JPH085284B2 - 乗用車用ラジアルタイヤ - Google Patents

乗用車用ラジアルタイヤ

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Publication number
JPH085284B2
JPH085284B2 JP59242666A JP24266684A JPH085284B2 JP H085284 B2 JPH085284 B2 JP H085284B2 JP 59242666 A JP59242666 A JP 59242666A JP 24266684 A JP24266684 A JP 24266684A JP H085284 B2 JPH085284 B2 JP H085284B2
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JP
Japan
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weight
less
tire
carbon black
rubber
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JP59242666A
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JPS61122003A (ja
Inventor
祐一 斉藤
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Publication date
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Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C19/00Tyre parts or constructions not otherwise provided for
    • B60C19/08Electric-charge-dissipating arrangements

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は乗用車用ラジアルタイヤに関するものであ
る。
(背景技術) 乗用車に装備されているラジオ受信機で走行時に放送
を受信する際、特に晴天の日に乾燥した舗装路面を走行
する場合には雑音が発生することが多い。この雑音は、
車体の絶縁防止手段等を講じても解消されないものであ
るが、雨天の場合には発生しにくく、またタイヤの種類
を変えると発生しなくなることがあるので、タイヤと路
面との間の干渉作用ないしはタイヤの回転に伴う蓄電、
放電作用等に起因するものと考えられる。いずれにして
も、走行中におけるこの種の雑音は、運転者に多大の不
快感を与えるもので、集中力の低下や注意力の散漫化に
よる安全性の低下が問題となっているが、上記雑音の発
生を効果的に防止することができる具体的なタイヤの構
成要件は見出されていなかった。なお、従来のタイヤの
サイドウォールのカーボンブラック含有量が27〜33重量
%で、ビード部とトレッド部中央との電気抵抗値(以下
単に『電気抵抗値』という)は、10MΩ程度であった。
(発明の目的) 本発明は、走行中にラジオ受信機等に雑音を生じにく
くタイヤを提供することを目的としている。
(発明の開示) 本発明は、上記のようなラジオの雑音を防止するため
に、タイヤ材料について詳細に検討した結果、タイヤの
ビード部とトレッド部中央の間の電気抵抗値が200MΩ以
上であれば雑音を発生させないことを見出して完成され
たものである。すなわち、本発明にかかる乗用車用ラジ
アルタイヤは、トレッド部の両端からビード部上部まで
タイヤの外側に配置されたサイドウォール部で、カーボ
ンブラック含有量が全ゴム重量に対して5重量%以上25
重量%未満で、平均粒子径が20ミクロン以上60ミクロン
未満のサイドウォールゴムを有し、かつビード部トレッ
ド部中央の間の電気抵抗値が200MΩ以上であることを特
徴としている。
タイヤを上記のように構成することによって、操縦
性、耐久性等を低下させることなくラジオ受信機等の雑
音の発生を効果的に抑制することができるのである。抵
抗値を大きくすることによるノイズの減少効果は、次の
ような理由によるのではないかと考えられる。すなわ
ち、走行中に発生した静電気が放電すれば雑音が生じる
わけであるが、タイヤの電気抵抗が高く蓄電容量が大き
ければ、静電気がタイヤに蓄えられ徐々に放出されるの
に対して、電気抵抗が低ければ即時に放電されるためで
あると考えられる。雨天で路面が濡れている場合は雑音
が出ないが、これは水分を通して路面に放電されるため
と思われる。
(実施例) 以下、実施例をあらわす図面にもとづいて詳細に説明
する。第1図は本発明にかかる乗用車ラジアルタイヤの
1例をあらわす断面図であって、このタイヤ1は、両側
のビード部2,2の間に延在し、両端をビードコア2aのま
わりに折り返して係止されるトロイド状カーカス3をそ
なえている。このタイヤ1のトレッド部4は、上層4aと
下層4bの2層構造として形成されている。また、トレッ
ド部4の両端からビード部2の上部までタイヤの外側に
配置された部分がサイドウォール部6となっている。
そして、このタイヤ1は、ビード部2とトレッド部4
中央(C)との間の電気抵抗値Rが200MΩ以上になるよ
うに設計されている。この抵抗値の限定は、前述の如く
上記ラジオ受信機等の雑音がタイヤの種類によっては発
生しにくい場合があること、および雨天走行時には発生
しないこと等の事実に着目して研究を行なった結果得た
結論に基くものである。すなわち、上記雑音は、タイヤ
と路面との間のすべり摩擦によっておこる静電気に起因
するものと考えられ、発生した静電気がタイヤから車体
もしくは空気中を伝播して受信部に侵入し、雑音となる
のであろうと推測される。したがって、本発明ではタイ
ヤの強度等タイヤの必要な性能をそれほど低下させない
範囲内で電気抵抗値Rを大きくすることによって、この
静電気の車体への伝播を防止するのである。
タイヤの各コンポーネントの体積抵抗率(MΩ)を実
測したところ、サイドウオールが104〜105の範囲、ケー
シングが105〜106以上の範囲で各コンポーネントの中で
も特に高く、しかも大きな差があった。したがって、電
気抵抗を増大させるためには、カーカス部、サイドウォ
ール部、トレッド部等の抵抗値を上げればよい。抵抗値
とカーボン含有量は比例関係にあるので、抵抗値を上げ
るためには原則としてカーボン含有量をできるだけ少な
くすればよい。しかしながら、このカーボン含有量は、
耐久性等の性能を低下させないように、カーボンブラッ
クの粒度とともに一定の範囲内におさめるべきである。
実験の結果によると、サイドウォール部6で、カーボン
含有量が全ゴム重量に対して5%(重量%、以下同じ)
以上25%未満で、かつ平均粒子径が20μ(ミクロン)以
上60μ未満のカーボンブラックを含むサイドウォールゴ
ムを有し、ビード部2とトレッド部4中央(C)の間の
電気抵抗値が200MΩ以上であるタイヤが雑音を生じない
ことが判明した。サイドウォールゴムのカーボン含有量
を10%以上20%未満とすればさらに好ましい。10%未満
では耐カット性が低くなりやすく、20%以上では電気抵
抗が小さく、かつころがり抵抗が大きくなりやすい。カ
ーボン含有量が5%未満ではカーボン補強性が低下し、
耐カット性、耐疲労性等が低下する結果タイヤの耐久性
が悪くなり、逆に25%以上では電気抵抗が200MΩ以下に
低下する。また、カーボンブラックの平均粒子径は、20
μ未満では電気抵抗値が小さくなりすぎ、さらにゴムの
ヒステリシスロスが大きくなり発熱が増加するとともに
転動抵抗(RR)が悪化し、60μ以上では耐久性が悪くな
る。カーカスゴム、ベースゴムを変えた時の電気抵抗の
低いタイヤについて実測した電気抵抗値はたかだか10M
Ωであり、この電気抵抗値については、10MΩ以下の群
と約200MΩ以上の群とに大別される。したがって、本発
明ではこれを200MΩ以上の範囲に限定したのである。
また、カーカスゴムにおいてカーボン量の好ましい範
囲は20%以上25%未満、カーボンブラックの好ましい粒
度範囲(平均粒子径)が30μ以上70μ未満である。カー
ボン含有量が20%未満であるとタイヤの耐久性が悪く、
逆に25%以上であると電気抵抗値が小さすぎて雑音が発
生する。カーカスゴムに含有されるカーボンブラックの
粒度(平均粒子径)が30μ未満であると加工性が悪化
し、70μ以上であると補強性が低下してタイヤの耐久性
が悪化する。この場合、上記サイドウォールゴムのカー
ボン含有量は15%以上25%未満とするのが好ましく、カ
ーボンブラックの粒度は同様にを20μ以上60μ未満とす
るのが好ましい。
さらに、図示例のようにトレッド部4を2層に分け、
接地しない下層側のトレッドゴムすなわちベーストレッ
ドゴム(4b)にカーボンブラック含有量が20%以上30%
未満のものを用いるのが好ましい。このトレッドゴム4b
は、電気抵抗値の大小に影響すると共に、転がり抵抗に
影響するもので、30%以上のカーボンの含有は、転がり
抵抗を悪化させるため好ましくない。また、20%未満で
は補強性に劣り、耐久性に問題がある。この場合のカー
ボンブラック粒度が30μ以上50μ未満とするのが好まし
い。カーボン含有量が20%未満であると耐久性が悪く、
30%以上であると電気抵抗が小さくなる。また、カーボ
ンブラックの粒度が30μ未満では転動抵抗(RR)が悪く
50μ以上では耐久性が悪くなる。
第1表および第2表は実際にタイヤを試作して試験を
行なったときの実施例と比較例の試験データをあらわす
ものである。本実施例の試験は以下の条件・評価方法で
行った。
i)雑音発生の有無について 国産乗用車4輪に各タイヤを装着し、晴天下で乾燥し
たアスファルト路面上を40〜60km/hで走行したときのAM
ラジオの受信状態をチェックして評価した。
ii)耐久性試験について 室内台上試験機において、速度80km/h、JIS最大荷重
の1.5倍の荷重、JIS最大内圧条件下で30000km走行させ
た後のタイヤを解体し、剥離等の発生の有無によって評
価した。これらの表から、本発明のタイヤが耐久性およ
び雑音防止にすぐれたものであることがわかる。なお、
タイヤの電気抵抗値は第2図に示す方法でタイヤ単体の
まま測定した。図中、Tはメガオーム計である。この測
定は、タイヤ1本につき3〜5回繰り返して行ない、そ
の平均値をとった。測定温度は室温(15℃)であった。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明にかかるタイ
ヤは、ゴム中のカーボン含有量とカーボン粒子径を特定
の範囲に調整することによって、他の性能を犠牲にする
ことなくタイヤの電気抵抗値を200MΩ以上に維持し、走
行中におけるラジオ受信器等の雑音を効果的に防止する
ことができるようになった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかるタイヤの1例をあらわす断面
図、第2図は試験法の説明図である。 1…タイヤ、2…ビード部、2a…ビードコア、3…カー
カス、4……トレッド部、4a……上層、4b…下層。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部の両端からビード部上部までタ
    イヤの外側に配置されたサイドウォール部で、カーボン
    ブラック含有量が全ゴム重量に対して5重量%以上25重
    量%未満で、平均粒子径が20ミクロン以上60ミクロン未
    満のサイドウォールゴムを有し、かつビード部とトレッ
    ド部中央の間の電気抵抗値が200MΩ以上であることを特
    徴とする乗用車用ラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】サイドウォールゴムのカーボン含有量が10
    重量%以上20重量%未満である特許請求の範囲第1項記
    載の乗用車用ラジアルタイヤ。
  3. 【請求項3】タイヤの両ビード部間に配置され、ビード
    ワイヤを折り返して係止されるカーカス部で、カーボン
    ブラック含有量が全ゴム重量に対して20重量%以上25重
    量%未満、かつカーボンブラックの平均粒子径が30ミク
    ロン以上70ミクロン未満のカーカスゴムを有し、さら
    に、トレッド部の両端からビード部上部までタイヤの外
    側に配置されたサイドウォール部で、カーボンブラック
    含有量が全ゴム重量に対して15重量%以上25重量%未
    満、かつ平均粒子径が20ミクロン以上60ミクロン未満の
    カーボンブラックを含むサイドウォールゴムを有する特
    許請求の範囲第1項記載の乗用車用ラジアルタイヤ。
  4. 【請求項4】トレッド部が上下2層に分かれ、その下層
    をなすベーストレッド部は、カーボンブラック含有量が
    20重量%以上30重量%未満で、かつ粒子径が30ミクロン
    以上50ミクロン未満であるカーボンブラックを含むベー
    ストレッドゴムを有する特許請求の範囲第1項乃至第3
    項記載の乗用車用ラジアルタイヤ。
JP59242666A 1984-11-17 1984-11-17 乗用車用ラジアルタイヤ Expired - Lifetime JPH085284B2 (ja)

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IT1264990B1 (it) * 1993-12-14 1996-10-17 Pirelli Pneumatico antistatico con mescole a basso tenore di nero di carbonio
US5518055A (en) * 1994-09-20 1996-05-21 Michelin Recherche Et Technique S.A. Low resistivity tire with silica-rich tread and at least one electrostatic discharge ring
EP0718126B1 (en) 1994-12-22 1999-11-03 Sumitomo Rubber Industries Limited Pneumatic tyre having improved static discharge characteristics

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