JPH08509179A - 予備成形物の内側表面をコートすることによる非常に薄い不活性又は不浸透性内部表面を有する中空容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 その障壁及び／又は不活性特性のために選ばれたポリマーから成る非常に薄い内部層（６’）を、もう一つのポリマー又は複数のポリマーの構成から主に成る容器予備成形物（８’、１４）内に二次加工する。予備成形物の上の内部層（６’）は、射出成形に先立つ射出成形心型（１）のコーティングを含む制御されたコーティング方法によって又は射出成形後に予備成形物（１４）へ直接付与されるコーティングによってのどちらかで生成される。これは、内部の及び主なの両方の層をそれらの間の界面が溶融している時に一緒にすることを可能にする。望ましい時には、層界面を溶融することなくこれらの層を結合することを可能にするために、結び層を用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 予備成形物の内側表面をコートすることによる 非常に薄い不活性又は不浸透性内部表面を有する中空容器 発明の背景 本発明は、不活性及び／又は不浸透性内部表面を有する中空容器に関し、そし て更に詳細には、容器予備成形物へ直接に又は予備成形物射出成形機の心型への 薄いコーティングの付与によって製造されたこのような容器に関する。 プラスチックは、容易な取り扱い、軽い重量及び非破壊性が必要とされる場合 の多くの応用においてガラスに置き換わってきた。今日まで、ポリマーは、ガラ スの不活性とは異なる詰められた内容物に対する種々の程度の不活性を有してき た。プラスチック食品パッケージの場合には、表面の不活性は、パッケージング 材料成分の食品中への潜在的な脱着を減らすことを、香り吸収を防止することを 、食品構成成分のパッケージの壁を通っての損失を回避することを、そしてパッ ケージの外側からの空気又はその他の物質の進入を回避することを助ける。 再充填可能なプラスチックパッケージは、これらのパッケージが洗浄及び再充 填に耐えなければならないので、不活性の要件に別の要素を加える。このような 容器は、接触物質例えば、なかんずく、洗剤及び容器中に貯蔵される物質を吸収 してはならない。 炭酸飲料のためのパッケージは、加圧されそして取り扱いにおけるかなりの機 械的応力に耐えなければならない。それ故、単一の物質が必要 な機械的安定性及び必要とされる不活性を供給することは困難である。 炭酸飲料のための現在のプラスチックパッケージは、単一の物質例えばポリエ チレンテレフタレート（ＰＥＴ）からか、又は中央層が通常は障壁特性を与え一 方外側層が機械的強度を与える多層構造体からかのどちらかから成る。 多層容器は、同時射出成形又は同時押出成形のどちらかによって製造されるが 、これらの方法は、材料の選択を制限しそして非常に薄い内部層をもたらすこと はできない。 それ故、不浸透性で密な“ガラス状”内部表面を有するプラスチック容器を、 従来の方法によって製造することはできない。何故ならば、これらは、内部表面 のための選択肢を限定するからである。プラスチック、例えば高結晶性ＰＥＴが 良好な障壁特性しかし乏しい透明性を有する場合には、容器の透明性が全体とし て損なわれないように非常に薄い内部層が必要とされる。内部層として意図され たプラスチックが主な容器材料とは異なるガラス転移温度を有する場合には、内 部層が非常に薄くそして個々の熱処理にかけることができなければ、それは吹込 成形することができない。そして、障壁プラスチックが残留モノマー又は解重合 副生成物、例えばＰＥＴに関するアセトアルデヒドを有する場合には、これらは 、厚い層からではなく非常に薄い層から抽出又は脱気され得る。従って、非常に 薄い層構造体に関しては、より多くのポリマー選択肢が可能である。 かった。 ある種のポリマー、例えばポリアクリロニトリルは、並外れた障壁特性を有す ることが知られているが、最も理想的な障壁特性を有するホモ ポリマーは加工して容器の形にすることができないのでコポリマーの形でのみ使 用することができる。食品又は飲料容器のためのポリマーの実際的な応用におけ る別の限定は、高い障壁特性を有するポリマーは、再びアクリロニトリルによっ て例示されるように、攻撃的な／危険なモノマーを有する傾向があり、これは、 検出可能な抽出可能物なしの完全な重合を達成することができない場合には、そ れらの使用は食品接触のためには限定されることを暗示することである。 リサイクルは、大量に製造されるパッケージに関する限り、なおもう一つの要 素である。同じ目的のためのリサイクルされたプラスチックの再使用、即ち（“ 閉ループ”リサイクル）によって新しい容器を製造することは、多くの注目を引 いた事項であり、そしてＰＥＴに関しては、これは、今日まで、リサイクルされ た物質を解重合させて、さもなければ移動しそして容器内容物と接触する可能性 があるすべての痕跡の汚染物をそれから無くすことによって達成されてきた。本 発明の目的である不浸透性内部層は、リサイクルされた物質を新しい容器のため に直接に、即ち特別な処理例えば解重合なしに再使用することを可能にするであ ろう。何故ならば、痕跡の異種物質は、もはや容器の内容物と接触し得ないであ ろうからである。これは、解重合に対する必要性を取り除くことによって“閉ル ープ”リサイクルプロセスをかなり簡略化するであろう。 更にまた、確立されたリサイクルシステム、“開ループ”即ち他の用途のため のリサイクル、又は“閉ループ”即ち同じ目的のための再使用の両方の中のリサ イクル性が、大量に製造されるパッケージにとっては必要である。“開ループ” システムにおいては、通常の方法は、プラスチックを分別し、清掃しそして小さ なフレークにぶち切ることである。 次に、フレークを溶融しそして他の物体を成形するために、又は繊維製造のため に使用する。この形態のリサイクルのためには、主なプラスチック、例えばコー ティングに対するすべての汚染物が効果的には無視できる量でしか存在してはな らないことそして、好ましくは、固体でかつ溶融されたプラスチック内に不溶性 でなければならず、その結果敏感な応用、例えば繊維製造に先立ってそれを濾別 することができることが重要である。ＰＥＴはまた解重合によって“閉ループ” 中でリサイクルされるが、コーティング物質がこのプロセスによって不変であり 、プロセスから生成するモノマー中に不溶性であり、そしてこれらのモノマーか ら容易に分離可能であるべきであることが重要である。材料の正しい選択によっ て、薄い内部層ははこれらの基準を満たすことができる。 最後に、単一の非常に薄い層を使用する時に選択可能な一つの選択肢は、容器 の主な部分で使用するのと同じポリマーの高度に結晶性のもの、例えばＰＥＴ容 器における高度に結晶性のＰＥＴを使用することであるので、内部層は外部と実 質的に同じでありそれ故リサイクルは問題を提示しない。 これらの固有の限定の結果として、現在の技術は、良好な外観を有する高い障 壁の不活性内部層を持つ容器を今は製造することができない。 何故ならば、それは、改善された飲料容器という所望の最終結果からは外れる妥 協を押し付けるからである。 発明の要約 従って、本発明の主な目的は、その障壁及び／又は不活性特性のために選ばれ たポリマーから成る非常に薄い内部層を、もう一つのポリマー、又はかなりもっ と結晶性の状態にある同じポリマー、又はポリマーの構 成（ａ ｓｔｒｕｃｔｕｒｅ）から主に作られた容器内に二次加工することであ る。 このそしてその他の目的は、予備成形物内に薄い内部ポリマー層を形成し、次 に容器を延伸吹込成形によって引き続いて成形する時に、この層の厚さを更に減 らすことによって満たされる。予備成形物の上の内部層は、射出成形に先立つ射 出成形心型のコーティングを含む制御されたコーティング方法によって又は射出 成形後に予備成形物の再加熱された表面へ直接付与されるコーティングによって のどちらかで生成される。これは、内部の及び主なの両方の層をそれらの間の界 面が溶融している時に一緒にすることを可能にする。このような二次加工は、後 での剥離に対する抵抗性を提供する。加えて、これは、必要な場合には、慣用的 な結び（ｔｉｅ）層を使用することを可能にし、そしてまた、適切な場合には、 層界面を溶融させることなく層を合わせることを可能にする。更にまた、これは 、そのガラス転移温度が予備成形物における主な材料のものとは異なる内部層の 使用を可能にする。 ポリマーの非常に薄い層を使用するので、残留モノマー、又はその他の抽出可 能物の問題は、慣用的な手段によって、例えば使用される材料層がもっと厚い時 には、又は食品と接触する材料が容器壁構造体内の他の層からの移動に対して良 好な障壁を提供しない時には、現在ではとても使用可能ではない脱気又は抽出に よって解決することができる。最後に、ある種の障壁材料は乏しい透明性を有す るので、非常に薄い層の使用は、透明性の問題を回避する又は少なくとも減少さ せることを可能にする。それ故、本発明は、容器の内部接触層のための材料をそ の障壁特性及び不活性を基にして選択する際により大きな柔軟性を与え、それに よって現在の技術によって課される望ましくない妥協を回避する。 図面の簡単な説明 本発明は、本明細書中で以下に与えられる詳細な説明及び添付図面から一層十 分に理解されるようになるであろうが、これらは例示のためにだけ与えられ、そ してかくして、本発明を限定しない。図面において、 図１は、本発明の第一の態様に従う方法の略図であり、 図２は、本発明の第二の態様に従う代わりの方法の略図であり、 図３は、図２の線３−３に沿って取った図２の断面図であり、 図４Ａ〜４Ｃは、本発明の第三の方法を示す断面図であり、そして 図５は、内部層のために差動加熱が必要とされる時にはいつでも、本発明に関 連して使用される予備延伸吹込再加熱装置を示す。 発明の詳細な説明 さて、図面をそして更に特別には図１を参照して説明すると、射出成形心型に 慣用の射出成形機械の付加された機能として溶融された障壁材料のコーティング を供給するための、本発明に従う好ましい方法がそこに示されている。 図１に従って説明すると、一般的な射出成形心型１を、流路２中に加熱流体２ ’を通すことによってＡにおいて内部からまず加熱する。心型受け器３は、複数 の流路４及び高温低接着ポリマー例えばポリテトラフルオロエチレン（ＰＴＦＥ ）の内部ライニング５を有する。加熱流体４’が流路４中に流れる。心型１をま ず心型受け器３中に入れる。これは、心型のために必要とされるコーティング厚 さを反映して作られている、心型１と心型受け器３との間の狭いギャップを残す 。次に、溶融されたポリマーを入り口６中に供給し、そして心型１と心型受け器 ３との間の ギャップを充填する。 次に、心型１は、所定のコーティング厚さの溶融された障壁材料６’と共に心 型受け器３を出て、そしてＢにおいて一般的な射出成形キャビティ金型７に入る 。次に、流路２中の加熱流体２’の流れを中断しそして冷却流体２”を導入する 。次に、主な容器成形材料８’が入り口８を通って注入され、そして溶融された 障壁材料を覆って流れ、障壁材料６’から成る非常に薄い内部層を有する予備成 形物を生成させる。 上で述べた方法の代わりの方法は、心型受け器３をＡにおいて慣用的な射出成 形金型として使用することである。この場合には、冷却流体２”を流路２に付与 することによってまず心型１を冷却し、そして流路４中の図示しない冷却流体に よって心型受け器３を冷却する。次に、心型１が心型受け器３中に入り、そして 溶融された障壁材料６’が入り口６を通って注入され、心型１と心型受け器３と の間のギャップを充填する。ギャップ中の材料が固化し、そして心型１は心型受 け器３から引き下がり、固化された障壁材料６’を外部スリーブとして取り出す 。何故ならば、これは、内部ライニング５によりもむしろ心型１に接着するから である。 次に、加熱要素９を、Ｃにおいて仮想線によって示すように心型１の回りに位 置付け、心型１の上の障壁材料６’のコーティングスリーブの外部皮膜を溶融さ せる。次に、加熱要素９は心型１の道から外に振れ、次に心型１はＢにおいて射 出成形キャビティ金型７に入り、そして主な成形材料８’が口８を通って注入さ れ、上で述べたやり方で完成した予備成形物を製造する。 予備成形物の内部層において使用される障壁材料６’と予備成形物の 主な材料８’との間の接着が、その材料が多くの用途のために慣用的に入手でき る接着剤又は“結び層”を必要とする場合には、それは、それと平行な心型受け 器３と同一の図示しないもう一つの受け器を使用することによって導入すること ができる。接着剤材料はこの付加的な受け器中に注入され、そして心型１は、障 壁材料６’の溶融された層又は固体層８’のどちらかによって既に述べたやり方 でコートされた後で、付加的な受け器中に導入され、その結果Ｂにおいて示した 射出成形金型キャビティ７に入るのに先立って接着剤のコートを受ける。 最後に、界面接着剤を使用する場合には、Ｃにおいてヒーター９によって心型 １の回りに形成されたスリーブの加熱は、使用する接着剤及びポリマーに依存し て回避することができる。 かくして述べてきた方法は、所望の時には、複数のキャビティを有する心型受 け器３及び、必要な場合には、接着剤のための複数の心型受け器を装備すること によって、複数の心型１及びキャビティ金型７を有する射出成形機械に適用する ことができる。 図２は、心型１にコーティング６’を付与するためのもう一つの方法を示す。 示したように、付着器１０は、内部流路１１及び付着スロット１２を含む。溶融 された障壁材料６’を口１３中に供給するが、そこでそれは図３中に示すように 付着スロット１２に流れる。次に、付着器１０を、Ａにおいて示すような位置に 振りそして回転させて、心型１の回りに溶融された障壁材料６’の均等なコーテ ィングを付与することができる。心型１の回りのコーティングを溶融状態に維持 するために、心型１の内部流路２には加熱流体２’を供給する。 次に、付着器１０がＢにおいて示すように道の外に振れ、そして心型 １がＣにおいて示すように射出成形キャビティ金型７に入るが、そこでは図示し ない主な成形材料が注入されて、前のように完成した予備成形物が製造される。 心型１の上に均等で制御された付着の層を与えるために、付着スロット１２（ 図３）は必要とされる場合には調節可能で良い。 予備成形物の内部層において使用される障壁材料６’と予備成形物の主な材料 ８’との間の接着が、図示しない接着剤を必要とする場合には、それは、これも また図示しない第二のそして同一の付着器１０を使用することによって導入され るであろう。心型１の上への障壁材料の付着の後で、付着器１０は、次に、道か ら外に振れ、そして接着剤が供給された同一の第二の付着器は、心型１がＣにお いて射出成形キャビティ７に入るのに先立って接着剤層を付着させる。 この方法は、望ましい時には、複数の付着器１０及び、必要な場合には、接着 剤のための複数の同一の付着器を装備することによって、多重の心型１及びキャ ビティ金型７でもって遂行することができる。 図示しないけれども、図２によって示されたタイプの付着器を使用することに よって心型１をコートすることの代わりの方法は、予備成形物１４（図４）のキ ャビティに入るように寸法を合わせることによって図２におけるような付着デバ イスを使用して予備成形物の内側をコートすることである。 さて図４Ａを考慮して説明すると、そこには、直接に容器予備成形物１４を使 用して障壁材料６’の薄いコーティングを付与するための方法が開示されている 。Ａにおいて示すように、容器予備成形物１４を、冷却流路２１を備えた冷却マ ントル２０の中に挿入する。輻射ヒーター１ ５は予備成形物１４の内部表面を溶融させるが、予備成形物１４の主な本体は冷 たく保持される。Ｂにおいては、予備成形物１４は冷却マントル２０から引き出 され、そして付着器１６は適切な正確に計量された量の溶融された障壁材料６’ を注入する。Ｃにおいては、延びた中央流路１９を有する変位ロッド１８がまず 予備成形物１４に入り、そして溶融された障壁材料６’をそれが予備成形物１４ の内側に均等に広がるように変位させる。必要な場合には、この相の間には、図 示しない加熱流体を流路１９中に流すようにすることができる。 予備成形物１４はその一番上の領域において少しテーパーの付いた内部表面１ ４’を有し、それによって図４Ｂ中に示すような少し拡大されたキャビティを形 成し、このキャビティは、溶融された障壁材料６’が１４’において拡大された キャビティを部分的にしかけ充填しないことを許容することによって、溶融され た障壁材料６’の計量公差を吸収する（ｔａｋｅｎ ｕｐ）ことを可能にする。 この効果は、図４Ｃにおいて示されている。図４Ａの位置Ｃにおいては、変位ロ ッド１８は液圧によって押下げられ、そしてそれ故溶融された障壁材料６’中に 直接に非常に大きな流れ圧力を作り出し、これは慣用の射出成形ポンプデバイス によって発生させることができる圧力よりもずっと大きい。このようにして発生 される高い圧力は、変位ロッド１８と予備成形物１４との間に形成される非常に 狭い流路中への溶融された障壁材料６’の流れさえも可能にする。これは、今度 は、非常に薄い内部層を可能にするが、これはこのような狭い流路中への慣用の 注入によっては可能ではないであろう。何故ならば、流れを誘発しそして流路全 体を充填するために必要とされる非常に高い圧力は、射出成形ポンプデバイスを 使用しては実際的 ではないであろうからである。更にまた、溶融された障壁材料６’は、１４’に おいて拡大されたキャビティの部分的な充填は例外として、変位ロッド１８と予 備成形物１４との間に形成される流路全体を充填するように予め計量されるので 、一般的な射出成形技術によって与えられるものよりも大きな薄い内部層の均等 さの制御が可能である。何故ならば、このような一般的な技術は金型に入る材料 の量を計量することができないからである。 最後に、所望の時には、変位ロッド１８を所定の速度で回転させて、変位ロッ ド１８と予備成形物１４との間に形成される溝の回りのより良い半径方向の流れ を可能にし、またコーティングの均等性に寄与することができる。特に、溶融さ れたポリマーは、一般にチキソトロピーでありそして剪断力を加えるとそれらの 粘度を減らすので、溶融された障壁材料６’中の回転する変位ロッド１８によっ て及ぼされる剪断力は、粘度を減らしそして均等な流れを増進する。加えて、こ れは、変位ロッド１８を予備成形物１４中に押し込むために必要とされる液圧を 減らす。ある種のプラスチックに関しては、この剪断作用はまた、溶融された障 壁材料６’がその変位の間、適切な温度で保持される場合には、プラスチックの 配向を可能にし、その障壁特性を増進させる。 溶融された障壁材料６’の変位が完了した時に、予備成形物１４を図４Ａの位 置Ａで示した冷却マントル２０中に再挿入し、流路１９中で加熱流体の代わりに 冷却流体を流すように切り替える。すると、障壁材料６’は固化して予備成形物 １４内に内部層２２を形成する。内部層２２の障壁材料６’と予備成形物１４の 主な材料との接着が、接着剤又は“結び層”を必要とする場合には、これは、前 に述べたのと同じやり方 で導入することができる。これは、予備成形物１４の材料と内部層２２との間に 図示しない接着剤層をもたらす。使用される接着剤システムに依存して、Ａにお いて表したような、予備成形物１４の内部表面を溶融させる必要性は、不必要で あることが判明する可能性がある。前のように、このプロセスは、複数のヒータ ー１５、付着器１６、及び変位ロッド１９を装備することによって複数の心型１ 及びキャビティ金型７でもって図２中に示したように遂行することができる。ま た、必要とされる場合には、同じ位置に多重のヒーター２３又はクーラーを装備 することによって、複数の吹込成形位置を提供することができる。 障壁層２２を含む予備成形物１４が今や完成され、そして慣用の容器吹込成形 機に移すことができる。図５中に示すように、慣用の吹込成形機は輻射ヒーター 要素２５を含み、ヒーター要素２５は予備成形物１４の温度をガラス転移温度よ りも上に上げるように機能し、その結果予備成形物１４の材料は図示しない吹込 成形金型キャビティ中に伸ばして吹くことができる。慣用の熱遮蔽板２４もまた 、予備成形物１４の開口２６の、形成される場合には、ネジ山を保護するために 使用する。 しかしながら、慣用の吹込成形前の熱処理とは対照的に、予備成形物１４内の 障壁材料６’の層２２が非常に薄いので、それに差動熱処理を与えることができ 、かくして予備成形物１４とは異なるガラス転移温度を有する内部層２２の使用 を可能にする。差動熱処理を可能にするためには、内部層２２が予備成形物１４ の主な材料よりも高いガラス転移温度を有する時には、図５中に示すように、輻 射ヒーター２３を慣用の装置に加えそして導入して、予備成形物１４の内側を加 熱する。その代わりに、内部層２２が予備成形物１４の主な材料よりも低い転移 温度を有 する時には、図示しない冷却チューブをヒーター２３の代わりに挿入して、予備 成形物１４内の薄い内部層２２の熱応力を減らす。 かくして本発明を遂行するためのの好ましい方法及びそれぞれの態様であると 考えられるものを示しそして説明してきたが、本発明の精神及び範囲内に入るす べての改造、変更及び変化は本発明中に含まれると意味されることを記さなけれ ばならない。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 第一ポリマーの比較的薄い内部層を第二ポリマーから成る延伸吹込成形さ れた容器予備成形物内に二次加工する方法であって、 （ａ）成形心型を加熱するステップ、 （ｂ）心型を心型受け器中に挿入するステップ、 （ｃ）心型と心型受け器の間に形成されるギャップを溶融された状態にある間 に第一ポリマーによって充填するステップ、［ここで、前記第一ポリマーは、前 記心型の上に薄い障壁層を形成するために所定の障壁及び／又は不活性特徴を有 する］、 （ｄ）薄い障壁層がまだ溶融された状態にある間に心型を心型受け器から取り 出すステップ、 （ｅ）心型及び薄い障壁層を射出成形キャビティ金型中に挿入するステップ、 （ｆ）心型を冷却するステップ、並びに （ｇ）第二ポリマーを射出成形金型中に供給しそしてまだ溶融されている間に 前記第二ポリマーを薄い障壁層を覆って流し、それによって障壁材料の薄い内部 層を有する予備成形物に二次加工するステップ を含んで成る方法。 ２． 前記薄い障壁層の上に接着剤の層を形成するもう一つのステップをステッ プ（ｄ）と（ｅ）との間に付加的に含む、請求の範囲第１項に記載の方法。 ３． 接着剤層を与える前記もう一つのステップが、前記薄い障壁層がその上に 形成された心型を接着剤材料を含む心型受け器中に挿入することを含んで成る、 請求の範囲第２項に記載の方法。 ４． 第一ポリマーの比較的薄い内部層を第二ポリマーから成る延伸吹込成形さ れた容器予備成形物内に二次加工する方法であって、 （ａ）成形心型を冷却するステップ、 （ｂ）心型受け器を冷却するステップ、 （ｃ）心型を心型受け器中に挿入しそしてそれらの間にギャップを形成するス テップ、 （ｄ）溶融された状態にある間にそして前記心型の上に前記第一ポリマーの薄 い障壁層を形成するような所定の障壁及び／又は不活性特徴を有する第一ポリマ ーを前記ギャップ中に注入するステップ （ｅ）ギャップ中の第一ポリマーが固化した時に心型を心型受け器から取り出 し、それによって心型の上に前記第一ポリマーの外部スリーブを供給するステッ プ、 （ｆ）心型及び前記第一ポリマーの外部スリーブを加熱するステップ、 （ｇ）心型及び外部スリーブを射出成形キャビティ金型中に挿入するステップ 、並びに （ｈ）第二ポリマーを射出成形キャビティ金型中に供給しそして前記第一ポリ マーの外部スリーブを覆って第二ポリマーを流して、障壁材料の薄い内部層を有 する予備成形物に二次加工するステップ を含んで成る方法。 ５． 前記スリーブの上に接着剤の層を形成するもう一つのステップをステップ （ｆ）と（ｇ）との間に付加的に含む、請求の範囲第４項に記載の方法。 ６． 接着剤層を与える前記もう一つのステップが、外部スリーブから成る前記 薄い障壁層を有する心型を接着剤材料を含む心型受け器中に挿 入することを含んで成る、請求の範囲第５項に記載の方法。 ７． 第一ポリマーの比較的薄い内部層を第二ポリマーから成る延伸吹込成形さ れた容器予備成形物内に二次加工する方法であって、 （ａ）成形心型を冷却するステップ、 （ｂ）心型受け器を冷却するステップ、 （ｃ）心型を心型受け器中に挿入しそしてそれらの間にギャップを形成するス テップ、 （ｄ）溶融された状態にある間にそして前記心型の上に前記第一ポリマーの薄 い障壁層を形成するような所定の障壁及び／又は不活性特徴を有する第一ポリマ ーを前記ギャップ中に注入するステップ、 （ｅ）ギャップ中の第一ポリマーが固化した時に心型を心型受け器から取り出 し、それによって心型の上に前記第一ポリマーの外部スリーブを供給するステッ プ、 （ｆ）前記第一ポリマーの前記外部スリーブの上に接着剤材料の層を形成する ステップ、 （ｇ）心型及び外部スリーブを射出成形キャビティ金型中に挿入するステップ 、並びに （ｈ）第二ポリマーを射出成形キャビティ金型中に供給しそして前記第一ポリ マーの外部スリーブを覆って第二ポリマーを流して、障壁材料の薄い内部層を有 する予備成形物に二次加工するステップ を含んで成る方法。 ８． 第一ポリマーの比較的薄い内部層を第二ポリマーから成る延伸吹込成形さ れた容器予備成形物内に二次加工する方法であって、 （ａ）成形心型を加熱するステップ、 （ｂ）その中に付着スロットを有するコーティング付着器を心型の回りで回転 させそして溶融された状態にある間に第一ポリマーの薄い障壁層をその上に付着 させるステップ、［ここで、前記第一ポリマーは、所定の障壁及び／又は不活性 特徴を有する］、 （ｃ）その上に形成された薄い障壁層を有する心型の近くから付着器を取り出 すステップ、 （ｄ）心型を射出成形キャビティ金型中に挿入するステップ、 （ｄ）心型を冷却するステップ、並びに （ｅ）第二ポリマーを射出成形金型中に供給しそしてまだ溶融している間に前 記第二ポリマーを前記第一ポリマーの薄い層を覆って流して、障壁材料の薄い内 部層を有する予備成形物に成形するステップ を含んで成る方法。 ９． 前記障壁層の上に接着剤の層を形成するもう一つのステップをステップ（ ｃ）と（ｄ）との間に付加的に含む、請求の範囲第８項に記載の方法。 １０． 接着剤の層を形成する前記ステップが、障壁層の回りで接着剤を含む付 着器を回転させて接着剤層を形成することを含んで成る、請求の範囲第９項に記 載の方法。 １１． 第一ポリマーの比較的薄い内部層を第二ポリマーから成る延伸吹込成形 された容器予備成形物内に二次加工する方法であって、 （ａ）前記第二ポリマーの容器予備成形物を冷却マントル中に挿入するステッ プ、 （ｂ）予備成形物の主な本体を比較的冷たく保持しながら予備成形物の内部表 面を溶融させるために、予備成形物の内側に輻射加熱要素を挿 入するステップ、 （ｃ）冷却マントルから予備成形物を引き出すステップ、 （ｄ）予備成形物の隣に第一ポリマーの付着器を置き、そして溶融された状態 にある間にそして所定の障壁及び／又は不活性特徴を有する第一ポリマーの所定 量を予備成形物中に注入するステップ、 （ｅ）溶融された第一ポリマーを変位させそして第一ポリマーを予備成形物の 内側に均等に広げてその中に内部層を形成するための手段を予備成形物中に挿入 するステップ、並びに （ｆ）予備成形物を冷却マントル中に再挿入し、そして広げられた第一ポリマ ーが固化しそして予備成形物内に内部層を形成するまでそれを冷却するステップ を含んで成る方法。 １２． 変位させるための手段を加熱して、ステップ（ｅ）に引き続く予備成形 物の内側の第一ポリマーの広がりを増進させるステップを付加的に含む、請求の 範囲第１１項に記載の方法。 １３． 前記予備成形物の内側の上に接着剤の層を形成するもう一つのステップ をステップ（ｃ）と（ｄ）との間に付加的に含む、請求の範囲第１１項に記載の 方法。 １４． 前記内部層の熱応力を減らすために変位させるための手段を冷却するス テップを付加的に含む、請求の範囲第１１項に記載の方法。 １５． 第一ポリマーを変位させそして均等に広げるために前記手段を回転させ る、ステップ（３）に引き続くもう一つのステップを付加的に含む、請求の範囲 第１１項に記載の方法。 １６． 内部層を再加熱して内部層の引き続く吹込成形を容易にするた めに予備成形物中に加熱手段を挿入するステップ（ｇ）を付加的に含む、請求の 範囲第１１項に記載の方法。 １７． 内部層を更に冷却して内部層中の熱応力を減らすために、予備成形物中 に冷却手段を挿入するステップ（ｇ）を付加的に含む、請求の範囲第１１項に記 載の方法。 １８． 第一ポリマーの比較的薄い内部層を第二ポリマーから成る延伸吹込成形 された容器予備成形物内に二次加工するシステムであって、 （ａ）成形心型及び心型受け器、 （ｂ）成形心型を加熱するためのそして心型を心型受け器中に挿入するための 手段、 （ｃ）心型と心型受け器の間に形成されるギャップを溶融された状態にある間 に第一ポリマーによって充填するための手段、［ここで、前記第一ポリマーは、 前記心型の上に薄い障壁層を形成するために所定の障壁及び／又は不活性特徴を 有する］、 （ｄ）薄い障壁層がまだ溶融された状態にある間に心型を心型受け器から取り 出すための手段、 （ｅ）射出成形キャビティ金型、 （ｆ）心型及び薄い障壁層を射出成形キャビティ金型中に挿入しそして心型を 冷却するための手段、並びに （ｇ）第二ポリマーを射出成形金型中に供給しそしてまだ溶融されている間に 前記第二ポリマーを薄い障壁層を覆って流し、それによって障壁材料の薄い内部 層を有する予備成形物に二次加工するための手段を含んで成るシステム。 １９． 前記第二ポリマーを障壁層を覆って流すのに先立って前記薄い 障壁層の上に接着剤の層を形成するための手段を付加的に含む、請求の範囲第１ ８項に記載のシステム。 ２０． 第一ポリマーの比較的薄い内部層を第二ポリマーから成る延伸吹込成形 された容器予備成形物内に二次加工するシステムであって、 （ａ）成形心型及び心型受け器、 （ｂ）心型受け器を冷却するための手段、 （ｃ）心型を心型受け器中に挿入しそしてそれらの間にギャップを形成するた めの手段、 （ｄ）溶融された状態にある間にそして前記心型の上に前記第一ポリマーの薄 い障壁層を形成するような所定の障壁及び／又は不活性特徴を有する第一ポリマ ーを前記ギャップ中に注入し、そしてその後でギャップ中の第一ポリマーが固化 した時に心型を心型受け器から取り出し、それによって心型の上に前記第一ポリ マーの外部スリーブを供給するための手段、 （ｅ）心型及び前記第一ポリマーの外部スリーブを加熱するための手段、 （ｆ）射出成形キャビティ金型、 （ｇ）心型及び外部スリーブを射出成形キャビティ金型中に挿入するための手 段、並びに （ｈ）第二ポリマーを射出成形キャビティ金型中に供給しそして前記第一ポリ マーの外部スリーブを覆って第二ポリマーを流して、障壁材料の薄い内部層を有 する予備成形物に二次加工するための手段 を含んで成るシステム。 ２１． 前記スリーブの上に接着剤の層を形成するための手段を付加的 に含む、請求の範囲第２０項に記載のシステム。 ２２． 第一ポリマーの比較的薄い内部層を第二ポリマーから成る延伸吹込成形 された容器予備成形物内に二次加工するシステムであって、 （ａ）成形心型及び心型受け器、 （ｂ）成形心型及び心型受け器を冷却するための手段、 （ｃ）心型を心型受け器中に挿入しそしてそれらの間にギャップを形成するた めの手段、 （ｄ）溶融された状態にある間にそして前記心型の上に前記第一ポリマーの薄 い障壁層を形成するような所定の障壁及び／又は不活性特徴を有する第一ポリマ ーを前記ギャップ中に注入するための手段、 （ｅ）ギャップ中の第一ポリマーが固化した時に心型を心型受け器から取り出 し、それによって心型の上に前記第一ポリマーの外部スリーブを供給するための 手段、 （ｆ）前記第一ポリマーの前記外部スリーブの上に接着剤材料の層を形成する ための手段、 （ｇ）射出成形キャビティ金型、 （ｈ）心型及び外部スリーブを射出成形キャビティ金型中に挿入するための手 段、並びに （ｉ）第二ポリマーを射出成形キャビティ金型中に供給しそして前記第一ポリ マーの外部スリーブを覆って第二ポリマーを流して、障壁材料の薄い内部層を有 する予備成形物に二次加工するための手段 のシステム。 ２３． 第一ポリマーの比較的薄い内部層を第二ポリマーから成る延伸吹込成形 された容器予備成形物内に二次加工するシステムであって、 （ａ）成形心型、 （ｂ）成形心型を加熱するための手段、 （ｃ）心型の回りに位置付け可能な付着スロットをその中に有しそして溶融さ れた状態にある第一ポリマーの薄い障壁層を前記心型の上に付着させるための手 段を含むコーティング付着器、［ここで、前記第一ポリマーは、所定の障壁及び ／又は不活性特徴を有する］、 （ｄ）薄い障壁層がその上に形成された後で、心型の近くから付着器を取り出 すための手段、 （ｅ）射出成形キャビティ金型、 （ｆ）心型を射出成形キャビティ金型中に挿入するための手段、 （ｇ）心型を冷却するための手段、並びに （ｈ）第二ポリマーを射出成形金型中に供給しそしてまだ溶融している間に前 記第二ポリマーを前記第一ポリマーの薄い層を覆って流して、障壁材料の薄い内 部層を有する予備成形物に成形するための手段 のシステム。 ２４． 前記障壁層の上に接着剤の層を形成するための手段を付加的に含む、請 求の範囲第２３項に記載のシステム。 ２５． 第一ポリマーの比較的薄い内部層を第二ポリマーから成る延伸吹込成形 された容器予備成形物内に二次加工するシステムであって、 （ａ）容器予備成形物、 （ｂ）冷却マントル、 （ｃ）前記第二ポリマーの容器予備成形物を冷却マントル中に挿入するための 手段、 （ｄ）予備成形物の主な本体を比較的冷たく保持しながら予備成形物 の内部表面を溶融させるために、予備成形物の内側に挿入可能な輻射加熱要素、 （ｅ）冷却マントルから予備成形物を引き出すための手段、 （ｆ）溶融された状態の前記ポリマーの所定量を予備成形物中に注入するため の、予備成形物の隣に位置付け可能な第一ポリマーの付着器、［ここで、前記第 一ポリマーは所定の障壁及び／又は不活性特徴を有する］ （ｇ）溶融された第一ポリマーを変位させそして第一ポリマーを予備成形物の 内側に均等に広げてその中に内部層を形成するために、予備成形物中に挿入可能 な手段、並びに （ｈ）予備成形物を冷却マントル中に再び挿入し、そして広げられた第一ポリ マーが固化しそれによって予備成形物内に内部障壁層を形成するまで、それを冷 却するための手段 のシステム。 ２６． 変位手段を加熱して、予備成形物の内側の第一ポリマーの広がりを増進 させるための手段を付加的に含む、請求の範囲第２５項に記載のシステム。 ２７． 前記第一ポリマーを受けるのに先立って前記予備成形物の内側の上に接 着剤の層を形成するための手段を付加的に含む、請求の範囲第２５項に記載のシ ステム。 ２８． 前記内部層の熱応力を減らすために変位手段を冷却するための手段を付 加的に含む、請求の範囲第２５項に記載のシステム。 ２９． 第一ポリマーを変位させそして均等に広げるために前記手段を回転させ るための手段を付加的に含む、請求の範囲第２５項に記載のシ ステム。 ３０． 予備成形物内の内部層を再加熱して内部層の引き続く吹込成形を容易に するための手段を付加的に含む、請求の範囲第２５項に記載のシステム。 ３１． 内部層が予備成形物のものよりも低いガラス転移温度を有する時には、 その中の熱応力を減らすために予備成形物中の内部層を更に冷却するための手段 を付加的に含む、請求の範囲第２５項に記載のシステム。