JPH08508347A - 画像と音声の同時記録の方法およびこの方法を実現するためのカメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 カメラ（２）による画像望ましくは動画の記録と前記カメラ（２）に対して移動可能な１つまたはそれ以上のマイクロホン（６）による対応する音声の同時録音の方法であって、それぞれが前記カメラの被写界の境界表面の外側に近接してまたは表面に接触して通過するように一つまたはそれ以上の信号波形の場を形成する。前記場の形成のために１台またはそれ以上の信号波送信器（１）から信号を送信し、望ましくは１つまたはそれ以上のマイクロホン（６）からこれに対応してマイクロホンの案内を行なう前記送信信号の受信器へ送信されたと思われる反射信号により前記関連信号を受信し送信する。これによってマイクロホンが不注意でフィルムの被写界の辺縁に写り込むまたは見えるような記録の失敗を回避することが容易に実現される。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 画像と音声の同時記録の方法およびこの方法を実現するためのカメラ 背景技術 本発明は画像望ましくは動画をカメラによって記録し同時に前記カメラに関連 して移動自在に成してある一つまたはそれ以上のマイクロホンを用いて前記画像 に関連した音声を同時に記録するための方法に関する。 本発明は前記方法を実現するためのカメラならびに１つまたはそれ以上のマイ クロホンの実施例にも関する。 従来技術で周知の画像と音声の記録方法を実現すると、マイクロホンの位置は カメラの被写界に依存しまたこれに制限されることになり、被写界の大きさはカ メラのレンズ系、被写界に合焦するための焦点調節と、カメラの通常四角い視界 の寸法と形状とに依存する。映画およびテレビの音声は、俳優の頭上で移動自在 な長い棒の端部に吊り下げてあるマイクロホンを音声係が案内することで通常録 音されている。音声係の仕事はマイクロホンを移動させて、カメラの被写界にで きるだけ近いところで俳優に追従させるが、なおかつマイクロホンを前記被写界 に写り込まないようにすることである。カメラをドリーに載せて移動することで 、またズームレンズを使用することで、被写界の境界表面が大幅に変化するので 、マイクロホンを最適な位置へ移動させるには相当以上の経験と専門知識を必要 とする。音量は音源からの距離の２乗に比例して減衰するので、音源に対してわ ずか２０センチメートルだけマイクロホンの位置を移動させることは録音の音質 には重大な場合である。 周知の方法を実現すると、不運にもマイクロホンがカメラの被写界に写り込ん でしまうことがたびたび発生し、新しい録画を行なわねばならなくなる。 発明の目的 本発明の目的は、画像および音声の記録中にマイクロホンがカメラの被写界に 写り込む危険性を減少させることである。 発明の開示 本発明による方法は、それぞれがカメラの被写界の境界表面のすぐ外側または 境界面を通過するように一つまたはそれ以上の信号波形の場を形成し、前記信号 波形の場の形成のための信号を一つまたはそれ以上の信号波形送信器から放射し て、信号を一つまたはそれ以上のマイクロホンから例えばそれぞれのマイクロホ ンを案内する受信器への反射信号による反射で送受信することを特徴とする。 これにより撮影しようとする領域の周囲に何らかの信号の場を構成することが 実現できるようになる。本発明によれば、信号は信号波形または電磁波例えば光 またはラジオ波から構成することができる。反射した信号はマイクロホンオペレ ータの目または耳で認識することができるかまたは信号を変換する装置で受信し てオペレータがこれらを認識できるようにするか、またはこの装置が自動的にマ イクロホンを移動させるようにする。マイクロホンが撮影しようとする領域に入 りそうな場合、マイクロホンはすでに信号の場に入っていることになるので、こ こから信号を送信例えば反射しており、これが信号受信器例えばマイクロホンオ ペレータに対しマイクロホン移動の限界に達したことを通知する。こうすること でマイクロホンが被写界に入るのを防止しマイクロホンが誤って移動したことに 起因する新しい撮影を行なわなくて済むようになる。信号波形の場は撮影しよう とする付近の領域に配置して実際の領域を包含するようにもできる。このための 信号は超音波信号または赤外線による信号とすることができる。 本発明による方法を実施するためのカメラと１本またはそれ以上のマイクロホ ンの実施例は、１つまたはそれ以上の信号送信器をカメラ上のそれぞれのホルダ ーに装着することと、１つまたはそれ以上のマイクロホンが信号送信器から受信 した信号の送受信のための手段を有することを特徴とする。 信号送信器は実現可能な限りカメラに近づけて配置してあるので、これによっ てカメラの通常は四角形の被写界の近くに信号の場が配置できるようになる。反 射手段からの注意信号はマイクロホンが被写界に非常に接近するまで出現しない これによってマイクロホンの易動性は可能な限り制限されずに済む。信号送信器 をカメラに装着してあることで、被写界に対する信号の場の相対位置もカメラの 移動または動きの間に変更されることはない。 本発明によるカメラと１つまたはそれ以上のマイクロホンの実施例はまた、１ 台またはそれ以上の信号波形送信器が波長約８００ナノメートルのレーザー光を 送信するレーザー光送信器で、一つまたはそれ以上のファンまたはカーペット状 のレーザービームの光束として信号をカメラに対して前方に投写するのに適して おり、またカメラの光学系の調節を変えるのに合わせて正しく光ビームの方向を 案内するための案内手段を備えることで光ビームが外側、望ましくはすぐ外側で 一方の側面望ましくは光学系に対応する被写界の上部側面と平行に、位置する帯 状にカメラ光学系に対応する被写界平面を横切るようにして、マイクロホンには レーザー光を反射する、望ましくは蛍光プレートの形状の部分を設けておくよう にする。 こうすることで最適な効果を実現する、言い替えればうまく形成した信号の場 をカメラの記録する被写界に非常に近接して配置することができ、レーザー光は ほとんど人の目には見えず、フィルムの乳剤およびテレビカメラの撮像管には全 く不可視にでき、さらに蛍光部分またはプレートはレーザー光が当たったときに 例えば蛍光線の形状で強力に発光し、これによってマイクロホンがカメラの被写 界の境界表面に到達する直前にマイクロホンオペレータにははっきりと視認でき るようになる。 図面の簡単な説明 以下では本発明による方法を実現するためのカメラまたは１台またはそれ以上 のマイクロホンの実施例について、添付の図面を参照しつつ本発明をさらに詳細 に説明する。図面において、 図１はズームレンズと、レーザー光送信器と、蛍光プレート付きマイクロホン を備えたカメラを示す。 図２は外側から見たレーザー光送信器を示す。 図３はレーザー光送信器の内側部分を示す。 発明を実現するための最良の形態 図１はここではレーザー光送信器１の形状をなす信号波の場の供給源を備えた カメラ２を示し、送信器はカメラ２のホルダー８に装着する。レーザー光送信器 １はファンまたはカーペット状で約８００ナノメートルの波長を有するレーザー 光束を放射または送信する。被写界の上部側面と平行にこれのすぐ外側のベルト ３としてカーペットはカメラ２の被写界５の平面と交差する。マイクロホン６は マイクロホンオペレータが手動で操作することができ、マイクロホンの下側の縁 に装着した蛍光部分または蛍光プレート７が設けてある。マイクロホン６は蛍光 プレートがファンまたはカーペット状のレーザー光の光束の直上にある位置で図 示してある。マイクロホン６をこの位置から下げて光束にはいると蛍光プレート ７にレーザー光が直射する。プレートの蛍光作用によりプレートはほとんど目に 見えないレーザー光が当たったときに強力に発光する。反射光は日中の屋外であ ってもカメラから少なくとも２０メートルの距離で視認することができる。つま り、マイクロホンオペレータはマイクロホンがカメラの被写界に上部から入りそ うになると視覚的な注意を受け取る。 光学系を変更した後も被写界の直上の位置でカメラの被写界面に前述のベルト ３の位置を維持すべき場合には、光束が形成するカーペットの下側側面とカメラ の光学系の中心線の間の傾斜角を光学系の画角の関数として変更すべきである。 レーザー光送信器の傾斜角１２の調節は、例えばレーザー光送信器１の上部側 面にある押しボタン９を用いて行ない使用する光学系の大きさに関連させること ができる。これについては図２を参照されたい。 機械的な調節はレーザー光送信器の傾斜角１２を修正するねじ軸１１の付いた ステッピングモータ１０を用いて行なう。所定の大きさの光学系について押しボ タン９の一つを押すと、マイクロプロセッサ１３が対応する個数のインパルスを ステッピングモータ１０に送出し、ステッピングモータは所定数回転して、図３ に図示してあるように傾斜角１２の補正を実現し、ベルト３の位置を対応する被 写界の上側側面の直上に移動する。ズームレンズを使用する場合、インパルス送 信器１４を画面の大きさのモーター調節用に第１に用いるギアつきリム１５と嵌 合するように取り付ける。これについては図１を参照されたい。図２に図示した レーザー光送信器の上側側面にあるズームボタン１６を押すと、インパルス送信 器１４からの信号は、ズームレンズの画角修正と同期して傾斜角１２が修正され るようにステッピングモータ１０に送信され、ベルトは前述したような位置に来 る。 他のカメラおよびズームレンズによる機械的振動を補正するためと、画面の一 部に写り込まないうちにマイクロホンの蛍光プレート７が照光される数センチメ ートルの領域を残すため、レーザー光送信器１は傾斜角１２の上下に手動調節で きるように０点調節１７を有している。 レーザー光送信器は大きめのマッチ箱程度の大きさを有し得る。変換スイッチ １８を介して内蔵電池またはカメラの電流供給源のどちらかから電流を供給でき るようになっている。 信号波として音波を使用する場合、前記音波は良く整ったファンまたはカーペ ット状の信号場が形成できる超音波領域内にあることが望ましい。この場合、マ イクロホンそれ自体が録音と同時に超音波信号の送信も行なうことができる。マ イクロホンの信号から超音波信号を濾波した後、超音波信号を処理してマイクロ ホンオペレータが聴取可能または視認可能な信号を形成させるかまたはマイクロ ホン移動ロボットのための案内信号を形成させることができる。 波長が例えば約８００ナノメートル±１０％のレーザー光を選択する理由は、 可視レーザー光に対する前記レーザー光が、人の目にもまたテレビカメラの撮像 管にも不可視であり、未露光のフィルム乳剤に対して実際に影響しないことによ る。この特定のレーザー光は、この特定波長が直射した場合にだけ強力に発光す るような蛍光物質で表面処理した表面に入射することで視認可能にすることがで きる。その結果、マイクロホンがレーザービームの光束で形成されたカーペット にさしかかると、光の注意ストライプがマイクロホン自体に形成されるようにな る。 本発明は信号波の場の供給源として前述したように他の供給源を使用すること もできるのでレーザー光を使用することに制限されない。信号波の場は被写界の 外部に配置しなくても、この被写界１を包囲するように内側また外側でもよい。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｈ Ｕ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＵ，ＭＧ，ＭＮ ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ， ＳＤ，ＳＥ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＳ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．カメラ（２）による画像望ましくは動画の記録と前記カメラ（２）に対して 移動可能な１つまたはそれ以上のマイクロホン（６）による対応する音声の同時 録音の方法であって、それぞれが前記カメラの被写界の境界表面の外側に近接し てまたは表面に接触して通過するように一つまたはそれ以上の信号波形の場を形 成することと、前記場の形成が１台またはそれ以上の信号波送信器（１）から送 信されることと、望ましくは１つまたはそれ以上のマイクロホン（６）からこれ に対応してマイクロホンの案内を行なう前記送信信号の受信器へ反射することに より前記関連信号を受信し送信することを特徴とする方法。 ２．信号送信器（１）からの信号は、前記カメラの被写界壁面（５）に交差する ファン状のカーペットの形状を成す信号束として、前記カメラの被写界の一つの 側面の外側望ましくは前記側面のすぐ外側でこれと平行に位置するベルト（３） に放射することを特徴とする請求の範囲第１項に記載の方法。 ３．音波例えば可聴音波または聴取不可能な超音波により搬送される信号を使用 するか、または電磁波例えばラジオ波または光波またはレーザー光により搬送さ れる信号を使用することを特徴とする請求の範囲第１項または第２項に記載の方 法。 ４．超音波信号または赤外線信号または高周波ラジオ信号を使用する場合に全て の信号は無害な低エネルギー成分からなり、前記信号波の場は前記信号供給源か らの信号波の場の形状を整形する開口部または外部遮蔽を有する信号スクリーン プレートにより制限されることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の方法。 ５．波長約８００ナノメートルのレーザー光を使用することを特徴とする請求の 範囲第３項に記載の方法。 ６．前記マイクロホン（６）上に蛍光反射プレート（７）を使用することを特徴 とする請求の範囲第５項に記載の方法。 ７．一つまたはそれ以上の信号送信器（１）を前記カメラ（２）のそれぞれのホ ルダーに装着し、一つまたはそれ以上のマイクロホン（６）は前記信号送信器か ら受信した信号の受信と送信のための手段（７）を有することを特徴とする一つ またはそれ以上の先行する請求項に記載の方法を実現するためのカメラ（２）お よび一つまたはそれ以上のマイクロホン（６）。 ８．前記手段（７）は前記カメラ上の信号送信器（１）から放射した信号の受信 および送信に適しており、これによって受信または送信した信号が電磁波信号例 えば可視光、不可視光またはレーザー光および高周波ラジオ信号および音波例え ば超音波信号および可聴信号を含む信号のグループから選択されるように成して あることを特徴とする請求の範囲第７項に記載のカメラ（２）およびマイクロホ ン（６）。 ９．一つまたはそれ以上の前記信号波送信器（１）は波長約８００ナノメートル のレーザー光を送信するレーザー光送信器であって一つまたはそれ以上のカーペ ットまたはファン状の光ビームの光束として前記カメラに対して前方に前記信号 を放射するのに適しており、前記カメラの光学系の調節の変化に合わせて正しく 光束の方向（１２）を案内するための案内手段を設けて、前記光束が、外側望ま しくは一つの側面望ましくは前記光学系に対応する被写界の上部側面のすぐ外側 に広がるベルト（３）として関連するカメラ光学系に対応する被写界面（５）と 交差することと、前記マイクロホンには蛍光プレートの形状が望ましいレーザー 光反射部分を設けることを特徴とする請求の範囲第７項に記載のカメラ（２）お よびマイクロホン（６）。 １０．前記レーザー光送信器（１）には前記ファンまたはカーペット状の光ビー ムの光束を形成するための振動ミラー、特定の拡散レンズ、または円筒状の光学 系（４）を設けてあることを特徴とする請求の範囲第８項に記載のカメラ（２） およびマイクロホン（６）。