JPH085365A - 弾性ブレードの稜線検査・印字装置と稜線検査・印字方法 - Google Patents

弾性ブレードの稜線検査・印字装置と稜線検査・印字方法

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Publication number
JPH085365A
JPH085365A JP6162995A JP16299594A JPH085365A JP H085365 A JPH085365 A JP H085365A JP 6162995 A JP6162995 A JP 6162995A JP 16299594 A JP16299594 A JP 16299594A JP H085365 A JPH085365 A JP H085365A
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JP
Japan
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elastic blade
ridgeline
stylus
ridge line
inspection
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Pending
Application number
JP6162995A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Samejima
寿 鮫嶋
Sadanobu Fukui
定信 福井
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ほこりや汚れ等の付着に起因する誤判定を極
力削減して検査精度を高められ、また検査に合格した弾
性ブレードにロット番号などの印字が自動的に行え、生
産効率を向上できる稜線検査・印字装置を提供する。 【構成】 触針4に対し弾性ブレードBを移動させる際
の触針4の接触圧変動を圧電型加速度検出器11を介し
て電圧信号に変換しさらに2値化し、この2値化した信
号値に基づいて弾性ブレードBの稜線の良否を検査する
ようにした稜線検査装置において、取付台1の移動開始
位置付近に、ロット番号などの印字装置21を設けると
ともに、取付台1に取り付けられた弾性ブレードBのエ
ッジ部の移動経路上で触針4と取付台1の移動開始位置
との間に、弾性ブレードBのエッジ部の稜線Cに対し接
触可能な洗浄液注出部37を昇降可能に設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真方式の複写
装置やプリンターなどのトナー掻き落とし用クリーニン
グブレードなどの、エッジ部の稜線がその製品の機能に
直接影響する弾性ブレードにおいて、その稜線の良否を
自動的に検査するとともに、合格した弾性ブレードにロ
ット番号などを印字するための稜線検査・印字装置と稜
線検査・印字方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の弾性ブレードの稜線検査装置と
して、特開平1−213502号公報に記載の装置があ
る。この装置は、図1の一部に示すように、検査用の弾
性ブレードBを取り付ける取付台1と、この弾性ブレー
ドBのエッジ部の稜線Cに接触可能に圧電型加速度検出
器5を介して支持された触針4と、この触針4に対し取
付台1上の弾性ブレードBを移動させるための移動装置
2とを備えている。そして、一定圧で弾性ブレードBの
稜線Cに接触している触針4に対し弾性ブレードBを所
定の速度で移動させることにより、稜線Cの凹凸によっ
て触針4が変位する際の触針4の接触圧変動が、触針4
を支持する圧電型加速度検出器5によって電圧信号に変
換され、変換された電圧信号値があらかじめ設定した基
準電圧信号値と比較されてそれより絶対値が高いか又は
低いかで2値化される。そして、前記基準電圧信号値よ
りも高くなる信号が発生した場合には、弾性ブレードB
のエッジ部の稜線Cに欠陥があると判定する。このた
め、トナー掻き落とし用のクリーニングブレードなどの
製品の致命的な欠陥となる急俊な凹凸だけを簡単に検査
でき、また検査に要する時間が短くて済み、大量本数の
弾性ブレードの検査に好適であるという利点を備えてい
る。
【0003】ところで上記した稜線検査装置を用いて弾
性ブレードBを検査する場合、作業者が取付台1に弾性
ブレードBを取り付けて、作業開始用のスイッチを押せ
ば、弾性ブレードBの稜線Cの良否が自動的に判定さ
れ、たとえば合格であると判定された場合には、ランプ
が点灯するので、作業者はそのランプの点灯で確認する
ことができる。こうして、合格と判定された弾性ブレー
ドBには、通常、ロット番号などを印字する必要がある
ため、作業者が取付台1から弾性ブレードBを取り外し
たのち、印字装置に取り付けて印字している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の稜線検査装置を使用して弾性ブレードの稜線を
検査したのち、ロット番号などを印字する場合には下記
のような不都合がある。
【0005】(1) 上記の検査装置は多少のほこりが付着
しても誤作動を起こしにくいが、弾性ブレード、とくに
クリーニングブレードに使用されるポリウレタン製ブレ
ードは表面が粘着性を有するため、ほこりなどがいった
ん付着すると取れにくく、また検査装置(の取付台)へ
の弾性ブレードの取付作業は手作業で行われているた
め、手垢などが付着することがある。このため、ほこり
や手垢等が付着することによって、本来、合格品である
べき弾性ブレードが不合格と判定されることがある。
【0006】(2) 作業者がランプ等により検査の合格を
確認した弾性ブレードを、検査装置とは別の(離れた)
印字装置に取り付けたうえで印字しなければならないの
で、合格した弾性ブレードに印字しなかったり、反対に
不合格の弾性ブレードに印字したりするおそれがあり、
またそれらの印字作業は手作業で行われるため、手間が
かかり、作業能率が悪かった。
【0007】この発明は上述の点に鑑みなされたもの
で、ほこりや汚れ等の付着による上記した従来の稜線検
査装置の誤判定を極力削減して弾性ブレードの稜線検査
の精度を高めることができ、また検査に合格した弾性ブ
レードに対するロット番号などの印字が自動的に行え、
人的な作業ミスを完全に防止し、生産効率を向上するこ
とができる、弾性ブレードの稜線検査・印字装置と稜線
検査・印字方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の弾性ブレードの稜線検査・印字装置は、a)
検査用の弾性ブレードを取り付ける取付台と、該弾性ブ
レードのエッジ部の稜線に接触可能に圧電型加速度検出
器を介して支持された触針と、該触針の昇降機構と、前
記取付台を往復移動させる駆動装置とを備えるととも
に、前記触針を弾性ブレードの稜線に一定圧で接触さ
せ、その触針に対し弾性ブレードを移動させる際の該触
針の接触圧変動を前記圧電型加速度検出器を介して電圧
信号に変換し、その変換した電圧信号値をあらかじめ設
定した基準電圧信号値と比較して絶対値が高いか又は低
いかで2値化し、この2値化した信号値に基づいて前記
弾性ブレードの稜線の良否を判定するように構成した弾
性ブレードの稜線検査装置において、b)前記取付台の移
動開始位置付近に、ロット番号などの印字装置を設ける
とともに、c)前記取付台に取り付けられた前記弾性ブレ
ードのエッジ部の移動経路上で前記触針と前記取付台の
移動開始位置との間に、前記弾性ブレードの稜線に対し
接触可能な洗浄液注出部を昇降可能に設けている。
【0009】請求項2記載のように、d)前記取付台の前
記弾性ブレード取付面を後方上向きに傾斜させて形成
し、e)前記印字装置は、ゴム印などの印字部材と、前記
取付面の傾斜方向に沿ってその延長面上に配置されるス
タンプ台と、前記取付面からこれに直交する方向に所定
距離離れた位置と前記スタンプ台のインク塗布面からこ
れに直交する方向に所定距離離れた位置との間で、前記
印字部材を選択的に移動するためのシリンダ装置と、該
シリンダ装置のロッド先端に直交して連結され、前記取
付面および前記インク塗布面に対し前記印字部材を移動
するためのシリンダ装置とから構成することができる。
【0010】請求項3記載のように、f)前記洗浄液注出
部をシリンダ装置を介して昇降自在に支持するととも
に、前記洗浄液注出部をこの上方に配置した洗浄液貯留
タンクと開閉弁を介設した配管により接続してもよい。
【0011】本発明の弾性ブレードの稜線検査・印字方
法は、請求項4記載のように触針を弾性ブレードの稜線
に一定圧で接触させ、触針に対し弾性ブレードを移動さ
せる際の該触針の接触圧変動を前記圧電型加速度検出器
を介して電圧信号に変換し、その変換した電圧信号値を
あらかじめ設定した基準電圧信号値と比較して絶対値が
高いか又は低いかで2値化し、この2値化した信号値に
基づいて前記弾性ブレードの稜線の良否を判定する弾性
ブレードの稜線検査方法において、前記取付台に弾性
ブレードを取り付けた状態で、取付台の移動を開始する
ステップと、前記取付台の移動開始後に前記洗浄液注
出部を下降させて前記弾性ブレードの稜線に洗浄液注出
部を接触させ、前記取付台の移動によって弾性ブレード
の稜線を清掃するステップと、前記取付台が終端位置
まで移動すると、一旦停止して前記取付台の移動方向を
逆向きに変更するステップと、前記取付台の停止の間
に、前記弾性ブレードの稜線の一端上に前記触針を前記
昇降機構を介して下降させるステップと、前記取付台
の逆方向への移動時に、前記した検査方法に基づいて前
記弾性ブレードの稜線の良否を判定するステップと、
合格と判定されると、前記取付台が移動開始位置へ戻っ
た状態で前記弾性ブレードに印字するステップと、不
合格と判定されると、前記のステップに戻し、前記
までの各ステップを繰り返し行わせ、合格と判定される
と前記のステップに戻すが、再び不合格であると判定
されるとブザー等で警報するステップとを備えている。
【0012】
【作用】上記した構成を有する本発明の稜線検査・印字
装置によれば、取付台に弾性ブレードを取り付けたの
ち、検査開始位置の方向へ取付台を移動させることによ
って、弾性ブレードの稜線を洗浄液注出部との接触によ
って自動的に清掃することができる。この結果、弾性ブ
レードの稜線に付着しているゴミや汚れが検査の直前に
拭き取られ、稜線検査装置の良否の判定の誤りが大幅に
減少する。そして弾性ブレードの稜線上から前記洗浄液
注出部が上昇して離れるとともに、弾性ブレードの稜線
上の一端に触針が下降して接触する。そして、この触針
に対し弾性ブレードが所定の速度で逆方向に移動するこ
とにより、稜線の凹凸によって触針が変位する際の触針
の接触圧変動が、触針を保持する圧電型加速度検出器に
よって電圧信号に変換され、変換された電圧信号値があ
らかじめ設定した基準電圧信号値と比較されてそれより
絶対値が高いか又は低いかで2値化され、前記基準電圧
信号値よりも高くなる信号が発生した場合に弾性ブレー
ドのエッジ部の稜線に欠陥があると判定される一方、そ
れ以外の場合には弾性ブレードのエッジ部の稜線が良好
であると判定される。最終的に取付台は元の位置に戻る
が、この状態で検査に合格した弾性ブレードに対して、
取付台に取り付けたままで印字装置によりロット番号な
どが印字される。
【0013】請求項2記載の稜線検査・印字装置によれ
ば、前記取付台が最終的に元の位置に戻った状態で、取
付台の取付面の延長方向のスタンプ台(のインク塗布
面)に対しシリンダ装置の伸縮動作にて印字部材が当接
してインクを塗布させたのち離間し、取付台の取付面に
直交する位置へ別のシリンダ装置の伸長動作にて移動す
る。そして、前記シリンダ装置の伸縮動作にて印字部材
が取付台上の弾性ブレードに当接し、ロット番号などを
印字したのち離間する。このようにして、検査に合格し
た弾性ブレードに対し自動的に印字することができ、ま
た印字部材には、印字の度にインクを塗布することがで
きる。なお、印字部材のインク塗布は、印字後に行うよ
うにしてもよい。
【0014】請求項3記載の稜線検査・印字装置では、
配管の開閉弁を開放しておくことにより、貯留タンクか
ら洗浄液を前記洗浄液注出部に常時供給することができ
る。
【0015】請求項4記載の稜線検査・印字方法による
と、弾性ブレードの稜線が清掃されほこりや汚れなどが
除去された直後に、弾性ブレードの稜線の検査が自動的
に行われる。また検査で不合格と判定された弾性ブレー
ドについては、稜線の清掃作業が再度行われたうえで、
稜線の良否が判定される。これにより、ほこり等の付着
に起因した誤まった判定(合格品を不合格と判定)がほ
とんど起こらなくなるため、検査の精度が著しく向上す
る。そして検査に合格した弾性ブレードには、ロット番
号等が自動的に印字され、印字ミスも一掃される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の稜線検査・印字装置の実施例
を図面に基づいて説明し、併せて本発明の稜線検査・印
字方法についても説明する。
【0017】図1は実施例にかかるクリーニングブレー
ドの稜線検査・印字装置のブロック回路図を含む平面
図、図2は図1のII−II線矢視図、図3は図1の稜線検
査・印字装置の全体を概略的に示す正面図、図4は図3
のIV方向矢視図で印字装置の概要を示す。図5は図1の
装置によるクリーニングブレードの稜線検査・印字方法
のフローチャートである。図6(a)は加速度検出器で変
換された電圧信号のグラフ、図6(b)は同図(a)の電圧
信号を2値化したグラフである。
【0018】図1および図2において、1はクリーニン
グブレードBを着脱自在に取り付けるための取付台で、
この取付台1は図2のように側方から見て略直角三角形
で、ブレードBの取付面1aが上方および後方に向けて
ほぼ45゜で傾斜している。ブレードBは、金属製ホル
ダーに接着された最終製品の場合と、ブレードBだけ
(ホルダーに接着前)の半製品の場合とがあるので、取
付面1aは両者とも取付可能に構成されている。すなわ
ち、本例ではホルダーの場合には取付面1aにホルダー
のピン穴に対応した複数のピン(図示せず)が突設さ
れ、それらのピンにピン穴を嵌め込んでホルダーを取り
付け、またブレードBだけの場合には取付面1aに密着
させて取り付けるようになっている。
【0019】取付台1は支持台3上においてリニアガイ
ド3aを介して長手方向に移動自在に配設され、ねじ送
り機構2によって往復移動(図1の右端と左端の間)す
る。ブレードBの稜線の凹凸状態を検査する触針4は、
その基端部が加速度検出器5に接続され、バランスアー
ム6の先端部下面に触針4の先端刃先を下向きにして装
着されている。支持台3上の一端部(図1の左側)に支
持体7が立設され、支持体7の側壁の上部にバランスア
ーム6の基部が回転軸7aを介して枢支され、バランス
アーム6の先端が一定の範囲内で上下方向に揺動するよ
うに構成されている。また、支持体7に内蔵された駆動
モータ9によって回転軸7aを回転させることにより、
バランスアーム6の先端の触針4が昇降する。本例で
は、バランスアーム6、支持体7、回転軸7aおよび駆
動モータ9が触針4の昇降機構を構成することになる。
バランスアーム6の基端部には、バランスウェイト8が
取付位置を調整できるように取着され、ブレードBの稜
線C上に作用させる触針4の負荷圧を調整できるように
している。そして、取付台1が図1の左端の終端位置へ
移動し一時停止したときに、触針4の先端刃先が取付台
1のブレードBのエッジ部の稜線Cの一端(図1では右
端)上に下降して載置される。
【0020】ねじ送り機構2は、送りねじ棒2aが駆動
モーター2bに連結され、この駆動モータ2bにより送
りねじ棒2aを回転させることにより、取付台1が支持
台3上の移動開始位置(原点ともいう、図1の右端)か
ら左方向へ一定の速度で移動する。終端(図1の左端)
まで移動すると一旦停止し、駆動モータ2bの回転方向
が変更され送りねじ棒2aが逆方向に回転することによ
り、取付台1が支持台3上の移動開始位置へ戻るように
なっている。なお、図1中の符号10は押ボタン式スイ
ッチで、作業者がブレードBを取付台1にセットした状
態で押すことにより、駆動モータ2bが回転を始め、作
業が開始される。
【0021】このようにして、触針4に対してブレード
Bの稜線Cが移動し、稜線Cに凹凸があると、触針4は
上下に変位する。この触針4が上下に変位する際に発生
する接触圧変動は、圧電型加速度検出器5によって電圧
信号に変換される。また、この変換された電圧信号が信
号増幅器11によって増巾される。そして、図6(a)の
ように増巾した電圧信号値Xは、あらかじめ設定された
基準電圧信号値Yより絶対値が高い(+)か又は低い(−)
かで、1又は0の2値に変換する2値化変換器12へ送
られる。なお、この2値化変換器12は、基準電圧信号
値Yを、要求されるブレードBの規格値に合わせて変更
できるようになっている。たとえば、ブレードBの稜線
Cに規格値以上の凹部又は凸部があると、図6(b)のよ
うに、2値化変換器12が「1」の信号を発生すること
になり、この「1」の信号が発生されると、ブレードB
の稜線Cに不良箇所があると判定される。そして、検査
の終了まで前記2値化変換器12から発生する信号が全
て「0」であると、後述の印字装置21が作動してブレ
ードBへの印字作業が自動的に行われるが、その間に
「1」の信号が発生した場合には、再び駆動モータ2b
が回転して取付台1が往復移動し、稜線Cの検査がもう
一度繰り返し行われる。その結果、2値化変換器12が
「1」の信号を再度発生した場合にはブザー45(図
2)が鳴る。
【0022】図1および図3に示すように、取付台1の
移動開始位置の後方に、印字装置21が設けられてい
る。この印字装置21は、図4に示すように、支持台3
上に立設された支柱22の上端から前方下向きに支持板
23が延設され、この支持板23上にエアシリンダ24
が取り付けられている。エアシリンダ24のロッド24
aの先端に板状の支持具25が固着され、この支持具2
5の下面に小型のエアシリンダ26の基端が、エアシリ
ンダ24の作動方向と直交する向きに装着されている。
また、エアシリンダ26のロッド26aの先端に印字部
材としてのゴム印27が取着されている。支柱22の上
下方向の中間位置から、支持板23と平行に傾斜板28
が延設され、傾斜板28の先端部の上面にスタンプ台2
9がインク塗布面29aを斜め上方に向けてゴム印27
と対向するように装着されている。
【0023】また、図1および図3に示すように、支持
台3の長手方向のほぼ中央部で取付台1のリニアガイド
3aの前方に、ブレードBの稜線Cの洗浄装置31が配
設されている。この洗浄装置31は、図3のように支持
台3上に立設された支柱32の上端部から一側方(図の
左側)に支持具33を張り出させ、この支持具33に洗
浄液貯留タンク34を吊設し、また支柱32の上部から
リニアガイド3aの上方に向けて別の支持具35を張り
出させ、この支持具35の下面にエアシリンダ35の基
端を固設している。エアシリンダ36のロッド36aの
先端に、洗浄液注出部37を取着している。洗浄液注出
部37は、本例では、スポンジ、不織布などの吸水材料
を用いて先端部を半球形状に形成したもので、洗浄液貯
留タンク34の下端の排出口に一端を接続したチューブ
38の他端を、洗浄液注出部37の上端に接続し、洗浄
液貯留タンク34から洗浄液を洗浄液注出部37に供給
するようにしている。またチューブ38の途中には、開
閉弁39を介設して適宜洗浄液の供給を中止できるよう
にしている。そして、エアシリンダ36により洗浄液注
出部37を所定距離下降させることにより、取付台1の
移動時にブレードBの稜線Cが洗浄液注出部37に接触
して清掃される。
【0024】次に、上記した構成からなる実施例の稜線
検査・印字装置についてその動作の手順を図4のフロー
チャートおよび図1〜図3に基づいて説明する。図5は
稜線検査・印字方法の一例であるフローチャートを示す
もので、それらの一連の動作は、中央処理装置(CP
U)15(図2)によって制御される。
【0025】(1) 作業者がブレードBを手作業で取付台
1の取付面1aにセットし、スタート用の押ボタン式ス
イッチ10を押す。これにより駆動モータ2bが回転を
開始し、取付台1がリニアガイド3aに沿って移動を始
める(ステップ1)。
【0026】(2) 洗浄スタート位置に配置されたセンサ
ー(たとえばリミットスイッチ)41(図3)が取付台
1の有無を検知する(ステップ2)。そしてセンサー4
1が取付台1が洗浄スタート位置にあるのを検知する
と、エアシリンダ36のロッド36aが伸長し、洗浄液
注出部37が下降する(ステップ3)。
【0027】(3) 取付台1が移動することにより、洗浄
液注出部37にブレードBの稜線Cが接触して洗浄、清
掃される(ステップ4)。なお、洗浄液にはアルコール
などの揮発性の比較的高い液体を含有させ、洗浄後にブ
レードBに付着した洗浄液がすぐに蒸発するようにして
いる。
【0028】(4) ブレードBの洗浄作業が終了してセン
サー41が取付台1の通過を検知する(ステップ5)
と、エアシリンダ36のロッド36aが収縮し、洗浄液
注出部36が上昇する(ステップ6)。
【0029】(5) 取付台1が終端位置へ移動し、センサ
ー(たとえばリミットスイッチ)42(図3)がそれを
検知する(ステップ7)とほぼ同時に、駆動モータ2b
の回転が一旦停止して取付台1の移動が停止する(ステ
ップ8)。
【0030】(6) バランスアーム6の先端部が回転軸7
aを中心に下向きに回転し、触針4が取付台1上のブレ
ードBの稜線Cの一端(図3で右端)上に下降して載置
される(ステップ9)。
【0031】(7) 駆動モータ2bが逆方向の回転を開始
し、取付台1が逆方向に移動を始める(ステップ1
0)。
【0032】(8) 触針4に対しブレードBの稜線Cが移
動し、ブレードBの稜線Cの検査が開始される。上記し
たとおり、稜線Cに凹凸があると、触針4は上下に変位
し、この変位の際に接触圧変動が発生し、圧電型加速度
検出器5によって電圧信号に変換される。変換された電
圧信号は信号増幅器11によって増巾され、増巾した電
圧信号値Xが2値化変換器12へ送られ、そこであらか
じめ設定された基準電圧信号値Yより絶対値が高い(+)
か又は低い(−)かで、1又は0の2値に変換される。そ
して、ブレードBの稜線Cに規格値以上の凹部又は凸部
があると、2値化変換器12が「1」の信号を発生する
ことになり、この「1」の信号が発生されると、ブレー
ドBの稜線Cに不良箇所があると判定される(ステップ
11)。 触針4に対しブレードBの稜線Cの全長が通過する間
に、2値化変換器12から発生した信号はメモリー14
(図2)に全て記憶される。
【0033】(9) 触針4をブレードBの稜線Cが通過し
たか否かで、検査が終了したか否かが検知され(ステッ
プ12)、検査の終了が確認されると、バランスアーム
6の先端部が回転軸7aを中心に上向きに回転し、触針
4がブレードBの稜線Cよりも上方へ上昇する(ステッ
プ13)。
【0034】(10)取付台1のスタート位置に配置された
センサー(たとえばリミットスイッチ)43(図3)
が、取付台1が元の移動開始位置に戻ったか否かを検知
する(ステップ14)。
【0035】(11)取付台1が元の移動開始位置に戻った
ことが確認されると、駆動モータ2bの回転が停止して
取付台1の移動が停止する(ステップ15)。
【0036】(12)触針4に対しブレードBの稜線Cの全
長が通過する間に、2値化変換器12からの信号が全て
「0」か、いいかえれば「1」の信号が発生したか否か
がメモリー14に記憶されているデータによって確認さ
れる(ステップ16)。
【0037】(13)2値化変換器12からの信号が全て
「0」、つまりブレードBの稜線Cの検査が合格である
と、印字装置21のエアシリンダ24が伸長してゴム印
27がブレードBの対向位置へ移動し(ステップ1
7)、続いてエアシリンダ26が伸長してゴム印27が
下降する(ステップ18)ことにより、ブレードBに当
接して印字される(ステップ19)。
【0038】(14)エアシリンダ26が収縮してゴム印2
7がブレードBから離間し(ステップ20)、続いてエ
アシリンダ24が収縮してゴム印27が元の位置へ戻る
(ステップ21)。さらに、エアシリンダ26が伸長す
る(ステップ22)ことにより、スタンプ台29のイン
ク塗布面29aにゴム印27が当接してインクが塗布さ
れた(ステップ23)のち、エアシリンダ26が収縮し
てゴム印27がスタンプ台29から離間する(ステップ
24)。
【0039】(15)一連の作業(ステップ1〜24)が終
了すると、作業終了のランプ44(図2)が点灯する
(ステップ25)。
【0040】(16)一方、ステップ16で、2値化変換器
12からの信号のうち「1」が含まれている、つまりブ
レードBの稜線Cの検査が不合格であると、検査が1回
目か2回目かがメモリー14のデータで確認され(ステ
ップ16’)、その検査が2回目の検査であることが確
認されると、動作が終了してブザー45が警報音を発す
る(ステップ17’)。しかし、1回目の検査であるこ
とが確認されると、ステップ1に戻り、2回目の作業が
繰り返される。
【0041】上記に本発明の稜線検査・印字装置と同方
法の一実施例を示したが、本発明は下記のように実施す
ることもできる。
【0042】a) 上記実施例で詳述したトナー掻き落と
し用のクリーニングブレードBのほか、トナーを薄層化
して塗布するブレードなどの各種弾性ブレードのエッジ
部の稜線の良否を検査する装置にも同様に適用できる。
【0043】b) 上記したフローチャート(図5)は稜
線検査と印字作業の手順の一例であり限定されるもので
はない。たとえば、印字装置21の印字の手順におい
て、印字作業終了後にインクを塗布する上記手順を、印
字作業の前に入れ換えて印字の直前にインクを塗布する
こともできる。
【0044】c) 印字部材はゴム印27のほか、インク
を塗布する必要のないインク浸透式印字部材を使用し
て、インクの塗布工程を省くこともできる。この場合に
は、印字装置21の全体構造が簡略化される。
【0045】d) バランスアーム6の先端の触針4を昇
降するため、上記駆動モータ9に代えて、エアシリンダ
をバランスアーム6と支持体7との間に介設してもよ
い。
【0046】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の弾性ブレードの稜線検査・印字装置には、下記
の効果がある。
【0047】(1) 検査直前にブレードの稜線を清掃する
ので、ほこりや汚れ等の付着による誤判定が削減され、
稜線検査の精度が高まるとともに、検査に合格した弾性
ブレードに対するロット番号などの印字が自動的に行
え、従来のような人的な作業ミスが確実に防止され、ま
た生産効率も向上する。
【0048】(2) 請求項2記載の装置は、構造が簡単
で、弾性ブレードに自動的に印字することができ、また
印字部材には印字の度にインクを自動的に塗布すること
ができる。
【0049】(3) 請求項3記載の装置は、配管の開閉弁
を開放しておくことにより、貯留タンクから洗浄液を洗
浄液注出部に常時供給することができる。
【0050】(4) 請求項4記載の稜線検査・印字方法に
よれば、弾性ブレードの稜線が清掃されほこりや汚れな
どが除去された直後に、稜線の検査が自動的に行われ、
また検査で不合格と判定された弾性ブレードは、稜線の
清掃作業を再度行なったうえで、稜線の良否を判定する
ので、ほこり等の付着に起因した誤まった判定がほとん
ど起こらなくなり、検査の精度が著しく向上する。ま
た、検査に合格した弾性ブレードには、ロット番号等が
自動的に印字されるので、印字ミスが完全に一掃され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクリーニングブレードの稜線検査・印
字装置の実施例を示す、ブロック回路図を含む平面図で
ある。
【図2】図1のII−II線矢視図である。
【図3】図1の稜線検査・印字装置の全体を概略的に示
す正面図である。
【図4】図3のIV方向矢視図で印字装置の概要を示す。
【図5】図1の装置によるクリーニングブレードの稜線
検査・印字方法のフローチャートである。
【図6】図6(a)は加速度検出器で変換された電圧信号
のグラフ、図6(b)は同図(a)の電圧信号を2値化した
グラフである。
【符号の説明】
1 取付台 1a取付面 2 ねじ送り機構 4 触針 5 圧電型加速度検出器 6 バランスアーム 12 2値化変換器 21 印字装置 31 洗浄装置 B ブレード C 稜線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査用の弾性ブレードを取り付ける取付
    台と、該弾性ブレードのエッジ部の稜線に接触可能に圧
    電型加速度検出器を介して支持された触針と、該触針の
    昇降機構と、前記取付台を往復移動させる駆動装置とを
    備えるとともに、前記触針を弾性ブレードの稜線に一定
    圧で接触させ、その触針に対し弾性ブレードを移動させ
    る際の該触針の接触圧変動を前記圧電型加速度検出器を
    介して電圧信号に変換し、その変換した電圧信号値をあ
    らかじめ設定した基準電圧信号値と比較して絶対値が高
    いか又は低いかで2値化し、この2値化した信号値に基
    づいて前記弾性ブレードの稜線の良否を判定するように
    構成した弾性ブレードの稜線検査装置において、 前記取付台の移動開始位置付近に、ロット番号などの印
    字装置を設けるとともに、 前記取付台に取り付けられた前記弾性ブレードのエッジ
    部の移動経路上で前記触針と前記取付台の移動開始位置
    との間に、前記弾性ブレードの稜線に対し洗浄液注出部
    を昇降可能に設けたことを特徴とする弾性ブレードの稜
    線検査・印字装置。
  2. 【請求項2】 前記取付台の前記弾性ブレード取付面を
    後方上向きに傾斜させて形成し、 前記印字装置は、ゴム印などの印字部材と、前記取付面
    の傾斜方向に沿ってその延長面上に配置されるスタンプ
    台と、前記取付面からこれに直交する方向に所定距離離
    れた位置と前記スタンプ台のインク塗布面からこれに直
    交する方向に所定距離離れた位置との間で、前記印字部
    材を選択的に移動するためのシリンダ装置と、該シリン
    ダ装置のロッド先端に直交して連結され、前記取付面お
    よび前記インク塗布面に対し前記印字部材を移動するた
    めのシリンダ装置とから構成した請求項1記載の弾性ブ
    レードの稜線検査・印字装置。
  3. 【請求項3】 前記洗浄液注出部をシリンダ装置を介し
    て昇降自在に支持するとともに、前記洗浄液注出部をこ
    の上方に配置した洗浄液貯留タンクと開閉弁を介設した
    配管により接続した請求項1又は2記載の弾性ブレード
    の稜線検査・印字装置。
  4. 【請求項4】 触針を弾性ブレードの稜線に一定圧で接
    触させ、触針に対し弾性ブレードを移動させる際の該触
    針の接触圧変動を前記圧電型加速度検出器を介して電圧
    信号に変換し、その変換した電圧信号値をあらかじめ設
    定した基準電圧信号値と比較して絶対値が高いか又は低
    いかで2値化し、この2値化した信号値に基づいて前記
    弾性ブレードの稜線の良否を判定する弾性ブレードの稜
    線検査方法において、 前記取付台に弾性ブレードを取り付けた状態で、取付
    台の移動を開始するステップと、 前記取付台の移動開始後に前記洗浄液注出部を下降さ
    せて前記弾性ブレードの稜線に洗浄液注出部を接触さ
    せ、前記取付台の移動によって弾性ブレードの稜線を清
    掃するステップと、 前記取付台が終端位置まで移動すると、一旦停止して
    前記取付台の移動方向を逆向きに変更するステップと、 前記取付台の停止の間に、前記弾性ブレードの稜線の
    一端上に前記触針を前記昇降機構を介して下降させるス
    テップと、 前記取付台の逆方向への移動時に、前記した検査方法
    に基づいて前記弾性ブレードの稜線の良否を判定するス
    テップと、 合格と判定されると、前記取付台が移動開始位置へ戻
    った状態で前記弾性ブレードに印字するステップと、 不合格と判定されると、前記のステップに戻し、前
    記までの各ステップを繰り返し行わせ、合格と判定さ
    れると前記のステップに戻すが、再び不合格であると
    判定されるとブザー等で警報するステップとを備えたこ
    とを特徴とする弾性ブレードの稜線検査・印字方法。
JP6162995A 1994-06-21 1994-06-21 弾性ブレードの稜線検査・印字装置と稜線検査・印字方法 Pending JPH085365A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6679666B2 (en) 2000-12-07 2004-01-20 Aoyama Seisakusho Co., Ltd. Screw having a temporary holding member on the screw shank
JP2009086647A (ja) * 2007-09-13 2009-04-23 Canon Chemicals Inc ゴムブレードの製造方法及び製造装置
WO2015033923A1 (ja) * 2013-09-09 2015-03-12 バンドー化学株式会社 ブレード用エッジ検査装置及びブレード用エッジ検査方法

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