JPH08509596A - 低粘度媒体を用いた高分解dna配列決定法 - Google Patents

低粘度媒体を用いた高分解dna配列決定法

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JPH08509596A JP6517078A JP51707894A JPH08509596A JP H08509596 A JPH08509596 A JP H08509596A JP 6517078 A JP6517078 A JP 6517078A JP 51707894 A JP51707894 A JP 51707894A JP H08509596 A JPH08509596 A JP H08509596A
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Abstract

(57)【要約】 キャピラリーチューブ内で一本鎖DNA配列決定フラグメントの混合物を電気泳動により分離することによって、長さが300塩基まで、好ましくは500塩基まで、またはそれ以上のDNA標的配列を決定する際に使用するDNA配列決定方法。本方法は約20〜100キロダルトンの平均分子量を有する約4〜7重量パーセントの線状ポリアクリルアミド分子からなる変性水溶液を使用する。溶液の低粘性がこの種の溶液のキャピラリーチューブへの迅速な装填と再装填を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】 低粘度媒体を用いた高分解DNA配列決定法 発明の技術分野 本発明はキャピラリー電気泳動によるDNAフラグメント混合物中のDNAフ ラグメントの分離に基づくDNA配列決定に関するものである。参考文献 発明の背景 電気泳動はDNA種、タンパク質、ペプチド、および誘導化アミノ酸を含む多 くの生物分子の分離のために広く使用されている。迅速で、高分解分離を行うこ とができるひとつの電気泳動技術はキャピラリー電気泳動(CE)である(Gros smanおよびColburn,1992)。一般的には、CEはその内径が約10〜200ミ クロン、長さが約5〜100cmまたはそれ以上の溶融シリカキャピラリーチュ ーブを用いる。 多くの注目を集めたCEの用途のひとつはDNA配列決定フラグメントの分離 と同定であった。このような分離はガラスプレート間の架橋したポリアクリルア ミドマトリックスの入念な準備を必要とするスラブゲル形態を予め使用して行わ れた。さらに最近、このような分離をCEによって行うため、分離は時間を短く し、試料の大きさを減らし、試料装填を自動化し、そして試料ピークの分解能を 潜在的に高くする利点を与える方法が記述されてきた。 Guttmanら(1990)は3〜6%Tおよび5%Cを含む架橋ポリアクリルアミド を用いるCEによって160塩基のオーダーで含有するポリヌクレオチドの単一 塩基分離を報告した。 Cohenら(1990)はCEと架橋ポリアクリルアミドゲル(3%T、5%C)を 使用して全長で18ないし330塩基の単一塩基によって長さの異なるDNA配 列決定フラグメントを分離した。Swerdlowら(1990a)はCEによって行われる DNA配列決定フラグメントの分離と、同一の架橋ポリアクリルアミドマトリッ クス(6%T、5%C)を用いるスラブゲル電気泳動によって行われるそれとを 比較した。CEによって行われる分離は従来のスラブゲル形態によって与えられ るものよりも3倍早く、2.4倍の良い分解能と5倍のよい分離効率であったとい える。 上記のような架橋ポリアクリルアミドマトリックスはDNA配列分析に使える ことを示したが、一定の制限があった。ひとつの制限はキャピラリーチューブ中 で重合化中にポリアクリルアミドマトリックスに気泡が形成し、ピーク分解を妥 協して処理し重合化に続く若干のアクリルアミド充填チューブの廃棄を必要とす ることであった(Swerdlow、1990a,b)。 他の制限は試料の電気泳動中にキャピラリーチューブの注入端近くに気泡が生 成することであった(Swerdlow,1990b)。 第3の制限は高圧にて、チューブからゲルマトリックスを噴出させる電気浸透 が生じることであった。このような噴出を押さえるため、架橋マトリックスをチ ューブの内壁に共有結合させた(Kargerら、1989)。しかしながら、このような 共有結合は重合中または電気泳動中に収縮によるマトリックスの空隙の形成を導 く(Grossmanら、1992,140〜142頁)。 第4の制限は、DNA配列分析で、配列決定鋳型によるキャピラリー入口の汚 れであった。入口で本来固定されている大きい鋳型の蓄積物はその後に装填され た試料により達せられる分解度を制限し、これによってキャピラリーはせいぜい 数回使用するように限定される。 他の制限は、マトリックスの重合化がキャピラリーチューブで行われるとき、 重合化は各チューブに対して個別に行う必要があり、一般的にはキャピラリーを 電気泳動のために使用する前にかなりの猶予(例えば夜通しの重合化)を要する ことである。 線状(非架橋)ポリアクリルアミドマトリックスはまたDNAフラグメントの 分離に有用であることが見出された。Heigerら(1990)は6、9、12%のTを 含有する線状ポリアクリルアミドマトリックスは長さが約75〜12,000塩 基対の大きさ(非変性条件)の範囲の制限フラグメントのCEによる分離に有用 であり、そしてさらに、一層高い%のT(例えば9%T)は、変性条件下に、長 さが40〜60塩基の範囲のポリデオキシアデニレートの混合物を分解するのに 有用であることを示した。著者らはポリマーマトリックスの重合化がキャピラリ ーチューブ内で行われ、高い粘度が得られ、粘性の溶液の取り扱いの困難性を最 小にすることを示唆した。 Sudorら(1991)は3〜10%のT(全アクリルアミドの重量%)と7Mの尿 素を含有する線状ポリアクリルアミド溶液を用いるDNAフラグメントの分離を 報告した。ポリアクリルアミド充填キャピラリーチューブはチューブの外側でポ リアクリルアミド溶液を形成し次に重合化溶液を注射器によりチューブ中に押し だして形成されるが、圧力をかけ過ぎて注射器を破損しないよう注意する。3、 5、および10%のTを含む溶液で行ったCE分離の比較は、10%Tが長さ1 0〜36塩基のオリゴヌクレオチド試験フラグメント(ポリ−dc)の最良の分 解を与えることを示した。 さらに最近は、Mathies、Huang、および共同研究者ら(Huangら、1992a、b、c ;Mathiesら、1992)がCEによるDNA配列分析について線状ポリアクリルア ミドマトリックス(7M尿素を含有する9%T)を記載した。マトリックスはキ ャピラリーに対し300〜350塩基まで(Huangら、1992b)、およびプライ マーを越えて500塩基の高さまで(Huangら、1992a)配列決定が一般に可能で あると言われている。高い粘度のマトリックスはキャピラリーチューブ中で重合 化され物理的に安定で複数(3または4)の試料注入が可能であるといえる。 理想的には、DNA配列決定フラグメントを分離する際に使用するマトリック スは、(i)長さが300塩基、好ましくは、長さが500塩基、またはそれよ りも大きいDNA配列決定フラグメントに対する単一塩基分解を与え、そして、 (ii)キャピラリーチューブの迅速な充填と再充填を可能にするに充分な低い粘 度をもつ。発明の概要 本発明は、容易に装填されキャピラリー電気泳動チューブから除去される低粘 度媒体を与えることによって、DNA配列決定フラグメントの単一塩基分解を達 成するための改良された方法と装置を提供する。 ひとつの局面では、本発明は標的ポリヌクレオチドのヌクレオチド配列を決定 する改良された自動化方法を含み、DNA配列決定混合物中のDNAフラグメン トはキャピラリー電気泳動チューブ中の大きさによって分離される。改良点は平 均分子量が約20と約100の間の平均分子量をもつ約4〜約7重量%のポリア クリルアミド分子からなる変性水溶液中のDNAフラグメントの分離を含む。溶 液の粘度はチューブの全域で低い圧力差、例えば約100psi以下を印加してキ ャピラリー電気泳動チューブの充填を可能にする。フラグメントの分離後、ポリ アクリルアミド溶液をチューブから除去し、チューブの両末端全域で圧力差を加 えることによって新しい変性水溶液をチューブ中に導入する。 他の局面では、本発明は標的のポリヌクレオチドのヌクレオチド配列を決定す る改良された方法を含み、DNA配列決定混合物中のDNAフラグメントを大き さによって分離する。この改良は約4〜約7重量%の線状ポリアクリルアミド分 子からなる変性水溶液中でのキャピラリー電気泳動によるDNAフラグメントの 分離を含む。 好ましくは、線状ポリアクリルアミド分子は約20と約100の間の、さらに 好ましくは約55の平均分子量をもつ。 本方法はさらに小さい選択された範囲について、例えば長さが約30ないし約 100または200塩基の範囲でのフラグメントについての単一塩基分解を達成 するために使用できるが、本発明に使用するための分離媒体(ポリマー溶液)は 長さが少なくとも約300塩基、好ましくは少なくとも500塩基のフラグメン トのための単一塩基分解を達成するために有効である。 これらおよび他の本発明の目的および特徴は次の本発明の詳細な説明を添付図 面と共に読み取るとき一層完全に明らかになるであろう。 図面の簡単な説明 図1は本発明によるキャピラリー電気泳動装置の概略図を示す。 図2A〜2EはDNA配列決定フラグメントの混合物を用いる本発明の方法に よって得られた電気泳動の選択された時間部分の電気泳動図を示す。このフラグ メントはサンガー法により生成し、シチジンのジデオキシ形態をもち3’末端で 終端した。定義 “アクリルアミド”および“アクリルアミド単量体”は構造式NH2C(=O )CR1=CR23をもち、式中のR1は水素、R2とR3は水素またはメチル基で あることができる。 “ポリマー”は鎖を形成するように一緒に共有結合した一層小さい単量体サブ ユニットからなる大きい分子を伝統的な意味で使用している。 “線状ポリアクリルアミド”または”線状ポリアクリルアミドポリマー”は架 橋剤が存在しないでアクリルアミド単量体から形成されたポリマーをさす。 “架橋ポリアクリルアミド”は3次元の共有結合架橋ゲルを生成するように架 橋剤(例えば、ビスアクリルアミド)の存在でアクリルアミド単量体から形成さ れたポリマーをさす。 “変性水溶液”は2次元構造が大部分または完全に欠けている単一鎖状態でポ リヌクレオチドを維持するために有効な濃度で変性剤(例えば尿素)を含有する 水溶液をさす。 “ポリマー溶液”の語は本発明の線状ポリアクリルアミド分子、すなわち約2 0と約100Kdaの間の平均分子量をもつ分子を含む任意の溶液をさす。このポ リマー溶液は前章で定義したような変性剤を含むことができる。 “平均分子量”は多数の分子量をもつポリマー種から作られた試料母集団の数 平均分子量(Mn)をさす。この数は次式で定義される: Mn=(Σni×MWi)/Σni 式中のniは種iの分子数を示し、MWiは種iの分子量である。 “電気泳動移動度”は選択された分子種について単位電界強度につき誘導され る定常状態速度をさす。電気泳動移動度はチューブ内の特定地点を通過するため の分子種に要求される時間で、あるいは選択された時間でのチューブ長に沿った 参照地点からの分子種の距離で判定できる。“相対的電気泳動移動度”は他の分 子種のそれと比較した分子種の電気泳動移動度をさす。 “DNA配列決定フラグメント”の語は選択されたDNA標的配列について配 列情報を得るために生成したDNAポリヌクレオチドをさす。このようなフラグ メントは酵素により、例えばサンガージデオキシ方法によって、または化学的に 、例えばマキサムおよびギルバートのアプローチによって生成することができる 。さらに、フラグメントは単一配列決定反応(例えば、ジデオキシシチジントリ フォスフェートの存在で行われるジデオキシ配列決定反応)から、または1以上 の 配列決定反応から(例えば、各フラグメントの3’末端塩基を同定するために適 している標識5’プライマーを含む4種のジデオキシ配列決定反応から)始める ことができる。 発明の詳細な説明 本発明は、ポリヌクレオチド、そして特に、DNA配列決定フラグメントを分 離するための篩分け媒体(ポリマー溶液)に有用な約20〜約100の平均分子 量をもつ線状ポリアクリルアミド製剤を提供する。電気泳動用に、ポリマー溶液 は約4〜約7重量%の濃度にて、溶液のpHを制御するための選択された緩衝液 と変性剤と共に、線状ポリアクリルアミドを含む。 本発明のポリマー溶液はチューブの両端を横切る小さい圧力差を加えてキャピ ラリーチューブに導入することができる。ポリヌクレオチド試料はキャピラリー チューブの一端に導入されて電場はチューブの端部を浸した電極貯槽を横切って 印加される。ポリヌクレオチドフラグメントは電場を通って移動するので、ポリ マー溶液によって安定させた篩分けマトリックスを通る特異な移動によって長さ に基づき分別される。 本発明のポリマー溶液は特に標的ポリヌクレオチド(DNAまたはRNA)分 子中の隣接するヌクレオチド配列を決定するのに有用であるが、溶液の他の用途 は2またはそれ以上の配列間の差(例えば、突然変異体)の検出、合成オリゴヌ クレオチドの純度の評価、および制限フラグメントの分解とサイジングを含む。 I.キャピラリー電気泳動装置 図1は、本発明の方法を行うために適したキャピラリー電気泳動システム20 (アプライド バイオシステムズ、フォスターシティ CA)の簡略化された概 略図である。このシステムは好ましくは約10〜200cm、一般には約100cm 以下の長さ、および好ましくは約10〜200μm(ミクロン)、一般には約5 0μmの内径(i.d.)を有するキャピラリーチューブ22を含む。図に示した例 では、チューブを水平位置に支持し下方に曲げられた末端領域をもつ。このキャ ピラリーチューブは電気泳動中に電気浸透を制御でき(例えば、電気浸透が約2 ×10-5cm2/秒−V以下であるように)、これは試料と最小に影響し合うかある いは全く影響しない。ひとつの好ましいキャピラリーチューブは内径が50μm の(ポリミクロテクノロジーズ、フェニックス、AZから入手できる)溶融シリ カチューブであり、その内側表面は以下のセクションII.Bで詳述するように化 学的にコーティングされている。 さらに一般に、キャピラリーチューブは、好ましくは200μmまたはそれ以 下の内径をもつ、ポリマー溶液のカラムを支持することができるチューブまたは 導管のいずれかであることができる。例えば、チューブはガラススライド等に形 成された導管の形にすることができる。 システム20の陰極貯槽26はさらに次のセクションに述べる電気泳動ポリマ ー溶液28を含む。22aで示されるチューブの陰極端を貯槽26内に密封し、 図に示されるように、電気泳動中に、ポリマー溶液中に浸漬する。貯槽26の第 2のチューブ30は細かく制御した空気圧システム(図には示していない)に連 結し、例えばポリマー溶液を正の圧力によりチューブに装填するため、ポリマー 溶液より上のヘッドスペースで圧力を制御するために使用することができる。加 圧システムは約100−300psiまたはそれ以下のキャピラリーチューブの末 端を横切る圧力差を発生させることができる。 追加として、空気圧システムはキャピラリーチューブを通って溶液を引き出す ための真空システムを含むことができる。 システム20の試料貯槽31はチューブの陰極端に装填される試料混合物を含 む。好ましくは、試料は一本鎮形態で試料のポリヌクレオチドを維持する変性溶 液に溶解した。例えば配列決定反応からの乾燥DNA試料は1容量の5mM水性 EDTA、および12容量のフォルムアミドの混合物に溶解し、試料装填前に2 分間90℃で加熱する。試料と陰極貯槽はチューブの陰極端を貯槽流体に浸漬す ることができる位置に配置するため、カルーセル等で運ぶことができる。ここに は示していないが、カルーセルは、例えば、電気泳動工程の間のクリーニングお よびフラッシングのための溶液、または異なるポリマー溶液を含む追加の貯槽を 運ぶことができる。 22bで示されるチューブの反対側の陽極端を、陽極貯槽34に含まれる陽極 電解質溶液32に浸す。貯槽26のチューブ30に類似の貯槽34の第2のチュ ーブ36は、例えば、貯槽26のチューブ30のように、ポリマー溶液をチュー ブに装填するため、溶液32の上の圧力を制御することを含ませることができる 。代表的には、電解質溶液28と32の組成はキャピラリーチューブ中のポリマ ー溶液と同一である。 試料装填と続く電気泳動による試料分離のため、充填したキャピラリーチュー ブと電極貯槽は好ましくはチューブを通る正味の液体流が少ししかまたはないよ うに配置する。これは同じ高さに電極貯槽溶液の表面を保ち、あるいは2つの溶 液の上の大気圧を制御して行うことができる。 システムの高電圧供給器40は図に示されるように陰極および陽極の貯槽に連 結し、2つの貯槽間に選択された電位を印加する。電圧供給リード線は、それぞ れ、陰極および陽極貯槽のプラチナ電極41と42に連結される。電圧供給は、 好ましくは6kVと20kVの電圧設定で、電極を横切って定電圧(DC)を印加す るように設計することができる。 システム中の検出器44はチューブの陽極端付近に配置され、チューブ内の光 学検出ゾーン45を通って移動する試料ピークをモニターする。一般的には、キ ャピラリーチュービングは小さい窓を作るように外部のポリイミドコーティング (ポリイミド被覆キャピラリーの場合には)の小さい領域を除くように処理され た。検出器はUVまたは可視吸収光検出のために、および/または例えば蛍光放 射検出またはラジオアイソトープ検出のために設計される。 好ましくは、蛍光放射検出は、試料分子と会合した蛍光種によって、約240 〜600nmに調整できる1またはそれ以上の選択された励起波長で行われる。一 般的には、検出器は励起源としてアルゴンレーザーを用いる。好ましくは、共焦 の光学配置を使用する(例えば、Huangら、1992)。電気泳動ピークを記録する ため、検出器を積分器/プロッター46に連結し、磁気媒体等のデーター貯蔵の ためのコンピューターの形をとることができる。 ラジオアイソトープ検出は3Hまたは14Cのための改良されたHPLCアイソ トープ検出器を使用して行うことができる(ラジオマチック インストルメンツ アンド ケミカル社、メリデン、CT)。32P標識ピークの検出のため、半導体 またはシンチレーションに基づくラジオアイソトープ検出器装置を使用すること ができる(Pentonyら、1989a、b)。ガンマ線検出のために配列した検出器も 使用できる(例えば、Altariaら、1990)。 操作において、キャピラリーチューブは適当な溶液貯槽の上のヘッドスペース に正圧を印加してチューブを通る適当なすすぎ溶液をフラッシングして完全に洗 浄する。あるいは、キャピラリーを注射器によって手で洗浄できる。本発明の実 施において、ポリマー含有電解質溶液それ自身を使用して試料操作間のシステム をフラッシングする。ポリマー電解質溶液とは異なる洗浄溶液を使用する場合、 次にチューブを数容量のポリマー溶液でフラシングする。 次に試料は、一般的には動電学的な注入によって、チューブの陰極端に装填す る。チューブの陰極端を試料溶液中におき、短い高電圧パルスをチューブの両端 を横切って印加する(例えば、6kVを5秒間)。次にチューブ端を陰極貯槽26 の溶液に戻し、所望の数のフラグメントピークが検出ゾーンを通過するまで分離 電圧(例えば、12kV)を印加する。 多数の試料の自動化電気泳動のために、装置はチューブ内の試料の移動を同時 にモニターするためのキャピラリーチューブと適当な検出手段の配列を含むよう に適合させることができる。このような配置によって、同じ試料または多くの異 なる試料をこのような配列を用いて同時に分析することができる。 11.線状ポリアクリルアミド組成物 上記のように、本発明は選択された濃度の線状ポリアクリルアミド分子を選択 された分子量の範囲で含む低粘度溶液を使用してキャピラリー電気泳動中の大き いDNA配列決定フラグメントの単一塩基分解を与えるという発見に基づく。本 発明のポリマー溶液は粘度が、DNA配列決定フラグメントの高分解分離のため に予め使用した線状ポリアクリルアミド媒体よりもかなり低い。 II.A 線状ポリアクリルアミドの調製 本発明の線状ポリアクリルアミドの分子は平均分子量が約20と約100の間 によって特徴づけられる。 ポリマー母集団の平均分子量は多くのファクターによって調整することができ る。ひとつのアプローチでは、重合化の条件が最終のポリマー母集団のMWを変 えるために変えられる。平均分子量は(1)反応温度を高くする、(2)ラジカ ル開始剤とアクリルアミド単量体の比を増加する、または(3)鎖移動試薬の量 を増加することによって減らすことができる。使用できる移動試薬は低級アルキ ルアルコールを含み、好ましくはイソプロパノールを用いる。 実施例1は本発明による線状ポリアクリルアミド製剤を調製するための方法を 記載する。この方法では、水(222ml)中のイソプロパノール(6.55ml) の混合物を35℃で10分間撹拌し、その間ヘリウムで脱気する。次にアクリル アミド(25g)を加えて完全に溶解させる。アクリルアミドが溶解した後、約 0.05%(それぞれTMEDおよびAPSに対するw:vおよびv:v)の最 終濃度まで、TMED(N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン) およびAPS(過硫酸アンモニウム)を添加して重合を開始し、そして90分間 激しく撹拌しながら重合を続ける。 好ましくは、ポリマー溶液は数日間にわたって緩衝液の複数の変化に対して1 2〜14のMWカットオフ透析管で透析し低分子量の反応物を除去する。透析に 続いて、ポリマー溶液を凍結乾燥し、約40%の収率で乾燥ポリマーを得る。 ポリマーの平均MWを調整するための第2の方法はポリマーを異なるMWフラ クションに分別して単離と精製を行う。ポリマーの水溶液を大きさに依存するク ロマトグラフィー分離(例えばゲル浸透クロマトグラフィー)またはメタノール のような水混合性溶媒を用いる分別沈澱によって分別する。 都合のよいことには、このようにして得られたポリマーの分子量分布は上で定 義したような数平均分子量として示される。平均分子量は当該分野でよく知られ ている方法(例えば、Hiemenz、1986、42〜49頁参照)に従ってゲル浸透クロマ トグラフィーを用いて決定される。簡単には、既知の分子量組成のいくらかのポ リアクリルアミド標準品の保持時間は分子量と溶出時間の相関関係を算定する標 準曲線を確立するように決定される。標準曲線を使用して溶出時間に基づいた試 料の平均分子量を決定する。例示的な分子量の決定は実施例2に与えられる。 II.B ポリマー溶液 単一鎖ポリヌクレオチドを分離するため、ポリマー溶液は大きくまたは全体的 に二次構造が全くない単一鎖状態でポリヌクレオチドを維持するために有効な濃 度で変性剤を含む。一般的に、7〜8Mの濃度での尿素が使用される。一般に、 本発明でのDNAフラグメントを分離するために用いられるポリマー溶液は30 ℃で測定するとき、約10〜約300センチポアズの粘度をもつ。 また溶液は約4〜9の間の選択された値で溶液のpHを維持するための緩衝液 を含む。使用した任意所定の緩衝液種に対して、最大の試料ピーク分解のための 最適濃度が存在する。バンド幅を広げるには低すぎる濃度(低いイオン強度)ま たは高すぎる濃度(高いイオン強度)にて発生させることができる。一般に、双 極性イオン緩衝液は分解を改善しバックグラウンドUV吸収の変動を減らす。 単一鎖ポリヌクレオチドの高分解を達成するため、本発明のポリマーは約4〜 約7重量%の濃度でポリマー溶液中に存在する。 本発明の重要な局面によれば、本発明のポリマー溶液は容易に流れ、キャピラ リーチューブの容易に迅速な充填と再充填を行うことができる。好ましくは、約 100psi以下、好ましくは50psi以下のチューブを横切る圧力差を用いて、5 0cm×内径50μmのキャピラリーチューブを30分以内に充填することができ るように粘度は充分に低くする(30℃で測定して、約10ないし約300セン チポアズ)。あるいは、注射器を使用して軽く圧力を加えて、実施例4のポリマ ー溶液を60秒以下でこのようなキャピラリーに装填することができる。迅速な 充填の特徴は特にDNA配列分析用の自動化キャピラリー電気泳動法に敏感に反 応することである。 以下の表1は10ないし300センチポアズのポリマー粘度(η)での上記キ ャピラリーチューブのための計算した充填時間を示す。 II.C キャピラリーチューブの調製と充填 本発明に使用するキャピラリーチューブは電気泳動中に電気浸透を抑えること ができ、試料とは最小限の相互作用があるかまたは全くないタイプのものである (例えば、電気浸透が約2×10-5cm/秒−V以下である)。好ましいキャピラ リーチューブは内径が約200ミクロン以下、好ましくは約100ミクロン以下 のものであり、25ミクロン以下の寸法も考えられるが、さらに好ましくは約2 5〜50ミクロンの範囲内である。 一般的に、チューブは構造上の剛性を与えるように外部ポリイミドコーティン グをもつ溶融シリカからなる。電気浸透はチューブの内側シリカ表面に沿って負 の電荷をマスキングして抑えることができる。このようなマスキングは、当該分 野で知られているアプローチを用い、内側表面に共有結合または非共有結合して いる化学コーティングを適用して行われる。Cobbら(1990)の方法に基づく適当 な共有コーティングを調製するための方法の詳細は実施例3に提供される。選択 したコーティングは、少なくとも1日の複数の操作(例えば、約8時間にわたっ て行われる連続5操作にわたる)に対し、使用した分離条件下に安定でなければ ならず、好ましくは長さが300塩基で、好ましくは長さが500塩基まで、ま たはそれ以上のフラグメントのための単一塩基分解を与える。 実施例3に記載されるコーティング方法では、溶融シリカキャピラリーチュー ブを1.0MのNaOHで洗い流し次に3工程方法を用いてコーティングする。 第1の工程では、内壁のシリカ表面は塩化チオニルを用いて塩素化される。塩素 化に先だって、チューブは約80カラム容量の乾燥蒸留テトラヒドロフラン(T HF)を用いて洗い流して、内壁表面を乾燥する。残りのTHFを(例えば、ヘ リウムによって)除去した後、少量のジメチルフォルムアミド(DMF)を含む 塩化チオニル溶液をチューブに通過させてシリカ表面を塩素化する。反応は互い にチューブの両端を結合しチューブをオーブン中で55℃にてインキュベートす ることにより一晩中続けられる。 第2の工程では、チューブは乾燥蒸留THFをカラムの数倍容量用いて洗い流 して塩化チオニル溶液を除去し、次に、THF中のビニルマグネシウムブロミド (グリニヤ試薬)の1M溶液を用いて(〜100倍のカラム容量を約5時間)洗 い流す。チューブを間欠的にヒートガンを用いて加熱し反応を容易にする。5時 間洗い流す工程の後、チューブの両端を再び相互に連結して終夜70℃にて加熱 する。 第3の工程では、表面ビニル基をアクリルアミドと反応させる。まずキャピラ リーをTHF(グリニヤ試薬を除くため)、メタノール水で逐次洗い流して条件 を整える。次にチューブを30分間新しく調製した3%(w:v)アクリルアミ ド単量体、0.1%(v:v)TMED、および0.1%(w:v)APSを含 む重合化水溶液で洗い流す。この工程に続いて、チューブを水で洗い流してヘリ ウム流で乾燥させる。乾燥したコーティングチューブを使用するまで−20℃で 貯蔵することができる。 ポリマー溶液の試料分離用キャピラリーチューブへの装填は注射器により、あ るいはキャピラリーチューブの一端を浸す貯槽溶液上のヘッドスペースに正の圧 力をかけて、手軽に行われる。注射器による装填のために、キャピラリーチュー ブの一端は注射器に連結し、ポリマー溶液を注射器のプランジャに軽く圧力をか けてチューブに装填する。50cm×内径50μmのキャピラリーチューブを注射 器により60秒以内に充填でき、チューブ内に気泡をトラップすることがない。 好ましくは、自動化CE装置に使用するため、貯槽溶液上のヘッドスペースで チューブに正の圧力をかけてポリマー溶液を装填または再装填する。このアプロ ーチではキャピラリーチューブの一端(例えば陽極端)を貯槽に含まれるポリマ ー溶液に(例えば上記セクションIのようなCE装置の陽極貯槽中で)浸す。貯 槽溶液上のヘッドスペースはキャピラリーチューブの一端を貯槽溶液に通過させ るように採用した適当なシーリング手段によって外側の大気から密閉される。さ らにシーリング手段は制御できる気体圧力源(例えば適当な制御手段をもつ圧搾 気体シリンダー)に貯槽のヘッドスペースを接近させる。正の圧力を陽極溶液上 のヘッドスペースに加えて、チューブ端を横切る圧力差を生じさせ、陽極貯槽溶 液をチューブに移動させる。上記のように、本発明に使用される低粘度溶液は低 圧、例えば100psiまたはそれ以下でキャピラリーチューブに迅速に導かれる 。圧力差は、溶液がチューブの陰極端に出るまで、陰極端が陰極溶液に浸される 時間保持される。 先に述べたように、充填したキャピラリーチューブと電極貯槽は好ましくはチ ューブを通る正味の液体流が殆どないかまたはないように配置される。これは同 じ高さに電極貯槽溶液表面を保持し、または2つの溶液上の大気圧を制御して行 うことができる。 III.電気泳動法 電気泳動により分離されるポリヌクレオチド試料は標準法によって調製される 。一般的には試料は1またはそれ以上の配列決定反応から誘導されるDNA配列 決定フラグメントの混合物である。DNA配列決定のための2つの最初の技術は 化学法(例えば、MaxamとGilbert、1970)と酵素法(例えば、Sangerら、1977) である。両者の技術のためのルーチンプロトコルは広く入手可能である(例えば Ausubel;Sambrook、1989)。アプローチにおいてこれらの技術は異なるが、両 者は限定された5’末端塩基部位で始まり選択された塩基または選択された塩基 の組み合せでランダムに終わるポリヌクレオチド(配列決定フラグメント)の母 集団を生成する。(DNAのためのこの4つの標準ヌクレオチド塩基はデオキシ アデニレート、デオキシシチジレート、デオキシグアニレート、およびチミジレ ートであり、それぞれA、C、G、およびTとして略記される)。一般的にはフ ラグメントは、高められた検出のためにレポーター標識(“レポーター”または “標識”と交互に呼ばれる)を含み、1またはそれ以上の異なる選択された末端 塩基で終わる他のフラグメントから選択された塩基で終わるフラグメントを区別 するために適する。いずれかまたは両方の目的のために適している任意の標識を 使用することができ、蛍光標識が好適である。例えば、フラグメントを蛍光また はラジオ標識5’プライマーを使用して、蛍光標識ジデオキシ末端ヌクレオチド (例えば、Bergotら、1991)を使用して、または放射化ヌクレオチド(例えは、35 S標識dATP)を使用して標識を付けることができる。 通常は、Sangerらのジデオキシ(酵素)法を使用する。この方法ではDNA鋳 型は簡単な溶液の加熱(例えば、60℃で10分間)、続いて20〜30分間、 4〜20℃までのゆっくりした冷却によって溶液中で5’プライマーオリゴヌク レオチドにアニールする。好ましくは、プライマーは、プライマー中で5’末端 塩基に共有結合する蛍光標識を含む。使用できる適当な蛍光染料および標識を付 す方法は、ここに参考文献として組み込まれる米国特許4,855,525に記載されて いる。次に、鋳型−プライマー溶液は(i)4つの標準ヌクレオチド塩基の選択 された濃度、(ii)選択された末端塩基のジデオキシ形態の選択された濃度、お よび(iii)DNAポリメラーゼの存在で、インキュベートされる。ポリメラー ゼ触媒反応は選択された時間行われ、次に適当な手段によって(例えば冷エタノ ール中で反応を静めることによって)停止させる。望ましい場合には、1または それ以上の標準塩基を選択されたヌクレオチド類似体:例えば、ピーク圧縮を避 けるため、dGTPの代わりにc7dGTPと置換することができる。DNAポ リメラーゼのこの働きは、(標識を付けた)5’プライマー配列で開始し、選択 された末端塩基のジデオキシ形態でそれらの3’末端で終端し、配列において鋳 型DNAに相補的である標識を付けたDNAフラグメントを生成するために効果 的である。 隣接する塩基の配列を決定する場合、4つの別々の配列決定反応を、各標識塩 基に対して1つに行うことが好ましい。さらに、また各反応に対して、異なる標 識を使用し、各配列決定反応に生成したフラグメントを他の3つの反応に生成し たフラグメントから区別できるようにすることが好ましい。この目的にあったス ペクトルで分解できる蛍光染料の種類は記載されており(例えば米国特許4,855, 525;Smithら、1985)、これによって4つの配列決定反応からのフラグメントを 同じレーン(移動路)で電気泳動により分離することができる。4種のスペクト ルで分解できる蛍光染料(FAM、JOE、TAMRA、およびROXと呼ぶ) で各々標識を付された4種の“ユニバーサル”M13 5’−プライマーをアプ ライド バイオシステムズから市販品として入手できる。 各配列決定反応で生成したDNA配列決定フラグメントは通常遠心分離によっ て冷エタノール溶液から単離される。ペレットを冷70%エタノールで洗浄した 後、得られたペレットを簡単に、例えば3分間真空遠心によって乾燥し、次に電 気泳動分析の準備をする。あるいは、試料は暗室で−20℃にて貯蔵する場合、 数ヶ月間この乾燥した形態で安定である。 キャピラリーチューブに装填する前に、乾燥したDNAフラグメント試料を変 性溶液中に再懸濁して簡単に加熱しDNAフラグメント全部を一本鎖形態に変換 する。例えば、変性溶液は1容量の5mMの水性EDTA、および12容量のフォ ルムアミドの混合物からなることができる。変性溶液中で懸濁した後、試料を9 0℃にて2分間加熱し、次に、ポリマー溶液充填キャピラリーチューブの陰極端 に、一般に上述のような動電学的な注入によって、装填する。1以上の反応から のフラグメントをキャピラリーチューブに装填する場合、反応からのフラグメン トは好ましくは装填前に混合する。 図2A〜2Eは、実施例4に述べたように生成させたC(3’末端)にて終端 する配列決定フラグメントの混合物を用いて得られた電気泳動図の時間区分を示 す。これらの図では、蛍光強度(任意の単位で)は検出器を過ぎる溶出時間の関 数としてプロットされる。m13mp18(+)鎖の既知の配列から決定された 各フラグメントの長さは、各ピークの頂部に示される。フラグメントの溶出時間 の間隔はシチジレート残基の既知の配列位置と密接に相関関係があった。 図2Aは長さが約20ないし50塩基の範囲のフラグメントの分離を示す。図 に示されるように、単一塩基による長さが異なるピークはほぼベースラインで分 解された。図2Bは長さが約220ないし260塩基の範囲のフラグメントの分 離を示す。また、単一塩基分解が達成された。図2Cは長さが約350ないし3 71塩基の範囲のフラグメントの分離を示す。図から分かるように、長さが30 0塩基よりも大きいフラグメントはよく分解されている。図2Dと2Eは約40 5ないし452塩基(図2D)および約500ないし525塩基(図2E)の大 きさの範囲のフラグメントの分離を各々示す。これらの図は、長さが400塩基 まで、500塩基まで、またはそれ以上のフラグメントが本方法で分解されるこ とを示す。 実施例4からのDNA配列決定試料の電気泳動分離もまた従来のスラブゲル形 態を用いて行った(アプライド バイオシステムズ モデル370A DNA配 列決定システム、アプライド バイオシステムズ、CA)。4%Tおよび5%C を含有する架橋マトリックスを使用した。得られた電気泳動図は前記キャピラリ ー電気泳動分析で得られたものと比較できるピーク分解を示した。さらに重要な ことは、相対的ピーク強度は本質的にキャピラリー電気泳動によって見出された ものと同じであり、図2A〜2Eの変化するピーク高はDNA試料(すなわち、 試料中の各フラグメントの実際の分量)に帰するものであり、分離方法の欠点に 帰するものでないことを示した。 所望の数の配列決定フラグメントの移動度を記録した後、電気泳動を中止し、 キャピラリーチューブ中のポリマー溶液を置き換えることができる。例えば、陽 極貯槽溶液の上のヘッドスペースに正の加圧を用いてキャピラリーチューブを通 る数カラム容量の新しいポリマー溶液を押し流すことができる。キャピラリーの 他端は処分用の廃物収集器に向けられる。次に新しく充填したキャピラリーチュ ーブを用意して他の試料を分離する。 IV.用途 本発明のポリマー組成物と方法は特に選択されたポリヌクレオチド標的配列に ついて配列情報を得るために有用である。ひとつの局面では、ヌクレオチドの隣 接する範囲の配列の認識を望むことができ、その場合には配列決定フラグメント は上記セクションIIIで述べたように4種の配列決定反応で調製される。4つの 反応からのフラグメントを同じ移動路(同じキャピラリーチューブ)で分離する 場合、各反応からのフラグメントは他の3つの反応からのフラグメントと区別で きるように標識を付けられる。4つのスペクトルにより分解できる標識を用いる ことが望ましいが他の標識付けする図式、例えば2つの識別できる標識を用いる 二元図(Huangら、1992b)を用いることができる。Huangらのアプローチでは、 4つの配列決定反応は次の4つの標識の組み合せを用いて識別され、AとBは、 標識Aのみ、標識Bのみ、AとBの両方、AでもBでもない、と使用される2つ の標識を示す。他の選択肢として、4種の大きさで使用される単一標識を使用す る(Pentoneyら、1992)。 他の局面では、本発明の方法は2種の試料からの2つの標的配列領域が同一で あるかどうかを決定するために使用できる。ここでは、期待される配列は既に知 られており、少なくともひとつの配列決定反応は、識別できる標識を含む配列決 定プライマーを用いて各標的配列で行われる。末端塩基は2つの反応の各々が等 しいように選択される。各反応からの配列決定フラグメントは共にキャピラリー チューブに装填され、得られた電気泳動図(必要により各標識によって生じる移 動差に対して補正される)は2つの標的配列を示す溶出プロフィルが同じかどう か決定するために点検される。標的配列における単一部位変化が生じることが知 られ、そして選択された末端塩基が突然変異の基本特性であることが選択される 場合、本方法はこのような突然変異が存在するかどうか迅速な評価を与える。 また本発明の方法を使用して標的配列の配列“サイン”を決定することができ 、選択された塩基タイプ(例えばシチジレート)に属する塩基間の相対的間隔は 標的配列を同定する特徴(定性的または限定的)として記録される。好ましくは 、相対的間隔は既知の長さの標準フラグメント混合物の存在で決定され、電気泳 動の移動度のラン対ランの変化性を補正することができる。 上記の用途は説明のために厳密に示しているが、本発明の精神と範囲内で多く の変化が可能である。 上述から、本発明の目的にいかに合致しているかを高く評価できる。本発明の ポリマー溶液は長さが約30ないし約500塩基の範囲またはそれ以上のDNA フラグメントの単一塩基分解を提供することができる。低粘度の溶液はチューブ 内の溶液を容易に置換し試料混合物の分離を行うことができ、これによって前の ランからの試料のビルドアップやゴーストピークの問題を回避できる。さらに、 複数の試料分離のためのキャピラリーチューブの使用はキャピラリーの消耗を減 らし、複数の試料分析の自動化も能率化される。 以下、本発明の実施例を示すが、本発明を限定するものではない。 実施例 材料と方法 化学品はアルドリッチケミカル社(ミルウォーキー、WI)から、また比較で きる品質の市販品から入手した。 実施例1 線形ポリアクリルアミドの調製 次の方法に対し、TMED(N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジア ミン、10%v:v水溶液)のストック水溶液とAPS(過硫酸アンモニウム、 10%w:v水溶液)のストック水溶液を調製した。 水浴中35℃に保持された500mlエルレンマイヤーフラスコに、222mlの 水と6.55mlのイソプロパノールを添加した。溶液を約10分間撹拌しながら ヘリウムを溶液中に泡立たせた。次にアクリルアミド(25g)を添加した(〜 1.5M最終濃度)。アクリルアミドが完全に溶解したとき、TMEDとAPS の上記各ストック溶液1.25mlを添加し、激しく撹拌しながら90分間重合化 を行って、蜂蜜状の濃度をもつ溶液を生成した。 ポリマー溶液を12〜14のカットオフ透析膜(スペクトラ/ポア#2、スペ クトラム メディカル インダストリーズ、ロサンジェルス、CA)を用いて4 ℃にて3日間にわたって水(各3.5リットル)の5変化に対して透析した。透 析に続いて、ポリマー溶液を凍結乾燥し9.58gの乾燥ポリマーを生成した。 実施例2 分子量の決定 実施例1からのポリマー物質の分子量はゲル浸透クロマトグラフィーによって 決定した。連続して連結した2個のウォーターズ ウルトラヒドロゲル リニア ーカラム、およびピークの検出のためのウォーターズ R401 ディフェレン シャル リフラクトメーターを備えたウォーターズ 590 ソルベント デリ バリ システム(ミルフォード、MA)を用いて、試料と標準物を実験した。他 の条件:注入した試料、80μlの〜4mg/mlストック液;流速、0.6ml/分 ;移動相、100mMのリン酸カリウム、pH7.0。 分子量決定に使用した4つの非イオン性線形ポリアクリルアミド標準物(ポリ サイエンシーズ インコーポレイテッド、ワーリントン、PA)の性質をを表2 に示す: これらの標準物の溶出時間と既知の平均分子量から、較正曲線を確定した。こ の較正曲線に基づいて、実施例1からのポリマー試料を55の数平均分子量をも つように決定した。 実施例3 被覆したキャピラリーチューブの調製 次の寸法をもつ溶融したシリカキャピラリーチュービング(TSP 050375、 Part # 2000017)はポリミクロ テクノロジーズ、ツクソン、AZからのもので あった:長さ=20m、内径=50μm、外径=361μm、外側ポリイミド層 の厚さ=16μm。このチューブから、5メートルセグメントを除去し、一連の 平均に間隔をおいた8個の2mmウィンドウをチュービング中に熱ワイヤでポリイ ミドコーティングを焼き取って形成させた。ウインドウは約55cmの間隔を置い ており8または9本のキャピラリーチューブはそれぞれ入口から40cmで出口か ら15cmのウインドウを含み、5メートルセグメントから調製できた。 下記のコーティング処置の前にチュービングは注射器により手動でNaOHの 1.0M溶液で洗い流し、次にシリンジポンプ(モデル351、オリオンリサー チ、ケンブリッジ、MA)を用いて水で自動的に洗い流した。 キャピラリーチューブの内壁はCobbら(1990)の方法の改良を用いて3段階で 化学的にコーティングした。 第1段階では、内壁のシリカ表面は塩化チオニル(SOCl2)を用いて活性 化した。塩素化の前に、チューブを4時間周期で上記シリンジポンプを用い、蒸 留した乾燥テトラヒドロンフラン(THF)で洗い流し内壁表面を乾燥させた。 2mlの気密注射器を用い流速を“0.4”、そして寸法を“5”にセットした。 チューブを通過したTHFの全容量は約800μlであった(約〜80カラム容 量)。次に残りのTHFをヘリウム流を用いて手動で追い出し、上記THFに関 する限りは、ジメチルフォルムアミド(DMF、10μl)とSOCl2(2ml )の混合物をシリンジポンプによってチューブを通過させた。(〜4時間、〜8 00μl)。次にチューブの両端部を気密なプラスチックスリーブと連結し、5 5℃にて一晩オーブン中でインキュベートした。 第2の段階ではチューブの塩化物活性化内壁をビニル臭化マグネシウム(“グ リニヤ試薬”)と反応させた。まず塩化物活性化チューブを蒸留した乾燥THF (1時間、〜300μl)でシリンジポンプによって洗い流しSOCl2溶液を 除去し、次にグリニヤ試薬のTHF中の1M溶液で洗い流した(シリンジポンプ 、2ml注射器、〜1ml、5時間)。反応を容易にするようチューブをヒートガン で 断続的に加熱した。5時間の洗浄期間後、チューブの両端部を再び気密なプラス チックスリーブで連結し、まだグリニヤ試薬を含んでいるキャピラリーチューブ を一晩70℃にてインキュベートした。 第3の段階では、ビニール被覆内壁をアクリルアミドと反応させてアクリルア ミドコーティングを与えた。まずキャピラリーをシリンジポンプによってTHF で洗い流してグリニヤ溶液を除き(1ml注射器、〜200μl、20分間)、メ タノール(〜150μl)、次に水(〜200μl)で洗い流した。次にチュー ブを300μlの10%w:vアクリルアミド水溶液、700μlの水、1μl のTMED、および10μlの10%(w:v)APS水溶液を含む新しく調製 した重合化溶液(1ml)で30分間洗い流した。次にチューブを水(100μl )で洗い流し、1.5時間ヘリウム流で乾燥し、使用するまで−20℃のフリー ザーに貯蔵した。 実施例4 DNAポリヌクレオチドの配列分析 キャピラリー電気泳動装置は、高電圧供給器(ガンマハイボルテージリサーチ 社、オーマンドビーチ、FL)およびデータ収集のためのモデル600データア ナリシスシステム(アプライド バイオシステムズ社、フォスターシティー、C A)を備えた。実施例3で調製したキャピラリーチューブ(50μmの内径、5 5cmの長さ、検出器に対し40cm)を配置し、陽極貯槽を電気的に接地した陰極 貯槽に連結した。 標識を付けたポリヌクレオチドの検出は、実施例3と同様に、陰極端から40 cmのキャピラリーチューブの表面に形成された長さ2mmのウインドウ付近に位置 した蛍光検出器を用いて行った。アルゴンイオンレーザーからの励起光(モデル 221−40MLA、シオニクス、サンジョーズ、CA)は0.5の光密度の中 性密度フィルター(#FNG 085、メルスグリオット、アービン、CA)を 通過して64mmの焦点距離長(f.1.)の直径7mmの正レンズおよび85mmのf .1.の直径5mmの負レンズからなる一組の集束光学部に入り、キャピラリーチュ ーブに100μmのレーザースポットの大きさの入射光線となった。蛍光放出線 は直角に12mmのf.1.の14mmの直径の非球面コレクタレンズによって収集さ れ、 530nmのRDFバンドパスフィルター(オメガオプチカル社、ブラットルボロ 、VT)を通過した。フィルターを通過後、放出光は17mmの10mm直径の非球 面ファブリレンズによって随伴された48mm f.1.の19mm直径の非球面ファブ リレンズからなるファブリセットを通過した。次に光電子増倍管(#R98−2 1、ハママツ、さん ジョーズ、CA)に像を造った。検出用レンズはすべてア プライド バイオシステムズ、フォスターシティー、CAによって製造されたも のであった。 Cにて終端するフラグメントの単一色配列決定“はしご”は、アプライド バ イオシステムズ、フォスターシティー、CAからの配列決定キットと添付の配列 決定使用説明書を用いて(パーツ番号401119、Taq Diprimer Cycle Seque ncing kit)ジデオキシ配列決定法によって調製した。M13mp18DNA鋳 型(m13mp18(+)鎖、0.1pモル)を蛍光染料プライマー(FAMM 13(−21)プライマー)に対してアニールし、3’末端塩基として与えられ たジデオキシシチジン(ddCTP)と共に、Taqポリメラーゼを用いてプライ マー伸長を行った。得られた反応混合物を暗室で−20℃にて乾燥したエタノー ル沈澱物として貯蔵した。 DNA配列決定フラグメントを分解するためのポリマー溶液を次のように調製 した。2.4gの尿素と実施例1からの0.31gの乾燥した線状ポリアクリル アミド試料に、5.6gのトリス(シグマケミカル社)、40mlのメタノール、 および220mlの水からなりリン酸でpH8.0に調整してなる3.5mlの緩衝 液(トリスフォスフェート緩衝液)を添加した。混合物を約3時間撹拌し次に0 .45μmの孔径のシリンジフィルターによって濾過した。溶液の粘度は、37 ℃で測定したとき、180センチポアズであった。 ポリマー溶液をシリンジを介して手動によりキャピラリーチューブに装填した 。シリンジプランジャに軽く圧をかけて60秒以内にポリマー溶液を充分に充填 した。充填したキャピラリーチューブ内には気泡は認められなかった。チューブ を充填すると、キャピラリーチューブ内に装填した同じポリマー溶液を含む各陽 極と陰極の貯槽溶液にチューブの末端を浸漬した。 充填したキャピラリーチューブ内に試料を装填する直前に、上記からの乾燥し た配列決定反応混合物を、5mMの水性EDTA(0.5μl)とフォルムアミド (6μl)の混合物に再懸濁させた。懸濁物を90℃で2分間加熱し、次に氷浴 に移した。試料をキャピラリーチューブに装填するため、チューブの陰極端をま ず簡単に水の圧搾容器で洗浄して、チューブ端の外側からポリマー溶液の小滴を 除去した。次に陰極電極とキャピラリーチューブの陰極端を試料溶液に置き、6 kVの電圧を5秒間印加した。試料フラグメントの分離は、陰極貯槽へ電極とチュ ーブ端を戻し、12kVの運転電圧を印加して開始された。試料を用いて得られた 電気泳動図の部分図を図2A〜2Eに示す。 本発明は特定の方法と具体例を参照して記載したが、本発明の精神と範囲から 離れずに種々の改良や改変を行うことができることは高く評価されるであろう。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.標的ポリヌクレオチドのヌクレオチド配列を決定する方法において、キャ ピラリー電気泳動チューブにおいて大きさによってDNA配列決定混合物中のD NAフラグメントを分離する工程を含み、その改良が次の工程からなる方法。 (a)二本鎖DNAを変性するために有効な、約20〜約100キロダルトン の平均分子量をもつ約4〜約7重量パーセントの非架橋ポリアクリルアミド分子 からなる水溶液中で、キャピラリー電気泳動によって前記DNAフラグメントを 分離し、そして (b)前記分離後に、前記チューブから前記溶液を除去し、前記チューブの両 端を通る圧力差を加えて前記チューブ中にこのような非架橋ポリアクリルアミド 分子を含む新しい水溶液を導入する。 2.前記ポリアクリルアミド分子が線状ポリアクリルアミド分子である請求項 1記載の方法。 3.前記平均分子量が約55キロダルトンである、請求項2記載の方法。 4.溶液が30℃で約10〜約300センチポアズの粘度を有する、請求項1 記載の方法。 5.前記分離によって、単一塩基分解が長さが少なくとも約300塩基のフラ グメントに対して達成される、請求項1記載の方法。 6.前記分離によって、単一塩基分解が長さが少なくとも約500塩基のフラ グメントに対して達成される、請求項1記載の方法。 7.複数のキャピラリーチューブを用いて平行に行われる、請求項1記載の方 法。 8.DNA配列決定の混合物中のDNAフラグメントが大きさによって分離さ れる、標的ポリヌクレオチドのヌクレオチド配列を決定する方法において、その 改良が: 前記DNAフラグメントを、平均分子量約20〜約100キロダルトンをもつ 約4〜約7重量パーセントの非架橋ポリアクリルアミド分子からなる変性水溶液 中でキャピラリー電気泳動によって分離する工程からなる方法。 9.前記ポリアクリルアミド分子が線状ポリマーである、請求項8記載の方法 。 10.前記平均分子量が約55キロダルトンである、請求項9記載の方法。 11.複数のキャピラリーチューブを用いて平行に行われる、請求項8記載の 方法。 12.前記分離方法によって、単一塩基分解が少なくとも約300塩基の長さ のフラグメントに対して行われる、請求項8記載の方法。 13.前記分離方法によって、単一塩基分解が少なくとも約500塩基の長さ のフラグメントに対して行われる、請求項8記載の方法。 14.前記混合物が、それによって複数の前記フラグメントの3’末端塩基が 同定できる、二つの識別可能なレポーターを含む、請求項8記載の方法。 15.前記混合物が、複数の前記フラグメントの3’末端塩基を同定する際に 使用する4つの識別可能なレポーターを含む、請求項8記載の方法。 16.前記レポーターが蛍光性である、請求項15記載の方法。 17.前記分離がキャピラリーチューブ中で実施された後に、前記キャピラリ ーチューブ中の前記変性水溶液が、新たな変性水溶液に取り替えられ、それによ り前記キャピラリーチューブが別のポリヌクレオチドフラグメント試料の分離の ために使用できる、請求項8記載の方法。
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