JPH08573Y2 - ボイラ水への基礎投入用薬注装置 - Google Patents

ボイラ水への基礎投入用薬注装置

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JPH08573Y2
JPH08573Y2 JP8062089U JP8062089U JPH08573Y2 JP H08573 Y2 JPH08573 Y2 JP H08573Y2 JP 8062089 U JP8062089 U JP 8062089U JP 8062089 U JP8062089 U JP 8062089U JP H08573 Y2 JPH08573 Y2 JP H08573Y2
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chemical
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chemical injection
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昌 永井
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ボイラ水への薬注装置を、通常の薬注管理
とともに、ボイラ全ブロー後の給水時にのみ必要とする
多量の薬注の基礎投入をも自動的に管理せしめるように
したボイラ水への基礎投入用薬注装置に関する。
(従来の技術) 従来この種の薬注装置は、通常、ボイラに給水される
ボイラ水内に溶存,混在する溶存酸素やカルシウム或い
は珪酸等の各種不純物を予め無害化するためもので、給
水ポンプの作動により水源からフィルターを介してボイ
ラ水をボイラ内に給水するボイラの給水管に設けた注入
口に、ボイラ水内になお残存する不純物に応じて、該不
純物を無害化する薬液をキープした薬液タンクと前記給
水ポンプに連動する薬注ポンプとに連通された薬注管を
連結し、該薬注ポンプの作動によりタンク内より薬液
を、給水管内を通過するボイラ水に所定濃度となる量だ
け自動的に添加,注入するように構成されて広く一般の
蒸気ボイラに付設されて使用されている。
ところで、ボイラにおいては、全ブローの後の新規給
水開始時には、通常の2〜3倍の量の薬液を給水される
ボイラ水に注入して薬液の防蝕効果を高める基礎注入を
必要とするが、従来の薬液基礎注入装置としては、例え
ばボイラ全ブロー後の給水時のみ2台の薬注ポンプを並
列運転させ、通常注入時はその内の1台だけを運転する
ようにしたり、また薬液の吐出量可変の薬注ポンプを用
いて全ブロー後の給水時に外部より信号を受けて通常投
入時の数倍の薬液を吐出さしめるようにした装置などが
ある。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、叙上の如き従来の、2台の薬注ポンプ
を付設したり、薬液の吐出量可変の特殊な薬液ポンプを
用いる薬液の基礎投入装置にあっては、いずれも薬注ポ
ンプ専用の制御ユニットが必要であったり、薬注ポンプ
を2台付設する等装置全体が非常に高価なものになると
いう問題がある。
本考案は、かかる実状に対処してなされたもので、給
水ポンプに連動する薬注ポンプの吐出口を2つ設け、一
方の吐出口と給水管の、給水ポンプ上流側との間に通常
薬注路を同下流側と上記他方の吐出口間に、基礎投入用
薬注路を、夫々逆止弁を具えて連通せしめ、該基礎投入
用薬注路と薬注タンク間にレリーフ弁を具えた還流路を
設けるだけで通常薬注とともに基礎投入も自動的にでき
る薬注装置を安価に提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的に適合する本考案のボイラ水への基礎投入用
薬注装置は、給水ポンプ(P)に連動する薬注ポンプ
(P)′の作動により薬注管(5)を介して薬液タンク
(4)内より薬液を給水管(2)内の水に注入する薬注
装置において、上記薬注ポンプ(P)′に2つの吐出口
(6),(6)′を設け、その一方の吐出口(6)と前
記給水管(2)の給水ポンプ(P)上流側との間に通常
薬注路(5a)を、また他方の吐出口(6)′と給水管
(2)の給水ポンプ(P)下流側との間に基礎投入用薬
注路(5b)を夫々逆止弁(9),(9)′を挿入して設
けると共に、上記基礎投入用薬注路(5b)の逆止弁
(9)′より上流側と薬注タンク(4)との間にレリー
フ弁(10)を挿入した還流路(8)を設けてなる構成を
特徴とする。
(作用) しかして、上記の如き構成になる本考案のボイラ水へ
の基礎投入用薬注装置によれば、給水ポンプ(P)に連
動して作動する薬注ポンプ(P)′は、2つの吐出口
(6),(6)′と通常薬注路(5a)及び基礎投入用薬
注路(5b)とを夫々介して給水管(2)の給水ポンプ
(P)上流側及び下流側の両注入口(7),(7)′に
対し給水ポンプ(P)の作動に応じて薬液タンク(4)
より吸い上げた薬液の吐出,停止を繰り返す。
このとき、ボイラ(B)が、薬液の基礎投入を必要と
する全ブロー後の給水時には、給水管(2)内の圧力が
給水ポンプ(P)上,下流側双方共に低いので前記両注
入口(7),(7)′から同時に薬液が吐出されて基礎
投入が行われることになる。その後にボイラ(B)が起
蒸して缶内圧力が高くなると、給水管(2)の給水ポン
プ(P)下流側の内圧も高くなり、下流側注入口
(7)′を介しての薬液吐出はできなくなって還流路
(8)のレリーフ弁(10)が開いて薬液が薬液タンク
(4)内に還流され、したがって薬液はボイラ(1)缶
内圧の影響の全くない給水ポンプ(P)上流側の注入口
(7)のみへの吐出となって、通常の薬注が維持される
ことになる。
(実施例) 以下、更に添付図面を参照し、本考案の実施例を詳細
に説明する。
図は本考案のボイラ水への基礎投入用薬注装置の一例
を示す概要図であり、図において、(B)はボイラで、
該ボイラ(B)下部には逆止弁(3),給水ポンプ
(P),仕切弁(F)等を備えた給水管(2)の一端が
連通接続され、該給水管(2)の他端は水源、この場合
は給水タンク(1)に連通接続されて上記給水ポンプ
(P)の作動により給水タンク(1)よりボイラ水とし
てボイラ(B)内に所要流量だけ給水する既知の給水装
置が設けられている。
そして、上記給水装置の給水管(2)には、更に、該
給水管(2)内をボイラ(B)方向に通過するボイラ水
に所定の薬液を注入するための薬注タンク(4)及び前
記給水ポンプ(P)に連動する薬注ポンプ(P)′,薬
注管(5)よりなる既知の薬注装置が付設されている
が、本考案においてはその特徴として上記薬注ポンプ
(P)′には2つの吐出口(6),(6)′が設けられ
ており、また前記給水装置の給水管(2)にも、その給
水ポンプ(P)を中心として給水タンク(1)寄りの上
流側に注入口(7)が、またボイラ(B)方向の逆止弁
(3)寄りの下流側に注入口(7)′が夫々穿設され
て、前記薬注ポンプ(P)′の一方の吐出口(6)と上
記給水管(2)の上流側注入口(7)との間には薬注ポ
ンプ(P)′方向への逆流防止用の逆止弁(9)を挿入
した薬注管が連通接続されて通常薬注路(5a)が形成さ
れており、また、前記薬注ポンプ(P)′の他方の吐出
口(6)′と給水管(2)下流側の注入口(7)′との
間にも逆止弁(9)′を挿入した薬注管が連通接続され
て基礎投入用薬注路(5b)が形成されて、かくの如く給
水管(2)との間に2本の薬注路(5a),(5b)が設け
られた薬注ポンプ(P)′には一端が薬液タンク(4)
に連通された1本の薬注管(5)の他端が連通接続され
て該ポンプ(P)′が駆動する薬液が流入するようにな
っている。
更に、上記基礎投入用薬注路(5b)の逆止弁(9)′
より上流位置と薬注タンク(4)との間には該薬注路
(5b)の内圧が規定値を超えたときのみ開弁するレリー
フ弁(10)を挿入した薬流管が連通接続されて還流路
(8)が形成されている。
そして、かくの如く構成された本考案のボイラ水への
基礎投入用薬注装置は給水ポンプ(P)に連動して薬注
ポンプ(P)′が作動,停止し、それによってボイラ水
への薬注が自動的に行われるが、ボイラ(B)の全ブロ
ー後の給水時における缶内圧及び給水管(2)下流側内
圧が低いうちは通常薬注路(5a)とともに基礎投入用薬
注路(5b)からも薬液を注入するので通常の2倍量が注
入されて基礎投入量を満たし、その後、ボイラ(B)が
起蒸して内圧が通常運転用の所定内圧まで高まると基礎
投入用薬注路(5b)からの薬注は不可能となり、給水ポ
ンプ(P)の負圧が働く上流側に位置する通常薬注路
(5a)のみから薬注がなされることになる。
(考案の効果) 本考案は以上のようにボイラの給水装置の給水管に付
設され、給水ポンプに連動して作動する薬注装置の1つ
の薬注ポンプに2つの吐出口を設け、これと給水管の給
水ポンプ上,下流側に夫々設けた2つの注入口との間に
2つの薬注路を形成し、また該下流側薬注路と薬注タン
クとの間に還流路を設けるだけでボイラ水への薬液の基
礎投入と通常の注入とが自動的かつ確実に実施され、か
つ薬注ポンプの増設や特別の薬注装置専用の制御ユニッ
トを全く要することなく安価に形成できるという効果を
有し、ボイラ水への薬注管理作業上極めて効率的かつ経
済的な薬注装置として、その実用性は高く、今後におけ
る汎用化が大いに期待される。
【図面の簡単な説明】
図は本考案のボイラ水への基礎投入用薬注装置の一例を
示す概要図である。 (B)……ボイラ、(P)……給水ポンプ、(P)′…
…薬注ポンプ、(1)……水源(給水タンク)、(2)
……給水管、(3)……ボイラ側逆止弁、(4)……薬
液タンク、(5)……薬注管、(5a)……通常薬注路、
(5b)……基礎投入用薬注路、(6),(6)′……吐
出口、(7),(7)′……注入口、(8)……還流
路、(9),(9)′……逆止弁、(10)……レリーフ
弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】給水ポンプ(P)に連動する薬注ポンプ
    (P)′の作動により薬注管(5)を介して薬液タンク
    (4)内より薬液を給水管(2)内の水に注入する薬注
    装置において、上記薬注ポンプ(P)′に2つの吐出口
    (6),(6)′を設け、その一方の吐出口(6)と前
    記給水管(2)の給水ポンプ(P)上流側との間に通常
    薬注路(5a)を、また他方の吐出口(6)′と給水管
    (2)の給水ポンプ(P)下流側との間に基礎投入用薬
    注路(5b)を夫々逆止弁(9),(9)′を挿入して設
    けると共に、上記基礎投入用薬注路(5b)の逆止弁
    (9)′より上流側と薬注タンク(4)との間にレリー
    フ弁(10)を挿入した還流路(8)を設けてなることを
    特徴とするボイラ水への基礎投入用薬注装置。
JP8062089U 1989-07-07 1989-07-07 ボイラ水への基礎投入用薬注装置 Expired - Lifetime JPH08573Y2 (ja)

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JPH0321610U JPH0321610U (ja) 1991-03-05
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