JPH08508509A - フェニルピロール誘導体および抗精神病薬としてのそれらの使用 - Google Patents

フェニルピロール誘導体および抗精神病薬としてのそれらの使用

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JPH08508509A JP6522678A JP52267894A JPH08508509A JP H08508509 A JPH08508509 A JP H08508509A JP 6522678 A JP6522678 A JP 6522678A JP 52267894 A JP52267894 A JP 52267894A JP H08508509 A JPH08508509 A JP H08508509A
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ハドリー,マイケル・スチュワート
ジョンソン,クリストファー・ノーバート
ステンプ,ジェフリー
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スミスクライン・ビーチャム・パブリック・リミテッド・カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 式(I): [式中、R1はC1〜4アルキルを表し;R2、R3、R4およびR5はそれぞれ独立して水素、ハロゲン、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、C1〜4アルコキシC1〜4アルキル、C1〜4アルキルスルホニル、トリフルオロメチルスルホニル、所望により置換されていてもよいアリールスルホニル、所望により置換されていてもよいヘテロアリールスルホニル、所望により置換されていてもよいアラルキルスルホニル、所望により置換されていてもよいヘテロアラルキルスルホニル、ニトロ、シアノ、アミノ、モノ−もしくはジ−アルキルアミノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシC1〜4アルキル、C1〜4アルキルチオ、C1〜4アルカノイル、C1〜4アルコキシカルボニル、アミノスルホニル、またはモノ−もしくはジC1〜4アルキルアミノスルホニルであるか;あるいはR1およびR2は一緒になって所望により1個または2個のC1〜4アルキル基により置換されていてもよい結合鎖−(CH2mp(ここに、mは2ないし4であり、pはゼロまたは1である)を形成し;Yは式(α):

Description

【発明の詳細な説明】 フェニルピロール誘導体および抗精神病薬としてのそれらの使用 本発明は、新規フェニルピロール誘導体、それらの合成法、それらを含有する 医薬組成物および治療、特に抗精神病薬としての使用に関する。 欧州特許出願第241053号には、式: [式中、Aは2,5−ピロール、または3,5−もしくは1,4−ピラゾールの ごとき不飽和5員環複素環;Xは窒素または酸素原子;R1、R2、R3はそれぞ れ水素またはアルキル;R4はアリール、ヘテロアリール、アリールカルボニル またはヘテロアリール−カルボニル;Rは種々の置換基から選択され、nは0〜 4である] で示される化合物が記載されている。該化合物は、抗精神病特性を有すると言わ れている。 欧州特許出願第259930号には、式: [式中、Aは2,5−ピロール、1,4−ピラゾールまたは2,5−フリルのご とき不飽和5員環複素環;Rは水素、アルキルまたは所望により置換されていて もよいフェニル;R1はアルキル、アルケニルであるか、またはフェニル基とと もに環を形成し;R2は水素、ヒドロキシまたはアルコキシ;R3は種々の置換基 から選択され、nは0〜3である] で示される化合物が記載されている。これらの化合物もまた抗精神病特性を有す ると言われている。 我々は、ドーパミンアンタゴニスト活性を有し、よって、抗精神病薬としての 可能性のある新規クラスの2−フェニルピロール類を、ついに見いだした。 第1の態様において、本発明は、式(I): [式中、R1はC1〜4アルキルを表し;R2、R3、R4およびR5はそれぞれ独立 して水素、ハロゲン、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、C1〜4アルコキシC1〜4 アルキル、C1〜4アルキルスルホニル、トリフルオロメチルスルホニル、所 望により置換されていてもよいアリールスルホニル、種も得により置換されてい てもよいヘテロアリールスルホニル、所望により置換されていてもよいアラルキ ルスルホニル、所望により置換されていてもよいヘテロアラルキルスルホニル、 ニトロ、シアノ、アミノ、モノ−もしくはジ−アルキルアミノ、トリフルオロメ チル、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシC1〜4アルキル、C1 〜4 アルキルチオ、C1〜4アルカノイル、C1〜4アルコキシカルボニル、アミノ スルホニル、またはモノ−もしくはジC1〜4アルキルアミノスルホニルであるか ;あるいはR1およびR2は一緒になって所望により1個または2個のC1〜4アル キル基により置換 されていてもよい結合鎖−(CH2mp(ここに、mは2ないし4であり、p はゼロまたは1である)を形成し;Yは式: (nおよびmはそれぞれ独立して1ないし3の数を表す) で示される基を表す] で示される化合物およびその塩を提供する。 式(I)の化合物において、アルキル基またはアルキル部分は直鎖状であって も分枝状であってもよい。アルキル基は、メチル、エチル、n−プロピル、n− ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、およびイソプロピル、t−ブチル、se c−ペンチル等のごとき分枝異性体を包含する。 式(I)の化合物中に存在するハロゲン原子は、フッ素、塩素、臭素またはヨ ウ素原子であってよい。 R1およびR2は一緒になってpが1である基−(CH2mpを形成する場合 には、酸素原子がR2の位置においてフェニル環に結合することが理解されるで あろう。 (CH2m部分が2個のC1〜4アルキル基により置換されている場合、好まし くは、これらは同じ炭素原子上で置換され、例えば、gem−ジメチル置換基に より置換される。 式(I)の化合物における置換基R2、R3、R4およびR5のいずれかの置換基 に存在する代表的なアリール基または部分は、フェニル、ナフチル、およびテト ラヒドロナフチルを包含する。ヘテロアリール基の適当な例は、フリル、チエニ ル、ピリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサジアゾリル、チ アジアゾリル、ピリジル、ピリダジル、ピリミジルおよびピラジルのごとき1個 またはそれ以上の酸素、イオウまたは窒素原子を有する5員環および6員双方の 環複素環を包含する。該アリールおよびヘテロアリール基に対する適当な置換基 は、ハロゲン、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、C1〜4アルコキシC1〜4ア ルキル、ニトロ、シアノ、アミノ、モノ−もしくはジC1〜4アルキルアミノ、ト リフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1〜4アル キル、C1〜4アルカノイルおよびC1〜4アルコキシカルボニルを包含する。 好ましくは、R1はメチルまたはエチルであるか、またはR2と一緒になってC2〜3 アルキレン鎖を形成する。 好ましくは、R2からR5のうちの少なくとも1つは水素であり、他の置換基は 、ハロゲン、C1〜2アルキル、C1〜2アルコキシ、フェニルスルホニル、C1〜3 アルキルスルホニル、CF3およびCF3Oから選択される。 基Yにおいて、好ましくは、nは1または2であり、好ましくは、mは1また は2である。例えば、nが1であってmが2であってもよく、あるいはnおよび mが両方とも1であってもよく、さらにnおよびmが両方とも2であってもよい 。 医薬において、式(I)の塩が生理学的に許容されるものであるべきであるこ とが理解されるでろあろう。適当な生理学的に許容される塩は当業者に明らかで あり、例えば、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸またはリン酸のごとき無 機塩;および例えば、コハク酸、マレイン酸、酢酸、フマル酸、クエン酸、酒石 酸、酢酸、安息香酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸またはナフタ レンスルホン酸のごとき有機酸とともに形成される酸付加塩を包含するであろう 。他の生理学的に許容されない塩を、例えば、式(I)の化合物の単離に用いて もよく、本発明の範囲内に包含される。さらに式(I)の化合物の溶媒和物およ び水和物も本発明の範囲内に包含される。 式(I)の化合物は、2個の不斉炭素を有し、それゆえ、ジアステレオマー形 態で存在する。式(I)の化合物のすべての可能なジアステレオマー形態(個々 のジアステレオマーおよびそれらの混合物)は本発明の範囲内に包含される。式 (I)の化合物のジアステレオマーはエナンチオマーのペアーを包含する。本発 明は、かかるエナンチオマーおよびラセミ体をはじめとする混合物を、その範囲 内に包含する。 特別な化合物(I)は、下記の基Y: において示される水素原子の相対的方向に関してシンおよびアンチ型のジアステ レオマーのぺアーとして存在することが可能である。 本発明の好ましい化合物は、中性アルミナクロマトグラフィーからおくれて溶 出されるジアステレオマーのぺアー(アンチ型ジアステレオマー)中に含まれる 式(I)の化合物である。 本発明の特別な化合物は、 2−[9−(6,9−アンチ−(1−アザビシクロ[4.3.0]ノニル)) ]−5−(3,5−ジブロモ−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール、 2−[2−(2,6−アンチ−(1−アザビシクロ[4.4.0]デシル)) ]−5−(3,5−ジブロモ−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール、 2−[9−(6,9−アンチ−(1−アザビシクロ[4.3.0]ノニル)) ]−5−(5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール、 2−[2−(2,6−アンチ−(1−アザビシクロ[4.4.0]デシル)) ]−5−(3−ブロモ−5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−1H −ピロール、 2−[9−(6,9−アンチ−(1−アザビシクロ[4.3.0]ノニル)) ] −5−(3−ブロモ−5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−1H− ピロール、 2−[9−(6,9−シン−(1−アザビシクロ[4.3.0]ノニル))] −5−(3,5−ジブロモ−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール、 2−[2−(2,6−シン−(1−アザビシクロ[4.4.0]デシル))] −5−(3,5−ジブロモ−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール、 2−[9−(6,9−シン−(1−アザビシクロ[4.3.0]ノニル))] −5−(5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール、 2−[2−(2,6−シン−(1−アザビシクロ[4.4.0]デシル))] −5−(3−ブロモ−5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−1H− ピロール、 2−[9−(6,9−シン−(1−アザビシクロ[4.3.0]ノニル))] −5−(3−ブロモ−5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−1H− ピロール、 およびそれらの塩を包含する。 さらに本発明は式(I)の化合物の合成方法であって、式(II): で示される化合物および基Yのオキソ誘導体: を用いてビルスマイアー(Vi1smeier)反応を行い、例えば、水素化ホウ素ナト リウムまたは水素化シアノホウ素ナトリウムで中間生成物を還元し;次いで、所 望により式(I)の塩を形成することからなる方法を提供する。 ビルスマイアー反応を慣用的方法により行うことができる。かくして、例えば 、基Yのオキソ誘導体を、まず、オキシ塩化リン(POCl3)と反応させ、次 いで、ジクロロメタンまたはジクロロエタンのごとき溶媒中で得られた生成物を 式(II)の化合物と慣用的に反応させることができる。次いで、この反応の生成 物を、例えば、水素化ホウ素ナトリウムまたは水素化シアノホウ素ナトリウムで 還元する。適当な溶媒、例えば、ジクロロエタン、ジクロロメタン、メタノール 、エタノール、水またはそれらの混合物中で、還元を行うことができる。 式(II)の化合物を、式(IV): で示されるジカルボニル化合物の環化により合成することができる。 エタノールのごとき溶媒中、アンモニウム塩、例えば、酢酸アンモニウムを用 いて反応を行うことができる(例えば、シー・ジー・クルセ(C.G.Kruse)ら, ヘテロサイクルズ(Heterocyc1es)第26巻,3141頁,1987年参照)。 式(IV)の化合物自体を、適当なハロゲン化置換ベンゾイルを2−(2−ハロ エチル)−1,3−ジオキソランまたは2−(2−ハロエチル)−1,3−ジオ キサンと反応させ、次いで、酸加水分解を行うことにより合成することができる 。 上記方法に用いる式(III)の化合物は、3−インドリジジノンおよび4−キ ノリジジノンを包含する。文献(例えば、ケミカル・アブストラクト(Chem.Ab s.),1964年,第60巻,1691fおよびケミカル・アブストラクト, 1963年,第59巻,3889d)記載の方法によりかかる化合物を合成する ことができる。 式(I)の化合物がエナンチオマー混合物として得られる場合、分割試薬の存 在下での結晶化、または、例えばキラルHPLCカラムを用いるクロマトグラフ ィーのごとき慣用的方法によりこれらの化合物を分離することができる。 式(I)の化合物はドーパミン受容体、特に、D3受容体に対する親和性を示 すことが示されており、精神病の症状のごときかかる受容体の変調を必要とする 症状の治療に有用であると期待される。現在用いられている抗精神病薬(神経弛 緩薬)の治療上の有効性は、一般的に、D2受容体の遮断により発揮されると考 えられている;しかしながら、さらにこの機構は、多くの神経弛緩薬に伴う、所 望でない徐々に大きくなって行く副作用(eps)を引き起こすと考えられてい る。理論により束縛されることを望むことなく、最近になって特徴づけられたド ーパミンD3受容体の遮断が有意なeps伴わずに有利な抗精神病活性を生じう る事が示唆されている(例えば、ソコロフ(Sokoloff)ら,ネイチャー(Nature ),1990年;第347巻:146〜151頁;およびシュワルツ(Schwartz )ら,クリニカル・ニューロファーマコロジー(Clinical Pharmacology)第1 6巻,第4号,295〜314頁,1993年参照)。それゆえ、本発明の好ま しい化合物は、ドーパミンD2受容体に対するよりもドーパミンD3受容体に対す る高い親和性を有する化合物である(例えば、クローン化されたドーパミン受容 体を用 いてかかる親和性を測定する)。有利には、該化合物はD3受容体の選択的モジ ュレーターとして使用される。詳細には、式(I)の化合物はドーパミンD3受 容体アンタゴニストであり、かかる物質は、例えば、分裂病、分裂情動精神病、 および躁病の治療において抗精神病薬として有用である可能性がある。ドーパミ ンD3受容体の変調により治療されうる他の症状は、パーキンソン病、神経弛緩 により誘導されるパーキンソン症候群および晩発性運動障害のごとき運動障害疾 患;鬱病;ならびに薬剤依存症(例えばコカイン依存症)を包含する。 それゆえ、本発明のさらなる態様は、例えば、分裂病のごとき精神病のような ドーパミンD3受容体の変調を必要とする症状の治療方法であって、治療を必要 とする対象に有効量の式(I)の化合物またはその生理学的に許容される塩を投 与することからなる方法を提供する。 さらに本発明は、例えば、分裂病のごとき精神病のようなドーパミンD3受容 体の変調を必要とする症状の治療のための医薬の製造における式(I)の化合物 またはその生理学的に許容される塩の使用を提供する。 医薬における使用に関して、本発明化合物は、通常には、標準的な医薬組成物 として投与される。それゆえ、本発明はさらなる態様において、式(I)の新規 化合物またはその生理学的に許容される塩ならびに生理学的に許容される担体か らなる医薬組成物を提供する。 いかなる慣用的方法、例えば、経口、非経口、ほほ側、舌下、鼻腔内、直腸か ら、または経皮的投与によっても、式(I)の化合物を投与することができ、医 薬組成物をこれらに適合させることができる。 経口投与された場合に活性のある式(I)の化合物およびそれらの生理学的に 許容される塩を、液体または固体、例えば、シロップ、懸濁液またはエマルジョ ン、錠剤、カプセルおよびトローチとして処方することができる。 一般的には、液体処方は、例えば、ポリエチレングリコールまたは油のような 適当な液体担体中の該化合物またはその生理学的に許容される塩の懸濁液または 溶液からなる。処方はさらに懸濁化剤、保存料、香料または着色料を含んでいて もよい。 固体処方の調製に常用されるいかなる医薬担体を用いても、錠剤形態の組成物 を調製することができる。かかる担体の例は、ステアリン酸マグネシウム、澱粉 、乳糖およびセルロースを包含する。 常用されるカプセル封入法を用いてカプセル形態の組成物を調製することがで きる。例えば、活性成分を含有するペレットを標準的担体を用いて調製し、次い で、硬ゼラチンカプセル中に充填することができ;別法として、適当な医薬担体 、例えば、水性ガム、セルロース、シリケートまたは油を用いて分散物または懸 濁液を調製することができ、次いで、軟ゼラチンカプセル中に充填することがで きる。 典型的な非経口組成物は、滅菌水性担体または非経口的に許容される油、例え ば、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、レシチン、落花生油、ゴ マ油中の該化合物またはその生理学的に許容される塩の溶液または懸濁液からな る。別法として、溶液を凍結乾燥し、次いで、投与直前に適用な溶媒で復元する ことができる。 慣用的には、鼻腔内投与用組成物をエアロゾル、ゲルおよび粉末として処方し てもよい。典型的には、エアロゾル処方は、生理学的に許容される水性または非 水性溶媒中の活性物質の溶液または微粒子懸濁液からなり、通常は、密封容器中 の1回分または複数回分として提供され、霧化装置とともに用いるカートリッジ または詰め替え物の形態であってもよい。別法として、密封容器が、1回での使 い捨てを意図した計量バルブ付きの1回分の鼻腔内吸入器またはエアロゾル分注 器のごとき1回分用の分注器であってもよい。剤型がエアロゾル分注器からなる 場合、フルオロクロロ炭化水素のごとき圧縮気体または有機推進剤のごとき圧縮 気体である推進剤を含んでいてもよい。エアロゾル剤型はポンプ式霧化装置の形 態であってもよい。 ほほ側または舌下投与に適する組成物は、活性成分が砂糖、アラビアゴム、ト ラガカント、またはゼラチンおよびグリセリンのごとき担体とともに処方されて いる錠剤、トローチおよび香錠を包含する。 直腸投与用組成物は、便利には、カカオ油脂のごとき慣用的な坐薬基材を含有 する坐薬の形態である。 経皮投与の適する組成物は、難航、ゲルおよびパッチを包含する。 好ましくは、組成物は錠剤、カプセルまたはアンプルのごとき単位剤型である 。 経口投与用の1回分は、好ましくは、遊離塩基に換算して1ないし250mg (非経口投与用には、好ましくは、0.1ないし25mg)の式(I)の化合物 またはその生理学的に許容される塩を含有する。 生理学的に許容される本発明化合物は、通常は、毎日の投与規則、例えば、成 人患者には、経口投与量としては遊離塩基に換算して1mgないし500mgの 間、好ましくは10mgないし400mgの間、例えば、10ないし250mg の間、あるいは筋肉内投与量としては遊離塩基に換算して0.1mgないし10 0mgの間、好ましくは0.1mgないし50mgの間、例えば、1ないし25 mgの間の式(I)の遊離塩基に換算して化合物またはその生理学的に許容され る塩を、1日1ないし4回投与する。適当には、該化合物を連続的な治療期間、 例えば1週間またはそれ以上にわたり投与する。 以下の非限定的な実施例によって本発明をされに説明する。 実施例1 2−[9−(1−アザビシクロ[4.3.0]ノニル)]−5−(3,5−ジブ ロモ−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール塩酸塩(6,9−シン−および 6,9−アンチ− 異性体) オキシ塩化リン(0.25ml,2.7mmol)を、アルゴン被覆下、室温 において、一定の攪拌をしながら3−インドリジジノン(0.34g,2.4m mol)[ケミカル・アブストラクト,1964年,第60巻,1691f]に 添加した。得られた粘性油状物質を40℃において16時間攪拌し、次いで、1 ,2−ジクロロエタン(2ml)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、次い で、1,2−ジクロロエタン(4ml)中の2−(3,5−ジブロモ−2−メト キシフェニル)−1H−ピロール(0.405g,1.2mmol)の溶液を滴 下した。反応混合物を0ないし5℃で2時間攪拌し、次いで、室温で18時間攪 拌し た。水素化ホウ素ナトリウム(0.418g,11.1mmol)を氷冷しなが ら少しずつ添加し、次いで、室温で3時間攪拌した。混合物を0℃に冷却し、水 (2ml)、次いで、メタノール(2ml)を滴下して処理した。発泡が沈静化 したら、混合物を水(30ml)に注ぎ、ジクロロメタン(3x30ml)で抽 出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで、減圧蒸発 して油状物質を得た。ホウ素複合体を塩酸(35%;2.0ml)およびメタノ ール(4.0ml)の混合物で処理し、得られた溶液を18時間攪拌した。溶液 をH2O(20ml)および水酸化ナトリウム水溶液(40%;2.55ml) で処理し、次いで、ジクロロメタン(3x30ml)で抽出した。合わせた抽出 物を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発して油状物質を得た(0.70g) 。エーテル(30〜100%)−ペンタンのグラジエント溶出、次いで、エーテ ル−メタノール(0〜1%)のグラジエント溶出を用いるアルミナ(ブロックマ ン(Brockmann)社製 1級)上のクロマトグラフィーにより、標記化合物の遊 離塩基を2組のジアステレオマーとして得た。はやく溶出するペアーA(0.1 35g)およびおそく溶出するぺアーB(0.186g)を無色油状物質として 単離した。はやく溶出するペアーA(0.122g)をエーテルに溶解し、その 溶液を水(3x20ml)で洗浄し、次いで、塩酸(0.1M;3x30ml) で抽出した。合わせた水性抽出物をジクロロメタン(3x30ml)で抽出し、 合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発して標記化合物( はやく溶出するジアステレオマーのペアーA)を白色泡状物質(0.129g, 22%)として得た。おそく溶出するジアステレオマーのペアーBの塩酸塩(0 .114g;19%)を、遊離塩基(0.175g)から同様の方法で調製し、 白色泡状物質として得た。 はやく溶出するジアステレオマーのペアーA −シン型(遊離塩基) NMRδ(200MHz;CDCl3)1.18〜1.32(2H,m),1. 40〜1.69(4H,br m),1.73〜1.93(4H,br m), 1.95〜2.15(2H,br m),2.81〜2.94(1H,br m ), 3.25〜3.40(1H,br m),3.73(3H,s),6.09(1 H,br),6.48(1H,br s),7.46(1H,d),7.63( 1H,d),7.63(1H,br s)および9.71(1H,br s)。 おそく溶出するジアステレアーのペアーB −アンチ型(遊離塩基) NMRδ(200MHz;CDCl3)1.15〜1.36(2H,m),1. 40〜1.63(3H,m),1.66〜1.95(3H,m),2.02〜2 .21(2H,m),2.28〜2.47(1H,m),2.61〜2.78( 1H,m),2.82〜2.92(1H,m),3.73(3H,s),4.2 6〜4.34(1H,m),6.06(1H,t),6.52(1H,t),7 .47(1H,d),7.63(1H,d)および9.62(1H,br s) 。 実施例2 2−[2−(1−アザビシクロ[4.4.0]デシル)]−5−(3,5−ジブ ロモ−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール塩酸塩(2,6−シン−および 2,6−アンチ− 異性体) オキシ塩化リン(0.17ml,1.82mmol)を、アルゴン被覆下、室 温において、一定の攪拌をしながら4−キノリリジノン(0.28g,1.83 mmol)[ケミカル・アブストラクト,1963年,第59巻,3889d] に添加した。得られた粘性油状物質を40℃において2時間攪拌し、次いで、1 ,2−ジクロロエタン(1.4ml)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、 次いで、1,2−ジクロロエタン(4ml)中の2−(3,5−ジブロモ−2− メトキシフェニル)−1H−ピロール(0.406g,1.23mmol)の溶 液を滴下した。反応混合物室温まで暖め、20℃で18時間、次いで、70〜8 0℃で3時間攪拌した。水素化ホウ素ナトリウム(0.423g,11.0mm ol)を氷冷しながら少しずつ添加し、次いで、室温で3時間攪拌した。混合物 を0℃に冷却し、水(2ml)、次いで、メタノール(2ml)を滴下して処理 した。発泡が沈静化したら、混合物を水(30ml)に注ぎ、ジクロロメタン( 3 x30ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、 次いで、減圧蒸発して油状物質を得た。ホウ素複合体を塩酸(35%;2.0m l)およびメタノール(4.0ml)の混合物で処理し、得られた溶液を室温で 18時間攪拌した。溶液をH2O(20ml)および水酸化ナトリウム水溶液( 40%;2.6ml)で処理し、次いで、ジクロロメタン(3x30ml)で抽 出した。合わせた抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発して油状物質 を得た(0.70g)。酢酸エチル(10〜100%)−ペンタンのグラジエン ト溶出、次いで、酢酸エチル−メタノール(0〜1%)のグラジエント溶出を用 いるアルミナ(ブロックマン(Brockmann)社製 1級)上のクロマトグラフィ ーにより、標記化合物の遊離塩基を2組のジアステレオマーとして得た。はやく 溶出するペアーA(0.378g)およびおそく溶出するペアーB(0.063 g)を黄色油状物質として単離した。はやく溶出するペアーA(0.43g)を ジエチルエーテルに溶解し、その溶液を水(3x20ml)で洗浄し、次いで、 塩酸(0.1M;3x30ml)で抽出した。合わせた水性抽出物をジクロロメ タン(3x30ml)で抽出し、合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾 燥し、減圧蒸発して標記化合物(はやく溶出するジアステレオマーのペアーA) を白色泡状物質(0.37g,60%)として得た。おそく溶出するジアステレ オマーのペアーBの塩酸塩を、遊離塩基(0.063g)から同様の方法で調製 し、白色泡状物質(0.036g,6%)として得た。 はやく溶出するジアステレオマーのペアーA −シン型(塩酸塩) NMRδ(400MHz;CDCl3)1.40〜1.52(1H,m),1. 60〜1.81(3H,m),1.99〜2.33(4H,m),2.28〜2 .43(2H,m),2.80〜2.932H,m),3.22〜3.30(1 H,m),3.80(3H,s),3.76〜3.85(1H,m),6.20 (1H,t),6.66(1H,t),7.51(1H,d),7.94(1H ,d),11.57(1H,br s)および11.941H,br s)。 おそく溶出するジアステレオマーのぺアーB −アンチ型(塩酸塩) NMRδ(400MHz;CDCl3)1.51〜1.95(6H,m),1.9 6〜2.39(4H,m),2.61〜2.84(2H,m),2.85〜2. 89(1H,m),3.00〜3.19(1H,m),3.64〜3.75(1 H,m),3.78(3H,s),4.42〜4.53および5.09〜5.1 8(1H,2x m),6.24,6.45,6.66および6.71(2H, 4x br s),7.52(1H,br s),7.9O(1H,br s) ,10.83および12.30(1H,2x br s)ならびに11.39( 1H,br s)。 実施例3 2−[9−(1−アザビシクロ[4.3.0]ノニル)]−5−(5−エチルス ルホニル−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール塩酸塩(6,9−シン−お よび6,9−アンチ− 異性体) 2−(3,5−ジブロモ−2−メトキシフェニル)−1H−ピロールに代えて 2−(5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−1H−ピロールを用い る以外は、実施例1と同様にして標記化合物を合成した。 はやく溶出するジアステレオマーのぺアーA −シン型(塩酸塩) NMRδ(CDCl3)1.28(3H,t,J=Hz),1.45(1H,m ),1.76(2H,m),2.04(2H,m),2.22(2H,m),2 .43(3H,m),2.69(1H,m),2.95(1H,m),3.20 (2H,q,J=7Hz),3.42(1H,m),3.98(1H,q,J= 10Hz),4.15および4.22(3H,2xs),6.28および6.3 2(1H,2xt,J=3Hz),6.60および6.64(1H,2xt,J =3Hz),7.07および7.09(1H,2xd,J=9Hz),7.71 (1H,dd,J=9Hzおよび2Hz),8.12および8.15(1H,2 xd,J=2Hz),11.34および11.70(1H,2xbr.s)なら びに12. 00ならびに12.23(1H,2xbr.s)。 質量スペクトル: 実測値 M+388.1826;C212823Sとして3 88.1821。 おそく溶出するジアステレオマーのぺアーB −アンチ型(塩酸塩) NMRδ(CDCl3)1.28(3H,t,J=7Hz),1.30〜2.5 0(8H,m),2.69(2H,m),3.09(1H,m),3.17(2 H,q,J=7Hz),3.45(1H,m),3.90(1H,br.s), 4.17(3H,m),4.57および5.35(1H,2xbr.s),6. 31(1H,t,J=3Hz),6.62および6.72(1H,2xm),7 .09(1H,d,J=9Hz),7.72(1H,d,J=9Hz),8.1 4(1H,s),10.58および12.42(1H,2xbr.s)ならびに 11.40(1H,br s)。 質量スペクトル: 実測値 M+388.1827;C212823Sとして3 88.1821。 実施例4 2−[2−(1−アザビシクロ[4.4.0]デシル)]−5−(3−ブロモ− 5−エチルホスホニル−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール塩酸塩(2, 6−シン−および2,6−アンチ− 異性体) 2−(3,5−ジブロモ−2−メトキシフェニル)−1H−ピロールに代えて 2−(3−ブロモ−5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−1H−ピ ロールを用いる以外は、実施例2と同様にして標記化合物を合成した。しかしな がら、所望生成物への最終的な変換を行うためには、室温ではなく100℃にお けるビルスマイアー反応を行うことが必要であった。 はやく溶出するジアステレオマーのぺアーA −シン型(塩酸塩) NMRδ(CDCl3)1.35(3H,t,J=7Hz),1.46(1H, m),1.72(3H,m),1.90(2H,m),2.08(4H,m), 2.35(2H,m),2.85(2H,m),3.26(1H,d),3.4 1(2H,q,J=7Hz),3.81(1H,m),3.86(3H,S), 6.22(1H,t,J=3Hz),6.70(1H,t,J=3Hz),7. 96(1H,d,J=2Hz),8.26(1H,d,J=2Hz),11.6 2(1H,br s)および11.88(1H,br s)。 質量スペクトル:実測値M+480.1055;C2229BrN23Sとして4 80.1082。 おそく溶出するジアステレオマーのぺアーB −アンチ型(塩酸塩) NMRδ(CDCl3)1.34(3H,t,J=7Hz),1.62(7H, m),1.88(1H,m),2.00(1H,m),2.12(1H,m), 2.70(2H,m),2.94(1H,m),3.05(1H,m),3.3 7(2H,q,J=7Hz),3.70(1H,m),3.86(3H,s), 4.50(1H,m),6.26(1H,br s),6.70(1H,brs ),7.96(1H,d,J=2Hz),8.22(1H,d,J=2Hz), 11.69(1H,br s)および12.09(1H,br s)。 質量スペクトル:実測値M+480.1087;C2229BrN23Sとして4 80.1082。 実施例5 2−[9−(1−アザビシクロ[4.3.0]ノニル)]−5−(3−ブロモ− 5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール塩酸塩(6, 9−シン−および6,9−アンチ− 異性体) 2−(3,5−ジブロモ−2−メトキシフェニル)−1H−ピロールに代えて 2−(3−ブロモ−5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−1H−ピ ロールを用いる以外は、実施例1と同様にして標記化合物を合成した。実施例4 のごとく、100℃におけるビルスマイアー反応を行うことが必要であった。 はやく溶出するジアステレオマーのぺアーA −シン型(塩酸塩) NMRδ(CDCl3)1.34(3H,t,J=7Hz),1.46(1H, m),1.86(1H,m),2.10(3H,m),2.32(2H,m), 2.45(3H,m),2.62(1H,m),2.98(1H,m),3.4 1(3H,mおよびqの重複,J=7Hz),3.85(3H,s),4.03 (1H,m),6.30(1H,t,J=3Hz),6.72(1H,t,J= 3Hz),7.97(1H,d,J=2Hz),8.29(1H,d,J=2H z),11.59(1H,br.s)および12.02(1H,br.s)。 質量スペクトル:実測値M+466.0909;C2127BrN23Sとして4 66.0926。 おそく溶出するジアステレオマーのぺアーB −アンチ型(塩酸塩) NMRδ(CDCl3)1.32(3H,t,J=7Hz),1.50〜3.2 8(13H,br.m),3.36(2H,q,J=7Hz),3.85(3H ,s),4.63および5.49(1H,2xbr s),6.31(1H,s ),6.79(1H,br s),7.95(1H,d,J=2Hz),8.2 6(1H,br.s),11.62(1H,br.s)および12.15(1H ,s)。 質量スペクトル:実測値M+466.0967;C2127BrN23Sとして4 66.0926。 データ ヒト・D3ドーパミン受容体に選択的に結合する化合物の能力を、クローン化 受容体への結合を測定することにより示すことができる。CHO細胞において発 現されたD3ドーパミン受容体への[125I]ヨードスルプリドの結合に対する試 験化合物の阻害定数(IC50)を測定した。細胞系は、細菌、真菌およびマイコ プラズマ性の汚染物質を含まず、各ストックは液体窒素中で保存されていた。標 準的な細胞培養用培地中で、培養物は単層または懸濁液として増殖した。かき取 り(単層から)または遠心分離(懸濁培養から)により細胞を回収し、リン酸緩 衝化セイラインで2〜3回洗浄し、次いで、遠心分離により集めた。細胞を−4 0℃で冷凍保存した。ホモジナイゼーション、次いで、高速遠心分離により粗細 胞膜を調製し、放射性リガンド結合によりクローン化された受容体の性質を調べ た。 CHO細胞膜の調製 細胞ペレットを室温でゆっくりと融解し、20倍体積の氷冷50mMTris 塩(37℃においてpH7.4)、20mMEDTA、0.2M蔗糖中に再懸濁 した。ウルトラ−トゥラックス(Ultra-Turrax)を全速で15秒間用いて懸濁物 をホモジナイズした。ホモジナイズ物を、ソーバル(Sorvall)RC5C遠心機 中、4℃において、18000r.p.m.で20分間遠心分離した。氷冷50 mMTris塩(37℃においてpH7.4)で2回以上膜を洗浄した。最終ペ レットを50mMTris塩(37℃においてpH7.4)に再懸濁し、ウシ・ 血清アルブミンを標準物質として(ブラッドフォード,エム・エム(Bradford, M.M.)(1976年)アナリティカル・バイオケミストリー(Anal.Biochem. )第72巻,248〜254頁)、蛋白量を測定した。 クローン化されたドーパミン受容体上への結合実験 50mMTris塩(37℃においてpH7.4)、120mM NaCl、 5mM KCl、2mM CaCl2、1mM MgCl2、0.1%(w/v) ウシ・血清アルブミンを含有する全体積1mlの緩衝液中、0.1nMの[125 I]ヨードスルプリド(〜2000Ci/mmol;英国アマーシャム(Amersh am)社製)とともに粗細胞膜を37℃で30分間インキュベーションした。イン キュベーション後、ブランデル・セル・ハーベスター(Brandel Cell Harvester )を用いて試料を濾過し、50mMTris塩(37℃においてpH7.4)、 120mM NaCl、5mM KCl、2mM CaCl2、1mM MgC l2で3回洗浄した。コブラ・ガンマ・カウンター(Cobra gamma counter)(キャンベラ・パッカード(Canberra Packard)社製)を用いてフィ ルター上の放射活性を測定した。非特異的結合を、100μMのヨードスルプリ ド存在下でのインキュベーション後に残存する放射性リガンド結合と定義した。 競争曲線を描くために、14種の濃度の競争的な非放射活性薬剤を用いた。 可能な場合はいつでも、1、2、または3部位モデルに適合しうる非線形最小 二乗法を用いて競争曲線を同時分析した。 結果 実施例1〜5のアンチ型のジアステレオマーは、D3受容体において、10. 0〜50.0nMの範囲のIC50値を有していた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョンソン,クリストファー・ノーバート イギリス国エセックス・シーエム19・5エ イディー、ハーロウ、ザ・ピナクルズ、コ ールドハーバー・ロード(番地の表示な し) スミスクライン・ビーチャム・ファ ーマシューティカルズ (72)発明者 ステンプ,ジェフリー イギリス国エセックス・シーエム19・5エ イディー、ハーロウ、ザ・ピナクルズ、コ ールドハーバー・ロード(番地の表示な し) スミスクライン・ビーチャム・ファ ーマシューティカルズ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(I): [式中、R1はC1〜4アルキルを表し;R2、R3、R4およびR5はそれぞれ独立 して水素、ハロゲン、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、C1〜4アルコキシC1〜4 アルキル、C1〜4アルキルスルホニル、トリフルオロメチルスルホニル、所 望により置換されていてもよいアリールスルホニル、所望により置換されていて もよいヘテロアリールスルホニル、所望により置換されていてもよいアラルキル スルホニル、所望にり置換されていてもよいヘテロアラルキルスルホニル、ニト ロ、シアノ、アミノ、モノ−もしくはジ−アルキルアミノ、トリフルオロメチル 、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシC1〜4アルキル、C1〜4ア ルキルチオ、C1〜4アルカノイル、C1〜4アルコキシカルボニル、アミノスルホ ニル、またはモノ−もしくはジC1〜4アルキルアミノスルホニルであるか;ある いはR1およびR2は一緒になって所望により1個または2個のC1〜4アルキル基 により置換されていてもよい結合鎖−(CH2mp(ここに、mは2ないし4 であり、pはゼロまたは1である)を形成し;Yは式: (nおよびmはそれぞれ独立して1ないし3の数を表す) で示される基を表す] で示される化合物およびその塩。 2.R1がメチルまたはエチルであるか、またはR2と一緒になってC2〜3アル キレン鎖を形成する請求項1記載の化合物。 3.R2からR5のうち少なくとも1つが水素であり、他の置換基がハロゲン、 C1〜2アルキル、C1〜2アルコキシ、フェニルスルホニル、C1〜3アルキルスル ホニル、CF3およびCF3Oから選択される請求項1また2記載の化合物。 4.nおよびmのそれぞれが独立して1または2である請求項1ないし3のい ずれかに記載の化合物。 5 2−[9−(6,9−アンチ−(1−アザビシクロ[4.3.0]ノニル ))]−5−(3,5−ジブロモ−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール、 2−[2−(2,6−アンチ−(1−アザビシクロ[4.4.0]デシル ))]−5−(3,5−ジブロモ−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール、 2−[9−(6,9−アンチ−(1−アザビシクロ[4.3.0]ノニル ))]−5−(5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−1H−ピロー ル、 2−[2−(2,6−アンチ−(1−アザビシクロ[4.4.0]デシル ))]−5−(3−ブロモ−5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)− 1H−ピロール、 2−[9−(6,9−アンチ−(1−アザビシクロ[4.3.0]ノニル ))]−5−(3−ブロモ−5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)− 1H−ピロール、 2−[9−(6,9−シン−(1−アザビシクロ[4.3.0]ノニル) )]−5−(3 ,5−ジブロモ−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール、 2−[2−(2,6−シン−(1−アザビシクロ[4.4.0]デシル) )]−5−(3,5−ジブロモ−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール、 2−[9−(6,9−シン−(1−アザビシクロ[4.3.0]ノニル) )]−5−(5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール 、 2−[2−(2,6−シン−(1−アザビシクロ[4.4.0]デシル) )]−5−(3−ブロモ−5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−1 H−ピロール、 2−[9−(6,9−シン−(1−アザビシクロ[4.3.0]ノニル) )]−5−(3−ブロモ−5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−1 H−ピロール、 またはそれらの塩。 6.式(II): で示される化合物および基Yのオキソ誘導体を用いてビルスマイアー(Vi1smeie r)反応を行い、中間生成物を還元し;次いで、所望により式(I)の塩を形成 することからなる、式(I)の化合物の合成方法。 7.ドーパミン受容体の変調を必要とする症状の治療方法であって、治療を必 要とする対象に有効量の式(I)の化合物またはその生理学的に許容される塩を 投与することからなる方法。 8.ドーパミン受容体の変調を必要とする症状の治療のための医薬の製造にお ける式(I)の化合物またはその生理学的に許容される塩の使用。 9.精神病の治療のための医薬の製造における式(I)の化合物またはその生 理学的に許容される塩の使用。 10.式(I)の化合物またはその生理学的に許容される塩ならびに生理学的 に許容される担体からなる医薬組成物。
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