JPH085152Y2 - 素焼素地の移載装置 - Google Patents

素焼素地の移載装置

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JPH085152Y2
JPH085152Y2 JP1990071757U JP7175790U JPH085152Y2 JP H085152 Y2 JPH085152 Y2 JP H085152Y2 JP 1990071757 U JP1990071757 U JP 1990071757U JP 7175790 U JP7175790 U JP 7175790U JP H085152 Y2 JPH085152 Y2 JP H085152Y2
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JP
Japan
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unglazed
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suction cup
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JP1990071757U
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JPH0429526U (ja
Inventor
章泰 中森
智明 柴地
Original Assignee
株式会社イナックス
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Description

【考案の詳細な説明】 「考案の目的」 (産業上の利用分野) 本考案は、タイルなどの製造工程中で用いられる素焼
素地の移載装置に関するものである。
(従来の技術) 肉厚が比較的薄いことを特色とする内装タイルの製造
工程では、乾式成形→乾燥→素焼→施釉→本焼→製品検
査といった具合に手順が組まれており、このうちの素焼
工程は、外装タイルやモザイクタイルなどの製造工程で
は見られないものであった。該素焼工程は、次段に控え
る施釉工程へ向けて、素地中に含まれる結晶水,塩類,
有機物などを焼失させておくと共に、素地の焼結によっ
て吸水性と強度とを増大させておくためのものであっ
た。従って、素焼工程を終えた素焼素地は、内部に連通
気孔を多く含んだポーラス状態となる。
ところで、第3図に示す如く、素焼工程にはトンネル
キルン1を適用させるのが普通であった。従って、素焼
工程は先ず、トンネルキルン1内を走行する台車2上へ
素地3a,3a,…を段積みすることから始まる。しかし、素
焼工程が終わると、今度は施釉工程へ向けて素焼素地を
1枚ごとの平置き状態に移載しなければならない。その
ため、トンネルキルン1内を通り抜けた台車2は、引続
き第2図に示す如き移載装置8の設置部まで移送するよ
うにしてあり、ここで所定の位置決めに応じて停車させ
ていた。該移載装置8は、台車2の停車位置上方部と、
施釉工程へ繋がるコンベヤ4の搬入部上方部との間で往
復動可能に設けられた搬送体5に対して、その下方部に
昇降盤6が吊設されており、該昇降盤6の下面に多数の
吸盤7,7,…がそれぞれ下向きに配列されたものであっ
た。
(考案が解決しようとする課題) 素焼跡に得られる素焼素地3は、前述した如くポーラ
スである。そのため、台車2上に段積みされた素焼素地
3(最上部の各1枚)を、移載装置8の各吸盤7,7…が
吸引するとき、その吸引圧は、吸盤7と接触される素焼
素地3を通り抜けて更に下部側の素焼素地3にも影響す
るようになっていた。従って、従来の移載装置8は、素
焼素地3をその複数枚が重なった状態で吸引保持して、
そのままコンベヤ4へ移載してしまうことがあった。コ
ンベヤ4上の素焼素地相互が重なったまま施釉工程へ搬
入されると、その重なりの下側となる素焼素地は当然に
施釉不良となり、施釉工程での歩留りを低下させる原因
となることは明らかである。それ故、施釉工程の搬入域
では、コンベヤ4上を搬送される素焼素地が重なりを起
こしていないことを常に監視しておかなければならず、
このことがタイル製造工程全体における作業の煩雑化及
び遅延化を招来するものとなっていた。
本考案は、上記の如き事情に鑑みてなされたものであ
って、素焼工程から施釉工程へと移載される素焼素地に
おいて、その1枚ごとの平置きが確実に行えるようにし
て、施釉工程での歩留りを向上させ、しかもタイル製造
工程全体における作業の省力化,迅速化をも図れるよう
にした、素焼素地の新規な移載装置(以下、本案装置と
言う)を提供することを目的とする。
「考案の構成」 (課題を解決するための手段) 本案装置の特徴は、平板状をした素焼素地を段積み状
態から平置き状態へ移載するための装置であって、段積
み位置上方部と平置き位置上方部との間を往復移動する
搬送体と、該搬送体の下面に配設された吸盤と、前記搬
送体における吸盤の側方に設置され吸引する最上層の素
地と次層の素地との間へ圧縮空気を噴出する噴出ノズル
と、前記搬送体に設置され最上層の素地に対して適当な
打撃を与える打撃具とを備えて成るところにある。
(作用) 本案装置は、段積みされた素焼素地のうちの最上層の
素地を吸盤で吸引するに先立ち、打撃具によってこの最
上層の素地に対し適当な打撃を与える。これによって、
最上層の素地とその次層の素地との引っつきが解除され
る。ついで、最上層の素地を吸引すると共に、吸盤の側
方に設置した噴出ノズルから最上層の素地と次層の素地
との間へ圧縮空気を噴出し、両者を分離する。このよう
に本案装置によれば、最上層の素地1枚だけを、吸盤で
吸着保持して移載することが可能である。
(実施例) 以下、本考案を、その実施例を示す図面に基づいて説
明すると次のとおりである。
第1図は、本案装置の主要部を拡大して示す正面断面
図であって、この部分は、従来の移載装置を示した第2
図中の矢符A部に対応する。すなわち、第1図におい
て、符号9は搬送体(第2図の符号5参照)に吊設され
た昇降盤であり、符号10は吸盤である。
上記吸盤10は、素焼素地3に対して、その平面部分の
一辺に2個が対応するように配置されている。また、第
1図中には現れないが、各吸盤10,10の奥方にも同様に
吸盤が並んでおり、結局、計4個の吸盤10,10,…によっ
て1枚の素焼素地3を吸引保持できるようになってい
る。そして、これら各吸盤10,10,…は、昇降盤9の内部
に設けられた吸気用通路12を介して、総合的に吸引され
る。
本案装置では、素焼素地3の1枚を吸引保持するのに
協力関係を有する4個の吸盤10,10,…を1グループとし
て、そのグループの脇方に噴出ノズル11が設けられてい
る。該噴出ノズル11のノズル端は、吸盤10,10,…のグル
ープ中心部へ向かって折曲されている。また、該ノズル
端の高さは、段積み状態にある素焼素地3,3,…の最上部
のものに前記吸盤10,10,…が接触した時点で、該最上部
の素焼素地3とそれより下部側の素焼素地3とが重合す
る界面を狙う(二点鎖線で示す)ように位置付けられて
いる。そして、該噴出ノズル11は、吸盤10,10,…が吸引
を開始させるのと同時又は若干遅れて、圧空を噴き出す
ようになっている。
このようにして成る本案装置にあって、昇降盤9が下
降して、上記吸盤10,10,…が、段積み最上部の素焼素地
3と接触するようになり(二点鎖線で示す)、吸引を開
始したとする。そしてこのとき、吸盤10,10,…による吸
引圧が最上部の素焼素地3を通り抜け、2段目以下の素
焼素地3にも影響したとする。しかし、この吸引圧の影
響は、噴出ノズル11から噴き出される剥離用空気によっ
て断たれることとなる。従って、吸盤10,10,…は、複数
枚の素焼素地3,3,…を吸引することはなくなり、常に1
枚だけが保持されるものとなる。
ところで、素焼工程を経た後の素焼素地3は、その段
積み状態において既に上下にひっつきを起こしているこ
とがあった。なぜなら、素焼素地3は、段積みされる時
点(素焼される前の時点)でその周囲に坏土が付着され
ており、該坏土が素焼によって焼結を起こし、これがひ
っつきの原因となるからであった。素焼素地相互がこの
ようなひっつきを起こしている場合には、前記した噴出
ノズル11から圧空を噴き出したところで、素焼素地相互
の剥離に殆ど効果はない。そこで、本実施例では、吸盤
10,10,…のグループ中央部に、ミニシリンダーを利用し
た打撃具13を配置した。該打撃具13は、そのロッド端に
合成樹脂材や硬質ゴム材などより成る弾丸状の打撃端14
を取り付けてある。従って、素焼素地3に対して吸盤1
0,10,…を近接させてゆく過程で、打撃具13を瞬発的に
作動させるようにすると、その打撃端14が素焼素地3の
中心部へ軽い衝撃を与え、坏土の焼結を原因とするひっ
つきは解除される。従って、吸盤10,10,…による1枚だ
けの素焼素地3保持は、一層確実なものとなる。
(別態様の検討) 噴出ノズル11は、エアシリンダー,モーター,ソレノ
イドなどを付加させることにより、そのノズル端が昇降
するような構造としてもよい。このようにすれば、昇降
盤9を下降させて吸盤10,10,…を素焼素地3に接触させ
た場合に、該素焼素地3に対する噴出ノズル11の高さ関
係をその都度正確に調節することができる。また、噴出
ノズル11を、そのノズル端の向く方向に沿って回転でき
るようにしておくと、素焼素地3における複数の段積み
体に対して剥離用空気を噴き付けられるようになり便利
である。このように、本案装置の形状及び構成は、実施
の態様に応じて適宜変更可能である。
「考案の効果」 以上の説明で明らかなように、本考案に係る素焼素地
の移載装置によれば、素焼工程から施釉工程へと移載さ
れる素焼素地は、その複数枚が重ね合わされた状態とな
ることはないから、施釉工程への搬入域を監視し続ける
必要はなくなり、タイル製造工程全体としての作業の省
力化及び迅速化が図れるようになった。勿論、施釉工程
で施釉不良が起こるおそれもなくなるから、その歩留り
も向上する等、幾多の優れた利点を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案装置の主要部を拡大して示す正面断面図、
第2図は従来の移載装置を示す正面図、第3図は素焼工
程を示す斜視図である。 3……素焼素地、5……搬送体 9……昇降盤、10……吸盤 11……噴出ノズル

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】平板状をした素焼素地を段積み状態から平
    置き状態へ移載するための装置であって、段積み位置上
    方部と平置き位置上方部との間を往復移動する搬送体
    と、該搬送体の下面に配設された吸盤と、前記搬送体に
    おける吸盤の側方に設置され吸引する最上層の素地と次
    層の素地との間へ圧縮空気を噴出する噴出ノズルと、前
    記搬送体に設置され最上層の素地に対して適当な打撃を
    与える打撃具とを備えて成ることを特徴とする素焼素地
    の移載装置。
JP1990071757U 1990-07-04 1990-07-04 素焼素地の移載装置 Expired - Lifetime JPH085152Y2 (ja)

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JPH0429526U JPH0429526U (ja) 1992-03-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS586830A (ja) * 1981-07-01 1983-01-14 Toshiba Corp 板材の移送装置
JPS59182135A (ja) * 1983-03-31 1984-10-16 Mitsubishi Electric Corp 板状体ハンドリング装置

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JPH0429526U (ja) 1992-03-10

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