JPH08508065A - 酸素遮断性を有する包装材料 - Google Patents

酸素遮断性を有する包装材料

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JPH08508065A
JPH08508065A JP7513049A JP51304995A JPH08508065A JP H08508065 A JPH08508065 A JP H08508065A JP 7513049 A JP7513049 A JP 7513049A JP 51304995 A JP51304995 A JP 51304995A JP H08508065 A JPH08508065 A JP H08508065A
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ボワロン,ギィ
ブイルー,アレン
フリードマン,ジルベール
ガンドン,クリストフ
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エルフ アトケム ソシエテ アノニム
ソシエテ アルザシエンヌ ダリュミニュム ソシエテ アノニム
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Abstract

(57)【要約】 (i)不飽和アルコール由来の単位と、(ii)ビニルエステル由来の単位とを含むポリマーをベースとしたフィルムを少なくとも1層含む温度23℃、相対湿度100%での酸素透過性が10cm3/24h/m2 atm以下である包装材料。

Description

【発明の詳細な説明】 酸素遮断性を有する包装材料 本発明は、特に湿った状態で優れた酸素遮断特性を有する包装材と、包装材用 フィルムと、このフィルムを作るためのポリマーとに関するものである。本発明 はこのポリマーの製造方法にも関するものである。 食品保存の分野では埃を防止するだけでなく、湿気、酸素、炭酸ガス等の特定 の気体および臭いから保護する必要がある。 エチレン/ビニルアルコール共重合体(EVOH)およびポリビニルアルコー ル(AVP)は、この分野において、乾燥商品または水分含有量の少ない商品を 包装するための最も優れた材料として急速にその価値を認められている。しかし 、これらの材料は相対湿度約60%以上になると酸素遮断性が急激に低下するため 、例えば乳製品、果汁などの水分含有率が非常に高い食品の包装には不向きであ る。 さらに、生鮮食品の品質を向上させ、保存期間を長くするには無菌状態で包装 しなければならず、そのために多くの方法が採られている。低温殺菌法および滅 菌法がその例である。しかし、これらの方法においては、包装材料(または包装 された食品)が高温(85〜100℃)の水や過熱蒸気に数秒から数時間曝される。 例えば滅菌法の場合には温度は121℃、さらには135℃〜140℃に達することがあ る。すなわち包装材料は水、温度、そして3〜4バールに達する圧力の複合作用 を受ける。 こうした操作中にEVOHまたはPVAは水分子を含む。この水分子は遮断性 を大幅に低下させるだけでなく、機械的特性 も劣化させることは明らかである。 こうした欠点を克服するために、EVOHまたはPVAは多層複合構造の形で 用いられている。特に、ポリエチレン、ポリプロピレンまたはポリエステル等の 水蒸気に対して高い不透過性を有するポリオレフィンと共押しして積層体の形で 用いられている。こうした複合材料は、食品用包装材だけでなく薬品および化粧 品の包装材として、例えば軟質または硬質フィルム、チューブ、ビンなどの各種 の形で使用されている。 しかし、EVOHまたはPVAを上記のような多重層構造にしたとしても、あ る程度の水を保持するためと思われる遮断特性の低下が滅菌後に認められる。 この欠点を克服するために、EVOHまたはPVAの層を含む多層複合材料の 接着に水を補足する分子を入れたり、複合材料の層の数を増やすことが提案され ている。しかし、これらの解決方法は包装材料の製造に複雑な設備を使用すると いう欠点がある。さらに、この方法で得られる複合体はある程度改良された遮断 特性を示すが、この遮断特性は酸素に対する高い不透過性が要求される場合には 十分とはいえない。しかも、この解決方法ではEVOHまたはPVAを単独で使 用することはできず、また、単一支持体上で使用することもできない。 本発明者は(i)不飽和アルコール由来の単位と、(ii)ビニルエステル由来 の単位とからなるポリマーをベースとしたフィルムを少なくとも1層含む包装材 は、温度23℃、相対湿度100%で測定した酸素に対する透過性が10cm3/24h/m3 atm以下となるということを見い出した。 この包装材料はこのポリマーの1層のフィルムと、1層または複数のポリオレ フィン層との積層体であってもよい。 酸素透過性はフリードマン達(G.Friedmann,P.Sperry and J.Brossas)のJ ournal of Membrane Science,65,1992,p.93-100に記載の方法に従って測定す るのが好ましい。 材料は温度23℃、相対湿度100%の雰囲気下に1週間放置してから測定した。 酸素透過性は7以下であるのが好ましく、さらには1〜5であるのが好ましい 。 本発明材料は温度23℃、相対湿度(RH)100%での酸素透過性が0%RHで の酸素透過性の3倍以下である。 本発明材料は共押し法のような従来方法で製造することができる。不飽和アル コール/ビニルエステルポリマーのフィルムの厚さは一般に10〜150μmである 。 (i)不飽和アルコール由来の単位と、(ii)ビニルエステル由来の単位とを 含むポリマーは、下記a)およびb)で構成され、必要に応じてさらにc)をさら に含むポリマーである: a) 少なくとも1つの構造式(I)で表されるモノマー由来の単位: (ここで、 R1は一価の残基、例えば−OHや−CH2OHを表し、 R2は水素原子または1〜4個の炭素を有する直鎖または分岐鎖を有する脂 肪族炭化水素を表す) b) 少なくとも1つの構造式(II)で表されるモノマー由来の単位: 〔ここで、 R2はa)と同じものを表し、 Zは未置換のフェニル基か、炭素数3〜8のシクロアルキル基、10個以下の 炭素原子を有する直鎖または分岐鎖鎖を有する炭化水素基、フッ素、塩素、臭素 のようなハロゲン原子、−NO2残基および−CN残基よりなる群の中から選択 される1つまたは複数の(同一であっても異なってもよい)基で置換されたフェ ニル基を表し、 R3は下記のいずれかから選択される2価の残基を表す: −(CH2w(Wは0、1または2)、 −CH=CH− (Yは4個以下の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖を有する脂肪族炭 化水素基を示し、zは0または1) xおよびyは0または1〕 c) 少なくとも1つの構造式(III)で表されるモノマー由来の単位: (ここで、 Rは水素原子、4個以下の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖を有する脂肪 族炭化水素基を表す) 本発明は他の対象はこのポリマー自体にある。 構造式(I)で表されるモノマーの中では特にR2が水素原子を示し、R1が一 価−OH残基であるものが好ましい。 構造式(II)で表されるモノマーの中ではR2が水素原子を示し、xとyが0 で、Zが未置換のフェニル基か、フェニル基またはフッ素原子で置換されたフェ ニル基を表すものが好ましい。構造式(II)で表されるモノマーの中で特に好ま しいのはビニルベンゾエートとビニルビフェニルカルボキシレートである。 構造式(III)で表されるモノマーの中ではRが水素原子、メチル基またはエ チル基であるものが特に好ましく、特にエチレン、プロピレン、1-ブチレンを用 いるのが好ましく、本発明では特にエチレンにするのが好ましい。 本発明ポリマーでは構造式(I)に由来するモノマーのモル量を10%以上、好 ましくは40〜80%とし、構造式(II)に由来するモノマーのモル量を90%以下、 好ましくは60〜20%にする。 本発明ポリマーが構造式(III)で表されるモノマー由来の単位を含む場合に は、この構造式(III)で表されるモノマー由来のモル量は少なくとも20%、好 ましくは25%〜50%とし、構造式(I)と(II)とで表されるモノマー由来のモ ル量の合計は80%以下、好ましくは75%〜50%にする。この場合、構造式(I) および(II)で表されるモノマー由来のモル量の比(I)/(II)は広範囲で変 えることができるが、少なくとも0.5〜100、好ましくは1〜50にする。 本発明ポリマーはポリマー(I)または共重合体(I)−(III)の化学的変 性で得られる。 ポリマー(I)としてはR2=H、R1=OHであるものが 好ましい。共重合体(I)−(III)としては(III)がエチレン由来の単位(R =H)で、(I)がビニルアルコール由来の単位(R2=H、R1=OH)である ものが好ましい。 ポリビニルアルコール(I)またはエチレン/ビニルアルコール共重合体(I )−(III)はポリ酢酸ビニルまたはエチレン/酢酸ビニル共重合体の鹸化ある いは部分的または全体的アルコリシスで得られる。鹸化度またはアルコリシス度 は少なくとも90モル%、好ましくは94〜99.5モル%にする。 エチレン/ビニルアルコール共重合体(I)−(III)でのエチレンのモル比 は20〜50%の間、好ましくは25〜50%にする。 本発明では、ポリマー(I)または共重合体(I)−(III)の化学的変性は 構造式(II)の下記単位を含み、 且つ、ポリマー(I)またはコポリマー(I)−(III)の水酸基と反応可能な 基を有する任意の化合物を用いてアシル化またはウレタン化することによって行 うことができる。 アシル化剤の具体例としては、酸塩化物、カルボン酸およびその無水物、エス テルまたはアミドを挙げることができる。これらの化合物およびその合成法は文 献に記載されており、それ自体は本発明の対象ではない。これらの化合物の中で は酸塩化物、カルボン酸およびそれらの無水物を用いるのが好ましい。 酸塩化物の例として、パラフェニルベンゾイルクロリド、シアナモイルクロリ ド、フェニル−アセチルクロリド、特にベンゾイルクロリドを挙げることができ る。カルボン酸の例としては特に安息香酸、無水物としては無水安息香酸を挙げ ることができる。 ウレタン化剤の例としては、フェニルイソシアネートおよびベンジルイソシア ネートのようなイソシアネート類を挙げることができる。 アシル化反応またはウレタン化反応は、溶液または溶融状態で行うことができ る。 溶液中でのアシル化は、アシル化剤に対して不活性な溶媒を使用する。好まし くはポリマー(I)またはコポリマー(I)−(III)および本発明ポリマーを 同時に溶かす溶媒を用いる。そのような溶媒としては、ホルムアミド、N−メチ ルホルムアミド、N−N−ジメチルホルムアミド、N−N−ジメチルアセトアミ ド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホンを挙げる ことができる。これらの溶媒は単独または混合して使用することができる。 これら溶媒中で変性すべきポリマー(I)またはポリマー(I)−(III)の 重量濃度は広範囲に変えることができ、20g/l〜350g/l、好ましくは50〜2 00g/lである。 溶液中でのアシル化では、一般に、アシル化剤をそのままか、必要な場合には 上記溶媒の溶液を、変性すべきポリマー(I)またはコポリマー(I)−(III )の上記溶媒の溶液に添加する。 ポリマー(I)またはコポリマー(I)−(III)の溶媒はアシル化剤の溶媒 と同一でも異なっていてもよい。 アシル化剤が酸塩化物の場合、操作は、一般に、塩酸捕捉剤の存在下で行う。 この塩酸捕捉剤はアルカリ金属水酸化物またはピリジンにすることができる。ア シル化剤がカルボン酸の場合には、アルカリ金属酢酸塩のような塩の存在下で操 作する。 本発明の好ましい方法では、ポリマー(I)またはコポリマー(I)−(III )を高温(使用する溶媒の沸点付近でそれより も低い温度)で溶解させ、その温度でアシル化剤を添加する。 反応時間は広範囲で変えることができ、所望のアシル化度に依存する。反応時 間は少なくとも30分以上、好ましくは4〜48時間にする。 アシル化前には反応媒質中から酸素を除去するのが有利である。そのためには 、窒素、アルゴン、ヘリウムのような不活性ガスで反応装置をパージする。 溶融状態でのアシル化は一般に、十分な分散が得られる混合装置または押出機 にアシル化剤とアシル化すべきポリマー(I)またはコポリマー(I)−(III )を導入して行う。この目的に特に適した装置としてはBUSS型、BRABENDER型、 2軸スクリューのWERNER−PFLEIDER型ミキサーが挙げられる。 反応媒質の温度は広範囲に変えることができる。 反応温度はポリマー(I)またはコポリマー(I)−(III)の融点以上、好 ましくは融点よりも20〜50℃高い温度にする。 混合時間もまた広範囲に変化させることができ、溶液中でのアシル化と同様に アシル化度に依存し、混合時間は30秒以上、好ましくは1〜2時間にすることが できる。 溶液中でのアシル化法で得られるポリマーは、沈澱法で媒質から分離し、その 後任意の周知方法、例えば濾過、洗浄または脱水によって精製した後、一般には 減圧乾燥する。 実際には反応媒質をポリマーに対する多量の非溶媒に注ぎ、沈澱したポリマー を回収し、脱水し、必要に応じて洗浄する。その後、テトラヒドロフランのよう な溶媒に再溶解し、非溶媒中で再沈澱させて精製する。この操作は複数反復する ことができる。 非溶媒としては例えば水あるいは分子量の低いアルコール、 例えばメタノール、エタノールおよびn−プロパノールまたは水/アルコールの 混合物を使用することができる。この非溶媒の量は広範囲に変えることができ、 一般に用いられる非溶媒/反応混合物の容積比は4以上、好ましくは8〜12であ る。 溶融状態でのアシル化の場合には回収した反応媒質を水/低分子量アルコール の混合物で直接処理する。一般には不溶物質を分離し、洗浄し、減圧乾燥する。 本発明で得られるポリマーは白色粉末状である。その組成は1H−NMR分析 で決定する。 また、粉末からフィルムを作り、このフィルムについて湿った状態(相対湿度 100℃)での酸素透過性を測定する。 アシル化を数%から数十%行ったものは、湿った状態での酸素透過度が最初の EVOHに比べで8〜10倍に向上することが確認されている。 本発明ポリマーには、相対湿度の大小にかかわらず酸素に対する透過性が低い という利点がある。 本発明ポリマーには、さらに、水分吸収性が非常に低いという利点もある。 従って、本発明ポリマーは、特に湿った状態で低い酸素不透過性が要求される 包装材の製造に適用される。 本発明は、さらに、上記ポリマーすなわち単位IおよびIIと、場合によっては IIIを含むポリマーをベースとしたフィルムを少なくとも1層有する包装材料に も関するものである。この包装材料は、ポリマーフィルム層と少なくとも1層の ポリオレフィン層との積層体にすることができる。 以下、本発明の実施例を説明する。実施例1 攪拌機、温度計、上昇凝縮器を備えた1リットル容の反応器を予め窒素雰囲気 とした後、下記のものを導入した: 1) N-メチルピロリドン(NMP) 500ml 2) ピリジン 15ml 3) エチレン由来の単位を29モル%、ビニルアルコール由来の単位を71モル%含 むエチレン/ビニルアルコール(EVOH)コポリマー(エルフアトケム(ELF ATOCHEM S.A.)社から商品名SOARNOL 29Dとして市販) 20g 反応媒質を115℃に熱した後、10分間で20.71 mlの塩化ベンゾイル(0.1803モ ル)を1滴ずつ導入した。 添加終了後、反応媒質を115℃に2時間保ち、その後放冷させた。冷却された 反応媒質をその後多量の水(4リットル)に注ぎ、沈澱したポリマーを濾過で回 収する。 得られるポリマーを500mlのテトラヒドロフラン(THF)に再溶解させ、水 中で再沈澱させて精製する。この操作を2回繰り返す。その後ポリマーを減圧下 50℃で24時間乾燥させる。白色粉末状のポリマーが得られる。 得られたポリマーのモル組成をH1NMRで決定した。用いた装置はBRUKER WP (登録商標)であり、周波数200MHz、溶媒として重水素のDMSOを用いた。 得られたポリマーは下記構造: を有し、下記モル組成を有する: n=29、m=51、p=20 アシル化率Taは以下の式で示される: 実施例2 攪拌機、温度計、上昇凝縮器を備えた0.5リットル容の反応器を予め窒素雰囲 気においた後、下記を導入した: 1) NMP 150 ml 2) ピリジン 1.47ml 3) 実施例1と同じEVOH 10.1g 反応媒質を115℃に加熱し、20℃まで放冷する。 次いで2.1mlの塩化ベンゾイルを添加する。添加終了後、反応媒質を20℃に14 時間保った後、2リットルの水に注ぐ。 得られたポリマーを250mlのテトラヒドロフラン(THF)に再溶解し、水中 で再沈澱させて精製する。この操作を2回繰り返す。その後、ポリマーを減圧下 50℃で24時間乾燥させる。 得られたポリマーのモル組成を実施例1の条件でH1NMRで決定した。得ら れたポリマーは下記構造: を有し、下記モル組成を有する: n=29、m=66およびp=5 アシル化率Taは7%である。実施例3 1) 170mlのNMP、 2) 3.75mlのピリジン、 3) 5gのEVOH を用い、2.1mlの塩化ベンゾイルの代わりに12.68gの塩化パラフェニルベンゾイ ルを使用する以外は実施例2と同じ操作を行った。 塩化パラフェニルベンゾイルの添加後に反応媒質を4時間30分の間、20℃に保 った。得られた生成物をベンゼン中で沈澱させ、上記と同じ方法で精製した。 得られたポリマーは下記構造: を有し、下記モル組成を有する: n=29、m=45およびp=26 アシル化率Taは37%である。実施例4 実施例1と同じ1リットル容の反応器に以下を導入した: 1) 500mlのDMSO 2) 実施例1と同じEVOHを5.72g 3) 5.72gの安息香酸 4) 0.17gの酢酸ナトリウム 反応媒質を150℃に加熱し、20時間その温度に保つ。 冷却後、反応媒質を1リットルの水に注ぎ、沈澱したポリマーを濾過で回収し 、ジエチルエーテルで洗浄する。次いで、ポリマーを減圧下80℃で48時間乾燥さ せる。 得られたポリマーは下記構造: を有し、下記モル組成を有する: n=29、m=69およびp=2 アシル化率Taは3%である。実施例5 35gの実施例1と同じEVOHと、19.64gの無水安息香酸とを250℃に調節し たBrabender型のミキサーに導入した。ブレードの回転速度は64rpmにした。205 ℃で20分間混合した後ポリマーを回収し、水とn-プロパノールとの溶液(体積比 50/50)で処理した。非溶解性の残留物を分離し、減圧下、80℃で48時間乾燥し た。 得られたポリマーは実施例1、2および4で得られたものと同じ構造を有し、 以下のモル組成を有する: n=29、m=64〜57、p=7〜14 得られたポリマーの物理化学的特性を評価するために、粉末 状ポリマーおよび変性前のEVOHを150バールの圧力で温度200℃で単純な圧縮 成形で厚さ100〜150μmのフィルムにした。 得られたフィルムに対して下記パラメータを測定した: ガラス転移温度Tg 融点温度Tf 相対湿度(RH)75%〜100%で測定した水の吸収ΔM 乾燥状態および湿った状態での酸素透過性PO2(0%RH)およびPO2( 100%RH) TgとTfは、パーキンエルマー(Perkin Elmer)の装置DSC4を用いた示 す示差熱分析で求めた。 ポリマーおよびEVOHのフィルムには下記段階の熱処理を施した: a)温度上昇速度50℃/分で200℃まで加熱、 b)5分間200℃に保持 c)温度降下速度10℃/分で0℃まで冷却、 d)温度上昇速度10℃/分で200℃まで加熱 TgおよびTfの測定はd)の段階で行う。 水吸収度は、試験片を23℃で相対湿度が75%、100%の雰囲気下に1週間放置 した後の重量増加で求めた。 75%RHの雰囲気下、23℃に一週間放置した試験片の重量をM75と表し、100 %RHの雰囲気下、23℃に一週間放置した試験片の重量をM100とすると、水吸 収度ΔM(%)は下記式で与えられる: 乾燥状態および湿った状態での酸素透過性はフリードマン達 の方法(G.Friedmann,P.Sperry and J.Brossas,Journal of Membrane Scie nce,65,1992 p.93-100)に従って行った。この文献の内容は本明細書の一部 を成すものである。 測定結果は下記の表にまとめて示した。 この表から、実施例1のポリマーは0%RHでEVOHとほぼ同じ酸素透過性 を示すが、100%RHでは、EVOHが15〜20であるのに対してこのポリマーの 酸素透過性はわずか2.5であり、優れた挙動を示すことが分かる。 実施例3についても同じ結果が見られる。 添付図面は上記結果を図で表したものである。 図中、EVOHはエチレン由来の単位を29モル%、ビニルアルコール由来の単 位を71モル%含むエチレン/ビニルアルコール共重合体を示し、T1は実施例1 のポリマーを示し、T3は実施例3のポリマーを示している。なお、PO2は酸素 透過性(cm3/24h/m2/atm)を示し、RHは相対湿度(%)を示す。 図から分かるように、相対湿度75%〜100%ではEVOHの重量増加は8.7%で あるが、実施例1のポリマーの吸収量はわずか2.7%である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C08F 216/06 MKV 9456−4J C08F 216/06 MKV 216/08 MKW 9456−4J 216/08 MKW 218/10 MLJ 9456−4J 218/10 MLJ 218/12 MLK 9456−4J 218/12 MLK (72)発明者 ボワロン,ギィ フランス国 68920 ヴィンツェンハイム ルゥト ドゥ コルマー 112 (72)発明者 ブイルー,アレン フランス国 27300 ベルネイ リュ ド ュ ポン ドゥ レタン 4 (72)発明者 フリードマン,ジルベール フランス国 67200 ストラスブール リ ュ ドゥ ラ ロトンドゥ 2 (72)発明者 ガンドン,クリストフ フランス国 67000 ストラスブール ス クワール デゼ―ヴィヴ 1 (72)発明者 スタヴリ,スタヴロ フランス国 67000 ストラスブール ケ コク 15

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(i)不飽和アルコール由来の単位と、(ii)ビニルエステル由来の単位と を含むポリマーをベースとした少なくとも1層のフィルムを含み、温度23℃、相 対湿度100%で測定した酸素透過性が10cm3/24h/m2 atm以下である包装材料 。 2.温度23℃、相対湿度100%での酸素透過性が、23℃、相対湿度0%での酸素 透過性の3倍以下である請求項1に記載の材料。 3.下記a)およびb)からなり、必要に応じてさらにc)を含むポリマー: a)少なくとも1つの構造式(I)で表されるモノマー由来の単位: (ここで、 R1は一価残基、例えば−OH、−CH2OHを表し、 R2は水素原子または1〜4個の炭素を有する直鎖または分岐鎖を有する脂 肪族炭化水素を表す) b)少なくとも1つの構造式(II)で表されるモノマー由来の単位: 〔ここで: R2はa)と同じ意味を有し、 Zは未置換のフェニル基または炭素数3〜8のシクロアルキル基、10個以下 の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖鎖を有する炭化水素基、フッ素、塩素、臭 素のようなハロゲン原子、−NO2残基および−CN残基からなる群の中から選 択される1つまたは複数の(同一でも異なってもよい)基で置換されたフェニル 基を表し、 R3は下記の群の中から選択される2価の残基を表す: −(CH2w(Wは0、1または2) −CH−CH− (Yは4個以下の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖を有する脂肪族 炭化水素基を表し、Zは0または1) xおよびyは0または1〕 c)少なくとも1つの構造式(III)で表されるモノマー由来の単位: (ここで、 Rは水素原子、4個以下の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖を有する脂肪 族炭化水素基を表す)。 4.構造式(I)でR2が水素原子を表し、R1が−OH残基を表す請求項3に記 載のポリマー。 5.構造式(II)においてR2が水素原子を表し、xおよびyが0であり、Zが 未置換基のフェニル基かフェニル基で置換されたフェニル基を表す請求項3に記 載のポリマー。 6.構造式(II)でRが水素原子、メチル基またはエチル基を表す請求項3に記 載のポリマー。 7.構造式(III)で表されるモノマーがエチレンである請求項6に記載のポリ マー。 8.構造式(I)で表されるモノマー由来のモル量が10%以上、好ましくは40〜 80%、構造式(II)で表されるモノマー由来のモル量が90%以下、好ましくは60 〜20%である請求項3〜5のいすれか一項に記載のポリマー。 9.構造式(III)で表されるモノマー由来のモル量が少なくとも20%、好まし くは25〜50%、構造式(I)および(II)で表されるモノマー由来のモル量の合 計が80%以下、好ましくは75〜50%である請求項3〜7のいずれか一項に記載の ポリマー。 10.構造式(I)で表される単位を含むポリマーまたは構造式(I)で表される 単位と構造式(III)で表される単位とを含む共重合体(I)−(III)を化学的 に変性することを特徴とする請求項3〜9のいずれか一項に記載のポリマーの製 造方法。 11.共重合体(I)−(III)がエチレン/ビニルアルコールコポリマーである 請求項10に記載の方法。 12.エチレン/ビニルアルコール共重合体の水酸基をアシル化して化学的に変性 する請求項11に記載の方法。 13.不飽和アルコール由来の単位とビニルエステル由来の単位とを含むポリマー が請求項3〜9のいずれか一項に記載のポリマーである請求項1または2に記載 の材料。 14.請求項3〜9のいずれか一項に記載のポリマーをベースとしたフィルムを少 なくとも1層含む包装材料。 15.1つまたは複数のポリオレフィン層を含む請求項14に記載の材料。
JP7513049A 1993-11-05 1994-11-02 酸素遮断性を有する包装材料 Ceased JPH08508065A (ja)

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