JPH08509961A - 低密度リポタンパク質および細胞毒性物質の使用 - Google Patents

低密度リポタンパク質および細胞毒性物質の使用

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JPH08509961A JP6519734A JP51973494A JPH08509961A JP H08509961 A JPH08509961 A JP H08509961A JP 6519734 A JP6519734 A JP 6519734A JP 51973494 A JP51973494 A JP 51973494A JP H08509961 A JPH08509961 A JP H08509961A
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Abstract

(57)【要約】 細胞毒性物質は、低密度リポタンパク質が細胞毒性物質の活性を高めるため、リポタンパク質中に配合されると、癌、特に白血病及びリンパ腫の治療に有用である。細胞毒性物質は、LDLを使用せずに投与した際には細胞毒性薬剤に耐性のある癌および無毒性溶剤に不溶である薬剤の投与に対して特に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】 低密度リポタンパク質および細胞毒性物質の使用 本発明は、癌の化学療法を目的とした活性の高い薬剤の調製における細胞毒性 物質(cytotoxic substance)の使用に関するものである。 癌は、主に、迅速にかつ制御されずに成長し、侵襲性であることが多い以外は 正常組織細胞と区別のつかない異常細胞の発達を記載するのに用いられる言葉で ある。生体器官への侵襲は、しばしば患者を死に至らしめる。 癌は非常にはびこっており、約30%の人々が彼等の寿命のうちある時点で癌 になっていると考えられ、癌が約20%の割合で死の原因となっていると考えら れている。癌の伝統的な治療法としては手術および放射線療法があるが、より最 近では、癌細胞を損傷するあるいは殺すことができる化学治療または細胞毒性薬 剤の開発に注意が向いてきた。しかしながら、癌の化学療法は、上記細胞毒性物 質の選択性が低く癌細胞と共に正常細胞をも殺してしまうため、問題がある。こ のような低い選択性によって、多くの場合、心臓、肝臓、肺及び胃腸管等の器官 、さらには、骨髄や毛包の損傷などの許容できないような副作用が生じ、これに より心臓や呼吸系の問題、感染に対する感応性、悪心、嘔吐、下痢及び毛髪の抜 けが起こる。 抗癌剤の選択性を上げることによって副作用を抑制する多くの試みがなされて きており、近年の方法は溶解性の乏しい薬剤用の賦形剤として作用し、さらに重 要なことでは、薬剤を標的とする悪性細胞に向かわせる担体の開発が集中的に行 なわれてきた。担体と薬剤との間で形成される複合体は、必然的に、標的細胞に 遭遇できるように身体中に効率的に分布していなければならず、さらに、悪性細 胞中にのみ選択的に入り込まむものでなければならない。細胞毒性薬剤の複合体 は、また、患者への投与前後および標的細胞に到達するまで、安定でなければな らない。 多くの様々なタイプの細胞毒性物質用の担体が報告されており、例えば、抗体 、ホルモン及びリポソームが挙げられる。しかしながら、それぞれの上記タイプ の担体は癌の化学療法への使用が制限されるという限度がある。WO−A−86 07540号には、低密度リポタンパク質(LDL)からなる生物学的に活性の ある物質に対する代わりの担体および親油性の生物学的に活性のある物質をのせ たLDL担体の調製方法が記載されている。 リポタンパク質は、トリグリセリド及びコレステロールの輸送において生理学 的な役割を有する血漿中に発見された粒子群からなる。LDLは、細胞膜を合成 するためにおよびステロイドホルモンを製造するための基質として活発に分割す る細胞にコレステロールを輸送する。LDL粒子は75%の脂質および25%の コレステロールの極性外皮 として組織化されたタンパク質、リン脂質及びコレステリルエステルの無極性コ アを取り巻くタンパク質から構成される。タンパク質成分はアポリポタンパク質 B(アポB)の単分子として存在する。アポBは、「被覆された小窩(coated pi t)」中の多くのタイプの細胞の膜表面上に担持されたLDLレセプターと特異的 に結合する。これらは、連続して挟み取られ、LDLが成分部分に分解する細胞 内に賦形剤を形成する。したがって、コレステロールは、細胞内部に運ばれ、細 胞の代謝プロセスに利用可能になる。 インビトロで試験された、白血病の白血球等の多くの癌は、正常な組織と比較 すると高いLDLレセプター活性を有することが示された(ブラッド(Blood)、 63巻、ページ1186〜1193(1984年))。また、肺癌から得られた 細胞は正常な肺組織より放射性14Cスクロースで標識されたLDLを200〜3 00%多く蓄積することも示された(カンサー リサーチ(Cancer Research)、 52巻、ページ1〜4(1992年))。同様の発見が胃腸管の癌においても得 られた。 WO−A−8607540号に記載されているように、薬剤の担体は、LDL 粒子のコア中に親油性薬剤を添加することによってLDLより調製できる。ビン クリスチン等の薬剤によっては、LDL粒子のコアからコレステリルエステルを 除去しないことが好ましいが、コレステリルエステルを除去して全部または一部 を親油性の薬剤と置換する ことが好ましい場合もある。好ましい親油性の薬剤としては、癌の化学療法に使 用されるタイプの細胞毒性剤が挙げられる。WO−A−8607540号には、 また、身体によって拒絶されるようなLDLの性質には影響を与えずに上記LD L薬剤担体を調製する方法が記載されている。したがって、上記公報に記載され たLDL−薬剤複合体は、他の方法によって調製されたものに比べて長期間、精 製はされたが修飾はされないLDLと同等のレベルで、血漿中に存在できる。こ のため、薬剤にLDLを担体として使用することは非常に好ましいと考えられる 。 我々の以前の研究(カンサー ケモテル ファーマコル(Cancer Chemother.P harmacol.)、29巻、ページ396〜400(1992年))には、LDL担体 中に加えられたビンクリスチン(VC)の癌患者への投与が記載されている。V Cは、癌の化学療法に広く使用されるが治療を中断しなければならないような重 篤な副作用を有する細胞毒性物質である。副作用としては、感覚異常、筋肉の麻 痺、便秘、麻痺性イレウス及び脱毛が挙げられる。しかしながら、上記した文献 には、VCをLDL中に配合すると、多くの副作用が消え、これによって薬剤の 使用が増加するであろうと示されている。 しかしながら、癌の治療に用いられる細胞毒性物質の一つの問題としては、多 くの癌が細胞毒性物質に対して耐性があるまたは耐性がでてくることである。こ の耐性は、腫 瘍が細胞毒性物質による治療に応答しないという1次耐性、または細胞毒性物質 による処置時には腫瘍が初期的に抑制された後、腫瘍が再度成長し始めるという 2次耐性である。ベラパミール、タモキシフェン(tamoxifen)及びシクロスポ リンA等の様々な無毒性の薬剤を用いることによって耐性の発展を逆転する試み がなされてきた。例えば、ベラパミールは、カルシウムチャンネルの遮断剤であ り、薬剤耐性の卵巣腫瘍細胞からのドキソルビシン(doxorubicin)の高い流出 を抑制し、理論的には、細胞毒性剤に対する耐性を防止するのを補助するはずで ある。しかしながら、この方法は限られた範囲でしか成功せず、結果的には、あ る種の細胞毒性剤に耐性のある腫瘍を有する患者は、上記物質によっては効果的 に治療できない。 VC及び多くの他の細胞毒性物質の使用によるさらなる問題としては、治療窓 (therapeutic window)が小さい、即ち、癌の治療に活性のある投与量が患者に 毒な投与量と大きくは相違しないということがある。 しかしながら、我々は、予期せずに、細胞毒性物質をLDL中に混ぜると、組 成物は単独で使用した際の細胞毒性物質より高い細胞毒性活性を有することを発 見し、これにより、細胞毒性物質の活性がLDLの非存在下の活性より大きい、 LDLと共に配合された細胞毒性物質を有効量患者に投与することからなる癌の 治療方法を開発する手段が得られた。 したがって、本発明の第一の概念によると、細胞毒性物質の活性がLDLの非 存在下の活性より大きいことを特徴とする、親油性の細胞毒性物質及び低密度リ ポタンパク質(LDL)の癌の治療を目的とする薬剤の調製における使用を提供 するものである。 通常、複合体は細胞毒性物質とLDLとの間に形成され、癌治療剤を調製する のに用いられる。 本明細書において、「癌(cancer)」という言葉は、癌腫(carcinoma)、白血 病(leukaemia)、リンパ腫(lymphoma)、芽細胞腫(blastoma)及び肉腫(sar coma)を意味する。 「細胞毒性物質−LDL複合体」という言葉は、細胞毒性物質の全部または一 部がLDL粒子中のコレステリルエステルと置換するものを意味する。 細胞毒性物質は、LDLと複合体を形成すると、遊離酸若しくは遊離塩基の形 態になるまたは硫酸塩若しくは塩酸塩等の生理学上使用できる塩として用いられ る。VCの場合には、薬剤の遊離の形態が好ましく使用される。 細胞毒性物質の活性はLDLと共に投与しない場合の細胞毒性物質の活性より 少なくとも10%、好ましくは15%、より好ましくは20%高いことが望まし い。 物質の活性の増加は、細胞毒性物質単独でおよびLDLの存在下で細胞毒性物 質でそれぞれ処理されたサンプル中に残存する腫瘍細胞の数を比較することによ って測定される。なお、上記測定方法を実施例においてさらに詳細に説 明する。 細胞毒性物質の活性の上記したような向上の1つの長所としては、癌患者に投 与された細胞毒性物質の投与量をかなり減少することができることが考えられる 。この場合、我々の従前の仕事から予想されるより副作用をかなり減少すること さえでき、これにより、LDL粒子中の細胞毒性物質の被包により薬剤の同等の 投与量で観察される副作用を抑制できるばかりでなく、さらに、LDL中に配合 する際にはより少ない量の薬剤を投与すればよく、これにより、当然、好ましく ない副作用をさらに抑制することができる。さらに、癌患者を治療するのに必要 な細胞毒性薬剤の量を減らすことによって、当然、患者が受ける治療費を軽減す ることができる。 しかしながら、より高い細胞毒性効果が必要であるため、細胞毒性の投与量を 減少するのが望ましくない場合もある。場合によっては、臨床医が、複合体を形 成した治療用物質をこの物質に関する標準投与量より高い投与量で投与すること が有用であることを発見する場合もある。 LDLと共に投与した際の細胞毒性物質の活性が向上する理由は明らかではな いが、上記によって本発明の有効性が制限されることはない。 本発明の複合体を使用する他の長所としては、細胞毒性物質の活性の上昇が、 単独で投与した際には細胞毒性物質に耐性のある癌の場合により大きいことであ る。したがっ て、複合体は、有効量のLDL中に配合された細胞毒性物質を患者に投与するこ とからなる、薬剤耐性腫瘍の治療方法に使用するのに特に有用である。 さらなる長所としては、LDL−細胞毒性物質複合体が、タクソール(taxol )等のある種の細胞毒性物質を使用するために患者に上記薬剤を投与するのに使 用する溶剤であるジメチルスルスルフォキシドやクレモフォール イーエル(Cr emophor EL)等の有毒な溶剤を使用する必要性を排除することである。繰り返す が、このことは、溶剤の有毒な副作用をもはや処理する必要がないため、薬剤の 量を増やすことが可能になることを意味する。 本発明の第二の概念によると、LDLを使用せずに投与した際には細胞毒性物 質に耐性のある癌の治療を目的とした薬剤の調製における親油性の細胞毒性物質 および低密度リポタンパク質(LDL)の使用を提供するものである。 再度繰り返すが、複合体は、通常、細胞毒性物質とLDLとの間に形成され、 癌治療剤を調製するのに使用される。 明らかに、本発明は、癌がある種の薬剤に耐性がでてきてた時でさえ、薬剤が LDLと共に投与されていればその薬剤を用いて患者を治療することが可能であ るため、癌を治療するのに非常に有用であることが分かった。 単独で投与した際には薬剤に耐性のある細胞の処理におけるLDLと複合体を 形成する細胞毒性物質の有効性に関する1つの可能な説明としては、薬剤が細胞 に入る機構が 変化したことが考えられる。細胞毒性物質は一般的に拡散プロセスを経て細胞に 入るが、薬剤に対する耐性が薬剤が癌細胞に入るのを防ぐ透過障害によって生じ る場合があると考えられる。しかしながら、細胞毒性物質がLDL粒子中に被包 されると、細胞毒性物質は、拡散によらずLDLレセプターを通じて細胞に入る ため、細胞毒性物質に対する細胞の耐性が克服される。 他の説明としては、細胞毒性物質に耐性のある癌細胞が細胞に入った後実際に この物質を放出することが挙げられる。しかしながら、この細胞毒性物質がLD L粒子中に被包されると、十分初期に当該物質が放出されることは細胞によって 認められない。 しかしながら、上記2つの説明はもっともらしいものの、本発明の上記概念の 有効性が上記説明が正しいことによらないことを強調しておくべきである。 本発明において使用できる細胞毒性物質としては、ドキソルビシン(doxorubi cin)及びその親油性誘導体であるAD32及びAD312、クロラムブシル、 プレドニムスチン(prednimustine)、WB4291、アクラシノマイシン(acl acinomycin)、ニトロソウレア(nitrosoureas)、VC、タクソール(taxol) 及びその類似体および他の親油性薬剤が挙げられる。しかしながら、VCは癌の 化学療法に広範に使用されるため、VCが特に好ましく、さらに、上記したよう に、VCをLDLと共に配合することによって副作 用が抑制され、これにより、VCを用いた治療が長期間継続できる。 細胞毒性物質は、WO−A−8607540号に記載されているように、通常 、LDLと複合体を形成する。LDL粒子は、コアが親油性の細胞毒性物質のみ を含むように再構築できる、または、LDL粒子のコアから抽出されたコレステ リルエステルによっては細胞毒性物質と共に粒子中に再導入できるものもある。 第三の可能性としては、これはVC及びタクソールの場合に好ましいが、コレス テリルエステルを除去せずに治療物質をLDL粒子のコア中に取り込むことであ る。 本発明において使用されるLDLは、化学的に合成されたものであっても、あ るいは動物源、特に哺乳動物若しくは鳥源由来のものであってもよい。LDLの 好ましい鳥源としては卵黄が挙げられ、また、LDLの好ましい哺乳動物源とし てはヒツジ、ウシ、ブタ、ウマまたはヒトが挙げられ、これらのうち、ヒトLD Lが特に好ましい。 本発明はいずれのタイプの癌の治療にも使用できるが、白血病及びリンパ腫の 治療に特に使用できる。 細胞毒性物質−LDL複合体は、いずれの経路による投与を目的として配合さ れてもよい。従来は、多くの細胞毒性薬剤が侵食性であるため、管外遊出を防止 するために静脈内に巨丸剤を注射する等の方法によってVC等の細胞毒性物質を 投与することが一般的であった。細胞毒性物質− LDL複合体は、様々な経路によって投与できるが、非経口的な経路が特に好ま しい。特に好ましい経路は静脈内投与であるが、経口、経鼻、眼内及び腹腔内投 与もまた使用できる。 患者への細胞毒性物質の投与量は、当然、個々の患者や治療する癌の性質によ って変化するが、開業医が適当な量を決定できる。 LDLを用いずに単独で投与する際のVCの具体的な投与量は、1m2の体表 面積当たり1.4mgの硫酸ビンクリスチンであり、等価量がLDL−VC複合 体では適当である。LDLと複合体を形成するとVCの活性が向上するため、V CがLDLと複合体を形成する際には、より低い投与量レベルを用いることが可 能であるが、勿論、より高い細胞毒性が必要である際には上記は適当ではない。 複合体を非経口経路で投与する際には、滅菌溶液として、例えば、リン酸緩衝 液(PBS)中に配合され、おおよそ生理学的なpHであることが好ましい。p Hは、6〜8.5の範囲内であることが好ましく、より好ましくは7〜8であり 、最も好ましくは7.2〜7.6であり、pH7.4が最適値である。最終配合 物における細胞毒性薬剤の濃度は、使用する薬剤によって変化するが、VCに関 しては、適当な濃度は、20μg〜2mg/mlの範囲内であり、好ましくは1 00〜500μg/mlであり、約200μg/mlが特に好ましい。LDLタ ンパク質の濃度は、一 般的には、0.1〜10mg/mlの範囲内であり、好ましくは0.5〜5.0 mg/ml、最も好ましくは1.0〜2.0mg/mlであり、約1.5mg/ mlが特に好ましい。 本発明を、以下の実施例及び図面を参照しながら、さらに詳細に説明する: 図1は、VC及びLDL−VCで処理した非ホドキン病リンパ腫(non-Hodgki n's lymphoma)(NHL)患者の細胞に関するVC濃度に対する腫瘍細胞の生存 率を示すプロットである; 図2は、VC及びLDL−VCで処理した急性骨髄性白血病(acute myeloid leukaemia)(AML)患者の細胞に関するVC濃度に対する腫瘍細胞の生存率 を示すプロットである; 図3は、以前に化学療法を受けていない慢性リンパ性白血病(chronic lympho cytic leukaemia)患者(CLL−)の細胞に関するVC濃度に対する腫瘍細胞 の生存率を示すプロットである; 図4は、以前に化学療法を受けた慢性リンパ性白血病(chronic lymphocytic leukaemia)患者(CLL+)の細胞に関するVC濃度に対する腫瘍細胞の生存 率を示すプロットである; 図5は、VC及びLDL−VCで処理した際の以前に処理された(PT)及び 以前に処理されていない(no P T)AML患者の細胞におけるVC濃度に対する腫瘍細胞の生存率を示すプロッ トである; 図6は、VC LC50に対するLDL−VCの治療指数(VC LC50/LD L−VC LC50)を示すプロットである; 図7から42は、VCおよびLDL−VC間の相違を示す、36患者のそれぞ れに関するVC濃度に対する腫瘍細胞の生存率を示す一連のプロットである; 図7から15はAML患者に関するものである; 図16から24はNHL患者に関するものである; 図25から33はCLL−患者に関するものである; 図34から42はCLL+患者に関するものである;および 図43は、DMSO中で配合されたタクソールと比較したLDL/タクソール 複合体の細胞毒性効果を示すプロットである。実施例1 LDL/VC複合体の調製: LDL/VC複合体を調製するにあたって、WO−A−8607540号に記 載された一般的な方法に従った。すなわち、20mgのビンクリスチンを、2m lの水及び4mlの炭酸塩緩衝液(pH 9.6;1mlの水当たり0.59g 炭酸水素ナトリウム及び0.31g 炭酸ナトリ ウムを含む)に溶解した。沈殿したビンクリスチンを4mlの塩化メチレン中に 溶かし、遠心によって水層から分離した。2ml容の塩化メチレンを用いて2回 抽出を行った。3gの無水硫酸ナトリウムを添加し、過剰な水を除去し、液体を 濾過して固体材料を除去した。塩化メチレンを窒素下で蒸発させることによって 、乾燥を終了した。 残存したビンクリスチンを4mlの塩化メチレン中に溶解し、それぞれに20 0mgのスクロースを保護剤として含む5mlの水溶液から予め凍結乾燥させた 20mgのLDLを含む、4個のフラスコに分けた。塩化メチレンを窒素下の蒸 発によって除去した。 各フラスコにおける乾燥LDL/ビンクリスチン複合体を5mlのPBSに溶 解し、濾過することによって不溶なビンクリスチンを除去し、VCが200μg /mlの濃度になるように希釈した。実施例2 実験癌細胞に関するLDL/VCまたは硫酸VCの効果 鑑別染色細胞毒性(Differential Staining Cytotoxicity)(DiSC)アッ セイを用いて、LDL−ビンクリスチン(LDL−VC)及びビンクリスチン( VC)に対する新鮮なヒト腫瘍細胞の感受性を測定した。材料および方法 培地 RPMI 1640培地を用いてこれに2mMのグルタミン及び80 μg/mlのゲンタシンを加え、 「洗浄培地」を作製した。2mMのグルタミン及び80μg/mlのゲンタシン を加えたRPMI 1640培地に10%ウシ胎児血清(foetal bovine serum )を添加することによって、「完全培地」を作製した。薬剤 実施例1から得られたLDL−VCを実験期間中4℃で貯蔵した。硫 酸ビンクリスチンをリン酸緩衝溶液(PBS)に溶解し、試験システムにおいて 必要である最終濃度の10倍にまで希釈し(最終濃度=20μg/ml=21. 67μM)、必要となるまで凍結貯蔵(−70℃)した。薬剤を、5種類の4倍 希釈(20、5、1.25μg/ml等)で2連で試験した。試料 慢性リンパ性白血病(chronic lymphocytic leukaemia)(CLL) 、急性骨髄性白血病(acute myeloid leukaemia)(AML)及び非ホドキン病 リンパ腫(non-Hodgkin's lymphoma)(NHL)の患者からの試料を、イギリス 国の病院から一晩輸送した後受けとった。血液試料はEDTA中に収集し;骨髄 試料は保存薬を含まないヘパリン中に収集した。試験システム 単核細胞を、フィコール−ハイパクー(ficoll-hypaque)で 試料を遠心することによって単離した。細胞を洗浄培地で洗浄した後、100μ lの完全培地中で8×105個/mlの密度で薬剤と共にインキュベートした。 また、コントロールは、薬剤をリン酸緩衝溶液(PBS)またはLDL賦形剤と 置換して行なった。37℃で4 日間インキュベートした後、細胞を顕微鏡用のスライド上に遠心し、染色した。 生きている腫瘍細胞の損失を、PBSのコントロールの割合(%)として測定し 、2連のスライドの結果をバード(Bird)ら(ロイコ レス(Leuk,Res.)、10 巻、(1986年)ページ445〜449)およびボサンクェット(Bosanquet )(ランセット(Lancet)、331巻、(1991年)ページ711〜714)に よって記載された方法を用いて平均した。データの取扱い 腫瘍細胞の生存率(コントロールの割合(%))を、コン ピューター プログラム フィグピー(computer program Fig P)(バイオソフ ト(Biosoft)製、ケンブリッジ(Cambridge))を用いてVC濃度に対してプロット した。また、このプログラムを用いて下記の一般式を用いた曲線にデータを合わ せることによって、LC50値(50%の腫瘍細胞を殺すのに必要なVC濃度)を 決定した: 腫瘍細胞の生存率(%) =100/[1+([VC]/LC50-F] 但し、[VC]はVC濃度であり、Fは傾斜度(slope factor)である。 相関係数(r)及び有意値(P)もまたフィグ ピー(Fig P)を用いて算出 した。結果 表において、以前に化学療法を受けたCLL患者をCL L+と称し、また、以前に化学療法を受けなかった患者をCLL−と称する。試 験した36試料の特性を表1に示す。AML試料のうち5試料は以前に化学療法 を受けていた(但し、VCによるものはなかった);8NHL試料は以前に化学 療法を受けていた(うち、6試料は以前にVCによる治療を受けていた);およ びCLL+のうち3個はVCによる治療を受けていた。 生の結果を表2および図7〜42に示す。これらの図には、コンピューターに よって算出された最適な曲線をも表わした。LDLコントロールの生存率は、す べての試料において100%であった。ほとんどすべての場合において、LDL −VCがVCより活性が高いことが分かった。 表3及び図1〜4では、各病気群に関する平均結果(±SEM)を示し、図5 では、AMLの結果を以前に処理されたもの(n=5)と以前に処理されなかっ たもの(n=4)に分けた。これらの図から、LDL/VCはVCよりも細胞毒 性効果が高く、また、NHL及びCLLの試料において最も高い効果が得られた 。 上記結果は、スチューデントの2−テイルド t−検定(Student's 2-tailed t-test)によって0.078μg/mlのVCにおける腫瘍細胞の生存率の結 果を分析することによって確認した(表4)。NHL試料による結果が最も興味 深かった。これらの患者のうち6人がすでにVCを投与されており、彼等はVC に耐性があったが、LDL−VCによって0.078μg/ml濃度でイン ビ トロでは腫瘍細胞が有意により多く殺された(P<0.02)。 表5に、VC及びLDL−VCに関する算出されたLC50、および各試料に関 するLDL−VCの治療指数(VC LC50/LDL−VC LC50)を示す。 ほとんどすべての試料が1を超える治療指数を示すことから、VCよりもLDL −VCの方が高い効果を有することが示される。したがって、36試料中2試料 (番号:1768及び1856)がLDL−VCによる効果がより低いのみであ った。図6は、LDL−VCの治療指数をVC LC50に対してプロットしたも のである(n=23)。これから、有意差があるとはいえないものの感受性のあ る試料に関する治療指数がより大きくなる傾向にあることが分かる。 多くの場合においてVCの曲線がLDL−VCのものに比べて傾斜がきついこ とは興味深いことである。このことは、LDL−VCは、特に最も低いVC濃度 において、有効性がより高いことを示唆するものである。 したがって、LDL−VCは、36個の試験した試料のほとんど全てにおいて VCよりもイン ビトロではより高い活性を示した。上記結果は、以前に化学療 法を受けており、以前に化学療法により処置されていない患者に比べてVC耐性 が非常に高いAML患者からの試料に関して特にいえる。また、NHL患者から の試料に関しては、VCによって以前処置された6人の患者のうち4人において 細胞毒性が高められいていた。実施例3 LDL/タクソール複合体の調製 LDL/タクソール複合体を調製するにあたって、WO−A−8607540 号に記載された一般的な方法に従った。すなわち、5.5mgのタクソールを、 2mlの塩化メチレンに溶解し、これを200mgのスクロースを保護剤として 含む5mlの水溶液から予め凍結乾燥させた20mgのLDLを含むフラスコに 添加した。塩化メチレンを窒素下で蒸発することによって除去した。 薬剤 LDL/タクソール複合体を10mlのPBSに溶解し、0.2μmの 濾過膜に通した。濾液をゲル濾過カラムに通すことによって不溶なタクソールを 除去し、タク ソールが10μg/mlの濃度になるようにPBSで希釈した。この液を再度0 .2μmの濾過膜に通した。実施例4 実験癌細胞に関するLDL/タクソールまたはタクソールの効果 メチルテトラゾリウム(methyl tetrazolium)(MTT)アッセイを用いてL DL/タクソール及びDMSO中に溶かしたタクソールに対するマウスの骨髄単 球性白血病細胞系(WEHI−3B)の感受性を測定した。材料および方法 培地 「完全RPMI 1640」培地は、10%ウシ胎児血清(foetal b ovine serum)、1μM ピルビン酸ナトリウム(sodium pyruvate)、50iu /mlのペニシリン、50μg/mlのストレプトマシン及び2mMのグルタミ ンを添加したRPMI 1640培地から構成される。薬剤 実施例3から得られたLDL/タクソールを、96穴プレートにおい て「完全RPMI 1640」培地で最終希釈率が1、0.8、0.6、0.4 、0.2、0.1、0.01及び0.001μg/mlになるように希釈した。 タクソールは、DMSOに溶解して20μg/mlの濃度でストック溶液(stoc k solution)を作製し、これをさらに96穴プレート中の最終希釈率が2、1. 6、1.2、0.8、0.4、0.2、0.02及び0.002μ g/mlになるように希釈した。細胞 WEHI−2B細胞を指数的成長相で集め、2.8×105細胞/m l「完全RPMI 1640」培地の濃度で96穴プレートにまいた。薬剤感受性試験 薬剤調製物の希釈液を、上記した最終薬剤濃度になるよう に、96穴プレートの細胞懸濁液に添加した。 細胞を、5%CO2及び95%空気の雰囲気下で37℃で4日間インキュベー トした。MTTアッセイを、古い増殖培地を新しい培地と交換しMTT溶液を最 終濃度が1mg/mlになるように加えることによって、行った。37℃で4時 間インキュベートした後、増殖培地をウェルから除去し、MTT基質のホルマザ ン結晶をDMSOに溶解した。得られた溶液の吸光度を550nmで読み、薬剤 の不存在下でインキュベートしたコントロール細胞から得られた値を用いて細胞 の生存率(%)を算出した。結果 各薬剤濃度における細胞の生存率(%)を図43にプロットするが、これから LDL/タクソール調製物はDMSOに溶解したタクソールよりも毒性が強く、 IC50値(細胞増殖を50%阻害するのに必要な濃度)はそれぞれ0.045及 び0.2μg/mlであることが示された。興味深いことに、DMSO自身はか なり毒性を有するがLDL自身は毒性を有さない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.癌の治療を目的とする薬剤の調製における、細胞毒性物質の活性がLDLの 非存在下の活性より大きい、親油性の細胞毒性物質及び低密度リポタンパク質( LDL)の使用。 2.物質の細胞毒性活性は少なくとも10%増加する、請求の範囲第1項に記載 の使用。 3.LDLを使用せずに投与した際には細胞毒性物質に耐性のある癌の治療を目 的とした薬剤の調製における親油性の細胞毒性物質および低密度リポタンパク質 (LDL)の使用。 4.該細胞毒性物質はLDLと複合体を形成する、請求の範囲第1項から第3項 のいずれかに記載の使用。 5.該細胞毒性物質はビンクリスチン、ドキソルビシン、AD32、AD312 、クロラムブシル、プレドニムスチン、WB4291、アクラシノマイシン、ニ トロソウレア、タクソール及びその類似体および他の親油性薬剤である、請求の 範囲第1項から第4項のいずれかに記載の使用。 6.コレステリルエステルはLDL粒子中に細胞毒性物質と共に存在しない、請 求の範囲第1項から第5項のいずれかに記載の使用。 7.LDL粒子は、細胞毒性物質に加えて、コレステリルエステルを含む、請求 の範囲第1項から第5項のいずれか に記載の使用。 8.癌は白血病またはリンパ腫である、請求の範囲第1項から第7項のいずれか に記載の使用。 9.該薬剤は非経口投与を目的として配合された、請求の範囲第1項から第8項 のいずれかに記載の使用。 10.該薬剤は静脈内投与を目的として配合された、請求の範囲第9項に記載の 使用。 11.細胞毒性物質の有効量がLDLを共に配合しない場合の細胞毒性物質の有 効量の80%以下であることを特徴とする、有効量のLDLと共に配合された細 胞毒性物質を患者に投与することからなる癌の治療方法。 12.有効量のLDL中に配合された細胞毒性物質を患者に投与することからな る、薬剤耐性腫瘍の治療方法。 13.細胞毒性物質が無毒性溶剤に不溶である、有効量のLDL中に配合された 細胞毒性物質を患者に投与することからなる癌の治療方法。
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