JPH0851184A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH0851184A
JPH0851184A JP18432794A JP18432794A JPH0851184A JP H0851184 A JPH0851184 A JP H0851184A JP 18432794 A JP18432794 A JP 18432794A JP 18432794 A JP18432794 A JP 18432794A JP H0851184 A JPH0851184 A JP H0851184A
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Osamu Nakayama
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Abstract

(57)【要約】 【目的】パッドに印加される静電気の放電電流をグラン
ドに放電する第1のトランジスタを、小さなサイズの第
2のトランジスタを用いて制御することにより、低い静
電気電圧から動作し始め、早い立ち上がり時間を有する
静電気パルスに素早く追従することができ、確実に静電
耐圧を向上させることができる半導体装置の提供。 【構成】パッドに印加される静電気の放電電流をグラン
ドに放電する第1のトランジスタと、この第1のトラン
ジスタを制御する第2のトランジスタとを有する保護回
路を備え、前記第1のトランジスタのソース端子は接地
され、そのドレイン端子は前記パッドに接続され、前記
第2のトランジスタのソース端子は接地され、そのゲー
ト端子およびドレイン端子は短絡され、前記第1のトラ
ンジスタのゲート端子に入力されていることにより、上
記目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置に関し、詳し
くは、パッドに印加される静電気の放電電流をグランド
に放電することで、内部素子の静電気に対する耐圧を向
上させることができ、静電気放電による内部素子の破壊
を未然に防止することができる保護回路を有する半導体
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIチップをパッケージに組み立てた
り、このLSIチップが組み立てられたパッケージを搬
送したりする際に、静電気放電(ESD:Electro Stat
ic Discharge)によりLSIチップの内部素子の一部が
劣化あるいは破壊されることがある。静電気放電とは、
静電気を帯電した人体や物などが、LSIチップのパッ
ケージの外部端子を介して、その静電気を放電したり、
あるいは組み立てや搬送などによりLSIチップ自身が
帯電して、人体や物に放電することを意味しており、そ
の結果として、LSIチップの内部素子の一部が劣化あ
るいは破壊されるというものである。
【0003】例えば、図9に示すように、従来の半導体
装置30において、未使用のNMOSトランジスタ(以
下、未使用トランジスタと記述する)32は、そのゲー
ト端子、ソース端子および基板が接地され、ドレイン端
子はパッド16に接続されたままの状態で使用されてい
た。また、図示していないが、未使用のPMOSトラン
ジスタは、そのゲート端子、ソース端子および基板が電
源に接続され、ドレイン端子はパッド16に接続された
ままの状態で使用されていた。このように接続された未
使用トランジスタ32は、通常の使用状態においては、
そのゲート端子、ソース端子および基板が接地されてい
るため、何の問題もない。
【0004】ところが、上述する未使用トランジスタ3
2のドレイン端子に静電気による電圧が印加され、ドレ
イン端子に印加される電圧が上昇して所定値を越える
と、この未使用トランジスタ32のドレイン・基板間の
pn接合にブレークダウン(降伏)あるいはドレイン・
ソース間にパンチスルーが発生する。即ち、ドレイン・
基板間あるいはドレイン・ソース間にドレイン電流が流
れ始めると同時に、ドレイン端子に印加された電圧は、
ブレークダウンしたドレイン・基板間、あるいはパンチ
スルーしたドレイン・ソース間の抵抗値および上述する
ドレイン電流に応じた電圧値にクランプされる。
【0005】ここで、pn接合のブレークダウンとは、
pn接合に大きな逆方向電圧が印加された際に、pn接
合がこの電圧に耐えられなくなって降伏現象、即ち、電
子が電界から運動エネルギーを受け取り、この運動エネ
ルギーを有する電子が格子原子に衝突して、その格子結
合を切り離して電子・正孔対を作り出し、この切り離さ
れた電子が次の格子原子に衝突して、別の電子・正孔対
を作るというように、いわゆるインパクト・イオン化を
発生し、次々と電子・正孔対を作りだして、ドレイン電
流が流れ始めるものである。
【0006】ブレークダウンが発生すると、ドレイン電
圧がドレイン電流の増加に応じて増加していく状態とな
るが、ドレイン電圧が上昇を続けて基板にドレイン電流
を流し続けると、基板電位が上昇し、今度は基板・ソー
ス間のpn接合に順方向電流が流れ始める。このこと
は、ベースとしての接地された基板と、コレクタとして
のドレインと、エミッタとしての接地されたソースとか
らなる寄生npnバイポーラトランジスタとして動作す
ることを意味し、ブレークダウンによる基板へのドレイ
ン電流と合わせてドレイン電流が飛躍的に増加する。
【0007】上述するブレークダウンは、pn接合をも
つトランジスタの一般的な特性であり破壊現象ではない
が、ゲート端子、ソース端子および基板が接地された未
使用トランジスタ32においては、ブレークダウンを起
こした際に、ゲート端子の幅方向の領域の一部分にだけ
電流が集中的に流れることが多く、即ち、電流密度が高
く、その部分において高熱が発生するので、少ない電流
量であっても熱により未使用トランジスタ32が破壊さ
れることがあるという問題点があった。これは静電気放
電による電流量が少なくても、即ち、静電気の電圧が低
くても未使用トランジスタ32が破壊されやすい、即
ち、未使用トランジスタ32の静電耐圧が低いというこ
とである。
【0008】そこで、上述する問題点を解決するための
一つの方法が「DYNAMIC GATE COUPLING OF NMOS EFFICI
ENT OUTPUT ESD PROTECTION,IEEE/IRPS,1992,pp141」に
提案されている。図10に示すように、ゲート・カップ
リング効果を利用するこの静電気放電に対する保護回路
を備えた半導体装置22は、パッドに印加される静電気
の放電電流をグランドに放電する薄いゲート絶縁膜のN
MOSトランジスタ(以下、薄酸化膜トランジスタと記
述する)24と、この薄酸化膜トランジスタ24を制御
する厚いゲート絶縁膜のNMOSトランジスタ(以下、
フィールドトランジスタと記述する)26とから構成さ
れる。
【0009】ここで、フィールドトランジスタ26のソ
ース端子は接地され、そのゲート端子はパッド16に接
続され、そのドレイン端子は薄酸化膜トランジスタ24
のゲート端子に入力されている。また、薄酸化膜トラン
ジスタ24のソース端子は接地され、そのドレイン端子
はパッドに接続されている。なお、フィールドトランジ
スタ26のしきい値は、薄酸化膜トランジスタ24のし
きい値よりも高い値を有しており、同図に点線で示すよ
うに、薄酸化膜トランジスタ24のドレイン・ソース間
には寄生容量28が存在する。
【0010】この半導体装置22において、通常の使用
状態における薄酸化膜トランジスタ24のゲート端子
は、フィールドトランジスタ26のしきい値が高く常に
オフ状態なので、何処からもドライブされておらずフロ
ーティング状態で、フィールドトランジスタ26のドレ
イン・基板間の接合リーク電流によりグランド電位に固
定されている。従って、薄酸化膜トランジスタ24は常
にオフ状態であり、何ら問題はない。
【0011】一方、上述する半導体装置22に静電気に
よる電圧が印加されると、薄酸化膜トランジスタ24の
ドレイン端子に印加される電圧が上昇するに応じて、薄
酸化膜トランジスタ24のゲート・ドレイン間に存在す
る寄生容量28が充電される。そして、薄酸化膜トラン
ジスタ24は、そのゲート電圧がしきい値を越えるとオ
ン状態になる。従って、薄酸化膜トランジスタ24のド
レイン・ソース間にチャネルが形成されてドレイン電流
が流れ始め、パッド電圧(薄酸化膜トランジスタ24の
ドレイン電圧およびフィールドトランジスタ26のゲー
ト電圧)は、ドレイン・ソース間に形成されたチャネル
のオン抵抗値、およびドレイン電流に応じた電圧にクラ
ンプされる。
【0012】薄酸化膜トランジスタ24がオン状態にな
って、薄酸化膜トランジスタ24のドレイン電圧がピン
チオフ電圧を越えると、あるいは越えていると、薄酸化
膜トランジスタ24のドレイン電流は一定値となるが、
そのドレイン電圧は静電気により上昇していく。そし
て、パッド電圧が所定値を越えると、薄酸化膜トランジ
スタ24のドレイン・基板間のpn接合にブレークダウ
ンが発生し、ドレイン・基板間にもドレイン電流が流れ
始める。即ち、さらに急激にドレイン電流が増加すると
ともに、パッド電圧は、ドレイン・ソース間およびドレ
イン・基板間の抵抗値と、ドレイン電流とに応じた電圧
にクランプされる。但し、この薄酸化膜トランジスタ2
4はオン状態にあるので、前述するゲート端子、ソース
端子および基板が接地された未使用トランジスタ32の
場合と比較して、数ボルト低いドレイン電圧でドレイン
・基板間のpn接合にブレークダウンを発生する。
【0013】ここで、薄酸化膜トランジスタ24はオン
状態のままブレークダウンするので、NMOSとしての
チャネルを形成して動作するとともに、コレクタとして
のドレインと、ベースとしての接地された基板と、エミ
ッタとしての接地されたソースとからなる寄生バイポー
ラnpnトランジスタがオン状態となり動作する。そし
て、パッド電圧がドレイン電流の増加に応じて増加して
いき、パッド電圧がフィールドトランジスタ26のしき
い値を越えた時、フィールドトランジスタ26がオン状
態となる。その結果、薄酸化膜トランジスタ24のゲー
ト電圧はグランド電位に引き抜かれ、NMOSとしての
薄酸化膜トランジスタ24はオフ状態となるので、これ
以後の静電気は、薄酸化膜トランジスタ24の寄生バイ
ポーラnpnトランジスタによりドレイン・基板間のド
レイン電流として放電される。
【0014】上述するように、この半導体装置22にお
いては、ブレークダウンを発生した際に、NMOSとし
ての薄酸化膜トランジスタ24がオン状態になっている
ので、ゲート端子の幅方向の領域に均一に電流を流すこ
とができ、即ち、電流密度が低く、部分的に高熱が発生
するということがないので、多い電流量であっても熱に
より薄酸化膜トランジスタ24が破壊されることはな
い。よって薄酸化膜トランジスタ24の静電耐圧を改善
することができるというものである。
【0015】しかしながら、この半導体装置22は、フ
ィールドトランジスタ26のゲート端子に静電気が印加
されるパッド16を直接入力しているので、フィールド
トランジスタ26を使用しなければならない。即ち、通
常の薄いゲート酸化膜のNMOSトランジスタでは、ゲ
ート端子に高い電圧が印加されると、薄いゲート酸化膜
が破壊されてしまうからである。従って、フィールドト
ランジスタ26を用いなければならないので、即ち、ゲ
ート・ドレイン間の寄生容量を大きくするために、フィ
ールドトランジスタ26の面積を大きくしなければなら
ないという問題点がある。
【0016】また、フィールドトランジスタ26は、早
い立ち上がり時間を有する静電気パルスと比べて、その
スイッチング速度が遅いため、上述する薄酸化膜トラン
ジスタ24をオフ状態にする時間の調整が非常に困難で
あり、逆に、スイッチング速度を速くするためには、フ
ィールドトランジスタ26のサイズを大きくしなければ
ならないという問題点がある。また、フィールドトラン
ジスタ26はゲート絶縁膜が厚いためしきい値が高くな
り、高い電圧が印加されないとオン状態にならない。即
ち、NMOSとしての薄酸化膜トランジスタ24を素早
くオフ状態にすることができないため、薄酸化膜トラン
ジスタ24が長時間静電気パルス、具体的には30V〜
40Vの高い電圧に晒されるという問題点もある。さら
に、高い電圧が印加される薄酸化膜トランジスタ24
や、フィールドトランジスタ26自身が、静電気放電に
より破壊され易いという問題点もあった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術に基づく種々の問題点をかえりみて、パッドに
印加される静電気の放電電流をグランドに放電する第1
のトランジスタを、小さなサイズの第2のトランジスタ
を用いて制御することにより、低い静電気電圧から動作
し始め、早い立ち上がり時間を有する静電気パルスに素
早く追従することができ、確実に静電耐圧を向上させる
ことができる半導体装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、パッドに印加される静電気の放電電流を
グランドに放電する第1のトランジスタと、この第1の
トランジスタを制御する第2のトランジスタとを有する
保護回路を備え、前記第1のトランジスタのソース端子
は接地され、そのドレイン端子は前記パッドに接続さ
れ、前記第2のトランジスタのソース端子は接地され、
そのゲート端子およびドレイン端子は短絡され、前記第
1のトランジスタのゲート端子に入力されていることを
特徴とする半導体装置を提供するものである。
【0019】ここで、前記第2のトランジスタのW/L
は、前記第1のトランジスタのW/Lよりも小さいのが
好ましい。
【0020】
【発明の作用】本発明の半導体装置において、パッドに
静電気が印加され、第1のトランジスタのゲート・ドレ
イン間に存在する寄生容量が充電されると、そのゲート
電圧が上昇して、しきい値を越えるので、第1のトラン
ジスタがオン状態になる。すると、ドレイン・ソース間
にチャネルが形成され、このチャネルを介して静電気に
よる放電電流をグランドに放電することができる。次
に、第1のトランジスタがオン状態のままで、さらにパ
ッド電圧が上昇すると、この第1のトランジスタはアバ
ランシェブレークダウンを発生し、第1のトランジスタ
の寄生バイポーラトランジスタがオン状態になること
で、この寄生バイポーラトランジスタを介して、さらに
静電気による放電電流をグランドに放電することができ
る。
【0021】なお、第1のトランジスタがブレークダウ
ンを発生する際に、この第1のトランジスタがオン状態
で、ドレイン・ソース間にチャネルが形成されているの
で、この第1のトランジスタは、従来のゲート端子が接
地されたトランジスタと比較して、数ボルト低いパッド
電圧で、かつゲート端子の幅方向に均一にアバランシェ
ブレークダウンを発生して、放電電流を放電することが
できる。また、第2のトランジスタは、ESD印加中は
常に第1のトランジスタのゲート電圧をしきい値付近に
滞留させるよう制御することで、インパクト・イオン化
を起こりやすく、即ち、ソース・ドレイン間の寄生バイ
ポーラトランジスタを動作しやすくして、ESDのエネ
ルギーをトランジスタの表面ではなく、基板側へ逃がし
てやることで、第1のトランジスタをチャネルを介して
放電電流を流し過ぎることによるチャネル性の破壊から
保護するよう作用する。
【0022】従って、ブレークダウンを発生した際に、
第1のトランジスタを介して電流を均一に流すことがで
きるので、即ち、電流密度が低いので、部分的に高熱が
発生するということがなく、放電電流量が多くても熱に
より第1のトランジスタが破壊されることがないことは
勿論、第1のトランジスタを介して放電電流を放電する
ことにより、LSIチップの静電耐圧を向上させること
ができ、LSIチップの内部素子が静電気により破壊さ
れることを未然に防止することができる。また、第2の
トランジスタを用いて、所定時間後に第1のトランジス
タをオフ状態とすることで、第1のトランジスタがスナ
ップバック領域に長く留まるよう作用し、ブレークダウ
ンの際に第1のトランジスタのチャネルに流れるドレイ
ン電流を減少させることができる。
【0023】なお、第2のトランジスタのしきい値は、
第1のトランジスタのしきい値よりも高いのが好まし
く、さらに、第1のトランジスタのしきい値よりも少し
だけ高い値にすれば、ブレークダウン電圧を最も小さく
することができるのでより好ましい。本発明の半導体装
置においては、第2のトランジスタのしきい値を適宜選
定し、第1のトランジスタのゲート電圧を適切に設定し
てオン状態あるいはオフ状態にすることで、ブレークダ
ウンを均一に分散的に発生させることができる。従っ
て、静電気による放電電流を効率的に放電し、LSIチ
ップの静電耐圧を向上させるためには不利な面もある
が、ゲート端子が接地されていない限り、多少であって
も第1のトランジスタにチャネルを形成することがで
き、第1のトランジスタをアナログ的にオン状態にする
ことができるので、第2のトランジスタのしきい値を、
第1のトランジスタのしきい値よりも低くしても問題は
ない。
【0024】
【実施例】以下に、添付の図面に示す好適実施例に基づ
いて、本発明の半導体装置を詳細に説明する。
【0025】図1は、本発明の半導体装置の一実施例の
構成回路図である。同図に示す半導体装置10は、第1
のトランジスタ12と、第2のトランジスタ14とから
構成されている。ここで、第2のトランジスタ14のソ
ース端子は接地され、そのドレイン端子およびゲート端
子は短絡されて、第1のトランジスタ12のゲート端子
に入力されている。また、第1のトランジスタ12のソ
ース端子は接地され、そのドレイン端子は、外部接続用
のパッド16に接続されている。なお、第2のトランジ
スタ14のしきい値は、第1のトランジスタ12のしき
い値よりも高い値を有するものとする。また、同図に点
線で示すように、第1のトランジスタ12のドレイン・
ソース間には寄生容量18が存在する。
【0026】このように構成される本発明の半導体装置
10において、通常の使用状態においては、例えば、5
ボルトの電源電圧でパッド16が動作している場合に
は、第1のトランジスタ12のゲート端子は、そのドレ
イン・ソース間に存在する寄生容量18により、多少変
動すると考えられるが、第2のトランジスタ14のドレ
イン・基板間の接合リーク電流として引き抜かれ、グラ
ンド電位に固定されるので、第1のトランジスタ12お
よび第2のトランジスタ14は、どちらもオフ状態であ
る。従って、第1のトランジスタ12のドレイン端子
は、パッド16から電気的に切り離された状態なので何
の問題もない。
【0027】次に、本発明の半導体装置10において、
静電気による電圧がパッドに印加されると、第1のトラ
ンジスタ12のドレイン端子に印加される電圧が上昇す
るに応じて、そのゲート・ドレイン間に存在する寄生容
量18が充電され、第1のトランジスタ12のゲート電
圧を上昇させる。そして、第1のトランジスタ12は、
そのゲート電圧がしきい値を越えるとオン状態となり、
そのドレイン・ソース間にチャネルが形成されて、ドレ
イン電流が流れ始める。また、第1のトランジスタ12
のドレイン電圧は、そのドレイン・ソース間に形成され
たチャネルのオン抵抗値、およびこのドレイン電流に応
じた電圧にクランプされる。従って、まずMOSとして
の第1のトランジスタ12をオン状態にすることでチャ
ネルを形成し、静電気による放電電流を効率的に放電さ
せることができる。
【0028】そして、第1のトランジスタ12がオン状
態になった際に、そのドレイン電圧が既にピンチオフ電
圧を越えていると、あるいは第1のトランジスタ12の
ドレイン電圧が静電気によりさらに上昇してピンチオフ
電圧を越えると、第1のトランジスタ12のドレイン電
流は一定値となるが、そのドレイン電圧は静電気により
さらに上昇する。そして、第1のトランジスタ12のド
レイン電圧が所定値を越えると、そのドレイン・基板間
のpn接合にブレークダウンあるいはドレイン・ソース
間にパンチスルーが発生し、ドレイン・基板間あるいは
ドレイン・ソース間にもドレイン電流が流れ始める。即
ち、さらに急激にドレイン電流が増加するとともに、第
1のトランジスタ12のドレイン電圧は、そのドレイン
・ソース間およびドレイン・基板間の抵抗値と、このド
レイン電流とに応じた電圧にクランプされる。
【0029】但し、この第1のトランジスタ12はオン
状態にあるので、図9に示す従来の半導体装置30のゲ
ート端子、ソース端子および基板が接地された未使用ト
ランジスタ32と比較して、数ボルト低いパッド電圧
(第1のトランジスタ12のドレイン電圧)で、そのド
レイン・基板間のpn接合にブレークダウンを発生する
とともに、ブレークダウンを発生した際に、ゲート端子
の幅方向の領域に均一に電流を流すことができる。即
ち、電流密度が低く、部分的に高熱が発生するというこ
とがないので、電流量が多くても熱により第1のトラン
ジスタ12が破壊されることはない。よって第1のトラ
ンジスタ12の静電耐圧を向上させることができる。
【0030】ブレークダウンが発生すると、第1のトラ
ンジスタ12のドレイン電圧は、ドレイン電流の増加に
応じて増加していく状態となる。そして、第1のトラン
ジスタ12のドレイン電圧が上昇を続け、基板にドレイ
ン電流を流し続けると基板電位が上昇し、第1のトラン
ジスタ12の基板・ソース間のpn接合に順方向電流が
流れ始める。このことは、ベースとしての接地された基
板と、コレクタとしてのドレインと、エミッタとしての
接地されたソースとからなる寄生npnバイポーラトラ
ンジスタとして動作することを意味し、ブレークダウン
による基板へのドレイン電流と合わせてドレイン電流が
飛躍的に増加する。
【0031】そして、静電気により寄生容量16がさら
に充電され、第2のトランジスタ14のゲート電圧が上
昇すると、第2のトランジスタ14は、そのゲート電圧
がしきい値を越えた時、オン状態となる。ここで、第2
のトランジスタ14のドレイン端子とゲート端子とは短
絡されているので、第2のトランジスタ14は、自分自
身のゲート電圧を引き抜き、そのゲート電圧がしきい値
よりも低くなった時、オフ状態になる。
【0032】このことは、静電気により寄生容量16が
再度充電され、第2のトランジスタ14のゲート電圧が
しきい値よりも高くなる度に繰り返されるので、静電気
により寄生容量16が充電される間、即ち、静電気によ
り第1のトランジスタ12のドレイン電圧が上昇してい
る間、第2のトランジスタ14のゲート端子、即ち、第
1のトランジスタ12のゲート端子は、第2のトランジ
スタ14のしきい値にクランプされる。その結果、第2
のトランジスタ14のしきい値は、第1のトランジスタ
12のしきい値よりも高い値を有しているので、第1の
トランジスタ12はオン状態を維持する。
【0033】その後、第1のトランジスタ12のドレイ
ン電流がピーク値を過ぎて減少し始めると、そのドレイ
ン電圧も減少するので、第1のトランジスタ12および
第2のトランジスタ14のゲート電圧は寄生容量16を
介して引き抜かれる。そして、第2のトランジスタ14
は、そのゲート電圧が自身のしきい値よりも低くなる
と、完全にオフ状態となり、同様に、MOSとしての第
1のトランジスタ12は、そのゲート電圧が自身のしき
い値よりも低くなると、オフ状態になり、そのチャネル
を介しての放電電流は流れなくなるとともに、第1のト
ランジスタ自身が長くスナップバック領域にとどまるよ
う作用する。
【0034】そして、さらに第1のトランジスタ12の
ドレイン電流が減少するとともに、そのドレイン電圧も
減少し、ドレイン電圧が第1のトランジスタ12のブレ
ークダウン電圧よりも小さくなると、第1のトランジス
タ12の寄生バイポーラnpnトランジスタがオフ状態
となる。これ以後の静電気による放電電流は、第1のト
ランジスタ12のドレイン・基板間の接合リーク電流と
して放電される。また、第1のトランジスタ12のゲー
ト電圧は、そのドレイン電圧が減少するとともに、寄生
容量16を介して引き抜かれ、グランド電位、あるいは
マイナス電位となる。そして、第1のトランジスタ12
のドレイン電圧がグランド電位に落ち着くと、第1のト
ランジスタ12のゲート電圧は、第2のトランジスタ1
4のドレイン・基板間の接合リーク電流として流れるこ
とで、グランド電位に固定される。
【0035】なお、上述する実施例においては、NMO
S型のトランジスタを用いて本発明の半導体装置を構成
する例を示したが、本発明の半導体装置はこれに限定さ
れず、PMOS型のトランジスタを用いて本発明の半導
体装置を構成しても良いことはいうまでもない。また、
第1のトランジスタ12および第2のトランジスタ14
のしきい値の関係は、本発明の作用において既に述べた
ように、特に限定されるものではない。さらに、従来技
術において述べたように、第1のトランジスタとして未
使用トランジスタを使用すれば、第2のトランジスタを
追加するだけで本発明の半導体装置を構成することがで
きるし、本発明の半導体装置は、入力パッド部あるいは
出力パッド部のいずれにおいても適用可能である。
【0036】ここで、図2を用いてスナップバックにつ
いて説明する。同図は、ソース端子および基板が接地さ
れたMOSトランジスタのドレイン電圧とドレイン電流
との関係を示すグラフである。
【0037】まず、ゲート電圧が0ボルトの場合は、ド
レイン電圧がブレークダウン電圧(BVdss )に到達す
るまでドレイン電流は流れないが、ドレイン電圧がブレ
ークダウン電圧に到達すると、ドレイン・基板間のpn
接合が局所的に集中してブレークダウンを発生し、急激
に基板に電流が流れ始める。そして、ドレイン電圧が上
昇を続けて基板に電流を流し続けると、基板電位が上昇
し、今度は基板・ソース間のpn接合に順方向電流が流
れ始める。このことは、ベースとしての接地された基板
と、コレクタとしてのドレインと、エミッタとしての接
地されたソースとからなる寄生npnバイポーラトラン
ジスタとして動作することを意味し、ブレークダウンに
よる基板へ流れる電流と合わせてドレイン電流が飛躍的
に増加する。
【0038】次に、ゲート電圧が1ボルトの場合は、N
MOSとしてのチャネルが僅かに形成されるので、ドレ
イン電圧が上昇するとともに、このチャネルを介してド
レイン電流が増加する。そして、ドレイン電圧がピンチ
オフ電圧に到達すると、ドレイン電流は飽和するので、
ドレイン電圧をさらに上昇させてもドレイン電流は一定
値を保持する。さらにドレイン電圧を上昇させて、図中
点線で示すスナップバック領域まで到達すると、ドレイ
ン・基板間のpn接合が均一に分散してブレークダウン
を発生し、これ以後は、ゲート電圧が0ボルトの場合と
同様に動作する。
【0039】同図に示すように、ゲート電圧を上昇して
いくと、ゲート電圧を高くするほど、スナップバック領
域におけるドレイン電圧、即ち、ブレークダウン電圧は
減少するが、ゲート電圧を5ボルトに設定すると、逆に
ブレークダウン電圧は増加することが判る。通常、ブレ
ークダウン電圧は、MOSトランジスタのゲート電圧
が、そのしきい値を少し越えたあたりで最小値(Vsp
になることが知られている。このように、ゲート電圧を
上昇させていくと、ブレークダウン電圧が減少し、しき
い値を少し越えたあたりから再び増加する現象をスナッ
プバックと呼び、ゲート電圧とブレークダウン電圧との
関係、即ち、図中点線で示している領域をスナップバッ
ク領域と呼んでいる。
【0040】ここで、図3に、上述する実施例における
第1のトランジスタ12のゲート電圧の時間的な変化を
表すグラフを示す。このように、MOSとしての第1の
トランジスタ12をオン状態にするのは、そのドレイン
・ソース間にチャネルを形成して、静電気による放電電
流をとりあえず流してやる(逃がしてやる)ことや、ド
レイン・基板間のpn接合のブレークダウン電圧を引き
下げること、また、ブレークダウン発生の際にゲート端
子の幅方向の領域に均一に電流を流して電流密度を下げ
るなどの目的のためである。同様に、MOSとしての第
1のトランジスタ12をオフ状態にするのは、第1のト
ランジスタ12が長い時間オン状態にされていると、そ
のドレイン・ソース間に形成されたチャネルに大電流が
流れて、チャネル性の破壊を起こしやすくなるからであ
り、第1のトランジスタ12のゲート電圧を下げること
で、スナップバック領域に長く留まるよう作用し、寄生
バイポーラトランジスタの動作を容易にすることによ
り、チャネルに流れるドレイン電流を減少させるなどの
目的のためである。
【0041】次に、図4に、従来の半導体装置30と本
発明の半導体装置10のESD試験結果を比較するグラ
フを示す。同図に示すグラフは、それぞれ、複数個のサ
ンプルを使用して、図9に示す従来の半導体装置30、
および図1に示す本発明の半導体装置10の静電耐圧と
ESD印加後のドレインリーク電流との関係を表すもの
である。同図に示すように、ドレインリーク電流が10
μA以上流れたところをトランジスタの静電耐圧と定義
すれば、本発明の半導体装置10は、従来の半導体装置
30と比較して、2倍以上に静電耐圧を向上させること
ができることが判る。
【0042】次に、本発明の半導体装置を、例えば、出
力バッファにおける保護回路として適用する一実施例の
構成回路図を図5に示す。同図に示す半導体装置20
は、5個のPMOSトランジスタと、5個のNMOSト
ランジスタとから構成されるインバータにおいて、本発
明の半導体装置を適用したものである。このように、出
力バッファ部に本発明を適用することで、この第1のト
ランジスタ12を介して静電気の放電電流をグランドに
放電することができるので、LSIチップの静電耐圧を
向上することができ、静電気放電によりLSIチップの
内部素子、例えば、図5に示す実施例においては、5個
のPMOSトランジスタと、5個のNMOSトランジス
タとが破壊されることを未然に防止することができる。
なお、出力バッファにおいて、未使用トランジスタがあ
る場合には、第1のトランジスタとして未使用トランジ
スタを使用すれば、第2のトランジスタを追加するだけ
で本発明の半導体装置を構成することができる。
【0043】次に、図6は、本発明の半導体装置におい
て、第2のトランジスタのW/L(ゲートサイズ)を変
更した場合のパッド電圧と第1のトランジスタのゲート
電圧との関係を示す一実施例のグラフである。同図に示
すように、第1のトランジスタ12のゲート電圧は、パ
ッド電圧が上昇するとともに、第1のトランジスタ12
の寄生容量18が充電されることにより上昇し、一方、
第2のトランジスタがオン状態となって、第1のトラン
ジスタのゲート電圧が引き抜かれることによって第2の
トランジスタのしきい値に保持され、さらに第2のトラ
ンジスタがオフ状態になってからは、第2のトランジス
タのドレイン・基板間のリーク電流として引き抜かれる
ことにより減少する。また、第2のトランジスタ14の
W/Lを大きく、同図に示すグラフにおいては、ゲート
幅(W)を大きくすることにより、第2のトランジスタ
14のオン抵抗が小さくなるから、第2のトランジスタ
14を流れる電流量が一定であるとすれば、降下電圧が
小さくなることが判る。
【0044】ここで、第1のトランジスタ12のW/L
と比較して、第2のトランジスタ14のW/Lを大きく
するほど、第1のトランジスタ12のゲート電圧は、素
早く第2のトランジスタ14のしきい値電圧まで引き抜
かれ、逆に、第2のトランジスタ14のW/Lを小さく
するほど、ゆっくりと第2のトランジスタ14のしきい
値電圧まで引き抜かれる。従って、第2のトランジスタ
14のW/Lを適宜設定することにより、時定数、即
ち、第1のトランジスタ12のゲート電圧が降下する時
間を自由に変更することができ、第1のトランジスタ1
2のゲート電圧を厳密に制御することができる。本発明
の半導体装置においては、第1のトランジスタ12に適
切なオン時間を与えるために、第2のトランジスタ14
のW/Lは、第1のトランジスタ12のW/Lよりも小
さいのが好ましい。
【0045】最後に、図7および図8に本発明の半導体
装置の別の実施例を示す。これらの実施例においては、
NMOS型のトランジスタで本発明の半導体装置を構成
しているが、PMOS型のトランジスタで本発明の半導
体装置を構成しても良い。
【0046】図7に示す半導体装置34は、トランジス
タ12と、ダイオード36と、抵抗素子38とから構成
されている。ここで、トランジスタ12のソース端子は
接地され、同様に、ドレイン端子は外部接続用のパッド
16に接続され、ゲート端子は抵抗素子38を介して接
地されている。また、ダイオード36のP側端子は接地
され、そのN側端子はトランジスタ12のゲート端子に
入力されている。なお、同図においては図示していない
が、トランジスタ12のドレイン・ソース間には寄生容
量が存在する。
【0047】この半導体装置34は、図1に示す半導体
装置10の第2のトランジスタ14の代わりにダイオー
ド、例えばN+ - ダイオード36を設け、さらに、第
1のトランジスタ12のゲート端子を抵抗素子38を介
して接地したもので、図1に示す半導体装置10と比較
して小型化が可能である。また、図1に示す半導体装置
10の通常の使用時において、第1のトランジスタ12
のゲート端子の電位は、第2のトランジスタ14のドレ
イン・基板間のリーク電流として、長時間をかけて引き
抜かれることによりグランド電位に固定していたが、こ
の半導体装置34においては、抵抗素子38を介して瞬
時に引き抜くことができるため、さらに安定性を向上さ
せることができる。
【0048】なお、ダイオード36は、図1に示す半導
体装置10の第2のトランジスタ14が、そのゲート端
子に印加される電圧によりオン状態となる代わりに、ダ
イオード36の逆方向に電圧を印加して、そのブレーク
ダウンによりオン状態とすることで、図1に示す半導体
装置10の第2のトランジスタ14と同様に作用するも
のであるから、そのブレークダウン電圧は、図1に示す
半導体装置10の第2のトランジスタ14のしきい値に
略同一であるのが好ましい。また、このダイオード36
の順方向降下電圧により、トランジスタ12にチャネル
がアナログ的に形成されて、このチャネルを介してリー
ク電流が流れるのを防止するために、このダイオード3
6の接合面積をある程度大きくし、順方向降下電圧を小
さくするのが好ましい。また、抵抗素子38は、ダイオ
ード36がブレークダウンを発生した際のオン抵抗とと
もに合成抵抗を構成するため、その合成抵抗値がトラン
ジスタ12のゲート端子を制御できるように適宜設定す
るのが好ましい。
【0049】次に、図8に示す半導体装置40は、第1
のトランジスタ12と、第2のトランジスタ14と、抵
抗素子38とから構成されている。この半導体装置40
は、図1に示す半導体装置10において、第1のトラン
ジスタ12のゲート端子、即ち、第2のトランジスタ1
4のゲートおよびドレイン端子を抵抗素子38を介して
接地したものである。従って、上述するように、通常の
使用時において、第1のトランジスタ12のゲート端子
の電位は、抵抗素子38を介して瞬時に引き抜くことが
できるため、安定性を向上させることができる。また、
図7に示す半導体装置34と同様に、抵抗素子38は、
第2のトランジスタ14がオン状態になった際のオン抵
抗とともに合成抵抗を構成するため、その合成抵抗値が
第1のトランジスタ12のゲート端子を制御できるよう
に適宜設定するのが好ましい。
【0050】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に、本発明の半導
体装置は、パッドに印加される静電気の放電電流をグラ
ンドに放電する第1のトランジスタと、この第1のトラ
ンジスタを制御する小さなサイズの第2のトランジスタ
とを備えるもので、静電気による電圧が印加されると、
第1のトランジスタがオン状態となることで、第1のト
ランジスタのブレークダウン電圧を引き下げ、さらにブ
レークダウンを発生した際には、第1のトランジスタを
介して均一に放電電流をグランドに放電することで、第
1のトランジスタ自身が静電気により破壊されることな
く、静電気による大電流を素早く放電させることができ
る。
【0051】従って、本発明の半導体装置を、例えば、
入力保護回路として、あるいは出力バッファにおけるト
ランジスタ等の保護回路として設けることにより、LS
Iチップの静電耐圧を向上させることができ、静電気放
電によりLSIチップの内部素子が破壊されることを未
然に防止することができる。また、本発明の半導体装置
によれば、通常の薄いゲート酸化膜を有するトランジス
タを用いているので、半導体装置の製造プロセスに何ら
変更を加えることなく、従来の製造プロセスを用いて本
発明の半導体装置を製造することができる。また、本発
明の半導体装置によれば、低い静電気電圧において動作
を開始するので、LSIチップの内部素子を長時間静電
気パルスに晒すという危険性が極めて少なく、また、第
2のトランジスタは、サイズは小さくてもそのスイッチ
ング速度が早いので、立ち上がりの素早い静電気パルス
であっても素早く対応することができる。さらに、本発
明の半導体装置は、同様に、保護回路素子としてのサイ
リスタ等に対するトリガー用回路としても応用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の一実施例の構成回路図で
ある。
【図2】NMOSトランジスタのドレイン電圧とドレイ
ン電流との関係を示すグラフである。
【図3】ESD発生時において、本発明の半導体装置の
未使用のNMOSトランジスタのゲート端子の変化を示
すグラフである。
【図4】本発明の半導体装置および従来の半導体装置の
ドレインリーク電流と静電気電圧との関係を示すグラフ
である。
【図5】本発明の半導体装置を出力バッファに適用する
一実施例の構成回路図である。
【図6】本発明の半導体装置において、パッド電圧とゲ
ート電圧との関係を示す一実施例のグラフである。
【図7】本発明の半導体装置の別の実施例の構成回路図
である。
【図8】本発明の半導体装置のさらに別の実施例の構成
回路図である。
【図9】従来のESDに対する保護回路を持たない半導
体装置の一例の構成回路図である。
【図10】従来のESDに対する保護回路を有する半導
体装置の一例の構成回路図である。
【符号の説明】
10、20、22、30、34、40 半導体装置 12、14、32 トランジスタ 16 パッド 18、28 寄生容量 24 薄酸化膜トランジスタ 26 フィールドトランジスタ 36 ダイオード 38 抵抗素子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パッドに印加される静電気の放電電流をグ
    ランドに放電する第1のトランジスタと、この第1のト
    ランジスタを制御する第2のトランジスタとを有する保
    護回路を備え、 前記第1のトランジスタのソース端子は接地され、その
    ドレイン端子は前記パッドに接続され、前記第2のトラ
    ンジスタのソース端子は接地され、そのゲート端子およ
    びドレイン端子は短絡され、前記第1のトランジスタの
    ゲート端子に入力されていることを特徴とする半導体装
    置。
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