JPH0857369A - エアゾ−ル容器用バルブ - Google Patents

エアゾ−ル容器用バルブ

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JPH0857369A
JPH0857369A JP6217834A JP21783494A JPH0857369A JP H0857369 A JPH0857369 A JP H0857369A JP 6217834 A JP6217834 A JP 6217834A JP 21783494 A JP21783494 A JP 21783494A JP H0857369 A JPH0857369 A JP H0857369A
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orifice
rubber
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Katsuhiko Shikanoya
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステムの移動の程度に応じて内容物の単位時
間あたりの放出量を調整できるようにして、放出量の調
整が容易に行えることにより、使用者にとって使い勝手
をよくすることを目的とする。 【構成】 内周面に係止部3を設けたバルブハウジング
2と、バルブハウジング2内を移動し、第1および第2
のオリフィス8,9を順次形成しかつ第2のオリフィス
9の入口部分に凹部11を設けたステム6と、バルブハウ
ジング2とマウンテンキャップ1との間に一部が保持さ
れて第1のオリフィス8を閉塞する第1のステムラバー
13と、凹部11に保持されて第2のオリフィス9を閉塞す
る第2のステムラバー14とからなり、ステム6が非使用
モード位置から移動するとき、先ず第1のステムラバー
13が変形し、続いてさらに移動することにより第2のス
テムラバー14が係止部3からの変形作用を受けるように
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアゾール容器用バル
ブに関し、特に、使用モードにおけるステムの移動の程
度に応じて単位時間あたりの内容物の放出量を変更でき
るようにしたエアゾール容器用バルブに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エアゾール容器は、容器本体内
のガス圧によって内容物を外部に放出するものであり、
この内容物は、例えば吸上げパイプ−バルブハウジング
−ステムといった経路で押しボタンの放出口から外部に
放出される。このとき、単位時間あたりの内容物の放出
量は、主としてかかる内容物の放出経路における断面積
の大きさによって決定される。
【0003】そして、内容物を必要な量だけ放出させる
ためには、使用者がステムを押し下げる時間を変化させ
ることにより内容物の放出量を調整していた。しかし、
ステムの押下時間で内容物の放出量を調整したのでは、
内容物を微量づつ取り出すような場合や内容物を早く多
量に取り出すような場合の双方に対応することが難しい
ものである。
【0004】すなわち、内容物を微量づつ取り出せるよ
うに、内容物の放出経路における断面積を小さくして単
位時間あたりの放出量を少なくすると、この内容物を多
く取り出すときにステムを長時間押し下げ続けなければ
ならないものとなる。一方、内容物を早く多量に取り出
せるように、かかる断面積を大きくして単位時間あたり
の放出量を多くすると、内容物を微量づつ取り出すこと
が困難となるものであった。
【0005】また、内容物の放出に用いられる容器本体
内のガス圧は、継続して使用した場合にその圧力を低下
させるため、使用当初では内容物の単位時間あたりの放
出量が適当でも、その後の使用において圧力が次第に低
下し、これにより単位時間あたりの放出量が減少して使
い勝手が悪くなる場合がある。
【0006】したがって、従来、内容物の放出経路にお
ける断面積の大きさを使用者が適宜変更できるようにし
て、内容物の単位時間あたりの放出量を調整し、使用に
適した内容物の放出が行えるようにしたものとして、例
えば、実公昭52−3122号公報に記載のものがあ
る。
【0007】これは、ステムとこれに取り付けられる押
しボタンとの間を回動可能とし、ステムの噴射用通路の
押しボタン側出口部分を中心軸と非対称な状態で設ける
とともに、押しボタンの一部に傾斜した栓体を設け、こ
の栓体を押しボタン側出口部分に入り込ませた状態でセ
ットしたものである。
【0008】そして、押しボタンをステムに対して所定
位置まで回動させることにより、押しボタン側出口部分
と栓体との相対的な位置関係によってこれら両者間にお
ける内容物通過用の断面積が変更され、これにより内容
物の単位時間あたりの放出量が適宜調整されるようにし
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、実公昭5
2−3122号公報に記載のものは、押しボタンをステ
ムに対して回動させることにより内容物の単位時間あた
りの放出量を調整しているため、内容物を放出するとき
には、押しボタンを押し下げる前に予め押しボタンを所
定位置まで回動させておく必要がある。
【0010】したがって、内容物の単位時間あたりの放
出量を調整するときには、内容物を放出するための押し
ボタンの押し下げとは別個の操作が必要となり、使用者
にとってはその操作が面倒であるといった問題点を有し
ている。
【0011】特に、押しボタンを押し下げて内容物を放
出しているときには、押しボタンを回動させて内容物の
単位時間あたりの放出量を増加させまた減少させること
が困難であり、このような場合は、一旦押しボタンの押
し下げを止めてから押しボタンを回動させ、再度押しボ
タンを押し下げることが必要となり、使用者にとってそ
の手順が面倒であるといった問題点を有している。
【0012】例えば、ある規定された量を放出する場
合、内容物の放出当初は単位時間あたりの放出量を多く
して作業時間の短縮を図り、その後、規定量に近づいた
ときには単位時間あたりの放出量を少なくして規定量と
合致させるような作業状況において、一旦押しボタンの
押し下げを止めて押しボタンを回動させることは作業者
にとって面倒な操作となる。
【0013】そこで、本発明では、ステムの移動の程度
に応じて内容物の単位時間あたりの放出量を調整できる
ようにして、使用者が押しボタン(ステム)の押し下げ
の程度を変えることにより放出量の調整が容易に行わ
れ、使用者にとって使い勝手のよいエアゾール容器用バ
ルブを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のエアゾール容器
用バルブは、バルブハウジングと、ステムと、第1のス
テムラバーと、第2のステムラバーとからなるものであ
る。具体的には、 ・バルブハウジングは、内周面の所定部分に、例えば内
方に突出した状態の係止部を設けたもの ・ステムは、バルブハウジング内をコイルスプリング等
の付勢に抗して非使用モード位置から使用モードの各位
置まで移動するとともに、外周面に、内容物通過用の第
1および第2のオリフィスをその移動方向に順次形成
し、かつ、第2のオリフィスの入口部分を含む外周面に
凹部を設けたもの ・第1のステムラバーは、バルブハウジングとマウンテ
ンキャップとの間に一部(外側部分)が保持されるとと
もに、非使用モード位置にあるステムの第1のオリフィ
スを内周面で閉塞するもの ・第2のステムラバーは、非使用モード位置にあるステ
ムの凹部に保持されてその内周面で第2のオリフィスを
閉塞するもの とからなる。
【0015】そして、ステムが非使用モード位置から使
用モードの各位置へ移動するとき、先ず第1のステムラ
バーがその変形し、続いてさらに移動することにより第
2のステムラバーが係止部からの変形作用を受けるもの
である。
【0016】
【作用】以上のように、ステムが非使用モード位置から
移動する場合、先ず、バルブハウジングとマウンテンキ
ャップとの間に一部が保持された第1のステムラバーが
ステムの移動にともなって変形し、第1のオリフィスを
開放状態にする。
【0017】このとき、第2のステムラバーは、バルブ
ハウジングの係止部からの変形作用を受けないため、ス
テムの凹部に保持された状態で移動し、第2のオリフィ
スは閉塞されたままとなっている。そして、バルブハウ
ジング内の内容物は、第1のオリフィスのみを介して外
部に放出される。
【0018】続いて、さらにステムが移動したときに
は、第2のステムラバーは、バルブハウジングの係止部
にその一部が係止されることにより変形して第2のオリ
フィスを開放状態にする。そして、バルブハウジング内
の内容物は、第1および第2のオリフィスの双方を介し
て外部に放出される。
【0019】したがって、ステムの移動の程度に応じ
て、内容物通過のための断面積の大きさを変え、内容物
の単位時間あたりの放出量を変えるようにしている。す
なわち、ステムの非使用モードからの移動量が小さい場
合は第1のオリフィスのみを開放して内容物の単位時間
あたりの放出量を少なくし、かかる移動量が大きい場合
は第1および第2のオリフィスの双方を開放して内容物
の単位時間あたりの放出量を多くしている。
【0020】
【実施例】本発明の実施例を、図1ないし図7を参照し
て説明する。図において、1はマウンテンキャップ、1
aは中央突出部、2はバルブハウジング、2aは端部、
2bは開口部、3、3aは係止部、4は筒状部、5は吸
上げパイプ、6はステム、7は放出用通路、8は第1の
オリフィス、9、9aは第2のオリフィス、10は肩
部、11、11aは凹部、12はコイルスプリング、1
3は第1のステムラバー、14、14aは第2のステム
ラバーをそれぞれ示している。
【0021】ここで、マウンテンキャップ1は、容器本
体の上端開口部分(図示せず)に固着されるものであ
り、その中央突出部1aには端部2aとの間に環状の第
1のステムラバー13を挟んだ状態でバルブハウジング
2を取り付けている。
【0022】バルブハウジング2は、底面部分に筒状部
4を形成して内容物を取り入れるための開口部2bを設
けるとともに、この筒状部4に、下端部分が容器本体内
の底面付近まで達する軟質の吸上げパイプ5を取り付け
ている。
【0023】そして、容器本体内とバルブハウジング2
内とは吸上げパイプ5および開口部2bを介して連通す
るようにしている。また、バルブハウジング2の内周側
面には端部2aから所定の間隔をあけた状態で内方に突
出する係止部3を形成するとともに、係止部3の下方部
分で、後述するステム6の下部を案内するようにしてい
る。
【0024】次に、ハウジング4内には、コイルスプリ
ング12による上方への付勢を第1のステムラバー13
によって受け止められた状態でステム6がセットされて
いる。このステム6は、コイルスプリング12の付勢に
抗した移動方向に順次第1のオリフィス8および第2の
オリフィス9を設けるとともに、これらに続く放出用通
路7を形成している。なお、第1および第2のオリフィ
ス8、9は、それぞれ単一であることに限定されず、複
数設けるようにしてもよい。
【0025】そして、第1のオリフィス8の入口部分
は、肩部10の下方において、第1のステムラバー13
の内周面によって閉塞された状態となっている。また、
第2のオリフィス9の入口部分に対応する外周面には凹
部11が形成されるとともに、この凹部11には環状の
第2のステムラバー14が取り付けられ、その内周面で
第2のオリフィス9を閉塞するようにしている。
【0026】したがって、図1に示すようなステム6の
非使用モード位置では、第1および第2のステムラバー
13、14は重なった状態となっており、さらに、これ
らによって第1および第2のオリフィス8、9は双方と
も閉塞されているため、バルブハウジング2内の内容物
は放出用通路7に送られない。なお、第2のステムラバ
ー14の外径は、バルブハウジング2の内径より小さく
形成されている。
【0027】図2は、ステム6が図1に示す非使用モー
ド位置から使用モード位置に移動した状態を示してい
る。すなわち、第2のステムラバー14が係止部3によ
って変形作用を受けない範囲でステム6をコイルスプリ
ング12の付勢に抗して押し下げた状態である。
【0028】このとき、中央突出部1aと端部2aとの
間に挟持される第1のステムラバー13はステム6の肩
部10によって曲げられるが、第2のステムラバー14
は凹部11に保持されたまま移動する。これにより、第
1のステムラバー13は第2のステムラバー14から離
れ、第1のオリフィス8を開放した状態にするが、第2
のオリフィス9は閉塞されたままの状態となっている。
【0029】したがって、容器本体の内容物は、図2の
矢印に示すように、吸上げパイプ5−開口部2b−バル
ブハウジング2内−第1のオリフィス8といった経路で
放出用通路7に送られた後に外部に放出される。このよ
うな、第1のオリフィス8のみを介した内容物の放出
は、単位時間あたりの放出量が少ないものとなる。
【0030】図3は、ステム6が図2に示す使用モード
位置からさらに下方に移動した状態を示している。すな
わち、第2のステムラバー14が係止部3による変形作
用を受ける範囲でステム6をコイルスプリング12の付
勢に抗して押し下げた状態である。
【0031】このとき、第1のステムラバー13は図1
と同様にステム6の肩部10によって曲げられた状態と
なっており、内側縁部分が凹部11に保持された第2の
ステムラバー14も係止部3によって下方への移動を規
制されることにより曲げられる。これにより、第1のオ
リフィス8の開放とともに第2のオリフィス9も開放状
態となる。
【0032】したがって、容器本体の内容物は、図3の
矢印に示すように、バルブハウジング2内から第1およ
び第2のオリフィス8、9を介して放出用通路7に送ら
れる。このような、第1および第2のオリフィス8、9
を介した内容物の放出は、単位時間あたりの放出量が多
いものとなる。
【0033】以上より、内容物の単位時間あたりの放出
量は、ステム6の移動の程度に応じて二段階に変化する
ことになり、しかも、各段階においては第1および第2
のオリフィス8、9それぞれの径の大きさによって設定
される。
【0034】したがって、使用者が図2に示すステム6
の使用モード位置で内容物を放出している場合、単位時
間あたりの放出量を多くするときにはステム6をさらに
押し下げることにより対応でき、逆に、使用者が図3に
示すステム6の使用モード位置で内容物を放出している
場合、単位時間あたりの放出量を少なくするときにはス
テム6を少し戻すことにより対応できるものとなる。
【0035】なお、図2または図3に示すような使用モ
ード位置からステム6を開放すると、ステム6はコイル
スプリング12の付勢力によって非使用モード位置に復
帰し、これにともない、第1のステムラバー13は第1
のオリフィス8を閉塞しかつ第2のステムラバー14は
第2のオリフィス9を閉塞した図1に示す状態となる。
【0036】図4は、エアゾール容器用バルブの他の実
施例を示すものである。これは、第2のオリフィス9お
よび第2のステムラバー14をそれぞれ第2のオリフィ
ス9、9aおよび第2のステムラバー14、14aと二
つに分けて用いるようにしたものであり、これに対応し
て凹部11、11aおよび係止部3、3aを設けたもの
である。
【0037】すなわち、ステム6には、第2のオリフィ
ス9の下方に放出用通路7に続く第2のオリフィス9a
を設けるとともに、この第2のオリフィス9aの入口部
分に対応する外周面には凹部11よりさらに凹入した凹
部11aを設けている。そして、この凹部11aには環
状の第2のステムラバー14aが取り付けられ、その内
周面で第2のオリフィス9aを閉塞するようにしてい
る。
【0038】さらに、バルブハウジング2の内周面に
は、第2のステムラバー14aの外側部分に対応するよ
うな係止部3aを係止部3の下方にかつ係止部3より内
方に突出させた状態で設けている。また、第2のステム
ラバー14aは、その外径が第2のステムラバー14の
外径より小さくかつ係止部3の影響を受けないものが用
いられる。なお、他のものは図1に示すものと同様であ
る。
【0039】したがって、図4に示すようなステム6の
非使用モード位置では、第1のステムラバー13および
第2のステムラバー14、14aは重なった状態となっ
ており、かつ、これらによって第1および第2のオリフ
ィス8、9、9aはいずれも閉塞されているため、バル
ブハウジング2内の内容物は放出用通路7に送られな
い。
【0040】図5は、ステム6が図4に示す非使用モー
ド位置から使用モード位置に移動した状態を示してい
る。すなわち、第2のステムラバー14、14aがそれ
ぞれ係止部3、3aによって変形作用を受けない範囲で
ステム6をコイルスプリング12の付勢に抗して押し下
げた状態である。
【0041】このとき、第1のステムラバー13はステ
ム6の肩部10によって曲げられるが、第2のステムラ
バー14、14aのそれぞれは凹部11、11aに保持
されたまま移動する。これにより、第1のステムラバー
13は第1のオリフィス8を開放した状態にするが、第
2のオリフィス9、9aはともに閉塞されたままの状態
となっている。
【0042】したがって、容器本体の内容物は、図5の
矢印に示すように、吸上げパイプ5−開口部2b−バル
ブハウジング2内−第1のオリフィス8といった経路で
放出用通路7に送られた後に外部に放出される。このよ
うな、第1のオリフィス8のみを介した内容物の放出
は、単位時間あたりの放出量が少ないものとなる。
【0043】図6は、ステム6が図5に示す使用モード
位置から更に下方に移動した状態を示している。すなわ
ち、第2のステムラバー14は係止部3による変形作用
を受けるが第2のステム14aは係止部3aによる変形
作用を受けない範囲でステム6をコイルスプリング12
の付勢に抗して押し下げた状態である。
【0044】このとき、第1のステムラバー13は肩部
10によって曲げられ、さらに、第2のステムラバー1
4も係止部3によって曲げられるが、第2のステムラバ
ー14aは凹部11aの保持されたまま移動する。これ
により、第1のオリフィス8およびに第2のオリフィス
9は開放されるが、第2のオリフィス9aは閉塞された
ままとなる。
【0045】したがって、容器本体の内容物は、図6の
矢印に示すように、バルブハウジング2内から第1およ
び第2のオリフィス8、9を介して放出用通路7に送ら
れる。このような、内容物の放出は、単位時間あたりの
放出量が図5に示す場合より多いものとなる。
【0046】図7は、ステム6が図6に示す使用モード
位置からさらに下方に移動した状態を示している。すな
わち、第2のステムラバー14aが係止部3aによる変
形作用を受ける範囲でステム6をコイルスプリング12
の付勢に抗して押し下げた状態である。
【0047】このとき、第1のステムラバー13は肩部
10により、また第2のステムラバー14は係止部3に
より曲げられるとともに、内側縁部分が凹部11aに保
持された第2のステムラバー14aも係止部3aによっ
て下方への移動が規制されることにより曲げられる。こ
れにより、第1および第2のオリフィス8、9、9aの
全てが開放状態となる。
【0048】したがって、容器本体の内容物は、図7の
矢印に示すように、バルブハウジング2内から第1およ
び第2のオリフィス8、9、9aを介して放出用通路7
に送られる。このような、内容物の放出は、単位時間あ
たりの放出量が図6に示す場合より多いものとなる。
【0049】以上より、内容物の単位時間あたりの放出
量は、ステム6の移動の程度に応じて三段階に変化する
ことになり、しかも、各段階においては第1および第2
のオリフィス8、9、9aそれぞれの径の大きさによっ
て設定される。
【0050】したがって、使用者が図4の非使用モード
位置からステム6を押し下げて、図5、図6、図7に示
すそれぞれの使用モード位置に移動させることにより、
図5では第1のオリフィス8を介して、図6では第1お
よび第2のオリフィス8、9を介して、図7では第1お
よび第2のオリフィス8、9、9aを介して内容物を放
出するといった単位時間あたりの放出量を変えることが
できるものとなる。
【0051】なお、図5、図6、図7に示すステム6の
使用モード位置からステム6の押し下げを止めると、ス
テム6はコイルスプリング12の付勢力によって非使用
モード位置に復帰し、これにともない、第1のステムラ
バー13は第1のオリフィス8を閉塞しかつ第2のステ
ムラバー14、14aは第2のオリフィス9、9aを閉
塞した図4に示す状態となる。
【0052】また、図4ないし図7に示すように、第2
のオリフィス9などを二つに分けることに限定されず、
これらを三つ以上に分けるようにしてもよい。この場
合、複数の第2のオリフィス9等はステム6の移動方向
に順次設けるとともに、これらの入口部分に対応する凹
部11等は、上側から順次凹入させた状態で設ける。
【0053】そして、これら凹部11等に取り付られる
第2のステムラバー14等は、その外径が上側から順次
小さくしたものが用いられる。さらに、バルブハウジン
グ2の内周面の係止部3等は、下方に向けて上から順次
内方に突出するように設け、対応する第2のステムラバ
ー14等が他の係止部3等の影響を受けないようにす
る。
【0054】このように、第2のオリフィスなどを複数
に分けた場合には、非使用モードからのステム6の移動
の程度に応じて、開放される第2のオリフィス9等の数
が変化し、内容物の単位時間あたりの放出量を細かく調
整することが可能となる。
【0055】また、エアゾール容器を一定期間使用した
後では、ガス抜けによって内容物の放出に用いられる容
器本体内の圧力が低下し、単位時間あたりの放出量を低
下させるが、ステム6の移動量を調整し、第2のオリフ
ィス9を用いた内容物通過用の断面積を大きくすること
により、実質的に使用初期と同様の単位時間あたりの放
出量を確保することが可能となる。
【0056】
【発明の効果】本発明は、ステムが非使用モード位置か
ら使用モードの各位置へ移動するとき、先ず第1のオリ
フィスが開放され、続いてさらに移動することにより第
2のオリフィスを開放するようにしているため、内容物
の単位時間あたりの放出量を調整するときに内容物の放
出操作とは別個の操作を行う必要がなく、ステムの移動
の程度を調節するといった簡単な操作で内容物の単位時
間あたりの放出量を調整することができる。
【0057】したがって、内容物の放出中に単位時間あ
たりの放出量を調整する場合には、ステムを移動させて
内容物の放出を行っている状態のままこのステムの移動
量を変えることにより、容易に内容物の単位時間あたり
の放出量が調整され、かかる調整のために一旦放出を止
める必要がなく、使用者にとって使い勝手のよいものと
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、エアゾール容器用バルブの実施例を
示す断面図である。
【図2】図1に示すエアゾール容器用バルブの、第1の
オリフィスを開放した状態を示す断面図である。
【図3】図1に示すエアゾール容器用バルブの、第1お
よび第2のオリフィスを開放した状態を示す断面図であ
る。
【図4】本発明の、エアゾール容器用バルブの他の実施
例を示す断面図である。
【図5】図4に示すエアゾール容器用バルブの、第1の
オリフィスを開放した状態を示す断面図である。
【図6】図4に示すエアゾール容器用バルブの、第1の
オリフィスおよび上側の第2のオリフィスを開放した状
態を示す断面図である。
【図7】図4に示すエアゾール容器用バルブの、第1の
オリフィス並びに上側および下側の第2のオリフィスを
開放した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・・マウンテンキャップ 1a・・・中央突出部 2・・・・バルブハウジング 2a・・・端部 2b・・・開口部 3・・・・係止部 3a・・・係止部 4・・・・筒状部 5・・・・吸上げパイプ 6・・・・ステム 7・・・・放出用通路 8・・・・第1のオリフィス 9・・・・第2のオリフィス 9a・・・第2のオリフィス 10・・・肩部 11・・・凹部 11a・・凹部 12・・・コイルスプリング 13・・・第1のステムラバー 14・・・第2のステムラバー 14a・・第2のステムラバー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面の所定部分に係止部を設けたバル
    ブハウジングと、 当該バルブハウジング内を非使用モード位置から使用モ
    ードの各位置まで移動するとともに、外周面に、内容物
    通過用の第1および第2のオリフィスを当該移動方向に
    順次形成し、かつ、当該第2のオリフィスの入口部分を
    含む外周面に凹部を設けたステムと、 前記バルブハウジングとマウンテンキャップとの間に一
    部が保持されるとともに、前記非使用モード位置にある
    前記ステムの前記第1のオリフィスを閉塞する第1のス
    テムラバーと、 前記非使用モード位置にある前記ステムの前記凹部に保
    持されて前記第2のオリフィスを閉塞する第2のステム
    ラバーとからなり、 前記ステムが前記非使用モード位置から使用モードの各
    位置へ移動するとき、先ず前記第1のステムラバーがそ
    の変形により開放状態となり、続いてさらに移動するこ
    とにより前記第2のステムラバーが前記係止部からの変
    形作用を受けて開放状態となるようにしたことを特徴と
    するエアゾール容器用バルブ。
JP21783494A 1994-08-19 1994-08-19 エアゾ−ル容器用バルブ Expired - Fee Related JP3460099B2 (ja)

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