JPH0625724A - 高炉ダストの処理方法 - Google Patents
高炉ダストの処理方法Info
- Publication number
- JPH0625724A JPH0625724A JP20323092A JP20323092A JPH0625724A JP H0625724 A JPH0625724 A JP H0625724A JP 20323092 A JP20323092 A JP 20323092A JP 20323092 A JP20323092 A JP 20323092A JP H0625724 A JPH0625724 A JP H0625724A
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- blast furnace
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- exhaust gas
- tuyere
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、製鉄用の高炉において高炉発生ガ
ス中のダストの処理法を提供する。 【構成】 乾式集塵機により捕集した高炉ダストを乾燥
粉末状態のまま高炉ガスを用いた気送管により集塵機か
ら貯留タンクに集積し、羽口より吹き込む方法。高炉ダ
ストに微粉炭を混合して羽口より吹き込む方法。
ス中のダストの処理法を提供する。 【構成】 乾式集塵機により捕集した高炉ダストを乾燥
粉末状態のまま高炉ガスを用いた気送管により集塵機か
ら貯留タンクに集積し、羽口より吹き込む方法。高炉ダ
ストに微粉炭を混合して羽口より吹き込む方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は製鉄用の高炉において高
炉発生ガス中のダストの処理方法に関する。
炉発生ガス中のダストの処理方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】高炉の炉頂より取り出されるガスはＣＯ
ガスを有しているため高炉の熱風炉やその他の炉の熱源
等として利用されるが、装入物の鉱石やコークス等の粉
化されたものを含むダストを大量に有している。このた
め高炉にはすべて付帯設備としてガスの集塵装置が設け
られている。その構成はたとえばまず粗集塵器（ダスト
キャッチャー）でガスの流れを変えることにより粗いダ
ストを捕集し、次にさらに細かいダストを捕集するが、
これには湿式と乾式とがある。
ガスを有しているため高炉の熱風炉やその他の炉の熱源
等として利用されるが、装入物の鉱石やコークス等の粉
化されたものを含むダストを大量に有している。このた
め高炉にはすべて付帯設備としてガスの集塵装置が設け
られている。その構成はたとえばまず粗集塵器（ダスト
キャッチャー）でガスの流れを変えることにより粗いダ
ストを捕集し、次にさらに細かいダストを捕集するが、
これには湿式と乾式とがある。
【０００３】湿式はベンチュリースクラバーが主に用い
られているが、これはタンク内に吹き出したガスに散水
してダストを捕集するものである。また乾式は濾布を用
いたバグフィルターや静電的方法による電気集塵器（コ
ットレル）が使用される。そして捕集したダストの処理
方法としては湿式の場合はそのままの状態で、また乾式
の場合においても一旦水を加えてスラリー状とした後フ
ィルタープレスなどで水を分離してペレットなどの鉄原
料として再生する。このように乾式集塵機で捕集した場
合でも水を添加するのはスラリー状にした方が移送など
の取り扱いが容易とされているからである。
られているが、これはタンク内に吹き出したガスに散水
してダストを捕集するものである。また乾式は濾布を用
いたバグフィルターや静電的方法による電気集塵器（コ
ットレル）が使用される。そして捕集したダストの処理
方法としては湿式の場合はそのままの状態で、また乾式
の場合においても一旦水を加えてスラリー状とした後フ
ィルタープレスなどで水を分離してペレットなどの鉄原
料として再生する。このように乾式集塵機で捕集した場
合でも水を添加するのはスラリー状にした方が移送など
の取り扱いが容易とされているからである。
【０００４】図２は上記の従来からのダスト回収を含む
高炉ガスの処理系統の例を示す図である。高炉１の炉頂
から出た高炉ガスは粗集塵器２を通り、乾式集塵機であ
るバグフィルター３でダストを捕集する。これにより清
浄化されたガスは炉頂圧発電機（ＴＲＴ発電機）４を経
てガスホルダー５に送られる。一方、捕集されたダスト
は水処理設備６で水を加えられスラリー状として送られ
た後、シックナー、プレスフィルター等水分離設備７で
水を分離してケーキ状にする。
高炉ガスの処理系統の例を示す図である。高炉１の炉頂
から出た高炉ガスは粗集塵器２を通り、乾式集塵機であ
るバグフィルター３でダストを捕集する。これにより清
浄化されたガスは炉頂圧発電機（ＴＲＴ発電機）４を経
てガスホルダー５に送られる。一方、捕集されたダスト
は水処理設備６で水を加えられスラリー状として送られ
た後、シックナー、プレスフィルター等水分離設備７で
水を分離してケーキ状にする。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来技術
では乾式集塵機によりダストを捕集した場合においても
ダストの最終的な処理は水を使用しており、このための
水の回収、処理などの設備費用がかかることになる。こ
のようにケーキ状になったダストの用途はペレットとし
て鉄源とするのが普通であるが、これにはそのための製
造コストがかかることになる。本発明は乾式集塵機で捕
集した高炉ダストをできるだけ低コストで処理し再利用
することを課題とする。
では乾式集塵機によりダストを捕集した場合においても
ダストの最終的な処理は水を使用しており、このための
水の回収、処理などの設備費用がかかることになる。こ
のようにケーキ状になったダストの用途はペレットとし
て鉄源とするのが普通であるが、これにはそのための製
造コストがかかることになる。本発明は乾式集塵機で捕
集した高炉ダストをできるだけ低コストで処理し再利用
することを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するものであって、乾式集塵機により捕集した高炉ダス
トを乾燥粉末状態のまま高炉ガスを用いた気送管により
集塵機から貯留タンクに集積し、羽口より吹き込むこと
を特徴とする高炉ダストの処理方法である。また高炉ダ
ストに微粉炭を混合して羽口より吹き込むことも特徴と
する。
するものであって、乾式集塵機により捕集した高炉ダス
トを乾燥粉末状態のまま高炉ガスを用いた気送管により
集塵機から貯留タンクに集積し、羽口より吹き込むこと
を特徴とする高炉ダストの処理方法である。また高炉ダ
ストに微粉炭を混合して羽口より吹き込むことも特徴と
する。
【０００７】
【作用】本発明においては、バグフィルターや電気集塵
機などの乾式集塵機により捕集した高炉ダストを乾燥粉
末状態のまま高炉ガスを用いた気送管により集塵機から
貯留タンクに集積する。たとえばバグフィルターの場
合、５〜６基といった台数が並列に設けられており、ダ
ストの回収は順次に使用を停止していわゆる逆洗ブロワ
ーなどで逆方向から気流を流し、濾布に付着したダスト
を装置底部に落下させて集める。これを貯留タンクに集
めるが、気送管により行なうことにより特別な手間を要
さず行なうことができる。気送管に使用する気体として
は高炉ガスを使用すれば集塵機内の雰囲気と同じであ
り、燃焼爆発などの危険がない。
機などの乾式集塵機により捕集した高炉ダストを乾燥粉
末状態のまま高炉ガスを用いた気送管により集塵機から
貯留タンクに集積する。たとえばバグフィルターの場
合、５〜６基といった台数が並列に設けられており、ダ
ストの回収は順次に使用を停止していわゆる逆洗ブロワ
ーなどで逆方向から気流を流し、濾布に付着したダスト
を装置底部に落下させて集める。これを貯留タンクに集
めるが、気送管により行なうことにより特別な手間を要
さず行なうことができる。気送管に使用する気体として
は高炉ガスを使用すれば集塵機内の雰囲気と同じであ
り、燃焼爆発などの危険がない。
【０００８】本発明においてはこのようにして集めた高
炉ダストを羽口より吹き込む。この場合高炉ダストにさ
らに微粉炭を混合して羽口より吹き込んでもよい。高炉
ダストの主成分は鉄分とコークスに起因する炭素分であ
り、いずれも羽口から吹き込んで有用な働きをする。高
炉ダスト中の炭素分は微粉炭と同様に熱源としてコーク
ス比の低減に寄与し燃料費を低減させる。また鉄分はそ
れ自体鉄源の回収利用という効果のみならず、微粉炭の
吹き込み量が多い操業において未燃チャーの発生を防止
し、また羽口前燃焼温度を抑制することにより溶銑中の
Ｓｉ量を低減する効果もある。
炉ダストを羽口より吹き込む。この場合高炉ダストにさ
らに微粉炭を混合して羽口より吹き込んでもよい。高炉
ダストの主成分は鉄分とコークスに起因する炭素分であ
り、いずれも羽口から吹き込んで有用な働きをする。高
炉ダスト中の炭素分は微粉炭と同様に熱源としてコーク
ス比の低減に寄与し燃料費を低減させる。また鉄分はそ
れ自体鉄源の回収利用という効果のみならず、微粉炭の
吹き込み量が多い操業において未燃チャーの発生を防止
し、また羽口前燃焼温度を抑制することにより溶銑中の
Ｓｉ量を低減する効果もある。
【０００９】すなわち羽口より吹き込まれた炭素分は一
旦完全酸化してＣＯ2 になり、ソリューション反応より
ＣＯを生成する。つまり最終的にＣＯ2 ガスを生成する
以上の酸素量が途中の反応過程で要求され、炭素分が完
全燃焼するに必要な空気量、すなわち空気比を１以上に
する必要がある。空気比が１近傍より低下するとレース
ウェイ内で未燃チャーの発生が著しくなり高炉の操業に
悪影響を及ぼすことになる。この場合酸化鉄を吹き込む
ことにより炭素と直接反応して未燃チャーの発生を防止
できる。
旦完全酸化してＣＯ2 になり、ソリューション反応より
ＣＯを生成する。つまり最終的にＣＯ2 ガスを生成する
以上の酸素量が途中の反応過程で要求され、炭素分が完
全燃焼するに必要な空気量、すなわち空気比を１以上に
する必要がある。空気比が１近傍より低下するとレース
ウェイ内で未燃チャーの発生が著しくなり高炉の操業に
悪影響を及ぼすことになる。この場合酸化鉄を吹き込む
ことにより炭素と直接反応して未燃チャーの発生を防止
できる。
【００１０】また微粉炭を吹き込んだ場合、石炭中のＳ
ｉＯ2 がＳｉＯに還元されて気化し、これが炉下部の高
温帯を上昇する間に炭素によりＳｉに還元されて銑鉄中
のＳｉを増加させる。しかし微粉炭と同時に酸化鉄を吹
き込んだ場合、上記炭素との反応が吸熱反応なので温度
上昇が抑制されてＳｉＯの発生が少なくなり、溶銑中の
Ｓｉの増加が防止できる。
ｉＯ2 がＳｉＯに還元されて気化し、これが炉下部の高
温帯を上昇する間に炭素によりＳｉに還元されて銑鉄中
のＳｉを増加させる。しかし微粉炭と同時に酸化鉄を吹
き込んだ場合、上記炭素との反応が吸熱反応なので温度
上昇が抑制されてＳｉＯの発生が少なくなり、溶銑中の
Ｓｉの増加が防止できる。
【００１１】なお、粗集塵器のダストも同様に乾燥状態
での処理が可能であるが、あまり粗いダストは高炉への
吹き込みに適さないので分級、粉砕などの手段が必要と
なる。
での処理が可能であるが、あまり粗いダストは高炉への
吹き込みに適さないので分級、粉砕などの手段が必要と
なる。
【００１２】
【実施例】図１は本発明の実施例を示す高炉ガスの処理
系統図である。乾式集塵機であるバグフィルター３で清
浄化された出側のガスの一部をバイパス配管８により取
り出し圧縮機１１により昇圧する。乾式集塵機より取り
出されたダストは気送管９により貯留タンク１０に送ら
れる。ここで高炉ダストには微粉炭１２が混合され、高
炉羽口１３に設けたバーナーにより炉内に吹き込む。本
発明の方法により微粉炭と高炉ダストの混合比は１対１
で、合わせて１２０ｋｇ／ｔ−ｐｉｇの量を吹き込んだ
が良好な操業状態を維持できた。
系統図である。乾式集塵機であるバグフィルター３で清
浄化された出側のガスの一部をバイパス配管８により取
り出し圧縮機１１により昇圧する。乾式集塵機より取り
出されたダストは気送管９により貯留タンク１０に送ら
れる。ここで高炉ダストには微粉炭１２が混合され、高
炉羽口１３に設けたバーナーにより炉内に吹き込む。本
発明の方法により微粉炭と高炉ダストの混合比は１対１
で、合わせて１２０ｋｇ／ｔ−ｐｉｇの量を吹き込んだ
が良好な操業状態を維持できた。
【００１３】
【発明の効果】本発明により高炉ダストは乾燥ダストの
まま高炉で使用するのでダスト処理工程が削減され、処
理コストが低減できる。またコークス比の低減、未燃チ
ャー発生の防止による炉況の安定化、さらに銑鉄品質の
向上も図ることができる。
まま高炉で使用するのでダスト処理工程が削減され、処
理コストが低減できる。またコークス比の低減、未燃チ
ャー発生の防止による炉況の安定化、さらに銑鉄品質の
向上も図ることができる。
【図１】本発明の実施例を示す高炉ガスの処理系統図
【図２】従来の高炉ガスの処理系統の例を示す図
１ 高炉 ２ 粗集塵器 ３ バグフィルター ８ バイパス配管 ９ 気送管 １０ 貯留タンク １１ 圧縮機 １２ 微粉炭 １３ 高炉羽口
Claims (2)
- 【請求項１】 乾式集塵機により捕集した高炉ダストを
乾燥粉末状態のまま高炉ガスを用いた気送管により集塵
機から貯留タンクに集積し、羽口より吹き込むことを特
徴とする高炉ダストの処理方法。 - 【請求項２】 高炉ダストに微粉炭を混合して羽口より
吹き込むことを特徴とする請求項１記載の高炉ダストの
処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20323092A JPH0625724A (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 高炉ダストの処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20323092A JPH0625724A (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 高炉ダストの処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0625724A true JPH0625724A (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=16470608
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20323092A Withdrawn JPH0625724A (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 高炉ダストの処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0625724A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6384734B1 (en) | 1998-12-31 | 2002-05-07 | Daito Corporation | Method of controlling IC handler and control system using the same |
| US6690284B2 (en) | 1998-12-31 | 2004-02-10 | Daito Corporation | Method of controlling IC handler and control system using the same |
| KR100423437B1 (ko) * | 1999-12-27 | 2004-03-19 | 주식회사 포스코 | 고로 풍구의 더스트 취입장치 |
| JP2012506308A (ja) * | 2008-10-23 | 2012-03-15 | シーメンス・ファオアーイー・メタルズ・テクノロジーズ・ゲーエムベーハー | ガスフローから粒子状固体を分離するための方法および装置 |
-
1992
- 1992-07-08 JP JP20323092A patent/JPH0625724A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6384734B1 (en) | 1998-12-31 | 2002-05-07 | Daito Corporation | Method of controlling IC handler and control system using the same |
| US6690284B2 (en) | 1998-12-31 | 2004-02-10 | Daito Corporation | Method of controlling IC handler and control system using the same |
| KR100423437B1 (ko) * | 1999-12-27 | 2004-03-19 | 주식회사 포스코 | 고로 풍구의 더스트 취입장치 |
| JP2012506308A (ja) * | 2008-10-23 | 2012-03-15 | シーメンス・ファオアーイー・メタルズ・テクノロジーズ・ゲーエムベーハー | ガスフローから粒子状固体を分離するための方法および装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991005 |