JPH08562U - 育苗箱への軽量育苗培土供給装置 - Google Patents

育苗箱への軽量育苗培土供給装置

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JPH08562U
JPH08562U JP010493U JP1049395U JPH08562U JP H08562 U JPH08562 U JP H08562U JP 010493 U JP010493 U JP 010493U JP 1049395 U JP1049395 U JP 1049395U JP H08562 U JPH08562 U JP H08562U
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保之 宮本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量な育苗培土を対象として、その収容ホツパ
ーから育苗箱への繰り出し供給量を容易に正しく調整で
きるようにする。 【解決手段】培土繰出しベルト(14)と一定の高低段
差(Y)を保つ培土攪拌用回転羽根車(R)の複数を、
その相互の連動回転する育苗培土用可動堰止め棚(L−
L)として、ホツパー(H)内の中途高さ位置へ横断状
態に軸架させる一方、そのホツパー(H)の少なくとも
前壁面(18)を鉛直面に造形して、その前壁面(1
8)の下端部に常時開放状態で使用する培土繰出し口
(38)を切り欠くと共に、上記回転羽根車(R)の回
転速度と培土繰出しベルト(14)の回走速度とを相対
的に変化させて、上記培土繰出し口(38)から育苗箱
(13)への培土繰出し供給量を調整するように定め
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は軽量な育苗培土をその収容ホツパーから育苗箱へ自動的に繰り出し供 給する装置の改良に係り、殊更その繰り出し供給量を容易に正しく調整できるよ うに工夫したものである。
【0002】
【従来の技術】
育苗培土の原料が土(非金属鉱物)又はその土と有機物との混合した重量物や 、大きさ・形状の一定な粒状物ではなく、特開平6−7029号に記載のような 植物繊維の残渣やその他の有機物のみから成る軽量物を初め、その軽量で且つ大 きさ・形状の一定しない粉砕物などから成る育苗培土を、育苗箱へ自動機械的に 供給するための装置として、本考案者は先に実開平6−33445号を提案した 。又、これと同種の特開昭53−92209号も公知である。
【0003】 そして、その後も鋭意研究を重ねてきた結果によれば、上記先願考案の構成で もその対象とする軽量育苗培土の性状如何によっては、未だ改良されるべき下記 問題のあることが判明した。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
即ち、上記先願考案の場合、培土収容ホッパー(H)の前壁面(16)を鉛直 面に造形したことと、その鉛直面の下端部に開放する培土繰出し口(18)の至 近位置へ、ホッパー(H)内から突子(23)付きの回転羽根車(R)を臨ませ たことは、その相互の有機的・相乗的な作用によって、上記培土繰出し口(18 )の付近に関する限り、軽量育苗培土(M)のブリッジ現象を所期の目的通り確 実に防止することができた。
【0005】 ところが、上記回転羽根車(R)は培土繰出し口(18)の至近位置以外に存 在せず、しかもその培土繰出し口(18)を開閉操作する調量シャッター(20 )によって、育苗培土(M)の繰り出し供給量を予じめ調整セットするようにな っているため、例えば育苗培土(M)がこれを住居並びに食餌とする土壌微生物 の活発な繁殖により、その菌糸がホッパー(H)内の全体に亘って、蜘蛛の巣を 強く張りめぐらしたような高密度の絡らみ合い状態や、水分を含む湿潤状態にあ る場合を初め、上記回転羽根車(R)の回転速度が培土繰出しベルト(14)の 回走速度に比して、その過度又は不均衡に遅いような場合、又は/及び上記培土 繰出し口(18)の開度を狭小に制限したような場合などには、上記回転羽根車 (R)によっても育苗培土(M)のブリッジ現象を速やかに、且つ効率良く解消 することができないほか、上記培土繰出し口(18)に育苗培土(M)が目詰ま りしたり、回転羽根車(R)の存在しない位置では育苗培土(M)が自然任せで の不均一に落下したりして、その培土繰出し口(18)の開度に応じた常時正確 ・安定な繰り出し供給量を得ることも困難である。
【0006】 そして、このような問題は上記特開昭53−92209号についても言えるこ とである。蓋し、この公知発明でも繰出ロール(15)が1個であって、ホツパ ー(13)内の出口(14)以外には存在せず、しかも若干の過剰量を繰り出し 供給すべく、そのホツパー出口(14)の開度を人為的に調整操作しなければな らないからである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案はこのような問題の改良を企図しており、そのための構成上作業床への 据付け用装置フレームと、その装置フレームに軸架された無端なベルトやローラ ー群などから成る育苗箱搬送コンベヤと、その育苗箱の上段位置に並列する関係 状態として、上記装置フレームに軸架された無端な培土繰出しベルトと、その培 土繰出しベルトを可動底とするように、やはり装置フレームに取付けられた底面 開放型の培土収容ホッパーとを備え、そのホッパー内に収容された軽量な育苗培 土を、上記培土繰出しベルトの回走駆動により、そのホッパーの前壁面に開放す る培土繰出し口から、上記搬送コンベヤの駆動による前進中の育苗箱内へ、順次 繰り出し落下させる育苗培土供給装置において、
【0008】 上記培土繰出しベルトと一定の高低段差を保つ培土攪拌用回転羽根車の複数を 、相互の連動回転する育苗培土用可動堰止め棚として、上記ホツパー内の中途高 さ位置へほぼ平行な横断状態に軸架させる一方、上記ホッパーの少なくとも前壁 面を鉛直面に造形して、その前壁面の上記可動堰止め棚よりも下部位置に常時開 放状態で使用する培土繰出し口を切り欠くと共に、上記回転羽根車の回転速度と 培土繰出しベルトの回走速度とを相対的に変化させることにより、上記培土繰出 し口から育苗箱への培土繰り出し供給量を調整するように定めたことを特徴とす るものである。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、図面に基いて本考案の具体的構成を詳述すると、その軽量育苗培土供給 装置の概略全体を示した図1において、(U)は駆動ユニットの総称であり、作 業床への据付け用装置フレーム(11)と、その装置フレーム(11)に軸架さ れた無端なベルトやローラー群などから成る育苗箱搬送コンベヤ(12)と、そ の育苗箱(13)の上段位置に並列する関係状態として、上記装置フレーム(1 1)にやはり軸架された無端な培土繰出しベルト(14)とを備えている。
【0010】 そして、上記育苗箱搬送コンベヤ(12)がその育苗箱(13)を図1の矢印 方向(F)へ順次前進させるべく、モーターなどの駆動源(図示省略)によって 駆動されると、これとの連動的に上記培土繰出しベルト(14)も、同一方向へ 回走されるようになっている。
【0011】 (H)は上記駆動ユニット(U)の装置フレーム(11)へ、上方から所謂カ セット式又はカートリッジ式の着脱・交換自在に取付け固定された底面開放型の 培土収容ホッパーであり、これを装置フレーム(11)へ取付けた使用時には、 そのホッパー(H)の底面が図1、2から明白なように、上記培土繰出しベルト (14)による可動底として、自づと正しく施蓋された状態になる。
【0012】 上記ホッパー(H)の取付け固定手段として、図示実施例では図2から明白な ように、複数のボルト・ナットから成るネジ締結具(15)を用いているが、そ の装置フレーム(11)に対する着脱・交換可能である限り、ネジ締結具(15 )に代る作業工具の不要な施錠掛け金具や、その他の適当な手段を採用しても勿 論良い。その取りはずしにより、ホッパー(H)内の清掃作業などを便利良く行 なえる。(16)はホツパー(H)の底面開放縁部に付属する左右一対の取付ス テー、(17)は上記ネジ締結具(15)の受け入れ調整長孔であり、各取付ス テー(16)に開口分布されている。
【0013】 上記ホッパー(H)は基本的に四角の漏斗型を呈しているが、殊更その前壁面 (18)と左右何れか一方又は双方の側壁面(19)は、図1〜6から明白なよ うに、鉛直面として垂立されている。(20)はそのホツパー(H)へ上方から 着脱自在に連通接続される補助ホツパーを示唆しており、このような補助ホツパ ー(20)の取付けによって、軽量育苗培土(M)の収容量を増すこともできる 。
【0014】 但し、上記ホッパー(H)の前壁面(18)のみを鉛直面とし、残る左右両側 壁面(19)と後壁面(21)を上広がりの傾斜勾配面として、育苗培土(M) の収容量を可及的に増加させても良い。
【0015】 更に言えば、ホッパー(H)の上部位置は四角の漏斗型として、上広がりの傾 斜勾配面に拡開させると共に、そのホッパー(H)における後述の育苗培土用可 動堰止め棚よりも下部位置では、上記後壁面(21)も含む全壁面を鉛直面に造 形してもさしつかえない。
【0016】 (R)は上記ホッパー(H)の可動底を形作る培土繰出しベルト(14)との 相互間に、一定の高低段差(Y)を保つ如く、そのホッパー(H)内の中途高さ 位置へ横断状態に軸架された複数(図では合計3個)の培土攪拌用回転羽根車で あって、その複数のほぼ平行な配列により、ホッパー(H)内に収容された育苗 培土(M)の可動堰止め棚(L−L)を形成している。
【0017】 その回転羽根車(R)の各個はホッパー(H)の左右方向に沿って、水平に横 断する回転支軸(22)と、その回転支軸(22)の円周面から一体的に張り出 す複数の攪拌羽根(23)とから成り、その機械的な回転攪拌作用によって、ホ ッパー(H)内の育苗培土(M)をその可動底としての培土繰出しベルト(14 )上へ、すばやく確実に崩し落すことができるようになっている。
【0018】 この点、図1〜7の基本実施例では上記回転羽根車(R)の攪拌羽根(23) を金属板片として、回転支軸(22)の円周面へ十文字型の放射対称分布状態に 溶接一体化しているが、その羽根(23)の回転攪拌作用によって育苗培土(M )を地崩れ状に落下させ得る限り、上記のような条列形態のほか、螺旋形態や円 板形態、金属線材の針棒形態、単純な鉤形態、ホツパー(H)を横断しない左右 一対の回転支軸(22)により支持した篭ドラム形態等々を、設計上の制約なく 採用することができる。
【0019】 但し、針棒形態の攪拌羽根(23)を採用する場合には、その複数の隣り合う 間隔ピツチを可及的に荒い点在分布状態として、上記回転支軸(22)の円周面 から張り出すことが望ましく、又条列形態の攪拌羽根(23)を採用する場合に は、その複数の隣り合う交叉角度(θ)を約90度以上に設定することが好まし い。そうすれば、攪拌羽根(23)に対する育苗培土(M)の絡み付きや目詰ま りを極力防止することができ、その育苗培土(M)を効率良く解き離して崩し落 せるからである。
【0020】 殊更、図8の変形実施例に示すように、攪拌羽根(23)となる発錆しないス テンレス鋼板などの金属板片をプレス加工により、滑らかな鈍角の交叉角度(θ )に半折りして、その折曲げ中心部(a)を回転支軸(22)の円周面に沿って 溶接する一方、上記金属板片の折曲げ先端部(b)を相互のほぼ山型にバツト溶 接するならば、育苗培土(M)が水分を帯びた湿潤状態にある場合でも、これが 上記攪拌羽根(23)の交叉する角隅部に付着・堆積し難く、その崩し落し効果 と耐用性を昂め得る利点がある。
【0021】 (24)は上記した複数の回転羽根車(R)について、その任意な回転支軸( 22)の一端部に嵌め付けられた入力プーリー又は入力スプロケット、(25) は同じく回転羽根車(R)の駆動モーターであって、ホッパー(H)の好ましく は前壁面(18)に予じめ付属ユニット化されており、そのモーター(25)の 出力プーリー又は出力スプロケット(26)と、上記入力プーリー又は入力スプ ロケット(24)との相互間が、伝動ベルト又は伝動チエン(27)によって連 繋されている。(28)はその伝動ベルト又は伝動チエン(27)のテンシヨナ ー、(29)は同じく安全カバー、(30)は上記駆動モーター(25)の取付 台である。
【0022】 しかも、各回転羽根車(R)における回転支軸(22)の一端部又は他端部に は、その隣り合う相互の噛合回転する伝動ギヤ(31)が、キーやスプラインな どを介して、着脱・交換自在に嵌め付けられており、上記モーター(25)から の駆動力を受けて、その回転羽根車(R)の複数を図1、6の矢印方向(P)へ 連動回転させるようになっている。尚、上記伝動ギヤ(31)がホッパー(H) における側壁面(19)の外部に並列していること、言うまでもない。(32) はその伝動ギヤ(31)の安全カバーを示唆している。
【0023】 上記隣り合う回転羽根車(R)の攪拌羽根(23)同志は、言うまでもなく干 渉しないように配列されているが、その相互間隙が仮りに広くても、育苗培土( M)自身ブリッジ現象を起す程の軽量物であるため、その広い間隙から自然には 落下せず、上記可動堰止め棚(L−L)上に堆積されることとなる。その育苗培 土(M)に意図してブリッジ現象を起生させる如く、これを一旦可動堰止め棚( L−L)によって下方から堰止め支持し、言わば自然任せでの不均一に落下しな いように保つのである。
【0024】 このことは、回転羽根車(R)と上記ホッパー(H)との相互間隙についても 同様であり、要すれば育苗培土(M)の性状を考慮して、上記相互間隙を適当に 選定すれば良い。逆に、その相互間隙が狭きに過ぎると、上記回転羽根車(R) の回転攪拌力を受けるも、育苗培土(M)が崩れ落ち難くなるため、好ましくな い。
【0025】 図示実施例の場合、上記伝動ギヤ(31)の複数を悉く同一に造形して、その 製造コストダウンと互換性を昂めると共に、その任意個数の着脱・交換により、 上記回転羽根車(R)の回転速度を速く、又は遅く合理的に調整セットできるよ うになっている。
【0026】 又、上記伝動ギヤ(31)を噛合する複数として、その隣り合う相互の逆方向 へ連動回転させており、これによればホッパー(H)内の育苗培土(M)を一層 効率良く解き離し作用し得るが、複数の回転羽根車(R)における相互の連動回 転によって、その育苗培土(M)を確実に崩し落せる限りでは、図9の変形実施 例に示すように回転羽根車(R)の上記回転方向(P)を悉く同一に定めても良 い。(33)はそのための伝動ベルト又は伝動チエンであるが、この場合には上 記の噛合する伝動ギヤに代る伝動プーリー又は伝動スプロケツトが、回転支軸( 22)の端部に嵌め付けられることとなる。
【0027】 更に、図1〜7の基本実施例では複数の回転羽根車(R)を、ホッパー(H) 内のすべて同一高さ位置へ並列的に軸架させて、これにより形作られる上記可動 堰止め棚(L−L)を水平に保っているが、上記育苗培土(M)を下方から堰止 め支持し得るならば、図10の別な変形実施例に示す如く、その並列する回転羽 根車(R)の隣り合う相互間に、一定の高低段差を与えてもさしつかえない。そ の一定の高低段差を与えるにつき、直径の大小相違する回転羽根車(R)の複数 を、ホツパー(H)内の悉く同一高さ位置へ並列的に軸架させることも考えられ る。
【0028】 何れにしても、上記伝動ギヤ(31)を着脱・交換して、その噛合ギヤ比を変 え、回転羽根車(R)の回転速度を上記培土繰出しベルト(14)の回走速度と 相対的に速く、又は遅く変速することにより、ホッパー(H)から培土繰出しベ ルト(14)を経て、育苗箱搬送コンベヤ(12)上の育苗箱(13)へ繰り出 し落下される育苗培土(M)の供給量を多く、又は少なく予じめ調整することが でき、その意味から冒頭に述べた自己の先願考案や公知発明の調量シャッターは 不要である。
【0029】 但し、育苗培土(M)の繰り出し供給量を調整する手段としては、上記伝動ギ ヤ(31)の噛合ギヤ比を変えるほかに、上記入力プーリー又は入力スプロケッ ト(24)や、駆動モーター(25)の出力プーリー又は出力スプロケット(2 6)を着脱・交換したり、更にはその駆動モーター(25)を変速運転可能なギ ヤードモーターとして、その回転速度をスピードコントローラー(34)により 調整したりしても良い。(35)はそのスピードコントローラー(34)におけ る回転数の調整ボリユーム、(36)は電源スイツチ、(37)はコンデンサー を示している。要するに、上記伝動ギヤ(31)の噛合回転手段に代る回転羽根 車(R)への伝動手段と、その回転速度の変速による培土繰り出し供給量の調整 手段を採用することができる。
【0030】 尚、上記回転羽根車(R)の駆動モーター(25)を図示実施例のようなホッ パー(H)の壁面へ付属ユニツト化させる代りに、上記駆動ユニツト(U)の育 苗箱搬送コンベヤ(12)や培土繰出しベルト(14)を駆動するモーターなど の駆動源を兼用して、これからの取り出し伝達動力により、上記回転羽根車(R )を回転駆動させても良い。その場合、回転羽根車(R)の回転速度を一定とし て、これとの関係上培土繰出しベルト(14)の回走速度を速く又は遅く相対変 化させることにより、上記培土繰り出し供給量を調整することも可能である。
【0031】 更に、図1〜6の符号(38)は上記ホッパー(H)の鉛直な前壁面(18) に切り欠かれた培土繰出し口であって、上記回転羽根車(R)の複数により形成 される育苗培土用可動堰止め棚(L−L)よりも下部位置に開口しており、その 常時開放した状態のままで使用されるようになっている。上記培土繰出し供給量 が最も多量として調整された場合にも、これを繰り出せる程度の開放面積を有し ているわけである。
【0032】 従って、ホツパー(H)の底面積が大きく、上記回転羽根車(R)の個数が増 せば、その培土繰出し口(27)の開放面積も言わば比例的に大きく設定される こととなる。何れにしても、その培土繰出し口(27)は上記調量シャッターな どによって開閉操作されない構成のため、その培土繰出し口(27)に育苗培土 (M)の目詰まりするおそれがない。
【0033】 上記構成の本考案を使用するに当っては、その育苗箱搬送コンベヤ(12)や 培土繰出しベルト(14)並びに培土攪拌用回転羽根車(R)を悉く駆動させる と共に、ホッパー(H)の上方から育苗培土(M)を投入するのであり、そうす ればその育苗培土(M)は軽量物であるため、回転羽根車(R)の複数により形 成された可動堰止め棚(L−L)上に堆積し、そのホッパー(H)内でのブリッ ジ現象を起した架橋状態に堰止め支持されることとなる。その自然任せでのアツ トランダムに落下しない状態に保たれるのである。
【0034】 そして、育苗箱(13)はその搬送コンベヤ(12)の回走作用により、図1 の矢印方向(F)へ前進する一方、ホッパー(H)内では上記回転羽根車(R) の複数が連動回転して、その羽根(23)による攪拌力を育苗培土(M)に付与 するため、その培土(M)はホッパー(H)の可動底をなす培土繰出しベルト( 14)上に崩れ落ち、その培土繰出しベルト(14)により前方へ移送されて、 開放状態にある培土繰出し口(38)から育苗箱(13)内へ繰り出し供給され るのである。
【0035】 その際、ブリッジ現象を起生しやすい軽量物の育苗培土(M)は、そのブリッ ジ現象の逆利用により上記可動堰止め棚(L−L)上へ、一旦自然任せでのアツ トランダムに落下しない架橋状態として安定良く堆積しており、これに対して直 下位置から回転羽根車(R)による積極的な回転攪拌力が、ホッパー(H)内の 全体に波及するものとして与えられるため、上記ブリッジ現象は即座に効率良く 解消され、ホツパー(H)の培土繰出し口(38)が大きく開放する常態にある こととも相俟って、その育苗培土(M)を定量づつ育苗箱(13)内へ、確実に 繰り出し供給することができる。
【0036】 又、上記回転羽根車(R)の回転速度と培土繰出しベルト(14)の回走速度 とを相対的に変化させることによって、その培土繰出し口(38)から育苗箱( 13)への培土繰り出し供給量を調整することができる。つまり、今培土繰出し ベルト(14)の回走速度が一定であるとすれば、これに対して回転羽根車(R )を速く回転させれば、その繰出しベルト(14)による培土繰り出し供給量を 増すことができ、逆に遅く回転させれば、同じく培土繰り出し供給量を減らすこ とができるわけであり、他方上記回転羽根車(R)の回転速度を一定であるとす れば、これに対して培土繰出しベルト(14)の回走速度を速く又は遅く変速さ せることによって、やはり育苗培土(M)の繰り出し供給量を増減することがで きることとなる。その何れにしても、上記加減調整を育苗培土(M)の性状変化 に応じて行なえるのである。
【0037】
【考案の効果】
以上のように、本考案ではその構成上作業床への据付け用装置フレーム(11 )と、その装置フレーム(11)に軸架された無端なベルトやローラー群などか ら成る育苗箱搬送コンベヤ(12)と、その育苗箱(13)の上段位置に並列す る関係状態として、上記装置フレーム(11)に軸架された無端な培土繰出しベ ルト(14)と、その培土繰出しベルト(14)を可動底とするように、やはり 装置フレーム(11)に取付けられた底面開放型の培土収容ホッパー(H)とを 備え、そのホッパー(H)内に収容された軽量な育苗培土(M)を、上記培土繰 出しベルト(14)の回走駆動により、そのホッパー(H)の前壁面(18)に 開放する培土繰出し口(38)から、上記搬送コンベヤ(12)の駆動による前 進中の育苗箱(13)内へ、順次繰り出し落下させる育苗培土供給装置において 、
【0038】 上記培土繰出しベルト(14)と一定の高低段差(Y)を保つ培土攪拌用回転 羽根車(R)の複数を、相互の連動回転する育苗培土用可動堰止め棚(L−L) として、上記ホツパー(H)内の中途高さ位置へほぼ平行な横断状態に軸架させ る一方、上記ホッパー(H)の少なくとも前壁面(18)を鉛直面に造形して、 その前壁面(18)の上記可動堰止め棚(L−L)よりも下部位置に常時開放状 態で使用する培土繰出し口(38)を切り欠くと共に、上記回転羽根車(R)の 回転速度と培土繰出しベルト(14)の回走速度とを相対的に変化させることに より、上記培土繰出し口(38)から育苗箱(13)への培土繰り出し供給量を 調整するように定めてあるため、冒頭に述べた自己の先願考案や公知発明の問題 を完全に改良できる効果がある。
【0039】 即ち、本考案の上記構成によれは、培土繰出しベルト(14)を可動底とする 培土収容ホツパー(H)内の中途高さ位置に、複数の培土攪拌用回転羽根車(R )が相互の連動回転する育苗培土用可動堰止め棚(L−L)として、ほぼ平行な 横断状態に軸架されているため、上記ホツパー(H)内の軽量育苗培土(M)は その堰止め棚(L−L)によって、自然任せでの不均一に落下せず、一旦下方か ら安定良く堰止め支持され、その意図的な架橋状態に保たれることとなる。
【0040】 そして、その架橋状態が引続きホツパー(H)内の全体的に波及する回転羽根 車(R)の回転攪拌力により、確実に解き離されて、上記培土繰出しベルト(1 4)上へ崩し落されることになるため、その育苗培土(M)の落下量は均整に一 定化する。
【0041】 そのため、上記回転羽根車(R)の回転速度とその培土繰出しベルト(14) の回走速度とを相対的に変化させることによって、育苗箱(13)への培土繰り 出し供給量を増減調整できるのである。その培土繰出しベルト(14)の回走速 度を一定とすれば、これとの関係上回転羽根車(R)を速く回転させることによ り、上記育苗培土(M)の繰り出し供給量を増すことができ、逆に遅く回転させ ることにより、同じく繰り出し供給量を減らすことができるわけであり、このよ うな繰出供給量を育苗培土(M)の性状変化に応じて調整セツトし得ることとな る。
【0042】 しかも、上記培土繰出しベルト(14)上へ崩し落された育苗培土(M)は、 その繰出しベルト(14)によってホツパー(H)の前壁面(18)へ、前進移 送されることになるが、その前壁面(18)は鉛直面として垂立されており、こ こに切り欠かれた培土繰出し口(38)は調量シヤツターなどによって開閉操作 されず、その常時開放状態で使用されるようになっているため、上記育苗培土( M)の目詰まり現象が起ることもなく、その調整された定量づつ円滑に安定良く 育苗箱(13)へ繰り出し供給されるのである。その結果、この種調量シヤツタ ーの人為的な開閉操作によっては、上記繰り出し供給量の調整困難な軽量育苗培 土用の供給装置として、著しく実益大な考案であると言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る軽量育苗培土供給装置の概略全体
を示す側断面図である。
【図2】図1の2−2線に沿う拡大断面図である。
【図3】図1の培土収容ホッパーを抽出して示す正面図
である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】図3の平面図である。
【図6】図5の6−6線断面図である。
【図7】回転羽根車を抽出して示す斜面図である。
【図8】図7に対応する回転羽根車の変形実施例を示す
一部破断の斜面図である。
【図9】回転羽根車における伝動状態の変形実施例を示
す図5に対応する平面図である。
【図10】回転羽根車における配列状態の変形実施例を
示す図1に対応する側断面図である。
【符号の説明】
(11)・装置フレーム (12)・育苗箱搬送コンベヤ (13)・育苗箱 (14)・培土繰出しベルト (18)・前壁面 (22)・回転支軸 (23)・攪拌羽根 (25)・駆動モーター (31)・伝動ギヤ (34)・スピードコントローラー (38)・培土繰出し口 (H)・ホツパー (M)・育苗培土 (R)・回転羽根車 (Y)・高低段差 (L−L)・可動堰止め棚

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】作業床への据付け用装置フレーム(11)
    と、その装置フレーム(11)に軸架された無端なベル
    トやローラー群などから成る育苗箱搬送コンベヤ(1
    2)と、その育苗箱(13)の上段位置に並列する関係
    状態として、上記装置フレーム(11)に軸架された無
    端な培土繰出しベルト(14)と、その培土繰出しベル
    ト(14)を可動底とするように、やはり装置フレーム
    (11)に取付けられた底面開放型の培土収容ホッパー
    (H)とを備え、 そのホッパー(H)内に収容された育苗培土(M)を、
    上記培土繰出しベルト(14)の回走駆動により、その
    ホッパー(H)の前壁面(18)に開放する培土繰出し
    口(38)から、上記搬送コンベヤ(12)の駆動によ
    る前進中の育苗箱(13)内へ、順次繰り出し落下させ
    る育苗培土供給装置において、 上記培土繰出しベルト(14)と一定の高低段差(Y)
    を保つ培土攪拌用回転羽根車(R)の複数を、相互の連
    動回転する育苗培土用可動堰止め棚(L−L)として、
    上記ホツパー(H)内の中途高さ位置へほぼ平行な横断
    状態に軸架させる一方、 上記ホッパー(H)の少なくとも前壁面(18)を鉛直
    面に造形して、その前壁面(18)の上記可動堰止め棚
    (L−L)よりも下部位置に常時開放状態で使用する培
    土繰出し口(38)を切り欠くと共に、 上記回転羽根車(R)の回転速度と培土繰出しベルト
    (14)の回走速度とを相対的に変化させることによ
    り、上記培土繰出し口(38)から育苗箱(13)への
    培土繰り出し供給量を調整するように定めたことを特徴
    とする育苗箱への軽量育苗培土供給装置。
JP010493U 1995-09-07 1995-09-07 育苗箱への軽量育苗培土供給装置 Withdrawn JPH08562U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114441017A (zh) * 2021-12-24 2022-05-06 湖南中联重科混凝土机械站类设备有限公司 用于确定计量秤的秤斗门的开度的方法、处理器及计量秤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114441017A (zh) * 2021-12-24 2022-05-06 湖南中联重科混凝土机械站类设备有限公司 用于确定计量秤的秤斗门的开度的方法、处理器及计量秤

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