JPH08577B2 - 複数の同期駆動手段を有する、特にブリスターパック調整用包装機械 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は包装機械、特に複数の同期駆動手段を有す
る、ブリスターパック等調製用の機械に関する。

従来技術 包装機械、特に構造上・操作上非常に複雑な循環タイ
プのいわゆる自動機械においては、その機械から排出さ
れる製品は包装材料と包装製品の供給手段、輸送手段、
切断手段、その他の各部材によって行われる多数の複雑
な操作によって作られる。

前記部材の各々は特定の操作サイクルを有し、その連
続的、間欠的、交互等々の動作は、例えば直接にまたは
機械的結合手段を介して機械の駆動モータによって操作
される共通の動力源から得られる。これらの操作は明ら
かに、十分考えられた筋道に沿って実行され、前記部材
の操作サイクル間の正確で不変の関係とこれらの位相関
係の正確な調節によって、機械が正しく機能するばかり
でなく欠点の無い仕上製品の産出も保証される。

これらの位相関係は、一般に、共通の参照符号によっ
て略記された前記循環操作を行う部材の各々の運動法則
を示すグラフ全体において位置角度の関数として示さ
れ、位置角度は特に通常“サイクルシャフト”として示
される前記連続回転シャフトの所定のゼロ点からの、
“機械サイクル”（より正確には“サイクル”）を前記
シャフトの上述したゼロ点からの一回転360゜に相当す
るとしたときの度数で測定される。

これらの機械は、様々な種類の制御および検知手段と
組み合わせられる部材を広範囲に利用する。これらの部
材は偏在してまたは定期的に、しかし前述した部材に比
しては少ない頻度で生産過程に介在する。これらの一例
としては包装材料のロールがなくなった時に定期的に取
り替えるための装置や、不完全または不出来な製品を除
くための装置等があげられる。ここで述べた部材は通常
静止しているので、それらの動作は独立のモータによっ
て行われるか、前記制御および検知手段の命令があった
時のみ機械の駆動手段によって行われるが、他方その介
在は、前述した循環的に作動する部材の介在を制御する
法則に適った正確な位相関係を考慮して行われなければ
ならない。

一例として排出機の場合を考えると、間欠的に進行す
る輸送手段から欠点のある製品を排出するため、輸送手
段の静止中は待っていなければならない。さらに、知ら
れているように、多様な生産処理に常時介在する部材と
間欠的に作動する部材との同期関係は、“サイクルシャ
フト”によって、より明確には、前記制御および検知手
段の操作にその機能が依存しているサイクルシャフトの
作動と同時に、与えられた位相と関連して、前記サイク
ルシャフトと電気工学的にまたは複雑な高速生産機械に
おいては電子的に接続されている手段によって実行され
る。

特にブリスターパックを生産する包装機械に関して
は、知られているように、ロールから引き出された熱可
塑性物質の帯体を前記機械の操作軌道に沿って運搬し、
それに前記包装機械の対応する作業ステーションにおい
て前記操作軌道に沿って一連の操作を続けて施すことに
より、前記ブリスターパックが連続した帯体として得ら
れる。

従って、例えばIMA C 60の商標で出願人によって製造
販売されるよく知られたブリスターパック製造機械で
は、前記熱可塑性物質の帯体は概ね最初に加熱を施さ
れ、それからプレス手段の型押し作用により、包装する
個々の製品を収容する加熱された受け皿またはセル（ブ
リスター）を形成される。

このように構成された受け皿を有する帯体は、操作ラ
インに沿って進行する間に、包装すべき製品の供給ステ
ーションを通り継続的に前記セルに一つずつ製品が入れ
られ、続いて包装すべき製品を一つずつ収容する前記ブ
リスターパックを、成型され包装すべき製品が充填され
た前記熱可塑性物質の帯体の上に、通常アルミニウムよ
りなる、熱可塑性物質の最初の帯体と結合可能な二番目
の帯体を載せることにより密封シールで密閉するステー
ションを通り、上述のブリスターパックの連続した帯体
となる。

最後に、得られたブリスターパックの連続した帯体は
分離および包装操作に先立って次の処理を行う別の機械
に供給されるか、切断操作により個々のブリスターパッ
クを継続してリズミカルに分離する該機械の分離ステー
ションを通され、分離された個々のブリスターパックは
分離段階の間に占めていた定位置に応じて徐々に積み上
げられ、通常他の容器に重ねられて、生産サイクルの最
後にコンテナケースに入れられるか、若しくは続けて他
の包装機械に導入される。

この包装機械IMA C 60の操作ラインに沿った帯体の進
行は、カウンターローラから加熱接着ローラを操作し、
重ねられた二つの帯体を加熱接着により密閉するため
に、前記密閉ステーションに対応して配置された一つま
たはそれ以上の引き出しローラによってブリスターパッ
クがシールされる密封シール式密閉セクションまでは連
続的に行われ、密閉および分離の各ステーションの間で
は間欠的に、また速やかに個々の連続して流れるブリス
ターパックを分離する場合には連続した経路に沿って行
われる。

発明が解決しようとする問題点 統合された操作ラインを有し、ブリスターパックの連
続した帯体を用意する機械セクションにおいては連続し
て動き、前記の連続した帯体から、個々のブリスターパ
ックを分離するセクションおよび前記の個々のブリスタ
ーパックを個別にまたはまとめて箱またはケースに包装
するセクションにおいては間欠的に動くこれらのブリス
ターパック調製用機械の運動は、共通の単一動力源、即
ち“サイクルシャフト”と呼ばれる単一の連続回転する
シャフトから得られる。製品の質および単位時間当たり
の生産性、および高速運転時の同性能において最適の結
果をもたらすこれらのブリスターパック調製用機械は、
二つのセクションの連続的・間欠的な二種の動きを共通
の動力源で駆動し、仕上がる製品の寸法を変えるために
いわゆる“型どり”部材または部品を交換する必要があ
った。

従ってこれらの機械は通商上リジッドマシンと称され
ている。

問題点を解決するための手段 この種のブリスターパックを調整する機械において、
概ね寸法と能力を変えることなく柔軟な操作性を得、ま
た単位時間当たりの生産率を向上させ、製品の様々な寸
法にかかわらず扱えるようにするため、発明者達は次の
ような広範な研究および実験を行い、まず最初に、連続
的な動きでブリスターパックの連続した帯体を形成する
上流側と、間欠的な動きで前期ブリスターパックの連続
した帯体を分離し、それを箱またはケースに包装する下
流側のセクションが、対応する機械セクションの熱可塑
性物質の連続した帯体に型押し加工によりブリスターを
形成するステーションにおいては固有の駆動手段により
特に逆向きに動くようにし、また伝統的に用いられてき
た共通の駆動手段のための古い解決法を複数の同期駆動
手段に採用し、さらにこれら２つの機械セクションの機
械的構成を操作することによる、上の２つの個別の機械
セクションの操作に現在のところ技術的・商業的に最も
適すると思われる解決法を発見した。

特に、連続した帯体から個々のブリスターパックを分
離しそれを箱およびケースに包装する下流側の機械セク
ションを駆動する、いわゆる“主駆動”と、間欠的に動
く上流側のセクションの前記型押しステーションの部材
を駆動する、いわゆる“従駆動”との、それぞれアクチ
ュエータに接続された２つのモータにおいて、主駆動は
前記主駆動の速度を決定する装置（電位差計）の作用を
うけており、二種の増分パルスを発生するコード化装置
（エンコーダ）が前記の２つのモータと接続しており、
一番目のものは主駆動と接続し、各増分パルスの頻度を
前記主駆動の速度に比例するアナログ信号に変換する装
置（変換器）に作用するとともにコンパレータに接続
し、従駆動に接続する二番目のものは前記と同じコンパ
レータに接続し、前記変換器およびコンパレータ手段の
出力は前記従駆動のアクチュエータを制御する。

前記の同じ目的のため、機械の構成に関しては、間欠
的に動く上流側の機械セクションには熱可塑性物質の帯
体に受け皿（ブリスター）を型押しするプレス部品が前
記ブリスターに包装すべき製品を供給するユニットの下
方に配設されており、前記型押し部品の上流側および下
流側には、２つのモータの同期関係と独立した制御装置
によって常時制御される帯体のループおよび屈曲部が形
成され、連続して動き連続した帯体からの個々のブリス
ターパックの分離とそれらの箱またはケースへの包装を
行う下流側の機械セクションでは個々のブリスターパッ
クが箱またはケースへの導入に終端する多数の平行な列
をなして分離され輸送される。

本発明の別の目的は、最初の熱可塑性物質の連続した
帯体に型押ししてブリスターを形成するステーション
と、前記ブリスターに封入されるべき製品を供給するス
テーションと、成型され包装すべき前記製品を供給され
た前記熱可塑性物質の連続した一番目の帯体の上に、二
番目の連続した帯体を載せることにより前記ブリスター
に前記製品を密閉シールして密封するステーションと、
得られた個々のブリスターパックを分離し、望む数だけ
漸次積み重ねるステーションと、それに前記個々のまた
は積み重ねられたブリスターパックの状態を示す部材を
組み合わせるステーションと、前記ブリスターまたはブ
リスターの積み重ねを、製品の状態を示す部材と共に箱
またはケースに包装するステーションとを備え、かつ前
記型押しステーションは前記供給ステーションの下方に
設けられ、型押し部材が、他の前記ステーションの部材
を駆動する主モータに制御されている従モータに駆動さ
れ、前記主・従モータはそれぞれアクチュエータの作用
を受け、そのうち主モータを制御するものは主モータの
最適速度を決定する装置によって制御されており、これ
らの主モータおよび従モータに接続して複数の増分パル
スを発生するコード化装置（エンコーダ）が設けられ、
そのうち主モータと接続した一番目のものは各増分パル
スの頻度を前記主モータの速度に比例したアナログ信号
に変換する装置およびコンパレータを制御し、従モータ
と接続した二番目のものは該コンパレータを制御し、前
記変換器およびコンパレータの出力が前述した従モータ
のアクチュエータ器具を制御し、前記分離および積み重
ねステーションはまた、製品の状態を示す前記部材を製
品に組み合わせる前記ステーションとそれを箱またはケ
ースに包装するステーションまで多数の平行な列をなす
製品の輸送操作を行うことを特徴とする、ブリスターパ
ック包装機械を提供することである。

実施例 本発明による包装装置の別の特徴および利点は、一つ
の実施例についての添付の図面に関連する次の詳細な記
述によってより明らかになるであろう。

上述したように、ブリスターパックの連続した帯体１
を形成し、帯体１から個々のブリスターパックを分離
し、前記の個々のブリスターパックを箱またはケースへ
の包装のため徐々に積み重ね輸送する、本発明による統
合されたラインを有する型のブリスターパック調整用包
装機械において、前記ブリスターパックの連続した帯体
（図１、２、３を参照）は最低限機械の操作ラインに沿
ってロール３から引き出された熱可塑性物質の帯体２を
供給して前記操作ラインに沿って該包装機械の操作ステ
ーション数に対応する一連の操作を施すことによって得
られる。前記帯体はまずステーションＡにおいて、前記
帯体に型押しして、包装すべき個々の製品を収容する縦
および横方向に揃った受け皿（ブリスター）を形成する
型押し手段の作用を受け、その後引き出しローラ５、６
によって、前記受け皿に収容すべき製品を供給するステ
ーションＢを通り、成型され包装すべき製品を供給され
た前記熱可塑性物質の帯体２の上に、通常アルミニウム
製の、前記熱可塑性物質の帯体２に結合可能な二番目の
帯体を載せることにより、密閉シールで各々包装すべき
前記製品の一つを収容した前記ブリスター４を密閉する
ステーションＣを最後に通って引き出され、ブリスター
パックの連続した帯体１となる。

このブリスターパックの連続した帯体１はその後、任
意に積み重ね可能な個々のブリスターパックを切断手段
がリズミカルに分離する機械のステーションＤに達し、
操作サイクルの完了後、製品と接続し包装された製品の
状態を検知する部材を有するステーションＥを通ったの
ちステーションＥにおいてコンテナに入れられる。

本発明による包装装置においては、ステーションＡに
おいて熱可塑性物質の帯体にブリスター４を型押しする
型押し手段８がステーションＢの供給部材９の下方に配
設されており、前記型押し手段８の上流側および下流側
で前記帯体は対応する制御装置12,13によって制御され
るループおよび屈曲部10,11をそれぞれ形成し、前記密
閉ステーションＣのすぐ下流側では、帯体１の個々のブ
リスターパックへの分離を行うステーションＤおよび前
記個々のブリスターパックの積み重ねを行うステーショ
ンＧが存在し、製品が前述したステーションＥおよびＦ
を通るため一列に揃えられるステーションＩ（出願人の
会社により同日に出願された特許出願第3626A/86号を参
照）に至るまで多数の平行な列として操作されるよう構
成されている。

本発明に従って構成された機械には帯体２を間欠的に
または継続的な経路によりステーションＡを通って進行
させ、前記の型押し手段８によるブリスター４の型押し
を行い、ブリスター４が形成された帯体２を、前記ブリ
スターに包装すべき製品を供給するためのステーション
Ｂ、前記ブリスターに前記製品をシールにより密閉する
ステーションＣを連続的に通って、本発明の目的である
複数の同期駆動手段と独立して制御手段15により制御さ
れるループまたは屈曲部14を形成しつつ、ブリスターパ
ックの連続した帯体１を多数の平行な列をなす個々のブ
リスターパック1a,1bに分割するステーションＤへ進行
させ，さらに、出願人の会社により同日に出願された前
記特許出願第3626A/86号にあるように、前述の積み重ね
ステーションＧ、一列に揃えるステーションＩ、および
上述の包装ステーションＥ、Ｆを通って進行させるため
の複数の同期駆動手段が用意されている。

本発明によるこのような複数の同期モータ駆動装置
は、図４にあるように、連続的な帯体１からの個々のブ
リスターパック1a,1bの分離とその箱またはケースへの
包装を行う下流側の機械セクションを駆動する主モータ
16と、上流側機械セクション１の前記ステーションＡの
型押し部材を駆動する従モータ17とを有する。前記モー
タ16および17は、それぞれアクチュエータ手段18および
19の作用を受け、そのうち主モータ16に作用する18はこ
の主モータ16の最適速度を決定する装置20（電位差計）
の作用を受ける。

これらの主モータ16および従モータ17に接続して、増
分パルスを発生する対応するコード化装置（エンコー
ダ）21,22が設けられており、そのうち主モータ16に作
用する、21で示される一番目のものは各増分パルスの頻
度を主モータ16の速度に比例するアナログ信号に変換す
る装置（変換器）23とコンパレータ24とを制御し、従モ
ータ17に接続する22で示される２番目のものは該コンパ
レータ24に作用する。該変換器23およびコンパレータ24
の出力は、さらに前述の従モータ17のアクチュエータ手
段19を制御する。

本発明により構成される機械は、実用上すべての提案
された目的を満足し、添付の図面を参照して作成された
その明細書は明らかに実施例の方法によってのみ得るこ
とができ、また明らかに、実用上および駆動、操作、ま
たは使用によって示唆されるすべての修正および変形
は、前記の特許請求の範囲に含まれる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は、本発明による前記機械の操作ラ
インの前面の透視図の概略を示す。 第３図は本発明による該包装機械の前面の立面図であ
る。 第４図は本発明による包装機械の複数の同期駆動手段の
ブロック線図である。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】最初の熱可塑性物質の連続した帯体から型
   押し加工により受け皿（ブリスター）を形成するステー
   ションと、前記受け皿に包装すべき製品を供給するステ
   ーションと、成型され包装すべき製品を供給された前記
   熱可塑性物質の最初の帯体の上に二番目の連続した帯体
   を載せ密封シールを施すことにより前記製品を前記受け
   皿に密閉するステーションと、製品の状態を示す部材を
   個々のまたは積み重ねられた前記ブリスターパックに組
   み合わせるステーションと、製品の状態を示す前記部材
   と組み合わせられた、個々のまたは積み重ねられた前記
   製品を箱またはケースの中に包装するステーションとを
   有するブリスターパック調整用の包装機械において、前
   記型押しステーションが供給ステーションの下方に配設
   され、その型押し部材は他のステーションの部材を作動
   させる主モータに制御される従モータにより駆動され、
   前記主・従モータの各々は、そのうちの一つが主モータ
   を制御するとともに前記主モータの最適速度を決定する
   装置の作用を被る、アクチュエータ手段の作用を受け、
   それら主・従のモータに接続される、増分パルスを発生
   する対応するコード化装置（エンコーダ）のうち主モー
   タと接続される一番目のものが、各増分パルスの頻度を
   前記主モータの速度に比例するアナログ信号に変換する
   装置およびコンパレータに作用し、従モータと接続され
   る二番目のものが該コンパレータに接続されており、前
   記変換器およびコンパレータの出力が上記の従モータの
   アクチュエータを制御し、前記分離ステーションおよび
   積み重ねステーションが、製品の状態を示す部材が介在
   するステーションおよび前記製品が箱またはケースに包
   装される前記ステーションへの多数の平行な列をなす製
   品の移動をも行うことを特徴とするブリスターパック調
   製用包装機械。
2. 【請求項２】前記型押しステーションの上流側および下
   流側に、機械の複数の同期駆動手段から独立の制御手段
   により制御されるループまたは屈曲部が用意されている
   ことを特徴とする、特許請求の範囲第１項記載の機械。
3. 【請求項３】ブリスターパックの連続した帯体が個々の
   ブリスターパックに分割されるステーションおよび個々
   のブリスターパックが積み重ねられるステーション内
   に、前記ブリスターパックを操作して連続的なステップ
   に沿い進行させる手段が用意されていることを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項記載の機械。