JPH08512133A - 活性プラスミノーゲン−活性化因子−阻害剤−タイプ−1の定量 - Google Patents

活性プラスミノーゲン−活性化因子−阻害剤−タイプ−1の定量

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JPH08512133A JP7503274A JP50327494A JPH08512133A JP H08512133 A JPH08512133 A JP H08512133A JP 7503274 A JP7503274 A JP 7503274A JP 50327494 A JP50327494 A JP 50327494A JP H08512133 A JPH08512133 A JP H08512133A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は止血の分野に属する。本発明は、試料中に存在する活性プラスミノーゲン−活性化因子−阻害剤−タイプ−1(PAI−タイプ−1)の定量法に関する。本発明はさらに、該定量に用いるための参照曲線の作成法及び該定量法を実施するためのキット、さらにプラスミノーゲン活性化因子に対する固定化抗体を含むマイクロタイタープレートに関する。試料中に存在する活性プラスミノーゲン−活性化因子−阻害剤−タイプ−1(PAI−タイプ−1)を定量するための本発明の方法は、試料から2つのポーションを採取すること、及び少なくとも以下の段階:(a)一方のポーションにおいて、PAI−タイプ−1とプラスミノーゲン−活性化因子(PA)との複合体、即ちサンプリングの時点にすでに存在する所謂〔(PA)−(PAI−タイプ)−1)〕複合体の総量に対応する値を決定する段階、(b)段階(a)で決定された値から、サンプリングの時点に存在する〔(PA)−(PAI−タイプ)−1)〕複合体の量を計算する段階、(c)他方のポーションにおいて、該ポーションに、過剰量の活性形態の組織タイププラスミノーゲン活性化因子(t−PA)を添加した後に存在する〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体の総量に対応する値を決定する段階、(d)段階(c)で決定された値から、過剰量のt−PAを添加した後に存在する〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体の量を計算する段階、(e)段階(d)で測定された複合体の総量から段階(b)で測定された複合体の総量を減算して、サンプリングの時点に存在した活性PAI−タイプ−1の量を、該ポーションの容量に相当する試料の容量として得る段階を含み、段階(a)のポーションを、PAとPAI−タイプ−1との複合体化を阻害する手段と接触させ、次いで、固定化抗t−PA及び標識化抗PAIと共にインキュベートし、段階(c)のポーションを、過剰量の活性形態t−PAと接触させ、次いで固定化捕獲剤及び標識剤と共にインキュベートすることからなる。

Description

【発明の詳細な説明】 活性プラスミノーゲン−活性化因子−阻害剤−タイプ−1の定量 記述: 試料中に存在する活性プラスミノーゲン−活性化因子−阻害剤−タイプ−1( PAI−タイプ−1)の定量法、該定量に用いるための参照曲線の作成法、該定 量法を実施するためのキット及びプラスミノーゲン活性化因子に対する固定化抗 体を含むマイクロタイタープレートのような担体。 本発明は止血の分野に属する。本発明は、試料中に存在する活性プラスミノー ゲン−活性化因子−阻害剤−タイプ−1(PAI−タイプ−1)の定量法に関す る。本発明はさらに、該定量に用いるための参照曲線の作成法及び該定量法を実 施するためのキット、並びにプラスミノーゲン活性化因子に対する固定化抗体を 含むマイクロタイタープレートのような担体に関する。 血栓症、即ち静脈及び動脈中の血餅(血栓)の発生は、血管障害の合併症を形 成し、しばしば急性心筋梗塞の原因となる。血栓症は2つの方法、即ち、凝塊系 及び血小板の活性化を防止若しくは低減させるか、又は形成中の凝塊が 形成されるや否やできるだけ早く分解されるように、所謂繊維素溶解系を活性化 させることにより防止し得る。動脈及び静脈の細胞内層、所謂内皮はこれらのプ ロセスにおいて重要な役割を果たす。内皮は、凝固プロセスを阻害するタンパク 質を供給し、血小板の凝集を阻止する種々の因子を産生する。さらに内皮は、「 t−PA」とも称される繊維素溶解プロセスを活性化するタンパク質「組織−タ イプのプラスミノーゲン活性化因子」を構成分泌して、形成中の血栓の分解を調 節する。t−PAはさらに、内皮の貯蔵プールから速やかに放出され、比較的大 きな繊維素溶解活性が静脈又は動脈内の危険部位に局所的に到達してその後の血 栓の形成を防止し得る。 繊維素溶解系はさらに、既に形成されている凝塊を溶解することも可能である 。この溶解の公知例は、繊維素溶解酵素t−PAを用いた急性心筋梗塞の治療で ある。この新規な臨床的な適用は、過去数年にわたり多大な興味を集めた。血液 中の繊維素溶解能(主としてt−PA活性)が低下すると血栓症の危険が増大す るとの観察にも拘わらず、血栓症の治療にt−PAを用いることに比べて、内在 性(即ち、身体自体が産生する)循環性t−PAの有効性を 利用することに対してはあまり研究が行われていない。特に、t−PAの繊維素 溶解作用は、既に凝固中にt−PAが存在する場合に最大になる、即ち、後で加 えられたt−PAははるかに効力が劣る。これは、繊維素溶解治療には高用量の t−PAを必要とすることをも示し、十分に高い内在t−PA活性レベルの重要 性を強調するものである。従って、血栓症の予防には、凝固プロセスの阻害が考 えられるだけでなく、内在t−PAの産生を刺激してt−PAの利用可能性を増 大させることも考えられ得る。 血液中に循環するt−PAは、動脈又は静脈壁の内皮細胞により産生される。 これらの内皮細胞は、t−PAを合成し、t−PAの基礎分泌(構成分泌)を示 し、且つ内皮細胞の刺激により分泌され得る(「放出」としても知られている急 性分泌)t−PAの細胞ストックをも含んでいる。そのような細胞t−PAスト ックは極めて強力な局所的防御機構である。血栓発生の局所的生理学的制御物質 (例えば、血栓分解産物)はt−PAの急性分泌を強力に増大させる。しかし、 血液中のt−PA活性はt−PAの量によって決定されるだけでなく、t−PA に対する特異的阻害剤、所謂プラスミノーゲン−活性化因子−阻害剤−タイプ− 1 (PAI−タイプ−1)の量によっても決定される。血漿中のPAI−タイプ− 1も特に内皮により合成される。 循環するt−PAの活性又は血餅形成中の血管の内皮細胞からのt−PAの速 やかな補強の利用可能性は繊維素溶解の重要なパラメーターである。t−PA活 性が不足すると血栓症が発生し得る。過剰なt−PA活性は出血傾向をもたらし 得る。 t−PA活性はPAI−タイプ−1の存在に関連するので、血液又は血漿中の PAI−タイプ−1のレベルは患者の繊維素溶解能を決定する重要なパラメータ ーである。血液又は血漿中のPAI−タイプ−1のレベルの測定は、ある種の欠 損の診断又はある種の薬剤、例えば繊維素溶解系欠損の治療用薬剤の治療効果の 追跡に有用であり得る。 PA−阻害剤−タイプ−1(PAI−タイプ−1)は、組織タイプのプラスミ ノーゲン活性化因子を介して繊維素溶解を調節する最も重要な阻害性タンパク質 である。該阻害剤は1982年に同定され、その活性は、オランダ国特許出願第8201 987号明細書に記載の手順により測定し得るt−PAを用いた滴定により測定可 能である。プラスミノーゲン−活性化因子−阻害剤−タイプ−1はプラスミノー ゲン 活性化因子(t−PA及びウロキナーゼ)の活性、特に組織タイプのプラスミノ ーゲン活性化因子の活性を特異的に阻害する。組織タイプのプラスミノーゲン活 性化因子との反応性はウロキナーゼとの反応性よりはるかに高い。プラスミノー ゲン−活性化因子−阻害剤−タイプ−1は、試料中に種々の分子形態で存在し得 る。該阻害剤は、活性形態としても、t−PA又はu−PAといったプラスミノ ーゲン活性化因子との複合体としても存在し得、さらに潜伏又は不活性形態でも 存在し得る。血液中では、約30%のプラスミノーゲン−活性化因子−阻害剤−タ イプ−1が潜伏形態で存在し得る。これは、試料を極めて簡単に処理するだけで 実際に前記潜伏形態のものが活性化されるにしても、免疫学的技術により血液又 は血漿中に存在する活性PAI−タイプ−1の量を測定する際にやっかいな要素 となり得る。プラスミノーゲン−活性化因子−阻害剤−タイプ−1は、Van Mour ikらにより記載の内皮細胞培地から単離された(J.Biol.Chem.259(1984)14 914-14921ページ)。抗血清は、ウサギを免疫感作し、IgGをProtein A Sepharose(Pharmacia,Uppsala,Sweden)を用いて精製して得 た。 t−PA阻害活性の測定は、試料、例えば、阻害剤を含む血漿上に段階濃度の t−PAを滴下することにより滴定を行うオランダ国特許出願第8201987号明細 書に記載の方法で実施し得る。t−PA活性は、通常のt−PA測定法(前記特 許出願明細書に記載のような)を適用して測定するが、図1は、20μlの血漿の 添加により、X軸に対して補外すると中和t−PAの量で表される阻害量を示す 曲線を得る方法を示している。これは、組織タイプのプラスミノーゲン活性化因 子の活性を測定する間接的な方法であり、該方法においては、試料を、プラスミ ノーゲン及び組織タイプのプラスミノーゲン活性化因子(t−PA)を用いてプ ラスミノーゲンをプラスミンに変換するための刺激物質並びにプラスミンと反応 すると検出可能な反応生成物を生成するプラスミン用の基質と共にインキュベー トする。この公知方法は極めて手間がかかり且つ比較的不正確である。従って、 より正確で実施し易い方法が要望されている。該公知方法はさらに、試料の希釈 を必要とするが、希釈することにより、初期に不安定な〔(t−PA)−(PA I−タイプ−1)〕複合体が生成される可能性がある。さらに該方法は、PAI −タイプ−1の活性について指標を与え るに過ぎず、直接値を導き出したり又は例えばマイクログラムで表される活性P AI−タイプ−1の総量についての指標を与えることはない。本発明の方法は上 記問題の解決に向けられている。 EP0450086 A1明細書には、活性PAIのアッセイ法が記載されている。この方 法は、サンドイッチ法に基づく免疫学的アッセイ法により、それぞれ(A)ヒト 標本中に存在するヒト組織プラスミノーゲン活性化因子−ヒトプラスミノーゲン 阻害剤複合体(〔t−PA)−(PAI)複合体〕及び(B)ヒト組織プラスミ ノーゲン活性化因子(t−PA)を添加したヒト標本中に存在するヒト組織プラ スミノーゲン活性化因子−プラスミノーゲン阻害剤複合体(〔t−PA)−(P AI)〕複合体)を定量し、定量値の差に基づいて活性ヒトプラスミノーゲン活 性化因子阻害剤(PAI)の量を定量することからなり、該方法は、(a)第1 の抗体として、鏡面反射性表面を有する不溶固体担体に結合したヒトプラスミノ ーゲン活性化因子阻害剤(PAI)に対するモノクローナル抗体を用い、(b) 第2の抗体として、酵素標識したヒト組織プラスミノーゲン活性化因子に対する ポリクローナル抗体を用い、(c)界面活性剤と して、少なくとも16のHLB(親水性親油性バランス)を有する非イオン界面活 性剤を含む界面活性剤を用いることを含む。第1の抗体としてPAIに対するモ ノクローナル抗体、即ち、固定化抗体を用い、第1の抗体の固定化に、極めて平 滑な表面を有する固体担体を、第2の抗体としてのt−PAに対する酵素標識ポ リクローナル抗体と組み合わせて用い、さらに、少なくとも16のHLB値を有す る非イオン界面活性剤を含む界面活性剤を使用することの相乗効果は、ヒト標本 中に存在する多くのタンパク質、特にt−PA、PAIなどの固体担体への非特 異的吸着を最大に減少させ、さらに、免疫反応には不要な成分を効果的に洗浄除 去し得るように第2の抗体の非特異的吸着を阻害すると言っている。 特に、PAIを固定化するために用いられる2つのモノクローナル抗体、即ち 、JTI−3及びJTI−4が記載されており、JTI−4が好ましいとされて いる。PAIに対するモノクローナル抗体JTI−3は、サブクラスIgGIに 属し、t−PAがPAIに結合していても、〔(t−PA)−(PAI)〕複合 体においてさえそのPAIへの結合が阻害されないが、モノクローナル抗体がP A Iに結合している場合にはその後のt−PAとPAIとの結合を阻害するような 抗原決定部位を認識する。 PAIに対するモノクローナル抗体JTI−4は、サブクラスIgGIに属し 、そのPAIへの結合は、PAIがt−PAに結合している場合には阻害されな い。鏡面反射性表面は、中心線平均粗さ(Ra)が1.5μm以下である表面と定義 されている。そのような表面の例には、ポリスチレンビーズ及びガラスビーズが ある。アッセイ系に界面活性剤を用いることにより、非特異的吸着は減少するが 、少なくとも16のHLBを有する非イオン界面活性剤のみが免疫反応を阻害しな いと記載されている。該界面活性剤は、免疫反応に関わらない物質及び標識抗体 の非特異的吸着を阻害するだけであると言っている。適当な例として16.7のHL Bを有するTween 20が挙げられている。さらに該欧州特許出願明細書に は、分子量16,000〜15,000、等電点1.0〜5.0、好ましくは分子量20,000〜46,000 、等電点1.2〜4.8のタンパク質が免疫反応溶液中に存在すると、非特異的吸着が 更に阻害され、従って、バックグラウンドが驚異的に低減され、それによってさ らに高い感度が容易に得られると記載されている。そのような物質の例としては 、 例えば、カゼイン及びペプシンが挙げられている。 図2は、EP-0450086明細書に開示されている〔(t−PA)−(PAI)〕複 合体の免疫学的アッセイについての検量曲線を示しており、〔(t−PA)−( PAI)〕複合体の濃度と吸光度との関係を示している。図2から、約0.3のO Dが約4ng/mlの〔(t−PA)−(PAI)〕複合体に対応することが明らか である。さらに活性PAI濃度は、段階Aの結果一段階Bの結果×0.42として決 定し得る。0.42はPAIと〔(t−PA)−(PAI)〕との分子量比である。 従って、4ng/mlのt−PA−PAIのODは、0.42×4ng/mlの活性PAIに対 応する。 該欧州特許出願第0450086号明細書に開示されている方法は、いくつかの不利 点を有しており、いくつかの望ましくない手段を必要とする。例えば該明細書に 記載の方法は、標準的に利用可能なマイクロタイタープレートで簡易的に実施す ることができない。というのはマイクロタイタープレートは所要の鏡面反射性表 面を有していないからである。これは、好ましくは免疫反応を用いて実施し、標 準装置を用い、少量の試料を用いて実施するか、又は病院の研究室で実施するの が適当であるテストには望ましくない。 それに加えて、PAIの固定化に、PAIに対するモノクローナル抗体を用いて も、潜伏PAIと活性PAIとの区別がつかず、特定の場合に、t−PAに複合 しているPAIとt−PAに複合していないPAI形態との区別をし得るに過ぎ ない。特にこれは、血小板が、血漿中に放出され得、それによって該引用明細書 に記載のアッセイの結果に影響を与えてアッセイを不正確にし得る比較的高濃度 の潜伏PAIを含むという事実のために、血小板が豊富な血漿を試料として用い る場合に重要であり得る。JTI−4であるのが好ましいモノクローナル抗体は 、そのPAIへの結合がPAIが既にt−PAに結合していても阻害されないと いう特徴を有している。さらに、潜伏PAIと活性PAIとの区別をし得ないこ とについては何も言及されていないのは明らかである。これは、試料中に存在す る全ての形態のPAIが固定化され、大部分が検出不要な形態のものである種々 の形態のPAIが固定化部位に対して競合し、その結果、〔(t−PA)−(P AI)〕の固定化複合体の検出感度が低下するという結果をもたらすことを意味 する。該明細書に示されている他のモノクローナル抗体JTI−3も、種々の形 態のPAIを区別し得ない。不正確な 結果に導く引用アッセイの他の態様は、試料採取の時点からテスト実施の間まで 〔(t−PA)−(PAI)〕複合体を形成するt−PAとPAIとの反応が継 続し、それが段階A−Bの結果に影響を与え、それによってテストが不正確なも のとなり得るという事実にある。正常なドナー由来の試料の場合には、これは活 性PAI値における10〜10%の誤差を意味し得る。特に、t−PAのレベルが増 大しているドナー由来の血漿の場合には、誤差はさらに大きくなるであろう。モ ノクローナル抗体JTI−3を用いる該引用明細書に記載の方法は2つの段階で 行わなければならない、即ち、PAIがモノクローナルJTI−3に結合した後 ではt−PAとの結合は全く生起せず、従って潜在的に活性なPIAの検出が低 下し得るので、PAIとt−PAとの反応は、混合物を固定化モノクローナル抗 体と接触させる前に外因的に生起させなければならない。1つの段階、1つの容 器内で実施し得るアッセイが好ましいことは明らかである。最後に、引用された 方法は、参照法についてInternational Society of Thrombosis and Haemostasi s(ISTH)のScientific and Standardization Committee(SSC)により設定された基 準を満たしていない。SSC参 照法についての基準は以下の通りである:免疫喪失及び活性喪失試料は陰性でな ければならない;アッセイとPAI−1の濃度との良好な一次性が必要である; アッセイはPAI−2及びPAI−3を検出してはならず、且つStabily te(登録商標)血漿へのt−PAの添加による変化は20%未満でなければなら ない。Stabilyte(登録商標)血漿は、複合体の形成をもたらすt−P AとPAIとの反応が生成し得ないように処理された血漿である。 本発明は、上記問題を解決するアッセイ及び該アッセイの実施用キットに関す る。特に、本出願人の知るところでは、該アッセイは、実際にSSCの基準を商 業的に満足し、異常に高いt−PAレベルを有するドナー由来の試料のアッセイ にも正常なドナー由来の試料のアッセイにも用い得る最初のアッセイである。前 記引用EP明細書に記載のテストは、正常より高いt−PAレベルを有する試料 を正確に測定するには適さないので、SSCの要件を満足しない。 本発明は、試料中に存在する活性プラスミノーゲン−活性化因子−阻害剤−タ イプ−1(PAI−タイプ−1)の定量法に関し、該方法は、試料から2つのポ ーションを採 取し、少なくとも以下の段階: (a)一方のポーションにおいて、PAI−タイプ−1とプラスミノーゲン−活 性化因子(PA)との複合体、即ち、サンプリングの時点にすでに存在している プラスミノーゲン−活性化因子(PA)との所謂〔(PA)−(PAI−タイプ −1)〕複合体の総量に対応する値を決定する段階、及び (b)段階(a)で測定された値から、サンプリングの時点に存在する〔(PA )−(PAI−タイプ−1)〕複合体の量を計算する段階、 (c)他方のポーションにおいて、該ポーションに過剰な活性形態の組織タイプ プラスミノーゲン活性化因子(t−PA)を添加した後に存在する〔(PA)− (PAI−タイプ−1)〕複合体の総量に対応する値を決定する段階; (d)段階(c)で測定された値から、過剰なt−PAを添加した後に存在する 〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体の量を計算する段階; (e)段階(d)で測定された複合体の総量から段階(b)で測定された複合体 の総量を減算して、サンプリングの時点に存在した活性PAI−タイプ−1の量 を、該ポーショ ンの容量に対応する試料の容量において得る段階 を実施することからなり、 段階(a)のポーションを、サンプリングの時点から段階(a)までの間にP AとPAIとの複合体化を阻害するための手段と接触させることを特徴とし、段 階(a)は、 − 該ポーションを少なくとも1種の固定化捕獲剤と接触させる段階{該捕獲剤 は、 (i)PA、好ましくは〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体のPAを 指向し、 (ii)該ポーション中に存在する分子形態のPA、好ましくは〔(PA)−(P AI−タイプ−1)〕複合体のPAが前記捕獲剤との複合体を形成するに十分な 量及び特異性をもって存在する}、 − 該ポーションを少なくとも1種の標識剤と接触させる段階{該標識剤は、 (i)好ましくは、検出可能な標識(*)を有しており、 (ii)PAI、好ましくは〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体のPA Iを指向し、 (iii)該ポーション中に存在する分子形態のPAI−タイプ−1が前記標識剤 との複合体を形成するに十分な量及 び特異性をもって存在する}、 − 次いで、適切なインキュベーション及び洗浄段階を実施した後で、固定化捕 獲剤に結合して固定化された(*)の量に対応する値を決定する段階 からなり、段階(c)は、 − 他方のポーションを過剰な活性形態のt−PAと接触させ、それによって、 添加前に該ポーション中に存在する非結合活性PAI−タイプ−1が〔(t−P A)−(PAI−タイプ−1)〕複合体を形成することを可能にする段階、さら に、 − 該ポーションを段階(a)で述べた標識剤及び捕獲剤と接触させる段階、 − 次いで、固定化捕獲剤に結合して固定化された(*)の量に対応する値を決 定する段階 からなる。 段階(c)において、試料中に存在する実質的に全ての活性プラスミノーゲン −活性化因子−阻害剤−タイプ−1(PAI−タイプ−1)は過剰なt−PAと 反応して複合体を形成する。この文脈における実質的に全てとは、少なくとも90 %を意味する。 該ポーションと標識剤及び捕獲剤との接触は、操作数を減らし、アッセイに要 する試薬の量を低減させるために随伴実施する、言い換えれば、上記に開示した 本発明方法の段階(a)及び(c)において1段階アッセイを実施するのが好ま しい。標識剤と捕獲剤はどちらも抗体であってよく、その両方又はどちらか一方 がポリクローナル及び/又はモノクローナル抗体であってよい。モノクローナル 捕獲剤が好ましい。 PAとPAIとの複合体化の阻害を確実にするための手段がアッセイの捕獲及 び/又は標識段階に干渉することを防止するように注意する必要がある。あるい は、阻害に反作用し、それによってアッセイの捕獲又は標識段階を可能にしなが ら、段階(a)における〔(PA)−(PAI)〕複合体の形成を阻止し得る追 加手段を講じなければならない。さらに、2つのポーションに分割する前のサン プリングの時点で複合体化を阻害するための手段を試料に課す場合、段階(c) は複合体の形成を必要とするので、段階(c)に用いるべきポーションにおいて 該手段が可逆性であるか又は反作用する必要がある。臨床診療の場合には、サン プリングの時点で直ちに試料を2つのポーションに分 割し、その時点で異なる処理を課すよりも、サンプリングし、試料全体に阻害を 確実にするための手段を課し、その後で段階(a)及び(c)用に2つのポーシ ョンに分割するのが好ましい。特に、捕獲及び/又は標識段階に免疫反応が係わ る場合、良好且つ迅速な免疫反応に対して極めて特異的な反応媒体を必要とする 。必要とされる媒体は、免疫反応分野の当業者には周知のものである。本発明の 実施態様の概略原理を示す例として、試料をサンプリングの時点でPAとPAI との複合体化を阻害するに十分な程低いpHを有する媒体と接触させ得る。この 複合体化の阻害は、PAがサンプリング後にさらにPAIと反応し得る場合に発 生する不正確性を最小限にするために、サンプリングが行われた後できるだけ早 く生起させる必要がある。被検体から採取した血液試料を、この種のアッセイに よく見られるような凝固防止特性を有する媒体に加えることは当然である。酸性 pHを有するシトレート含有媒体は、該媒体が複合体化の阻害と凝固防止という 上記目標を満足するという事実のために、試料が接触し得る極めて好適な媒体で ある。他の成分の中でも十分量のシトレートを含むStabilyte(登録商 標)チューブは市販されており、適当 である。Stabilyte(登録商標)チューブは、血小板からのその内容物 の放出を阻害するので、さらなる利点を有する。血小板は極めて高率の潜伏PA Iを含んでいるので、この手段は恐らく潜伏PAIの検出による不正確性を低減 させる。これは、血小板が豊富な試料をテストする際に特に関係し得る。しかし 、そのような酸性媒体は免疫反応には役立たないので、アッセイの捕獲及び/又 は標識段階は実施し得ない。従って、この問題を解決するためには、複合体形成 の阻害を犠牲にすることなく、媒体を免疫反応の実施に好適にする追加手段を講 じなければならない。pHを免疫反応の実施に許容し得るレベルに増大させて複 合体の形成を阻止し、PA、特にt−PAの阻害剤、例えば、PPACK(H− D−Phe−Pro−Arg−CMK)を少量含む緩衝液を添加することにより 、段階(a)に用いるべきポーションに対する所望要件を満たし得る。さらに、 段階(c)に用いるべきポーションも、〔(PA)−(PAI)〕複合体化を生 起させ得るレベルにpHを戻す手段と接触させ得る。段階(c)に用いるべきポ ーションに、例えば、リン酸緩衝液を添加して酸性pHを中和することは、ポー ション(c)に対する所望の目 的を達成する、即ち、PAとPAIとの複合体化を可能にする好適な手段である 。段階(a)に用いるべきポーションの酸性pHを免疫反応を効果的に生成し得 るレベルに変える緩衝液を添加することは、所望の目的に到達する効果的な手段 であるが、〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体の複合体形成の継続的 な阻害を確実にする他の手段を講じる必要がある。サンプリングの時点で、その とき存在する〔(PA)−(PAI)〕複合体の量に関する状況を維持するため にPA阻害剤を添加し得る。例としてリン酸緩衝液を挙げたが、任意の数の酸性 減少媒体が使用可能であり、当業者には明らかであろう。さらに、PA、特にt −PA及びu−PAの多種の阻害剤が公知である。 本発明の方法は、段階(a)及び(c)において1段階EIAを含むのが好ま しい。段階(a)及び(c)における標識剤としてPAIに対するポリクローナ ル抗体を用いるのは適当な実施態様である。捕獲剤はモノクローナル抗体が適当 である。 従って、本発明の定量法の適当な例は、標識剤としてPAI−タイプ−1に対 する抗体を用い、固定化捕獲剤として、1本鎖t−PA、2本鎖t−PA又は〔 (t−PA) −(PAI−タイプ−1)〕複合体のような異なる分子形態のt−PAを結合し 得る抗体(abt-PA)を用いることを含む。 導入部で既に述べたように、プラスミノーゲン−活性化因子−阻害剤−タイプ −1は、組織タイプのプラスミノーゲン活性化因子t−PA並びにウロキナーゼ に結合し得る。一般に、主たる興味はPAI−タイプ−1とt−PAとの反応に 向けられ、PAI−タイプ−1とウロキナーゼとの反応は二次的な興味である。 しかし、ウロキナーゼの存在がPAI−タイプ−1の総量に大きく貢献し得る例 外的な場合、即ち、患者が自身の血液又は血漿中に大量のウロキナーゼを有して いる場合(u−PAを用いた血栓症の治療中の場合のような)がある。これらの 場合には、本発明の方法を用いて活性PAI−タイプ−1の量を測定するために 、結果がひどく不正確なものにならないようにウロキナーゼに対する抗体をも含 むことが重要なことは明らかである。しかし、通常の場合、PAI−タイプ−1 とt−PAとの反応性の方がu−PAとの反応性よりはるかに高いために、PA I−タイプ−1を結合するu−PAを含まないことの影響は極くわずかなので、 通常、ウロキナーゼに対 する第2の抗体の使用は必要とされない。さらに、u−PAは通常、PAI−タ イプ−1と反応し得ない不活性前駆体(sc−uPA)として存在し、初期に( tc−u−PA)に変換しなければならない。 従って、本発明の方法は、段階(a)において、 − 用いるべきポーションを、種々の分子形態の組織タイププラスミノーゲン活 性化因子、例えば、1本鎖(t−PA)、2本鎖t−PA又は複合体〔(t−P A)−(PAI−タイプ−1)〕に結合し得る抗体を含む捕獲剤と接触させ、さ らに、該ポーションを、種々の分子形態のウロキナーゼプラスミノーゲン活性化 因子、例えば、1本鎖(u−PA)、2本鎖u−PA又は複合体〔(u−PA) −(PAI−タイプ−1)〕に結合し得る抗体を含む第2の捕獲剤と接触させる ことをさらに含み得る。該2種の抗体は同一担体上で固定化し得る。試料は両タ イプの抗体に随伴接触させ得る。 本発明の方法のこの実施態様の段階(a)及び(c)で、〔(t−PA)−( PAI−タイプ−1)〕複合体プラス〔(u−PA)−(PAI−タイプ−1) 〕複合体の量に対応する値を決定し得る。特に、本発明の方法に用いるべ き分子形態のPAに対する抗体は、少なくとも対応〔(PA)−(PAI−タイ プ−1)〕複合体の分子形態のPAに結合する。 この実施態様における対応標識剤は、〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕 複合体のPAI−タイプ−1に対する抗体(abPAI-タイプ-1)であってよい。 特に、〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体中に存在する分子形態のP AI−タイプ−1に対する抗体を用いる。 本発明の方法により実施される測定目的に応じて、段階(a)及び(c)で得 られた値を用いて、種々のドナーの血漿を比較するか、又は特定の薬剤に対する あるドナーの反応を追跡することができる。これらの目的は、本発明の方法を、 特定の薬剤で治療する前、治療の間及び治療後の一定の期間にわたり数回実施す るか、あるいは、各チェックアップ時に、段階(a)及び(c)で得られた値を 前回のチェックアップで得られた値と比較し得る周期的なチェックアップを行う だけで達成し得る。 さらに、これらの値から、段階(b)、(d)及び(e)を介して、血漿又は 血液中に存在する活性PAI−タイプ−1のモル量を誘導することも可能である 。これは、段階 (a)及び(c)で得られた結果を参照曲線と比較することにより達成し得る。 従って本発明の方法は、段階(b)及び(d)において、段階(a)及び(c) で得られたそれぞれの値から、該値を参照曲線上の対応値と比較することにより 〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体の量を計算することをさらに含み 、該参照曲線は、既知濃度の〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体を対 応標識(*)値に対してプロットするものである。 前記参照曲線は、特定の既知濃度の〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複 合体を含む少なくとも1種の参照試料及び/又は前記参照試料の1種以上の希釈 物を用いて段階(a)及び/又は(c)を実施し、それによって、2種の特定濃 度の〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体に対応する少なくとも2つの 値を得、そのようにして決定された値をそれらのそれぞれの公知濃度に対してプ ロットすることによって得ることができる。該既知濃度の〔(PA)−(PAI −タイプ−1)〕は、参照試料の製造業者から入手し得る。参照試料として用い るべき試料の〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕の濃度が未知であり、測定 しなければならない可能性もある。その場合、参 照試料の〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕の濃度は、例えば、以下の段階 からなる方法で測定し得る: (1)参照試料に、該試料中に存在する少なくとも実質的に全てのt−PAが〔 (t−PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体に変換されるような条件を課す 段階、 (2)段階(1)から得た混合物を段階希釈して副次試料を得る段階、 (3)段階(2)で形成された副次試料を〔(PA)−(PAI−タイプ−1) 〕複合体の成分の1つに対する少なくとも1種の固定化捕獲剤と接触させて、固 定化〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体を得る段階、 (4)段階(3)で得られた固定化複合体を、該固定化複合体の1つの成分、好 ましくは、本発明の定量法の段階a−dの標識剤が指向するものと同じ成分に対 する少なくとも1種の標識剤と接触させる段階(該標識剤はさらに、本発明の定 量法の段階a−dに用いたものと同じ検出可能標識(*)を有しているのが好ま しい)、 (5)各副次試料を測定して、副次試料当たりの固定化検出可能標識(*)の量 に対応する値を得る段階、 (6)段階(5)で得られた値を該値に対応する標識の量 に対してプロットする段階(標識の量は、該標識及び標識剤が指向する〔(PA )−(PAI−タイプ−1)〕の成分についての検量曲線から誘導され得る)。 初期に未知濃度の〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕を含む参照試料の場合 には、正常な血漿は常に過剰な(PAI−タイプ−1)を含み、それによって実 質的に全てのt−PAが要求されるように実際に変換されることが確実になるの で、正常な血漿を用いるのが好ましい。 段階(1)における実質的に全てとは、90%を上回るt−PAが複合体に変換 されることを意味する。段階(1)に記載の参照血漿中に存在する実質的に全て のt−PAの変換に適当な条件は、室温で少なくとも1時間インキュベートする ことである。インキュベーション時間の長さは重要ではない。例えば、室温で1 〜16時間のインキュベーションが適当である。 そのような参照試料の〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体の濃度を 測定するこの方法及び試料中に存在する活性プラスミノーゲン−活性化因子−阻 害剤−タイプ−1の定量について先に記載の実施態様と組み合わせたこの方法は 本発明の一部を構成する。 参照試料の〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体の濃度測定法の特定 の例において、標識剤は、捕獲剤についての定量法に既に記載のように、種々の 分子形態のt−PAに対して指向する。従って、段階(3)では、t−PAに対 する固定化捕獲剤を用いて、固定化〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合 体を得る。次いで、段階(4)では、段階(3)からの固定化複合体を固定化〔 (PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体中に含まれる分子形態のt−PAに 対する標識剤と接触させる。標識剤は、試料中に存在する活性プラスミノーゲン PAI−タイプ−1の定量法の段階(a)及び(c)に用いられたものと同じ検 出可能標識を有しているのが好ましい。次いで、既知濃度の純粋t−PAの検量 曲線を用い、当業者には周知の方法でt−PAの量を測定し得る。 本発明の活性PAI−タイプ−1の定量法に用いるべき参照試料の〔(PA) −(PAI−タイプ−1)〕複合体の濃度の測定法は、一般に複合体形態のt− PAの量の測定に適当であるとして知られている任意のt−PA測定アッセイを 実施することを含むのが便利であり得る(例えば、Bosらの,Blood Coagulation and Fibrinolysis 3(1992), 303-307を参照されたい)。 特定の実施態様において、Bosらは、以下の段階を含む方法におけるt−P Aの測定用参照曲線を作成することが可能であると記載している: (1)参照血漿の試料に、参照血漿試料中に存在する実質的に全てのt−PAが 〔(PAI−タイプ−1)−t−PA〕複合体に変換されるような条件を課す段 階、 (2)段階(1)から得らえた混合物を段階希釈して副次試料を得る段階、 (3)段階(2)で形成された副次試料をt−PAに対する固定化捕獲剤と接触 させて、固定化複合体〔(t−PA)−(PAI−タイプ−1)〕を得る段階、 (4)段階(3)からの固定化複合体を、固定化〔(t−PA)−(PAI−タ イプ−1)〕複合体中に含まれている少なくとも分子形態のt−PAに対する標 識剤と接触させる段階(該標識剤は、検出可能標識、好ましくは上記の定量法の 段階(a)及び(c)に用いたものと同じ検出可能標識を有している)、 (5)各副次試料を測定して、固定化された副次試料当たりの検出可能標識(* )の量に対応する値を得る段階、 (6)段階(5)で得られた値を、該値に対して計算された標識の量に対してプ ロットする段階(計算は、段階(4)の標識剤が指向する既知量のt−PAから 得た測定を基準として実施した)。本発明の方法において、上記のt−PAアッ セイを活性PAI測定法の一部として用いる。 本発明の方法において、分子形態のPAに対する抗体(該用語は、分子形態の t−PA及びウロキナーゼの両方を含む)は、モノクローナル抗体でもポリクロ ーナル抗体でもよい。少なくとも分子形態のPAに対する抗体がPAI−タイプ −1との複合体を形成する分子形態の対応PAに結合するのが好ましい。いくつ かの抗t−PA抗体が利用可能であり、いずれが適当であるかは当業者が容易に 決定し得るところである〔Mc Gregorら,Thromb.Haemostas,53(1985)45;Ma tsuoら,Thromb.Res.51(1989),485及びVan Zonneveldら,Thromb.Haemostas ,57(1987),82〕。 本発明の方法に用い得るPAI−タイプ−1(abPAI-タイフ゜-1)に対する抗体 は、PAI−タイプ−1を注射した哺乳動物の血清から得られ得る。既に述べた ように、そうような抗体は既に利用可能になっており(Van Mourikら)、 精製されたPAI−タイプ−1もAmerrican Diagnosticaから市販されている。 本発明の方法に用い得る多くの検出可能標識の例がある。例えば、放射性標識 、基質として色素原を有し、生成及び蛍光基として発色団を有する酵素を含む色 素産生標識である。当業者が利用し得る多くのそのような標識が存在する。特に 適当な検出可能標識は西洋ワサビペルオキシダーゼである。これはイムノアッセ イにおける標識として頻繁に用いられる。通常イムノアッセイに用いられるいず れの検出可能標識も本発明の方法に用いるのに適当であり、当業者には明らかで ある。 固定化標識剤の量は、用いられる検出可能標識に応じて決定される。例えば、 色素産生標識を使用して、当業者には周知の方法で光学密度を測定することによ り標識剤の量に対応する値を決定する。既に述べたように、次いで誘導された値 を用いて、活性PAI−タイプ−1の量を例えばマイクログラムのような重量又 はモルで測定し得る。本発明方法により、高い正確度及び精度と共に予想外に高 い感度、高い特異性が得られる。他のテストにおいてこれらの特性を妨害し得る 多くの要素が排除又は防止された。遊離 t−PAはt−PAとの複合体以外は検出されない。t−PAが過剰に過ぎると 、潜在的に複雑な要素となり得るが、テストにより、20ng/mlを超える量のt− PAのみが問題を生起し得ることが示された(図3)。これは、PAIに対する 固定化抗体を用いるテストに比べて取るに足らない問題である。本発明の方法は 、段階(c)においてt−PAを15ng/ml未満の量で用いて干渉を防止するのが 好ましい。 捕獲剤は、本発明の方法の場合、例えば、当業界において周知の方法でマイク ロタイタープレートのウエルに固定化し得る。表面のRaに関して何ら特定的な 要件は必要とされない、即ち、EP-0450086明細書で引用された方法に比べて、タ ンパク質の非特異的吸着の十分な排除を確実にするのに超平滑表面を必要としな い。多くの他の抗体固定化法が公知であり、本発明の方法における固定化に適当 である。 本発明の定量法の実施についての他の提案実施態様は、段階(a)及び(c) のポーションに、複合体〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕に対する特異的 抗体(該抗体は他の分子形態のPA及びPAI−タイプ−1に結合し得 ない)を添加し、次いで該複合体に結合した抗体の量を測定することからなる。 例えば、抗体を固定化し、複合体に対する捕獲抗体として用いることが可能で あり、その場合、例えば複合体の成分のいずれかに対する標識抗体(該標識抗体 は検出可能標識を有している)との固定化複合体の量の測定に用いることができ る。 あるいは、複合体をPAに対する捕獲剤と共に固定化し、複合体特異抗体(該 抗体は、標識抗体として機能し、従って検出可能標識を有している)と接触させ 得る。 本発明の他の態様により、上記本発明の定量法の実施に要求される成分からな るキットが提供される。そのようなキットは、少なくとも、 − 既知量の〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体、又は正常な血漿を 含む1種の参照試料、 − 〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体のPA成分、又はその別個の 成分よりはむしろそのような複合体自身に特異的な少なくとも1種の固定化捕獲 剤を含む担体、例えばマイクロタイタープレートを含む1個の容器、 − 〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体の成分 の1つ、好ましくはPAI−タイプ−1又はそのような複合体に対する少なくと も1種の標識剤(該標識剤は、好ましくは西洋ワサビペルオキシダーゼのような 検出可能標識を有している)を含む1個の容器、 − t−PAを含む1個の容器 からなる。 特に、上記本発明キットの特定の実施態様は、少なくとも、 − 固定化捕獲剤としての固定化abu-PA及び場合によってさらに固定化abt- PA 及び標識剤として、好ましくは西洋ワサビペルオキシダーゼのような検出可能 標識を有する抗体abPAI-タイフ゜-1 を含む。 本発明はさらに、関連分子形態のt−PAに対する固定化抗体を含むマイクロ タイタープレートのような担体、及び関連分子形態のu−PAに対する固定化抗 体をさらに含むそのようなマイクロタイタープレートにも関する。該抗体は特に 、〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体中で結合している分子形態に結 合し得る。 以下に呈示される知見に基づいて、以下の標準アッセイ プロトコルを考案した。材料及び方法 ヒトPAI−1(ロット番号:02604)はAmerican Diagnostica(Greenwich, U.S.A.)から、Protein A− Sepharose、Sephacry l S−300、CNBr−活性化Sepharose及びSPDP(N−スク シンイミジル3−(ピリジルジチオ)プロピオネート))はPharmacia,Uppsala ,Swedenから、t−PA(Actilyse)は、Boehringer Mannheimから、 西洋ワサビペルオキシダーゼ(Grad I,108090)はBoehringer Mannheimから、 TMB(3,3′,5,5′−テトラメチルベンズアミジン)はSigmaから、カ ゼインはMerck,Darmstadt,Germanyから、PPACK(H−D−Phe−Pr o−Arg−CMK,2.5TFA)はBachem-Bubendorf,Switzerlandから、酸 性シトレートを含むStabily ら購入した。PBST:0.005Mのホスフェート、0.13Mのホスフェート、0.13Mの NaCl、0.05%(v/v)のTween 20(pH7.4)。 先に記載(Bosら,Production and characterisation o f a set of monoclonal antibodies against tissue-type plasminogen activat or(t-PA).Fibrinolysis 1992;6:173-182)のようにして、抗t−PAモノク ローナル抗体を合成した。全ての形態のt−PAと等しく良好に反応する抗体は 本明細書ではOT07と称される。コーティングに最適なOT07濃度を検出す るために、ポリスチレンマイクロタイタープレートを、0.04MのTris・HC l(pH7.4)中1〜15μg/mlの範囲のOT07濃度で、4℃で一晩インキュベ ートした。次いで、プレートを洗浄し、乾燥した。最適濃度は、8〜12μg/ml、 好ましくは9.5〜10.5μg/mlの範囲である。ある条件下では、血漿は、〔(t− PA)−(PAI−1)〕複合体及び〔(u−PA)−(PAI−1)〕複合体 を含んでいてよい。アッセイにおいて後者の複合体の濃度を測定するのにも、O T07と抗u−PAモノクローナル抗体との混合物、即ち、それぞれ3〜10μg/ mlのOT07、2〜10μg/mlの抗u−PAの混合物でプレートをコーティングす る。 抗PAI−1ポリクローナル抗体をウサギに産生させた。ウサギに、フロイン トの完全アジュバントと0.15MのNaCl中のPAI−1溶液の1:1(v/v)混 合物(濃度:5 0μgPAI−1/ml)を注射した。30日間隔でフロイントの不完全アジュバント との同一PAI−1溶液の1:1(v/v)混合物で追加免疫した。Protei nA−Sepharoseクロマトグラフィーを用いて免疫感作したウサギの血 清からウサギポリクローナル抗体を精製した。血清試料を1.5Mのグリシン、3M のNaCl、0.01%のNaN3(v/v)(pH8.9)に2倍希釈し、同一緩衝液で 実施されるProteinA−Sepharoseカラムに加えた。5カラム容 量の緩衝液で洗浄後、抗体を0.1Mのグリシン(pH2.5)で溶離し、直ちに1Mの Tris(pH7.7)で中和し、0.1MのNa2HPO4、KH2PO4でpH7.5に調 整した0.1MのNaCl中で徹底的に透析した。 製造業者(Pharmacia社)により推奨されたSPDP法を用いて、精製された ウサギポリクローナル抗体をHRP(=西洋ワサビペルオキシダーゼ)と結合し た。結合後、反応混合物を、0.1Mのホスフェート,0.1MのNaCl(pH.5)中 で実施されるSephacryl S−300カラム上で分画した。結合体を含 む画分をプールし、結合体溶媒〔0.05%(v/v)のTween 20及び0.2%( w/v)のカゼイン(pH7.5)を含む、0.1MのNa2HPO4・2 H2O;0.03MのKH2PO4;0.13MのNaCl〕中に作業希釈濃度に希釈した。 主として、総t−PA抗原についての上記1段階酵素イムノアッセイ(Bosら ,A one-step enzyme immunoassay for the determination of total tissue-ty pe plasminogen activator(t-PA)antigen in plasma.Blood Coagul.Fibrino l.1992;3:303-307)を用いて、t−PAの濃度を測定した。 PAI−1喪失血漿を調製するために、製造業者の指示に従って、精製された 抗PAI−1抗体をCNBr−活性化Sepharose上で固定化した。固定 化抗体カラム上を通過させて血漿からPAI−1を除去した。全てのPAI−1 抗原を血漿から除去し、2種の異なるEIA、即 eden;カタログ番号:210221)及びInnotest PAI−1(Innogenetic s BA,Antwerp,Belgium)により評価した。 テストキットに用いるべき参照血漿の検量は以下の通りである: 〔(t−PA)−(PAI−1)〕を含み、遊離t−P Aを含まない、参照として用いるべき血漿試料を、0.01MのEDTA及び0.05% のTween 20を含むPBS(PBST/EDTA)で希釈する。希釈した 血漿をHRPと結合した等量のポリクローナル抗t−PAと混合する。 Bosらにより記載の方法〔Blood Coagulation & Fibrinolysis 3(1992)303〕 に従って、全てのt−PA抗原を除去した別の血漿試料を既知量の純粋t−PA でスパイクする。除去/スパイクした血漿をPBST/EDTAで段階希釈し、 段階希釈物のアリコートをHRPと結合した等量のポリクローナル抗t−PAと 混合する。 推定参照血漿/ポリクローナル抗t−PA−HRP結合体混合物、及び段階希 釈された除去/スパイク血漿/ポリクローナル抗t−PA−HRP結合体混合物 の両方の100μlアリコートをマイクロタイタープレートのOT07コーティング ウエル中、室温で3時間インキュベートする。記載のように、洗浄、発色、反応 の停止を行う。 得られた除去/スパイク血漿段階希釈物のODを試料中に存在するt−PAの 濃度に対してプロットする。推定参照血漿中のt−PAの濃度をグラフから読み 取る。t−P A/PAI−1は1:1複合体であるから、参照血漿中のモルPAI−1濃度は そのようにして検出されたt−PA濃度に等しいことは明らかである。アッセイプロトコル − 血液のような測定するべき試料を、〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕 複合体の形成を阻害する手段(該手段は、可逆性であるか、又は試料採取後に反 作用し得る)を含む容器内に入れる。該容器は、凝固を阻害する手段をさらに含 む。両方の目的を達成する手段がStabilyte(登録商標)チューブ内に 存在する。次いで、試料を2つの副次試料に分割する。一方の副次試料はPPA CK含有PBSTで慣用的に2倍希釈し(最終PPACK濃度:30μM)、他方 をPBSTで4倍希釈する。しかし、非希釈試料も低PAI−1活性レベルを有 する(と予想される)試料の場合には許容され得、高希釈試料は、PAI−1活 性レベルが高い(と予想される)試料及び〔(t−PA)−(PAI−1)〕複 合体の場合に許容され得る。 − 4倍希釈された副次試料75μlに、PBST中のt−PA溶液15μlを加えて 、10ngt−PA/mlの最終濃度を得る。他方には、PBST15μlを加える。 − 次いで、試料を結合体溶媒中のHRP−結合ポリクローナル抗PAI−1抗 体溶液60μlと混合する。 − 両方の副次試料を室温で1時間インキュベートする。これらの混合物の100 μlアリコートを、マイクロタイタープレートのOT07(材料及び方法の項参 照)コーティングウエルに移し、室温で3時間インキュベートする。 − 次いで、プレートをPBSTで4回洗浄する。TMB基質を加え、室温で25 分間インキュベートする。 − 2NのH2SO4100μlを加えて反応を停止し、得られた黄色をマルチチャン ネル分光光度計(Organon Tekinika,Turnhout,Belgium)で測定する。測定す べきパラメーターと無関係な特定の化合物の有無によるOD値の偏差を最小限に するために、できるだけ近似した方法で段階(a)及び(c)のポーションを処 理するのが好ましい。 この種のいずれのアッセの場合と同様に、検量材料が必要であることは明らか である。検量材料として血漿を用いる場合には、以下の検量手順が有効であるこ とが見いだされた。 検量剤として用いるべくプールされた正常な血漿を37℃で24時間インキュベー トして、内在活性t−PAを〔(t −PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体に変換した。このインキュベーショ ンの後では遊離t−PAは全く存在しない。次いでt−PA抗原の量を測定し( Bosら,A one-step enzyme immunoassay for the determination of total tiss ue-type plasminogen activator(t-PA)antigen in plasma.Blook Coagul.Fi brinol.1992;3:303-307)、t−PAとPAI−1が1:1複合体であると仮定 して、血漿プール中のPAI−1の量を計算する。上記標準プロトコルに従って 、血漿プールの2倍段階希釈物を用いて、未知(副次)試料中のPAI−1濃度 を読み取り得る検量曲線を形成する。典型的な検量曲線を図4に示す。 該アッセイにより、サンプリング時点の〔(t−PA)−(PAI−1)〕複 合体の量、t−PAにより複合体化され得るPAI−1の総量及び活性PAI− 1の量に等しいこれらの2つの値の間の差を得る。 このアッセイを、International Society of Thrombosis and HaemostasisのS cientific and Standardization Committee(SSC)のSubcommittee on Fibrinolys is(Working party of Drs.Declerck,Gram,Jespersen and Kluft)のブライ ンドテストで評価した。該テストは可能な参照法 を同定するべく設計された。SSC参照法の基準は:免疫喪失試料及び活性喪失 試料は陰性でなければならない;アッセイとPAI−1濃度との良好な一次性が なければならない;アッセイではPAI−2及びPAI−3を検出してはならな い、即ち、胎盤PAI及び尿PAI並びにStabilyte(登録商標)血漿 へのt−PAの添加により発生する変化は20%未満でなければならないというも のであった。このテストに用いられた試料を表1に要約する。これら及び他の試 料を用いて得られた結果を以下に示す。一次性 0、4.6、17及び55.8のPAI−1/mlでスパイクしたPAI−1免疫喪失血 漿は、添加されたPAI−1濃度と検出されたPAI−1濃度との優秀な一次的 相関関係(r=0.9998)、y=0.951@+0.01を示した。これは、相関関係だけで なく、絶対数もSSC基準と一致することを示している。アッセイの特異性 − 自家法に従ってPAI−1抗原を除去した血漿試料(2種の異なるPAI− 1抗原テストにより決定された;材料及び方法の項参照)は当該アッセイにおい て何の応答 も示さなかった。しかし、Verheijenらにより記載の光度測定アッセイ(Verheij en JH,Chang GTG,Kluft C.Evidence for the occurrence ofafast-acting i nhibitor of tissue-type plasminogen activator in human plasma.Thromb Ha emostas 1984;51:392-395)ではまだかなり明白なPAI−1活性が示され、該 活性は、他のプロテアーゼ阻害剤によるものか、又は先に記載のt−PA結合タ ンパク質によるものであり得る。SSCテスト(表1)からの免疫喪失試料も活 性喪失試料も当該アッセイにおいて陰性であった。 − 妊娠中の女性(高レベルのPAI−2を有する)由来で、PAI−1を除去 した血漿試料は当該EIAにおいて陰性であった。PAI−1を喪失し、PAI −2(50ng/ml)又はPAI−3(5.5μg/ml)(SSCテスト:表1)でスパイ クした血漿試料は陰性であった。 − Stabilyte(登録商標)血漿にt−PAを添加すると、結果が20% を大きく下回る程に変化する(表1)。 − 血小板が豊富な(PRP)血漿及び血小板が乏しい(PPP)血漿(同一ド ナー由来の)を、凍結及び融解 (血小板を透析するべく)した後で比較すると、PRPの活性PAI−1の値は PPPに比べてわずかな増大を示したが、抗原レベルはPPPに比べてPRPの 方がかなり高かった。これは、全PAI−1抗原の大多数が血小板中に不活性形 態で存在するという事実と一致する。 PAI−1は37℃でインキュベートするとその活性を喪失することは公知であ る。このプロセスが当該アッセイにも該当するかどうかを評価するために、同一 血漿のアリコートを異なる温度で異なる時間インキュベートした。次いで、活性 PAI−1(当該アッセイ)のレベル、PAI−1抗原(Innotest,Innogeneti cs,Belgium)及び見かけPAI−1活性(Verheijen JH,Chang GTG,Kluft C. により記載の分光光度測定アッセイ.Evidence for the occurrence of a fast- acting inhibitor of tissue-type plasminogen activator in human plasma.T hromb Haemostas 1984;51:392-395)のレベルを測定した。 抗原の量はインキュベーション時間及び温度に無関係であることが見いだされ た。2種のPAI−1活性テストは、特に37℃で減少を示しているが、分光光度 測定アッセイで評価したPAI−1活性の見かけ半減期は当該アッセイで観察さ れたものよりはるかに短い。これは、分光光度測定アッセイでも検出されるが、 当該EIAでは検出されないPAI−1とは別のプロテアーゼ阻害剤によるもの であり得る。当該EIAによれば、PAI−1活性の見かけ半減期は、37℃、18 ℃及び4℃で、それぞれ、2時間、23時間、 及び24時間以上であった。これは、Philipsらが検出した値、それぞれ、2.3、20 及び117時間とかなり一致したものであった(Philips Mら,A specific immunol ogic assay for functional plasminogen activator inhibitor-1 in plasma.S tandardized measurement of the inhibitor and related parameters in patie nts with venous thromboembolic disease.Thromb Haemostas 1992;68:486-49 4)。 正常な安静ドナー由来の血漿を用いた場合には、t−pAとPAI−1との反 応を防止するような特別な予防処置を取る必要がないことが観察された(Philip s M.ら,前出)。t−PAと共にインキュベートしていない副次試料において、 PPACKを用いた場合と用いない場合のアッセイを行って上記観察を確認した (示さず)。わずかな差が認められたが、PPACKを用いなかった場合には、 活性PAI−1の見かけレベルは平均して10%低くなった。しかし、t−PAの レベルが増大している患者の場合には、正確な結果を得るためには、段階(a) の試料ポーションに対して複合体化を阻止する手段が絶対に必要である。アッセイの再現性 2種の別々の血漿を6倍で測定してアッセイ内可変性を 評価した。2種の試料は、1ml当たり(平均して)8.8ng及び14.4ngの活性PA I−1を含んでいた。それらのアッセイ内CVはそれぞれ、4.5%及び8.3%であ った。 日を変えて4回(1日1回の測定)、同一試料を測定すると、(平均して)9. 1ng及び14.1ngの活性PAI−1値が検出され、アッセイのCVはそれぞれ、5.5 %及び6.4%であった。 PAI−1のレベルが非常に低い(1ng/mlのオーダーの)試料では、かなり高 いCV(約30%)を有する結果が得られた。そのような試料は標準手順(上記参 照)におけるものより低い希釈物で再評価する必要がある。正常な活性PAI−1レベル 16種の正常で健康なドナーの血漿では、0.6〜18.6ng/mlの範囲の活性PAI− 1レベルが検出された。t−PA/PAI−1複合体の形態のPAI−1レベル は、1.1〜9.5ng/mlの範囲であった。本発明のアッセイを用いると、引用した欧 州特許出願第0450086号の場合より感度が良い。血液の採取 抗凝固剤としてシトレート又はEDTAを用いて正常体から血液を採取し、遠 心し、すぐ-80℃で貯蔵する場合に は、活性PAI−1からt−PA/PAI−1複合体への変換の阻止に何ら特別 な予防処置を必要としない。該アッセイは患者のレベルの評価にも用いられるの で、止血バランスがひどく乱され得る場合そのような手段が必要であり、Sta bilyte(登録商標)チューブ(酸性シトレート)の使用が好ましい。本ア ッセイの実施例で用いられる緩衝液は該アッセイのpHを約7.4に補正する。該 緩衝液は、免疫反応を効果的に実施し得るpHにするものでなければならない。 Stabilyte(登録商標)チューブを用いることのさらなる利点は、血小 板に及ぼす安定化作用、即ち、極めて高率で血小板中に存在する潜伏PAIの血 漿への放出を防止し、それによって不正確な測定を発生させ得る潜在的源を排除 することにある。
───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 ーゲン活性化因子(t−PA)を添加した後に存在する 〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体の総量に 対応する値を決定する段階、(d)段階(c)で決定さ れた値から、過剰量のt−PAを添加した後に存在する 〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体の量を計 算する段階、(e)段階(d)で測定された複合体の総 量から段階(b)で測定された複合体の総量を減算し て、サンプリングの時点に存在した活性PAI−タイプ −1の量を、該ポーションの容量に相当する試料の容量 として得る段階を含み、段階(a)のポーションを、P AとPAI−タイプ−1との複合体化を阻害する手段と 接触させ、次いで、固定化抗t−PA及び標識化抗PA Iと共にインキュベートし、段階(c)のポーション を、過剰量の活性形態t−PAと接触させ、次いで固定 化捕獲剤及び標識剤と共にインキュベートすることから なる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.試料中に存在する活性プラスミノーゲン−活性化因子−阻害剤−タイプ−1 (PAI−タイプ−1)の定量法であって、試料から2つのポーションを採取し 、少なくとも以下の段階: (a)一方のポーションにおいて、PAI−タイプ−1とプラスミノーゲン−活 性化因子(PA)との複合体、即ちサンプリングの時点にすでに存在するプラス ミノーゲン−活性化因子(PA)との所謂〔(PA)−(PAI−タイプ−1) 〕複合体の総量に対応する値を決定する段階、 (b)段階(a)で決定された値から、サンプリング時点で存在する〔(PA) −(PAI−タイプ−1)〕複合体の量を計算する段階、 (c)他方のポーションにおいて、該ポーションに、過剰量の活性形態の組織タ イプのプラスミノーゲン活性化因子(t−PA)を添加した後に存在する〔(P A)−(PAI−タイプ−1)〕複合体の総量に対応する値を決定する段階、 (d)段階(c)で決定された値から、過剰量のt−PA を添加した後に存在する〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体の量を計 算する段階、及び (e)段階(d)で測定された複合体の総量から段階(b)で測定された複合体 の総量を減算して、サンプリング時点に存在する活性PAI−タイプ−1の量を 、該ポーションの容量に対応する試料の容量において得る段階 を実施することからなり、 段階(a)のポーションを、サンプリング時点から段階(a)までのPAとP AI−タイプ−1との複合体化を阻害する手段と接触させること、 段階(a)は、 − 該ポーションを(i)PA、好ましくは〔(PA)−(PAI−タイプ−1 )〕複合体のPAを指向し、(ii)該ポーションに存在する分子形態のPA、好 ましくは〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体が捕獲剤との複合体を形 成するに十分な量及び特異性をもって存在する少なくとも1種の固定化捕獲剤と 接触させ、 − 前記ポーションを(i)好ましくは検出可能な標識(*)を有し、(ii)P AI、好ましくは〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体のPAIを指向 し、(ii i)該ポーション中に存在する分子形態のPAI−タイプ−1が標識剤との複合 体を形成するに十分な量及び特異性をもって存在する少なくとも1種の標識剤と 接触させ、 − 次いで、適切なインキュベーション及び洗浄段階の後で、固定化捕獲剤に結 合することにより固定化された(*)の量に対応する値を決定することからなり 、 段階(c)は、 − 他方のポーションを、過剰量の活性形態のt−PAと接触させ、それによっ て添加の前に該ポーション中に存在する結合していない活性PAI−タイプ−1 が〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体を形成することを可能にし、さ らに − 該ポーションを段階(a)に記載の標識剤及び捕獲剤と接触させ、 − 次いで、固定化捕獲剤に結合することにより固定化された(*)の量に対応 する値を決定することからなることを特徴とする方法。 2.捕獲剤が、1本鎖t−PA、2本鎖t−PA又は〔(t−PA)−(PAI −タイプ−1)〕複合体のような異なる分子形態のt−PAと結合し得る抗体( abt-PA)、 好ましくはモノクローナル抗体である請求項1に記載の方法。 3.標識剤が、PAI−タイプ−1、好ましくは〔(PA)−(PAI−タイプ −1)〕複合体のPAIに対する抗体である請求項1又は2に記載の方法。 4.1本鎖u−PA、2本鎖u−PA又は〔(u−PA)−(PAI−タイプ− 1)〕複合体のような異なる分子形態のウロキナーゼプラスミノーゲン活性化因 子と結合し得る第2の捕獲剤、例えば、抗体(abu-PA)、好ましくはモノクロ ーナル抗体をさらに含む請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。 5.PAに対する捕獲剤が少なくとも分子形態の対応〔(PA)−(PAI−タ イプ−1)〕複合体と結合する請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。 6.PAI−タイプ−1に対する標識剤、特に抗体(abPAI-タイフ゜-1)が、PA I−タイプ−1を注射した哺乳動物の血清から得られる請求項1から5のいずれ か一項に記載の方法。 7.サンプリング時点から段階(a)までの間、PAとPAI−タイプ−1との 複合体化を阻害するための手段が、 例えば、酸性シトレートを添加して、試料のpHを、複合体化を阻害する酸性レ ベルまで変化させるか、又はPA、特にPPACK(H−D−Phe−Pro− Arg−CMK)のようなt−PAの阻害剤を添加することを含む請求項1から 6のいずれか一項に記載の方法。 8.段階(c)に用いるべきポーションにも、サンプリングの時点から、PAと PAI−タイプ−1との複合体化を阻害する手段を課し、段階(c)の前に、該 ポーションに複合体化の阻害に反作用するか又は該作用を逆にする追加手段を課 す請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。 9.複合体化を阻害するための手段が、十分に酸性のpHで維持するのに必要な 手段であり、阻害に反作用する手段が、例えばリン酸緩衝液を添加して、酸性p Hを捕獲及び/又は標識が生起し得るレベルまで変えることを含む請求項8に記 載の方法。 10.段階(a)及び(c)の前に、両方のポーションに、免疫反応を可能にす るが、しかしそれによって段階(a)で〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕 への複合体化が阻害されたままでいることを確実にするための手段を課し、該手 段は、例えば、段階(a)及び場合によって段階(c) で、段階(a)のポーションにPPACKのようなt−PA阻害剤を添加して、 pHを、捕獲及び/又は標識が生起し得るレベルに変えて、複合体化の阻害を確 実にすることからなる請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。 11.検出可能標識が、基質として色素原と、生成系として発色団を有する酵素 であり、該検出可能標識が、例えば西洋ワサビペルオキシダーゼである請求項1 から10のいずれか一項に記載の方法。 12.捕獲剤がマイクロタイタープレートのウエルに固定化されている請求項1 から11のいずれか一項に記載の方法。 13.固定化標識剤の量が、試料のOD値を測定することにより決定される請求 項1から12のいずれか一項に記載の方法。 14.段階(b)及び(d)において、段階(a)及び(c)で得られたそれぞ れの値から、該値と参照曲線上の対応値とを比較して〔(PA)−(PAI−タ イプ−1)〕複合体の量を計算することをさらに含み、該参照曲線が、〔(PA )−(PAI−タイプ−1)〕複合体の既知濃度を固定化標識剤によって産生さ れた対応OD値に対してプ ロットしたものである請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。 15.前記参照曲線が、特定の既知濃度の〔(PA)−(PAI−タイプ−1) 〕複合体を含む少なくとも1種の参照試料及び/又は該参照試料の1種以上の希 釈物を用いて段階(a)又は(c)を実施し、それによって2種の特定濃度の〔 (PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体に対応する少なくとも2つの値を得 、決定された値を該複合体のそれぞれの特定濃度に対してプロットすることによ り得られる請求項14に記載の方法。 16.請求項15に記載の方法に用いるべき参照試料中の特定の既知濃度の〔( PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体を定量する方法において、複合体化形 態のt−PAの定量に好適なt−PA定量アッセイの使用。 17.以下の段階: (1)参照試料に、該試料中に存在する少なくとも実質的に全てのt−PAが〔 (t−PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体に変換されるような条件を課す 段階、 (2)段階(1)から得られた混合物の段階希釈物を調製して副次試料を得る段 階、 (3)段階(2)で形成された副次試料を、〔(PA)−(PAI−タイプ−1 )〕複合体の成分の1つに対する少なくとも1種の固定化捕獲剤と接触させて、 固定化〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体を得る段階、 (4)段階(3)からの固定化複合体を、該固定化複合体の1つの成分、好まし くは請求項15に記載の方法の段階a−dに用いたものと同じ検出可能標識(* )を有している、請求項15に記載の定量法の段階a−dにおける標識剤が指向 するのと同じ成分に対する少なくとも1種の標識剤と接触させる段階、 (5)各副次試料を測定して、副次試料当たりの固定化検出可能標識(*)の量 に対応する値を得る段階、及び (6)請求項15又は16に記載の方法に用いるべき参照試料中の特定の既知濃 度の〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体を定量するために、段階(5 )で得られた値を該値に対応する標識の量であって、該標識及び標識剤が指向す る〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕の成分についての検量曲線から誘導さ れ得る標識の量に対してプロットする段階 からなる方法の使用。 18.標識剤がt−PAを指向する請求項17に記載の使用。 19.段階(3)で、固定化〔(t−PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体 を生成するt−PAに対する固定化捕獲剤を用い、段階(4)で、段階(3)で 得られた固定化複合体を、固定化〔(t−PA)−(pAI−タイプ−1)〕複 合体中に含まれる関連分子形態のt−PAに対する標識剤であって、請求項15 又は16に記載の方法の段階a−dに用いられているものと同じ検出可能標識を 有している標識剤と接触させる請求項17又は18に記載の使用。 20.請求項1から16のいずれか一項に記載の方法を実施するための成分を含 むキットであって、少なくとも、 − 既知量の〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体を含む1種の試料、 − PA、好ましくは〔(PA)−(PAI−タイプ−1)〕複合体のPAを指 向するか又はそのような複合体自体を特異的に指向する少なくとも1種の固定化 捕獲剤を含む、マイクロタイタープレートのような担体を含む1個の容器、 − PAI、好ましくは〔(PA)−(PAI−タイプ− 1)〕複合体のPAIを指向するか又はそのような複合体自体を特異的に指向す る標識剤であって、好ましくは西洋ワサビペルオキシダーゼのような検出可能標 識を有している標識剤の少なくとも1種を含む1個の容器、 − t−PAを含む1個の容器 を含むキット。 21.t−PAに対する固定化抗体(abt-PA)、好ましくはOT07のような モノクローナル抗体を含み、場合によって、 − マイクロタイタープレート上の固定化捕獲剤としてのu−PAに対する固定 化抗体、及び − 標識剤としてのPAI−タイプ−1に対する抗体(abPAI-タイフ゜-1) をさらに含む請求項20に記載のキット。 22.リン酸緩衝液及び場合によってPPACK(H−D−Phe−Pro−A rg−CMK)を含む容器をさらに含む請求項20又は21に記載のキット。 23.t−PAに対する固定化抗体(abt-PA)、場合によってu−PAに対す る固定化抗体(abu-PA)をさらに含む担体、例えばマイクロタイタープレート 。
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