JPH0854150A - 熱駆動装置の熱再生器 - Google Patents
熱駆動装置の熱再生器Info
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- JPH0854150A JPH0854150A JP18843894A JP18843894A JPH0854150A JP H0854150 A JPH0854150 A JP H0854150A JP 18843894 A JP18843894 A JP 18843894A JP 18843894 A JP18843894 A JP 18843894A JP H0854150 A JPH0854150 A JP H0854150A
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- regenerator
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- temperature space
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 製作が容易で熱再生機能が良く、コストも抑
えられる熱駆動装置の熱再生器を得る。 【構成】 シリンダとヒータ管と熱再生器と熱交換器に
よるガス通路を備えた第1のガス作動装置と、シリンダ
と低温側熱交換器と熱再生器と熱交換器とによるガス通
路を備えた第2のガス作動装置とを有する熱駆動装置に
おける熱再生器に関し、伝熱性があり作動ガスの厚み方
向への流通を許容する薄円板状の熱再生部材37を多数
枚積層して円筒体又は円柱体を構成するとともに、熱再
生部材37の層間における要所要所に、断熱性があり作
動ガスの厚み方向への流通を許容する薄円板状の断熱部
材38を介在させる。
えられる熱駆動装置の熱再生器を得る。 【構成】 シリンダとヒータ管と熱再生器と熱交換器に
よるガス通路を備えた第1のガス作動装置と、シリンダ
と低温側熱交換器と熱再生器と熱交換器とによるガス通
路を備えた第2のガス作動装置とを有する熱駆動装置に
おける熱再生器に関し、伝熱性があり作動ガスの厚み方
向への流通を許容する薄円板状の熱再生部材37を多数
枚積層して円筒体又は円柱体を構成するとともに、熱再
生部材37の層間における要所要所に、断熱性があり作
動ガスの厚み方向への流通を許容する薄円板状の断熱部
材38を介在させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スターリングエンジン
や熱駆動型ヒートポンプ装置など、ヴィルミエサイクル
を用いた熱駆動装置のシリンダに組込まれる熱再生器に
関するものである。
や熱駆動型ヒートポンプ装置など、ヴィルミエサイクル
を用いた熱駆動装置のシリンダに組込まれる熱再生器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヴィルミエサイクルを用いた熱駆動装置
として、例えば熱駆動型ヒートポンプ装置は基本的には
特開昭61ー44254号公報や特開平2ー4174号
公報に開示されているような構成を採っている。前者は
図10に示すように、第1と第2のガス作動装置20
0,201を備えている。第1のガス作動装置200
は、往復動されるディスプレーサー202により作動ガ
スで満たされた内部が高温室203と中温室204とに
区画された高温シリンダ205と、この高温シリンダ2
05の高温室203と中温室204とを、高温室203
側から中温室204側に順に連設した高温側熱交換器2
06と蓄熱器207と中温側熱交換器208とによる作
動ガス流路により連通させた構成で、高温側熱交換器2
06には加熱手段209が併設されている。
として、例えば熱駆動型ヒートポンプ装置は基本的には
特開昭61ー44254号公報や特開平2ー4174号
公報に開示されているような構成を採っている。前者は
図10に示すように、第1と第2のガス作動装置20
0,201を備えている。第1のガス作動装置200
は、往復動されるディスプレーサー202により作動ガ
スで満たされた内部が高温室203と中温室204とに
区画された高温シリンダ205と、この高温シリンダ2
05の高温室203と中温室204とを、高温室203
側から中温室204側に順に連設した高温側熱交換器2
06と蓄熱器207と中温側熱交換器208とによる作
動ガス流路により連通させた構成で、高温側熱交換器2
06には加熱手段209が併設されている。
【0003】また、第2のガス作動装置201は、往復
動されるディスプレーサー210により作動ガスで満た
された内部が低温室211と中温室212とに区画され
た低温シリンダ213と、この低温シリンダ213の低
温室211と中温室212とを、低温室211側から中
温室212側に順に連設した低温側熱交換器214と蓄
冷器215と中温側熱交換器216とによる作動ガス流
路により連通させた構成である。
動されるディスプレーサー210により作動ガスで満た
された内部が低温室211と中温室212とに区画され
た低温シリンダ213と、この低温シリンダ213の低
温室211と中温室212とを、低温室211側から中
温室212側に順に連設した低温側熱交換器214と蓄
冷器215と中温側熱交換器216とによる作動ガス流
路により連通させた構成である。
【0004】第1と第2のガス作動装置200,201
の中温室204,212は、各ガス流路の末端に設けら
れた連通部により相互に連通している。高温シリンダ2
05と低温シリンダ213とは概ね直角をなして基部に
おいて結合され、その結合部分にはクランク機構部21
7が組み込まれ、これにより高温側と低温側の各ディス
プレーサー202,210がある位相差をもって往復動
するように構成されている。
の中温室204,212は、各ガス流路の末端に設けら
れた連通部により相互に連通している。高温シリンダ2
05と低温シリンダ213とは概ね直角をなして基部に
おいて結合され、その結合部分にはクランク機構部21
7が組み込まれ、これにより高温側と低温側の各ディス
プレーサー202,210がある位相差をもって往復動
するように構成されている。
【0005】後者も基本的には前者と同様の構成で、概
ね直角をなして基部側において結合された高温シリンダ
と低温シリンダとの結合部分に、高温シリンダと低温シ
リンダとで形成される平面に直角にクランク機構のクラ
ンク軸が配設され、このクランク軸にクランク機構部を
動かすスターターモータの回転軸が連結されている。
ね直角をなして基部側において結合された高温シリンダ
と低温シリンダとの結合部分に、高温シリンダと低温シ
リンダとで形成される平面に直角にクランク機構のクラ
ンク軸が配設され、このクランク軸にクランク機構部を
動かすスターターモータの回転軸が連結されている。
【0006】このような熱駆動型ヒートポンプ装置は、
いずれも外燃機関に属するスターリングエンジンと同様
にヴィルミエサイクルを利用した基本構造を持ち、高温
側熱交換器206で強制的に作動ガスを加熱する外部加
熱方式により、低温側熱交換器214から低温熱媒体
を、中温側熱交換器208,216から中温熱媒体をそ
れぞれ取り出して、低温熱媒体を冷房に、中温熱媒体を
暖房に利用するようにしたものである。
いずれも外燃機関に属するスターリングエンジンと同様
にヴィルミエサイクルを利用した基本構造を持ち、高温
側熱交換器206で強制的に作動ガスを加熱する外部加
熱方式により、低温側熱交換器214から低温熱媒体
を、中温側熱交換器208,216から中温熱媒体をそ
れぞれ取り出して、低温熱媒体を冷房に、中温熱媒体を
暖房に利用するようにしたものである。
【0007】第1のガス作動装置200の蓄熱器207
も第2のガス作動装置201の蓄冷器215も、ともに
作動ガスの熱を一旦蓄え、再び作動ガスに受け渡す熱再
生器であり、この熱再生器に関する従来技術としては、
例えば特開昭62ー82264号公報に示されているよ
うなものがある。即ち、図11に示すように高温シリン
ダ205の内周面に形成された凹部に蓄熱器207と中
温側熱交換器208とが高温シリンダ205と同軸状に
組込まれている。蓄熱器207と中温側熱交換器208
の内周面側は、高温シリンダ205内に嵌合されディス
プレーサー202に対する摺動面を構成するライナ21
8により被覆されている。蓄熱器207は、SUS材の
金網をプレスで打ち抜き、リング状の蓄熱部材を形成
し、この蓄熱部材をライナ218に複数枚積層すること
により構成されている。このタイプのドーナツ状のもの
はアニューラー型と称されている。
も第2のガス作動装置201の蓄冷器215も、ともに
作動ガスの熱を一旦蓄え、再び作動ガスに受け渡す熱再
生器であり、この熱再生器に関する従来技術としては、
例えば特開昭62ー82264号公報に示されているよ
うなものがある。即ち、図11に示すように高温シリン
ダ205の内周面に形成された凹部に蓄熱器207と中
温側熱交換器208とが高温シリンダ205と同軸状に
組込まれている。蓄熱器207と中温側熱交換器208
の内周面側は、高温シリンダ205内に嵌合されディス
プレーサー202に対する摺動面を構成するライナ21
8により被覆されている。蓄熱器207は、SUS材の
金網をプレスで打ち抜き、リング状の蓄熱部材を形成
し、この蓄熱部材をライナ218に複数枚積層すること
により構成されている。このタイプのドーナツ状のもの
はアニューラー型と称されている。
【0008】また、特開平5ー223347号公報に
は、図12に示すように全面を断熱材219でコーティ
ングした蓄熱器207が示されている。この蓄熱器20
7のような円形部材を用いているものをキャニスター型
と称し、蓄熱器207においては、図示のように熱伝導
率の高い円板に熱媒体の通過する孔220を軸方向に多
数形成し、全面(孔220部分は除く)を断熱材219
でコーティングした蓄熱部材221を容器222(シリ
ンダであることもある)に収めたものである。
は、図12に示すように全面を断熱材219でコーティ
ングした蓄熱器207が示されている。この蓄熱器20
7のような円形部材を用いているものをキャニスター型
と称し、蓄熱器207においては、図示のように熱伝導
率の高い円板に熱媒体の通過する孔220を軸方向に多
数形成し、全面(孔220部分は除く)を断熱材219
でコーティングした蓄熱部材221を容器222(シリ
ンダであることもある)に収めたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の熱
再生器(蓄熱器207,蓄冷器215)において、金網
をプレスで打ち抜いた蓄熱部材を積層したものでは、重
なり合う蓄熱部材間での接触熱伝導が大きく、熱再生器
内部での温度勾配が減少し、内部の温度が平均化するた
め、熱の授受が円滑に行なわれにくく、熱再生機能が低
いといった問題点がある。また、断熱材219でコーテ
ィングした蓄熱部材221によるものでは、多数の孔2
20を円板に開け、さらに外表面全体に対して断熱材2
19をコーティングしなければならず、孔開け加工が面
倒なうえ、断熱材219をコーティングするといった困
難度の高い加工が含まれるため製造が難しく、コストも
非常に高くなるといった問題点がある。
再生器(蓄熱器207,蓄冷器215)において、金網
をプレスで打ち抜いた蓄熱部材を積層したものでは、重
なり合う蓄熱部材間での接触熱伝導が大きく、熱再生器
内部での温度勾配が減少し、内部の温度が平均化するた
め、熱の授受が円滑に行なわれにくく、熱再生機能が低
いといった問題点がある。また、断熱材219でコーテ
ィングした蓄熱部材221によるものでは、多数の孔2
20を円板に開け、さらに外表面全体に対して断熱材2
19をコーティングしなければならず、孔開け加工が面
倒なうえ、断熱材219をコーティングするといった困
難度の高い加工が含まれるため製造が難しく、コストも
非常に高くなるといった問題点がある。
【0010】本発明は上記した従来の問題点を解消する
ためになされたもので、その課題とするところは、製作
が容易で熱再生機能が良く、コストも抑えられる熱駆動
装置の熱再生器を得ることである。
ためになされたもので、その課題とするところは、製作
が容易で熱再生機能が良く、コストも抑えられる熱駆動
装置の熱再生器を得ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に請求項1の発明は、シリンダとヒータ管と熱再生器と
熱交換器によるガス通路を備えた第1のガス作動装置
と、シリンダと低温側熱交換器と熱再生器と熱交換器と
によるガス通路を備えた第2のガス作動装置とを有する
熱駆動装置における熱再生器に関し、伝熱性があり作動
ガスの厚み方向への流通を許容する薄円板状の熱再生部
材を多数枚積層して円筒体又は円柱体を構成するととも
に、上記熱再生部材の層間における要所要所に、断熱性
があり作動ガスの厚み方向への流通を許容する薄円板状
の断熱部材を介在させる手段を採用する。
に請求項1の発明は、シリンダとヒータ管と熱再生器と
熱交換器によるガス通路を備えた第1のガス作動装置
と、シリンダと低温側熱交換器と熱再生器と熱交換器と
によるガス通路を備えた第2のガス作動装置とを有する
熱駆動装置における熱再生器に関し、伝熱性があり作動
ガスの厚み方向への流通を許容する薄円板状の熱再生部
材を多数枚積層して円筒体又は円柱体を構成するととも
に、上記熱再生部材の層間における要所要所に、断熱性
があり作動ガスの厚み方向への流通を許容する薄円板状
の断熱部材を介在させる手段を採用する。
【0012】前記課題を達成するために請求項2の発明
は、請求項1にかかる手段における断熱部材を不織布で
構成する手段を採用する。
は、請求項1にかかる手段における断熱部材を不織布で
構成する手段を採用する。
【0013】前記課題を達成するために請求項3の発明
は、請求項1にかかる手段における断熱部材をプラスチ
ックのメッシュで構成する手段を採用する。
は、請求項1にかかる手段における断熱部材をプラスチ
ックのメッシュで構成する手段を採用する。
【0014】前記課題を達成するために請求項4の発明
は、請求項1にかかる手段における断熱部材をセラミッ
クのメッシュで構成する手段を採用する。
は、請求項1にかかる手段における断熱部材をセラミッ
クのメッシュで構成する手段を採用する。
【0015】前記課題を達成するために請求項5の発明
は、請求項1から請求項4までのいずれかにかかる手段
における断熱部材の介在する間隔を作動ガスの流入側に
ついては狭くする手段を採用する。
は、請求項1から請求項4までのいずれかにかかる手段
における断熱部材の介在する間隔を作動ガスの流入側に
ついては狭くする手段を採用する。
【0016】前記課題を達成するために請求項6の発明
は、請求項1から請求項5までのいずれかにかかる手段
における断熱部材の組成を粗くして、熱再生部材の通気
性より高くする手段を採用する。
は、請求項1から請求項5までのいずれかにかかる手段
における断熱部材の組成を粗くして、熱再生部材の通気
性より高くする手段を採用する。
【0017】
【作用】請求項1にかかる前記手段においては、薄円板
状の熱再生部材を要所要所に断熱部材を介在させて積層
するだけで構成することができ、断熱部材により作動ガ
スの流れ方向の要所要所で熱再生部材間の接触熱伝導が
抑制され、内部の温度が平均化しないようになる。
状の熱再生部材を要所要所に断熱部材を介在させて積層
するだけで構成することができ、断熱部材により作動ガ
スの流れ方向の要所要所で熱再生部材間の接触熱伝導が
抑制され、内部の温度が平均化しないようになる。
【0018】請求項2にかかる前記手段においては請求
項1にかかる作用とともに、断熱部材の組成が複雑なた
め通過する作動ガスに積極的な乱れを各所で作り出すこ
とができ、全体として作動ガスを熱再生部材に広く行き
渡らせることができる。
項1にかかる作用とともに、断熱部材の組成が複雑なた
め通過する作動ガスに積極的な乱れを各所で作り出すこ
とができ、全体として作動ガスを熱再生部材に広く行き
渡らせることができる。
【0019】請求項3にかかる前記手段においては請求
項1にかかる作用とともに、低温の熱再生に適した耐腐
蝕性の高い断熱部材を容易に得ることができる。
項1にかかる作用とともに、低温の熱再生に適した耐腐
蝕性の高い断熱部材を容易に得ることができる。
【0020】請求項4にかかる前記手段においては請求
項1にかかる作用とともに、高低温の熱再生に適した耐
腐蝕性の高い断熱部材を得ることができる。
項1にかかる作用とともに、高低温の熱再生に適した耐
腐蝕性の高い断熱部材を得ることができる。
【0021】請求項5にかかる前記手段においては請求
項1から請求項4までのいずれかにかかる作用ととも
に、内部の温度勾配が断熱部材の介在する間隔の違いに
より、より確かに維持されることになる。
項1から請求項4までのいずれかにかかる作用ととも
に、内部の温度勾配が断熱部材の介在する間隔の違いに
より、より確かに維持されることになる。
【0022】請求項6にかかる前記手段においては請求
項1から請求項5までのいずれかにかかる作用とともに
作動ガスの圧力損失が少なくなり、圧力損失と蓄熱量と
をバランスよくすることができる。
項1から請求項5までのいずれかにかかる作用とともに
作動ガスの圧力損失が少なくなり、圧力損失と蓄熱量と
をバランスよくすることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。 実施例1.図はこの発明の一実施例としての熱駆動型ヒ
ートポンプ装置の構成を示した断面図である。始めにこ
の図1に基づいてその全体の構成について説明する。図
1に示すこの熱駆動型ヒートポンプ装置は、第1と第2
のガス作動装置1,2と、これらを動作させるクランク
機構部3,4及びスタータモータ5とを主体として構成
され、フレーム6にコイルスプリングを備えた懸架装置
7により弾性的に懸架されたベース8上に取付けられて
いる。第1のガス作動装置1と第2のガス作動装置2と
は、ベース8上に近接状態に並立された各クランク機構
部3,4の上部にそれぞれ設けられ、各クランク機構部
3,4間の中央部に各クランク機構部3,4の初期動作
のための単一のスタータモータ5が配置されている。
明する。 実施例1.図はこの発明の一実施例としての熱駆動型ヒ
ートポンプ装置の構成を示した断面図である。始めにこ
の図1に基づいてその全体の構成について説明する。図
1に示すこの熱駆動型ヒートポンプ装置は、第1と第2
のガス作動装置1,2と、これらを動作させるクランク
機構部3,4及びスタータモータ5とを主体として構成
され、フレーム6にコイルスプリングを備えた懸架装置
7により弾性的に懸架されたベース8上に取付けられて
いる。第1のガス作動装置1と第2のガス作動装置2と
は、ベース8上に近接状態に並立された各クランク機構
部3,4の上部にそれぞれ設けられ、各クランク機構部
3,4間の中央部に各クランク機構部3,4の初期動作
のための単一のスタータモータ5が配置されている。
【0024】第1のガス作動装置1は高温側シリンダ9
と、この高温側シリンダ9内を往復動する高温側ディス
プレーサー10を備えている。高温側シリンダ9にはヘ
リウムガス等の作動ガスが充填され、高温側ディスプレ
ーサー10はこの高温側シリンダ9内をシリンダヘッド
側の高温空間11と、クランク機構部3側の高温側中温
空間12とに区画している。高温側シリンダ9の下端は
クランク機構部3の外殻を構成しているクランクケース
13の上端に連結され、クランクケース13内のクラン
ク室上部に嵌装されたロッドシール部14により高温側
シリンダ9の高温側中温空間12とクランク室との気密
が保持される。
と、この高温側シリンダ9内を往復動する高温側ディス
プレーサー10を備えている。高温側シリンダ9にはヘ
リウムガス等の作動ガスが充填され、高温側ディスプレ
ーサー10はこの高温側シリンダ9内をシリンダヘッド
側の高温空間11と、クランク機構部3側の高温側中温
空間12とに区画している。高温側シリンダ9の下端は
クランク機構部3の外殻を構成しているクランクケース
13の上端に連結され、クランクケース13内のクラン
ク室上部に嵌装されたロッドシール部14により高温側
シリンダ9の高温側中温空間12とクランク室との気密
が保持される。
【0025】高温側シリンダ9の高温空間11と高温側
中温空間12とは、高温空間11側から高温側中温空間
12側に順に連設したヒータ管15と蓄熱再生器16と
高温側中温部熱交換器17とによるガス流路により連通
されている。ヒータ管15は、高温側シリンダ9のシリ
ンダヘッドに複数本角状に並列配管され、高温側シリン
ダ9の上部側にキャップ状に被冠装着された燃焼装置1
8の燃焼室19にそれぞれ配設されている。これらのヒ
ータ管15の一端は高温空間11にそれぞれ臨み、他端
は蓄熱再生器16に連絡している。
中温空間12とは、高温空間11側から高温側中温空間
12側に順に連設したヒータ管15と蓄熱再生器16と
高温側中温部熱交換器17とによるガス流路により連通
されている。ヒータ管15は、高温側シリンダ9のシリ
ンダヘッドに複数本角状に並列配管され、高温側シリン
ダ9の上部側にキャップ状に被冠装着された燃焼装置1
8の燃焼室19にそれぞれ配設されている。これらのヒ
ータ管15の一端は高温空間11にそれぞれ臨み、他端
は蓄熱再生器16に連絡している。
【0026】蓄熱再生器16と高温側中温部熱交換器1
7とは高温側シリンダ9の内壁面に形成された凹部20
に蓄熱再生器16を上側に、高温側中温部熱交換器17
を下側にしてそれぞれ高温側シリンダ9に同軸状に組付
けられ、それらの内周側は、高温側シリンダ9における
高温側ディスプレーサー10との摺動面を形成するライ
ナ21により被覆されている。
7とは高温側シリンダ9の内壁面に形成された凹部20
に蓄熱再生器16を上側に、高温側中温部熱交換器17
を下側にしてそれぞれ高温側シリンダ9に同軸状に組付
けられ、それらの内周側は、高温側シリンダ9における
高温側ディスプレーサー10との摺動面を形成するライ
ナ21により被覆されている。
【0027】第2のガス作動装置2も低温側シリンダ2
2と、この低温側シリンダ22内を往復動する低温側デ
ィスプレーサー23を備えている。低温側シリンダ22
にもヘリウムガス等の作動ガスが充填され、低温側ディ
スプレーサー23はこの低温側シリンダ22内をシリン
ダヘッド側の低温空間24と、クランク機構部4側の低
温側中温空間25とに区画している。低温側シリンダ2
2の下端はクランク機構部4の外殻を構成するクランク
ケース26の上端に連結され、クランクケース26内の
クランク室上部に嵌装されたロッドシール部27により
低温側シリンダ22の低温側中温空間25とクランク室
との気密が保持される。
2と、この低温側シリンダ22内を往復動する低温側デ
ィスプレーサー23を備えている。低温側シリンダ22
にもヘリウムガス等の作動ガスが充填され、低温側ディ
スプレーサー23はこの低温側シリンダ22内をシリン
ダヘッド側の低温空間24と、クランク機構部4側の低
温側中温空間25とに区画している。低温側シリンダ2
2の下端はクランク機構部4の外殻を構成するクランク
ケース26の上端に連結され、クランクケース26内の
クランク室上部に嵌装されたロッドシール部27により
低温側シリンダ22の低温側中温空間25とクランク室
との気密が保持される。
【0028】低温側シリンダ22の低温空間24と低温
側中温空間25とは、低温空間24側から低温側中温空
間25側に順に連設した低温側熱交換器28と熱再生器
29と低温側中温部熱交換器30とによるガス流路によ
り連通されている。低温側熱交換器28と熱再生器29
と低温側中温部熱交換器30とは低温側シリンダ22の
内壁面に形成された凹部20に低温側熱交換器28を上
側に、熱再生器29を中間に、低温側中温部熱交換器3
0を下側にして、それぞれ低温側シリンダ22に同軸状
に組付けられ、それらの内周側は、低温側シリンダ22
における低温側ディスプレーサー23との摺動面を形成
するライナ21により被覆されている。
側中温空間25とは、低温空間24側から低温側中温空
間25側に順に連設した低温側熱交換器28と熱再生器
29と低温側中温部熱交換器30とによるガス流路によ
り連通されている。低温側熱交換器28と熱再生器29
と低温側中温部熱交換器30とは低温側シリンダ22の
内壁面に形成された凹部20に低温側熱交換器28を上
側に、熱再生器29を中間に、低温側中温部熱交換器3
0を下側にして、それぞれ低温側シリンダ22に同軸状
に組付けられ、それらの内周側は、低温側シリンダ22
における低温側ディスプレーサー23との摺動面を形成
するライナ21により被覆されている。
【0029】第1のガス作動装置1の高温側中温空間1
2と、第2のガス作動装置2の低温側中温空間25と
は、それぞれの底部を形成しているロッドシール部1
4,27に形成した連通孔を経て各クランクケース1
3,26に設けられた接続口に通じ、この接続口同士を
繋いだ外部連通管31により相互に連通している。
2と、第2のガス作動装置2の低温側中温空間25と
は、それぞれの底部を形成しているロッドシール部1
4,27に形成した連通孔を経て各クランクケース1
3,26に設けられた接続口に通じ、この接続口同士を
繋いだ外部連通管31により相互に連通している。
【0030】第1のガス作動装置1と第2のガス作動装
置2の高温側ディスプレーサー10と低温側ディスプレ
ーサー23とは、それぞれそれらの下部に設けられたク
ランク機構部3,4により所定の位相差(この実施例で
は90°である)をもって高温側シリンダ9内と低温側
シリンダ22内をそれぞれ往復動する。各クランク機構
部3,4は図1に示すようにほぼ相同の構成で、それら
の間に組付けられた両軸型のスタータモータ5の回転軸
の各端にクランクシャフトが連結されている。
置2の高温側ディスプレーサー10と低温側ディスプレ
ーサー23とは、それぞれそれらの下部に設けられたク
ランク機構部3,4により所定の位相差(この実施例で
は90°である)をもって高温側シリンダ9内と低温側
シリンダ22内をそれぞれ往復動する。各クランク機構
部3,4は図1に示すようにほぼ相同の構成で、それら
の間に組付けられた両軸型のスタータモータ5の回転軸
の各端にクランクシャフトが連結されている。
【0031】各クランクシャフトにはクランクケース1
3,26内においてクランクシャフトの回転運動を往復
直線運動に変換するコンロッド32の大径端が枢着され
ている。各コンロッド32の小径端は、クランクケース
13,26の上部側に形成された筒部33に摺動可能に
組込まれたクロスヘッド34にピンにより連結され、ク
ランクシャフトの一回転により、クロスヘッド34が筒
部33内を上下に一往復動する。各クロスヘッド34の
上部と高温側ディスプレーサー10及び低温側ディスプ
レーサー23の下端とはロッドシール部14,27を貫
いて設けた連結ロッド35,36によりそれぞれ連結さ
れ、高温側ディスプレーサー10と低温側ディスプレー
サー23はそれらに連結されたクロスヘッド34と同期
してそれぞれ高温側シリンダ9内と低温側シリンダ22
内の上死点と下死点の間を往復直線動する。各ロッドシ
ール部14,27を貫く連結ロッド35,36は、ロッ
ドシール部14,27の摺動面を気密状態で上下動す
る。
3,26内においてクランクシャフトの回転運動を往復
直線運動に変換するコンロッド32の大径端が枢着され
ている。各コンロッド32の小径端は、クランクケース
13,26の上部側に形成された筒部33に摺動可能に
組込まれたクロスヘッド34にピンにより連結され、ク
ランクシャフトの一回転により、クロスヘッド34が筒
部33内を上下に一往復動する。各クロスヘッド34の
上部と高温側ディスプレーサー10及び低温側ディスプ
レーサー23の下端とはロッドシール部14,27を貫
いて設けた連結ロッド35,36によりそれぞれ連結さ
れ、高温側ディスプレーサー10と低温側ディスプレー
サー23はそれらに連結されたクロスヘッド34と同期
してそれぞれ高温側シリンダ9内と低温側シリンダ22
内の上死点と下死点の間を往復直線動する。各ロッドシ
ール部14,27を貫く連結ロッド35,36は、ロッ
ドシール部14,27の摺動面を気密状態で上下動す
る。
【0032】続いて上記した基本構成の熱駆動型ヒート
ポンプ装置の動作について説明する。燃焼装置18の運
転により燃焼装置18が燃焼を開始すると、燃焼室19
にある各ヒータ管15は通常400℃〜800℃に加熱
され、高温側中温部熱交換器17と低温側中温部熱交換
器30とはそれぞれ35℃〜80℃になり、スタータモ
ータ5の駆動により起動する。スタータモータ5の駆動
とともに各クランク機構部3,4により、高温側ディス
プレーサー10は高温側シリンダ9内を、低温側ディス
プレーサー23は低温側シリンダ22内をそれぞれ90
°の位相差をもって往復動を始める。
ポンプ装置の動作について説明する。燃焼装置18の運
転により燃焼装置18が燃焼を開始すると、燃焼室19
にある各ヒータ管15は通常400℃〜800℃に加熱
され、高温側中温部熱交換器17と低温側中温部熱交換
器30とはそれぞれ35℃〜80℃になり、スタータモ
ータ5の駆動により起動する。スタータモータ5の駆動
とともに各クランク機構部3,4により、高温側ディス
プレーサー10は高温側シリンダ9内を、低温側ディス
プレーサー23は低温側シリンダ22内をそれぞれ90
°の位相差をもって往復動を始める。
【0033】作動ガスは、第1のガス作動装置1では高
温側ディスプレーサー10の動きにより高温空間11か
らヒータ管15、蓄熱再生器16、高温側中温部熱交換
器17を経て高温側中温空間12に至る順の移動と、こ
の逆順での移動を交互に繰り返し、第2のガス作動装置
2では低温側ディスプレーサー23の動きにより低温空
間24から低温側熱交換器28、熱再生器29、低温側
中温部熱交換器30を経て低温側中温空間25に至る順
の移動と、この逆順での移動を交互に繰り返す。この
間、作動ガスの作動空間の体積は一定であり、作動ガス
の温度と圧力とが変化する。作動ガスの圧力の変化は第
1のガス作動装置1と第2のガス作動装置2とは外部連
通管31で連通しているため瞬時に伝わり、圧力は全作
動空間において一様になる。
温側ディスプレーサー10の動きにより高温空間11か
らヒータ管15、蓄熱再生器16、高温側中温部熱交換
器17を経て高温側中温空間12に至る順の移動と、こ
の逆順での移動を交互に繰り返し、第2のガス作動装置
2では低温側ディスプレーサー23の動きにより低温空
間24から低温側熱交換器28、熱再生器29、低温側
中温部熱交換器30を経て低温側中温空間25に至る順
の移動と、この逆順での移動を交互に繰り返す。この
間、作動ガスの作動空間の体積は一定であり、作動ガス
の温度と圧力とが変化する。作動ガスの圧力の変化は第
1のガス作動装置1と第2のガス作動装置2とは外部連
通管31で連通しているため瞬時に伝わり、圧力は全作
動空間において一様になる。
【0034】第1のガス作動装置1の高温側ディスプレ
ーサー10が上死点にある時、蓄熱再生器16は高温の
作動ガスの通過により加熱され蓄熱されている。高温空
間11は容積がない状態であり、高温側中温空間12に
移動した作動ガスは低温側シリンダ22の作用を受けて
圧力が上がり発熱し、高温側中温部熱交換器17により
放熱される。この状態は熱的プロセスとしては等温圧縮
である。この時、第2のガス作動装置2の低温側ディス
プレーサー23は、シリンダヘッド側への移動途中にあ
り、作動ガスは低温空間24から低温側中温空間25へ
移動している。熱再生器29は低温空間24からの低温
ガスに熱を奪われその蓄熱量が減少していく。熱再生器
29からの受熱により加熱されて低温側中温空間25へ
移動する作動ガスにより、低温側シリンダ22内の作動
ガスの平均温度が上昇し、圧力が上昇する。この状態は
熱的プロセスとしては等容加熱(体積一定の状態変化)
である。
ーサー10が上死点にある時、蓄熱再生器16は高温の
作動ガスの通過により加熱され蓄熱されている。高温空
間11は容積がない状態であり、高温側中温空間12に
移動した作動ガスは低温側シリンダ22の作用を受けて
圧力が上がり発熱し、高温側中温部熱交換器17により
放熱される。この状態は熱的プロセスとしては等温圧縮
である。この時、第2のガス作動装置2の低温側ディス
プレーサー23は、シリンダヘッド側への移動途中にあ
り、作動ガスは低温空間24から低温側中温空間25へ
移動している。熱再生器29は低温空間24からの低温
ガスに熱を奪われその蓄熱量が減少していく。熱再生器
29からの受熱により加熱されて低温側中温空間25へ
移動する作動ガスにより、低温側シリンダ22内の作動
ガスの平均温度が上昇し、圧力が上昇する。この状態は
熱的プロセスとしては等容加熱(体積一定の状態変化)
である。
【0035】第1のガス作動装置1の高温側ディスプレ
ーサー10が上死点から下降途中になると、作動ガスは
高温側中温空間12から高温空間11へ移動する。蓄熱
再生器16は高温側中温空間12からの作動ガスに熱を
奪われその蓄熱量が減少していく。蓄熱再生器16から
の受熱により加熱されて高温空間11へ移動する作動ガ
スにより、高温側シリンダ9内の作動ガスの平均温度が
上昇し、圧力が上昇する。この状態は熱的プロセスとし
ては等容加熱である。この時、第2のガス作動装置2の
低温側ディスプレーサー23は上死点になり、熱再生器
29は低温の作動ガスの通過により冷却され蓄冷されて
いる。低温空間24は容積がない状態であり、低温側中
温空間25に移動した作動ガスは高温側シリンダ9の作
用を受けて圧力が上がり発熱し、低温側中温部熱交換器
30により放熱される。この状態は熱的プロセスとして
は等温圧縮である。
ーサー10が上死点から下降途中になると、作動ガスは
高温側中温空間12から高温空間11へ移動する。蓄熱
再生器16は高温側中温空間12からの作動ガスに熱を
奪われその蓄熱量が減少していく。蓄熱再生器16から
の受熱により加熱されて高温空間11へ移動する作動ガ
スにより、高温側シリンダ9内の作動ガスの平均温度が
上昇し、圧力が上昇する。この状態は熱的プロセスとし
ては等容加熱である。この時、第2のガス作動装置2の
低温側ディスプレーサー23は上死点になり、熱再生器
29は低温の作動ガスの通過により冷却され蓄冷されて
いる。低温空間24は容積がない状態であり、低温側中
温空間25に移動した作動ガスは高温側シリンダ9の作
用を受けて圧力が上がり発熱し、低温側中温部熱交換器
30により放熱される。この状態は熱的プロセスとして
は等温圧縮である。
【0036】第1のガス作動装置1の高温側ディスプレ
ーサー10が下死点になると、作動ガスは高温側中温空
間12から高温空間へ11へ移動する。蓄熱再生器16
は高温側中温空間12からの作動ガスに熱を奪われその
蓄熱量はほぼ無くなっている。高温空間11の容積は最
大の状態にあり、蓄熱再生器16からの受熱により加熱
され高温空間11に移動した作動ガスは低温側シリンダ
22の作用を受けて圧力が下がり膨張して放熱するが、
ヒータ管15を通じて燃焼装置18から吸熱するので、
熱的プロセスとしては等温膨張となる。この時、第2の
ガス作動装置2の低温側ディスプレーサー23は上死点
から下降途中になっていて、作動ガスは低温側中温空間
25から低温空間24へ熱再生器29により冷却されて
移動していく。熱再生器29により冷却されて低温空間
24へ移動する作動ガスにより、低温側シリンダ22内
の作動ガスの平均温度が上昇し、圧力が上昇する。この
状態は熱的プロセスとしては等容冷却である。
ーサー10が下死点になると、作動ガスは高温側中温空
間12から高温空間へ11へ移動する。蓄熱再生器16
は高温側中温空間12からの作動ガスに熱を奪われその
蓄熱量はほぼ無くなっている。高温空間11の容積は最
大の状態にあり、蓄熱再生器16からの受熱により加熱
され高温空間11に移動した作動ガスは低温側シリンダ
22の作用を受けて圧力が下がり膨張して放熱するが、
ヒータ管15を通じて燃焼装置18から吸熱するので、
熱的プロセスとしては等温膨張となる。この時、第2の
ガス作動装置2の低温側ディスプレーサー23は上死点
から下降途中になっていて、作動ガスは低温側中温空間
25から低温空間24へ熱再生器29により冷却されて
移動していく。熱再生器29により冷却されて低温空間
24へ移動する作動ガスにより、低温側シリンダ22内
の作動ガスの平均温度が上昇し、圧力が上昇する。この
状態は熱的プロセスとしては等容冷却である。
【0037】第1のガス作動装置1の高温側ディスプレ
ーサー10が下死点からシリンダヘッド側への移動途中
になると、作動ガスは高温空間11から高温側中温空間
12へ移動している。蓄熱再生器16は高温空間11か
らの高温の作動ガスによりその蓄熱量を増加させてい
く。蓄熱再生器16により冷却されて高温側中温空間1
2へ移動する作動ガスにより、高温側シリンダ9内の作
動ガスの平均温度が下降し、圧力が減少する。この状態
は熱的プロセスとしては等容冷却である。この時、第2
のガス作動装置2の低温側ディスプレーサー23は下降
していき下死点になる。低温側ディスプレーサー23が
下死点になると、作動ガスは低温側中温空間25から低
温空間24へ熱再生器29に冷却されて移動している。
低温空間24の容積は最大の状態にあり、熱再生器29
により冷却され低温空間24に移動した作動ガスは高温
側シリンダ9の作用を受けて圧力が下がり膨張して放熱
するが、低温側熱交換器28により吸熱されるので熱的
プロセスとしては等温膨張となる。
ーサー10が下死点からシリンダヘッド側への移動途中
になると、作動ガスは高温空間11から高温側中温空間
12へ移動している。蓄熱再生器16は高温空間11か
らの高温の作動ガスによりその蓄熱量を増加させてい
く。蓄熱再生器16により冷却されて高温側中温空間1
2へ移動する作動ガスにより、高温側シリンダ9内の作
動ガスの平均温度が下降し、圧力が減少する。この状態
は熱的プロセスとしては等容冷却である。この時、第2
のガス作動装置2の低温側ディスプレーサー23は下降
していき下死点になる。低温側ディスプレーサー23が
下死点になると、作動ガスは低温側中温空間25から低
温空間24へ熱再生器29に冷却されて移動している。
低温空間24の容積は最大の状態にあり、熱再生器29
により冷却され低温空間24に移動した作動ガスは高温
側シリンダ9の作用を受けて圧力が下がり膨張して放熱
するが、低温側熱交換器28により吸熱されるので熱的
プロセスとしては等温膨張となる。
【0038】上記したサイクルが繰り返されて、高温側
中温部熱交換器17と低温側中温部熱交換器30とから
暖房出力が、低温側熱交換器28から冷房出力がそれぞ
れ得られる。上記サイクルは、初期運転をスタータモー
タ5により起こせば、その後はスタータモータ5の動力
を必要とすることなく自律的な運転が可能である。
中温部熱交換器17と低温側中温部熱交換器30とから
暖房出力が、低温側熱交換器28から冷房出力がそれぞ
れ得られる。上記サイクルは、初期運転をスタータモー
タ5により起こせば、その後はスタータモータ5の動力
を必要とすることなく自律的な運転が可能である。
【0039】この実施例1の熱駆動型ヒートポンプ装置
の特徴は、第1のガス作動装置1の高温側シリンダ9に
組込まれた蓄熱再生器16及び第2のガス作動装置2の
低温側シリンダ22に組込まれた熱再生器29の構成に
あり、以下にその説明をする。なお、第1のガス作動装
置1の蓄熱再生器16は蓄熱であり、第2のガス作動装
置2の熱再生器29は蓄冷であるが、熱再生器としての
機能及び構成はいずれも同じであり、以降では特記しな
いかぎり第1のガス作動装置1の蓄熱再生器16で代表
するものとして蓄熱再生器16について説明することに
する。
の特徴は、第1のガス作動装置1の高温側シリンダ9に
組込まれた蓄熱再生器16及び第2のガス作動装置2の
低温側シリンダ22に組込まれた熱再生器29の構成に
あり、以下にその説明をする。なお、第1のガス作動装
置1の蓄熱再生器16は蓄熱であり、第2のガス作動装
置2の熱再生器29は蓄冷であるが、熱再生器としての
機能及び構成はいずれも同じであり、以降では特記しな
いかぎり第1のガス作動装置1の蓄熱再生器16で代表
するものとして蓄熱再生器16について説明することに
する。
【0040】蓄熱再生器16は、図2と図3及び図4に
示すように伝熱性があるSUS材などの金網の薄板をリ
ング状に打ち抜いて形成された熱再生部材37を200
枚程度積層し、円筒体を形成することにより構成され
る。熱再生部材37の積層においては、熱再生部材37
と同形同寸法に形成された図4に示すような断熱部材3
8が要所要所に挟み込まれている。断熱部材38は熱伝
導率の低い通気性のある薄板により形成されている。図
示のものは20枚程度が当間隔に挟み込まれている。作
動ガスは円筒体の中心線の方向に各層にわたり流通する
ことができる。
示すように伝熱性があるSUS材などの金網の薄板をリ
ング状に打ち抜いて形成された熱再生部材37を200
枚程度積層し、円筒体を形成することにより構成され
る。熱再生部材37の積層においては、熱再生部材37
と同形同寸法に形成された図4に示すような断熱部材3
8が要所要所に挟み込まれている。断熱部材38は熱伝
導率の低い通気性のある薄板により形成されている。図
示のものは20枚程度が当間隔に挟み込まれている。作
動ガスは円筒体の中心線の方向に各層にわたり流通する
ことができる。
【0041】熱再生部材37に断熱部材38を挟み込ん
だ円筒体は、高温側シリンダ9の内壁面に形成された凹
部20に高温側シリンダ9と同心状に嵌装される。その
上端側はヒータ管15側に接続され、下端側は高温側中
温部熱交換器17に接続され蓄熱再生器16として機能
する。蓄熱再生器16の内周側は高温側シリンダ9に装
着されるライナ21の外周面に当接される。
だ円筒体は、高温側シリンダ9の内壁面に形成された凹
部20に高温側シリンダ9と同心状に嵌装される。その
上端側はヒータ管15側に接続され、下端側は高温側中
温部熱交換器17に接続され蓄熱再生器16として機能
する。蓄熱再生器16の内周側は高温側シリンダ9に装
着されるライナ21の外周面に当接される。
【0042】この蓄熱再生器16は、熱再生部材37も
断熱部材38も打ち抜きなどの簡単な加工で形成でき、
これらを積層するだけの簡単な操作で製造することがで
る。作動ガスは熱再生部材37と断熱部材38とを次々
に通過することになるが、熱再生部材37と組成の異る
断熱部材38を通過する時に流れに乱れが起き、熱再生
部材37の全域に広く行き渡ることになる。これにより
蓄熱再生器16の死容積が減り、蓄熱再生の効率が向上
する。断熱部材38は熱再生部材37を要所要所で熱的
に分断し、内部での接触熱伝導を減少させるため、蓄熱
再生器16の内部での温度勾配が維持され、内部の温度
が平均化しにくいため、熱の授受が円滑に行なわれるよ
うになる。従って、熱再生機能が向上する。
断熱部材38も打ち抜きなどの簡単な加工で形成でき、
これらを積層するだけの簡単な操作で製造することがで
る。作動ガスは熱再生部材37と断熱部材38とを次々
に通過することになるが、熱再生部材37と組成の異る
断熱部材38を通過する時に流れに乱れが起き、熱再生
部材37の全域に広く行き渡ることになる。これにより
蓄熱再生器16の死容積が減り、蓄熱再生の効率が向上
する。断熱部材38は熱再生部材37を要所要所で熱的
に分断し、内部での接触熱伝導を減少させるため、蓄熱
再生器16の内部での温度勾配が維持され、内部の温度
が平均化しにくいため、熱の授受が円滑に行なわれるよ
うになる。従って、熱再生機能が向上する。
【0043】断熱部材38としては、工業製品として広
く普及し、安価で入手し易い耐熱繊維性の不織布が適し
ている(図4の左半分を参照)。不織布は加工性もよく
性状も種々のものがあるので、当該熱駆動装置に適した
ものを高い自由度で選定することができる。また、不織
布は繊維構造が複雑なため、作動ガスの流れに積極的に
乱れを作り出すことができ、上述した死容積を減少させ
る効果は大きい。
く普及し、安価で入手し易い耐熱繊維性の不織布が適し
ている(図4の左半分を参照)。不織布は加工性もよく
性状も種々のものがあるので、当該熱駆動装置に適した
ものを高い自由度で選定することができる。また、不織
布は繊維構造が複雑なため、作動ガスの流れに積極的に
乱れを作り出すことができ、上述した死容積を減少させ
る効果は大きい。
【0044】また断熱部材38としては、図4の右半分
に示すようにプラスチックのメッシュで構成することも
できる。プラスチックによれば成形も容易で、耐腐蝕性
に富むものも多いため、耐久性に優れた熱再生器29を
低コストで作ることができる。但し、耐熱性についての
問題があるので、低温側の熱再生器29に適したものと
なる。
に示すようにプラスチックのメッシュで構成することも
できる。プラスチックによれば成形も容易で、耐腐蝕性
に富むものも多いため、耐久性に優れた熱再生器29を
低コストで作ることができる。但し、耐熱性についての
問題があるので、低温側の熱再生器29に適したものと
なる。
【0045】さらに断熱部材38としては、セラミック
のメッシュで構成することもできる(図4の右半分を参
照)。セラミックのメッシュは耐腐蝕性に富み耐熱性も
高いため、耐久性に優れた蓄熱再生器16を作ることが
できる。この場合には耐熱性についての問題はないの
で、高温側の蓄熱再生器16にも低温側の熱再生器29
に適したものとなる。
のメッシュで構成することもできる(図4の右半分を参
照)。セラミックのメッシュは耐腐蝕性に富み耐熱性も
高いため、耐久性に優れた蓄熱再生器16を作ることが
できる。この場合には耐熱性についての問題はないの
で、高温側の蓄熱再生器16にも低温側の熱再生器29
に適したものとなる。
【0046】なお、上述した蓄熱再生器16はアニュー
ラー型であるが、図5及び図6並びに図7に示すよう熱
再生部材37も断熱部材38も薄円板状に形成し、ケー
シング39内に円柱体として積層し、上述のものと同じ
機能を果たすキャニスター型に構成することもできる。
ラー型であるが、図5及び図6並びに図7に示すよう熱
再生部材37も断熱部材38も薄円板状に形成し、ケー
シング39内に円柱体として積層し、上述のものと同じ
機能を果たすキャニスター型に構成することもできる。
【0047】実施例2.この実施例2も第1のガス作動
装置1の高温側シリンダ9に組込まれた蓄熱再生器16
及び第2のガス作動装置2の低温側シリンダ22に組込
まれた熱再生器29に関するものであり、実施例1の場
合と同様に蓄熱再生器16で代表するものとして第1の
ガス作動装置1の蓄熱再生器16について説明すること
にする。なお、熱駆動型ヒートポンプ装置については構
成も機能も実施例1で示したものを援用し、重複する説
明は省くことにする。
装置1の高温側シリンダ9に組込まれた蓄熱再生器16
及び第2のガス作動装置2の低温側シリンダ22に組込
まれた熱再生器29に関するものであり、実施例1の場
合と同様に蓄熱再生器16で代表するものとして第1の
ガス作動装置1の蓄熱再生器16について説明すること
にする。なお、熱駆動型ヒートポンプ装置については構
成も機能も実施例1で示したものを援用し、重複する説
明は省くことにする。
【0048】この実施例2の蓄熱再生器16は、図8に
示すように伝熱性があるSUS材などの金網の薄板をリ
ング状や円板状に打ち抜いて形成された熱再生部材37
を200枚程度積層し、円筒体又は円柱体を形成するこ
とにより構成される。熱再生部材37の積層において
は、熱再生部材37と同形同寸法に形成された断熱部材
38が中間部は粗に上下部分は密に間隔を異なえて挟み
込まれている。断熱部材38自体の構成や材料組成及び
蓄熱再生器16の高温側シリンダ9への組込み方も実施
例1で示したものと同じであり、その説明は省略する。
示すように伝熱性があるSUS材などの金網の薄板をリ
ング状や円板状に打ち抜いて形成された熱再生部材37
を200枚程度積層し、円筒体又は円柱体を形成するこ
とにより構成される。熱再生部材37の積層において
は、熱再生部材37と同形同寸法に形成された断熱部材
38が中間部は粗に上下部分は密に間隔を異なえて挟み
込まれている。断熱部材38自体の構成や材料組成及び
蓄熱再生器16の高温側シリンダ9への組込み方も実施
例1で示したものと同じであり、その説明は省略する。
【0049】この蓄熱再生器16では作動ガスから熱を
受け取る場合に作動ガスの流れに対して入口側になる部
分と、作動ガスに熱を受け渡す場合に作動ガスの流れに
対して入口側となる部分の断熱部材38の間隔を密にす
ることにより、内部の温度勾配がより確かに維持される
ことになり、熱再生機能がより向上する。この効果は作
動ガスから熱を受け取る場合に作動ガスの流れに対して
入口側になる部分(図では上側)に対して断熱部材38
の間隔を他の部分より密にすることによっても十分に得
られる。これ以外の機能及び構成は実施例1のものと同
じであるのでその説明は省略する。
受け取る場合に作動ガスの流れに対して入口側になる部
分と、作動ガスに熱を受け渡す場合に作動ガスの流れに
対して入口側となる部分の断熱部材38の間隔を密にす
ることにより、内部の温度勾配がより確かに維持される
ことになり、熱再生機能がより向上する。この効果は作
動ガスから熱を受け取る場合に作動ガスの流れに対して
入口側になる部分(図では上側)に対して断熱部材38
の間隔を他の部分より密にすることによっても十分に得
られる。これ以外の機能及び構成は実施例1のものと同
じであるのでその説明は省略する。
【0050】実施例3.この実施例3も第1のガス作動
装置1の高温側シリンダ9に組込まれた蓄熱再生器16
及び第2のガス作動装置2の低温側シリンダ22に組込
まれた熱再生器29に関するものであり、実施例1の場
合と同様に蓄熱再生器16で代表するものとして第1の
ガス作動装置1の蓄熱再生器16について説明すること
にする。なお、熱駆動型ヒートポンプ装置については構
成も機能も実施例1で示したものを援用し、重複する説
明は省くことにする。
装置1の高温側シリンダ9に組込まれた蓄熱再生器16
及び第2のガス作動装置2の低温側シリンダ22に組込
まれた熱再生器29に関するものであり、実施例1の場
合と同様に蓄熱再生器16で代表するものとして第1の
ガス作動装置1の蓄熱再生器16について説明すること
にする。なお、熱駆動型ヒートポンプ装置については構
成も機能も実施例1で示したものを援用し、重複する説
明は省くことにする。
【0051】この実施例3の蓄熱再生器16は、図9に
示すように伝熱性があるSUS材などの金網の薄板をリ
ング状や円板状に打ち抜いて形成された熱再生部材37
を200枚程度積層し、円筒体や円柱体を形成すること
により構成される。熱再生部材37の積層においては、
熱再生部材37と同形同寸法に形成された断熱部材38
が実施例1や実施例2で示したように挟み込まれてい
る。断熱部材38の材料組成は実施例1により示したも
のと同じであるが、作動ガスを熱再生部材37より通し
易くするためにそのメッシュ組成や繊維組成が熱再生部
材37よりも粗く構成されている。蓄熱再生器16の高
温側シリンダ9への組込み方は実施例1で示したものと
同じであり、その説明は省略する。
示すように伝熱性があるSUS材などの金網の薄板をリ
ング状や円板状に打ち抜いて形成された熱再生部材37
を200枚程度積層し、円筒体や円柱体を形成すること
により構成される。熱再生部材37の積層においては、
熱再生部材37と同形同寸法に形成された断熱部材38
が実施例1や実施例2で示したように挟み込まれてい
る。断熱部材38の材料組成は実施例1により示したも
のと同じであるが、作動ガスを熱再生部材37より通し
易くするためにそのメッシュ組成や繊維組成が熱再生部
材37よりも粗く構成されている。蓄熱再生器16の高
温側シリンダ9への組込み方は実施例1で示したものと
同じであり、その説明は省略する。
【0052】この蓄熱再生器16では断熱部材38によ
る圧力損失を減少させることができ、メッシュ組成や繊
維組成の粗さの調整により圧力損失と蓄熱量とのバラン
スを当該熱駆動装置の系に合わせて調整することが可能
になり、熱駆動装置の性能の最大値を引き出しうる。こ
れ以外の機能は実施例1や実施例2で示したものと同じ
であり、その説明は省略する。
る圧力損失を減少させることができ、メッシュ組成や繊
維組成の粗さの調整により圧力損失と蓄熱量とのバラン
スを当該熱駆動装置の系に合わせて調整することが可能
になり、熱駆動装置の性能の最大値を引き出しうる。こ
れ以外の機能は実施例1や実施例2で示したものと同じ
であり、その説明は省略する。
【0053】
【発明の効果】以上実施例による説明からも明らかなよ
うに請求項1の発明によれば、薄円板状の熱再生部材を
要所要所に断熱部材を介在させて積層するだけで構成す
ることができ、断熱部材の介在により作動ガスの流れ方
向の要所要所で熱再生部材間の接触熱伝導が抑制される
ため、内部の温度が平均化しないようになり、熱の授受
が円滑に行なわれるようになる。即ち、製作が容易で熱
再生機能が良く、コストも抑えられる熱駆動装置の熱再
生器が得られる。
うに請求項1の発明によれば、薄円板状の熱再生部材を
要所要所に断熱部材を介在させて積層するだけで構成す
ることができ、断熱部材の介在により作動ガスの流れ方
向の要所要所で熱再生部材間の接触熱伝導が抑制される
ため、内部の温度が平均化しないようになり、熱の授受
が円滑に行なわれるようになる。即ち、製作が容易で熱
再生機能が良く、コストも抑えられる熱駆動装置の熱再
生器が得られる。
【0054】請求項2の発明によれば請求項1にかかる
効果とともに、断熱部材の組成が複雑なため通過する作
動ガスに積極的な乱れを各所で作り出すことができ、全
体として作動ガスを熱再生部材に広く行き渡らせること
ができ、死容積の少ない効率の良い熱駆動装置の熱再生
器が得られる。
効果とともに、断熱部材の組成が複雑なため通過する作
動ガスに積極的な乱れを各所で作り出すことができ、全
体として作動ガスを熱再生部材に広く行き渡らせること
ができ、死容積の少ない効率の良い熱駆動装置の熱再生
器が得られる。
【0055】請求項3の発明によれば請求項1にかかる
効果とともに、低温の熱再生に適した耐腐蝕性の高い熱
駆動装置の熱再生器がより安価に得られる。
効果とともに、低温の熱再生に適した耐腐蝕性の高い熱
駆動装置の熱再生器がより安価に得られる。
【0056】請求項4の発明によれば請求項1にかかる
効果とともに、高低温の熱再生に適した耐腐蝕性の高い
熱駆動装置の熱再生器が得られる。
効果とともに、高低温の熱再生に適した耐腐蝕性の高い
熱駆動装置の熱再生器が得られる。
【0057】請求項5の発明によれば請求項1から請求
項4までのいずれかにかかる効果とともに、内部の温度
勾配が断熱部材の介在する間隔の違いにより、より確か
に維持されることになるので熱の授受が一層向上し、熱
再生機能が向上する。
項4までのいずれかにかかる効果とともに、内部の温度
勾配が断熱部材の介在する間隔の違いにより、より確か
に維持されることになるので熱の授受が一層向上し、熱
再生機能が向上する。
【0058】請求項6の発明によれば請求項1から請求
項5までのいずれかにかかる効果とともに作動ガスの圧
力損失が少なくなり、圧力損失と蓄熱量のバランスがよ
い熱駆動装置の熱再生器が得られる。
項5までのいずれかにかかる効果とともに作動ガスの圧
力損失が少なくなり、圧力損失と蓄熱量のバランスがよ
い熱駆動装置の熱再生器が得られる。
【図1】この発明の一実施例としての熱駆動型ヒートポ
ンプ装置の全体の構成を示す断面図である。
ンプ装置の全体の構成を示す断面図である。
【図2】実施例1の蓄熱再生器の構成を示す縦断面図で
ある。
ある。
【図3】実施例1の熱再生部材の構成を示す平面図であ
る。
る。
【図4】実施例1の断熱部材の構成を示す平面図であ
る。
る。
【図5】同じく実施例1の別タイプの蓄熱再生器の構成
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図6】図5の蓄熱再生器の熱再生部材の平面図であ
る。
る。
【図7】図5の蓄熱再生器の断熱部材の平面図である。
【図8】実施例2の蓄熱再生器の構成を示す縦断面図で
ある。
ある。
【図9】実施例3の蓄熱再生器の熱再生部材と断熱部材
の構成を示す平面図である。
の構成を示す平面図である。
【図10】従来の熱駆動型ヒートポンプ装置の全体の構
成を示す構成図である。
成を示す構成図である。
【図11】従来の熱再生器の構成を示す断面図である。
【図12】同じく従来の熱再生器の構成を示す斜視図で
ある。
ある。
1 第1のガス作動装置 2 第2のガス作動装置 9 高温側シリンダ 10 高温側ディスプレーサー 11 高温空間 12 高温側中温空間 15 ヒータ管 16 蓄熱再生器 17 高温側中温部熱交換器 21 ライナ 22 低温側シリンダ 23 低温側ディスプレーサー 24 低温空間 25 低温側中温空間 28 低温側熱交換器 29 熱再生器 30 低温側中温部熱交換器 37 熱再生部材 38 断熱部材
フロントページの続き (72)発明者 林 広高 岐阜県中津川市駒場町1番3号 三菱電機 株式会社中津川製作所内 (72)発明者 宇都宮 敬一郎 岐阜県中津川市駒場町1番3号 三菱電機 株式会社中津川製作所内 (72)発明者 野沢 栄治 岐阜県中津川市駒場町1番3号 三菱電機 株式会社中津川製作所内 (72)発明者 菅波 拓也 岐阜県中津川市駒場町1番3号 三菱電機 株式会社中津川製作所内
Claims (6)
- 【請求項1】 往復動するディスプレーサーにより作動
ガスで満たされた内部が高温空間と中温空間とに区画さ
れたシリンダの上記高温空間と中温空間とを、上記高温
空間側から中温空間側に順に連設したヒータ管と熱再生
器と熱交換器とによるガス流路により連通させ、上記ヒ
ータ管には加熱手段が備えられた第1のガス作動装置
と、往復動するディスプレーサーにより作動ガスで満た
された内部が低温空間と中温空間とに区画されたシリン
ダの上記低温空間と中温空間とを、上記低温空間側から
中温空間側に順に連設した低温側熱交換器と熱再生器と
熱交換器とによるガス流路により連通させた第2のガス
作動装置を備えた熱駆動装置における上記熱再生器であ
って、伝熱性があり作動ガスの厚み方向への流通を許容
する薄円板状の熱再生部材を多数枚積層して円筒体ない
しは円柱体を構成するとともに、上記熱再生部材の層間
における要所要所に、断熱性があり作動ガスの厚み方向
への流通を許容する薄円板状の断熱部材を介在させたこ
とを特徴とする熱駆動装置の熱再生器。 - 【請求項2】 請求項1に記載の熱駆動装置における熱
再生器であって、断熱部材を不織布で構成したことを特
徴とする熱駆動装置の熱再生器。 - 【請求項3】 請求項1に記載の熱駆動装置における熱
再生器であって、断熱部材をプラスチックのメッシュで
構成したことを特徴とする熱駆動装置の熱再生器。 - 【請求項4】 請求項1に記載の熱駆動装置における熱
再生器であって、断熱部材をセラミックのメッシュで構
成したことを特徴とする熱駆動装置の熱再生器。 - 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれかに
記載の熱駆動装置における熱再生器であって、断熱部材
の介在する間隔を作動ガスの流入側については狭くした
ことを特徴とする熱駆動装置の熱再生器。 - 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれかに
記載の熱駆動装置における熱再生器であって、断熱部材
の組成を粗くして、熱再生部材の通気性より高く構成し
たことを特徴とする熱駆動装置の熱再生器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18843894A JPH0854150A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 熱駆動装置の熱再生器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18843894A JPH0854150A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 熱駆動装置の熱再生器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0854150A true JPH0854150A (ja) | 1996-02-27 |
Family
ID=16223686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18843894A Pending JPH0854150A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 熱駆動装置の熱再生器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0854150A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019066178A (ja) * | 2014-09-03 | 2019-04-25 | レイセオン カンパニー | アディティブ製造された熱交換器を含んだクライオクーラー |
-
1994
- 1994-08-10 JP JP18843894A patent/JPH0854150A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019066178A (ja) * | 2014-09-03 | 2019-04-25 | レイセオン カンパニー | アディティブ製造された熱交換器を含んだクライオクーラー |
US11072023B2 (en) | 2014-09-03 | 2021-07-27 | Raytheon Company | Cryocooler containing additively-manufactured heat exchanger |
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