JPH08507682A - 気体含有組成物の分与方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は氷菓子のような気体含有材料を定量的に再生産する方法を提供する。それによれば、任意の量の材料を圧縮して定量の体積体として連続的に配置した後、体積体に対する圧力を解放した上で材料が分与される。

Description

【発明の詳細な説明】 気体含有組成物の分与方法 発明の分野 本発明は材料取扱い方法、特に炭酸ガスのような気体を含有する組成物の取扱 いに当たり、これらの組成物を連続的に再生産可能な一定分量にする気体含有組 成物の分与方法に関する。 発明の背景 気体含有組成物を再生産可能な分量として分与する場合、このような材料は取 扱い中に変形したり、体積が変化したりするので困難がある。このような諸問題 は、小さな、局部的に生ずる圧力の変化を受けた場合に、気体の量が気泡の形態 で変化することによって生ずる。この問題は特に冷凍菓子類について見られる。 それはこれらの組成物に気体が含められ、牛乳から得た固形物に加えて、脂肉、 脂肉代替物、水を含有するからである。アイスクリーム、アイスミルク、冷凍ヨ ーグルト、冷凍カスタードを含有するこれらの菓子に０℃以下の低温でその構造 を維持させるためには菓子を慎重に取り扱わなくてはならない。加圧下で質量が 変化する材料の今一つの例として気体を圧入したチョコレートが挙げられる。 更に圧力の変化、従って質量の変化は粘性にも関係してくることになる。従っ て気体含有材料はこれを加圧した場合に種々の流量を示す。 関連文献 クロイターの米国特許第4,566,612号は、可撓性のフラップ弁を用いたアイス クリーム分与方法を記載している。オークの英国特許第2,006,597号には多孔性 の製品、例えば気体含有チョコレートを製造し、それをピストンが担持するオリ フィスを通して分与する方法が記載されている。メレンゲを分与する装置はフェ レーロのＥＰＡ第５３９６４６号に記載されており、流体や半流動物質の量を計 量して供給する機械はフェレーロの米国特許第4,787,534号に記載されている。 冷凍菓子類の特徴はこれらの文献に十分示されており、一般的な説明はアーバ ックル、ジェイ．ソックの「酪農技術」（１９９０年第４３号の１、１７− ２０頁）に記載されている。 発明の一般的説明 本発明によれば、気体含有材料、好ましくは食品の分与は、加圧下の材料を予 定の体積になるように圧縮し、測定誤差を効果的に除去するために気泡をある分 量まで減少させることによって行う。従って、本発明は気体を含有し変形可能な 組成物を再生産可能な量に分与する方法を含有し、その方法は以下の段階からな る。 １．加圧下の組成物から第一の体積体を形成する段階、 ２．前記第一の体積体を膨張させて、気体の圧力を周囲気圧と同一に して第二の体積体を形成する段階、及び ３．気体を含有した前記第二の体積体を分与する段階。 本発明の方法は特に気体含有食品を取り扱うのに適している。 第一の体積体を膨張させて第二の体積体に形成するための好ましい形態は、シ リンダ内で移動可能なピストンを用いて行う。本発明の方法を実施するのに特に 適している氷菓子類は、通常５０％から２００％の範囲のオーバーラン（over-r un）をもっている。 本発明は単一のマニホルドから数個の分与ユニットが供給する場合に特に有用 である。装置の種類を変更したとしても、体積を膨張し得る気体含有材料の分量 がマニホルドの供給部分から分離しているので、各ユニットから配分される材料 の分量には影響を与えない。 実施例 本発明の実施例を添付図面を参照しながら説明するが、本発明は本実施例に限 定されるものではない。 図１乃至図３は気体含有材料を変位させる装置の作動シーケンスを示す。 図１はシリンダ１内で滑動し得るピストン２が示されており、材料は入り口マ ニホルド５から入り口管４を経てシリンダに供給される。材料は入り口管４から 切り換え弁６を経てシリンダ１に進入し、切り換え弁６が回転したときにシリン ダから排除される。この切り換え弁の形態は従来型の任意の弁でよく、２個の別 々に作動し得る弁を備えている。入り口管４と入り口マニホルド５は加圧された 気体含有材料を収容している。材料はシリンダから切り換え弁６を経て出口管３ を通過する。 図１では切り換え弁６が開口して材料がシリンダ内に供給されて計量された第 一の体積体７となる状態が示されている。図２を参照すると、切り換え弁が閉じ られて第一の体積体７が公知の圧力下でシリンダ内に閉じ込められている。この 圧力は氷菓子の場合には５乃至６バールであり、それによって気体は原体積の１ ／５、或いは１／６に圧縮される。 つづいてピストン２がシリンダに沿って移動し（図２参照）、圧縮されていた 気体含有材料が膨張して第二の体積体８となる。この体積体では気体は周囲気圧 下にあり、通常この気圧は大気圧である。従って、第二体積体８は予定した分量 の気体含有材料を占めることになる。この第二体積体８は公知の圧力のもとで第 一体積体７となる氷菓子の量を測定することによって得られる。 切り換え弁６を回転して出口管３と連通させ、ピストン２をシリンダに沿って 移動すると（図３参照）、第二体積体内の気体含有材料は部分９を形成する。こ の部分９はピストンが下降運動の終点に達し、切り換え弁６が閉じられると、装 置から分離される。 氷菓子のオーバーランは１００％であった。部分９はチョコレートの殻のよう な適当なモールドや食用容器に分与される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＵ，ＬＶ ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ， ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．気体を含有し変形可能な組成物を再生産可能な量に分与する方法において、 １）加圧下の組成物を第一の体積体にする段階、 ２）前記第一の体積体を膨張させて、気体の圧力を周囲気圧と同一にして第二 の体積体に形成する段階、及び ３）気体を含有した前記第二の体積体を分与する段階を含有する気体含有組成 物の分与方法。 ２．シリンダ内でピストンを移動して前記第一の体積体を膨張させる気体含有組 成物の分与方法。 ３．前記気体含有組成物は氷菓子であり、５０％から２００％の範囲のオーバー ランを有する氷菓子である気体含有組成物の分与方法。