JPH08508827A - 可撓性を有するストラップ状レンズ保持手段を有する眼鏡フレーム - Google Patents

可撓性を有するストラップ状レンズ保持手段を有する眼鏡フレーム

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JPH08508827A
JPH08508827A JP6523212A JP52321294A JPH08508827A JP H08508827 A JPH08508827 A JP H08508827A JP 6523212 A JP6523212 A JP 6523212A JP 52321294 A JP52321294 A JP 52321294A JP H08508827 A JPH08508827 A JP H08508827A
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JP6523212A
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バーベリス、ニコラス・ジー
バレンティ、ジョン・ピー
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バーベリス、ニコラス・ジー
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Abstract

(57)【要約】 壊れたフレームに対する一時代用または恒久的フレームとして、または取り替え可能フレームとして使用するのに適した眼鏡フレームは、固定した上部バーまたはノーズピースから延在する少なくとも一対の可撓性を有するストラップ(2、3)と、分離可能なまたは一体に設けられたラチェット留め具(6)とを有している。ストラップの各々は、末端部付近に横向きラチェット面を有しており、各留め具(4)は、例えば柔軟な爪のようなラチェット機構を有している。眼鏡から取り外された各レンズをノーズピースに対して取り付けた後、各ストラップを順次レンズの周縁に沿って巻き付ける。このとき、ストラップの末端部をラチェット留め具内に挿入しラチェット留め具を通して引っ張って、ストラップのラチェット面がラチェット留め具の爪と噛み合い、ストラップがレンズの周囲を締め付けるようにする。上部バー(11)は留め具に取り付け可能である。留め具から外にはみ出た余分なストラップは切除される。レンズの位置決めに用いられる古いフレームに於けるレンズの適切な光学的な位置を示すマーキングも提供される。

Description

【発明の詳細な説明】 可撓性を有するストラップ状レンズ保持手段を有する眼鏡フレーム 本特許出願の一部は、著作権の保護の対象となる内容を含んでいる。著作権者 は、特許商標庁の特許ファイルまたは記録に載せられるぶんには、本特許書類ま たは本特許出願に開示された内容が何人により複製されようと異議を唱えるもの ではないが、それ以外の場合は、どのような場合にも著作権を留保するものであ る。発明の背景 本発明は眼鏡フレームに関する。特に、曲がったまたは折れたフレームの視力 矯正レンズや度の入っていない太陽光線等の保護用レンズを利用しつつ、使えな くなったフレームの代わりに用いることのできるフレームに関する。 本発明は眼鏡に関わる。特に、“万能”眼鏡フレーム、即ち、ほとんどどんな サイズ及び形状のレンズでも装着できるようにフレームの縁の長さや形状が調整 可能な寸法変更可能眼鏡フレームに関する。このようなフレームは、日頃使用し ているフレームが壊れたときに一時的な代用品として用いたり、取り替え可能な 低価格ファッション用フレームとして用いたりすることができる。 通常、眼鏡フレームが壊れた場合、いくつかの修繕方法がある。壊れた部分を 接着剤やテープによって修繕したり、或いは交換パーツを入手したりしようとす る人もあるだろ う。しかしながら、前者の方法は、通常、見た目が悪くなってしまう結果となる 。また、後者の方法は、眼鏡のデザインの変化が早く、眼鏡フレームの販売店に 維持されている在庫が限られているため、うまくいかないことが多い。たとえ交 換用フレームが製造業者または卸業者の在庫にあったとしても、小売業者に届け られて使用していたレンズと組み合わされるには数日を要するだろう。交換用フ レームが手に入らない場合は、新しいフレームを選び、新たなフレームの固定し た開口に丁度合うような内部周縁を有するレンズを新たに作らなければならない 。 従来の眼鏡フレームは、一般に、プラスチック、金属、またはそれらの組み合 わせから形成されている。また、特定のデザイン及び形状を有するレンズを保持 するようにデザインされている。いわゆる“準縁なし(semi−rimles s)”フレームは、レンズの下部が、柔軟なワイヤ、ひも、またはコードによっ て通常支持されるため、より融通性がある。このため、このタイプのフレームは 、より広い範囲のサイズのレンズを使用することができる。しかしながら、これ らのフレームも、上側の縁部分のサイズ及び形状は固定しているため、上側の縁 に合ったレンズしか使用することができない。 既存のフレームの寸法は全くまたは概ね固定しているため、各レンズを加工し てフレームの寸法に合うようにしなければならない。レンズの加工がうまくいか ないと、緩か ったり、或いは全くフレームに入らなかったりする。レンズを加工する際、眼鏡 士(optician)は、レンズを損傷しないように慎重に作業しなければな らない。 予備調査では、“一時的な着用のための”または“万能”眼鏡フレームは見ら れなかった。米国特許第4,464,025号、第4,466,713号、第4 ,842,399号、及び第4,432,616号明細書に開示されている眼鏡 フレームは、硬い固定したレールまたは上部部材を用いており、それらの部材の 内側周縁は、対応する2枚の眼鏡レンズの上側周縁と整合するようになっている 。鼻当て部材は上部レールに全体的にまたは一部として取り付けられる。レンズ は、上部レールに、例えば金属またはナイロンプラスチックのような可撓性を有 するフィラメントによって保持される。上記の3つの特許では、それぞれ超弾性 を有するニッケル/チタン合金ワイヤ、或いはあご(barb)のあるナイロン コード、または頭状部を有するワイヤによってそれぞれレンズが固定されている 。これらのコードまたはワイヤは全て長さが固定である。前記米国特許第4,4 32,616号では、頭状部を有するワイヤを上部レール内の2つの固定手段の 一方に取り付ることができる。米国特許第4,550,989号では、端部部材 と、端部部材に溶接または半田付けされた糸状部材とが設けられている。第2の 実施例では、クランプ用板材または棒材が含まれている。これらの構成によって 、眼鏡師は、眼鏡 ブリッジ及び/または端部部材を人の顔にフィットするように動かすことができ る。前記米国特許第4,550,989号明細書には、様々な形状のレンズの製 造、及びそのようなレンズを保持するための様々な固定長の糸、バンド、または ワイヤを設けることが示唆されている。他の分野では、鋸歯状の端部と、爪を有 し留め具として働く端部とを有する平坦なプラスチックストリップがケーブルを まとめるのに用いられている。発明の要約 本発明は、“万能”フレームとでも呼ばれるべきものであり、様々なサイズ及 び形状のレンズに対し用いることができ、特別な技能を持たない人でも、使用し ていたレンズと、新しいつる(temple bar)と壊れたフレームのつる の何れかとを本発明のフレームに取り付けることによって、レンズをしっかりと 保持し得る一時的な代用フレームとすることができる。 本発明による眼鏡フレームでは、レンズは、長さ調整可能な可撓性を有する1 または複数のストラップによって形成される囲い内に保持される。第1の実施例 では、1または複数のストラップは“V”型の溝を有しており、周囲に“V”型 の面取り状の傾斜面(bevel)を有する従来のレンズと整合するようになっ ている。第2の実施例では、周囲に溝が設けられた“準縁なし”レンズと整合す るように、1または複数のストラップに突部が設けられている。 本発明の眼鏡フレームストラップは、ストラップに設けられたラチェット手段と ラチェット留め具を用いることによって特定のレンズのサイズに合うように調整 することができる。余分なストラップは、特別な器具を用いることなく容易に除 去することができる。はさみまたは爪切りを用いても良い。寸法調整可能な眼鏡 フレームは、できるだけ少ない数の、高価でない部品から形成される。フレーム は、様々なサイズ及び形状のレンズを収容するように容易に調整することができ る。 一つの“万能”フレームが様々なレンズに適合するため、寸法調整可能な改善 された眼鏡フレームによってフレームの設備費を削減することができ、それに応 じて、消費者にとっては眼鏡フレームのコストが低下することとなる。本発明の 眼鏡フレームの一実施例では、取り外し可能なラチェット留め具が用いられ、レ ンズの取り外しやその位置決めが容易になっている。上記の構成によって、ドラ イバ等の特別な用具を使用することなく、使用レンズをフレームに挿入すること が可能となっている。所望に応じて、眼鏡士はレンズの位置を上下に調整し、個 々の人に完全に合うように調整することができる。このことは、特に遠近両用眼 鏡の使用者に対して重要である。 また、“万能”眼鏡フレームによって、後付けの眼鏡フレームを作ることが可 能となるだろう。使用中のレンズを入れることのできる様々な形状及び色の低価 格のフレーム を購入することが初めて可能となるであろう。購入した人が自分でレンズをフレ ームに組み込むことができる設計のため、ファッションに合わせて眼鏡の外観を 容易に変えることができる。また、視力矯正士または眼鏡士は、このようなフレ ームを一時的な代用フレームまたは低価格の取り替え用フレームとして患者に提 供することができる。 本発明の他の特徴は、両レンズのサイズを合わせると共に、レンズがフレーム 内で適切に配置するのに役立つように、フレームの構成部品にマーキングまたは 印をつける点にある。図面の簡単な説明 第1図は、組み立てられた寸法変更可能眼鏡フレームの部分斜視図である。 第2図は、第1図の円で囲まれた部分のライン2−2に於ける拡大された正断 面図である。 第3図は、レンズが装着される前の寸法変更可能眼鏡フレームの正面図である 。 第4図は、第3図の円で囲まれた部分の拡大された断面図であり、上側のレン ズ保持ストラップの撓曲点を表している。 第5図は、寸法変更可能眼鏡フレームの上面図である。 第6図は、第3図のライン6−6に沿ったレンズ保持ストラップの断面図であ る。 第7図は、第3図のライン7−7に沿った上側レンズ保 持ストラップの端部の側面図である。 第8図は、第7図の底面図である。 第9図は、上側レンズ保持ストラップの端部の直線状部分Bの底面図である。 第10図は、第9図の断面図である。 第11図は、第3図のライン11−11に沿ったブリッジの断面図である。 第12図は、第11図の円で囲まれた部分の拡大図である。 第13図は、つるをコーナーに取り付けるための一体に設けられた蝶番部材を 有するダブルラチェット眼鏡用留め具の上面図である。 第14図は、第13図のライン14−14に沿った側断面図である。 第15図は、第14図の底面図である。 第16図は、第15図を90°回転させた側面図である。 第17図は、つるをサイドに取り付けるための一体に設けられた蝶番部材を有 するダブルラチェット眼鏡用留め具の上面図である。 第18図は、第17図のライン18−18に沿った側断面図である。 第19図は、第18図の底面図である。 第20図は、第19図を90°回転させた側面図である。 第21図は、組み立てられた寸法変更可能眼鏡フレーム の部分正面図である。 第22図は、第21図に於いて円で囲まれた部分の拡大 された断面図であり、留め具の第2の実施例を組み立てられた状態で表している 。 第23図は、寸法変更可能眼鏡フレームの第3の実施例の上面図である。 第24図は、第23図の正面図である。 第25図は、第23図に於いて円で囲まれた留め具部の拡大された断面図であ る。 第26図は、第24図のライン26−26に沿った上側縁部分の90°回転さ れた断面図である。 第27図は、眼鏡フレームのつるの上面図である。 第28図は、第27図の内側の図である。 第29図は、従来技術のフレームの一例の正面図である。 第30図は、別のタイプの従来技術のフレームの正面図である。 第31図は、ブリッジサイズ決定用カードの正面図である。 第32図は、第3図のフレームの背面図である。 第33図は、第32図のストラップの内側面の平面図である。 第34図は、つるをコーナーに取り付けるための留め具の背面図であり、蝶番 部材の詳細は省略されている。 第35図は、つるをサイドに取り付けるための留め具の背面図であり、蝶番部 材の詳細は省略されている。発明の詳細な説明 第1図には、概ね符号1で示されている眼鏡フレームの一実施例が図示されて いる。この眼鏡フレームは、上側縁ストラップ2と上側縁ストラップ3とを含ん でおり、それらは分離可能な別個のラッチェット留め具4と共に、レンズ5をフ レーム内の所定の位置に保持する囲いを形成している。つる11は、従来構造の 蝶番部材10によってラチェット留め具4に取り付けられている。縁ストラップ 2及び3には、内側面に沿って溝または突部が形成されている。このような溝ま たは突部は、それぞれ、典型的な光学レンズの周縁に沿って設けられている面取 り状の傾斜面または溝を補完する。第2図に示されているように、囲いの寸法を 調整すると共に囲いを確固としたものにするべくダブルラチェット留め具4が用 いられている。各縁ストラップ2及び3は、留め具4の中に挿入することができ 、個別に固定及び/または調整することができる。それによって、与えられたレ ンズのサイズ及び形状に合うようにストラップを直線的に動かして、適切な位置 で、ストラップの内縁に設けられた横向きラチェット面2c及び3c(第2図) がそれぞれ留め具のラチェット爪6に係合するようにすることができる。これは 、眼鏡の着用者の瞳孔の中心に関してレンズの光学中心の位置を合わせ易くする 上で、結果として得られる眼鏡フレームにとって不可欠な要素である。第23図 及び第24図に示されているように、留め具がフレ ームの一部として一体に設けられている場合、上部の縁の長さが非常に重要とな る。即ち、この長さが、与えられたレンズの対応する長さに一致するかまたは極 めて近くなければならない。レンズを挿入し、縁ストラップをラチェット結合に よって調整及び固定した後、余分なストラップの末端2a及び3aは、留め具の 外面と端が揃うように、はさみ、爪切り、或いは他の簡単な道具によって切除さ れる。その後、エンドキャップ9が留め具の開口に挿入され、開口を隠すと共に 、その傾斜した面9aのくさび作用によって、可撓性を有するラチェット爪が縁 ストラップに更に押しつけられ固定される。 上述した本発明の好適実施例では、フレームの両側にある上側及び下側縁スト ラップ2、3、22、23(第3図)は、上部ブリッジ17及び鼻当て16、1 8と一体となった一部品構造となっており、一体に成形することができる。図示 されてはいないが、別の実施例として、右側及び左側縁ストラップを、ブリッジ または一体的なブリッジ/鼻当てに機械的手段で固定することも考えられる。 第3図に示されているように、縁ストラップの20、21、22、及び23で 示された部分には、通常約110°の角度αを含む溝27または突部が内側面に 沿って形成されている。このような溝または突部は、それぞれ、通常の視力矯正 用レンズまたはサングラス用レンズの周縁に見られる面取り状の傾斜面または溝 を補完する。溝または突部 は、ラチェット部だけではなく(末端部を除く)縁の長さ全体に渡って形成して もよい。更に、縁ストラップのこれらの部分には、ストラップの長さに対して垂 直な向きの角張った溝(“畝”)26が形成されている(第9図及び第10図) 。溝、突部、及び畝は、ストラップの内側面に形成され、いったんフレームが組 み立てられてレンズが挿入されると、見えなくなるようになっている。更に、連 なった垂直方向の溝または畝は、ストラップの幅全体にまたがってはおらず、チ ャネル27(第9図)を残している。チャネル27は縁ストラップの畝状部の縁 に沿って延在し、縁ストラップを横から見た時に、チャネル27によって畝が隠 されるようになっている。 第4図に示されているように、上側縁ストラップは、ストラップを曲げるため の撓曲点を形成する畝状部19を有している。これによって、各ストラップの可 撓性が増し、ブリッジの近辺で急角度で曲折しているようなレンズの形状に沿う ようにストラップを曲げるのが容易になっている。 第3図に示されているように、上側縁ストラップと下側縁ストラップの長さは 異なっている。これは、上側ストラップが大型のレンズのサイドの中点より若干 下まで届き、下側ストラップが上部外側のコーナーまで達し、眼鏡フレームのつ るの位置を調整できるようにするためである。この図には、標準的な眼鏡フレー ムのレンズの位置決めが概ねなされるように、縁ストラップが約5°の角度θで ブリ ッジに成形または取り付けられいるのが示されている。 第7図及び第8図には、ラチェット留め具4に挿入されやすいように、各縁ス トラップの末端部24が幅W、深さdでテーパ加工されているのが示されている 。また、末端部24はその外側面に一連の畝28を有している。これらの畝によ って表面が掴みやすくなっており、ラチェットで留める際、縁ストラップを留め 具を通して引っ張りレンズに対し締め付けるときに滑りにくくなっている。第1 1図及び第12図は、鼻当て16と上部ブリッジ26aの断面図を示している。 第13図乃至16図には、つるがコーナーに取り付けられる眼鏡フレームの構 造が、ダブルラチェット眼鏡用留め具部材29に関して示されている。この構造 は、つるを取り付けるための一体に設けられた蝶番部材30を含んでいる。上述 したように、留め具29は2つのラチェット爪33及び34を有しており、それ らはラチェット支持ポスト32に取り付けられている。ラチェット支持ポストは 、ラチェット爪を留め具内の所定の場所に保持する働きをする。ラチェットポス トの端部31には、溝または突部が形成されており、それぞれ、装着されるレン ズの面取り状の傾斜面または溝を補完し、噛み合うようになっている。ラチェッ ト爪33及び34の歯は、ストラップが挿入され、ラチェットで留められ、締め 上げられたとき、縁ストラップのラチェット面の畝(第2図の2c及び3c)を 補完し、噛 み合うように設計されている。ラチェット爪は、点37及び38に於いてラチェ ットポストに十分な材料厚さ及び形状で結合されており、それによって、ラチェ ット爪は若干の可撓性を有し、縁ストラップが留め具内を一方に移動するのは許 容するが、ストラップに逆方向に張力が加わった場合、留め具の外壁43及び4 4にストラップを押しつけて動かないようにする。上側ストラップはスロット2 9aを通って留め具内に入り、開口42を通って留め具の外に出る。下側ストラ ップは開口40を通って入り、開口41を通って外に出る。各ラチェット爪の外 側端部に設けられた小さなカップ(cup)または窪み35に小さなプローブ状 のもの(例えばボールペンのペン先)を挿入することができ、それによってラチ ェット爪を縁ストラップから引き離すことができる。これによって、レンズを容 易に取り外すことができ、また、誤ってストラップを深く挿入しすぎて囲いが小 さくなりすぎた場合に再調整することができる。第15図に示されているように 、ラチェット留め具の前側及び後ろ側のレンズ側の縁45は、つるが上部コーナ ーに取り付けられるような眼鏡フレーム用レンズのコーナーの通常の形状に一致 するように湾曲している。110°の角度αは、フレームの溝によってできる弧 に対する米国規格協会(ANSI)の標準である。留め具の蝶番部材30は、留 め具のつる取り付け用腕部36に取り付けられている。蝶番部材が留め具のラチ ェット部の裏側のつる取り 付け用腕部に位置するようにするのは、フレームの縁の裏側に突出するような非 常に厚いレンズに対しても十分余裕を持たせるためである。また、それによって 、金属製の蝶番部材の(所望に応じて)取り付けまたははめ込みのための土台も 留め具上に得られる。 第17図乃至第20図には、本発明のダブルラチェット眼鏡留め具46の構造 が示されている。これは、つるがサイドに取り付けられるような眼鏡フレームに 対し設計されたものである。この留め具は、上述した留め具29と概ね同様であ る。しかし、上側縁ストラップが留め具の上部に設けられた開口47から留め具 内に入り、留め具49のレンズ側の縁がより緩やかに湾曲している点が異なる。 第21図及び第22図に示されている留め具50では、一つのラチェット爪と 、ねじの頭がさら穴に埋まるようになっている機械的な固定デバイス51(例え ばタッピングねじ)が使用されている。この実施例は、つるがコーナーに取り付 けられるような眼鏡フレームに対し設計されたものである。この留め具は、上述 したダブルラチェット留め具と同様につるを取り付けるための一体に設けられた 蝶番部材(図示せず)を含む。この留め具は、両側にラチャェット歯が設けられ た一つのラチェット爪52を有する。ラチェット爪52は、ラチェット支持ポス ト53に取り付けられている。ラチェット支持ポストは、ラチェット爪を留め具 内の所定の位置に保持する。ラチェットポストの端部 54は溝または突部を有し、それぞれ、装着されるレンズの面取り状の傾斜面ま たは溝を補完し噛み合うようになっている。ラチェット爪52の上側及び下側に 設けられた歯55a及び55bは、縁ストラップが挿入されたとき、縁ストラッ プのラチェット畝2c、3cを補完し、咬み合うように設計されている。ラチェ ット爪52は、点56に於いて十分な材料厚さ及び形状でラチェットポスト53 に結合されており、それによって、ラチェット爪52は若干の可撓性を有し、縁 ストラップが留め具内に挿入可能となっている。ねじ51が締め付けられると、 その端部51eは留め具の内部にまで伸び、縁ストラップの一方がラチェット腕 に対し押しつけられる。 上記構造では、縁ストラップは留め具内を一方向に移動することはできるが、 逆向きの張力がストラップに加わると、ストラップはラチェット爪の歯に対して 押しつけられて固定される。更に、ねじ51を締め付けることによって、ラチェ ット爪52は下向きに反り、ラチェット腕の歯55bが下側縁ストラップに係合 しストラップが固定される。両ストラップ挿入時にねじを完全に締め付けること によって、ねじは上側縁ストラップを貫通し、腕部を所定の場所に“永久的に” 固定することもできる。このシングルラチェット留め具の実施例では、ねじは留 め具の上部に配置されている。別の方法として、ねじを留め具の下部に配置して 、下側の縁ストラップと係合するようにしてもよい。上 側ストラップは開口またはスロット59を通って留め具内に入り、開口58を通 って外へ出る。下側ストラップは開口またはスロット57を通って入り、やはり 開口58を通って外へ出る。ねじを逆に回して外すことによって、ラチェット腕 にかかっている圧力を取り除き、ラチェット腕を縁ストラップから引き離すこと ができる。これによって、レンズを簡単に取り外すことができると共に、誤って ストラップを深く挿入しすぎて囲いが小さくなりすぎた場合に再調整することが できる。本発明による留め具のこの実施例は、留め具がより小さくなっていると いう利点を有するが、組み立てにねじを必要とするという欠点もある。 第23図乃至第26図の本発明の実施例は、固定した縁59及び60を有する 固定した上部バーと、下側の縁ストラップ61及び62とを含んでいる。縁59 及び60はノーズピース71の上部のブリッジ端部から延在し、縁ストラップ6 1及び62はノーズピース71の下部の頬側端部から延在している。縁59及び 60の各外側端部は、一体に設けられたラチェット留め具64を含んでおり、こ の留め具64は開口とラチェット爪とを有し、それによって下側縁ストラップ6 1及び62を挿入することができると共にそれらと係合して固定することができ る。従って、この実施例は、一体に形成された一部品構造となっている。固定の 特徴について第25図に見ることができる。ラチェット機構またはラチェット爪 67の作用は、上述したダブル ラチェット留め具の作用と同様である。上側の縁の留め具部分の裏側に、つるを 取り付けるための蝶番部材65(第23図)が取り付けられている。下側の縁ス トラップの特徴は、第1図に対して述べた特徴と同じである。本発明のこの実施 例の上部バーの縁部分59、60は、レンズの上部と表側の上部周縁にかけて延 在する固定した突部70を有している。突部70はノーズピース71のサイドの 縁を回って連続しており、ノーズピースの下部の頬領域に沿って徐々にテーパ加 工されている。突部70は、この標準の上側の縁に、形状やサイズが周縁全体に 渡って完全には整合しないレンズを挿入することによって生じるレンズと縁との 間の隙間を隠すように設計されている。第26図には、突部70の断面が明示さ れている。 第27図及び第28図には、眼鏡フレームのつる72が示されているが、これ は製品の一部として提供されてもよく、或いは壊れたフレームのつるを持ってき ても良い。 構造材料: 本出願中で開示される寸法変更可能なフレームは、ナイロンまたはポリカーボ ネイトのような合成プラスチック材料、金属、またはゴム材料などのナイロンと 同じような特性を有する材料から製造することができる。特に、このような材料 は、例えば爪の根本の断面やストラップの厚みに於いて高い柔軟性を有している べきであるが、弾性は比較的低くても良い。 レンズ装着の詳細手順: 1993年1月12日、Nicholas G.Varverisにより著作 権設定。 寸法変更可能な眼鏡フレームの組立について上述した。この章では、レンズが フレーム内に確実に適切に配置されるようにするための手順について述べる。プ リズム効果や像の歪みが発生しないようにレンズを適切に配置することは、乱視 用、遠近両用、または他の視力矯正用光学レンズを使用する眼鏡着用者にとって 大切である。そのような手順について説明するため、好適実施例が用いられるこ ととする。本手順は、特殊な能力を持たない普通の人が、本手順と寸法調整可能 な眼鏡フレームとを用いて、使用していた古い眼鏡から取り出した一対のレンズ (即ち、当人に元々よく合ったレンズ)を、特別な道具を必要とすることなく装 着することを想定している。この手順は、使用していたフレームの装着具合を再 現するということに関して述べられる。 この手順は以下の過程からなる: 1.まず、使用していたフレームが、つるをサイドに付けるタイプのものであ るか、或いはつるをコーナーに付けるタイプのものであるかを見て判断し、第1 4図に符号29で示されているような、或いは第18図に符号46で示されてい るような対応するダブルラチェット留め具を選択する。 2.次に、大、中、小のブリッジ孔が設けられたブリッジサイズ決定用カード (第31図)を用いて、鼻のサイズ及び形状に最もよく合ったブリッジサイズを 選択する。ブリッジの底部及びサイドが、鼻の上部及び両横に快適に安置される ようなサイズを選択するべきである。(この手順は、汎用ブリッジサイズでしか 製品が手に入らない場合はとばしてもよい。) 3.次に、各レンズ表面に2つの基準点をマーキングする。第29図及び第3 0図にその手順を示す。マーキングをするために、使用していたフレームの各レ ンズの縁に沿って、ブリッジの近くとつる取り付け部分の近くとに接着剤の付い たテープの小片81及び82を張るとよいが、消すことのできるインクを用いた マーカーペンによってレンズ上に直接マーキングをしてもよい。テープは、上に 字を書くことができ、簡単にはがせるマスキングテープのようなものが好ましい 。鏡を見ながら、各つるの中心点と、ブリッジが鼻と交差する位置であるブリッ ジの基端部とに於いて、各レンズの縁付近に、マーキング83、84、85、及 び86を印す。マーキングはレンズに永久的な跡が残らないように行う。どちら のレンズが右目用であるかを示すマーキング(86a)も印すと良い。使用して いたフレームのブリッジが鼻の上に安置されないような場合(第30図)は、定 規または硬いカード91をレンズ表面を横切るように水平に保持して、鏡を見な がら、そのエッジが鼻の 上部に安置されるようにし、これを適切なマーキングをするのに用いることがで きる(第30図)。 4.次に、親指で背後から各レンズのコーナーをそっと、しかし確実に押して 、使用していた古い(おそらく壊れた)フレームから使用していたレンズを取り 出す。ワイヤフレームの場合、つるの近くのねじを緩めるか取り外すことが必要 であろう。プラスチックフレームから取り外す場合、古いフレームの各レンズの はまっている部分を最初にお湯に浸しておけば、取り外しがより簡単になるだろ う。 5.寸法調整可能な眼鏡フレームを組み立てる。上側及び下側縁ストラップを ダブルラチェット留め具の開口に、ラチェット機構と丁度係合する程度に挿入す る。 第32図乃至第35図には、本発明の第3図に示された好適実施例の裏側に設 けられたレンズの位置決め用の複数の印が示されている。詳述すると、フレーム 部は、ブリッジが眼鏡着用者の鼻の上に安置されるべき点を示すレンズ位置決め ポインタ75及び76を、各縁のブリッジ部上に有している。第33図には、各 縁ストラップのラチェット部の各畝をマーキングするのに用いられる交互に設け られた一連のダッシュと点73が示されている。符号73、74、72、及び7 7で示された部分は、マーキングを有する縁ストラップのラチェット部である。 これによって、与えられた形状のレンズに対して適切なセッティング(即ち、縁 ストラップの長さ)を素早く認識するのが容易になって いる。また、両方のレンズに対するセッティングを合わせたり、寸法調整可能な 眼鏡フレームを複製したりするのが容易になっている(例えば色が異なる眼鏡フ レーム)。第34図及び第35図には、上述したダブルラチェット留め具の背面 が示されている(蝶番部材は省略されている)。各留め具は、レンズと係合する 縁の近くに、つるの中心点を示すレンズ位置決めポインタ79及び80をそれぞ れ有している。 6.右側レンズをフレームの右側に挿入し、レンズ上に印されたブリッジマー キングが寸法変更可能なフレームのブリッジのレンズ位置決めポインタと一直線 になるようにレンズの位置を合わせる。次に、上側縁ストラップをレンズの周縁 に沿って巻き付け、留め具上のレンズ位置決めポインタがレンズ上に印されたつ る取り付け部分のマーキングと整合するまで、上側縁ストラップを留め具を通し てゆっくりと引っ張る。 7.レンズが所定の位置にしっかりと保持されるまで、下側縁ストラップを徐 々に留め具を通して引っ張る。レンズが均等によりきつく保持されるように、レ ンズを一旦取り除いて、ストラップを“クリック”(または“畝”)一つ分また は2つ分だけラチェットを通して引き締める。その後、レンズ位置決めポインタ とマーキングとが整合するように注意しながら、縁ストラップでレンズの周縁を 圧迫するようにしてレンズを再度挿入することができる。 8.いったん一方のレンズが挿入されれば、縁ストラップの畝マーキングを用 いて、もう一方のレンズに対する留め具上の位置を同じように定めることができ る。 9.各留め具につるを取り付ける。 10.眼鏡をかけ、鏡を使って装着具合を確かめる。また、レンズ位置ポイン タとマーキングとの整合を確認する。フレームが顔に丁度合うようにする。縁ス トラップの一つを締めすぎた場合は、ボールペンのペン先のようなプローブ状の ものを用いて、留め具のラチェット腕の一つを引き離すことによって、調整する ことができる。 11.フレームの装着具合とレンズの位置が満足するものとなったら、余分な 縁ストラップをはさみまたは爪切りを用いて切除し、レンズの表面にマーキング をするために用いたテープをはがす。テープをはがす前に、永久的なマーキング 手段によって、レンズの面取り状の傾斜面の縁にこれらの位置を永久的にマーキ ングしても良い。そうすることによって、後のフレームへの組み込み時に、上述 した過程3を省略することができる。 12.所望に応じて、留め具のサイドキャップ9(第2図)を挿入して、留め 具の開口をふさぐこともできる。 (手順の詳細な説明終了) 本発明の別の側面によると、上述したようなつるや鼻パッドに於けるマーキン グは、光学用レンズメーカによって、ノッチ、マーク、または窪みとして永久的 に付けられてい ても良い。そのようなマーキング方法は、上述したような一時的に用いられる眼 鏡フレームのような様々な眼鏡フレームに用いられるのに適した眼鏡レンズを用 意する方法を含むが、特に、以下の過程を含む。即ち、眼鏡着用者に合った一対 の眼鏡レンズを用意する過程と、前記レンズが挿入されるべき眼鏡フレームのつ る取り付け部分の中心点の位置を表す第1の点を各レンズの周縁に於いて定める 過程と、前記第1の点を前記レンズ上に永久的にマーキングする過程と、眼鏡フ レームの鼻当てが眼鏡着用者の鼻と交差する位置を表す第2の点を各レンズの周 縁に於いて定める過程と、前記第2の点を前記レンズ上に永久的にマーキングす る過程とを含む。それによって、前記第1及び第2の点にマーキングが印された レンズを新しいフレームに挿入し位置決めをするとき、それらのマーキングを用 いることができる。 上述した本発明の実施例は、例示を目的としてものであって限定的なものでは ない。当業者にとっては、上述したことから本発明の他の実施態様も容易であろ う。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.一対のガラスレンズのための眼鏡フレームであって、 ノーズピースと、 一対のラチェット留め具と、 前記ノーズピースから延在する可撓性を有する一対のストラップとを含み、 前記ストラップはその表面上にラチェット手段を有しており、 それによって、前記ストラップが前記レンズのそれぞれの周縁を取り巻くよう に配され、前記ラチェット手段を含む前記ストラップの端部が前記ラチェット留 め具のそれぞれに於いて締め付けられ、前記レンズが前記フレーム内にしっかり と保持されるようになっていることを特徴とする眼鏡フレーム。 2.前記ラチェット留め具が、長寸のスロットと該スロット内に延在する可撓性 を有する少なくとも1つの爪とを有する本体を含み、 前記可撓性を有するストラップが前記スロット内に挿入可能であり、前記少な くとも1つの爪が前記ストラップのラチェット手段と前記ストラップのラチェッ ト手段上のある位置に於いて噛み合い、前記レンズがしっかりと保持されるよう になっていることを特徴とする請求項1に記載の眼鏡フレーム。 3.前記ラチェット留め具の各々に、前記爪の対が一体的 に含まれていることを特徴とする請求項2に記載の眼鏡フレーム。 4.前記爪を前記ラチェット手段にしっかりと固定するべく、前記ラチェット留 め具のそれぞれ内に延在する一対のプラグを更に含むことを特徴とする請求項3 に記載の眼鏡フレーム。 5.前記ラチェット留め具の各々に於いてつるを取り付けるための手段を更に有 し、前記少なくとも1つの爪が、挿入されたストラップから前記爪を引き離すた めの手段を含んでいることを特徴とする請求項2に記載の眼鏡フレーム。 6.前記ラチェット留め具の前記スロットの各々内に可撓性を有する一つの爪が 延在していることを特徴とする請求項2に記載の眼鏡フレーム。 7.前記ストラップのラチェット手段が前記ストラップの長手方向軸に対し横向 きに延在していることを特徴とする請求項1に記載の眼鏡フレーム。 8.前記ノーズピースが前記ストラップに一体となっていることを特徴とする請 求項1に記載の眼鏡フレーム。 9.前記ストラップを前記ノーズピースに近接した位置に於いて曲げるための手 段が、前記ストラップに含まれていることを特徴とする請求項8に記載の眼鏡フ レーム。 10.前記ラチェット留め具の各々が、前記ストラップの各々と前記ノーズピー スとの間の前記フレームの中間部分と一体に形成されており、前記ストラップの 各々の末端部 が、それぞれのレンズを把持するように前記ラチェット留め具に挿入可能である ことを特徴とする請求項1に記載の眼鏡フレーム。 11.前記ストラップが、前記レンズの面取り状の傾斜面を設けられた周縁を受 容するべく内側に向いた面に長手方向の溝を含んでいることを特徴とする請求項 1に記載の眼鏡フレーム。 12.前記ストラップが、前記レンズの溝が設けられた周縁と咬み合うような面 取り状の傾斜面を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の眼鏡フレーム。 13.前記ノーズピースの上部ブリッジから延在する固定した上部バーを含み、 前記ラチェット留め具が前記上部バーの両端に結合されていることを特徴とする 請求項1に記載の眼鏡フレーム。 14.前記ラチェット留め具が、つるを取り付けるための手段を含んでいること を特徴とする請求項1に記載の眼鏡フレーム。 15.前記ラチェット留め具と前記ストラップとがプラスチックから形成されて いることを特徴とする請求項1に記載の眼鏡フレーム。 16.前記ラチェット留め具と前記ストラップとが、一体的に形成されたナイロ ンプラスチックからなることを特徴とする請求項15に記載の眼鏡フレーム。 17.前記ストラップが、テーパ加工された末端部を有し、 前記ストラップが前記ラチェット留め具内に挿入されやすいようになっているこ とを特徴とする請求項1に記載の眼鏡フレーム。 18.前記ストラップが変形可能な断面を有することを特徴とする請求項1に記 載の眼鏡フレーム。 19.一対のレンズのための眼鏡フレームであって、 鼻当てと、上部ブリッジ側端部と、下部頬側端部とを有する中央のノーズピー スと、 前記ブリッジ側端部の両側に一体に設けられ横方向に延在する可撓性を有する 一対のストラップと、 前記頬側端部の両側に一体に設けられ横方向に延在する可撓性を有する一対の ストラップと、 一対のラチェット留め具とを有し、 前記ストラップの各々は前記ノーズピースから離れた位置にラチェット面を有 し、 前記一対のラチェット留め具が、前記ストラップの各々が前記レンズの周縁に 沿って巻き付くことができ、前記ノーズピースの一方の横側から延在するストラ ップの末端部が前記留め具の一方に挿入可能であり、前記ノーズピースの他方の 横側から延在するストラップが前記留め具の他方に挿入可能であり、前記末端部 を前記留め具を通して締め付けることによって、前記ラチェット面が前記留め具 のそれぞれに於いて固定され、前記レンズが結果として得られるフレーム内にし っかりと保持されるように配置されてい ることを特徴とする眼鏡フレーム。 20.前記ブリッジ側端部から延在する前記ストラップの各々の根元部分が、前 記レンズの上部外側周縁に沿うように前記ストラップを曲げるための手段を含ん でいることを特徴とする請求項19に記載の眼鏡フレーム。 21.前記ラチェット留め具が、前記ノーズピースから延在する前記フレームの 中間部分と一体になっており、且つ前記ストラップの各々の末端部が前記ラチェ ット留め具に挿入可能であり、それぞれのレンズを把持するようになっているこ とを特徴とする請求項19に記載の眼鏡フレーム。 22.前記ストラップが、前記レンズの面取り状の傾斜面を設けられた周縁を受 容するべく内側を向いた面に長手方向の溝を含んでいることを特徴とする請求項 19に記載の眼鏡フレーム。 23.ノーズピースと、前記ノーズピースから延在すると共に各々ラチェット面 を有する可撓性を有する少なくとも一対のストラップと、一対のラチェット留め 具とを有するフレームに、眼鏡レンズを取り付ける方法であって、 前記ノーズピースにレンズを挿入する過程と、 前記レンズの周縁に沿ってストラップを巻き付ける過程と、 前記ストラップのラチェット面を前記ラチェット留め具を通過し且つそれと係 合するようにし、前記レンズをしっかりと保持する過程と、 前記ストラップの前記ラチェット留め具からはみ出た余分な末端部を切除する 過程とを含むことを特徴とする方法。 24.前記レンズの光学中心が眼鏡着用者の瞳孔に関して概ね整合するように、 前記ストラップの位置を前記ノーズピースと前記ラチェット留め具とに関して調 整する過程を更に含むことを特徴とする請求項23に記載の方法。 25.左右のつるとノーズピースとを有する古いフレームで使用されていたレン ズを、古いフレームでのレンズ位置を再現するように、新たなフレームに組み込 む方法であって、 眼鏡を通常使用した状態で鏡を見て、古いフレームの各つる取り付け部分の中 心点と前記ノーズピースが鼻と交差する位置とに於いて各レンズの縁の近くにマ ーキングを印す共に、右または左のレンズを識別できるようにする過程であって 、前記マーキングは前記レンズに直接印されるか或いは前記レンズに張り付けら れたマーキングテープ上に印される該過程と、 前記古いフレームからレンズを取り外す過程と、 ラチェット留め具内にラチェット機構によって固定されるようにラチェット手 段を含む縁ストラップを有する寸法変更可能な新たなフレームを準備する過程で あって、前記新たなフレームは、新たなフレームのノーズピースが眼鏡着用者の 鼻と交差するべき位置と、新たなフレームの留め具内の位置とに於いて位置決め ポインタを含んでいる該過 程と、 前記レンズを前記新たなフレームに挿入し、前記レンズ上のマーキングを前記 新たなフレームの位置決めポインタと整合させる過程と、 前記縁ストラップを前記ラチェット留め具を通して引っ張り、前記レンズが前 記新たなフレームに於ける整合された位置にしっかりと保持されるようにする過 程とを含むことを特徴とする方法。 26.様々な眼鏡フレームで使用されるのに適した眼鏡レンズを提供する方法で あって、 眼鏡着用者に適した一対の眼鏡レンズを準備する過程と、 前記レンズが挿入されるべき眼鏡フレームのつる取り付け部分の中心点の位置 を表す第1の点を前記レンズの周縁に於いて定める過程と、 前記第1の点を前記レンズ上に永久的にマーキングする過程と、 前記眼鏡フレームのノーズピースが眼鏡着用者の鼻と交差する位置を表す第2 の点を前記レンズの周縁に於いて定める過程と、 前記第2の点を前記レンズ上に永久的にマーキングする過程とを含み、 前記第1及び第2の点をマーキングされたレンズを新たなフレームに挿入し位 置決めするとき、それらの点を使用することができることを特徴とする方法。
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