JPH08507072A - フィブリノーゲンレセプターアンタゴニスト - Google Patents

フィブリノーゲンレセプターアンタゴニスト

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Abstract

(57)【要約】 本発明の化合物は式(1)又は(2)、例えば式(3)を有する。該化合物はフィブリノーゲンレセプターアンタゴニスト活性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】発明の名称 フィブリノーゲンレセプターアンタゴニスト発明の背景 本発明は一般に、細胞接着を緩和し、フィブリノーゲン等のタンパク質が血小 板に結合するのを抑制し、血小板がIIb/IIIaフィブリノーゲンレセプター部位に 特異的に凝集するのを抑制することに関する。フィブリノーゲンは血漿中に存在 し、血小板凝集とフィブリン形成に関与する糖タンパク質である。血小板は、全 哺乳動物の血液中に存在する細胞様無核フラグメントであり、同様に血液凝固に 関与する。フィブリノーゲンとIIb/IIIaレセプター部位との相互作用が正常な血 小板機能に不可欠であることは公知である。 血管が外傷等の原因により損傷すると、血小板は破壊された内皮下表面に接着 する。その後、接着血小板は生理活性成分を放出して凝集する。凝集は、アゴニ スト(例えば、トロンビン、エピネフリン又はADP)が特定の血小板膜レセプタ ーと結合することにより開始される。アゴニストによる剌激の結果、血小板表面 上の潜在的フィブリノーゲンレセプターが露出し、フィブリノーゲンは糖タンパ ク質IIb/IIIaレセプター複合体と結合 する。 天然産物及び合成ペプチドを使用して、接着及び血小板凝集のメカニズムを解 明する試みがなされている。例えばRouslahtiとPierschbacher,Science,238, 491-497(1987)は、細胞外マトリックス及び血液中に存在するフィブロネクチ ン、ビトロネクチン、オステオポンチン、コラーゲン、トロンボスポンジン、フ ィブリノーゲン、von Willebrand因子等の接着タンパク質を記載している。こ れらのタンパク質は、糖タンパク質IIb/IIIa認識部位としてトリペプチド配列ア ルギニン−グリシン−アスパラギン酸(RGD)を含む。アルギニン−グリシン− アスパラギン酸を含むこれらのトリペプチドは、2つの膜架橋サブユニットを有 するヘテロ二量体タンパク質である構造的に関連するレセプターファミリー(イ ンテグリン)の少なくとも1員により認識される。上記著者らは、個々のタンパ ク質におけるトリペプチド配列のコンフォーメーションが認識特異性に極めて重 要であり得ると述べている。 Cheresh,Proc.Nat’l Acad.Sci.U.S.A.,84,6471-6475(1987)は、ヒト 内皮細胞により発現されるArg−Gly−Asp向性接着レセプターを記載しており、 該レセプターは血小板上のIIb/IIIa複合体と構造的に類似するが、抗原及び機能 的には異な る。このレセプターは、内皮細胞がフィブリノーゲン、von Willebrand因子及び ビトロネクチンと付着するのに直接関与する。 PierschbacherとRouslahti,J.of Biol.Chem.,262,(36),17294-17298 (1987)は、Arg−Gly−Asp配列が単独でもレセプター認識及び結合のための十 分なシグナルであり、従って、トリペプチド配列のコンフォーメーションが決定 因であるという仮説を立てた。様々な合成ペプチドが製造され、上記著者らは、 Arg−Gly−Asp配列の立体化学的コンフォーメーションが、エナンチオマー置換 やこの配列に付加をしたとき、レセプター−リガンド相互作用に著しく影響する と結論した。更に同著者らは、非末端残基Pen及びCys間のジスルフィド架橋を形 成することによりデカペプチドを環化すると、ペプチドがフィブロネクチンとの 付着を抑制する効果は著しく低下すると報告した。 Proc.Nat’l Acad.Sci.U.S.A.,81,5985-5988(1984)において同著者ら は、付着促進活性を失わない、フィブロネクチンの細胞認識部位のテトラペプチ ド変異体について記載している。米国特許第4,589,881号及び4,614,517号にはテ トラペプチド認識部位を有するペプチドが記載されている。フィブロネクチンの 細胞結合領域内の複数の高分子ポリペプチドフラグメントは細胞付着活性を有す る。例えば、米国特許第4,517,686 号、4,661,111号及び4,578,079号を参照されたい。 Ruggeriら,Proc.Nat’l Acad.Sci.U.S.A.,83,5708-5712(1986)は、RG Dと、RGDのアスパラギン酸残基に結合したバリンとを含み、フィブリノーゲンが 血小板に結合するのを抑制する16残基長に設計された一連の合成ペプチドを検討 している。 更に、Koczewiakら,Biochem.23,1767-1774(1984);Ginsbergら,J.Biol.C hem. ,260(7),3931-3936(1985);及びHaverstickら、Blood 66(4),946- 952(1985)も参照されたい。欧州特許出願第275,748号及び298,820号には他の インヒビターが開示されている。 複数の低分子量ポリペプチド因子がヘビ毒から単離されている。これらの因子 は、gpIIb/IIIa複合体に対して見かけ上高い親和性を有している。例えば、Huan gら,J.Biol.Chem.,262,16157-16163(1987);Huangら,Biochemistry 28, 661-666(1989)は、RGDサブユニットを有する72アミノ酸ポリペプチドである毒 トリグラミンの一次構造について記載している。gpIIb/IIIa複合体に対して高い 親和性を有する別の毒としてはエキスタチンが挙げられる。このポリペプチドは 49アミノ酸を含み、RGDサブユニットと種々のジスルフィド架橋を有する。Ganら ,J.Biol.Chem.,263,19827-19832(1988)。更に、Dennis ら、Proc.Nat’l Acad.Sci.U.S.A.,87,2471-2475(1989)も参照されたい 。しかしながら、こうしたヘビ毒因子は、ビトロネクチンレセプター及びフィブ ロネクチンレセプターを含む接着タンパク質レセプターに属する他のレセプター に対しても高い親和性を有しており、従って、gpIIb/IIIa複合体に対して選択的 ではない。 トリペプチド配列Arg−Gly−Aspがフィブロネクチン及びビトロネクチンの細 胞付着促進効果を複製又は抑制し得る特定のポリペプチド中に存在することは知 られているが、トリペプチドArg−Gly−Aspは低活性である。現時点では、この 配列に結合している他のアミノ酸が結合特異性に対してどのように影響を与える かについては殆ど解明されていない。本出願人の米国特許第5,023,233号は、Arg −Gly−Asp配列を含み且つ有用な血小板凝集抑制剤である小環状ヘキサペプチド を開示している。米国特許第5,037,808号は、フィブリノーゲン及び/又は細胞 外マトリックスタンパク質と血小板gpIIb/IIIaレセプターとの間の相互作用を阻 止することにより作用すると考えられるインドリル血小板凝集抑制剤の使用を開 示している。米国特許第5,037,808号は、血小板凝集を抑制するAsp残基を保持す るグアニジノペプチド模擬化合物を開示している。国際特許出願第PC T/US90/02746号は、Arg−Gly−Asp(RGD)配列を含むポリペプチドと抗体の複合 体の使用を開示している。 国際特許出願第PCT/US91/00564号は、血小板凝集抑制剤であるプロリン残基を 両端に有するRGDを含む大環状ペプチドの使用を開示している。国際特許出願第P CT/US90/03788号は、環内にトリペプチド配列Arg−Gly−Aspとチオエーテル結合 とを含む合成環状ペンタペプチドである小環状血小板凝集抑制剤を開示している 。1991年5月2日付けで公開された国際特許出願第PCT/US90/05367号は、哺乳動物 血液中の血小板凝集及び血栓形成とを抑制するペプチド及びプソイドペプチド( 例えばN−アミジノピペリジン−3−カルボキシルグリシル−L−アスパルチル−L −バリン)の使用を開示している。欧州特許出願第91103462.7号は、内部ピペラ ジニル又はピペリジニル誘導体を含み得る線状化合物を開示している。本出願人 の欧州特許出願第91300179.8号は、線状ポリペプチドフィブリノーゲンレセプタ ーアンタゴニストを開示している。欧州特許出願第90101404.3号は、式:R1−A −(W)a−X−(CH2b−(Y)c−B−Z−COOR(式中、R1はグアニジノ又はアミ ジノ部分であり、A及びBは特定の一置換アリール部分又は複素環部分から選択さ れる)の化合物を開示している。 フィブリノーゲンが血小板に結合するのを抑制することにより血小板凝集を抑 制すると考えられる多数の化合物又はペプチド類似体が知られているが、本発明 は、顕著な結合活性を有しており、従って上記理由で有用な新規フィブリノーゲ ンレセプターアンタゴニストを提供する。非常に重症の疾病の多くは高血栓症合 併症を併発し、血管内血栓及び塞栓をもたらす。心筋梗塞、卒中、静脈炎及び多 数の他の重篤症状の故に、有効な新規性フィブリノーゲンレセプターアンタゴニ ストが必要とされている。発明の要約 本発明の化合物は、式: 例えば を有する。 前記化合物はフィブリノーゲンレセプターアンタゴニスト活性を有する。発明の詳細な説明 本発明は、式: [式中、 Qは であるかあるいは、 QはN、O又はSから選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含み、置換基 をもたないか又はR8で置換された単環式又は二環式4〜9員環系であり; ABは隣接する炭素及び窒素原子を共有する縮合環系であり、AはO、S又は Nから選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む飽和又は不飽和5、6又は 7員環であり、BはO、S又はNから選択される1、2又は3個のヘテロ原子を 含む飽和又は不飽和5、6又は7員環であり; R1はH、C1-4アルキル、N(R82、−N(R8)SO27、NR8CO27 、NR8C(O)R7、NR8C(O)N(R7)R8、N(R8)SO2N(R7)R8 、N(R8)SO2N(R8)C(O)OR7、C(O)N(R72であるか、又 は下記に定義するR6と共に環状基を形成し; R2はH、C1-4アルキル、C1-4分枝鎖アルキル、C1-4アルキルアリール、又 はアリールであり; R4はH、C1-4アルキル、C1-4分枝鎖アルキル、環状C3-4 アルキル又はC2-4アルケニルであり; R5はCH、−CH(CH2n、結合であるか、又はR5がN(R4)に隣接す るときには−CO(CH2nであり; R6はCOOH、CH2OH、C(O)N(R72、CO29、テトラゾール、 アシルスルホンアミド、PO(OH)2であるか、又は上記に定義したR1と共に 環状基を形成し、R1とR6から形成される環状基は (式中、y=O又はSである)であり; R7はH、置換もしくは非置換分枝鎖もしくは直鎖C1-4アルキル、分枝鎖もし くは直鎖低級アルケニル、C1-4アルキルアリール、置換アリール、又は1、2 もしくは3個のN、SもしくはOヘテロ原子を含む5もしくは6員ヘテロアリー ルであり、ここで置換アルキルはヒドロキシ置換又はC1-4アルコキシ置換アル キルであり、置換アリールはハロゲン、C1-4アルコキシ、ヒドロキシもしくは C1-4アルキルのうちの1、2もしくは3個の基により置換されており; R8はH、分枝鎖C1-4アルキル又は直鎖C1-4アルキルであり; R9はH、C1-4アルキル又はアリールであり; nは0〜7であり; n’は0〜3であり; aは−NR7CO−又は結合である] のフィブリノーゲンレセプターアンタゴニスト及び医薬的に許容可能なその塩に 関する。 1態様において、前記化合物は式: [式中、 Qは であり; n=0〜7であり; n’=0〜3であり; R4=H、C1-4アルキル、C3-4分枝鎖アルキル、環状C3-4アルキル又はC2- 4 アルケニルであり; R5=CH、−CH(CH2n又は結合であり; R2はH、C1-4アルキル、C3-4分枝鎖アルキル、C1-4アルキルアリール又は アリールであり; R1=H、C1-4アルキル、N(R82、−N(R8)SO27、NR8CO27 、NR8C(O)R7、NR8C(O)N(R7)R8、N(R8)SO2N(R7)R8 、N(R8)SO2N(R8)C(O)OR7、C(O)N(R72であるか、又 はR6と共に環状基を形成し; R6=COOH、CH2OH、C(O)N(R72、CO29、テトラゾール、 アシルスルホンアミド、 PO(OH)2であるか、又はR1と共に環状基を形成し; R1とR6から形成される環状基は (式中、y=O又はSである)であり; R7=H、置換もしくは非置換分枝鎖もしくは直鎖C1-4アルキル、分枝鎖もし くは直鎖低級アルケニル、C1-4アルキルアリール、置換アリール、又は1、2 もしくは3個のN、SもしくはOヘテロ原子を含む5もしくは6員ヘテロアリー ルであり、ここで置換アルキルはヒドロキシ置換又はC1-4アルコキシ置換アル キルであり、置換アリールはハロゲン、C1-4アルコキシ、ヒドロキシ又はC1-4 アルキルのうちの1、2もしくは3個の基により置換され; R8=H、分枝鎖又は直鎖C1-4アルキルであり; R9=H、C1-4アルキル又はアリールであり; a=−NR7CO−又は結合であり; A=O、S又はNから選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む飽和、部 分飽和又は不飽和5、6又は7員環であり; B=O、S又はNから選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む飽和、部 分飽和又は不飽和5、6又は7員環であり; A及びBは隣接する炭素及び窒素原子を共有する縮合環系を形成する] を有する。 本発明の化合物において、不斉中心を有する成分はラセミ体、 ラセミ混合物、及び独立したエナンチオマー及び/又はジアステレオマーとして 存在する。本発明は全異性体形態を包含する。 前記態様の1クラスにおいて化合物は式: [式中、 ABは基: {式中、VはN又はCR7であり、DはCH2、CH2−CH2、CH2C(R72 CH2、又は である}、 {式中、X=N又はCR3であり、R3=CN、C(O)N(R7)R8である}、 から選択される] を有する。 この態様のこのクラスのサブクラスにおいて、化合物は式: [式中、ABは {式中、VはN又はCHであり、DはCH2−CH2又はCH2C(R42CH2で ある}である]を有する。 この態様の別のクラスにおいて化合物は式: [式中、 ABは基: {式中、VはN又はCR7であり、DはCH2、CH2−CH2、CH2C(R72 CH2、又は である}、 {式中、X=N又はCR3であり、R3=CN、C(O)N(R7)R8である}、 {式中、y3はO又はH2である}から選択される] を有する。 この態様のこのクラスのサブクラスにおいて、化合物は式: [式中、 a=−NR7CO−であり; ABは基: {式中、VはN又はCR7であり、DはCH2、CH2−CH2、CH2C(R72 CH2、又は である}、及び {式中、X=N又はCR3であり、R3=CN、C(O)N(R7)R8である}から選択される] を有する。 この態様のこのクラスの別のサブクラスにおいて、化合物は式: [式中、 a=結合であり; ABは (式中、y3はO又はH2である)から選択される] を有する。 本発明の化合物の特定例は下記化合物群から選択される化合物及びその医薬的 に許容可能なその塩である。 本発明の化合物の付加的な例を以下に示す。 「医薬的に許容可能な塩」なる用語は本発明の化合物の非毒性塩を意味し、一 般に遊離塩基を適切な有機又は無機酸と反応させることにより製造される。代表 的な塩としては、酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、炭酸水素塩、硫 酸水素塩、酒石酸水素塩、ホウ酸塩、臭化物、エデト酸カルシウム、樟脳スルホ ン酸塩、炭酸塩、塩化物、クラブラン酸塩、クエン酸塩、二塩酸塩、エデト酸塩 、エジシル酸塩、エストール酸塩、エシル酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸 塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコリルアルサニル酸塩、ヘキシルレゾ ルシン酸塩、ヒドラバミン、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、 ヨウ化物、イソチオン酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ 酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、臭化メチル、硝酸メチル、硫 酸メチル、ムチン酸塩、ナプシル酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パ モ酸塩、パルミチン酸塩、パントテン酸塩、リン酸塩/二リ ン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、次酢酸塩、コ ハク酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩、トシル酸塩、トリエチオジ ド、吉草酸塩が挙げられる。 「医薬的有効量」なる用語は、研究者又は臨床医が必要とする生物学的反応又 は医学的反応を組織、系統又は動物から誘発する医薬又は薬剤の量を意味する。 「抗凝血剤」なる用語には、例えばヘパリンや、ワルファリンが含まれる。「血 栓溶解剤」なる用語には、例えばストレプトキナーゼ及び組織プラスミノーゲン アクチベーターが含まれる。「抗血小板凝集剤」なる用語には、例えばアスピリ ン、チクロピジン及びジピリダモールが含まれる。 「アルキル」なる用語は、直鎖又は分枝鎖アルカン、アルケン又はアルキンを 意味する。 「アリール」なる用語は、不飽和単環式又は二環式5〜10員環基を意味する 。 「ヘテロアリール」なる用語は、1、2、3又は4個のヘテロ原子を含むアリ ールを意味する。 「ヘテロ原子」なる用語は、N、O又はSを意味する。 「環状」なる用語は特に他に定義しない限り、単環式又は二環式不飽和5〜1 0員環基を意味する。 「複素環」なる用語は、1、2、3又は4個のヘテロ原子を含む環を意味する 。 本発明の化合物において、ヘテロアリール基及び複素環基は2個以下のO原子 又は2個以下のS原子を含む。 「アルコキシ」なる用語は、上記定義によるアルキル部分を含む。 「アリールアルキル」及び「アルキルアリール」なる用語は、上記定義による アルキル部分と、上記定義によるアリール部分とを含む。C0-n又はC1-nなる表 記(式中、nは夫々1〜10又は2〜10の整数であり得る)は、アリールアルキル 単位又はアルキルアリール単位のアルキル成分を意味する。 「ハロゲン」なる用語は、フッ素、塩素、ヨウ素、臭素を含む。 「オキシ」なる用語は酸素(O)原子を意味する。「オキソ」なる用語は(= O)を意味する。「チオ」なる用語は硫黄(S)原子を意味する。本明細書全体 で使用する標準的な命名法によると、指定した側鎖の末端部分を最初に記載した 後、隣接官能基をその結合点に向って記載する。例えば、C1-6アルキルカルボ ニルアミノで置換されたC1-5アルキルなる表記は、C1-5アルキル−NHCO− C1-6アルキルに等しい。 下記反応図式及び実施例において、種々の試薬表記は次の意味を有する。 BoC(Boc): t−ブチルオキシカルボニル、 Pd/C: 活性炭担持パラジウム触媒、 DMF: ジメチルホルムアミド、 DMSO: ジメチルスルホキシド、 CBZ: カルボベンジルオキシ、 CH2Cl2: 塩化メチレン、 CHCl3: クロロホルム、 EtOH: エタノール、 MeOH: メタノール、 EtOAc: 酢酸エチル、 HOAc: 酢酸、 BOP: ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ )−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、 EDC: 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイ ミド、 Oxone: ペルオキシ一硫酸カリウム、 LDA: リチウムジイソプロピルアミド、 DMA: N,N-ジメチルアニリン、 HOBT: ヒドロキシベンゾトリアゾール。治療処置 本発明の化合物は、細胞付着活性に関するインテグリンタンパク質複合体機能 を抑制するために使用することができる。前記化合物は、ヒト又は哺乳動物血小 板凝集又は接着の抑制を必要とする患者に投与することができる。 本発明の所定の化合物は循環系から迅速に除去され、特に血小板凝結を抑制す るのに有用である。即ち、末梢動脈手術(動脈移植、頚動脈動脈内膜切除術)及 び心血管手術では動脈と臓器の処置及び/又は血小板と人工表面との相互作用に より血小板凝集及び消費が生じるが、前記化合物はこのような手術に有用である 。凝集した血小板は血栓及び血栓塞栓を形成する恐れがある。本発明の化合物は 、血栓及び血栓塞栓の形成を予防するために、これらの外科手術患者に投与する ことができる。 本発明の化合物は、錠剤、カプセル(各々持効性製剤又は時限放出製剤を含む )、丸剤、散剤、顆粒、エリキシル液、チンキ剤、懸濁液、シロップ、乳剤等の 経口形態で投与することができる。また、本発明の化合物は、いずれも医薬分野 の専門家に周知の剤形を使用して、静脈内(ボーラス又は注入)、腹腔 内、皮下、舌下、鼻腔内又は筋肉内投与形態で投与することもできる。有効且つ 非毒性量の所望の化合物を抗凝集剤として使用することができる。 本発明の化合物は、フィブリノーゲンが血小板膜糖タンパク質複合体IIb/IIIa レセプターに結合するのを抑制することにより血栓症を予防することが必要な患 者に投与することができる。末梢動脈手術(動脈移植、頚動脈動脈内膜切除術) 及び心血管手術では、動脈と臓器の処置及び/又は血小板と人工表面との相互作 用により血小板凝集及び消費が生じるが、本発明の化合物はこのような手術に有 用である。凝集した血小板は血栓及び血栓塞栓を形成する恐れがある。本発明の 化合物は、血栓及び血栓塞栓の形成を予防するために、これらの外科手術患者に 投与することができる。 心血管手術では血液に酸素を供給するために体外循環を使用するのが通例であ る。血小板は体外回路の表面に接着する。接着は、血小板膜上のgpIIb/IIIaと、 回路表面に吸着されたフィブリノーゲンとの間の相互作用に依存する。(Gluszk oら,Amer.J.Physiol.,252(H),615-621(1987))。人工表面から放出さ れた血小板は止血機能が低下する。本発明の化合物を投与すると、接着を防止す ることができる。 これらの化合物は、血栓溶解治療時及び同治療後に血栓症、血栓塞栓症及び再 閉塞を予防し、冠動脈及び他の動脈の血管形成術後並びに冠動脈バイパス処置後 に血栓症、血栓塞栓症及び再閉塞を予防するためにも適用される。本発明の化合 物は更に、心筋梗塞の予防にも使用することができる。 本発明の化合物を使用する場合の投与計画は、患者のタイプ、人種、年齢、体 重、性別及び健康状態;治療すべき病状の重篤度;投与経路;患者の腎及び肝機 能;並びに使用される特定化合物又はその塩等の種々の因子に従って選択される 。通常の知識を有する医師又は獣医は、病状の進行を予防、抑制又は阻止するた めに必要な薬剤の有効量を容易に決定して処方することができよう。 指定効果に使用する場合に本発明の経口用量は約0.01mg/kg体重/日 (mg/kg/日)〜約100mg/kg/日、好ましくは0.05〜100m g/kg/日、最適には0.1〜20mg/kg/日である。静脈内投与の最適 用量は定速注入中に約1〜約10μg/kg/分である。有利には、本発明の化 合物は1日に2、3又は4回に分けて投与する。更に、本発明の好適化合物は適 切な鼻腔内ベヒクルの局所使用により鼻腔内形態で投与してもよいし、当業者に 周知の経皮スキンパッ チの形態を使用して経皮経路で投与してもよい。経皮送達系として投与する場合 には、当然のことながら投与期間を通して間をおかずに連続投与されることとな る。 本発明の方法において、本明細書中に詳細に記載する化合物は活性成分を形成 することができ、典型的には所期投与形態(即ち、経口錠剤、カプセル、エリキ シル液、シロップ等)を考慮して適切に選択され且つ慣用医薬プラクティスに合 致する適切な医薬希釈剤、賦形剤又はキャリヤー(本明細書中では「キャリヤー 」材料と総称する)との混合物として投与する。 例えば錠剤又はカプセル形態で経口投与するには、活性薬剤成分を医薬的に許 容可能な非毒性経口不活性キャリヤー(例えば、ラクトース、澱粉、スクロース 、グルコース、メチルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシ ウム、硫酸カルシウム、マンニトール、ソルビトール等)と併用することができ る。液体形態で経口投与するには、経口薬剤成分を医薬的に許容可能な非毒性経 口不活性キャリヤー(例えば、エタノール、グリセロール、水等)と併用するこ とができる。更に、所望又は必要に応じて適切な結合剤、滑剤、崩壊剤及び着色 剤も混合物に配合し得る。適切な結合剤としては、澱粉、ゼラチン、天然糖類( 例えばグルコース又はβ−ラクトース)、トウ モロコシ甘味料、天然及び人工ガム(例えばアラビアゴム、トラガカントゴム、 アルギン酸ナトリウム)、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコー ル、ろう等を挙げることができる。これらの剤形で使用される滑剤としては、オ レイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安 息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム等を挙げることができる。 崩壊剤の非限定的な例としては、澱粉、メチルセルロース、寒天、ベントナイト 、キサンタンガム等が挙げられる。 本発明の化合物はリポソーム送達系の形態で投与することもでき、例えば小さ い1枚膜リポソーム、大きい1枚膜リポソーム及び多重層ラメラ構造とすること ができる。リポソームは、様々なリン脂質(例えばコレステロール、ステアリル アミン又はホスファチジルコリン)から形成することができる。 本発明の化合物は、個々の担体としてモノクローナル抗体を使用し、これに化 合物分子をカップリングして送達することもできる。本発明の化合物を、標的薬 剤キャリヤーとしての可溶性ポリマーとカップリングしてもよい。このようなポ リマーとしては、ポリビニルピロリドン・ピランコポリマー、ポリヒドロキシプ ロピルメタクリルアミドフェノール、ポリヒドロキシ エチルアスパルトアミドフェノール、又はパルミトイル残基で置換されたポリエ チレンオキシド−ポリリシンが挙げられる。更に、薬剤の放出を調節するのに有 用な生分解性ポリマー類(例えばポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸とポリ グリコール酸のコポリマー、ポリε−カプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポ リオルトエステル類、ポリアセタール類、ポリジヒドロピラン類、ポリシアノア クリレート類、及びヒドロゲルの架橋又は両親媒性ブロックコポリマー類)と本 発明の化合物をカップリングしてもよい。 本発明の化合物は、抗血小板剤(例えばヘパリン、アスピリン、ワルファリン 、ジピリダモール、並びに血餅形成を抑制するとして知られている他の化合物及 び物質)を含む適切な抗凝血剤、又は血栓溶解剤(例えばプラスミノーゲンアク チベーター又はストレプトキナーゼ)と同時投与してもよく、その結果、種々の 血管疾病の治療において有益な効果が得られる。 本発明の新規化合物は、下記実施例の手順に従って製造した。本発明の最適化 合物はこれらの実施例に具体的に記載する化合物の任意のもの又はその全てであ る。しかしながら、これらの化合物は本発明に属するとみなされる唯一の属を形 成すると理解すべきではなく、化合物又はその部分の任意組み合わせも属 を形成し得る。下記実施例は本発明の化合物の製造の詳細についても説明する。 当業者は下記製造手順の条件及び工程の公知変形を使用してこれらの化合物を製 造できることを容易に理解しよう。全温度は特に指定しない限り摂氏である。 下記製造手順に加え、本発明の範囲内のin vitro生物活性の数例も示 す。説明のために、フィブリノーゲンレセプターアンタゴニスト活性を評価する ために使用される1試験はADP刺激血小板の阻害の評価に基づく。凝集には、 フィブリノーゲンが血小板フィブリノーゲンレセプター部位と結合してこれを占 有することが必要である。フィブリノーゲン結合の阻害剤は凝集を阻害する。本 発明の化合物に関連して阻害を決定するために使用するADP刺激血小板凝集ア ッセイにおいて、ヒト血小板は鮮血から単離し、示差的遠心分離後、2%ウシ血 清アルブミンを含有する無2価イオンTyrodeの緩衝液(pH7.4)中で Sepharose 2Bでゲル濾過によりクエン酸/デキストロースに集めた 。 血小板凝集をChronolog血小板凝集計で37℃で測定した。反応混合物は、ゲル 濾過ヒト血小板(2×108/ml)、フィブリノーゲン(100μg/ml)、Ca2+(1mM )及び被験化合物を含むものとした。その他の成分を加えてから1分後に10mM A DPを加えるこ とにより凝集を開始させた。その後、反応を2分間以上進行させた。抑制剤の不 在下で観察された凝集速度の百分率として凝集抑制度を表した。IC50は、本発明 の化合物を含まない対照に対して凝集を50%抑制する特定化合物の用量である。 下記実施例中、全温度は特に指定しない限り、摂氏である。 L−アスパラギン−α−ブタンスルホンアミド(N−(n−ブチルスルホニル) −L−アスパラギンとも言う)A−2 50%のジオキサン水100ml中のL−アスパラギン(6.45g、48. 9ミリモル)及びNaOH(2.0g、50.0ミリモル)を含む溶液を氷浴で 0゜に冷却した。この急速に撹拌した混合物に、水50ml中のNaOH(2. 2g、55.0ミリモル)の溶液と塩化ブタンスルホニル(7.0ml、53. 9ミリモル、そのまま)を30分かけて交互に添加した。反応溶液を減圧下で5 0m lの容量に濃縮し、水性残留物を冷却し、濃HClで酸性化し、酢酸エチル中( 3×100ml)に抽出した。有機抽出物をNa2SO4上で脱水し、約50ml の容量に濃縮し、無水エーテル(50ml)を添加し、生じた白い沈殿物を真空 ろ過によって単離してA−2を得た。融点154〜155°。L−βBoc−α−ブタンスルホンアミド−βアミノアラニン(2(S)−(n −ブチルスルホニルアミノ)−3−(N−Boc−アミノ)プロピオン酸とも言 う)A−32O50ml中のNaOH(6.04g)151ミリモル)を含む溶液を0 ゜に冷却し、臭素(1.40ml、26.9ミリモル)を添加した。生じた溶液 を0゜で5分間撹拌した。次にH2O15ml中のA−2(5.23g、20. 7ミリモル)及びNaOH(1.66g、41.4ミリモル)の冷却した溶液を 直ちに添加し、混合物を0゜で5分間撹拌し、次いで15分間80゜に加熱した 。次いで溶液を25°に冷却し、12NのHCl(11ml)で酸性化し、気体 発生が停止するまで撹拌した。次いで2NのNaOHの添加によって溶液を塩基 性化し、THF20mlをジ−t−ブチルジカーボネート(9.0g、41 .4ミリモル)とともに添加した。25°で一晩撹拌後、THFを減圧で除去し 、塩基性の水性層を酢酸エチル(2×50ml)で抽出した。次いで水性層を1 0%のKHSO4で酸性化し、酢酸エチル(3×100ml)で抽出した。プー ルした酸性抽出物をNa2SO4上で脱水し、ろ過し、蒸発してA−3を白い固体 として得た。融点111〜112゜。 2(S)−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3−アミノプロピオン酸(A−4 酢酸エチル200ml中のA−3(3.83g、11.8ミリモル)の溶液を 0゜に冷却し、HClガスを溶液に5分間通気した。次いで溶液を25°に加温 し、30分間撹拌し、減圧で50%の容量に濃縮して100mlのエーテルで希 釈した。生じた白い固体を真空ろ過によって集めてA−4を固体として得た。2(S)−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3−アミノプロピオン酸エチル( A−5) 無水エタノール50ml中のA−4(1.0g、3.8ミリモル)の溶液をH Clガスで飽和し、次いで還流で3.0時間加熱した。溶剤を蒸発して純粋な −5 を白い固体として得た。1 H NMR(300MHz、CD3OD)δ4.38(m、2H)、4.32( m、1H)、4.23(m、2H)、2.85(m、2H)、1.65〜1.4 5(m、4H)、1.3(t、2H)、0.96(t、3H)。 N−トシル−L−アスパラギン(A−6) L−アスパラギン(10.0g、75.7ミリモル)を、電磁撹拌棒及び添加 漏斗を備えた500ml容丸底フラスコに装填した。1Nの水酸化ナトリウム( 85ml、1.1当量)を添加した。塩化p−トルエンスルホニル(15.88 g、83.27ミリモル)を酢酸エチル(100ml)に溶解した。激しく撹拌 しながら反応フラスコにこの溶液を添加した。1Nの水酸化ナトリウム(85m l、1.1当量)を添加漏斗に入れ、次いで激しく撹拌したフラスコに2時間か けて滴下添加した。反応混合物を更に2時間室温で撹拌した。有機及び水性層を 分離し、水性層を酢酸エチル(2×50ml)で洗浄した。水性液を0゜に冷却 し、次いで(濃)塩酸で酸性化した。白い結晶質固体を得た。熱い水から再結晶 化してA−6を得た。1 H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ7.91(d、J=8.79H z、1H)、7.64(d、J=8.06Hz、2H)、7.32(s、d(重 複)、J=8 .06Hz、3H)、6.87(s、br、1H)、4.03(m、1H)、3 .32(s、H2O)、2.49(m、1H)、2.43(dd、J=7.08 、15.38Hz、1H)、2.35(s、3H)、2.21(dd、J=6. 11、15.38Hz、1H)。2(S)−トシルアミノ−3−アミノプロピオン酸(A−7)2O100ml中のNaOH(22.0g、550ミリモル)の溶液を0゜ に冷却し、臭素(5.03ml、97.5ミリモル)を滴下添加した。生じた溶 液を0゜で10分間撹拌し、次いでH2O(50ml)中のA−6(21.5g 、75.0ミリモル)及びNaOH(6.68g、161ミリモル)の冷却した (0゜)溶液を一回で添加した。0゜で20分間撹拌後、反応物を30分間80 ゜に加熱し、次いで冷却した。冷却した溶液を濃HClでpH=7に調整し、生 じた白い固体をろ過してA−7を得た。1 H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ8.2〜7.2(br、2H、 (NH、COOH))、7.70(d、J=8.18Hz、2H)、7.38( d、J=8. 18Hz、2H)、3.7〜3.0(br、2H、(NH2、H2O))、3.1 2(q、J=4.76Hz、1H)、2.99(dd、J=4.64、11.9 6Hz)1H)、2.79(dd、J=9.52、11.96Hz)1H)、2 .36(s、3H)。2(S)−トルエンスルホニルアミノ−3−アミノプロピオン酸t−ブチル(A −8) A−7(5.0g、19.4ミリモル)を1リットル容の耐圧ビン中のジオキ サンに懸濁した。ビンを−15°に冷却し、イソブチレン(100ml)をジオ キサン中に凝縮させた。濃H2SO4(5ml)を添加し、ビンに蓋をし、室温で 36時間撹拌した。ビンを開け、過剰なイソブチレンを慎重に排気した。溶液を 酢酸エチル(200ml)で希釈し、1NのNaOH(200ml)で洗浄した 。有機層を脱水(Na2SO4)し、ろ過し、蒸発してA−8を白い結晶質固体と して得た。1 H NMR(300MHz、CDCl3)δ7.68(d、J=8.18Hz、 2H)、7.35(d、J=8.18Hz、2H)、3.85(m、H)、2. 93〜2.79(m、2H)、2.32(s、3H)、1.38(s、 9H)。 2−ヒドラジノピリジン−3−カルボン酸t−ブチル(1−2) エタノール(5ml)中の6−クロロニコチン酸t−ブチル(735mg、3 .44ミリモル)の溶液を0゜に冷却し、エタノール(5ml)に溶解した無水 ヒドラジン(2.75g、86ミリモル)で処理した。この混合物を25°にし て20時間撹拌し、次いで2時間60゜に加温した。混合物を水に溶解し、酢酸 エチルで抽出した。有機分 を水及びブラインで洗浄し、脱水(Na2SO4)し、濃縮して1−2を油として 得、それを直接次の工程で使用した。[2,3−ジヒドロ−3−オキソ−1,4−トリアゾロ−[4,3−a]ピリジ ン−6−イル]カルボン酸t−ブチル(1−3) 1−2をトルエン35mlに溶解し、トルエン(35ml)中の炭酸ビス(ト リクロロメチル)(1.15g、3.9ミリモル)の還流溶液に徐々に添加した 。これを更に1.2時間還流し、冷却し、水に添加して酢酸エチルで抽出した。 有機分を脱水(Na2SO4)し、濃縮し、シリカゲル上でフラッシュクロマトグ ラフィーにかけて1−3を得た。1 H NMR(DMSO−d6、300MHz)δ=1.58(s、9H)、7. 25(d、1H)、7.45(d、1H)、8.25(s、1H)、12.40 (s、1H)。 ヨウ化2(N−CBZ−ピペリジン−4−イル)エチル(1−4) [4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン](Aldrich)(5.0g 、38.7ミリモル)、飽和NaH CO3(50ml)及びCH2Cl2(150ml)の混合物をベンジルクロロホ ルメート(6.05ml、42.5ミリモル)で処理した。室温で2.5時間撹 拌後、有機層を除去し、H2O及びブラインで洗浄し、脱水(Na2SO4)し、 次いでろ過し、濃縮して保護アルコールを無色の油として得た。1 H NMR(300MHz、CDCl3)δ7.26(m、5H)、5.13( s、2H)、4.23(d、2H)、3.63(t、2H)、2.85(t、2 H)、1.83(d、2H)、1.68(m、2H)、1.43(m、1H)、 1.03(m、2H)。 この保護されたアルコール(6.3g、23.9ミリモル)をベンゼン(10 0ml)中のPh3P(7.0g、23.9ミリモル)、ヨウ素(6.06g、 23.9ミリモル)及びイミダゾール(1.95g、28.7ミリモル)と合わ せて2.5時間還流した。溶液を冷却し、ろ過して濃縮した。残留物をシリカゲ ル(1:1の酢酸エチル/ヘキサン)上でクロマトグラフィーにかけて1−4を 白い固体として得た。1 H NMR(300MHz、CDCl3)δ7.26(m 、5H)、5.14(s、2H)、4.23(d、2H)、3.86(m、4H )、1.85(d、2H)、1.68(m、2H)、1.45(m、1H)、1 .03(m、2H)。3−[[(2,3−ジヒドロ−3−オキソ−[2−(N−CBZ−ピペリジン− 4−イル)エチル]−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−イ ル]カルボン酸(1−5) アセトニトリル20mlに溶解した1−3(350mg、1.6ミリモル)を 粉末の炭酸カリウム(630mg)で処理し、20時間60゜に加熱した。混合 物を25°に冷却し、水に添加し、酢酸エチルで抽出した。有機分を脱水(Na2 SO4)し、濃縮し、シリカゲル(ヘキサン中の35%の酢酸エチル)上でフラ ッシュクロマトグラフィーにかけて所望のエステルを黄色の油として得た。 粗なt−ブチルエステルを0゜で塩化メチレン15ml及びトリフルオロ酢酸 15mlで処理することによって酸に変換し、次いで1.2時間で25゜に加温 した。混合物を真空下で濃縮乾固し、水に添加して酢酸エチルで抽出した。有機 分を脱水(Na2SO4)し、濃縮し、酢酸エチル /エーテル(25/1)から結晶化して1−5を淡黄色の粉末として得た。1 H NMR(DMSO−d6、300MHz)δ=1.05(m、2H)、1. 45(m、1H)、1.75(m、4H)、2.79(m、2H)、3.95( q、4H)、5.05(s、2H)、7.30(m、6H)、7.50(d、1 H)、8.25(s、1H)。 3−[[[(2,3−ジヒドロ−3−オキソ−2−[2−(N−CBZ−ピペリ ジン−4−イル)エチル]−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピリジン− 6−イル]カルボニル]アミノ]プロピオン酸(1−6) ジメチルホルムアミド(1ml)中の1−5(75mg、0.18ミリモル) の溶液をヒドロキシベンゾトリアゾール(40mg、0.26ミリモル)、ジイ ソプロピルエ チルアミン(87μl、0.5ミリモル)、2−アミノプロピオン酸エチル塩酸 塩(40mg、0.26ミリモル)及びEDC(50mg、0.26ミリモル) で順次処理した。この混合物を25゜で15時間撹拌した。混合物を水に溶解し 、酢酸エチルで抽出した。有機分を水及びブラインで洗浄し、脱水(Na2SO4 )し、濃縮して所望のエステルを得た。 粗なエチルエステルをTHF5ml及び水5mlに溶解し、1NのLiOHの 水溶液0.37mlで処理した。これを25°で3時間撹拌した。混合物を水に 溶解し、酢酸エチルで抽出した。有機分を水及びブラインで洗浄し、脱水(Na2 SO4)し、濃縮して1−6を得た。融点201〜203゜(分解)。 3−[[[(2,3−ジヒドロ−3−オキソ−2−[2−(ピペリジン−4−イ ル)エチル]−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−イル]カ ルボニル]アミノ]プロピオン酸(1−7) アセトニトリル(15ml)中の1−6(64mg、0.129ミリモル)の 溶液をヨードトリメチルシラン(107.0mg、0.533ミリモル)で処理 し、反応物を0.5時間撹拌した。反応物を水に入れて停止し、ジエチルエーテ ルで抽出し、EtOH/NH4OH/H2O(10/1/1)を使用するシリカ上 でクロマトグラフィーにかけ、濃縮すると白い泡を得た。エタノールから結晶化 して1−7を白い固体として得た。融点267〜269゜。 2(S)−[(n−ブチルスルホニル)アミノ]−3−[[[2,3−ジヒドロ −3−オキソ−2−[2−(N−CBZ−ピペリジン−4−イル)エチル]−1 ,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−イル]カルボニル]アミノ ]プロピオン酸(1−8) 1−6に記載のとおり、1−5A−4に結合して1−8を得た。1 H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ8.26(t、1H)、8.5 0(s、1H)、7.63(d、1H)、7.54(d、1H)、7.4〜7. 31(m、6H)、5.01(s、2H)、4.10(m、1H)、3.96( m、4H)、3.60(m、1H)、3.46(m、1H)、2.95(t、2 H)、2.73(brm、2H)、1.71(m、2H)、1.53(m、2H )、1.46(m、1H)、1.01(m、2H)、0.83(t、3H)。2(S)−[(n−ブチルスルホニル)アミノ]−3−[[[2,3−ジヒドロ −3−オキソ−2−[2−(ピペリジン−4−イル)エチル]−1,2,4−ト リアゾロ[4,3−a]ピリジン−6−イル]カルボニル]アミノ]プロピオン 酸(1−9) 1−7に記載のとおり1−8をCH3CN中のヨウ化トリメチルシリルで処理 して1−9を得た。1 H NMR(300MHz、D2O)δ8.10(s、1H)、7.43(d、 1H)、7.15(d、1H)、4.00(m、4H)、3.60(d、2H) 、3.31(m、2H)、3.23(d、2H)、3.93(m、2H)、3. 81(t、2H)、1.93(d、2H)、1.80(m、2H)、1.6〜1 .23(m、7H)、0.85(t、3H)。 6−メチルピリジン−3−カルボン酸メチル(2−2) 無水メタノール100ml中の6−メチルニコチン酸2−1(5g、36.5 ミリモル)の溶液を、滴下漏斗、垂直コンデンサー及びCaCl2乾燥管を備え た250ml容3首フラスコに入れた。反応溶液を氷アセトン浴で−15゜に冷 却し、SOCl2(5ml、69.1ミリモル)を滴下添加した。次いで溶液を 還流で3時間加熱し、冷却して溶剤を減圧下で除去した。生じた白い固体を飽和 NaHCO360mlで処理し、CH2Cl2(3×50ml)に抽出した。プー ルした抽出物を脱水(Na2SO4)し、ろ過し、減圧で蒸発した。生じた油を静 置すると結晶化して2−2を白い固体として得た。1 H NMR(300MHz、CDCl3)δ9.05(d、J=1.4Hz、1 H)、8.08(dd、J=1.4及び6.8Hz)、7.19(d、J=6. 8Hz、1H)、3.98(s、3H)、2.63(s、3H)。6−ブロモメチルピリジン−3−カルボン酸メチル(2−3) 2−2(10.6g、71.5ミリモル)をNBS(12.73g、71.5 ミリモル)、過酸化ベンゾイル100mg及びCCl4200mlと合わせて不 活性雰囲気下で18時間環流した。反応溶液を冷却し、ろ過し、濃縮して粘性の オレンジ色の油を得、それをヘキサン中の20%の酢酸エチルを使用してシリカ ゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにかけて所望の臭化ピリジル2−3を得 た。1 H NMR(300MHz、CDCl3)δ9.05(d、J=1.4Hz、1 H)、8.08(dd、J=1.4及び6.8Hz)、7.19(d、J=6. 8Hz、1H)、5.38(s、2H)、3.98(s、3H)。 6−[2−(N−Boc−ピペリジン−4−イル)エチルアミノ]メチルピリジ ン−3−カルボン酸メチル(2−5) 無水CH3CN100ml中の2−3(1.0g、4.34ミリモル)、2− (2.16g、10.0ミリモル)及びK2CO3(0.66g、4.4ミリモ ル)の混合物を250ml容フラスコに装填し、3時間還流し、次いで冷却して ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮し、10%のCH3OH/EtOAcを使用する シリカゲル上でクロマトグラフィーにかけて2−5を黄色の残留物として得た。1 H NMR(CDCl3)δ9.18(d、J=1.4Hz、1H)、8.15 (dd、J=1.4及び6.8Hz、1H)、7.39(d、J=6.8Hz、 1H)、4.08(br d、J=12Hz、2H)、3.98(s、2H)、 3.95(s、3H)、2.75(重複m、6H)、1.78(d、J=12H z、2H)、1.5(重複m、4H)、1.4(s、9H)、0.98(m、2 H) 。1−(クロロカルボニル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−2−[[2−(N −Boc−ピペリジン−4−イル)エチル]イミダゾ[1,5−a]ピリジン− 6−イル]カルボン酸メチル(2−6) 2−5(480mg、1.27ミリモル)をトルエン50mlに溶解し、N, N−ジメチルアニリン(645ml、4.08ミリモル)を添加し、溶液を0° に冷却した。これに、トルエン15ml中のトリホスゲン(1.13g、3.1 8ミリモル)の溶液を30分かけて滴下添加した。次いで1.5時間100°に 加熱し、冷却し、1NのHClで2回、水及びブライン(各50ml)で洗浄し 、Na2SO4上で脱水し、蒸発して2−6の黄色の結晶質固体515mgを得た 。1 H NMR(CDCl3)δ8.82(d、J=1.4Hz、1H)、8.25 (d、J=6.8Hz、1H)、7.91(d、J=6.8Hz、1H)(dd 、J=1.4及び6.8Hz、1H)、4.08(br d、J=12Hz、2 H)、3.98(s、2H)、3.95(s、3H)、2.75(重複m、6H )、1.78(d、J=1 2Hz、2H)、1.5(重複m、4H)、1.4(s、9H)、0.98(m 、2H)。 1−[(N,N−ジエチルアミノ)カルボニル]−2,3−ジヒドロ−3−オキ ソ−2−[[2−(N−Boc−ピペリジン−4−イル)エチル]イミダゾ[1 ,5−a]ピリジン−6−イル]カルボン酸メチル(2−7) 2−6(0.3g、0.64ミリモル)をCH2Cl2100ml中に溶解し、 塩酸ジエチルアミン(105mg、0.97ミリモル)を飽和NaHCO3溶液 50mlとともに添加した。この2相の混合物を1時間撹拌し、次いで有機層を 分離し、10%のクエン酸、次いでブライン(50ml)で洗浄し、Na2SO4 上で脱水し、蒸発して2− を得た。1 H NMR(CDCl3)δ8.45(d、J=1.4Hz、1H)、7.15 (dd、J=1.4及び6.8Hz、1H)、6.78(d、J=6.8Hz、 1H)、4.08(m、4H)、3.95(s、3H)、3.51(m、4H) 、2.75(m、3H)、1.78(d、J=12Hz、2H)、1.5(重複 m、4H)、1.4(s、9H)、1.1(t、6H)、0.98(m、2H) 。1−[[(N,N−ジエチルアミノ)カルボニル]−2,3−ジヒドロ−3−オ キソ−2−[2−(N−Boc−ピペリジン−4−イル)エチル]イミダゾ[1 ,5−a]ピリジン−6−イル]カルボニルアミノプロピオン酸t−ブチル(2 −8) 2−7(315mg、0.64ミリモル)をCH3OH10ml及びH2O15 mlに溶解し、1NのNaOH0.725mlを添加し、混合物を室温で3.5 時間撹拌した。有機溶剤を減圧下で除去し、水性残留物をクエン酸で酸性化し、 CH2Cl2で抽出した。有機抽出物をH2O及びブラインで洗浄し、Na2SO4 上で脱水し、蒸発して所望の酸を得た。1 H NMR(CDCl3)δ8.32(d、J=1.4Hz、1H)、7.10 (dd、J=1.4及び6.8Hz、1H)、6.78(d、J=6.8Hz、 1H)、4.08(m、4H)、3.51(m、4H)、2.75(m、3H) 、1.78(d、J=12Hz、2H)、1.5(重複m、4H)、1.4(s 、9H)、1.1(t、6H)、0.98(m、2H)。 この酸(105mg、0.215ミリモル)をCH2Cl210ml中に溶解し、 Et3N(48μl、0.47ミリモル)を添加し、溶液を−10゜に冷却した 。次に、イソブチルクロロホルメート(30ml、2.36ミリモル)を添加し 、混合物を−10゜で30分間撹拌した。これに、CH2Cl210ml中の塩酸 β−アラニンt−ブチルエステル(58.7mg、0.323ミリモル)及びE t3N(32μl、0.323ミリモル)の溶液を添加し、溶液を室温に加温し た。反応溶液を10%のクエン酸、H2O及びブライン(各10ml)で洗浄し 、Na2SO4上で脱水し、濃縮し、クロマトグラフィーにかけて2−8を得た。1 H NMR(CDCl3)δ8.16(s、1H)、7.02(d、J=6.8 Hz、1H)、6.78(d、J=6.8Hz、1H)、6.63(t、5.6 Hz、1H)、4.08(m、4H)、3.51(m、6H)、2.7 5(m、2H)、2.45(m、2H)、1.78(d、J=12Hz、2H) 、1.5(重複m、6H)、1.4(s、9H)、1.37(s、9H)、1. 1(t、6H)、0.98(m、2H)。1−[(N,N−ジエチルアミノ)カルボニル]−2,3−ジヒドロ−3−オキ ソ−2−[2−(ピペリジン−4−イル)エチル]イミダゾ[1,5−a]ピリ ジン−6−イルカルボニルアミノプロピオン酸(2−9) 2−8(100mg、0.16ミリモル)を酢酸エチル20mlに溶解し、溶 液に無水HClを0゜で5分間通し、次いで混合物を室温で1時間撹拌した。溶 剤を減圧下で蒸発し、残留物を酢酸エチルで磨砕し、ろ過して2−9を得た。1 H NMR(DMSO−d6)δ8.90(br s、1H)、8.60(br s、1H)、8.3(s、1H)、7.6(t、3H)、7.1(d、1H) 、6.89(d、1H)、4.08(m、4H)、3.51(m、6H)、2. 75(m、2H)、2.45(m、2H)、1.78(d、J=12Hz、2H )、1.5(重複m、6H)、1.1(t、6H)、0.98(m、2H)。 2−(N−Boc−ピペリジン−4−イル)エタノール(2−11) 4−ピペリジン−2−エタノール(2−10)(Aldrich)(130g 、1.0モル)をジオキサン700mlに溶解し、0゜に冷却し、3NのNaO H(336ml、1.0モル)及びジ−t−ブチルジカーボネート(221.8 g、1.0モル)で処理した。氷浴を除去し、反応物を一晩撹拌した。反応物を 濃縮し、水で希釈し、エーテルで抽出した。エーテル層を合わせ、ブラインで洗 浄し、MgSO4上で脱水し、ろ過し、蒸発して2−11を得た。EtOAc/ ヘキサン1:1中Rf=0.37、ニンヒドリン染色。1 H NMR(300MHz、CDCl3)δ4.07(bs、2H)、3.7( bs、2H)、2.7(t、J=1 2.5Hz、2H)、1.8〜1.6(m、6H)、1.51(s、9H)、1 .1(ddd、J=4.3、12.5、12Hz、2H)。ヨウ化2−(N−Boc−ピペリジン−4−イル)エチル(2−12) 2−11(10.42g、0.048モル)をベンゼン400mlに溶解し、 イミダゾール(4.66g、0.068モル)、トリフェニルホスフィン(15 .24g、0.05モル)及びヨウ素(0.048モル)を室温で添加した。6 時間後、反応混合物をろ過し、ろ液を蒸発して暗色の残留物を得た。これをフラ ッシュクロマトグラフィーによって、シリカゲル上で、10%のEtOAc−ヘ キサンで溶離精製して2−12を黄色の油として得た。2−(N−Boc−ピペリジン−4−イル)エチルアミン(2−4) DMSO(400ml)に溶解した2−12(27.9g、0.082モル) にアジ化ナトリウム(5.01g、0.086モル)を室温で添加し、生じた溶 液を65°で2時間加熱した。冷却した反応混合物をEtOAc250mlで希 釈し、水100mlで2回及びブライン50ml で2回抽出し、次いで脱水(MgSO4)した。溶剤の除去によって所望のアジ 化物を淡黄色の油として得た。Rf0.5(シリカゲル、70%のアセトン/ヘ キサン) THF(400ml)/H2O(195ml)中のこのアジ化物(19.3g 、0.076モル)にトリフェニルホスフィン(80.0g、0.305モル) を室温で一回で添加した。これを室温で3時間撹拌し、次いで有機溶剤を真空下 で除去した。残留物を10%のKHSO4でpH2に酸性化し、これをEtOA c100mlで4回抽出した。有機層を10%のKHSO4100mlで2回抽 出し、水性層を合わせて、2NのNaOHでpHを10に調整した。この溶液を CH2Cl2200mlで4回抽出した。これらを合わせ、脱水(MgSO4)し 、溶剤を除去して2−4を油として得た。Rf0.3(シリカゲル、CHCl3 /NH3中の10%のCH3OHで溶離)。1 H NMR(300MHz、CDCl3)δ4.05(広幅、2H)、2.72 (t、J=7.2Hz、2H)、2.62(m、2H)、1.64(d、J=1 2.2Hz、2H)、1.43(s、9H)、1.42〜1.32(m、5H) 、1.09(m、2H)。 1−(2−ブロモエチル)ピラゾール−3,5−ジカルボン酸ジメチル(3−2 無水メタノール1l中のピラゾール−3,5−ジカルボン酸(75g、431 ミリモル)の溶液を無水HClガスで処理した。HClの添加を30分間継続し 、その後、溶液を室温に下げ、16時間静置させた。次いで溶液を還流で3時間 加熱し、冷却して溶剤を減圧下で除去した。生じた白い固体を飽和NaHCO3 600mlで処理し、CH2Cl2(3×500ml)に抽出した。プールした抽 出物を脱水(Na2SO4)し、ろ過して減圧下で蒸発した。生じた白い固体を無 水エーテルの添加によってメタノールから再結晶化してピラゾール−3,5−ジ カルボン酸ジメチル(3−1a)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ7.38(s、1H)、3.98(s、3H)、3 .93(s、3H)。 無水アセトニトリル150ml中のこのエステル(5.0g、27.2ミリモ ル)の溶液をK2CO3(5.2g、40.0ミリモル)及び1,2−ジブロモエ タン(25.0ml、291ミリモル)で処理した。生じた混合物をアルゴン下 で還流に加熱した。25分後、反応懸濁液を冷却し、ろ過し、ろ液を減圧下で蒸 発乾固して高真空ラインに12時間置いた。生じた白い固体をヘキサンから再結 晶化して3−2を白い固体として得た。1 H NMR(CDCl3)δ7.38(s、1H)、5.03(t、J=8.2 Hz、2H)、3.98(s、3H)、3.93(s、3H)、3.75(t、 J=8.5Hz、2H)。 [4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソ−5−[2(N−Boc−ピペリ ジン−4−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]カルボ ン酸メチル(3−3) CH3CN250ml中の3−2(14.0g、48.0ミリモル)、ジイソ プロピルエチルアミン(25ml、144ミリモル)、Boc−4−アミノエチ ルピペリジン(12.0g、52.6ミリモル)及びヨウ化カリウム(2.39 g、0.3ミリモル)の溶液をN2下で4.5時間還流し、次いで冷却し、ろ過 し、減圧下で蒸発した。生じた黄色の残留物を、EtOAcを溶離剤として使用 するシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけて3−3をオフホワイトの結晶質 固体として得た。1 H NMR(300MHz、CDCl3)δ7.15(s、1H)、4.29( t、J=7.0Hz、2H)、3.93(br d、J=12Hz、2H)、3 .76(s、3H)、3.61(t、J=5.3Hz、2H)、3.42(t、 J=7.3Hz、2H)、2.65(t、J=7.6Hz、2H)、1.55( d、J=12.5Hz、2H)、1.38(m、2H)、1.33〜1.25( m、 1H)、1.27(s、9H)、1.01(m、2H)。 H2O10ml中のLiOH(14.05mg、0.335ミリモル)を含む 溶液をCH3OH10ml中の3−3(90.81mg、0.223ミリモル) の溶液に添加し、混合物を2.5時間60゜に加熱し、次いで冷却し、減圧下で CH3OHを除去した。残留水性層を10%のクエン酸水で酸性化し、CH2Cl2 (2×50ml)で抽出した。プールした有機抽出物をNa2SO4上で脱水し 、次いで蒸発して所望の酸を白い固体として得た。1 H NMR(300MHz、CDCl3)δ7.43(s、1H)、4.48( t、J=7.0Hz、2H)、4.01(br d、J=12Hz、2H)、3 .77(t、J=5.3Hz、2H)、3,51(t、J=7.3Hz、2H) 、2.71(t、J=8.3Hz、2H)、1.72(d、J=12.5Hz、 2H)、1.53(m、2H)、1.42〜1.37(m、1H)、1.35( s、9H)、1.10(m、2H)。 2(S)−[(n−ブチルスルホニル)アミノ]−3−[[[4,5,6,7− テトラヒドロ−4−オキソ−5−[2−(N−Boc−ピペリジン−4−イル) エチル]ピラゾロ−[1,5−a]ピラジン−2−イル]カルボニル]アミノ] プロピオン酸(3−4) イソブチルクロロホルメート(1.75ml、13.35ミリモル)をTHF 100ml中のこの酸(4.98g、12.72ミリモル)及びN−メチルモル ホリン(1.53ml、14.00ミリモル)を含む冷却した溶液(0゜)に添 加した。この混合物を乾燥窒素の雰囲気下で撹拌した。1時間反応後、アリコー トをHPLC分析すると反応が>90%完了していることが示された。N−メチ ルモ ルホリン−HClをろ過によって除去し、ろ液をA−4(4.30g、16.5 4ミリモル)、ジイソプロピルエチルアミン(4.27ml、33.10ミリモ ル)、THF(60ml)及びH2O(20ml)を含む溶液に注入した。次い でTHFを減圧下で反応溶液から除去し、残った水性分を飽和KHSO4で酸性 化し、酢酸エチル(3×200ml)で抽出した。プールした抽出物をNa2S O4上で脱水し、ろ過し、濃縮して赤い色の油を得、それから3−4が白い固体 として形成された。1 H NMR(DMSO−d6)δ8.31(t、J=6Hz、1H)、7.62 (d、J=8.5Hz、1H)、7.01(s、1H)、4.43(t、J=6 .6Hz、2H)、4.11(m、1H)、3.92(d、J=12Hz、2H )、3.80(t、J=6.6Hz、2H)、3.51(t、J=7.3Hz、 2H)、3.65(m、2H)、3.51(t、J=6.8Hz、2H)、2. 96(t、J=7.2Hz、2H)、1.70(d、J=11Hz、2H)、1 .53(m、2H)、1.60〜1.49(重複m、5H)、1.40(s、9 H)、1.28(q、J=7.1Hz、2H)、1.05(m、2H)、0 .79(t、J=7.1Hz、3H)。一塩酸2(S)−[(n−ブチルスルホニル)アミノ]−3−[[[4,5,6 ,7−テトラヒドロ−4−オキソ−5−[2−(ピペリジン−4−イル)エチル ]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]カルボニル]アミノ]プロピオ ン酸(3−5) 酢酸エチル30ml中の3−4(278mg、0.437ミリモル)の溶液を 0゜に冷却し、HClガスを3分間通気させた。反応混合物を室温に加温し、3 0分間撹拌し、回転蒸発器で乾燥させた。残りの白い固体をエタノール/水(9 0:10)から再結晶化し、ろ過し、P25上で真空乾燥して3−5を白い固体 として得た。1 H NMR(DMSO−d6)δ8.95(br s、1H)、8.33(t、 J=5.7Hz、1H)、7.64(d、J=9Hz、1H)、7.02(s、 1H)、4. 35(t、J=5.1Hz、2H)、4.10(m、1H)、3.81(t、J =5.2Hz、2H)、3.6〜3.4(m、4H)、3.21(d、J=10 .5Hz、2H)、2.95(t、J=7.8Hz、2H)、2.81(br m、2H)、1.96(d、J=11Hz、2H)、1.62〜1.2(重複m 、9H)、0.80(t、J=7.3Hz、2H)。 塩酸2(S)−N−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−アミノプロピオン酸 メチル(4−1a) 市販の2(S)−N−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−アミノプロピオ ン酸(Fluka)をメタノール性HCl中で2.5時間還流し、次いで蒸発し 、残留物をメタノール/エーテルから結晶化して4−1aを白い固体として得た 。1 H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ7.63(m、5H)、5.9 3(d、1H)、5.15(s、2H)、4.56(m、1H)、3.95〜3 .83(m、2H)、3.73(s、2H)。 2(S)−[(CBZ)アミノ]−3−[[[4,5,6,7−テトラヒドロ− 4−オキソ−5−[2−(N−Boc−ピペリジン−4−イル)エチル]ピラゾ ロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]カルボニル]アミノ]プロピオ ン酸メチル(4−2) 無水DMF65ml中の3−3(5.6g、14.0ミリモル)、塩酸Nα− Cbz−L−2,3−ジアミノプロピオン酸メチルエステル(4−1a)(4. 5g)15.5ミリモル)、HOBT(2.37g)15.5ミリモル)及びE t3N(4.1ml、29.5ミリモル)の溶液そN2下で室温で48時間撹拌し た。DMFを減圧下で除去し、残留物を酢酸エチル700mlに溶解し、飽和N aHCO3溶液、H2O、10%のクエン酸、H2O及びブライン(各1×100 ml)で順次洗浄し、Na2SO4上で脱水し、ろ過して蒸発した。生じた透明な ガラスをシリカゲル上で3%のCH3OH/CH2Cl2を溶離剤として使用する クロマトグラフィーにかけて純粋な4−2を白い固体として得た。1 H NMR(CDCl3)δ7.43(m、5H)、7.35(s、1H)、7 .18(t、J=6.5Hz、1H)、5.98(d、J=6.8Hz、1H) 、5.09(s、2H)、4.59(m、1H)、4.38(m、2H)、4. 10(br d、J=12Hz、2H)、3.8(s、3H)、3.73(t、 J=5.3Hz、2H)、 2.71(t、J=8.3Hz、2H)、1.72(d、J=12.5Hz、2 H)、1.53(m、2H)、1.42〜1.37(m、1H)、1.35(s 、9H)、1.10(m、2H)。2(S)−アミノ−3−[[[4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソ−5 −[2−(N−Boc−ピペリジン−4−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a ]ピラジン−2−イル]カルボニル]アミノ]プロピオン酸メチル(4−3) CH3OH700ml中の4−2(6.3g、10.26ミリモル)に10% のC担持Pd650mgを添加し、反応混合物を1気圧のH2下で48時間撹拌 した。触媒をセライトを通してろ過することによって除去し、ろ液を濃縮して無 色のガラスを得、それをEt2Oで磨砕し、ろ過して4−3を白い固体として得 た。1 H NMR(300MHz、CDCl3)δ7.43(m、5H)、7.35( s、1H)、7.18(t、J=6.5Hz、1H)、5.98(d、J=6. 8Hz、1H)、5.09(s、2H)、4.59(m、1H)、4.38(m 、2H)、4.10(br d、J=12Hz、 2H)、3.81(s、3H)、3.73(t、J=5.3Hz、2H)、2. 71(t、J=8.3Hz、2H)、1.72(d、J=12.5Hz、2H) 、1.53(m、2H)、1.42〜1.37(m、1H)、1.35(s、9 H)、1.10(m、2H)。 2(S)−(アセチルアミノ)−3−[[[4,5,6,7−テトラヒドロ−4 −オキソ−5−[2−(N−Boc−ピペリジン−4−イル)エチル]ピラゾロ [1,5−a]ピラジン−2−イル]カルボニル]アミノ]プロピオン酸メチル (4−4) 無水酢酸(70ml、0.76モル)をTHF10ml中の4−3(350m g、0.69ミリモル)の冷却した(0゜)溶液に添加した。生じた溶液を室温 に加温し、1 8時間撹拌し、次いで濃縮し、残留物を酢酸エチル50mlに溶解し、NaHC O3、H2O、10%のKHSO4、H2O及びブライン(各25ml)で順次洗浄 した。有機層をNa2SO4上で脱水し、蒸発して無色の残留物を得、それをシリ カゲル上で3%のCH3OH/CH2Cl2によってクロマトグラフィーにかけて4−4 を白い固体として得た。1 H NMR(CDCl3)δ7.29(s、1H)、7.24(t、J=6.4 Hz、1H)、6.81(d、J=7.6Hz、1H)、4.79(m、1H) 、4.38(m、2H)、4.10(br d、J=12Hz、2H)、3.8 1(s、3H)、3.80(m、2H)、3.73(t、J=5.3Hz、2H )、2.71(t、J=8.3Hz、2H)、2.01(s、3H)、1.72 (d、J=12.5Hz、2H)、1.57(m、2H)、1.42〜1.37 (m、1H)、1.37(s、9H)、1.09(m、2H)。2(S)−(アセチルアミノ)−3−[[[4,5,6,7−テトラヒドロ−4 −オキソ−5−[2−(ピペリジン−4−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a ]ピラジン− 2−イル]カルボニル]アミノ]プロピオン酸(4−5) 4−4(203mg、0.38ミリモル)、1NのLiOH(0.76ml、 0.76ミリモル)、H2O、CH3OH及びTHF(各5ml)の溶液を一晩室 温で撹拌した。有機溶剤を減圧下で除去し、残った溶液をH2O25mlで希釈 し、10%のKHSO4で酸性化し、酢酸エチルに抽出した。酢酸エチルをH2O 及びブラインで洗浄し、Na2SO4上で脱水し、ろ過し、蒸発して所望の酸を得 た。1 H NMR(CDCl3)δ7.93(br、1H)、7.81(br、1H) 、7.29(s、1H)、4.79(m、1H)、4.348(m、2H)、4 .10(br d、J=12Hz、2H)、3.80(br m、2H)、3. 73(br t、2H)、2.71(t、J=8.3Hz、2H)、2.11( s、3H)、1.72(d、J=12.5Hz、2H)、1.57(m、2H) 、1.42〜1.37(m、1H)、1.37(s、9H)、1.12(m、2 H)。 この酸(169mg、32.8ミリモル)を酢酸エチル50mlに溶解し、0 ゜に冷却し、乾燥HClで30分間処理した。この溶剤を真空下で除去し、残留 物を無水エーテルで磨砕し、ろ過し、P25上で脱水して4−5を白い固体とし て得た。融点150〜156°。 2(S)−[(Cbz)アミノ]−3−[[[4,5,6 ,7−テトラヒドロ−4−オキソ−5−[2−(N−Cbz−ピペリジン−4− イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]カルボニル]アミ ノ]プロピオン酸(4−6) 3−4に記載した手順を使用して4−3をNα−CBZ−L−2,3−ジアミ ノプロピオン酸(Fluka)(4−1)に結合して二重保護された付加物、4−6 を得た。2(S)−アミノ−3−[[[4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソ−5 −[2−(ピペリジン−4−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン− 2−イル]カルボニル]アミノ]プロピオン酸 4−6をPd/Cの存在下でH2で処理して所望の酸を得た。融点157゜。 次いでBoc基を標準的方法でHCl/EtOAcを用いて除去し、純粋な4− を得た。融点195〜198°。 2(S)−(n−ブチルスルホニルアミノ)−3−[[[4,5,6,7−テト ラヒドロ−4−オキソ−5−[2−(N−CBZ−ピペリジン−4−イル)エチ ル]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]カルボニル]アミノ]プロピ オン酸メチル(4−8) THF50ml中の4−3(0.30g、0.61ミリモル)、塩化n−ブチ ルスルホニル(0.16g、0.91ミリモル)及びN−メチルモルホリンの溶 液を室温で12時間撹拌した。溶剤を減圧下で蒸発し、生じた油をCH2Cl2( 50ml)に溶解し、10%のKHSO3(50ml)で洗浄し、次いでNa2S O4上で脱水し、ろ過して蒸発した。生じた残留物をシリカゲル上でクロマトグ ラフィーにかけて4−8を無色のガラスとして得た。1 H NMR(CDCl3)δ8.31(t、J=6Hz、1H)、7.62(d 、J=8.5Hz、1H)、7.0 1(s、1H)、4.43(t、J=6.6Hz、2H)、4.11(m、1H )、3.92(d、J=12Hz、2H)、3.83(s、3H)、3.80( t、J=6.6Hz、2H)、3.51(t、J=7.3Hz、2H)、3.6 5(m、2H)、3.51(t、J=6.8Hz、2H)、2.96(t、J= 7.2Hz、2H)、1.70(d、J=11Hz、2H)、1.53(m、2 H)、1.60〜1.49(重複m、5H)、1.40(s、9H)、1.28 (q、J=7.1Hz、2H)、1.05(m、2H)、0.79(t、J=7 .1Hz、3H)。 1−(3−ブロモプロピル)ピラゾール−3,5−ジカルボン酸ジメチル(5− 1) 化合物5−13−2に記載した手順で1,3−ジブロモプロパンを使用して 、白い結晶質固体として得た。1 H NMR(CDCl3)δ7.38(s、1H)、4.95(t、J=8.2 Hz、2H)、3.95(s、3H)、3.92(s、3H)、3.75(t、 J=8.5Hz、2H)、2.51(m、2H)。1−(3−アジドプロピル)ピラゾール−3,5−ジカルボン酸ジメチル(5− 2) DMSO10ml中の5−1(1.0g、3.45ミリモル)の溶液をNaN3 (0.883g)13.8ミリモル)で処理し、混合物を25゜で5時間撹拌 した。次に、反応混合物をH2O100mlで希釈し、次いで酢酸エチル(3× 100ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(2×100ml)及びブラ イン(1×100ml)で洗浄し、Na2SO4上で脱水し、蒸発して5−2を無 色の油として得た。5,6,7,8−テトラヒドロ−4−オキソ−4H−ピラゾロ[1,5−a][ 1,4]ジアゼピン−2−イルカル ボン酸メチル(5−3) 無水EtOH100ml中の5−2(851mg、3.25ミリモル)の溶液 を10%のC担持Pdの溶液100mgで処理し、混合物をParr水添器上で 45Psiで5時間震盪した。触媒をセライトを通してろ過によって除去し、ろ 液を蒸発して無色の油800mgを得た。NMR分析によってこの材料が1−( 3−アミノプロピル)ピラゾール−3,5−ジカルボン酸ジメチルと環状ジアザ ピネオンとの混合物であることが示された。この混合物をベンゼン50mlに溶 解し、15時間還流し、次いで蒸発した。生じた黄褐色の固体をCH2Cl2/ヘ キサンから再結晶化して5−3を白い固体として得た。 融点=220〜221°。1H NMR(CDCl3)δ7.36(s、1H)、 6.42(br t、1H)、4.58(t、J=8.0Hz、2H)、3.9 5(s、3H)、3.39(dt、J=7.2Hz、2H)、2.31(m、2 H)。5,6,7,8−テトラヒドロ−4−オキソ−5−[2−(N−Boc−ピペリ ジン−4−イル)エチル]−4H−ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピ ン−2−イル カルボン酸メチル(5−5) DMF50ml中の5−3(175mg、0.83ミリモル)の溶液に60% のNaH(36mg、0.91ミリモル)を添加し、混合物をN2下で−15゜ で30分間撹拌した。この混合物にDMF25ml中のヨウ化2−(N−Boc −ピペリジン−4−イル)エチル(5−4)(283mg、0.83ミリモル) の溶液を20分かけて滴下添加した。生じた溶液を−15゜で30分間撹拌し、 次いで室温に加温して一晩撹拌した。DMFを減圧下で蒸発し、残留物を酢酸エ チルに再び溶解し、ろ過し、シリカゲル上で酢酸エチルを溶離剤として使用する クロマトグラフィーにかけて純粋な5−5をガラスとして得た。1 H NMR(CDCl3)δ7.24(s、1H)、4.50(t、J=7.0 Hz、2H)、3.93(br d、J=12Hz、2H)、3.94(s、3 H)、3.61(t、J=5.3Hz、2H)、3.42(t、J=7.3Hz 、2H)、2.7(br t、J=6.3Hz、2H)、2.3(m、2H)、 1.55(d、J=12.5Hz、2H)、1.38(m、2H)、1.33〜 1.25(m、1H)、1.27(s、9H)、1.01(m 、2H)。5,6,7,8−テトラヒドロ−4−オキソ−5−[2−(N−Boc−ピペリ ジン−4−イル)エチル]−4H−ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピ ン−2−イルカルボン酸(5−6) CH3OH10ml中の5−5(166mg、0.395ミリモル)の溶液を 1NのNaOH(0.435ml、0.43ミリモル)で処理した。生じた溶液 を室温で18時間撹拌し、次いで減圧下でCH3OHを除去した。残った水性層 を10%のクエン酸水で酸性化し、CH2Cl2(2×50ml)で抽出した。プ ールした有機抽出物をNa2SO4上で脱水し、次いで濃縮して5−6を白い固体 として得た。1 H NMR(CDCl3)δ7.29(s、1H)、4.52(t、J=7.0 Hz、2H)、4.12(br d、J=12Hz、2H)、3.94(s、3 H)、3.61(t、J=5.3Hz、2H)、3.42(t、J=7.3Hz 、2H)、2.7(br t、J=6.3Hz、2H)、2.3(m、2H)、 1.55(d、J=12.5Hz、2H)、1.38(m、2H)、1.33〜 1. 25(m、1H)、1.27(s、9H)、1.01(m、2H)。2(S)−[(n−ブチルスルホニル)アミノ]−3−[[[5,6,7,8− テトラヒドロ−4−オキソ−5−[2−(N−Boc−ピペリジン−4−イル) エチル]−4H−ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−イル]カ ルボニル]アミノ]プロピオン酸エチル(5−7) CH2Cl25ml中の5−6(147mg、0.36ミリモル)をCH2Cl2 50ml中の2(S)−n−ブタンスルホンアミド−3−アミノ−プロピオン酸 エチル(A−5)(115mg、0.40ミリモル)、HOBT(49mg、0 .36ミリモル)及びEt3N(0.10ml、0.724ミリモル)で処理し 、この溶液をN2下で18時間、室温で撹拌した。反応溶液を飽和NaHCO3、 H2O、10%のクエン酸、H2O及びブライン(各1×20ml)で処理し、N a2SO4上で脱水し、ろ過して蒸発した。生じた透明なガラスをシリカゲル上で 、5%のCH3OH/EtOAcを溶離剤として使用するクロマトグラフィーに かけて純粋な5−7を得た。1 H NMR(CDCl3)δ7.32(s、1H)、7.24(t、J=6.8 Hz、1H)、5.54(t、J=7.2Hz、1H)、4.43(t、J=7 .8Hz、2H)、4.32(m、1H)、4.28(q、J=7.1Hz、2 H)、4.10(br d、J=12Hz)2H)、3.85(m、2H)、3 .61(t、J=5.3Hz、2H)、3.42(t、J=7.3Hz、2H) 、3.03(t、J=7.1Hz、2H)、2.7(br t、J=6.3Hz 、2H)、2.3(m、2H)、1.65〜1.45(重複m、7H)、1.3 8(m、2H)、1.33〜1.25(m、1H)、1.37(s、9H)、1 .30(t、J=7.4Hz、3H)、1.01(m、2H)、0.96(t、 J=7.3Hz、3H)。2(S)−[(n−ブチルスルホニル)アミノ]−3−[[[5,6,7,8− テトラヒドロ−4−オキソ−5−[2−(ピペリジン−4−イル)エチル]−4 H−ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−イル]カルボニル]ア ミノ]プロピオン酸(5−8) CH3OH10ml中の5−7(100mg、0.156ミリモル)の溶液に 、1NのNaOH(160μl、0 .16ミリモル)及びH2O10mlを添加した。生じた溶液を室温で3.5時 間撹拌し、次いでCH3OHを減圧下で除去した。残った水性層を10%のクエ ン酸で酸性化し、CH2Cl2(2×50ml)で抽出した。プールした有機抽出 物をNa2SO4で脱水し、蒸発して所望の酸を得た。1 H NMR(CDCl3)δ17.24(t、J=6.8Hz、1H)、7.2 8(s、1H)、6.0(d、J=7.2Hz、1H)、4.43(t、J=7 .8Hz、2H)、4.32(m、1H)、4.10(br d、J=12Hz 、2H)、3.85(m、2H)、3.61(t、J=5.3Hz、2H)、3 .42(t、J=7.3Hz、2H)、3.03(t、J=7.1Hz)2H) 、2.7(br t、J=6.3Hz、2H)、2.3(m、2H)、1.65 〜1.45(重複m、7H)、1.38(m、2H)、1.33〜1.25(m 、1H)、1.37(s、9H)、1.01(m、2H)、0.96(t、J= 7.3Hz、3H)。 酢酸エチル15ml中のこの酸(89mg)を0゜に冷却し、HClガスを3 分間通気した。反応混合物を室温に 加温し、30分間撹拌し、回転蒸発器上で乾燥させた。残った白い固体をエーテ ルで磨砕し、ろ過し、P25上で真空乾固して5−8を白い固体として得た。1 H NMR(DMSO−d6)δ8.95(br s、1H)、8.33(t、 J=5.7Hz、1H)、7.64(d、J=9Hz、1H)、7.02(s、 1H)、4.35(t、J=5.1Hz、2H)、4.10(m、1H)、3. 81(t、J=5.2Hz、2H)、3.6〜3.4(m、4H)、3.21( d、J=10.5Hz、2H)、2.95(t、J=7.8Hz、2H)、2. 81(br m、2H)、1.96(d、J=11Hz、2H)、1.62〜1 .2(重複m、9H)、0.80(t、J=7.3Hz、2H)。 3−オキソ−2−[2−(N−Boc−ピペリジン−4−イル)エチル]オクタ ヒドロイミダゾー[1,5−a]ピリジン−6−イル]カルボン酸エチル(6− 1A、6−1B) 2−6(514mg、1.1ミリモル)をアセトン25mlに溶解し、H2O 10mlを添加し、混合物を3.5時間60゜に加熱した。アセトンを減圧下で 除去し、生じた黄色の沈殿物をろ過した。この粗な物質をトルエン100mlに 溶解し、3時間還流した。トルエンを蒸発して黄色の固体を得た。 この固体(500mg、1.11ミリモル)をエタノール100mlに溶解し 、10%のC担持Pd75mgを添加し、混合物をParr水添器上で55ps iで13時間震盪した。触媒をセライトを通してろ過することによって除去し、 溶剤を蒸発した。生じた無色の油を70%の酢酸エチル/30%のヘキサンを使 用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけてシス還元生成物6−1A26 8mgとトランス生成物6−1B132mgとを得た。 同位体6−1A 1 H NMR(CDCl3)δ4.15(m、1H)、4. 06(m、2H)、3.68(s、3H)、3.41(m、2H)、3.22( m、1H)、2.90(m、1H)、2.80(m、2H)、2.68(m、2 H)、2.43(m、1H)、2.16(m、1H)、1.81(m、1H)、 1.69(m、2H)、1.60(m、1H)、1.45(s、9H)、1.4 3(m、3H)、1.39(m、1H)、1.11(m、2H)。 同位体6−1B 1 H NMR(CDCl3)δ4.34(m、1H)、4.06(m、2H)、3 .69(s、3H)、3.40(m、3H)、3.36(m、1H)、3.30 (m、1H)、3.11(m、1H)、2.89(m、1H)、2.84(m、 1H)、2.67(m、2H)、2.63(m、1H)、2.30(m、1H) 、1.69(m、2H)、1.67(m、2H)、1.60(m、1H)、1. 45(s、9H)、1.41(m、1H)、1.09(m、2H)。(±)−シス−[[[3−オキソ−2−[2(N−Boc−ピペリジン−4−イ ル)エチル]オクタヒドロイミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イル]カルボ ニル]アミノ ]プロピオン酸t−ブチル(6−2) 6−1A1−6に記載のとおりCH3OH/H2O中の1NのNaOHで加水 分解することによって所望の酸を得た。この酸を2−8に記載のとおりβ−アラ ニンt−ブチルエステルに結合して6−2を得た。1 H NMR(CDCl3)δ6.32(t、1H)、4.06(m、2H)、3 .98(m、1H)、3.56(m、5H)、3.21(m、2H)、2.91 (m、1H)、2.92(m、1H)、2.80(m、2H)、2.40(t、 2H)、2.23(m、1H)、2.09(m、1H)、1.81(m、3H) 、1.69(m、2H)、1.60(m、1H)、1.45(s、18H)、1 .43(m、3H)、1.11(m、2H)。(±)シス−[[[3−オキソ−2−[2−(ピペリジン−4−イル)エチル] オクタヒドロイミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−イル]カルボニル]アミノ ]プロピオン酸(6−3) 6−2(65.3mg、0.13ミリモル)を無水CH2Cl210mlに溶解 し、0゜に冷却した。トリフルオロ酢酸(0.200ml)を添加し、溶液を1 時間撹拌し、 次いで減圧下で蒸発して純粋な6−3を得た。1 H NMR(CD3OD)δ4.06(m、2H)、3.91(m、1H)、3 .56(m、5H)、3.21(m、2H)、2.91(m、1H)、2.92 (m、1H)、2.80(m、2H)、2.40(t、2H)、2.23(m、 1H)、2.09(m、1H)、1.81(m、3H)、1.68(m、2H) 、1.60(m、1H)、1.28(m、3H)、0.91(m、2H)。 2(S)−[(N−CBZ−アミノスルホニル)アミノ]−3−[[[4,5, 6,7−テトラヒドロ−4−オキソ−5−[2−(N−BOC−ピペリジン−4 −イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル]カルボニル]ア ミノ]プロピオン酸メチル(7−1) 塩化メチレン中のクロロスルファミルイソシアネート(45.1μl、0.5 08ミリモル)の0゜溶液にベンジルアルコール(53μl、0.508ミリモ ル)を添加した。反応物を0゜で90分間寝かし、トリエチルアミン(142μ l、1.02ミリモル)を含む塩化メチレン中の4−3(250mg、0.50 8ミリモル)の溶液を添加した。反応物を室温に加温し、一晩(18時間)撹拌 した。反応物を重硫酸ナトリウム水によってpH3.0に調整し、生成物を塩化 メチレン(3×10ml)で抽出した。有機抽出物を合わせ、濃縮し、シリカ( 溶離剤95%の塩化メチレン、5%のメタノール)上でクロマトグラフィーにか けて7−1を得た。1 H NMR(300MHz、CDCl3)δ1.40(s、9H)、2.65( t、2H)、3.65(s、3H)、5.10(s、2H)、6.65(d、1 H)、7.2 〜7.5(m、6H)、8.90(s、1H)。2(S)−[(N−CBZ−アミノスルホニル)アミノ]−3−[[[4,5, 6,7−テトラヒドロ−4−オキソ−5−[2−(N−Boc−ピペリジン−4 −イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]カルボニル]ア ミノプロピオン酸(7−2) THF(5ml)中の7−1(100mg)の溶液に1NのLiOH(0.6 ml)を添加し、混合物を室温で18時間撹拌した。重硫酸ナトリウム水(pH =3.0)の添加によって反応を停止し、生成物を酢酸(2×15ml)に抽出 した。抽出物を濃縮して所望の酸を得た。1 H NMRδ1.4(s、9H)、2.6(br t、2H)、7.1〜7. 2(br m、5H)、7.3(s、1H)。 この酸をEtOAcに溶解し、−5゜に冷却してHCl(ガス)で処理した。 反応混合物を濃縮し、酢酸エチルでフラッシュして7−2を得た。融点>200 0゜(分解)。 CHN分析 計算値:C、44.86;H、5.92;N、14.20 実測値:C、44.50;H、6.09;N、13.802(S)−(アミノスルホニル)アミノ−3−[[[4,5,6,7−テトラヒ ドロ−4−オキソ−5−[2−(ピペリジン−4−イル)エチル]ピラゾロ[1 ,5−a]ピラジン−2−イル]カルボニル]アミノ]プロピオン酸(7−3) メタノール(20ml)中の7−2(70mg)の溶液を10%のPd/C( 35mg)で処理し、混合物を一晩(18時間)水素添加(1気圧)した。混合 物をろ過し、濃縮して油46mgを得た。油を酢酸エチルに溶解し、0゜に冷却 し、HClガスを30分にわたり通気した。反応物を濃縮して7−3を白い固体 として得た。融点>200゜、FAB MS、M+1=458。 1−(2−ブロモエチル)ピロール−2,4−ジカルボン酸ジエチル(8−2) テトラヒドロフラン(200ml)中のピロール−2,4−ジカルボン酸ジエ チル(5.50g)29.4ミリモル)の溶液を氷浴で冷却し、テトラヒドロフ ラン(50ml)中のNaH(60%)(6.5g、68.6ミリモル)の懸濁 液を途切れることなく添加した。反応フラスコを室温に加温した。1時間室温で 撹拌後、1,2−ジブロモエタン(25.2ml、294ミリモル)を添加し、 混合物を24時間還流した。水(50ml)を反応フラスコに添加した。混合物 を回転蒸発してテトラヒドロフランを除去した。飽和重炭酸ナトリウム溶液(1 00ml)を残留物に添加し、生じた溶液を塩化メチレン(4×50ml)で抽 出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで脱水した。脱水剤をろ過に よって除去し、ろ液を回転蒸発して黄色の固体を得た。この物質を80:20の ヘキサン酢酸エチルから再結晶化して8−2を黄色の固体として得た。1 H NMR(DMSO−d6)δ7.83(d、1H)、7.15(d、1H) 、4.69(t、2H)、4.25 (m、4H)、3.78(t、2H)、3.31(H2O)、1.29〜1.2 2(m、6H)。[4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソ−5−[2−(N−Boc−ピペ リジン−4−イル)エチル]ピロロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]カルボ ン酸エチル(8−3) 臭化アルキル8−2(3.30g、10.4ミリモル、1.0当量)、2−4 (3.52g、15.5ミリモル、1.5当量)、ヨウ化カリウム(5.18g 、31.2ミリモル)、ジイソプロピルエチルアミン(5.42ml、31.2 ミリモル、3.0当量)及びアセトニトリル(50ml)を合わせた。懸濁液を 24時間還流に加熱し、次いで回転蒸発してアセトニトリルを除去した。飽和重 炭酸ナトリウム溶液(100ml)を添加し、溶液を酢酸エチル(5×50ml )で抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して茶 色の油を得た。粗な生成物をシリカを使用するカラムクロマトグラフィーにかけ た。カラムを塩化メチレン、次いで1%のメタノールを含む塩化メチレンで溶離 して純粋な8−3を白い固体として得た。1 H NMR(CDCl3)δ7.32(d、1H)、7.29(d、1H)、4 .28(q、2H)、4.19〜4.00(m、4H)、3.7〜3.6(t、 2H)、3.6〜3.5(t、2H)、2.68(t、2H)、1.8〜1.7 (m、br、2H、H2O)、1.6〜1.4(s、m、11H)、1.33( t、3H)、1.2〜1.1(m、2H)。[4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソ−5−[2−(N−Boc−ピペ リジン−4−イル)エチル]ピロロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]カルボ ニルアミノプロピオン酸t−ブチル(8−4) 8−3(620mg、1.54ミリモル)、水酸化リチウム一水和物(160 mg、4.00ミリモル、2.6当量)、水(15ml)及びメタノール(10 ml)を、電磁撹拌棒を備えた50ml容丸底フラスコ中で合わせた。溶液を室 温で4時間撹拌し、次いで1時間90゜に加熱した。残ったメタノールを回転蒸 発によってすべて除去し、水性残留物を10%のK2SO4で酸性化して酢酸エチ ル(4×50ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで脱 水し、ろ過し、蒸発して所望の酸を白い 固体として得た。1 H NMR(DMSO−d6)δ7.51(d、2H)、6.84(d、1H) 、4.19(m、2H)、3.90(d、br、2H)、3.63(m、2H) 、3.43(m、2H)、3.4〜3.2(H2O)、2.6〜2.8(br、 2H)、1.66(d、2H)、1.43(m、2H)、1.36(s、9H) 、1.1〜0.9(m、2H)。 この酸(150mg、554μモル)、EDC(117mg、0.609ミリ モル)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(82.2mg、0.609ミリモ ル)、トリエチルアミン(0.300ml、1.11ミリモル、4.0当量)、 β−アラニン−t−ブチルエステル(111mg、0.609ミリモル)及び塩 化メチレン(10ml)を電磁撹拌棒を備えた100ml容の丸底フラスコ中で 合わせた。生じた溶液を室温で一晩撹拌した。溶剤を反応フラスコから回転蒸発 し、生じた残留物をシリカを使用するカラムクロマトグラフィーにかけた。カラ ムを塩化メチレン、2%のメタノールを含む塩化メチレン、次いで4%のメタノ ールを含む塩化メチレンで溶離した。生成物を含む画 分をプールして8−4を白い固体として得た。1 H NMR(CDCl3)δ7.32(d、1H)、7.04(d、1H)、6 .58(m、1H)、4.2〜4.0(m、4H)、3.7〜3.5(m、6H )、2.68(t、2H)、2.51(t、2H)、1.70(m、3H、H2 O)、1.53(m、2H)、1.45(s、9H)、1.21〜1.0(m、 2H)。[4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソ−5−[2−(ピペリジン−4− イル)エチル][1,5−a]ピラジン−2−イル]カルボニルアミノプロピオ ン酸(8−5) エステル8−4(180mg、0.347ミリモル)及び酢酸エチル(10m l)を50ml容丸底フラスコ中で合わせた。懸濁液を氷浴中で冷却した。塩化 水素を懸濁液に1.5分間通気した。反応フラスコを室温に加温し、次いで溶剤 を真空ろ過によって除去して8−5を白い固体として得た。融点248〜249 ゜。1 H NMR(DMSO−d6)δ9.0〜8.5(br、2H)、8.05(m 、1H)、7.42(d、1H)、7 05(d、1H)、4.15(m、2H )、3.62 (m、2H)、3.5〜3.3(m、4H、H2O)、3.25〜3.15(d 、br、2H)、2.85〜2.7(br、2H)、2.5〜2.4(m、4H )、1.81(d、2H)、1.6〜1.4(m、3H)、1.4〜1.2(m 、2H)。 2−(S)−アミノ−3−(N−Boc−アミノ)プロピオン酸エチル(9−1 市販の2(S),3−ジアミノプロパン酸(Fluka)(10g、96.2 ミリモル)を無水エタノール(200ml)に溶解し、溶液を無水HClガスで 飽和させ、次いで還流で2.5時間加熱した。溶剤を除去し、残留物をEtOH /Et2Oから再結晶化してエチルエステル二塩酸塩を吸湿性の白い固体として 得た。 この物質(5g、24.3ミリモル)を−50゜に冷却したCH2Cl2(20 0ml)に懸濁した。次にトリエチルアミン(7.0ml、51ミリモル)を添 加し、混合物を5分間撹拌した。CH2Cl2100ml中のジ炭酸ジ−t−ブチ ル(5.30g、24.3ミリモル)の溶液を30分かけて滴下添加し、混合物 を−50゜で1.5時間撹拌し、次いで室温に加温した。溶液を水(2×100 ml)で洗浄し、脱水(Na2SO4)して蒸発した。生じた残留物をシリカゲル (CH2l2/CH3OH80:20)上でクロマトグラフィーにかけて純粋な9−1 を得た。1 H NMR(300MHz、CDCl3)δ6.03(brt、1H)、4.3 5(m、1H)、3.85(m、2 H)、3.23(m、2H)、1.21(t、3H)。2(S)−n−ブチルアミノスルホニルアミノ−3−(N−BOC−アミノ)プ ロピオン酸エチル(9−2) CH2Cl2(10ml)中の9−1(500mg、2.15ミリモル)の溶液 をピリジン(261ml、3.23ミリモル)及び塩化n−ブチルスルファモイ ル(406mg、2.37ミリモル)で処理した。溶液を室温で3時間撹拌し、 次いでシリカゲルに注入し、30%のアセトン/ヘキサンで処理して純粋な9− を白い固体として得た。1 H NMR(300MHz、CDCl3)δ5.43(d、1H)、4.98( t、1H)、4.40(brs、1H)、4.10(q、2H)、4.05(m 、1H)、3.56(m、2H)、3.08(m、2H)、1.8〜1.2(重 複m、16H)、0.90(t、3H)。2(S)−(n−ブチルアミノスルホニルアミノ)−3−アミノプロピオン酸エ チル(9−3) 酢酸エチル(50ml)中の9−2(612mg、1.65ミリモル)の溶液 を−5°に冷却し、無水HClを30分間通気した。反応物を濃縮し、生成物を ろ過によって単離して9−3を白い固体として得た。1 H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ5.82(d、1H)、4.5 6(brs、1H)、4.20(q、2H)、4.02(m、1H)、3.45 (m、2H)、3.01(m、2H)、1.9〜1.36(m、7H)、0.9 3(t、3H)。2(S)−[(n−ブチルアミノスルホニル)アミノ]−3−[[4,5,6, 7−テトラヒドロ−4−オキソ−5−[2−(ピペリジン−4−イル)エチル] ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]カルボニル]アミノプロピオン酸 エチル(9−4) 1−6に記載のとおり、DMF中のEDC及びHOBTによって9−33− と結合させて9−4を得た。1 H NMR(300MHz、CDCl3)δ7.29(s、1H)、7.19( t、1H)、5.43(d、1H)、4.41(t、2H)、4.26(q、2 H)、4.20(m、1H)、4.08(d、2H)、3.86(m、2H)、 3.76(m、2H)、3.60(t、2H)、3.08(t、2H)、2.6 8(t、2H)、1.78(d、2H)、1.6〜1.08(m、8H)、1. 43(s、9H)、0.92(t、3H)。2(S)−[(n−ブチルアミノスルホニル)アミノ]−3−[[[4,5,6 ,7−テトラヒドロ−4−オキソ−5−(ピペリジン−4−イル)エチル]ピラ ゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]カルボニル]アミノ]プロピオン酸( 9−5) 9−4をNaOMeで加水分解し、粗な酸を単離し、次いで5−7に記載のと おりEtOAc中のHClで処理して9−5を白い固体として得た。融点155 〜160°。 N−[2−(5−カルボメトキシ)ピリジルメチル]−β−アラニン−t−ブチ ルエステル(10−1) 無水CH3CN100ml中の2−3(871mg、3.79ミリモル)、β −アラニンt−ブチルエステル・HCl(2.7g、15ミリモル)及びK2C O3(4.5g、30ミリモル)の混合物を250ml容フラスコに入れ、3時 間還流し、次いで冷却し、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮し、EtOAcを溶離 剤として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけて10−1を無色の ガラスとして得た。1 H NMR(CDCl3)δ9.18(d、J=1.4Hz、1H)、8.1( dd、J=1.4及び6.8Hz、1H)、7.39(d、J=6.8Hz、1 H)、4.08(s、2H)、3.95(s、3H)、3.04(t、2H)、 2.60(t、2H)、1.4(s、9H)。2−(2−カルボキシエチル)−1−クロロカルボニル−3−オキソ−2,3− ジヒドロイミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸t−ブチル(10− 2) 10−1(800mg、2.71ミリモル)をトルエン50mlに溶解した。 N,N−ジメチルアニリン(2.0 ml、16.7ミリモル)を添加し、溶液を0°に冷却した。これに、トルエン 15ml中のトリホスゲン(1.7g、5.7ミリモル)の溶液を30分かけて 滴下添加した。次いで溶液を25゜に加温し、3.0時間撹拌し、次いで1Nの HClで2回、水及びブライン(各50ml)で洗浄し、Na2sO4上で脱水し 、蒸発して10−2を黄色の結晶質固体として得た。1 H NMR(CDCl3)δ8.83(d、J=1.4Hz、1H)、8.25 (d、J=6.8Hz、1H)、7.82(dd、J=1.4及び6.8Hz、 1H)、4.43(t、J=7.2Hz、2H)、3.98(s、3H)、2. 75(t、J=7.2Hz、2H)、1.4(s、9H)。2−(2−カルボキシエチル)−1−シアノ−3−オキソ−2,3−ジヒドロイ ミダゾ[1,5−a]ピリジン−6−カルボン酸t−ブチル(10−3) 10−2(250mg、0.65ミリモル)をCH2Cl2100mlに溶解し 、水酸化アンモニウム10mlを添加し、この2層混合物を1時間撹拌し、次い で有機層を分離し、10%のクエン酸及びブライン(50ml)で洗 浄し、Na2SO4上で脱水して蒸発した。 この残留物(150mg、0.42ミリモル)をCH2Cl2100mlに溶解 し、分子内塩のメトキシカルボニルスルファモイル−水酸化トリエチルアンモニ ウム355.7mg(Burgess試薬、1.48ミリモル)を3回に分けて 2時間かけて添加した。生じた溶液を室温で更に1時間撹拌し、次いで濃縮し、 1:1のヘキサン/酢酸エチルを溶離剤として使用するシリカゲル上のクロマト グラフィーにかけてニトリルを定量的収率で得た。この物質を1NのLiOHを 使用して鹸化して所望のカルボン酸10−3を得た。1 H NMR(CDCl3)δ8.75(s、1H)、7.43(d、1H)、7 .18(d、1H)、4.21(t、2H)、2.85(t、3H)、1.4( s、9H)。3−[1−シアノ−3−オキソ−6−(2−(ピペリジン−4−イル)エチルカ ルバモイル)−2,3−ジヒドロイミダゾ[1,5−a]ピリジン−2−イル] プロピオン酸(10−4) 10−3(170mg、0.51ミリモル)をCH2C l210mlに溶解し、Et3N(71μl、0.51ミリモル)をHOBT(6 9.3mg、0.51ミリモル)、EDC(98.6mg、0.52ミリモル) 及び2−4(117.2mg、0.51ミリモル)とともに添加した。 混合物をN2下で18時間撹拌し、10%のクエン酸、H2O及びブライン(各1 0ml)で洗浄し、Na2SO4上で脱水し、濃縮し、クロマトグラフィーにかけ て黄色の固体(215mg、0.43ミリモル)を得た。この物質をCH2Cl2 中のトリフルオロ酢酸を使用して脱保護して10−4・TFA塩を黄色の固体と して得た。融点173°。1 H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ1.75(s、1H)、7.4 3(t、1H)、7.31(d、1H)、7.15(d、1H)、4.23(t 、2H)、3.41(t、2H)、3.23(d、2H)、2.83(m、2H )、1.85(d、2H)、1.53(m、2H)、1.41(m、1H)、1 .32(m、2H)。 [4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソ−5−[3−(t−ブチルプロピ オニル)]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]カルボン酸メチル(1 1−1) CH3CN150ml中の3−2(1.4g、4.8ミリモル)、β−アラニ ン−t−ブチルエステル・HCl(0.90g、5ミリモル)及び炭酸カリウム (0.78g、5.28ミリモル)をN2下で4.5時間還流し、冷却し、ろ過 して減圧下で蒸発した。生じた黄色の残留物を、2%のCH3OH/CH2Cl2 を使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけてジエステル11−1を無 色のガラスとして得た。1 H NMR(CDCl3)δ7.31(s、1H)、4.48(t、2H)、3 .93(s、3H)、3.61(t、2H)、2.71(t、2H)、2.35 (t、2H)、1.23(s、9H)。3−[4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソ−2−(2−(ピペリジン− 4−イル)エチルカルバモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5−イル] プロピオン酸(11−2)2O10ml中のLiOH(145mg、3.41ミ リモル)を含む溶液をCH3OH10ml中のエステル11−1(1.0g、3 .1ミリモル)の溶液に添加し、混合物を2.5時間60°に加熱して冷却し、 溶剤を減圧下で除去した。残った残留物を10%のクエン酸で酸性化し、CH2 Cl2(2×100ml)で抽出した。プールした有機抽出物をH2Oで洗浄し、 脱水し、蒸発して所望の酸を無色のガラスとして得た。1 H NMR(CDCl3)δ7.21(s、1H)、4.48(t、2H)、3 .63(t、2H)、2.71(t、2H)、2.32(t、2H)、1.23 (s、9H)。 この酸(500mg、1.62ミリモル)をCH2Cl210mlに溶解し、H OBt(220mg、1.62ミリモル)をEDC(309mg、1.62ミリ モル)及び2−4(356mg、1.63ミリモル)とともに添加した。混合物 をN2下で16時間撹拌し、次いで10%のクエン酸、H2O及びブライン(各1 0ml)で洗浄し、Na2SO4上で脱水し、濃縮し、クロマトグラフィーにかけ て無色の泡を得た。この物質を酢酸エチル中のHClを使用して脱保護し、11 −2 のHCl塩を白い固体として得た 。融点192〜194°。1 H NMR(300MHz、 DMSO−d6)δ9.0(br s、1H)、 8.35(m、1H)、6.99(s、1H)、4.38(t、J=6.0Hz 、2H)、3.83(t、J=5.5Hz、2H)、3.64(t、J=7.1 Hz、2H)、3.30〜3.1(m、4H)、2.85〜2.65(q、2H )、2.54(t、J=7.1Hz、2H)、1.85〜1.75(s、br、 2H)、1.60〜1.20(重複m、5H)。 2−(4−ピリジル)エチルアミン(12−1)2O200ml中のNH4Clの溶液を11容のフラスコに入れた。4−ビニ ルピリジン(56.4ml、0.52モル)をCH3OH150mlとともに添 加し、混合物を60°に18時間加熱した。反応溶液を氷浴で0°に冷却し、3 0%のNaOHの添加によって塩基性化した。塩基性溶液をCH2Cl2(5×1 00ml)で抽出し、プールした抽出物を脱水して蒸発した。残留物を真空蒸留 して12−1を無色の液体として得た。1 H NMR(300MHz、CDCl3)δ8.53(d、J=6.1Hz、2 H)、7.25(d、J=6.1Hz、2H)、3.02(t、2H)、2.7 7(t、2H)、1.4(brs、2H)。[4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソ−5−[2−(ピリジン−4−イ ル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]カルボン酸メチル( 12−2) CH3CN150ml中の3−2(1.4g、4.8ミリモル)、4−(2− アミノエチルピリジン)(0.645g、5.28ミリモル)及び炭酸カリウム (0.78g、5.28ミリモル)の溶液をN2下で4.5時間還流し て冷却し、ろ過して減圧下で蒸発した。生じた黄色の残留物をDMF50mlに 再び溶解し、NaH(60%の油分散液200mg)で処理し、90°で3時間 加熱し、減圧下で濃縮し、20%のCH3OH/CH2Cl2を使用するシリカゲ ル上のクロマトグラフィーにかけてエステル12−2を淡黄色のガラス(0.9 1g、3.0ミリモル、68%)として得た。1 H NMR(CDCl3)δ8.32(d、2H)、7.52(d、2H)、7 .34(s、1H)、4.48(t、2H)、3.91(s、3H)、3.61 (t、2H)、2.71(t、2H)、2.35(t、2H)。2(S)−[(p−トルエンスルホニル)アミノ]−3−[[[4,5,6,7 −テトラヒドロ−4−オキソ−5−[2−(4−ピリジル)エチル]ピラゾロ[ 1,5−a]ピラジン−2−イル]カルボニル]アミノ]プロピオン酸t−ブチ ル(12−3)2O10ml中のLiOH(130mg、3.05ミリモル)を含む溶液を CH3OH10ml中の12−2(910mg、3.0ミリモル)の溶液に添加 し、混合物を60°に2.5時間加熱してから冷却し、溶剤を減圧下で 除去した。残った残留物をDowex−50W樹脂上でイオン交換クロマトグラ フィーによって精製して所望の酸をオフホワイトの固体として得た。融点187 °。 この酸(300mg、0.78ミリモル)を無水DMF50mlに懸濁し、A −8(293mg、0.81ミリモル)、EDC(150mg、0.78ミリモ ル)、HOBt(105mg、0.78ミリモル)及びN−メチルモルホリン( 87μl、0.78ミリモル)を添加し、生じた透明な溶液を25°で19時間 撹拌した。溶液をEtOAc100mlで希釈し、飽和NaHCO3、H2O及び ブライン(25ml)で順次洗浄し、Na2SO4上で脱水し、蒸発して12−3 を得た。1 H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ8.63(d、2H)、7.8 0(d、2H)、7.58(d、2H)、7.29(t、1H)、6.93(s 、1H)、5.95(d、2H)、4.40(t、2H)、4.08(m、1H )、3.86〜3.74(m、4H)、3.35〜3.20(m、2H)、3. 10(t、2H)、1.30(s、9H)。2(S)−[(p−トルエンスルホニル)アミノ]−3− [[[4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソ−5−[2−(4−ピリジル )エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル]カルボニル]アミノ] プロピオン酸 ・TFA塩(12−4) 12−3をCH2Cl2中のTFAを使用して脱保護し、逆相クロマトグラフィ ーによって精製してそのTFA塩として12−4を得た。融点182〜185° 。1 H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ8.72(br d、2H)、 8.19(t、1H)、8.00(d、1H)、7.81(d、2H)、7.5 8(d、2H)、7.19(d、2H)、6.85(s、1H)、440(t、 2H)、4.01(m、1H)、3.83〜3.76(m、4H)、3.48( m、1H)、3.26(m、1H)、3.10(t、2H)。 5,6,7,8−テトラヒドロ−4−オキソ−5−[3−シアノフェニルメチル ]−4H−ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−イル]カルボン 酸メチル(13−1) 無水DMF60ml中の5−3(3.02g、14.5ミリモル)の溶液を0 °に冷却し、NaH(油中の60%)(636mg、15.98ミリモル)で処 理した。生じた混合物を0°で1.5時間撹拌し、次いでDMF50ml中の臭 化3−シアノベンジル(3.11g、15.89ミリモル)の溶液を滴下添加し た。生じた混合物を25°で18時間撹拌し、次いでEtOAc200mlで希 釈し、H2O(3×100ml)及びブライン(100ml)で洗浄した。有機 層を脱水(Na2SO4)し、ろ過して蒸発した。生じた固体をCH2Cl2/CH3 OHから再結晶化して13−1を白い固体として得た。1 H NMR(CDCl3)δ7.85(s、1H)、7.78(d、J=8Hz 、1H)、7.59(d、J=8Hz、1H)、7.46(m、1H)、7.3 0(s、1H)、4.80(s、1H)、4.43(t、J=8Hz、2H)、 3.89(s、3H)、3.38(t、J=8H z、2H)、2.09(m、2H)。2(S)−[(p−トルエンスルホニル)アミノ]−3−[[[5,6,7,8 −テトラヒドロ−4−オキソ−5−[(3−シアノフェニル)メチル]−4H− ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−イル]カルボニル]アミノ ]プロパン酸t−ブチル(13−2) THF100ml中のエステル13−1(1.5g、4.04ミリモル)の溶 液を1NのLiOH(5.1ml、5.1ミリモル)及びH2O100mlで処 理し、25°で1.5時間撹拌した。THFを減圧下で除去し、水性残留物を1 NのHClで酸性化した。生じた沈殿をろ過し、真空下で乾燥して所望の生成物 を白い固体として得た。1 H NMR(CDCl3)δ7.95(s、1H)、7.73(d、1H)、7 .53(d、1H)、7.43(m、1H)、7.30(s、1H)、4.85 (s、2H)、4.43(t、2H)、3.31(t、2H)、2.08(m、 2H)。 上記酸(1.0g、3.23ミリモル)をCH2Cl2100ml中のA−8( 1.24g、3.54ミリモル)、HOBt(480mg、3.54ミリモル) 及びEDC( 641mg、3.54ミリモル)と合わせた。N−メチルモルホリン(403μ l、3.83ミリモル)を添加し、生じた溶液を室温で16時間撹拌し、次いで 飽和NaHCO3、10%のKHSO3及びブライン(各100ml)で順次洗浄 し、Na2SO4上で脱水し、ろ過して蒸発した。残留物をシリカゲル(EtOA c)上でクロマトグラフィーにかけて13−2を白い固体として得た。1 H NMR(300MHz、CDCl3)δ7.73(d、J=6.8Hz、2 H)、7.68(s、1H)、7.65(d、1H)、7.51(m、1H)、 7.37(d、J=6.8Hz、2H)、7.20(d、1H)、7.18(t 、1H)、5.63(d、J=6.5Hz、1H)、4.80(s、2H)、4 .78(m、1H)、4.45(t、2H)、3.85(m、1H)、3.08 (m、1H)、3.40(t、2H)、2.43(s、3H)、2.19(m、 2H)、1.65(s、9H)。2(S)−[(p−トルエンスルホニル)アミノ]−3−[[[5,6,7,8 −テトラヒドロ−4−オキソ−5−[(3−シアノフェニル)メチル]−4H− ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−イル]カルボニル ]アミノ]プロパン酸(13−3) CH2Cl2(15ml)中の13−2の溶液をTFA5mlで処理した。溶液 を0°で2.5時間撹拌し蒸発して13−3を無色の固体として得た。1 H NMR(300MHz、CDCl3)δ7.73(d、J=6.8Hz、1 2H)、7.65(s、1H)、7.65(d、1H)、7.50(m、1H) 、7.31(d、J=6.8Hz、2H)、7.3(d、1H)、7.28(t 、1H)、6.15(d、J=6.5Hz、1H)、4.80(s、2H)、4 63(m、1H)、4.43(t、2H)、3.82(m、1H)、3.65 (m、1H)、3.48(m、2H)、2.43(s、3H)、2.19(m、 2H)。2(S)−[(p−トルエンスルホニル)アミノ]−3−[[[5,6,7,8 −テトラヒドロ−4−オキソ−5−[(3−アミジノフェニル)メチル]−4H −ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−イル]カルボニル]アミ ノ]プロパン酸(13−4) 13−3(400mg、0.73ミリモル)をピリジンとEt3Nの4:1の 混合物10mlに溶解した。溶液を SH2で飽和させ、HPLCによってニトリルが検出できなくなるまで撹拌した (2.5時間)。溶液に窒素流を通すことによって過剰SH2を除去した。次い で残留溶液を蒸発し、残留物を1NのHClで磨砕し、ろ過して黄色の固体を得 た。この物質をアセトン15mlに溶解し、CH3I(250μl)で処理し、 次いでHPLCによってチオアミドが検出できなくなるまで50°に加熱した( 2時間)。溶剤及び過剰CH3Iを蒸発し、(NH42CO3(144mg、1. 14ミリモル)を含むCH3OHに残留物を再び溶解した。溶液を12.5時間 50°で加熱し、蒸発し、13−4を分取逆相クロマトグラフィーによって単離 した。1 H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ9.38(s、2H)、9.1 7(s、2H)、8.19(t、1H)、8.16(d、2H)、7.78(s 、1H)、7.75(m、2H)、7.63(m、1H)、7.60(d、2H )、7.21(d、2H)、6.93(s、1H)、4.81(s、2H)、4 .40(t、2H)、393(m、1H)、3.40(m、2H)、3.35( m、2H)、2.23(s、3H)、2.13(m、2H)。 5,6,7,8−テトラヒドロ−4−オキソ−5−(3−クロロプロピル)−4 H−ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−イル]カルボン酸メチ ル(14−1) 5−3(2.0g、9.5ミリモル)を13−1に記載のとおりに1−クロロ −3−ブロモプロパン(1.5ml、10.5ミリモル)でアルキル化して14 −1 を白い固体として得た。1 H NMR(300MHz、CDCl3)δ7.28(s、1H)、4.58( t、2H)、3.93(s、3H)、2.78(t,2H)、2.68(t、2 H)、2.46(t、2H)、3.27(m、2H)、2.18(m、2H)。5,6,7,8−テトラヒドロ−4−オキソ−5−(3−アジドプロピル)−4 H−ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−イル]カルボン酸(1 4−2) DMF(15ml)中のこの塩化物(909mg、3.2ミリモル)とNaN3 (620mg、9.5ミリモル)の溶液を室温で36時間撹拌した。溶液を酢 酸エチル(50ml)で希釈し、水(3×50ml)で洗浄し、次いで 脱水(Na2SO4)し、ろ過し、蒸発してアジ化物を白い固体として得た。この 物質を通常の方法によって加水分解して14−2を白い固体として得た。1 H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ7.00(s、1H)、4.4 1(t、2H)、3.52(t、2H)、3.41(t、2H)、3.26(t 、2H)、2.20(m、2H)、1.80(m、2H)。2(S)−(p−トルエンスルホニルアミノ)−3−[[[5,6,7,8−テ トラヒドロ−4−オキソ−5−(3−アミノプロピル)−4H−ピラゾロ[1, 5−a][1,4]ジアゼピン−2−イル]カルボニル)アミノ)プロピオン酸 t−ブチル(14−3)14−213−2に記載の通り、A−8と結合させて所望の生成物を白い 固体として得た。この物質をエタノールに溶解し、残留物をH2雰囲気下で10 %のC担持Pd上に装填して14−3を白い固体として得た。1 H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ8.18(t、1H)、7.6 8(d、2H)、7.23(d、2H)、6.98(s、1H)、4.4(m、 3H)、3.93(t、2H)、3.48〜3.2(m、6H)、2. 78(t、2H)、2.43(s、3H)、2.69(m、2H)、1.86( m、2H)、1.08(s、9H)。2(S)−(p−トルエンスルホニルアミノ)−3−[[[5,6,7,8−テ トラヒドロ−4−オキソ−5−(3−グアニジノプロピル)−4H−ピラゾロ[ 1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−イル]カルボニル)アミノ)プロピオ ン酸(14−4) DMF(5ml)中の14−3(60mg、0.1ミリモル)の溶液をDIP EA(90μl、0.5ミリモル)及び3,5−ジメチルピラゾール−1−カル ボキサミジン(30mg、0.5ミリモル)で処理し、80°で12時間加熱し た。溶液を蒸発し、残留物を中性のアルミナ(CH2Cl2/CH3OH/NH4O H、80/20/1)上でクロマトグラフィーによって精製して所望の生成物を 白い固体として得た。この物質を通常の方法によってTFAで脱保護し、分取逆 相クロマトグラフィーによって精製して14−4を白い固体として得た。1 H NMR(300MHz、D2O)δ8.2(t、1H)、7.58(s、2 H)、7.18(d、2H)、4. 38(t、2H)、3.51(m、5H)、3.45(t、2H)、3.2(m 、1H)、3.18(m、2H)、2.10(s、3H)、2.08(m、2H )、1.8(m、2H)。2(S)−(p−トルエンスルホニルアミノ)−3−[[[5,6,7,8−テ トラヒドロ−4−オキソ−5−[3−[N−(イミダゾリン−2−イル)アミノ ]プロピル]−4H−ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−イル ]カルボキシル]アミノ]プロピオン酸(14−5) 14−3の溶液を14−4に記載の手順を使用して2−メチルチオ−2−イミ ダゾリンヨウ化水素酸塩と反応させた。粗な物質をTFAで脱保護し、分取逆相 クロマトグラフィーによって14−5を単離した。1 H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ8.20(t、1H)、8.1 0(d、2H)、7.60(d、2H)、7.21(d、3H)、6.86(s 、1H)、4.46(t、2H)、4.01(m、2H)、3.8〜3.5(重 複m、8H)、2.23(s、3H)、2.10(t、2H)、1.80(t、 2H)。 2(S)−[(p−トルエンスルホニル)アミノ]−3−[[[5,6,7,8 −テトラヒドロ−4−オキソ−5−[2−(N−BOC−ピペリジン−4−イル )エチル]−4H−ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−イル] カルボニル]アミノ]プロピオン酸(15−1) THF(150ml)中の5−6(5.0g、12.3ミリモル)を0〜10 °に冷却し、N−メチルモルホリン(2.11ml、19.2ミリモル)を注入 器を通して添加した。20分間混合後、イソブチルクロロホルメート(2.38 ml、18.2ミリモル)を注入器を通して滴下添加し、生じた溶液を0.5時 間撹拌して所望の混合無水物を得た。 A−7(7.00g、27.1ミリモル)、THF(125ml)及びジイソ プロピルエチルアミン(4.71ml、27.1ミリモル)を電磁撹拌棒を備え た500ml容丸底フラスコ中で合わせた。透明な溶液が生じるまで水を少量ず つ添加した。生じた溶液を氷浴で冷却した。混合無水物の懸濁液を激しく撹拌し ながらこの溶液に一回で添加した。20分間混合後、反応溶液を濃縮してTHF を除 去した。残留水性物を10%の重硫酸カリウムで酸性化し、生じた沈殿物をろ過 して白い固体を得た。 この物質をシリカ(EM Science、230〜400メッシュ、10× 20cm)を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーにかけた。カラムを 塩化メチレン:メタノール:水酸化アンモニウム98:2:0.2、95:5: 0.5、90:10:1、次いで85:15:1.5で溶離して純粋な15−1 を白い固体として得た。1 H NMR(DMSO−d6)δ8.23(q、J=3.40Hz、1H)、7 .64(d、J=8.20Hz、2H)、7.32(d、J=8.20Hz)、 7.2〜7.0(br、1H)、6.86(s、1H)、4.36(t、J=6 .70Hz、2H)、3.89(d、br、J=12.21Hz、2H)、3. 59(m、1H)、3.47(t、J=7.08Hz、2H)、3.5〜3.1 (m、br、5H、H2O)、2.8〜2.6(br、2H)、2.33(s、 3H)、2.17(t、J=6.47Hz、2H)、1.66(d、br、J= 11.97Hz、2H)、1.55〜1.45(m、br、3H)、1.37( s、9H)、1.1〜0.9(m、br、2H)。2(S)−[(p−トルエンスルホニル)アミノ]−3−[[[5,6,7,8 −テトラヒドロ−4−オキソ−5−[2−(ピペリジン−4−イル)エチル]− 4H−ピラゾロ[1,5−a][1,4]ジアゼピン−2−イル]カルボニル] アミノ]プロピオン酸(15−2) 15−1(7.42g、11.48ミリモル)を電磁撹拌棒を備えた11容丸 底フラスコに入れた。塩化メチレンを添加し、反応混合物を0〜5°に冷却した 。撹拌しながら塩化水素を懸濁液に通気した。約2分後、固体は溶液になり、す ぐ後に第二の沈殿物が形成された。更に5分間懸濁液にガスを通気後、反応フラ スコを室温に加温した。30分後、反応フラスコの中味を濃縮した。生じた白い 固体は15−2の塩酸塩であり、HPLC分析によると>99%の純度であった 。 この15−2の塩酸塩をDowex 50×8−200イオン交換樹脂(11 0g、4.11meq/g)を使用するイオン交換クロマトグラフィーにかけた 。樹脂は水、メタノール、水、6Nの塩酸及び水(各500ml)で洗浄するこ とによって調製した。この時溶離剤はpH7であった。塩酸塩を水(30ml) に溶解し、次いでカラムの 頂上に装填した。カラムを水で溶離した。溶離剤のpHは強酸性になった。溶離 剤のpHが7に戻ると、カラムを水酸化アンモニウム:アセトニトリル:水50 :25:25(1.51)で溶離した。次いで、紫外吸収活性物質を含む分画を 合わせて高真空下で濃縮した。生じた白い泡を8時間高真空で8時間乾燥して 5−2 を得た。1 H NMR(DMSO−d6)δ9.0〜8.5(br、1H)、8.19〜8 .16(m、1H)、7.67(d、J=8.18Hz、2H)、7.32(d 、J=8.18Hz、2H)、6.89(s、1H)、4.38(t、J=6. 84Hz、2H)、3.75〜3.65(m、br、1H)、3.46(t、b r、2H)、3.5〜3.1(m、br、8H、H2O)、2.77(t、br 、J=11.36Hz、2H)、2.35(s、3H)、2.17(t、J=6 .47Hz、2H)、1.80(d、br、J=12.7Hz、2H)、1.5 3〜1.42(m、br、3H)、1.33〜1.24(m、br、2H)。 上述の、特に図式3及び4に記載の方法を使用して、表1の以下の化合物を製 造した。 上記の典型的手順による化合物と同様の手順によって製造した追加化合物を以 下の表に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07D 471/04 108 X 7602−4C 487/04 141 9271−4C 152 9271−4C 153 9271−4C (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA, CN,CZ,FI,HU,JP,KR,KZ,LK,L V,MG,MN,MW,NO,NZ,PL,RO,RU ,SD,SK,UA,US,UZ (72)発明者 バルドウイン,ジヨン・ジエイ アメリカ合衆国、ペンシルバニア・19437、 グウイネツド・バレー、ジプシー・ヒル・ サークル・621 (72)発明者 リバートン,ナイジエル アメリカ合衆国、ペンシルバニア・19438、 ハーレイズビル、シヤロン・レーン・786 (72)発明者 アスキユー,ベン アメリカ合衆国、ペンシルバニア・19446、 ランズデイル、ランプライター・ウエイ・ 513

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式: [式中、 Qは であるかあるいは、 QはN、O又はSから選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含み、置換基 をもたないか又はR8で置換された単環式又は二環式4〜9員環系であり; ABは隣接する炭素及び窒素原子を共有する縮合環系であり、AはO、S又は Nから選択される1、2又は3個のヘテロ原子 を含む飽和又は不飽和5、6又は7員環であり、BはO、S又はNから選択され る1、2又は3個のヘテロ原子を含む飽和又は不飽和5、6又は7員環であり; R1はH、C1-4アルキル、N(R82、−N(R8)SO27、NR8CO27 、NR8C(O)R7、NR8C(O)N(R7)R8、N(R8)SO2N(R7)R8 、N(R8)SO2N(R8)C(O)OR7、C(O)N(R72であるか、又 は下記に定義するR6と共に環状基を形成し; R2はH、C1-4アルキル、C3-4分枝鎖アルキル、C1-4アルキルアリール、又 はアリールであり; R5はCH、−CH(CH2n、結合であるか、又はR5がN(R4)に隣接す るときには−CO(CH2nであり; R6はCOOH、CH2OH、C(O)N(R72、CO29、テトラゾール、 アシルスルホンアミド、PO(OH)2であるか、又は上記に定義したR1と共に 環状基を形成し、R1とR6から形成される環状基は (式中、y=O又はSである)であり; R7はH、置換もしくは非置換分枝鎖もしくは直鎖C1-4アルキル、分枝鎖もし くは直鎖低級アルケニル、C1-4アルキルアリール、置換アリール、又は1、2 もしくは3個のN、SもしくはOヘテロ原子を含む5もしくは6員ヘテロアリー ルであり、ここで置換アルキルはヒドロキシ置換又はC1-4アルコキシ置換アル キルであり、置換アリールはハロゲン、C1-4アルコキシ、ヒドロキシもしくは C1-4アルキルのうちの1、2もしくは3個の基により置換されており; R8はH、分枝鎖又は直鎖C1-4アルキルであり; R9はH、C1-4アルキル又はアリールであり; nは0〜7であり; n’は0〜3であり; aは−NR7CO−又は結合である] を有する化合物及び医薬的に許容可能なその塩。 2.式: [式中、 Qは であり; n=0〜7であり; n’=0〜3であり; R4=H、C1-4アルキル、C3-4分枝鎖アルキル、環状C3-4アルキル又はC2- 4 アルケニルであり; R5=CH、−CH(CH2n又は結合であり; R2はH、C1-4アルキル、C3-4分枝鎖アルキル、C1-4アルキルアリール又は アリールであり; R1=H、C1-4アルキル、N(R82、−N(R8)SO27、NR8CO27 、NR8C(O)R7、NR8C(O)N(R7)R8、N(R8)SO2N(R7)R8 、N(R8)SO2N(R8)C(O)OR7、C(O)N(R72であるか、又 はR6と共に環状基を形成し; R6=COOH、CH2OH、C(O)N(R72、CO29、テトラゾール、 アシルスルホンアミド、PO(OH)2であるか、又はR1と共に環状基を形成し ; R1とR6から形成される環状基は (式中、y=O又はSである)であり; R7=H、置換もしくは非置換分枝鎖もしくは直鎖C1-4アルキル、分枝鎖もし くは直鎖低級アルケニル、C1-4アルキルアリール、置換アリール、又は1、2 もしくは3個のN、SもしくはOヘテロ原子を含む5もしくは6員ヘテロアリー ルであり、ここで置換アルキルはヒドロキシ置換又はC1-4アルコキシ置換アル キルであり、置換アリールはハロゲン、C1-4アルコキシ、ヒドロキシ又はC1-4 アルキルのうちの1、2もしくは3個の基により置換され; R8=H、分枝鎖又は直鎖C1-4アルキルであり; R9=H、C1-4アルキル又はアリールであり; a=−NR7CO−又は結合であり; A=O、S又はNから選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む飽和、部 分飽和又は不飽和5、6又は7員環であり; B=O、S又はNから選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む飽和、部 分飽和又は不飽和5、6又は7員環であり; A及びBは隣接する炭素及び窒素原子を共有する縮合環系を形成する] を有する請求項1に記載の化合物、並びにそのラセミ化合物、ラセミ混合物、エ ナンチオマー及びジアステレオマー。 3.式: [式中、 ABは {式中、VはN又はCR7であり、DはCH2、CH2−CH2、CH2C(R72 CH2、又は である}、 {式中、X=N又はCR3であり、R3=CN、C(O)N(R7)R8である}、 から選択される]を有する請求項2に記載の化合物。 4.ABが {式中、VはN又はCHであり、DはCH2−CH2又はCH2C(R42CH2− である}である請求項3に記載の化合物。 5.式: [式中、 ABは {式中、VはN又はCR7であり、DはCH2、CH2−CH2、CH2C(R72 CH2、又は である}、 {式中、X=N又はCR3であり、R3=CN、C(O)N(R7)R8である}、 {式中、y3はO又はH2である}である] を有する請求項2に記載の化合物。 6.a=−NR7CO−であり; ABが {式中、VはN又はCR7であり、DはCH2、CH2−CH2、 CH2C(R72CH2、又は である}、及び {式中、X=N又はCR3であり、R3=CN、C(O)N(R7)R8である}から選択される請求項5に記載の化合物。 7.a=結合であり; ABが (式中、y3はO又はH2である)から選択される請求項5に記載の化合物。 8. から選択される請求項2に記載の化合物。 9. からなる群から選択される請求項8に記載の化合物。 10.哺乳動物においてフィブリノーゲンが血小板に結合するのを抑制し、血小 板凝集を抑制し、血栓形成もしくは塞栓形成を治療し、又は血栓形成もしくは塞 栓形成を予防するのに使用する請求項2に記載の化合物。 11.請求項2に記載の化合物と医薬的に許容可能なキャリヤーとを含有する、 哺乳動物においてフィブリノーゲンが血小板と結合するのを抑制するための組成 物。 12.請求項2に記載の化合物と医薬的に許容可能なキャリヤーとを含有する、 哺乳動物において血小板凝集を抑制するための組成物。 13.請求項2に記載の化合物と医薬的に許容可能なキャリヤーとを含有する、 哺乳動物において血栓又は塞栓形成を予防するための組成物。 14.請求項2に記載の化合物と医薬的に許容可能なキャリヤ ーとを含有する、哺乳動物において血栓又は塞栓形成を治療するための組成物。 15.請求項2に記載の化合物と医薬的に許容可能なキャリヤーとを含有してお り、医薬的有効量の血栓溶解剤及び抗凝血剤と併用する、哺乳動物において血小 板凝集を抑制するための組成物。 16.請求項2に記載の化合物と医薬的に許容可能なキャリヤーとを含有してお り、医薬的有効量の血栓溶解剤及び抗凝血剤と併用する、哺乳動物において血栓 又は塞栓形成を予防又は治療するための組成物。 17.血栓溶解剤が組織プラスミノーゲンアクチベーター又はストレプトキナー ゼであり、抗凝血剤がヘパリンである請求項15に記載の組成物。 18.血栓溶解剤が組織プラスミノーゲンアクチベーター又はストレプトキナー ゼであり、抗凝血剤がヘパリンである請求項16に記載の組成物。
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