JPH0856561A - 青果物の蒸熱防疫処理装置 - Google Patents

青果物の蒸熱防疫処理装置

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JPH0856561A
JPH0856561A JP20341694A JP20341694A JPH0856561A JP H0856561 A JPH0856561 A JP H0856561A JP 20341694 A JP20341694 A JP 20341694A JP 20341694 A JP20341694 A JP 20341694A JP H0856561 A JPH0856561 A JP H0856561A
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chamber
steam
steaming
fruits
heat treatment
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JP20341694A
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English (en)
Inventor
Tomoji Horiike
友治 堀池
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SUTAALES N KK
SUTAALES-N KK
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SUTAALES N KK
SUTAALES-N KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易式の設備を適時に形成できるように、車
両に搭載して必要な場所に移動できるように設けられた
蒸熱防疫処理装置を提供する。 【構成】 車両に搭載されたチャンバー1に、外部から
の封止された蒸熱処理室107、この蒸熱処理室に青果
物を収容した積層コンテナを搬入するための搬入口10
2、該積層コンテナ11をパッキングハウス7に搬出す
るための搬出口103を設け、かつこの搬出口からパッ
キングハウス7へ処理済積層コンテナを搬出させる通路
10を蛇腹状の筒体の接続で形成し、更に蒸熱処理室に
は、積層コンテナ11の内部に蒸熱エアを均一,均等に
通風させる通風発生手段及び蒸熱処理条件を制御する通
風制御手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は青果物の蒸熱防疫処理装
置に関し、詳しくは、装置を車両に搭載して必要な場所
に移動できるように設けられ、各地において簡易式の設
備を適時に形成できる蒸熱防疫処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】青果物の防疫処理は、特定の国や地域に
おいて固有の害虫を他の地域に持ち込まないために必要
とされ、従来、EDB(二臭化エチレン)を用いる燻蒸
法や、メチルブロマイドを用いる方法、放射線を用いる
方法などが採用されていたが、これらの方法は、例えば
EDBによる燻蒸法については発癌性の問題が指摘され
て米国や我国おいてはその採用が禁止され、また後者の
方法についても薬害や取り扱い性の難点やコストの面で
の難点があった。
【0003】このため、現在においては薬害等の弊害が
ない蒸熱を用いる処理方法が広く採用されている。この
蒸熱処理法は従来、適用範囲が極度に制限される、全体
が均一に処理できない、果皮が黒く焼ける、果皮の不
熟、追熟不全を生ずる、果実が硬くなる、等々の問題点
が指摘されていたが、堀池らの提案(特公平3−460
95号)により、青果物を収容した通風底を有するコン
テナを多段に積層し、温度,湿度等をコンピュータ制御
した蒸熱空気をこの積層コンテナに対し上下方向に通風
させることで、各所均一な処理を効率よく行わせること
ができる装置が開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一定の工場
で大量生産され経時的変化の考慮が殆ど必要ない一般の
工業製品とは異なり、上記蒸熱防疫処理を行う対象は例
えばパパイヤ,マンゴウ等の農産物であることから、上
記の装置については更に改善すべき課題のあることが指
摘される。
【0005】すなわち、上記堀池らの提案は、青果物が
集積される集果場等に近接して設けられた蒸熱処理場に
おいて、通風の温度,湿度等の適切なコンピュータ制御
により同時処理の多数の青果物に対する均一な蒸熱処理
を実現し、上述従来法の欠点を改善するものであり、青
果物が一か所に大量集果される地域においては大規模処
理設備が望まれる。このためその設備費用が多大となる
問題がある他、比較的近隣の地域では青果物の収穫時期
が同じとなりやすいため一か所に集中する青果物を一時
期に大量に蒸熱処理することが必要となって、ますます
その蒸熱処理設備の大規模化が求められることになる。
【0006】ところが、広い地域で収穫される青果物を
考えると、青果物を特定の蒸熱処理場に集中させるより
も比較的近隣の地域毎に処理場を設けることが輸送コス
ト等の面で有利である場合が多く、またより広い地域で
考えると地域的な気候や天候の違いから青果物の収穫時
期が少しづつづれることはしばしばあるから、一般に通
年的に使用されるものでない蒸熱処理設備を大規模化す
るよりも、比較的小規模な設備を各地域ごとに設けるこ
とがむしろ有利であるし、更に、既に集果が終わった地
域の蒸熱処理設備を次の地域に転用できるようにすれ
ば、設備投資に要する負担は大幅に低減される。
【0007】本発明はまさにこのような観点からなされ
たものであり、従来固定の設備と考えられていた蒸熱処
理設備を、収穫,集果の時期がずれる地域間で移動させ
て有効利用を図ることができる新規な青果物の蒸熱防疫
処理装置を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0008】また本発明の別の目的は、かかる移動可能
な蒸熱防疫処理装置として好適な構成を有する装置を提
供するところにある。
【0009】本発明の更に別の目的は、移動した場所に
おいての作業開始準備、及び終了後の撤収作業が容易で
あるように工夫された構成を有する蒸熱防疫処理装置を
提供するところにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を実現する
本発明の蒸熱防疫処理装置の特徴の一つは、青果物を収
容できかつ上下方向の通風が可能なコンテナを多数積層
することで形成された積層コンテナを用いて青果物の蒸
熱処理を行なう蒸熱防疫処理装置であって、トレーラ等
の車両に搭載された移動可能のチャンバーに、外部から
の封止が可能な蒸熱処理室と、この蒸熱処理室に上記の
積層コンテナを搬入するための開閉可能な搬入口と、該
積層コンテナを外部から封止されたパッキングハウスに
搬出するための開閉可能な搬出口と、を設けると共に、
該チャンバーの搬出口から外部の上記パッキングハウス
へ処理済積層コンテナを搬出させる通路を外部とは封止
した状態で連結形成する着脱可能の接続手段を設け、更
に上記移動可能のチャンバーには、蒸熱処理室に搬入さ
れた積層コンテナの上端を上方の通風ダクトと連結して
上端から下端に渡る内部通風路を形成させる連結手段を
設けると共に、該内部通風路に流す通風の発生手段及び
通風の温度,湿度及び風量等による蒸熱処理の条件を制
御する通風制御手段を設けた構成をなすところにある。
【0011】本発明装置のより好ましい構成としては、
上記のチャンバーに設けられた蒸熱処理室を、水平方向
に胴長のチャンバー内部に複数の積層コンテナを一列に
収納できるように構成したものを挙げることができる。
このように構成することで、上記チャンバーが例えば3
m程度の細長い形状とできてこれを搭載した車両の車幅
を狭くでき、一般道路等を移動する時の制約が軽減され
あるいは殆ど制約されずに各地に設けられた集果場への
アクセスが容易となり、また胴長の蒸熱処理室に複数の
積層コンテナを一列に収容することで大量の青果物を同
時処理できて効率的となるからである。また更に、この
胴長に設けた蒸熱処理室に対して、積層コンテナの搬入
口を胴長長尺方向の一端側の側面に設け、かつ搬出口を
他端側の端部に設けた構成のものを特に好ましいものと
して挙げることができる。このようにすることで、積層
コンテナの搬入,搬出を一方のルートに沿って行なえる
ので、単一,共通のコンベアを用いて容易に行なうこと
ができ、しかも建屋に連結する搬出口を胴長蒸熱処理室
の端部に設けることで、上記接続手段で連結される通路
の断面積を小さくでき、この通路を外部から封止する封
止構造を小型にすることができる。
【0012】上記蒸熱処理室と、通風発生手段及び通風
制御手段等の機械類とは、これを1つのあるいは複数の
チャンバーに収容して1台の車両上に搭載してもよい
が、複数のチャンバーに収容した場合にはこれらをそれ
ぞれ独立した別の車両に搭載して、移動車両の小型化を
図ることもできる。
【0013】本発明の処理対象である「青果物」として
は、パパイヤ,マンゴウなど上記蒸熱処理が必要なもの
であれば特に限定されることはない。
【0014】蒸熱処理を行なうために用いられる「コン
テナ」は、多数(例えば数100個程度)の青果物を収
容した状態で積層されて上下方向の内部通路を形成する
ように底部に所定の通風開口が設けられる他、通風され
る蒸熱エアが平均的に青果物に作用するのに適した構造
を有するものであればよい。
【0015】上記「蒸熱処理室」は、上方の通風ダク
ト、この上方ダクトと積層コンテナの上端を連結する連
結手段を有する他、上方ダクト内の風量調節用ダンパ、
散水スプレー、排気装置等蒸熱処理に必要な適宜の装
置、機構が必要に応じて設けられるが、これらは上述し
た特公平3−46095号に記載されている装置等を参
考にして採用することができる。またコンベアなど積層
コンテナの搬入,搬出に利用できる機構が適宜設けられ
る。上記の連結手段は上方ダクトの吹出し口から通風が
確実に積層コンテナ内に吹き込まれる程度に密着するも
のであればよい。
【0016】上記「搬入口」、「搬出口」は、気密的に
閉鎖できる開閉扉を有するように設けられ、また積層コ
ンテナの搬入,搬出に便利な付属コンベアを併設するこ
とも好ましい。
【0017】上記「チャンバー」は一般的には側壁板、
床板、天井板等により箱型構造に設けられたものが例示
され、必要に応じて、外部から、水、電気等を取り入れ
るためのコネクタ、排気ダクトや外気取り入れ口などが
設けられる。
【0018】このチャンバーのうちの通風発生手段、通
風制御手段の機械類(以下これらを「マシンユニット」
という)を収容する部分は、上記のように蒸熱処理室と
共通のチャンバーであっても、別のチャンバーであって
もよい。通風発生手段は通常はファンにより構成され
る。また通風制御手段は、風向調整板,整流板,ヒー
タ,加湿器などを適宜必要な位置に配設し、通風の加
熱,冷却,過失,除湿,送風,外気導入等を行なうこと
ができるように構成される。上記のマシンユニットの一
つとして、通常は蒸熱処理装置を稼動制御するためのコ
ンピュータが搭載されるが、このコンピュータと共にパ
ッキングハウス側から遠隔制御するための操作ボード等
を設けるようにしてもよい。
【0019】なお、吹出口から吹き出す空気の温度、湿
度等の制御は、通常は予め設定したシーケンスプログラ
ムにより行うことができる。
【0020】蒸熱処理室の搬出口をパッキングハウスの
建屋に連結する「通路」は、蒸熱処理後の青果物の再汚
染を防ぐために外部から封止された状態に設けることが
必要であり、例えば、蛇腹状両端開放の筒体の両端に環
状の連結用フランジを設け、この連結用フランジを、チ
ャンバー及び建屋に対応して設けた環状の連結用フラン
ジにシール部材等を介して締結し、更に蒸熱処理室側か
ら建屋に渡る床板、強度補強部材、積層コンテナの搬出
用コンベア等を所定の位置に設置することで構成でき
る。このように一対の連結用の環状フランジ間に蛇腹状
の筒体を介挿することによって、VHTチャンバーの停
止位置が若干ずれていても支障なく両者を連結接続で
き、作業開始のための準備を容易に行なうことができ
る。
【0021】本発明の装置を連結することで簡易式の蒸
熱処理設備を構成するパッキングハウスは、蒸熱処理さ
れた青果物の再汚染を防止できるクリーンエリアとして
設けられ、作業者あるいは自動梱包装置等を用いて蒸熱
処理済青果物を段ボール製の包装ケース等に例えば4×
5=20個づつ梱包する作業を行なう空間として設けら
れる。一般的には、このパッキングハウスは各地に建設
された建屋内に設けられるが、上述した側壁板、床板、
天井板等により箱型構造に設けられた梱包作業空間を提
供するチャンバーを車両に搭載し、これを蒸熱処理装置
と共に車両移動できる形式とすることもできる。
【0022】
【作用】本発明の装置によれば、適宜の地域に設けられ
ている集果場等に、外部から封止できるクリーンなパッ
キングハウスの建屋を準備しておくだけで、例えば胴長
蒸熱処理室の長尺方向他端側の端部に設けた処理済積層
コンテナの搬出口を、上記の着脱可能の接続手段により
建屋に接続して容易に蒸熱防疫処理設備を形成できる。
【0023】
【実施例】図面は、本発明に係る実施例を示している。
【0024】図1において、1は、後述する蒸熱処理室
を内蔵したチャンバー(以下頭文字をとって「VHTチ
ャンバー」と称する)を示し、車輪を有する架台(駆動
車両3に連行される車両)2の上に搭載されている。4
は上述したマシンユニットを内蔵したマシンチャンバー
を示し、車輪を有する架台5の上に搭載されていて、本
例では、上記VHTチャンバー1を搭載している架台2
の後端にユニバーサル型のジョイント6で連結されて、
駆動車両3により一連に連行されるようになっている。
なお本例のVHTチャンバー1は幅3m程度の水平胴長
(長尺方向の長さは例えば10m程度)に設けられてい
ると共に、蒸熱処理室の積層コンテナ搬出口103はV
HTチャンバー1の後端部(図の左端)に、搬入口10
2はVHTチャンバー1の反対側の端部近傍の側面に、
それぞれ開閉扉により開閉できるように設けられてい
る。
【0025】図2は、上記のVHTチャンバー1とマシ
ンチャンバー4を所定の集果場まで移動させ、その集果
場のパッキングハウスを構成する建屋7に対し、蒸熱処
理室の後端部に設けられた積層コンテナ搬出口が上述の
接続状態となるように接続させた際の概要を側面図で示
したものである。
【0026】すなわち、パッキングハウス(蒸熱処理済
の青果物に対する再汚染を防止できるように外部から封
止されているクリーンエリアの空間を区画する構造物)
を構成する建屋7に、上記図1に示した車両を接近さ
せ、該建屋7の一部の側壁に予め設けた環状フランジ7
01にVHTチャンバー1の後端を所定間隔保って対向
させ、車両の架台2,5を所定のアウトリガー(図示せ
ず)などを用いて地上に固定させる。ついで、VHTチ
ャンバー1の後端部に設けられている環状フランジ部1
01と上記建屋側の環状フランジ701の間に、蛇腹状
の筒体8の両端の環状フランジ部801,801を掛け
渡して、不図示の環状シールプレートを介してボルト締
結し、VHTチャンバー1から建屋7を連結する通路1
0を形成させる。また、この通路内に床板を掛け渡す
他、積層コンテナを搬出移動させるのに使用されるロー
ラコンベア9等が該通路内に設置され、更に必要に応じ
て強度補強のための部材が組み付けられる。
【0027】またマシンチャンバー4には、不図示の電
気ケーブルにより電源が接続され、また不図示の給水管
が接続され、またこのマシンチャンバー4内の通風ダク
ト等とVHTチャンバー1内の対応する通風ダクト等の
端部が接続される。
【0028】以上により、蒸熱処理を行なうためのマシ
ンユニット、外部から封止されかつ積層コンテナの開閉
可能の搬入口、搬出口を有する蒸熱処理室、この蒸熱処
理室と蛇腹状の筒体8を介して外部から封止された状態
で連結されたパッキングハウス(建屋7)からなる簡易
式の青果物の蒸熱防疫処理設備の形成が終了する。
【0029】図3は以上の簡易式の蒸熱防疫処理設備を
平面的に見たものであり、パッキングハウスの建屋7に
対して1組のVHTチャンバー1とマシンチャンバー4
を接続した場合の例を示している。また図4はパッキン
グハウスの建屋7に対して2組のVHTチャンバー1と
マシンチャンバー4を並列して接続した場合の例を示し
ている。すなわち、蒸熱処理すべき青果物の量に応じ
て、VHTチャンバーとマシンチャンバーの組を増すこ
とでその処理能力を簡単に増幅させることができるもの
である。
【0030】図5は、VHTチャンバー1とマシンチャ
ンバー4内の蒸熱処理を行なう諸機構の構造概要を示し
たものであり、VHTチャンバー1の内部には、床板1
04から一定高さの位置に該チャンバー1の長尺方向に
並んだローラコンベア105が設けられている。なお1
06はローラコンベアの支柱である。そして、該チャン
バー1の図の右側端部近傍の側面に設けられた搬入口
(図3,4の102)から蒸熱処理室107内に搬入さ
れた積層コンテナ11は、該ローラコンベア105の上
を図示の位置まで順次移動されて位置決め停止される。
所定数の積層コンテナ11を搬入後、搬入口102の扉
は閉鎖されて外部から封止される。この状態で蒸熱処理
を行ない、終了後は、搬出口103の扉を開いて積層コ
ンテナ11を順次通路10を通ってパッキングハウスの
建屋7内に移動させる。
【0031】蒸熱処理済積層コンテナ11を搬出した後
は、搬出口103の扉を閉鎖し、搬入口102の扉を開
いて次の積層コンテナ11を蒸熱処理室に搬入して、蒸
熱処理を行なう。以上の操作を繰り返すことで、パッキ
ングハウスの建屋7内を常にクリーンエリアの状態に維
持しながら、蒸熱処理室107内に外部から積層コンテ
ナ11を搬入し、蒸熱処理し、パッキングハウスに搬出
移動させる、という一連の作業を繰り返し行なうことが
できる。
【0032】本例における上記の蒸熱処理を行なうため
の機構は、チャンバー1の上部に設けられた上方ダクト
110に、チャンバー長尺方向に離隔した3か所の蒸熱
エア吹出口111が設けられ、この吹出口111に積層
コンテナ11の上端に連結する密着用ブラケット112
が組み付けられている。またこの吹出口111の内部に
は、吹き出しエアを平均化するためのダンパー113が
設けられていると共に、散水スプレー114が設けられ
ている。
【0033】また図示しない空気取入れ口から取り入れ
たエアを、ヒータ及び加湿器116を内蔵した漏斗状ダ
クト115からファン117を経て、上記上方ダクト1
10に導く通風ダクト118の途中には、整流板11
9,風向調節板120が設けられて、蒸熱処理時の蒸熱
エアの温度,湿度、風量などを、マシンユニットに設け
られているコンピュータによるプログラム制御によって
適切に制御できるようになっている。
【0034】図6は、本例の蒸熱処理装置における操作
制御のための機械装置等の配置関係を説明するためのも
のであり、マシンチャンバー4内に収容されたマシンユ
ニットの一部としてコンピュータ401が設けられ、こ
のコンピュータ401は、風量,温度,湿度等の設定を
変更し、あるいは蒸熱処理の開始を支持するなどのため
の操作パネル402を有すると共に、VHTチャンバー
1の蒸熱処理室107内の所定位置の温度等をセンサー
403で検出して、上記ヒータ116等をフィードバッ
ク制御するように設けられている。また、本例では、作
業者がパッキングハウスの建屋7内から上記の操作を行
なうことができるように、上記マシンユニットのコンピ
ュータ401と無線又は有線で接続された携帯用の操作
パネル404を該建屋7内に持ち込むようにさせてい
る。
【0035】なお、以上の処理が行なわれる青果物を収
容するコンテナは、上方開放型の箱型をなしかつ底部が
網で形成されている形式のものを用いることができ、こ
れを複数段積層することで、側壁により外側から遮断さ
れた縦型筒状の内部通風路を形成した上記の積層コンテ
ナ11が構成される。
【0036】以上の構成の本例の蒸熱処理装置によれ
ば、各地に設けられたパッキングハウス用の建屋とVH
Tチャンバー及びマシンチャンバーを連結することで簡
易に蒸熱処理設備を形成させることができ、その作業開
始の準備も、また作業終了後の撤収作業も容易かつ迅速
に行なえる。また、青果物に対する蒸熱防疫処理を、コ
ンピュータ制御によって適切かつ安定して確実行なうこ
とができる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような効果を奏
する。
【0038】:蒸熱処理装置を車両に搭載して移動さ
せることで、収穫,集果の時期がずれる地域毎に、一つ
の装置を逐次的に使用することで装置を有効に利用で
き、設備投資の大幅な軽減を実現できる。
【0039】:移動可能な蒸熱処理装置の搬出口を、
各地に設けられた建屋に接続するだけで簡易式に蒸熱処
理設備を形成することができる。
【0040】:上記のにおいて、蒸熱処理室と建屋
を接続する手段が、蛇腹状両端開放の筒体の両端に設け
た環状フランジとこれに対応するように蒸熱処理室及び
建屋に設けた環状フランジを締結する構成によれば、そ
の作業は極めて容易であり、蛇腹状の筒体を間に介挿し
ているので、建屋とチャンバーの一対の環状フランジに
若干の位置ずれがあっても、これを容易に吸収すること
ができて、蒸熱処理作業の開始準備及び終了後の撤収作
業が容易かつ短時間に行なえる。
【0041】:蒸熱処理室を水平胴長に設けてその中
に積層コンテナを一列に収容する構成によれば、車両の
車幅を狭くすることによる各地集果場へのアクセス時の
制約軽減と、多数の青果物を一括大量処理するという要
求を同時に満足できる。
【0042】:胴長蒸熱処理室の一端側の側面に積層
コンテナの搬入口、他端側の端部に搬出口を設けた構成
によれば、パッキングハウスとの接続通路の断面積を小
さくできて封止構造を小型にできる。
【0043】:上記の構成によれば、積層コンテナ
の搬入,搬出を一定の搬送ルートに沿って行なえるの
で、作業に使用されるコンベアを単一,共通のものとで
きる。
【0044】:蒸熱処理は、固定的な大規模設備と同
様に、積層コンテナ内の多数の青果物に対して均一に、
またコンピュータ制御により処理条件も安定かつ確実に
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明よりなる蒸熱処理装置の構成概
要を外観で示した正面図、
【図2】図2は、同装置をパッキングハウス用の建屋に
接続し、積層コンテナを移動させる際の状況を説明する
ための一部を断面した正面図、
【図3】図3は、図2のVHTチャンバーが一つである
場合の平断面概要図、
【図4】図4は、図2のVHTチャンバーが二つである
場合の平断面概要図、
【図5】図5は、同装置の蒸熱処理室と通風機構の概要
を示した縦断正面図、
【図6】図6は、同装置の制御装置の配置、接続関係を
説明するための図である。
【符号の説明】
1・・・VHTチャンバー、2・・・架台、3・・・駆
動車両、4・・・マシンチャンバー、5・・・架台、6
・・・ジョイント、7・・・建屋、8・・・蛇腹状の筒
体、9・・・ローラコンベア、10・・・通路、11・
・・積層コンテナ、101・・・環状フランジ部、10
2・・・搬入口、103・・・搬出口、105・・・ロ
ーラコンベア、107・・・蒸熱処理室、110・・・
上方ダクト、111・・・吹出し口、112・・・密着
ブラケット、113・・・ダンパー、114・・・散水
スプレー、116・・・ヒータ及び加湿器、117・・
・ファン、118・・・通風ダクト、119・・・整流
板、120・・・風向調節板、401・・・コンピュー
タ、402・・・操作パネル、403・・・センサー、
404・・・操作パネル。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 青果物を収容できかつ上下方向の通風が
    可能なコンテナを多数積層することで形成された積層コ
    ンテナを用いて青果物の蒸熱処理を行なう蒸熱防疫処理
    装置であって、 トレーラ等の車両に搭載された移動可能のチャンバー
    に、外部からの封止が可能な蒸熱処理室と、この蒸熱処
    理室に上記の積層コンテナを搬入するための開閉可能な
    搬入口と、該積層コンテナを外部から封止されたパッキ
    ングハウスに搬出するための開閉可能な搬出口と、を設
    けると共に、該チャンバーの搬出口から外部の上記パッ
    キングハウスへ処理済積層コンテナを搬出させる通路を
    外部とは封止した状態で連結形成する着脱可能の接続手
    段を設け、 更に上記移動可能のチャンバーには、蒸熱処理室に搬入
    された積層コンテナの上端を上方の通風ダクトと連結し
    て上端から下端に渡る内部通風路を形成させる連結手段
    を設けると共に、該内部通風路に流す通風の発生手段及
    び通風の温度,湿度及び風量等による蒸熱処理の条件を
    制御する通風制御手段を設けたことを特徴とする青果物
    の蒸熱防疫処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、チャンバーに設けら
    れた蒸熱処理室は、水平方向に胴長の内部に複数の積層
    コンテナを一列に収納できるように設けられていること
    を特徴とする青果物の蒸熱防疫処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、積層コンテナの搬入
    口は胴長蒸熱処理室の長尺方向一端側の側面に設けら
    れ、かつ搬出口は胴長蒸熱処理室の長尺方向他端側の端
    部に設けられていることを特徴とする青果物の蒸熱防疫
    処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    蒸熱処理室を有するチャンバーと、通風発生手段及び通
    風制御手段のための機械類を収容したチャンバーとを、
    それぞれ独立した別の車両に搭載したことを特徴とする
    青果物の蒸熱防疫処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4において、外部から封止
    されたクリーンなパッキングハウスを形成できるように
    各地に設けられた建屋に対して、胴長蒸熱処理室の長尺
    方向他端側の端部に設けた処理済積層コンテナの搬出口
    を上記着脱可能の接続手段により接続することで適時に
    形成されることを特徴とする青果物の簡易式蒸熱防疫処
    理設備。
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