JPH08508454A - 車のシートの調節装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 車のシート調節装置は、１対の下部トラックの１つにそれぞれ滑動可能に装着される１対の間隔を隔てて配置された上部トラックを含む。各上部トラックに接続されるシート支持アームは、各下部トラックに形成されるスロットを通って滑動可能に延在する。ロッドは、下部トラックに相関的な固定位置に上部トラックを解放可能に固定するために、トラック組立の各対の間に延在し、各支持アームに形成されるノッチと下部トラックに形成される複数のノッチの１つとを解放可能に係合する。上部トラックの形と合致する形のベアリングは、それぞれ上部トラックと下部トラックとの間に挿入される。支持部材は、車の床に各下部トラックを固定するために各下部トラックに接続される。協同する抵抗要素は、各上部および下部トラックの対の中に形成されており、トラックの変形荷重のもとで相互係合し、下部トラックからの上部トラックの分離に耐えるように支える。

Description

【発明の詳細な説明】 車のシート調節装置 発明の背景 発明の分野 本発明は、一般にシートに関し、特に車のシート用の調節装置に関する。従来技術の説明 シート調節装置は、大きさおよび身長の異なる所有者、特に運転者の好みに合 わせてシートを快適な位置に水平に前後に移動させるために自動車の前部シート に使用されている。このようなシート調節装置は、通常、車のシートのシート底 部および、またはシート後部に接続され、支持する支持フレームを含む。間隔を 隔てて配置された１対の上部トラックは、支持フレームに接続され、車の床にし っかり固定される１対の下部トラックの１つにそれぞれ滑動可能に装着される。 解放可能な固定機構は、如何なる所望の水平方向の前後の位置にでも上部トラッ ク、支持フレームおよびシートを固定するためにこのようなシート調節装置が使 用される。固定機構は、乗り手に対する危害を防ぐために衝突時にシートに作用 する荷重を受けても固定した水平な位置に上部トラックおよびシートを保持する ため十分に強くなければならない。それ故、シート調節装置の部品の重量および 大きさは、シート調節装置およびシートの如何なる移動にも耐える最大強度を提 供し、 車の衝突時に乗り手からシートに伝えられる高い衝撃荷重を受けてもシート調節 装置を床にしっかり固定するように選択される。 それ故、個々のトラック、シート支持フレームおよびトラックアンカは、必要 な強度を提供するために強い材料から且つ厚い厚さと大きさで形成される。これ は、シートに費用および重量を付加するが、このような努力は、車の衝突時の移 動に耐えるためにシートに適切な強度を与えると考えられている。 車のシートの設計における最近の傾向は、乗り手の保護または安全システムの 一部としてシートを含めることである。連邦自動車安全基準（Federal Motor Ve hicle Safety Standards）208および210にある試験結果は、シートベルトおよび シートベルトの支えが破損することなしに１５００乃至３０００ポンドの荷重に 耐えることを要求する。如何なるシートベルトの支えがシート構造に装着されて も、シート構造はこのような荷重に耐えなければならない。外側の（ドアに近接 した）上部および下部シートベルトおよびそれらの支えは、１５００ポンドの荷 重に耐えるべきであり、内側の（車の中心線に近接した）下部シートベルトの支 点は３０００ポンドの荷重に耐えるべきである。 しかしながら、シートベルトに掛かる荷重が車のシートのフレームに加わるに もかかわらず、乗り手によるシートの調節はシートベルトの再調整を必要としな いので、シートトラック組立に直接シートベルトを装着することはやはり望まし い。さらに、シートトラック組立に装着するシートベルトの一体化は、シートお よびシートベルトが、車の床板構造および一体構造として設計されることができ るようにして車の組立工場での取り付けを簡単にする。 同時に、燃料の節約の重視および連邦政府によって命令された高い燃料の節約 の基準の賦課は、自動車の重量の減少を必要とする。このことは自動車のシート の重量を軽減することを望ましくするが、このような重量の軽減は、上記された 高い強度の要求に正反対である。 それ故、衝突の衝撃荷重によるシートおよびシートベルトの支えの移動または トラックの分離を防ぐために、高い強度に関する要求を達成する車のシート調節 装置を提供することが望ましい。さらに、簡単な前後の調節が可能であり、同時 に、重量および製造コストを最小にする車のシート調節装置を提供することが望 ましい。 発明の概要 本発明は、車の床に対するシートの容易な水平方向の前後移動と、最小のシー ト重量と、車の衝突時にシートに掛かる衝撃荷重によるシート調節装置の部品の 分離およびシートの移動に耐える高い強度とを提供する車のシート用の調節装置 である。 １つの実施例において、シート調節装置は、第１および第２のトラック組立を 具備する。各トラック組立は、それを通って長手方向に延びる穴を有する下部ト ラックを含む。長手方向に延在しているスロットは、各下部トラックに形成され 、 穴に向って開口している。上部トラックは、各下部トラックにおける穴に滑動可 能に装着される。支持アームは、上部トラックに接続され、下部トラックにおけ るスロットを通って外方に滑動可能に延在する。ベアリング手段は、上部トラッ クを下部トラックと滑動して係合するように上部トラックと下部トラックとの間 の下部トラックにおける穴に配置される。支持手段は、車の床上の固定位置に下 部トラックを装着するために下部トラックに接続される。 協同する抵抗手段は、下部トラックにおける穴の長手方向の軸にほぼ垂直な方 向に下部トラックからの上部トラックの分離に抵抗するように上部および下部ト ラックに形成される。最後に、固定手段は、下部トラックに対する相関的な移動 に対して上部トラックを解放可能に固定するために設けられる。固定手段は、中 央の湾曲部分によって接合される２つの脚部を有するほぼＵ型のロッドを含む。 第１のトラック組立と第２のトラック組立との間に配置される湾曲部分に対して 前方に延在している２つの脚部を持つロッドの各脚部の１端部は、シート支持ア ームの１つに回動接続されている。 上部および下部トラックは、重量を減少するために押出し成形されたアルミニ ウムで形成されることが好ましい。協同する抵抗手段は、上部および下部トラッ クの一方に形成され、それに沿って長手方向に延在している少なくとも１つのノ ッチを具備することが好ましい。長手方向に延在しているフランジは、他方の上 部および下部トラックに形成される。フランジは、一方のトラックにおけるノッ チと滑動的に係合する ように上部および下部の他方のトラックから外方向に延在し、下部トラックのス ロットから上部トラックの１端部を移動するように作用する変形力によってノッ チと係合する。 好ましい実施例において、１対のノッチは下部トラック上に間隔を隔てて形成 され、それに沿って長手方向に延在する。１対の間隔を隔てて配置されたフラン ジは、上部トラックに形成され、それに沿って延在し、下部トラックにおける各 ノッチ内のわずかな間隔を隔てた位置にそれぞれ配置される。 １つの例示的な実施例において、上部トラックの下部部分は、複数の角度を付 けて配置された外面を有する。ベアリング手段は、それに形成された複数の間隔 を隔てた孔の列を有するケージを含む。高い耐圧縮性のプラスチックで形成され たローラは、ケージの各孔に滑動可能に配置され、ケージが上部トラックを取り 囲みその形状に成形される時、内部トラックの隣接した角度の付いた外面と下部 トラックの対向する内部表面とを係合する。ケージの孔は、上部トラックの面と 接触しているローラを装着するために上部トラックの外面の１つに隣接して配置 されるようにされている。ケージの孔およびローラの列は、期待される荷重の力 に依存して任意の予め定められた間隔に間隔を隔てられる。 固定手段は、各下部トラック上に形成される留め具手段を具備することが好ま しい。ノッチは、上部トラックに接続される支持アームに形成される。各ロッド 脚部は、下部トラックの留め具手段と上部トラックに接続されるシート支持アー ムのノッチとを係合するラッチ部分を有する。第１および第 ２の対向した方向における脚部の端部の周りにロッドを回動することにより、ロ ッドのラッチ部分は、下部トラックを交互に係合したり、係合を外したりする。 留め具手段は、下部トラックから外方向に延在しているフランジ内に複数の、間 隔を隔て、同一線上に形成される、端部の開口したノッチを具備することが好ま しい。 支持手段は、各下部トラックの対向する端部と結合する第１および第２の支持 部材を具備することが好ましい。第１および第２の各支持部材は、ベース装着部 分および下部トラック接続部分を含む。第１および第２の支持部材の下部トラッ ク接続部分は、下部トラックの対向する端部に接続される。孔は、第１および第 ２の各支持部材の下部トラック接続部分に形成されており、そこを上部トラック が滑動可能に通ることができるような大きさにされる。同時に、各支持部材の下 部トラック接続部分は、ベアリング手段が下部トラックから滑り出ることを防ぐ 。 支持手段は、螺合する留め具によって各下部トラックの対向した端部に取り付 けられる金属支持部材を含んでいる様々な形状で設けられる。別の実施例におい て、金属支持部材は、各下部トラックの対向する端部にリベットで留められる。 さらに別の実施例において、支持部材は高い強度のプラスチックで形成されて、 螺合する留め具または接着剤によって各下部トラックの対向する端部に接続され る。 最後に、停止手段は、各上部トラックのシート支持アーム上に装着され、水平 方向の前後の方向に上部トラックの最大 の移動状態を設定するために下部トラック支持部材の下部トラック接続部分を係 合する。 本発明の車のシート調節装置は、重量が減少され製造コストが安く、同時に、 シートに掛かる衝撃荷重のもとで固定位置にシートを保持し、このような荷重中 にシート調節装置の上部および下部トラックが分離することを防ぐために高い必 要な強度を提供するシート調節装置を提供することによって、現在の車のシート の設計基準に適合する。本発明のシート調節装置は、直接シート調節装置に固定 の一体化したシートベルトの支えに必要な高い強度を提供する。これは、製造、 出荷および取付けの平易化のために、車シート、シート調節装置およびシートベ ルト組立全体が単一のユニットに一体化されることを可能にする。さらに、本発 明の車のシート調節装置は、多くの色々な装着形状に適合させるために様々な下 部トラック支持部材を含み、１実施例においては、高い強度のプラスチックがト ラック支持部材として使用され、シート調節装置の重量を素晴らしくさらに減少 させることを可能にする。 図面の簡単な説明 図１は、後方位置で示された上部トラックを有する、本発明のシート調節装置 の側面図であり、 図２は、図１に示されたシート調節装置の一部分の拡大斜視図であり、 図３は、図１および２に示されたシート調節装置のトラック組立の１つの接合 された上部および下部トラックの全体的 に採られた断面図であり、 図４は、予備組立ての、平坦にした状態で示されたベアリング手段の平面図で あり、 図５は、図４における線５−５に沿って採られ、ベアリング手段におけるロー ラ装着を全体的に示している断面図であり、 図６は、本発明のシート調節装置の固定手段の一部分を形成するハンドルの平 面図であり、 図７は、図１に示されたシート調節装置のトラック組立の１つの正面図であり 、 図８は、下部トラックおよび下部トラック支持手段の第２の実施例の拡大側面 図であり、 図９は、下部トラック支持手段の第３の実施例の拡大側面図であり、 図１０は、下部トラック支持手段の第４の実施例の拡大側面図である。 好ましい実施例の説明 図面、特に図１を参照すると、車の床に通常の車のシートを調節可能に配置し 、乗り手に望ましいようなシートの選択的水平方向の前後位置を提供するために 自動車で使用されているシート調節装置10が示されている。本発明の技術が、望 ましいようにシートの位置を調節するために駆動モータを利用しているパワーシ ート調節装置にも適用可能であることは認められているが、このシート調節装置 10は、手動のシート調節装置であることが好ましい。 通常のように、シート調節装置10は第１および第２のトラック組立12を含み、 トラック組立12の１つのみが図１および２に示されている。第１および第２のト ラック組立12は互いにほぼ等しいが、車のシートの横の両縁部に装着するための 対称的に向い合う部分を含む。トラック組立12のような各トラック組立は、車の シートのシート底部の一部を形成しているシートフレームに接続する固定具によ って、図示されていない車のシートに接続され、それを支持するように設計され ている。 第１および第２のトラック組立は対称的な特徴のため、以下の説明は第１のト ラック組立12に関してのみ提供される。反対側の第２のトラック組立がほぼ等し く構成されていることは理解されるであろう。 図１および２に示されたように、１つの実施例において、第１のトラック組立 12は、アルミニウムおよびマグネシウムのような軽量な金属材料で形成されるこ とが好ましい下部トラック14を含む。トラック14は、描かれた形状に押出し成形 される。下部トラック14は、その中に形成され、下部トラック12に沿って長手方 向に延在する穴18を有するほぼ円形の底部部分16を含む。１対の間隔を隔てて配 置されるフランジ20および22は、底部部分16から外側に延在し、下部トラック14 の長さに沿って長手方向に延在する細長いスロット24を形成するために間隔が隔 てられている。スロット24は、下部トラック14の底部部分16に形成される中央の 穴18に開口している。フランジ20および22の外側端部は、弓形に湾曲されており 、 フランジ20および22の隣接した部分と共にそれぞれ穴26および28を形成する。穴 26および28は、後に説明されるように、下部トラック支持手段の取付けを行うた めに捩子が切られる。 １対の長さの短い付随的なフランジ30および32は、下部トラック14の底部部分 16の下に延在する。フランジ30および32は、形状的に弓形であり、それらの間に 円形の穴34を形成し、その穴は下部トラック14に対する下部トラック支持手段に 取り付けるための固定具を受け入れるために捩子が切られる。最後に、１対の内 部に配置されたノッチ36および38は、穴18に繋がって下部トラック14内に形成さ れる。ノッチ36および38の機能は、後でさらに詳細に説明される。 第１のトラック組立12は、全体を参照符号44で示された上部トラックをも含む 。上部トラック44は、下部トラック14における穴18内に滑動可能に配置されてい る底部部分46を含む。上部トラック44もまた、アルミニウムまたはマグネシウム のような軽量な金属材料で形成されることが好ましい。上部トラック44は、図示 された形状に押出し成形され得る。上部トラック44の底部部分46は、好ましい実 施例において円形、正方形等の任意の形状を持ち得るが、底部部分46は、参照符 号48でそれぞれ示された複数の角度を付けて配置された弓形の面で形成される。 ５つの弓形の面48は、底部部分46において形成されて、上部トラック44が下部ト ラック14の穴18に滑動可能に装着されるときに、下部トラック14の底部部分16の 内部表面から間隔をとられている上部トラック44上に別々の外面を形成する。捩 子を切られた穴50は、上部トラック44の底 部部分46の各端部に形成され、頭部が大きくされた固定具52を受け入れる。 １対の外側に延在し間隔をとって配置されたフランジ54および56は、底部部分 46に直接隣接して上部トラック44に形成される。フランジ54および56は、下部ト ラック14のノッチ36および38内にそれぞれ滑動可能に配置される。車の衝突時の ような第１のトラック組立12の１端部上に加えられる変形荷重により、フランジ 54および56の１つまたは両方は下部トラック14の対応するノッチ36および38との 係合を引き起こし、下部トラック14からの上部トラック44の分離を防ぐために下 部トラック14と強力に係合する。 シート支持アーム60は、上部トラック44の底部部分46に接続され、そこから外 側に延在する。シート支持アーム60は、車のシートおよび、特に、図示されてい ないシート支持フレームをシート支持アーム60に装着するための適切な固定具を 受け入れるためにその中に形成される孔またはスロット66をそれぞれ有する内側 に曲がった上部フランジ62を有する。 図２および３に示されたように、上部トラック44が下部トラック14に装着され るとき、シート支持アーム60は、下部トラック14のスロット24を通って滑動可能 に延在し、下部トラック14から外側に延在する。シート支持アーム60および上部 フランジ62は、上部トラック44の底部部分46およびフランジ54および56と共に１ つの押出し成形体として一体に形成される。シートベルト装着孔65は、シートベ ルトをシート支持アーム60に完全に取り付けるためにシート支持アーム60に形成 される。 図３，４および５に示されたベアリング手段70は、下部トラック14の内側表面 と上部トラック44の底部部分46との間に装着される。ベアリング手段70は、下部 トラック14と上部トラック44とを滑動可能に係合し、下部トラック14内で上部ト ラック44の容易な滑動移動を提供する。ベアリング手段70は、組立て前には図４ に示されたようなほぼ平坦な形状を持つケージ72を含む。ケージ72は、プラスチ ックそして、特にナイロンのような適当な強度の高い材料で形成される。間隔を とって配置された列に配置される複数の孔74は、ケージ72に形成される。孔74の 列間の間隔および各列における孔74の数は、トラック組立12上に加えられるべき 期待荷重力に依存して選択される。それ故、それぞれ５つの孔74を含んでいる３ つの行76，78および80が図４において等しい間隔で示されているが、隣接した行 間の異なる行数ならびに異なる間隔、および各行における異なる孔74の数も設け られることができる。 ほぼ円筒型のローラ82は、好ましくはスナップ嵌め合いによってケージ72の各 孔74内に回転可能に嵌められる。ローラ82も、適切な材料で形成されており、カ ーボンファイバ補強ポリフタルイミド（polyphthalamide）が例証的な実施例に おいて使用されている。ケージ72は、各ローラ82に適切な装着を供給するために 各孔74を取り囲んでいる拡張部分によって形成される。ベアリング手段が、本出 願人による米国特許第4,981,278号明細書に示されたような滑動可能なケーシン グに装着されたボールベアリングのような別の形状を取るこ とができることも理解されるであろう。 好ましい実施例において、各ローラ82を形成するために高い耐圧縮性および高 い耐クリープ性を有するプラスチックであるプラスチック材料の使用は、金属ロ ーラおよびボール以上の利点を与える。プラスチックローラ82は一定量の圧縮が 可能であるので、シート上に加えられる加重は、トラック14および18の表面へロ ーラ82を押し込むことなしにローラ82を圧縮する。従来の技術におけるシート調 節装置のトラック構造では、この押し込みは、車のシートの円滑でないトラック の移動および、または調節装置の移動中に可聴雑音を生じるようなノッチまたは 溝をトラックに形成していた。プラスチックローラ82は高い量の荷重を吸収する ことができるので、トラック自体は、トラックおよびベアリングに作用する大き い力または荷重によって生じるこのようなトラックにおけるノッチまたは溝の形 成に対して考慮することなしに、アルミニウムまたはマグネシウムのような軽量 な金属材料で形成されることができる。 図２および３に示されるように、ローラ82がケージ72における各孔74に装着さ れた後、ケージ72は、上部トラック44の底部部分46で各列76，78および80におい て１つの弓形の面48と係合して１つのローラ82が乗るように上部トラック44の底 部部分46を取り巻いて曲げられる。各列76，78および80における隣接するローラ 82は、上部トラック44上の近接した面48と回転接触して配置される。図３に示さ れるように、各ローラ82は、上部トラック44における弓形の面48の１つと下部ト ラック14の底部部分16の内側の側壁とを回転可能に係合する。 ケージ72は、下部トラック14の全長より短い長さを持つ。後に説明されるよう に、下部トラック14内での上部トラック44の滑動移動中、ケージ72は下部トラッ ク14内を滑動するが、その移動の距離は上部トラック44の移動の距離の約半分の みである。ケージ72は、後に説明されるように、車の床に下部トラック14をしっ かり固定するために使用される支持手段によって下部トラック14に保持される。 さらに、上部トラック44の両端部に装着される固定具52上の大きい頭部は、上部 トラック44の１端部が下部トラック44内に完全に入れられる時、上部トラック44 上にケージ72を保持する。 図１および２に示されるように、第１のトラック組立12は、車の床に下部トラ ック14をしっかりと支持し、固定する支持手段を含む。支持手段は、下部トラッ ク14の両端部に接続される第１および第２の支持部材90および92を具備すること が好ましい。各支持部材90および92は、一般に、床装着部分、下部トラック接続 部分、および床装着部分と下部トラック装着部分との間に延在しているアーム部 分を含む。下部トラック14の１端部に接続され、図１，２および７に示される支 持部材90に関して、第１の支持部材90は、車の床への取り付け用の適切な固定具 98を受け入れるように構成され、その中に形成される孔96を有する床装着部分94 と、中間アーム部分100と、下部トラック接続部分102とを有することによって、 単一部材の金属ボディ、すなわちスチールで形成される。中間アーム部分100は 、図２および７に示されるように、床装 着部分94と下部トラック接続部分102との間の角度で配置される。 下部トラック装着部分102は、中央の穴18より小さい孔104を含むが、下部トラ ック14におけるノッチ36および38と同じ大きさおよび形のノッチを有する。スロ ット106は、下部トラック接続部分102の上端部を通って延在して孔104と通じ、 下部トラック14におけるスロット24と整列可能である。スロット106および孔014 は、上部トラック44が、下部トラック14に対する上部トラック44の前方移動中に 第１の支持部材90を通って下部トラック14の１端部から外へ滑動することを可能 にする。 図２に示される支持部材90が、特に、本発明のシート調節装置10が装着される 車のシートの内側側部（自動車の中心線に近い）に装着するために工夫されてい ることに注目すべきである。隣接するトラックに対する対応する外側の支持部材 は、ほぼ同様の形状を有するが、床装着部分94と下部トラック接続部分102との 間の角度が僅かに異なる。 第２の、すなわち後部支持部材92も、床装着部分108、中間アーム部分110およ び下部トラック接続部分112を有する。穴114は、車の床に支持部材92を接続し、 しっかり固定するためのその穴を通る適切な固定具116を受け入れるために床装 着部分108に形成される。支持部材92の中間部分110は、下部トラック14の隣接す る一方の端部に下部トラック接続部分112を配置するために床装着部分108から外 側上方に延在する。孔118は、支持部材92の上端部の近くに中央の穴18よ り小さく形成されるが、上部トラック44が下部トラック14に対して後方に移動さ れるときに上方トラック44が孔118を通って下部トラック14から外方に滑動する ことを可能にするために、下部トラック14のノッチ36および38、およびスロット 24と同じ大きさおよび形を有する。 支持手段のこの実施例において、支持部材90および92の両方は、スチールのよ うな高い強度の金属で形成されている。穴120は、それぞれ支持部材90および92 の下部トラック接続部分102および112に形成されており、下部トラック14の端部 に形成される結合穴26，28および34に穴120を通って延在する捩子を切られた捩 子のような適切な固定具を受け入れる。この様にして、支持部材90および92は、 下部トラック14の両端部で下部トラック14にしっかり接続される。上部トラック 44は、水平方向の前後の移動中に支持部材90および92を通ることができるが、下 部トラック14内に配置されるベアリング手段70は、ベアリング手段70が下部トラ ック14から滑り出ることを防ぐ支持部材90および92との当接によって下部トラッ ク14内に閉じ込められる。 図２における１対の間隔を隔てて配置されたピンの形の止め手段124および126 は、シート支持アーム60に装着され、そこから横に外方に延在する。ピン124お よび126は、シート支持アーム60の孔に溶接または圧入され、ピン124および126 が支持部材90および92に係合してそれぞれ上部トラック44の前方および後方移動 を制限する止め部材として作用する。 シート調節装置10は、さらに、下部トラック14に対する移 動に対して上部トラック44を解放可能に固定する解放可能固定手段も設けられて いる。図１および２に示されたように、解放可能な固定手段は、上部トラック44 に接続されるシート支持アーム60の中心に配置された切欠き132で形成されるノ ッチ130を含む。ノッチ130は、車の床の上のシート調節装置10の通常の装着位置 でほぼ垂直に延在する。孔またはスロット134も、図２に示されたようにシート 支持アーム60の１端部に形成される。対応する孔134は、対向するシートトラッ ク組立のシート支持アームに形成される。図６および７に示されるように、ほぼ Ｕ型のロッドの型のハンドル136は、中心湾曲部分142の端部に接続されている２ つの対向する脚部138および140を具備する。ハンドルすなわちロッド136の脚部1 38および140の対向する端部144および146は、それぞれ第１および第２のトラッ ク組立のシート支持アーム60の孔134に回動できるように装着される。これは、 ハンドル136の１つの位置が下部トラック14に相関的な固定位置に上部トラック4 4を固定するようにラッチ手段を係合させる第１の位置からハンドル136がラッチ 手段から係合を外され、下部トラック14に相関的な上部トラック44の自由な滑動 移動を可能にする対向する、すなわち第２の位置までの端部144および146を中心 とするハンドル136の回動運動を可能にする。 ハンドル136の各脚部138および140は、シート支持アーム60上の内側のカム作 用をする表面にそれぞれ係合するカム部分148および150を含む。低摩擦支持体15 2は、上記されたように、ハンドル136の回動運動中に、カム部分148およ び150に自由な滑動移動を行わせるために各シート支持アーム60の内側表面に装 着される。脚部138および140の外方向への広がりのため、カム部分148および150 は、ハンドル136の上方への回動運動中にハンドル136に圧力を加えるように作用 する。ハンドルすなわちロッド136の本来の弾性は、このような圧力に抵抗し、 対向するあるいは第２の方向、すなわち下方向にシート支持アーム60のカム作用 をする表面に係合するカム部分148および150によってハンドル136を押し付ける ように機能する。これにより、乗り手がシートの水平方向の前後の位置を調節す るためにロッド136を把持してそれを上方に回動するときを除いて、ロッド136は 常に固定される位置に下方向に押されている。 図１および２に示されたように、複数の留め具160は、ラッチ手段の一部とし て下部トラック14に形成される。それぞれ端部の開口したノッチの形態で複数の 同一線上の間隔の隔てられた留め具160は、下部トラック14の上方に突出するフ ランジ20および22に整列された対で形成される。ハンドル136は、各トラック組 立12のシート支持アーム60のノッチ130を通り、留め具160の選択された１つにま で通って上部トラック14およびそれに取り付けられたシートを下部トラック14に 相関的に固定した据付位置に固定するための各脚部138および140の外方に延在し ているラッチ部分162および164をそれぞれ有する。ロッド136の湾曲部分142の上 方回動運動は、上部トラック44の位置が下部トラックに対して水平方向に前後に 調節されることができるように、下部トラック14に おける留め具160の整列された１対から脚部138および140のラッチ部分162および 164を解放する。カム148および150を通してのハンドル136の通常の下方向バイア スにより、ハンドル136の湾曲部分142の解放は、ロッド136上のラッチ部分162お よび164を、整列した別の対の留め具160と係合させて下部トラック14に相関的に 固定した位置に上部トラック44を再びしっかり固定する。 図８を参照すると、車の床にトラック組立12の下部トラック170をしっかり固 定するために使用される下部トラック支持手段の別の実施例が示されている。こ の実施例において、下部トラック170は、上記され、図２に示された下部トラッ ク14と幾らか異なる構成を有する。この実施例において、下部トラック170は、 中心の孔18および間隔を隔てて配置されたノッチ36および38を含む。さらに、１ 対の突出するフランジ172は、ノッチ36および38から上方に延在し、下部トラッ ク14の第１の実施例において上記されたのと同じ方法でシート支持アーム60を滑 動して受け入れるためのスロットをそれらの間に形成する。 この実施例において、支持手段は、下部トラック170の両端部に接続されてい る第１および第２の支持部材178および180を具備する。最前部の支持部材178は 長いガラス繊維で補強されたプラスチック材料で形成される。支持部材178は車 の床に支持部材178を取り付ける適切な固定具を受け入れるためにそれを通る穴1 84を有する車床装着部分182を含む。中央のアーム部分186は、床装着部分182か ら下部トラック 接続部分188まで延在する。一連のウェブ190は、支持部材178の全体の重量を減 少させると同様に、強度のために支持部材178に形成される。リブ190も、中間ア ーム部分186の後方に延在し、車の床の一部分に載るように構成される。孔194は 、下部トラック装着部分188に形成され、下部トラック170の穴18およびノッチ36 と38に通じ、それを通って上部トラック44を滑動して受け入れると同時に、上部 トラック44と下部トラック170との間からのベアリング手段70の抜け出しを防ぐ 。支持部材178の下部トラック接続部分188は、適切な接着剤によって下部トラッ ク70の１端部にしっかり取り付けられる。 同様に、対応する支持部材180は、それを通じて適切な固定具を受け入れるた めにそこに形成される孔198を持つ車床装着部分196を有する。中間アーム部分20 0は、床装着部分196から下部トラック接続部分202まで延在する。孔204は、下部 トラック装着部分188に形成されており、それを通じて上部トラック44を滑動し て受け入れるために下部トラック170の穴18およびノッチ36と38に通じ、同時に 上部トラック44と下部トラック170との間からのベアリング手段70の抜け出しを 防ぐ。同様に、支持部材180は、接着剤によって下部トラック170の１端部にしっ かり取り付けられる。 反対側のトラック組立の支持部材は、床装着部分と下部トラック接続部分との 間の形状の小さな変化を除いて、支持部材178および180と全体的に似ている。 本発明の支持手段の別の実施例が図９に示されている。こ の実施例において、支持部材210および212は、高い強度のエンジニアリングプラ スチック材料で同様に形成されており、上記され、図８に示された支持部材178 および180とほぼ同じ形状である。しかしながら、この実施例において、支持部 材210および212の下部トラック接続部分は、下部トラック14における捩子を切ら れた穴26，28および34と整列可能である複数の孔214を具備する。孔214および穴 26，28および34は、下部トラック14の両端部に支持部材210および212をしっかり 接続するために捩子のような捩子を切られた固定具216を受け入れる。 支持手段の別の実施例が図10に示されている。この実施例において、支持部材 220と222および下部トラック224は、金属で形成されている。支持部材220および 222は、リベット225によって下部トラック224の両端部にしっかり接続される。 下部トラック224は、下部トラック14と同様であるが、付随的なフランジ226を含 む。フランジ226は、支持部材110および222の薄肉部228および230に対して入れ 子状に重なり、入れ子状に重ねられた部分における孔に装着されるかまたは入れ 子状に重ねられた部分を通して直接自己貫通するリベット225によって固定され る。 最後に、図１に示されたように、バイアススプリング234は、前方にシートを 動かすのを補助するバイアス力を供給するために、１端部ではシートフレームと 、別の端部では支持部材90のような下部トラック支持部材の１つとの間に随意に 接続されることができる。 要約すると、軽い重量で安い製造費用であり、同時に車のシートベルトのシー ト調節装置と一体化した取り付け部に必要とされる高い強度を供給する独特のシ ート調節装置が開示されている。本発明のシート調節装置は、車の衝突時に乗り 手によってシート調節装置に加えられる衝撃荷重の間のシート調節装置の上部お よび下部トラックの分離を防ぐように設計されている。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９５年４月１８日 【補正内容】 請求の範囲 １．車の床に車のシートを支持するシート調節装置において、 間隔を置いて配置される第１および第２のトラック組立であり、夫々の第１お よび第２の各トラック組立が： 下部トラックを通り長手方向に延在する穴を有し、前記下部トラックに形 成され、前記穴に対して開口して長手方向に延在するスロットを有する前記下部 トラックと； 下部トラックの前記穴に滑動可能に装着される上部トラックと； 上部トラックに接続され、下部トラックの前記スロットを通って外方向に 滑動可能に延在しているシート支持アームと； 下部トラックに上部トラックを滑動的に係合するために上部トラックと下 部トラックとの間で下部トラックの前記穴に配置され、ケージの中に形成される 少なくとも１列の孔を有し上部トラックと下部トラックと間に配置される前記ケ ージと、ケージにおける各孔に回転可能に装着され上部および下部トラックを係 合するベアリング体とを含むベアリング手段と； 車の床に下部トラックを装着するために、下部トラックに接続される支持 手段と； 下部トラックからの上部トラックの分離に抵抗するために、上部トラック と下部トラックに形成される協同する抵抗手段と； を具備する前記第１および第２のトラック組立と； 下部トラックに相関的な移動に対して上部トラックを解放可能に固定する固定 手段と； を具備している前記シート調節装置。 ２．前記協同する抵抗手段が： 上部および下部トラックの一方のトラックに形成され、前記一方のトラックに 沿って延在している少なくとも１つのノッチと； 前記上部トラックおよび下部トラックの他方のトラックに形成され、前記他方 のトラックに沿って長手方向に延在し、下部トラックの前記スロットを通って上 部トラックの１端部を移動させようとする変形力により上部および下部トラック の前記一方のトラックを係合するように、上部トラックおよび下部トラックの前 記他方のトラックからノッチの方へ外方向に延在している少なくとも１つのフラ ンジと； を具備する請求項１記載のシート調節装置。 ３．前記協同する抵抗手段が： 上部および下部トラックの一方のトラックに間隔を隔てて形成され、前記一方 のトラックに沿って長手方向に延在している１対のノッチと； 上部および下部トラックの他方のトラックに形成され、前記他方のトラックに 沿って長手方向に延在しており、下部トラックの前記スロットを通って上部トラ ックの１端部を移動させようとする変形力により上部および下部トラックの前記 一方のトラックを係合するように、上部および下部トラック の一方のトラックのノッチの中へ外方向に延在している１対の間隔を隔てて配置 されるフランジと； を具備する請求項２記載のシート調節装置。 ４．前記ノッチの対が下部トラックに形成され、下部トラックの前記穴に向って 開口し、 前記フランジの対が上部トラックに形成される請求項３記載のシート調節装置 。 ５．削除。 ６．上部トラックが複数の角度を付けて配置された外面を有し、 前記ケージが上部トラックの形に形成されたボディを含み、前記孔が上部トラ ックの面の１つと接触してベアリングを装着するために上部トラックの面の１つ に近接して配置されている請求項５記載のシート調節装置。 ７．前記ケージに形成され、予め定められた間隔で間隔を置いて配置された複数 の孔の列を具備している請求項５記載のシート調節装置。 ８．各ベアリングがプラスチック材料で形成される請求項５記載のシート調節装 置。 ９．各ベアリングが高い耐圧縮性のプラスチック材料で形成される請求項５記載 のシート調節装置。 １０．上部および下部トラックが軽量の金属材料で形成される請求項１記載のシ ート調節装置。 １１．上部および下部トラックが押出し成形される請求項１０記載のシート調節 装置。 １２．前記固定手段が： 中央の湾曲部分によって結合される２つの脚部を有するほぼＵ型のロッドと； 各上部トラックのシート支持アームの１つに回動的に接続され、前記２つの脚 部が第１のトラック組立と第２のトラック組立との間に延在している湾曲部分に 対して前方に延在している前記ロッドの各脚部の１端部と； 前記ロッドの脚部との解放可能な係合のために、シート支持アーム、および第 １および第２の各トラック組立の夫々の下部トラックに形成される留め具手段と ； を具備する請求項１記載のシート調節装置。 １３．前記固定手段が： 各下部トラックに形成される留め具手段と、 各上部トラックのシート支持アームに形成される相補的ノッチと； 第１の方向での脚部の端部の周りのロッドの回動により、下部トラックの留め 具手段と上部トラックのシート支持アームのノッチとを係合し、第２の、すなわ ち反対方向でのロッドの回動によりロッドの係合を外すためのラッチ部分を有す る各脚部と； を具備する請求項１２記載のシート調節装置。 １４．前記留め具手段が： 下部トラックに形成される複数の、間隔を隔てて、同一線上に配置され、端部 の開口したノッチと； 第１の方向に回動される時に下部トラックのノッチを解放 可能に係合するロッドの各脚部のラッチ部分と； を具備する請求項１３記載のシート調節装置。 １５．下部トラックから外方向に延在する１対のフランジであり、それらのフラ ンジの間で下部トラックにスロットを形成する前記フランジと； 各フランジに形成されており、複数のノッチの対としてフランジ間に整列され るノッチと； を具備している請求項１４記載のシート調節装置。 １６．前記支持手段が： 車床装着部分および下部トラック接続部分をそれぞれ含んでいる第１および第 ２の支持部材と； 下部トラックの対向した端部に前記第１および第２の各支持部材の夫々の下部 トラック接続部分をしっかりと接続する手段と； 下部トラックの対向した端部に形成され、下部トラックの穴を取り囲み間隔を隔 てて配置された複数の穴と； 下部トラックの穴の１つとそれぞれ整列可能である、対応している孔を含んで いる各支持部材の下部トラック接続部分と； 下部トラックの１端部に各支持部材を接続するために、整列した孔および穴に 装着可能である固定手段と； を具備する請求項１記載のシート調節装置。 １７．第１および第２の支持部材の夫々の下部トラック接続部分に形成されてお り、上部トラックが滑動して通ることができ、且つベアリング手段が滑動して抜 け出ることを防ぐよ うな大きさにされた１つの孔を更に具備している請求項１６記載のシート調節装 置。 １８．２つの対向する方向に下部トラックに対して上部トラックの移動の最大の 範囲を制限するために、各シート支持アームに装着されており、各支持部材の下 部トラック接続部分と係合可能である止め手段を更に具備している請求項１６記 載のシート調節装置。 １９．前記止め手段が、 各シート支持アームに間隔を隔てて装着され、前記アームから外方向に延在し ている第１および第２のピンを具備する請求項１８記載のシート調節装置。 ２０．削除。 ２１．支持部材が金属で形成されている請求項１６記載のシート調節装置。 ２２．支持部材がプラスチックで形成されている請求項１６記載のシート調節装 置。 ２３．支持部材がプラスチックで形成されており、さらに、 下部トラックの対向した端部に支持部材を接着剤で接合する接着手段を具備し ている請求項１６記載のシート調節装置。 ２４．車の床に車のシートを支持するシート調節装置において、 間隔を置いて配置される第１および第２のトラック組立であり、夫々の第１お よび第２のトラック組立が： 押出し成形された軽量の金属材料で形成され、下部トラックを通って長手 方向に延在する１つの穴を有し、前 記下部トラックに形成され、前記穴に対して開口して長手方向に延在するスロッ トを有する前記下部トラックと； 押出し成形された軽量の金属材料で形成され、下部トラックの前記穴に滑 動可能に装着される上部トラックと； 上部トラックに接続され、下部トラックの前記スロットを通って外方向に 滑動可能に延在しているシート支持アームであり、前記上方トラックと前記シー ト支持アームは押出し成形されたアルミニウムで一体に形成される前記シート支 持アームと； 上部トラックを下部トラックに滑動的に係合するために、上部トラックと 下部トラックとの間で下部トラックの前記穴に配置され、高い耐圧縮性を有する プラスチック材料で形成される複数の回転要素を含んでおり、ケージに形成され る少なくとも１列の孔を有し上部と下部トラックの間に配置される前記ケージと 、ケージの各孔に回転可能に装着され上部および下部トラックを係合する１つの 回転要素をさらに含んでいるベアリング手段と； 車の床に下部トラックを装着するために、下部トラックに接続される支持 手段と； を具備する前記トラック組立と； 下部トラックに相関的な移動に対して上部トラックを解放可能に固定する固定 手段と； を具備しているシート調節装置。 ２５．下部トラックから上部トラックの分離に抵抗するため、上部および下部ト ラックに形成される協同する抵抗手段を具 備している請求項２４記載のシート調節装置。 ２６．前記協同する抵抗手段が： 上部および下部トラックの一方のトラックに形成され、前記一方のトラックに 沿って縦に延在している少なくとも１つのノッチと； 前記上部および下部トラックの他方のトラックに形成され、前記他方のトラッ クに沿って長手方向に延在し、下部トラックの前記スロットを通って上部トラッ クの１端部を移動させようとする変形力により上部および下部トラックの前記一 方のトラックを係合するように、上部および下部トラックの前記他方のトラック からノッチへ外方向に延在している少なくとも１つのフランジと； を具備する請求項２５記載のシート調節装置。 ２７．前記協同する抵抗手段が： 上部および下部トラックの一方のトラックに間隔を隔てて形成され、前記一方 のトラックに沿って長手方向に延在している１対のノッチと； 上部および下部トラックの他方のトラックに形成され、前記他方のトラックに 沿って長手方向に延在しており、下部トラックの前記スロットを通って上部トラ ックの１端部を移動させようとする変形力により上部および下部トラックの前記 一方のトラックを係合するように、上部および下部トラックの一方のトラックの ノッチの中へ外方向に延在している１対の間隔を隔てて配置されるフランジと； を具備する請求項２５記載のシート調節装置。 ２８．ノッチの対が下部トラックに形成され、下部トラックの穴に向って開口し ； フランジの対が上部トラックに形成される請求項２７記載のシート調節装置。 ２９．削除。 ３０．上部トラックが複数の角度を付けて配置された外面を有し、 ケージが上部トラックの形に形成されるボディを有し、前記孔が上部トラック の１つの面と接触してローラを装着するために、上部トラックの面の１つに隣接 して配置されている請求項２４記載のシート調節装置。 ３１．ケージに形成され、予め定められた間隔で間隔が隔てられる複数の列の孔 を具備している請求項３０記載のシート調節装置。 ３２．前記固定手段が： 中央の湾曲部分によって結合される２つの脚部を有するほぼＵ型のロッドと； 各上部トラックのシート支持アームの１つに回動的に接続され、第１と第２の トラック組立との間に延在している湾曲部分に対して前方に延在している前記２ つの脚部を持つ前記ロッドの各脚部の１端部と； 前記ロッドの脚部との解放可能な係合のために、シート支持アーム、および第 １および第２の各トラック組立の夫々の下部トラックに形成される留め具手段と ； を具備している請求項２４記載のシート調節装置。 ３３．前記固定手段が： 各下部トラックに形成される留め具手段と、 各上部トラックのシート支持アームに形成される相補的ノッチと； 第１の方向での脚部の端部の周りのロッドの回動により、下部トラックの留め 具手段と上部トラックのシート支持アームのノッチとを係合し、第２の、すなわ ち反対方向でのロッドの回動によりロッドの係合を外すためのラッチ部分を有す る各脚部と； を更に具備する請求項３２記載のシート調節装置。 ３４．前記留め具手段が： 下部トラックに形成される複数の、間隔を隔てて、同一線上に配置され、端部 の開口したノッチと； 第１の方向に回動される時に、下部トラックのノッチを解放可能に係合するロ ッドの各脚部のラッチ部分と； を具備する請求項３３記載のシート調節装置。 ３５．下部トラックから外方向に延在する１対のフランジであり、それらのフラ ンジの間で下部トラックにスロットを形成する前記フランジと； 各フランジに形成されており、複数のノッチの対としてフランジ間に整列され るノッチと； を更に具備している請求項３４記載のシート調節装置。 ３６．前記支持手段が： 車床装着部分および下部トラック接続部分をそれぞれ含んでいる第１および第 ２の支持部材と； 下部トラックの対向した端部に第１および第２の各支持部材の夫々の下部トラ ック接続部分と； 第１および第２の各支持部材の夫々の下部トラック接続部分に形成されており 、上部トラックが滑動して通ることができ、且つベアリング手段が滑動して抜け 出ることを防ぐような大きさにされた１つの孔と； ２つの対向する方向に下部トラックに対する上部トラックの移動の最大の範囲 を制限するために、各シート支持アームに装着されており、各支持部材の下部ト ラック接続部分と係合可能である止め手段と； を具備する請求項２４記載のシート調節装置。 ３７．削除。 ３８．削除。 ３９．前記止め手段が、 各シート支持アームに間隔を隔てて装着され、前記アームから外方向に延在し ている第１および第２のピンを具備する請求項３６記載のシート調節装置。 ４０．下部トラックの対向した端部に形成され、下部トラックの穴を取り囲み間 隔を隔てて配置された複数の穴と； 下部トラックの穴の１つとそれぞれ整列可能である、対応している孔を含んで いる各支持部材の下部トラック接続部分と； 下部トラックの１端部に各支持部材を接続するために、整列した孔および穴に 装着可能である固定手段と； を具備している請求項３６記載のシート調節装置。 ４１．支持部材が金属で形成されている請求項４０記載のシート調節装置。 ４２．支持部材がプラスチックで形成されている請求項３６記載のシート調節装 置。 ４３．支持部材がプラスチックで形成されており、さらに、 下部トラックの対向した端部に支持部材を接着剤で接合する接着手段を具備し ている請求項３６記載のシート調節装置。 ４４．車の床に車のシートを支持するシート調節装置において、 間隔を置いて配置される第１および第２のトラック組立であり、夫々の第１お よび第２のトラック組立が： 押出し成形された軽量の金属材料で形成され、下部トラックを通って長手 方向に延在する穴を有し、前記下部トラックに形成され、前記穴に対して開口し て長手方向に延在するスロットを有する前記下部トラックと； 押出し成形された軽量の金属材料で形成され、下部トラックの前記穴に滑 動可能に装着され、複数の角度を付けて配置される外部面を有する上部トラック と； 上部トラックに接続され、下部トラックの前記スロットを通って外方向に 滑動可能に延在しているシート支持アームであり、前記上方トラックと前記シー ト支持アームは押出し成形されたアルミニウムで一体に形成される前記シート支 持アームと； 上部トラックを下部トラックに滑動的に係合するために、上部トラックと 下部トラックとの間で下部トラック の前記穴に配置され： ケージに形成される間隔を隔てて配置された複数の孔の列を有し、上 部トラックと下部トラックとの間に配置され、内側トラックの外面に隣接して配 置される各孔と共に内部トラックの形と同じにされる前記ケージと； ケージの各孔に回転可能に装着され、上部および下部トラックを係合 し、夫々が高い耐圧縮性を有するプラスチック材料で形成されるローラと； を含んでいるベアリング手段と、 車の床に下部トラックを装着するために、下部トラックに接続される支持 手段と； を含んでいる、前記トラック組立と； 下部トラックの穴の長手方向の軸にほぼ垂直な方向で下部トラックからの 上部トラックの分離に抵抗するために、上部および下部トラックに形成されてお り： 下部トラックに間隔を隔てて形成されており、前記下部トラックに沿 って長手方向に延在し、前記下部トラックの穴に向って開口している１対のノッ チと； 上部トラックに形成されており、前記上部トラックに沿って長手方向 に延在し、下部トラックのスロットを通って上部トラックの１端部を移動させよ うとする変形力により、上部および下部トラックの一方のトラックを係合するよ うに下部トラックのノッ チの中へ外方向に延在している１対の間隔を隔てて配置されたフランジと； を含んでいる、協同する抵抗手段と； 下部トラックへの相関的な移動に対して上部トラックを解放可能に固定する固 定手段と； を具備しているシート調節装置。 【手続補正書】 【提出日】１９９６年２月１９日 【補正内容】 （１）請求の範囲を別紙の通り訂正する。 （２）明細書第４頁第２４行の「，他方の上部および下部トラックに……」を 「，上部および下部トラックの他方に……」に訂正する。 明細書第５頁第２５行の「……ノッチとを係合する……」を「ノッチと に係合する……」に訂正する。 明細書第７頁第２２乃至２３行の「……拡大斜視図……」を「……分解 斜視図……」に訂正する。 明細書第８頁第１２行の「……拡大側面図……」を「……分解側面図… …」に訂正する。 明細書第８頁第１３乃至１４行の「……拡大側面図……」を「……分解 側面図……」に訂正する。 明細書第８頁第１５乃至１６行の「……拡大側面図……」を「……分解 側面図……」に訂正する。 明細書第１２頁第１５行の「、隣接した行間の異なる行数ならびに異な る……」を「、異なる行数ならびに隣接した行間の異なる……」に訂正する。 明細書第１２頁第２２乃至２３行の「……拡張部分によって……」を「 ……拡張部分を付けて……」に訂正する。 明細書第１５頁第１行の「……との間の角度で配置……」を「……との 間に或る角度を付けて配置……」に訂正する。 明細書第１５頁第８行の「……および孔014は、」を「……および孔104 は、」に訂正する。 明細書第１８頁第６乃至９行の「このような圧力に抵抗し、対向するあ るいは第２の方向、すなわち下方向にシート支持アーム60のカム作用をする表面 に係合するカム部分148および150によってハンドル136を押し付けるように…… 」を「このような圧力に抵抗し、シート支持アーム60のカム作用をする表面に係 合するカム部分148および150によって、反対方向即ち第２の方向、つまり下方向 にハンドル136を押すように……」に訂正する。 明細書第２０頁第２行の「……減少させると同様に、」を「……減少さ せると同時に、」に訂正する。 請求の範囲 １．車の床に車のシートを支持するシート調節装置において、 間隔を置いて配置される第１および第２のトラック組立であり： 下部トラックを通り長手方向に延在する穴を有し、前記下部トラックに形 成され、前記穴に対して開口し、長手方向に延在するスロットを有する前記下部 トラックと； 下部トラックの前記穴に滑動可能に装着される上部トラックと； 上部トラックに接続され、下部トラックの前記スロットを滑動可能に通っ て外方向に延在するシート支持アームと； 下部トラックに上部トラックを滑動的に係合するために上部トラックと下 部トラックとの間で下部トラックの前記穴内に配置され、ケージに形成される少 なくとも１列の孔を有し、上部トラックと下部トラックと間に配置される前記ケ ージと、ケージの前記各孔に回転可能に装着され上部および下部トラックを係合 するベアリング体とを有するベアリング手段と； 車の床に下部トラックを装着するために、下部トラックに接続される支持 手段と； 下部トラックからの上部トラックの分離に抵抗するために、上部トラック と下部トラックに形成される協同する抵抗手段と； を夫々具備する前記第１および第２のトラック組立と； 下部トラックに対する相関的な移動に対して上部トラックを解放可能に固定す る固定手段と； を具備する前記シート調節装置。 ２．前記協同する抵抗手段が： 上部および下部トラックの中の一方のトラックに形成され、前記一方のトラッ クに沿って長手方向に延在している少なくとも１つのノッチと； 前記上部トラックおよび下部トラックの中の他方のトラックに形成され、前記 他方のトラックに沿って長手方向に延在し、下部トラックの前記スロットを通っ て上部トラックの１端部を移動させようとする変形力により上部および下部トラ ックの中の前記一方のトラックを係合するように、上部トラックおよび下部トラ ックの中の前記他方のトラックから前記ノッチの中へ外方向に延在している少な くとも１つのフランジと； を具備する請求項１記載のシート調節装置。 ３．前記協同する抵抗手段が： 上部および下部トラックの中の一方のトラックに間隔を隔てて形成され、前記 一方のトラックに沿って長手方向に延在している１対のノッチと； 上部および下部トラックの中の前記他方のトラックに形成され、前記他方のト ラックに沿って長手方向に延在しており、下部トラックの前記スロットを通って 上部トラックの１端部を移動させようとする変形力により上部および下部トラッ クの中の前記一方のトラックを係合するように、上部および下部トラックの中の 前記一方のトラックのノッチの中へ外方向に延在している１対の間隔を隔てて配 置されるフランジと； を具備する請求項２記載のシート調節装置。 ４．前記ノッチの対が下部トラックに形成され、下部トラックの前記穴に向って 開口し、 前記フランジの対が上部トラックに形成される； 請求項３記載のシート調節装置。 ５．前記上部トラックが角度を付けて配置された複数の外側の面を有し、 前記ケージが上部トラックの形状に形成されるボディを有し、前記孔が上部ト ラックの前記面の１つと接触するベアリング体を装着するために上部トラックの 前記面の１つに近接して配置されている、請求項１記載のシート調節装置。 ６．前記ケージに形成され、予め定められた間隔で間隔を置いて配置された複数 の孔の複数の列を具備している請求項１記載のシート調節装置。 ７．各ベアリング体がプラスチック材料で形成される請求項１記載のシート調節 装置。 ８．各ベアリング体が高い耐圧縮性のプラスチック材料で形成される請求項１記 載のシート調節装置。 ９．前記支持手段が： 車床装着部分および下部トラック接続部分を夫々有する第１および第２の支持 部材と； 下部トラックの対向する端部に前記第１および第２の各支持部材の夫々の下部 トラック接続部分をしっかりと接続する手段と； 下部トラックの対向する端部に形成され、下部トラックの前記穴を取り囲み間 隔を隔てて配置される複数の穴と； 下部トラックの前記複数の穴の１つとそれぞれ整列可能であり、対応する複数 の孔を有する各支持部材の下部トラック接続部分と； 下部トラックの１端部に各支持部材を接続するために、夫々の整列した複数の 孔および複数の穴に装着可能である固定手段と； を具備する請求項１記載のシート調節装置。 １０．２つの対向する方向への下部トラックに対する上部トラックの移動の最大 の範囲を限定するために、各シート支持アームに装着され、各支持部材の下部ト ラック接続部分と係合可能である止め手段を更に具備している請求項９記載のシ ート調節装置。 １１．前記止め手段が、 各シート支持アームに間隔を隔てて装着され、前記アームから外方向に延在し ている第１および第２のピンを具備する請求項１０記載のシート調節装置。 １２．支持部材が金属で形成されている請求項９記載のシート調節装置。 １３．支持部材がプラスチックで形成されている請求項９記載のシート調節装置 。 １４．支持部材がプラスチックで形成されており、さらに、下部トラックの対向 する端部に支持部材を接着剤で接合する接着手段を具備する請求項９記載のシー ト調節装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．車の床に車のシートを支持するシート装置において、 間隔を置いて配置される第１および第２のトラック組立であり、夫々の第１お よび第２の各トラック組立が： 下部トラックを通り長手方向に延在する穴を有し、前記下部トラックに形 成され、前記穴に対して開口して長手方向に延在するスロットを有する前記下部 トラックと； 下部トラックの前記穴に滑動可能に装着される上部トラックと； 上部トラックに接続され、下部トラックの前記スロットを通って外方向に 滑動可能に延在しているシートアームと； 下部トラックに上部トラックを滑動的に係合するために上部トラックと下 部トラックとの間で下部トラックの前記穴に配置されるベアリング手段と； 車の床に下部トラックを装着するために、下部トラックに接続される支持 手段と； 下部トラックからの上部トラックの分離に抵抗するために、上部トラック と下部トラックに形成される協同する抵抗手段と； を具備する前記第１および第２のトラック組立と； 下部トラックに相関的な移動に対して上部トラックを解放可能に固定する固定 手段と； を具備している前記シート装置。 ２．前記協同する抵抗手段が： 上部および下部トラックの一方のトラックに形成され、前記一方のトラックに 沿って延在している少なくとも１つのノッチと； 前記上部トラックおよび下部トラックの他方のトラックに形成され、前記他方 のトラックに沿って長手方向に延在し、下部トラックの前記スロットを通って上 部トラックの１端部を移動させようとする変形力により上部および下部トラック の前記一方のトラックを係合するように、上部トラックおよび下部トラックの前 記他方のトラックからノッチの方へ外方向に延在している少なくとも１つのフラ ンジと； を具備する請求項１記載のシート装置。 ３．前記協同する抵抗手段が： 上部および下部トラックの一方のトラックに間隔を隔てて形成され、前記一方 のトラックに沿って長手方向に延在している１対のノッチと； 上部および下部トラックの他方のトラックに形成され、前記他方のトラックに 沿って長手方向に延在しており、下部トラックの前記スロットを通って上部トラ ックの１端部を移動させようとする変形力により上部および下部トラックの前記 一方のトラックを係合するように、上部および下部トラックの一方のトラックの ノッチの中へ外方向に延在している１対の間隔を隔てて配置されるフランジと； を具備する請求項２記載のシート装置。 ４．前記ノッチの対が下部トラックに形成され、下部トラッ クの前記穴に向って開口し、 前記フランジの対が上部トラックに形成される請求項３記載のシート装置。 ５．ベアリング手段が； 少なくとも１列の孔が中に形成され、上部トラックと下部トラックとの間に配 置されるケージと； 前記ケージの各孔に回転可能に装着され、上部および下部トラックを係合する ローラと； を具備する請求項１記載のシート調節装置。 ６．上部トラックが複数の角度を付けて配置された外面を有し、 前記ケージが上部トラックの形に形成されたボディを含み、前記孔が上部トラ ックの面の１つと接触してローラを装着するために上部トラックの面の１つに近 接して配置されている請求項５記載のシート調節装置。 ７．前記ケージに形成され、予め定められた間隔で間隔を置いて配置された複数 の孔の列を具備している請求項５記載のシート調節装置。 ８．各ローラがプラスチック材料で形成される請求項５記載のシート調節装置。 ９．各ローラが高い耐圧縮性のプラスチック材料で形成される請求項５記載のシ ート調節装置。 １０．上部および下部トラックが軽量の金属材料で形成される請求項１記載のシ ート調節装置。 １１．上部および下部トラックが押出し成形される請求項１ ０記載のシート調節装置。 １２．前記固定手段が： 中央の湾曲部分によって結合される２つの脚部を有するほぼＵ型のロッドと； 各上部トラックのシート支持アームの１つに回動的に接続され、前記２つの脚 部が第１のトラック組立と第２のトラック組立との間に延在している湾曲部分に 対して前方に延在している前記ロッドの各脚部の１端部と； 前記ロッドの脚部との解放可能な係合のために、シート支持アーム、および第 １および第２の各トラック組立の夫々の下部トラックに形成される留め具手段と ； を具備する請求項１記載のシート調節装置。 １３．前記固定手段が： 各下部トラックに形成される留め具手段と、 各上部トラックのシート支持アームに形成される相補的ノッチと； 第１の方向での脚部の端部の周りのロッドの回動により、下部トラックの留め 具手段と上部トラックのシート支持アームのノッチとを係合し、第２の、すなわ ち反対方向でのロッドの回動によりロッドの係合を外すためのラッチ部分を有す る各脚部と； を具備する請求項１２記載のシート調節装置。 １４．前記留め具手段が： 下部トラックに形成される複数の、間隔を隔てて、同一線上に配置され、端部 の開口したノッチと； 第１の方向に回動される時に下部トラックのノッチを解放可能に係合するロッ ドの各脚部のラッチ部分と； を具備する請求項１３記載のシート調節装置。 １５．下部トラックから外方向に延在する１対のフランジであり、それらのフラ ンジの間で下部トラックにスロットを形成する前記フランジと； 各フランジに形成されており、複数のノッチの対としてフランジ間に整列され るノッチと； を具備している請求項１４記載のシート調節装置。 １６．前記支持手段が： 車床装着部分および下部トラック接続部分をそれぞれ含んでいる第１および第 ２の支持部材と； 下部トラックの対向した端部に前記第１および第２の各支持部材の夫々の下部 トラック接続部分をしっかりと接続する手段と； を具備する請求項１記載のシート調節装置。 １７．第１および第２の支持部材の夫々の下部トラック接続部分に形成されてお り、上部トラックが滑動して通ることができ、且つベアリング手段が滑動して抜 け出ることを防ぐような大きさにされた１つの孔を更に具備している請求項１６ 記載のシート調節装置。 １８．２つの対向する方向に下部トラックに対して上部トラックの移動の最大の 範囲を制限するために、各シート支持アームに装着されており、各支持部材の下 部トラック接続部分と係合可能である止め手段を更に具備している請求項１６記 載のシート調節装置。 １９．前記止め手段が、 各シート支持アームに間隔を隔てて装着され、前記アームから外方向に延在し ている第１および第２のピンを具備する請求項１８記載のシート調節装置。 ２０．下部トラックの対向した端部に形成され、下部トラックの穴を取り囲み間 隔を隔てて配置された複数の穴と； 下部トラックの穴の１つとそれぞれ整列可能である、対応している孔を含んで いる各支持部材の下部トラック接続部分と； 下部トラックの１端部に各支持部材を接続するために、整列した孔および穴に 装着可能である固定手段と； を具備している請求項１７記載のシート調節装置。 ２１．支持部材が金属で形成されている請求項２０記載のシート調節装置。 ２２．支持部材がプラスチックで形成されている請求項２０記載のシート調節装 置。 ２３．支持部材がプラスチックで形成されており、さらに、 下部トラックの対向した端部に支持部材を接着剤で接合する接着手段を具備し ている請求項１６記載のシート調節装置。 ２４．車の床に車のシートを支持するシート調節装置において、 間隔を置いて配置される第１および第２のトラック組立であり、夫々の第１お よび第２のトラック組立が： 押出し成形された軽量の金属材料で形成され、下部ト ラックを通って長手方向に延在する１つの穴を有し、前記下部トラックに形成さ れ、前記穴に対して開口して長手方向に延在するスロットを有する前記下部トラ ックと； 押出し成形された軽量の金属材料で形成され、下部トラックの前記穴に滑 動可能に装着される上部トラックと； 上部トラックに接続され、下部トラックの前記スロットを通って外方向に 滑動可能に延在しているシート支持アームであり、前記上方トラックと前記シー ト支持アームは押出し成形されたアルミニウムで一体に形成される前記シート支 持アームと； 上部トラックを下部トラックに滑動的に係合するために、上部トラックと 下部トラックとの間で下部トラックの前記穴に配置され、高い耐圧縮性を有する プラスチック材料で形成される複数の回転要素を含んでいるベアリング手段と； 車の床に下部トラックを装着するために、下部トラックに接続される支持 手段と； を具備する前記トラック組立と； 下部トラックに相関的な移動に対して上部トラックを解放可能に固定する固定 手段と； を具備しているシート調節装置。 ２５．下部トラックから上部トラックの分離に抵抗するため、上部および下部ト ラックに形成される協同する抵抗手段を具備している請求項２４記載のシート調 節装置。 ２６．前記協同する抵抗手段が： 上部および下部トラックの一方のトラックに形成され、前記一方のトラックに 沿って縦に延在している少なくとも１つのノッチと； 前記上部および下部トラックの他方のトラックに形成され、前記他方のトラッ クに沿って長手方向に延在し、下部トラックの前記スロットを通って上部トラッ クの１端部を移動させようとする変形力により上部および下部トラックの前記一 方のトラックを係合するように、上部および下部トラックの前記他方のトラック からノッチへ外方向に延在している少なくとも１つのフランジと； を具備する請求項２５記載のシート調節装置。 ２７．前記協同する抵抗手段が： 上部および下部トラックの一方のトラックに間隔を隔てて形成され、前記一方 のトラックに沿って長手方向に延在している１対のノッチと； 上部および下部トラックの他方のトラックに形成され、前記他方のトラックに 沿って長手方向に延在しており、下部トラックの前記スロットを通って上部トラ ックの１端部を移動させようとする変形力により上部および下部トラックの前記 一方のトラックを係合するように、上部および下部トラックの一方のトラックの ノッチの中へ外方向に延在している１対の間隔を隔てて配置されるフランジと； を具備する請求項２５記載のシート調節装置。 ２８．ノッチの対が下部トラックに形成され、下部トラックの穴に向って開口し ； フランジの対が上部トラックに形成される請求項２７記載のシート調節装置。 ２９．ベアリング手段が、 少なくとも１列の孔がケージに形成され、上部トラックと下部トラックとの間 に配置される前記ケージと； ケージにおける各孔に回転可能に装着され、上部および下部トラックを係合す る１つの回転素子と； を具備する請求項２４記載のシート調節装置。 ３０．上部トラックが複数の角度を付けて配置された外面を有し、 ケージが上部トラックの形に形成されるボディを有し、前記孔が上部トラック の１つの面と接触してローラを装着するために、上部トラックの面の１つに隣接 して配置されている請求項２９記載のシート調節装置。 ３１．ケージに形成され、予め定められた間隔で間隔が隔てられる複数の列の孔 を具備している請求項３０記載のシート調節装置。 ３２．前記固定手段が： 中央の湾曲部分によって結合される２つの脚部を有するほぼＵ型のロッドと； 各上部トラックのシート支持アームの１つに回動的に接続され、第１と第２の トラック組立との間に延在している湾曲部分に対して前方に延在している前記２ つの脚部を持つ前記ロッドの各脚部の１端部と； 前記ロッドの脚部との解放可能な係合のために、シート支 持アーム、および第１および第２の各トラック組立の夫々の下部トラックに形成 される留め具手段と； を具備している請求項２４記載のシート調節装置。 ３３．前記固定手段が： 各下部トラックに形成される留め具手段と、 各上部トラックのシート支持アームに形成される相補的ノッチと； 第１の方向での脚部の端部の周りのロッドの回動により、下部トラックの留め 具手段と上部トラックのシート支持アームのノッチとを係合し、第２の、すなわ ち反対方向でのロッドの回動によりロッドの係合を外すためのラッチ部分を有す る各脚部と； を更に具備する請求項３２記載のシート調節装置。 ３４．前記留め具手段が： 下部トラックに形成される複数の、間隔を隔てて、同一線上に配置され、端部 の開口したノッチと； 第１の方向に回動される時に、下部トラックのノッチを解放可能に係合するロ ッドの各脚部のラッチ部分と； を具備する請求項３３記載のシート調節装置。 ３５．下部トラックから外方向に延在する１対のフランジであり、それらのフラ ンジの間で下部トラックにスロットを形成する前記フランジと； 各フランジに形成されており、複数のノッチの対としてフランジ間に整列され るノッチと； を更に具備している請求項３４記載のシート調節装置。 ３６．前記支持手段が： 車床装着部分および下部トラック接続部分をそれぞれ含んでいる第１および第 ２の支持部材と； 下部トラックの対向した端部に第１および第２の各支持部材の夫々の下部トラ ック接続部分と； を具備する請求項２４記載のシート調節装置。 ３７．第１および第２の各支持部材の夫々の下部トラック接続部分に形成されて おり、上部トラックが滑動して通ることができ、且つベアリング手段が滑動して 抜け出ることを防ぐような大きさにされた孔を具備している請求項３６記載のシ ート調節装置。 ３８．２つの対向する方向に下部トラックに対して上部トラックの移動の最大の 範囲を制限するために、各シート支持アームに装着されており、各支持部材の下 部トラック接続部分と係合可能である止め手段を具備している請求項３６記載の シート調節装置。 ３９．前記止め手段が、 各シート支持アームに間隔を隔てて装着され、前記アームから外方向に延在し ている第１および第２のピンを具備する請求項３８記載のシート調節装置。 ４０．下部トラックの対向した端部に形成され、下部トラックの穴を取り囲み間 隔を隔てて配置された複数の穴と； 下部トラックの穴の１つとそれぞれ整列可能である、対応している孔を含んで いる各支持部材の下部トラック接続部分と； 下部トラックの１端部に各支持部材を接続するために、整列した孔および穴に 装着可能である固定手段と； を具備している請求項３６記載のシート調節装置。 ４１．支持部材が金属で形成されている請求項４０記載のシート調節装置。 ４２．支持部材がプラスチックで形成されている請求項３５記載のシート調節装 置。 ４３．支持部材がプラスチックで形成されており、さらに、 下部トラックの対向した端部に支持部材を接着剤で接合する接着手段を具備し ている請求項３６記載のシート調節装置。 ４４．車の床に車のシートを支持するシート調節装置において、 間隔を置いて配置される第１および第２のトラック組立であり、夫々の第１お よび第２のトラック組立が： 押出し成形された軽量の金属材料で形成され、下部トラックを通って長手 方向に延在する穴を有し、前記下部トラックに形成され、前記穴に対して開口し て長手方向に延在するスロットを有する前記下部トラックと； 押出し成形された軽量の金属材料で形成され、下部トラックの前記穴に滑 動可能に装着され、複数の角度を付けて配置される外部面を有する上部トラック と； 上部トラックに接続され、下部トラックの前記スロットを通って外方向に 滑動可能に延在しているシート支持アームであり、前記上方トラックと前記シー ト支持アームは押出し成形されたアルミニウムで一体に形成される 前記シート支持アームと； 上部トラックを下部トラックに滑動的に係合するために、上部トラックと 下部トラックとの間で下部トラックの前記穴に配置され： ケージに形成される間隔を隔てて配置された複数の孔の列を有し、上 部トラックと下部トラックとの間に配置され、内側トラックの外面に隣接して配 置される各孔と共に内部トラックの形と同じにされる前記ケージと； ケージの各孔に回転可能に装着され、上部および下部トラックを係合 し、夫々が高い耐圧縮性を有するプラスチック材料で形成されるローラと； を含んでいるベアリング手段と、 車の床に下部トラックを装着するために、下部トラックに接続される支持 手段と； を含んでいる、前記トラック組立と； 下部トラックの穴の長手方向の軸にほぼ垂直な方向で下部トラックからの 上部トラックの分離に抵抗するために、上部および下部トラックに形成されてお り： 下部トラックに間隔を隔てて形成されており、前記下部トラックに沿 って長手方向に延在し、前記下部トラックの穴に向って開口している１対のノッ チと； 上部トラックに形成されており、前記上部トラックに沿って長手方向 に延在し、下部トラックのスロ ットを通って上部トラックの１端部を移動させようとする変形力により、上部お よび下部トラックの一方のトラックを係合するように下部トラックのノッチの中 へ外方向に延在している１対の間隔を隔てて配置されたフランジと； を含んでいる、協同する抵抗手段と； 下部トラックへの相関的な移動に対して上部トラックを解放可能に固定する固 定手段と； を具備しているシート調節装置。