JPH08510990A - グリシンnmdaレセプター複合体の機能的アンタゴニストによる認識の改良方法 - Google Patents

グリシンnmdaレセプター複合体の機能的アンタゴニストによる認識の改良方法

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JPH08510990A JP6516227A JP51622794A JPH08510990A JP H08510990 A JPH08510990 A JP H08510990A JP 6516227 A JP6516227 A JP 6516227A JP 51622794 A JP51622794 A JP 51622794A JP H08510990 A JPH08510990 A JP H08510990A
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Abstract

(57)【要約】 正常なヒトにおける認識を改良し、そして慢性ニューロン退化、急性脳損傷、低酸素症又は他の神経学的疾患に起因する認識欠損を処理するために、関連するストレキニン−非感受性グリシン部位での特定の作用を通してNMDAレセプター複合体で機能的アンタゴニスト性質を有する化合物の使用が提供される。特に、前記機能的アンタゴニスト性質を有する化合物が、1−アミノシクロプロパンカルボン酸、及びその医薬的に許容できるエステル、塩及び酸付加塩又は7−クロロキヌレン酸、及びその医薬的に許容できるエステル、アミド、塩、エーテル及び酸付加塩を包含する。

Description

【発明の詳細な説明】 グリシンNMDAレセプター複合体の機能的アンタゴニストによる認識の改良方法 発明の背景 発明の分野 本発明は、神経精神医学の分野及び特に、記憶の強化及び神経学的疾患に続く 記憶欠損の処理のための方法に関する。 背景技術の記載 N−メチル−D−アスパラギン酸(NMDA)レセプター、すなわち剌激性アミノ 酸レセプターのサブタイプは、学習及び記憶工程を仲介することが示唆されてい る。ひじょうに高密度のNMDAレセプターを有する損なわれていない海馬構造体は 、脳が情報を処理し、そしてそれを記憶に貯蔵するために必要である。電気生理 学的研究は、NMDAレセプターが海馬において長期強化(LTP)の誘発のために必 要とされることを示しており、この現象は脳における情報の貯蔵の基礎をなし、 そして記憶工程の一定タイプを仲介することが提案されている。しかしながら、 LTP及び学習及び記憶工程の間の因果関係は、哺乳類において明瞭に示されてい ない。NMDAレセプターはまた、可視皮質;癲癇のキンドリングモデル;及び片側 の迷路切除の後の前庭代償性における増強されたシナプス伝達を包含する種々の タイプのシナプス適応性に含まれることが示されている。 NMDA−感受性グルタミン酸レセプタードメインは、(1)アゴニスト(たとえ ばNMDA及びL−グルタミン酸)及び競争アンタゴニスト(たとえばAPら及びPCP )が相互作用する一次トランスミッターの ための認識部位;(2)グリシン、及びストレキニン−非感受性グリシンレセプ ターで作用する薬物はイオンチャネル機能を二方向に調節する部位;(3)チャ ネルの内部のカチオン結合部位;及び(4)レセプター作用カチオンチャネル内 に位置する阻害性フェンシクリジン(PCP)部位を包含する。 NMDAレセプター複合体の機能は、リガンド−ゲートイオンチャネル上の種々の 認識部位でいくつかの明白な機構を通して作用する薬物により阻害され得る。た とえば、神経生理学的研究は、グリシンが培養された脳のニューロンにおいてNM IDAレセプターの活性化に対する応答を強化することを示した。これは、ストレ キニン非感受性作用であり、そしてNMDA活性化により引き起こされるNa+−Ca2+ チャネルの開口を変性する超スピナルグリシンレセプターの活性化に起因するこ とが仮定される。ストレキニン非感受性グリシンレセプターに結合するリガンド 及び海馬における高密度で中枢神経系におけるそれらの局地的な分布のための構 造的必要条件は、ストレキニン感受性グリシンレセプターとは著しく異なること が報告されている。 グリシンアゴニストは、NMDA伝達を促進し、そして一定タイプの学習における 認識に対して陽性効果を有すると思われている。たとえば、ストレキニン非感受 性グリシンレセプターのために良好な親和性を示すD−シクロセリンは、海馬関 連の学習作業の取得を促進することが示されており、そして認識を改良すること が示唆されている。 PCP及びMK-801のように競争NMDAアンタゴニスト及びチャネルブロッカーはま た、一定タイプの記憶及び学習に影響を及ぼすことができる。たとえば、PCP及 び使用依存性チャネルブロッカーMK-801は、マウス及びラットの陽性回避試験に おいてなし遂げる能力を妨 げることが示されている。しかしながら、研究者は、PCPが場所学習に対して信 頼できる効果を有さないことを示している。 しかしながら、現在まで、従来の方法及び治療剤は、認識の改良のために効果 的であり又は信頼できることが証明されていない。それらの理由のために、効果 的且つ信頼できる結果を提供しながら、それらの従来の剤及び方法の欠点を回避 する改良された方法を提供することが所望される。 発明の要約 本発明は、認識機能の改良のための方法を提供する。より特定には、患者が関 連するストレキニン非感受性グリシン部位で特定の作用を通してNMDAレセプター 複合体で機能的なアンタゴニスト性質を有する化合物の治療的に有効な記憶増強 用量又は量を受け又は投与される方法が提供される。 好ましくは、機能的アンタゴニストは、下記式: 〔式中、Aは−CO2H又は医薬的に許容できるそれらのエステル、アミド又は塩で あり、そしてXは−NR1R2又は医薬的に許容できるその酸付加塩であり、ここで R1及びR2は水素、及びハロゲン、ヒドロキシル、アルコキシ、オキソ、メルカ プト、アリール又はアミノにより任意に置換され得る低級アルキルから成る群か ら独立して選択され、又はR1及びR2は、それらが結合される窒素原子と共に、 他のヘテロ原子、たとえば酸素、硫黄又は窒素をまた含むことができる置換され た5員又は6員の複素環式化合物を形成する〕を有する化合物を包含する。好ま しい態様において、機能的アンタゴ ニストは、1−アミノシクロプロパンカルボン酸、又は医薬的に許容できるその エステル、アミド又は塩を含んで成る。 本発明のもう1つの観点においては、機能的アンタゴニストは、下記式: 〔式中、Bは−CO2H又は医薬的に許容できるそのエステル、アミド又は塩であり 、そしてRは−OH又は医薬的に許容できるそのエステル、エーテル又は塩である 〕を有する化合物、又は医薬的に許容できるその酸付加塩を含んで成る。好まし い態様において、機能的アンタゴニストは、7−クロロキヌレン酸又は医薬的に 許容できるそのエステル、アミド、塩、エーテル又は酸付加塩を含んで成る。 本発明はまた、神経学的疾患に続く認識欠損を処理するための方法も提供し、 それによって、関連するストレキニン非感受性グリシン部位で特定の作用を通し てNMDAレセプター複合体で機能的なアンタゴニスト性質を有する化合物の治療的 有効量が患者に投与される。 神経学的疾患は典型的には、慢性のニューロン退化又は急性の脳の損傷の結果 である。より特定には、次の神経学的疾患は次の定義内に包含される:てんかん (又は発作);単独で(たとえば一酸化炭素中毒、ほぼ水死状態)又は虚血性血 流低下(たとえば心拍停止、拍動)と組合しての低酸素症;不安;感情的疾患; 加齢工程に付随する記憶機能障害;及び神経変性疾患(たとえばグアム抗リンパ 球血清(ALS)、パーキンソン氏病、アルツハイマー病、痴呆症及び ラチリスム)。本発明の方法はまた、急性脳損傷、たとえば頭の外傷又は多梗塞 性痴呆症に続く記憶障害の処置にも使用され得る。 図面の簡単な説明 第1図は、トレーニング後24時間での受動性回避獲得−保持に対するグリシン 様化合物及びN−メチル−β−カルボリン−3−カルボキサミド(FG7142)の効 果を示すグラフである。すべての化合物は、トレーニング後30分で、復腔内(i .p.)投与された。トレーニングは、0.25ミリアンペア(mA)のショックで行 なわれた。試験はトレーニング後24時間で行なわれた。空白の棒グラフは、ショ ックを与えられていない動物の潜伏期を表わす。斜線の棒グラフは、トレーニン グ後24時間での潜伏期を表わす。“★”印は、塩水グループからの有意な差異の 結果を示す(P<0.05,nann-Whitney U−テスト)。(たとえば、Goldstein ,“Biostatistics:An Introductory Text”,The MacMillan Co.,New York, pp.55-59(1968)を参照のこと)。それらのデータは、ストレキニン−非感受 性グリシン部位での機能的NMDAレセプターアンタゴニストは、阻害回避作業(す なわち受動性回避作業)の学習及び記憶を促進せしめることを示す。それらの化 合物により観察される促進効果は、ストレキニン−非感受性グリシン部位でD− シクロセリン、すなわち陽性NMDAモジュレーターにより及びFG7142、すなわちベ ンゾジアゼピンレセプター逆アゴニストにより観察される効果に類似した。 第2図は、獲得−保持の1−アミノシクルプルペンカルボン酸誘発性促進をア ンタゴニストするグリシンの能力を示すグラフである。グリシン(1g/kg)を 、トレーニングの75分前に投与し、そしてACPC(40mg/kg)を、トレーニングの 30分前に投与した。トレーニングを、0.25mAのショックにより行なった。試験を トレーニング の24時間後に行なった。空白の棒グラフは、非ショック動物の潜伏期を示す。斜 線の棒グラフはトレーニング後24時間での潜伏期を示す。“★”印は、対照グル ープからの有意な差異の結果を示す(P<0.05,Mann-Whitney U−テスト)。 この測定においてACPCの効果をアンタゴニストするグリシンの能力は、ACPCが受 動性回避例においてストレキニン−非感受性グリシンレセプターを通して機能的 アンタゴニストとして作用することを明確に示す。 第3図は、ペンチレンテトラゾール(PTZ)により誘発される受動性回避保持 損失に対するACPC及び7−クロロキヌレン酸(7KYN)の効果を示すグラフであ る。ACPC(400mg/kg)及び7KYN(30mg/kg)を、トレーニングの30分前にi. p.投与した。重度の健忘症を誘発することが知られている、PTZの痙攣性用量 (45mg/kg)を、トレーニングのすぐ後で投与した。PTZはすべて動物に痙攣を 誘発した。ACPCも7KYNも、PTZ誘発性健忘症をアンタゴニストしないが、しかし ACPCはPTZ健忘症潜在性を有意に減じた。トレーニングを0.25mAのショックによ り行なった。試験は24時間後に行なった。空白の棒グラフは、非ショック動物の 潜伏期を示す。斜線の棒グラフは、トレーニングの24時間後の潜伏期を示す。“ ★”印は、対照グループからの有意な差異の結果を示す(P<0.05,Mann-Whitn ey U−テスト)。それらの結果は、阻害性回避獲得−保持を促進する他に、AC PC及び7KYNはPTZにより誘発された健忘症を保護することを示す。ACPCにより付 与された保護は、7KYNにより観察される保護よりも有意に良好であった。 第4図は、受動性回避獲得−保持に対するNMDAレセプター複合体リガンド及び ジアゼパム(DZP)の効果を示すグラフである。すべての薬物は、トレーニング の前30分でi.p.投与された。トレーニングは、0.625mAのショックにより行 なわれた。試験は24時間後に 行なわれた。空白の棒グラフは、非ショック動物の潜伏期を示す。斜線の棒グラ フは、トレーニングの24時間後の潜伏期を示す。“★”印は、対照グループから の有意な差異の結果を示す(P<0.05,Mann-Whitney U−試験)。それらのデ ータは、ストレキニン−非感受性レセプターでのグリシン様化合物とは著しく異 なって、他のNMDAアンタゴニストは健忘性質を有することを示す。従って、競争 NMDAアンタゴニストAP−7及び使用依存性チャネルブロッカー、すなわちMK-801 は、受動性回避獲得−保持を妨げる。類似する効果が、ジアゼパム、すなわちベ ンゾジアゼピンにより、十分に記載された健忘性質を伴って観察された。 第5図は、トレーニングの30分及び24時間後、受動性回避作業の保持に対する NMDAレセプター複合体リガンド及びFG7142の効果を示すグラフである。すべての 化合物は、トレーニングのすぐ後でi.p.投与された。トレーニングは0.25mA のショックで行なわれた。空白の棒グラフは、非ショック動物の潜伏期を示す。 黒くぬりつぶされた棒グラフはトレーニングの30分後の潜伏期を示す。斜線の棒 グラフはトレーニングの24時間後の潜伏期を示す。“★”印及び“+”印は、対 照グループかのの有意な差異の結果を示す(P<0.05,Mann-Whitney U−テス ト)。それらのデータは、ストレキニン−非感受性グリシン部位での機能的NMDA アンタゴニストが、トレーニング後に投与される場合も、阻害性回避作業の保持 性を促進することを示す。 第6図は、低酸素症により誘発された受動性回避獲得−保持損失に対するACPC 及び7KYNの効果を示すグラフである。ACPC(400mg/kg)及び7KYN(30mg/kg )を、低酸素症のすぐ前でi.p.投与した。低酸素症は、受動性回避トレーニ ングのすぐ前で30分間、7%の酸素環境に動物を暴露することによって誘発され た。トレーニン グは、0.625mAのショックにより行なわれた。試験は7日後に行なわれた。黒く ぬりつぶされた棒グラフは、低酸素症にゆだねられていない動物の潜伏期を示す 。空白の棒グラフは、塩溶液前処理を伴って低酸素症にゆだねられた動物の潜伏 期を示す。斜線の棒グラフは低酸素症にゆだねられているが、しかしACPC(400m g/kg)又は7KYN(30mg/kg)による前処理を受けている動物の潜伏期を示す。 “★”及び“★★”は、それぞれ、SAL-低酸素症グループとは有意に異なる結果 を示す(P<0.05及びP<0.01,Mann-Whitney U−テスト)。それらの結果は 、ACPC及び7KYNが低酸素症により誘発される健忘症を有意に保護することを示 す。 発明の詳細な記載 定義及び一般的なパラメーター 特にことわらない限り、本明細書で使用される次の用語は、下記に示される意 味を有する: “認識機能の改良”とは、神経学的疾患に続いて記憶を改良し又は増強するた めに処理し、そして/又は認識欠損を処理することを包含する。 本明細書で使用される場合、“神経学的疾患”とは、特にことわらない限り、 急性の脳損傷又は慢性のニューロン退化に起因する疾患を意味する。より特定に は、次の神経学的疾患がその定義に包含される:てんかん(又は発作);単独で (たとえば一酸化炭素中毒、ほぼ水死状態)又は虚血性血流低下(たとえば心拍 停止、拍動)と組合しての低酸素症;不安;感情的疾患;加齢工程に付随する記 憶機能障害;及び神経変性疾患(たとえばグアム抗リンパ球血清(ALS)、パー キンソン氏病、アルツハイマー病、痴呆症及びラチリスム)。 “ストレキニン−非感受性グリシンレセプターでの機能的アンタゴニスト”と は、NMDAレセプターのストレキニン−非感受性グリシン部位に結合し、そしてた とえば神経毒性アッセイに例示されるように、NMDAレセプターを通してもたらさ れるグルタミン酸塩又はNMDAの効果を減じ又はアンタゴナイズする機能的結果を 有する化合物を言及する(Bojeなど。(1992)Brain Research,“Desensitizat ion of the NMDA receptor complex by glycinergic ligands in cerebellar gr anule cell cultures”(in press)、及びPetelなど。(1990)J.Neurochem54 :849−854)。本発明によれば、ストレキニン−非感受性グリシンレセプター での機能的なアンタゴニストとは、関連するストレキニン−非感受性グリシン部 位で特異的作用を通してNMDAレセプター複合体で機能的なアンタゴニスト性質を 有する化合物を言及する。 “競争アンタゴニスト”とは、活性薬物としてレセプターの同じ結合部位と可 逆的に結合し、そして結合部位のための高い結合親和性を伴って過剰のアゴニス ト又はアンタゴニストによりそれらの部位から置換され得るアンタゴニストを言 及する。 “非競争アンタゴニスト”とは、明確な結合部位で相互作用し、そしてその結 合部位へのアゴニストの接近を阻止する物質を言及する。それらは明確な部位で 結合するので、非競争アンタゴニストは高濃度のアゴニスにより置換されない。 本発明によれば、“阻害性回避作業”及び“受動性回避作業”とは同等であり 、そして反対の剌激に対する応答においての学習を包含する例証を言及する。 “医薬的に許容できるエステル”とは、エステル結合の加水分解に基づいて、 カルボン酸又はアルコールの生物学的効果及び性質を保持し、そして生物学的に 又は他の点で所望されるエステルを言及 する。薬物としての医薬的に許容できるエステルの記載に関しては、Bundgaard ,H.,ed.,(1985)Design of Products, Elsevier Science Publishers,Amst erdamを参照のこと。それらのエステルは典型的には、その対応するカルボン酸 及びアルコールから形成される。一般的には、エステル形成は、従来の合成技法 を通して達成され得る。(たとえば、March Advanced Organic Chemistry,3rd Ed.,John Wiley & Sons,New York(1985)p.1157及びnarkなど。Encyclopedia of Chemical Technology, John Wiley & Sons,New York(1980)を参照のこと )。エステルのアルコール成分は一般的には、(i)1又は複数の二重結合を含 むことができるか又は含むことができず、そして枝分れ炭素鎖を含むことができ るか又は含むことができないC2−C22脂肪族アルコール又は(ii)C7−C12芳 香族又は複素芳香族アルコールを含んで成る。本発明はまた、本明細書に記載さ れるような両エステルであり、そして同時に、医薬的に許容できるその酸付加塩 である組成物の使用にも向けられる。 “医薬的に許容できるアミド”とは、アミド結合の加水分解に基づいて、カル ボン酸又はアミドの生物学的効果及び性質を保持し、そして生物学的に又は他の 点で所望されるアミドを言及する。医薬的に許容できるアミドに関しては、Bund gaard,H.,ed.,(1985) Design of Prodrugs, Elsevier Science Publishors ,Amsterdamを参照のこと。それらのアミドは典型的には、その対応するカルボ ン酸及びアミドから形成される。一般的に、アミド形成は、従来の合成技法を通 して達成され得る。(たとえば、March Advanced Organic Chemistry,3rd Ed. ,John Wiley & Sons,New York(1985)p.1152及びMarkなど。Encyclopedia of Chemical Technology, JohnWiley & Sons,New York(1980)を参照のこと)。 本発明はまた、本明細書に記載されるような両アミドであり、そして同時に、医 薬 的に許容されるその酸付加塩である組成物の使用を包含する。 “医薬的に許容できるエーテル”とは、エーテル結合の加水分解に基づいて、 ヒドロキシ含有化合物の生物学的効果及び性質を保持し、そして生物学的に又は 他の点で所望されるエーテルを言及する。医薬的に許容できるプロドラッグとし てのエーテルの記載に関しては、Bundgaard,H.、前記を参照のこと。一般的に は、エーテル形成は、従来の合成技法を通して達成され得る。(たとえば、Marc h Advanced Organic Chemistry,3rd Ed., John Wiley & Sons,New York(1985 )p.1161を参照のこと)。本発明によれば、エーテルは典型的には、7−クロロ キヌレン酸及びハロゲン化アルキル、ハロゲン化アリール、ハロゲン化アリール アルキル又はハロゲン化ヘテロアリールから生成されるであろう。 “医薬的に許容される塩”とは、カルボン酸の生物学的効果及び性質を保持し 、そして生物学的に又は他の点で所望する塩を言及し、これはアルキル金属塩基 、たとえばナトリウム又はカリウム;アルカリ土類金属、たとえばカルシウム; 及び有機塩基、たとえばトロメタミン、ジエチルアミン、エタノールアミン、ピ ペロジン、イソプロピルアミン、コリン、カフェイン及び同様のものにより形成 される。プロドラッグとしての医薬的に許容される塩の記載については、Bundga ard,H.、前記を参照のこと。 “医薬的に許容できる酸付加塩”とは、遊離塩基の生物学的効果及び性質を保 持し、そして生物学的に又は他の点で所望する塩を言及し、これは無機酸、たと えば塩酸、臭酸、硫酸、硝酸、リン酸及び同様のもの、及び有機酸、たとえば酢 酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルピン酸、蓚酸、リンゴ酸、マロン酸、琥 珀酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル 酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン 酸、サリチル酸及び同様のものにより形成される。医薬的に許容できる酸付加塩 の記載については、Bundgaard,H.、前記を参照のこと。 “アルキル”とは、炭素原子及び水素原子のみを含む、環状、枝分れ又は直鎖 のアルキル基を言及する。この用語はさらに、メチル、ヘプチル、−(CH2)2−及 びアダマンチルのような基により例示される。アルキル基は、置換されていない か又は1又は複数の非妨害性置換基、たとえばハロゲン、アルコキシ、シクロオ キシ、ヒドロキシ、メルカプト、カルボキシ、ベンジルオキシ、フェニル、ベン ジル、又は官能基を非妨害性にするために保護基により適切にブロックされてい る他の官能基により置換され得る。個々の置換基は、追加の非妨害性置換基によ り任意に置換され得る。用語“非妨害性”とは、本発明の方法に従って実施され るいづれの反応にも悪影響を与えないことを特徴づける。 “低級アルキル”とは1〜9個の炭素原子を有するアルキル基を言及し、そし て直鎖又は枝分れ鎖のもの、たとえばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル 、ブチル、イソブチル、tertブチル、アミル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、 ノニル及び同様のものを包含する。 “ハロゲン”とは、弗素、塩素、臭素及びヨウ素原子を言及する。 “ヒドロキシル”とは、−OHを言及する。 “アルコキシ”とは、アルキル−O−基を言及する。 “オキソ”とは、C=O又はカルボニル基を言及する。 “メルカプト”とは、−SH基を言及する。 “アミノ”とは、−NH2を言及する。 “アリール”又は“Ar”とは、置換されていないか又はヒドロキ シ、低級アルキル、アルコキシ、クロロ、ハロ、メルカプト及び他の非妨害性置 換基により任意に置換され得る、単環(たとえばフェニル)又は多縮合環(たと えばナフチル又はアントリル)を有する一価の芳香族炭素環式基を言及する。 “複素環式”とは、単環(たとえばピロリジル、ピリジル又はフリル)又は複 縮合環(たとえばインドリジニル又はベンゾ〔b〕チエニル)を有し、そして少 なくとも1つのヘテロ原子、たとえば環内のN,O又はSを有し、これは置換さ れていないか、又はヒドロキシ、アルキル、アルコキシ、ハロ、メルカプト及び 他の非妨害性置換基により任意に置換され得る、一価の飽和又は芳香族炭素環式 基を言及する。 “アリールアルキル”とは、基−R−Ar及び−R−HetArを言及し、ここでAr はアリール基であり、HetArはヘテロアリール基であり、そしてRは直鎖又は枝 分れ鎖の脂肪族基である。アリールアルキル基の例はベンジル及びフルフリルで ある。 本発明の組成物に適用される場合、“治療的に又は医薬的に有効な量”とは、 所望する生物学的結果を誘発するのに十分な組成物の量を言及する。その結果は 、疾病の症候、徴候又は原因の緩和、又は生物学的システムのいづれか他の所望 する変更であり得る。本発明においては、その結果は、記憶の改良又は増強、又 は神経学的疾患に連結する認識損失の処置を包含するであろう。 “医薬的に又は治療的に許容できるキャリヤー”とは、活性成分の生物学的活 性の有効性を妨害せず、そして宿主又は患者に対して毒性ではないキャリヤー媒 体を言及する。 本明細書で使用される略語の次の列挙は;存在するそれらのあいまいさを取り 除くために提供される: N−メチル−D−アスパーテート、NMDA; 1−アミノシクロプロパンカルボン酸、ACPC; 7−クロロキヌレン酸又は7−クロロ−4−ヒドロキシキノリン−2−カルボ ン酸、7KYN; 5,7−ジクロロキヌレン酸、5,7DKYN; ジアゼパム,DZP; α−アミノ−7−ホスホノペプタン酸,AP7; グリシン,GLY; N−メチル−8−カルボリン−3−カルボキサミド、FG7142; (+)−5−メチル−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプ テン−5,10−イミン、MK-801; ペンチレンテトラゾール、PTZ: D−シクロセリン、DCS;及び 塩溶液、SAL。 化合物 本発明は、認識機能を改良するために患者に、その関連するストレキニン−非 感受性グリシン部位での特定の作用を通してNMDAレセプター複合体で機能的なア ンタゴニスト性質を有する化合物の投与を提供する。機能的アンタゴニストの例 は、競争アンタゴニスト7−クロロキヌレン酸(7KYN)及び部分的アゴニスト 1−アミノシクロプロパンカルボン酸(ACPC)を包含する。それらの機能的なア ンタゴニストは、NMDAレセプター複合体の過剰剌激の生化学的及び薬理学的作用 の多くをブロックする。たとえば、それらの化合物は、NMDAレセプター複合体を 通して仲介する、NMDA及び/又はグルタミン酸塩の神経毒性効果を減じる。7KY Nはまた、LTPをブロックすることが知られている。さらに、それらの2種の物質 は、競争NMDAアンタゴニスト及びチャネルブロッカーに共通する所望しない副作 用の多くを共有するようには見えない。他の機能的アンタゴニスト は、Bojeなど、前記に示される方法を通して同定され得る。 本発明の1つの好ましい態様においては、関連するストレキニン−非感受性グ リシン部位での特定の作用を通してNMDAレセプター複合体で機能的アンタゴニス ト性質を有する化合物は、下記式: 〔式中、Aは−CO2H又は医薬的に許容できるそれらのエステル、アミド又は塩で あり、そしてXは−NR1R2又は医薬的に許容できるその酸付加塩であり、ここで R1及びR2は水素、及びハロゲン、ヒドロキシル、アルコキシ、オキソ、メルカ プト、アリール又はアミノにより任意に置換され得る低級アルキルから成る群か ら独立して選択され、又はR1及びR2は、それらが結合される窒素原子と共に、 他のヘテロ原子、たとえば酸素、硫黄又は窒素をまた含むことができる置換され た5員又は6員の複素環式化合物を形成する〕を有する化合物を包含する。好ま しい態様において、機能的アンタゴニストは、1−アミノシクロプロパンカルボ ン酸、及び医薬的に許容できるそのエステル、アミド又は塩を含んで成る。好ま しい態様において、機能的アンタゴニストは、1−アミノシクロプロパンカルボ ン酸を包含する。 それらの化合物は市販されており、又は一般的に、当業者により良く知られて いる方法により調製され得る。たとえばACPCのエステルは、親のカルボン酸のFi scherエステル化により調製され得る。さらに、たとえば、“X”が低級アルキ ルアミノ又は低級ジアルキルアミノ成分である化合物は、ACPCと低級アルキルハ ライドとを反応せしめることによって容易に調製され得る。好ましい態様におい ては、機能的アンタゴニストは、1−アミノシクロプロパンカルボ ン酸を包含する。 本発明の追加の好ましい態様においては、関連するストレキニン−非感受性グ リシン部位での特定の作用を通してNMDAレセプター複合体で機能的アンタゴニス ト性質を有する化合物は、下記式: 〔式中、Bは−CO2H又は医薬的に許容できるそのエステル、アミド又は塩であり 、そしてRは−OH又は医薬的に許容できるそのエステル、エーテル又は塩である 〕を有する化合物、及び医薬的に許容できるその酸付加塩を含んで成る。それら の化合物は市販されており、又は一般的に、当業者に良く知られている方法によ り調製され得る。好ましい態様において、機能的アンタゴニストは、7−クロロ キヌレン酸及び医薬的に許容できるそのエステル、アミド、塩、エーテル及び酸 付加塩を包含する。 インビボ投与 追加の態様においては、記憶を改良し又は増強する方法が記載され、それによ って、関連するストレキニン−非感受性グリシン部位での特定の作用を通してNM DAレセプター複合体で機能的アンタゴニスト性質を有する化合物の治療的有効量 が患者に投与される。本発明の方法はまた、多くの記憶関連の神経学的疾患に続 く認識損失を処置するためにも使用され得、それによって、関連するストレキニ ン−非感受性グリシン部位での特定の作用を通してNMDAレセプター複合体で機能 的アンタゴニスト性質を有する化合物の治療的有効量が患者に投与される。その ような疾患は、慢性のニューロン退化の 結果であり、又は急性の脳損傷の結果である。より特定には、次の神経学的疾患 がその定義内に包含される:てんかん(又は発作);単独で(たとえば一酸化炭 素中毒、ほぼ水死状態)又は虚血性血流低下(たとえば心拍停止、拍動)と組合 しての低酸素症;不安;感情的疾患;加齢工程に付随する記憶機能障害;及び神 経変性疾患(たとえばグアム抗リンパ球血清(ALS)、パーキンソン氏病、アル ツハイマー病、痴呆症及びラチリスム)。本発明の方法はまた、急性脳損傷、た とえば頭の外傷又は多梗塞性痴呆症に続く記憶障害の処置にも使用され得る。 本発明の活性成分のみを投与することが可能であるが、医薬製剤の一部として 存在することもできる。本発明の製剤は、治療的又は医薬的に有効な量で本発明 の少なくとも1種の化合物、及び1又は複数の医薬的又は治療的に許容できるキ ャリヤー及び任意な他の治療成分を含んで成る。次の種々の考慮が記載されてい る:たとえばGilmanなど。(eds)(1990)Goodman and Gilman's:The Pharmac ological Bases of Therapeutics ,Mack Publishing Co.:Easton,PA,17th E d.(1985)。投与のための方法、たとえば経口、静脈内、腹腔内又は筋肉内投 与、及び他のための方法がここで論ぜられている。医薬的に許容されるキャリヤ ーとは、水、塩溶液、緩衝液、及びたとえばHerck Index,Merck & Co.,Rahway ,NJに記載される他の化合物を包含するであろう。 医薬組成物は、治療処置のためには、非経口又は経口投与により投与されるで あろう。医薬組成物は、投与の方法に依存して種々の単位投与形で投与され得る 。たとえば、経口投与のために適切な単位投与形は、粉末、錠剤、ピル、カプセ ル及び糖剤を包含する。 医薬組成物はしばしば、静脈内投与されるであろう。従って、本発明は、許容 できるキャリヤー、好ましくは水性キャリヤーに溶解 され又は懸濁された化合物の溶液を含んで成る、静脈内投与のための組成物を提 供する。種々の水性キャリヤー、たとえば水、緩衝水、0.9%塩溶液及び同様の ものが使用され得る。それらの組成物は時々、従来の良く知られた殺菌技法によ り殺菌され、又は滅菌濾過され得る。得られた水溶液は、使用のために包装され 又は凍結乾燥され得、ここで前記凍結乾燥された調製物は投与の前で、殺菌され た水溶液と組合される。本発明の組成物は、生理学的状態に近づくために必要と される場合、医薬的に許容できる助剤、たとえばpH調節及び緩衝剤、等張調節剤 、湿潤剤及び同様のもの、たとえば酢酸ナトリウム、ナトリウムラクテート、塩 化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、ソルビタンモノラウレート、ト リエタノールアミン、及び同様のものを含むことができる。 固体組成物のためには、従来の非毒性固体キャリヤー、たとえば医薬品度のマ ンニトール、ラクトース、スターチ、ステアリン酸マグネシウム、ナトリウムサ ッカリン、タルカン、セルロース、グルコース、スクロース、炭酸マグネシウム 、及び同様のものが使用され得る。経口投与のためには、医薬的に許容できる非 毒性組成物は、通常使用されるいづれかの賦形剤、たとえば前に列挙されたキャ リヤー及び一般的0.1〜95%、好ましくは約20%の活性成分を導入することによ って形成される。 治療用途においては、組成物は、認識又は記憶を少なくとも一部改良し、又は 増強するのに十分な量で患者に投与される。これを達成するのに適切な量は、“ 治療的有効量又は投与量”として定義される。この使用のために効果的な量は、 所望される改良点及び患者の体重及び一般状態に依存するであろう。 化合物は好ましくは、毎日投与されるであろう。もちろん、毎日の用量は、活 性成分の性質により変化する。たとえば、一般的に、 ACPCは、約100mg〜約1000mg/kg体重/日で投与され、そして7KYNは約1mg〜約 100mg/kg体重/日で投与される。ACPCのより好ましい用量は、約200mg〜約800m g/kg体重/日であり、そして最とも好ましくは、約400mg/kg体重/日である。 7KYNのより好ましい用量は、約10mg〜約50mg/kg体重/日であり、そして最と も好ましくは、約30mg/kg体重/日である。他の機能的アンタゴニストのための 用量は、約0.1mg〜約1000mg/kg体重/日である。 適切な用量は、1日当たり複数の副用量で投与され得る。それらの副用量は、 単位投与形で投与され得る。典型的には、一回の用量又は副用量は、単位投与形 当たり約1mg〜約500mgの活性化合物を含む。より好ましい用量は、単位投与形 当たり約10mg〜約100mgの活性化合物を含むであろう。 本明細書に記載される発明がより十分に理解され得るように、次の例が示され る。それらの例は例示目的であって、本発明を限定するものではないことが理解 されるべきである。 実験 神経毒性アッセイ 次の方法は、Bojeなど。前記に記載されるように、NMDA機能アンタゴニストを 同定するために使用され得る。 小脳顆粒細胞培養物 小脳顆粒細胞の一次培養物を、Galloなど。(1982)Proc.Natl.Acad.Sci, USA 79:7919-7923の方法を用いて、生後6〜8日のSprague-Dawleyラットから 調製した。分離された細胞を、2.2〜3.8×105細胞/cm2の密度で、ポリ−L−リ シン被覆の35mmのプレート上にプレートした。培養物を、10%ウシ胎児血清、2 mMのL−グルタミン、0.1mg/mlのゲンタマイシン及び25mMの塩化カリウム(KCl )を含むイーグルの基本培地において増殖した。他の剤も、 培養培地に変化をもたらさないように添加され得る。シトシンアラビノシド(10 μM)が、非ニューロン細胞の増殖を阻害するためにプレート化の18〜24時間後 に添加された。この方法で調製された培養物は、顆粒ニューロンを90%以上富化 された。 アッセイ方法 プレート化の後、8日間増殖された培養物を用いて実験が行なわれた。培養物 を、マグネシウム及びグルコースを含まない変性されたLocke's緩衝液(154mMの 塩化ナトリウム(NaCl)、5.6mnのKCl,2.3mMの塩化カルシウム(Ca2Cl2)、8.6 mMのHEPES,pH7.4)1.5mlのアリコートにより2度洗浄した。37℃で1mlのLocke 's緩衝液においての25分間のプレインキュベーションの後、培養物を、適切なグ リシン様リガンドを含む新鮮なLocke's緩衝液1mlにおいて15分間プレインキュ ベートした。変性されたLocke's緩衝液における合計のプレインキュベーション 時間は40分であり、これは培養された小脳顆粒ニューロンをL−グルタミン酸毒 性に敏感にするための十分な時間として前もって確立された(Lyskoなど。(198 9)Brain Research 499:258-266を参照のこと)。 神経毒性を、37℃でL−グルタミン酸Lyと共に30分間のインキュベーションに より誘発した。培養物を、このインキュベーション期間の最後で、ハンクス液1. 5mlにより2度洗浄した。ならし培地1mlを前記培養物に添加し、そしてその培 養物をインキュベーターに戻した。グリシン様(glycinergic)リガンドへの長 期の暴露の可能性ある神経保護効果を試験する実験においては、培養物を、洗浄 、プレインキュベーション及びグルタミン酸神経毒性手段の前、種々の剤(最終 濃度、1000μM)と共に20〜24時間インキュベートした。 ニューロン細胞の死を、指摘された濃度のグルタミン酸への暴露 の後、18〜24時間で決定した。生存及び死亡細胞を、400×倍率下で3つのラン ダムフィールドにおいてのトリパンブルー染色により定量化した。種々の処置後 のニューロン細胞死亡率(%死亡ニューロンとして示される)を、変性されたLo cke's緩衝液のみでインキュベートされた対照培養物における%死亡ニューロン を引き算した後、計算した。この基本細胞死亡率は、25±1.5%(×±SEM,n=2 9)であった。 関連するストレキニン−非感受性グリシン部位での特定の作用を通してNMDAレ セプター複合体で機能的なアンタゴニスト性質を有する化合物は、このアッセイ において神経保護効果を示すであろう。たとえば、ACPC(1000μM)は統計学的 有意性(P<0.01)を生成したが、しかし細胞死亡においては不完全な(50%) 減少率を生成した。7KYNは実質的に完全な神経保護を付与した。DCS(1000μM )は、神経保護効果を有さなかった。 対象 体重20〜25gの実験用のためのNIH-Swissマウス(Harlan Sprague-Dawley,In c.,Frederick,MD)を、食物及び水を有するカゴ(25×50×15cm)当たり10匹 を収容した。それらを、使用する前、少なくとも1週間、次の規則的な環境下、 すなわち22〜25℃の室温及び50%±10%の相対湿度で0600〜1800時まで明るい場 所で維持した。 装置及び方法 動物を、収容室に続いて暗室に配置された段階的(step-through)阻害回避装 置上で訓練した。その装置は、Weiskrantz and Mondadori(1991)Psychopharma cology 105:145-150及びBarattiなど。(1984)Behav,Neural Biol40:155 -169(わずかな変更を伴う)により記載される装置に類似した。その装置は、15 cmの上方 から直接的に25ワット電球により照射された、白色ルーサイト(5×5cm)から 製造されたプラットフォームから成った。プラットフォームは、黒色のプラスチ ック製ボックス(12×12×30.5cm)の1つの壁の外側上で11.5cmの高さに位置し た。スライドするドアを有する前記壁における小さな三角の開口部(3.5×3.5× 3.5cm)が、プラットフォームレベルで金属製グリッド床及び取りはずしできる フタ(グリッド床の上部19cm)を含むボックスの暗い内部にプラットフォームか らの出入を提供した。グリッド床はスクラムブラーショックジェネレーター(Le tica,Barcelona,Spain)に連結された。個々のマウスを、白色光により照らさ れたプラットフォーム上に置き、そして暗室に入るためにかかる時間、すなわち 潜伏期を測定した。その4つの手足で暗室中にマウスが歩みよる場合、その穴を スライドドアにより閉じ、そして1秒間の足へのショックを与えた。異なった足 へのショックの強さは(0.25〜0.625mA)、実験企画に従って使された。訓練の 後、種々の期間で生じる保持試験のために、個々のマウスは光により照らされた プラットフォーム上に再び配置され、そして個々の段階的な潜伏性が記録された (遮断時間300秒)。 ニューロン損傷により誘発された記憶破壊に対する機能的NMDAアンタゴニスト の効果を調べるために、動物を、阻害回避トレーニングのすぐ前で、30分間、低 酸素環境に暴露した。低酸素チャンバーは、ゴム製ストッパーにより被覆され、 そして7%酸素及び93%窒素又他の不活性ガスを含むガス混合物により連続的に 灌流された400mlのガラスビーカー(12.5cm×7.5cm)であった。流速は、個々の チャンバーにおけるガスターンオーバーが1l/分であるように調製された。酸 素濃度は、酸素センサー(Oxymetre Hospitalier,Bioblock Sci.,Cedex,Fran ce)により低酸素チャンバーの1つに おいて連続的にモニターされた。 薬物 マウス中に、ビークル又は薬物を腹腔内注射により注入した(0.1〜0.2ml)。 次の薬物を使用した:1−アミノシクロプロパンカルボン酸(ACPC,Tocris Neu ramin,Essex,UK);7−クロロキヌレン酸(7KYN,Tocris Neuramin,Essex ,UK);ジアゼパム(DZP,Prodesfarma,Barcelona,Spain);ペンチレンテト ラゾール(PTZ,Sigma,St.Louis,MO);2−アミノ−7−ホスホノヘプタノ ン酸(AP7,Research Biochemical Inc.,Natrick,MA);(+)MK-801マレイ ン酸水素(MK-801,Research Biochamical Inc.,Natick,MA);グリシン(GLY ,Flyka Chemie,Buchs,Switzerland);5,7−ジクロロキヌレン酸(5,7 DKYN,Tocris Neuramin,Essex,UK);及びN−メチル−β−カルボリン−3− カルボキサミド(FG7142,Research Biochemical Inc.,Natick,MA)。ACPC,P TZ,DCS,MK-801及びGLYを塩溶液に溶解した。7KYN及び5,7DKYNを、1.0規定 の水酸化ナトリウム水溶液に溶解し(体積の5〜8%)、そして次に、塩溶液を 添加した。DZP及びFG7142を希釈されたTween80(ポリオキシエチレン(20)ソル ビタンモノオレエート、Aldrich Chemical Company,Inc.,Milwaakece,WI)。 統計学 統計学的分析を、基間の比較のために、Kruskal-Wallis one way Analysic of Variance(ANOVA)及びMann-Whitney U試験を用いて行なった。平均及び標準 誤差(SEM)を、グラフ表示のために用いた。(たとえば、Goldstein,“Biosta tistics:An Introductory Text”,The MacMillan Co.,New York,pp.55-59 (1968)を参照のこと)。 結果 ヒトにおいての記憶工程に影響を及ぼし、そしてヒトにおける記憶増強又は弱 める工程を評価することにおける予測能力を有することが広く観察される動物モ デルを、記憶増強を示すために用いた。(Mondadoriなど。(1992)Psycholopha rmacology 108:11-15を参照のこと)。そのようなモデルにおいては、動物、 典型的にはラット又はマウスがチャンバーに入る時間の遅延が、足へのショック を受けることでの時前の経験の動物の記憶の測定である。より長い潜伏期間は、 より良好な、試験化合物の記憶増強効果である。 それらの動物モデルを用いれば、ACPC及び7KYNがマウスにおける受動性回避 (すなわち阻害回避)作業の記憶力を促進することが見出された。それらの化合 物はまた、ペンチレンテトラゾール、すなわち既知の健忘性質を有する薬物によ り生成されるこの作業における記憶の欠損をアンタゴナイズし、そして低酸素に より誘発された記憶欠損を改良する。 特に、第1図は、マウスにおけるトレーニングの24時間後、受動性回避獲得− 保持に対してのACPC,7KYN,DCS,5,7DKYN又はFG7142のプレトレーニング投 与の効果を示す。薬物はトレーニングの前で与えられ、そしてトレーニングの24 時間後に試験を行なった。ACPC,7KYN,DCS,5,7DKYN又はFG7142のいづれか の投与が、対照(塩溶液)(SAL)グループに比較して、有意に高められた段階 的潜伏性をもたらした。従って、関連するストレキニン−非感受性グリシン部位 での特定の作用を通してNMDAレセプター複合体で機能的アンタゴニスト性質を有 する化合物、たとえばACPC,7KYN及び5,7KYNは、阻害回避作業の学習及び記 憶を促進する。それらの化合物の促進効果は、ストレキニン−非感受性グリシン 部位で陽性のNMDAモジュレーターであるD−シクロセリンにより及びベンゾジア ゼピンレセプター逆アゴニストであるFG7142により観察される効果 に類似した。 獲得−保持の1−アミノシクロプロパンカルボン酸(ACPC)誘発性促進のグリ シンによるアンタゴニストが第2図に示される。グリシン(GLY,1g/kg)を、 トレーニングの75分前に投与し、そしてACPC(400mg/kg)を、トレーニングの3 0分前で投与した。トレーニングを0.25mAのショックにより行なった。試験は、 トレーニングの24時間後に行なわれた。この測定においてACPCの促進効果をアン タゴナイズするグリシンの能力は、ACPCの認識増強性質が機能的NMDAレセプター アンタゴニストとしてストレキニン−非感受性グリシン部位でのその作用に起因 することを明白に示す。 第3図は、ペンチレンテトラゾール(PTZ)により誘発された受動性回避保持 損失に対して、ACPC及び7−クロロキヌレン酸(7KYN)が保護することを示す グラフである。ACPC(400mg/kg)及び7KYN(30mg/kg)を、トレーニングの30 分前にi.p.投与した。重度の健忘症を生成することが知られているPTZ(45m g/kg)の痙攣性用量が、トレーニングのすぐ前で投与された。PTZはすべての動 物において痙攣をもたらした。ACPCも7KYNのいづれも、PTZ誘発性発作をアンタ ゴナイズしなかった。それらの結果は、阻害性回避獲得−保持を促進する他に、 ACPC及び7KYNが、PTZにより誘発された健忘症に対して保護することを示す。AC PCにより付与された保護は、7KYNにより観察される保護よりも有意に良好であ った。 受動性回避獲得−保持に対するNMDAレセプター複合体リガンド及びDZPの効果 が第4図に示されている。すべての薬物は、トレーニングの30分前でi.p.投 与された。ACPC,7KYN及びDCSの投与は、対照グループの投与に相当する結果を 付与した。AP7,MK-801又はDZPの投与は、対照グループに比較して、有意に低 められた段階的潜伏性をもたらした。それらのデータは、競争性NMDAアンタゴ ニストAP−7及び使用依存性チャネルブロッカー、MK-801が受動性回避獲得−保 持を妨害することを示す。類似する効果が、十分に記載された健忘症性質に関し て、ジアゼパム、すなわちベンゾジアゼピンにより観察される。それらのデータ は、ストレキニン−非感受性レセプターで結合する化合物に比較して、NMDAレセ プター複合体の他の認識部位で作用するNMDAアンタゴニストが健忘症性質を有す ることを示す。 第5図は、トレーニングの後30分及び24時間で、NMDAレセプター複合体リガン ド及びFG7142の受動性回避作業の保持に対する効果を示すグラフである。すべて の化合物は、トレーニングのすぐ後でi.p.投与された。FG7142は、対照グル ープに比較される場合、30分で統計学的に異なった段階的潜伏性をもたらした。 ACPC,7KYN及びDCSの投与は、対照グループに比較される場合、トレーニングの 24時間後、段階的潜伏性において統計学的に有意な差異を生成した。従って、ス トレキニン−非感受性グリシン部位での機能的NMDAアンタゴニストは、後−トレ ーニングでの投与の場合、阻害性回避作業の保持を促進する。 低酸素により誘発された阻害性回避獲得−保持欠損に対しての機能的NMDAレセ プターアンタゴニストの効果が第6図に示される。すべての薬物は、低酸素後す ぐにi.p.投与された。低酸素症は、受動性回避トレーニングのすぐ前で、30 分間、7%酸素環境に動物を暴露することによって誘発された。動物は7日後に 試験された。それらの結果は、低酸素誘発の阻害性回避獲得−保持欠損がACPC及 び7KYNにより有意にアンタゴナイズされ得ることを示す。 本出願におけるすべての文献及び引例の開示は、引用により本明細書に組込ま れる。 上記の記載は、例示的であって、制限的ではないことが理解され るべきである。多くの態様は、上記の記載の復習に基づいて当業者に明らかであ ろう。 本発明は、明確さ及び理解力のためにいくらか詳細に記載されて来た。しかし ながら、一定の変更及び修飾が本発明の範囲内で実施され得ることは明らかであ ろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 31/47 AAM A61K 31/47 AAM C07C 229/48 9450−4H C07C 229/48 // C07C 237/24 237/24 C07D 215/48 7019−4C C07D 215/48 (72)発明者 トルラス,ラモン スペイン国,エー―08226 テラッサ,プ ラト デラ リバ,169 1 デー (72)発明者 ファイマン,クラウディア ペー. スペイン国,エー―08850 ガバ,1オー アー,パラフルヘル,13 (72)発明者 ビウ,エウヘニア スペイン国,エー―08006 ソブレアティ コ,ビア アウグスタ,92

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.関連するストレキニン−非感受性グリシン部位での特定の作用を通してNM DAレセプター複合体で機能的アンタゴニスト性質を有する化合物の治療的有効量 を患者に投与することを含んで成る、記憶を改良し、又は増強するための方法。 2.前記機能的アンタゴニスト性質を有する化合物が、下記式: 〔式中、Aは−CO2H又は医薬的に許容できるそれらのエステル、アミド又は塩で あり、そしてXは−NR1R2又は医薬的に許容できるその酸付加塩であり、ここで R1及びR2は水素、及びハロゲン、ヒドロキシル、アルコキシ、オキソ、メルカ プト、アリール又はアミノにより任意に置換され得る低級アルキルから成る群か ら独立して選択され、又はR1及びR2は、それらが結合される窒素原子と共に、 他のヘテロ原子、たとえば酸素、硫黄又は窒素をまた含むことができる置換され た5員又は6員の複素環式化合物を形成する〕を有する化合物である請求の範囲 第1項記載の方法。 3.前記機能的アンタゴニスト性質を有する化合物が、1−アミノシクロプロ パンカルボン酸、及び医薬的に許容できるその塩、アミド及びエステルから成る 群から選択される請求の範囲第2項記載の方法。 4.前記機能的アンタゴニスト性質を有する化合物が1−アミノシクロプロパ ンカルボン酸である請求の範囲第3項記載の方法。 5.前記機能的アンタゴニスト性質を有する化合物が、下記式: 〔式中、Bは−CO2H又は医薬的に許容できるそのエステル、アミド又は塩であり 、そしてRは−OH又は医薬的に許容できるそのエステル、エーテル又は塩である 〕を有する化合物、又は医薬的に許容できるその酸付加塩である請求の範囲第1 項記載の方法。 6.前記機能的アンタゴニスト性質を有する化合物が、7−クロロキヌレン酸 、及び医薬的に許容されるそのエステル、アミド、塩、エーテル及び酸付加塩か ら成る群から選択される請求の範囲第5項記載の方法。 7.前記機能的アンタゴニスト性質を有する化合物が、7−クロロキヌレン酸 である請求の範囲第6項記載の方法。 8.慢性ニューロン退化又は急性脳損傷に起因し又はそれに関連する神経学的 疾患に続く認識欠損の処理方法であって、関連するストレキニン−非感受性グリ シン部位での特定の作用を通してNMDAレセプター複合体で機能的アンタゴニスト 性質を有する化合物の治療的有効量を患者に投与することを含んで成る方法。 9.前記機能的アンタゴニスト性質を有する化合物が、下記式: 〔式中、Aは−CO2H又は医薬的に許容できるそれらのエステル、アミド又は塩で あり、そしてXは−NR1R2又は医薬的に許容できるその酸付加塩であり、ここで R1及びR2は水素、及びハロゲン、ヒ ドロキシル、アルコキシ、オキソ、メルカプト、アリール又はアミノにより任意 に置換され得る低級アルキルから成る群から独立して選択され、又はR1及びR2 は、それらが結合される窒素原子と共に、他のヘテロ原子、たとえば酸素、硫黄 又は窒素をまた含むことができる置換された5員又は6員の複素環式化合物を形 成する〕を有する化合物である請求の範囲第8項記載の方法。 10.前記機能的アンタゴニスト性質を有する化合物が、1−アミノシクロプロ パンカルボン酸、及び医薬的に許容できるその塩、及びエステルから成る群から 選択される請求の範囲第9項記載の方法。 11.前記機能的アンタゴニスト性質を有する化合物が1−アミノシクロプロパ ンカルボン酸である請求の範囲第10項記載の方法。 12.慢性ニューロン退化に起因し、又はそれに関連する神経学的疾患が、てん かん、低酸素症、不安、感情的疾患、加齢工程、グアム抗リンパ球血清(ALS) 、パーキンソン氏病、アルツハイマー病、痴呆症、ラチリスム、神経変性疾患及 び頭の外傷から成る群から選択される請求の範囲第8項記載の方法。 13.前記機能的アンタゴニスト性質を有する化合物が、下記式: 〔式中、Bは−CO2H又は医薬的に許容できるそのエステル、アミド又は塩であり 、そしてRは−OH又は医薬的に許容できるそのエステル、エーテル又は塩である 〕を有する化合物、又は医薬的に許容できるその酸付加塩である請求の範囲第8 項記載の方法。 14.前記機能的アンタゴニスト性質を有する化合物が、7−クロロキヌレン酸 、及び医薬的に許容されるそのエステル、アミド、塩、エーテル及び酸付加塩か ら成る群から選択される請求の範囲第13項記載の方法。 15.前記機能的アンタゴニスト性質を有する化合物が、7−クロロキヌレン酸 である請求の範囲第14項記載の方法。
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