JPH0851126A - ワイヤボンド装置及びワイヤボンディング方法 - Google Patents

ワイヤボンド装置及びワイヤボンディング方法

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JPH0851126A
JPH0851126A JP6187217A JP18721794A JPH0851126A JP H0851126 A JPH0851126 A JP H0851126A JP 6187217 A JP6187217 A JP 6187217A JP 18721794 A JP18721794 A JP 18721794A JP H0851126 A JPH0851126 A JP H0851126A
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speed pattern
time
acceleration
wire bonding
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Kanehisa Yamamoto
兼久 山本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速でループ形成制御機能を向上し安定した
ワイヤボンディングをすることができるワイヤボンド装
置を得ることを目的とする。 【構成】 ボンディングツールの垂直移動及びXYテー
ブルの水平移動における駆動制御を行うための速度パタ
ーン発生回路17Aに、D/Aコンバータ26より出力
される基本速度パターンを拡大あるいは縮小させるため
の乗算回路を設けると共に、その基本速度パターンの出
力時間を拡大あるいは縮小させるためのレートジェネレ
ータ30を設けたものである。 【効果】 各駆動部の加速及び減速指令のスムーズな速
度パターン化とボンディングツールの軌跡制御を可能と
して、振動の発生を抑制し高速で高精度なループ形成制
御が可能となるワイヤボンド装置を得る効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高速ワイヤリング、
低振動化を図ったワイヤボンド装置及びワイヤボンディ
ング方法に関するものである。特に、ワイヤボンド装置
の速度パターン発生回路の改良とボンディングヘッドの
駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のワイヤボンド装置の構成について
図8及び図9を参照しながら説明する。図8は、従来の
ワイヤボンド装置のボンディングヘッド駆動部の構成を
示す図である。また、図9は、従来のワイヤボンド装置
のX方向の速度パターン発生回路の構成を示すブロック
図である。
【0003】図8において、1はXYテーブルであっ
て、例えば積層配置したXテーブル2とYテーブル3と
で構成され、各テーブル2,3に装着されたXモータ
4、Yモータ5により水平のXY方向に移動できる。ま
た、6はXYテーブル1上に搭載したボンディングヘッ
ドであって、ボンディングツール8を保持した上下揺動
可能なボンディングアーム7を有する。ボンディングツ
ール8はZモータ9により垂直のZ方向に移動できる。
ボンディングツール8は、その先端がボンディングステ
ージ10上に載置したリードフレーム11と半導体チッ
プ12に対してZ方向に垂直移動し、かつXYテーブル
1がXY方向に水平移動することにより、半導体チップ
12とリードフレーム11間にワイヤ13を接続する。
【0004】また、図8において、これらX,Y,Zモ
ータ4,5,9は、同一構成を有する駆動装置14,1
5,16、同じく同一構成を有する速度パターン発生回
路17,18,19、及びCPU20によって制御され
る。
【0005】図9において、21はCPU20に接続さ
れたインターフェース回路、22はXモータ4の駆動装
置14へ出力する指令パルスをカウントしてX方向の移
動量が単位距離λになる毎に計数カウンタ23に信号を
送る移動量制御カウンタである。この計数カウンタ23
は、移動量制御カウンタ22の信号を受けて速度パター
ンメモリ24のアドレスを切り替える。また、速度パタ
ーンメモリ24は、パルス列によりXテーブル2の位置
制御を行うための位置の最小分解能である単位距離λ毎
の速度データが格納されている。
【0006】また、図9において、25は前記基本速度
パターンデータに対し拡大・縮小率を与えるためにD/
Aコンバータ26の基準電圧を設定するD/Aコンバー
タである。このD/Aコンバータ26は、速度パターン
メモリ24から出力される速度データを電圧に変換す
る。また、27は電圧入力の変化に対して比例的に可変
した周波数のパルス列を出力するV/Fコンバータであ
る。このV/Fコンバータ27のパルス列が移動量制御
カウンタ22に入力される。さらに、28はXモータ4
に接続されたエンコーダによってフィードバックされる
パルスをカウントして位置を管理するための絶対位置カ
ウンタである。そして、インターフェース回路21は、
移動量制御カウンタ22への移動データやD/Aコンバ
ータ25への拡大・縮小率を与え駆動制御を行うCPU
20と接続されている。
【0007】つぎに、従来のワイヤボンド装置の動作に
ついて図10を参照しながら説明する。図10は、従来
のワイヤボンド装置において、半導体チップ12とリー
ドフレーム11間にワイヤ13を接続する場合の動作を
示すタイミングチャートである。同図(a)はボンディ
ングツール8の先端の垂直Z軸方向の時間に対する高さ
の変化を示す図であり、同図(b)、(c)、(d)は
それぞれZ軸、X軸、Y軸方向の時間に対する速度の変
化を示す図である。
【0008】ボンディングツール8は、区間AでZ軸が
半導体チップ12のボンディング点に向かって下降し、
区間Bでワイヤ13の一端の接続を行う。次に、区間C
でZ軸が上昇し、区間Dでは上昇と共にリードフレーム
11に向かってXY軸が水平方向の動作を行う。更に、
この区間DではZ軸が必要な高さまで上昇した後、リー
ドフレーム11のボンディング点に向かって下降する。
そして、区間Eでワイヤ13のもう一端の接続を行う。
区間FではZ軸が上昇して、ここでは図示していないワ
イヤ13のクランプツールが動作してワイヤ13の切断
を行い、XY軸が動作して次のワイヤボンディング点へ
移動する。区間C及びDがワイヤ13のループ形成を行
う部分であり、XYZ軸の駆動速度パターン及び駆動タ
イミングによるボンディングツール8の軌跡制御により
ループ形状が変わる。
【0009】各軸毎の速度パターンの発生は、図8に示
す速度パターン発生回路17、18及び19により行っ
ていた。
【0010】つづいて、従来の速度パターン発生回路の
動作について図11及び図12を参照しながら説明す
る。図11は、従来の速度パターン発生回路の速度パタ
ーンメモリに格納された速度データを示す図である。ま
た、図12は、従来の速度データの距離及び時間に対す
る速度の関係を示す図である。
【0011】V/Fコンバータ27から出力されるパル
スはXモータ4の駆動装置14に入力され、Xテーブル
2を移動させる。速度パターンメモリ24は、このパル
スを計数カウンタ23で規定量カウントすることにより
得られる単位距離λ毎に、図11に示すように、アドレ
スdkと速度データvk(k=0,1,・・・,n)が
設定されている。
【0012】速度パターンメモリ24に格納された速度
データvkは、次式で示すように、図12(a)のdV
1に示すような移動距離すなわち計数カウンタ23のカ
ウンタ内容に対し平方根の関数になるもので、図12
(b)のTV1に示すように時間に対する加減速カーブ
を直線にする等加速度の速度パターンである。 v=√(2a・d)=at
【0013】図11(a)に単位距離λと速度vの関
係、同図(b)にその単位距離λ毎にメモリに格納され
るアドレスdkと速度データvk(k=0,1,・・
・,n)の状態を示す。ここでλ=dk+1−dkで、d
nと移動距離Dの関係は、dn=D/2で、D/2の前
後でデータを共有している。
【0014】CPU20は、加速区間(0→D/2)で
は計数カウンタ23を増加方向にカウントすなわちアド
レスdkを増加させて加速特性とし、減速区間(D/2
→D)では計数カウンタ23を減少方向にカウントすな
わちアドレスdkを減少させて減速特性とすることがで
きる。
【0015】つづいて、速度パターン発生回路の動作に
ついて図13を参照しながら説明する。図13は、従来
の速度パターン発生回路の動作を示すフローチャートで
ある。
【0016】CPU20は、まず、移動量により加速区
間移動量(0→D/2)、減速区間移動量(D/2→
D)、加速度a及び速度の拡大・縮小率αを計算する
(ステップ31)。次に、インターフェース回路21を
通じて、移動量制御カウンタ22を0にして、計数カウ
ンタ23に加速区間移動すなわちアップカウンタとして
動作するように設定する(ステップ32)。次に、D/
Aコンバータ25に速度の拡大・縮小率αをセットし
(ステップ33)、スタート指令を与える(ステップ3
4)。
【0017】図9に示す速度パターン発生回路17は、
速度パターンメモリ24からアドレスdkの速度データ
vk(k=0,1,・・・,n)を出力する(ステップ
35)。次に、D/Aコンバータ26で速度データvk
とD/Aコンバータ25の速度の拡大・縮小率αとが乗
算され速度の拡大・縮小(加速度の傾き制御)を行う
(ステップ36)。
【0018】次に、V/Fコンバータ27から周波数f
nのパルスが出力される(ステップ37)。そのV/F
コンバータ27のパルスが移動量制御カウンタ22に入
力され、移動量制御カウンタ22が単位距離λになる毎
に計数カウンタ23に信号を送り速度パターンメモリ2
4のアドレスを更新する(ステップ38)。即ち、移動
距離d≦D/2ではdk(k=0,1,・・・,n)、
d>D/2ではdk(k=n,n−1,・・・,1,
0)である。この時、移動量制御カウンタ22で目的位
置に達したか検査する(ステップ39、40)。
【0019】目的位置でなければステップ35へ戻り、
同様の処理を繰り返す。目的位置であれば加速区間完了
か否かを検査し(ステップ41)、加速区間完了であれ
ば移動量制御カウンタ22をD/2に設定して計数カウ
ンタ23をダウンカウンタとして動作するように設定し
てステップ35に戻る(ステップ42)。次に、減速区
間完了(v=0)であるかをチェックし(ステップ4
3)、完了でなければステップ35へ戻り、完了であれ
ば処理を終了する。
【0020】つづいて、速度パターンの拡大・縮小につ
いて図12及び図14を参照しながら説明する。図14
は、従来のXY軸駆動制御を示す図である。
【0021】等加速度の速度パターンは、図12(a)
のdV1に示すような速度パターンの形状を持つ。この
速度パターンにおいて2つの駆動パターンの変位d、速
度vの関係は、以下のようになる。 v1=√(2a1・d1)=√(2a1)・√(d1)=K1・√(d1) K1=√(2a1) v2=√(2a2・d2)=√(2a2)・√(d2)=K2・√(d2) K2=√(2a2)
【0022】この係数K1、K2が速度パターンの形状
を定める。係数の比K1/K2が速度の拡大・縮小率α
を与えるもので以下のようになる。 α=K1/K2=(v1/v2)/√(d1/d2)
【0023】2つの等加速度移動の比較において、 d1=1/2・a1・t12 d2=1/2・a2・t22 v1=a1・t1 v2=a2・t2 のとき同時に移動が完了する。
【0024】すなわち、t1=t2のとき、d1/d2
=v1/v2=a1/a2が成立ち、これを係数の比の
式に代入すると、K1/K2=√(d1/d2)とな
り、異なる移動量で同時到着を行うときには速度パター
ンの形状を定める係数K1、K2の比は移動量の比の平
方根に等しくなる。
【0025】加速度一定の場合の移動量の違いによる速
度パターンデータの出力を図12(a)のdV2、同図
(b)のTV2に示す。また、同一移動距離に対し加速
度を可変した速度パターンの出力を図12(a)のdV
3、同図(b)のTV3に示す。
【0026】例えば、図14に示すように、水平の任意
の方向に対して直線移動を行う場合、X方向及びY方向
の移動距離に比例して指令カーブの拡大・縮小を行な
い、同一の時間に対するパルス分配比率を変化させる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
ワイヤボンド装置では、速度パターンメモリ24に格納
する基本速度パターンが距離の関数で表せるもので、か
つ任意の移動量、加速度に対して基本速度パターンと相
似なパターンを発生させるためには速度パターンメモリ
24に格納する速度パターンは時間に対する加減速指令
カーブを直線にするもの、すなわち等加速度の速度パタ
ーンしか使用することができず、等加速度の制御では、
図15に示すように、加速度が急激に変化するため、ボ
ンディングヘッド6がその変化時に衝撃を受け振動する
原因となり、またそのために高速化を図ることができな
いという問題点があった。
【0028】また、速度パターンが等加速度パターンの
みで単一なため、各駆動部の速度パターン制御によるボ
ンディングツール8の軌跡制御にも自由度がなかった。
これらにより、接合不良・ループ形成不良をおこし安定
したワイヤボンディングが行えない恐れがあるという問
題点があった。
【0029】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、高速でループ形成制御機能を
向上し安定したワイヤボンディングをすることができる
ワイヤボンド装置及びワイヤボンディング方法を得るこ
とを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るワイヤボンド装置は、ボンディングツールを保持する
ボンディングアームを垂直駆動し、前記ボンディングア
ームが搭載されたテーブルを水平駆動するモータと、前
記モータを制御するための加速特性及び減速特性の各指
令信号を発生する速度パターン発生回路とを備えたワイ
ヤボンド装置において、前記速度パターン発生回路が、
前記各指令信号の出力時間を変化するものである。
【0031】この発明の請求項2に係るワイヤボンド装
置は、前記速度パターン発生回路が、時間の関数である
速度データを記憶する速度パターンメモリを有し、前記
速度パターンメモリから前記時間の関数である速度デー
タを出力するアドレス歩進の歩進周期を変化させること
により前記各指令信号の出力時間を変化するようにした
ものである。
【0032】この発明の請求項3に係るワイヤボンド装
置は、前記速度パターン発生回路が一定周期の基準クロ
ックを発生する基準発振器と、前記基準クロックを単位
時間レートだけカウントし単位時間毎にクロックを出力
するレートジェネレータと、前記レートジェネレータか
らのクロックをカウントしそのカウント内容が前記速度
パターンメモリのアドレスを与える計数カウンタとをさ
らに有し、前記単位時間レートを変化させることにより
前記レートジェネレータから出力されるクロックの周期
を変化させて前記速度パターンメモリのアドレス歩進の
歩進周期を変化するようにしたものである。
【0033】この発明の請求項4に係るワイヤボンド装
置は、前記速度データを、移動時間に対する速度の変化
曲線がサイクロイドカム曲線としたものである。
【0034】この発明の請求項5に係るワイヤボンド装
置は、前記速度パターン発生回路が、前記テーブルを互
いに直交するX軸駆動及びY軸駆動により水平移動する
際に、前記X軸駆動と前記Y軸駆動を同じ時間で駆動す
るものである。
【0035】この発明の請求項6に係るワイヤボンド装
置は、前記速度パターンメモリが、前記加速特性と前記
減速特性が左右対象の場合、一方の特性区間のみの速度
データを記憶し、前記特性に応じて前記速度パターンメ
モリのアドレス歩進の方向を切り換えるものである。
【0036】この発明の請求項7に係るワイヤボンディ
ング方法は、ボンディングツールの移動量と移動方向に
より移動時間、単位時間、加速度及び速度の拡大・縮小
率を計算するステップと、一定周期の基準クロックを前
記計算された移動時間に対する単位時間レートだけカウ
ントし単位時間毎にクロックを出力するステップと、前
記クロックをカウントしそのカウント内容に対応する速
度パターンメモリの時間の関数である基本速度データを
出力するステップと、前記時間の関数である基本速度デ
ータと前記計算された速度の拡大・縮小率とを乗算し基
本速度の拡大・縮小を行うステップと、前記拡大・縮小
された速度データに基づいて前記ボンディングツールを
駆動するステップとを含むものである。
【0037】
【作用】この発明の請求項1に係るワイヤボンド装置に
おいては、ボンディングツールを保持するボンディング
アームを垂直駆動し、前記ボンディングアームが搭載さ
れたテーブルを水平駆動するモータと、前記モータを制
御するための加速特性及び減速特性の各指令信号を発生
する速度パターン発生回路とを備えたワイヤボンド装置
において、前記速度パターン発生回路が、前記各指令信
号の出力時間を変化するので、高速でループ形成制御機
能を向上し安定したワイヤボンディングをすることがで
きる。
【0038】この発明の請求項2に係るワイヤボンド装
置においては、前記速度パターン発生回路が、時間の関
数である速度データを記憶する速度パターンメモリを有
し、前記速度パターンメモリから前記時間の関数である
速度データを出力するアドレス歩進の歩進周期を変化さ
せることにより前記各指令信号の出力時間を変化するよ
うにしたので、基本速度パターンに任意の速度パターン
を採用でき、各駆動部の加減速指令のスムージングな速
度パターンによる加速度変化特性の緩和を可能とし、ボ
ンディングツールの軌跡制御を容易にする。
【0039】この発明の請求項3に係るワイヤボンド装
置においては、前記速度パターン発生回路が一定周期の
基準クロックを発生する基準発振器と、前記基準クロッ
クを単位時間レートだけカウントし単位時間毎にクロッ
クを出力するレートジェネレータと、前記レートジェネ
レータからのクロックをカウントしそのカウント内容が
前記速度パターンメモリのアドレスを与える計数カウン
タとをさらに有し、前記単位時間レートを変化させるこ
とにより前記レートジェネレータから出力されるクロッ
クの周期を変化させて前記速度パターンメモリのアドレ
ス歩進の歩進周期を変化するようにしたので、任意の基
本速度パターンに対し、速度パターンの拡大・縮小率、
出力時間も必要最小限の計算を行うだけでよく、CPU
に負担をかけずに各駆動部の加速及び減速指令のスムー
ジングな速度パターン化とボンディングツールの軌跡制
御を可能として、振動の発生を抑制し、高速で高精度な
ループ形成制御が可能となり、接合不良や異常ループ形
状の発生を防止でき、信頼性の高いワイヤボンディング
を行うことができる。
【0040】この発明の請求項4に係るワイヤボンド装
置においては、前記速度データを、移動時間に対する速
度の変化曲線がサイクロイドカム曲線としたので、各駆
動部の加速及び減速指令のスムージングな速度パターン
化とボンディングツールの軌跡制御を可能として、振動
の発生を抑制し、高速で高精度なループ形成制御が可能
となる。
【0041】この発明の請求項5に係るワイヤボンド装
置においては、前記速度パターン発生回路が、前記テー
ブルを互いに直交するX軸駆動及びY軸駆動により水平
移動する際に、前記X軸駆動と前記Y軸駆動を同じ時間
で駆動するので、各駆動部の加速及び減速指令のスムー
ジングな速度パターン化とボンディングツールの軌跡制
御を可能として、振動の発生を抑制し、高速で高精度な
ループ形成制御が可能となる。
【0042】この発明の請求項6に係るワイヤボンド装
置においては、前記速度パターンメモリが、前記加速特
性と前記減速特性が左右対象の場合、一方の特性区間の
みの速度データを記憶し、前記特性に応じて前記速度パ
ターンメモリのアドレス歩進の方向を切り換えるので、
速度パターンメモリの容量を節約できる。
【0043】この発明の請求項7に係るワイヤボンディ
ング方法においては、ボンディングツールの移動量と移
動方向により移動時間、単位時間、加速度及び速度の拡
大・縮小率を計算するステップと、一定周期の基準クロ
ックを前記計算された移動時間に対する単位時間レート
だけカウントし単位時間毎にクロックを出力するステッ
プと、前記クロックをカウントしそのカウント内容に対
応する速度パターンメモリの時間の関数である基本速度
データを出力するステップと、前記時間の関数である基
本速度データと前記計算された速度の拡大・縮小率とを
乗算し基本速度の拡大・縮小を行うステップと、前記拡
大・縮小された速度データに基づいて前記ボンディング
ツールを駆動するステップとを含むので、振動の発生を
抑制し、高速で高精度なループ形成制御が可能となり、
接合不良や異常ループ形状の発生を防止でき、信頼性の
高いワイヤボンディングを行うことができる。
【0044】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例の構成について図
1を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施例
1に係るワイヤボンド装置の速度パターン発生回路の構
成を示す図であり、インターフェース回路21〜絶対位
置カウンタ28は従来回路のものと同様である。なお、
速度パターン発生回路以外の他の構成は従来のワイヤボ
ンド装置と同様であり、各図中、同一符号は同一又は相
当部分を示す。
【0045】図1において、24は所定の速度パターン
をM分割し、その1/M毎の速度データが格納されてい
る速度パターンメモリ、29は一定周期の基準クロック
を発生させる基準発振器、30は基準発振器29からの
クロックをCPU20によりセットされた分周比Nだけ
カウントする毎に分周比に比例した所定の周期のクロッ
クを発生させるレートジェネレータである。
【0046】このレートジェネレータ30の出力クロッ
クが計数カウンタ23に入力され、計数カウンタ23の
カウント内容が速度パターンメモリ24のアドレスを与
え歩進する。Mパルス入力されることによって全速度デ
ータが出力される。
【0047】つぎに、この実施例1に係るワイヤボンド
装置の速度パターン発生回路17Aの動作について図2
を参照しながら説明する。図2は、この発明の実施例1
に係るワイヤボンド装置の速度パターン発生回路の速度
パターンメモリに格納される速度データを示す図であ
る。
【0048】速度パターンメモリ24のアドレスの更新
は、レートジェネレータ30から出力されるパルスを計
数カウンタ23がカウントすることによって行う。レー
トジェネレータ30から出力されるパルスの出力周期τ
は、基準発振器29の基準クロック周期をtcとし、レ
ートジェネレータ30の分周比をNとすると次式のよう
になる。 τ=tc・N 式1
【0049】ここで、τは速度パターンメモリ24のア
ドレス更新時間を決める最小分解能であり、以後単位時
間と呼ぶことにする。分周比Nを変えることにより単位
時間τ、すなわち速度パターンメモリ24のアドレス歩
進周期を変えることができる。Nを以後単位時間レート
と呼ぶことにする。
【0050】速度パターンメモリ24に格納される基本
速度データは、例えば時間軸に対し図2(a)に示すよ
うな形状を持つパターンをM分割し、その1/M毎にア
ドレスtkと速度データvk(k=0,1,・・・,
m:m=M−1)が設定されている。図2(b)にメモ
リに格納されている状態を示す。
【0051】速度パターンメモリ24のアドレス歩進周
期は前記単位時間τであるから、図2(a)に示すよう
な時間Tで加減速の全移動を行う場合、 T=τ・M =tc・N・M 式2 であり、単位時間τ、すなわち単位時間レートNを設定
することにより目的とする時間Tの速度パターンを発生
させることができる。なお、速度の拡大・縮小は従来の
技術と同様にD/Aコンバータ25に速度の拡大・縮小
率αを設定することにより行う。
【0052】つづいて、この実施例1に係る速度パター
ン発生回路17Aの動作について図3を参照しながら説
明する。図3は、この発明の実施例1に係るワイヤボン
ド装置の速度パターン発生回路の動作を示すフローチャ
ートである。
【0053】CPU20は、まず、目的の移動量及び移
動方向により移動時間T、単位時間τ、加速度a及び速
度の拡大・縮小率αを計算する(ステップ51)。次
に、CPU20は、インターフェース回路21を介して
レートジェネレータ30に移動時間Tに対する単位時間
レートNをセットし(ステップ52)、移動量制御カウ
ンタ22を0にして計数カウンタ23をアップカウンタ
として動作するように設定する(ステップ53)。次
に、D/Aコンバータ25に速度の拡大・縮小率αをセ
ットして(ステップ54)、スタート指令を与える(ス
テップ55)。
【0054】図1の速度パターン発生回路17Aは、速
度パターンメモリ24のアドレスtkの速度データvk
を出力する(ステップ56)。次に、D/Aコンバータ
26で基本速度データvkとD/Aコンバータ25の速
度の拡大・縮小率αとが乗算され速度の拡大・縮小(加
速度の傾き制御)を行う(ステップ57)。次に、V/
Fコンバータ27からは周波数fnのパルスが出力され
る(ステップ58)。
【0055】レートジェネレータ30からは単位時間τ
毎にパルスが出力され、計数カウンタ23にそのパルス
が入力され、速度パターンメモリ24のアドレスを更新
(tk=tk+1)する(ステップ59)。なお、ステ
ップ58はフローチャートの便宜上図3に示すような位
置に図示したが、V/Fコンバータ27のパルスの周期
1/fnと単位時間τの関係は1/fn≠τでありV/
Fコンバータ27からのパルスの出力と速度パターンメ
モリ24のアドレスの更新は非同期に行われる。そし
て、計数カウンタ23がM回のカウントを行い全データ
を出力するまで行われる(ステップ60)。
【0056】次に、速度パターンの具体的な例について
図4を参照しながら説明する。速度パターンメモリ24
に格納される速度パターンデータは移動開始点から移動
終了点までの移動速度パターンを与えるもので、例えば
図4に示す移動時間に対する速度が次式に示すようなサ
イクロイドカム曲線になるようにする。 v=A(1/ω)(1−cosωt) 式3 ω=2π/T 式4
【0057】ここで、vは時間tにおける速度、Aは最
大加速度、Tは移動開始から移動終了までの時間であ
る。速度パターンメモリ24の速度データは全移動時間
TをM分割した時間tの関数で与えられる。
【0058】このとき、移動区間の加速度aと変位s
は、 a=A・sinωt 式5 s=A(1/ω)t−A(1/ω2)sinωt 式6 で表すことができ、全移動距離Sは式6よりt=Tであ
るから S=A(1/2π)T 式7 で表せる。よって、移動距離Sが与えられれば移動時間
Tが決まる。
【0059】CPU20が移動距離Sにより移動時間T
を決定し、レートジェネレータ30に式2で定まる単位
時間レートNをセットし、レートジェネレータ30から
の出力クロックによって計数カウンタ23のカウント内
容をアップさせると速度パターンメモリ24のアドレス
を式1で示す単位時間の周期で歩進し、速度パターンの
加速及び減速特性のデータがTの時間で出力される。こ
の様子を図5のtV1、tV2に示す。
【0060】ここで、速度パターンデータvkの出力に
対するV/Fコンバータ27の出力パルスの周波数fk
との間にはXを電圧/周波数変換係数として、以下の関
係がある。 vk=X・fk k=0〜m(m=M−1) 式8
【0061】また、移動距離sにおいては、 vs=X・fs s=0〜S−1 式9 であり、 fs=1/τs τs:周期 式10 すなわちvk=vsにおける出力パルスの周波数はfs
となり、出力周期はτsとなってτs後に次のパルスが
出力される。
【0062】全移動時間において、 T=Στs 式11 [s=0〜s] である。
【0063】また、同一の移動距離において速度を可変
する場合は、D/Aコンバータ25に速度の拡大・縮小
率αを与えると共に、レートジェネレータ30に移動時
間Tになる単位時間レートNを与える。移動距離が変わ
った場合に最大加速度を同じにする場合は、 T1=√(2π・S1/A) 式12 V1max=A(1/π)T1 式13 より、 K1=V1max/Vmax 式14 となる拡大・縮小率K1をD/Aコンバータ25にセッ
トし、 N1=T1/(tc・M) 式15 をレートジェネレータ30にセットして速度パターンを
出力する。この様子を図5のtV3に示す。
【0064】次に、図6に示すように、互いに直交する
Xテーブル2及びYテーブル3からなり、水平移動する
XYテーブル1を制御して、各軸の移動距離に比例して
基本速度パターンの拡大・縮小を行い同一の時間に対す
るパルス分配比率を変化させ任意の方向に対して直線移
動軌跡を実現する。X軸及びY軸の合成移動距離をSR
とすると次式のように表される。なお、移動時間TRは
式12により求まる。 SR=√(X2+Y2) 式16
【0065】各軸の最大加速度AX、AY及び最大速度
VXmax、VYmaxは、TR=TX=TYとおいて、 AX=2π・x(1/TX2)、AY=2π・y(1/TY2) 式17 VXmax=Ax(1/π)TX、VYmax=AY(1/π)TY 式18 より、各軸の拡大・縮小率は、以下のようにする。 KX=VXmax/Vmax、 KY=VYmax/Vmax 式19
【0066】更に、図7(a)に示すように、水平移動
するXYテーブル1に搭載されたZ軸駆動によるボンデ
ィングアーム7に保持されたボンディングツール8の垂
直移動距離Zを、X軸及びY軸の合成からなるXYテー
ブル1の水平移動距離Rと同じ距離だけ移動させる際
(PQ間)、XYテーブル1の位置rに対するZ軸の位
置zが、同図(b)に示すように、 z=1−r・tan(cos-1r) 式20 となる基本速度パターンを用い、水平移動距離に比例し
て基本速度パターンの拡大・縮小を行い、同一の時間に
対するパルス分配比率を変化させれば、ボンディングツ
ール8の軌跡がほぼ円弧となるように駆動することがで
きる。
【0067】この実施例1に係るワイヤボンド装置は、
ボンディングツール8の垂直移動及びXYテーブル1の
水平移動における駆動制御を行うための速度パターン発
生回路17A、18A、19Aに基本速度パターンの出
力時間を拡大あるいは縮小させるためのレートジェネレ
ータ30を設けたものである。速度パターンメモリ24
のアドレス歩進を行う計数カウンタ23の入力をこのレ
ートジェネレータ30の出力パルスとし、速度パターン
メモリ24の全データの出力時間を任意に可変できるよ
うにして移動開始点と移動終了点間の基本速度パターン
に相似の速度パターンを発生できるようにし、各軸の駆
動部の速度パターンを制御してボンディングツール8の
軌跡を制御できるようにしたものである。
【0068】つまり、速度パターンメモリ24に格納す
る基本速度パターンが時間の関数で表せるもので、基本
速度パターンに任意の速度パターンを採用でき、各駆動
部の加減速指令のスムージングな速度パターンによる加
速度変化特性の緩和を可能とし、ボンディングツール8
の軌跡制御を容易にする。
【0069】この実施例1によれば、ワイヤボンド装置
のボンディングヘッド6の制御において、基本速度パタ
ーンの出力時間を拡大・縮小して任意の速度パターンを
発生させる速度パターン発生回路17A、18A、19
Aを構成したので、任意の基本速度パターンに対し、C
PU20は速度パターンの拡大・縮小率、出力時間も必
要最小限の計算を行うだけでよく、CPU20に負担を
かけずに各駆動部の加速及び減速指令のスムージングな
速度パターン化とボンディングツールの軌跡制御を可能
として、振動の発生を抑制し、高速で高精度なループ形
成制御が可能となり、接合不良や異常ループ形状の発生
を防止でき、信頼性の高いワイヤボンディングを行うこ
とができるワイヤボンド装置を得ることができる。
【0070】実施例2.なお、上記実施例1では、基本
速度パターンデータを移動開始点から移動終了点までの
全区間分格納するようにしたが、式3で表せるように加
速特性と減速特性が左右対称となるような速度パターン
では、半分の加速区間のみの速度パターンを速度パター
ンメモリ24に格納し、加速区間ではメモリのアドレス
がアップし減速区間ではダウンするように計数カウンタ
23のカウント方向のアップダウンを切り換えるように
移動量制御カウンタ22で制御するようにできる。移動
量制御カウンタ22は、V/Fコンバータ27から出力
されるパルスをカウントすることにより、実移動距離の
1/2の点で上記アップダウンの切り換えを行う。従っ
て、速度パターンメモリ24の容量を半減できる。
【0071】さらに、長距離移動の場合は、移動量制御
カウンタ22により加速区間が終り移動距離が最大速度
Vmaxに達したとき計数カウンタ23のカウントを停止
させ、残移動距離が減速停止可能な加速区間距離と同じ
距離になったときに計数カウンタ23のカウントをダウ
ンさせる。
【0072】実施例3.また、上記実施例1では、水平
移動するXYテーブル1の速度パターンにサイクロイド
カム曲線を用いたが、垂直駆動の速度パターンのように
任意の速度パターンを用いてもよく、移動距離に比例し
て基本速度パターンの拡大・縮小を行えば基本速度パタ
ーンと相似の速度パターンによる駆動軸の制御ができ
る。
【0073】
【発明の効果】この発明の請求項1に係るワイヤボンド
装置は、以上説明したとおり、ボンディングツールを保
持するボンディングアームを垂直駆動し、前記ボンディ
ングアームが搭載されたテーブルを水平駆動するモータ
と、前記モータを制御するための加速特性及び減速特性
の各指令信号を発生する速度パターン発生回路とを備え
たワイヤボンド装置において、前記速度パターン発生回
路が、前記各指令信号の出力時間を変化するので、高速
でループ形成制御機能を向上し安定したワイヤボンディ
ングをすることができるという効果を奏する。
【0074】この発明の請求項2に係るワイヤボンド装
置は、以上説明したとおり、前記速度パターン発生回路
が、時間の関数である速度データを記憶する速度パター
ンメモリを有し、前記速度パターンメモリから前記時間
の関数である速度データを出力するアドレス歩進の歩進
周期を変化させることにより前記各指令信号の出力時間
を変化するようにしたので、基本速度パターンに任意の
速度パターンを採用でき、各駆動部の加減速指令のスム
ージングな速度パターンによる加速度変化特性の緩和を
可能とし、ボンディングツールの軌跡制御を容易にでき
るという効果を奏する。
【0075】この発明の請求項3に係るワイヤボンド装
置は、以上説明したとおり、前記速度パターン発生回路
が一定周期の基準クロックを発生する基準発振器と、前
記基準クロックを単位時間レートだけカウントし単位時
間毎にクロックを出力するレートジェネレータと、前記
レートジェネレータからのクロックをカウントしそのカ
ウント内容が前記速度パターンメモリのアドレスを与え
る計数カウンタとをさらに有し、前記単位時間レートを
変化させることにより前記レートジェネレータから出力
されるクロックの周期を変化させて前記速度パターンメ
モリのアドレス歩進の歩進周期を変化するようにしたの
で、任意の基本速度パターンに対し、速度パターンの拡
大・縮小率、出力時間も必要最小限の計算を行うだけで
よく、CPUに負担をかけずに各駆動部の加速及び減速
指令のスムージングな速度パターン化とボンディングツ
ールの軌跡制御を可能として、振動の発生を抑制し、高
速で高精度なループ形成制御が可能となり、接合不良や
異常ループ形状の発生を防止でき、信頼性の高いワイヤ
ボンディングを行うことができるという効果を奏する。
【0076】この発明の請求項4に係るワイヤボンド装
置は、以上説明したとおり、前記速度データを、移動時
間に対する速度の変化曲線がサイクロイドカム曲線とし
たので、各駆動部の加速及び減速指令のスムージングな
速度パターン化とボンディングツールの軌跡制御を可能
として、振動の発生を抑制し、高速で高精度なループ形
成制御が可能となるという効果を奏する。
【0077】この発明の請求項5に係るワイヤボンド装
置は、以上説明したとおり、前記速度パターン発生回路
が、前記テーブルを互いに直交するX軸駆動及びY軸駆
動により水平移動する際に、前記X軸駆動と前記Y軸駆
動を同じ時間で駆動するので、各駆動部の加速及び減速
指令のスムージングな速度パターン化とボンディングツ
ールの軌跡制御を可能として、振動の発生を抑制し、高
速で高精度なループ形成制御が可能となるという効果を
奏する。
【0078】この発明の請求項6に係るワイヤボンド装
置は、以上説明したとおり、前記速度パターンメモリ
が、前記加速特性と前記減速特性が左右対象の場合、一
方の特性区間のみの速度データを記憶し、前記特性に応
じて前記速度パターンメモリのアドレス歩進の方向を切
り換えるので、速度パターンメモリの容量を節約できる
という効果を奏する。
【0079】この発明の請求項7に係るワイヤボンディ
ング方法は、以上説明したとおり、ボンディングツール
の移動量と移動方向により移動時間、単位時間、加速度
及び速度の拡大・縮小率を計算するステップと、一定周
期の基準クロックを前記計算された移動時間に対する単
位時間レートだけカウントし単位時間毎にクロックを出
力するステップと、前記クロックをカウントしそのカウ
ント内容に対応する速度パターンメモリの時間の関数で
ある基本速度データを出力するステップと、前記時間の
関数である基本速度データと前記計算された速度の拡大
・縮小率とを乗算し基本速度の拡大・縮小を行うステッ
プと、前記拡大・縮小された速度データに基づいて前記
ボンディングツールを駆動するステップとを含むので、
振動の発生を抑制し、高速で高精度なループ形成制御が
可能となり、接合不良や異常ループ形状の発生を防止で
き、信頼性の高いワイヤボンディングを行うことができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1に係るワイヤボンド装置
の速度パターン発生回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】 図1の速度パターン発生回路の速度パターン
メモリに格納される速度データを示す図である。
【図3】 図1の速度パターン発生回路の動作を示すフ
ローチャートである。
【図4】 図1の速度パターン発生回路の時間に対する
加速度と速度の関係を示す図である。
【図5】 図1の速度パターン発生回路の速度パターン
を示す図である。
【図6】 この発明の実施例1に係るワイヤボンド装置
のXY軸駆動制御を示す図である。
【図7】 この発明の実施例1に係るワイヤボンド装置
のXYZ軸駆動制御を示す図である。
【図8】 従来のワイヤボンド装置のボンディングヘッ
ド駆動部の構成を示す図である。
【図9】 従来のワイヤボンド装置の速度パターン発生
回路の構成を示すブロック図である。
【図10】 従来のワイヤボンド装置の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図11】 従来の速度パターン発生回路の速度パター
ンメモリに格納された速度データを示す図である。
【図12】 従来の速度パターン発生回路の速度パター
ンを示す図である。
【図13】 従来の速度パターン発生回路の動作を示す
フローチャートである。
【図14】 従来のワイヤボンド装置のXY軸駆動制御
を示す図である。
【図15】 従来の速度パターン発生回路の時間に対す
る加速度と速度の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 XYテーブル、6 ボンディングヘッド、7 ボン
ディングアーム、8ボンディングツール、10 ボンデ
ィングステージ、11 リードフレーム、12 半導体
チップ、13 ワイヤ、14、15、16 駆動装置、
17A、18A、19A 速度パターン発生回路、20
CPU、21 インターフェース回路、22 移動量
制御カウンタ、23 計数カウンタ、24 速度パター
ンメモリ、25 D/Aコンバータ、26 D/Aコン
バータ、27 V/Fコンバータ、28 絶対位置カウ
ンタ、29 基準発振器、30 レートジェネレータ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボンディングツールを保持するボンディ
    ングアームを垂直駆動し、前記ボンディングアームが搭
    載されたテーブルを水平駆動するモータ、並びに前記モ
    ータを制御するための加速特性及び減速特性の各指令信
    号を発生する速度パターン発生回路を備えたワイヤボン
    ド装置において、前記速度パターン発生回路は、前記各
    指令信号の出力時間を変化することを特徴とするワイヤ
    ボンド装置。
  2. 【請求項2】 前記速度パターン発生回路は、時間の関
    数である速度データを記憶する速度パターンメモリを有
    し、前記速度パターンメモリから前記時間の関数である
    速度データを出力するアドレス歩進の歩進周期を変化さ
    せることにより前記各指令信号の出力時間を変化するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載のワイヤボンド
    装置。
  3. 【請求項3】 前記速度パターン発生回路は、一定周期
    の基準クロックを発生する基準発振器、前記基準クロッ
    クを単位時間レートだけカウントし単位時間毎にクロッ
    クを出力するレートジェネレータ、及び前記レートジェ
    ネレータからのクロックをカウントしそのカウント内容
    が前記速度パターンメモリのアドレスを与える計数カウ
    ンタをさらに有し、前記単位時間レートを変化させるこ
    とにより前記レートジェネレータから出力されるクロッ
    クの周期を変化させて前記速度パターンメモリのアドレ
    ス歩進の歩進周期を変化するようにしたことを特徴とす
    る請求項2記載のワイヤボンド装置。
  4. 【請求項4】 前記速度データは、移動時間に対する速
    度の変化曲線がサイクロイドカム曲線であることを特徴
    とする請求項2又は3記載のワイヤボンド装置。
  5. 【請求項5】 前記速度パターン発生回路は、前記テー
    ブルを互いに直交するX軸駆動及びY軸駆動により水平
    移動する際に、前記X軸駆動と前記Y軸駆動を同じ時間
    で駆動することを特徴とする請求項1〜請求項4のいず
    れかに記載のワイヤボンド装置。
  6. 【請求項6】 前記速度パターンメモリは、前記加速特
    性と前記減速特性が左右対象の場合、一方の特性区間の
    みの速度データを記憶し、前記特性に応じて前記速度パ
    ターンメモリのアドレス歩進の方向を切り換えることを
    特徴とする請求項2〜請求項5のいずれかに記載のワイ
    ヤボンド装置。
  7. 【請求項7】 ボンディングツールの移動量と移動方向
    により移動時間、単位時間、加速度及び速度の拡大・縮
    小率を計算するステップ、一定周期の基準クロックを前
    記計算された移動時間に対する単位時間レートだけカウ
    ントし単位時間毎にクロックを出力するステップ、前記
    クロックをカウントしそのカウント内容に対応する速度
    パターンメモリの時間の関数である基本速度データを出
    力するステップ、前記時間の関数である基本速度データ
    と前記計算された速度の拡大・縮小率とを乗算し基本速
    度の拡大・縮小を行うステップ、並びに前記拡大・縮小
    された速度データに基づいて前記ボンディングツールを
    駆動するステップを含むことを特徴とするワイヤボンデ
    ィング方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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