JPH08508963A - 端部ストラップを有するラップアラウンド型のキャリア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ラップアラウンド型のキャリアは、パッケージの中の端の品物に付された価格コードを覆うための手段を備えている。側部パネルに接続されたストラップが、上記端の品物と上記側部パネルとの間で伸長して、キャリアの端部を横断し、上記品物の価格コードを隠すと共に、上記品物の外方への運動を防止する拘束部として機能する。上記ストラップは、キャリアの頂部パネル及び側部パネルの切欠部から形成され、上記頂部パネルにハンドル部片を残す。

Description

【発明の詳細な説明】 端部ストラップを有するラップアラウンド型のキャリア 発明の分野 本発明は、ラップアラウンド型の品物キャリアに関する。より詳細には、本発 明は、品物に印刷された価格コードを隠すことのできる、ラップアラウンド型の キャリアに関する。 発明の背景 食品又は飲料用の容器の如き、あるタイプの品物は、通常、個々のユニットと して、あるいは、複数容器用の紙箱に入れられて、販売される。通常、各々の品 物には、価格コードが付されており、個々の品物として販売される場合には、上 記価格コードをスキャンして小売店で自動的に集計できるようになっている。通 常の端部が開放されたラップアラウンド型のキャリアの中に包装されている場合 には、スキャナが、そのパッケージ自体に付されているコードではなく、品物の １つに付されている価格コードを走査すると、価格のエラーが生ずることがある 。そのようなエラーの発生を防止する１つの方法は、完全に包囲する紙箱すなわ ちキャリアの中に品物を包装することである。しかしながら、包囲型のキャリア は、必要とされる素材の量が多いので、ラップアラウンド型のキャリアに比較し て、極めて高価である。 完全に包囲するキャリアを用いるのではなく、パッケージの中の端の品物に付 された価格コードを覆うに十分な寸法を有する部分的な端部パネルを有する、変 更されたラップアラウンド型のキャリア を用いることが示唆されている。そのようなデザインすなわち設計は、完全に包 囲するキャリアよりも、必要とする素材すなわちストックが少ないが、端部が開 放されたラップアラウンド型のキャリアに必要とされるストックの量に比較して 、かなりの量の追加のストックを依然としてとして用いることになり、通常のラ ップアラウンド型のキャリアよりも高価である。他の示唆すなわち提案は、個々 の品物に付された価格コードを、そのような品物を包装する前に、ボール紙等で 最初に覆うことである。この方法も、満足すべきものではない。その理由は、端 部が開放されたラップアラウンド型のキャリアよりも、多くの量のボール紙を必 要とするからである。 通常の端部が開放されたラップアラウンド型のキャリアよりも少ないボール紙 素材を用い、尚且つ、端の品物に付された価格コードを覆うことのできる、ラッ プアラウンド型のキャリアの中に、品物を包装することができれば、極めて望ま しいことである。 発明の簡単な総括 本発明のラップアラウンド型のキャリアは、該キャリアの両端部にストラップ を組み込むことにより、上記包装上の問題を解消する。各々のストラップの端部 は、対向する側部パネルに対して、折り曲げ可能に接続されると共に、キャリア の中の隣接する品物に付された価格コードを覆うように、位置決めされている。 好ましい実施例においては、キャリアが形成されるブランクは、隔置された２ 対の平行なスリットを備えており、上記対のスリットの間の材料から、ストラッ プが形成される。そのような構造においては、ストラップの端部分が、隣接する 品物及び側部パネルの間に位置し、ストラップの中央部分が、側部パネルの間で 伸長する。キ ャリアの側部パネルは、頂部パネル又は底部パネルから接続されたストラップの 端部まで伸長する切欠部を有しており、各々の切欠部の形状及び寸法は、上記接 続されたストラップの端部分の形状及び寸法に対応する。頂部パネル又は底部パ ネルの切欠部の形状及び寸法は、ストラップの形状及び寸法に対応する。切欠部 は、頂部パネルに形成され、また、切欠部の間の頂部パネルの部分は、ハンドル として機能するのが好ましい。 端部ストラップは、端の品物に付された価格コードを覆うだけではなく、パッ ケージの中の端の品物が外側へ落ちるのを防止する端部拘束部の役割も果たす。 キャリアは、概ね矩形の単一のブランクから形成され、完全に又は部分的に品物 を包囲するキャリアに比較して、かなり経済的に製造することができる。 本発明の上述の及び他の特徴及び効果は、本発明の好ましい実施例に関する以 下の詳細な説明から、容易に理解されよう。 図面の簡単な説明 図１は、６個の飲料缶を収容するパッケージの部分として示された、本発明の ラップアラウンド型のキャリアの斜視図であり、 図２は、図１のキャリアを形成するためのブランクの平面図であり、 図３は、キャリアブランクの内側の斜視図であって、ブランクの平面から外方 へ折り曲げられた後の、端部ストラップを示しており、 図４は、缶を入れる前の、折り曲げられたブランクの斜視図であり、 図５は、キャリアのコーナー部の拡大斜視図であり、コーナー部の一部を破断 して、キャリアの端部ストラップと隣接する品物との 間の関係を示している。 好ましい実施例の詳細な説明 図１を参照すると、パッケージ１０は、底部パネル１４の上に支持されて当接 する６個の飲料缶Ｃを収容する、ラップアラウンド型のキャリア１２を備えてい る。側部パネル１６は、折り曲げ線１８に沿って、底部パネルに、また、折り曲 げ線２２に沿って、頂部パネル２０の端部分に、それそれ接続されている。頂部 パネルは、端部分２０に加えて、中央に位置する、搬送ハンドルすなわちストラ ップ２４を備えており、該ハンドルは、上記端部分から隔置されると共に、折り 曲げ線２５に沿って、側部パネルに接続されている。端部分２０とハンドルスト ラップ２４との間のギャップすなわちスペースは、十分な距離にわたって、側部 パネルに入っている。側部パネルのギャップの寸法は、後に更に説明する。 一方の側部パネルから他方の側部パネルまで伸長する端部ストラップ２６が、 パッケージの中の端の缶に緊密に係合すると共に、そのような端の缶に付された 価格コードを覆うように位置決めされている。頂部パネル部分２０に隣接する、 側部パネルの上方部に設けられた、開口２８が、隣接する缶の突き出た縁が、頂 部パネル部分を越えて若干外方へ伸長するのを許容し、これにより、ラッパーす なわちキャリアが装着された時に、側部パネルは、缶に向けて緊密に引っ張られ ることになる。側部パネルの下方部分の開口３０が、底部パネルへ伸長し、隣接 する缶の底部が、底部パネル及び側部パネルによって、より緊密に把持されるこ とを可能としている。 図１で使用した参照符号と同じ参照符号によって、同じ要素が示されている、 図２を参照すると、図１のキャリアに形成することの できるブランク３２は、中央に位置する頂部パネル部分２０と、隣接する側部パ ネル部分１６とを備えている。一連の平行なスリットが、ブランクの中央部分を 通って、側部パネル部分へ伸長し、ハンドル及び端部ストラップを形成している 。従って、スリット３４は、端部ストラップ２６から頂部パネル部分２０を分離 しており、また、スリット３６は、ハンドルストラップ２４から端部ストラップ ２６を分離している。スリット３６は、スリット３４よりも大きな距離だけ、側 部パネル部分１６へ伸長しており、また、スリット３６の両端部は、角度を有す る折り曲げ線３８によって、スリット３４の両端部に接続されている。折り曲げ 線２２は、ストラップ２６を横断し、スリット３６で終端となっている。折り曲 げ線２５は、ストラップ２４を横断すると共に、折り曲げ線２２からブランクの 両端部に向かって、若干ずれている。 追加の折り曲げ線４０を設けるのが好ましく、これら折り曲げ線は、折り曲げ 線１８の外方に位置して、該折り曲げ線１８と平行になっており、これにより、 キャリアの側部パネルと底部パネルとの間に、短い傾斜パネル部分を形成し、缶 の底部分を、開口３０の中に、より容易に収容するようになっている。ブランク の両端部において、折り曲げ線４０に接続されているのは、底部パネルのフラッ プ４２、４４である。底部パネルのフラップ４２は、折り曲げ線４６を有してお り、該折り曲げ線は、上記フラップの全長にわたって伸長すると共に、雄型の一 次ロックタブ４８によって、中断されている。折り曲げ線４６の外方に位置する 、フラップ４２の部分５０は、雄型の二次ロックタブ５２を有する、ロックパネ ルを構成している。底部パネルのフラップ４４は、雄型の一次ロック部材４８に 係合するようになされた、雌型の一次ロックエッジ５４と、二次ロックタブ５２ を収容するようになされた、スリット５６とを有している。端部５８は、スリッ ト５６の外方の短い距離において、底部パネルのフラップ４４に折り曲げ可能に 接続することができ、これにより、ロックタブ５２がスリットの中へ進入するの を容易にしている。上記種々のロック要素は、本発明のキャリアに使用するに適 した、代表的な底部パネルロック機構を示すために説明したものであり、望まし い効果的な形態の、底部パネルロック手段を採用することができることを理解す る必要がある。 品物のパッケージを形成するためには、図２に示すブランクの表面が、キャリ アの外側面であると仮定すると、ストラップ２６を下方へ打ち抜いて、それぞれ の折り曲げ線３８に関して枢動させ、一方、側部パネル部分１６を、折り曲げ線 ２２に関して、下方へ折り曲げる。このようにしてストラップを折り曲げる最初 の状態が、図３に示されており、図３は、ストラップを上述のように折り曲げる 時に、ストラップの最初の外側面が、パッケージの内方を向いており、また、ス トラップの最初の下側が、外方を向いていることを示している。ストラップ及び 側部パネル部分の折り曲げ操作は、側部パネルが頂部パネルに対して実質的に直 角になり、端部ストラップ２６が、対向する側部パネルの間で伸長するようにな るまで、続行される。次に、図４の折り曲げられたブランクを、隣接する品物の グループの上で摺動させ、底部パネルのフラップを互いにロックする。この操作 のロックの状態は、詳細に説明していないが、その理由は、採用する特定のロッ ク機構が、本発明の一部を構成するものではないからである。しかしながら、図 示のロック要素に関する当 業者には、底部パネルのフラップ４２の外側フラップ部分すなわちロックパネル ５０が、折り曲げ線４６に関して後方へ折り曲げられ、雄型の一次ロックタブ４ ８が、底部パネルのフラップ４４の雌型の一次ロックエッジ５４と係合されるこ とは、理解されよう。次に、雄型の二次ロックタブ５２を、スリット５６に挿入 して、機械的なロック作用を完了させ、これにより、図１のパッケージを形成す る。 図５に示すように、完成されたパッケージの、折り曲げ線２２、３８の間の、 端部ストラップの部分は、側部パネル１６と隣接する缶Ｃとの間に位置する。隣 接する缶の圧力が、上記ステップの部分を適所に挟持し、パッケージの端部のス テップの部分が、端部拘束部として機能すると共に、端の缶に付された価格コー ドを覆うことができるようにする。搬送ハンドル２４から下方へ伸長する、側部 パネルの中央部分は、内方にある缶に付された価格コードを効果的に覆う。 上述のように、端部ストラップは、角度を有する折り曲げ線３８によって、側 部パネルに接続されている。図示の角度は、頂部パネル及び底部パネルの平面に 対して、４５°であり、この角度は、上述の態様でストラップを折り曲げること を可能とすると同時に、側部パネルに極力多くの材料を残し、その強度を高める 。上記角度は、必要に応じて変えることができるが、ブランクの平面から外方へ の最初の折り曲げ操作を促進するために、頂部パネル及び底部パネルに対して平 行な成分を含む必要がある。また、上記角度は、ストラップをその最終的な位置 まで外方へ折り曲げることを可能にするために、頂部パネル及び底部パネルに対 して直角な成分を含む必要がある。底部パネルに対する折り曲げ線３８の位置は 、品物に付され た価格コードの位置に依存することは理解されよう。 端部ストラップ２６に折り曲げ線２２を設けることは、キャリアの形成に必須 の事柄ではないが、好ましいことであり、その理由は、上述のようにキャリアを 形成する時に、ステップの外方への折り曲げ作用を促進するからである。また、 ストラップの寸法は、折り曲げ線２２を、隣接する側部パネルの端部に位置させ 、これにより、ストラップの端部分の長さを、キャリアの幅に実質的に等しくす る。この構成は、上述の緊密な嵌合に寄与し、端部ストラップが、品物端部拘束 部としても機能することを可能とする。 端部ストラップの幅は、必要に応じて変えることができるが、その幅は、端の 品物の価格コードを容易に覆うと同時に、その結果側部パネルに生ずるギャップ が、キャリアを過剰に弱くするような、大きな幅であってはならない。ハンドル ストラップ２４も、パッケージの持ち上げ及び搬送の応力に耐えるように、十分 に幅が広くなければならない。 図２に示すように、折り曲げ線２５は、折り曲げ線２２から若干ずれており、 これにより、搬送ハンドルストラップ２４を、キャリアの幅よりも、若干長くし ている。これは、基本的には、ハンドルストラップが、切欠部２８に類似した切 欠部を有していないという事実を補償する。従って、折り曲げ線２５は、缶の突 き出た縁の位置に対応する位置にあり、側部パネルにおいては、上記折り曲げ線 ２５は、折り曲げ線２２の若干外方に位置している。ハンドルを持ってキャリア を持ち上げると、その結果、ハンドルが上方へ若干曲がり、これにより、折り曲 げ線２５が内側へ移動し、その持ち上げ操作の間に、上記折り曲げ線は、側部パ ネルと実質的に同じ平面に 位置する。 本発明が、ラップアラウンド型のキャリアを完成するための追加のブランク材 料を使用することなく、ラップアラウンド型のキャリアの中の端の品物に付され た価格コードを覆うための手段を提供することは、既に明らかであろう。そのデ ザインすなわち設計は、別の利益ももたらし、例えば、端部ストラップは、端部 拘束部として機能することができ、また、ハンドルも提供する。 本発明は、上述の好ましい実施例に関して説明した総ての特定の細部に限定さ れるものではなく、また、添付の請求の範囲に記載した本発明の精神及び範囲か ら逸脱することなく、本発明の基本的な全体的な機能及び概念を変更しない幾つ かの変形を、上述の好ましい実施例に加えることができることを、理解する必要 がある。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．複数の品物を収容するラップアラウンド型のキャリアを備えるパッケージ であって、 頂部パネル及び底部パネルに接続された、対向する側部パネルと、 前記キャリアの両端部に設けられ、隣接する品物の一部を覆うためのストラッ プとを備え、 前記各々のストラップが、前記対向する側部パネルに折り曲げ可能に接続され た端部を有することを特徴とする、パッケージ。 ２．請求項１のパッケージにおいて、前記ストラップの端部分が、隣接する品 物と関連する側部パネルとの間に位置し、前記ストラップの中央部分が、前記側 部パネルの間で伸長することを特徴とする、パッケージ。 ３．請求項２のパッケージにおいて、前記各々の側部パネルは、頂部パネル又 は底部パネルから接続されたストラップの端部まで伸長する、切欠部を有してお り、各々の側部パネルの切欠部の形状及び寸法が、前記接続された端部分に対応 していることを特徴とする、パッケージ。 ４．請求項３のパッケージにおいて、対向する側部パネルの切欠部が、前記頂 部パネルの切欠部から、下方へ伸長しており、前記頂部パネルの切欠部の形状及 び寸法が、前記ストラップの中央部分に対応していることを特徴とする、パッケ ージ。 ５．請求項４のパッケージにおいて、前記頂部パネルが、中央ストラップの対 向する側部に設けられた、切欠部を有しており、前記中央ストラップが、ハンド ルとして機能することを特徴とする、パ ッケージ。 ６．請求項１のパッケージにおいて、各々のストラップが、前記頂部パネル及 び底部パネルに対して角度をなして伸長する折り曲げ線に沿って、関連する側部 パネルに接続されており、前記折り曲げ線が、外方且つ上方へ伸長していること を特徴とする、パッケージ。 ７．請求項１のパッケージにおいて、前記品物が、缶であり、前記頂部パネル が、前記缶の頂部に隣接することを特徴とする、パッケージ。 ８．請求項１のパッケージにおいて、前記ストラップによって覆われた、前記 品物の部分が、価格コードを含むことを特徴とする、パッケージ。 ９．請求項８のパッケージにおいて、当該パッケージが、前記ストラップに隣 接する品物の間に位置する、少なくとも１つの追加の品物を収容しており、前記 側部パネルが、前記追加の品物に付された価格コードを覆うことを特徴とする、 パッケージ。 １０．複数の品物を収容するようになされたラップアラウンド型のキャリアを形 成するための、概ね矩形のブランクであって、 対向する折り曲げ線に沿って、前記側部パネル部分に接続された、中央部分を 備え、 前記側部パネル部分は、互いに接続されるようになされた端部分に対して、折 り曲げ線に沿って、接続されており、また、 前記中央部分を横断して前記側部パネル部分へ伸長する、概ね平行な２対のス リットと、 各々の側部パネル部分に設けられて、各々の対のスリットを接続する、角度を 有する折り曲げ線とを備え、 前記対の平行なスリットは、互いに離れており、 前記対のスリットの間の材料が、前記角度を有する折り曲げ線に沿って、折り 曲げ可能であって、当該ブランクから形成されるキャリアの両端部に位置する、 ストラップを形成することを特徴とする、ブランク。 １１．請求項１０のキャリアブランクにおいて、前記各々の対のスリットの間の 材料の端部分が、隣接する品物と当該キャリアの関連する側部パネルとの間に位 置するようになされており、前記各々の対のスリット間の材料の中央部分が、前 記側部パネルの間で伸長するようになされていることを特徴とする、キャリアブ ランク。 １２請求項１１のキャリアブランクにおいて、前記対のスリットの間の当該ブラ ンクの中央部分の材料が、中央ストラップを有しており、該中央ストラップが、 当該キャリアのハンドルとして機能することを特徴とする、キャリアブランク。 １３．請求項１２のキャリアブランクにおいて、当該ブランクの前記中央部分の 中央ストラップが、折り曲げ線によって形成される端部を有しており、これら折 り曲げ線が、前記中央部分を前記側部パネル部分に接続する折り曲げ線の間の間 隔よりも大きな距離だけ、隔置されていることを特徴とする、キャリアブランク 。