JPH085802A - 赤外線反射鏡およびその製造方法 - Google Patents

赤外線反射鏡およびその製造方法

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JPH085802A
JPH085802A JP13840594A JP13840594A JPH085802A JP H085802 A JPH085802 A JP H085802A JP 13840594 A JP13840594 A JP 13840594A JP 13840594 A JP13840594 A JP 13840594A JP H085802 A JPH085802 A JP H085802A
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JP
Japan
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infrared
reflecting mirror
mirror
mirror body
reflecting
Prior art date
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Pending
Application number
JP13840594A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Kasama
一郎 笠間
Masahiro Arakawa
正裕 荒川
Yoshikazu Kizu
良和 木津
Akira Yamashita
山下  明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP13840594A priority Critical patent/JPH085802A/ja
Publication of JPH085802A publication Critical patent/JPH085802A/ja
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐久性が高く、かつ赤外線反射率の高い反射
鏡を提供する。 【構成】 反射鏡1は、基台4の表面に反射膜5を貼着
した鏡体4と、この鏡体を取り付ける取付台10等から
構成されている。鏡体は、樹脂膜6の表面に反射材とし
ての銀7を蒸着し、更に、その表面に保護膜としてのコ
ーティング層8が形成してある。鏡体は、取付台にライ
ナ11を挟んで固定具13によって固定されている。こ
れにより、鏡体は所定の曲率で湾曲されている。したが
って、かかる反射鏡を配置して赤外線カメラに像を高い
反射率で反射させることにより、赤外線カメラは直接写
し出せない箇所の像を温度補正することなく撮影し処理
することができる。またコーティング材により高い耐久
性を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤外線を用いた監視シ
ステムにおいて用いられる反射鏡であって、赤外線反射
率の高い赤外線反射鏡に関する。
【0002】
【従来技術】化学プラント等の工場では、異常の発生を
監視するのにテレビカメラを配置して目視によって監視
することと同時に、赤外線カメラを取り付けて、配管や
タンク等の温度を検出し、それら各部の温度が異常に変
化していないかどうかの監視も行なっている。このよう
な赤外線カメラを用いて各所の温度を監視すると、目視
によって異常が発見される以前に早期に温度異常が発見
できることから、事故防止には有効である。ところが、
赤外線カメラは、高価であり、通常の可視光カメラのよ
うに多くの箇所に設置することはできない。そこで、で
きる限り多くの箇所を一台の赤外線カメラで監視できる
ように、建物の影になる箇所や、タンクの裏側等は、こ
れらの箇所を写し出す反射鏡を設置して、所望の箇所を
この反射鏡に反射させて赤外線カメラで撮影するように
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、赤外線
はガラスの内部を通過するとガラスに吸収されてしま
い、反射率は10%以下となり、ガラスの裏面に反射材
を設けた反射鏡は使用できなかった。そこで、樹脂膜上
に反射材を蒸着させた反射膜を用いていたが、この場合
には、反射材がアルミニウムであったため、赤外線の反
射率が85%程度しか得られず低いという問題があっ
た。
【0004】そのため、アルミニウムを反射材として用
いた場合には、赤外線カメラの撮影画面の全てが反射鏡
での反射画像であればよいが、画像の一部に反射鏡を写
し込むときには、反射鏡からの温度情報とその他の直接
カメラが写し出す部分での温度情報との間で差が生じて
しまい、反射鏡の反射率が低い分だけ温度補正をしなけ
れば異常の発生を正確に検出することはできなかった。
【0005】また反射材に銀を用いたときには、反射率
が上昇することが知られていたが、銀の場合には酸化さ
れ易く、酸化によって変色するという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで上記課題を解決す
るため、赤外線を感知するカメラを用いて、被写体の温
度変化を検出する赤外線監視システムに用いる反射鏡
を、樹脂層の表面に銀を蒸着させ、該銀蒸着層の上面に
コーティング層を形成した反射膜より構成した。また、
この反射膜を凸状に湾曲させた基台上に貼着して赤外線
反射鏡を構成した。更に反射鏡を湾曲させるにあたり、
反射鏡の裏側にライナをおき、周囲を押し下げて湾曲さ
せて製造することとした。
【0007】
【作用】反射材に銀を用いたので、赤外線の反射率が向
上し、反射鏡を用いて写した画像の検出温度と直接被写
体を撮影した画像の検出温度との間の温度差が解消で
き、反射鏡の部分の検出温度を補正することなくそのま
ま他の直接写し込まれた画像の検出温度と比較できる。
しかも、赤外線は反射膜の表面で反射するため、ガラス
等の吸収物質を通過しないので赤外線が吸収されること
がない。
【0008】また湾曲した基台に貼着することにより、
広い範囲の箇所を写し出すことができる。
【0009】またライナを挟んで鏡体の周囲を押し下げ
るようにしたので鏡体を容易に湾曲させることができ、
しかもライナの厚みを適宜に選択することにより、反射
鏡の曲率を任意に設定することができる。
【0010】
【実施例】本発明の反射鏡の一実施例について図を用い
て説明する。
【0011】図2に、赤外線反射鏡1の全体断面を示
す。反射鏡1は円形の凸面鏡で、鏡体2が取付台5に反
射面側を突出させた状態で取り付けられている。
【0012】図1に、鏡体2の断面図を示す。鏡体2
は、基台4と、基台4の表面に貼着された反射膜5から
形成され、可撓性を有している。基台4は、アルミニウ
ムからなり、厚さが0.5mm程度の円形の平板であ
る。尚、基台4の材質はアルミニウムに限るものではな
い。反射膜5は、厚さ0.1〜数mmのポリエステル製
の樹脂膜6の上面に銀7を厚さ50μm以下、好ましく
は20〜30μmに蒸着し鏡面に形成したもので、更に
保護用のコーティング材8がこの銀7の表面に20〜3
0μmの厚さで形成されている。このコーティング材8
は赤外線を吸収しないもので、エポキシ系、ポリエステ
ル系、アクリル系、またはテフロン系のコーティング材
がある。
【0013】コーティング8を施さない反射膜として
は、シルバーラックス反射板(住友スリーエム社製)が
ある。
【0014】次に、図2を参照して取付台10、及び製
造方法について説明する。取付台10は、容易に湾曲し
ない厚みを有する部材で、鏡体2とほぼ同様の直径をし
ている。鏡体2は、取付台10と鏡体2の間にライナ1
1が配置された状態で、周囲を固定具13で固定されて
いる。ライナ7は所定の厚みを持った円形の部材で、鏡
体2の周囲を押し下げたとき、鏡体2が滑らかに湾曲す
るように、所定の枚数のライナ7が同心状に順次直径を
変えて配置されている。固定具13は断面がコの字状
で、これにより、鏡体2の周囲を押し下げて取付台5に
取り付けることにより鏡体2が所望の曲率半径に湾曲さ
れる。そして、表面にコーティング材8をスプレ等によ
り所定の厚さに塗布する。湾曲後に塗布するのは、塗布
後に湾曲するとコーティング材8に亀裂が生じることが
あるからである。
【0015】次に反射鏡1の使用法について図3を参照
して説明する。赤外線カメラ30を所定の位置に設置し
た後、反射鏡1を、建物32の裏側等に設置した装置3
6、すなわち赤外線カメラ30が直接写し出せないもの
の像を赤外線カメラ30に反射するように、赤外線カメ
ラ30の撮影範囲内の適当な位置に据えつける。赤外線
カメラ30には、図示しない制御装置やモニタ等が接続
されており、撮影範囲内の各所の放射赤外線を反射鏡1
の反射像をも含めて測定し、それらの温度を検出する。
【0016】反射鏡1は、赤外線の反射率が高いため、
反射させた装置36の像の温度は、それ以外の直接赤外
線カメラ30に入射する建物32やタンク34等の画像
の温度と変わりがなく、それら両者の間で補正を設定し
なくとも、赤外線カメラ30の撮影画像でそのまま温度
の監視を行うことができる。
【0017】したがって、赤外線カメラ30の撮影した
画像に特別な処理を行なうことなく装置34の温度を読
み取らせて監視に用いることができ、処理が容易にでき
る。また、鏡体2が湾曲されていることから、反射角度
が拡大し、広い範囲を写すことができる。また、銀7の
表面にはコーティング材8が設けられていることから、
屋外での長期間の使用によっても銀7が変色等を起こす
ことがなく信頼性が高くかつ経済的である。
【0018】尚、上記例では、鏡体2は平板で取付台1
0に取り付けることにより湾曲させることとしたが、本
発明では予め基台4を所定の曲率で湾曲させておき、そ
の表面に鏡体2を貼着するようにしてもよい。また、反
射鏡1を湾曲させず平板状で用いるようにしてもよい。
更に、本発明では、反射鏡1を固定としたが、固定では
なく可動型とし、駆動手段によって反射鏡1の取り付け
角度を変更できるようにしてもよい。このようにすれ
ば、より広い範囲を監視することができる。また、可視
光カメラの反射鏡として用いてもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明の赤外線反射鏡によれば、樹脂膜
の表面に銀を蒸着してその上にコーティング材を形成し
たものを反射膜としたので、赤外線の反射効率を高くで
き、反射鏡を撮影画面内に設置して、反射鏡からの像を
赤外線カメラで温度測定しても、反射鏡以外の他の直接
撮影された箇所との間で温度差がなく、温度検出の処理
を容易に行なわせることができる。
【0020】また鏡体が湾曲していることから広い範囲
の像を写し出すことができる。
【0021】鏡体を湾曲させるにあたり、取付台の中央
にライナを配置して、鏡体の周囲を押し下げて湾曲させ
るようにしたことから、容易に湾曲させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射鏡にかかる反射膜の一実施例を示
す断面図である。
【図2】本発明の反射鏡の一実施例を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の反射鏡の一使用例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 反射鏡 2 鏡体 4 基台 5 反射膜 6 樹脂膜 7 銀 8 コーティング層 10 取付台 11 ライナ 13 固定具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 5/08 A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外線を感知するカメラを用いて、被写
    体の温度変化を検出する赤外線監視システムにおいて用
    いる赤外線反射鏡であって、樹脂層の表面に銀を蒸着さ
    せ、該銀蒸着層の上面にコーティング層を形成した反射
    膜より構成したことを特徴とする赤外線反射鏡。
  2. 【請求項2】 前記反射膜を凸状に湾曲させた基台に貼
    着したことを特徴とする請求項1に記載の赤外線反射
    鏡。
  3. 【請求項3】 前記反射膜を貼着した円形の平板の基台
    を、中央にライナを配置した取付台に配置し、前記基台
    の周囲を押し下げて固定具で固定して湾曲させるように
    したことを特徴とする赤外線反射鏡の製造方法。
JP13840594A 1994-06-21 1994-06-21 赤外線反射鏡およびその製造方法 Pending JPH085802A (ja)

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JPH085802A true JPH085802A (ja) 1996-01-12

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002358810A (ja) * 2001-05-15 2002-12-13 General Electric Co <Ge> Ir反射コーティングを有するリフレクタを備える表示ランプ
JP2014153157A (ja) * 2013-02-07 2014-08-25 Kansai Electric Power Co Inc:The 電気機器の温度監視方法
JP2014232157A (ja) * 2013-05-28 2014-12-11 コニカミノルタ株式会社 反射部材、その製造方法、および面発光ユニット

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002358810A (ja) * 2001-05-15 2002-12-13 General Electric Co <Ge> Ir反射コーティングを有するリフレクタを備える表示ランプ
JP2014153157A (ja) * 2013-02-07 2014-08-25 Kansai Electric Power Co Inc:The 電気機器の温度監視方法
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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031209