JPH0855905A - 改良されたウエハ温度均一性を有する静電チャック - Google Patents

改良されたウエハ温度均一性を有する静電チャック

Info

Publication number
JPH0855905A
JPH0855905A JP17641695A JP17641695A JPH0855905A JP H0855905 A JPH0855905 A JP H0855905A JP 17641695 A JP17641695 A JP 17641695A JP 17641695 A JP17641695 A JP 17641695A JP H0855905 A JPH0855905 A JP H0855905A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
electrostatic chuck
contact area
esc
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP17641695A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3437883B2 (ja
Inventor
David Edward Kotecki
デーヴィッド・エドワード・コテッキ
Kurt Andrew Olson
カート・アンドリュー・オルソン
John Ricci Anthony
アンソニー・ジョン・リッチ
Erich Lassig Stephan
ステファン・エリック・ラッシグ
Anwar Husain
アンワー・ホーシン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
International Business Machines Corp
Original Assignee
International Business Machines Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by International Business Machines Corp filed Critical International Business Machines Corp
Publication of JPH0855905A publication Critical patent/JPH0855905A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3437883B2 publication Critical patent/JP3437883B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/683Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere for supporting or gripping
    • H01L21/6831Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere for supporting or gripping using electrostatic chucks
    • H01L21/6833Details of electrostatic chucks

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Jigs For Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 静電チャック(ESC)が、たとえば電子サ
イクロトロン共鳴化学気相成長法(ECR−CVD)リ
アクタ内などでの処理中に、ウエハまたはウエハ様ワー
クピースの表面の温度の均一性の向上と調節能力を提供
する。 【構成】 温度均一性は、ESCの表面の改良された溝
のパターンを介して達成され、これによって、ESCと
それによって保持されるウエハの間に、高真空であって
も不活性気体を含めることができる。ESCは、ESC
の表面の残りの区域の表面粗さの選択によって、特定の
所望の温度範囲に適合される。その範囲内での調節能力
は、チャック面に対してウエハを保持する静電電圧の変
更によって達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、全般的には、たとえば
二酸化ケイ素(SiO2)の高品質薄膜の成膜に使用さ
れる電子サイクロトロン共鳴化学気相成長法(ECR−
CVD)リアクタなどで加工中に半導体ウエハを保持す
るのに使用される静電チャック(ESC)に関し、具体
的には、そのような加工中に半導体ウエハからESCへ
の熱伝達を制御し、ウエハの熱均一性を改善するための
配置に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロエレクトロニクス製造業界に
は、さまざまな半導体製造ステップに関して、単一ウエ
ハ処理をめざす継続的な傾向がある。単一ウエハ・リア
クタの設計に固有の要件の1つが、加工中にウエハを邪
魔にならない形で固定すると同時に、ウエハの温度と、
ウエハの表面全体にわたる温度の均一性を制御する必要
があることである。シリコン・ウエハの温度と温度の均
一性を制御する能力は、さまざまな半導体加工技法にお
いて非常に重要である。というのは、加工には通常、冶
金学的または化学的な反応が含まれ、これがその加工が
実行される表面の温度に大きく左右されるからである。
【0003】処理が行われるウエハの前面の一部に係合
する機械式ウエハ・クランプは、気体の流れに干渉し、
プラズマ分布を変化させ、ヒート・シンクとして作用す
るので、加工均一性の問題を引き起こす可能性がある。
正しく設計されていないならば、機械式ウエハ・クラン
プは、結果的にウエハを汚染する粒子の形成を引き起こ
し、リソグラフィ加工ならびに平面化加工のための焦点
合せおよび位置合せの結果的な複雑さをもたらすウエハ
のたわみに寄与する可能性もある。
【0004】静電位を使用して加工中にウエハを定位置
に保持する静電チャック(ESC)では、ウエハの後面
だけとの接触をもたらすことによって、ウエハの前面で
の気流との干渉やヒート・シンクの問題を回避できる。
したがって、静電クランプの使用は、前面機械式クラン
プに対する魅力的な代替案である。その結果、最近は、
上記の利点に加えて、機械式クランプや重力によるウエ
ハ位置決めよりたわみやウエハ前面の汚染の傾向を減ら
すこともできる静電チャックの使用にかなりの関心がよ
せられている(たとえば、ワードリィ(G.A. Wardl
y)、Rev. Sci. Instrum., 44, 1506 (1973)を参照され
たい)。
【0005】しかし、静電チャックもウエハの後面でヒ
ート・シンクを構成し、機械式チャックよりも程度は軽
いにせよ、ウエハの温度均一性をそこなう原因となる。
ウエハの全区域にわたる均質な薄膜加工を保証するため
には、ウエハ表面で実質的に均一のウエハ温度をもたら
し、維持しなければならない。薄膜堆積の速度、堆積さ
れる材料の物理特性、電気特性、光学特性および組成の
すべてが、堆積加工中のウエハの温度によって影響をう
ける可能性がある。同様に、エッチングの速度、エッチ
ングの選択性およびエッチングの異方性が、プラズマ・
エッチング中のウエハの温度によって影響をうける可能
性がある。
【0006】ウエハとウエハ・ホルダまたはウエハ・チ
ャックとの間の熱伝達の制御は、ウエハ・チャックのタ
イプに無関係に、低圧で動作しRFバイアスをウエハに
印加されるプラズマ・システムでは特に複雑である。熱
エネルギは、イオン衝撃によってウエハ表面に伝達さ
れ、チャックは、ウエハから大量の熱を除去する必要が
あると同時に、ウエハ表面で安定した均一の温度を維持
することが理想的である。米国特許第4261762号
明細書および米国特許第4680061号明細書に記載
されたものなどのこれらのシステムでは、気体(通常は
He)をウエハとチャックの間に使用して、ウエハから
の熱の除去を制御する。半導体加工動作の多くが、極端
に低い圧力で実行されるので、ウエハとチャックの間の
気体の圧力は、適度な熱伝達をもたらすために、それよ
り高い圧力にしなければならないことがしばしばであ
る。このより高い圧力は、当然ながらウエハをチャック
から分離する傾向を有する。その結果、何らかのタイプ
のウエハ・クランプ(たとえば機械式や静電式)が必要
である。
【0007】半導体加工の多くのタイプ、具体的にはプ
ラズマ加工の間に、ウエハ温度が、チャック温度よりか
なり高いことと、ウエハ/ESC界面にまたがる熱抵抗
の制御が、ウエハ温度均一性の制御にクリティカルであ
ることがわかっている。具体的に言うと、半導体ウエハ
内の熱伝導(たとえばその厚さ方向の)とウエハ・チャ
ック本体内の熱伝導は、一般に挙動が確実であり、予測
可能である。しかし、半導体ウエハと機械式クランプ型
および静電型の両方のチャックとの間の界面は、非常に
予測が難しく、関連する多数の熱伝達機構に関するかな
りの度合の複雑さを伴うと思われていた。たとえば、上
で述べたヘリウムなどの不活性気体をチャックの表面の
円周溝を介して循環させることが一般的に実践されてい
るので、気体とチャック表面の両方の熱伝達係数を考慮
しなければならない。これらの熱伝達係数は、著しく異
なり、それぞれが大きく変動する可能性がある。さら
に、界面にまたがる熱伝達の相対的な寄与も、ウエハと
チャック表面の間の局所的および全体的な接触分数に伴
って変化する。
【0008】チャックの表面に形成される溝のパターン
の設計は、これまでは、主に半径方向に対称のパターン
を用いた特定の接触率の達成に基づいていた。ウエハの
表面の小さい区域での温度の測定が困難なため、設計の
改良がかなり妨げられてきた。しかし、加工済みウエハ
の異なる位置の間で大きな加工の変動が検出され、ウエ
ハ面にまたがる温度均一性が、現在既知のタイプのチャ
ックによって保持されている時の半導体加工中に適切に
維持されていないことが推測される。さらに、温度制御
を実行したり温度均一性を改善するための便利な既知の
機構は、まだ見つかっていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ウエ
ハ表面での温度均一性を高める静電チャックを提供する
ことである。
【0010】本発明のもう1つの目的は、半導体加工中
にかなりの範囲にわたるウエハ温度の制御を可能にする
静電チャックを提供することである。
【0011】本発明のもう1つの目的は、特定のウエハ
温度範囲に関して最適化された、複数の静電チャック表
面設計を提供することである。
【0012】本発明のもう1つの目的は、ウエハ表面に
またがるウエハ表面温度の実質的な均一性を維持しつ
つ、ウエハ表面温度の粗制御と微制御を独立に可能にす
る、静電チャックを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ウエハ
が維持される温度範囲が、ESCの表面の特定の範囲の
表面粗さを提供することによって決定される。ウエハの
全体的な温度は、ESCクランプ電圧(VESC)の値を
変更することによって大きく調節でき、この温度は、ウ
エハとチャックの間の気体(通常はHe)の圧力
(PHe)の値を調節することによって微調整できる。所
与の熱伝達係数hc(シリコン・ウエハとESCの間の
物理的接触に起因する)とhg(気体Heの存在に起因
する)に対するウエハ表面にわたる温度分布は、ESC
の表面パターンによって決定され、高い度合の温度均一
性をもたらす新規のチャック・パターンが提供される。
【0014】したがって、前述その他の本発明の目標を
達成するために、ウエハと接触するための静電チャック
の前面上の誘電層であって、公称表面粗さと、静圧でそ
の中に配置できる気体の平均自由行程より相対的に短い
深さまで形成された溝のパターンとを有し、溝のパター
ンが、ウエハ表面に沿ったプラズマ密度のプロフィルに
従って決定される実質的に一定の公称接触面積分数また
は有効接触面積分数と、一定の公称接触面積分数より大
きいもう1つの公称接触面積分数を有する外側の環状領
域とを有する、前記誘電層と、前記静電チャックから熱
を除去するため誘電層と熱的に通じている冷却板と、前
記静電チャックの前面に対するウエハの静電引力を発生
するための電極とを含む、加工中の半導体ウエハを保持
するための静電チャックが提供される。
【0015】本発明のもう1つの態様によれば、静電引
力によってウエハ様ワークピースを保持するための静電
チャック・システムであって、ワークピースを支持する
誘電層を含み、ワークピースと機械的に接触する頂面を
有し、前記頂面が、そこに含まれる気体の分子の平均自
由行程と比較して小さい公称溝深さを有する1組の気体
分配溝と、その外周にある環状のリムとを有し、気体分
配溝に接続された、気体分配溝内の気体圧力を維持する
ための気体供給手段と、誘電層の下に配置され、電極お
よび前記ワークピースに電圧を印加するために電圧供給
手段に接続された前記電極とを含み、気体分配溝の組
が、環状リム内の共通接触面を有する接触パッドの組を
形成し、気体圧力が、気体が公称溝深さと比較して大き
い平均自由行程を有するような圧力であり、誘電層が、
加工中の所期のウエハ温度に従って決定される表面粗さ
を有することを特徴とする、前記静電チャック・システ
ムが提供される。
【0016】本発明のもう1つの態様によれば、半導体
ウエハの所望の公称温度に従って決定される、その表面
上の気体閉込め溝の間の公称接触面積分数と、公称表面
粗さとを有する静電チャックに半導体ウエハを取り付け
るステップと、静電クランプ電圧の調節によって前記半
導体ウエハの温度を調節するステップと、溝内の気体圧
力の調節によって半導体ウエハの温度を調節するステッ
プとを含む、半導体ウエハを加工する方法が提供され
る。
【0017】
【実施例】本発明の下記の説明では、ESC性能のシミ
ュレーションとその実験検証に言及する。これらのシミ
ュレーションと実験は、電子サイクロトロン共鳴化学気
相成長法(ECR−CVD)リアクタを前提としてまた
はこれを使用して(Lam Research Corporation社が供給
する静電チャック(ラッシグ(S.H. Lassig)およびタ
ッカー(J.D. Tucker)著、"Intermetal Dielectric De
position by ECRCVD," Lam Research technical report
#TL-019, 1993を参照されたい)を使用して)行われ
た。というのは、このような加工中のウエハに入射する
エネルギとその結果のウエハ表面での温度変動が、ほと
んどの半導体加工動作で遭遇するもののうちで最大にな
るからである。高品質SiO2の薄膜が、ラッシグ(Las
sig)他によて前に記述された(ラッシグ(S.H. Lassi
g)、オルソン(K.A. Olson)およびパトリック(W. Pa
trick)、Proceedings from the IEEE VLSI Multilevel
Interconnect Conference, 122 (1993))直径200m
m、両面、研摩Siウエハに堆積された。ESCは、タ
ングステン電極を埋め込まれたセラミック(Al23
本体からなる。このチャックの静電特性は、ワタナベに
よって前に記述されている(ワタナベ(Watanabe)、キ
タバヤシ(T. Kitabayashi)およびナカヤマ(C. Nakay
ama)、Japan J. Appl. Phys., 33, 2145 (1992)参
照)。しかし、本発明の原理は、他の加工および半導体
加工装置に適用可能であることを理解されたい。また、
以下では、
【数1】
【0018】をハットaと呼称し、
【数2】
【0019】をベクトルaと呼称する。
【0020】ECR−CVD加工が実行されるリアクタ
の形態の例を、図1に断面図の形で示す。図1に含まれ
る詳細の水準では、静電チャックの図示が、既知の静電
チャックまたは本発明による静電チャックのいずれかを
表すことが可能であるから、図1のどの部分であって
も、本発明に関して従来技術であるとは認められないこ
とを理解されたい。また、本発明による静電チャック
は、粗温度調節と微細温度調節の両方を可能にする効果
をもたらし、実行される加工またはその加工に適したリ
アクタの詳細に無関係に、ウエハの表面に沿った温度均
一性の改善をもたらすことを理解されたい。
【0021】図1からわかるように、リアクタ100に
は、主に、ハウジング内の磁場を調整するためのコイル
によって取り巻かれた、高真空に耐えることのできるハ
ウジング(ハウジング上部110およびハウジング下部
130)と、ハウジングに供給される反応物材料やエネ
ルギなど、ハウジング内の状態を制御するための他の装
置が含まれる。具体的に言うと、ハウジングは、ハウジ
ング下部130の上面に置かれる静電チャック10上で
のウエハの位置決めを簡単にするために、ハウジング上
部110とハウジング下部130に分離可能であること
が好ましい。ハウジング下部130の上面の残りは、当
技術分野で周知であり、本発明の実施にとってクリティ
カルではない形で水冷されることが好ましい。
【0022】ハウジング上部110には、ハウジング上
部110とハウジング下部130の間に形成される反応
室の上部の幾何形状を決定するファンネル形の水冷部分
120が含まれる。この面の幾何形状も、本発明の実施
にとってクリティカルではなく、単にウエハ表面付近の
反応物を閉じこめるのに役立つだけである。水冷部分1
20の中央には、プラズマ室があり、この中で、高レベ
ルのエネルギを反応室内の低圧気体に与え、これによっ
て気体をイオン化させる。これは、窓150を介してマ
イクロ波エネルギを供給することによって達成されるこ
とが好ましい。こうして生成されるプラズマの動力学
は、プラズマ室を囲むコイル140に電流を流すことに
よって生成される磁界によって制御される。当技術分野
で周知であり、本発明の実施にとってクリティカルでは
ない形で、この磁界が、プラズマを包含して電子束およ
びイオン束をプラズマ室の壁までに制限し、それへの材
料堆積を制限するように働く。同様の形で、ミラー・コ
イルおよびカスプ・コイル160によって生成された磁
場が、加工中にウエハが置かれる静電チャック10の付
近にイオンを向けるように働く。反応物材料は、通路1
70および180によってリアクタ内の適切な位置に導
入される。ウエハの温度は、温度プローブ190によっ
て監視されることが好ましく、温度プローブ190は、
静電チャック10の半径のほぼ中央に置かれることが好
ましい。チャック用の静電バイアス(たとえば直流)、
RFバイアス、冷却気体および冷却液も、図2、図3お
よび図4を参照して詳細に説明するように、ハウジング
下部130の後面から供給される。
【0023】ウエハを伴う静電チャックの幾何形状を、
図2、図3および図4に詳細に示す。本発明は、静電チ
ャックの内部構造の詳細に依存せず、図2ないし図4の
どの部分も本発明に関して従来技術であると認められな
いことを理解されたい。図2ないし図4の図示は、原寸
どおりではなく、静電チャック全般の動作ならびに静電
チャックを使用する際に以前に遭遇した温度均一性と制
御の問題の説明を明瞭にする目的のものである。
【0024】図2に具体的に示されているように、静電
チャック10には、その後ろまたは少なくともESCの
前面14から適切な距離に置かれる、銅(熱伝導性の良
い他の材料を使用することも可能である)であることが
好ましい冷却板12が含まれる。冷却板12には、冷却
材入口12'および冷却材出口12"によって示されるよ
うに、水または他の冷却液を循環させることができるマ
ニホルドまたはチャンネルが含まれることが好ましい。
この水冷板は、70℃に維持されることが好ましいが、
この温度は、特定の加工での熱除去の要件に応じて変更
できる。望むならば、ESCの前面14付近の熱伝達構
造の動作に影響を与えずに、チャックの固定または操作
もしくは他の目的のために、冷却板12の後ろに別の構
造を使用することができる。
【0025】ESCの前面14は、ウエハ18が静電チ
ャック10の前面14と接触している時に比較的一定の
圧力でウエハ18の裏側に接触する気体の循環のために
溝16(図4に示されるように、流体的に互いに通じて
いるものとすることができる)を設けられた誘電層から
形成されることが好ましい。気体は、1つまたは複数の
通路20を介して溝16に供給される。溝16に供給さ
れる気体は、リアクタ室内で半導体加工が実行される圧
力より高い圧力であることがしばしばであり、通常は多
少の気体の漏れが発生し、静圧を維持するためには多少
の気体の流れが必要であることに留意されたい。この流
れも、ウエハおよびチャックからの熱伝達に貢献する可
能性があるが、これは通常はわずかである。所期の気体
流量に対して漏れが十分である場合、気体の出口を設け
る必要はない。しかし、所望の気体流量をサポートする
ために、出口として1つまたは複数の通路20を設ける
ことも可能である。
【0026】静電チャック10とウエハ18の間に静電
引力を発生させるために、好ましくはタングステン(耐
熱性と熱膨張特性のため)から形成される電極を、溝1
6の底の下で前面14にできる限り近くに設ける。理論
上、電極22は、より浅い深さに設けることができ、溝
16がそれを貫通して網目様のパターンを形成すること
ができる。しかし、そのような構造は、網目のすべての
部分への電気的な連続性を必要とし(これは溝と気流の
パターンを複雑にする可能性がある)、それと同時に電
極の面積が減少し、本発明の原理に従う接触面積比の減
少に従って、溝16の下の位置まで電極深さを増加した
場合よりもウエハに印加される引力がより大きく低下す
る結果となるはずである。さらに、溝深さよりも浅い深
さに電極を配置すると、室洗浄中にタングステンが露出
され、ESCに損傷を与える機構がもたらされる結果と
なる可能性がある。本発明によるESCの構成の代替方
法として、より浅い電極位置を所望する場合には、タン
グステンまたはアルミニウムの厚い電極を設け、本発明
による溝が、電極厚さ未満の深さまで電極の面に直接切
り込むようにすることができる。この場合、ESCの前
面全体を、酸化アルミニウムなどの保護絶縁被服層によ
って覆うことができる。このESC形成の代替方法で
は、リアクタ内の金属の故意でない露出が防止される。
【0027】DCバイアスと特定の半導体ウエハ加工動
作に必要な高周波バイアスとを電極22に印加すること
によって、均一な静電位をウエハとESCの間に印加し
て、ウエハとチャックの間の引力をもたらす。静電位と
引力の減少が、ウエハの縁付近のオーバーハング領域2
4で発生する。実際には、ESCの直径は、堆積処理か
らESC表面をシールドするために、CVD応用例では
ウエハ直径よりわずかに小さくしなければならない。
【0028】静電気によって引き出された引力の大きさ
は、本発明の実施にとってクリティカルではない。ただ
し、温度制御は、下で述べるようにこの引力によって達
成される。しかし、この引力は、特定の加工動作のため
にどのような半導体加工装置が使用される場合であって
も、溝16内の静圧が周囲の半導体加工圧力よりわずか
に高い時に静電チャック10の前面14に対してウエハ
18を移動不能にするのに十分な強さでなければならな
い。
【0029】ESCの表面には、セラミックに溝を機械
加工することによってパターンが作成され、SiとES
Cが密な接触を形成する「接触」領域14'と、比較的
一定の静圧で気体を収容するためにSiウエハとESC
が固定間隔を有する「溝付き」領域とが作成される。2
タイプの表面パターンを分析し、実験検証に使用した。
すなわち、図4に示される円周接点からなる基準「リン
グ」パターン・タイプと、図9および図10に示される
本発明の好ましい実施例による小さい正方形の接点から
なるワッフル・パターン・タイプである。チャック内の
溝は、どちらのESC表面パターンでも13μmの深さ
である。しかし、基準「リング」パターンでは、溝が、
約0.6cmの幅であり、半径方向に約0.66cmの
接触領域によって分離されている。図9および図10の
パターンでは、矩形接触パッドが、0.3cm幅であ
り、わずかに大きい幅を有する溝によって分離されてワ
ッフル・パターンを形成する。ESCの表面上の接触領
域の面積(たとえば接触分数)は、外側の接触領域を除
いて、各パターン・タイプの複数のチャックで24%か
ら38%の間で変更された。どちらのパターンでも、比
較的大きい円周接触領域をESCの縁に作って、ウエハ
のESCからオーバーハングする領域での温度を下げる
ために、熱除去の強化をもたらす。
【0030】図3からわかるように、ESC面の表面粗
さは、公称0.2μmないし0.5μmであり、本発明
人は、ウエハ温度が、公称接触面積分数(たとえば、前
面14の面積から溝16の面積を引き、チャック面の面
積で割った値または、接触領域14'の面積を前面14
の面積で割った値)を変更するのとほとんど同じ形で、
表面粗さに比例する(他の条件が同じである場合、粗さ
が大きいほど、ウエハ温度が高くなる)ことを発見し
た。参考のために、この表面粗さは、研摩Siの表面粗
さよりはるかに大きく、未研摩のSiウエハ(約0.3
μm)とほぼ同一である。したがって、公称表面粗さと
共に公称接触面積分数を変更することは、異なるウエハ
温度範囲で動作するためのチャック(たとえば、低い接
触面積分数を有するチャックは、所与の動作に関してよ
り高いウエハ温度をもたらす)を製造するための良い方
法であると判定された。すなわち、本発明によれば、公
称接触面積分数と公称表面粗さの両方の関数として接触
面積分数を選択することによって、所与の組の反応条件
に関する公称ウエハ温度が決定される。
【0031】シミュレーション中でも上で述べた実際の
堆積でも、7W/cm2のRFパワー密度を、ウエハに
印加した。ESCとウエハの間のHeの圧力(PHe)と
ESCクランプ電圧(VESC)は、それぞれ0Torr
ないし10Torrと400Vないし1000Vの間で
変更された。これらの条件のさまざまな組合せの下で、
平均ウエハ温度は、180℃から450℃までに制御さ
れた。本明細書に記載の実験とシミュレーションに関し
て、ウエハ温度と温度均一性は、反応性混合気体の代わ
りにArプラズマを用いて、堆積と同様の条件の下でリ
アクタを動作させながら判定された。定常状態ウエハ温
度は、ウエハ上の半径のほぼ中央の1位置で、ウエハの
下に置かれた光ファイバ赤外線検出器を使用してリアル
タイムで測定された。ウエハ温度均一性は、時間−温度
露光を用いて、薄膜の抵抗率の変化に依存するマッピン
グ技法を使用して判定された(理論的には、光学特性、
厚さなど、薄膜の他の測定可能特性を使用することがで
きる)。この技法では、0.2cmまでの空間分解能で
温度が測定され、相対温度感度は±1℃未満、絶対精度
は±7℃である。
【0032】これらの実験から、CVD堆積中のウエハ
の温度は、1)ESCクランプ電圧VESC、2)ESC
とウエハの間のHeの圧力PHe、3)ウエハの表面に入
射するイオン束Fi、4)ESCの裏側の温度TESC
5)チャックの表面粗さおよび6)シリコン・ウエハの
頂面からESCの底までの熱転送の関数であることがわ
かった。SiウエハとESCの熱伝導率は、ウエハとE
SCの間の界面領域と比較してかなり高いので、大きな
温度勾配が、ウエハ−ESC界面付近に発生する。
【0033】これらの実験の結果の分析と、静電チャッ
クの性能のシミュレーション用の数学モデルの開発を、
これから説明する。すなわち、He圧力とESC電圧を
変更することによって、チャックの接触面積分数によっ
て決定される公称温度の周囲で温度を変更することがで
きる。公称接触面積分数の変更は、粗さの修正よりも良
いことがわかった。というのは、公称接触面積分数は、
高い精度で制御することができ、所与の表面粗さに対す
るウエハとESCの間の接触の緊密さは、理論上、クラ
ンプ電圧の調節によって調節可能であり、したがって、
チャックに対するウエハのクランプ力の調節によって調
節可能であるからである。
【0034】本発明に従って、ESC上に置かれたSi
ウエハの温度分布を予測する数値モデルが開発された。
このモデルからの結果によって、一旦ESCの熱係数が
決定されたならば、ウエハ温度均一性の測定値と予測値
の間で優秀な一致が得られることが示された。このウエ
ハ−ESC界面の数値モデルの開発を、図5、図6、図
7および図8を参照して詳細に説明する。
【0035】ウエハとESCの間の平均熱伝達係数ha
の値は、ESCクランプ電圧VESCとHe供給圧力PHe
のさまざまな値について堆積様条件中に半径中央でウエ
ハの温度Twを測定する(図1の温度プローブ190を
使用して)ことによって評価される。この測定温度が、
ウエハの平均温度を表すものと仮定する。haの値は、
次式から得られる。
【数3】
【0036】ここで、TESC=80℃はESCの温度で
あり、Fi=5.7W/cm2(プラズマのRFパワー密
度の80%として採用された)が、ウエハ表面に印加さ
れる熱流束である。この値は、RFパワーの80%がイ
オンに移されることを示すラングミュア・プローブ測定
と矛盾しない。ESCの温度の80℃という値は、ES
C温度がウエハ/ESC界面での小さな領域を除いて均
一であることを示す熱モデルからの結果と矛盾しない。
【0037】図5と図6は、0Torrから10Tor
rまでのPHeの関数として、1000Vまでのさまざま
な値のVESCについて2つのESCから得られたhaの値
を示す図である。図5と図6に示されているとおり、指
定されたVESCについて、平均熱伝達係数haは、PHe
関して線形であることがわかる。この挙動は、平行板の
間隔が気体の平均自由行程に関して小さい限り、全熱伝
達が圧力に対して線形であるというクヌーセンの平行板
の間の熱伝導理論と矛盾しない。VESCの変更は、平均
熱伝達係数haと気体圧力PHeの間の線形関係の相対的
に線形な垂直シフトを引き起こす。一定のPHe=5To
rrおよびVESC=600Vという典型的な動作条件の
場合、平均熱伝達係数haは、約0.024W/cm2
°Kであり、ウエハの温度は〜400℃である。
【0038】図5と図6を比較すればわかるように、表
面粗さはさまざまなESCの間(たとえばESC−1と
ESC−2)で異なる可能性があるので、ウエハからE
SCへの熱伝達が変化する可能性があり、PHeとVESC
について同一の動作条件でも異なるウエハ温度がもたら
されることも発見された。ESCの表面仕上げの制御に
問題がある場合、チャックごとにウエハ温度が変化する
ことになる。さらに、ウエハと緊密に接触しているES
C表面の面積分数(Xc)を変更すると、熱伝達特性も
変化し、Siウエハの温度が変化する。この効果の類似
性から、本発明人は、VESCの変更によって、ESC
(所与の度合の表面粗さの)とウエハの研摩された後面
との間の接触の緊密さが変化するという理論を立てた。
この効果を考慮に入れた特定の理論にこだわる意志はな
いが、本発明人は、ウエハの表面粗さを超えるチャック
表面粗さと、チャック表面またはウエハの後面もしくは
その両方のある程度の局所的弾性との組合せによって、
潜在的にVESCに比例する形で静電クランプ力の変化に
伴うある程度の有効接触分数の変更が可能であると考え
る。
【0039】この効果を検証するために、図7に、ES
C−3、ESC−4およびESC−5と称する3つの異
なるESCチャックの、VESC=800Vで動作する時
のHe圧力PHeの関数としてのhcの測定値を示す。こ
れら3つのチャックは、すべてが同様の表面パターン幾
何形状を有し、同一の「接触」面積対「溝付き」面積の
分数を有する。チャックESC−4およびESC−5の
表面粗さは、ESC−1の表面粗さに類似している。E
SC−3の表面は、他のどのチャックよりもかなり滑ら
かであり、したがって、最も高い値のhaを有する。ha
の値は、PHeに関してほとんど線形であることがわか
る。高圧での線形性からのわずかな減少は、ESCから
ウエハを分離する傾向を有するヘリウム圧力と、これら
を引き付ける静電位の間の競合に起因するものと思われ
る。この効果は、特にチャックESC−3に顕著であ
る。
【0040】ESCの表面仕上げの制御は、したがっ
て、チャックごとのウエハ温度変動を減らし、本発明を
実施する際に一貫した性能を得るのに重要であると思わ
れる。さらに、ウエハと緊密に接触するESC表面の公
称接触面積分数の変更または、制御された形での表面粗
さの変更のいずれかによって、チャックの熱伝達特性が
変化し、ウエハの温度が変化する。
【0041】ウエハ−ESC界面の数値モデルをさらに
開発するうえで、「接触」領域の接触面積分数と表面粗
さの平均熱伝達係数haに対する影響をよりよく理解す
るためには、haへの2つの寄与すなわち、1)Siウ
エハとESCの間の物理的接触に起因する熱伝達
(hc)と、2)気体Heの存在に起因する熱伝達
(hg)を検討することが有用である。PHe≦10To
rrで、溝の深さと、接触領域でのウエハとESCの間
の距離との両方が、Heの平均自由行程と溝の幅に対し
て小さい場合、hgに起因する熱伝達は、ESCの表面
に機械加工されたパターンの詳細に依存しない。したが
って、haは、次式によって記述される。
【数4】ha=Xcc+hg (2) ここで、Xcは、ウエハと緊密に接触するESCの局所
化された面積分数である。hcの値は、VESC、PHeおよ
びESCの表面粗さの関数である。hgの値は、PHe
気体自体(すなわち、気体アルゴンは、同じ圧力で異な
るhgをもたらす)だけに依存する。
【0042】PHe=0の時、熱伝達に対するHeの寄与
がなくなり、式(2)は、
【数5】ha=Xcc になる。Xcの値は既知であるから、ウエハとESCの
間に緊密な接触が存在する領域の熱伝達の値を得ること
ができる。所与のVESCに対して、hcの値を、ESCの
熱伝達特性に対するESC表面の表面粗さの影響の直接
の尺度として使用することができる。
【0043】図8に、図5、図6および図7に記載した
5つの異なるチャックのhcの挙動を示す。ESC−1
とESC−2の場合、hcの値は、図5および図6のデ
ータを外挿してy切片値を得ることによって得られ、E
SC−3ないしESC−5の場合、PHe=0のhcの値
を測定した。hcの値は、表面粗さが最大のESC(E
SC−2)で最低であり、表面粗さが最低のESC(E
SC−3)で最大である。hcの値は、VESCの値の増加
に伴って単調に増加することがわかったが、これは、ウ
エハとESCの間の接触の緊密さの増加(たとえば、お
そらくはウエハまたはESCの弾性変形による、接触面
積分数の効果的な調節など)に起因するものと思われ
る。hcの値は、VESCの値よりもESCの表面粗さに多
少強く依存する。たとえば、VESC=800Vの場合、
cの値は、チャックの表面粗さを変更することによっ
て0.054W/cm2・°Kから0.11W/cm2
°Kまで、2倍の倍率で変更できるが、VESCを500
Vから1000Vに増加した時には、hcの値は、0.
047W/cm2・°Kから0.079W/cm2・Kま
で、1.6倍の倍率でしか増加しない。上で述べたよう
に、ESCの溝パターンの所与の公称接触面積分数に対
して所与の半導体加工動作で公称ウエハ温度範囲を確立
するのにチャック表面粗さの制御が望ましいのは、この
理由のためである。
【0044】haとhcの値がわかったならば、Heの存
在に起因する熱伝達係数hgを、式(2)から得ること
ができる。図9に、ESC−1とESC−2に関する、
Heの関数としてのh gの計算値を示す。hgの値は、V
ESCの3つの値のすべて(たとえば500V、700
V、900V)についてプロットされている。これは、
ESCの関数としてのhgの変動が認められないからであ
る。図10に、ESC−3ないしESC−5について
の、VESC=800VでのPHeの関数としてのhgの値を
示す。PHe=5Torrでは、3倍のhgの変動が、異
なるチャックの間で観察された(図9および図10)。
この変動は、PHe=0でhaを得る際の不正確さに起因
するものと思われる。というのは、0圧力条件は理想で
あり、現実には接近することしかできないからである。
図9および図10の両方のデータから、予想通りPHe
対するhgのほぼ線形の依存性が示される。ESC−1
についてPHe=10Torrでの図8および図9の結果
を比較すると、hgの値は0.023W/cm・Kであ
り、これは、緊密な接触に起因する寄与であるhcより
〜20倍小さい。したがって、「接触」領域の寸法と粗
さの適切な選択が、正しいウエハ温度を得るためにクリ
ティカルである。
【0045】上の観察から、異なる表面パターンを有す
るESCに置かれたウエハの表面の温度を計算するため
の数値モデルを開発した。2次元方位対称シミュレーシ
ョンを使用して、円周ESC表面パターンからもたらさ
れるウエハ温度をモデル化し、3次元シミュレーション
を使用して、ワッフル・パターンをモデル化する。この
モデル・システムは、上で述べたように開発された3つ
の層すなわち、Siウエハ、ESCおよび、ESCから
ウエハを分離する界面層からなる。界面層は、ウエハと
ESCの間の接触領域を表し、これには、ESC上の表
面パターンの幾何形状の詳細が含まれる。
【0046】ウエハは、
【数6】kSi=71.5/(T−99)cal/(cm
・s・°K) によって与えられる温度依存熱伝導率kSiを用いてモデ
ル化される(ジェリソン(G.E. Jellison)およびモデ
ィン(F.A. Modine)、Appl. Phys. Lett., 41, 180 (1
982)参照)。ここで、Tは°Kの温度であり、ESC
は、一定の熱伝導率
【数7】 kESC=0.015cal/(cm・s・°K) を有する。ESCに埋め込まれた電極に起因する熱効果
は無視する。ESCの頂面とウエハの後面の間の界面層
は、熱伝達係数hによって考えることができ、その値
は、ESCの表面に機械加工された溝パターンに従って
空間変調されている。したがって、「接触」領域ではh
=hc+hgであり、「溝付き」領域ではh=hgであ
る。
【0047】hの値は、ESCの縁の外側接触領域で修
正された。ここには、気体の漏れに起因するHe圧力の
低下(最終接触領域の内側境界での静圧PHeから、EC
R−CVD加工状態に対応する高真空での、接触領域の
外側境界での1mTorr程度の圧力まで)と静電クラ
ンプ電圧の減少の両方が存在する。モデルでは、hg
値は、He圧力の低下を表すために最終接触領域の内縁
と外縁の間で線形に0まで減少させるか、タングステン
電極が終端するESCの縁付近の距離で値が0になるス
テップ関数をhgの値に適用するかのいずれかを用い
た。どちらの方法も、満足な結果をもたらすことが判明
している。
【0048】ウエハ内とESCの本体内での定常状態温
度分布は、エネルギ保存に関する式を解くことによって
得られる。
【数8】
【0049】ここで、ka(T)は、ウエハまたはES
Cの熱伝導率であり、Tは温度であり、∇は、下記の演
算子である。
【数9】
【0050】かつ
【数10】
【0051】ここで、ハットaxはx方向の単位ベクト
ル、ハットayはy方向の単位ベクトル、ハットazはz
方向の単位ベクトルである。
【0052】下記の境界条件が、式(3)の解に課せら
れる。 1)エネルギの均一な束Fiが、ウエハの頂面に印加さ
れる。このエネルギは、プラズマからのイオン衝撃によ
って引き起こされ、酸化物堆積加工中に印加されるRF
パワーの80%を表す。 2)ESCの後面では、70℃の一定温度が維持され
る。この温度は、ESCが取り付けられる板を通って流
れる水の温度によって固定される。ESCの本体内の温
度は、ウエハ表面の温度と共に計算される。 3)ウエハとESCの間の熱伝達は、次式の関係を満足
する
【数11】
【0053】ここで、h(ベクトルr)は、ウエハとE
SCが緊密に接触する領域ではhc+hgに等しく、ウエ
ハとESCが溝によって分離されている領域ではhg
等しい。Twb(ベクトルr)とTef(ベクトルr)の値
は、それぞれ位置ベクトルrでの、Siウエハの後面の
温度とESCの表面の温度である。上で述べたように、
ESCの縁の接触領域については、特別な検討が加えら
れる。
【0054】放射損失とリアクタの壁への熱損失は、こ
のモデルには含まれない。この加工で生じる最大ウエハ
温度である650°Kでは、単位面積あたりの放射損失
が、0.4の放射率を使用すると0.4W/cm2にな
る。これは、ウエハへの熱入射束の約7%を表すにすぎ
ず、1次の項に対して無視できる。伝導と対流に起因す
るリアクタ壁への熱損失は、1mTorr未満の低圧で
あることと、堆積加工中に使用される低い流量から、同
様に無視された。
【0055】特定のESCの熱伝達係数hcおよびhg
値を決定したならば、有限要素法を使用して式(2)お
よび式(3)を解くことによって、ウエハ内とESC内
の両方で温度分布を計算する(米国イリノイ州Evanston
のFluid Dynamics International社から市販されている
FIDAP CFD Codeを参照されたい)。特に重要なのは、ウ
エハの表面での温度分布の計算値である。
【0056】図11および図13に、同一の条件の下で
動作する異なる表面パターンを有する2つの静電チャッ
クのウエハ温度分布の計算値(実線)と測定値(データ
点と折れ線)を示す。図11のデータは、図4に類似の
円周「接触」パターンを有するESCから得られたもの
であり、図13のデータは、図9および図10に示され
たものに類似のワッフル「接触」パターンを有するES
Cから得られたものである。この両方のチャックの半径
は、ウエハより0.5cm小さい。ウエハとESCの間
の界面領域と比較してウエハとESCの熱伝導率が相対
的に高いので、ウエハ頂面とESC底面の間の温度低下
の大半は、ウエハとESCの間の界面で発生する。調査
したどの条件の下でも、ESCの中での温度低下は、1
0℃以下であった。
【0057】図11に示された温度分布の計算値は、当
初は半径の増加に伴って増加し、徐々に減少した後に、
ウエハの縁付近でもう一度上昇する。ウエハの中心での
温度低下は、強力なヒート・シンクとして働くESCの
中央にある大きな「接触」領域によって引き起こされ
る。半径の増加に伴う温度の低下は、半径の増加に伴う
「接触」領域の面積分数の減少と、ESCの縁にある幅
広い半径の「接触」パッドに起因する。ウエハの縁での
温度上昇は、ESCからオーバーハングするウエハの縁
での熱伝達の減少に起因する。約1.2cmごとに発生
する小さな温度の振動は、ESC表面の「接触」領域と
「溝付き」領域の周期に直接対応し、溝と接触領域が、
ウエハの熱伝導率に対しても、チャックの接触領域と溝
に含まれる気体の相対的な熱伝達寄与を考慮しても、広
すぎることを示す(既知のESC表面パターンに関して
図11で観察される振動を回避するための溝の周期は、
多くの要因に依存し、ウエハ厚さが薄くなるにつれてク
リティカルになるが、シリコン・ウエハの場合、ウエハ
厚さの10倍未満の周期によって、許容可能な均一な結
果がもたらされることが判明している。他の半導体材料
のウエハ用の溝パターンの周期は、相対的な熱伝導率に
基づいて、このガイドラインからスケーリングすること
ができる)。ウエハ温度分布を、ウエハの直径方向で測
定した。2つの実験結果の曲線が、このデータを表す。
図からわかるように、このモデルは、温度分布測定値の
基本的な特徴を捉えている。
【0058】図12に示されたパターンに類似の接触パ
ターンまたは溝パターンを有するウエハの温度の予測
を、図13に示す。この温度は、当初は、約6cmの半
径まで半径の関数として徐々に減少し、その後、ウエハ
の縁に向かって鋭く減少する。この温度の鋭い減少は、
ESCの縁にある大きな接触領域によって引き起こされ
るヒート・シンクの強化に起因する。「接触」領域間の
間隔が小さい(図11の0.6cmに対して0.3c
m)ので、ウエハ温度の振動は、温度プロファイルの予
測値でも測定値でも観察されない。
【0059】この「接触」パターンを用いて温度均一性
をさらに改善するためには、最後の外側の「接触」領域
の寸法を、ウエハの縁からの熱伝達をよりよく平衡化さ
せるように選択する必要がある。すなわち、ウエハの隣
接区域の温度を上昇させるはずの、ウエハの縁がチャッ
ク面の外周からオーバーハングし、チャックと接触しな
い区域に入射するエネルギを取り除く必要がある。言い
換えると、ウエハの縁からの熱伝達が、外側環状接触領
域の面積によって平衡化されるという条件が達成される
時には、その環状接触領域の内側境界の中のウエハの中
央区域が、チャック面の対応する区域を有しないウエハ
のオーバーハングに入射する「過剰」エネルギの影響を
受けなくなる。したがって、環状接触領域の最適幅は、
「過剰」入射エネルギがオーバーハングの面積に伴って
変化するので、ウエハ・オーバーハングの増加(減少)
に伴って増加(減少)することが容易に理解できる。し
たがって、この平衡を達成するには、当技術分野で既知
の他のESC表面パターンと比較して外側接触領域の面
積を増大する必要があるが、外側接触領域は、ESCが
現在の実施に対して相対的にウエハ・オーバーハングを
減らす寸法になされることが好ましい本発明の好ましい
実施例の場合には特に、大きくなりすぎる可能性があ
る。
【0060】外側環状接触領域を用いるこの過剰エネル
ギの平衡化の効果は、図13と図14の比較からわか
る。前述の議論から、図13の温度プロファイルをもた
らしたパターンの外側接触領域は、過剰な幅の環状接触
領域を有すると判定されたことを想起されたい。この過
剰な幅の効果は、半径の増加(たとえば外側接触領域の
付近まで)に伴う下向きの傾斜(熱がウエハを介して半
径方向に伝えられていることを示す)と、環状接触領域
の近傍で増加する、下に凸な曲線の両方に見られる。対
照的に、図14に示された温度プロファイルからは、環
状領域の内周まで基本的に平坦であり、ウエハの半径に
沿った最小の温度勾配と、チャックの中央部分の一定の
接触面積分数の完全な利用とが示される。本発明の好ま
しい実施例によれば、チャックは、オーバーハングを減
らすためにより大きな半径(ウエハ直径との差は1.0
mm未満)を有し(また、このオーバーハング用に最適
化された外側環状領域の幅を有する)、ウエハの外側部
分の温度上昇は、約30℃に保たれる。ワッフル・パタ
ーンの周期も、ウエハ厚さに対して最適化されており、
既知のESCパターンに関して図11で観察された振動
は生じない。やはり、このモデルは、温度分布の測定値
の基本的な特徴を捉えており、温度分布の測定値と予測
値の間でよい一致が認められる。この温度モデルには、
自由パラメータがない。
【0061】外側環状接触領域の公称(局所)接触面積
分数は、1に等しいが、有効接触面積分数は、上で述べ
たように表面粗さとクランプ電圧によって影響されるこ
とを理解されたい。また、hcは、hgよりもかなり大き
く、hgは、クランプ電圧によって影響されず、気体圧
力のみに伴って変動することを理解されたい。したがっ
て、クランプ電圧も、「過剰」入射エネルギまたは熱の
平衡化の粗調節として使用することができ、ESC面の
中央と外側の環状領域の間で接触面積分数が異なるの
で、気体圧力の調節によって微調節を実現できる。した
がって、外側環状接触領域の幅は、クランプ電圧と気体
圧力の許容可能な値の範囲内で平衡を達成できる公称幅
であることだけが必要である。「過剰」エネルギを平衡
化できる、外側環状領域の幅の好ましい動作値は、公称
オーバーハング寸法の約2.0倍ないし2.5倍であ
る。本発明の変形として、外側環状領域またはリムの表
面粗さは、溝パターンによって画定される中央部分の表
面粗さと同一である必要はなく、外側環状領域の幅にわ
たって一定である必要もないことに留意されたい。すな
わち、場合によっては、パターンの中央部分と比較して
減らされるか勾配を付けられた粗さを有する表面の外側
環状部分の表面粗さを設けることが望ましい場合があ
る。このような場合には、粗さを減らすことによって、
外側環状部分の幅を減らすことができ、一定温度の領域
をウエハの縁により近いところまで拡張することができ
る。本発明のこのような変形を用いると、クランプ電圧
の調節による有効接触面積の調節率を変更することがで
きる。
【0062】上で述べたESC表面パターンの外側環状
部分の幅の公称値を決定するために、半径10cmのウ
エハに対してそれぞれ5mmおよび1mmのオーバーハ
ングをもたらす2つの異なる寸法のチャックを検討す
る。各ESCについて外側接触領域の幅を最適化した時
には、それぞれ3.2cmおよび1.0cmの最適接触
幅が得られる。したがって、オーバーハングで割った接
触幅は、それぞれ3.2および10という値をもたら
す。
【0063】これらの比の間にオーバーハングの量に依
存する比較的大きな差が存在する理由は、 1)タングステン電極がESCの縁から約0.3cm後
退していることと、 2)気体圧力に起因する熱伝達が、接触領域の幅に沿っ
て数Torrから0まで減少すること である。第2の影響を無視でき(小さいので)、静電位
の影響の減少を近似するためにタングステン電極の半径
として有効ESC半径を定義する(たとえば、ESCの
半径−0.3cm)場合には、2つのESCの有効ES
C半径と増加した有効オーバーハングとに基づく最適接
触面積は2.0と2.5であり、これらは比較的よく一
致している。しかし、この比率は、中央領域と特定の表
面粗さの外側環状領域の有効接触面積分数の比率(表面
粗さはこれらの領域の間で変更することができる)なら
びに所望のウエハ温度および印加されるRFパワーに伴
って変化する可能性がある。逆に、外側環状領域の幅
を、一定の中央接触領域公称面積分数、クランプ電圧、
表面粗さおよび気体圧力の特定の値のために、上で述べ
た数学モデルを使用して設計することができる。
【0064】これらのモデルの結果から、一旦ESCの
熱伝達係数が決定されたならば、ウエハ温度均一性の測
定値と予測値の間に良い一致が得られることが示され
る。したがって、この数値モデルを使用して、ウエハ温
度均一性に関するESCの動作パラメータおよび設計パ
ラメータの影響の洞察を提供することができる。このモ
デルは、ウエハ表面での温度の不均一性を減らすために
ESC表面パターンの幾何形状を改善するための設計ツ
ールとして使用することもできる。
【0065】たとえば、一定の公称接触面積分数に起因
する優秀な中央領域温度均一性をもたらすために図示の
中央ワッフル・パターンを含むチャック表面パターンを
使用する場合、チャック表面パターンの性能は、上の有
効ESC半径の議論に従って異なる幅の外側接触領域ま
たは環を有する表面パターンをシミュレートすることに
よって、特定の熱流束およびウエハ温度に関して簡単に
最適化できる。ECR−CVD加工に適した熱流束のた
めのこのようなシミュレーションと最適化処理から、図
15に示された好ましいパターンがもたらされる。この
好ましいパターンは、20%から40%の範囲の一定の
公称接触面積分数をもたらすための幅と間隔とを有する
交差する溝のネットワークと、約6mmの幅を有する外
側環状領域によって形成されるワッフル・タイプ・パタ
ーンを有し、外側環状領域の外側境界は、保持されるウ
エハの半径より約0.1cm小さい半径に置かれる。外
側環状領域の幅は、約6.0mmないし7.0mmであ
る。
【0066】図15のチャック表面パターンを用いて得
られたウエハの温度プロファイルのシミュレート値を、
図14に示す。図14では、外側接触領域の幅が異なる
モデルを使用して、ウエハ温度均一性を予測した。ウエ
ハ温度均一性は、外側接触領域の内径を増やし、したが
って、ウエハの縁でのウエハとESCの間の熱伝達を減
らすことによって改善できることがわかった。ESCの
全半径をウエハの半径に近づけ、したがって、環状接触
領域を介してESCに伝達しなければならない「過剰」
熱を最小にすることによって、さらなる改善が達成され
た。
【0067】外側接触領域を減らされ、ウエハより0.
1cm小さい半径を有するESCを使用すると、ウエハ
の温度均一性が、かなり改善された。図14に、ワッフ
ル「接触」パターンを有し、340℃の平均ウエハ温度
を生じるように最適化されたESCから得られたウエハ
温度プロファイルの測定値を示す。ウエハ温度は、内側
の半径6cmまでは基本的に平坦であり、その後、徐々
に上昇するが、ウエハの縁で30℃上昇するだけであ
る。ウエハの縁付近でのウエハ温度の上昇は、主に、ウ
エハの面積の2%を表すウエハの0.1cmのオーバー
ハングに起因する。
【0068】本発明の前述の説明から、プラズマからウ
エハへの一定のエネルギ束を前提に、実質的に一定の有
効接触面積分数をもたらす溝パターンと表面粗さを使用
することによって、実質的に一定のウエハ表面温度が得
られることを諒解されたい。本発明の同一の原理を、ウ
エハの表面にわたって非均一または非対称のプラズマ密
度の場合に拡張することができる。この場合、表面粗さ
または公称接触面積分数を調節して、ウエハのさまざま
な位置での期待されるプラズマ密度プロファイルに一致
させることができる。もちろん、これによって、前に述
べたように溝パターンの中央領域と比較して接触領域の
外側環状部分の間またはその幅にわたる表面粗さの差と
ほとんど同一の形で、クランプ電圧を用いて有効接触面
積分数を差動調節することも可能である。
【0069】結論として、チャックとウエハの表面の温
度感度を最小にするためには、チャック表面の大半に対
する熱伝達機構として、後面にヘリウムを有することが
望ましいことがわかった。というのは、これが表面の形
状に強く依存しないからである。接触パッド面積分数の
減少またはチャック粗さの増加もしくはこの両方によっ
てXccの影響を減らすと、重点が後面の気体熱伝達機
構に移る。この表面感度を最小にする手法には、2つの
検討点がある。まず、接触パッド面積分数は、全正味チ
ャック力(たとえば、静電引力から溝付き区域の気体圧
力に起因する力をひいた値など)がウエハを保持できな
くなる点以下に下げることができない。次に、高パワー
密度応用例では、後面ヘリウムだけで、所与の接触面積
分数に対してウエハから十分なエネルギを除去すること
ができず、したがって、公称接触面積分数の下限が確立
される。
【0070】前述に鑑みて、本発明によるチャック表面
パターンが、半導体加工動作中に静電チャックによって
保持されるウエハの表面での実質的に改善された温度均
一性を提供することがわかる。さらに、ウエハ−ESC
界面の定量化と特性記述によって、チャックの接触部分
の表面粗さによって公称ウエハ表面温度範囲を決定でき
るようになり、界面にまたがって伝導されなければなら
ない熱流束と矛盾せずにできる限り接触面積分数を減ら
すことが可能になる。ウエハ表面温度の粗調節は、チャ
ックにウエハを保持するのに使用される静電電圧の変更
によって達成でき、温度の微調節は、チャック表面の溝
に含まれる気体の静圧の変更によって行うことができ
る。
【0071】単一の好ましい実施例に関して本発明を説
明してきたが、当業者であれば、請求の範囲の趣旨と範
囲から逸脱せずに修正を加えて本発明を実施できること
を理解するであろう。たとえば、ウエハの表面を、ウエ
ハ加工中に適切に観察することができ、温度依存の不規
則性が検出される場合、ウエハの温度プロファイルを修
正または補償する形で変更するのに上で述べた数学モデ
ルを使用して、リアル・タイムで温度プロファイルを調
節することが可能である。
【0072】まとめとして、本発明の構成に関して以下
の事項を開示する。
【0073】(1)ウエハと接触するための静電チャッ
クの前面上の誘電層であって、所定の表面粗さと、静圧
でその中に配置できる気体の平均自由行程より相対的に
短い深さまで形成された溝のパターンとを有し、前記溝
のパターンが、実質的に一定の接触面積分数を前記溝の
パターンがその上に画定する中央部分と、前記一定の接
触面積分数より大きいもう1つの接触面積分数を有する
外側の環状領域とを有する、前記誘電層と、前記静電チ
ャックから熱を除去するため前記誘電層と熱的に通じて
いる冷却板と、前記静電チャックの前記前面に対する前
記ウエハの静電引力を発生するための電極とを含む、加
工中の半導体ウエハを保持するための静電チャック。 (2)前記外側の環状接触領域の幅が、ウエハ半径が前
記静電チャックの半径を超える距離に従って決定される
ことを特徴とする、上記(1)に記載の静電チャック。 (3)前記外側の環状接触領域の前記幅が、ウエハ半径
が前記静電チャックの有効半径を超える前記距離の約
2.0倍ないし2.5倍であることを特徴とする、上記
(2)に記載の静電チャック。 (4)前記外側の環状領域の熱伝達係数が、前記ウエハ
の外縁領域に入射する過剰エネルギと平衡する幅および
有効接触面積分数を有することを特徴とする、上記
(1)に記載の静電チャック。 (5)前記外側の環状接触領域の前記幅が、ウエハ半径
が前記静電チャックの有効半径を超える前記距離の約
2.0倍ないし2.5倍であることを特徴とする、上記
(4)に記載の静電チャック。 (6)前記一定の接触面積分数が、20%から40%ま
での範囲であることを特徴とする、上記(1)に記載の
静電チャック。 (7)前記表面粗さが、前記半導体ウエハの未研摩表面
の表面粗さの近似値であることを特徴とする、上記
(1)に記載の静電チャック。 (8)前記表面粗さが、約0.2μmないし0.5μm
であることを特徴とする、上記(1)に記載の静電チャ
ック。 (9)前記溝のパターンの溝の周期が、前記半導体ウエ
ハの厚さの10倍未満であることを特徴とする、上記
(1)に記載の静電チャック。 (10)前記溝のパターンの溝の幅が、0.3cm未満
であることを特徴とする、上記(1)に記載の静電チャ
ック。 (11)前記溝のパターンが、矩形接触区域のパターン
を画定することを特徴とする、上記(1)に記載の静電
チャック。 (12)前記環状リムの表面粗さが、気体分配溝の組に
よって画定される前記中央部分の接触区域の表面粗さよ
り小さいことを特徴とする、上記(1)に記載の静電チ
ャック。 (13)静電引力によってウエハ様ワークピースを保持
するための静電チャック・システムであって、前記ワー
クピースを支持する誘電層を含み、前記ワークピースと
機械的に接触する表面を有し、前記表面が、そこに含ま
れる気体の分子の平均自由行程と比較して小さい溝深さ
を有する1組の気体分配溝と、その外側の周囲にある環
状のリムとを有し、前記気体分配溝の組に接続された、
前記気体分配溝内の気体圧力を維持するための気体供給
手段と、前記誘電層の下に配置され、電極および前記ワ
ークピースに電圧を印加するために電圧供給手段に接続
された前記電極とを含み、前記気体分配溝の組が、前記
環状リム内の共通接触面を有する接触パッドの組を形成
し、前記気体圧力が、気体が前記溝深さと比較して大き
い平均自由行程を有するような圧力であり、前記誘電層
が、加工中の所期のウエハ温度に従って決定される表面
粗さを有することを特徴とする静電チャック・システ
ム。 (14)前記静電チャック・システムの前記頂面の表面
粗さが、0.2ミクロンないし0.5ミクロンであるこ
とを特徴とする、上記(13)に記載の静電チャック・
システム。 (15)前記気体分配溝の組の深さが、10μmないし
20μmの範囲であることを特徴とする、上記(13)
に記載の静電チャック・システム。 (16)前記誘電層の接触面積分数が、ほぼ一定である
ことを特徴とする、上記(13)に記載の静電チャック
・システム。 (17)前記接触パッドの組の幅が、0.3cmである
ことを特徴とする、上記(13)に記載の静電チャック
・システム。 (18)前記環状リムの表面粗さが、前記気体分配溝の
組によって画定される前記中央部分の接触区域の表面粗
さより小さいことを特徴とする、上記(13)に記載の
静電チャック・システム。 (19)半導体ウエハの所定の温度に従って決定され
る、その表面上の気体閉込め溝の間の接触面積分数と、
所定の表面粗さとを有する静電チャックに半導体ウエハ
を取り付けるステップと、静電クランプ電圧の調節によ
って前記半導体ウエハの温度を調節するステップと、前
記溝内の気体圧力の調節によって前記半導体ウエハの温
度を調節するステップとを含む、半導体ウエハを加工す
る方法。 (20)さらに、少なくとも1つのクランプ電圧と気体
圧力との調節によって、前記半導体ウエハの半径に沿っ
た温度プロファイルを調節するステップを含む、上記
(19)に記載の方法。 (21)さらに、増やされた有効接触面積分数を有する
前記静電チャックの面の外側環状領域への熱伝達によっ
て、前記静電チャックの前記面からオーバーハングする
前記ウエハの領域に入射する過剰エネルギを平衡化する
ステップを含む、上記(18)に記載の方法。 (22)半導体ウエハと接触するための静電チャックの
前面上の誘電層であって、前記誘電層が、所定の表面粗
さと、静圧でその中に配置することのできる気体の平均
自由行程と比較して短い深さまで形成された溝のパター
ンとを有し、前記溝のパターンが、その上で前記溝のパ
ターンが接触面積分数を画定する中央部分と、もう1つ
の接触面積分数を有する外側環状領域とを有し、前記も
う1つの接触面積分数が、前記一定の接触面積分数より
大きく、前記表面粗さと前記接触面積分数とに起因する
有効接触面積分数が、前記半導体ウエハの表面に沿った
プラズマ密度プロファイルに従って決定されることを特
徴とする、前記誘電層と、前記静電チャックから熱を除
去するため、前記誘電層と熱的に通じている冷却板と、
前記静電チャックの前記前面に対する前記ウエハの静電
引力を発生するための電極とを含む、加工中に半導体ウ
エハを保持するための静電チャック。
【図面の簡単な説明】
【図1】ESCとウエハの位置に関連したリアクタの断
面図である。
【図2】ウエハ温度に影響する処理状態の下で、ウエハ
と共に静電チャックの幾何形状を示す図である。
【図3】図2の円部分を拡大して詳細を示した図であ
る。
【図4】本発明によって著しい性能改善がもたらされ
る、チャック表面パターンの平面図である。
【図5】1000VまでのさまざまなESCクランプ電
圧値(VESC)についての、0から10Torrまでの
ヘリウム圧力(PHe)の関数としての、ESC−1と称
する通常のESCについて得られたウエハとESCの間
の平均熱伝達係数の値(ha)を示す図である。
【図6】1000VまでのさまざまなESCクランプ電
圧値(VESC)についての、0から10Torrまでの
ヘリウム圧力(PHe)の関数としての、ESC−2と称
するもう1つのESCについて得られたウエハとESC
の間の平均熱伝達係数の値(ha)を示す図である。
【図7】VESC=800Vで動作する時の、ESC−
3、ESC−4およびESC−5と称する3つの異なる
ESCについてのHe圧力(PHe)の関数としてのSi
ウエハとESCの間の物理接触に起因する平均熱伝達係
数(hc)の測定値を示す図である。
【図8】図5、図6および図7の5つの異なるESCに
ついて測定された、400Vから1000VまでのV
ESCの関数としてのhcの挙動を示す図である。
【図9】図5および図6のESC−1およびESC−2
のPHeの関数としての熱伝達係数(hg)の計算値を示
す図である。
【図10】VESC=800Vでの、ESC−3、ESC
−4およびESC−5に関するPHeの関数としてのhg
の値を示す図である。
【図11】図4に示された溝パターンを有するESCに
関するウエハ温度分布の計算値(実線)と測定値(デー
タ点と折れ線)を示す図である。
【図12】本発明の好ましい実施例による、小さな正方
形の接点からなるワッフル・タイプのチャック表面パタ
ーンを示す図である。
【図13】図11と比較するために、図12に示された
溝パターンを有し、図11に示されたデータを得るのに
使用されたものと同様の条件で動作したESCに関す
る、ウエハ温度分布の計算値(実線)と測定値(データ
点)を示す図である。
【図14】改良されたESCの温度均一性プロファイル
を示す図である。
【図15】本発明によるチャック表面パターンの好まし
い形態を示す図である。
【符号の説明】
10 静電チャック 12 冷却板 12' 冷却材入口 12" 冷却材出口 14 前面 14' 接触領域 16 溝 18 ウエハ 20 通路 22 電極 24 オーバーハング領域 100 リアクタ 110 ハウジング上部 120 水冷部部分 130 ハウジング下部 140 コイル 150 窓 160 ミラー・コイルおよびカスプ・コイル 170 通路 180 通路 190 温度プローブ
フロントページの続き (72)発明者 カート・アンドリュー・オルソン アメリカ合衆国95472 カリフォルニア州 セバストポール イースト・ハールバット 7084 (72)発明者 アンソニー・ジョン・リッチ アメリカ合衆国12533 ニューヨーク州ホ ープウェル・ジャンクション クローブ・ ブランチ・ロード 170 (72)発明者 ステファン・エリック・ラッシグ アメリカ合衆国12603 ニューヨーク州ポ ーキープシ ストンヘッジ・ドライブ 19 (72)発明者 アンワー・ホーシン アメリカ合衆国94566 カリフォルニア州 プレザントン パセオ・サンタ・マリア 6310

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウエハと接触するための静電チャックの前
    面上の誘電層であって、所定の表面粗さと、静圧でその
    中に配置できる気体の平均自由行程より相対的に短い深
    さまで形成された溝のパターンとを有し、前記溝のパタ
    ーンが、実質的に一定の接触面積分数を前記溝のパター
    ンがその上に画定する中央部分と、前記一定の接触面積
    分数より大きいもう1つの接触面積分数を有する外側の
    環状領域とを有する、前記誘電層と、 前記静電チャックから熱を除去するため前記誘電層と熱
    的に通じている冷却板と、 前記静電チャックの前記前面に対する前記ウエハの静電
    引力を発生するための電極とを含む、加工中の半導体ウ
    エハを保持するための静電チャック。
  2. 【請求項2】前記外側の環状接触領域の幅が、ウエハ半
    径が前記静電チャックの半径を超える距離に従って決定
    されることを特徴とする、請求項1に記載の静電チャッ
    ク。
  3. 【請求項3】前記外側の環状接触領域の前記幅が、ウエ
    ハ半径が前記静電チャックの有効半径を超える前記距離
    の約2.0倍ないし2.5倍であることを特徴とする、
    請求項2に記載の静電チャック。
  4. 【請求項4】前記外側の環状領域の熱伝達係数が、前記
    ウエハの外縁領域に入射する過剰エネルギと平衡する幅
    および有効接触面積分数を有することを特徴とする、請
    求項1に記載の静電チャック。
  5. 【請求項5】前記外側の環状接触領域の前記幅が、ウエ
    ハ半径が前記静電チャックの有効半径を超える前記距離
    の約2.0倍ないし2.5倍であることを特徴とする、
    請求項4に記載の静電チャック。
  6. 【請求項6】前記一定の接触面積分数が、20%から4
    0%までの範囲であることを特徴とする、請求項1に記
    載の静電チャック。
  7. 【請求項7】前記表面粗さが、前記半導体ウエハの未研
    摩表面の表面粗さの近似値であることを特徴とする、請
    求項1に記載の静電チャック。
  8. 【請求項8】前記表面粗さが、約0.2μmないし0.
    5μmであることを特徴とする、請求項1に記載の静電
    チャック。
  9. 【請求項9】前記溝のパターンの溝の周期が、前記半導
    体ウエハの厚さの10倍未満であることを特徴とする、
    請求項1に記載の静電チャック。
  10. 【請求項10】前記溝のパターンの溝の幅が、0.3c
    m未満であることを特徴とする、請求項1に記載の静電
    チャック。
  11. 【請求項11】前記溝のパターンが、矩形接触区域のパ
    ターンを画定することを特徴とする、請求項1に記載の
    静電チャック。
  12. 【請求項12】前記環状リムの表面粗さが、気体分配溝
    の組によって画定される前記中央部分の接触区域の表面
    粗さより小さいことを特徴とする、請求項1に記載の静
    電チャック。
  13. 【請求項13】静電引力によってウエハ様ワークピース
    を保持するための静電チャック・システムであって、前
    記ワークピースを支持する誘電層を含み、前記ワークピ
    ースと機械的に接触する表面を有し、前記表面が、そこ
    に含まれる気体の分子の平均自由行程と比較して小さい
    溝深さを有する1組の気体分配溝と、その外側の周囲に
    ある環状のリムとを有し、 前記気体分配溝の組に接続された、前記気体分配溝内の
    気体圧力を維持するための気体供給手段と、 前記誘電層の下に配置され、電極および前記ワークピー
    スに電圧を印加するために電圧供給手段に接続された前
    記電極とを含み、 前記気体分配溝の組が、前記環状リム内の共通接触面を
    有する接触パッドの組を形成し、 前記気体圧力が、気体が前記溝深さと比較して大きい平
    均自由行程を有するような圧力であり、 前記誘電層が、加工中の所期のウエハ温度に従って決定
    される表面粗さを有することを特徴とする静電チャック
    ・システム。
  14. 【請求項14】前記静電チャック・システムの前記頂面
    の表面粗さが、0.2ミクロンないし0.5ミクロンで
    あることを特徴とする、請求項13に記載の静電チャッ
    ク・システム。
  15. 【請求項15】前記気体分配溝の組の深さが、10μm
    ないし20μmの範囲であることを特徴とする、請求項
    13に記載の静電チャック・システム。
  16. 【請求項16】前記誘電層の接触面積分数が、ほぼ一定
    であることを特徴とする、請求項13に記載の静電チャ
    ック・システム。
  17. 【請求項17】前記接触パッドの組の幅が、0.3cm
    であることを特徴とする、請求項13に記載の静電チャ
    ック・システム。
  18. 【請求項18】前記環状リムの表面粗さが、前記気体分
    配溝の組によって画定される前記中央部分の接触区域の
    表面粗さより小さいことを特徴とする、請求項13に記
    載の静電チャック・システム。
  19. 【請求項19】半導体ウエハの所定の温度に従って決定
    される、その表面上の気体閉込め溝の間の接触面積分数
    と、所定の表面粗さとを有する静電チャックに半導体ウ
    エハを取り付けるステップと、 静電クランプ電圧の調節によって前記半導体ウエハの温
    度を調節するステップと、 前記溝内の気体圧力の調節によって前記半導体ウエハの
    温度を調節するステップとを含む、半導体ウエハを加工
    する方法。
  20. 【請求項20】さらに、少なくとも1つのクランプ電圧
    と気体圧力との調節によって、前記半導体ウエハの半径
    に沿った温度プロファイルを調節するステップを含む、
    請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】さらに、増やされた有効接触面積分数を
    有する前記静電チャックの面の外側環状領域への熱伝達
    によって、前記静電チャックの前記面からオーバーハン
    グする前記ウエハの領域に入射する過剰エネルギを平衡
    化するステップを含む、請求項18に記載の方法。
  22. 【請求項22】半導体ウエハと接触するための静電チャ
    ックの前面上の誘電層であって、前記誘電層が、所定の
    表面粗さと、静圧でその中に配置することのできる気体
    の平均自由行程と比較して短い深さまで形成された溝の
    パターンとを有し、前記溝のパターンが、その上で前記
    溝のパターンが接触面積分数を画定する中央部分と、も
    う1つの接触面積分数を有する外側環状領域とを有し、
    前記もう1つの接触面積分数が、前記一定の接触面積分
    数より大きく、前記表面粗さと前記接触面積分数とに起
    因する有効接触面積分数が、前記半導体ウエハの表面に
    沿ったプラズマ密度プロファイルに従って決定されるこ
    とを特徴とする、前記誘電層と、 前記静電チャックから熱を除去するため、前記誘電層と
    熱的に通じている冷却板と、 前記静電チャックの前記前面に対する前記ウエハの静電
    引力を発生するための電極とを含む、加工中に半導体ウ
    エハを保持するための静電チャック。
JP17641695A 1994-07-19 1995-07-12 静電チャック、静電チャック・システム及び半導体ウエハを加工する方法 Expired - Fee Related JP3437883B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/277,552 US5548470A (en) 1994-07-19 1994-07-19 Characterization, modeling, and design of an electrostatic chuck with improved wafer temperature uniformity
US277552 1994-07-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0855905A true JPH0855905A (ja) 1996-02-27
JP3437883B2 JP3437883B2 (ja) 2003-08-18

Family

ID=23061359

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17641695A Expired - Fee Related JP3437883B2 (ja) 1994-07-19 1995-07-12 静電チャック、静電チャック・システム及び半導体ウエハを加工する方法

Country Status (3)

Country Link
US (2) US5548470A (ja)
EP (1) EP0693774A2 (ja)
JP (1) JP3437883B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004349557A (ja) * 2003-05-23 2004-12-09 Canon Inc ディスプレー用大型ガラス基板吸着装置
JP2005101505A (ja) * 2003-03-13 2005-04-14 Ventec-Ges Fuer Venturekapital & Unternehmensberatung Mbh 可動可搬型静電式基板保持器
US7646580B2 (en) 2005-02-24 2010-01-12 Kyocera Corporation Electrostatic chuck and wafer holding member and wafer treatment method
JP2010503208A (ja) * 2006-08-29 2010-01-28 ラム リサーチ コーポレーション 静電チャック支持組立体の熱伝導率を調整する方法
JP2011507188A (ja) * 2007-12-17 2011-03-03 モメンティブ パフォーマンス マテリアルズ インコーポレイテッド 積層ヒータ構造用の電極チューニング方法及び装置
JP2012231157A (ja) * 2005-11-30 2012-11-22 Lam Research Corporation 静電チャックの目標メサ構成を決定する方法
US8338272B2 (en) 2008-08-29 2012-12-25 Renesas Electronics Corporation Method for manufacturing a semiconductor device
CN102907180A (zh) * 2010-06-08 2013-01-30 应用材料公司 使用脉冲传热流体流动的等离子体处理设备中的温度控制
US9338871B2 (en) 2010-01-29 2016-05-10 Applied Materials, Inc. Feedforward temperature control for plasma processing apparatus
JP2017050509A (ja) * 2015-09-04 2017-03-09 東京エレクトロン株式会社 フォーカスリング及び基板処理装置
US10274270B2 (en) 2011-10-27 2019-04-30 Applied Materials, Inc. Dual zone common catch heat exchanger/chiller

Families Citing this family (69)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5801915A (en) * 1994-01-31 1998-09-01 Applied Materials, Inc. Electrostatic chuck having a unidirectionally conducting coupler layer
US5745331A (en) * 1994-01-31 1998-04-28 Applied Materials, Inc. Electrostatic chuck with conformal insulator film
US5548470A (en) * 1994-07-19 1996-08-20 International Business Machines Corporation Characterization, modeling, and design of an electrostatic chuck with improved wafer temperature uniformity
JP3457477B2 (ja) * 1995-09-06 2003-10-20 日本碍子株式会社 静電チャック
JPH09213777A (ja) * 1996-01-31 1997-08-15 Kyocera Corp 静電チャック
US5810933A (en) * 1996-02-16 1998-09-22 Novellus Systems, Inc. Wafer cooling device
US6399143B1 (en) 1996-04-09 2002-06-04 Delsys Pharmaceutical Corporation Method for clamping and electrostatically coating a substrate
US5761023A (en) * 1996-04-25 1998-06-02 Applied Materials, Inc. Substrate support with pressure zones having reduced contact area and temperature feedback
US5812362A (en) * 1996-06-14 1998-09-22 Applied Materials, Inc. Method and apparatus for the use of diamond films as dielectric coatings on electrostatic chucks
US5952060A (en) * 1996-06-14 1999-09-14 Applied Materials, Inc. Use of carbon-based films in extending the lifetime of substrate processing system components
JPH1014266A (ja) * 1996-06-21 1998-01-16 Sony Corp 静電チャック装置及び静電チャックを用いたウエハの保持方法及び静電チャックからのウエハの脱着方法
US5711851A (en) 1996-07-12 1998-01-27 Micron Technology, Inc. Process for improving the performance of a temperature-sensitive etch process
TW334609B (en) 1996-09-19 1998-06-21 Hitachi Ltd Electrostatic chuck, method and device for processing sanyle use the same
GB9711273D0 (en) * 1997-06-03 1997-07-30 Trikon Equip Ltd Electrostatic chucks
US5903428A (en) * 1997-09-25 1999-05-11 Applied Materials, Inc. Hybrid Johnsen-Rahbek electrostatic chuck having highly resistive mesas separating the chuck from a wafer supported thereupon and method of fabricating same
US6482747B1 (en) * 1997-12-26 2002-11-19 Hitachi, Ltd. Plasma treatment method and plasma treatment apparatus
US6151203A (en) * 1998-12-14 2000-11-21 Applied Materials, Inc. Connectors for an electrostatic chuck and combination thereof
JP2001068538A (ja) * 1999-06-21 2001-03-16 Tokyo Electron Ltd 電極構造、載置台構造、プラズマ処理装置及び処理装置
US6373679B1 (en) 1999-07-02 2002-04-16 Cypress Semiconductor Corp. Electrostatic or mechanical chuck assembly conferring improved temperature uniformity onto workpieces held thereby, workpiece processing technology and/or apparatus containing the same, and method(s) for holding and/or processing a workpiece with the same
US6561796B1 (en) 1999-09-07 2003-05-13 Novellus Systems, Inc. Method of semiconductor wafer heating to prevent bowing
JP4209057B2 (ja) * 1999-12-01 2009-01-14 東京エレクトロン株式会社 セラミックスヒーターならびにそれを用いた基板処理装置および基板処理方法
WO2002017384A1 (en) * 2000-08-23 2002-02-28 Applied Materials, Inc. Electrostatic chuck temperature control method and system
TWI272689B (en) * 2001-02-16 2007-02-01 Tokyo Electron Ltd Method and apparatus for transferring heat from a substrate to a chuck
JP3758979B2 (ja) * 2001-02-27 2006-03-22 京セラ株式会社 静電チャック及び処理装置
US6628503B2 (en) 2001-03-13 2003-09-30 Nikon Corporation Gas cooled electrostatic pin chuck for vacuum applications
JP4493251B2 (ja) * 2001-12-04 2010-06-30 Toto株式会社 静電チャックモジュールおよび基板処理装置
KR100511854B1 (ko) * 2002-06-18 2005-09-02 아네르바 가부시키가이샤 정전 흡착 장치
US20040079289A1 (en) * 2002-10-23 2004-04-29 Kellerman Peter L. Electrostatic chuck wafer port and top plate with edge shielding and gas scavenging
US7033443B2 (en) * 2003-03-28 2006-04-25 Axcelis Technologies, Inc. Gas-cooled clamp for RTP
US20040187787A1 (en) * 2003-03-31 2004-09-30 Dawson Keith E. Substrate support having temperature controlled substrate support surface
US8372205B2 (en) * 2003-05-09 2013-02-12 Applied Materials, Inc. Reducing electrostatic charge by roughening the susceptor
US20040221959A1 (en) * 2003-05-09 2004-11-11 Applied Materials, Inc. Anodized substrate support
US7846254B2 (en) * 2003-05-16 2010-12-07 Applied Materials, Inc. Heat transfer assembly
US7075771B2 (en) * 2003-05-21 2006-07-11 Tokyo Electron Limited Apparatus and methods for compensating plasma sheath non-uniformities at the substrate in a plasma processing system
US7993460B2 (en) * 2003-06-30 2011-08-09 Lam Research Corporation Substrate support having dynamic temperature control
JP3894562B2 (ja) 2003-10-01 2007-03-22 キヤノン株式会社 基板吸着装置、露光装置およびデバイス製造方法
US7802917B2 (en) * 2005-08-05 2010-09-28 Lam Research Corporation Method and apparatus for chuck thermal calibration
CN100419989C (zh) * 2005-12-05 2008-09-17 北京北方微电子基地设备工艺研究中心有限责任公司 静电卡盘
US8173228B2 (en) * 2006-01-27 2012-05-08 Applied Materials, Inc. Particle reduction on surfaces of chemical vapor deposition processing apparatus
US20080131622A1 (en) * 2006-12-01 2008-06-05 White John M Plasma reactor substrate mounting surface texturing
JP5295515B2 (ja) * 2007-03-30 2013-09-18 東京エレクトロン株式会社 載置台の表面処理方法
US7649729B2 (en) * 2007-10-12 2010-01-19 Applied Materials, Inc. Electrostatic chuck assembly
JP5184188B2 (ja) * 2008-04-09 2013-04-17 株式会社ニューフレアテクノロジー 電子ビーム描画装置及び位置ずれ量補正方法
US20110068084A1 (en) * 2008-07-10 2011-03-24 Canon Anelva Corporation Substrate holder and substrate temperature control method
TWI467691B (zh) * 2008-10-15 2015-01-01 Creative Tech Corp Electrostatic chuck and its manufacturing method
DE112009003808T5 (de) * 2008-12-25 2012-06-06 Ulvac, Inc. Verfahren zur Herstellung einer Halteplatte zur Verwendung in einer elektrostatischen Haltevorrichtung
US8486726B2 (en) * 2009-12-02 2013-07-16 Veeco Instruments Inc. Method for improving performance of a substrate carrier
JP5486970B2 (ja) * 2010-03-17 2014-05-07 東京エレクトロン株式会社 基板脱着方法及び基板処理装置
US8880227B2 (en) 2010-05-27 2014-11-04 Applied Materials, Inc. Component temperature control by coolant flow control and heater duty cycle control
JP5454803B2 (ja) * 2010-08-11 2014-03-26 Toto株式会社 静電チャック
JP5510411B2 (ja) * 2010-08-11 2014-06-04 Toto株式会社 静電チャック及び静電チャックの製造方法
US9916998B2 (en) 2012-12-04 2018-03-13 Applied Materials, Inc. Substrate support assembly having a plasma resistant protective layer
US9685356B2 (en) 2012-12-11 2017-06-20 Applied Materials, Inc. Substrate support assembly having metal bonded protective layer
US8941969B2 (en) 2012-12-21 2015-01-27 Applied Materials, Inc. Single-body electrostatic chuck
US9358702B2 (en) * 2013-01-18 2016-06-07 Applied Materials, Inc. Temperature management of aluminium nitride electrostatic chuck
US9669653B2 (en) 2013-03-14 2017-06-06 Applied Materials, Inc. Electrostatic chuck refurbishment
US9887121B2 (en) 2013-04-26 2018-02-06 Applied Materials, Inc. Protective cover for electrostatic chuck
US9666466B2 (en) 2013-05-07 2017-05-30 Applied Materials, Inc. Electrostatic chuck having thermally isolated zones with minimal crosstalk
KR20150138959A (ko) * 2014-05-30 2015-12-11 (주)아이씨디 챔버 내 피처리 대상물 접촉구조, 정전 척 및 그 제조방법
WO2016135565A1 (en) 2015-02-23 2016-09-01 M Cubed Technologies, Inc. Film electrode for electrostatic chuck
US10020218B2 (en) 2015-11-17 2018-07-10 Applied Materials, Inc. Substrate support assembly with deposited surface features
KR20180093966A (ko) * 2015-12-10 2018-08-22 아이오니어 엘엘씨 프로세스 동작의 파라미터들을 결정하기 위한 장치 및 방법
US10832936B2 (en) * 2016-07-27 2020-11-10 Lam Research Corporation Substrate support with increasing areal density and corresponding method of fabricating
KR102644272B1 (ko) * 2016-10-31 2024-03-06 삼성전자주식회사 정전척 어셈블리
KR102140725B1 (ko) * 2018-01-22 2020-08-04 상구정공(주) 기판 지지장치 및 이의 제작방법
US10896837B2 (en) * 2018-10-01 2021-01-19 Lam Research Corporation Ceramic foam for helium light-up suppression
US11430685B2 (en) * 2019-03-19 2022-08-30 Ngk Insulators, Ltd. Wafer placement apparatus and method of manufacturing the same
CN113130286B (zh) * 2019-12-31 2023-01-24 中微半导体设备(上海)股份有限公司 一种静电夹盘的陈化处理方法
CN112885738B (zh) * 2020-09-03 2024-02-23 天虹科技股份有限公司 晶片固定机构及使用该晶片固定机构的晶片预清洁机台

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4261762A (en) * 1979-09-14 1981-04-14 Eaton Corporation Method for conducting heat to or from an article being treated under vacuum
US4680061A (en) * 1979-12-21 1987-07-14 Varian Associates, Inc. Method of thermal treatment of a wafer in an evacuated environment
JPS6060060A (ja) * 1983-09-12 1985-04-06 株式会社日立製作所 鉄道車両の扉開閉装置
US4656601A (en) * 1984-10-29 1987-04-07 United Technologies Corporation Large bandwidth saw adaptive processor arrangement
KR970003885B1 (ko) * 1987-12-25 1997-03-22 도오교오 에레구토론 가부시끼 가이샤 에칭 방법 및 그 장치
JP2680338B2 (ja) * 1988-03-31 1997-11-19 株式会社東芝 静電チャック装置
JP2748127B2 (ja) * 1988-09-02 1998-05-06 キヤノン株式会社 ウエハ保持方法
JP3129452B2 (ja) * 1990-03-13 2001-01-29 富士電機株式会社 静電チャック
FR2661039B1 (fr) * 1990-04-12 1997-04-30 Commissariat Energie Atomique Porte-substrat electrostatique.
KR0165898B1 (ko) * 1990-07-02 1999-02-01 미다 가쓰시게 진공처리방법 및 장치
US5055964A (en) * 1990-09-07 1991-10-08 International Business Machines Corporation Electrostatic chuck having tapered electrodes
US5155652A (en) * 1991-05-02 1992-10-13 International Business Machines Corporation Temperature cycling ceramic electrostatic chuck
US5184398A (en) * 1991-08-30 1993-02-09 Texas Instruments Incorporated In-situ real-time sheet resistance measurement method
JPH05166757A (ja) * 1991-12-13 1993-07-02 Tokyo Electron Ltd 被処理体の温調装置
US5213349A (en) * 1991-12-18 1993-05-25 Elliott Joe C Electrostatic chuck
US5315473A (en) * 1992-01-21 1994-05-24 Applied Materials, Inc. Isolated electrostatic chuck and excitation method
US5413360A (en) * 1992-12-01 1995-05-09 Kyocera Corporation Electrostatic chuck
US5350479A (en) * 1992-12-02 1994-09-27 Applied Materials, Inc. Electrostatic chuck for high power plasma processing
US5345999A (en) * 1993-03-17 1994-09-13 Applied Materials, Inc. Method and apparatus for cooling semiconductor wafers
US5384682A (en) * 1993-03-22 1995-01-24 Toto Ltd. Electrostatic chuck
US5548470A (en) * 1994-07-19 1996-08-20 International Business Machines Corporation Characterization, modeling, and design of an electrostatic chuck with improved wafer temperature uniformity

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005101505A (ja) * 2003-03-13 2005-04-14 Ventec-Ges Fuer Venturekapital & Unternehmensberatung Mbh 可動可搬型静電式基板保持器
JP2004349557A (ja) * 2003-05-23 2004-12-09 Canon Inc ディスプレー用大型ガラス基板吸着装置
US7646580B2 (en) 2005-02-24 2010-01-12 Kyocera Corporation Electrostatic chuck and wafer holding member and wafer treatment method
JP2012231157A (ja) * 2005-11-30 2012-11-22 Lam Research Corporation 静電チャックの目標メサ構成を決定する方法
JP2013157617A (ja) * 2006-08-29 2013-08-15 Lam Research Corporation 静電チャック支持組立体
JP2010503208A (ja) * 2006-08-29 2010-01-28 ラム リサーチ コーポレーション 静電チャック支持組立体の熱伝導率を調整する方法
KR101432845B1 (ko) * 2006-08-29 2014-08-26 램 리써치 코포레이션 정전 척 지지 어셈블리의 열 전도율을 튜닝하는 방법
JP2011507188A (ja) * 2007-12-17 2011-03-03 モメンティブ パフォーマンス マテリアルズ インコーポレイテッド 積層ヒータ構造用の電極チューニング方法及び装置
US8338272B2 (en) 2008-08-29 2012-12-25 Renesas Electronics Corporation Method for manufacturing a semiconductor device
US9214315B2 (en) 2010-01-29 2015-12-15 Applied Materials, Inc. Temperature control in plasma processing apparatus using pulsed heat transfer fluid flow
US9338871B2 (en) 2010-01-29 2016-05-10 Applied Materials, Inc. Feedforward temperature control for plasma processing apparatus
US10854425B2 (en) 2010-01-29 2020-12-01 Applied Materials, Inc. Feedforward temperature control for plasma processing apparatus
CN102907180A (zh) * 2010-06-08 2013-01-30 应用材料公司 使用脉冲传热流体流动的等离子体处理设备中的温度控制
US10274270B2 (en) 2011-10-27 2019-04-30 Applied Materials, Inc. Dual zone common catch heat exchanger/chiller
US10928145B2 (en) 2011-10-27 2021-02-23 Applied Materials, Inc. Dual zone common catch heat exchanger/chiller
JP2017050509A (ja) * 2015-09-04 2017-03-09 東京エレクトロン株式会社 フォーカスリング及び基板処理装置
KR20170028849A (ko) * 2015-09-04 2017-03-14 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 포커스 링 및 기판 처리 장치

Also Published As

Publication number Publication date
EP0693774A3 (ja) 1996-03-06
JP3437883B2 (ja) 2003-08-18
US5675471A (en) 1997-10-07
US5548470A (en) 1996-08-20
EP0693774A2 (en) 1996-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3437883B2 (ja) 静電チャック、静電チャック・システム及び半導体ウエハを加工する方法
US7544251B2 (en) Method and apparatus for controlling temperature of a substrate
JP2680338B2 (ja) 静電チャック装置
JP4176848B2 (ja) 基板支持体及び処理装置
KR0163356B1 (ko) 반도체 웨이퍼의 온도 조정 방법
JP7250076B2 (ja) ウエハ処理システム向けの、ボルト留めされたウエハチャックの熱管理のシステム及び方法
TW201519359A (zh) 可調溫度控制靜電夾組件
KR20010092914A (ko) 섀도우 링을 구비하는 정전척
US11152196B2 (en) Substrate processing apparatus
JPH0215623A (ja) 磁場エンハンス型プラズマエッチ反応器
TW200913054A (en) High temperature cathode for plasma etching
US20210313156A1 (en) Temperature and bias control of edge ring
US11367597B2 (en) Electrostatic chuck and plasma processing apparatus including the same
JP7204595B2 (ja) 補正情報作成方法、基板処理方法、および基板処理システム
KR102638983B1 (ko) 증가하는 면적 밀도를 갖는 기판 지지부 및 대응하는 제조 방법
KR20160140450A (ko) 플라즈마 처리 장치 및 포커스 링
JP2019009424A (ja) マルチゾーン半導体基板支持体
US20230047219A1 (en) Plasma processing apparatus
US11830706B2 (en) Heated pedestal design for improved heat transfer and temperature uniformity
US5789324A (en) Uniform gas flow arrangements
JP2023520909A (ja) 高周波処理のためのリッドスタック
US20100267243A1 (en) Plasma processing method and apparatus
JP2023507091A (ja) 端部/中央部の不均一性を軽減するためにウエハの外周近傍に凹部を備えた半導体処理チャック
KR20040098548A (ko) 웨이퍼 받침대 커버
TW202213577A (zh) 使用多個加熱區及熱孔隙的台座熱分布調校

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees