JPH08511963A - 真空作動薬剤分配装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 大量貯蔵庫からユーザに経口固形薬剤を分配する真空作動装置（１００）で、薬剤はコンピュータの制御によって分配され、薬剤の量と種類はユーザによって選択される。本発明はユーザに対するインターフェイスとして、分配装置（１０４）とコンピュータ（１０６）とを備えている。回動自在なカルーセル（２０６）又は直線状に配置された複数の貯蔵容器（２１０）は種々の薬剤を収容している。貯蔵容器（２１０）は、補充カートリッジ（２１２）を貯蔵容器（２１０）に挿入することによって簡単に補充できる。ユーザがコンピュータ（１０６）にデータを入力すると、汎用真空プローブ（１００１）が所望の品目を有する貯蔵容器（２１０）と一直線に配列される。汎用真空プローブ（１００１）は所望の貯蔵容器（２１０）に向けて下降し、その貯蔵容器（２１０）に専用の容器プローブ（６１４）と係合し、カップ（１０８）又は封筒（２３００）に入れられる。

Description

【発明の詳細な説明】 真空作動薬剤分配装置 本発明は、概して、大量の貯蔵場所から正確な数の単位対象物を分配する機械 に関する。特に、本発明は、看護婦のようなユーザに薬剤や他の薬品を正確に分 配するための真空作動装置に関し、その分配される薬品の数やタイプは、予めユ ーザによって選択され、各物品はコンピュータ制御の下で大量貯蔵庫から個別に 分配される。 近年、病院のナースステーションのような場所に薬剤を届けるために、相当数 の装置が設計されている。そのような場所に薬剤の在庫品を届けることにより、 これらの装置は看護婦や薬局職員が薬剤を得るためにナースステーションと薬局 との間を繰り返し行き来する必要を少なくしている。これらの装置はまた、薬剤 の取り扱いと在庫品の管理をより容易なものにしている。これらの装置のいくつ かの例として、メディトロール機（メディトロール製）、シュアメド機とＡＴＣ ２１（バクスター製）、及びピクシスプロダクトライン（ピクシス製）がある。 これらの装置は意図した目的には適しているが、他の用途においては制限を受 ける。いくつかの装置は、小さな容器に入れて分配されるように薬品を収容して おり、１つまたは別の方法でその容器を開くことによって、容器内の薬品を利用 できる状態でユーザに供給する。それらの装置の１つの欠点は、不可能ではない にしても、ユーザによって容器から持ち出された薬品の数を監視するのが難しく 、各ユーザが持ち出した薬品の数を正直に報告するのを信頼するほかなかった。 これらの装置のうち別のものでは、区画ごとに１つの“単位用量”の包みを与 えることによって、この困難性に取り組んでいる。“単位用量”とは、単一品目 の薬剤を内包し、かつ、印刷された薬剤の識別と多くの番号とを例によって表示 した包みを言う。単位用量の包みは、大量の包みに比べてコストがかなり高いの で望ましくない。また、容器ごとに１つの単位用量とすると、包みは１つづつ詰 め込みをしなければならず、それによって容器詰めに必要となる労力が増加する ことになる。 これらの制約の結果として、ビン、容器、ジャー、または他の大容量の容器に 収容された同じ品目の一群から品目を個別に取り出すことができ、かつユーザが その品目を利用できる装置が必要とされていた。この問題への１つの解消方法は 、特有のビンを巧みに扱い、看者の１回分(current)または１日分の投薬用量の ために、そのビンから封筒装置へ必要量の薬剤を落とすような自動装置を用いる 。特有のビンを使用する自動装置が持っている潜在的な問題は、最初のビンが空 になった後の遅れを避けるため、薬剤ビンのそれぞれについて予備ビンが使用可 能になっていなければならないことにある。しかしながら、自動装置の構造のた めに、また、異なるロットで製造された薬剤は混合できないという要求のために 、予備ビンは最初のビンとともに置くことはできない。したがって、在庫切れを 避けるには、その装置によって供給される異なる薬剤のそれぞれのために、２つ の空間をとっておかなければならない。このことは、自動装置によって供給され る薬剤の可能性のある種類を減少させる。また、そのビンは加えることや一杯に することができず、そのために、各ビンは完全に空になるまで使用し、その後手 で取り替えなければならないことから、自動装置には制約があると考えることも できる。その結果、内容物が無くなったときに各ビンを供給しなければならない ので、装置への供給計画が思うように予測できない。 上述した自動装置との対比において、別の自動装置は、あるタイプの視覚装置 によって補助された小さな薬品をピックアップするために、真空装置を使用して いる。例えばセイコーは、産業環境において時計の組み立てを補助するために、 無秩序な一群から時計針を持ち上げる真空ピックアップを使っている。セイコー の装置は、真空ピックアップの位置決めを制御するために視覚装置を利用してい る。そのセイコーの装置はいくつかの使用には適しているかもしれないが、薬剤 の分配を考慮したときに、その利益は制限される。例えば、セイコーの装置は全 ての部品の真空ピックアップのためにただ１つのプローブチップを与えるだけで ある。しかしながら、薬剤の分配においては、別の薬剤からの相互汚染のいかな る可能性も排除するために、プローブチップの使用は、ある限定された薬剤のタ イプに制限される。また、薬剤の大きさ、色、形状についての広範囲の変化を認 識できる視覚装置は非常に複雑であるため、セイコーの方法は、薬剤の分配には 制限がある。そのうえ、セイコーの装置のコスト、大きさ及び騒音は、病院の環 境には適当ではない。 本発明は、一般に、大量の貯蔵場所から看護婦のようなユーザに薬剤や別の薬 品を正確に分配するための真空作動装置を含んでいる。その薬品はコンピュータ 制御の下で個別に分配され、薬品の数とタイプはユーザによって予め選択される 。特に、本発明は経口固形薬剤を分配する装置に関し、経口固形薬剤の大量の品 目から１つの品目を取ってくるための真空作動プローブと、プローブが経口固形 薬剤の１つの品目を取ってくるかどうかを決定するためにプローブチップに沿っ て流れる空気の条件を計測する検出器とを備えている。 本発明は、共にハウジング内に収容された分配装置と分配装置用コントローラ を含んでいる。本発明はまた、記録を保持するとともにユーザにインタフェース を提供するコンピュータを含んでいる。特に、本発明は、経口固形薬剤の多数の 品目からなる大量貯蔵のための装置を提供する。例えば、それぞれの貯蔵容器は 円形に配置してもよいし、直線状に配置してもよい。１つの貯蔵容器または多数 の貯蔵容器から経口固形薬剤の品目の必要数を取り出しは、それぞれの貯蔵容器 から単位薬品を取り出すことができる真空プローブ装置によって行われる。相互 汚染は、各貯蔵容器および汎用真空プローブにつながれた容器プローブ延長部を 含むプローブ装置によって避けられ、上記汎用真空プローブは、各貯蔵容器から 経口固形薬剤の単位を回収するために、各貯蔵容器につながれたプローブ延長部 に係合可能になっている。その方式では、各貯蔵容器につながれた容器プローブ だけが貯蔵容器内部で薬剤と接触し、これにより相互汚染が避けられる。 一般に、本発明のカップ分配式の実施例によって薬品を分配するには、最初に ユーザはハウジング内に設けられたカップドアの中にカップを挿入する。汎用真 空プローブは、要求される薬剤を入れた貯蔵容器内に保持された容器プローブに 相互に係合している。その容器プローブは貯蔵容器の中へさらに前進しており、 また真空発生源は容器プローブを介して吸引を生じさせる。そして、容器プロー ブは、貯蔵容器から１回分の用量を構成する１つまたはそれ以上の薬品を個別に 取り出してカップ内に置くように使用される。その後、ユーザはカップドアを開 いてカップをむき出しにして、薬品を収容したカップを取り出すことができる。 特に、そのカップ分配の実施例において、本発明の分配装置は、回転式コンベ アの再貯蔵を容易にするために、例えば引出しを通って接近できる回転する回転 式コンベアを含む。回転式コンベアは多数の貯蔵容器を搬送し、そこで各貯蔵容 器は異なるタイプの薬剤、または異なる混合、時期、ロット番号、あるいは調剤 の薬剤を収容することができる。そのうえ、各貯蔵容器には、最初に薬剤が満た されたのち、その貯蔵容器にただ１つだけつながれることになる容器プローブが 与えらる。回転式コンベアは、汎用真空プローブを要求される個々の容器プロー ブに一列に合わせるために、モータによって回転する。各容器プローブは、休止 状態にあるときに容器プローブと貯蔵容器との間をシールするプラグを含んでい る。 本発明の封筒分配式の実施例によって薬剤を分配するには、封筒貯蔵ハウジン グ内のストックから空封筒が取り出される。その封筒はプリンタに前進し、その プリンタは封筒に、その中に入れられる薬剤に関するデータのラベルを付す。そ れから、封筒は回転式の部屋に落とされ、コンベアベルトによってスリーブに供 給される。スリーブは詰め込み位置に降ろされ、そこで封筒が真空作動吸引装置 によって開かれる。 封筒が詰め込み位置に置かれている間に、要求される薬剤を収容した貯蔵容器 内に保持されている容器プローブに汎用真空プローブが係合する。その後、真空 発生源が容器プローブを介して吸引を生じさせ、これにより容器プローブは、貯 蔵容器から１回分の用量を構成する１つまたはそれ以上の薬品を個別に取り出し 、その取り出された薬品を開いている封筒に個別に入れる。処方薬を完成させる ために異なるタイプの薬剤が必要なときにも、汎用真空プローブは、容器プロー ブの取り替を行い、続けてその異なるタイプの薬剤に対応する容器プローブに係 合し、対応容器から必要数の薬剤を取り出し、それらを同じまたは異なる封筒に 入れる。 特に、本発明にかかる封筒分配の実施例の分配装置は、アレイの再貯蔵や供給 を容易にするために、例えば引き出しを介して接近可能な一対の直線アレイを含 む。各直線アレイは、多数の貯蔵容器を搬送しており、そこで各貯蔵容器は異な るタイプの薬品、または異なる混合、時期、ロット番号、あるいは調剤の薬剤を 収容する。そのうえ、各貯蔵容器には、最初に薬剤で満たされたのちにその貯蔵 容器にただ１つだけつながれることになる容器プローブが与えられる。位置決め 装置は、汎用真空プローブを個々の容器プローブに一列に合わせるために使用さ れる。各容器プローブは、非活動状態にあるときに容器プローブと貯蔵容器との 間をシールするキャップを含む。 本発明のカップ分配または封筒分配のいずれの実施例においても、各貯蔵容器 は回転式コンベアまたは直線アレイから移動可能になっているのが好ましい。各 貯蔵容器には、補充カートリッジを受け取る部品が与えられており、この補充カ ートリッジは、選択された時々に、容器プローブに接近する貯蔵容器の位置に経 口固形物の新規補給を移すものである。その貯蔵容器に移された後に、補充カー トリッジは都合のよいときに取り替えられる。このように、それぞれの薬剤は、 薬剤ロット間で混合することなく、好都合に蓄えられ、使用されることができ、 それと同時に、特定の薬剤の補給が使い果たされることがないように保証してい る。 カップ分配または封筒分配のいずれの実施例においても、各貯蔵容器は、最初 からの薬品と、貯蔵容器に連結することができる、同一サイズの移動可能な補充 カートリッジからの補充薬品とを収容する。各補充カートリッジの下部は、補充 カートリッジから貯蔵容器へ経口固形薬剤を落とすように選択的に開くことがで きる仕切りを有している。カップ分配の実施例では、仕切りは下部引き出しの中 に装備されたカムによって操作される。封筒分配の実施例では、仕切りはカート リッジに設けた操作タブに圧力をかけることによって操作する。いずれの場合も 、すべての薬品が補充カートリッジから移動したとき、空の補充カートリッジが 取り除かれ、仕切りを閉じた状態で新しい補充カートリッジが装着される。 本発明の代表的な装置において、ユーザはコンピュータを操作して分配される べき薬品のタイプと数量を選択する。それによって、コンピュータは、ユーザの 選択に応答するように、分配装置に指示する。分配装置内部の電子技術は、分配 装置内のセンサと機構を操作するように設けることができる。コンピュータは、 貯蔵容器に残っている薬品の満了期日のチェックや数量の監視のような在庫調べ 機能を果たす。 本発明の特性、目的、および利点は、添付図面に関連して下記の詳細な説明を 考慮したのちに、当業者にとってより明らかになるであろう。添付図面では、同 一参照番号は全体にわたって同一部材を示す。 図１は、本発明にかかる分配装置の領域１００の斜視図である。 図２は、本発明にかかる分配装置１０４の分解斜視図である。 図３は、本発明の代表的な貯蔵容器２１０の正面斜視図である。 図４は、本発明の代表的な補充カートリッジ２１２の底面および背面の斜視図 である。 図５は、本発明にかかる、補充カートリッジ２１２が装着された状態の貯蔵容 器２１０の平面図である。 図６は、本発明の下部引き出し２０４の切り取り側面図であり、貯蔵容器２１ ０と補充カートリッジ２１２も図す。 図７は、本発明にかかる下部引き出し２０４とその内容物の切り取り平面図で ある。 図８は、本発明にかかる上部引き出し２０２とその内容物の切り取り平面図で ある。 図８Ａは、本発明の真空装置８００の近接平面図であり、道筋８１６で空気の 流れを示す。 図８Ｂは、本発明の真空装置８００の近接平面図であり、道筋８１７で空気の 流れを示す。 図９は、本発明にかかる下部引き出し２０４の内容物の切り取り側面図である 。 図９Ａは、本発明の回転式コンベア２０６の斜視図である。 図１０は、完全に非係合位置にある、本発明のプローブアセンブリ１０００の 切り取り側面図である。 図１１は、汎用真空プローブ１００１が容器プローブ６１４に係合した状態で の、本発明のプローブアセンブリ１０００の切り取り側面図である。 図１２は、本発明にかかる、容器プローブ６１４に挿入されつつあるプローブ ノズル１２０２の近接切り取り側面図である。 図１３は、本発明にかかる、容器プローブ６１４に十分に挿入されたプローブ ノズル１２０２の近接切り取り側面図である。 図１４は、容器プローブ６１４が十分に降ろされた状態での、本発明のプロー ブアセンブリ１０００の切り取り側面図である。 図１５は、容器プローブ６１４が貯蔵容器２１０から完全に移動した状態での 、本発明のプローブアセンブリ１０００の切り取り側面図である。 図１６は、容器プローブ６１４が経口固形薬剤の１粒をカップ１０８の中に置 こうとしている状態での、本発明のプローブアセンブリ１０００の切り取り側面 図である。 図１７は、本発明のラックアンドピニオンアセンブリ１１００の斜視図である 。 図１８は、本発明のラックアンドピニオンアセンブリ１１００の背面図である 。 図１９は、本発明のラックアンドピニオンアセンブリ１１００の側面図である 。 図２０は、看護婦のような医療関係職員が本発明の１つの実施例によって薬剤 を得るためのステップを示したフローチャートである。 図２１は、薬剤師のような医療関係職員が本発明の１つの実施例によって薬剤 を分配装置１０４に貯蔵するためのステップを示すフローチャートである。 図２２は、本発明の薬剤分配ステーション２２０２の等角図である。 図２３は、フラップ２３０６が開状態にある、本発明と連係して使用する封筒 ２３００の正面図である。 図２４は、フラップ２３０６が開状態にある封筒２３００の背面図である。 図２５は、本発明の分配装置２２０２の断面正面図である。 図２６は、本発明の分配装置２２０２の断面平面図である。 図２７は、本発明のプリンタ２５０８、回転式の部屋２５１０、およびコンベ アベルト２５１２の詳細な正面図であり、その回転式の部屋２５１０は受け取り 位置にある。 図２８は、プリンタ２５０８、回転式の部屋２５１０、およびコンベアベルト ２５１２の詳細な正面図であり、回転式の部屋２５１０は詰め込みをしない位置 ２８００にある。 図２９は、本発明のスリーブ２５１４、キャリッジ２５２０、およびレール２ ５１８の正面図である。 図３０は、本発明のスリーブ２５１４、キャリッジ２５２０、およびレール２ ５１８の側面図である。 図３１は、十分に閉じた位置における、本発明の代表的な携帯型の封筒状入れ 物３１００の等角図である。 図３２は、本発明の入れ物３１００の断面図である。 図３３は、本発明の容器２５２８、補充カートリッジ３３０２、および容器プ ローブ３３２６の分解断面図である。 図３４は、本発明の容器２５２８、補充カートリッジ３３０２、および容器プ ローブ３３２６の平面図である。 図３５は、本発明の容器２５２８、補充カートリッジ３３０２、および容器プ ローブ３３２６の正面図である。 図３６は、補充カートリッジ３３０２の下部リップ３３０６と容器２５２８の 上部リップ３３０４間の接触部のような、本発明の代表的な簡易連結部の断面側 面図である。 図３７Ａは、補充カートリッジ３３０２、貯蔵容器２５２８、および容器プロ ーブ３３２６の側面断面図であり、閉じた位置にある仕切り３３０８を示す。 図３７Ｂは、補充カートリッジ３３０２、貯蔵容器２５２８、および容器プロ ーブ３３２６の側面断面図であり、操作タブ３３２２への下方圧力によって生じ る薄い断面３３２４ａ−ｂの変形(disformation)を示す。 図３７Ｃは、補充カートリッジ３３０２、貯蔵容器２５２８、および容器プロ ーブ３３２６の側面断面図であり、操作タブ３３２２への連続的な下方圧力によ って生じる、保持ノブ３３２０の溝３３１６からの非係合状態を示す。 図３７Ｄは、補充カートリッジ３３０２、貯蔵容器２５２８、および容器プロ ーブ３３２６の側面断面図であり、完全に開状態にある仕切り３３０８を示す。 図３８は、本発明の汎用真空プローブ２５２２と容器プローブ３３２６の側面 断面図である。 図３９Ａおよび図３９Ｂは、看護婦のような医療関係職員が、本発明の１つの 実施例によって経口固形薬剤を得るためのステップを示すフローチャートを構成 する。 図４０は、薬剤師のような医療関係職員が、本発明の１つの実施例によって薬 剤を分配装置２２０２に貯蔵するためのステップを示すフローチャートである。 １．容器分配装置におけるハードウエアの構成と連結 本発明は、概略、病院のナースステーションのような場所で、ユーザ１０２に 薬を分配（調剤）するステーション（図１）１００を備えている。本発明は、一 般に、分配装置１０４とコンピュータ１０６を有する。コンピュータ１０６はユ ーザ１０２に対するインターフェイスとなり、分配装置１０４の操作に関する種 々の情報を格納している。コンピュータ１０６はパーソナルコンピュータでもよ いし、好ましくは、中央処理装置１０６ａ、キーボードのような入力装置１０６ ｂ、ビデオモニタのようなディスプレイ１０６ｃを有する。本発明によれば、ユ ーザ１０２は分配装置１０４の扉１１０の中に紙コップ又は同様の容器を挿入し 、コンピュータ１０６に選択値を入力することによって、一種類以上の薬種及び その量を選択すべく分配装置１０４に指示を与える。分配装置１０４が要求され た薬をカップ１０８に入れると、ユーザ１０２は扉１１０からカップ１０８を取 り出すことができる。本発明の実施例では、本発明は経口固形薬剤の形をした薬 を分配することもできる。本発明はそのような薬を分配するものに限定されるも のではないが、理解を容易にするために、ここでは「ピル」状の薬のような経口 固形薬剤を分配するものについて説明する。 図２に示すように、分配装置１０４は、概略、ハウジング２００を備えている 。このハウジングは上部の引き出し２０２と下部の引き出し２０４とを収容して いる。一般に、下部の引き出し２０４は本発明にしたがって経口固形薬剤を収容 するための種々の装置を含み、上部の引き出し２０２は貯蔵部から薬を取り出し てカップ１０８にその薬を入れるための種々の装置を含む。さらに詳細に説明す ると、下部の引き出し２０４は、複数の同一容器２１０と容器プローブ６１４（ 図６参照）とを収容する円形トレイ２０８を有するカルーセル（回転式コンベア ）を含む。これに代えて、可動式の卵形の容器トラック又は直線的な容器トラッ クを使用することもでき、その場合も同様の効果が得られる。容器２１０はポリ エチレンのようなプラスチックから作ってもよい。図示する実施例では、カルー セル２０６と容器２１０とは、カルーセル２０６が５０個の容器２１０をトレイ ２０８に並列に配置して収容するように設計されている。 本発明によれば、個々の貯蔵容器２１０は出来ればその他の容器２１０と異な る種類の複数の種類の経口固形薬剤を収容するようにしてある。分配装置１０４ の操作中、カルーセル２０６はハブ２１４上に置かれる。ハブ２１４は、所定の 貯蔵容器２１０はこれに貯蔵されている経口固形薬剤を取り出すべくアクセスで きるように、モータ２１６で回転させてもよい。 個々の貯蔵容器２１０は補充カートリッジ２１２を収容する大きさとしてある 。このキャリッジは、貯蔵容器２１０が空になったときに、経口固形薬剤を補充 するために用いられる。容器２１０と同様に、補充カートリッジ２１２はポリエ チレン等のプラスチックで作ってもよい。また、補充カートリッジ２１２は、光 に反応する薬の品質を低下させる光を遮断するために、チタニウム酸化物の添加 剤を含ませてもよい。 図３に示すように、一般的な貯蔵容器２１０は、曲線状の外殻３００と、補充 カートリッジ２１２の一つをぴったりを収容するために間隔を置いた一対のフラ ンジ３０１とを備えている。貯蔵容器２１０にはその中に貫通孔３０２が形成さ れており、これはＯ−リング３０４と保持リング３０６とを支持している。貫通 孔３０２は卵形が好ましいが、容器プローブ６１４（図６参照）を配置するため に適当な別の形状（例えば四角形）であってもよい。Ｏ−リング３０４は、容器 プローブ６１４の上下の滑動を容易にする、ブナ−ｎ、ナイロン、又はその他の 材料で形成される。保持リング３０６には、埃のような物から貯蔵容器２１０を 効果的にシールする、ポリウレタンやその他の材料からなる柔軟なスカートを設 けてもよい。 図３、４、及び９において、一般的な補充カートリッジ２１２は箱形本体４０ ０とヒンジ結合された隔壁４０２とを備えている。図４の補充カートリッジ２１ ２は図３の貯蔵容器２１０に挿入され、矢印４１０と４１２とで示す補充カート リッジ２１２の端部が、貯蔵容器２１０の矢印３１０と３１２とでそれぞれ示す 位置に挿入される。補充カートリッジ２１２に連結した貯蔵容器２１０が図６と 図９に示されている。 補充カートリッジ２１２の隔壁４０２は突出フランジ４０１を備えており、中 央のヒンジ４０４によって本体４００に緩く連結されている。なお、このヒンジ は隔壁４０２に形成した貫通孔４０５を介して伸びている。これに代えて、隔壁 ４０２はシングルヒンジ（図示せず）のような手段で本体４００に連結してもよ く、そこでは隔壁４０２は適宜配設されたコイルスプリング（図示せず）によっ て付勢されて閉鎖している。薬が貯蔵容器２１０（図９の左側）の現在の貯蔵場 所９２０に残っているとき、隔壁４０２は閉鎖されて異なるロット番号からの薬 と混合されるのを防止している。しかし、現在の貯蔵場所９２０が空の場合、フ ランジ４０１に対して方向４０６に圧力が加えられ、それにより隔壁４０２が方 向４０８（図４参照）に開放され、補充カートリッジ２１２の補充用貯蔵場所９ １８から貯蔵容器２１０の現在の貯蔵場所９２０に薬が放出される。 図６と図９に示すように、貯蔵容器２１０は傾斜床６００を備えており、それ は最下部にピックアップエリア６０２を有する。図６はカム６０４を示し、これ は係合位置６０６と非係合位置６０８とに移動できる。カムモータ６０９によっ てカム６０４が係合位置６０６に移動すると、フランジ４０１が上昇し、それに より隔壁４０２を開放する。カム６０４は支持部材６１２に設けた軸６１０を中 心として回転する。なお、この支持部材６１２は下部の引き出し２０４の棚７０ ５に設けてある。 それぞれの貯蔵容器２１０はまた容器プローブ６１４を備えている。このプロ ーブは、プローブ先端６１７、シャフト６１８、プラグ６１６、ネック６２２、 中空ヘッド６２０、及び漏斗状の内側台部６２３を備えている。プラグ６１６は 保持リング３０６によって所定位置に取り外し自在に保持されており、これにプ ラグ６１６がシール係合している。それぞれのプローブ先端６１７は、シリコン 、低密度ウレタン、又はその他の適合な柔軟な材料から作られる。各プローブ先 端６１７は、プローブ先端６１７の直径を通って配置されたワイヤ又はスクリー ンのようなブロック手段、又は容器プローブ６１４が経口固形薬剤を吸い上げる のを防止する手段を設けてもよい。好ましくは、シャフト６１８は圧縮された開 口部を有し、大径のプローブ先端６１７で囲われている。本実施例では、経口固 形薬剤は、シャフト６１８内に形成されるサクションによって大きなプローブ先 端６１７に対して保持されているが、シャフト６１８の圧縮された開口部によっ て薬がシャフト６１８に吸い上げられてその中に入るのを防止している。各プロ ーブ先端６１７は同一径を有するが、柔軟な性質ゆえに、またプローブ先端に薬 を保持するブロック手段によって、一つのサイズですべてのサイズに適用できる 。 図７において、本発明の下部の引き出し２０４は、カルーセル２０６と５０個 の容器２１０とを収容できる。カルーセル２０６はハブ２１４を囲って摩擦係合 する。ハブ２１４は、ベルト７０４を介して、モータ２１６のプーリ６０２によ り回転される。下部の引き出し２０４の要素は棚７０５の上に置かれる。 カップ用扉１１０は、外側パネル１１０ａ、内側パネル１１０ｂ、及びカップ １０８を支持する棚１１０ｃを備えている。モータ７０６は、棚１１０ｃの下面 （図示せず）に設けた円形トラック７１０に対してギヤ７０８を回転させること で、扉１１０を開放及び閉鎖する。モータ７０６は、取り付けブラケット７１２ で下部の引き出し２０４に設けてある。隆起部７１４は、扉１１０を一部開放し たときに、下部の引き出し２０４の内側へのアクセスをブロックする。別の実施 例では、モータ７０６に代えて、スプリング駆動のソレノイドを設けて扉１１０ を開放するようにしてもよい。この場合、カップ用の扉１１０はソレノイドを駆 動することにより開放される。 分配装置１０４は電力コード７１６から電力の供給を受ける。このコードは、 ジャック７２２を介して、下部リボンケーブル７１８とコード７２０に電気的に 接続されている。以下に詳細に説明するように、コード７２０は上方に伸びてお り、上部の引き出し２０２の部品に電気を供給している。下部のリボンケーブル ７１８（それ自体は図示せず）は、コード７２４を介して下部の引き出し２０４ の各種部品（図面を簡略化するために一部だけを示している）に電力を供給する 。コード７２４はジャック７２６を介して下部のリボンケーブル７１８に電気的 に接続してある。 下部のコードリーダ７２８が設けてあり、これは棚７３０に設けてある。その 下部コードリーダ７２８は、所定の場所７３２に設けた貯蔵容器２１０により供 給される光学的又は電気的なコードを読み取るために、バーコードリーダ、電気 的メモリリーダ、又はその他の装置を備えている。貯蔵容器２１０により提供さ れるコードは、バーコード、その他の種類の光学的シンボル、又はメモリ装置に 格納されている電気的信号、若しくは類似の識別コードであってもよい。一つの 例示的メモリ装置として、ダラスセミコンダクタ製の番号ＤＳ１９９２、ＤＳ１ ９９３、又はＤＳ１９９４の１Ｋ−Ｂｉｔ、４Ｋ−Ｂｉｔのプラスタッチメモリ が挙げられる。所定場所７３２の貯蔵容器２１０は補充カートリッジ２１２を所 定の場所７３３に収容しており、それは光学的又は電気的なコードを供給する。 図８において、本発明の上部引き出し２０２は、真空装置８００の各種品目を 含む多数の部品を収容している。以下に詳細に説明するように、真空装置８００ は、容器２１０から経口固形薬剤を取り除く際に使用される吸引力を提供する。 真空装置８００は棚８０１の上に設置されており、一対の排気ファン８０２、８ ０４を備えている。真空ポンプ８０６は、防音室８０８に収容されている。真空 ポンプ８０６はポンプモータ８１０で駆動され、これは熱溜め８１２に接続され ている。 図示する実施例では、真空ポンプ８０６は、ＧＡＳＴの商標名がついた遠心羽 根ポンプ、又は水銀柱で２６又は２７インチの圧力で１分当たり４立方フィート の自由空気流を維持し得るその他のポンプを備えている。真空ポンプ８０６は、 弁部材８１４ａ、８１４ｂ、及び８１４ｃを有する３方向ソレノイド弁８１４に 接続されている。図８Ａと８Ｂにおいて、弁部材８１４ａ、８１４ｂ、及び８１ ４ｃは選択的に通路８１６に空気を通し、配管８２０中に真空を作るべく、又は 通路８１７の空気を移動させて配管８２０を介して空気を吹くべく動作する。部 材８１４ｂは圧力調節器を備えており、それは真空装置の水銀柱で約２０インチ の圧力に調節する。検出器８１８は、絶対圧力又はプローブ先端６１７から下流 （すなわちプローブ先端６１７と真空ポンプ８０６との間）の空気圧の変化を測 定するために圧力変換器を備えている。検出器８１８はまた、その測定値を代表 する電気信号を提供する。代わりに、検出器８１８には絶対空気流量又はプロー ブ先端６１７の下流で空気流量変化を測定する空気流量計を設けてもよく、これ は代表的な電気信号を提供する。配管８２０は検出器８１８と弁８１４をプロー ブアセンブリ１０００（図８）に接続する。図８に示すように、上部の引き出し ２０２は下部棚８２４と上部棚８２６とを有し、プローブアセンブリ１０００と ラックとピニヨンのアセンブリ１１００とを支持する。下部棚８２４から上部棚 ８２６にまたがって設けてあるのは、第１と第２のロッド８２８、８３０である 。以下に詳細に説明するように、ラックとピニヨンのアセンブリ１１００はプロ ーブアセンブリ１０００をあらゆる方向に移動させるために設けてある。 上部コードリーダ８３４は、棚８０１の貫通孔（図示せず）を介して、所定の 位置７３３（図７）にある補充カートリッジ２１２からコードを読み取るために 設けてある。制御板８３６はコードリーダ８３４、７２８を制御するために設け てある。また、コントローラ８３８は分配装置１０４の要素を操作するために設 けてある。例えば、コントローラ８３８は、モータ２１６、扉モータ７０６、真 空ポンプ８０６、検出器８１８、３方向ソレノイド弁８１４、圧力調節器８１６ 、プローブアセンブリ１０００、ラックとピニヨンのアセンブリ１１００、カム モータ６０９、及び制御板８３６からの信号を制御又は受信するための電子部品 を備えている。また、メインコントローラ８３８は付加的なすなわち拡張ランダ ムアクセスメモリ（図示せず）を収容してもよい。コントローラ８３８は、ラン ダ ムアクセスメモリ、バッファ、永久メモリ、及びその他の適当な要素に加えて、 モトローラ６８０００ファミリコンピュータのようなマイクロコンピュータを設 けてもよい。 制御板８３６とコントローラ８３８は、上部リボンケーブル８４２に電気的に 接続したジャック８４０から電力の供給を受ける。リボンケーブル８４２は、コ ード７２０から電力を受けるジャック８４４に電気的に接続されている。 図９において、下部引き出し２０４はハブ２１４を有し、これはベース９００ に支持されており、これを中心としてボールベアリング９０２にガイドされつつ ハブ２１４が回転する。ハブ２１４は、ボルト、ネジ、又はその他の適当な連結 装置を有する固定部材９０４により棚７０５に設けてもよい。カルーセル２０６ は、ハブ２１４に設けられてこれに摩擦係合するリム９０６を備えている。カル ーセル２０６の一対のチャネル（溝）（図示せず）に設けたハンドル９０８によ り、カルーセル２０６はハブ２１４から取り出すために上方９１０に持ち上げら れるようにしてもよい。そのハンドル９０８とカルーセル２０６は、ある方向に 向けられたときにのみ互いに係合するようにキー結合してもよい。 カルーセル２０６は、容器２１０と補充カートリッジ２１２とをしっかりとカ ルーセル２０６の回りの所定の位置に保持する。特に、図９及び９Ａに示すよう に、カルーセル２０６は、平坦なリング形状の支持トレイ２０８を有し、その上 に容器２１０が置かれる。また、リング形状のトレイ２０８が、容器２１０の曲 線状の外殻３００を収容するように形作られた扇形のリム９１４に連結される。 内壁９１６は容器の反対側に当接し、扇形のリム９１４と協働して容器２１０を それらの間にしっかりと保持する。壁９１６には補充カートリッジ２１２のフラ ンジ４０１を収容する複数のチャネル９１５が形成されており、補充カートリッ ジ２１２はそれぞれの容器２１０の中に滑り込む。 本発明にしたがって薬を取り出すために使用するシーケンスを説明する。図１ ０から１６において、図１０は休止状態のプローブアセンブリを示す。プローブ アセンブリ１０００は汎用真空プローブ１００１を有し、それは貯蔵容器２１０ から経口固形薬剤を抽出するのを補助する。汎用真空プローブ１００１は容器プ ローブ６１４と完全に非係合の状態で表されている。汎用真空プローブ１００１ は、プローブアーム１００２と、プローブアーム１００２の中で往復滑動するプ ローブフィンガ１００４とを備えている。このフィンガ１００２はアーム１００ ８に回動自在に設けたベース１００６に連結されており、このアーム１００８は 第１シリンダ１０１２の第１の往復ピストン１０１０に回動自在に取り付けてあ る。アーム１００８はその中心軸１０１４を中心として回動自在にＬ−型部材１ ０１６に設けてあり、これはプローブアーム１００２を支持するために機能する 。したがって、シリンダ１０１０を延ばすと、フィンガ１００４がプローブアー ム１００２を介して伸びる。 Ｌ−型部材１０１６はジョイント１０１８により支持されており、これはロッ ド８２８（図８と１８に示す）とロッド８３０を中心としてスライドするブラケ ット１０２０の中央フランジ１０１９に連結されている。Ｌ−型部材１０１６は 、第２のシリンダ１０２４とナット１０２６との間に設けてある。第２の往復ピ ストン１０２８は中央フランジ１０１９に回動自在に連結されており、ピストン １０２８を延ばすと、方向１０３０に向けてプローブアーム１００２が移動する 。 本発明に従って薬を分配するために、プローブアセンブリ１０００が図１０の 所定の位置から図１１のその位置まで移動し、プローブアーム１００２は容器プ ローブ６１４に係合する。プローブアーム１００２をその場所に位置させるため にピストン１０２８が延ばされ、ラップとピニオンとのアセンブリ１１００を用 いて、ロッド８２８と８３０の下にブラケット１０２０が降下する。その動作は 後に詳細に説明する。 図１２、１３に詳細に示すように、プローブアーム１００２と容器プローブ６ １４との係合がピストン１０２８を延ばすことにより行われ、それによってプロ ーブアーム１００２のフォーク１２００がネック６２２を閉鎖する。プローブヘ ッド６２０は、プローブアーム１００２に形成されたノッチ１２０１を用いてプ ローブアーム１００２によって所定の場所にしっかりと保持される。プローブフ ィンガ１００４と容器プローブ６１４との係合は、ピストン１０１０を延ばすこ とにより行われ、それによって図１３に示すように中空フィンガノズル１２０２ が ロート状の内側台部６２３と摩擦係合する。 プローブアーム１００２が容器プローブ６１４と係合した後、プローブアーム １００２と容器プローブ６１４は傾斜した床６００（図１４）のピックアップエ リア６０２に降下する。これは、後に詳細に説明するように、ラックとピニオン とのアセンブリ１１００によって行われる。この位置で、真空装置８００はプロ ーブ先端６１７が貯蔵容器２１０から経口固形薬剤を取り出すことができるよう に用いられる。たとえ、貯蔵容器２１０に残っている経口固形薬剤が一つであっ ても、傾斜した床６００は最後の経口固形薬剤を容器プローブ６１４によって取 り出すことができるようにピックアップエリア６００に移動させる。 プローブ先端６１７が一つの経口固形薬剤を有すると判断された場合、図１５ に示すように、プローブ先端６１７が貯蔵容器２１０から完全に取り出される。 これは、ラックとピニオンのアセンブリ１１００を用いて汎用真空プローブ１０ ０１を持ち上げることにより行われ、その構成は以下に説明する。 次に、汎用真空プローブ１００１は図１６に示すようにカップ１０８に薬を落下 させるべく配置される。貯蔵容器２１０からプローブ先端６１７を取り出した後 、ピストン１０２８がシリンダ１０２４中に引き込まれ、それによって汎用真空 プローブ１００１を方向１６００に移動する。この位置で、真空装置８００はサ クションを減少させるかまたは停止して、取り出された経口固形薬剤をカップ１ ０８に落下させてもよい。また、図８Ｂに示すようにサクションは逆にしてもよ い。次に、汎用真空プローブ１００１は図１５，１１，１２および１０の位置を 経由してそれを移動させることにより非係合位置に移動させられる。 ラックとピニオンのアセンブリ１１００を図１７ー２０を参照して詳細に説明 する。ラックとピニオンのアセンブリ１１００はブラケット１０２０を有し、こ れは二つの上部ブッシング１０２０ａ、１０２０ｂによってロッド８２８と８３ ０にスライド自在に取り付けられている。下部ブッシング１８００はロッド８３ ０にスライド自在に取り付けられている。ラックギア１８０２はロッド８３０に 沿って長手方向に配置されており、下部ブッシング１８００とブラケット１０２ ０とをしっかりと連結する。ラックギア１８０２はピニオンギア１８０４と係合 しており、これはモータ１８０６によって制御される。モータ１８０６は固定部 材１８０９によって所定の場所に保持されており、それは固定手段１８１１によ って垂直支持部材１８０８に取り付けられている。また、固定部材は、ねじ、ボ ルトまたはその他の適当な連結装置であってもよい。従って、コントローラ８３ ８がモータ１８０６にピニオンギア１８０６を回転するように指示すると、ラッ クギア１８０２はロッド８３０に沿って長手方向に、すなわち方向１８１０また は１８１２に移動させられる。同様に、ラックギア１８０２が移動すると、同様 にブラケット１０２０に設けたプローブアセンブリ１０００も動作する。 ２．カップ分配装置の動作 以上では本発明の一実施例のハードウェア要素と連結を説明したが、その発明 を利用する方法について以下に説明する。本発明の目的とするユーザは医者、看 護婦、医療技術者、又はそこから薬を入手するために発明を利用するその他の者 である。これらのユーザは図２０に示す多数の処理２０００に従って本発明を操 作する。この処理２００２では、ユーザは、キーボード１０６ｂ上でユーザのＩ Ｄを入力したり、コンピュータ１０６に磁気カード（図示せず）を提示すること により、コンピュータ１０６に電気的なカード（図示せず）を取り付けることに より、またはその他の適当な方法によって自分自身をコンピュータ１０６に認識 させる。また、更なる安全性が望まれる場合には、コンピュータ１０６からユー ザにキーボード１０６ｂ上から唯一のパスワードを入力することを要求してもよ い。次に、ユーザは再びキーボード１０６ｂを利用して、所望の薬とその薬を与 える患者を特定する。コンピュータ１０６に患者を認識させることにより、ユー ザはコンピュータ１０６に患者のアレルギー、医療問題またはその他の事項に関 する保管記録に対して所望の薬をクロスチェックさせることができる。また、こ れにより、コンピュータ１０６はそれぞれの患者に分配される薬の種類や量の記 録を保持する。 続いて、コンピュータ１０６はユーザの要求をコントローラ８３８に送り、コ ントローラ８３８はモータ７０６を指示して扉１１０を開放させることにより処 理２００４が開始される。処理２００６では、ユーザはカップ１０８を挿入し、 手動で扉１１０を閉じる。他の実施例では、ユーザからキーボード１０６ｂおよ びコンピュータ１０６を介して指示が受け付けられると、コントローラ８３８は 扉１１０を自動的に閉じるようにしてもよい。次に、処理２００８では、所望の カートリッジ２１０がカム６０４の近くでプローブアセンブリ１０００の下に位 置するまで、コントローラ８３８はモータ２１６を命令してカルーセル２０６を 回転させる。 処理２０１０では、コントローラ８３８はシリンダ１０２４を駆動してピスト ン１０２８を延ばし、汎用真空プローブ１００１を方向１６００（図１６）と反 対方向に貯蔵容器２１０を越えて移動させる。これにより、フォーク１２００が ネック６２２と係合し、ノッチ１２０１がヘッド６２０と係合する。次に、コン トローラ８３８はラックとピニオンのアセンブリ１１００を指示して汎用真空プ ローブ１００１を降下させて図１４の所定の位置にもっていく。プラグ６１６は 保持リング３０６を介して付勢され、検出器８１８が約２０インチ水銀柱の通常 圧力からの真空圧の増加を検出するまでプローブ先端６１７が降下される。その ような増加は、１以上の経口固形薬剤が存在することにより、プローブ先端６１ ７が詰まっていることを示すものである。 水銀柱で２２または２３インチまでの圧力増加は、通常、プローブ先端６１７ に多数の薬品が存在することを示している。この場合、余分な薬品を除去するた めに、真空装置８００はプローブ先端６１７におけるサクションを調節したり、 容器プローブ６１４の位置を上下したりする。真空装置８００の圧力が約２６ま たは２７インチ水銀柱と検出器８１８が判断した場合、プローブ先端６１７には 一つの経口固形薬剤しか存在しない。 プローブ先端６１７に一つの経口固形薬剤が存在する場合、処理２０１２にお いてコントローラ８３８はラックとピニオンのアセンブリ１１００を指示して容 器プローブ６１４を図１５の所定の位置に上昇させる。次に、コントローラ８３ ８はシリンダ１０２４を指示してピストン１０２８を引き出し、これにより容器 プローブ６１４を図１６の所定の位置に移動させる。この時点で、真空装置８０ ０は真空圧力を停止、減少、または逆転させて経口固形薬剤をカップ１０８に落 下させる。 処理２０１３では、コントローラ８３８はシリンダ１０２４を指示してピスト ン１０２８を延ばし、それにより容器プローブ６１４を図１５の所定の位置に移 動させる。次に、コントローラ８３８はラックとピニオンのアセンブリ１１００ を指示して容器プローブ６１４を降下させ、図１１の所定の位置に移動させる。 そこでは、容器プローブ６１４が貯蔵容器２１０の保持リング３０６と係合する 。所定の場所にあるプローブアーム１００２とフィンガ１００４とを用いて、コ ントローラ８３８はシリンダ１０１２に命令を出してピストン１０１０を引き出 し、それによりフィンガノズル１２０２をロート状の内側台部６２３から移動さ せ、プローブフィンガ１００４を図１２に示すように容器プローブ６１４から取 り出す。次に、コントローラ８３８はシリンダ１０２４を命令してピストン１０ ２８を引き出し汎用真空プローブ１００１を図１０の所定の場所に移動させる。 処理２０１４では、コントローラ８３８はプローブ先端６１７が処理２０１２ で最後の経口固形薬剤を取り出したか否か尋ねる。この情報は、コンピュータ１ ０６がそれぞれの補充カートリッジ２１２に最初に貯蔵されていた経口固形薬剤 の数の記録を維持し、コンピュータ１０６はそれぞれの経口固形薬剤が取り出さ れると数値を更新するので可能である。バックアップとして、コントローラ８３ ８は貯蔵容器２１０が空であることを確認することができる。なぜならば、容器 プローブ６１４が完全に貯蔵容器２１０に降下したときには真空圧力が減少しな いからである。従って、貯蔵容器２１０の中に更に経口固形薬剤が残っていると 処理２０１４が判断した場合、制御は処理２０１６に進む。しかしながら、貯蔵 容器２１０から最後の経口固形薬剤が取り出されると、処理２０１５においてコ ントローラ８３８はカムモータ６０９を命令し、空の貯蔵容器２１０に対応する 補充カートリッジ２１２の隔壁４０２を開く。異なるロットの薬が混合されるの を防止するために、貯蔵容器２１０が空になるまで補充カートリッジ２１２を開 かないことが大切である。 処理２０１６では、ユーザが最初にステーション１００に対して１以上の経口 固形薬剤を分配することを、または１種類以上の経口固形薬剤を要求したか否か 判断し、そうであれば処理２００８、２０１０、２０１２、および２０１４が必 要に応じて繰り返される。 処理２０１８では、要求された薬の取り出しが完了しており、コントローラ８ ３８はモータ７０６に扉１１０を開くように指示する。処理２０２０においてユ ーザはカップ１０８を取り出し、手動で扉１１０を閉じる。以上で説明したよう に、これに代えてコントローラ８３８が扉１１０を自動的に閉じるようにしても 良い。処理２０２２において図２０の処理が終了する。 本発明が意図するその他のユーザは薬剤師、研究技術者またはそこに収容され る薬品を供給を補充するために発明を利用する者である。それらのユーザは図２ １に示す多数の処理２１００に従って本発明を操作する。処理２１０２では、図 ２０の処理２００２と同様に、ユーザは自分自身を、ユーザＩＤと唯一のパスワ ードをキーボード１０６６から入力することにより、コンピュータ１０６に識別 させる。コンピュータ１０６は格納されているユーザのリストを参照してユーザ の同一性を確認し、その分配装置１０４を用いてどの処理がユーザに許されてい るかを判断する。 ユーザが分配装置１０４にアクセスすることが許されているとコンピュータ１ ０６が判断すると、コンピュータ１０６は処理２１０４において下部の引き出し ２０４を解錠する。また、コンピュータ１０６はコンピュータメモリに格納され ている記録の中に時間とユーザの名前を格納する。処理２１０６では、ユーザは それぞれの容器２１０からの補充カートリッジ２１２を取り出しても良いし、そ れに代えて満載された補充カートリッジに置き換えてもよい。また、ユーザはそ のときに１以上の容器２１０を交換することもできる。続いて、処理２１０８で はユーザは下部の引き出し２０４を閉じる。 処理２１１０では、コントローラ８３８はカルーセル２０６を完全に一回転さ せ、上部のコードリーダ８３４を用いて現存する補充カートリッジ２１２の位置 を確認する。この回転中、コントローラ８３８はメモリ中に新たに置き換えられ た補充カートリッジ２１０の場所を格納する。このようにして、コントローラ８ ３８は補充カートリッジ２１０の場所に関するメモリ中のマップを保持する。処 理２１１０ではコントローラ８３８はコードリーダ７２８、８３４を用いて、そ れぞれの貯蔵容器２１０と対応する補充カートリッジ２１２のラベルを確認する 。 処理２１１２でいずれかの貯蔵容器２１０に収容されている薬が対応する補充 カートリッジ２１２に収容されているものと一致しないと判断した場合には、処 理２１１４でコントローラ８３８はコンピュータ１０６にメッセージを出し、そ れによってエラーメッセージがディスプレイ１０６ｃに表示される。この場合、 処理２１１５でユーザは補充カートリッジ２１２または容器２１０を再配列する ことにより誤りを訂正することができる。 そうではなくて、補充が適正に行われた場合には処理２１１６においてコンピ ュータ１０６は補充動作が正しく行われたことを確認する。処理２１１６が終了 するとコントローラ８３８は処理２１１８において下部の引き出し２０４をロッ クして処理２１２０で作業を終了する。 １．封筒分配装置の全体説明 図２２−４０を参照して、上述した薬分配ステーション１００の他の実施例に ついて、はじめに図２２を用いて説明する。この実施例は「封筒分配」装置と呼 ばれる。この実施例において薬分配ステーション２２００は通常分配装置２２０ ２コンピュータ２２０４を備えている。図示する実施例ではコンピュータ２２０ ４は、ディスプレイ２２０４ａ、ユーザ用入力装置２２０４ｂ、および中央処理 装置（図示せず）を備えている。コンピュータ２２０４はコンピュータ１０６と 同様に全ての機能を実行する。 本発明の封筒分配装置によれば、本発明のユーザ（図示せず）はコンピュータ ２２０４にデータを入力して分配装置２２０４を指示し、ユーザが望む個々の処 方を用意する。それぞれの処方は１以上の異なる種類または適量の経口固形薬剤 を含むものである。例えば、処方は所定の時間に患者に与えられるように管理さ れた全ての薬を含む。ある１つの実施例では、分配装置２２０２は要求された処 方に対応する全ての薬品を１つの封筒（以下に説明する）に入れる。しかしなが ら、各封筒が一種類だけの品目を含むようにしてもよい。分配装置２２０２は以 下に説明するように要求する者に対してそれぞれの封筒を利用できるようにする 。 さらに詳細に説明すると、ユーザからの指示が受け付けられると、分配装置２ ２０２は封筒供給ハウジング２２０６から封筒を取り出す。その封筒は次にプリ ンタ（以下に説明する）に供給される。プリンタが選択された情報を封筒上に印 刷すると、その封筒には要求された処方を含む薬品が充填される。充填された処 方が要求に基づくものではなく予めスケジュール管理されているものであれば、 入れ物ハウシング２２０８に収容されている携帯用の封筒状の入れ物（以下に説 明する）の１つに送られる。個々の入れ物は入れ物用のハウジングの扉２２１０ を開くことによって、その入れ物ハウジング２２０８から取り出してもよい。代 わりに、ユーザが処方を「ＰＲＮ」（すなわち、要求に基づくもの）ように指定 した場合には、充填された封筒は即座に取り出されるのでＰＲＮビン２２１２に 供給される。 本発明によれば、ステーション２２００により分配される種々の経口固形薬剤 を収容するために引き出し２２１４、２２１６が用いられる。引き出し２２１４ 、２２１６の上には、貯蔵容器（以下に説明する）から薬品を取り出したり、そ の薬品を個々の封筒に入れるために種々の装置（図示せず）が設けてある。分配 装置２２０２には補充の薬品、装置、その他の供給物を収容するために供給室２ ２１８、２２２０を別途設けてもよい。 図示する実施例では、分配装置２２０２は例示のような封筒２３００（図２３ −２４）等を利用することができる。それぞれの封筒２３００は本体２３０２、 ウィンドウ２３０４、およびフラップ２３０６を有する。以下に詳細に説明する ように、封筒２３００は本体２３０２に対して下方にフラップ２３０６を折り畳 み、そのフラップ２３０６を本体２３０２に接着してシールしてもよい。そのよ うなシールは本体２３０２からフラップ２３０６を分離することによって簡単に 破られる。好ましくは、ウィンドウ２３０４は大きな前部２３０４ａと小さな後 部２３０４ｂとを有し、封筒２３００中の薬品（図示せず）が本体２３０２の内 側表面２３０８に対して前部２３０４ａを介して容易に確認することができる。 シールを破った後でフラップ２３０６を閉鎖位置に保持するために本体２３０ ２の後部に切り抜きタブ２４００を設けてもよい。本体２３０２、フラップ２３ ０６、およびタブ２４００は、例えば紙で作ってもよいし、窓はセロハン、グラ シン紙、またはその他の適当な透明材料で作ってもよい。 ２．封筒分配装置のハードウェア要素及び連結に関する詳細な説明 まず、図２５−２６を参照して、分配装置２２０２を詳細に説明する。封筒供 給ハウジング２２０６は空で未使用の封筒２３００を有し、これは簡単に供給で きるように収容されている。図示する実施例では、封筒供給ハウジング２２０６ はトレーの中に封筒２３００を収容するようにしてある。しかしながら、円形の 封筒供給ハウジング（図示せず）もまた考えられる。 封筒２３００はそれぞれローラ２５０４とスライド型コンベアベルト２５０６ によってハウジング２２０６から取り出される。好ましい実施例では、コンベア ベルト２５０６は封筒２３００を２つの平行なスライド２５０６ｂに対して移動 させる２つの平行な連続したバンド２５０６ａを備えている。連続バンドは約０ ．１２５インチの直径を有する「ＰＹＲＡＭＩＤ」または「ＨＡＶＡＳＩＴ」の 商標名を有するポリウレタンコード、または「ＨＡＶＡＳＩＴ」の商標名を有す る平坦で編成されたポリウレタンベルトを好適に備えている。スライドは封筒２ ３００をスライドさせるためにスムーズで直線的なエッジを有する金属、プラス チック、またはその他の材料からなる。 コンベアベルト２５０６は封筒２３００をプリンタ２５０８に搬送する。プリ ンタは分配した看護婦の名前、患者の名前、薬のタイプ、薬の量などのデータを それぞれの封筒２３００に記入する。プリンタ２５０８は商標「ＥＰＳＯＮ」の Ｍ−２９０シリーズのスリッププリンタまたは商標「ＧＵＬＴＯＮ」のＴＴＲ− ２００サーマル転写プリンタのようなインパクトまたはサーマル転写プリンタも しくは適当な大きさを有し印刷性に優れた別のプリンタを備えている。 封筒２３００に必要なデータを印刷するとプリンタ２５０８は封筒２３００を 回転室２５１０に預け、これは封筒２３００を別のスライド型コンベアベルト２ ５１２に供給する。プリンタ２５０８、回転室２５１０およびコンベアベルト２ ５１０の関係は図２７ー２８に詳細に示してある。回転室２５１０は受け取り位 置２７００にあるとき封筒２３００を受け取る。次に、回転室２５１０が回転し て非充填位置２８００に移動する。回転室２５１０に形成されたスロット２８０ ２によりコンベアベルト２５１２は回転室２５１０の中で封筒２３００をつかみ 、封筒２３００を所定の方向２８０４に付勢することができる。 図２５ー２６において、コンベアベルト２５１２はスリーブ２５１４の第１の 開口端部を介して回転室２５１０からスリーブ２５１４に封筒２３００を移動さ せる。ストッパ２５１６により封筒２３００はスリーブ２５１４の対向する第２ の開口端部に存在することが防止される。ストッパ２５１６はコンベアベルト２ ５１２と一直線上に固定的に設けられる。 スリーブ２５１４は図２９−３０に詳細に示されている。スリーブ２５１４は ヒンジ２５０６により回動自在に連結された前側と後側２９０２、２９０４を備 えている。後側２９０４には一対のスロット２９０８が形成されており、ベルト コンベア２５１２は封筒２３００がスリーブ２５１２に入るのを促進する。前側 ２９０２にもスロット２９０９が形成されており、以下に説明するようにスリー ブ２５１４から封筒２３００を取り出すのを促進する。スリーブ２５１４はまた 、前後のサクション装置２９１０、２９１２を備えており、これらは真空装置８ ００に連結されている。このサクション装置２９１０、２９１２は、表面積約３ ／８平方インチの商標「ＡＢＯＵＴ ＰＡＣＫＡＧＩＮＧ」のサクションパッド を好適に有する。しかしながら、種々のサクションカップ、パッドまたはその他 の適当な部材が利用可能である。図２５ー２６および２９ー３０においてスリー ブ２５１４は、スリーブ２５１４の上下動作を容易にするために、モータ駆動の キャリッジ２５２０を介して垂直レール２５１８にスライド自在に取り付けられ ている。封筒２３００への薬品の充填はまず始めにスリーブ２５１４をレール２ ５１８に沿って降下させて、充填位置２５２１に移動させる。両側２９０２、２ ９０４はヒンジ２９０６を中心として互いに付勢され、これによりサクション装 置２９１０、２９１２が封筒２３００に接触することができる。続いて、真空圧 がサクション装置２９１０、２９１２に与えられ、封筒２３００の両側が分離さ れる。 その結果、封筒２３００が開放される。 図２５−２６において、封筒２３００がスリーブ２５１４の充填位置２５２１ にあるとき、汎用真空プローブ２５２２がそれぞれの薬品をとって封筒２３００ に入れるために用いられる。図示する実施例では、それぞれの汎用真空プローブ ２５２２は他方のプローブ２５２２からレール２５１８の反対側に位置する薬に アクセスするようにしてある。それぞれの汎用真空プローブ２５２２はｘ方向２ ５２４とｙ方向２５２６に回動可能としてあり、複数の貯蔵容器２５２８に収容 された種々の薬に効果的にアクセスする。簡略化するために、貯蔵容器２５２８ は直線配置するのが好ましい。汎用真空プローブ２５２２は位置決め機構によっ て駆動され、好ましくは商標「ＡＳＹＭＴＥＫ Ａｕｔｏｍｏｖｅ」の３００シ リーズシステムと同様の正確な線形位置決めシステム２５２７が用いられる。 線形位置決めシステム２５２７は、供給装置２２０２の両端に位置し、ｘ方向 ２５２４に伸びる一対の平行なトラック２５２７ａを備えている。クロスバー２ ５２７ｂはトラック２５２７ａに沿ったｘ方向２５２４の移動を容易にするため にトラック２５２７ａの間にスライド自在に設けてある。それぞれの汎用真空プ ローブ２５２２は、クロスバー２５２７ｂに沿ってｙ方向２５２６に移動できる ようにクロスバーキャリッジ２５２７ｃにスライド自在に連結されている。それ ぞれの汎用真空プローブ２５２２は、トラック２５２７ａに沿ってクロスバー２ ５２７ｂを長手方向に移動させることにより、またトラック２５２７ａの間のク ロスバー２５２７ｂに沿ってクロスバーキャリッジ２５２７ｃを長手方向に移動 させることにより、所望の所蔵容器２６２８にアクセスできるように設けてもよ い。その動作はステッピングモータまたはその他の公知の手段により行ってもよ い。次に、貯蔵容器にアクセスするために往復モータ（図示せず）が汎用真空プ ローブ２５２２を後ろ下方に延ばしてその中に収容されているユニット品を取り 出す。 貯蔵容器２５２８は線形位置決め装置２５２７の下に配置されており、好まし くは引き出し２２１４、２２１６の中に設けられる。図示する実施例では、それ ぞれの引き出し２２１４、２２１６は１０８個の貯蔵容器２５２８を収容する大 きさとしてあり、これらの容器は、９個の容器２５２８をｘ方向に配置し、１２ 個の容器２５２８をｙ方向に配置して直線的に並列されている。図示する実施例 では、それぞれの貯蔵容器２５２８は１種類の経口固形薬剤の複数品目を、出来 れば別の貯蔵容器２５２８と異なる種類の薬品を複数品目保持するようにしてあ る。貯蔵容器２５２８は容器２１０と同様の上述した材料から作ってもよい。容 器２５２８の構造は以下に詳細に説明する。 封筒２３００に所望の種類及び量の薬品が充填されると、スリーブ２５１４は レール２５１８に沿ってストッパ２５１６の上方にある非充填位置２５３０に上 動する。スライド型コンベアベルト２５３２は次にスロット２９０９を介して封 筒２３００を縮め、スリーブ２５１４から封筒２３００を取り除き、フラップー フォルダ２５３４を介して封筒２３００を移動させる。コンベアベルト２５３２ は、コンベアベルト２５０６と２５１２と同様の材料で作ってもよい。フラップ フォルダ２５３４は、フラップ２３０６を本体２３０２に対して折り、その折り 畳みに折り目をつけることによりフラップ２３０６を閉鎖するために、傾斜した フランジ２５３４ａと一対のピンチローラ２５３４ｂとを備えている。 フラップフォルダ２５３４に続いて、コンベアベルト２５３２は閉鎖機構２５ ３６を介して封筒２３００を搬送する。好ましい実施例ではその閉鎖機構２５３ ６は第１と第２のギア２５３６ａ，２５３６ｂからなるクリンパを備えている。 好ましくは、それぞれのギア２５３６ａ，２５３６ｂは円形であり、封筒２３０ ０の幅の２倍に等しい外周を有する。図示する実施例ではギア２５３６ａ，２５ ３６ｂは約１／８インチの厚みを有する。好ましい実施例では第１のギア２５３ ６ａはその全周に歯が設けてあり、第２のギア２５３６ｂは外周の二つの対向す る２つの領域２５３６ｃ−ｄだけに歯を有する。 ギア２５３６ａ−ｂはコンベアベルト２５３２の上に設けてあり、コンベアベ ルト２５３２は閉鎖機構２５３６を介して封筒２３００を付勢することができる 。ギア２５３６ａ−ｂはひだつけが必要な場所において封筒２３００の領域と一 直線上に配置されている。また、ギア２６３６ａ−ｂはコンベアベルト２５３２ と同一速度でモータによって駆動される。 閉鎖機構２５３６は封筒２３００の特定の領域だけをカールする。すなわち領 域２５３６ｃ−ｄと接触する領域である。好ましい実施例ではギア２５３６ａ− ｂは選択的に駆動し、封筒２３００のどの領域をカールするかを制御するように してもよい。さらに具体的には光学センサ（図示せず）を用いて機械的クラッチ （図示せず）と共働し、ギア２５３６ａ−ｂに対して指定された位置で封筒２３ ００の有無に応じてギアを回転させる。例えば、光学センサは発光ダイオード、 フォトダイオード／フォトトランジスタ、およびある種の検出用電気機器を備え てもよい。ギア２５３６ａ−ｂ、クラッチ、および光学センサの関係は封筒２３ ００のエッジ部分だけがカールされるようにしてもよい。これにより、単にフラ ップ２３０６を持ち上げるだけで封筒２３００を容易に開くことができる。 さらに丈夫なシールが必要な場合にはギア２５３６ｂはその全周に歯を設けて もよい。これによって、封筒２３００は全幅に渡ってカールされ、この場合には ２段階の開放動作−まず始めにフラップ２３０６を持ち上げ、続いて封筒本体２ ３０２の前部と後部を分離させる動作−が必要である。 閉鎖機構２５３６による処理が終了すると、充填され、閉鎖され、シールされ た封筒２３００は別のコンベアベルト２５３８によって、充填位置２５４０（図 ２５）に設けた待機用の入れ物２５４０に運ばれる。封筒２３００は入れ物用の 扉２５５４（図２６と３１）を介して、入れ物２５４０に入れられる。その扉は ロボットアーム、テレスコープ式フィンガのような監視型の開閉装置（図示せず ）によって選択的に開閉される。図示する実施例では、次に、真空プッシュロッ ド２５３９が入れ物用の扉２５５４を介して延ばされ（図２６）、封筒２３００ に接近してこの封筒２３００を入れ物２５４０に押し込む。 図示する本発明の実施例は回動自在なカルーセル２５５０に収容された８つの 入れ物２５４０ー２５４７を備えている。カルーセル２５５０はコンピュータ２ ２０４の制御に基づいて選択的に回転し、充填と取り出しのために入れ物２５４ ０ー２５４７を配置する。入れ物２５４０−２５４７はカルーセルに形成された それぞれの部屋２５４０ａ−２５４７ａに収容されている。それぞれの部屋２５ ４０ａ−２５４７ａはカルーセル２５５０の回転に従って回転するようにギアが 設けてあり、それぞれの入れ物２５４０−２５４７は常に直立位置に保たれる。 上部にある５つの入れ物２５４２ー２５４６は入れ物用のハウジング扉２２１ ０を開くことによってアクセスするようにしてもよい。しかしながら、必要に応 じてカルーセル２５５０の直前にブロック用の板（図示せず）を設け、上部の５ つの場所（図２５では入れ物２５４２ー２５４６によって占められている）にあ る特定の入れ物にはアクセスできないようにしてもよい。これは、ブロッキング 用の板にアクセスホールを形成することによって行われ、それによりユーザは例 えば入れ物によって占められている場所２５４４に入れ物を入れたり、またはそ こから入れ物を取り出したりすることができる。図２５の図示する実施例では、 入れ物２５４０、２５４１および２５４７は分配装置２２０２の内側に設けてあ るのでユーザはそれにアクセスすることができない。ブロッキング用の板が設け てあるので、コンピュータ２２４０はカルーセル２５５０を選択的に回転するた めに用いられ、それによってユーザは１つのアクセス可能な入れ物だけを取り出 すことができる。それに代えて、ユーザが所定の入れ物に選択的にアクセスでき るように、ブロッキング用の板はカルーセル２５５０と共に、またはこれに代え て回転されるようにしてもよい。別の実施例では、それぞれの部屋２５４０ａ− ２５４７ａに鍵を設け、入れ物２５４０ー２５４７の選択されたものにだけアク セスできるように制限してもよい。 好ましくは、入れ物２５４０−２５４７は同一物であって図３１ー３２に示す 例示的な入れ物３１００の形とする。その例示した入れ物３１００はカバー３１ ０８に形成されたチャネル３１０６にスライド自在に設けた２つの上部リップ３ １０４を備えた箱型のトレー３１０２を有する。カバー３１０８は商標「ＬＥＸ ＡＮ」のプラスチックまたはアクリル材料のような半透明材料で作るのが望まし い。カバー３１０８は搬送用のハンドル３１１０を備えている。上述のように、 入れ物３１００は入れ物用の扉２５５４を備えている。扉２５５４には貫通孔２ ５５５が形成されており、その目的は以下に詳細に説明する。 扉２５５４は片側に沿ってヒンジ結合するのが好ましく、閉鎖位置に向かって スプリングで付勢されている。このように配置することにより扉２５５４は上述 したモータ駆動の開閉装置（図示せず）によって開かれる。 好ましくは、トレー３１０２は封筒２３００を直立位置に保持するためにリブ のついた内側ガイド３１１１を有する。また、ケースの下部コーナーには、カバ ー３１０８の内側に形成された対応するリップ３１１４とスライド自在に係合す るような大きさの長手方向の隆起部３１１２を設けてもよい。したがって、トレ ー３１０２の内容物にアクセスするためにはトレーの上からカバー３１０８をス ライド移動させてトレー３１０２の下にしまい込む。 ３．封筒分配装置の貯蔵容器と補充カートリッジ 本発明の封筒分配装置は、その他の貯蔵容器２１０と補充カートリッジ２１２ を設けてもよい。詳細に説明すると、この封筒分配装置では図３３−３７に示す 貯蔵容器２５２８と補充カートリッジ３３０２を採用している。貯蔵容器２５２ ８と補充カートリッジ３３０２は貯蔵容器２１０と補充カートリッジ２１２と同 一の材料で作ってもよいが、多数の構造的な違いを採用することは構わない。貯 蔵容器２５２８は概略箱型の本体の３３０１を備えている。この本体はその内部 に補充用の開口部３３０５が形成されており、それは補充カートリッジ３３０２ の下部リップ３３０６とぴったりと係合するように形造られた上部リップ３３０ ４によって仕切られている。それぞれのリップ３３０４、３３０６は持ち上げら れた舌部３３０４ａ，３３０６ａと窪んだチャネル３３０４ｂ，３３０６ｂを備 えているので、このようなことが可能である。 キャリッジ３３０２はヒンジ結合された隔壁３３０８を有する箱型本体３３０ ３を備えている。隔壁３３０８はヒンジ３３１０によって補充カートリッジ３３ ０２に回動自在に連結されている。このヒンジは頑丈な機械的なヒンジ、柔軟な 織物からなる連結、またはその他の適当な装置であってもよい。したがって、隔 壁３３０８は閉鎖位置（図３３において実線で示す）と開放位置（図３３におい て仮想線で示す）との間を回動することができる。 図３３と３７Ａに示すように隔壁３３０８は端部のチャネル３３１６が形成さ れている。図３７Ａに示すように隔壁３３０８が閉鎖位置にあるとき端部のチャ ネル３３１６は補充カートリッジ３３０２の内側壁に形成した保持用のノブ３３ ２０に一致する。動作用のタブ３３２２は保持用のノブ３３２０に対向して補充 カートリッジ３３０２の外面に形成されている。薄肉部３３２４ａ−ｂが動作用 タブ３３２２の近傍に形成されている。 動作用タブ３３２２に加わる圧力低下によって薄肉部３３２４ａ−ｂ（図３７ Ａ）を変形し、これにより、保持用のノブ３３２０が端部のチャネル３３１６（ 図３７Ｃ）からはずれる。その結果、隔壁３３０８が開放位置（図３７Ｄ）に向 けて下方に回動することができ、それにより補充カートリッジ３３０２から貯蔵 容器２５２８に薬の供給が行われる。 図３３−３５および３８において、貯蔵容器２５２８は容器プローブ３３２６ を備えている。このプローブはプローブシャフト３３２８、カップ３３３０、ヘ ッド３３３２、およびロート状の内側台部３３３３を備えている。プローブシャ フト３３２８はプローブ先端３３２８ａを備えている。図示する実施例において 、プローブ先端３３２８ａはプローブシャフト３３２８の端部だけを有する。し かしながら、別の実施例ではブロッキング手段のようなプローブシャフト３３２ ８を取り付け、プローブシャフト３３２８が経口固形薬剤を吸い上げるのを防止 するようにしてもよい。プローブシャフト３３２８は商標「ＳＩＬＣＯＮ」の補 強されたシリコンチューブを備えているが、その他の適当な柔軟な材料を用いて もよい。プローブシャフト３３２８の内側と外側の径はプローブシャフト３３２ ８と経口固形薬剤とを効果的に接触させるとともに、プローブ３３２６が薬品を 吸い上げるのを防止するように選択される。例えば、プローブシャフト３３２８ の外形は約０．１５７インチで内径は０．０９３インチとする。 キャップ３３３０は図３６に示すようなスナップ式結合部を介して容器２５２ ８に連結され、それによりカップ３３３０が容器２５２８に入るのを防止する。 ロート状の内側台部３３３３には「ダックビル」弁または「チェックバルブ」を 設けてもよい。 本発明の封筒分配装置では、汎用真空プローブ２５２２の１つと容器プローブ ３３２６の１つとの間の係合は汎用真空プローブ１００１と容器プローブ６１４ との間の係合とは違っていてもよい。特に、それぞれの汎用真空プローブ２５２ ２は、ヘッド３３３２を収容するためにソケット３３４０を有するプローブシー ス３３３８を備えている。ソケット３３４０の内面は対向するガイドピン３３４ ２（一方のみ示す）を有し、ヘッド３３３２の外面には対応する大きさで対向す る曲線状のチャネル３３４４（一方のみ示す）が形成されている。したがって、 ソケット３３４０とヘッド３３３２はソケット３３４０をヘッド３３３２上に押 し、ソケット３３４０をねじることによって固定的に係合することができる。ガ イドピン３３４２をチャネル３３４４内で上方に付勢することによりヘッド３３ ３２とソケット３３４０がロック状態に維持されるように弾性部材３３４６が設 けてある。弾性部材３３４６は例えばスプリングまたは弾性材料の層であっても よい。ソケット３３４０とヘッド３３３２が係合されるとプローブフィンガ１０ ０４を降下させることによりロート状の内側台部３３３３にプローブノズル１２ ０２が付勢される。 ４．カップ分配装置に類似した封筒分配装置の図示する要素 封筒分配装置はカップ分配装置同様のコードリーダを設けてもよい。例えば、 封筒分配装置はコードリーダ（図示せず）を備えており、これは汎用真空プロー ブ２５２２に沿ってクロスバー２５２７ｂにスライド自在に連結されている。コ ードリーダには貯蔵容器２５２８および／または補充カートリッジ３３０２で供 給される光学的または電気的コードを読み取るためにバーコードリーダ、電気的 なメモリリーダまたはその他の装置を設けてもよい。図示する実施例では、補充 カートリッジ３３０２はコードリーダによるアクセスを容易にするために上面に そのようなコードを備えている。同様に貯蔵容器２５２８はコードリーダのアク セスを容易にするためにキャップ３３３０の上面にそのようなコードを備えてい る。 また、本発明の封筒分配装置はカップ分配装置の真空装置８００と同様の真空 装置（図示せず）を備えている。実施例においては、そのような真空装置は引き 出し２２１８、２２２０に収容してもよい。説明を簡単にするために、封筒分配 装置の真空装置は「真空装置８００」という。 封筒分配装置では真空装置８００を汎用真空プローブ２５２２に連結するため に真空ライン８２０が採用されている。また、吸引装置２９１０、２９１２と真 空プッシュロッド２５３９とに連結された真空ライン（図示せず）を介してサク ションを形成したり空気を噴き出したりするために、１以上の３方向ソレノイド 弁８１４を真空ポンプ８６０または別の真空ポンプ（図示せず）に連結してもよ い。 封筒分配装置ではコードリーダを操作するために制御板８３６を設け、分配装 置２５０２の各要素を操作するためにコントローラ８３８を設けてもよい。コン トローラ８３８は例えば線形位置決め装置２５２７、ＰＲＮビン２２１２の扉、 入れ物用ハウジングの扉２２１０、真空ポンプ８０６、検出器８１８、圧力調節 装置８１６、制御板８３６、入れ物用扉２５５４およびその他の電気的な構成要 素を制御し、および／またはそれらからの信号を受信するための電子部品を設け てもよい。封筒分配装置の動作 以上では封筒分配装置におけるハードウェアの構成と連結について説明したが 、以下にこの装置を用いた方法について説明する。本発明の目的とするユーザは 医者、看護婦、医療技術者、またはそこから薬を入手するために本発明の装置を 利用するその他の者である。これらのユーザは図３９Ａ−３９Ｂに示す処理３９ ００に従って操作する。処理３９０２ではユーザはコンピュータ２２０４に自分 自身を認識させる。これはキーボード２２０４ｂ上でユーザのＩＤを入力したり 、コンピュータ２２０４に磁気カード（図示せず）を提示したり、コンピュータ ２２０４に電気的なカード（図示せず）を示したり、またはその他の適当な方法 により行われる。また、更なる安全性が要求される場合にはコンピュータ２２０ ４はユーザにキーボード２２０４ｂ上で唯一のパスワードを入力することを要求 する。次に、処理３９０４においてユーザは分配されるべき薬が「ＰＲＮ」また は「スケジュールのもの」であるかを示す。ここで「ＰＲＮ」は要求に基づいて 分 配される薬を示し、これらの処方は封筒２３００にパッケージされるかＰＲＮビ ン２２１２に預けられる。逆に、スケジュールの薬は封筒２３００にパッケージ され日常的に管理される別の処方とともに入れ物２５４０−２５４７の１つに入 られる。 次に、処理３９０６ではユーザはキーボード２２０４ｂを用いて所望の薬とそ の薬を投与する患者を確認する。患者が確認されるとコンピュータ２２０４は所 望の薬が患者のアレルギー、医療問題、その他の事項のいずれかの記録に対して 相互チェックする。また、これによりコンピュータ２２０４はそれぞれの処方パ ッケージに分配された薬の種類と量に関する記録を保持する。 続いて、処理３９０８と３９１０は同時に行われる。処理３９０８では、処理 ３９０８ａが封筒供給ハウジング２２０６から封筒２３００を取り出して、その 封筒２３００をプリンタ２５０８に供給することにより開始される。封筒２３０ ０は封筒供給ハウジング２２０６から取り出されてローラ２５０４とコンベアベ ルト２５０６によってプリンタ２５０８に供給される。次にプリンタ２５０８は 処理３９０８ｂにおいて封筒２３００にデータを印刷する。上述のように、この データには患者の識別、医者の名前、薬の種類と量などに関する情報が含まれる 。 処理３９０８ｂの後、処理３９０８ｃでは封筒２３００がプリンタ２５０８か らスリーブ２５１４に送られる。具体的には、プリンタ２５０８は封筒２３００ を回転室２５１０に落下させる。この部屋は封筒２３００をコンベアベルト２５ １２に回転しながら接触させる。コンベアベルト２５１２は部屋２５１０に形成 されたスロット２８０２を介して封筒２３００と接触する。次に、コンベアベル ト２５１２はスリーブ２５１４の開放端部を介してスリーブ２５１４に封筒２３ ００を供給する。ストッパ２５１６により封筒２３００がスリーブ２５１４の反 対側の端部に存在するのを防止する。続いて、処理３９０８ｄでは封筒２３００ は充填位置２５２１に送られる。これはレール２５１８に沿ってモータ駆動のキ ャリッジ２５２０を降下させることにより行われる。次に、処理３９０８ｅでは 封筒２３００が開かれる。この封筒２３００の開放はヒンジ２９０６を中心とし て相手方向に向けて前後部２９０２、２９０４を付勢し、吸引装置２９１０、２ ９ １２にサクションを加え、そして前後部２９０２、２９０４を分離することによ って行われる。 上述のように、処理３９１０は処理３９０８と同時に行われる。処理３９１０ は処理３９１０ａで開始され、ここでは線形位置決め装置２５２７が汎用真空プ ローブ２５２２を所望の薬を保持している所蔵容器２５２８に移動させる。図示 する実施例において、最も効率良く行うためにはそれぞれの汎用真空プローブ２ ５２２を用いて貯蔵容器２５２８の半分に供給する。処理３９１０ａの後、適当 な汎用真空プローブ２５２２が処理３９１０ｂにおいて所望の貯蔵容器２５２８ に対応する容器プローブ３３２６と係合する。これは汎用真空プローブ２５２２ をソケット３３４０がヘッド３３３２を収容するまで降下させることにより行わ れる。それぞれのガイドピン３３４２が対応する曲線状のチャネル３３４４に収 容された後、ソケット３３４０が回転してガイドピン３３４２を対応するチャネ ル３３４４にロックする。図示する実施例において、ソケット３３４０は時計回 り方向（上方から見た場合）に回転してヘッド３３３２と係合する。弾性部材３ ３４６によりガイドピン３３４２が曲線状のチャネル３３４４にしっかりと取り 付けられ、それによりヘッド３３３２がソケット３３４０からはずれるのを防止 する。ソケット３３４０とヘッド３３３２が完全に係合するとプローブフィンガ １００４が下降し、それによりプローブノズル１２０２がロート状の内側台部３ ３３３に対してシールされる。これにより、外部の汚染物質が容器プローブ３３ ２６に侵入するのが防止される。次に、処理３９１０ｃでは真空装置８００が汎 用真空プローブ２５２２にサクションを加え、プローブ先端３３２８ａにサクシ ョンを形成する。検出装置８１８は上述のように約２０インチ水銀柱の通常圧力 から真空圧が上昇するのを検出するために用いられる。 プローブ先端３３２８ａに１個だけ固形薬品が存在する場合、処理３９１０ｄ が実行される。処理３９１０ｄでは往復モータが、貯蔵容器２５２８から汎用真 空プローブ２５２２とそれに取り付けられた容器プローブ３３２６を上昇させ、 そして、線形位置決め装置２５２７が容器プローブ３３２６を充填位置２５２１ にある開放された封筒２３００上へ移動させる。 処理３９１２では真空装置８００がプローブ２５２２、３３２６における真空 圧を減少または停止し、プローブ先端３３２８ａから取り出された経口固形薬剤 を解放する。重力によって取り出された薬はその下方にある開放された封筒２３ ００に動落下される。次に、処理３９１４では同一容器からその他の薬品が取り 出されるのか否か判断する。もしそうであれば、処理３９１６で線形位置決め装 置２５２７は容器プローブ３３２６を対応する容器２５２８に移動させ、制御は 処理３９１０ｃに戻る。 しかしながら、同一種類の薬が要求されていないと処理３９１４で判断される と、処理３９１８では異なる種類の薬が要求されているか否かを判断する。もし そうであれば、処理３９２０において線形位置決め装置２５２７は容器プローブ ３３２６を対応する容器２５２８に移動させ、そして処理３９２２で容器プロー ブ３３２６を容器２５２８に戻す。処理３９２２はカップ３３３０が容器２５２ ８としっかりと係合するまで汎用真空プローブ２２２２と容器プローブ３３２６ とを下降させることにより行われる。また、処理３９２２ではソケット３３４０ がヘッド３３３２に対して押圧され回転されて曲線状のチャネル３３４４からガ イドピン３３４２がはずされる。図示する実施例において、ソケット３３４０は 反時計回り方向（上方から見た場合）に回転してヘッド３３３２との係合がはず れる。係合解除に続いて汎用真空プローブ２５２２が上昇し、容器プローブ３３ ２６から完全に自由になる。処理３９２２に続いて制御は処理３９１０ａに進む 。 処理３９１８でＮＯの答えを受けた場合には、処理３９２４でモータ駆動のキ ャリッジ２５２０を用い、スリーブ２５１４と封筒２３００を上昇しコンベアベ ルト２５３２と一直線上に配列する。処理３９２４ではコンベアベルト２５３２ は封筒２３００をフラップホルダ２５３４を介して閉鎖機構２５３６に前進させ る。傾斜したフランジ２５３４ａはフラップ２３０６を下方に折り畳み、そして 、ピンチローラ２５３４ｂは本体２３０２に対してフラップ２３０６を折り畳む 。次に、第１と第２のギア２５３６ａ−ｂは封筒２３００をカールする。特に、 第２のギア２５３６ｂはその外周の対向する領域２５３６ｃ−ｄにのみ歯を有す るので封筒２３００の端部領域だけがカールする。ギア２５３６ａ−ｂは光学セ ンサ によって選択的に動作される。処理３９２４と同時に処理３９２８と３９３０に より容器プローブ３３２６が、処理３９２０と３９２２と同様にして、それぞれ の貯蔵容器に置き換えられる。 処理３９２４の後、処理３９３２では現在行われているのは「ＰＲＮ」または 「スケジュールの処理」か否か判断される。ＰＲＮの場合、処理３９３４では封 筒２３００をＰＲＮビン２２１２に移動させる。例えばＰＲＮビン２２１２はコ ンベアベルト２５３８の下に配置してもよく、そうすれば封筒２３００はカール した後にＰＲＮビン２２１２に容易に落下される。処理３９３４の後、処理３９ ３６では処理すべき処方があるかどうか判断する。もしそうであれば、制御は処 理３９０８と３９１０に戻る。そうでなければ、処理３９４０においてユーザは ＰＲＮ封筒を取り出しそのＰＲＮビンを再び閉じる。次に、ルーチンは処理３９ ４２において終了する。 しかしながら、処理３９３２で現在行われているのがスケジュール処理である と判断されると、処理３９４４において充填された封筒２３００は位置２５５２ にある入れ物に送られる。入れ物２５４０の場合、例えば封筒２３００に取り付 けられたプッシュロッド２５３９により入れ物用の扉２５５４に設けた貫通孔２ ５５５を介して行われ、封筒２３００は入れ物２５４０に押し込まれる。続いて 封筒２３００はリブを設けた内側ガイド３１１１によって入れ物２５４０の中に 保持される。 処理３９４４の後、処理３９４６において入れ物２５４０のために用意された 封筒があるか否か判断される。もしそうであれば、制御は処理３９０８と３９１ ０に戻る。そうでなければ、処理３９５０においてユーザは自分の入れ物２５４ ０−２５４７を入手するためにコンピュータ２２０４に自分自身を認識させる。 このためには、ユーザを識別するためにユーザのＩＤまたはその他の情報を入力 しなければならない。次に、処理３９５２において必要ならばカルーセル２５５ ０を回転して必要な入れ物にアクセスできるようにする。上述のように、入れ物 ２５４０−２５４７に対するユーザのアクセスは部屋２５４０ａ−２５４７ａに 設けたそれぞれのロック、または回転式もしくは固定式のブロック用の板によっ て制限される。処理３９５２の後、処理３９５４で入れ物用のハウジング扉２２ １０が解錠される。次に処理３９５６においてユーザは入れ物用のハウジング扉 ２２１０を開放し所望の入れ物を取り出し扉２２１０を再び閉鎖する。処理３９ ５６の後、ルーチンは処理３９４２で終了する。 本発明の目的としている別のユーザは、その中に収容されている薬を供給する ために本発明を利用する薬剤師、研究技術者、またはその他の者である。これら のユーザは図４０に示す多数の処理４０００にしたがって本発明を操作する。処 理４００２ではユーザは図３９Ａの処理３９０２と同様にユーザのＩＤと唯一の パスワードをキーボード２２０４ｂから入力することによりコンピュータ２２０ ４に自分自身を認識させる。コンピュータ２２０４は記憶されているユーザのリ ストと照合してユーザの識別を確認し、この分配装置２５０２によってどの操作 がユーザに認めれらているかを判断する。 ユーザが分配装置２５０２にアクセスすることを認められているとコンピュー タ２２０４が判断するとコンピュータ２２０４は処理４００４において引き出し ２２１４、２２１６を解錠する。また、コンピュータ２２０４はコンピュータメ モリに格納されている記録の中に時間とユーザの名前を格納する。処理４００６ ではユーザはそれぞれの容器２５２８から１以上の補充カートリッジ３３０２を 取り出し充填された補充カートリッジ３３０２と交換する。また、ユーザはこの 時１以上の容器２５２８を交換してもよい。次に処理４００８では、ユーザは引 き出し２２１４、２２１６を閉じる。 処理４０１０において線形位置決め装置２５２７はコードリーダをそれぞれの 貯蔵容器２５２８上に前進させるとともに現存する補充カートリッジ２５２８の 位置を確認するために対応する補充カートリッジに移動させる。この処理の間、 コントローラ８３８は新たに置かれた補充カートリッジ２５２８の場所をメモリ に格納する。このようにして、コントローラ８３８は補充カートリッジ２５２８ の場所のマップ（メモリに格納されている）を保持する。また、処理４０１０で は、コントローラ８３８はコードリーダを利用して、それぞれの貯蔵容器３３０ ２と対応する補充カートリッジ２５２８のラベルが一致するかどうかを確認する 。 処理４０１２において貯蔵容器２５２８に収容されている薬が対応する補充カ ートリッジ３３０２に収容されているものと一致しないと判断された場合、コン トローラ８３８は処理４０１４でコンピュータ２２０４にメッセージを送り、そ れによりディスプレイ２２０４ａにエラーメッセージが表示される。この場合、 ユーザは処理４０１６で補充カートリッジ３３０２又は容器２５２８を再配列す ることによって問題が解消される。 逆に、処理が適正に行われた場合には、処理４０１８でコンピュータ２２０４ は積み替え処理が正しく行われたことを確認する。処理４０１８の後、コントロ ーラ８３８は引き出し２２１４、２２１６をロックし、処理４０２２で作業を終 了する。 結論 本発明はそのユーザに数多くの利点を提供する。例えば、従来の機械と違って 、本発明の容器プローブは、「単一の服量」をパッケージする必要なく、大量の 貯蔵部から経口固形薬剤をそれぞれ独立して取り出すことができると共に、分配 される品目の数を容易に監視できる。また、それぞれの薬には独自の容器プロー ブが割り当てられているので、またそれぞれの貯蔵容器はその容器プローブに対 してシールされているので、相互の汚染が最小限に防がれる。さらに、容器と補 充カートリッジはモジュール化されたデザインを有するので、本発明の分配装置 は簡単に再在庫することができる。 本発明はナースステーションで薬の供給を受けることができるので、看護婦や 薬剤師が、薬を入手するためにナースステーションと薬局との間を繰り返し移動 する必要が少なくなる。本発明はまた、薬の貯蔵、分配、及びコントロールを管 理するので有益である。 本発明の別の利点は安価であるということで、その部品や搬送は従来の装置に 比べて簡単である。例えば、複雑な視覚装置を必要とせずに操作できることであ る。 本発明はまた、コントローラとコードリーダにより、それぞれの薬の種類、量 、 及び場所が知られていることを保証する。また、コンピュータは、薬の期限を監 視し、使用された薬品の日付と量の記録を作り、それぞれの貯蔵容器に残ってい る薬の量を監視して補充カートリッジと交換するためのメッセージを出す。また 、たとえ最初に貯蔵容器がランダムに配置されていてもコードリーダによってコ ントローラは貯蔵されている容器の位置を自動的に認識するので、それらの処理 は簡単に行われる。さらに薬の分配はコンピュータによって管理されているので 、本発明によれば在庫リスト、分配履歴およびその他の有益な報告を得ることが できる。コンピュータはまた、そのような在庫リストや分配履歴を利用して将来 の薬の利用を予測するとともに補充カートリッジを交換すべきときを指示する。 また、上述のように分配装置はロックできるので、「称賛されている装置」で は禁止することができない、盗難、請求損失、薬の誤用、又はその他の潜在的な 乱用を減少または排除することができる。 さらに、本発明の封筒分配装置は、一人の看護婦に対応した多数の処方はその 看護婦に割り当てられた１以上の特定の入れ物２５４０−２５４７に供給され、 しかもそれぞれの処方はその他の処方と区別するために独自の封筒２３００に入 れられるので有益である。その他の利点は、それぞれの封筒２３００はプリンタ ２５０８により自動的に提供される印刷ラベルによって識別される。封筒分配装 置は、ＰＲＮの処理や予定された処理を容易に行うので好都合なものである。 現在の時点で本発明の好適な実施例と考えられるものを示してきたが、種々の 変更や修正が添付のクレームで定義される発明の範囲から逸脱することなく可能 であることは当業者にとって明らかである。例えば、患者のファイル、医者や薬 剤師の権限、又は要求された薬に関するその他のデータにアクセスするために、 病院や薬局の情報にコンピュータを接続してもよい。 さらに、検出装置８１８は圧力変換器として説明したが、検出装置８１８が空 気の流量計である実施例も考え得る。この場合、プローブ先端６１７にある１個 の経口固形薬剤の存在が流量値又は流量変化によって示される。その他の実施例 では、カップ分配装置のラックとピニヨンからなるアセンブリ１１００には、容 器プローブ６１４を上昇及び下降させるために、水流式、空気式、又はその他の 適当な装置に置き換えることができる。さらに、本発明にかかるカップ供給装置 の貯蔵容器２１６と容器プローブ６１４とをしっかりと連結すると、薬が取り出 される間は貯蔵容器２１０への空気の流れを容易にするために多数の垂直チャネ ル（図示せず）を曲線状の表面３００の内側に形成してもよく、そうすればプロ ーブ先端６１７を介して空気の流れが制限されることがない。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ， ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，Ｓ Ｋ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ベリー、ジョン・フランクリン アメリカ合衆国、77077、テキサス州、ヒ ューストン、ウォルデマー12111番 (72)発明者 ケリー、スコット・アレン アメリカ合衆国、77042、テキサス州、ヒ ューストン、リッチモンド10811番、ナン バー２ (72)発明者 トンプソン、ジョン・アーサー・ザ・サー ド アメリカ合衆国、77005、テキサス州、ヒ ューストン、インスティテュート・レイン 5353番、ナンバー17 (72)発明者 オーバー、クリフォード・ディーン アメリカ合衆国、77459、テキサス州、ミ ズーリ・シティ、ゴールデン・ティー・コ ート3307番 (72)発明者 クチャー、マイケル・シリル アメリカ合衆国、77058、テキサス州、ヒ ューストン、サターン・レイン17333番 (72)発明者 メイヤー、ロバート・ランダル・ジュニア アメリカ合衆国、77478、テキサス州、シ ュガー・ランド、クリティアン・ポイン ト・コート 4930番 (72)発明者 ホスキンス、ヴァン・ウッド アメリカ合衆国、77542、テキサス州、フ レンズウッド、サン・ジョセ1806番 (72)発明者 ワイド、ヴァンセント・チャールズ アメリカ合衆国、77034―1519、テキサス 州、ヒューストン、ラヴェンヘッド131番 (72)発明者 ヘンケル、マーク・ジィ アメリカ合衆国、77450、テキサス州、カ ティ、シリントン1043番

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． プローブチップを含み、経口固形薬剤の多くの品目から一品目を取り 出すための真空作動プローブと、 上記プローブ内に吸引力を発生させる真空発生機と、 上記プローブが経口固形薬剤の単一品目を取り出したか否かを決める ために上記プローブチップの下流の状態を測定する検出器 とを備えた経口固形薬剤調合装置。 ２． 上記検出器が上記プローブチップの下流の圧力を検出する請求項１に 記載の装置。 ３． 上記プローブチップが柔軟材料からなる請求項１に記載の装置。 ４． 上記プローブチップが剛体材料からなる請求項１に記載の装置。 ５． 上記プローブがプローブシャフトを含み、上記チップが上記プローブ シャフトの一端からなる請求項１に記載の装置。 ６． 上記プローブがプローブシャフトを含み、上記プローブチップが、複 数品目の経口固形薬剤がプローブシャフトに吸引されるのを防ぐためのプローブ シャフトへの付属品からなる請求項１に記載の装置。 ７． 上記検出器が、上記プローブによって、上記プローブチップの下流の 予め決められた真空圧レベルを検出することにより経口固形薬剤の一品目が取り 出されたことを決める請求項１に記載の装置。 ８． 上記検出器が、上記プローブによって上記プローブチップの下流の真 空圧の変化を検出することにより経口固形薬剤の一品目が取り出されたことを決 める請求項１に記載の装置。 ９． 上記検出器が、上記プローブチップの下流の上記真空発生機により生 成された空気流を測定する請求項１に記載の装置。 １０． 上記検出器が、上記プローブによって上記プローブを通る予め決めら れた空気流を検出することにより経口固形薬剤の一品目が取り出されたことを決 める請求項１に記載の装置。 １１． 上記検出器が、上記プローブによって上記プローブを通る空気流の変 化を検出することにより経口固形薬剤の一品目が検出されたことを決める請求項 １に記載の装置。 １２． ばら荷状態の経口固形薬剤を蓄える複数の貯蔵容器と、 上記貯蔵容器の一つが上記プローブと整列するように、上記プローブ および上記貯蔵容器を互いに相対的に位置を変える位置決め機構 とをさらに備えた請求項１に記載の装置。 １３． 上記プローブが、複数の取り外し可能な容器プローブの一つと係合可 能な汎用真空プローブを含み、各容器プローブが異なる貯蔵容器に結合した請求 項１２に記載の装置。 １４． 上記容器プローブが、汎用真空プローブと係合していないときに、貯 蔵容器の中身を保護するためのシールをさらに含む請求項１３に記載の装置。 １５． 上記シールが、上記貯蔵容器に気密状態で係合し、上記貯蔵容器内へ の上記容器プローブの進入範囲を制限するための上記容器プローブと一体のキャ ップを備えた請求項１４に記載の装置。 １６． 上記シールが、上記容器プローブと一体のプラグと上記貯蔵容器に取 り付けられた一或はそれよりも多くの保持リングを備えた請求項１４に記載の装 置。 １７． 上記プラグが、上記保持リングを貫いて上記貯蔵容器内に押し込まれ た請求項１６に記載の装置。 １８． 上記貯蔵容器を装着するための回転可能な回転式コンベアを備え、位 置決め機構が上記プローブに関して上記回転式コンベアを回転させるために働く 請求項１２に記載の装置。 １９． 上記貯蔵容器を装着するためのアレイをさらに備え、位置決め機構が 上記貯蔵容器に関して上記プローブを移動させるための線形位置決めシステムを 含む請求項１２に記載の装置。 ２０． 各貯蔵容器が識別コードを読み取れる機械を備えた請求項１２に記載 の装置。 ２１． 選択された貯蔵容器の識別コードを読み取るためのコードリーダを備 えた請求項２０に記載の装置。 ２２． 上記識別コードがバーコードからなり、上記コードリーダがバーコー ドリーダからなる請求項２１に記載の装置。 ２３． 各貯蔵容器が対応する貯蔵容器の識別コードの電気的な表現を含むシ リコンメモリを含み、上記コードリーダがシリコンメモリから電気的な表現を取 り出すための回路からなる請求項２１に記載の装置。 ２４． 経口固形薬剤の貯蔵品目のためのモジュール式補充カートリッジをさ らに備え、この補充カートリッジが上記貯蔵容器のいずれかの一つと摺動可能に 係合する寸法に形成された請求項１２に記載の装置。 ２５． 各モジュール式補充カートリッジが、これが係合する貯蔵容器内へ複 数品目の経口固形薬剤が進むのを許容する隔壁を含む請求項２４に記載の装置。 ２６． オープナーをさらに備え、このオープナーが、これに隣り合う補充カ ートリッジの隔壁を選択的に開くためのものである請求項２５に記載の装置。 ２７． 上記隔壁が突出フランジを含み、上記隔壁がカムをフランジに係合さ せ、カムとともにフランジが動くことにより開かれる請求項２５に記載の装置。 ２８． 各隔壁が、そこに形成された端部溝を有し、この隔壁が、一或はそれ よりも多くの品目の経口固形薬剤を上記補充カートリッジから上記プローブによ る取り出しのための貯蔵容器内の位置に選択的に進めるために閉じた状態から開 いた状態に回転可能であり、 上記補充カートリッジが、上記隔壁が閉じた状態にあるときに上記端 部溝に隣り合うように上記補充カートリッジの内面に形成された保持用ノブと、 上記保持用ノブに近接した補充カートリッジの外面に形成された操作 タブとを含み、 補充カートリッジがその内部に上記操作タブに隣り合った一或はそれ よりも多くの薄くされた区画を形成し、 上記隔壁が、上記薄くされた区画を変形させるように圧力を上記操作 タブに加えることにより閉じた状態から開いた状態に進められる請求項２５に記 載の装置。 ２９． ユーザに一或はそれよりも多くのメッセージを提供するディスプレイ と、 ユーザから入力データを受ける入力装置 とからなるユーザインターフェースをさらに含む請求項１に記載の装置。 ３０． （１）薬剤のタイプと量の選択をユーザから受けること、 （２）上記プローブを選択された薬剤を収容する貯蔵容器とを整列さ せるための位置決め機構を操作すること、 （３）上記プローブを上記貯蔵容器から薬剤の選択された量を取り出 すように導くこと からなるステップを行うための演算装置をさらに備えた請求項１２に記載の装置 。 ３１． 各貯蔵容器が複数品目の経口固形薬剤をピックアップエリアに導くた めの構成を含む請求項１２に記載の装置。 ３２． 各貯蔵容器が複数品目の経口固形薬剤をピックアップエリアに導く傾 斜フロアを含む請求項１２に記載の装置。 ３３． （ａ）プローブチップを含む真空作動プローブに真空圧を生成するこ と、 （ｂ）複数品目の経口固形薬剤を含む領域にプローブチップを進める こと、 （ｃ）上記真空作動プローブで経口固形薬剤の品目を取り出すこと、 （ｄ）上記プローブが経口固形薬剤の単一品目を取り出したか否かを 決めるために上記プローブチップの空気流の下流側の状態をモニタすることのス テップからなる経口固形薬剤を調合する方法。 ３４． モニタする上記ステップが、上記プローブチップの下流の真空圧レベ ルを測定するステップからなる請求項３３に記載の方法。 ３５． モニタする上記ステップが、上記プローブチップの下流の空気流を測 定するステップからなる請求項３３に記載の方法。 ３６． ステップ（ａ）−（ｃ）が、汎用真空プローブを所望のタイプの薬剤 を収容した所望の貯蔵容器と整列させ、上記真空作動プローブを所望の貯蔵容器 と専ら結び付く容器プローブと離脱可能に係合させ、上記容器プローブ内にて真 空を作り出し、上記容器プローブで経口固形薬剤を取り出すステップからなる請 求項３３に記載の方法。 ３７． （ａ）所望の薬剤のタイプを含む入力データを取り出し、 （ｂ）汎用真空プローブを薬剤の所望のタイプを収容し、プローブチ ップを含む所望の貯蔵容器と整列させ、 （ｃ）上記汎用真空プローブを所望の貯蔵容器と専ら結び付く容器プ ローブと離脱可能に係合させ、 （ｄ）上記容器プローブ内に真空圧を生成し、上記容器プローブで薬 剤を取り出し、 （ｅ）上記容器プローブが薬剤の単一品目を取り出したか否かを決め るため、上記プローブチップの空気流の下流側の状態をモニタし、 （ｆ）もしも容器プローブが薬剤の単一品目を取り出すと予め定めら れた位置に取り出された薬剤を落とし、 （ｇ）上記プローブチップを所望の貯蔵容器と結び付く位置に置き換 える ステップからなる薬剤調合のための方法。 ３８． 上記ステップ（ｃ）が、上記容器プローブのヘッドの上方の汎用真空 プローブのソケットを下げるステップからなる請求項３７に記載の方法。 ３９． 上記ステップ（ｃ）が、 （１）容器プローブのヘッドの上方の汎用真空プローブのソケットを 下げ、 （２）上記ヘッドに対してソケットを押圧し、このソケットの一或は それよりも多くのガイドピンを一或はそれよりも多くの上記ヘッドのカーブした チャネルと係合させるために上記ヘッドに対して上記ソケットを回転させ、 （３）上記ソケットと上記ヘッドを上記ソケットと上記ヘッドとの間 に介在させた弾性部材によりロックされた状態に維持する ステップからなる請求項３７に記載の方法。 ４０． 上記ステップ（ｃ）が、 （１）容器プローブのヘッドの上方の汎用真空プローブのソケットを 下げ、 （２）上記ヘッドに対してソケットを押圧し、このヘッドの一或はそ れよりも多くのガイドピンを一或はそれよりも多くの上記ソケットのカーブした チャネルと係合させるために上記ヘッドに対して上記ソケットを回転させ、 （３）上記ソケットと上記ヘッドを上記ソケットと上記ヘッドとの間 に介在させた弾性部材によりロックされた状態に維持する ステップからなる請求項３７に記載の方法。 ４１． 上記ステップ（ｃ）が、上記汎用真空プローブのフォークを上記容器 プローブのネック部に係合させるステップからなる請求項３７に記載の方法。 ４２． 上記ステップ（ｅ）が、上記容器プローブが薬剤の単一品目を取り出 したか否かを決めるために上記プローブチップの下流の真空圧力を測定するステ ップからなる請求項３７に記載の方法。 ４３． 上記ステップ（ｅ）が、上記容器プローブが薬剤の単一品目を取り出 したか否かを決めるために上記プローブチップの下流の空気流を測定するステッ プからなる請求項３７に記載の方法。 ４４． 上記ステップ（ｄ）から（ｆ）が薬剤の所望の量を順次取り出すため に繰り返される請求項３７に記載の方法。 ４５． 上記ステップ（ｂ）から（ｆ）が薬剤の所望の量とタイプを順次取り 出すために繰り返される請求項３７に記載の方法。 ４６． 上記ステップ（ｂ）が、多種多様な貯蔵容器を収容する回転式コンベ アを回転させるステップからなる請求項３７に記載の方法。 ４７． 上記ステップ（ｂ）が、汎用真空プローブを移動させるための線形位 置決めシステムを操作するステップからなる請求項３７に記載の方法。 ４８． 上記ステップ（ｂ）が、上記汎用真空プローブが所望の貯蔵容器と整 列しているか否かを決めるためにコードリーダを利用するステップを含む請求項 ３７に記載の方法。 ４９． ステップ（ｆ）において取り出された薬剤を落とすことが選択された レベルに真空圧を減ずることにより達成される請求項３７に記載の方法。 ５０． ステップ（ｆ）における予め定められた位置が開いた封筒からなる請 求項３７に記載の方法。 ５１． ステップ（ｆ）における予め定められた位置がキャップからなる請求 項３７に記載の方法。 ５２． （１）開いた上記封筒を閉じ、 （２）閉じられた封筒を取り出しのために選択された位置にユーザに より移すステップからなる請求項５０に記載の方法。 ５３． 上記封筒がフラップとボディを含み、ステップ（１）が、 （１）上記ボディに対してフラップを折り畳み、 （２）折り畳まれた上記フラップの選択された部分およびその下方の ボディにひだを付けるステップからなる請求項５２に記載の方法。 ５４． 上記選択された部分が上記封筒の全幅を備えている請求項５３に記載 の方法。 ５５． 上記選択された部分が上記封筒の縁部に近接した領域からなる請求項 ５３に記載の方法。 ５６． ステップ（２）が、 （１）所望の入れ物を選択的に位置させるために多種多様な可搬式封 筒を構成する入れ物を含む回転可能な回転式コンベアを回転させ、 （２）この所望に入れ物に上記閉じられた封筒を進め、 （３）上記所望の入れ物をユーザに利用できるようにするために回転 可能な回転式コンベアを回転させ、 （４）ユーザが上記所望の入れ物を利用するのを許容するために回転 式コンベアのドアのロックを解く ステップからなる請求項５２に記載の方法。 ５７． （ａ）所望のタイプの経口固形薬剤を含む入力データを受け、 （ｂ）フラップとボディを有する封筒を除くために封筒供給ハウジン グを使い、プリンタに封筒を供給し、 （ｃ）この封筒にプリンタでデータをプリントし、 （ｄ）この封筒を装填位置へ運び、吸引装置でこの封筒を開き、 （ｅ）汎用真空プローブを、所望のタイプの経口固形薬剤を収容した 貯蔵容器に気密状態で結合された容器プローブと係合させ、 （ｆ）上記プローブ内に真空圧を生成し、 （ｇ）上記容器プローブで経口固形薬剤の一品目を取り出し、 （ｈ）上記容器プローブが経口固形薬剤の単一品目を取り出したか否 かを決めるために上記プローブの内の一つのプローブ内の空気の状態をモニタし 、 （ｉ）上記貯蔵容器から上記容器プローブを外し、この容器プローブ のプローブチップを上記封筒の上方に位置させ、 （ｊ）経口固形薬剤の取り出された品目を上記封筒内に入れるために 真空圧を下げ、 （ｋ）上記封筒のフラップをそのボディに向けて折り畳み、 （ｌ）上記封筒の選択された部分をシールし、そして （ｍ）このシールされた封筒をユーザにより取り出しのために選択さ れた位置に置く ステップからなる経口固形薬剤を調合する方法。 ５８． 複数の貯蔵容器と、 プローブチップを含み、貯蔵容器の一つから一或はそれよりも多くの 対象物を取り出すための真空作動プローブと、 上記プローブと上記貯蔵容器のお互いに対する位置を変えるための位 置決め機構と、 単一の対象物がプローブによって取り出されたことを確かめるため、 および代表的な電気出力信号を与えるためにプローブチップの空気流の下流側の 状態を測定するための測定装置と、そして １）所望のタイプの薬剤の選択を含むユーザ入力をインターフェース から受け、 ２）この所望のタイプの薬剤を収容した所望の貯蔵容器が上記プロー ブにより使用し得るようになるまで上記プローブと上記貯蔵容器の相対的な位置 を変えるために上記位置決め機構を働かせ、 ３）上記プローブ内に真空を作り出すために真空源を起動し、 ４）上記所望の貯蔵容器内の上記プローブを移動させ、そして ５）上記測定装置から上記電気出力信号を得て、この出力信号に応答 して上記プローブを選択的に除くこと からなるステップを遂行するためにプログラムされ、機能的に上記測定装置およ び上記位置決め機構に接続された演算機 とからなり、一度に一つづつ、複数の異なるタイプの対象物を調合する装置。 ５９． 上記プローブにより目下使用できる貯蔵容器により与えられる特有の コードを読み取るためのコードリーダをさらに備えた請求項５８に記載の装置。 ６０． 汎用真空プローブ、容器プローブおよびこの容器プローブの端部の、 プローブチップを含むプローブと、 上記プローブチップに気密状態で連通する真空源と、 上記貯蔵容器の選択された一つの上に上記プローブチップを整列させ る整列手段と、 上記プローブチップを上記選択された貯蔵容器の予め選択された領域 に運び、一或はそれよりも多くの薬剤の品目と真空状態で接触し、そして上記薬 剤の一品目を取り出し、容器内に上記薬剤をためのプローブ移動手段であって、 薬剤の一品目だけを確かめる手段が上記容器内に置かれたプローブ移動手段とか らなり、 貯蔵容器内に収容された薬剤のランダムな配置から直接に個々の薬剤 を自動的に取り出すための装置。 ６１． ばら荷状態の複数品目の経口固形薬剤を貯蔵するための複数の貯蔵容 器と、 各々が異なる貯蔵容器に専ら結合した複数の取り外し可能な容器プロ ーブと、 選択された容器プローブに結合した貯蔵容器から個々に複数品目の経 口固形薬剤を取り出すために、選択された容器プローブを取り出し、取り出され た容器プローブを利用するための汎用真空プローブと、 上記貯蔵容器の一つが上記汎用真空プローブと整列させられるように 、この汎用真空プローブと貯蔵容器のお互いに対する位置を変えるための位置決 め機構 とからなる経口固形薬剤調合装置。 ６２． 各容器プローブが、 容器プローブヘッドと、 貯蔵容器と気密状態で係合するためのキャップであって、このキャッ プと上記ヘッドが上記貯蔵容器に入るのを防止するためのキャップと、 上記ヘッドと上記キャップとに気密状態で結合された中空プローブシ ャフトと、 上記キャップが新しい貯蔵容器と係合するときに、その貯蔵容器に使 用し得るプローブチップと からなる請求項６１に記載の装置。 ６３． 上記プローブチップが柔軟材料からなる請求項６２に記載の装置。 ６４． 上記プローブチップが剛体材料からなる請求項６２に記載の装置。 ６５． 上記プローブチップが上記プローブシャフトの一端からなる請求項６ ２に記載の装置。 ６６． 上記プローブチップが、複数品目の経口固形薬剤が容器プローブに吸 引されるのを防止するための上記プローブシャフトの付属品からなる請求項６２ に記載の装置。 ６７． 上記汎用真空プローブが、上記容器プローブヘッドと単独にかつ気密 状態で係合するための寸法決めされたソケットを含む請求項６２に記載の装置。 ６８． 上記汎用真空プローブソケットが、一或はそれよりも多くのガイドピ ンを含み、各容器プローブヘッドが、上記ソケットと上記容器プローブヘッドと をロックした状態で係合するためのガイドピンを受けるために寸法決めされた一 或はそれよりも多くのカーブしたチャネルを含む請求項６７に記載の装置。 ６９． 各容器プローブヘッドが、一或はそれよりも多くのガイドピンを含み 、上記汎用真空プローブソケットが、上記ソケットと上記ヘッドとをロックした 状態で係合するためのガイドピンを受けるために寸法決めされた一或はそれより も多くのカーブしたチャネルを含む請求項６７に記載の装置。 ７０． 複数品目の経口固形薬剤を貯蔵するためのモジュール式補充カートリ ッジをさらに含み、この補充カートリッジが、上記貯蔵容器のいずれか一つと摺 動可能に係合するために寸法決められた請求項６１に記載の装置。 ７１． 上記貯蔵容器を収容するための回転可能な回転式コンベアをさらに備 え、上記位置決め機構が、上記汎用真空プローブに関して上記回転式コンベアを 回転させるために働く請求項６１に記載の装置。 ７２． 上記貯蔵容器を収容するための直線的なアレイをさらに備え、上記位 置決め機構が、上記貯蔵容器に関して上記汎用真空プローブを移動させるために 働く請求項６１に記載の装置。 ７３． 各補充カートリッジが識別コードを読み取れる機械を含む請求項２４ に記載の装置。 ７４． 床を含む貯蔵容器であって、その床は固形薬剤が取り出せる貯蔵容器 内の取り出し位置に経口固形薬剤を向けるために形成された貯蔵容器と、 プローブチップが経口固形薬剤の一品目と接触するのを許容するため に上記貯蔵容器内に選択的に進むことが可能であって、プローブチップを有する 容器プローブと、 上記貯蔵容器に係合する補充カートリッジであって、この補充カート リッジに収容された一或はそれよりも多くの品目の経口固形薬剤が上記容器プロ ーブによる取り出しのために上記貯蔵容器内に選択的に進むことを許容するため に上記貯蔵容器に係合する補充カートリッジとからなり、 自動薬剤調合機で使用するための経口固形薬剤貯蔵装置。 ７５． 上記補充カートリッジに収容された一或はそりよりも多くの品目の経 口固形薬剤が重力により取り出し位置に選択的に進めるように上記補充カートリ ッジが位置決めされた請求項７４に記載の装置。 ７６． 複数品目の経口固形薬剤が上記補充カートリッジから貯蔵容器内に進 むことを許容するための可動隔壁を上記補充カートリッジが含む請求項７４に記 載の装置。 ７７． 上記補充カートリッジが、 貯蔵容器と気密状態で係合するために一或はそれよりも多くの下方縁 部を含み、複数品目の経口固形薬剤を貯蔵するためのボディと、 端部溝を有する隔壁と、 上記隔壁が閉じた状態にあるときに上記端部溝に隣り合うように上記 補充カートリッジの内面に形成された保持用ノブとからなり、 上記補充カートリッジのボディが、上記保持用ノブに近接したその外 面に形成された操作タブを含み、上記ボディが、上記操作タブに隣り合った一或 はそれよりも多くの薄くされた区画を含み、この操作タブへ圧力を作用させるこ とにより上記薄くされた区画をその閉じた状態から開いた状態へ進めるために変 形し、一或はそれよりも多くの経口固形薬剤を上記容器プローブによる取り出し のために上記ボディから上記貯蔵容器に選択的に進めるようになっている請求項 ７４に記載の装置。 ７８． 上記補充カートリッジが、 複数品目の経口固形薬剤を貯蔵するためのボディと、 突出フランジを含む隔壁とからなり、 このフランジに圧力を加えることにより閉じた状態から、上記ボディ から容器プローブによる取り出しのために上記貯蔵容器に一或はそれよりも多く の品目の経口固形薬剤を選択的に進める開いた状態に上記隔壁を回転させる請求 項７４に記載の装置。