JPH085361A - 座標測定機における測定対象の幾何形状設定方法及びその装置 - Google Patents

座標測定機における測定対象の幾何形状設定方法及びその装置

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JPH085361A
JPH085361A JP34564793A JP34564793A JPH085361A JP H085361 A JPH085361 A JP H085361A JP 34564793 A JP34564793 A JP 34564793A JP 34564793 A JP34564793 A JP 34564793A JP H085361 A JPH085361 A JP H085361A
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JP
Japan
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geometric shape
reference value
shape
measurement
corrected
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JP34564793A
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English (en)
Inventor
Shigefumi Kume
重文 久米
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【目的】 幾何形状判別基準値の更新が容易であるとと
もに、判別された幾何形状の修正をすると修正された幾
何形状に基づいて幾何形状判別基準値を自動的に更新す
る座標測定機における測定対象の幾何形状設定方法及び
その装置を提供することを目的とする。 【構成】 座標測定機でワークを測定し、測定されたデ
ータから測定対象の幾何形状を幾何形状判別基準値に基
づいて判別して判別結果を表示し、判別表示された幾何
形状を作業者が確認して、判別された幾何形状が適当で
ないと作業者が判断した場合に修正幾何形状を入力し、
修正幾何形状が入力されると幾何形状判別基準値を更新
し、次の判別から修正された幾何形状判別基準値に基づ
いて幾何形状を判別して前に判別された幾何形状を再判
別表示し、作業者が適当であると判断して測定終了信号
を入力すると、幾何形状の設定を完了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は座標測定機における測定
対象の幾何形状設定の測定方法及びその装置に係わり、
特に手動またはジョィスティック操作でワークを測定す
る座標測定機における測定対象の幾何形状設定方法及び
その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】座標測定機ではプローブを二次元(X・
Y等の2軸方向)や三次元(X・Y・Zの3軸方向)に
移動自在に支持するとともにプローブの座標位置を検出
する位置検出手段を各軸に備え、ワークの測定対象の測
定位置にプローブを当接したときのプローブの座標位置
のデータ(測定データ)を演算することによって、ワー
クの寸法を算出する。この場合、測定データからワーク
の測定対象の寸法を演算するには予め測定対象の幾何形
状を設定しておく必要があるが、幾何形状の設定を自動
的に行う方法及び装置が「特願平05−048003
号」として当出願人から提案されている。この方法及び
装置は測定データから自動的に幾何形状を判別するもの
であり、これによって測定作業能率を大幅に向上させる
ことができる。この方法及び装置による幾何形状の判別
は、点と線、線と平面、平面と円、円と球、球と円筒、
円筒と円錐、等の区分を数式とその境界値(幾何形状判
別基準値)で予め設定しておき、測定データの計算値を
数式とその境界値(幾何形状判別基準値)と比較して判
別している。
【0003】図3及び図4に、「特願平05−0480
03号」で提案した方法及び装置のうち、実施例2とし
て提案した方法及び装置を用いた座標測定機における測
定対象の幾何形状設定方法及びその装置を示す。図3は
装置のブロック図、図4は方法のフローチャートであ
る。図3において、データ取込み部11は座標測定機で
測定されたデータを取り込み、判別部12に送る。判別
部12はデータ取込み部11から送られてきた測定デー
タから、基準値記憶部23に記憶された幾何形状判別基
準値に基づいて測定対象の幾何形状を順次判別する。表
示部14は判別部12で判別された判別結果を表示す
る。修正入力部25は、判別結果が正しくない場合に作
業者が修正幾何形状を入力する。入力された修正幾何形
状は判別部12に送られる。また、測定終了入力部16
は、測定終了信号を入力する。
【0004】図4において、作業者が座標測定機でワー
クを測定しデータ取込み部11を介して測定データが判
別部12に送られると(工程111)、判別部12では
送られてきた測定データから、基準値記憶部23に記憶
された幾何形状判別基準値に基づいて測定対象の幾何形
状を順次判別し、表示部14に順次表示する(工程11
2)。表示部14で表示された幾何形状を作業者が確認
し(工程113)、幾何形状が正しくないと判断した場
合は、作業者が修正入力部25から修正幾何形状を入力
する(工程114)。作業者が修正幾何形状を入力する
と、入力された修正幾何形状は判別部12に送られ前に
判別された幾何形状が修正されて、修正された幾何形状
が表示部14に表示される。表示部14で表示された幾
何形状を作業者が確認し幾何形状が正しいと判断して、
作業者が測定終了入力部16から測定終了信号を入力す
ると(工程115)、幾何形状の設定が完了される(工
程116)。幾何形状が設定されると、この後、設定さ
れた幾何形状に基づいて測定データが演算されワークの
測定対象の寸法が出力される。(詳細説明省略)
【0005】図5に判別基準例の一つとして「線と平
面」の場合を示す。これは、図6に示すようにワークの
端面10bを測定した場合等の例で、作業者がP1 (第
1測定点)・P2 (第2測定点)・P3 (第3測定点)
の3測定点を測定した場合である。P1 の測定データが
入力されると判別部では「点」と判別し、P2 の測定デ
ータが入力されると判別部では「点」または「線」と判
別する(「点」と「線」の判別基準例の説明は省略)。
次に、P3 の測定データが入力されると判別部では3測
定点で構成される部分を「線」または「平面」と判別す
るが、この例では3測定点で構成される三角形の面積S
が0.0001m〓より大きく、線分P1−P2 と線
分P1−P3 のなす角θが1゜より大きい場合に「平
面」と判別する。判別結果が「平面」であると3測定点
のデータから測定した端面の「平面」が計算されるが、
「線」と判別されると3測定点のデータは別に設定され
た測定座標基準平面(図6の例では上面10a)に投影
されて「線」が演算される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法で幾何形状を設定する場合、測定データが幾何形状
判別基準値に近い場合には測定方法や幾何形状判別基準
値の設定方法等によって実際の形状と異なった形状を判
別することが発生しやすい。そのために、作業者がその
都度確認し間違った形状が判別された場合には修正でき
るようにしているが、修正された幾何形状は一つの測定
対象の一回の測定について適用されるのみであるので、
同じような形状を測定する場合には間違った形状を判別
する頻度が多くなり修正作業が多くなるおそれがある。
また、判別基準値を修正するには測定作業を中断する必
要があるとともに、判別基準値の修正作業はワークの測
定対象の形状を詳細に解析する必要があるため時間がか
かるという問題がある。
【0007】本発明はこのような事情を鑑みてなされた
もので、幾何形状判別基準値の修正が容易であるととも
に、判別された幾何形状の修正をすると修正された幾何
形状に基づいて幾何形状判別基準値を自動的に更新する
座標測定機における測定対象の幾何形状設定方法及びそ
の装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、測定データから測定対象の幾何形状を自
動判別する機能を有し、手動またはジョィスティック操
作でワークを測定する座標測定機における測定対象の幾
何形状設定装置を、前記座標測定機で測定されたデータ
を取り込むデータ取込み部と、修正幾何形状を入力する
修正入力部と、幾何形状判別基準値を記憶するととも
に、前記修正入力部から入力された修正幾何形状に基づ
いて幾何形状判別基準値を更新し記憶する基準値記憶部
と、前記データ取込み部から送られてきたデータから、
前記基準値記憶部に記憶されている幾何形状判別基準値
に基づいて測定対象の幾何形状を順次判別する判別部
と、該判別部で判別された結果を順次表示する表示部
と、測定終了信号を入力する測定終了入力部から構成
し、前記座標測定機でワークを測定し、前記測定された
データから測定対象の幾何形状を幾何形状判別基準値に
基づいて順次判別し、判別結果を順次表示し、該判別表
示された幾何形状を作業者が確認し、判別された幾何形
状が正しくない場合に、作業者が修正幾何形状を入力
し、修正幾何形状が入力されると幾何形状判別基準値を
更新し、次の判別から修正された幾何形状判別基準値に
基づいて幾何形状が判別され、前に判別された幾何形状
が再判別表示され、再判別された幾何形状を作業者が確
認し正しいと判断して、作業者が測定終了信号を入力す
ると、幾何形状の設定を完了するようにした。
【0009】
【作用】本発明によれば、作業者が座標測定機でワーク
を測定すると、測定されたデータから測定対象の幾何形
状が幾何形状判別基準値に基づいて順次判別されて判別
結果が順次表示され、表示された幾何形状を作業者が確
認し判別された幾何形状が正しくない場合に、作業者が
修正幾何形状を入力すると幾何形状判別基準値が更新さ
れるとともに、次の判別から修正された幾何形状判別基
準値に基づいて幾何形状が判別されて前に判別された幾
何形状が再判別表示され、再判別された幾何形状を作業
者が確認し正しいと判断して、作業者が測定終了信号を
入力すると幾何形状の設定が完了される。
【0010】
【実施例】図2に本発明に係る実施例のブロック図を示
す。図2に示す実施例のブロック図の基本構成は従来の
技術で説明したものと同じであるので、基本構成の説明
は省略する。本発明の特徴は従来の技術に対して、修正
入力部15から入力された修正幾何形状信号が基準値記
憶部13に送られ、基準値記憶部13ではその修正幾何
形状信号に基づいて幾何形状判別基準値を更新して次の
判別から更新された幾何形状判別基準値に基づいて幾何
形状が判別されることである。
【0011】図1に本発明に係る実施例のフローチャー
トを示す。作業者が座標測定機でワークを測定しデータ
取込み部11を介して測定データが判別部12に送られ
ると(工程101)、判別部12では送られてきた測定
データから、基準値記憶部13に記憶された幾何形状判
別基準値に基づいて測定対象の幾何形状を順次判別し、
表示部14に順次表示する(工程102)。表示部14
で表示された幾何形状を作業者が確認し(工程10
3)、幾何形状が正しくないと判断した場合は、作業者
が修正入力部15から修正幾何形状を入力する(工程1
04)。作業者が修正幾何形状を入力すると、基準値記
憶部13ではその修正幾何形状に基づいて幾何形状判別
基準値を更新する(工程105)。基準値記憶部13で
幾何形状判別基準値が更新されると、更新された幾何形
状判別基準値に基づいて幾何形状が再判別され、再判別
された幾何形状が表示部14に表示される。表示部14
で表示された幾何形状を作業者が確認し幾何形状が正し
いと判断して、作業者が測定終了入力部16から測定終
了信号を入力すると(工程106)、幾何形状の設定が
完了される(工程107)。
【0012】 次に具体的な幾何形状設定例について
説明する。すなわち、図5に示した「線と平面」の判別
基準例で説明すると、作業者が図6に示したワークの端
面10bを平面として測定しようとしたところ、測定端
面の幅が狭かったために3測定点のデータを計算した結
果、「S=0.00005m〓、θ=2゜」であったと
する。すると、「S>0.0001m〓」の条件から外
れているから「θ>1゜」の条件を満たしていても判別
部12では「線」と判別して表示する。そこで作業者が
修正入力部15から「平面」と修正幾何形状を入力する
と、基準値記憶部13ではそのときに入力された測定デ
ータの計算値「S=0.00005m〓」を次の判別か
らのSの幾何形状判別基準値に更新する。ただし、θに
ついては1゜より大きく元の幾何形状判別基準を満足し
ているので更新されない。すなわち、次回からは「S≧
0.00005m〓、θ>1゜」が「平面」の幾何形状
判別基準となり、これによって、前よりも「平面」の条
件が緩くなる。
【0013】 なお、この判別基準は一つの例であ
り、修正幾何形状を入力したときの測定データの計算値
のうち元の幾何形状判別基準を満足している方(上記の
場合θ)についても幾何形状判別基準値を更新し、「S
≧0.00005m〓、θ≧2゜」を次の判別からの
「平面」の幾何形状判別基準とすることもできる。この
場合は「平面」に関するθの条件が前よりも厳しくな
る。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る座標
測定機における測定対象の幾何形状設定方法及びその装
置によれば、測定されたデータから測定対象の幾何形状
が幾何形状判別基準値に基づいて順次判別表示され、判
別された幾何形状が正しくない場合に作業者が修正幾何
形状を入力すると、入力された修正幾何形状に基づいて
幾何形状判別基準値が更新され、次の判別から更新され
た幾何形状判別基準値に基づいて幾何形状が判別され
る。従って、実際のワークを測定した結果で幾何形状判
別基準値を設定するので幾何形状判別基準値の更新が容
易であるとともに、判別された幾何形状の修正をすると
修正された幾何形状に基づいて幾何形状判別基準値を自
動的に更新するので次回から修正する頻度が少なくな
り、測定能率が向上する座標測定機における測定対象の
幾何形状設定方法及びその装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る幾何形状設定方法及びその装置の
実施例のフローチャート
【図2】本発明に係る幾何形状設定方法及びその装置の
実施例のブロック図
【図3】従来の幾何形状設定方法及びその装置のブロッ
ク図
【図4】従来の幾何形状設定方法及びその装置のフロー
チャート
【図5】従来の幾何形状設定方法及びその装置の判別基
準例
【図6】ワークの測定例
【符号の説明】
11 データ取込み部 12 判別部 13 基準値記憶部 14 表示部 15 修正入力部 16 測定終了入力部 101 測定工程 102 判別表示工程 103 確認工程 104 修正入力工程 105 基準値更新工程 106 測定終了入力工程 107 設定完了工程
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 座標測定機における測定対象の幾何形
状設定方法及びその装置 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 座標測定機における測定対象の幾何形
状設定方法及びその装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は座標測定機における測定
対象の幾何形状設定の測定方法及びその装置に係わり、
特に手動またはジョィスティック操作でワークを測定す
る座標測定機における測定対象の幾何形状設定方法及び
その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】座標測定機ではプローブを二次元(X・
Y等の2軸方向)や三次元(X・Y・Zの3軸方向)に
移動自在に支持するとともにプローブの座標位置を検出
する位置検出手段を各軸に備え、ワークの測定対象の測
定位置にプローブを当接したときのプローブの座標位置
のデータ(測定データ)を演算することによって、ワー
クの寸法を算出する。この場合、測定データからワーク
の測定対象の寸法を演算するには予め測定対象の幾何形
状を設定しておく必要があるが、幾何形状の設定を自動
的に行う方法及び装置が「特願平5−048003号」
として当出願人から出願されている。この方法及び装置
は測定データから自動的に幾何形状を判別するものであ
り、これによって測定作業能率を大幅に向上させること
ができる。この方法及び装置による幾何形状の判別は、
点と線、線と平面、平面と円、円と球、球と円筒、円筒
と円錐、等の区分を数式とその境界値(幾何形状判別基
準値)で予め設定しておき、測定データの計算値を数式
とその境界値(幾何形状判別基準値)と比較して行われ
【0003】図3及び図4に、「特願平5−04800
3号」で出願した方法及び装置を用いた座標測定機にお
ける測定対象の幾何形状設定方法及びその装置を示す。
図3は装置のブロック図、図4は方法のフローチャート
である。図3において、データ取込み部11は座標測定
機で測定されたデータを取り込み、幾何形状設定部12
に送る。幾何形状設定部12はデータ取込み部11から
送られてきた測定データから、基準値記憶部23に記憶
された幾何形状判別基準値に基づいて測定対象の幾何形
状を判別するとともに、測定終了信号が入力されると幾
何形状を設定する。表示部14は幾何形状設定部12で
判別された判別結果を表示する。修正入力部5は、判
別結果が適当でないと作業者が判断した場合に修正幾何
形状を入力する。入力された修正幾何形状は幾何形状設
部12に送られる。また、測定終了入力部16は、測
定終了信号を入力する。
【0004】図4において、作業者が座標測定機でワー
クを測定しデータ取込み部11を介して測定データが
何形状設定部12に送られると(工程111)、幾何形
状設定部12では送られてきた測定データから、基準値
記憶部23に記憶された幾何形状判別基準値に基づいて
測定対象の幾何形状を判別し、表示部14に表示する
(工程112)。表示部14で表示された幾何形状を作
業者が確認し(工程113)、幾何形状が適当でないと
判断した場合は、作業者が修正入力部5から修正幾何
形状を入力する(工程114)。作業者が修正幾何形状
を入力すると、入力された修正幾何形状は幾何形状設定
部12に送られ前に判別された幾何形状が修正されて、
修正された幾何形状が表示部14に表示される。表示部
14で表示された幾何形状を作業者が確認し幾何形状が
適当であると判断して、作業者が測定終了入力部16か
ら測定終了信号を入力すると(工程115)、幾何形状
の設定が完了される(工程116)。幾何形状設定
完了されると、この後、設定された幾何形状に基づいて
測定データが演算されワークの測定対象の寸法が出力さ
れる。
【0005】図5に判別基準例の一つとして「線と平
面」の場合を示す。これは、図6に示すようにワークの
端面10bを測定した場合等の例で、作業者がP1 (第
1測定点)・P2 (第2測定点)・P3 (第3測定点)
の3測定点を測定した場合である。P1 の測定データが
入力されると幾何形状設定12では「点」と判別し、
P2 の測定データが入力されると幾何形状設定12
は「点」または「線」と判別する(「点」と「線」の判
別基準例の説明は省略)。次に、P3 の測定データが入
力されると幾何形状設定部では3測定点で構成される部
分を「線」または「平面」と判別するが、この例では3
測定点で構成される三角形の面積Sが0.0001m〓
より大きく、線分P1−P3 と線分P2−P3 のなす角θ
が1゜より大きい場合に「平面」と判別する。判別結果
が「平面」であると3測定点のデータから測定した端面
の「平面」が計算されるが、「線」と判別されると3測
定点のデータは別に設定された測定座標基準平面(図6
の例では上面10a)に投影されて「線」が演算され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法で幾何形状を設定する場合、測定データが幾何形状
判別基準値に近い場合には測定方法や幾何形状判別基準
値の設定方法等によって実際の形状と異なった形状を判
別することが発生しやすい。そのために、作業者がその
都度確認し間違った形状が判別された場合には修正でき
るようにしているが、修正された幾何形状は一つの測定
対象の一回の測定について適用されるのみであるので、
同じような形状を測定する場合には間違った形状を判別
する頻度が多くなり修正作業が多くなるおそれがある。
また、判別基準値を修正するには測定作業を中断する必
要があるとともに、判別基準値の修正作業はワークの測
定対象の形状を詳細に解析する必要があるため時間がか
かるという問題がある。
【0007】本発明はこのような事情を鑑みてなされた
もので、幾何形状判別基準値の修正が容易であるととも
に、判別された幾何形状の修正をすると修正された幾何
形状に基づいて幾何形状判別基準値を自動的に更新する
座標測定機における測定対象の幾何形状設定方法及びそ
の装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、測定データから測定対象の幾何形状を自
動判別する機能を有し手動またはジョィスティック操作
でワークを測定する座標測定機における測定対象の幾何
形状設定方法及びその装置を、前記座標測定機で測定さ
れたデータを取り込むデータ取込み部と、修正幾何形状
を入力する修正入力部と、幾何形状判別基準値を記憶す
るとともに、前記修正入力部から入力された修正幾何形
状に基づいて幾何形状判別基準値を更新し記憶する基準
値記憶部と、前記データ取込み部から送られてきたデー
タから、前記基準値記憶部に記憶されている幾何形状判
別基準値に基づいて測定対象の幾何形状を判別するとと
もに、測定終了信号が入力されると前記幾何形状を設定
する幾何形状設定部と、該幾何形状設定部で判別された
結果を表示する表示部と、前記測定終了信号を入力する
測定終了入力部と、から構成し、前記座標測定機でワー
クを測定して測定データを得、前記測定データから測定
対象の幾何形状を幾何形状判別基準値に基づいて判別
し、判別結果を表示し、該判別表示された幾何形状を作
業者が確認し、判別された幾何形状が適当でないと作業
者が判断した場合に、修正幾何形状を入力し、修正幾何
形状が入力されると幾何形状判別基準値を更新し、次の
判別から修正された幾何形状判別基準値に基づいて幾何
形状が判別され、前に判別された幾何形状が再判別表示
され、再判別された幾何形状を作業者が確認し正しいと
判断して、作業者が測定終了信号を入力すると、幾何形
状の設定を完了するようにした。
【0009】
【作用】本発明によれば、作業者が座標測定機でワーク
を測定すると、測定されたデータから測定対象の幾何形
状が幾何形状判別基準値に基づいて判別されて判別結果
が表示され、表示された幾何形状を作業者が確認し判別
された幾何形状が適当でないと作業者が判断した場合
に、修正幾何形状を入力すると幾何形状判別基準値が更
新されるとともに、次の判別から修正された幾何形状判
別基準値に基づいて幾何形状が判別されて前に判別され
た幾何形状が再判別表示され、再判別された幾何形状を
作業者が確認し正しいと判断して、作業者が測定終了信
号を入力すると幾何形状の設定が完了される。
【0010】
【実施例】図2に本発明に係る実施例のブロック図を示
す。図2に示す実施例のブロック図の基本構成は従来の
技術で説明したものと同じであるので、基本構成の説明
は省略する。本発明の特徴は従来の技術に対して、修正
入力部15から入力された修正幾何形状信号が基準値記
憶部13に送られ、基準値記憶部13ではその修正幾何
形状信号に基づいて幾何形状判別基準値を更新して次の
判別から更新された幾何形状判別基準値に基づいて幾何
形状が判別されることである。
【0011】 図1に本発明に係る実施例のフローチ
ャートを示す。作業者が座標測定機でワークを測定しデ
ータ取込み部11を介して測定データが幾何形状設定
12に送られると(工程101)、幾何形状設定部12
では送られてきた測定データから、基準値記憶部13に
記憶された幾何形状判別基準値に基づいて測定対象の幾
何形状を判別し、表示部14に表示する(工程10
2)。表示部14で表示された幾何形状を作業者が確認
し(工程103)、幾何形状が適当でないと判断した場
合は、作業者が修正入力部15から修正幾何形状を入力
する(工程104)。作業者が修正幾何形状を入力する
と、基準値記憶部13ではその修正幾何形状に基づいて
幾何形状判別基準値を更新する(工程105)。基準値
記憶部13で幾何形状判別基準値が更新されると、更新
された幾何形状判別基準値に基づいて幾何形状設定部1
2で幾何形状が再判別され、再判別された幾何形状が表
示部14に表示される。表示部14で表示された幾何形
状を作業者が確認し幾何形状が適当であると判断して、
作業者が測定終了入力部16から測定終了信号を入力す
ると(工程106)、幾何形状の設定が完了される(工
程107)。
【0012】 次に具体的な幾何形状設定例について
説明する。すなわち、図5に示した「線と平面」の判別
基準例で説明すると、作業者が図6に示したワークの端
面10bを平面として測定したところ、測定端面の幅が
狭かったために3測定点のデータを計算した結果、「S
=0.00005mm2、θ=2゜」であったとする。
すると、「S>0.0001mm2」の条件から外れて
いるから「θ>1゜」の条件を満たしていても幾何形状
設定部12では「線」と判別して表示部14に表示す
る。そこで作業者が修正入力部15から「平面」と修正
幾何形状を入力すると、基準値記憶部13ではそのとき
に入力された測定データの計算値「S=0.00005
mm2」を次の判別からのSの幾何形状判別基準値に更
新する。ただし、θについては1゜より大きく元の幾何
形状判別基準を満足しているので更新されない。すなわ
ち、次回からは「S≧0.00005mm2、θ>1
゜」が「平面」の幾何形状判別基準となり、これによっ
て、前よりも「平面」の条件が緩くなる。
【0013】 なお、この判別基準は一つの例であ
り、修正幾何形状を入力したときの測定データの計算値
のうち元の幾何形状判別基準を満足している方(上記の
場合θ)についても幾何形状判別基準値を更新し、「S
≧0.00005mm2、θ≧2゜」を次の判別からの
「平面」の幾何形状判別基準とすることもできる。この
場合は「平面」に関するθの条件が前よりも厳しくな
る。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る座標
測定機における測定対象の幾何形状設定方法及びその装
置によれば、測定されたデータから測定対象の幾何形状
が幾何形状判別基準値に基づいて判別表示され、判別さ
れた幾何形状が適当でないと作業者が判断した場合に修
正幾何形状を入力すると、入力された修正幾何形状に基
づいて幾何形状判別基準値が更新され、次の判別から更
新された幾何形状判別基準値に基づいて幾何形状が判別
される。従って、実際のワークを測定した結果で幾何形
状判別基準値を設定するので幾何形状判別基準値の更新
が容易であるとともに、判別された幾何形状の修正をす
ると修正された幾何形状に基づいて幾何形状判別基準値
を自動的に更新するので次回から修正する頻度が少なく
なり、測定能率が向上する座標測定機における測定対象
の幾何形状設定方法及びその装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る幾何形状設定方法及びその装置の
実施例のフローチャート
【図2】本発明に係る幾何形状設定方法及びその装置の
実施例のブロック図
【図3】従来の幾何形状設定方法及びその装置のブロッ
ク図
【図4】従来の幾何形状設定方法及びその装置のフロー
チャート
【図5】従来の幾何形状設定方法及びその装置の判別基
準例
【図6】ワークの測定例
【符号の説明】 11 データ取込み部 12 幾何形状設定部 13 基準値記憶部 14 表示部 15 修正入力部 16 測定終了入力部 101 測定工程 102 判別表示工程 103 確認工程 104 修正入力工程 105 基準値更新工程 106 測定終了入力工程 107 設定完了工程
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図5】
【図1】
【図3】
【図4】
【図6】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定データから測定対象の幾何形状を自
    動判別する機能を有し、手動またはジョィスティック操
    作でワークを測定する座標測定機における測定対象の幾
    何形状設定方法であって、 前記座標測定機でワークを測定する測定工程と、 前記測定されたデータから測定位置の幾何形状を幾何形
    状判別基準値に基づいて順次判別し、判別結果を順次表
    示する判別表示工程と、 前記判別表示された幾何形状を作業者が確認する確認工
    程と、 前記判別表示された幾何形状が正しくない場合に、作業
    者が修正幾何形状を入力する修正入力工程と、 前記修正幾何形状に基づいて前記幾何形状判別基準値を
    更新する基準値更新工程と、 作業者が測定終了信号を入力する測定終了入力工程と、 前記測定終了信号が入力されると幾何形状の設定を完了
    する設定完了工程とから成ることを特徴とする座標測定
    機における測定対象の幾何形状設定方法
  2. 【請求項2】 測定データから測定対象の幾何形状を自
    動判別する機能を有し、手動またはジョィスティックに
    よって操作してワークを測定する座標測定機における測
    定対象の幾何形状設定装置であって、 前記座標測定機で測定されたデータを取り込むデータ取
    込み部と、 修正幾何形状を入力する修正入力部と、 幾何形状判別基準値を記憶するとともに、前記修正入力
    部から入力された修正幾何形状に基づいて幾何形状判別
    基準値を更新し記憶する基準値記憶部と、 前記データ取込み部から送られてきたデータから、前記
    基準値記憶部に記憶されている幾何形状判別基準値に基
    づいて測定対象の幾何形状を順次判別する判別部と、 前記判別された結果を順次表示する表示部と、 測定終了信号を入力する測定終了入力部と、 から構成されたことを特徴とする座標測定機における測
    定対象の幾何形状設定装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107782222A (zh) * 2016-08-26 2018-03-09 株式会社三丰 坐标校正方法和坐标测定装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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