっていた。
【0008】本発明は上記実事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、動力装置から自転車の
車体へ伝わる振動を減少させることができる原動機付自
転車を提供することにある。
ので、その目的とするところは、動力装置から自転車の
車体へ伝わる振動を減少させることができる原動機付自
転車を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1に記載の発明は、ケ−シング部を介して後輪
軸に回転自在に装着された動力装置に一端部が取付板を
介して固定され、他端部がこの動力装置から自転車の車
体の前側に向かって延びるように配設された支持棒を設
け、この支持棒の他端部外周に外嵌されて防振ゴム体を
設け、この防振ゴム体を周囲から包んで支持する支持部
を有して構成された、自転車の車体に固定されてなる取
付具を設け、後輪軸と防振機能を有する支持棒とで、動
力装置を支持するようにしたことにある。
に請求項1に記載の発明は、ケ−シング部を介して後輪
軸に回転自在に装着された動力装置に一端部が取付板を
介して固定され、他端部がこの動力装置から自転車の車
体の前側に向かって延びるように配設された支持棒を設
け、この支持棒の他端部外周に外嵌されて防振ゴム体を
設け、この防振ゴム体を周囲から包んで支持する支持部
を有して構成された、自転車の車体に固定されてなる取
付具を設け、後輪軸と防振機能を有する支持棒とで、動
力装置を支持するようにしたことにある。
【0010】請求項2に記載の発明は、さらに上記目的
に加え、軽量、かつ低廉な構造で動力装置を支持させる
ために、請求項1に記載の支持棒を中空パイプから構成
したことにある。
に加え、軽量、かつ低廉な構造で動力装置を支持させる
ために、請求項1に記載の支持棒を中空パイプから構成
したことにある。
【0011】請求項3に記載の発明は、さらに上記目的
に加え、自転車の車体の前部から後部の動力装置に向か
って延びてくるスロットルワイヤ、チョ−クワイヤなど
といった動力装置のコントロ−ル用索を体裁よく配線す
るために、請求項2に記載の中空パイプ内に動力装置を
コントロ−ルするためのコントロ−ル用索を挿通させた
ことにある。
に加え、自転車の車体の前部から後部の動力装置に向か
って延びてくるスロットルワイヤ、チョ−クワイヤなど
といった動力装置のコントロ−ル用索を体裁よく配線す
るために、請求項2に記載の中空パイプ内に動力装置を
コントロ−ルするためのコントロ−ル用索を挿通させた
ことにある。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明によると、エンジンの駆
動トルクを後輪に伝えて走行するとき、すなわち動力走
行時には、エンジンの駆動トルクの反作用で、動力装置
が後輪軸を支点として、後輪とは反対方向に回動しよう
とする。
動トルクを後輪に伝えて走行するとき、すなわち動力走
行時には、エンジンの駆動トルクの反作用で、動力装置
が後輪軸を支点として、後輪とは反対方向に回動しよう
とする。
【0013】この回動は支持棒によって止められる。し
かも、支持棒は前側に延びている分、反力は小さてす
み、反力を受け止める際の不快感は少ない。また駆動ト
ルクの変動やエンジンからの不平衡力による振動は、主
としてこの支持棒の先端に加わるが、同支持棒の先端は
防振ゴム体を介して、自転車の車体に支持されているか
ら、同振動は支持棒の剛性と防振ゴム体の弾性により吸
収されて緩和される。
かも、支持棒は前側に延びている分、反力は小さてす
み、反力を受け止める際の不快感は少ない。また駆動ト
ルクの変動やエンジンからの不平衡力による振動は、主
としてこの支持棒の先端に加わるが、同支持棒の先端は
防振ゴム体を介して、自転車の車体に支持されているか
ら、同振動は支持棒の剛性と防振ゴム体の弾性により吸
収されて緩和される。
【0014】このことは、エンジンからの振動による不
快感は是正される。請求項2に記載の発明によると、中
空パイプの採用により、軽量、かつ低廉な構造での動力
装置の支持が実現される。
快感は是正される。請求項2に記載の発明によると、中
空パイプの採用により、軽量、かつ低廉な構造での動力
装置の支持が実現される。
【0015】請求項3に記載の発明によると、中空パイ
プは、自転車の後輪軸に装着された動力装置から自転車
の車体の前側に延びているから、この中空パイプ内に自
転車の車体の前部から後部の動力装置に向かって延びる
スロットルワイヤ、チョ−クワイヤなどといった動力装
置のコントロ−ル用索を挿通して、動力装置につなぐこ
とにより、無用な露出を抑制した各種のコントロ−ル用
索の配線が施せられ、体裁のよい配線が行える。
プは、自転車の後輪軸に装着された動力装置から自転車
の車体の前側に延びているから、この中空パイプ内に自
転車の車体の前部から後部の動力装置に向かって延びる
スロットルワイヤ、チョ−クワイヤなどといった動力装
置のコントロ−ル用索を挿通して、動力装置につなぐこ
とにより、無用な露出を抑制した各種のコントロ−ル用
索の配線が施せられ、体裁のよい配線が行える。
【0016】
【実施例】以下、本発明を図1ないし図6に示す一実施
例にもとづいて説明する。図1は本発明を適用した原動
機付自転車の側面図、図2は同自転車の後部側の平断面
図をそれぞれ示していて、図中1は車体である。
例にもとづいて説明する。図1は本発明を適用した原動
機付自転車の側面図、図2は同自転車の後部側の平断面
図をそれぞれ示していて、図中1は車体である。
【0017】車体1は、例えば上下方向に延びるシ−ト
チュ−ブ2、このチュ−ブ下端から斜め上方へ延びる一
対のダウンチュ−ブ3a,3b、各ダウンチュ−ブ3
a,3bの上端部で上下方向に支えたヘッドチュ−ブ4
を組合わせた構造体から構成してある。
チュ−ブ2、このチュ−ブ下端から斜め上方へ延びる一
対のダウンチュ−ブ3a,3b、各ダウンチュ−ブ3
a,3bの上端部で上下方向に支えたヘッドチュ−ブ4
を組合わせた構造体から構成してある。
【0018】ヘッドチュ−ブ4にはフォ−クステム5が
回動自在に軸支されている。このフォ−クステム5の下
端部には、先端に前輪6が回転自在に軸支されたフォ−
クブレ−ド7が設けてある。またフォ−クステム5の上
端部には操向ハンドル8が設けられ、前輪6を操向でき
るようにしてある。
回動自在に軸支されている。このフォ−クステム5の下
端部には、先端に前輪6が回転自在に軸支されたフォ−
クブレ−ド7が設けてある。またフォ−クステム5の上
端部には操向ハンドル8が設けられ、前輪6を操向でき
るようにしてある。
【0019】シ−トチュ−ブ2の上端部には、利用者が
着座するためのサドル9が設けられている。またシ−ト
チュ−ブ2の下端部と下側のダウンチュ−ブ3bとの連
結部位に設けたブラケットラグ10の後方側には、ヒン
ジ11を介して後方へ延びる一対の後輪フォ−ク12,
12が上下方向に回動自在に支持してある。なお、これ
ら後輪フォ−ク12,12は、いずれも上下方向を長軸
とし、左右方向を短軸とした楕円形状の断面を有したパ
イプ材から構成してある。
着座するためのサドル9が設けられている。またシ−ト
チュ−ブ2の下端部と下側のダウンチュ−ブ3bとの連
結部位に設けたブラケットラグ10の後方側には、ヒン
ジ11を介して後方へ延びる一対の後輪フォ−ク12,
12が上下方向に回動自在に支持してある。なお、これ
ら後輪フォ−ク12,12は、いずれも上下方向を長軸
とし、左右方向を短軸とした楕円形状の断面を有したパ
イプ材から構成してある。
【0020】これら後輪フォ−ク12,12は、後方に
向かうにしたがって両者間が漸次、広がるように配置し
てあり、これら先端部間には後輪軸13が支持してあ
る。この後輪軸13には、後輪14が回転自在に支持さ
れている。さらに同後輪14のハブ14aと片側の後輪
フォ−ク、例えば右側(進行方向前方に対して右)との
間には、後輪14へ動力を伝達するための、内周部に前
進方向のみの回転伝達を可能にしたラチェット(図示し
ない)が付いた従動スプロケット15が回転自在に支持
してある。
向かうにしたがって両者間が漸次、広がるように配置し
てあり、これら先端部間には後輪軸13が支持してあ
る。この後輪軸13には、後輪14が回転自在に支持さ
れている。さらに同後輪14のハブ14aと片側の後輪
フォ−ク、例えば右側(進行方向前方に対して右)との
間には、後輪14へ動力を伝達するための、内周部に前
進方向のみの回転伝達を可能にしたラチェット(図示し
ない)が付いた従動スプロケット15が回転自在に支持
してある。
【0021】ブラケットラグ10には、両端に一対のク
ランク16,16が連結されたブラケットアクスル17
が回転自在に支持されている。ブラケットアクスル17
の片側には、従動スプロケット15に対応して駆動スプ
ロケット18が固定してある。
ランク16,16が連結されたブラケットアクスル17
が回転自在に支持されている。ブラケットアクスル17
の片側には、従動スプロケット15に対応して駆動スプ
ロケット18が固定してある。
【0022】この駆動スプロケット18と従動スプロケ
ット15との間には、チェ−ン19が掛け渡されてい
て、各クランク16,16の端部に設けたペダル20を
人力により踏力してブラケットアクスル17を回転させ
ることにより、発生する人力で駆動スプロケット18,
チェ−ン19,従動スプロケット15を介して、後輪1
4を回転駆動させるようにしてある。
ット15との間には、チェ−ン19が掛け渡されてい
て、各クランク16,16の端部に設けたペダル20を
人力により踏力してブラケットアクスル17を回転させ
ることにより、発生する人力で駆動スプロケット18,
チェ−ン19,従動スプロケット15を介して、後輪1
4を回転駆動させるようにしてある。
【0023】なお、21はシ−トチュ−ブ2に連結され
てサドル9の後方の配設されたラゲ−ジキャリア、22
は同ラゲ−ジキャリア21を支えるシ−トチュ−ブ2か
ら延びたステ−である。
てサドル9の後方の配設されたラゲ−ジキャリア、22
は同ラゲ−ジキャリア21を支えるシ−トチュ−ブ2か
ら延びたステ−である。
【0024】一方、ハブ14aの従動スプロケット15
とは反対側に張り出た後輪軸13の部位には、動力装置
23が設けられている。この動力装置23回りの構造
が、図3および図4に示されている。
とは反対側に張り出た後輪軸13の部位には、動力装置
23が設けられている。この動力装置23回りの構造
が、図3および図4に示されている。
【0025】この構造について説明すれば、動力装置2
3は、原動機、例えば2サイクルエンジン24と動力伝
達機構となる減速機25とを一体的に組合わせて1つの
ユニットに構成してなる。
3は、原動機、例えば2サイクルエンジン24と動力伝
達機構となる減速機25とを一体的に組合わせて1つの
ユニットに構成してなる。
【0026】すなわち、動力装置23について詳述すれ
ば、減速機25は、ケ−シング部となる偏平円盤状の立
形のギヤケ−ス26を有していて、ギヤケ−ス26の右
側部(一側部)の後部寄りとなる部位からは、同ギヤケ
−ス26に回転自在に支持された筒状の出力軸27が突
き出ている。
ば、減速機25は、ケ−シング部となる偏平円盤状の立
形のギヤケ−ス26を有していて、ギヤケ−ス26の右
側部(一側部)の後部寄りとなる部位からは、同ギヤケ
−ス26に回転自在に支持された筒状の出力軸27が突
き出ている。
【0027】またギヤケ−ス26の左側部(他側部)
は、出力軸27とは反対側となる前部寄りの部位に入力
軸(図示しない)を有している。ギヤケ−ス26内に
は、入力軸と出力軸27との間をつなぐよう、遠心自動
クラッチを組込んでなる歯車式減速機構28が収容して
あり、減速系を構成している。また出力軸27とこれに
つながる歯車式減速機構28の出力部との間には、手動
操作で両者間の動力伝達を断続するための断続機構35
が設けてある。なお、ギヤケ−ス26の右側部にはその
断続機構35を断続操作するための操作レバ−35aが
回動自在に設けてある。
は、出力軸27とは反対側となる前部寄りの部位に入力
軸(図示しない)を有している。ギヤケ−ス26内に
は、入力軸と出力軸27との間をつなぐよう、遠心自動
クラッチを組込んでなる歯車式減速機構28が収容して
あり、減速系を構成している。また出力軸27とこれに
つながる歯車式減速機構28の出力部との間には、手動
操作で両者間の動力伝達を断続するための断続機構35
が設けてある。なお、ギヤケ−ス26の右側部にはその
断続機構35を断続操作するための操作レバ−35aが
回動自在に設けてある。
【0028】ギヤケ−ス26の左側部には、クランク軸
(図示しない)と入力軸とを直結させて、2サイクルエ
ンジン24のクランクケ−ス24aが前後水平向きに連
結されている。
(図示しない)と入力軸とを直結させて、2サイクルエ
ンジン24のクランクケ−ス24aが前後水平向きに連
結されている。
【0029】これによって、2サイクルエンジン全体を
ギヤケ−ス26に一体に組付けている。なお、2サイク
ルエンジン24のシリンダブロック24bには、気化器
29およびエアクリ−ナ30よりなる吸気系31,排気
マフラ−32、点火プラグ33などが設けられているも
のである。但し、34は外部に露出する気化器29を覆
うためのカバ−、36はクランクケ−ス端に設けたリコ
イルスタ−タを示す。
ギヤケ−ス26に一体に組付けている。なお、2サイク
ルエンジン24のシリンダブロック24bには、気化器
29およびエアクリ−ナ30よりなる吸気系31,排気
マフラ−32、点火プラグ33などが設けられているも
のである。但し、34は外部に露出する気化器29を覆
うためのカバ−、36はクランクケ−ス端に設けたリコ
イルスタ−タを示す。
【0030】こうして構成された動力装置23の後部と
なるギヤケ−ス26の後部は、後輪軸13の外周面に出
力軸27が回転自在に嵌挿されることによって、後輪軸
13に対して回転自在に支持してある。
なるギヤケ−ス26の後部は、後輪軸13の外周面に出
力軸27が回転自在に嵌挿されることによって、後輪軸
13に対して回転自在に支持してある。
【0031】この支持によって、動力装置23をペダル
20の回転範囲外で、かつ後輪14にできるだけ近付け
て配設している。そして、この出力軸27の先端側は、
後輪14のハブ14a内、従動スプロケット15内に嵌
挿され、2サイクルエンジン24から出力される駆動力
(回転)を後輪14へ伝えるようにしてある。
20の回転範囲外で、かつ後輪14にできるだけ近付け
て配設している。そして、この出力軸27の先端側は、
後輪14のハブ14a内、従動スプロケット15内に嵌
挿され、2サイクルエンジン24から出力される駆動力
(回転)を後輪14へ伝えるようにしてある。
【0032】また後輪14を構成するスポ−ク14b
(剛性が大きな材料で構成されているもの)は、漏斗状
に右側に膨らむように成形されていて、このスポ−ク1
4bの形状を利用して、動力装置23の位置を中央側に
ずらして、車体1の左側に張り出している2サイクルエ
ンジン24の本体部分を後輪フォ−ク端の真下に配置さ
せている。
(剛性が大きな材料で構成されているもの)は、漏斗状
に右側に膨らむように成形されていて、このスポ−ク1
4bの形状を利用して、動力装置23の位置を中央側に
ずらして、車体1の左側に張り出している2サイクルエ
ンジン24の本体部分を後輪フォ−ク端の真下に配置さ
せている。
【0033】またこの動力装置23の後輪軸14から前
方側に離れた地点は、支持装置37によって、車体部品
である左側の後輪フォ−ク12に支持してある。この支
持装置37の構造が図5および図6に示されている。
方側に離れた地点は、支持装置37によって、車体部品
である左側の後輪フォ−ク12に支持してある。この支
持装置37の構造が図5および図6に示されている。
【0034】支持装置37の構造を説明すれば、38は
所定長さを有する例えば断面円形の中空パイプで形成さ
れた支持パイプ(支持棒を構成するもの)である。この
支持パイプ38の一端部には動力装置23を支持するた
めの取付板39が取着(例えば溶接固定による)されて
いる。
所定長さを有する例えば断面円形の中空パイプで形成さ
れた支持パイプ(支持棒を構成するもの)である。この
支持パイプ38の一端部には動力装置23を支持するた
めの取付板39が取着(例えば溶接固定による)されて
いる。
【0035】取付板39は、例えばあらかじめ後輪軸1
4から前方側に離れたクランクケ−ス24bの上段に設
けてある、左側方に開口したねじ孔(図示しない)を有
するブラケット40と、同じくギヤケ−ス26に設けて
ある、上方に開口したねじ孔を有したブラケット41
(いずれも固定部となる)に対して、板面が重なるよう
に折曲成形してなる板金から構成される。各ねじ孔4
0,41と重なる座部分には、それぞれ透孔42が設け
てある。
4から前方側に離れたクランクケ−ス24bの上段に設
けてある、左側方に開口したねじ孔(図示しない)を有
するブラケット40と、同じくギヤケ−ス26に設けて
ある、上方に開口したねじ孔を有したブラケット41
(いずれも固定部となる)に対して、板面が重なるよう
に折曲成形してなる板金から構成される。各ねじ孔4
0,41と重なる座部分には、それぞれ透孔42が設け
てある。
【0036】取付板39は、各透孔42から各ねじ孔4
0,41に螺挿される雄ねじ43によって、クランクケ
−ス24bおよびギヤケ−ス26に固定されている。こ
の固定によって、支持パイプ38の他端部を、左側の後
輪フォ−ク12沿いに車体1の前側に向かって延びるよ
うに配置させている。
0,41に螺挿される雄ねじ43によって、クランクケ
−ス24bおよびギヤケ−ス26に固定されている。こ
の固定によって、支持パイプ38の他端部を、左側の後
輪フォ−ク12沿いに車体1の前側に向かって延びるよ
うに配置させている。
【0037】またこの支持パイプ38の他端部の外周面
には、防振ゴムで形成された角柱形の防振ゴム体44が
外嵌固定してある。すなわち、防振ゴム体44には、一
面から相対向する他面に貫通する孔部44が形成されて
いて、この孔部44がパイプ端に嵌装してある。なお、
孔部44は支持パイプ38が嵌まる孔部分44aと同孔
部分44aより径寸法が小さい孔部分44bとを同軸上
に形成してなる。
には、防振ゴムで形成された角柱形の防振ゴム体44が
外嵌固定してある。すなわち、防振ゴム体44には、一
面から相対向する他面に貫通する孔部44が形成されて
いて、この孔部44がパイプ端に嵌装してある。なお、
孔部44は支持パイプ38が嵌まる孔部分44aと同孔
部分44aより径寸法が小さい孔部分44bとを同軸上
に形成してなる。
【0038】そして、この防振ゴム体44を介して、支
持パイプ38の他端部が、取付金具45(取付具に相
当)によって、左側の後輪フォ−ク12のヒンジ寄りの
部位に固定され、動力装置23を所定の姿勢に保持して
いる。
持パイプ38の他端部が、取付金具45(取付具に相
当)によって、左側の後輪フォ−ク12のヒンジ寄りの
部位に固定され、動力装置23を所定の姿勢に保持して
いる。
【0039】詳しくは、この保持にはつぎのような構造
が採用してある。すなわち、取付金具45は、後輪フォ
−ク12の内方に向く面に取着されて、同後輪フォ−ク
12の上方へ突き出している固定板45aと、この固定
板45aと組合う止め板45bとから構成されている。
が採用してある。すなわち、取付金具45は、後輪フォ
−ク12の内方に向く面に取着されて、同後輪フォ−ク
12の上方へ突き出している固定板45aと、この固定
板45aと組合う止め板45bとから構成されている。
【0040】固定板45aは帯板からなり、上方へ突き
出ている後輪フォ−ク12の軸心と並行な板面部分に
は、凹側を車体1の外側に向けたコ字状部46(支持部
を構成するもの)が形成されている。このコ字状部46
は、防振ゴム体44の外形に対応した大きさとなってい
て、このコ字状部46内に防振ゴム体44が嵌め込まれ
る。
出ている後輪フォ−ク12の軸心と並行な板面部分に
は、凹側を車体1の外側に向けたコ字状部46(支持部
を構成するもの)が形成されている。このコ字状部46
は、防振ゴム体44の外形に対応した大きさとなってい
て、このコ字状部46内に防振ゴム体44が嵌め込まれ
る。
【0041】また固定板45aの上端部には、同板部に
穿設した透孔47と、この透孔47と重なるようにして
同車体1の内側に向く板面部分に取着したナット48が
設けてある。
穿設した透孔47と、この透孔47と重なるようにして
同車体1の内側に向く板面部分に取着したナット48が
設けてある。
【0042】止め板45bは、防振ゴム体44の外形と
対応するコ字状部49(支持部を構成するもの)が形成
された帯板から構成してある。この止め板45bが、コ
字状部46から突き出た残る防振ゴム体44の外形部分
を嵌め込まれ、防振ゴム体44の周囲を固定板45aの
コ字状部46と共に包む。
対応するコ字状部49(支持部を構成するもの)が形成
された帯板から構成してある。この止め板45bが、コ
字状部46から突き出た残る防振ゴム体44の外形部分
を嵌め込まれ、防振ゴム体44の周囲を固定板45aの
コ字状部46と共に包む。
【0043】止め板45bは、下端部に同下端を外側に
逆L字形に折曲げてなるフック部50が形成され、上端
部に透孔47の位置に対応してねじ挿通孔51が設けら
れていて、フック部50を後輪フォ−ク12の外方に向
く面に取着(例えば溶接固定による)したコ字形の受具
52に嵌めて係止し、雄ねじ53をねじ挿通孔51から
透孔47を通してナット48へ螺挿することによって、
防振ゴム体44を両コ字状部46,49で挟み付けて固
定している。
逆L字形に折曲げてなるフック部50が形成され、上端
部に透孔47の位置に対応してねじ挿通孔51が設けら
れていて、フック部50を後輪フォ−ク12の外方に向
く面に取着(例えば溶接固定による)したコ字形の受具
52に嵌めて係止し、雄ねじ53をねじ挿通孔51から
透孔47を通してナット48へ螺挿することによって、
防振ゴム体44を両コ字状部46,49で挟み付けて固
定している。
【0044】なお、各コ字状部46,49の支持パイプ
他端側となる側縁には、図4および図5中の二点鎖線に
も示されるように各コ字状部46,49から突き出てい
る端面、すなわち孔部44bが在る防振ゴム体44の端
面と対向する帯状のフック部54がそれぞれ形成されて
いて、これらフック部54,54にて防振ゴム体44の
コ字状部46,49から突き出た部分44cを位置ずれ
がないようにカバ−している。つまり、フック部54,
54によっても防振ゴム体44を固定している。
他端側となる側縁には、図4および図5中の二点鎖線に
も示されるように各コ字状部46,49から突き出てい
る端面、すなわち孔部44bが在る防振ゴム体44の端
面と対向する帯状のフック部54がそれぞれ形成されて
いて、これらフック部54,54にて防振ゴム体44の
コ字状部46,49から突き出た部分44cを位置ずれ
がないようにカバ−している。つまり、フック部54,
54によっても防振ゴム体44を固定している。
【0045】こうした固定板45a,止め板45bによ
る支持パイプ端の固定によって、2サイクルエンジン2
4が前方へ横向きとなる姿勢に動力装置23を据付けて
いる。
る支持パイプ端の固定によって、2サイクルエンジン2
4が前方へ横向きとなる姿勢に動力装置23を据付けて
いる。
【0046】この動力装置23から車体1の前方に延び
る支持パイプ38を利用して、動力装置23のコントロ
−ルに必要なコントロ−ル用索を配線してある。具体的
には、支持パイプ38内には、車体1の前部から後方へ
延びてくる、点灯用やブザ−用のリ−ド線55に加え
て、スロットルワイヤ,チョ−クワイヤ,スタ−タワイ
ヤ、断続操作ワイヤなどといった動力装置23のコント
ロ−ル用索55(エンジン艤装用の配線、配管など)が
挿通されている。そして、支持パイプ38の開口端から
導出したコントロ−ル用索56が動力装置23の各部に
接続してある。具体的には、スロットルワイヤ,チョ−
クワイヤ,スタ−タワイヤは気化器29やエンジンに内
蔵のスタ−タ(図示しない)に接続され、断続操作ワイ
ヤは操作レバ−35aに接続される。
る支持パイプ38を利用して、動力装置23のコントロ
−ルに必要なコントロ−ル用索を配線してある。具体的
には、支持パイプ38内には、車体1の前部から後方へ
延びてくる、点灯用やブザ−用のリ−ド線55に加え
て、スロットルワイヤ,チョ−クワイヤ,スタ−タワイ
ヤ、断続操作ワイヤなどといった動力装置23のコント
ロ−ル用索55(エンジン艤装用の配線、配管など)が
挿通されている。そして、支持パイプ38の開口端から
導出したコントロ−ル用索56が動力装置23の各部に
接続してある。具体的には、スロットルワイヤ,チョ−
クワイヤ,スタ−タワイヤは気化器29やエンジンに内
蔵のスタ−タ(図示しない)に接続され、断続操作ワイ
ヤは操作レバ−35aに接続される。
【0047】なお、後輪14は、ラゲ−ジキャリア21
およびステ−22に取着したブラケット58とギヤケ−
ス26に設けたブラケット59との間に連結された懸架
装置57によって懸架してある。
およびステ−22に取着したブラケット58とギヤケ−
ス26に設けたブラケット59との間に連結された懸架
装置57によって懸架してある。
【0048】しかして、上記支持装置37を用いて、後
輪軸13に回転自在に支えてある動力装置23を所定の
姿勢に保持するときは、まず、支持パイプ38の一端部
に在る取付板39を動力装置23に固定する。
輪軸13に回転自在に支えてある動力装置23を所定の
姿勢に保持するときは、まず、支持パイプ38の一端部
に在る取付板39を動力装置23に固定する。
【0049】これには、取付板39の各座部分をクラン
クケ−ス24aおよびギヤケ−ス26に在るブラケット
40,41に重ねて、孔同志を位置合わせ、その後、取
付板39の各透孔42,42からそれぞれ雄ねじ43を
ねじ孔に向かい螺挿して、支持パイプ38を片持ち梁状
に固定することにより行われる。
クケ−ス24aおよびギヤケ−ス26に在るブラケット
40,41に重ねて、孔同志を位置合わせ、その後、取
付板39の各透孔42,42からそれぞれ雄ねじ43を
ねじ孔に向かい螺挿して、支持パイプ38を片持ち梁状
に固定することにより行われる。
【0050】固定したならば、支持パイプ38の他端部
に防振ゴム体44を所定に嵌装する。この後、この防振
ゴム体44を取付金具45にて、後輪フォ−ク12に固
定すする。
に防振ゴム体44を所定に嵌装する。この後、この防振
ゴム体44を取付金具45にて、後輪フォ−ク12に固
定すする。
【0051】これには、まず、防振ゴム体44を後輪フ
ォ−ク12に在る固定板45aのコ字状部46内に嵌め
込む。ついで、止め板45bのフック部50を後輪フォ
−ク12に在る受具52に係止した後、同止め板45b
のコ字状部49をコ字状部46から突き出ている残りの
防振ゴム体部分に嵌め込んで、止め板45bの上端部を
固定板45aの上端部に対向させる。
ォ−ク12に在る固定板45aのコ字状部46内に嵌め
込む。ついで、止め板45bのフック部50を後輪フォ
−ク12に在る受具52に係止した後、同止め板45b
のコ字状部49をコ字状部46から突き出ている残りの
防振ゴム体部分に嵌め込んで、止め板45bの上端部を
固定板45aの上端部に対向させる。
【0052】この後、止め板45bの上端部に在るねじ
挿通孔51から固定板45aの上端部に在るナット48
に向けて、雄ねじ53を螺挿する。これにより、防振ゴ
ム体44は、各コ字状部46,49でなされる挟み付け
によって固定される。
挿通孔51から固定板45aの上端部に在るナット48
に向けて、雄ねじ53を螺挿する。これにより、防振ゴ
ム体44は、各コ字状部46,49でなされる挟み付け
によって固定される。
【0053】つまり、固定板45aと止め板45bの下
部を係止、同じく上部を1本の雄ねじ53によって止め
るといった作業により、防振ゴム体44は固定板45
a,止め板45bに包むように挟まれて固定される。
部を係止、同じく上部を1本の雄ねじ53によって止め
るといった作業により、防振ゴム体44は固定板45
a,止め板45bに包むように挟まれて固定される。
【0054】この固定によって、支持パイプ38の他端
部は、後輪フォ−ク12のヒンジ側に固定され、動力装
置23を所定の姿勢に固定することとなる。こうした動
力装置23の支持構造によると、2サイクルエンジン2
4の駆動トルクを後輪14に伝えて走行するとき、すな
わち動力走行時、2サイクルエンジン24の駆動トルク
の反作用で、動力装置23が後輪軸13を支点として、
後輪14とは反対方向に回動しようとする力は、後輪軸
13の位置と支持パイプ38の先端部(取付金具45の
位置)の2点の反力で抵抗モ−メントを形成して受け止
められる。
部は、後輪フォ−ク12のヒンジ側に固定され、動力装
置23を所定の姿勢に固定することとなる。こうした動
力装置23の支持構造によると、2サイクルエンジン2
4の駆動トルクを後輪14に伝えて走行するとき、すな
わち動力走行時、2サイクルエンジン24の駆動トルク
の反作用で、動力装置23が後輪軸13を支点として、
後輪14とは反対方向に回動しようとする力は、後輪軸
13の位置と支持パイプ38の先端部(取付金具45の
位置)の2点の反力で抵抗モ−メントを形成して受け止
められる。
【0055】このとき、支持パイプ38は前側に延び
て、他端部が後側の後輪軸14から十分に離れているか
ら、反力は小さてすみ、反力を受け止める際の不快感は
少ない。
て、他端部が後側の後輪軸14から十分に離れているか
ら、反力は小さてすみ、反力を受け止める際の不快感は
少ない。
【0056】またこのとき駆動トルクの変動や2サイク
ルエンジン24の不平衡力に基づく振動は、主としてこ
の支持パイプ38の先端に加わるが、この支持パイプ3
8の先端は防振ゴム体44を介して、車体1の後輪フォ
−ク12に支持されているから、同振動は支持パイプ3
8の剛性と防振ゴム体44の弾性により吸収されて緩和
される。なお、この振動の吸収緩和は、主として防振ゴ
ム体44の弾性によってなされる。
ルエンジン24の不平衡力に基づく振動は、主としてこ
の支持パイプ38の先端に加わるが、この支持パイプ3
8の先端は防振ゴム体44を介して、車体1の後輪フォ
−ク12に支持されているから、同振動は支持パイプ3
8の剛性と防振ゴム体44の弾性により吸収されて緩和
される。なお、この振動の吸収緩和は、主として防振ゴ
ム体44の弾性によってなされる。
【0057】これにより、後輪フォ−ク12には、吸収
緩和された後の振動が伝わることとなり、動力装置23
から車体1へ伝わる振動は減少される。それ故、動力装
置23からの振動による不快感を是正することができ
る。しかも、防振ゴム体44は支持パイプ38に対して
何の方向にも変位を許す支持部を形成しているから、防
振ゴム体44のばね定数を適宜に選定することにより、
特に高サイクルの振動を遮断することができる。このこ
とは、防振ゴム体44を用いた支持構造は高サイクルの
振動遮断には有効であるといえ、幅の広い防振特性を得
ることができる。
緩和された後の振動が伝わることとなり、動力装置23
から車体1へ伝わる振動は減少される。それ故、動力装
置23からの振動による不快感を是正することができ
る。しかも、防振ゴム体44は支持パイプ38に対して
何の方向にも変位を許す支持部を形成しているから、防
振ゴム体44のばね定数を適宜に選定することにより、
特に高サイクルの振動を遮断することができる。このこ
とは、防振ゴム体44を用いた支持構造は高サイクルの
振動遮断には有効であるといえ、幅の広い防振特性を得
ることができる。
【0058】しかも、支持パイプ38の一端部を動力装
置23に連結し、他端部を防振ゴム体44を介して、車
体部品に連結する支持構造であるから、異なる自転車構
造に対しても適応が容易である。むろん、構造的にも簡
単である。
置23に連結し、他端部を防振ゴム体44を介して、車
体部品に連結する支持構造であるから、異なる自転車構
造に対しても適応が容易である。むろん、構造的にも簡
単である。
【0059】また支持パイプ38(中空パイプ)の採用
したことにより、軽量、かつコスト的に低廉な支持構造
で、動力装置23を支持できるという効果も奏する。し
かも、支持パイプ38が後輪軸13に装着された動力装
置23から車体1の前側に延びていることに加え、この
支持パイプ端が2サイクルエンジン24の前側に位置し
ていることを利用して、この支持パイプ38内に車体1
の前部から後部の動力装置23に向かって配線されるス
ロットルワイヤ、チョ−クワイヤなどといった動力装置
23のコントロ−ル用索56を挿通して配線したので、
各種のコントロ−ル用索56の配線を無用な露出を抑制
して施すことができ、体裁のよい配線が行える。そのう
え、この支持パイプ38内にコントロ−ル用索56を通
す構造は、別途、ワイヤを車体1に体裁よく結束させる
という煩わしい作業が不要となるので、その分、配線作
業が容易ともなる上、原動機付自転車の組立工数を低減
することができる。
したことにより、軽量、かつコスト的に低廉な支持構造
で、動力装置23を支持できるという効果も奏する。し
かも、支持パイプ38が後輪軸13に装着された動力装
置23から車体1の前側に延びていることに加え、この
支持パイプ端が2サイクルエンジン24の前側に位置し
ていることを利用して、この支持パイプ38内に車体1
の前部から後部の動力装置23に向かって配線されるス
ロットルワイヤ、チョ−クワイヤなどといった動力装置
23のコントロ−ル用索56を挿通して配線したので、
各種のコントロ−ル用索56の配線を無用な露出を抑制
して施すことができ、体裁のよい配線が行える。そのう
え、この支持パイプ38内にコントロ−ル用索56を通
す構造は、別途、ワイヤを車体1に体裁よく結束させる
という煩わしい作業が不要となるので、その分、配線作
業が容易ともなる上、原動機付自転車の組立工数を低減
することができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、動力装置から自転車の車体へ伝わる振動
を、支持棒の剛性と防振ゴム体の弾性とによる吸収緩和
によって、減少させることができる。
明によれば、動力装置から自転車の車体へ伝わる振動
を、支持棒の剛性と防振ゴム体の弾性とによる吸収緩和
によって、減少させることができる。
【0061】それ故、動力装置からの振動による不快感
を是正することができる。しかも、防振ゴム体は支持棒
に対して何の方向にも変位を許すものであるから、防振
ゴム体のばね定数を適宜に選定すれば、幅の広い防振特
性を得られる。そのうえ、支持棒は前側に延びて、他端
部が自転車の後輪軸から十分に離れているから、反力は
小さてすみ、反力を受け止める際の不快感は少ない。
を是正することができる。しかも、防振ゴム体は支持棒
に対して何の方向にも変位を許すものであるから、防振
ゴム体のばね定数を適宜に選定すれば、幅の広い防振特
性を得られる。そのうえ、支持棒は前側に延びて、他端
部が自転車の後輪軸から十分に離れているから、反力は
小さてすみ、反力を受け止める際の不快感は少ない。
【0062】また支持棒の一端部を動力装置に連結し、
他端部を防振ゴム体を介して、車体に連結する支持構造
であるから、異なる自転車構造に対しても適応が容易で
あり、しかも構造的にも簡単である。
他端部を防振ゴム体を介して、車体に連結する支持構造
であるから、異なる自転車構造に対しても適応が容易で
あり、しかも構造的にも簡単である。
【0063】請求項2に記載の発明によれば、さらに上
記効果に加え、軽量、かつ低廉な支持構造で、動力装置
を支持できる。請求項3に記載の発明によれば、さらに
上記効果に加え、自転車の車体の前部から後部の動力装
置に向かって延びてくるスロットルワイヤ、チョ−クワ
イヤなどといった動力装置のコントロ−ル用索を体裁よ
く配線することができる。
記効果に加え、軽量、かつ低廉な支持構造で、動力装置
を支持できる。請求項3に記載の発明によれば、さらに
上記効果に加え、自転車の車体の前部から後部の動力装
置に向かって延びてくるスロットルワイヤ、チョ−クワ
イヤなどといった動力装置のコントロ−ル用索を体裁よ
く配線することができる。
【0064】しかも、中空パイプ内にコントロ−ル用索
を通す構造は、別途、ワイヤを車体に体裁よく結束させ
るという煩わしい作業が不要となるので、配線作業が容
易ともなる上、原動機付自転車の組立工数の低減に寄与
できる。
を通す構造は、別途、ワイヤを車体に体裁よく結束させ
るという煩わしい作業が不要となるので、配線作業が容
易ともなる上、原動機付自転車の組立工数の低減に寄与
できる。
【図1】本発明の一実施例の原動機付自転車の構造を示
す側面図。
す側面図。
【図2】図1中のA−A線に平断面図。
【図3】同実施例の動力装置回りを、同動力装置を支持
する支持装置と共に拡大して示す側面図。
する支持装置と共に拡大して示す側面図。
【図4】同じく平面図。
【図5】図3中のB−B線に沿う断面図。
【図6】動力装置を支持する支持装置の構造を説明する
ための分解斜視図。
ための分解斜視図。
1…車体 12…後輪フォ−ク 13…後輪軸
14…後輪 15…従動スプロケット 18…駆動スプ
ロケット 19…チェ−ン 20…ペダル 23…動力装置 24…2サイクルエンジン(原動機) 25…減速機
(動力伝達機構) 26…ギヤケ−ス(ケ−シング部) 27…支持装置 38…支持パイプ(支持棒) 39…取付板
44…防振ゴム体 45…取付金具(取付具) 46,49…コ字状部
(支持部) 56…コントロ−ル用索
14…後輪 15…従動スプロケット 18…駆動スプ
ロケット 19…チェ−ン 20…ペダル 23…動力装置 24…2サイクルエンジン(原動機) 25…減速機
(動力伝達機構) 26…ギヤケ−ス(ケ−シング部) 27…支持装置 38…支持パイプ(支持棒) 39…取付板
44…防振ゴム体 45…取付金具(取付具) 46,49…コ字状部
(支持部) 56…コントロ−ル用索
フロントページの続き (72)発明者 加藤 富也 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋機器製作所内
Claims (3)
- 【請求項1】 後輪および同後輪をペダル駆動する手段
を有して構成された自転車の車体と、 前記後輪を支持する後輪軸にケ−シング部を回転自在に
支持させるとともに、このケ−シング部にエンジンおよ
びこのエンジンからの出力を前記後輪へ伝える動力伝達
機構を設けてなる動力装置と、 一端部がこの動力装置に取付板を介して固定され、他端
部がこの動力装置から前記自転車の車体の前側に向かっ
て延びるように配設された支持棒と、 この支持棒の他端部外周に外嵌されて設けられた防振ゴ
ム体と、 前記防振ゴム体を周囲から包んで支持する支持部を有
し、かつ前記自転車の車体に固定されてなり、前記防振
ゴム体を前記自転車の車体に固定する取付具と、 を具備したことを特徴とする原動機付自転車。 - 【請求項2】 請求項1に記載の原動機付自転車におい
て、前記支持棒は中空パイプで構成されてなることを特
徴とする原動機付自転車。 - 【請求項3】 請求項2に記載の原動機付自転車におい
て、前記中空パイプ内には前記動力装置をコントロ−ル
するためのコントロ−ル用索が挿通されることを特徴と
する原動機付自転車。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6193999A JPH0858666A (ja) | 1994-08-18 | 1994-08-18 | 原動機付自転車 |
TW84108096A TW286305B (ja) | 1994-05-26 | 1995-08-03 | |
CN95115096A CN1127207A (zh) | 1994-08-18 | 1995-08-17 | 带原动机的自行车的动力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6193999A JPH0858666A (ja) | 1994-08-18 | 1994-08-18 | 原動機付自転車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0858666A true JPH0858666A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16317294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6193999A Withdrawn JPH0858666A (ja) | 1994-05-26 | 1994-08-18 | 原動機付自転車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0858666A (ja) |
-
1994
- 1994-08-18 JP JP6193999A patent/JPH0858666A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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