JP3231392B2 - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JP3231392B2
JP3231392B2 JP10461092A JP10461092A JP3231392B2 JP 3231392 B2 JP3231392 B2 JP 3231392B2 JP 10461092 A JP10461092 A JP 10461092A JP 10461092 A JP10461092 A JP 10461092A JP 3231392 B2 JP3231392 B2 JP 3231392B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、双眼鏡等の観察装置に
係り、特に画像を電気的信号に変換して処理した後に表
示する電子式画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、双眼鏡は肉眼により可視光線を
直接見る光学式の双眼鏡である。またカメラにおいて
は、従来からの銀塩フィルムに対して、電気的に画像を
記録する電子式カメラが実用化されている。前記双眼鏡
においては、前記カメラのような電子式の双眼鏡は実用
化されていない。
【0003】一方、特開昭62−214782号公報や
特開平3−171881号公報に開示される“ディスプ
レイ装置”や“画像表示装置”のように、テレビジョン
受信機の表示部、テレビカメラのビューファインダや医
療等特殊用途に限定された電子式表示装置として公知で
ある。しかし、双眼鏡のように観察や鑑賞等の一般的な
用途に用いられるものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の電子式表示装置は、テレビジョン受信機、テレビカメ
ラのビューファインダや医療等の特殊用途に使用するこ
とを主目的としており、双眼鏡のように、直接的に肉眼
で演劇、芸術を鑑賞したり、自然を観察したりする一般
的な用途に用いようとすると、画面を拡大したり特殊な
画像処理を行こなわなければ、鑑賞や観察の補助装置と
しては、採用できなかった。
【0005】そこで本発明は、可視光線による映像だけ
でなく、電気的に処理された画像により、より広範囲の
対象物を鑑賞及び、観察する画像表示装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、対象物までの距離を測定し且つ合焦させ、
所望倍率に拡大しつつ、光像として取り込む対物光学手
段と、前記対物光学手段より取り込まれた光像を光電変
換し対象物画像信号を検出する撮像手段と、予め所定画
像情報を記録する着脱可能な記録媒体と、前記撮像手段
からの対象物画像信号を記録し、且つ前記記録媒体から
所望画像情報を読出し可能な記録・読出し手段と、前記
撮像手段からの対象物画像信号に所定画像処理を施す画
像処理手段と、前記画像処理手段からの対象物画像信号
と前記記録媒体からの画像情報を選択する画像選択手段
と、像表示装置本体から分離して携帯可能に構成され、
前記画像選択手段により選択された少なくとも1つの画
像を表示する表示手段とで構成される画像表示装置を提
供する。前記表示手段は、ユーザの頭部に装着可能な2
つの表示画面を有する眼鏡型形状を成し、前記像表示装
置本体から出力された前記対象物画像信号及び前記画像
情報が有線若しくは無線により伝搬され、前記2つの表
示画面に前記対象物を立体的に表示する。 また、対象物
までの距離を測定し且つ合焦させ、所望倍率に拡大しつ
つ、光像として取り込む2つの対物光学系を有する対物
光学手段と、前記対物光学手段より取り込まれた光像を
光電変換し、対象物画像信号をそれぞれに検出する2つ
の撮像手段と、予め所定画像情報を記録する着脱可能な
記録媒体と、前記2つの撮像手段からの対象物画像信号
を記録し、且つ前記記録媒体から所望画像情報を読出し
可能な記録・読出し手段と、前記2つの撮像手段からの
各対象物画像信号にそれぞれに所定画像処理を施す画像
処理手段と、前記画像処理手段からの各対象物画像信号
と前記記録媒体からの画像情報を選択する画像選択手段
と、前記画像選択手段により選択された画像をそれぞれ
2つの表示画面に前記対象物を立体的に表示する表示手
段とで構成される画像表示装置を提供する。
【0007】
【作用】以上のような構成の本発明の画像表示装置は、
2つの対物光学系から取り込まれた光像を2つの撮像手
段によりそれぞれ光電変換して、得られた対象物画像信
号を着脱可能な記録媒体へ立体画像情報として記録させ
る。そして記録・読出し手段により、以前記憶された所
望する立体画像情報を読み出し、双眼鏡型表示部、眼鏡
型表示部若しくは携帯型表示部に対象物を立体表示させ
る。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0009】図1には、本発明による第1実施例として
の画像表示装置の構成を示し説明する。図1(a)に
は、画像表示装置の内部構造を示し、同図(b)には該
装置の外観を示し、図2には、画像表示装置の構成を示
す。
【0010】図1(a)に示すように、この画像表示装
置は、対象物1が対物光学系2を介して撮像部3上に結
像し、該撮像部3により電気的信号(画像信号)に変換
され、制御部4に送られる。
【0011】前記制御部4において、後述する構成部材
により対象物の輪郭の強調等、例えば特開平4−262
82号公報に記載された手法によるブレ補正、色調の変
更や、例えば特開昭63−232591号公報に記載さ
れた手法による広ダイナミックレンジ化等の画像処理を
行った後、表示素子5に送られ、画像を表示する。表示
された画像は、接眼光学系6を介して肉眼に送られ、映
像として見ることができる。
【0012】図2に示すように、前記画像表示装置の構
成においては、まず対象物1までの距離を赤外線等を用
いて測定する距離測定部11が設けられる。前記距離測
定部11には、赤外線等を前記対象物1に向かって発光
する赤外線発光部12と、その反射光を受光する赤外線
受光部13とが設けられる。
【0013】前記距離測定部11の測定結果により、レ
ンズ系14がピントを合わせるように、或いはズーム機
能としてモータ15を駆動するレンズ系駆動部16と、
前記撮像部3を制御する撮像制御部17が設けられてい
る。また前記レンズ系14には、例えば赤外線等を透過
するフィルタ部を設けてもよい。
【0014】また、前記撮像部3により得られた対象物
の画像を記憶し、且つ参照する画像等を予め記憶する画
像記録部18と、前記対象物画像を記憶し、または参照
画像を予め記憶する着脱可能な記録媒体19aを装着
し、駆動制御する媒体記録/制御部19が設けられてい
る。前記記録媒体19aには、磁気テープ,CD−RO
M、ICカード、光カード等が好適する。
【0015】そして前記画像記録部18とぶれ補正処理
部29と媒体記録/制御部19から所望する画像を読出
すための画像選択部20と、その画像を処理する画像処
理部21が設けられ、画像を表示する表示部22a,2
2bとこれらを制御する表示制御部23が設けられてい
る。
【0016】前述したピント調整、ズーム機能および画
像処理の指示を行うために、ピント調整指示部24、ズ
ーム指示部25、画像処理指示部26、画像選択指示部
27を設けてもよい。前記画像処理を実施する際に、高
倍率でもブレのない画像を得るためにぶれ補正処理部2
9が設けられている。
【0017】前記ピント調整指示部24は、距離測定部
11や双眼による像のズレから、前記対象物1と当該装
置との距離を測定し、自動的なピント調整と、手動等に
よるピント調整の選択等の指示を行うものである、な
お、前記対物光学系2、前記撮像部3、前記接眼光学系
6および前記距離測定部11の構成部材は、中央処理部
28によって管理される。次にこのように構成された画
像表示装置の動作について説明する。
【0018】まず、距離測定部11は、赤外線発光部1
2が対象物に向かって発光して、その反射光を赤外線受
光部13により受光する。前記受光部13では、2点の
異なった位置により赤外線を受光し、三角測量法により
対象物までの距離を測定する。測定した結果は、中央処
理部28に送出される。
【0019】本実施例に用いる距離測定方式は、前述し
たような赤外線等を発光して反射光を受光するアクティ
ブタイプ方式に限られるものではなく、パッシブ方式に
より距離測定をしてもよい。また、三角測量法によらず
コントラスト検出法によっても構わない。
【0020】前記中央処理部28は、自動ピント調整モ
ードが選択された場合には、前記測定結果に基づいてレ
ンズ系駆動部16に信号を送り、駆動部を動作させてピ
ント調整を行う。また、手動ピント調整モードが選択さ
れた場合には、ピント調整部24から入力された情報を
中央制御部28で処理し、前記ピント情報に従って、前
記レンズ系駆動部16によりモータ15を駆動してレン
ズ系のピント調整を行う。
【0021】また、ズーム指示部25からズーム指示が
あった場合には、前記ズーム指示部から入力された情報
に基づき、前記中央処理部28が前記レンズ駆動部16
に制御信号を送り、モータ15を動作させてズーム動作
させる。
【0022】また、撮像制御部17は、前記中央処理部
28の指示にしたがって、撮像部3が出力する対象物画
像を電気的信号に変換し、画像撰択部20と画像記憶部
18に送る。
【0023】前記画像記憶部18では、前記中央処理部
28の指示に従って、前記撮像制御部17から送出され
た電気的信号を記憶すると共に、その電気的信号を画像
選択部20に送る。よって録画された過去の画像を再生
することができる。
【0024】さらに前記中央処理部28の指示にしたが
って、前記画像記憶部18に記憶された画像の電気的信
号は、ぶれ補正処理部29に送出され、前述した特開平
4−2682号公報に記載されるようにぶれ補正等の処
理を行い、前記画像選択部20に送出される。前記中央
処理部28は、画像選択指示部27からの指示により、
前記画像選択部20で所望の画像を選択させ、画像処理
部21に送る。前記画像処理部21は、画像の電気的信
号を表示制御部23に送り、前記表示制御部23は制御
信号と共に前記画像の電気的信号を表示部22a,22
bで表示する。
【0025】この時、前記画像処理指示部27の指示に
より、中央処理部28は、画像処理部21に指示して、
輪郭の強調、色調の変更や前述した特開昭63−232
59号公報に示された高ダイナミックレンジ化処理等を
実施する。なお、対象を立体的に表示する場合には、撮
像部3を2つ設ければよい。
【0026】また、2つの撮像部からの画像を処理して
距離情報を得ることにより、ピント調整することも可能
であるが、これら処理は、前記撮像制御部17で行わ
れ、前記中央処理部28を介して、前記レンズ系駆動部
16に距離情報を送り、ピント調整する。この場合には
距離測定部11は省略してもかまわない。
【0027】前記媒体記録/制御部19は、前記中央処
理部28の指示に従って記録媒体19aより情報を読み
取り、画像選択部20に送る。前記画像選択部20は前
記中央処理部28の指示に従って、画像を表示部22
a,22bに表示する。なお、立体画像を扱う場合に
は、2つの画像情報を媒体より読み取って、画像選択部
20に送るものとする。
【0028】この第1実施例によれば、従来の双眼鏡等
により対象物を観察するだけでなく、ズーム機能により
拡大したり、画像処理により高倍率でもブレのない画像
としたり、広ダイナミックレンジ化した画面および色調
の変更等を行った画像や、赤外線による画像を観察でき
る。特に、記憶させた画像を表示することができるの
で、例えば野鳥観察において、過去に観察した野鳥の画
像を記憶させておき、その画像を表示して、現在観察し
ている野鳥と比較することにより、観察の補助とするこ
とができる。また、対物光学系を2つ有するため立体的
に画像を見ることができる。
【0029】また図1(b)の画像表示装置の概略的な
外観構成は、前述したレンズ系14、モータ15、レン
ズ系駆動部16等を収納する対物光学部31と、中央処
理部28や他の制御部材、表示部22a,22bを収納
するボディ(以下、表示部32と称する)で構成されて
いる。
【0030】前記表示部32の側面には、ピント調整指
示部24、ズーム指示部25、画像処理指示部26、画
像選択指示部27のスイッチ部分が設けられている。ま
た、赤外線発光部12、赤外線受光部13、距離測定部
11からなる測距部33が前記対物光学部31に設けら
れている。次に図3に、第2実施例としての画像表示装
置の概略的な外観構成を示し説明する。
【0031】前述した第1実施例では、対物光学部31
および表示部32が共に双眼であったが、第2実施例で
は図に示す通り、対物光学部のみ単眼構造で、1つの
画像を2つの表示部に表示するものとする。また、前記
対物光学部31及び表示部32を単眼構造としてもよ
い。次に図4に、第3実施例としての画像拍表示装置の
概略的な外観構成を示し説明する。
【0032】この画像表示装置は、前述した各実施例の
構造に対して、対物光学部31と表示部32とを分離す
るものである。前記対物光学部31と前記表示部32と
を信号線34により接続し、対象物から離れた位置で観
測等を行うことができる。また信号線の代わりに電波等
による通信によって接続してもよい。
【0033】また、前記対物光学部31を三脚等の装置
固定部35により固定したり、メガネ等を利用して顔面
に固定したり、表示部32をバンド等により視野位置に
固定してもよい。なお、前記装置固定部35に、前記対
物光学部31の位置を上下左右方向に移動できる機能を
持たせてもよい。次に前述した表示部をメガネ形とした
実施例の外観を図5(a)に示し、同図(b)には接眼
光学系の構成を示す。この表示部32は、バンド36等
により顔面の眼球前部に固定され、前記バンド36には
スピーカ音声再生部37を設けてもよい。
【0034】また、前記表示素子5に表示された画像
は、接眼光学系6および非球面凹面鏡39を介して肉眼
に送られる。なお前記非球面凹面鏡39は、ハーフミラ
ーにより形成すると共に、外部光線を透過したり遮光し
たりするシャッタ38等を設けてもかまわない。このよ
うな機能により、前記表示素子5による画像を見たり、
直接外部を見たりすることができるものとする。
【0035】この第3実施例によれば、対物光学部と表
示部とが分離され、視野位置に関係なく対物光学部を設
置でき、視野位置から死角となる位置にある対象物でも
鑑賞または観察することができる。
【0036】次に図6(a),(b)に第4実施例とし
ての画像表示装置の概略的な外観及び構成を示し説明す
る。ここで、図2の構成部材で図1と同等の部材には同
じ参照符号を付している。
【0037】図6(a)に示す、この画像表示装置の構
成は、対象物1を対物光学系2を介して撮像部3に結像
させて電気的信号に変換した後、制御部4を介して表示
部5により表示する。この画像表示装置は第1実施例に
示した接眼光学系6を有しないため、眼球を表示部に接
近されることなく画像をみることができる。また外光を
遮蔽する部材として図6(b)に示すフード41、該装
置を固定する装置固定部35等を設けてもかまわない。
なお、図5では、対物光学部および表示部共に単眼とな
っているが、両者共に双眼でも、どちらか一方のみ単眼
でもかまわない。前記画像表示装置の対物光学部と表示
部とを、第3実施例のように分離し、同様な効果を得る
ことができる。
【0038】また第5実施例として、特に前記対物光学
部と前記表示部が分離された画像表示装置において、図
7(a)に示すように、表示部32に取付部42を設け
て、椅子43等に取り付けることも容易にできる。この
時、表示部を椅子や机等に組み込んでもかまわない。
【0039】同様に図7(b)に示すように、表示部3
2と、前述したピント調整指示部24,ズーム指示部2
5,画像処理指示部26とからなる指示部44を膝上に
おける構造に応用できる。なお、図7(a),(b)に
示したこれらの対物光学部31と指示部44とを通信に
より接続してもよい。次に図8に第6実施例としての画
像表示装置の概略的な外観構成を示し説明する。
【0040】前述した第3,4実施例に対して、この第
6実施例では、1個または複数の中から選択された1個
の対物光学部31に、複数の表示部32が設けられ、信
号線若しくは電波等の通信によって、この間が接続され
ている。また、前述したように各表示部32を椅子に取
り付け、若しくは組み込んでもよい。
【0041】この第6実施例によれば、例えば劇場にお
いて、観客席から花道が死角になって見ることができな
い観客席に対し、花道が見通せる位置に対物光学部を設
置して花道の映像をとらえ、複数の椅子に取り付けられ
た各表示部により、花道が死角となる観客席でも花道を
映像として見ることができる。
【0042】次に図9に第7実施例としての画像表示装
置の概略的な構成を示し説明する。この画像表示装置
は、複数の対物光学部31を少なくとも1つの表示部3
2に対物光学部切替部45を設け、所望の対物光学部3
1を選択して、所望の映像を切り替えて表示させる。ま
た対物光学部切替部45を用いずに、前記表示部32の
表示画面内を複数に分割して、同一画面上に複数の映像
を表示することもできる。
【0043】また、図7(a)に示したように、椅子に
取り付けたり組み込みも可能である。ただし、第3実施
例のメガネ型表示部は除く。前記対物光学部31と表示
部32とを接続する信号線34のすべてまたは一部を、
通信により接続してもよい。特に、対物光学部としてT
V放送等を接続してもかまわない。この場合、イヤホン
等により音声を聞くことができるものとする。また、音
声のみ聞いてもかまわない。
【0044】本実施例によれば、野球場等において、観
客席から実際の試合を観戦しながら、死角部分は球場備
え付けの対物光学部により映像を見ることができる。さ
らに、観戦している試合が放送されている時には、放送
をも見ることができる。次に図10に第8実施例として
の画像表示装置の概略的な構成を示し説明する。
【0045】前述した第1,第4実施例に対して、この
画像表示装置は、対物光学部31と表示部32の他に、
媒体再生部46が設けられている。この媒体再生部46
に装着される取出し可能な媒体47には、予め情報が書
き込まれており、必要に応じて前記媒体47より情報を
読み取り、前記表示部32に表示する。この媒体47と
しては、例えば磁気テープ、CD−ROM、ICカー
ド、光カード等が好適する。
【0046】また図示されない切替えスイッチにより、
前記表示部32の画面に表示される画像は、実際の画像
と記録された画像とが切り替え可能であり、且つ複数の
記録された画面から所望の画面を選択可能である。ま
た、表示画面を複数を分割して同一画面上に複数の画像
を同時に表示してもかまわない。
【0047】本実施例によれば、例えば野鳥観察におい
て、野鳥図鑑等の内容を媒体に予め記憶させておいて表
示して現在観察している野鳥と比較することにより、観
察の補助とすることができる。次に図11に第9実施例
としての画像表示装置の概略的な構成及び外観を示し説
明する。
【0048】この画像表示装置は、放送受信用アンテナ
51により受信したテレビジョン放送電波等を、チュー
ナ部52に送り、画像信号とする。対物光学部31によ
る画像と放送による画像とを選択して表示部に送り、画
像として表示する。
【0049】この時、対物光学部31と放送による画像
を切り替える部材を設けてもよい。また、画面を複数に
分割して、複数の画像を同一画面に同時に表示してもか
まわない。放送の音声はイヤホン等を用いて聞くことと
する。さらに、音声のみ聞いてもかまわない。
【0050】本実施例によれば、一方で実際の画像を観
察しながら、他方でテレビジョン放送等による画像をも
選択的に見ることができる。なお図12には、第3実施
例に示したメガネ型表示部に、前記第8、9実施例を適
用した場合、制御部4、媒体再生部30、チューナ部5
2のいずれか1つまたは任意のいくつかを分離した実施
例を示す。この場合、対物光学部を取り除いてもかまわ
ない。次に図13に第10実施例としての画像表示装置
の概略的な外観構成を示し説明する。
【0051】前述した第1,4または第8,9実施例に
対して、この第10実施例では、対象物1の画像は、対
物光学系2を介して結像するが、光学系の像をそのまま
観察する時には、ミラー53により像を反射させマット
面54に像を形成させ、これを接眼光学系6を介して肉
眼に送る。
【0052】一方、電気的信号による画像を観察する時
には、前記ミラー53を矢印aの方向にはね上げ、前記
撮像部3により電気的信号に変換し、前記制御部4を介
して表示素子5に送り、画像を表示する。
【0053】この画像は、ハーフミラー55を通過し
て、対物光学系6を介し肉眼に送られる。また本実施例
によれば、同一装置により光学系による画像と電気的画
像の両方を見ることができる。次に図14に第11実施
例としての画像表示装置の概略的な外観構成を示し説明
する。
【0054】前述した第3,4,5,6実施例に対し
て、第11実施例では、画像を追尾したい対象物1、例
えば人間にコーナキューブ等の光反射部56を取り付け
る。一方、装置側では、対物光学部31に取り付けられ
たレーザ光発光部57からレーザ光を発光し、レーザ光
受光部58で光反射部56からの反射光をとらえ、前記
対象物1を追尾する。
【0055】しかし前記反射光が得られない場合には、
画像中心から同心円状にレーザ光を発光して、対象物を
とらえる部材を設けてもよい。対象物が画面よりはずれ
そうになった時には、前記反射光からずれ量を算出し、
対物光学部駆動部59により前記対物光学系11を駆動
して、自動追尾させる。
【0056】以上、本発明の各実施例について説明した
が、第2実施例から第11実施例までの各機能を有する
画像表示装置の構成を図15に示し、特徴部分を説明す
る。この画像表示装置において、図1に示した第1実施
例の画像表示装置の構成部材と同等の部材には、同じ参
照符号を付してその説明を省略する。前述した各実施例
による画像表示装置において、対象物を追尾する部材と
して、対象物位置測定部60を設ける。
【0057】この対象物位置測定部60は、レーザ光発
光部58よりレーザ光に向かって発光し、前記レーザ光
が前記対象物1の光反射部(コーナキューブ)56によ
り反射され、レーザ光受光部59により受光し、中央処
理部28にその結果を知らせる。前記コーナキューブ5
6から反射光がなかった場合には、前記中央制御部28
は対物位置測定部60に指示して、レーザ光発光および
受光部の方向を変化して、前記コーナキューブ56から
の反射があるまで、レーザ光の発光と受光処理を繰り返
す実施する。
【0058】前記コーナキューブ56からの反射光を受
光した時には、前記中央処理部28より、対物光学部駆
動部59に指示して、画面の所定位置にコーナキューブ
が入るように、対物光学部の方向を変化させる。
【0059】また外部画像入力部61は、外部から供給
される画像情報を画面選択部20に送る。前記中央処理
部28は、画像選択指示部27の指示に従って、画像を
選択する。
【0060】前記チューナ部52には、音声出力を再生
するイヤホン62が接続されている。次に図16,図1
7のフローチャートを参照して、このように構成された
画像表示装置の動作について説明する。
【0061】まず、この画像表示装置が、光学式である
か電子式であるかを判定する(ステップS1)。この判
定結果により光学的処理或いは電子式処理を行う(ステ
ップS2,S3)。
【0062】次に自動ピント調整であるか手動ピント調
整であるかを判定する(ステップS4)。その判定によ
り制御部を切り替え、自動の場合には以降のピント調整
動的に行い(ステップS5)、手動の場合には、図
1に示したピント調整指示部24を操作してピント調整
を行う(ステップS6)。
【0063】次に、画像選択指示部27を操作して、チ
ューナ画像、対象物画像、テレビジョン画像等の外部画
像或いは記録媒体9a等に記憶される記憶画像のいずれ
かを選択する(ステップS10)。その画像選択の後、
ピント調整を自動調整か手動調整かを判定し(ステップ
S11)、その選択に従って各ピント調整を行う(ステ
ップS12,S13)。
【0064】さらに対象物を自動追尾するか否か判定し
(ステップS14)、自動追尾に設定し、対象物の位置
を認識させ対物光学部の方向を変化させる(ステップS
15)。次に、画像処理の選択指示の有無を判定し(ス
テップS16)、指示された選択指示にしたがって、輪
郭強調、ぶれ補正、高ダイナミックレンジ化、色調の変
更等の処理を行う(ステップS17)。さらに、画像記
憶指示の有無を判定し(ステップS18)、記憶指示が
あった場合には、対象物画像を画像記憶部18或るいは
媒体記録/制御部19に記憶する(ステップS19)。
【0065】次に記録媒体9aから画像情報を読出し表
示する指示があるか否か判定し(ステップS20)、表
示指示があった場合には、記録媒体9aから前記媒体記
録/制御部19により画像情報のインデックスを読み出
して表示部22a,22bもしくはそのいずれかに表示
する(ステップS21)。そして前記インデックスに表
示される画像情報の内のいずれかが選択されたか否かを
判定し(ステップS22)、選択された場合には(YE
S)、その画像を表示する(ステップS23)。しかし
選択されていない場合には(NO)、選択を中断するか
否か判定し(ステップS24)、中断せずに選択する場
合には、ステップS22に戻る。次に電源をオフして操
作を終了するか否か判定し(ステップS24)、終了す
る場合には(YES)、操作を終了させ、終了しない場
合には(NO)、ステップS1に戻る。
【0066】以上、説明したように本発明による実施例
としての画像表示装置は、可視光線による映像だけでな
く、光学系により対象物を結像させた後、撮像素子によ
り画像を電気的信号に変換し、その画像信号に種々の処
理を施し、鑑賞、観察に好適した画像として表示する。
【0067】また、前記画像表示装置は、従来の双眼鏡
等により対象物を観察するだけでなく、ズーム機能によ
り拡大したり、画像処理により高倍率でもブレのない画
像としたり、広ダイナミックレンジ化した画面および色
調の変更等を行った画像や、赤外線による画像を観察で
きる。特に、記憶させた画像を表示することができるの
で、過去に観察した画像を読出すことにより比較等する
ことができる。また、対物光学系を2つ有するため立体
的に画像を見ることができる。
【0068】この画像表示装置は、対物光学部31と表
示部32とを分離したことにより、対象物から離れた位
置で観測等を行うことができる。また信号線の代わりに
電波、光等による通信が採用できる。
【0069】また、移動する対象物をレーザ光等を用い
て追尾するシステムを設けることにより、対物光学部と
操作者が離れていた場合であって、対象物を観測するこ
とができる。また本発明は、前述した実施例に限定され
るものではなく、他にも発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
【0070】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、可
視光線による映像だけでなく、電気的に処理された画像
により、より広範囲の対象物を鑑賞及び、観察する画像
表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による第1実施例としての画像
表示装置の構成及び外観を示す図である。
【図2】図2は、図1に示した画像表示装置の具体的な
構成を示す図である。
【図3】図3は、第2実施例としての画像表示装置の概
略的な外観構成を示す図である。
【図4】図4に、第3実施例としての画像表示装置の概
略的な外観構成を示す図である。
【図5】図5(a)は、図1に示した表示部をメガネ形
とした外観を示し、同図(b)は接眼光学系の構成を示
す図である。
【図6】図6は、第4実施例としての画像表示装置の概
略的な外観及び構成を示す図である。
【図7】図7は、第5実施例として対物光学部と表示部
が分離された画像表示装置の概略的な外観を示す図であ
る。
【図8】図8は、第6実施例としての画像表示装置の概
略的な外観構成を示す図である。
【図9】図9は、第7実施例としての画像表示装置の概
略的な構成を示す図である。
【図10】図10は、第8実施例としての画像表示装置
の概略的な構成を示す図である。
【図11】図11は、第9実施例としての画像表示装置
の概略的な構成を示す図である。
【図12】図12は、第9実施例の応用例の構成を示す
図である。
【図13】図13は、第10実施例としての画像表示装
置の概略的な構成を示す図である。
【図14】図14は、第11実施例としての画像表示装
置の概略的な外観構成を示す図である。
【図15】図15は、本発明による画像表示装置の構成
を示す図である。
【図16】図16は本発明による画像表示装置の画像表
示装置の動作を示すフローチャートである。
【図17】図17は本発明による画像表示装置の画像表
示装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…対象物、2…対物光学系、3…撮像部、4…制御
部、5…表示素子、6…接眼光学系、11…距離測定
部、12…赤外線発光部、13…赤外線受光部、14…
レンズ系、15…モータ、16…レンズ系駆動部、17
…撮像制御部、18…画像記録部、19…媒体記録/制
御部、19a…記録媒体、20…画像選択部、21…画
像処理部、22a,22b,32…表示部、23…表示
制御部、24…ピント調整指示部、25…ズーム指示
部、26…画像処理指示部、27…画像選択指示部、2
8…中央処理部、29…ぶれ補正処理部、31…対物光
学部、33…測距部、34…信号線、35…装置固定
部、36…バンド、37…スピーカ音声再生部、38…
シャッタ、39…非球面凹面鏡、41…フード、42…
取付部、43…椅子、44…指示部、45…対物光学部
切替部、46…媒体再生部、47…媒体、51…放送受
信用アンテナ、52…チューナ部、53…ミラー、54
…マット面、55…ハーフミラー、56…光反射部(コ
ーナキューブ)、57…レーザ光発光部、58…レーザ
光受光部、59…対物光学部駆動部、60…対象物位置
測定部、61…外部画像入力部、62…イヤホン。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物までの距離を測定し且つ合焦さ
    せ、所望倍率に拡大しつつ、光像として取り込む対物光
    学手段と、 前記対物光学手段より取り込まれた光像を光電変換し対
    象物画像信号を検出する撮像手段と、 予め所定画像情報を記録する着脱可能な記録媒体と、 前記撮像手段からの対象物画像信号を記録し、且つ前記
    記録媒体から所望画像情報を読出し可能な記録・読出し
    手段と、 前記撮像手段からの対象物画像信号に所定画像処理を施
    す画像処理手段と、 前記画像処理手段からの対象物画像信号と前記記録媒体
    からの画像情報を選択する画像選択手段と、 像表示装置本体から分離して携帯可能に構成され、前記
    画像選択手段により選択された少なくとも1つの画像を
    有線若しくは無線により伝搬されて表示する表示手段と
    を具備することを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 対象物までの距離を測定し且つ合焦さ
    せ、所望倍率に拡大しつつ、光像として取り込む2つの
    対物光学系を有する対物光学手段と、 前記対物光学手段より取り込まれた光像を光電変換し、
    対象物画像信号をそれぞれに検出する2つの撮像手段
    と、 予め所定画像情報を記録する着脱可能な記録媒体と、 前記2つの撮像手段からの対象物画像信号を記録し、且
    つ前記記録媒体から所望画像情報を読出し可能な記録・
    読出し手段と、 前記2つの撮像手段からの各対象物画像信号にそれぞれ
    に所定画像処理を施す画像処理手段と、 前記画像処理手段からの各対象物画像信号と前記記録媒
    体からの画像情報を選択する画像選択手段と、 前記画像選択手段により選択された画像をそれぞれ2つ
    の表示画面に前記対象物を立体的に表示する表示手段
    と、 を具備することを特徴とする画像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記像表示装置において、 前記表示手段は、ユーザの頭部に装着可能な2つの表示
    画面を有する眼鏡型形状を成し、前記像表示装置本体か
    ら出力された前記対象物画像信号及び前記画像情報が有
    線若しくは無線により伝搬され、前記2つの表示画面に
    前記対象物を立体的に表示することを特徴とする請求項
    1に記載の画像表示装置。
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