JPH0857231A - バッグフィルターの運転方法 - Google Patents
バッグフィルターの運転方法Info
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- JPH0857231A JPH0857231A JP22247494A JP22247494A JPH0857231A JP H0857231 A JPH0857231 A JP H0857231A JP 22247494 A JP22247494 A JP 22247494A JP 22247494 A JP22247494 A JP 22247494A JP H0857231 A JPH0857231 A JP H0857231A
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- exhaust gas
- filter
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 バッグフィルターの冷却にかかる時間を短く
し、付着した酸化性ダストが燃焼しにくいバッグフィル
ターの運転方法を提供する。 【構成】 金属精錬設備から発生する排ガス中の酸化性
ダストを除去する場合に使用するバッグフィルター10
の運転方法であって、前記排ガスを処理する前に、少量
の不活性ダストをバッグフィルター10内に吹き込んで
濾布14の表面に該不活性ダストを付着させ、次に、バ
ッグフィルター10による排ガス処理終了直前に不活性
ダストを再度吹き込み、更にその上面に該不活性ダスト
を付着させる。
し、付着した酸化性ダストが燃焼しにくいバッグフィル
ターの運転方法を提供する。 【構成】 金属精錬設備から発生する排ガス中の酸化性
ダストを除去する場合に使用するバッグフィルター10
の運転方法であって、前記排ガスを処理する前に、少量
の不活性ダストをバッグフィルター10内に吹き込んで
濾布14の表面に該不活性ダストを付着させ、次に、バ
ッグフィルター10による排ガス処理終了直前に不活性
ダストを再度吹き込み、更にその上面に該不活性ダスト
を付着させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高炉、転炉、非鉄溶解
炉等の金属精錬設備から発生する酸化性ダスト(空気に
触れて酸化するダストをいう)が含まれる排ガス路に取
付けられたバッグフィルターの運転方法に関する。
炉等の金属精錬設備から発生する酸化性ダスト(空気に
触れて酸化するダストをいう)が含まれる排ガス路に取
付けられたバッグフィルターの運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に高炉を例にした排ガスの処理方法
を示すが、高炉40から発生した排ガスはダクト41を
通り、重力沈降式の一次集塵機42へ送られる。この一
次集塵機42では排ガスに含まれる比較的大きなダスト
が下部に沈降し、その他のダストを含んだ排ガスは一次
集塵機42より排出され、通常はバッグフィルター43
に送られる。バッグフィルター43で、排ガスを濾布4
4で濾過して含まれる酸化性のダスト(Fe、Pb、Z
n等)を除去して清浄した後、タービン発電機45で圧
力及び熱エネルギーを回収し、ホルダー46に貯蔵し燃
料として再利用している。そして、定期的に前記バッグ
フィルター43の停止時に、バッグフィルター43全体
を冷却した後に、内部の排ガスを清浄空気と置換した
後、側部に設けられているマンホールから内部に作業者
が入って濾布44の点検を行い、濾布44に損傷等があ
る場合には、濾布44の交換を行っていた。なお、47
〜50は切換えダンパーである。
を示すが、高炉40から発生した排ガスはダクト41を
通り、重力沈降式の一次集塵機42へ送られる。この一
次集塵機42では排ガスに含まれる比較的大きなダスト
が下部に沈降し、その他のダストを含んだ排ガスは一次
集塵機42より排出され、通常はバッグフィルター43
に送られる。バッグフィルター43で、排ガスを濾布4
4で濾過して含まれる酸化性のダスト(Fe、Pb、Z
n等)を除去して清浄した後、タービン発電機45で圧
力及び熱エネルギーを回収し、ホルダー46に貯蔵し燃
料として再利用している。そして、定期的に前記バッグ
フィルター43の停止時に、バッグフィルター43全体
を冷却した後に、内部の排ガスを清浄空気と置換した
後、側部に設けられているマンホールから内部に作業者
が入って濾布44の点検を行い、濾布44に損傷等があ
る場合には、濾布44の交換を行っていた。なお、47
〜50は切換えダンパーである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バッグ
フィルター43の点検を行う場合、バッグフィルター4
3内の排ガスを十分に冷却して空気と置換しないと、新
たに入り込む空気と濾布44に付着した酸化性ダストが
急激な酸化反応を起こして発熱し、濾布44が焼損する
という問題があった。従って、具体的には付着した酸化
性ダストの反応速度が緩やかになる温度まで還元ガス雰
囲気で冷却し、十分に温度が下がったところで空気に置
換する必要があるが、冷却に長い時間(例えば、24時
間以上)がかかり、更に空気との置換処理を行う必要が
あるので、バッグフィルター43の稼働率が低下すると
いう問題があった。
フィルター43の点検を行う場合、バッグフィルター4
3内の排ガスを十分に冷却して空気と置換しないと、新
たに入り込む空気と濾布44に付着した酸化性ダストが
急激な酸化反応を起こして発熱し、濾布44が焼損する
という問題があった。従って、具体的には付着した酸化
性ダストの反応速度が緩やかになる温度まで還元ガス雰
囲気で冷却し、十分に温度が下がったところで空気に置
換する必要があるが、冷却に長い時間(例えば、24時
間以上)がかかり、更に空気との置換処理を行う必要が
あるので、バッグフィルター43の稼働率が低下すると
いう問題があった。
【0004】勿論、バッグフィルター43を使用しない
場合には、湿式集塵機51を使用することになるが、排
ガスは集塵水と接触するためガスの温度が下がると共に
圧力損失が大きいため、後続するタービン発電機で回収
されるエネルギーが少ないという問題があった。また、
前記バッグフィルター43の濾布44を、付着している
酸化性ダストの酸化発熱にも十分耐えうるセラミックフ
ィルターにすることも考えられるが、高価であり目詰り
の観点より耐用時間も短いので、ランニングコストがか
かるという問題がある。本発明はこのような事情に鑑み
てなされたもので、バッグフィルターの冷却にかかる時
間を短くし、付着した酸化性ダストによる濾布焼損の無
いバッグフィルターの運転方法を提供することを目的と
する。
場合には、湿式集塵機51を使用することになるが、排
ガスは集塵水と接触するためガスの温度が下がると共に
圧力損失が大きいため、後続するタービン発電機で回収
されるエネルギーが少ないという問題があった。また、
前記バッグフィルター43の濾布44を、付着している
酸化性ダストの酸化発熱にも十分耐えうるセラミックフ
ィルターにすることも考えられるが、高価であり目詰り
の観点より耐用時間も短いので、ランニングコストがか
かるという問題がある。本発明はこのような事情に鑑み
てなされたもので、バッグフィルターの冷却にかかる時
間を短くし、付着した酸化性ダストによる濾布焼損の無
いバッグフィルターの運転方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載のバッグフィルターの運転方法は、金属精錬設備か
ら発生する排ガス中の酸化性ダストを除去する場合に使
用するバッグフィルターの運転方法であって、前記排ガ
スを処理する前に、少量の不活性ダストを前記バッグフ
ィルター内に吹き込んで濾布の表面に該不活性ダストを
付着させ、次に、前記バッグフィルターによる排ガス処
理終了直前に不活性ダストを再度吹き込み、更にその上
面に該不活性ダストを付着させるようにして構成されて
いる。また、請求項2記載のバッグフィルターの運転方
法は、請求項1記載のバッグフィルターの運転方法にお
いて、排ガス処理終了直前の不活性ダスト吹き込みの前
に、濾布に付着したダストの揺動払い落とし及び/又は
逆洗を行うようにして構成されている。なお、請求項1
又は2記載のバッグフィルターの運転方法において、不
活性ダストは、酸化鉄及び/又は石灰等からなってい
る。
記載のバッグフィルターの運転方法は、金属精錬設備か
ら発生する排ガス中の酸化性ダストを除去する場合に使
用するバッグフィルターの運転方法であって、前記排ガ
スを処理する前に、少量の不活性ダストを前記バッグフ
ィルター内に吹き込んで濾布の表面に該不活性ダストを
付着させ、次に、前記バッグフィルターによる排ガス処
理終了直前に不活性ダストを再度吹き込み、更にその上
面に該不活性ダストを付着させるようにして構成されて
いる。また、請求項2記載のバッグフィルターの運転方
法は、請求項1記載のバッグフィルターの運転方法にお
いて、排ガス処理終了直前の不活性ダスト吹き込みの前
に、濾布に付着したダストの揺動払い落とし及び/又は
逆洗を行うようにして構成されている。なお、請求項1
又は2記載のバッグフィルターの運転方法において、不
活性ダストは、酸化鉄及び/又は石灰等からなってい
る。
【0006】
【作用】請求項1〜2記載のバッグフィルターの運転方
法は、排ガスを処理する前に、少量の不活性ダストをバ
ッグフィルター内に吹き込んで濾布の表面に付着させて
いる。これによって、不活性ダストによって濾布面が保
護される。そして、前記バッグフィルターによる排ガス
処理終了直前に不活性ダストを再度吹き込んでいるの
で、濾布面に残留した酸化性ダストと空気が接触して発
熱反応が起こっても、付着した不活性ダストが熱を奪う
ので、酸化による温度上昇が抑制され、濾布の焼損が防
止される。特に、請求項2記載のバッグフィルターの運
転方法においては、排ガス処理終了直前の不活性ダスト
を吹き込む設備停止前に、発生ダストが減少した時点で
付着したダストの揺動払い落とし及び/又は逆洗を連続
的に行い、濾布に残留して付着している酸化性ダストの
量を減少させることで、空気と触れて反応する場合であ
っても総発熱量が小さくなり、濾布の焼損が更に減少す
る。そして、不活性ダストは、例えば、酸化鉄及び/又
は石灰等によって構成されているので、酸化性ダストと
共に回収し、そのまま金属精錬設備(例えば、高炉)の
原料とすることができる。
法は、排ガスを処理する前に、少量の不活性ダストをバ
ッグフィルター内に吹き込んで濾布の表面に付着させて
いる。これによって、不活性ダストによって濾布面が保
護される。そして、前記バッグフィルターによる排ガス
処理終了直前に不活性ダストを再度吹き込んでいるの
で、濾布面に残留した酸化性ダストと空気が接触して発
熱反応が起こっても、付着した不活性ダストが熱を奪う
ので、酸化による温度上昇が抑制され、濾布の焼損が防
止される。特に、請求項2記載のバッグフィルターの運
転方法においては、排ガス処理終了直前の不活性ダスト
を吹き込む設備停止前に、発生ダストが減少した時点で
付着したダストの揺動払い落とし及び/又は逆洗を連続
的に行い、濾布に残留して付着している酸化性ダストの
量を減少させることで、空気と触れて反応する場合であ
っても総発熱量が小さくなり、濾布の焼損が更に減少す
る。そして、不活性ダストは、例えば、酸化鉄及び/又
は石灰等によって構成されているので、酸化性ダストと
共に回収し、そのまま金属精錬設備(例えば、高炉)の
原料とすることができる。
【0007】
【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。ここに、図1は本発明の一実施例方法を適用したバ
ッグフィルターの概略側面図、図2は同バッグフィルタ
ーの運転方法の説明図である。
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。ここに、図1は本発明の一実施例方法を適用したバ
ッグフィルターの概略側面図、図2は同バッグフィルタ
ーの運転方法の説明図である。
【0008】図1に示すように、本発明の一実施例方法
を適用したバッグフィルター10は、下部にホッパー1
1及びダスト排出装置12を備えた密閉型容器13の内
側に多数の筒状の濾布14が立設されている。該密閉型
容器13の下側部に排ガスの導入管15が設けられ、導
入管15には、不活性ダストの吹き込み装置16が設け
られている。前記吹き込み装置16は、不活性ダストを
収納するホッパー17と下部のロータリバルブ18から
なって、該ロータリバルブ18を駆動することによっ
て、ホッパー17内の不活性ダストをダスト吹き込みノ
ズル19を介して導入管15に吹き込むようになってい
る。ここで、前記不活性ダストとは精錬炉より発生する
ダストで、既に酸化反応を完了した物質であり、例え
ば、Fe2 O3 、PbO、ZnO、CaCO3 等があ
り、これ等は回収した酸化性ダストと共に焼結原料とし
て再生できる。
を適用したバッグフィルター10は、下部にホッパー1
1及びダスト排出装置12を備えた密閉型容器13の内
側に多数の筒状の濾布14が立設されている。該密閉型
容器13の下側部に排ガスの導入管15が設けられ、導
入管15には、不活性ダストの吹き込み装置16が設け
られている。前記吹き込み装置16は、不活性ダストを
収納するホッパー17と下部のロータリバルブ18から
なって、該ロータリバルブ18を駆動することによっ
て、ホッパー17内の不活性ダストをダスト吹き込みノ
ズル19を介して導入管15に吹き込むようになってい
る。ここで、前記不活性ダストとは精錬炉より発生する
ダストで、既に酸化反応を完了した物質であり、例え
ば、Fe2 O3 、PbO、ZnO、CaCO3 等があ
り、これ等は回収した酸化性ダストと共に焼結原料とし
て再生できる。
【0009】前記密閉型容器13には、濾布14を振動
して付着しているダストを払い落とすダスト払い落とし
装置20が設けられていると共に、上部には入口ダクト
22及び出口ダクト21が設けられている。また、密閉
型容器13には図示しないマンホールが設けられ、内部
の点検ができるようになっている。
して付着しているダストを払い落とすダスト払い落とし
装置20が設けられていると共に、上部には入口ダクト
22及び出口ダクト21が設けられている。また、密閉
型容器13には図示しないマンホールが設けられ、内部
の点検ができるようになっている。
【0010】続いて、図2を参照しながら、バッグフィ
ルター10の運転方法について説明する。まず、バッグ
フィルター10が排ガスの集塵を行う前に、吸気側のフ
ァンを作動させて該バッグフィルター10を運転すると
共に、吹き込み装置16を作動させて、不活性ダストを
バッグフィルター10内に吹き込み、濾布14の表面に
不活性ダストで1次濾過層を作る。不活性ダストの付着
量は、大量に付着させると、バッグフィルター10の集
塵能力が低下するので、ダスト最大付着時の圧損の5〜
15%程度でよい。
ルター10の運転方法について説明する。まず、バッグ
フィルター10が排ガスの集塵を行う前に、吸気側のフ
ァンを作動させて該バッグフィルター10を運転すると
共に、吹き込み装置16を作動させて、不活性ダストを
バッグフィルター10内に吹き込み、濾布14の表面に
不活性ダストで1次濾過層を作る。不活性ダストの付着
量は、大量に付着させると、バッグフィルター10の集
塵能力が低下するので、ダスト最大付着時の圧損の5〜
15%程度でよい。
【0011】次に、ダンパーを切り換えて排ガスをバッ
グフィルター10内に入れると、図2に示すように、O
2 濃度が下がり酸化性ダストが濾布14に付着する。こ
れによって、濾布14の表面に付着した不活性ダストの
上に、酸化性ダストが付着する。
グフィルター10内に入れると、図2に示すように、O
2 濃度が下がり酸化性ダストが濾布14に付着する。こ
れによって、濾布14の表面に付着した不活性ダストの
上に、酸化性ダストが付着する。
【0012】設備停止前の発生ダストが減少した時点
で、吹き込み装置16を作動させて、不活性ダストを供
給しながらダストの揺動払い落とし及び/又は逆洗を行
う。これによって、付着した酸化性ダストの大部分は除
去される。
で、吹き込み装置16を作動させて、不活性ダストを供
給しながらダストの揺動払い落とし及び/又は逆洗を行
う。これによって、付着した酸化性ダストの大部分は除
去される。
【0013】前記処理が完了した後、徐々にバッグフィ
ルター10内に空気を入れるとO2濃度が高くなる。こ
の状態でマンホールを開けて内部に人が入り、濾布14
の点検を行うことができる。この場合、濾布14に付着
している酸化性ダストが空気に触れて酸化しても、表面
に付着した不活性ダストが熱を奪うので、温度が上がら
ず濾布14が焼損しないという利点を有する。従って、
早期の内にバッグフィルター10の内部に空気を入れて
温度を下げることができ、効率的なバッグフィルターの
利用ができる。
ルター10内に空気を入れるとO2濃度が高くなる。こ
の状態でマンホールを開けて内部に人が入り、濾布14
の点検を行うことができる。この場合、濾布14に付着
している酸化性ダストが空気に触れて酸化しても、表面
に付着した不活性ダストが熱を奪うので、温度が上がら
ず濾布14が焼損しないという利点を有する。従って、
早期の内にバッグフィルター10の内部に空気を入れて
温度を下げることができ、効率的なバッグフィルターの
利用ができる。
【0014】下部のダスト排出装置12によって排出さ
れたダストは、不活性ダストと酸化性ダストの混合物と
なるので、仮に酸素と化合しても極端に温度が上がるこ
とがなく、しかも焼結原料として再利用できるという利
点を備えている。
れたダストは、不活性ダストと酸化性ダストの混合物と
なるので、仮に酸素と化合しても極端に温度が上がるこ
とがなく、しかも焼結原料として再利用できるという利
点を備えている。
【0015】バッグフィルター10内部の定期点検時に
は、マンホールを開け、内部に作業員が入るのである
が、内部は高温であるので、冷却する必要がある。その
場合、濾布14の表面に不活性ダストの膜が形成されて
いることにより、酸化性ダストが発熱反応を起こして
も、反応熱から濾布14を保護することができ、バッグ
フィルター10の運転停止後、マンホールを開け、内部
に空気を進入させて、内部を冷却しても、酸化性ダスト
の反応熱により濾布14が焼損することはない。これに
よって、バッグフィルター10の停止時間は少なくて済
むので、稼働率が上がることになる。
は、マンホールを開け、内部に作業員が入るのである
が、内部は高温であるので、冷却する必要がある。その
場合、濾布14の表面に不活性ダストの膜が形成されて
いることにより、酸化性ダストが発熱反応を起こして
も、反応熱から濾布14を保護することができ、バッグ
フィルター10の運転停止後、マンホールを開け、内部
に空気を進入させて、内部を冷却しても、酸化性ダスト
の反応熱により濾布14が焼損することはない。これに
よって、バッグフィルター10の停止時間は少なくて済
むので、稼働率が上がることになる。
【0016】
【発明の効果】請求項1、2記載のバッグフィルターの
運転方法は、バッグフィルターの濾布の表面に不活性ダ
ストを付着させているので、濾布を酸化反応熱より保護
することができる。従って、バッグフィルター内の定期
点検のとき、マンホールを開けバッグフィルターを冷却
しても、濾布は焼損することがなく、すばやく冷却させ
て内部を点検でき、バッグフィルターの稼働率を上げる
ことができる。特に、請求項2記載のバッグフィルター
の運転方法は、排ガス処理終了直前の不活性ダスト吹き
込みの前に、発生したダストが減少した時点で揺動払い
落とし及び/又は逆洗を連続的に行うので、付着ダスト
が少なく、酸化反応を起こしたとしても、発熱量が少な
くて済む。また、不活性ダストを例えば、酸化鉄及び/
又は石灰等で構成することによって、酸化性ダストと共
に回収し、そのまま金属精錬設備(例えば、高炉)の原
料とすることができる。
運転方法は、バッグフィルターの濾布の表面に不活性ダ
ストを付着させているので、濾布を酸化反応熱より保護
することができる。従って、バッグフィルター内の定期
点検のとき、マンホールを開けバッグフィルターを冷却
しても、濾布は焼損することがなく、すばやく冷却させ
て内部を点検でき、バッグフィルターの稼働率を上げる
ことができる。特に、請求項2記載のバッグフィルター
の運転方法は、排ガス処理終了直前の不活性ダスト吹き
込みの前に、発生したダストが減少した時点で揺動払い
落とし及び/又は逆洗を連続的に行うので、付着ダスト
が少なく、酸化反応を起こしたとしても、発熱量が少な
くて済む。また、不活性ダストを例えば、酸化鉄及び/
又は石灰等で構成することによって、酸化性ダストと共
に回収し、そのまま金属精錬設備(例えば、高炉)の原
料とすることができる。
【図1】本発明の一実施例方法を適用したバッグフィル
ターの概略側面図である。
ターの概略側面図である。
【図2】同バッグフィルターの運転方法の説明図であ
る。
る。
【図3】高炉排ガスの処理状況を示す説明図である。
10 バッグフィルター 11 ホッパー 12 ダスト排出装置 13 密閉容器 14 濾布 15 導入管 16 吹き込み装置 17 ホッパー 18 ロータリバルブ 19 吹き込みノズル 20 ダスト払い落とし装置 21 出口ダクト 22 入口ダクト
フロントページの続き (72)発明者 北村 裕次 福岡県北九州市戸畑区大字中原46番地59 日鐵プラント設計株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 金属精錬設備から発生する排ガス中の酸
化性ダストを除去する場合に使用するバッグフィルター
の運転方法であって、 前記排ガスを処理する前に、少量の不活性ダストを前記
バッグフィルター内に吹き込んで濾布の表面に該不活性
ダストを付着させ、 次に、前記バッグフィルターによる排ガス処理終了直前
に不活性ダストを再度吹き込み、更にその上面に該不活
性ダストを付着させることを特徴とするバッグフィルタ
ーの運転方法。 - 【請求項2】 排ガス処理終了直前の不活性ダスト吹き
込みの前に、濾布に付着したダストの揺動払い落とし及
び/又は逆洗を行う請求項1記載のバッグフィルターの
運転方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22247494A JPH0857231A (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | バッグフィルターの運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22247494A JPH0857231A (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | バッグフィルターの運転方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0857231A true JPH0857231A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16782988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22247494A Withdrawn JPH0857231A (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | バッグフィルターの運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0857231A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009269005A (ja) * | 2008-05-12 | 2009-11-19 | Nippon Steel Corp | 空気濾過器のコーティング剤散布方法および空気濾過装置 |
CN108786301A (zh) * | 2018-06-12 | 2018-11-13 | 盐城诚达环保工程有限公司 | 能冷却的袋式脉冲除尘器 |
-
1994
- 1994-08-23 JP JP22247494A patent/JPH0857231A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009269005A (ja) * | 2008-05-12 | 2009-11-19 | Nippon Steel Corp | 空気濾過器のコーティング剤散布方法および空気濾過装置 |
CN108786301A (zh) * | 2018-06-12 | 2018-11-13 | 盐城诚达环保工程有限公司 | 能冷却的袋式脉冲除尘器 |
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