JP4973383B2 - スクリーン - Google Patents

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本発明は、前方のプロジェクタ等の投影装置からの投射光を反射して投影画像を映し出すスクリーンに関する。
例えば、下方からの斜め投射による投影画像を反射させて観察可能にする反射スクリーンとして、スクリーン基板上に同一形状の多数の凸状の単位形状部を2次元的に規則的に配置させ、下側の表面部分にのみ反射面を形成することにより、上方からの外光を遮断して高コントラストなスクリーンとするものが知られている(特許文献1参照)。
特開2006−215162号公報
しかしながら、スクリーン基板や凸状の単位形状部そのものとして用いられる光吸収性の物質、あるいはこれらの表面等に塗布される光吸収性の物質は、必ずしも全ての光を吸収できるわけではなく、一部を反射してしまう。このため、不要光である外光の一部がスクリーンの光吸収性の物質で吸収されることなく、スクリーンの観察者のいる方向へ反射されてしまう可能性がある。この場合、反射された外光が投影画像のコントラスト低下を生じさせる原因となり得る。
そこで、本発明は、反射された外光による影響を低減し、明るい部屋等での投影画像のコントラストを改善できるスクリーンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るスクリーンは、(a)光吸収性素材によりスクリーン下地面を形成するスクリーン基板と、(b)光透過性素材により形成され、前記スクリーン下地面上に配置される複数の突起部と、(c)投射光軸の方向及び外光の主方向に対応して、前記複数の突起部の表面上の所定領域にそれぞれ形成される複数の反射層とを備える。
上記スクリーンでは、スクリーン下地面上に配置される複数の突起部が、光透過性素材により形成され、スクリーン下地面が、光吸収性素材により形成されている。従って、不要光である外光を、複数の突起部において透過させ、スクリーン下地面において吸収させることができる。さらに、スクリーン下地面において吸収されることなく反射された外光成分は、複数の突起部表面上の所定領域に形成されている反射層により、スクリーン下地面に向けて再び反射される。このように、スクリーンにおいて吸収されなかった外光成分をスクリーン下地側に逆行させ、再度吸収させることができ、外光のスクリーンの前方への反射を抑えることができる。従って、明るい部屋での使用においても、コントラストの改善を図ることができる。
また、本発明の具体的な態様として、スクリーン基板が、スクリーン下地面を平坦面として有し、複数の突起部が、当該平坦面上に貼付される。このような構造とする場合、例えばスクリーン印刷等により比較的簡易にスクリーンの作製が行える。
また、本発明の具体的な態様として、複数の突起部が、スクリーン下地面に埋め込まれて配置される。このような構造とする場合、スクリーン下地面の形状の調整が可能であり、突起部に入射した外光の経路を調整できる。
また、本発明の具体的な態様として、複数の突起部が、球状の部材によって形成されている。これにより、各突起部へ入射する外光は、球状の突起部で集光され下地面でそのほとんどが吸収される。球状の突起部に入射し集光された光のうち下地面で吸収されずに反射された光は、球状の突起部に入射してきた方向に戻され、当該外光の反射による影響を適切に抑えることができる。
また、本発明の具体的な態様として、複数の反射層が、複数の突起部の表面上において、投射光軸の方向からの照射により照射される領域に対応して定まる所定領域に形成される。これにより、例えばプロジェクタ等による投射光について、反射層が、適切に当該投射光を反射することができる。
また、本発明の具体的な態様として、複数の反射層が、複数の突起部を挟んでスクリーン下地面に対向する位置に設けられ、外光のうちスクリーン下地面において反射され複数の突起部を経た外光反射光を反射する。これにより、スクリーン下地面において吸収されることなく反射され複数の突起部を経た外光成分である外光反射光が、スクリーン下地面に対向する位置に設けられた反射層により反射される。スクリーン下地面と反射層とが適切な状態で対向した配置となっていることにより、反射層により反射された外光反射光を、再びスクリーン下地面に入射させて再度吸収させることができる。
また、本発明の具体的な態様として、複数の突起部は、少なくとも1つの突起部が他の1つの突起部と繋がっている。これにより、スクリーン表面の作製において、均一な構造を比較的簡易に形成させることができる。
また、本発明の具体的な態様として、複数の突起部が、スクリーン基板上の所定方向について互いに所定間隔だけ離間している。これにより、投射光の反射をあまり減少させないで、それ以外の方向からの外光のスクリーンの前方への反射を抑えて、適度にコントラストを向上させることができる。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の一実施形態であるスクリーンについて図面を参照しつつ説明する。図1(a)及び図1(b)は、本実施形態に係るスクリーンを模式的に示した図である。図1(a)は、スクリーンの正面図であり、図1(b)はY―Y側方断面図である。スクリーン10は、スクリーン前側下方に設置された図示しない投影装置等からの投射光PLを、スクリーン10の前側により多く反射光RLとして反射させる反射型スクリーンである。本実施形態に係るスクリーン10は、光吸収性材料により形成されるスクリーン基板1と、透過性材料により形成される複数の突起部2aとを備える。スクリーン基板1のスクリーン下地面1aは、スクリーン基板1表面を構成する平坦面であり、外光による不要光を吸収する光吸収面ASとして機能する。複数の突起部2aは、スクリーン基板1の前面側において、スクリーン下地面1a上に配置される。さらに、複数の突起部2aには、下半分の表面上に投影装置等からの投射光PLを反射するための複数の反射層である光反射面RSがそれぞれ形成されている。なお、図1(a)の場合、複数の突起部2aは、図中横一列に接するようにして繋がっていることにより複数列の突起群2を形成している。また、複数の突起部2a間の隙間部分では、スクリーン基板1が露出し、そのスクリーン下地面1aにより平坦部3が形成される。
図1(a)、図1(b)に示すように、スクリーン基板1上の前面側にそれぞれ形成された複数の突起部2aは、略半球状の外形を有する。これら複数の突起部2aは、スクリーン基板1上の水平方向即ち図中x方向に沿った列が、鉛直方向即ち図中y方向に複数列設けられるように並べられている。1つの列は、x方向において隣り合う突起部2a同士が接した状態で一列に繋がった突起群2である。一方、図1(b)等から分かるように、複数の突起群2は、鉛直方向即ち図中y方向については、互いに離間して周期的に配置されており、複数の突起部2a間には平坦部3が形成されている。このように、平坦部3の占有領域が確保され、突起部2aが互いに所定間隔だけ離間しているので、y方向におけるスクリーン10の前方上方からの外光を遮り、黒がはっきり出やすくなることで適度なコントラストの向上を可能となっている。
ここで、プロジェクタ等の投影装置(不図示)により画像投影を行う場合における投影装置からの投射光PLの投射光軸XLの方向及び画像投影には不要となる照明光等の外光の方向と、スクリーン10との関係について説明する。室内での一般的なプロジェクタ等の投影装置の使用態様では、投影装置が床側即ち下方に設置されて、下方から上方に向けて投射がなされる。一方、室内を照らす照明器具等は天井側に設置されているため、照明光等の外光は上方から室内を照明する場合が多い。本実施形態では、このようなスクリーン10の一般的使用環境に対応して、予めスクリーン10の反射表面を形成した場合の例である。従って、本実施形態では、図1(a)、図1(b)に示すように、スクリーン10の下方から上方に斜め投射が行われることを前提として、投射光軸XLはスクリーン10の中心から延びる法線に対して斜め下方に傾いている。これに対応して、スクリーン10は、まず、光反射面RSが形成される所定領域を各突起部2aの下半分としている。これにより、光反射面RSは、投射されるべき下方からの投射光軸XLを効率よく反射させる一方、反射させるべきでない上方からの照明器具等による外光は、反射させないものとなっている。つまり、光反射面RSは、投射光軸の方向及び外光の主方向に対応して形成されている。また、既述のように、スクリーン10において、複数の突起部2aは、水平方向即ちx方向について互いに繋がるように密に配列されている。これにより、当該投影装置からの投射光PLを、光反射面RSにより観察者側である前方方向(即ちz方向正の向き)に効率よく反射させることができる。また、複数の突起部2aは、鉛直方向即ちy方向について互いに離間して周期的に配置されている。これにより、平坦部3の占有領域が確保されるので、当該投影装置による投影画像を、明るい照明下においてもコントラストの改善されたものとすることができる。
図2は、スクリーン10の反射表面の構造について詳しく説明するための図であり、図1(b)を拡大した図である。本実施形態に係るスクリーン10のうち、まず、スクリーン基板1は、例えば光吸収性を有する黒色のポリ塩化ビニルを原材料とするシート状の平坦板である。スクリーン基板1の表面に、例えばスクリーン印刷技術により、所望の大きさ及び配列で、光透過性の樹脂等を塗布することで複数の突起部2aとなるべき凸部を形成させる。さらに、このように形成された複数の突起部2a表面の所定領域に、例えば反射材としてのアルミ金属を蒸着させる、あるいは特定方向から反射材をスプレーによって吹きつけることにより、投射光の方向等に合わせて意図する領域のみに光反射面RSを形成させることができる。なお、ここでは、説明を簡略にするため、光反射面RSが突起部2aの下半分に形成されるものとしているが、これに限らず、投射光の方向等に合わせて光反射面RSは、種々の形にすることが可能である。一方、複数の突起部2aの表面のうち、光反射面RSが形成されない周辺領域は、光透過性の樹脂が露出したままの状態となることで、光透過面TSとなる。なお、スクリーン基板1である平坦板の表面即ちスクリーン下地面1aは、光吸収面ASとなる。ここで、上述したように、投射光PLについての投射光軸XLの方向は下方からである一方、照明器具等による外光の主方向は、スクリーン下地面1aの法線に関して投射光軸のXLと線対称の方向となる上方からのものとなる。このうち、投射光PLは、上述のように、複数の突起部2aの下方側に設けられた光反射面RSにより効率よく反射される。
図3(a)は、スクリーン10における外光の光路について説明するための図である。照明器具等による外光OLは、上方からのものであるため、そのほとんどは、図3(a)の矢印に示すように、スクリーン10の光透過面TSから入射する。入射した外光成分のうち、多くの成分は光吸収面ASにおいて吸収されるが、当該外光の成分のうちの一部は、光吸収面ASで吸収されず反射される。例えばここでは、10%ほどの成分が外光反射光ORとして反射されるものとする。図3(a)の場合、光吸収面ASで反射された外光反射光ORは、光反射面RSにおいて反射される。これにより、外光反射光ORは、再度光吸収面ASに入射する。つまり、再度光吸収面ASにおいて吸収される。これにより、外光反射光ORのうち、多くの成分は光吸収面ASにおいて吸収される。この場合においても、例えば外光反射光ORのうち10%程度の成分が、外光反射光ORの成分の残り光RRとして反射されるものとなるが、このような残り光RRは、元の外光OLから比べれば1%程度のものであり、ごく微量である。また、残り光RRの方向は、光吸収面ASでの2度の反射及び光反射面RSでの内面反射を経ることにより上方になっているため、スクリーン10の観察者側からはそれたものとなる。
図3(b)〜(d)は、本実施形態におけるスクリーンと対比するための比較例を示す図である。まず、図3(b)のスクリーンは、スクリーン基板と突起部となるべき凸部とを一体的に形成した下地部材1´を準備し、スクリーンの前面側の表面を光吸収性の塗膜で覆うことにより光吸収面ASを形成させた後、光反射面RSを図2により説明した場合と同様にして所定領域に施して作製されるものである。この場合、光吸収面ASのうち主たる吸収面である突起部2aの光吸収面ASにおいて、外光OLのうち、吸収されることなく反射された外光反射光OR(例えば、外光OLの10%程度)は、スクリーンの観察者側に反射される可能性がある。
次に、図3(c)のスクリーンは、スクリーン基板と突起部となるべき凸部とを光吸収性の樹脂で一体的に形成した下地部材1´を準備し、光反射面RSを図2により説明した場合と同様にして所定領域に施して作製されるものである。この場合も、図3(b)と同様に、突起部2aの光吸収面ASにおいて、外光OLのうち、吸収されることなく反射された外光反射光OR(例えば、外光OLの10%程度)は、スクリーンの観察者側に反射される可能性がある。
最後に、図3(d)のスクリーンは、スクリーン基板と突起部となるべき凸部とを光透過性の樹脂で一体的に形成した下地部材1´を準備し、光反射面RSを図2により説明した場合と同様にして所定領域に施すとともに、スクリーン基板の後面側即ち裏面に光吸収性の膜を設けて光吸収面ASを形成することにより作製されるものである。この場合、突起部2aの光透過面TSを透過する外光OLのうち、一部は、図3(a)と同様に、光反射面RSにより二度光吸収面ASで吸収される場合もあるが、図3(d)に示すように、光吸収面ASで吸収されることなく反射された外光反射光ORがスクリーンの前面側をすり抜けてスクリーンの観察者側に反射される可能性がある。
以上のように、図3(b)〜(d)いずれの場合と比較しても、図3(a)に示す場合のほうがより効率的に外光を遮断することができるものとなる。
図4(a)〜(c)は、本実施形態に係るスクリーン10の変形例である。例えば、図4(a)に示すように、複数の突起部2aの中心点が格子点上に配置され、光吸収面AS上でそれぞれ離散するように配列されるものであってもよい。また、例えば、図4(b)に示すように、複数の突起部2aがそれぞれの中心をx方向に平行な直線上に列をなして配置され、これらの列を、y方向に複数列並べ、隣り合う列はy方向については互い違いに配置させることによって、平坦部3を確保しながら突起部2aがより密に配列されるような配置としてもよい。また、逆に、例えば、図4(c)に示すように、x方向について、隣り合う突起部2a同士が重なり合った状態で一列に連なった突起群2を形成することにより隙間のない状態となるようなものであってもよい。図4(c)の場合、下方からの投射光PLを、スクリーン10の前方外側方向ではなく、観察者側である前方中央方向(即ちz方向正の向き)により多く反射させることができる。
図5は、投影装置としてプロジェクタを用いた場合における本実施形態に係るスクリーン10の使用例を示す図である。図5において、プロジェクタ100は、プロジェクタ本体50と、投射レンズ20と、反射ミラーRMとを備える。なお、プロジェクタ100の各機構は、筐体SC内に収容されている。なお、ここでは、スクリーン10及びプロジェクタ100の設置環境として、室内に天吊りされた照明装置200により、上方からの外光OLによる照明がなされており、プロジェクタ100は、スクリーン10の下方から投射を行うものとする。
プロジェクタ50での制御により形成された画像光は、投射レンズ20から射出され、さらに、反射ミラーRMでの反射により、所望の角度が付けられた状態でプロジェクタ100からの投射光PLとして射出される。従って、この場合、プロジェクタ100は、スクリーン10の法線に対して投射光PLの投射光軸XLが傾いた斜め投射が行われる。スクリーン10に投射された投射光PLは、上述したように各突起部2により反射される。この際、上述したように、投射光PLの投射角度に対応してスクリーン10の表面が構成されているため、投影される画像は、正面ゲインの低下を抑えた明るいものになる。さらに、上方からの外光OLは、スクリーン10上において適宜吸収されるので、外光OLによって明るく照明された室内等であってもコントラストが改善されたものとなる。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態の変形例であり、特に説明のない部分については、第1実施形態と共通している。図6は本実施形態に係るスクリーンを説明するための側断面図である。
本実施形態に係るスクリーン110は、光吸収性材料により形成されるスクリーン基板101と、透過性材料により形成される複数の突起部102aとを備える。複数の突起部102aは、スクリーン基板101の表面部を形成するスクリーン下地面101a上に埋め込まれて配置される。さらに、複数の突起部102aには、下半分の表面上に投影装置等からの投射光PLを反射するための反射層である光反射面RSが形成されている。
本実施形態における複数の突起部102aは、図6に示すように、光透過性樹脂である球状部TB(例えば透明ビーズ)により構成されるものである。より具体的には、球状部TBのうち、略半分がスクリーン基板1に埋め込まれており、残りの略半分がスクリーン基板1の表面から突出し、突起部102aとなるべき凸部として形成されている。
以下、図6を用いて、本実施形態に係るスクリーンの製造方法について説明する。本実施形態のスクリーン110のうち、まず、スクリーン基板101は、例えば光吸収性を有する黒色のポリ塩化ビニル等を原材料(以下、単に光吸収材とする。)とするシート状の平坦板を素材とする。一方、複数の突起部102aを構成すべき球状部TBは、例えば透明ビーズ等の球状の透過性材料(以下、単に光透過材とする。)によって所望の大きさ・形状で作製されている。ここで、スクリーン基板101の素材に用いる光吸収材として、その軟化温度が、球状部に用いる光透過材の軟化温度よりも低いものを用いる。これにより、光吸収材のみが軟化する温度に調整することで、軟化させたスクリーン基板101の平坦な表面に所定の配列で球状部TBを埋め込むあるいは敷き詰めることが可能となる。このようにして、所望の大きさ及び配列で、複数の突起部102aとなるべき凸部が作製される。さらに、作製された複数の突起部102a表面の所定領域に、例えば反射材としてのアルミ金属を蒸着させる、あるいは特定方向から反射材をスプレーによって吹きつけることにより、投射光の方向等に合わせて意図する領域のみに光反射面RSを形成させることができる。一方、複数の突起部102aの表面のうち、光反射面RSが形成されない周辺領域は、光透過性の樹脂が露出したままの状態となることで、光透過面TSとなる。
本実施形態におけるスクリーン110において、光透過面TSから入射した外光OLは、図6に示すように、光透過面TSから入射し球状部TBにより集光されて、光吸収面ASでの吸収により、その成分のうちの多くが効果的に吸収される。また、球状部TBにより集光され光吸収面ASに至った外光のうち吸収されずに反射された外光反射光ORは、球状部TB内を入射した方向へと戻り、スクリーン110の観察者側からはそれたものとなる。本実施形態の場合、球状部TBの大きさや配列等を適宜選択することにより、光吸収面ASと光反射面RSの領域を調整して、各突起部102a及び光吸収面ASへ入射する外光を吸収又は観察者側からそれた方向に反射させ、各突起部102aに入射する投射光PLを観察者側に反射させるために適切な状態にすることが可能である。
以上の説明において、本実施形態におけるスクリーン110は、光吸収材と、光透過材との軟化温度の差を利用して、スクリーン基板101に球状の光透過材を埋め込むあるいは敷き詰めることにより作製するものとしているが、スクリーン110の作製方法はこれに限らず種々のものが考えられ、この他にも、例えばシート状の平坦板として変形可能な弾性のシートを用い、当該シートの表面に粘着材を施して、ビーズ状の光透過材を貼り付けるようにして埋め込んでいく、という方法であってもよい。
また、上述の例では、光透過材の形状を球状としているが、形状はこれに限らず、例えば、コーン型のもの等であってもよい。
なお、この発明は、上記の第1、第2実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態では、一般的な投影装置等の使用環境を考慮して、投射光PLについての投射光軸XLの方向が下方からであり、これに応じて複数の突起部2aでの反射層である光反射面RSの所定領域を下半分としているが、投射光PLが下方以外の場合には、これに応じて、複数の突起部2aや光反射面RSの形成される所定領域が異なるものであってもよい。つまり、例えば、プロジェクタからの投射がスクリーンの側方からなされる場合には、複数の突起部2aにおいて光反射面RSが形成される所定領域を横半分等としてもよい。また、例えば、投射光PLについての投射光軸XLの方向のみならず、投射光PLについての投射光軸XLの方向及び外光の主方向の双方を加味して複数の突起部2aの配列パターンや光反射面RSの領域を定めるものであってもよい。
(a)、(b)は、第1実施形態に係るスクリーンを模式的に示した図である。 第1実施形態に係るスクリーンの一部を拡大した側断面図である。 (a)〜(d)は、従来例と比較するための図である。 (a)〜(c)は、スクリーンの他の例について説明する図である。 プロジェクタによるスクリーンへの投射についての模式図である。 第2実施形態に係るスクリーンを説明するための側断面図である。
符号の説明
10、110…スクリーン、 1、101…スクリーン基板、 2a、102a…突起部、 2…突起群、 3…平坦部、 RS…光反射面、 AS…光吸収面、 TS…光透過面、 100…プロジェクタ、 200…照明装置

Claims (8)

  1. 光吸収性素材によりスクリーン下地面を形成するスクリーン基板と、
    光透過性素材により形成され、前記スクリーン下地面上に配置される複数の突起部と、
    投射光軸の方向及び外光の主方向に対応して、前記複数の突起部の表面上の所定領域にそれぞれ形成される複数の反射層と
    を備えるスクリーン。
  2. 前記スクリーン基板は、前記スクリーン下地面を平坦面として有し、前記複数の突起部は、当該平坦面上に貼付される、請求項1記載のスクリーン。
  3. 前記複数の突起部は、前記スクリーン下地面に埋め込まれて配置される、請求項1記載のスクリーン。
  4. 前記複数の突起部は、球状の部材によって形成されている、請求項3記載のスクリーン。
  5. 前記複数の反射層は、前記複数の突起部の表面上において、前記投射光軸の方向からの照射により照射される領域に対応して定まる前記所定領域に形成される、請求項1から請求項4のいずれか一項記載のスクリーン。
  6. 前記複数の反射層は、前記複数の突起部を挟んで前記スクリーン下地面に対向する位置に設けられ、前記外光のうち前記スクリーン下地面において反射され前記複数の突起部を経た外光反射光を反射する、請求項1から請求項5のいずれか一項記載のスクリーン。
  7. 前記複数の突起部は、少なくとも1つの突起部が他の1つの突起部と繋がっている、請求項1から請求項6のいずれか一項記載のスクリーン。
  8. 前記複数の突起部は、前記スクリーン基板上の所定方向について互いに所定間隔だけ離間している、請求項1から請求項7のいずれか一項記載のスクリーン。
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