JPH0828979A - 熱駆動型ヒートポンプ装置の熱交換器 - Google Patents

熱駆動型ヒートポンプ装置の熱交換器

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JPH0828979A
JPH0828979A JP16218294A JP16218294A JPH0828979A JP H0828979 A JPH0828979 A JP H0828979A JP 16218294 A JP16218294 A JP 16218294A JP 16218294 A JP16218294 A JP 16218294A JP H0828979 A JPH0828979 A JP H0828979A
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heat
temperature space
heat exchanger
cylinder
low temperature
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Application number
JP16218294A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Fukuda
光男 福田
Masaharu Ohori
正春 大堀
Hirotaka Hayashi
広高 林
Keiichiro Utsunomiya
敬一郎 宇都宮
Masaaki Haba
政明 羽場
Eiji Nozawa
栄治 野沢
Takuya Suganami
拓也 菅波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02GHOT GAS OR COMBUSTION-PRODUCT POSITIVE-DISPLACEMENT ENGINE PLANTS; USE OF WASTE HEAT OF COMBUSTION ENGINES; NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02G2257/00Regenerators

Landscapes

  • Pressure-Spray And Ultrasonic-Wave- Spray Burners (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製作性や加工性が良く、コストを低減しうる
熱駆動型ヒートポンプ装置の熱交換器を得る。 【構成】 熱駆動型ヒートポンプ装置における出力部を
構成する熱交換器に関し、両端の開放した平行な二次流
体通路42を内部に形成した伝熱材料よりなる平板を曲
げて半円筒体の通路要素37を形成するとともに、複数
枚のプレートフィン38を周方向に放射状に設けて単位
熱交換部材39を構成する。この単位熱交換部材39二
つを向い合わせて合わせ部をそれぞれ中空体のヘッダ4
0,41でつないで円筒状の本体44を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヴィルミエサイクルを用
いた熱駆動型ヒートポンプ装置の出力部を構成する熱交
換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヴィルミエサイクルを用いた熱駆動型ヒ
ートポンプ装置は基本的には例えば特開昭61ー442
54号公報や特開平2ー4174号公報に開示されてい
るような構成を採っている。前者は図10に示すよう
に、第1と第2のガス作動装置200,201を備えて
いる。第1のガス作動装置200は、往復動されるディ
スプレーサー202により作動ガスで満たされた内部が
高温室203と中温室204とに区画された高温シリン
ダ205と、この高温シリンダ205の高温室203と
中温室204とを、高温室203側から中温室204側
に順に連設した高温側熱交換器206と蓄熱器207と
中温側熱交換器208とによる作動ガス流路により連通
させた構成で、高温側熱交換器206には加熱手段20
9が併設されている。
【0003】また、第2のガス作動装置201は、往復
動されるディスプレーサー210により作動ガスで満た
された内部が低温室211と中温室212とに区画され
た低温シリンダ213と、この低温シリンダ213の低
温室211と中温室212とを、低温室211側から中
温室212側に順に連設した低温側熱交換器214と蓄
冷器215と中温側熱交換器216とによる作動ガス流
路により連通させた構成である。
【0004】第1と第2のガス作動装置200,201
の中温室204,212は、各ガス流路の末端に設けら
れた連通部により相互に連通している。高温シリンダ2
05と低温シリンダ213とは概ね直角をなして基部に
おいて結合され、その結合部分にはクランク機構部21
7が組み込まれ、これにより高温側と低温側の各ディス
プレーサー202,210がある位相差をもって往復動
するように構成されている。
【0005】後者も基本的には前者と同様の構成で、概
ね直角をなして基部側において結合された高温シリンダ
と低温シリンダとの結合部分に、高温シリンダと低温シ
リンダとで形成される平面に直角にクランク機構のクラ
ンク軸が配設され、このクランク軸にクランク機構部を
動かすスターターモータの回転軸が連結されている。
【0006】このような熱駆動型ヒートポンプ装置は、
いずれも外燃機関に属するスターリングエンジンと同様
にヴィルミエサイクルを利用した基本構造を持ち、高温
側熱交換器206で強制的に作動ガスを加熱する外部加
熱方式により、低温側熱交換器214から低温熱媒体
を、中温側熱交換器208,216から中温熱媒体をそ
れぞれ取り出して、低温熱媒体を冷房に、中温熱媒体を
暖房に利用するようにしたものである。
【0007】このように中温側熱交換器208,216
及び低温側熱交換器214は熱駆動型ヒートポンプ装置
の出力部となるが、例えば第1のガス作動装置200で
は、例えば特開昭62ー82264号公報に示されてい
るように、高温シリンダ205の内周面に形成された凹
部に蓄熱器207と中温側熱交換器208とが高温シリ
ンダ205と同軸状に組込まれている。蓄熱器207と
中温側熱交換器208の内周面側は、高温シリンダ20
5内に嵌合されディスプレーサー202に対する摺動面
を構成するライナにより被覆されている。
【0008】中温側熱交換器自体は、例えば特開平1ー
170746号公報に開示されている図11に示すもの
のように、リング状の熱交換ユニット218を複数個積
み重ねた構成となっている。各熱交換ユニツト218の
熱媒体の出入口は互い違いに設けられ、中温側熱交換器
208内で熱媒体が蛇行して流れるようになっている。
熱交換ユニット218同士の合面には放熱板219が挟
み込まれ、この放熱板219を貫いて複数本のパイプ2
20が軸方向に全周にわたり配設されている。これらの
パイプ220は中温側熱交換器208の端部に開口し、
一端側は第1のガス作動装置では蓄熱器207に接続さ
れ、他端側は中温室204に接続されている。即ち、熱
交換における一次流体となる作動ガスは各熱交換ユニッ
ト218を縦に貫く複数本のパイプ220内を流れ、二
次流体となる熱媒体は各熱交換ユニット218内をパイ
プ220に接触しながら蛇行して入口から出口へ流れ、
作動ガスと熱媒体間での熱交換が行なわれる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような熱駆動型
ヒートポンプ装置の出力部となる熱交換器は、構成が複
雑で加工及び組み立てが煩雑かつ難しく、製造に手間が
かかりコストが高くつくといった問題点がある。即ち、
作動ガスを通すパイプ220は細く、通常は数百本にも
達するもので、両端のヘッダとなる熱交換ユニット21
8にはこのパイプ220を通す数百にものぼる孔開け加
工と、パイプ220との接合部へのロウ付けなど手間の
かかる作業を行なわなければならない。勿論、各熱交換
ユニット218間に挟み込まれた放熱板219にも多数
の孔開け加工が必要である。また、熱媒体として熱駆動
型ヒートポンプ装置では殆ど水が使用されるため、高価
でも要所はステンレス材など錆びにくい材料で構成しな
ければならない。
【0010】本発明は上記した従来の問題点を解消する
ためになされたもので、その課題とするところは、製作
性や加工性が良く、コストを低減しうる熱駆動型ヒート
ポンプ装置の熱交換器を得ることであり、組込むシリン
ダ側への防錆に対する対応をしなくても済むようにする
ことであり、熱交換器としての構造的安定性と性能の向
上を図ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に請求項1の発明は、シリンダ及び熱交換器を備えた第
1と第2のガス作動装置を有する熱駆動型ヒートポンプ
装置における熱交換器に関して、両端の開放した複数の
平行な二次流体通路を内部に形成した伝熱材料よりなる
平板を半円筒体の通路要素に曲げ形成し、この通路要素
にその内周面及び外周面よりそれぞれ内方側と外方側へ
張り出した複数枚のプレートフィンを周方向に放射状に
設けて単位熱交換部材となし、この単位熱交換部材二つ
を向い合わせて中空体のヘッダでつないで円筒状の本体
を構成し、ヘッダにはその一方に入口を形成し、他方に
は出口を形成して、入口から流入される二次流体をヘッ
ダにより各単位熱交換部材の各二次流体通路に分配して
流入させ、各単位熱交換部材の各二次流体通路に流入し
た二次流体をヘッダの出口から集合させて流出させるよ
うにするとともに、各プレートフィンの内面と外面にそ
れぞれ接触する内外の筒体を設けて、この内外の筒体の
間にプレートフィンに沿って中心線方向へ一次流体であ
る作動ガスを流通させる一次流体通路を構成する手段を
採用する。
【0012】前記課題を達成するために請求項2の発明
は、シリンダ及び熱交換器を備えた第1と第2のガス作
動装置を有する熱駆動型ヒートポンプ装置における熱交
換器に関して、両端の開放した複数の平行な二次流体通
路を内部に形成した伝熱材料よりなる平板を半円筒体の
通路要素に曲げ形成し、この通路要素にその内周面及び
外周面よりそれぞれ内方側と外方側へ張り出した複数枚
のプレートフィンを周方向に放射状に設けて単位熱交換
部材となし、この単位熱交換部材二つを向い合わせて中
空体のヘッダでつないで円筒状の本体を構成し、ヘッダ
の一方の内部を二分割して、入口と出口を形成し、その
入口から流入される二次流体をこのヘッダにより各単位
熱交換部材の各二次流体通路に分配して流入させ、各単
位熱交換部材の各二次流体通路に流入した二次流体を出
口から集合させて流出させるとともに、各プレートフィ
ンの内面と外面にそれぞれ接触する内外の筒体を設け
て、この内外の筒体の間にプレートフィンに沿って中心
線方向へ一次流体である作動ガスを流通させる一次流体
通路を構成する手段を採用する。
【0013】前記課題を達成するために請求項3の発明
は、シリンダ及び熱交換器を備えた第1と第2のガス作
動装置を有する熱駆動型ヒートポンプ装置における熱交
換器に関して、長さの等しい大径と小径の両端の開放し
た伝熱材料よりなる二個の円筒体を同心状に配置し、そ
れらの間に平行な二次流体通路を形成する小径で伝熱性
を有する内部フィンパイプを全周にわたり緻密な状態に
円筒体の両端より内方へ後退した位置に各開口端が臨む
ように多数本差し通して円筒体の間を両端に設けた蓋で
閉止し、大径の円筒体の一端には内部フィンパイプの一
方の各開口端が臨む空間に連通する入口を設け、大径の
円筒体の他端には内部フィンパイプの他方の各開口端が
臨む空間に連通する出口を設け、その入口から流入され
る二次流体を各内部フィンパイプによる二次流体通路に
分配して流入させ、各二次流体通路に流入した二次流体
を出口から集合させて流出させ、小径の円筒体の内側に
は該円筒体より小径で長い内筒を同心状に設け、それら
の間には小径で伝熱性を有する外部フィンパイプを全周
にわたり緻密な状態に多数本配設し、大径の円筒体の外
側には該円筒体より大径で長い外筒を同心状に設け、そ
れらの間には小径で伝熱性を有する外部フィンパイプを
全周にわたり緻密な状態に多数本配設し、これらの各外
部フィンパイプによりそれらの一端側から他端側へ一次
流体である作動ガスを流通させる複列の一次流体通路を
構成する手段を採用する。
【0014】前記課題を達成するために請求項4の発明
は、シリンダ及び熱交換器を備えた第1と第2のガス作
動装置を有する熱駆動型ヒートポンプ装置における熱交
換器に関して、円筒部の外側と内側とにそれぞれ放射状
に複数列の外側フィンと内側フィンとをスプライン歯状
に全周にわたり一体に形成した伝熱材料よりなる内筒体
の外側に、内筒体の各外側フィンにそれぞれ隙間をもっ
て噛み合う内側フィンを内側に、外側には外側フィンを
それぞれ全周にわたり放射状のスプライン歯状に伝熱材
料よりなる円筒部に一体に形成した外筒体を同心状に嵌
め合せ、この内筒体と外筒体との両端の間を蓋により閉
止し、外筒体の一方の端部側に内筒体と外筒体間の各外
側フィンと各内側フィンとの隙間に二次流体をそれぞれ
流入させる入口を設け、外筒体の他方の端部側に内筒体
と外筒体間の各外側フィンと各内側フィンとの隙間を流
れた二次流体をそれぞれ流出させる出口を設け、内筒体
の内側フィンの内周に筒体を接合し、外筒体の外側フィ
ンにも筒体を接合し、これらの各筒体と内筒体と外筒体
との間に一次流体である作動ガスを流通させる一次流体
通路を構成する手段を採用する。
【0015】
【作用】請求項1にかかる前記手段においては、通路要
素は、アルミ材の押し出しにより形成した平板を半円筒
体に曲げ成形することにより得られ、単位熱交換部材は
複数枚のプレートフィンを通路要素に順次差し通して配
列固定することにより構成でき、本体は単位熱交換部材
二つを向い合わせて中空体のヘッダで合わせ面をつない
で円筒状にすることにより構成することができる。一次
流体通路を構成する内外の筒体のうちの外側のものはガ
ス作動装置のシリンダ内周面により構成することもで
き、内側のものはシリンダ内に設けられるライナにより
構成することもできる。この場合、一次流体は水でなく
作動ガスであるためこれと接触することになるシリンダ
やライナの防錆についての対応は必ずしも必要ではな
い。二次流体は一方のヘッダの入口から二次流体通路に
分流して流入し、他方のヘッダにおいて集められ出口に
向うことになる。
【0016】請求項2にかかる前記手段においては、通
路要素は、アルミ材の押し出しにより形成した平板を半
円筒体に曲げ成形することにより得られ、単位熱交換部
材は複数枚のプレートフィンを通路要素に順次差し通し
て配列させることにより構成でき、本体は単位熱交換部
材二つを向い合わせて中空体のヘッダでつないで円筒状
にすることにより構成できる。一次流体通路を構成する
内外の筒体のうちの外側のものはガス作動装置のシリン
ダ内周面により構成することもでき、内側のものはシリ
ンダ内に設けられるライナにより構成することもでき
る。この場合、一次流体は水でなく作動ガスであるため
これと接触することになるシリンダやライナの防錆につ
いての対応は必ずしも必要ではない。そして、二次流体
はヘッダの入口に通じる半分の二次流体通路に流入し、
出口に通じる他の半分の二次流体通路を経て出口に向う
ことになる。
【0017】請求項3にかかる前記手段においては、長
さの等しい大径と小径の両端の開放した伝熱材料よりな
る二個の円筒体を同心状に配置しておいて、それらの間
に小径で伝熱性を有する内部フィンパイプを全周にわた
り緻密な状態に多数本差し通して配置させ、円筒体の間
を両端に設けた蓋で閉止すれば二次流体通路を構成する
ことができる。一次流体通路は小径の円筒体の内側に設
けた小径で長い内筒との間に外部フィンパイプを全周に
わたり緻密な状態に多数本配設することと、大径の円筒
体の外側に設けた大径で長い外筒との間に外部フィンパ
イプを全周にわたり緻密な状態に多数本配設することに
より構成することができる。外部フィンパイプを配設す
る外筒はガス作動装置のシリンダ内周面により構成する
こともでき、内筒はシリンダ内に設けられるライナによ
り構成することもできる。この場合、一次流体は外部フ
ィンパイプ内を流れ、二次流体は内部フィンパイプ内を
流れ、一次流体も二次流体もシリンダやライナに接触し
ない。従って、これらの防錆についての対応は必ずしも
必要ではない。
【0018】請求項4にかかる前記手段においては、内
筒体も外筒体もともに、それらの円筒部と外側フィンと
内側フィンをアルミ材の押し出しにより一体に成形する
ことができ、内筒体に外筒体を嵌め合わせて、それらの
両端の間を蓋により閉止すれば外側フィンと内側フィン
の隙間による二次流体通路が構成される。外筒体の一方
の端部側に設けられた入口から隙間に流れ込んだ二次流
体は外側フィンと内側フィンに接触しながら出口に向
う。一次流体通路を構成する内外の筒体のうちの外側の
ものはガス作動装置のシリンダ内周面により構成するこ
ともでき、内側のものはシリンダ内に設けられるライナ
により構成することもできる。この場合、一次流体は水
でなく作動ガスであるためこれと接触することになるシ
リンダやライナの防錆についての対応は必ずしも必要で
はない。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。 実施例1.図1はこの発明の一実施例としての熱駆動型
ヒートポンプ装置の構成を示した断面図である。始めに
この図1に基づいてその全体の構成について説明する。
図1に示すこの熱駆動型ヒートポンプ装置は、第1と第
2のガス作動装置1,2と、これらを動作させるクラン
ク機構部3,4及びスタータモータ5とを主体として構
成され、フレーム6にコイルスプリングを備えた懸架装
置7により弾性的に懸架されたベース8上に取付けられ
ている。第1のガス作動装置1と第2のガス作動装置2
とは、ベース8上に近接状態に並立された各クランク機
構部3,4の上部にそれぞれ設けられ、各クランク機構
部3,4間の中央部に各クランク機構部3,4の初期動
作のための単一のスタータモータ5が配置されている。
【0020】第1のガス作動装置1は高温側シリンダ9
と、この高温側シリンダ9内を往復動する高温側ディス
プレーサー10を備えている。高温側シリンダ9にはヘ
リウムガス等の作動ガスが充填され、高温側ディスプレ
ーサー10はこの高温側シリンダ9内をシリンダヘッド
側の高温空間11と、クランク機構部3側の高温側中温
空間12とに区画している。高温側シリンダ9の下端は
クランク機構部3の外殻を構成しているクランクケース
13の上端に連結され、クランクケース13内のクラン
ク室上部に嵌装されたロッドシール部14により高温側
シリンダ9の高温側中温空間12とクランク室との気密
が保持される。
【0021】高温側シリンダ9の高温空間11と高温側
中温空間12とは、高温空間11側から高温側中温空間
12側に順に連設したヒータ管15と蓄熱再生器16と
高温側中温部熱交換器17とによるガス流路により連通
されている。ヒータ管15は、高温側シリンダ9のシリ
ンダヘッドに複数本角状に並列配管され、高温側シリン
ダ9の上部側にキャップ状に被冠装着された燃焼装置1
8の燃焼室19にそれぞれ配設されている。これらのヒ
ータ管15の一端は高温空間11にそれぞれ臨み、他端
は蓄熱再生器16に連絡している。
【0022】蓄熱再生器16と高温側中温部熱交換器1
7とは高温側シリンダ9の内壁面に形成された凹部20
に蓄熱再生器16を上側に、高温側中温部熱交換器17
を下側にしてそれぞれ高温側シリンダ9に同軸状に組付
けられ、それらの内周側は、高温側シリンダ9における
高温側ディスプレーサー10との摺動面を形成するライ
ナ21により被覆されている。
【0023】第2のガス作動装置2も低温側シリンダ2
2と、この低温側シリンダ22内を往復動する低温側デ
ィスプレーサー23を備えている。低温側シリンダ22
にもヘリウムガス等の作動ガスが充填され、低温側ディ
スプレーサー23はこの低温側シリンダ22内をシリン
ダヘッド側の低温空間24と、クランク機構部4側の低
温側中温空間25とに区画している。低温側シリンダ2
2の下端はクランク機構部4の外殻を構成するクランク
ケース26の上端に連結され、クランクケース26内の
クランク室上部に嵌装されたロッドシール部27により
低温側シリンダ22の低温側中温空間25とクランク室
との気密が保持される。
【0024】低温側シリンダ22の低温空間24と低温
側中温空間25とは、低温空間24側から低温側中温空
間25側に順に連設した低温側熱交換器28と再生器2
9と低温側中温部熱交換器30とによるガス流路により
連通されている。低温側熱交換器28と再生器29と低
温側中温部熱交換器30とは低温側シリンダ22の内壁
面に形成された凹部20に低温側熱交換器28を上側
に、再生器29を中間に、低温側中温部熱交換器30を
下側にして、それぞれ低温側シリンダ22に同軸状に組
付けられ、それらの内周側は、低温側シリンダ22にお
ける低温側ディスプレーサー23との摺動面を形成する
ライナ21により被覆されている。
【0025】第1のガス作動装置1の高温側中温空間1
2と、第2のガス作動装置2の低温側中温空間25と
は、それぞれの底部を形成しているロッドシール部1
4,27に形成した連通孔を経て各クランクケース1
3,26に設けられた接続口に通じ、この接続口同士を
繋いだ外部連通管31により相互に連通している。
【0026】第1のガス作動装置1と第2のガス作動装
置2の高温側ディスプレーサー10と低温側ディスプレ
ーサー23とは、それぞれそれらの下部に設けられたク
ランク機構部3,4により所定の位相差(この実施例で
は90°である)をもって高温側シリンダ9内と低温側
シリンダ22内をそれぞれ往復動する。各クランク機構
部3,4は図1に示すようにほぼ相同の構成で、それら
の間に組付けられた両軸型のスタータモータ5の回転軸
の各端にクランクシャフトが連結されている。
【0027】各クランクシャフトにはクランクケース1
3,26内においてクランクシャフトの回転運動を往復
直線運動に変換するコンロッド32の大径端が枢着され
ている。各コンロッド32の小径端は、クランクケース
13,26の上部側に形成された筒部33に摺動可能に
組込まれたクロスヘッド34にピンにより連結され、ク
ランクシャフトの一回転により、クロスヘッド34が筒
部33内を上下に一往復動する。各クロスヘッド34の
上部と高温側ディスプレーサー10及び低温側ディスプ
レーサー23の下端とはロッドシール部14,27を貫
いて設けた連結ロッド35,36によりそれぞれ連結さ
れ、高温側ディスプレーサー10と低温側ディスプレー
サー23はそれらに連結されたクロスヘッド34と同期
してそれぞれ高温側シリンダ9内と低温側シリンダ22
内の上死点と下死点の間を往復直線動する。各ロッドシ
ール部14,27を貫く連結ロッド35,36は、ロッ
ドシール部14,27の摺動面を気密状態で上下動す
る。
【0028】続いて上記した基本構成の熱駆動型ヒート
ポンプ装置の動作について説明する。燃焼装置18の運
転により燃焼装置18が燃焼を開始すると、燃焼室19
にある各ヒータ管15は通常400℃〜800℃に加熱
され、高温側中温部熱交換器17と低温側中温部熱交換
器30とはそれぞれ35℃〜80℃になり、スタータモ
ータ5の駆動により起動する。スタータモータ5の駆動
とともに各クランク機構部3,4により、高温側ディス
プレーサー10は高温側シリンダ9内を、低温側ディス
プレーサー23は低温側シリンダ22内をそれぞれ90
°の位相差をもって往復動を始める。
【0029】作動ガスは、第1のガス作動装置1では高
温側ディスプレーサー10の動きにより高温空間11か
らヒータ管15、蓄熱再生器16、高温側中温部熱交換
器17を経て高温側中温空間12に至る順の移動と、こ
の逆順での移動を交互に繰り返し、第2のガス作動装置
2では低温側ディスプレーサー23の動きにより低温空
間24から低温側熱交換器28、再生器29、低温側中
温部熱交換器30を経て低温側中温空間25に至る順の
移動と、この逆順での移動を交互に繰り返す。この間、
作動ガスの作動空間の体積は一定であり、作動ガスの温
度と圧力とが変化する。作動ガスの圧力の変化は第1の
ガス作動装置1と第2のガス作動装置2とは外部連通管
31で連通しているため瞬時に伝わり、圧力は全作動空
間において一様になる。
【0030】第1のガス作動装置1の高温側ディスプレ
ーサー10が上死点にある時、蓄熱再生器16は高温の
作動ガスの通過により加熱され蓄熱されている。高温空
間11は容積がない状態であり、高温側中温空間12に
移動した作動ガスは低温側シリンダ22の作用を受けて
圧力が上がり発熱し、高温側中温部熱交換器17により
放熱される。この状態は熱的プロセスとしては等温圧縮
である。この時、第2のガス作動装置2の低温側ディス
プレーサー23は、シリンダヘッド側への移動途中にあ
り、作動ガスは低温空間24から低温側中温空間25へ
移動している。再生器29は低温空間24からの低温ガ
スに熱を奪われその蓄熱量が減少していく。再生器29
からの受熱により加熱されて低温側中温空間25へ移動
する作動ガスにより、低温側シリンダ22内の作動ガス
の平均温度が上昇し、圧力が上昇する。この状態は熱的
プロセスとしては等容加熱(体積一定の状態変化)であ
る。
【0031】第1のガス作動装置1の高温側ディスプレ
ーサー10が上死点から下降途中になると、作動ガスは
高温側中温空間12から高温空間11へ移動する。蓄熱
再生器16は高温側中温空間12からの作動ガスに熱を
奪われその蓄熱量が減少していく。蓄熱再生器16から
の受熱により加熱されて高温空間11へ移動する作動ガ
スにより、高温側シリンダ9内の作動ガスの平均温度が
上昇し、圧力が上昇する。この状態は熱的プロセスとし
ては等容加熱である。この時、第2のガス作動装置2の
低温側ディスプレーサー23は上死点になり、再生器2
9は低温の作動ガスの通過により冷却され蓄冷されてい
る。低温空間24は容積がない状態であり、低温側中温
空間25に移動した作動ガスは高温側シリンダ9の作用
を受けて圧力が上がり発熱し、低温側中温部熱交換器3
0により放熱される。この状態は熱的プロセスとしては
等温圧縮である。
【0032】第1のガス作動装置1の高温側ディスプレ
ーサー10が下死点になると、作動ガスは高温側中温空
間12から高温空間へ11へ移動する。蓄熱再生器16
は高温側中温空間12からの作動ガスに熱を奪われその
蓄熱量はほぼ無くなっている。高温空間11の容積は最
大の状態にあり、蓄熱再生器16からの受熱より加熱さ
れ高温空間11に移動した作動ガスは低温側シリンダ2
2の作用を受けて圧力が下がり膨張して放熱するが、ヒ
ータ管15を通じて燃焼装置18から吸熱するので、熱
的プロセスとしては等温膨張となる。この時、第2のガ
ス作動装置2の低温側ディスプレーサー23は上死点か
ら下降途中になっていて、作動ガスは低温側中温空間2
5から低温空間24へ再生器29により冷却されて移動
していく。再生器29により冷却されて低温空間24へ
移動する作動ガスにより、低温側シリンダ22内の作動
ガスの平均温度が上昇し、圧力が上昇する。この状態は
熱的プロセスとしては等容冷却である。
【0033】第1のガス作動装置1の高温側ディスプレ
ーサー10が下死点からシリンダヘッド側への移動途中
になると、作動ガスは高温空間11から高温側中温空間
12へ移動している。蓄熱再生器16は高温空間11か
らの高温の作動ガスによりその蓄熱量を増加させてい
く。蓄熱再生器16により冷却されて高温側中温空間1
2へ移動する作動ガスにより、高温側シリンダ9内の作
動ガスの平均温度が下降し、圧力が減少する。この状態
は熱的プロセスとしては等容冷却である。この時、第2
のガス作動装置2の低温側ディスプレーサー23は下降
していき下死点になる。低温側ディスプレーサー23が
下死点になると、作動ガスは低温側中温空間25から低
温空間24へ再生器29に冷却されて移動している。低
温空間24の容積は最大の状態にあり、再生器29によ
り冷却され低温空間24に移動した作動ガスは高温側シ
リンダ9の作用を受けて圧力が下がり膨張して放熱する
が、低温側熱交換器28により吸熱されるので熱的プロ
セスとしては等温膨張となる。
【0034】上記したサイクルが繰り返されて、高温側
中温部熱交換器17と低温側中温部熱交換器30とから
暖房出力が、低温側熱交換器28から冷房出力がそれぞ
れ得られる。上記サイクルは、初期運転をスタータモー
タ5により起こせば、その後はスタータモータ5の動力
を必要とすることなく自律的な運転が可能である。
【0035】この実施例の熱駆動型ヒートポンプ装置の
特徴は、冷暖房出力を取り出すための高温側中温部熱交
換器17、低温側中温部熱交換器30、低温側熱交換器
28の構成にあり、以下にその説明をする。なお、高温
側中温部熱交換器17、低温側中温部熱交換器30、低
温側熱交換器28はいずれも、熱交換器自体としての構
成も機能も同じであるので、以降の説明は高温側中温部
熱交換器17で代表するものとして高温側中温部熱交換
器17について説明することにする。
【0036】高温側中温部熱交換器17は、図2〜図4
に示すように半円筒体の通路要素37に複数枚のプレー
トフィン38を周方向に放射状に設けた単位熱交換部材
39二つを向い合わせてヘッダ40,41でつないだ構
成となっている。通路要素37は、アルミ材の押し出し
成形により得られた両端の開放した複数の平行な二次流
体通路42を内部に有する平板を各二次流体通路42が
周方向に平行になるように曲げることにより形成されて
いる。即ち、二次流体通路42は内周面と外周面との間
に形成された複数の橋絡構造43同士の間に相互に独立
して形成され、周方向の両端のみが開口している。
【0037】プレートフィン38は、通路要素37の内
周面及び外周面よりそれぞれ内方側と外方側へ長辺側が
張り出し、短辺側が通路要素37の上下端から若干張り
出すような寸法に金属の薄板で短冊状に形成されてい
る。このプレートフィン38には中央に通路要素37へ
の嵌合孔が形成され、この嵌合孔により周方向に放射状
に並ぶように通路要素37に複数枚が差し通されて装着
される。単位熱交換部材39はプレートフィン38と通
路要素37との組付け体として構成され、この単位熱交
換部材39二つを端面同士を向い合わせてそれらの合わ
せ部をそれぞれ中空体のヘッダ40,41でつなぐこと
により円筒状の本体44が構成されている。
【0038】一方のヘッダ40にはその中心線方向の中
央に入口45が形成され、他方のヘッダ41の中心線方
向の中央に出口46が形成されている。本体44は高温
側シリンダ9の内壁面に形成された凹部20に高温側シ
リンダ9と同心状に嵌装される。各プレートフィン38
の外方へ張り出した長辺は凹部20の内周面に当接さ
れ、内方へ張り出した長辺は高温側シリンダ9に装着さ
れるライナ21の外周面に当接される。ヘッダ40の入
口45から流入される水等の二次流体はヘッダ40内に
臨んで開口している各単位熱交換部材39の各二次流体
通路42に分配して流れ込む。各単位熱交換部材39の
各二次流体通路42に流入した二次流体は他方のヘッダ
41において集合され出口46から流出する。プレート
フィン38の短辺側が臨む一方の端部は蓄熱再生器16
に接続され、他方の端面は高温側シリンダ9の高温側中
温空間12に連絡され、プレートフィン38に沿って中
心線方向へ一次流体である作動ガスが流通する一次流体
通路47が構成される。
【0039】この高温側中温部熱交換器17の通路要素
37は、アルミ材の押し出しにより構成でき、単位熱交
換部材39は複数枚のプレートフィン38を通路要素3
7に順次差し通して配列固定することにより構成でき
る。そして本体44は単位熱交換部材39二つを向い合
わせて中空体のヘッダ40,41で合わせ面をロウ付け
等を施して繋ぎ、円筒状にすることにより構成すること
ができ、数百にものぼる孔開け加工や、多くのロウ付け
作業を必要とすることなく製造することができる。機械
切削加工もヘッダ40,41への入口45や出口46の
加工等、最小限に抑えることができ、製作性や加工性が
良く、主要材料も比較的安価なアルミ材料や銅材料で賄
うことができ、コストを顕著に低減させることができ
る。また、二次流体である熱媒体として熱駆動型ヒート
ポンプ装置では殆ど水が使用されるが、二次流体通路4
2とヘッダ40,41を流通し、高温側シリンダ9やラ
イナ21は接触しないため、防錆の配慮は不要でこれら
の材料を高価なステンレス材などにしなくてもよくな
り、熱駆動型ヒートポンプ装置のコストを低減させるこ
ともできる。
【0040】なお、一次流体通路47を構成する高温側
シリンダ9の内周面とライナ21の外周面とを別部材と
して構成した内外の筒体により構成しても良いが、コス
トの低減を図る目的からは部品点数が嵩むことになるの
で得策ではない。しかしながら、熱交換機能の向上のた
めには、断熱物質で内外の筒体を別部材として構成する
ことは有意義なことである。
【0041】実施例2.この実施例2も冷暖房出力を取
り出すための高温側中温部熱交換器17、低温側中温部
熱交換器30、低温側熱交換器28に関するものであ
り、実施例1の場合と同様に高温側中温部熱交換器17
で代表するものとして高温側中温部熱交換器17につい
て説明することにする。なお、熱駆動型ヒートポンプ装
置については構成も機能も実施例1で示したものを援用
し、重複する説明は省くことにする。
【0042】この実施例2の高温側中温部熱交換器17
は、図5に示すように実施例1により示した高温側中温
部熱交換器17のヘッダ40,41の構成に特徴がある
もので、ヘッダ40,41にかかる構成以外は実施例1
のものと同じである。従って、それらの説明については
図に共通の符号を付し説明は省略する。この実施例の高
温側中温部熱交換器17のヘッダ40,41の一方は、
内部が中心線方向、即ち上下に隔壁48で二等分されて
いる。隔壁48より上側の空間は、当該部の中央に形成
された入口45が臨み、隔壁48より下側の空間は、当
該部の中央に形成された出口46が臨んでいる。他方の
ヘッダ41は単なる中空の接続部品であり、出入口は無
い。
【0043】この高温側中温部熱交換器17も実施例1
のものと同様にして製作することができ、実施例1のも
のと同様の作用効果を果たすが、この高温側中温部熱交
換器17は入口45からヘッダ40に流入した二次流体
は、二次流体通路42の半数に流れ込み、他方のヘッダ
41から他の半数の二次流体通路42を流れて出口46
へ向うことになるので、二次流体の流速は単純にいえば
実施例1のものの2倍になる。即ち、二次流体の流速が
速い分、二次流体側伝達率が大きくなり、熱交換性能が
向上する。これ以外の機能は実施例1のものと同じであ
るので、その説明は省略する。
【0044】実施例3.この実施例3も冷暖房出力を取
り出すための高温側中温部熱交換器17、低温側中温部
熱交換器30、低温側熱交換器28に関するものであ
り、実施例1の場合と同様に高温側中温部熱交換器17
で代表するものとして高温側中温部熱交換器17につい
て説明することにする。なお、熱駆動型ヒートポンプ装
置については構成も機能も実施例1で示したものを援用
し、重複する説明は省くことにする。
【0045】この実施例3の高温側中温部熱交換器17
は、図6と図7に示すように大小二個の円筒体49,5
0と、多数本の内部フィンパイプ51及び外部フィンパ
イプ52とを主体に構成されている。二個の円筒体4
9,50は、長さが等しく両端の開放したアルミ管又は
銅管で、小径の円筒体50の外側に大径の円筒体49が
同心状に配置されている。円筒体49,50相互の間は
例えば内外二重に内部フィンパイプ51としての細管を
差し込み配列させ得る間隔をもっている。内部フィンパ
イプ51は円筒体49,50より短く構成されたアルミ
や銅の細管で、円筒体49,50の間に全周にわたり緻
密な状態に円筒体49,50の両端より内方へ後退した
位置に各開口端が臨むように多数本(図示のものは内外
二重に配列されている)差し通されている。
【0046】円筒体49と円筒体50の間はそれらの端
部において上下ともリング状の蓋53がロウ付けにされ
液密状態に閉止されている。大径の円筒体49の一端側
の外周部には内部フィンパイプ51の一方の各開口端が
臨む空間に連通する入口54が形成され、他端側の外周
部には入口54に対向して内部フィンパイプ51の他方
の各開口端が臨む空間に連通する出口55が形成されて
いる。この入口54から流入される二次流体は各内部フ
ィンパイプ51による二次流体通路56に分配して流入
し、各二次流体通路56に流入した二次流体は集合され
て出口55から流出することになる。
【0047】外部フィンパイプ52の一方は、円筒体4
9,50より長い蓋53面に各開口端が位置する長さに
構成されたアルミや銅の細管で、大径の円筒体49の外
周の全周にわたり緻密な状態に配列されている。また外
部フィンパイプ52の他方は、やはり円筒体49,50
より長い蓋53面に各開口端が位置する長さに構成され
たアルミや銅の細管で、小径の円筒体50の内周の全周
にわたり緻密な状態に配列される。上記した構成のもの
は、高温側シリンダ9の内壁面に形成された凹部20に
高温側シリンダ9と同心状に嵌装される。外側の外部フ
ィンパイプ52は凹部20の内周面に当接され、凹部2
0の内周面と円筒体49の外周面との間に結束された状
態に組込まれ、内側の外部フィンパイプ52は高温側シ
リンダ9に装着されるライナ21の外周面に当接され、
ライナ21の外周面と円筒体50の内周面との間に結束
された状態に組込まれる。各外部フィンパイプ52の開
口端が臨む一方の端部は蓄熱再生器16に接続され、他
方の端面は高温側シリンダ9の高温側中温空間12に連
絡され、各外部フィンパイプ52内に一次流体である作
動ガスが流通する一次流体通路57が構成される。
【0048】この高温側中温部熱交換器17の各円筒体
49,50は、アルミ材等の押し出しにより構成でき、
内部フィンパイプ51も外部フィンパイプ52も流通品
のパイプ材を使い、円筒体49,50に沿って配設する
だけで構成することができ、数百にものぼる孔開け加工
や、多くのロウ付け作業を必要とすることなく製造する
ことができる。機械切削加工も円筒体49,50への入
口54や出口55の加工等、最小限に抑えることがで
き、製作性や加工性が良く、主要材料も比較的安価なア
ルミ材料や銅材料で賄うことができ、コストを顕著に低
減させることができる。また、二次流体である熱媒体と
して熱駆動型ヒートポンプ装置では殆ど水が使用される
が、他とは隔てられた二次流体通路56を流通し、高温
側シリンダ9やライナ21とは接触しないため、防錆の
配慮は不要でこれらの材料を高価なステンレス材などに
しなくてもよくなり、熱駆動型ヒートポンプ装置のコス
トを低減させることもできる。さらに、内部フィンパイ
プ51は緻密に円筒体49,50間に詰められているた
め、一次流体である作動ガスと二次流体である水との圧
力差(約100気圧)による円筒体49,50の変形を
防ぐ強度メンバとしても機能する。
【0049】なお、一次流体通路57を構成する高温側
シリンダ9の内周面とライナ21の外周面とを別部材と
して構成した外筒と内筒により構成しても良いが、コス
トの低減を図る目的からは部品点数が嵩むことになるの
で得策ではない。しかしながら、熱交換機能の向上のた
めには、断熱物質で外筒と内筒を別部材として構成する
ことは有意義なことである。
【0050】実施例4.この実施例4も冷暖房出力を取
り出すための高温側中温部熱交換器17、低温側中温部
熱交換器30、低温側熱交換器28に関するものであ
り、実施例1の場合と同様に高温側中温部熱交換器17
で代表するものとして高温側中温部熱交換器17につい
て説明することにする。なお、熱駆動型ヒートポンプ装
置については構成も機能も実施例1で示したものを援用
し、重複する説明は省くことにする。
【0051】この実施例4の高温側中温部熱交換器17
は図8と図9に示すように、小径の内筒体58と大径の
外筒体59とを主体として構成されている。内筒体58
も外筒体59もともに、円筒部の外側と内側とにそれぞ
れ放射状に複数列の外側フィン60と内側フィン61と
がスプライン歯状に全周にわたり一体に形成され、アル
ミ材の押し出し成形により構成されている。外筒体59
は内筒体58の外側に内筒体58に同心状に嵌められ、
内筒体58の各外側フィン60にそれぞれ隙間をもって
その内側フィン61が噛み合わされている。外筒体59
の外側フィン60は円筒部の全長にわたり形成され、内
側フィン61は外側フィン60より突出量が大きく、両
端は円筒部の端より後退した位置にある。また、内筒体
58の内側フィン61は円筒部の全長にわたり形成さ
れ、外側フィン60は内側フィン61より突出量が大き
く、両端は円筒部の端より後退した位置にある。外筒体
59と内筒体58との間は、上下において蓋62がロウ
付けにされ液密状態に閉止されている。
【0052】外筒体59の一端側の外周部には蓋62の
内側において内筒体58と外筒体59の間に形成された
空間に連通する入口63が形成され、対向側の外周部に
は他方の蓋62の内側において内筒体58と外筒体59
の間に形成された空間に連通する出口64が形成されて
いる。二次流体はこの入口63から流入され、内筒体5
8と外筒体59間の各外側フィン60と各内側フィン6
1との隙間の二次流体通路65を通り、外筒体59の他
方の端部側に設けられた出口64から流出される。
【0053】内筒体58の内側フィン61の内周には、
内筒体58の内側フィン61に隙間をもって噛み合う突
出量の小さいフィン状突起66を形成した断熱物質によ
る筒体67が嵌着されている。また、外筒体59の外側
フィン60の外周にも、外筒体59の外側フィン60に
隙間をもって噛み合う突出量の小さいフィン状突起66
を形成した断熱物質による筒体67が嵌着されている。
これらの各筒体67と内筒体58と外筒体59との間に
一端側から他端へ向って一次流体である作動ガスを流通
させる一次流体通路68が構成されている。
【0054】上記した構成の全体が高温側シリンダ9の
内壁面に形成された凹部20に高温側シリンダ9と同心
状に嵌装される。最外部の断熱物質よりなる筒体67の
外周面が凹部20の内周面に当接され、最内部の筒体6
7の内周面が高温側シリンダ9に装着されるライナ21
の外周面に当接される。一次流体通路68の一端側は蓄
熱再生器16に接続され、他端側は高温側シリンダ9の
高温側中温空間12に連絡され、内外の一次流体通路6
8を通り中心線方向へ一次流体である作動ガスが流通す
る。
【0055】この高温側中温部熱交換器17は、内筒体
58も外筒体59もともにアルミ材の押し出しにより構
成でき、内筒体58と外筒体59を組合わせて、蓋62
をロウ付けにすることにより構成することができ、数百
にものぼる孔開け加工や、多くのロウ付け作業を必要と
することなく製造することができる。機械切削加工も入
口63や出口64の加工等、最小限に抑えることがで
き、製作性や加工性が良く、主要材料も比較的安価なア
ルミ材料で賄うことができ、コストを顕著に低減させる
ことができる。また、二次流体である熱媒体として熱駆
動型ヒートポンプ装置では殆ど水が使用されるが、二次
流体通路65を流通し、高温側シリンダ9やライナ21
とは接触しないため、防錆の配慮は不要でこれらの材料
を高価なステンレス材などにしなくてもよくなり、熱駆
動型ヒートポンプ装置のコストを低減させることもでき
る。さらに、二次流体通路65を構成する内側フィン6
1と外側フィン60は、内筒体58と外筒体59とを相
互に支保するため、一次流体である作動ガスと二次流体
である水との圧力差(約100気圧)による内筒体58
と外筒体59の変形を防ぐ強度メンバとしても機能す
る。
【0056】なお、一次流体通路68を構成する断熱物
質の筒体67は、そのフィン状突起66により一次流体
通路68を狭め熱伝達率を高める働きと、作動ガスの放
熱や熱侵入を防ぎ、効率を改善する働きをしているが、
実施例1,2,3により説明したように、これらを高温
側シリンダ9の内周面とライナ21の外周面とで構成
し、構成の簡素化を図ることもできる。
【0057】
【発明の効果】以上実施例による説明からも明らかなよ
うに請求項1の発明によれば、通路要素は、アルミ材の
押し出しにより形成した平板を半円筒体に曲げ成形する
ことにより得られ、単位熱交換部材は複数枚のプレート
フィンを通路要素に順次差し通して配列固定することに
より構成でき、本体は単位熱交換部材二つを向い合わせ
て中空体のヘッダで合わせ面をつないで円筒状にするこ
とにより構成することができる。従って、製作性や加工
性が良く、コストを低減しうる熱駆動型ヒートポンプ装
置の熱交換器が得られる。また、シリンダ側には二次流
体は接触しないので、二次流体に水が使われても、組込
むシリンダ側への防錆に対する対応をしなくても済む。
【0058】請求項2の発明によれば、通路要素は、ア
ルミ材の押し出しにより形成した平板を半円筒体に曲げ
成形することにより得られ、単位熱交換部材は複数枚の
プレートフィンを通路要素に順次差し通して配列固定す
ることにより構成でき、本体は単位熱交換部材二つを向
い合わせて中空体のヘッダで合わせ面をつないで円筒状
にすることにより構成することができる。従って、製作
性や加工性が良く、コストを低減しうる熱駆動型ヒート
ポンプ装置の熱交換器が得られる。また、シリンダ側に
は二次流体は接触しないので、二次流体に水が使われて
も、組込むシリンダ側への防錆に対する対応をしなくて
も済むうえ、二次流体通路を流れる二次流体の流速を速
くでき、性能が向上する。
【0059】請求項3の発明によれば、長さの等しい大
径と小径の両端の開放した伝熱材料よりなる二個の円筒
体を同心状に配置しておいて、それらの間に小径で伝熱
性を有する内部フィンパイプを全周にわたり緻密な状態
に多数本差し通して配置させ、円筒体の間を両端に設け
た蓋で閉止すれば二次流体通路を構成することができ、
一次流体通路は小径の円筒体の内側に設けた小径で長い
内筒との間に外部フィンパイプを全周にわたり緻密な状
態に多数本配設することと、大径の円筒体の外側に設け
た大径で長い外筒との間に外部フィンパイプを全周にわ
たり緻密な状態に多数本配設することにより構成するこ
とができる。従って、製作性や加工性が良く、コストを
低減しうる熱駆動型ヒートポンプ装置の熱交換器が得ら
れる。また、シリンダ側には二次流体は接触しないの
で、二次流体に水が使われても、組込むシリンダ側への
防錆に対する対応をしなくても済むばかりでなく、内部
フィンパイプが強度メンバとして働くので構造的安定性
が増す。
【0060】請求項4の発明によれば、内筒体も外筒体
もともに、それらの円筒部と外側フィンと内側フィンを
アルミ材の押し出しにより一体に成形することができ、
内筒体に外筒体を嵌め合わせて、それらの両端の間を蓋
により閉止すれば外側フィンと内側フィンの隙間による
二次流体通路が構成される。一次流体通路は内外の筒体
のうちの外側のものをガス作動装置のシリンダ内周面に
より構成することもでき、内側のものはシリンダ内に設
けられるライナにより構成することもできる。従って、
製作性や加工性が良く、コストを低減しうる熱駆動型ヒ
ートポンプ装置の熱交換器が得られる。また、シリンダ
側には二次流体は接触しないので、二次流体に水が使わ
れても、組込むシリンダ側への防錆に対する対応をしな
くても済むばかりでなく、内側フィンと外側フィンが内
筒体と外筒体に強度メンバとして働くので構造的安定性
が増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例としての熱駆動型ヒートポ
ンプ装置の全体の構成を示す断面図である。
【図2】実施例1の高温側中温部熱交換器の構成を示す
横断平面図である。
【図3】実施例1の高温側中温部熱交換器における単位
熱交換部材の端面図である。
【図4】実施例1の高温側中温部熱交換器の繋ぎ部分の
構成を示す断面を含む斜視図である。
【図5】実施例2の高温側中温部熱交換器の構成を示す
断面を含む斜視図である。
【図6】実施例3の高温側中温部熱交換器の構成を示す
横断平面図である。
【図7】実施例3の高温側中温部熱交換器の構成を示す
縦断平面図である。
【図8】実施例4の高温側中温部熱交換器の構成を示す
横断平面図である。
【図9】実施例4の高温側中温部熱交換器の構成を示す
縦断平面図である。
【図10】従来の熱駆動型ヒートポンプ装置の全体の構
成を示す構成図である。
【図11】従来の熱駆動型ヒートポンプ装置のガス作動
装置の主要部の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 第1のガス作動装置 2 第2のガス作動装置 9 高温側シリンダ 10 高温側ディスプレーサー 11 高温空間 12 高温側中温空間 15 ヒータ管 16 蓄熱再生器 17 高温側中温部熱交換器 20 凹部 21 ライナ 22 低温側シリンダ 23 低温側ディスプレーサー 24 低温空間 25 低温側中温空間 28 低温側熱交換器 29 再生器 30 低温側中温部熱交換器 37 通路要素 38 プレートフィン 39 単位熱交換部材 40 ヘッダ 41 ヘッダ 42 二次流体通路 44 本体 45 入口 46 出口 47 一次流体通路 48 隔壁 49 円筒体 50 円筒体 51 内部フィンパイプ 52 外部フィンパイプ 53 蓋 54 入口 55 出口 56 二次流体通路 57 一次流体通路 58 内筒体 59 外筒体 60 外側フィン 61 内側フィン 62 蓋 63 入口 64 出口 65 二次流体通路 67 筒体 68 一次流体通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇都宮 敬一郎 岐阜県中津川市駒場町1番3号 三菱電機 株式会社中津川製作所内 (72)発明者 羽場 政明 岐阜県中津川市駒場町1番3号 三菱電機 株式会社中津川製作所内 (72)発明者 野沢 栄治 岐阜県中津川市駒場町1番3号 三菱電機 株式会社中津川製作所内 (72)発明者 菅波 拓也 岐阜県中津川市駒場町1番3号 三菱電機 株式会社中津川製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復動するディスプレーサーにより作動
    ガスで満たされた内部が高温空間と中温空間とに区画さ
    れたシリンダの上記高温空間と中温空間とを、上記高温
    空間側から中温空間側に順に連設したヒータ管と蓄熱再
    生器と熱交換器とによるガス流路により連通させ、上記
    ヒータ管には加熱手段が備えられた第1のガス作動装置
    と、往復動するディスプレーサーにより作動ガスで満た
    された内部が低温空間と中温空間とに区画されたシリン
    ダの上記低温空間と中温空間とを、上記低温空間側から
    中温空間側に順に連設した低温側熱交換器と再生器と熱
    交換器とによるガス流路により連通させた第2のガス作
    動装置を備えた熱駆動型ヒートポンプ装置における上記
    熱交換器であって、両端の開放した複数の平行な二次流
    体通路を内部に形成した伝熱材料よりなる平板を各二次
    流体通路が周方向に平行になるように曲げて、半円筒体
    の通路要素を形成し、この通路要素には、該通路要素の
    内周面及び外周面よりそれぞれ内方側と外方側へ張り出
    した複数枚のプレートフィンを周方向に放射状に設けて
    単位熱交換部材を構成し、この単位熱交換部材二つを向
    い合わせてそれらの合わせ部をそれぞれ中空体のヘッダ
    でつないで円筒状の本体を構成し、上記ヘッダにはその
    一方に入口を形成し、他方には出口を形成し、その入口
    から流入される二次流体を該ヘッダにより各単位熱交換
    部材の各二次流体通路に分配して流入させ、上記各単位
    熱交換部材の各二次流体通路に流入した二次流体を上記
    ヘッダの出口から集合させて流出させ、かつ上記各プレ
    ートフィンの内面と外面にそれぞれ接触する内外の筒体
    を設けて、この内外の筒体の間に上記プレートフィンに
    沿って中心線方向へ一次流体である作動ガスを流通させ
    る一次流体通路を構成したことを特徴とする熱駆動型ヒ
    ートポンプ装置の熱交換器。
  2. 【請求項2】 往復動するディスプレーサーにより作動
    ガスで満たされた内部が高温空間と中温空間とに区画さ
    れたシリンダの上記高温空間と中温空間とを、上記高温
    空間側から中温空間側に順に連設したヒータ管と蓄熱再
    生器と熱交換器とによるガス流路により連通させ、上記
    ヒータ管には加熱手段が備えられた第1のガス作動装置
    と、往復動するディスプレーサーにより作動ガスで満た
    された内部が低温空間と中温空間とに区画されたシリン
    ダの上記低温空間側から中温空間側に順に連設した低温
    側熱交換器と再生器と熱交換器とによるガス流路により
    連通させた第2のガス作動装置を備えた熱駆動型ヒート
    ポンプ装置における熱交換器であって、両端の開放した
    複数の平行な二次流体通路を内部に形成した伝熱材料よ
    りなる平板を各二次流体通路が周方向に平行になるよう
    に曲げて、半円筒体の通路要素を形成し、この通路要素
    には、該通路要素の内周面及び外周面よりそれぞれ内方
    側と外方側へ張り出した複数枚のプレートフィンを周方
    向に放射状に設けて単位熱交換部材を構成し、この単位
    熱交換部材二つを向い合わせてそれらの合わせ部をそれ
    ぞれ中空体のヘッダでつないで円筒状の本体を構成し、
    上記ヘッダの一方の内部を二分割して、その一方には入
    口を設け、他方には出口を設けて、その入口から流入さ
    れる二次流体を該ヘッダにより各単位熱交換部材の各二
    次流体通路に分配して流入させ、上記各単位熱交換部材
    の各二次流体通路に流入した二次流体を集合させて上記
    出口から流出させ、かつ上記各プレートフィンの内面と
    外面にそれぞれ接触する内外の筒体を設けて、この内外
    の筒体の間に上記プレートフィンに沿って中心線方向へ
    一次流体である作動ガスを流通させる一次流体通路を構
    成したことを特徴とする熱駆動型ヒートポンプ装置の熱
    交換器。
  3. 【請求項3】 往復動するディスプレーサーにより作動
    ガスで満たされた内部が高温空間と中温空間とに区画さ
    れたシリンダの上記高温空間と中温空間とを、上記高温
    空間側から中温空間側に順に連設したヒータ管と蓄熱再
    生器と熱交換器とによるガス流路により連通させ、上記
    ヒータ管には加熱手段が備えられた第1のガス作動装置
    と、往復動するディスプレーサーにより作動ガスで満た
    された内部が低温空間と中温空間とに区画されたシリン
    ダの上記低温空間側から中温空間側に順に連設した低温
    側熱交換器と再生器と熱交換器とによるガス流路により
    連通させた第2のガス作動装置を備えた熱駆動型ヒート
    ポンプ装置における熱交換器であって、長さの等しい大
    径と小径の両端の開放した伝熱材料よりなる二個の円筒
    体を同心状に配置し、それらの間に平行な二次流体通路
    を形成する小径で伝熱性を有する内部フィンパイプを全
    周にわたり緻密な状態に上記円筒体の両端より内方へ後
    退した位置に各開口端が臨むように多数本差し通し、上
    記円筒体の間をそれらの両端に設けた蓋で閉止するとと
    もに、上記大径の円筒体の一端には上記内部フィンパイ
    プの一方の各開口端が臨む空間に連通する入口を設け、
    大径の円筒体の他端には上記内部フィンパイプの他方の
    各開口端が臨む空間に連通する出口を設け、その入口か
    ら流入される二次流体を各内部フィンパイプによる二次
    流体通路に分配して流入させ、各二次流体通路に流入し
    た二次流体を上記出口から集合させて流出させ、かつ上
    記小径の円筒体の内側には該円筒体より小径で長い内筒
    を同心状に設け、それらの間には小径で伝熱性を有する
    外部フィンパイプを全周にわたり緻密な状態に多数本配
    設し、上記大径の円筒体の外側には該円筒体より大径で
    長い外筒を同心状に設け、それらの間には小径で伝熱性
    を有する外部フィンパイプを全周にわたり緻密な状態に
    多数本配設し、これらの各外部フィンパイプによりそれ
    らの一端側から他端側へ一次流体である作動ガスを流通
    させる複列の平行な一次流体通路を構成したことを特徴
    とする熱駆動型ヒートポンプ装置の熱交換器。
  4. 【請求項4】 往復動するディスプレーサーにより作動
    ガスで満たされた内部が高温空間と中温空間とに区画さ
    れたシリンダの上記高温空間と中温空間とを、上記高温
    空間側から中温空間側に順に連設したヒータ管と蓄熱再
    生器と熱交換器とによるガス流路により連通させ、上記
    ヒータ管には加熱手段が備えられた第1のガス作動装置
    と、往復動するディスプレーサーにより作動ガスで満た
    された内部が低温空間と中温空間とに区画されたシリン
    ダの上記低温空間と中温空間とを、上記低温空間側から
    中温空間側に順に連設した低温側熱交換器と再生器と熱
    交換器とによるガス流路により連通させた第2のガス作
    動装置を備えた熱駆動型ヒートポンプ装置における熱交
    換器であって、円筒部の外側と内側とにそれぞれ放射状
    に複数列の外側フィンと内側フィンとをスプライン歯状
    に全周にわたり一体に形成した伝熱材料よりなる内筒
    体、上記内筒体の外側に該内筒体と同心状に嵌められ、
    上記内筒体の各外側フィンにそれぞれ隙間をもって噛み
    合う内側フィンを内側に、外側には外側フィンをそれぞ
    れ全周にわたり放射状のスプライン歯状に伝熱材料より
    なる円筒部に一体に形成した外筒体、この内筒体と外筒
    体との両端においてそれらの間を閉止する蓋、上記外筒
    体の一方の端部側に設けられ、上記内筒体と外筒体間の
    各外側フィンと各内側フィンとの隙間に二次流体をそれ
    ぞれ流入させる入口、上記外筒体の他方の端部側に設け
    られ、上記内筒体と外筒体間の各外側フィンと各内側フ
    ィンとの隙間を流れた二次流体をそれぞれ流出させる出
    口、上記内筒体の内側フィンの内周に接合された筒体、
    上記外筒体の外側フィンに接合された筒体、これらの各
    筒体と上記内筒体と外筒体との間に形成された一端側か
    ら他端へ向って一次流体である作動ガスを流通させる一
    次流体通路を備えた構成の熱駆動型ヒートポンプ装置の
    熱交換器。
JP16218294A 1994-07-14 1994-07-14 熱駆動型ヒートポンプ装置の熱交換器 Pending JPH0828979A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10130006B2 (en) 2016-04-21 2018-11-13 Hanon Systems Thermal control within an enclosure with circular cross-section

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10130006B2 (en) 2016-04-21 2018-11-13 Hanon Systems Thermal control within an enclosure with circular cross-section

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